JPH08238797A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08238797A
JPH08238797A JP7043862A JP4386295A JPH08238797A JP H08238797 A JPH08238797 A JP H08238797A JP 7043862 A JP7043862 A JP 7043862A JP 4386295 A JP4386295 A JP 4386295A JP H08238797 A JPH08238797 A JP H08238797A
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JP
Japan
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light source
dots
drive
image forming
dot
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JP7043862A
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English (en)
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Hiromitsu Horie
拓光 堀江
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザビームを走査してドット画像を形成す
る画像形成装置に関し、ドット単位の階調調節を容易に
してドット画像の品質を高めると共に、線画等の画質の
良好な画像形成装置を提供することを目的としている。 【構成】 画像信号に基づいてレーザ光源1を発光走査
させてドット画像を形成する画像形成装置において、上
記レーザ光源に対してそれぞれ所定の大きさの電流値を
もつ駆動電流を供給する複数の光源駆動回路2i(i=
1 2 n )と、上記画像信号に基づいて上記光源駆動
回路2から一又は二以上の光源駆動回路を選択し駆動の
指示を与える駆動制御手段3とを有する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザビームを走査し
てドット画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、コンピュータ等からの文字、図形
などの画像信号をレーザビームを用いて記録媒体上に走
査し、高速に画像の記録を行う電子写真プロセス式のプ
リンタ、ファクシミリ等の記録装置が広く用いられてい
る。
【0003】上記電子写真プロセスでは、特に中間調表
現について高密度化の要求が高まっており、これに対し
て従来技術においては、二値のドット記録による面積階
調法が比較的良好で一般的になっている。また上記面積
階調よりも良好な階調表現が行える階調方法も知られて
おり、これは1ドットの時間幅を変調することで高階調
を実現させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記従来技術に
係る階調法は、1ドットの時間幅を変調することで高階
調を実現させているため、時間変調によるドットの形状
及び位置のずれが発生するという問題がある。
【0005】また、階調をドット単位で行うには、1ド
ットに対するレーザダイオードの発光時間が短かすぎ
て、ドット単位にレーザダイオードの発光パワーを変調
させるのは困難なことから実用化が阻まれている。さら
に、ドット画像では文字、線画等を走査して再現する場
合に、線の方向によっては線がギザギザしたり、或いは
線が細くなったりすることから、これら画像の品質の改
善が望まれている。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、ドット単位の階調調節を容易にしてドット画像
の品質を高めると共に、線画等の画質の良好な画像形成
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するため第一の発明は図1に示すように、画像信号に基
づいてレーザ光源1を発光走査させてドット画像を形成
する画像形成装置において、上記レーザ光源に対してそ
れぞれ所定の大きさの電流値をもつ駆動電流を供給する
複数の光源駆動回路2i(i=1 2 n )と、上記画
像信号に基づいて上記光源駆動回路2から一又は二以上
の光源駆動回路を選択し駆動の指示を与える駆動制御手
段3とを有する構成である。
【0008】第二の発明は、上記画像信号に基づいて、
レーザ光源の発光を遅延させる遅延手段4を設け、走査
線上に形成されるドットを走査線方向に変位させる構成
である。第三の発明は、上記遅延手段4として、遅延
線、直列に接続された複数の非反転素子又は直列に偶数
個接続された反転素子を用いた構成である。
【0009】第四の発明は、制御クロック信号を用い、
当該制御クロック信号の周期分を遅延させて上記画像信
号を遅延する構成である。第五の発明は、上記ドットを
トナーで形成する画像形成装置において、上記光源駆動
回路2の内で小さい電流値をもつ駆動電流を供給する光
源駆動回路2を選択するドット選択手段5を有する構成
である。
【0010】第六の発明として上記駆動制御手段3は、
複数のドットからなる斜め線を検出した場合、これらド
ットを形成する際には上記光源駆動回路2の内で大きい
電流値をもつ駆動電流を供給する光源駆動回路2を選択
する構成である。
【0011】第七の発明として上記駆動制御手段3は、
複数のドットで形成される線分の交差を検出した場合、
その交差点の近傍のドットを形成する際には上記光源駆
動回路2の内で小さい電流値をもつ駆動電流を供給する
光源駆動回路2を選択する構成である。
【0012】第八の発明として上記駆動制御手段3は、
上記走査の方向と略直交し複数のドットからなる縦線に
段部を検出した場合、この段部近傍のドットを走査方向
にシフトして段部を滑らかにする構成である。
【0013】第九の発明として上記駆動制御手段3は、
上記走査の方向と略平行し複数のドットからなる横線に
段部を検出した場合、この段部近傍のドットを形成する
際には上記光源駆動回路2の内で小さい電流値をもつ駆
動電流を供給する光源駆動回路2を選択する構成であ
る。
【0014】
【作用】上記第一の発明に係る画像形成装置によれば、
光源駆動回路2はそれぞれ所定の駆動電流を供給できる
から、例えば光源駆動回路21 は電流値I1 ,光源駆動
回路22 は電流値I2 ,光源駆動回路23 は電流値I3
(ここでI1 >I2 >I 3 とする)の各駆動電流を供給
できるものとする。そして、上記駆動制御手段3は画像
信号の内容を判断し、該当する画像を大きいドットで形
成させる場合には上記光源駆動回路21 を選択する。す
ると光源駆動回路21 は駆動電流I1 を供給し、レーザ
光源1は強く発光し、面積の大きいドットが走査線上に
形成される。一方、小さいドットを形成させる場合、光
源駆動回路23 を選択すればレーザ光源1は弱く発光し
面積の小さいドットが形成される。また、二以上の光源
駆動回路2を同時に選択した場合には、これら選択され
た各光源駆動回路2のそれぞれの駆動電流を合わせた量
の駆動電流がレーザ光源1に供給され、レーザ光源1は
強く発光して大きいドットが形成される。
【0015】第二の発明によれば、上記画像信号が遅延
手段4により遅延されると光源駆動回路2の電流供給が
遅れる。このためレーザ光源1の発光がおくれて走査線
方向に変位した位置にドットが形成される。
【0016】第三の発明によれば、画像信号が遅延線を
通過すればこの遅延線固有の遅延時間遅延される。また
画像信号が直列に接続された非反転素子又は反転素子を
通過する場合、素子の通過により所定時間信号が遅延す
るから、通過した素子の数だけ遅延時間が加算され、各
素子の接続点において異なる遅延時間が得られる。
【0017】第四の発明によれば、例えば画像信号の立
ち上がりから制御クロックを計数し、この制御クロック
の所定周期を計数している間、画像信号を保持しておき
遅延させる。第五の発明によれば、例えば所定のモード
をドット選択手段5が認識すれば、このドット選択手段
5は小さい電流値をもつ駆動電流を供給する光源駆動回
路2を選択する。するとレーザ光源1の発光が弱まって
ドットが小さく形成され、トナーの消費が少なくなる。
【0018】第六の発明によれば、斜め線を形成するド
ットに対しては、大きい電流値をもつ駆動電流を供給す
る光源駆動回路2を選択してレーザ光源1の発光を強
め、大きいドットを形成する。これにより、ドット同士
が重なって線密度が高まり斜め線が太く滑らかに形成さ
れる。
【0019】第七の発明によれば、線分同士が交差する
場合にはその交差点近傍のドットに対しては、小さい電
流値をもつ駆動電流を供給する光源駆動回路2を選択
し、レーザ光源1の発光を弱めて小さいドットを形成す
る。これにより、交差点近傍においてドット同士の密度
が低減され太まりが緩和される。
【0020】第八の発明によれば、縦線の段部近傍のド
ットを例えば遅延により走査線方向に少しづつ変位させ
る。これにより、段部が滑らかになる。第九の発明によ
れば、横線の段部近傍のドットに対しては、小さい電流
値をもつ駆動電流を供給する光源駆動回路2を選択して
レーザ光源1の発光を弱めて小さいドットを形成する。
これにより、段部近傍の段差が緩和される。
【0021】
【実施例】以下本発明に係る画像形成装置を電子写真式
プリンタに適用した場合の実施例を説明する。図2は露
光源としてレーザダイオード光を用い当該レーザダイオ
ードを印刷情報に基づいてオン・オフ変調して感光ドラ
ム表面にドットイメージの静電潜像を形成する電子写真
式プリンタの全体構成図である。このプリンタは、PC
(パーソナルコンピュータ)25等から送られる印字デ
ータを受信しこれを文字、図形等パターンに変換すると
共に装置の動作を制御する制御部26、及び光学処理・
現像処理を行い印刷用紙に印刷像を印刷する機構部30
からなっている。
【0022】上記機構部30は、光導電体(感光体)を
表面に有しA矢印方向に一定速度で回転する感光ドラム
11、感光ドラム11の表面を一様に帯電する前帯電器
12、後述するレーザダイオード32を有し感光ドラム
上に光学像を照射して静電潜像を形成する露光用の光学
ユニット31、静電潜像に対応したトナー像を形成する
現像ユニット14、トナー供給部13、現像部15を有
している。
【0023】またこの機構部30はトナー像を用紙CP
に転写する転写帯電器17、光を照射して感光ドラム上
の帯電荷を除去する光除電器21、感光ドラム上に残留
するトナーを除去・清掃するブラシ22,ブレード24
を備えたクリーナ23、用紙搬送用のローラ16,1
8、用紙に転写されたトナー像を定着させる熱定着ロー
ラ19を備えた定着部20を有している。用紙CPは図
示しない右方のホッパーから1枚づつ繰り出され、矢印
B方向に搬送され、転写帯電器17、定着部20を介し
て左方の図示しないスタッカーに排出される。
【0024】上記前帯電器12により一様に例えばプラ
ス帯電された感光ドラム11表面に光学像を照射すると
光があたった部分の電荷が抜け、静電潜像が形成され
る。ついで、現像ユニット部14において、所定の現像
電圧でバイアスされたマグネットロール(現像ロール)
MGRを回転してプラス帯電したトナーを感光ドラム表
面に擦り付けると該トナーは静電潜像上に移動してトナ
ー像が形成される。しかる後、転写帯電器17でトナー
像の帯電電位と逆極性(マイナス)の電位でコロナ放電
を用紙CPの裏面から行えばトナー像は用紙CPに転写
される。
【0025】転写帯電器17でトナー像を転写された用
紙CPは搬送されて定着部20に到り、ここで熱定着さ
れて左方の図示しないスタッカーに排出される。又、ト
ナー像が用紙に転写された後、感光ドラム11は更に回
転し、光徐電器21で徐電され、クリーナ7で残留トナ
ーを除去され、次の静電潜像の形成に備えられる。
【0026】図8は上記光学ユニット31の概略を示し
たものである。この光学ユニット31は、後述するダイ
オード駆動部29から供給される駆動電流により発光す
るレーザダイオード32、コリメートレンズ33、レー
ザ光を感光ドラム11の長手方向(C矢印方向)に主走
査させるポリゴンミラー34、F−θレンズ(結像レン
ズ)36、感光ドラムモータ37及びこのポリゴンミラ
ー34を一定速度で回転するスピンドルモータ35を有
している。
【0027】ドットイメージの画像データに係る信号に
基づいてレーザの走査と同期してダイオード駆動部29
はレーザダイオード32をオン・オフ制御してレーザ光
をオン・オフ変調する。上記オン・オフ変調されたレー
ザ光はコリメートレンズ33を介してポリゴンミラー3
4に到る。ポリゴンミラー34はスピンドルモータ35
により一定速度で回転しているから、入射レーザ光をF
−θレンズ36を介して感光ドラム11の長手方向に繰
返し移動させる。
【0028】従って、感光ドラム11をA矢印方向に回
転させながら、ドットイメージの画像データによりオン
・オフ変調されたレーザ光をドラム長手方向に走査させ
れば、ドットイメージの光学像が照射されたことにな
り、感光ドラム表面にドットイメージの静電潜像が形成
される。
【0029】一方上記制御部26は、パーソナルコンピ
ュータ25から受信した印刷データをページバッファ上
に格納しページ毎に印刷情報(文字コード等)をドット
イメージの画像に展開してビデオ信号を作成するプリン
タコントローラ部27、上記ビデオ信号に基づいてドッ
ト画像の形成位置、駆動回路の選択等に係る信号を生成
しまたドットクロック等の同期信号を生成する信号生成
部28、及びこの信号生成部28からの各信号に基づい
てドットの形成位置を決めまた複数の駆動回路が設けら
れレーザダイオード32を駆動するダイオード駆動部2
9を有している。
【0030】図4は上記ダイオード駆動部29の構成を
示したものであり、レーザダイオード32に駆動電流を
供給する複数のレーザダイオード駆動回路421 ,42
2 ・・42n 、及び上記信号生成部28からの画像に関
する信号等に基づいて画像の形状等を認識し、また特定
のダイオード駆動回路42を選択して駆動指示を与える
駆動制御部41を有している。また、この駆動制御部4
1は、遅延等の手段を用いてドットの形成位置を変位さ
せる形成位置制御部44、ダイオード駆動回路42を選
択して駆動の指示を与える駆動回路選択部43、及び外
部に設けられた選択スイッチ46の指定によりドットの
サイズを選択するドット選択部45を有している。
【0031】図5は、上記ダイオード駆動回路42を3
個有する場合の具体的回路を示しており、図5(a)は
NPNトランジスタ51,52,53を用いた例、また
図5(b)はPNPトランジスタ54,55,56を用
いた例を示している。そして、上記各トランジスタは導
通時にはそれぞれ異なった電流値、例えばトランジスタ
51はI1 、トランジスタ52はI2 、トランジスタ5
3はI3 の駆動電流の供給が行われる。なお、上記ダイ
オード駆動回路42の個数は、必要なドットの大きさの
種類からして4〜8個程度が適当である。
【0032】さて、上記信号生成部28から送られる画
像を形成するドットの形成位置が相対的に示された形成
位置制御信号及び駆動回路の選択に係る駆動選択信号及
びドットクロック等に基づいて、駆動制御部41は、遅
延等の手段を用いてドットの形成位置を求め、また必要
なダイオード駆動回路42を選択する。そして選択した
ダイオード駆動回路42に対して、所定のパルス幅を有
する駆動指示信号を送る。一方ダイオード駆動回路42
は、上記パルス幅に該当する時間、駆動電流をレーザダ
イオード32に供給しレーザダイオード32を発光させ
る。
【0033】上記ダイオード駆動回路42はそれぞれ異
なる駆動電流の供給が行え、このため、各ダイオード駆
動回路42の選択によりレーザダイオード32の発光パ
ワーの調節が行える。このとき駆動電流値が大きい場合
にはレーザダイオード32は強く発光し、感光ドラム3
1には大きな面積のドットが形成され、一方駆動電流値
が小さい場合にはレーザダイオードの発光は弱く、感光
ドラム31には小さい面積のドットが形成される。
【0034】図6に3個のダイオード駆動回路421
422 ,423 について、各駆動回路42とレーザダイ
オード光の出力パワーの関係を示している。この図に示
すように、選択的にダイオード駆動回路42を駆動させ
ることにより、ドット単位にレーザダイオードパワーを
調節することができる。この例では、出力パワーの大き
さは駆動回路421 ,423 ,422 の順となり、駆動
回路421 を駆動させた場合に形成されるドットの面積
が最も大きいものとなる。
【0035】また、図7に示すように、複数のダイオー
ド駆動回路42を同時に動作させた場合には、それらを
加算した出力パワーが得られる。例えば、駆動回路42
1 が0.1mwの駆動能力を有し、駆動回路422
0.2mw、駆動回路423 が0.4mWの駆動能力を
有する場合、駆動回路421 及び駆動回路422 が同時
に動作した場合には、 0.1mW+0.2mW=0.3mw のパワーが得られる。同様に駆動回路422 及び駆動回
路423 が同時に動作した場合には、 0.2mW+0.4mw=0.6mW のパワーが得られる。
【0036】次にドット位置を変位させる場合の実施例
について説明する。これは遅延素子を用いてドット位置
を走査線方向に変位させるものである。ドットを形成さ
せるドット形成信号はON状態の間、駆動回路42が駆
動されレーザダイオード32を発光させることから、こ
のドット形成信号のONの立ち上がりを遅延させること
により、ドットの位置を走査線方向に変位させる。
【0037】この変位の状態は図8に示され、ここでは
一の遅延素子を通過した遅延素子通過信号1の例及び他
の遅延素子を通過した遅延素子通過信号2の例が示され
ている。これら遅延した信号を用いて、駆動回路42に
対する指示を遅らせることにより、上記遅延素子通過信
号1の例では同図に示すように感光ドラム31には走査
方向に変位(ドット(イ)→ドット(ロ))したドット
が形成される。
【0038】図9は上記遅延素子を用いた遅延回路の一
例を示したものである。この遅延回路は上記駆動制御部
41内に設けられ、複数の遅延線(例えばインダクタン
ス素子)DL1,DL2・・・DLn、セレクタ61及
び遅延時間選択指示部62を有している。上記遅延時間
選択指示部62からの選択指示内容に基づいてセレクタ
61により遅延線DLが選択され、これにより遅延回路
に入力されるドット形成信号は、選択された遅延線DL
の固有の遅延時間だけ遅延されて出力される。このよう
に上記セレクタ61からは所定の時間遅延した信号が得
られるので、さらに上記駆動回路選択部43において必
要なダイオード駆動回路42を選択することにより、感
光ドラム31に形成されるドット表示の遅延とドット面
積の大きさの両方の制御が行える。
【0039】図10は他の遅延回路の例を示したもので
ある。この遅延回路はバッファ等の非反転素子(DV
1,DV2,DV3,DVn(n=4)))を4段直列
に接続したものである。この非反転素子DVは、一個の
素子を信号が通過するのにTd時間遅延するとすれば、
各素子を通過する毎に遅延時間Tdが加算されることに
なる。各非反転素子DVの接続点からは、リード線によ
り遅延した信号を取り出せるようになっている。そし
て、遅延時間選択指示部64から指示された遅延時間に
基づいてセレクタ63は当該遅延時間に該当する接続点
を選択し、セレクタ63からは遅延した信号が出力され
る。
【0040】図11に示す遅延回路は遅延素子として反
転素子、例えばIC等に形成されたNOT回路を用いた
ものである。この遅延回路は2個の反転素子DV11,
DV12等を一組とし、これら三組(DV11・DV1
2,DV21・DV22,DVn1・DVn2(n=
3))を3段直列に接続したものである。この反転素子
DVは、反転時間をTrとすれば一組の反転素子DVを
通過する毎に信号が2Tr時間遅延するので、各組を通
過する毎に遅延時間2Trが加算され、各組同士の接続
点からリード線により信号を取り出せるようになってい
る。そして、遅延時間選択指示部66から指示された遅
延時間に基づいてセレクタ65は当該遅延時間に該当す
る接続点を選択し、セレクタ65から遅延された信号が
出力される。
【0041】図12は基本ドットクロックよりも周波数
の高い印刷位置制御用クロックを用いて、ドット形成信
号を遅延させる場合のタイムチャートを示したものであ
る。上記ドット形成信号の立ち上がりを遅延させること
により、ドットの位置を走査線方向に変位させ、また、
このドット形成信号のON状態が長いとドットが走査方
向に長く形成される。
【0042】この例における遅延信号1は、印刷位置制
御用クロックの一周期に相当するT1時間、ドット形成
信号を遅延させたものである。また遅延信号2は、印刷
位置制御用クロックの二周期の遅延に加え、ドット形成
信号のパルス幅を縮小し、印刷位置制御用クロックの二
周期に相当するT2時間パルスをON状態にする例であ
る。上記遅延時間の間、ドット形成信号は例えばバッフ
ァ等に保持しておく。
【0043】実際、感光ドラム11に形成されるドット
は、ドット形成信号のパルスON幅が小さい場合には小
さいドットが形成され、またドットデータのパルスON
幅が大きいと横長でかつ大きいドット(走査線方向及び
これに直交する方向にも広がったドット)が形成され
る。したがってドットの大きさを決める基準として、印
刷位置制御用クロックのクロック数を選ぶことにより希
望するサイズのドットを形成することができる。
【0044】図13は、選択的にドットを小さく形成し
た例を示している。これは、上記駆動制御部41内に設
けられたドット選択部45によって行われ、このドット
選択部45には例えば装置の外部に設けられた選択スイ
ッチ46によりモードの選択が行われる。そして操作者
が選択スイッチ46を操作してトナー節約モードを選択
した場合、このドット選択部45において駆動電流の小
さいダイオード駆動回路42が選択される。この結果、
感光ドラム11には面積の小さいドットが形成され、全
体として濃度のうすい画像が描かれる。これにより、印
刷材料として現像部15で用いられるトナーの消費を抑
えることができ、例えばドラフト等の印刷の際にはこの
節約モードを設定すれば効果的である。
【0045】図14は、斜め線を補正した状態を示した
ものである。斜め線を複数のドットで描く場合には、ド
ット同士間がきれて線が細まってしまうため、このとき
には面積の大きいドットを形成する。これは駆動制御部
41において、形成位置制御信号に基づいて斜め線を検
出した場合には、この線を構成するドットに関しては、
駆動電流の大きいダイオード駆動回路42を選択し、大
きいドットを形成させる。これにより斜め線(特に斜め
45度の線の場合が効果的である)の細まりが抑えら
れ、滑らかな斜め線が描ける。
【0046】図15は、十字線を補正した状態を示した
ものである。複数のドットで描かれる線分同士が十字に
交差する場合、交差点近傍が太まって濃く感じられるた
め、この近傍のドットを小さく形成するものである。こ
れは、駆動制御部41において交差線を検出した場合、
交差点の近傍のドットに関しては駆動電流の小さいダイ
オード駆動回路42を選択して小さいドットを形成させ
る。これにより、交差点近傍のドットの濃度が下がり、
交差点部近くの線の太まりが抑えられてすっきりした品
質の良い線画が得られる。
【0047】図16は、走査線(横方向)に対して縦方
向(副走査方向)の縦線に関し、縦線の途中で横方向に
ずれて段になった段部を滑らかにするものである。
【0048】駆動制御部41において、縦線の段部を検
出した場合にはこの段部近傍のドットを走査線方向にシ
フトする。この場合には、上記段部近傍のドットを上述
した遅延の手法を用いてシフトし、何段階かにシフトの
程度を分けてドットを順次シフトすることにより段部を
滑らかにする。また遅延とは逆にドットの形成位置を早
める方法も考えられ、これは例えば該当するドット形成
信号の立ち上がりを上記印刷位置制御用クロックの一周
期に相当するT1時間早めることによって実現できる。
このようにドットをシフトすることにより、途中に段の
ある縦線を段のない滑らかな線に補正することができ
る。
【0049】図17は、走査線(横方向)と略平行な横
線に関し、横線の途中で縦方向にずれて段になった横線
の段部を平滑化するものである。そして上記駆動制御部
41において横線の段部を検出した場合には、この段部
近傍のドットを小さいドットに変換して段部を滑らかに
する。このドットを小さいドットに変更するのは、上述
した駆動電流の小さいダイオード駆動回路42を選択
し、何段階かのドットの大きさに分けてドットを少しず
つ小さくして段部を滑らかにする。またこの場合一のド
ットを二以上のドットに分割し、段部に多くのドットを
少しずつ面積を小さくして形成してもよく、これにより
さらに段部が滑らかになる。したがって、途中に段のあ
る横線を段のない滑らかな線に補正することができる。
【0050】このように上記実施例によれば、感光ドラ
ムに形成されるドットの大きさを高速にしかも簡単な構
成で変えることができ、ドットの階調調節が容易に行
え、特に必要な画像に対してはドット面積を大きくする
ことで高密度の画像形成が行える。また、ドットの階調
調節が自由に行えることから、これを線画等の画像の補
正等に適用すれば画質の向上が図れる。さらに、ドット
の階調の調節と共に遅延手段を用いることにより、上記
各種の線画等の補正が効果的に行え、総合的に画質の向
上が図れる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように第一の発明によれ
ば、レーザ光源に対してそれぞれ所定の大きさの駆動電
流を供給する複数の光源駆動回路、及び画像信号に基づ
いて上記光源駆動回路から一又は二以上の光源駆動回路
を選択し駆動の指示を与える駆動制御手段を有する構成
を採用したから、光源駆動回路の選択により画像を形成
するドットの大きさを変えることでドット画像の階調調
節が自由に行える。このため、このドットの階調調節を
線画等の画像補正に適用すれば画質の向上及び高密度化
が図れる。
【0052】また第二の発明によれば、遅延手段4を設
けて走査線上に形成されるドットを変位させることとし
たから、上記画像の階調調節に加えて走査線方向の補正
が容易に行え、段部を有する線を滑らかに補正すること
ができる等さらに画質の向上が図れる。
【0053】第三の発明によれば、遅延手段4として、
遅延線、直列に接続された複数の非反転素子又は直列に
偶数個接続された反転素子を用いた構成としたから、簡
単な構成で遅延手段4が実現できる。
【0054】第四の発明によれば、制御クロック信号を
用いて遅延することとしたから、遅延時間の設定が正確
かつ確実に行える。第五の発明によれば、小さい電流値
をもつ駆動電流を供給する光源駆動回路2を選択するド
ット選択手段5を有する構成を採用したから、必要な場
合には容易にトナーの消費を抑制することができる。
【0055】第六の発明によれば、斜め線に係るドット
を形成する際には大きい電流値をもつ駆動電流を供給す
る光源駆動回路2を選択する構成を採用したから、斜め
線が太く描かれ線の細まりが改善される。第七の発明に
よれば、線分の交差点の近傍のドットを形成する際には
小さい電流値をもつ駆動電流を供給する光源駆動回路2
を選択する構成を採用したから、交差点の太まりが緩和
され交差点がすっきりするという効果がある。
【0056】第八の発明によれば、縦線の段部近傍のド
ットを走査線方向にシフトして段部を滑らかに形成する
ことができ、線がすっきりするという効果がある。第九
の発明によれば、横線の段部近傍のドットを形成する際
には小さい電流値をもつ駆動電流を供給する光源駆動回
路2を選択する構成を採用したから、横線の段部が緩和
され線がすっきりするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の原理構成図であ
る。
【図2】実施例に係る電子写真式プリンタの構成図であ
る。
【図3】実施例に係る光学ユニットの構成図である。
【図4】ダイオード駆動部の構成図である。
【図5】ダイオード駆動回路の回路図である。
【図6】ダイオード駆動回路とレーザダイオードパワー
の関係を示した図である。
【図7】複数のダイオード駆動回路とレーザダイオード
パワーの関係を示した図である。
【図8】遅延素子を使用した場合の信号の遅延状態を示
す図である。
【図9】遅延線を用いた場合の遅延回路図である。
【図10】非反転素子を用いた遅延回路図である。
【図11】反転素子を用いた遅延回路図である。
【図12】制御用クロックを用いた場合の信号の遅延状
態を示した図である。
【図13】ドットの面積を小さくした場合の比較図であ
る。
【図14】斜め線に関する比較図である。
【図15】交差線に関する比較図である。
【図16】縦線に関する比較図である。
【図17】横線に関する比較図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 光源駆動回路 3 駆動制御手段 4 遅延手段 5 ドット選択手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に基づいてレーザ光源を発光走
    査させてドット画像を形成する画像形成装置において、 上記レーザ光源に対してそれぞれ所定の大きさの電流値
    をもつ駆動電流を供給する複数の光源駆動回路と、 上記画像信号に基づいて上記光源駆動回路から一又は二
    以上の光源駆動回路を選択し駆動の指示を与える駆動制
    御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記画像信号に基づいて、レーザ光源の
    発光を遅延させる遅延手段を設け、走査線上に形成され
    るドットを走査線方向に変位させることを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記遅延手段として、遅延線、直列に接
    続された複数の非反転素子又は直列に偶数個接続された
    反転素子を用いたことを特徴とする請求項2記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 制御クロック信号を用い、当該制御クロ
    ック信号の周期分を遅延させて上記画像信号を遅延する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記ドットをトナーで形成する画像形成
    装置において、上記光源駆動回路の内で小さい電流値を
    もつ駆動電流を供給する光源駆動回路を選択するドット
    選択手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 上記駆動制御手段は、複数のドットから
    なる斜め線を検出した場合、これらドットを形成する際
    には上記光源駆動回路の内で大きい電流値をもつ駆動電
    流を供給する光源駆動回路を選択することを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 上記駆動制御手段は、複数のドットで形
    成される線分の交差を検出した場合、その交差点の近傍
    のドットを形成する際には上記光源駆動回路の内で小さ
    い電流値をもつ駆動電流を供給する光源駆動回路を選択
    することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 上記駆動制御手段は、上記走査の方向と
    略直交し複数のドットからなる縦線に段部を検出した場
    合、この段部近傍のドットを走査方向にシフトして段部
    を滑らかにすることを特徴とする請求項2記載の画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 上記駆動制御手段は、上記走査の方向と
    略平行し複数のドットからなる横線に段部を検出した場
    合、この段部近傍のドットを形成する際には上記光源駆
    動回路の内で小さい電流値をもつ駆動電流を供給する光
    源駆動回路を選択することを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
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