JP2001108924A - 多色画像形成装置、及び多色画像形成方法 - Google Patents

多色画像形成装置、及び多色画像形成方法

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JP2001108924A
JP2001108924A JP29063399A JP29063399A JP2001108924A JP 2001108924 A JP2001108924 A JP 2001108924A JP 29063399 A JP29063399 A JP 29063399A JP 29063399 A JP29063399 A JP 29063399A JP 2001108924 A JP2001108924 A JP 2001108924A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、多色画像形成時の色ずれを補
正する。 【解決手段】 厚紙やOHPに対して画像を形成するた
めに、ノーマル画質モードに対してプロセス速度を1/
2倍と遅くすると、走査線が副走査方向に傾き、ノーマ
ル画質モード(図7(A)参照)よりも、色ずれ量が大
きくなる(図7(B)参照)。高画質半速モードでは、
プロセス速度を1/2倍にし、副走査方向の見かけ上の
書込み密度(走査線の数)を2倍にし(図7(C)参
照)、Y、M、C、Kの各色それぞれについて、色ずれ
量の少ない走査線を選択する(図7(D)参照)。これ
により、厚紙やOHPに対して画像を形成するときの色
ずれ量を約32%低減することができ、高画質画像を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色画像形成装
置、及び多色画像形成方法に係り、特に、複数の光によ
って形成した互いに異なる複数の色の画像を重ね合わせ
て多色画像を形成する多色画像形成装置、及び多色画像
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー画像を印刷するレーザプ
リンタや電子写真複写機等の多色画像形成装置は、印刷
の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)及びブラック(K)の各色成分のトナー像を感
光体ドラム等の潜像担持体上に形成し、これら各色成分
のトナー像を記録媒体上に重ねあわせて転写することに
より、カラー画像を形成している。
【0003】このような多色画像形成装置には、複数の
感光体ドラムを備えたマルチ感光体方式の装置がある。
図12には、一例として、C、M、Y、Kの各色に対応
する感光体ドラム200C、200M、200Y、20
0Kを備えた多色画像形成装置202が示されている。
【0004】この多色画像形成装置202では、C、
M、Y、Kに対応した4つのビーム光源(図示省略)か
ら出射された光ビームが、図中矢印G方向に定速回転す
る回転多面鏡204により双方向に走査(主走査)され
る(このように、1つの回転多面鏡で複数の光ビームを
走査する装置のことスプレーペイント方式と呼ぶ)。そ
の後、C、M、Y、Kに対応する各光ビームは、結像光
学系(図示省略)を通過した後、それぞれ対応するミラ
ー206、208、210(図中では、符号の末尾にC
/M/Y/Kを付与して、各ミラーが何れの色に対応す
るものであるのかを示している)によって順に反射され
て、各々の色に対応する感光体ドラム200C、200
M、200Y、200K方向へと案内される。
【0005】これにより、C、M、Y、Kに対応する各
光ビームが、回転多面鏡204の回転により主走査がな
され、各感光体ドラム200C、200M、200Y、
200Kの回転(図中矢印H参照)により副走査がなさ
れて、各感光体ドラム200C、200M、200Y、
200K上に潜像が形成される。形成された潜像は現像
器により現像され、搬送ベルト212により図中矢印I
方向へ搬送される用紙上に、C、M、Y、Kの画像が順
に転写されてカラー画像が形成される。
【0006】ところで、上記のような多色画像形成装置
では、部品の精度や組立誤差等により感光体ドラム間の
距離にずれが生じてしまう。このため、各感光体ドラム
200に所定のタイミングで光ビームが入射されたとし
ても、各感光体ドラム200上に走査される走査線22
0C、220M、220Y、220Kにより形成された
画像を重ね合わせて用紙にカラー画像を形成した際に、
副走査方向に色ずれが生じてしまう。この色ずれ量は、
最大走査密度の(n−1)/n以下(n:重ねる色数)
となることが知られている(特願平10−351975
号参照)。
【0007】このため、特開平3−142412号公報
には、搬送ベルト212上に色ずれを検知するためのレ
ジスタマーク222を転写し、CCD等のセンサ224
で搬送ベルト上に転写されたレジスタマーク222を読
み取り、この読み取り結果に基づいて、図13に示され
るようなアクチュエータ226で各色毎に対応するミラ
ー206、208を移動させることにより、色ずれを補
正する技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような技術では、ミラーを移動させる構造が複雑で部品
点数も多いため、装置の高コスト化及び大型化を招くと
いう問題があった。また、温度や衝撃に対する維持性が
悪い(影響を受け易い)という問題もあった。
【0009】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、簡単な構成で、多色画像形成時の色ずれを
補正できる多色画像形成装置、及び多色画像形成方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、互いに異なる色毎に設け
られた複数の感光体に、各々対応する色の画像情報に基
づいて変調された光を主走査露光するとともに、前記感
光体を移動させることにより副走査を行って、各感光体
上に互いに異なる色の画像情報に基づく潜像を形成し、
前記潜像に現像した後、互いに異なる複数の色の画像を
重ね合わせて多色画像を形成する多色画像形成装置であ
って、色ずれ補正を実行する高画質モードが選択された
場合に、主走査速度と副走査速度の比が通常の1/α倍
(α:2以上の整数)となるように、主走査速度及び副
走査速度の少なくとも一方を変更し、通常のα倍の主走
査線数で書き込み可能とする変更手段と、前記変更手段
による変更によって増加した書込み可能な主走査線の中
から、各色毎に色ずれ量が最小となる主走査線を選択す
る選択手段と、前記選択手段により選択された主走査線
を用いて、通常の主走査速度と副走査速度の比による画
像形成時と同等の書込み密路で画像を形成するように制
御する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、互いに異
なる色毎に設けられた複数の感光体に、各々対応する色
の画像情報に基づいて変調された光を主走査露光すると
ともに、前記感光体を移動させることにより副走査を行
って、各感光体上に互いに異なる色の画像情報に基づく
潜像を形成し、前記潜像に現像した後、互いに異なる複
数の色の画像を重ね合わせて多色画像を形成する多色画
像形成装置であって、主走査方向及び副走査方向の画像
の書込み密度と、形成する画像の色ずれに起因する画質
タイプとを設定するモード設定手段と、前記設定手段に
より設定された前記書込み密度に基づいて、主走査速
度、副走査速度、及び前記光の1画素毎の変調タイミン
グを設定するプロセス設定手段と、前記モード設定手段
により色ずれ補正を実行する高画質モードが設定された
場合に、副走査方向の書込み密度が、前記モード設定手
段により設定された副走査方向の書込み密度のα倍
(α:2以上の整数)となるように、前記プロセス設定
手段の設定を変更し、通常のα倍の主走査線数で書き込
み可能とする変更手段と、前記変更手段による変更によ
って増加した書込み可能な主走査線の中から、各色毎に
色ずれ量が最小となる主走査線を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された主走査線で感光体を主走
査するときに前記画像情報に基づいて変調された光を出
力させて、前記モード設定手段により設定された通常の
書込み密度で画像を書き込むように制御する制御手段
と、を有することを特徴としている。
【0012】請求項1、請求項2に記載の発明によれ
ば、色ずれ補正を実行する高画質モードで画像形成を行
う場合は、変更手段によって、通常のα倍の主走査線数
で書き込み可能となるように、主走査速度及び副走査速
度の少なくとも一方が変更される。なお、主走査速度が
変更される場合には、当然ながら、これに合わせて光の
1画素毎の変調タイミングも変更される。すなわち、主
走査線の数(副走査線の書込み密度)が見かけ上α倍に
増やされる。
【0013】選択手段では、増加された書込み可能な主
走査線の中から、各色毎に色ずれ量が最小となる主走査
線が選択され、制御手段によって、選択された主走査線
で画像を書込むように制御される。すなわち、各色毎
に、α倍に増やされた書込み可能な主走査線の中から最
も色すれ量の小さい走査線がα本毎に選択されて画像が
形成されるので、通常の書込み密度(解像度)で色ずれ
の小さい多色画像を得ることができる。
【0014】このとき、請求項3に記載されているよう
に、前記変更手段が、前記副走査速度を1/α倍に変更
することにより、副走査方向の書込み密度をα倍にして
もよいし、請求項4に記載されているように、前記変更
手段が、前記主走査速度及び前記変調タイミングを各々
α倍に変更することにより、副走査方向の書込み密度を
α倍にしてもよい。
【0015】また、請求項5に記載されているように、
前記光による主走査のために、反射面を回転させて光を
偏向させる回転体と、前記感光体の主走査開始タイミン
グを検出する検出手段とを更に有し、前記選択手段が、
前記検出手段により検出された主走査開始タイミング信
号と前記回転体の回転位置とに基づいて、副走査方向の
色ずれ量が最小となる主走査線を選択するようにすると
よい。
【0016】この場合、請求項6に記載されているよう
に、前記選択手段は、前記主走査開始タイミング信号を
1/α分周し、前記主走査開始タイミング信号ピッチ毎
にずらしたα個の信号を生成し、前記生成されたα個の
各信号毎に色ずれ量を測定し、色ずれ量が最小となる主
走査線を選択するようにするとよい。
【0017】また、請求項7に記載されているように、
前記選択手段が、2色間の主走査線間隔を所定値と比較
することにより、色ずれ量が最小となる主走査線を選択
するようにするとよい。
【0018】請求項8に記載の発明は、互いに異なる色
毎に設けられた複数の感光体に、各々対応する色の画像
情報に基づいて変調された光を主走査露光するととも
に、前記感光体を移動させることにより副走査を行っ
て、各感光体上に互いに異なる色の画像情報に基づく潜
像を形成し、前記潜像に現像した後、互いに異なる複数
の色の画像を重ね合わせて多色画像を形成する多色画像
形成装置における多色画像形成方法であって、色ずれ補
正を実行する高画質モードが選択された場合に、主走査
速度と副走査速度の比が通常の1/α倍(α:2以上の
整数)となるように、主走査速度及び副走査速度の少な
くとも一方を変更して、通常のα倍の主走査線数で書き
込み可能とし、増加した書込み可能な主走査線の中か
ら、各色毎に色ずれ量が最小となる主走査線を選択し、
選択された主走査線を用いて、通常の主走査速度と副走
査速度の比による画像形成時と同等の書込み密度で画像
を形成するように制御する、ことを特徴としている。
【0019】請求項9に記載の発明は、互いに異なる色
毎に設けられた複数の感光体に、各々対応する色の画像
情報に基づいて変調された光を主走査露光するととも
に、前記感光体を移動させることにより副走査を行っ
て、各感光体上に互いに異なる色の画像情報に基づく潜
像を形成し、前記潜像に現像した後、互いに異なる複数
の色の画像を重ね合わせて多色画像を形成する多色画像
形成装置における多色画像形成方法であって、主走査方
向及び副走査方向の画像の書込み密度と、形成する画像
の色ずれに起因する画質タイプとを設定し、設定された
前記書込み密度に基づいて、主走査速度、副走査速度、
及び前記光の1画素毎の変調タイミングを設定し、前記
モード設定手段により色ずれ補正を実行する高画質モー
ドが設定された場合に、副走査方向の書込み密度が、前
記モード設定手段により設定された副走査方向の書込み
密度のα倍(α:2以上の整数)となるように、前記プ
ロセス設定手段の設定を変更し、通常のα倍の主走査線
数で書き込み可能とし、増加した書込み可能な主走査線
の中から、各色毎に色ずれ量が最小となる主走査線を選
択し、選択された主走査線で感光体を主走査するときに
前記画像情報に基づいて変調された光を出力させて、設
定された通常の書込み密度で画像を書き込むように制御
する、ことを特徴としている。
【0020】請求項8、請求項9に記載の発明によれ
ば、色ずれ補正を実行する高画質モードで画像形成を行
う場合は、通常のα倍の主走査線数で書き込み可能とな
るように、主走査速度及び副走査速度の少なくとも一方
が変更される。なお、主走査速度が変更される場合に
は、当然ながら、これに合わせて光の1画素毎の変調タ
イミングも変更される。すなわち、主走査線の数(副走
査線の書込み密度)が見かけ上α倍に増やされる。
【0021】この増加された書込み可能な主走査線の中
から、各色毎に色ずれ量が最小となる主走査線が選択さ
れ、選択された主走査線で画像を書込むように制御され
る。すなわち、各色毎に、α倍に増やされた主走査線の
中から最も色すれ量の小さい走査線がα本毎に選択され
て画像が形成されるので、通常の書込み密度(解像度)
で色ずれの小さい多色画像を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0023】(全体構成)図1には、本発明が適用され
た多色画像形成装置の概略構成が示されている。
【0024】図1に示す多色画像形成装置10は、パソ
コン(PC)12からの画像形成処理要求を受けて、画
像形成処理(印刷処理)を開始するようになっている。
このときPC12からは、画像形成処理の指示ととも
に、所望の画像データと、印刷画質を設定する画質モー
ド信号も多色画像形成装置10に送信されるようになっ
ている。
【0025】多色画像形成装置10には、シアン
(C)、マジェンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック
(K)の各色の画像を形成するために、円筒状の感光体
ドラム(以下、単に「感光体」という)14C、14
M、14Y、14Kが、図1における右から左へと順に
並んで配設されている。各感光体14C、14M、14
Y、14Kは、それぞれモータ16(図4参照)の駆動
によって、所定速度で矢印R方向(図1において時計回
り)に回転するようになっている。
【0026】また、多色画像形成装置10には、4本の
光ビームLC、LM、LK、LYを出射する光走査装置
(以下、「ROS」という)18が設けられている。R
OS18は、各感光体14C、14M、14Y、14K
に対して、それぞれ光ビームLC、LM、LK、LYを
走査しながら照射するようになっている。
【0027】また、多色画像形成装置10は、画像処理
部20、データ制御部22、IOT(Image Output Ter
minal)コントローラ24を備えている。画像処理部2
0には、PC12から送信されてきた画像データと画質
モード信号が入力されるようになっている。画像処理部
20は、PC12からの画像データからC、M、Y、K
の各色毎の書込み用画像データを生成する。また、画像
処理部20は、生成した書込み用画像データをデータ制
御部22に送信し、PC12からの画質モード信号につ
いては、IOTコントローラ24へ送信するようになっ
ている。
【0028】データ制御部22は、1画素の変調タイミ
ングを規定するために、所定周波数のVIDEO信号を
生成するVIDEO信号生成回路26を備えている。デ
ータ制御部22は、VIDEO信号生成回路26により
生成されたVIDEO信号に従って、且つ所定のタイミ
ングで(後述するようにSOS信号と同期して)、画像
処理部20で生成されたC、M、Y、Kの各色毎の書込
み用の画像データをROS18へ送信するようになって
いる。また、データ制御部22は、C、M、Y、K各色
毎に隔面走査を制御するための隔面走査制御回路28
(詳しくは後述する)を備えている。
【0029】ROS18は、送信されてきたC、M、
Y、Kの各色毎の書込み用の画像データに基づいて、光
ビームLC、LM、LY、LKを出射し、図1の紙面に
対して垂直な方向に走査しながら、感光体14C、14
M、14Y、14Kに向けて照射するようになってい
る。言い換えると、感光体14C、14M、14Y、1
4Kには、ROS18によって、C、M、Y、K各色の
書込み用の画像データに基づく光ビームが各々照射され
るようになっている。なお、ROS18については後で
詳しく説明する。
【0030】次に、感光体14C、14M、14Y、1
4Kの周辺について説明する。なお、感光体14C、1
4M、14Y、14Kの周辺部は同様の構成であるた
め、各感光体毎に設けられている部材については、同様
に各符号の末尾に、各色を示す英字(C/M/Y/K)
を付与して示すが、特に区別しないときは(色を区別せ
ず共通に説明する場合)、この符号末尾の英字省略して
説明する。
【0031】感光体14の周面近傍で、ROS16によ
る光ビームの照射位置よりも感光体14の回転方向上流
側には、帯電器30が配設されている。帯電器30は、
感光体14を一様に帯電させる。帯電器30により一様
に帯電された感光体14は、図1に示される矢印R方向
に回転することによって光ビームの副走査がなされ、感
光体14上に潜像が形成される。すなわち、感光体14
上に画像処理部20からの書込み用画像データに対応す
るラスタ画像が形成される。
【0032】また、ROS16による光ビームの照射位
置よりも感光体14の回転方向下流側には、感光体14
の周面に対向して、感光体14にトナーを供給する現像
器32が配設されている。詳しくは、感光体14Cには
Cのトナー、感光体14MにはMのトナー、感光体14
YにはYのトナー、感光体14KにはKのトナーが供給
される。
【0033】現像器32から供給されたトナーは、RO
S16によって光ビームが照射された部分に付着するよ
うになっている。これにより感光体14にトナー像が形
成される。感光体14C、14M、14Y、14Kに
は、それぞれC、M、Y、Kの単色トナー像が形成され
る。
【0034】各感光体14の現像器32の配設位置より
も回転方向下流側(図1における感光体14C、14
M、14Y、14Kの軸芯垂下位置)には、有色又は透
明のフィルムからなる無端ベルト状の転写ベルト34が
配置されている。この転写ベルト34は、複数の巻きか
けローラ36に張架され、モータ(図示省略)の駆動に
より矢印S方向に搬送されるようになっている。この搬
送により、転写ベルト34は、順に、感光体14Y、1
6M、16C、16Kに案内されるようになっている。
【0035】また、転写ベルト34を挟んで各感光体1
4と対向する位置には、転写用帯電体38が配設されて
いる。転写用帯電体38は、各感光体14の軸芯垂下位
置に案内された転写ベルト34に、感光体14に形成さ
れたトナー像を転写する。これにより、転写ベルト34
上にC、M、Y、Kの単色トナー像が順番に重ねあわせ
て転写され、転写ベルト34表面に多色トナー像が形成
される。すなわち、転写ベルト34は各感光体14Y、
14M、14C、14Kで現像されたC、M、Y、Kの
単色のトナー像を、1回の通過ですべて重ねあわせて転
写し、多色トナー像を形成するようになっている。
【0036】転写用帯電体38の配設位置よりも感光体
14の回転方向下流側には、感光体14に対向して、ク
リーナー40が配設されている。クリーナー40によ
り、転写後に感光体14の表面に残留しているトナーが
除去される。
【0037】また、感光体14Kよりも転写ベルト34
の搬送方向下流側には、光源とフォトディテクタ等によ
り構成された画像読取センサ42が設けられている。こ
の画像読取センサ42によって、転写ベルト34上に形
成された多色トナー像を読み取ることができるようにな
っている。また、この読み取り結果は、IOTコントロ
ーラ24へ送信されるようになっている。
【0038】この転写ベルト34上に形成された多色ト
ナー像は、その後、図示しないトレイから1枚ずつ、矢
印P方向に搬送されてくる記録用紙(以下、単に「用
紙」という)44へ一括転写される。多色トナー像が形
成された用紙44は、定着器(図示省略)へと搬送さ
れ、定着処理が施された後、装置外へと排出される。こ
れにより、画像処理部20からの書込み用画像データに
対応するカラー画像、すなわちPC12からの画像デー
タに基づくカラー画像が形成された用紙44が得られ
る。
【0039】また、用紙44に対する多色トナー像の転
写位置よりも、転写ベルト34の搬送方向下流側には、
クリーナー46が設けられている。クリーナー46によ
って、転写ベルト34表面に残留しているトナーが除去
される。
【0040】(走査露光装置)次に、ROS18の構成
について、図2、図3を参照して詳細に説明する。RO
S18は、略箱状のケーシング50によって囲まれてい
る。このケーシング50の底面の感光体14C、14
M、14Y、14Kに対応する位置には、開口が形成さ
れている。
【0041】また、ケーシング50内には、C、M、
Y、Kの各色に対応して光源部52C、52M、52
Y、52Kと、所定速度で回転しながら光源部52C、
52M、52Y、52Kから出射された各光ビームL
C、LM、LY、LKを反射して、各感光体14C、1
4M、14Y、14Kに光ビームを走査しながら照射す
る回転多面鏡54(本発明の回転体に対応する)とを備
えている。
【0042】なお、以下では、C、M、Y、Kの各色毎
に設けられている部材については、各符号の末尾に各色
を示す英字(C/M/Y/K)を付与して示すが、特に
区別しない場合は(色で区別せず共通に説明する場
合)、この末尾の英字を省略して説明する。
【0043】ビーム光源52は、光ビームを出射する半
導体レーザ(以下、「LD」という)56を備えてお
り、LD56の光出射側には、順に、コリメータレンズ
58、スリット60、シリンダレンズ62が配置されて
構成されている。
【0044】各LD56は、各々対応するLD駆動回路
64(図4参照)によって、ON/OFFされるように
なっている。各LD駆動回路64は、前述のデータ制御
部22から送信されてくる対応する色の書込み用画像デ
ータに基づいて、LD56をON/OFF制御するよう
になっている。すなわち、各LD56からは、各々対応
する色の書込み用画像データに基づいて変調された光ビ
ームが出射されるようになっている。このとき、1画素
を形成するための点灯時間(すなわち感光体14に対す
る光ビームの照射時間)は、VIDEO信号によって定
められる。
【0045】LD56から出射された光ビームは、コリ
メータレンズ58によって拡散光線から平行光線に変換
され、スリット60によって、副走査方向に対応するビ
ーム幅が制限される。スリット60を透過した光ビーム
は、シリンダレンズ62に入射し、副走査方向に対応す
る方向にのみ収束する収束光とされる。すなわち、各ビ
ーム光源52C、52M、52Y、52Kからは、それ
ぞれC、M、Y、Kの書込み用画像データに基づいて変
調され、副走査方向に収束された光ビームLC、LM、
LY、LKが出射される。
【0046】また、光源部52C、52Mと、光源部5
2Y、52Kは、回転多面鏡54の回転軸Uを挟んで対
称に配置されている。以下に説明するこれら光源部52
C、52Mに対応する部材と、光源部52Y、52Kに
対応する部材も、回転多面鏡54の回転軸Uを挟んで対
称に配置されている。
【0047】ビーム光源52Mから出射された光ビーム
LMの進行方向には、平面ミラー70Aが配置されてい
る。ビーム光源52Mから出射された光ビームLMは、
平面ミラー70Aによって回転多面鏡54方向へ反射さ
れるようになっている。また、ビーム光源52Cから出
射された光ビームLCの進行方向には、光ビームLCを
平面ミラー70A方向へ反射する平面ミラー72Aが配
置されている。ビーム光源52Cから出射された光ビー
ムLCは、平面ミラー72Aによって反射された後、平
面ミラー70Aによって回転多面鏡54方向へ反射され
るようになっている。
【0048】また、平面ミラー70Aと回転多面鏡54
の間には、第1レンズ74A1と第2レンズ74A2か
ら構成されているfθレンズ74Aが配置されている。
光ビームLC、LMは、fθレンズ74Aを透過した
後、回転多面鏡54に入射するようになっている。
【0049】一方、ビーム光源52Yから出射された光
ビームLYの進行方向にも、同様に、平面ミラー70B
が配置されており、光ビームLYは、平面ミラー70B
によって回転多面鏡54方向へ反射されるようになって
いる。また、ビーム光源52Kから出射された光ビーム
LKの進行方向には、光ビームLKを平面ミラー72B
方向へ反射する平面ミラー72Bが配置されており、光
ビームLKは、平面ミラー72Bによって反射された
後、平面ミラー70Bによって回転多面鏡54方向へ反
射されるようになっている。
【0050】また、平面ミラー70Bと回転多面鏡54
の間には、第1レンズ74B1と第2レンズ74B2か
ら構成されているfθレンズ74Bが配置されている。
光ビームLY、LKは、fθレンズ74Bを透過した
後、回転多面鏡54に入射するようになっている。
【0051】すなわち、回転多面鏡54には、図2、3
における左右両側から各々2本ずつの光ビーム、すなわ
ち、左側から光ビームLC、LM、右側から光ビームL
Y、LKが入射するようになっている。なお、このと
き、光ビームLCと光ビームLMは、回転多面鏡54の
軸線方向に沿って(副走査方向に対応)、入射位置が異
なるようなっている。また、光ビームLYと光ビームL
Kも、回転多面鏡54の軸線方向に沿って、入射位置が
異なるようなっている。
【0052】回転多面鏡54は、側面に複数の反射面5
4Aが設けられた正多角形状に形成されている。また、
回転多面鏡54は、モータ76(図4参照)の回転によ
り矢印T方向に所定速度で回転されるようになってい
る。
【0053】回転多面鏡54に入射された光ビームL
C、LM、LY、LKは、それぞれ反射面54Aに収束
するようになっている。このとき、反射面54Aの面幅
は、光ビームLC、LM、LY、LKの主走査方向に対
応した方向の幅よりも小さく形成されており、光ビーム
LC、LM、LY、LKは、複数の反射面54Aに跨る
細長い線像となる(所謂オーバーフィールト光学系が構
成されている)。このうち1つの反射面54Aに入射し
ている分のみが反射・偏向されて、回転多面鏡54に入
射する前に透過してきたfθレンズ74A又はfθレン
ズ74Bを再び透過するように構成されている(所謂ダ
ブルパス構成)。
【0054】各光ビームLC、LM、LY、LKは、こ
のfθレンズ74A又はfθレンズ74Bにより、各々
対応する感光体14C、14M、14Y、14K上を走
査するときの走査速度が等速度になるとともに、各感光
体14C、14M、14Y、14Kの周面上に結像点を
結ぶようになっている。
【0055】光ビームLC、LMは、回転多面鏡54の
入射位置が副走査方向にずらされているため、互いに重
ならずに進行する(進行経路がずれている)。同様に、
光ビームLY、LKも重ならずに進行する。
【0056】再度fθレンズ74Aを透過した光ビーム
LC、LMの進行方向下流側には、それぞれ平面ミラー
78C、78Mが配置されている。光ビームLC、LM
は、平面ミラー78C、78Mによって、それぞれシリ
ンダミラー80C、80M方向へと反射される。シリン
ダミラー80C、80Mは、それぞれ光を感光体14
C、14M方向へと反射するように配置されている。平
面ミラー78C、78Mによって反射され、続いてシリ
ンダミラー80C、80Mによって反射された光ビーム
LC、LMは、ケーシング50底面の開口を通って、感
光体14C、14Mに照射する。
【0057】同様に、再びfθレンズ74Bを透過した
光ビームLY、LKの進行方向下流側には、それぞれ平
面ミラー78Y、78Kが配置されている。光ビームL
Y、LKは、平面ミラー78Y、78Kによって、それ
ぞれシリンダミラー80Y、80K方向へと反射され
る。シリンダミラー80Y、80Kは、それぞれ光を感
光体14Y、14K方向へと反射するように配置されて
いる。平面ミラー78Y、78Kによって反射され、続
いてシリンダミラー80Y、80Kによって反射された
光ビームLY、LKは、ケーシング50底面の開口を通
って、感光体14Y、14Kに照射する。
【0058】このとき、各光ビームLC、LM、LY、
LKは、副走査方向においては、各々対応するシリンダ
レンズ62、シリンダミラー80による作用、主走査方
向においてはfθレンズ74の作用によって、各々対応
する感光体14の表面近傍に収束し、各感光体14表面
に所定の径寸法のビームスポットなって照射されるよう
になっている。なお、シリンダミラー80は、副走査方
向に対応する方向にのみパワーを有しており、回転多面
鏡54の各反射面54Aの面倒れによって生じる感光体
14上のビームスポットの副走査方向の位置ズレを小さ
くするように効果も有している。
【0059】また、上記で説明した構成より明らかなよ
うに、光ビームLC、LMと、光ビームLY、LKは、
回転多面鏡54の対向する反射面54Aに入射されるた
め、図中の矢印で示すように、光ビームLC、LMと、
光ビームLY、LKは逆方向に走査される。
【0060】また、各光ビームLC、LM、LY、LK
による各感光体14の走査開始端部近傍には、それぞれ
走査軌跡を横切るようにピックアップミラーが配置され
ている。ピックアップミラー82により走査線毎(主走
査線)の走査開始の光ビームが反射される。各ピックア
ップミラー82による各光ビームLC、LM、LY、L
Kの反射方向には、それぞれフォトダイオード等のSO
S(Start of Scan)センサ84が配置されている。
【0061】したがって、各SOSセンサ84には、対
応する感光体14がその軸線方向に走査されるごとに、
走査開始の光ビームが入射されるようになっている。す
なわち、各SOSセンサ84では、ROS18による各
感光体14への主走査線ごとの照射開始タイミングが検
出されるようになっている(すなわち、このSOSセン
サが本発明の検出手段に対応する)。
【0062】各SOSセンサ84の出力信号は、各々S
OS信号処理回路86(図4参照)によって所定の処理
が施され、各色のラインごとの照射開始タイミングを示
すSOS信号としてデータ制御部22へと送信されるよ
うになっている。データ制御部22は、各SOS信号に
同期して、対応するLD56を駆動させるようになって
いる。
【0063】(IOTコントローラ)一方、IOTコン
トローラ24は、モード信号で指示されている画質モー
ドに基づいて、多色画像形成装置10における画像形成
処理を制御するようになっている。すなわち、IOTコ
ントローラ24によって、ROS18による各感光体1
4C、14M、14Y、14Kに対するC、M、Y、K
の各色の画像の書き込みが制御されている。
【0064】以下、IOTコントローラ24について、
図4を参照して説明する。なお、各感光体14C、14
M、14Y、14Kに対する画像書き込み制御は同様で
あるため、図4では、感光体14C、14M、14Y、
14Kのうちの1つに対する画像書き込み制御に関する
部分のみを示している。また、符号末尾の英字(C/M
/Y/K)を省略している。
【0065】図4に示されているように、IOTコント
ローラ24は、モータ16を駆動させるモータ制御回路
90と接続されており、モータ制御回路90を介して、
プロセス速度に対応する回転速度でモータ16が駆動す
るように制御するようになっている。すなわち、IOT
コントローラ24によって、プロセス速度に対応した回
転速度で感光体14が回転するように制御される。前述
のように、感光体14の回転によって副走査がなされる
ので、この回転速度が本発明の副走査速度に対応する。
【0066】また、図では省略するが、転写ベルト34
の搬送速度も、同様にプロセス速度に応じて制御するよ
うになっている。
【0067】また、IOTコントローラ24は、モータ
76を駆動させるモータ制御回路92と接続されてお
り、モータ制御回路92を介して、所定の回転速度でモ
ータ76が駆動するように制御するようになっている。
すなわち、IOTコントローラ24によって、回転多面
鏡54の回転速度が制御される。前述のように、回転多
面鏡54の回転により主走査がなされるので、この回転
速度が本発明の主走査速度に対応する。
【0068】また、IOTコントローラ24は、VID
EO信号生成回路26で生成するVIDEO信号の周波
数(以下、「ビデオレート」という)を設定するように
なっている。VIDEO信号生成回路26は、設定され
た周波数でVIDEO信号を生成する。これにより、1
画素を形成するための光ビームの照射時間(変調タイミ
ング)が制御される。
【0069】IOTコントローラ24では、画質モード
に基づいて、多色画像形成装置10のプロセス速度、回
転多面鏡54の回転速度、1画素を形成するための光ビ
ームの照射時間を設定し、当該設定値に基づいて画像形
成処理が実行されるように制御する。すなわち、IOT
コントローラ24が、本発明のプロセス設定手段、変更
手段に対応する。
【0070】本実施の形態の多色画像形成装置10は、
通常のノーマル画質モードと、高画質低速モードの2つ
の画質モードを備えている。表1に、各画質モードにお
ける解像度と、ノーマル画質モードに対するビデオレー
ト、回転多面鏡の回転速度、プロセス速度の比を示す。
【0071】
【表1】
【0072】表1に示されている高画質低速モードは、
熱容量の大きい厚紙やOHPシート上にトナーを融着す
るために、プロセス速度を落して十分に熱量を与えるモ
ードである。
【0073】なお、白黒画像の場合には、一般的にプロ
セスブラック(3色で黒を作る)を用いることは少な
く、K単色での色字となるので、高画質低速モードが選
択された場合でも、色ずれが発生しないので、任意の走
査線を選択すればよい。また、白黒画像を印刷するため
に高画質低速モードを使用する際には、隔面走査走査を
行わず、副走査方向の解像度(書き込み密度)が増加し
た分に相当する解像度の書込み用画像データをデータ制
御部22へ入力すれば、高解像度の画像を形成すること
ができる。この場合の解像度は、A(主走査方向)×α
B(副走査方向)となる。
【0074】本実施の形態の高画質低速モードでは、プ
ロセス速度をノーマル画質モード時の1/αに減速し
(α:2以上の整数)、本来の解像度(ノーマル画質モ
ードの解像度)と一致するように隔面走査や多重書き込
みを行うことにより、本来の画像の縦横比(ノーマル画
質モードのときに得られる画像の縦横比)で画像出力を
得るようになっている。なお、ビデオレート、回転多面
鏡の回転速度はノーマル画質モード時から変更されな
い。
【0075】このように、プロセス速度を遅くしてカラ
ー画像を印刷すると、副走査方向の色ずれが大きくなっ
てしまう。このため、高画質低速モードでは、カラー画
像を印刷する場合には、表1に示されているように、プ
ロセス速度を遅くしたことにより大きくなる副走査方向
の色ずれを補正するカラー色ずれ微調整が行われるよう
になっている。
【0076】詳しくは、プロセス速度をノーマル画質モ
ード時の1/αに減速すると(α:2以上の整数)、副
走査方向の書込み可能な線数(走査線数)、すなわち副
走査方向の見かけ上の書込み密度がノーマル画質モード
時のα倍に上がる。高画質低速モードでは、カラー画像
を印刷する場合は、本来の解像度(ノーマル画質モード
の解像度)と一致するように、ROS18がα面毎の反
射面54Aを使って隔面走査を行う、すなわちα線毎の
走査線によって画像を形成するようになっている。この
とき、色ずれ量が最小となる走査線を選択して隔面走査
を行うことにより、色ずれを小さくするようになってい
る。なお、以下では、α=2と設定して説明する。
【0077】なお、高画質低速モードの隔面走査は、デ
ータ制御部22の隔面走査制御回路28を機能させるこ
とにより行うことができる。すなわち、隔面走査制御回
路28が、本発明の選択手段、制御手段に対応する。図
5には、任意の走査線を基準に1つおきの走査線(すな
わちα=2の場合)で画像を出力する隔面走査制御回路
28の一例が示されている。
【0078】図5に示す隔面走査制御回路28は、FF
(フリップフロップ)100を備えている。このFF1
00のクロック端子(CLK)には、SOS信号処理回
路86の出力と接続されており、SOSセンサ84によ
って検知されたSOS信号が入力されるようになってい
る。また、FF100の入力端子(D)には、出力端子
(Q)から出力された出力信号がNOT回路102によ
って反転されて入力されるようになっている。すなわ
ち、図6に示されているように、SOS信号が入力され
る毎に(立ちあがり毎に)、FF100の出力端子
(Q)から出力される信号のレベルが、H(High)から
L(Low)へ、或いはLからHへと切り替えられるよう
になっている。
【0079】FF100の出力端子(Q)からの出力信
号は、OR回路104及びNAND回路106に入力さ
れるようになっている。このOR回路104には、SO
Sセンサ84によって検知されたSOS信号が入力され
るようになっている。また、NAND回路106には、
SOSセンサ84によって検知されたSOS信号が、N
OT回路108によって反転されて入力されるようにな
っている(図6の信号Cを参照)。
【0080】これにより、図6に示されるように、OR
回路104の出力信号Aでは、任意のSOS信号を基準
とした奇数番目のSOS信号、すなわち任意の反射面5
4Aを基準として奇数面のSOS信号のみを取得するこ
とができる。また、NAND回路106の出力信号Bか
らは、任意のSOS信号を基準とした偶数番目のSOS
信号、すなわち任意の反射面54Aを基準として偶数面
のSOS信号のみを取得することができる。
【0081】また、隔面走査制御回路28には、出力信
号Aと出力信号Bの何れか一方を選択するためのスイッ
チ110が設けられている。隔面走査制御回路28は、
スイッチ110によって、出力信号A又は出力信号Bを
選択し、選択した出力信号(以下、「間引きSOS信
号」という)を同期信号としてLD56を駆動させて、
各感光体14への画像書込みを行うようになっている。
【0082】例えば、出力信号Aが選択された場合は、
回転多面鏡54の反射面54Aの奇数面に対応するタイ
ミングで画像データが送信され、偶数面に対応するとき
は画像データが送信されない(空データが送信され
る)。したがって、奇数面のときのみ、画像データに基
づいて変調された光ビームで感光体14を走査し、任意
の走査線を基準に1本おきに画像を形成することができ
る(このように、反射面54Aを所定面数毎に飛び飛び
に使用して感光体を走査することを隔面走査という)。
【0083】また、出力信号Bが選択された場合は、逆
に、偶数面のときに、画像データに基づいて変調された
光ビームで感光体14を走査し、任意の走査線を基準に
1本おきに画像を形成することができる。すなわち、ス
イッチ110によって選択する信号を切り替えることに
より、画像書込みに利用する反射面、言い換えると画像
を書込む走査線を切り替えることができる。
【0084】なお、データ制御部22には、C、M、
Y、Kの各色ついて、隔面走査制御回路28が設けられ
ており、各感光体14C、14M、14Y、14K毎に
奇数面/偶数面を選択して隔面走査を行うことができる
ようになっている。
【0085】また、IOTコントローラ24は、高画質
カラーモードを指示する画質モード信号を受信した場
合、色ずれ量を検出するために、予め用意されている所
定のパターンを形成するためのテスト画像データを画像
処理部20へと送信するようになっている。画像処理部
20は、PC12からの画像データの前に、まず、この
テスト画像データに基づいてC、M、Y、Kの各色毎の
書込み用画像データを生成し、データ制御部22に送信
する。
【0086】すなわち、高画質カラーモードが指示され
た場合には、PC12からの画像データに基づく画像の
代わりに、テスト画像データに対応するカラー画像
(「テスト画像」という)が転写ベルト34上に形成さ
れるようになっている。
【0087】このとき、IOTコントローラ24は、前
述のように、プロセス速度をノーマル画質モード時の1
/2に設定し、感光体14の回転速度を1/2とするこ
とにより、副走査方向の見かけ上の書込み密度を2倍と
するとともに、隔面走査制御回路28を機能させ、1面
おきの反射面54Aを使ってROS18に隔面走査させ
るようになっている。また、テスト画像を形成し終えた
ら、使用する反射面54Aを変えて、再度テスト画像を
転写ベルト上に形成させる。
【0088】なお、本実施の形態では、一例として、ま
ず、隔面走査制御回路28のスイッチ110により出力
信号Aを選択させて、奇数面を使ってテスト画像を形成
し、次いで、スイッチ110により出力信号Bを選択さ
せて偶数面を使ってテスト画像を形成するようになって
いる。
【0089】転写ベルト34上に形成されたテスト画像
は、画像読取センサ42によって読み取られた後、クリ
ーナー46によって取り除かれる。画像読取センサ42
によるテスト画像の読取結果は、IOTコントローラ2
4へと送信される。IOTコントローラ24では、奇数
面によるテスト画像と偶数面によるテスト画像の読取結
果を比較し、Y、M、C、Kの各色について、奇数面と
偶数面モードちらに対応する走査線を選択した方が、各
色間の副走査方向の色ずれ量を小さくできるかを判定す
るようになっている。
【0090】また、奇数面及び偶数面のうち、色ずれ量
を小さくできると判定された反射面54Aを用いて画像
が形成されるように、C、M、Y、K各色毎に、隔面走
査制御回路28のスイッチ110をセットした後、PC
12からの画像データに基づく画像形成処理を開始させ
るようになっている。
【0091】なお、色ずれ量の判定に使用するテスト画
像は、少なくとも副走査方向の色ずれ量を検出できるパ
ターンであれば如何なるものでもよいが、より簡単に判
定するには、基準色とその他の色との2色間の走査線間
隔を所定値と比較して色ずれ量を検出するようなパター
ンとするとよい。この場合、例えばKを基準色とし、
C、M、Y各色毎に、Kとの色ずれ量が小さい反射面5
4A(奇数面/偶数面)を選択すればよい。
【0092】(作用)次に、本発明の実施の形態の作用
を説明する。まず、ノーマル画質モードでの多色画像形
成装置10の多色画像形成処理の流れを説明する。
【0093】ノーマル画質モードでの多色画像形成処理
は、画像形成処理要求とともに、処理対象の画像データ
とノーマル画質モードを示す画質モード信号とをPC1
2から受信することにより開始される。
【0094】多色画像形成装置10では、受信した画像
データと画質モード信号を画像処理部20へ送信する。
画像処理部20では、受信した画像データからC、M、
Y、Kの各色毎の書き込み用画像データを生成してデー
タ制御部22へと送信するとともに、画質モード信号を
IOTコントローラ24へと送信する。
【0095】IOTコントローラ24は、画質モード信
号により、ノーマル画質モードでの多色画像形成が指示
されていることを判断すると、ビデオレート、回転多面
鏡の回転速度、プロセス速度をノーマル画質モードに対
応する所定値に設定する。また、IOTコントローラ2
4は、VIDEO信号発生回路26に設定したビデオレ
ートに基づいた周波数のVIDEO信号を発生させ、回
転多面鏡54を設定した回転速度で回転させ、各感光体
14C、14M、14Y、14Kをプロセス速度に基づ
いた回転速度で回転させる。
【0096】データ制御部22は、C、M、Y、Kの各
色毎の書き込み用画像データを、SOS信号と同期して
ROS18へ送信する。また、VIDEO信号発生回路
26で生成したVIDEO信号をROS18へ供給す
る。ROS18では、LD駆動回路64C、62M、6
2Y、62Kによって、VIDEO信号に従って、且つ
対応する書込み用画像データに基づいて各LD56C、
56M、56Y、56KをON/OFF制御し、画像デ
ータに基づいて変調された4つの光ビームLC、LM、
LY、LKを生成する。
【0097】各光ビームLC、LM、LY、LKは、I
OTコントローラ24で設定された所定速度で回転する
回転多面鏡54によって、各々対応する各感光体14
C、14M、14Y、14K上に主走査しながら照射さ
れる。同時に、各感光体14C、14M、14Y、14
Kの回転により副走査がなされて、各感光体14上に潜
像が形成される。
【0098】各感光体14C、14M、14Y、14K
では、現像器32C、32M、32Y、32Kによっ
て、それぞれC、M、Y、Kのトナーが形成された潜像
に対して供給され、トナー像が形成される。
【0099】各感光体14C、14M、14Y、14K
に形成されたトナー像は、転写ベルト34に順に転写さ
れる。これにより転写ベルト34表面にC、M、Y、K
のトナー像が順に重ね合わされて、多色トナー像が形成
される。転写ベルト表面に形成された多色トナー像は用
紙44に転写される。このPC12からの画像データに
基づくカラー画像が形成された用紙44は、定着処理が
施された後、装置外へ排出される。
【0100】次に、高画質カラーモードでの多色画像形
成装置10の多色画像形成処理の流れを説明するノーマ
ル画質モードでの多色画像形成処理は、画像形成処理要
求とともに、処理対象の画像データと高画質カラーモー
ドを示す画質モード信号とをPC12から受信すること
により開始される。
【0101】多色画像形成装置10では、受信した画像
データと画質モード信号を画像処理部20へ送信する。
画像処理部20では、高画質カラーモードを指示する画
質モード信号を受信した場合は、受信した画像データか
らの書込み用画像の生成を待機させ、画質モード信号を
IOTコントローラ24へと送信する。
【0102】IOTコントローラ24では、高画質カラ
ーモードを指示する画質モード信号を受信すると、テス
ト画像データを画像処理部20へと送信するとともに、
プロセス速度をノーマル画質モード時の1/2倍に設定
し直す。これにより、感光体14の回転速度がノーマル
画質モード時の1/2倍となり、ノーマル画質モード時
の2倍の副走査方向の書込み密度で画像を形成すること
が可能となる。
【0103】また、出力信号Aが選択されるように、隔
面走査制御回路28のスイッチ110をセットし、任意
のSOS信号を基準とした奇数番目のSOS信号のみが
得られるようにする。すなわち、任意の反射面54Aを
基準として奇数面によって反射された光ビームで感光体
14を走査する場合のSOS信号が選択される。
【0104】画像処理部20は、テスト画像データに基
づいて、C、M、Y、K各色毎の書き込み用画像データ
を生成し、データ制御部22へと送信する。データ制御
部22は、隔面走査制御回路28によって選択されたS
OS信号(出力信号A)に同期して、各書込み用画像デ
ータをLD駆動回路64へ送信する。すなわち、感光体
14の走査に奇数面が使われるときは画像データ、偶数
面が使われるときは空データと、画像データと空データ
が交互にLD駆動回路64に送信される。
【0105】これにより、奇数面のときのみ画像データ
(テスト画像データに基づく書き込み用画像データ)に
基づいて変調された光ビームで感光体14上を走査し
て、画像が形成される。すなわち、任意の走査線を基準
に1本おきに感光体14上に画像が書き込まれるので、
転写ベルト34表面にはノーマル画質モード時と同じ副
走査方向の書込み密度でテスト画像が形成される。
【0106】次いで、隔面走査制御回路28のスイッチ
110を出力信号Bが選択されるようにセットし、転写
ベルト34表面に偶数面によるテスト画像を同様に形成
する。これにより、出力信号Aのときの画像の書込みで
使用されなかった(とばされた)偶数面に対応する走査
線を用いてテスト画像が形成される。
【0107】この転写ベルト表面に形成された奇数面に
よるテスト画像と偶数面によるテスト画像は、画像読取
センサ42によって読み取られる。IOTコントローラ
24は、この読取結果を比較して、Y、M、C、Kの各
色それぞれについて、奇数面と複数面のうち、副走査方
向の色ずれ量が小さくなる反射面54Aを使って画像形
成が行われるようにスイッチ110をセットする。これ
により、以降の画像形成処理では、色ずれ量の少ない走
査線が選択されて、画像が形成されるようになる。
【0108】その後、画像処理部20によって、PC1
2からの画像データからC、M、Y、K各色の書込み用
画像データが生成されて、データ制御部22に送信さ
れ、PCからの画像データに基づく画像形成処理が行わ
れる。
【0109】次に、具体的に、色ずれ量が小さくなる走
査線で隔面走査し、600dpi(主走査方向)×60
0dpi(副走査方向)の解像度の画像を形成する場合
について説明する。
【0110】図7(A)にはノーマル画質モードで画像
を形成した場合の色ずれを示す概念図が示されている。
前述のように、色ずれ量は最大走査密度の(n−1)/
n以下(n:重ねる色の数)となることが知られてお
り、この場合の最大走査密度は42.3μmで、4色を
重ねるので(n=4)、色ずれ量は(42.3×3/
4)μm以下となる。図7(A)では、用紙に形成した
画像に最大の色ずれ量に対応する(42.3×3/4)
μmの色ずれが発生している場合が示されている。
【0111】ここで、多色画像形成装置10は、前述の
ようにC、MとY、Kとでは走査方向が逆になってお
り、光ビームが図7(E)のように1主走査の間に副走
査方向に36μm傾いて走査されるように感光体14へ
照射され、副走査がなされていない場合は用紙44上に
形成されるラインは交差するようになっている。このよ
うな走査線を描くように光ビームを照射したときに、所
定速度(ノーマル画質モード時の速度)で副走査がなさ
れることにより、用紙44上には、図7(A)に示され
るように、各主走査線が副走査方向に直交する方向に対
して平行に形成されるようになっている。
【0112】したがって、プロセス速度を1/2倍とし
て、副走査方向の走査速度が1/2倍になると、図7
(B)のように、走査線が副走査方向に(36×1/
2)μmだけ傾いて描かれるため、副走査方向の色ずれ
量は最大で、(42.3×3/4+36/2)μmとな
る。すなわち、厚紙やOHPに対して画像を形成するた
めにプロセス速度を1/2倍と遅くすると、色ずれ補正
を行わない場合は、通常(ノーマル画質モード)より
も、色ずれが大きくなってしまう。
【0113】図7(C)には、高画質低速モード、すな
わちプロセス速度を1/2倍にして、副走査方向の見か
け上の書込み密度(走査線の数)を2倍、すなわち60
0dpi×1200dpiとした場合の概念図が示され
ている。なお、実線が奇数面、一点鎖線が偶数面に対応
する走査線となっている。
【0114】Y、M、C、Kの各色それぞれについて、
見かけ上2倍に増えた走査線の中から、色ずれ量の少な
い走査線を選択することにより、図7(D)のように、
副走査方向の色ずれ量は最大で、(42.3×3/4×
1/2+36/2)μmとなる。すなわち、色ずれ量の
少ない走査線を選択して色ずれ補正を行うことにより、
色ずれ補正を行わない場合(図7(B)参照)と比べ
て、色ずれ量を約32%低減することができ、高画質画
像を得ることができる。
【0115】また、このときの色ずれ量の最小値は(4
2.3×3/4×1/2)μmとなり、ノーマル画質モ
ード時の色ずれ量(図7(A)参照)よりも小さくなっ
ている。すなわち、高画質低速モードでは、画素毎に比
べると、ノーマル画質モード時よりも色ずれが大きくな
るところもあるが、1ライン平均ではノーマル画質モー
ド時よりも色ずれが小さくなり、画像全体でみると、ノ
ーマル画質モード時よりも色ずれの小さい高画質画像を
得ることができる。したがって、高画質低速モードは、
厚紙やOHPに画像を印刷するときだけではなく、高画
質で画像を印刷するときにも有効であると言うことがで
きる。
【0116】まとめると、プロセス速度を下げることに
より、副走査方向の見かけ上の書込み密度(走査線数)
を上げて、色ずれ量の少ない走査線を選択して本来の書
込み密度で画像を書込むことにより、高画質な画像を得
ることができる。また、この色ずれの補正に必要な隔面
走査制御部は、図5に一例を示したように簡単な回路で
実現することができ、維持性もよい。
【0117】また、SOSセンサにより検出されたSO
S信号を、任意のSOS信号から奇数番目と偶数番目の
SOSに分けることにより、回転多面鏡の偶数/奇数面
に対応する走査線を特定することができ、色ずれ量の少
ない走査線を選択することができる。
【0118】なお、上記では、回転多面鏡54の両側の
反射面54Aを使って、複数の光ビームを逆方向に走査
させるROSを備えた所謂スプレーペイント方式の多色
画像形成装置を例に説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。同一方向に光ビームを走査する多色
画像形成装置に適用することもできる。例えば、回転多
面鏡54の片側の反射面54Aのみを使って複数の光ビ
ームを走査させるROSを備えた多色画像形成装置や、
1つの回転多面鏡で1つの光ビームを走査させるROS
を複数備えた所謂タンデム方式の多色画像形成装置に適
用してもよい。
【0119】ここで、同一方向に走査して各色の画像を
形成する場合の色ずれ量について、図8を用いて説明す
る。図8には、600dpi×600dpiの解像度の
画像を形成する場合に生じる色ずれを示す概念図が示さ
れている。図8(A)に示すように、ノーマル画質モー
ドで画像を形成した場合は、前述のスプレーペイント方
式の多色画像形成装置の場合と同様に、最大で(42.
3×3/4)μmの色ずれが発生する。
【0120】図8(B)には、この最大色ずれが発生し
ているときに、高画質低速モードでの印刷が指示され、
プロセス速度を1/2倍とし、副走査方向の見かけ上の
書込み密度を2倍とした(すなわち解像度が600dp
i×1200dpi)場合の概念図が示されている。な
お、実線が奇数面、一点鎖線が偶数面に対応する走査線
となっている。Y、M、C、Kの各色それぞれについ
て、奇数面、偶数面の走査線のうち色ずれ量の少ない方
の走査線を選択することにより、図8(C)のように、
色ずれ量を50%低減することができる。
【0121】また、上記では、プロセス速度を1/2倍
とした場合について説明したが、1/α倍(α:2以上
の整数)であればよい。プロセス速度を1/2倍以下、
すなわちα≧3とする場合は、例えば、図9のように回
転多面鏡の特定の反射面54Aを検出するための面特定
センサ94を設け、この特定の反射面54Aを基準面と
して、任意の面数だけ反射面54Aを飛ばして画像を書
き込むようにするとよい。
【0122】図10には、この場合の隔面走査制御回路
28の一例が示されている。この隔面走査制御回路28
では、GATE発生部120によって、面特定センサ9
4で検出される面特定信号と同期させてGATE信号を
発生し、NAND回路122に出力するようになってい
る。NAND回路122では、このGATE信号とSO
Sセンサで検出されるSOS信号とのNANDをとるこ
とによって、α回毎に間引いたSOS信号(以下「間引
きSOS信号」という)を得るようになっている。ま
た、GATE発生部は、Delay設定部124で設定
されている時間だけGATE信号を遅らせるようになっ
ている。
【0123】例えば、3面毎に走査して画像を書き込む
場合(すなわちα=3の場合)は、図11に示されるよ
うに、面特定信号に同期させて、Delayなし、Delay、
DelayというようにGATE信号をずらして発生させ
る(GATE1/3、GATE2/3、GATE3/3)。このGATE信号
とSOS信号のNANDをとることによって、任意の走
査線分ずらした間引きSOS信号(SOS1/3、SOS2/3、SO
S3/3)を得ることができる。この3つの間引きSOS信
号を1つずつ使用して、テスト画像を形成し、一番色ず
れ量の小さい間引きSOS信号を選択して画像形成処理
に使用すればよい。
【0124】このようにα≧3の場合でも、反射面を特
定する面特定信号を得れば、面特定信号とSOS信号と
の時間間隔に基づいて、回転多面鏡の各反射面に対応す
る走査線を特定することができ、色ずれ量の少ない走査
線の選択が可能となる。
【0125】また、上記では、厚紙やOPHに画像を印
刷するときのようにプロセス速度を下げて印刷を行う必
要があるときの色ずれ補正、或いは、高画質画像を得る
ためにプロセス速度を下げて色ずれ補正する場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。副走査方向の見かけ上の書込み密度を上げて、色ず
れの小さい走査線を選択して、画像を書き込むことによ
り色ずれを補正することが本質である。例えば、表2の
高画質カラーモードのように、ビデオレートと回転多面
鏡の回転速度とをノーマル画質モード時のα倍とするこ
とでも、高画質低速モードと同様に副走査方向の見かけ
上の書込み密度をα倍に上げることができる。
【0126】
【表2】
【0127】したがって、表2の高画質カラーモードに
おいても、上記と同様に、色ずれが最小となる走査線を
選択して、隔面走査を行うことにより、本来の解像度
(ノーマル画質モードの解像度)で色ずれの小さい画像
を得ることができる。また、この場合、プロセス速度は
ノーマル画質モード時と変わらないので、ノーマル画質
モードでの印刷にかかる時間と同じ時間で、高画質画像
を印刷することができる。すなわち、表2の高画質カラ
ーモードでは、処理時間を長くすることなく、ノーマル
画質モードよりも色ずれ量の少ない高画質画像を得るこ
とができる。
【0128】
【発明の効果】上記に示したように、本発明は、簡単な
構成で、多色画像形成時の色ずれを補正できるという優
れた効果を有する。更に、熱容量の大きい厚紙やOHP
シート上にトナーを融着する等のために、プロセス速度
を落して十分に熱量を与える機能を簡単に多色画像形成
装置に備えさせることができるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態における多色画像形成装置の概
略構成図である。
【図2】 本実施の形態における光走査装置の詳細構成
を示す斜視図である。
【図3】 本実施の形態における光走査装置の詳細構成
を示す断面図である。
【図4】 本実施の形態におけるIOTコントローラに
よって行われる制御を説明するため図であり、多色画像
形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】 隔面走査制御回路の一例を示す回路図であ
る。
【図6】 図5の隔面走査制御回路によって処理される
各種信号のタイミングチャートである。
【図7】 本実施の形態における画像の色ずれを説明す
るための概念図であり、(A)はノーマル画質モードの
場合、(B)はプロセス速度を1/2倍とした場合、
(C)はプロセス速度を1/2倍として副走査方向の書
込み密度を2倍とした場合、(D)は高画質低速モード
の場合の色ずれを示し、(E)は実際の走査線の傾きを
示している。
【図8】 その他の実施の形態(同一方向走査)におけ
る画像の色ずれを説明するための概念図であり、(A)
はノーマル画質モードの場合、(B)はプロセス速度を
1/2倍にして副走査方向の書込み密度を2倍とした場
合、(C)は高画質低速モードの場合の色ずれを示して
いる。
【図9】 その他の実施の形態におけるIOTコントロ
ーラによって行われる制御を説明するため図であり、多
色画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図10】 隔面走査制御回路の他の一例を示す回路図
である。
【図11】 図10の隔面走査制御回路によって処理さ
れる各種信号のタイミングチャートである。
【図12】 従来の多色画像形成装置の概略構成図であ
る。
【図13】 図12の多色画像形成装置の色ずれ補正手
段を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 多色画像形成装置 14 感光体ドラム(感光体) 16 モータ 18 光走査装置 20 画像処理部 22 データ制御部 24 IOTコントローラ(変更手段、プロセス設定手
段) 26 VIDEO信号生成回路 28 隔面走査制御回路(選択手段、制御手段) 42 画像読取センサ 44 記録用紙 52 光源部 54 回転多面鏡(回転体) 54A 反射面 56 LD 64 LD駆動回路 76 モータ 84 SOSセンサ(検出手段) 90 モータ制御回路 92 モータ制御回路 94 面特定センサ 100 フリップフロップ 102 NOT回路 104 OR回路 106 NAND回路 108 NOT回路 110 スイッチ 120 GATE発生部 122 NAND回路 124 Delay設定部 LC、LM、LY、LK 光ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA05 AA24 AA26 AB15 DA16 EA04 EA18 FA05 GA40 2H030 AA01 AB02 BB02 BB16 2H045 AA52 BA02 BA22 BA34 CA97 5C072 AA03 BA16 BA19 HA02 HA13 HB06 HB08 HB11 HB16 QA14 QA17 5C074 AA02 BB03 BB26 CC22 CC26 DD13 DD15 DD24 EE02 FF15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる色毎に設けられた複数の感
    光体に、各々対応する色の画像情報に基づいて変調され
    た光を主走査露光するとともに、前記感光体を移動させ
    ることにより副走査を行って、各感光体上に互いに異な
    る色の画像情報に基づく潜像を形成し、前記潜像に現像
    した後、互いに異なる複数の色の画像を重ね合わせて多
    色画像を形成する多色画像形成装置であって、 色ずれ補正を実行する高画質モードが選択された場合
    に、主走査速度と副走査速度の比が通常の1/α倍
    (α:2以上の整数)となるように、主走査速度及び副
    走査速度の少なくとも一方を変更し、通常のα倍の主走
    査線数で書き込み可能とする変更手段と、 前記変更手段による変更によって増加した書込み可能な
    主走査線の中から、各色毎に色ずれ量が最小となる主走
    査線を選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された主走査線を用いて、通常
    の主走査速度と副走査速度の比による画像形成時と同等
    の書込み密度で画像を形成するように制御する制御手段
    と、 を有することを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 【請求項2】 互いに異なる色毎に設けられた複数の感
    光体に、各々対応する色の画像情報に基づいて変調され
    た光を主走査露光するとともに、前記感光体を移動させ
    ることにより副走査を行って、各感光体上に互いに異な
    る色の画像情報に基づく潜像を形成し、前記潜像に現像
    した後、互いに異なる複数の色の画像を重ね合わせて多
    色画像を形成する多色画像形成装置であって、 主走査方向及び副走査方向の画像の書込み密度と、形成
    する画像の色ずれに起因する画質タイプとを設定するモ
    ード設定手段と、 前記設定手段により設定された前記書込み密度に基づい
    て、主走査速度、副走査速度、及び前記光の1画素毎の
    変調タイミングを設定するプロセス設定手段と、 前記モード設定手段により色ずれ補正を実行する高画質
    モードが設定された場合に、副走査方向の書込み密度
    が、前記モード設定手段により設定された副走査方向の
    書込み密度のα倍(α:2以上の整数)となるように、
    前記プロセス設定手段の設定を変更し、通常のα倍の主
    走査線数で書き込み可能とする変更手段と、 前記変更手段による変更によって増加した書込み可能な
    主走査線の中から、各色毎に色ずれ量が最小となる主走
    査線を選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された主走査線で感光体を主走
    査するときに前記画像情報に基づいて変調された光を出
    力させて、前記モード設定手段により設定された通常の
    書込み密度で画像を書き込むように制御する制御手段
    と、 を有することを特徴とする多色画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記変更手段が、前記副走査速度を1/
    α倍に変更することにより、副走査方向の書込み密度を
    α倍にする、 ことを特徴とする請求項2に記載の多色画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記変更手段が、前記主走査速度及び前
    記変調タイミングを各々α倍に変更することにより、副
    走査方向の書込み密度をα倍にする、 ことを特徴とする請求項2に記載の多色画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記光による主走査のために、反射面を
    回転させて光を偏向させる回転体と、 前記感光体の主走査開始タイミングを検出する検出手段
    とを更に有し、 前記選択手段が、前記検出手段により検出された主走査
    開始タイミング信号と前記回転体の回転位置とに基づい
    て、副走査方向の色ずれ量が最小となる主走査線を選択
    する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に
    記載の多色画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段は、前記主走査開始タイミ
    ング信号を1/α分周し、前記主走査開始タイミング信
    号ピッチ毎にずらしたα個の信号を生成し、前記生成さ
    れたα個の各信号毎に色ずれ量を測定し、色ずれ量が最
    小となる主走査線を選択する、 ことを特徴とする請求項5に記載の多色画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記選択手段が、2色間の主走査線間隔
    を所定値と比較することにより、色ずれ量が最小となる
    主走査線を選択する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に
    記載の多色画像形成装置。
  8. 【請求項8】 互いに異なる色毎に設けられた複数の感
    光体に、各々対応する色の画像情報に基づいて変調され
    た光を主走査露光するとともに、前記感光体を移動させ
    ることにより副走査を行って、各感光体上に互いに異な
    る色の画像情報に基づく潜像を形成し、前記潜像に現像
    した後、互いに異なる複数の色の画像を重ね合わせて多
    色画像を形成する多色画像形成装置における多色画像形
    成方法であって、 色ずれ補正を実行する高画質モードが選択された場合
    に、主走査速度と副走査速度の比が通常の1/α倍
    (α:2以上の整数)となるように、主走査速度及び副
    走査速度の少なくとも一方を変更して、通常のα倍の主
    走査線数で書き込み可能とし、 増加した書込み可能な主走査線の中から、各色毎に色ず
    れ量が最小となる主走査線を選択し、 選択された主走査線を用いて、通常の主走査速度と副走
    査速度の比による画像形成時と同等の書込み密度で画像
    を形成するように制御する、 ことを特徴とする多色画像形成方法。
  9. 【請求項9】 互いに異なる色毎に設けられた複数の感
    光体に、各々対応する色の画像情報に基づいて変調され
    た光を主走査露光するとともに、前記感光体を移動させ
    ることにより副走査を行って、各感光体上に互いに異な
    る色の画像情報に基づく潜像を形成し、前記潜像に現像
    した後、互いに異なる複数の色の画像を重ね合わせて多
    色画像を形成する多色画像形成装置における多色画像形
    成方法であって、 主走査方向及び副走査方向の画像の書込み密度と、形成
    する画像の色ずれに起因する画質タイプとを設定し、 設定された前記書込み密度に基づいて、主走査速度、副
    走査速度、及び前記光の1画素毎の変調タイミングを設
    定し、 前記モード設定手段により色ずれ補正を実行する高画質
    モードが設定された場合に、副走査方向の書込み密度
    が、前記モード設定手段により設定された副走査方向の
    書込み密度のα倍(α:2以上の整数)となるように、
    前記プロセス設定手段の設定を変更し、通常のα倍の主
    走査線数で書き込み可能とし、 増加した書込み可能な主走査線の中から、各色毎に色ず
    れ量が最小となる主走査線を選択し、 選択された主走査線で感光体を主走査するときに前記画
    像情報に基づいて変調された光を出力させて、設定され
    た通常の書込み密度で画像を書き込むように制御する、 ことを特徴とする多色画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9199480B2 (en) 2013-09-27 2015-12-01 Kyocera Document Solutions Inc. Optical scanning device and image forming apparatus using same

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US9199480B2 (en) 2013-09-27 2015-12-01 Kyocera Document Solutions Inc. Optical scanning device and image forming apparatus using same
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