JP4184682B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4184682B2 JP4184682B2 JP2002074505A JP2002074505A JP4184682B2 JP 4184682 B2 JP4184682 B2 JP 4184682B2 JP 2002074505 A JP2002074505 A JP 2002074505A JP 2002074505 A JP2002074505 A JP 2002074505A JP 4184682 B2 JP4184682 B2 JP 4184682B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- period
- dot
- image data
- signal
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Facsimile Heads (AREA)
- Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
- Laser Beam Printer (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば複写機やレーザプリンタのような、画像情報を電気信号として入力し、レーザを点灯して画像の記録を行なう画像形成装置、特に静電転写記録方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、静電転写記録方式の画像形成装置においては、電荷を担持する感光体の表面をコロナ放電処理等により帯電させ、記録する画像に応じたレベルの光を照射して、形成する画像に応じた電位の分布を感光体に形成して静電潜像とし、予め帯電させたトナーを感光体に吸着させて静電潜像を可視化した後に、記録紙等の適宜の定着媒体に画像を固定している。近年、本来の画像を階調性良く再現するために、感光体に照射する光としてレーザ光を用いるものがある。
【0003】
レーザビームは主走査方向に対して連続的に印字できるので、通常の画像形成装置ではレーザ照射時のレーザのON,OFFの設定は、画素の境界とは無関係な位置で行ない、感光体の露光時に光源の光強度や点灯時間を変化させることにより、1ドットの信号に対してさらに深さ方向の変化の変化を与え、1ドットごとに多様な階調を表現するようにしている。上記のような従来の画像形成装置では、画像情報に基づいて光源からレーザ光を照射して感光体上に潜像を形成しているが、画像データが存在しない位置と画像データが存在する位置との変わり目、即ち画像の輪郭線近傍においては、それが鮮明に表示されるように、照射の有無が立ち上がりよく切り替わることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このレーザ光の照射は走査方向に移動しながら行われるため、図7に示されているように、1ドットクロック期間にわたってレーザの照射が連続されると、各1/8ドットクロック経過時(以下「1/8クロック目」のようにいう)ごとの照射状態は、図7の上段の上面図及び中段の正面図のようになる。なお本来のレーザ照射は切れ目なく連続して行われるが、露光の説明図は、簡単のために1/8クロック目ごとのストップモーションで表している。これによる感光体の合計の露光量は図の最下段のように累積され、例えば1ドット露光では左の、複数ドットの例としての2ドット露光では右に示される、なだらかに立ち上がりと立ち下がりを繰り返すものとなっている。
【0005】
即ち、レーザ光を照射しない状態から照射する状態へ立ち上がり、またレーザ光を照射する状態から照射しない状態へ立ち下がりにおいて、鮮明な画像が必要とされる輪郭に相当する情報の切り換わり部分で、かえって合計の露光量がなだらかに変化し、最終的な画像の輪郭線の鮮明さを低下させていた。そのため画像の境界部においては本来鮮明な濃度変化が望ましいにも関わらず、画像濃度がなだらかに変化して曖昧化されるという問題が生じていた。
【0006】
本発明の目的は、画像の有無の切り代わる部分、即ち文字や図形の画像領域の輪郭を明瞭にし、鮮明な印刷を行うことができる画像形成装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の画像形成装置は、入力された画像データに基づいて、1ドットごとの画像データの有無を判定し、それに応じて光源からのレーザ光の発光強度と発光期間を制御すると共に、前記レーザ光を走査しつつ感光体上に露光して記録する画像形成装置において、前記画像データの立ち上がりを検出して前記画像データの1ドットの期間よりもパルス幅の小さい前部トリガ信号を前部高照度信号として出力する立上検出手段と、前記画像データの立ち下がりを検出して前記画像データの1ドットの期間よりもパルス幅の小さい後部トリガ信号を後部高照度信号として出力する立下検出手段と、前記前部高照度信号及び前記後部高照度信号が前記1ドットの期間内に存在するか否かで1ドットのみの露光の画像データか複数ドットの連続した露光の画像データかを判定する判定回路とを備えると共に、前記判定回路は、1ドットのみの露光の画像データであると判定したとき、前記1ドットの走査周期の最初から前記走査周期の数分の1の期間、前記レーザー光を移動させながら通常の発光強度の数倍の発光強度で発光制御した後、前記レーザー光の発光を前記1ドットの走査周期の残り全ての期間停止させること特徴とする。
【0009】
また本発明の請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1の画像形成装置において、前記判定回路は、複数ドットの連続した露光の連続画像データであると判定したとき、前記連続画像データの期間の最初から前記1ドットの走査周期の数分の1の期間、前記レーザー光を移動させながら通常の発光強度の数倍の発光強度で発光制御した後、前記レーザー光の発光を前記1ドットの走査周期の数分の1の何倍かである所定期間停止させて、更に前記レーザー光を移動させながら前記所定期間経過後から前記連続画像データの期間の最後までの間、前記レーザー光を移動させながら通常の発光強度で発光制御させ、前記連続画像データの期間の最後から前記1ドットの走査周期の数分の1の期間、前記レーザー光を移動させながら通常の発光強度の数倍の発光強度で発光制御すること特徴とする。
【0010】
また本発明の請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、源発信器のパルスの周期を分周して前記1ドットの期間と同じ期間の周期のクロック信号を発生させるクロック発生器を備えると共に、前記判定回路は、前記前部高照度信号及び前記後部高照度信号が前記1クロック信号の周期内に存在するか否かで、前記前部高照度信号及び前記後部高照度信号が前記画像データの1ドットの期間内に存在するか否かを判定して、前記画像データが1ドットの画像データであるか複数ドットの画像データであるかを判定することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、4色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置(画像形成装置)としてのカラー複写機(以下、単に複写機という)に適用した本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明で示されるカラー画像形成装置において、画像形成部については使用されるトナーインクの色以外の構成は色に拘わらず同様であるので、3原色のうちの一つであるイエロー用の画像形成部を例にしてその構成を説明し、他の画像形成部の構造は、対応する部材の符号として、イエローを意味する符号Yを、マゼンタについてはM、シアンについてはC、明度を表すブラックについてはKの符号を付した同じ番号の部材として全体を構成すれば、全色について同様に構成できるので、イエロー以外についての説明は省略する。
【0015】
図1は、カラー複写機の概略の構成を示す模式図である。この複写機は、転写材としての記録紙上に像担持体としての4つの感光体ドラムから複数の異なる色の画像を重ね合わせて転写することにより、カラー画像を得るものである。図1において、図示しない電源スイッチが「入」にされ、原稿戴置ガラス1上に原稿2がセットされてコピー開始キー3が押し下げられると、コピー動作が開始される。このコピー動作においては、まず、読み取り光Lを発する2つのランプ4が、移動ミラー5及び2つの反射器6とともに、図示しない駆動系によって駆動されて図の右方向への移動を開始する。また、図示しない駆動系により移動ミラー7,8が駆動され、移動ミラー5の1/2の速度で同方向へ移動を開始する。
【0016】
2つのランプ4から発せられた読み取り光Lは、直接あるいは2つの反射器6を介して原稿搭載ガラス1上の原稿2を照射しながら図の右方向に移動する。そして、原稿2、移動ミラー5、7、8上で順次反射して、レンズ9を通過する。更に、ダイクロイックミラー10内に進入して3原色毎に分解される。この色分解によって得られたブルー光、グリーン光、レッド光は、それぞれCCD11B,11G,11R上で青分解画像,緑分解画像,赤分解画像を結像する。CCD11B,11G,11Rは、それぞれ結像された分解画像の光量に応じて各画素毎の受光信号を出力する。
【0017】
図2は、本発明を適用するカラー複写機の回路構成を示すブロック図である。図2の左端のCCD11B,11G,11Rからの微小な出力信号は、それぞれ増幅・A/D変換回路12B,12G,12Rで1画素毎に増幅された後、アナログ信号から例えば8ビットのデジタル信号に変換される。これらデジタル信号は、それぞれクロック発生回路13からのクロック信号14に同期して同期メモリー15B,15G,15Rに一時的に格納されて画像信号となる。同期メモリー15B,15G,15Rに格納されたこれら青,緑,赤の画像信号は、それぞれ同じ領域の画像を合成し得るようなタイミングで画像処理ユニット16に送られる。
【0018】
画像処理ユニット16は、送られてくるこれら青,緑,赤の画像信号に対して、公知のγ補正回路、マスキング処理回路、UCR処理回路によって、γ補正、色濁り除去、下色除去補正、ブラック信号取り出し等の処理を施して、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像信号を得る。ここまでの構成は、従来技術のカラー複写機と本発明のカラー複写機の双方で同様である。
【0019】
本発明のカラー複写機においては、これらイエロー、マゼンダ、シアン、ブラック(以下、これらを各色ともいう)の画像信号を、露光量補正回路18Y,18M,18C,18Kに送る。この露光量補正回路18Y,18M,18C,18Kがなければ、従来技術について説明したように、画像情報の切り替わりの部分では、図7の左右に示される、1ドット露光の時は3角形に、複数の連続ドットの時は台形に、合計の露光量がなだらかに変化し、その結果画像の輪郭端部の鮮明な濃度変化を再現出来ない。
【0020】
この欠点を取り除くため本発明の画像形成部では、図3に示される回路構成を採用している。
【0021】
図3に示す露光量補正回路18Yは、画像処理ユニット16から出力される画像信号1(1Y)をラッチするラッチ回路60と、このラッチ回路60から出力される画像信号2をラッチするラッチ回路61と、このラッチ回路61から出力される画像信号3をラッチするラッチ回路62と、ラッチ回路60の画像信号2を反転させた画像信号2*を出力する反転回路63と、この反転回路63の画像信号2*とラッチ回路61の画像信号3とがHレベルのとき後述する後部トリガ信号G1を後部高照度信号G1aとして出力するアンドゲート64と、ラッチ回路62の画像信号4を反転させた画像信号4*を出力する反転回路65と、この反転回路65の画像信号4*とラッチ回路61の画像信号3とがHレベルのとき後述する前部トリガ信号G2を前部高照度信号G2aとして出力するアンドゲート66と、後部高照度信号G1aと前部高照度信号G2aとを入力して1ドットのみの露光か複数ドットが連続して露光するかを判定する判定回路67等とを有している。
【0022】
また、図3において、70は繰り返し周波数の高いパルスP(図4参照)を出力する源発信器、13はパルスPを分周してクロック信号Qを出力するクロック発生器である。このクロック発生器13は、パルスPの周期の2N倍の周期のクロック信号Qを出力するものであり、また、クロック信号Qの立ち上がりからN個目のパルスPの立ち上がり時に後部トリガ信号G1と、クロック信号Qの立ち上がり時に前部トリガ信号G2とを出力するようになっている。後部トリガ信号G1および前部トリガ信号G2のパルス幅はパルスPの周期と同一に設定されている。
【0023】
レーザ駆動回路19Yは、画像信号G3がHレベルのときレーザーダイオード20LYを駆動してレーザー光20Yを発光させ、判定回路67からの信号を受けるとレーザー光20Yの光量が増加するようにレーザーダイオード20LYを駆動するようになっている。すなわち、レーザ駆動回路19Yはレーザ光20Yの光量を増加させる光量増加手段としての機能を有している。
【0024】
そして、ラッチ回路60,61と反転回路64とクロック発生器13とアンドゲート64とでレーザ光20Yがオンからオフに切り替わる画像データの立ち下がり点を検出する立下検出手段が構成される。また、ラッチ回路60〜62と反転回路65とクロック発生器13とアンドゲート66とでレーザ光20Yがオフからオンに切り替わる画像データの立ち上がり点を検出する立上検出手段が構成される。
【0025】
露光量補正回路18M,18C,18Kは露光量補正回路18Yと全く同一の構成となっているので、その説明は省略する。
【0026】
次に、上記のように構成される露光量補正回路18Yの動作を図4に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
【0027】
源発振器70から図4に示すようにパルスPが出力されていくと、クロック発生器13からパルスPの周期の2N倍の周期のクロック信号Qが出力されるとともに後部トリガ信号G1および前部トリガ信号G2が出力されていく。
【0028】
そして、画像処理ユニット16から画像信号1(1Y)が出力されてラッチ回路60にラッチされ、このラッチ回路60から画像信号2が出力される。この画像信号2はラッチ回路61にラッチされ、画像信号2より1クロックだけ遅れた画像信号3がラッチ回路61から出力されてレーザー駆動回路19Yに入力される。他方、画像信号2は反転回路63により反転されて画像信号2*となり、この画像信号2*がアンドゲート64に入力する。また、画像信号3はアンドゲート64に入力する。
【0029】
アンドゲート64は、画像信号2*および画像信号3がHレベルのとき、後部トリガ信号G1を後部高照度信号G1aとして出力する。
【0030】
画像信号2*は、画像信号3に対し1クロック進んだ反転信号となっており、画像信号3がHレベルからLレベルに変わる直前ではHレベルとなる。そして、図4に示す期間T1では画像信号3がHレベル、期間T2では画像信号3がLレベルであり、期間T1から期間T2に移るとレーザ光20Yが点灯から消灯に切り替わり、期間T1の画像信号3が画像が終わる境界を作成することになる。
【0031】
すなわち、アンドゲート64は、画像信号2*と画像信号3とからレーザー駆動回路19Yに入力される画像信号3が画像が終わる境界を示す信号であるか否かを判断しているものであり、画像が終わる境界を示す信号であると判断すると、後部高照度信号G1aを出力する。この後部高照度信号G1aは判定回路67に入力する。
【0032】
他方、ラッチ回路61から出力される画像信号3はラッチ回路62によりラッチされ、このラッチ回路62から画像信号G4が出力される。この画像信号4は画像信号3より1クロック遅延している。画像信号4は反転回路65により反転されて画像信号4*となり、この画像信号4*は画像信号3に対し1クロック遅れた反転信号となっている。
【0033】
アンドゲート66には画像信号3と画像信号4*とが入力され、画像信号4*および画像信号3がHレベルのとき、アンドゲート66から前部トリガ信号G2が前部高照度信号G2aとして出力される。
【0034】
画像信号4*は、画像信号3に対し1クロック遅れた反転信号となっており、画像信号3がLレベルからHレベルに変わった直後ではHレベルとなる。そして、図4に示す期間T0では画像信号3がLレベル、期間T1では画像信号3がHレベルであり、期間T0から期間T1に移るとレーザ光20Yが消灯から点灯に切り替わり、期間T1の画像信号3が画像の作成を開始する境界となる。
【0035】
すなわち、アンドゲート66は、画像信号4*と画像信号3とからレーザー駆動回路19Yに入力される画像信号3が画像の作成を開始する境界を示す信号であるか否かを判断しているものであり、画像作成開始の境界を示す信号であると判断すると、前部高照度信号G2aを出力する。この前部高照度信号G2aは判定回路67に入力する。
【0036】
レーザ駆動回路19Yは、クロック信号Qに同期して送られてくる画像信号3に応じてレーザダイオード20LYを発光するが、このとき高照度信号G1a,G2aによって、通常のベタ画像部の発光と比べて光量が増加するようにレーザダイオード20LYを発光させたり、レーザダイオード20LYを消灯させたりすることにより画像の輪郭を強調させ、輪郭線の急峻な立ち上がりや急峻な立ち下がりを実現するものである。
【0037】
ここでは一例として、判定回路67を用いて1ドットのみの露光か、複数ドットが連続して露光されるかを判定して、光量の増加程度と消灯期間を別に制御している方法を説明する。この場合の判定回路67は、前部高照度信号G2aを1/2クロック遅延させ、後部高照度信号G1aとのANDをとることにより、1クロック期間内に前部高照度信号G2aと後部高照度信号G1aとが入力されたか否か、即ち1ドットのみの露光か複数ドットの連続した露光かを判定する。
【0038】
つまり、図4に示す期間T1では画像信号3により1ドットのみの露光が行われるが、この期間T1内に後部高照度信号G1aと前部高照度信号G2aとが出力されており、この前部高照度信号G2aを1/2クロック遅延させることにより後部高照度信号G1aと一致し、1ドットのみの露光であることを判定することができる。また、期間T3では2ドットの露光が行われるが、この期間T3内に後部高照度信号G1aと前部高照度信号G2aとが出力される。この場合、前部高照度信号G2aを1/2クロック遅延させても後部高照度信号G1aと一致せず、これにより複数のドットが連続して露光されることが分かる。
【0039】
いま、図4に示す期間T1において1ドットのみの露光が行われる場合、すなわち、1クロック周期(源発振器の2N周期)内に後部高照度信号G1aと前部高照度信号G2aとが判定回路67に入力されたとき、判定回路67は1ドット露光であると判定し、この判定信号(高照度信号)J1を出力する。レーザ駆動回路19Yは、画像信号3と判定信号J1とに基づいてレーザーダイオード20LYを発光制御する。
【0040】
ここでは、1ドットの走査周期すなわちクロック周期を8つに分割し、最初の1/8のクロック周期(原発振器の2N/8周期)の走査期間だけ、通常の2N倍の発光強度でレーザーダイオード20LYを発光させ、この後7/8のクロック周期の走査期間、レーザーダイオード20LYの発光を停止させる。
【0041】
ここで、1ドット露光の場合について説明する。図5(A)の上段に示すように感光体の感光面はレーザ光束Fによって露光されるが、そのレーザ光束Fのスポット径は1ドットの径と同一に設定されており、このレーザ光束Fが感光体の露光面を走査していくことになる。そして、その走査期間のうちレーザ光束Fは実線で示す位置から鎖線で示す位置までの期間(1/8のクロック周期の期間)その感光面を露光し、鎖線で示す位置から破線で示す位置までの期間(7/8のクロック周期の期間)その感光面の露光は停止される。
【0042】
すなわち、感光面のS1〜S2間が通常の2N倍の発光強度で露光され(図5(A)の中段参照)、その露光量は図5(A)の下段に示すようになる。実際には露光量は破線で示す状態となる。
【0043】
図5(A)は1ドットの露光を示しているが、レーザ光束Fで感光面を走査して画像を形成する際、そのレーザ光束F(レーザ光20Y)が点灯から消灯に切り替わるとき、すなわち、画像部から非画像部へ走査が行われるときの画像の境界となる1ドットを露光するときと同じ状態を示すものであり、その境界が強調されることを示している。
【0044】
次に、1クロック周期内に前部高照度信号G2aが入力されるが後部高照度信号G1aは入力されないとき、すなわち、複数ドットの露光の場合、ここでは図4に示す期間T3において2ドットの露光が行われる場合について説明する。
【0045】
図5(B)に示すようにレーザ光束Fは実線で示す位置から一点鎖線で示す位置までの期間(1/8のクロック周期の期間)その感光面を通常のN倍の発光強度で露光し、その一点鎖線で示す位置から二点鎖線の位置までの期間(3/8のクロック周期の期間)その感光面の露光は停止される。そして、2点鎖線の位置から破線の位置までの期間(1/2のクロック周期の期間)その感光面は通常の発光強度で露光し、破線位置からFaの位置までの期間(1/8のクロック周期の期間)その感光面を通常のN倍の発光強度で露光し、Faの位置からFbの位置までの期間(2/8のクロック周期の期間)その感光面の露光を停止する。
【0046】
また、走査がFbの位置までくると、すなわち時点t1(図4参照)から3/2のクロック周期が経過した際に後部高照度信号G1aが判定回路67に入力され(時点t2)、判定回路67は引き続きレーザ駆動回路19Yを非駆動状態にしてレーザ光20Yの発光を停止させておき、時点t2以後の露光も停止する。
【0047】
これら露光により、感光面の露光量は図5(B)の最下段に示すようになる。実際には露光量は破線で示す状態となる。
【0048】
図5(B)は、レーザ光束Fで感光面を走査して画像を形成する際、そのレーザ光束Fが消灯から点灯に切り替わるとき、すなわち、非画像部から画像部へ走査が行われるときの画像の境界となる1ドットを露光するときと同じ状態を示すものであり、その境界が強調されることを示している。
【0049】
そして、図5に示す露光量と図7に示す露光量とを比較すると、1ドット露光および2ドット露光に代表される複数露光において、レーザの立ち上がり・立ち下がりの双方で輪郭である画像の境界が強調されていることが理解出来る。このように、画像の境界が強調されることにより、文字や図形の画像領域の輪郭を明瞭にすることができ、鮮明な印刷を行うことができる。
【0050】
なお、上記例では1ドット露光を1/8ドットクロック期間で行う方法について説明したが、レーザスポットの周辺部での露光強度分布が中心部より極度に小さい場合はこの方法は好ましくないので、レーザスポットの露光強度分布をなるべく平均化する必要がある。
【0051】
図6は、カラー複写機の概略の画像形成部である。図1および図6の右端のイエロー画像形成部33Yにおいて、上述のように照射されるレーザ光20Yは、スキャナーモーター25Yによって回転駆動されているポリゴンミラー24Y上で反射される。反射したレーザ光20Yは、等速で走査するような光学的補正処理がf・θレンズ77Yによって施される。この光学的補正処理によって変調された書き込み光26Yは、図示しない駆動系によって、図の時計回りに回転駆動される像担持体としての感光体ドラム27Yの表面を、この回転方向と直交する方向に走査する。感光体ドラム27Y上の、光書き込み開始位置よりポリゴンミラー24Yの回転方向の約11mm上流側に、図示しないフォトセンサーB.Dが配設されており、ポリゴンミラー24Yの回転に伴って書き込み光26Yを検知すると、図示しない制御回路に向けてB.D信号を発振する。
【0052】
図1において、感光体ドラム27Yの周囲には、この表面を一様に帯電させる帯電装置28Y、現像装置29Y、除電ランプ30Y、転写電極31Y、クリーニング装置32Y等が配設されており、上述の画像露光用レーザ駆動回路19Y、帯電装置28Y、現像装置29Yとともに、感光体ドラム27Yにトナー像を形成するトナー像形成手段を構成している。回転駆動に伴って帯電装置28Yとの対向位置まで移動した感光体ドラム27Yの表面は、この帯電装置28Yによって一様に帯電された後、ポリゴンミラー24Yとの対向位置まで移動する。そして、この対向位置で上述の書き込み光26Yが照射され、これによってイエロー静電潜像を担持する。
【0053】
このイエロー静電潜像は、感光体ドラム27Yの回転に伴って現像装置29Yとの対向位置である現像位置まで移動すると、現像装置29Yから移動してくるイエロートナーが付着して、イエロートナー像に現像される。なお、現像剤としてイエロートナーを使用する現像装置29Yは、周知の磁気ブレード方式によってイエロートナーをイエロー静電潜像に付着させている。イエロートナー像が現像された感光体ドラム27Y表面は、除電ランプ30Yとの対向位置を通過する際に上記イエロー静電潜像の電荷が放電された後、転写電極31Yとの対向位置である転写位置まで移動する。
【0054】
一方複写機本体の下側には、ローラ34と、図示しない駆動系によって図の反時計回りに回転駆動される駆動ローラ35とによって張架された、搬送ベルト36が配設されている。図の反時計回りに回転するこの搬送ベルト36は、その回転経路が各色の画像形成部33Y、33M、33C、33Kの各転写位置を経由するようになっている。上記搬送ベルト36の右側方には、レジストローラ対38、発光ダイオードと受光素子とからなるレジストセンサ39、給紙ローラ43、給紙カセット44等が配設されている。
【0055】
給紙ローラ43が図示しないモータで回転されることにより、給紙カセット44から取り出された転写紙50は、レジストセンサ39を通過して一定時間後に給紙ローラ43の回転を停止することで、レジストローラ対38に先端が突き当たった状態で停止する。そして、転写位置近くまで移動した感光体ドラム27上のイエロートナー像は、該トナー像とタイミングを合わせてレジストローラ対38を再駆動することで、送り出された転写紙50と接触し、転写電極31Yにより搬送ベルト36に印加された高電圧の転写バイアスにより、転写紙50上に転写される。クリーニング装置32Yとの対向位置を通過する際に、転写位置を通過した感光体ドラム27Y表面から、転写紙50上に転写されなかった残留トナーが掻き落とされる。そして、再び帯電装置28Yとの対向位置まで移動して、一様に帯電される。
【0056】
他の画像形成部33C、33M、33Kでは、上記画像形成部Yと同様の作像動作を行うことにより、各感光体ドラム27C、27M、27K上にシアントナー像、マゼンダトナー像、ブラックトナー像が形成され、搬送ベルト36上の転写紙50に転写電極31C、31M、31Kによりイエロートナー像と互いに重ね合わせて転写され、フルカラー画像が形成される。また、搬送ベルト36上の転写紙50は、トナー像の転写後に定着装置37内の加圧ローラ37aと加熱ローラ37bとの間に搬送され、このフルカラー画像の定着処理が施された後、機外へと排出される。
【0057】
なお、上記実施形態では、複写機に適用した例を挙げて本発明を説明したが、静電転写方式の画像形成装置であれば、プリンタ等であっても適用可能である。
【0058】
【発明の効果】
この発明によれば、画像の境界が強調されることにより、文字や図形の画像領域の輪郭を明瞭にすることができ、鮮明な印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4ドラム式フルカラー複写機の概略の構成を示す模式図である。
【図2】カラー複写機の回路構成を示すブロックダイアグラムである。
【図3】本発明の画像形成部の回路構成図である。
【図4】本発明の画像形成部の動作を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の画像形成装置による露光の説明図である。
【図6】カラー複写機の画像形成部の概略の構成を示す模式図である。
【図7】従来の画像形成装置による露光の説明図である。
【符号の説明】
18Y 露光量補正回路
20Y レーザー光
20LY レーザーダイオード
Claims (3)
- 入力された画像データに基づいて、1ドットごとの画像データの有無を判定し、それに応じて光源からのレーザ光の発光強度と発光期間を制御すると共に、前記レーザ光を走査しつつ感光体上に露光して記録する画像形成装置において、前記画像データの立ち上がりを検出して前記画像データの1ドットの期間よりもパルス幅の小さい前部トリガ信号を前部高照度信号として出力する立上検出手段と、前記画像データの立ち下がりを検出して前記画像データの1ドットの期間よりもパルス幅の小さい後部トリガ信号を後部高照度信号として出力する立下検出手段と、前記前部高照度信号及び前記後部高照度信号が前記1ドットの期間内に存在するか否かで1ドットのみの露光の画像データか複数ドットの連続した露光の画像データかを判定する判定回路とを備えると共に、前記判定回路は、1ドットのみの露光の画像データであると判定したとき、前記1ドットの走査周期の最初から前記走査周期の数分の1の期間、前記レーザー光を移動させながら通常の発光強度の数倍の発光強度で発光制御した後、前記レーザー光の発光を前記1ドットの走査周期の残り全ての期間停止させること特徴とする画像形成装置。
- 請求項1の画像形成装置において、前記判定回路は、複数ドットの連続した露光の連続画像データであると判定したとき、前記連続画像データの期間の最初から前記1ドットの走査周期の数分の1の期間、前記レーザー光を移動させながら通常の発光強度の数倍の発光強度で発光制御した後、前記レーザー光の発光を前記1ドットの走査周期の数分の1の何倍かである所定期間停止させて、更に前記レーザー光を移動させながら前記所定期間経過後から前記連続画像データの期間の最後までの間、前記レーザー光を移動させながら通常の発光強度で発光制御させ、前記連続画像データの期間の最後から前記1ドットの走査周期の数分の1の期間、前記レーザー光を移動させながら通常の発光強度の数倍の発光強度で発光制御すること特徴とする画像形成装置。
- 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、源発信器のパルスの周期を分周して前記1ドットの期間と同じ期間の周期のクロック信号を発生させるクロック発生器を備えると共に、前記判定回路は、前記前部高照度信号及び前記後部高照度信号が前記1クロック信号の周期内に存在するか否かで、前記前部高照度信号及び前記後部高照度信号が前記画像データの1ドットの期間内に存在するか否かを判定して、前記画像データが1ドットの画像データであるか複数ドットの画像データであるかを判定することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002074505A JP4184682B2 (ja) | 2001-03-21 | 2002-03-18 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-81348 | 2001-03-21 | ||
JP2001081348 | 2001-03-21 | ||
JP2002074505A JP4184682B2 (ja) | 2001-03-21 | 2002-03-18 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002347283A JP2002347283A (ja) | 2002-12-04 |
JP4184682B2 true JP4184682B2 (ja) | 2008-11-19 |
Family
ID=26611714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002074505A Expired - Fee Related JP4184682B2 (ja) | 2001-03-21 | 2002-03-18 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4184682B2 (ja) |
-
2002
- 2002-03-18 JP JP2002074505A patent/JP4184682B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002347283A (ja) | 2002-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4322442B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009017396A (ja) | 画像処理装置及びその制御方法 | |
JP4184682B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004233673A (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP3155538B2 (ja) | レーザの多階調書き込み装置 | |
JPH1173037A (ja) | 電子写真式プリンタ | |
JP2002137444A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5283843B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH1081032A (ja) | デジタル書込装置 | |
JP6822233B2 (ja) | 画像処理装置、駆動制御装置、光源制御装置、画像形成装置、および画像処理方法 | |
JP2004333850A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH08238797A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002273941A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH04120867A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4337801B2 (ja) | 画像形成装置およびその露光制御方法 | |
JPH07101108A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH05216323A (ja) | カラー画像形成装置 | |
JP2000330424A (ja) | 画像形成装置 | |
JPS62169A (ja) | デジタルカラ−画像処理装置 | |
JP2001108924A (ja) | 多色画像形成装置、及び多色画像形成方法 | |
JP2000321834A (ja) | 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 | |
JP2002218240A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH0766972A (ja) | 画像形成方法 | |
JP2002268298A (ja) | 画質調整方法及びこれを用いた画像形成装置 | |
JPH09218569A (ja) | 画像形成装置およびその方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070911 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070925 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071025 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080325 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080410 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080715 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080725 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080902 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080904 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |