JPH1173037A - 電子写真式プリンタ - Google Patents
電子写真式プリンタInfo
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- JPH1173037A JPH1173037A JP9249610A JP24961097A JPH1173037A JP H1173037 A JPH1173037 A JP H1173037A JP 9249610 A JP9249610 A JP 9249610A JP 24961097 A JP24961097 A JP 24961097A JP H1173037 A JPH1173037 A JP H1173037A
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- JP
- Japan
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- photosensitive drum
- data
- transfer
- toner
- medium
- Prior art date
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-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/14—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
- G03G15/16—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
- G03G15/169—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer with means for preconditioning the toner image before the transfer
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- Color Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Fax Reproducing Arrangements (AREA)
- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Laser Beam Printer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 除電器5は感光ドラム3のトナーの存在
しない表面を選択的に除電する。媒体1への転写を行わ
ない領域が非印刷領域である。除電器5はこの部分のみ
を除電する。 【効果】 例えばタンデムカラー電子写真式プリンタの
場合、転写をしていない感光ドラムのインピーダンスを
高め、転写電界を安定化する。
しない表面を選択的に除電する。媒体1への転写を行わ
ない領域が非印刷領域である。除電器5はこの部分のみ
を除電する。 【効果】 例えばタンデムカラー電子写真式プリンタの
場合、転写をしていない感光ドラムのインピーダンスを
高め、転写電界を安定化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写条件の安定化
を図った電子写真式プリンタに関する。
を図った電子写真式プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式プリンタは、感光ドラムを帯
電させ、露光することにより静電潜像を得て、この静電
潜像を現像して得たトナー像を、紙等の媒体上に転写し
定着を行うといった処理をする。タンデム方式のカラー
電子写真式プリンタは、感光ドラムをイエロー用、マゼ
ンタ用、シアン用、黒用というように複数個並べて配置
し、用紙等の媒体上に順にトナー像を転写し定着を行
う。
電させ、露光することにより静電潜像を得て、この静電
潜像を現像して得たトナー像を、紙等の媒体上に転写し
定着を行うといった処理をする。タンデム方式のカラー
電子写真式プリンタは、感光ドラムをイエロー用、マゼ
ンタ用、シアン用、黒用というように複数個並べて配置
し、用紙等の媒体上に順にトナー像を転写し定着を行
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の電子写真式プリンタには次のような解決すべき
課題があった。感光ドラムからトナー像を用紙等の媒体
上に転写するときには、トナー像の全てが良好に媒体上
に転写されるよう適切な転写電界が設定される。この転
写電界は、転写ローラ、搬送ベルト、媒体、感光ドラム
のインピーダンス等により大きな影響を受ける。タンデ
ム式カラー電子写真式プリンタでは、媒体を搬送するベ
ルトにもわずかに電流が流れるため、転写電界に影響を
与える。転写器部分でのインピーダンスが低ければ多く
の転写電流が流れ、インピーダンスのわずかな変化によ
って転写電界が変動する。従って、転写器部分でのイン
ピーダンスを高めるための工夫が必要となる。このため
に、例えば感光ドラムに転写直前に除電光を照射すると
いう技術が紹介されている。しかしながら、除電光を照
射すると、現像されたトナー像も不安定になり、再現性
を悪化して、高い解像度の画像を得ることが難しくなる
という問題もあった。
な従来の電子写真式プリンタには次のような解決すべき
課題があった。感光ドラムからトナー像を用紙等の媒体
上に転写するときには、トナー像の全てが良好に媒体上
に転写されるよう適切な転写電界が設定される。この転
写電界は、転写ローラ、搬送ベルト、媒体、感光ドラム
のインピーダンス等により大きな影響を受ける。タンデ
ム式カラー電子写真式プリンタでは、媒体を搬送するベ
ルトにもわずかに電流が流れるため、転写電界に影響を
与える。転写器部分でのインピーダンスが低ければ多く
の転写電流が流れ、インピーダンスのわずかな変化によ
って転写電界が変動する。従って、転写器部分でのイン
ピーダンスを高めるための工夫が必要となる。このため
に、例えば感光ドラムに転写直前に除電光を照射すると
いう技術が紹介されている。しかしながら、除電光を照
射すると、現像されたトナー像も不安定になり、再現性
を悪化して、高い解像度の画像を得ることが難しくなる
という問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉感光ドラムと、この感光ドラム上に形成され
た静電潜像を現像する現像器と、この現像器の現像によ
り得られたトナー像を媒体上に転写する転写器と、前記
現像器と転写器との間に配置されて、トナーの存在しな
い感光ドラム表面を選択的に除電する除電器とを備えた
ことを特徴とする電子写真式プリンタ。
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉感光ドラムと、この感光ドラム上に形成され
た静電潜像を現像する現像器と、この現像器の現像によ
り得られたトナー像を媒体上に転写する転写器と、前記
現像器と転写器との間に配置されて、トナーの存在しな
い感光ドラム表面を選択的に除電する除電器とを備えた
ことを特徴とする電子写真式プリンタ。
【0005】〈構成2〉構成1に記載のプリンタにおい
て、媒体の非印刷領域部分を判定する非印刷領域判定部
を備え、除電器は、この非印刷領域判定部の通知によ
り、該当部分を選択して除電することを特徴とする電子
写真式プリンタ。
て、媒体の非印刷領域部分を判定する非印刷領域判定部
を備え、除電器は、この非印刷領域判定部の通知によ
り、該当部分を選択して除電することを特徴とする電子
写真式プリンタ。
【0006】〈構成3〉構成1に記載のプリンタにおい
て、感光ドラムに静電潜像を書き込むための画像データ
から、感光ドラム表面のトナーの存在しない領域を求め
て、除電用データを生成するデータ補正部を備え、除電
器は、前記除電用データを受け入れて、感光ドラム表面
のトナーの存在しない領域のみを選択して露光する露光
装置から成ることを特徴とする電子写真式プリンタ。
て、感光ドラムに静電潜像を書き込むための画像データ
から、感光ドラム表面のトナーの存在しない領域を求め
て、除電用データを生成するデータ補正部を備え、除電
器は、前記除電用データを受け入れて、感光ドラム表面
のトナーの存在しない領域のみを選択して露光する露光
装置から成ることを特徴とする電子写真式プリンタ。
【0007】〈構成4〉構成3に記載のプリンタにおい
て、データ補正部は、画像データを反転して除電用デー
タを生成し、除電器は、感光ドラム表面の、この除電用
データにより指定された領域を選択的に露光する発光素
子群から成ることを特徴とする電子写真式プリンタ。
て、データ補正部は、画像データを反転して除電用デー
タを生成し、除電器は、感光ドラム表面の、この除電用
データにより指定された領域を選択的に露光する発光素
子群から成ることを特徴とする電子写真式プリンタ。
【0008】〈構成5〉構成3に記載のプリンタにおい
て、データ補正部は、感光ドラム表面のトナーの存在す
る領域を取り巻く所定の幅の緩衝領域を除外するように
除電用データを生成することを特徴とする電子写真式プ
リンタ。
て、データ補正部は、感光ドラム表面のトナーの存在す
る領域を取り巻く所定の幅の緩衝領域を除外するように
除電用データを生成することを特徴とする電子写真式プ
リンタ。
【0009】〈構成6〉構成1から5に記載のいずれか
のプリンタにおいて、媒体が所定の搬送路上を搬送され
る間に、複数の感光ドラムから順にトナー像を転写され
るタンデム構造であることを特徴とする電子写真式プリ
ンタ。
のプリンタにおいて、媒体が所定の搬送路上を搬送され
る間に、複数の感光ドラムから順にトナー像を転写され
るタンデム構造であることを特徴とする電子写真式プリ
ンタ。
【0010】〈構成7〉構成6に記載のプリンタにおい
て、媒体は搬送中に少なくとも2台以上の感光ドラムに
同時に接触するように、各感光ドラムが配置されている
ことを特徴とする電子写真式プリンタ。
て、媒体は搬送中に少なくとも2台以上の感光ドラムに
同時に接触するように、各感光ドラムが配置されている
ことを特徴とする電子写真式プリンタ。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例〉図1は、本発明のプリンタ動作説明図であ
る。この図を用いて、本発明をタンデムカラー電子写真
式プリンタに適応した場合の説明をする。図の(a)
は、タンデムカラー電子写真式プリンタの概略断面図で
ある。(b)には、1つのユニットを拡大した図面を示
した。このプリンタによって、用紙等の媒体1にカラー
印刷を行う。媒体1の搬送路上には感光ドラム3と転写
ローラ4を設けたユニットが4組順に配置されている。
先頭即ち最も右端のユニットはイエロー(Y)、右から
2番目はマゼンタ(M)、右から3番目はシアン
(C)、1番左は黒(K)のトナーを印刷するためのユ
ニットである。(b)に示すように、各感光ドラム3の
外周には、現像器13と、転写ローラ4と、除電器5が
配置されている。その他の機構はこの発明の説明上不要
なため、図示を省略した。
例を用いて説明する。 〈具体例〉図1は、本発明のプリンタ動作説明図であ
る。この図を用いて、本発明をタンデムカラー電子写真
式プリンタに適応した場合の説明をする。図の(a)
は、タンデムカラー電子写真式プリンタの概略断面図で
ある。(b)には、1つのユニットを拡大した図面を示
した。このプリンタによって、用紙等の媒体1にカラー
印刷を行う。媒体1の搬送路上には感光ドラム3と転写
ローラ4を設けたユニットが4組順に配置されている。
先頭即ち最も右端のユニットはイエロー(Y)、右から
2番目はマゼンタ(M)、右から3番目はシアン
(C)、1番左は黒(K)のトナーを印刷するためのユ
ニットである。(b)に示すように、各感光ドラム3の
外周には、現像器13と、転写ローラ4と、除電器5が
配置されている。その他の機構はこの発明の説明上不要
なため、図示を省略した。
【0012】(b)に示すように、除電器5と転写ロー
ラ4との間の距離をL1とする。また、(a)に示すよ
うに、各ユニットの間隔をL2とした。これらは後で除
電制御の際に使用するパラメータになる。用紙のような
媒体1は、図の左方向に搬送され、感光ドラム3からト
ナー像の転写を受ける。本発明では、感光ドラム3上の
トナー像を保持している部分を印刷領域とし、その他の
部分を非印刷領域とする。除電器5は、感光ドラム3の
非印刷領域と対向した場合にのみ除電光を照射するよう
動作する構成とした。
ラ4との間の距離をL1とする。また、(a)に示すよ
うに、各ユニットの間隔をL2とした。これらは後で除
電制御の際に使用するパラメータになる。用紙のような
媒体1は、図の左方向に搬送され、感光ドラム3からト
ナー像の転写を受ける。本発明では、感光ドラム3上の
トナー像を保持している部分を印刷領域とし、その他の
部分を非印刷領域とする。除電器5は、感光ドラム3の
非印刷領域と対向した場合にのみ除電光を照射するよう
動作する構成とした。
【0013】(c)には、このような除電処理のタイミ
ングチャートを示す。図の横軸は時間を示し、実践のグ
ラフは、除電器が除電動作中はハイレベル、その他の場
合はロウレベルとなる。図において、媒体1が感光ドラ
ム3に対向し、トナーの転写を受ける直前、即ち時刻t
1より前の部分と、転写処理終了後の時刻t2以降の部
分で、感光ドラム3が除電器5により除電処理される。
従って、除電器5は図の(c)に示すように、時刻t1
から時刻t2の間、除電光をオフにし、その他の場合に
除電光を感光ドラム3に連続的に照射するといった制御
がされる。
ングチャートを示す。図の横軸は時間を示し、実践のグ
ラフは、除電器が除電動作中はハイレベル、その他の場
合はロウレベルとなる。図において、媒体1が感光ドラ
ム3に対向し、トナーの転写を受ける直前、即ち時刻t
1より前の部分と、転写処理終了後の時刻t2以降の部
分で、感光ドラム3が除電器5により除電処理される。
従って、除電器5は図の(c)に示すように、時刻t1
から時刻t2の間、除電光をオフにし、その他の場合に
除電光を感光ドラム3に連続的に照射するといった制御
がされる。
【0014】なお、この媒体1の非印刷領域は、媒体1
の両端位置で判断する。この媒体1の両端が感光ドラム
3と転写ローラ4の間を丁度通過するタイミングを、例
えば図示しないレジストローラ等により検出する。この
レジストローラは、媒体1を転送する際に転送開始のタ
イミングを制御するローラで、転写処理の直前で、レジ
ストローラが一旦媒体1の搬送を停止させ、感光ドラム
3の回転と同期して媒体1を送り出す。こうした制御は
従来よりよく知られており、このレジストローラの媒体
送り出しタイミングによって、印刷領域と非印刷領域の
境界を判定すればよい。
の両端位置で判断する。この媒体1の両端が感光ドラム
3と転写ローラ4の間を丁度通過するタイミングを、例
えば図示しないレジストローラ等により検出する。この
レジストローラは、媒体1を転送する際に転送開始のタ
イミングを制御するローラで、転写処理の直前で、レジ
ストローラが一旦媒体1の搬送を停止させ、感光ドラム
3の回転と同期して媒体1を送り出す。こうした制御は
従来よりよく知られており、このレジストローラの媒体
送り出しタイミングによって、印刷領域と非印刷領域の
境界を判定すればよい。
【0015】以下、上記のような動作を更に具体的に説
明する。図2には、プリンタの主要部断面図を示す。こ
れによって、上記ユニット毎の動作を具体的に説明す
る。図において、このユニットは、感光ドラム3の回り
に配置された帯電ローラ11、露光器12、現像器1
3、除電器5、転写用電源15、クリーニング装置16
等から構成される。媒体1は、搬送ベルト7によって搬
送され、感光ドラム3と転写ローラ4との間を右から左
へ通過するように搬送される。転写用電源15は転写ロ
ーラ4に所定の転写電界を与えるための直流電源であ
る。
明する。図2には、プリンタの主要部断面図を示す。こ
れによって、上記ユニット毎の動作を具体的に説明す
る。図において、このユニットは、感光ドラム3の回り
に配置された帯電ローラ11、露光器12、現像器1
3、除電器5、転写用電源15、クリーニング装置16
等から構成される。媒体1は、搬送ベルト7によって搬
送され、感光ドラム3と転写ローラ4との間を右から左
へ通過するように搬送される。転写用電源15は転写ロ
ーラ4に所定の転写電界を与えるための直流電源であ
る。
【0016】感光ドラム3は帯電ローラ11により所定
の表面電位に帯電され、露光器12が印刷すべき画像に
相当する光像を感光ドラム3に照射する。これによっ
て、形成された静電潜像が現像器13により現像される
と、感光ドラム3の上に印刷画像に対応するトナー像が
形成される。トナー14は、転写ローラ4の部分で、媒
体1の側に転写される。そして、媒体1は、図示しない
定着器によってトナーの定着処理が行われ排出される。
ここで、現像器13と転写ローラ4との間に除電器5が
配置されている。この除電器5は、露光器12と同様に
して、感光ドラム3の外周面に光を照射し、光の当たっ
た部分を除電する。この発明では既に説明したように、
トナー像が形成されていない感光ドラム3の非印刷領域
を選択して除電する。
の表面電位に帯電され、露光器12が印刷すべき画像に
相当する光像を感光ドラム3に照射する。これによっ
て、形成された静電潜像が現像器13により現像される
と、感光ドラム3の上に印刷画像に対応するトナー像が
形成される。トナー14は、転写ローラ4の部分で、媒
体1の側に転写される。そして、媒体1は、図示しない
定着器によってトナーの定着処理が行われ排出される。
ここで、現像器13と転写ローラ4との間に除電器5が
配置されている。この除電器5は、露光器12と同様に
して、感光ドラム3の外周面に光を照射し、光の当たっ
た部分を除電する。この発明では既に説明したように、
トナー像が形成されていない感光ドラム3の非印刷領域
を選択して除電する。
【0017】図3には、タンデム式プリンタの断面図を
示す。この図に示すように、タンデム式プリンタは、右
から順にイエロー印刷ユニット、マゼンタ色印刷ユニッ
ト、シアン色印刷ユニット、黒色印刷ユニットの4組の
ユニットを備える。媒体1は図に示すように、ループ上
に張られた搬送ベルト7の上を右から左側に向かって搬
送される。吸着ローラ17は、媒体1の先端を挟んで、
搬送ベルト7の上に媒体1を密着させる。その状態で媒
体1の先端が、まずイエロー印刷ユニットの感光ドラム
3と転写ローラ4に挟み込まれる。そして、イエローの
トナー像が転写されると、次にマゼンタ色印刷ユニット
へ進む。
示す。この図に示すように、タンデム式プリンタは、右
から順にイエロー印刷ユニット、マゼンタ色印刷ユニッ
ト、シアン色印刷ユニット、黒色印刷ユニットの4組の
ユニットを備える。媒体1は図に示すように、ループ上
に張られた搬送ベルト7の上を右から左側に向かって搬
送される。吸着ローラ17は、媒体1の先端を挟んで、
搬送ベルト7の上に媒体1を密着させる。その状態で媒
体1の先端が、まずイエロー印刷ユニットの感光ドラム
3と転写ローラ4に挟み込まれる。そして、イエローの
トナー像が転写されると、次にマゼンタ色印刷ユニット
へ進む。
【0018】ここでマゼンタ色のトナー像が転写され、
今度はシアン色印刷ユニットに進む。こうした順番で媒
体1に各色のトナー像が転写される。予め吸着ローラ1
7の部分を媒体1が通過するタイミングを正確に検出し
ておけば、どのタイミングで媒体1の先端がどの場所に
あるかを監視することができる。こうした監視により各
ユニットの除電器を動作させる。
今度はシアン色印刷ユニットに進む。こうした順番で媒
体1に各色のトナー像が転写される。予め吸着ローラ1
7の部分を媒体1が通過するタイミングを正確に検出し
ておけば、どのタイミングで媒体1の先端がどの場所に
あるかを監視することができる。こうした監視により各
ユニットの除電器を動作させる。
【0019】図4に、上記のような装置における除電処
理タイムチャートを示した。図の(a)はイエロー印刷
ユニットの除電光のタイミングを示し、(b)はイエロ
ー印刷ユニットの転写ローラ電圧を示す。(c)はマゼ
ンタ色印刷ユニットの除電光、(d)はマゼンタ色印刷
ユニットの転写ローラ電圧である。また、(e)はシア
ン色印刷ユニットの除電光を示し、(f)はシアン色印
刷ユニットの転写ローラ電圧を示す。(g)は黒色印刷
ユニットの除電光、(h)は黒色印刷ユニットの転写ロ
ーラ電圧を示す。
理タイムチャートを示した。図の(a)はイエロー印刷
ユニットの除電光のタイミングを示し、(b)はイエロ
ー印刷ユニットの転写ローラ電圧を示す。(c)はマゼ
ンタ色印刷ユニットの除電光、(d)はマゼンタ色印刷
ユニットの転写ローラ電圧である。また、(e)はシア
ン色印刷ユニットの除電光を示し、(f)はシアン色印
刷ユニットの転写ローラ電圧を示す。(g)は黒色印刷
ユニットの除電光、(h)は黒色印刷ユニットの転写ロ
ーラ電圧を示す。
【0020】この図に示すように、まず最初に、イエロ
ー印刷ユニットの除電器5が除電光を停止させる。その
後、t1時間経過してから、イエロー印刷ユニットの転
写ローラ電圧が立ち上がる。これと同時に媒体の先端が
イエロー印刷ユニットの感光ドラム3と転写ローラ4と
の間に挟み込まれる。こうして転写が開始され、その後
t2時間経過すると、マゼンタ色印刷ユニットの除電器
5が除電光を停止させる。こうして、各ユニットの除電
器は図に示すように、最初のユニットに用紙の先端が来
てから時間t3、t4が経過した後、順に除電処理を停
止する。
ー印刷ユニットの除電器5が除電光を停止させる。その
後、t1時間経過してから、イエロー印刷ユニットの転
写ローラ電圧が立ち上がる。これと同時に媒体の先端が
イエロー印刷ユニットの感光ドラム3と転写ローラ4と
の間に挟み込まれる。こうして転写が開始され、その後
t2時間経過すると、マゼンタ色印刷ユニットの除電器
5が除電光を停止させる。こうして、各ユニットの除電
器は図に示すように、最初のユニットに用紙の先端が来
てから時間t3、t4が経過した後、順に除電処理を停
止する。
【0021】また、各ユニットの転写ローラ電圧は、最
初のユニットの転写ローラ電圧が立ち上がってから、そ
れぞれ順に時間t5、t6、t7の後、立ち上がる。こ
うして、各ユニット毎に、感光ドラムにトナー像が形成
された部分は除電をせず、必要な転写処理が実行され
る。また、それぞれ転写処理終了後は、t8〜t14に
示すように、順に除電光が発光を開始し、各ユニットの
感光ドラムを除電する。これにより、転写を開始してい
ないユニットや転写を終了したユニットは、除電によっ
てインピーダンスが上昇し、転写電界の変動を抑制す
る。
初のユニットの転写ローラ電圧が立ち上がってから、そ
れぞれ順に時間t5、t6、t7の後、立ち上がる。こ
うして、各ユニット毎に、感光ドラムにトナー像が形成
された部分は除電をせず、必要な転写処理が実行され
る。また、それぞれ転写処理終了後は、t8〜t14に
示すように、順に除電光が発光を開始し、各ユニットの
感光ドラムを除電する。これにより、転写を開始してい
ないユニットや転写を終了したユニットは、除電によっ
てインピーダンスが上昇し、転写電界の変動を抑制す
る。
【0022】図5には、図4に示す各時間や、ユニット
間の距離や、除電器5と転写ローラ4との間の距離、制
御位置等を表示して、用紙搬送速度によって各ユニット
毎の除電処理の制御タイミングを示した。図示しないプ
リンタの制御部がこのようなデータをもとにして、印刷
領域と非印刷領域との境界を判定し、除電器を制御し、
上記の処理が可能となる。
間の距離や、除電器5と転写ローラ4との間の距離、制
御位置等を表示して、用紙搬送速度によって各ユニット
毎の除電処理の制御タイミングを示した。図示しないプ
リンタの制御部がこのようなデータをもとにして、印刷
領域と非印刷領域との境界を判定し、除電器を制御し、
上記の処理が可能となる。
【0023】〈具体例の効果〉図6には、上記の発明に
よるタンデム式プリンタの動作説明図を示す。この図を
用いて実際の効果を説明する。例えば、図に示すよう
に、シアン色印刷ユニットの転写電界に着目して説明を
する。電源15は転写ローラ4に所定の電圧を与える。
これによって、転写電流Itrが流れる。このときの転
写器部分におけるインピーダンスは、搬送ベルト7、媒
体1及び各ユニットの感光ドラム3や転写ローラ4の部
分における電気抵抗によって定まる。
よるタンデム式プリンタの動作説明図を示す。この図を
用いて実際の効果を説明する。例えば、図に示すよう
に、シアン色印刷ユニットの転写電界に着目して説明を
する。電源15は転写ローラ4に所定の電圧を与える。
これによって、転写電流Itrが流れる。このときの転
写器部分におけるインピーダンスは、搬送ベルト7、媒
体1及び各ユニットの感光ドラム3や転写ローラ4の部
分における電気抵抗によって定まる。
【0024】この図に示す状態では、図に示すように、
シアン色印刷ユニットに対し電流I1が流れ、マゼンタ
色印刷ユニットに対し電流I2が流れ、イエロー印刷ユ
ニットに対し電流I3が流れ、黒色印刷ユニットに対し
電流I4が流れる。媒体1は右から左の方向に搬送され
る。このときのインピーダンスを考えると、転写を終了
しているイエロー印刷ユニットの感光ドラム3は、既に
説明したように除電処理をされているため、インピーダ
ンスが高くなる。従って、除電処理をしない場合に比べ
て転写電流が減少し、転写電位が安定化する。しかも、
上記の例によれば、トナー像上に、除電光を照射しない
ため高解像度の印刷がそのまま可能となる。
シアン色印刷ユニットに対し電流I1が流れ、マゼンタ
色印刷ユニットに対し電流I2が流れ、イエロー印刷ユ
ニットに対し電流I3が流れ、黒色印刷ユニットに対し
電流I4が流れる。媒体1は右から左の方向に搬送され
る。このときのインピーダンスを考えると、転写を終了
しているイエロー印刷ユニットの感光ドラム3は、既に
説明したように除電処理をされているため、インピーダ
ンスが高くなる。従って、除電処理をしない場合に比べ
て転写電流が減少し、転写電位が安定化する。しかも、
上記の例によれば、トナー像上に、除電光を照射しない
ため高解像度の印刷がそのまま可能となる。
【0025】〈変形例1〉図7には、除電器の変形例説
明図を示す。この構成は既に図2を用いて説明したもの
とほぼ同様であるが、図2を用いて説明した除電光を照
射する除電器5の代わりにワイヤ帯電装置19を使用し
ている。これは感光ドラム1に所定の電荷を注入するこ
とによって除電を行うための装置で、LEDアレイ等を
用いた発光方式の除電器と同様に機能する。ただし、除
電光を用いて感光ドラム1を除電した場合には、感光ド
ラムの表面電位を最大限0ボルトまで除電する。
明図を示す。この構成は既に図2を用いて説明したもの
とほぼ同様であるが、図2を用いて説明した除電光を照
射する除電器5の代わりにワイヤ帯電装置19を使用し
ている。これは感光ドラム1に所定の電荷を注入するこ
とによって除電を行うための装置で、LEDアレイ等を
用いた発光方式の除電器と同様に機能する。ただし、除
電光を用いて感光ドラム1を除電した場合には、感光ド
ラムの表面電位を最大限0ボルトまで除電する。
【0026】一方、ワイヤ帯電装置19によれば、感光
ドラムに更に電荷を注入し、その電位を自由に調整でき
る。このため、感光ドラム1のインピーダンスをより高
くすることもできる。従って、転写ローラ4と感光ドラ
ム1との電位差をより小さくし、一層転写電流を減少さ
せることが可能となる。
ドラムに更に電荷を注入し、その電位を自由に調整でき
る。このため、感光ドラム1のインピーダンスをより高
くすることもできる。従って、転写ローラ4と感光ドラ
ム1との電位差をより小さくし、一層転写電流を減少さ
せることが可能となる。
【0027】〈除電用データ生成〉以上の具体例では、
トナー像が確実に存在しない領域即ち感光ドラムが媒体
と接しない領域を非印刷領域とし、その部分のみを除電
するようにした。しかしながら、媒体上には実際にトナ
ーが転写される部分よりも余白部分が極めて大きいもの
がある。このような場合に、余白部分も除電処理を行う
ことができれば、感光ドラム部分のインピーダンスを十
分に高くすることができる。このためには、例えば用紙
先端や後端の余白部分を考慮し、これまでの具体例の除
電範囲を増やすことが考えられる。そして、これから説
明する具体例は、更に、実際の画像データから媒体全面
にわたる余白部分を抽出し、これによって除電用データ
を生成する。
トナー像が確実に存在しない領域即ち感光ドラムが媒体
と接しない領域を非印刷領域とし、その部分のみを除電
するようにした。しかしながら、媒体上には実際にトナ
ーが転写される部分よりも余白部分が極めて大きいもの
がある。このような場合に、余白部分も除電処理を行う
ことができれば、感光ドラム部分のインピーダンスを十
分に高くすることができる。このためには、例えば用紙
先端や後端の余白部分を考慮し、これまでの具体例の除
電範囲を増やすことが考えられる。そして、これから説
明する具体例は、更に、実際の画像データから媒体全面
にわたる余白部分を抽出し、これによって除電用データ
を生成する。
【0028】図8には、このような目的に使用する除電
用データ生成回路のブロック図を図示した。図に示すホ
ストコンピュータ21は、プリンタに接続されて画像デ
ータを送り込む。プリンタ側には、制御部22、メカコ
ントロール部23、データ変換部24、LEDドライバ
25、露光部26、データ補正部27、LEDドライバ
28,露光部29が設けられる。この図の中のデータ補
正部27が、実質的に除電用データを生成する部分であ
る。
用データ生成回路のブロック図を図示した。図に示すホ
ストコンピュータ21は、プリンタに接続されて画像デ
ータを送り込む。プリンタ側には、制御部22、メカコ
ントロール部23、データ変換部24、LEDドライバ
25、露光部26、データ補正部27、LEDドライバ
28,露光部29が設けられる。この図の中のデータ補
正部27が、実質的に除電用データを生成する部分であ
る。
【0029】まず、この図の各部分について、その機能
と動作を説明する。図のメカコントロール部23は、プ
リンタの感光ドラムやその他の部分を駆動制御するため
の回路である。データ変換部24は制御部22で受信し
格納した画像データを変換処理し、ビットマップデータ
を得る部分である。このビットマップデータはLEDド
ライバ25を介して露光部26に供給される。露光部2
6はよく知られたLEDアレイによって構成され、各L
EDはドット毎に点灯しあるいは消灯して感光体ドラム
外周面に静電潜像を形成する。
と動作を説明する。図のメカコントロール部23は、プ
リンタの感光ドラムやその他の部分を駆動制御するため
の回路である。データ変換部24は制御部22で受信し
格納した画像データを変換処理し、ビットマップデータ
を得る部分である。このビットマップデータはLEDド
ライバ25を介して露光部26に供給される。露光部2
6はよく知られたLEDアレイによって構成され、各L
EDはドット毎に点灯しあるいは消灯して感光体ドラム
外周面に静電潜像を形成する。
【0030】一方、データ補正部27は、データ変換部
24の出力を受け入れて、後から説明するようにして除
電用データを生成する。この除電用データがLEDドラ
イバ28を介して露光部29に供給される。この露光部
29は、露光部26と全く同様のLEDアレイによって
構成する。そして、露光部29は、丁度トナー像を形成
した部分を除く余白部分に除電光を照射し、感光ドラム
の表面を除電するよう機能する。これによって、感光ド
ラム表面のトナーの存在しない領域に光を照射し、除電
処理を行うことが可能になる。
24の出力を受け入れて、後から説明するようにして除
電用データを生成する。この除電用データがLEDドラ
イバ28を介して露光部29に供給される。この露光部
29は、露光部26と全く同様のLEDアレイによって
構成する。そして、露光部29は、丁度トナー像を形成
した部分を除く余白部分に除電光を照射し、感光ドラム
の表面を除電するよう機能する。これによって、感光ド
ラム表面のトナーの存在しない領域に光を照射し、除電
処理を行うことが可能になる。
【0031】図9には、データ補正部の動作説明図を示
す。このデータ補正部27は、反転部31と補正部32
とから構成される。反転部31は、入力する画像データ
の各ビットを反転する。これによって、陽画を陰画の画
像データに変換するような処理を行う。補正部32は、
図に示すように、黒丸で示したトナーの存在する位置を
囲むように、白丸で示した部分に光を照射するための信
号を生成する。なお、この例では、トナーの存在する領
域を囲む所定の幅の領域を除外して除電を行うような信
号生成をする。この補正部32の動作を次の図を用いて
更に具体的に説明する。
す。このデータ補正部27は、反転部31と補正部32
とから構成される。反転部31は、入力する画像データ
の各ビットを反転する。これによって、陽画を陰画の画
像データに変換するような処理を行う。補正部32は、
図に示すように、黒丸で示したトナーの存在する位置を
囲むように、白丸で示した部分に光を照射するための信
号を生成する。なお、この例では、トナーの存在する領
域を囲む所定の幅の領域を除外して除電を行うような信
号生成をする。この補正部32の動作を次の図を用いて
更に具体的に説明する。
【0032】図10は、緩衝領域の説明図を示す。この
図の(a)には、1ドット分のトナーが印刷される状態
を示す。40Aはトナー位置である。このトナー位置の
回り1ドット分の幅を緩衝領域とする。そして、その回
りの白丸で示した領域が実際に除電をされる領域であ
る。トナー像のエッジ部分から1ドット分離れた場所か
ら除電がされる。こうすれば、除電光が誤ってトナーに
直接照射されることがない。従って、除電光によってせ
っかく形成されたトナー像が崩れたり脱落することがな
く、印刷品位を高めることができる。もちろん、極めて
高い精度でトナー像の周辺を除電するようにすれば、こ
うした緩衝領域は必ずしも設けなくてもよい。
図の(a)には、1ドット分のトナーが印刷される状態
を示す。40Aはトナー位置である。このトナー位置の
回り1ドット分の幅を緩衝領域とする。そして、その回
りの白丸で示した領域が実際に除電をされる領域であ
る。トナー像のエッジ部分から1ドット分離れた場所か
ら除電がされる。こうすれば、除電光が誤ってトナーに
直接照射されることがない。従って、除電光によってせ
っかく形成されたトナー像が崩れたり脱落することがな
く、印刷品位を高めることができる。もちろん、極めて
高い精度でトナー像の周辺を除電するようにすれば、こ
うした緩衝領域は必ずしも設けなくてもよい。
【0033】図11には、上記の除電動作を示すフロー
チャートを図示した。まず、ステップS1において、ホ
ストコンピュータからデータを受信し、ステップS2で
ホストコンピュータからのデータを印刷データに変換す
る。次にステップS3において、そのデータを印刷用と
除電データ生成用とに振り分ける。ステップS4で、印
刷用のデータはLEDドライバで処理され、ステップS
5で、露光部に供給される。ステップS6では、露光処
理された静電潜像が現像器により現像される。その後、
ステップS7において、除電光が照射され、トナー像の
周辺部分が露光され除電される。その後、ステップS8
で、転写処理が行われる。なお、ステップS3からステ
ップS9の処理に進むと、印刷データの反転を行い、先
に説明したような要領でデータ補正をして、ステップS
10からステップS11に進み、除電器のLEDドライ
バを駆動する。こうして除電処理が実行される。
チャートを図示した。まず、ステップS1において、ホ
ストコンピュータからデータを受信し、ステップS2で
ホストコンピュータからのデータを印刷データに変換す
る。次にステップS3において、そのデータを印刷用と
除電データ生成用とに振り分ける。ステップS4で、印
刷用のデータはLEDドライバで処理され、ステップS
5で、露光部に供給される。ステップS6では、露光処
理された静電潜像が現像器により現像される。その後、
ステップS7において、除電光が照射され、トナー像の
周辺部分が露光され除電される。その後、ステップS8
で、転写処理が行われる。なお、ステップS3からステ
ップS9の処理に進むと、印刷データの反転を行い、先
に説明したような要領でデータ補正をして、ステップS
10からステップS11に進み、除電器のLEDドライ
バを駆動する。こうして除電処理が実行される。
【0034】図12〜図14を用いて、上記のような補
正データの更に具体的な生成方法の説明を行う。図12
は、除電用データの生成方法説明図(その1)である。
図において、まず、実際に静電潜像を形成するための原
画像P1を反転処理し、反転画像P2を得る。この場合
白ドットは黒ドットに、黒ドットは白ドットに変換され
る。ここで、この反転画像を四方八方にずらし、白ドッ
ト部分の幅をその周囲1ドット分ずつ広げる。こうして
得られたデータが補正後の画像P3である。これを利用
して除電光を発生する。黒に塗り潰した部分はLEDが
発光する部分で、白い部分は発光しない部分である。従
って、丁度トナー像を取り囲むトナー像より緩衝領域分
だけ離れた領域に除電光が照射されることになる。
正データの更に具体的な生成方法の説明を行う。図12
は、除電用データの生成方法説明図(その1)である。
図において、まず、実際に静電潜像を形成するための原
画像P1を反転処理し、反転画像P2を得る。この場合
白ドットは黒ドットに、黒ドットは白ドットに変換され
る。ここで、この反転画像を四方八方にずらし、白ドッ
ト部分の幅をその周囲1ドット分ずつ広げる。こうして
得られたデータが補正後の画像P3である。これを利用
して除電光を発生する。黒に塗り潰した部分はLEDが
発光する部分で、白い部分は発光しない部分である。従
って、丁度トナー像を取り囲むトナー像より緩衝領域分
だけ離れた領域に除電光が照射されることになる。
【0035】なお、画像P1,P2,P3の順に処理を
してもよいが、例えば画像P1から画像P4を作って、
その後これを反転処理し、画像P3を得るようにしても
よい。画像P1の状態で、黒ドット部分を四方八方にず
らすことによって、画像P4を得る。これは、丁度トナ
ー像の幅をやや広げた画像となる。これを反転処理すれ
ば画像P3が得られる。いずれの方法によっても、画像
P3を得ることによって除電用データが生成される。
してもよいが、例えば画像P1から画像P4を作って、
その後これを反転処理し、画像P3を得るようにしても
よい。画像P1の状態で、黒ドット部分を四方八方にず
らすことによって、画像P4を得る。これは、丁度トナ
ー像の幅をやや広げた画像となる。これを反転処理すれ
ば画像P3が得られる。いずれの方法によっても、画像
P3を得ることによって除電用データが生成される。
【0036】上記のような位置ずらし処理の一部を具体
的に説明したのが次の図である。図13は、除電用デー
タ生成方法(その2)である。例えば、この図に示すよ
うに、図12に示した原画像P1の3ライン目のデータ
を取り上げた場合、この図の左側に示すように、データ
を反転処理し、四方八方にずらすことによって1ドット
分の白ドットが9ドット分に膨らむ。また、4ライン目
のデータも同様にして反転処理し、四方八方にずらす
と、2ドット分のデータが15ドット分のデータに膨ら
む。こうした処理を繰り返すことによって、既に説明し
たような緩衝領域を含む画像P3が得られる。
的に説明したのが次の図である。図13は、除電用デー
タ生成方法(その2)である。例えば、この図に示すよ
うに、図12に示した原画像P1の3ライン目のデータ
を取り上げた場合、この図の左側に示すように、データ
を反転処理し、四方八方にずらすことによって1ドット
分の白ドットが9ドット分に膨らむ。また、4ライン目
のデータも同様にして反転処理し、四方八方にずらす
と、2ドット分のデータが15ドット分のデータに膨ら
む。こうした処理を繰り返すことによって、既に説明し
たような緩衝領域を含む画像P3が得られる。
【0037】図14には、上記の3ライン目、4ライン
目、5ライン目のデータを数値化して示した。これらの
データは、そのまま重ね合わせて最終的な除電用データ
を得るためのものである。従って、図の(e)に示すよ
うに、各ラインのデータのアンドをとって、最終的な除
電用データを得ている。以上のような方法によって、必
要な箇所のみの除電が可能となる。また、上記の例では
所定のブロック毎に処理する例を説明したが、印字幅に
相当する1ライン毎に処理してもかまわないし、別の適
当なデータ単位で処理してもよい。。
目、5ライン目のデータを数値化して示した。これらの
データは、そのまま重ね合わせて最終的な除電用データ
を得るためのものである。従って、図の(e)に示すよ
うに、各ラインのデータのアンドをとって、最終的な除
電用データを得ている。以上のような方法によって、必
要な箇所のみの除電が可能となる。また、上記の例では
所定のブロック毎に処理する例を説明したが、印字幅に
相当する1ライン毎に処理してもかまわないし、別の適
当なデータ単位で処理してもよい。。
【0038】〈除電用データ生成の効果〉以上のように
して、感光ドラム表面のトナーの存在する領域を除外し
た領域について除電用データを生成し、あるいはトナー
の存在する領域を取り巻く所定の幅の緩衝領域を除外す
るように除電データを生成し、除電処理を行えば、感光
体ドラムの必要な部分だけを除電し、トナー像部分を乱
すことがないため、画像品質を保持したまま感光ドラム
部分のインピーダンスを高めることができ、より安定し
た転写が行える。
して、感光ドラム表面のトナーの存在する領域を除外し
た領域について除電用データを生成し、あるいはトナー
の存在する領域を取り巻く所定の幅の緩衝領域を除外す
るように除電データを生成し、除電処理を行えば、感光
体ドラムの必要な部分だけを除電し、トナー像部分を乱
すことがないため、画像品質を保持したまま感光ドラム
部分のインピーダンスを高めることができ、より安定し
た転写が行える。
【0039】なお、これまで紹介したような各種の除電
処理は、必ずしもタンデムカラー電子写真式プリンタの
みならず、1ユニットだけの白黒印刷用の電子写真式プ
リンタでも画像品質を保持したまま、より安定した転写
を行うことができる。また、特にタンデム式プリンタ
で、媒体が複数の感光ドラムに同時に接触しながら搬送
され、転写処理が行われるような場合に、顕著な効果が
生じる。
処理は、必ずしもタンデムカラー電子写真式プリンタの
みならず、1ユニットだけの白黒印刷用の電子写真式プ
リンタでも画像品質を保持したまま、より安定した転写
を行うことができる。また、特にタンデム式プリンタ
で、媒体が複数の感光ドラムに同時に接触しながら搬送
され、転写処理が行われるような場合に、顕著な効果が
生じる。
【図1】本発明のプリンタ動作説明図である。
【図2】プリンタの主要部断面図である。
【図3】タンデム式プリンタの断面図である。
【図4】除電処理タイムチャートである。
【図5】除電処理の制御データ説明図である。
【図6】タンデム式プリンタの動作説明図である。
【図7】除電器の変形例説明図である。
【図8】除電用データ生成回路ブロック図である。
【図9】データ補正部の動作説明図である。
【図10】緩衝領域の説明図である。
【図11】除電動作のフローチャートである。
【図12】除電用データの生成方法説明図(その1)で
ある。
ある。
【図13】除電用データの生成方法説明図(その2)で
ある。
ある。
【図14】除電用データの生成方法説明図(その3)で
ある。
ある。
1 媒体 3 感光ドラム 4 転写ローラ(転写器) 5 除電器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/23 103 G03G 21/00 340
Claims (7)
- 【請求項1】 感光ドラムと、 この感光ドラム上に形成された静電潜像を現像する現像
器と、 この現像器の現像により得られたトナー像を媒体上に転
写する転写器と、 前記現像器と転写器との間に配置されて、トナーの存在
しない感光ドラム表面を選択的に除電する除電器とを備
えたことを特徴とする電子写真式プリンタ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のプリンタにおいて、 媒体の非印刷領域部分を判定する非印刷領域判定部を備
え、 除電器は、この非印刷領域判定部の通知により、該当部
分を選択して除電することを特徴とする電子写真式プリ
ンタ。 - 【請求項3】 請求項1に記載のプリンタにおいて、 感光ドラムに静電潜像を書き込むための画像データか
ら、感光ドラム表面のトナーの存在しない領域を求め
て、除電用データを生成するデータ補正部を備え、 除電器は、前記除電用データを受け入れて、感光ドラム
表面のトナーの存在しない領域のみを選択して露光する
露光装置から成ることを特徴とする電子写真式プリン
タ。 - 【請求項4】 請求項3に記載のプリンタにおいて、 データ補正部は、画像データを反転して除電用データを
生成し、 除電器は、感光ドラム表面の、この除電用データにより
指定された領域を選択的に露光する発光素子群から成る
ことを特徴とする電子写真式プリンタ。 - 【請求項5】 請求項3に記載のプリンタにおいて、 データ補正部は、感光ドラム表面のトナーの存在する領
域を取り巻く所定の幅の緩衝領域を除外するように除電
用データを生成することを特徴とする電子写真式プリン
タ。 - 【請求項6】 請求項1から5に記載のいずれかのプリ
ンタにおいて、 媒体が所定の搬送路上を搬送される間に、複数の感光ド
ラムから順にトナー像を転写されるタンデム構造である
ことを特徴とする電子写真式プリンタ。 - 【請求項7】 請求項6に記載のプリンタにおいて、 媒体は搬送中に少なくとも2台以上の感光ドラムに同時
に接触するように、各感光ドラムが配置されていること
を特徴とする電子写真式プリンタ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9249610A JPH1173037A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 電子写真式プリンタ |
US09/143,348 US5960240A (en) | 1997-08-29 | 1998-08-28 | Electrophotographic printer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9249610A JPH1173037A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 電子写真式プリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1173037A true JPH1173037A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=17195597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9249610A Pending JPH1173037A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 電子写真式プリンタ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5960240A (ja) |
JP (1) | JPH1173037A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008112188A (ja) * | 2008-01-18 | 2008-05-15 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2009048100A (ja) * | 2007-08-22 | 2009-03-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 電位制御装置および画像形成装置 |
JP2012195053A (ja) * | 2011-03-14 | 2012-10-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 除電システム、除電方法およびウェブ材処理装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20070227995A1 (en) * | 2006-03-31 | 2007-10-04 | D B Industries, Inc. | Davit assembly |
JP2009229671A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63158572A (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-01 | Konica Corp | 感光体疲労回復を抑えた複写装置 |
US5250963A (en) * | 1989-12-27 | 1993-10-05 | Am International, Inc. | Imaging diode array and system |
JP3347214B2 (ja) * | 1994-03-22 | 2002-11-20 | 株式会社東芝 | 画像形成装置 |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP9249610A patent/JPH1173037A/ja active Pending
-
1998
- 1998-08-28 US US09/143,348 patent/US5960240A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009048100A (ja) * | 2007-08-22 | 2009-03-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 電位制御装置および画像形成装置 |
JP2008112188A (ja) * | 2008-01-18 | 2008-05-15 | Mitsubishi Chemicals Corp | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2012195053A (ja) * | 2011-03-14 | 2012-10-11 | Dainippon Printing Co Ltd | 除電システム、除電方法およびウェブ材処理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5960240A (en) | 1999-09-28 |
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