JP4184162B2 - 半導体受光装置 - Google Patents

半導体受光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4184162B2
JP4184162B2 JP2003167793A JP2003167793A JP4184162B2 JP 4184162 B2 JP4184162 B2 JP 4184162B2 JP 2003167793 A JP2003167793 A JP 2003167793A JP 2003167793 A JP2003167793 A JP 2003167793A JP 4184162 B2 JP4184162 B2 JP 4184162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
receiving device
semiconductor
optical waveguide
inp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003167793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004207675A (ja
Inventor
治彦 鍬塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2003167793A priority Critical patent/JP4184162B2/ja
Priority to US10/694,794 priority patent/US6885039B2/en
Publication of JP2004207675A publication Critical patent/JP2004207675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4184162B2 publication Critical patent/JP4184162B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/08Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors
    • H01L31/10Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors characterised by at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. phototransistors
    • H01L31/101Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation
    • H01L31/102Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation characterised by only one potential barrier or surface barrier
    • H01L31/107Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation characterised by only one potential barrier or surface barrier the potential barrier working in avalanche mode, e.g. avalanche photodiode
    • H01L31/1075Devices sensitive to infrared, visible or ultraviolet radiation characterised by only one potential barrier or surface barrier the potential barrier working in avalanche mode, e.g. avalanche photodiode in which the active layers, e.g. absorption or multiplication layers, form an heterostructure, e.g. SAM structure
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/12004Combinations of two or more optical elements

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速光通信等に使用される半導体受光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例に係る超高速光通信用の半導体受光装置の断面構造を図1に示す。
【0003】
図1の構造では、N型InPよりなるN型半導体層2と、アンドープInGaAsPよりなる光導波路用コア層3と、アンドープInPよりなる上部クラッド層4とがこの順にアンドープInP基板1の所定領域上に形成され、それらが光導波路5を構成する。そして、この光導波路5の端部近くのN型半導体層2上には、アンドープInGaAsよりなる光吸収層6と、P型InPよりなるP型半導体層7とがこの順に形成され、N型半導体層2と共にPINフォトダイオード8を構成している。
【0004】
この半導体受光装置では、厚さが薄い光吸収層6で十分な量子効率を得るために、光導波路用コア層3からの光が光吸収層6の接合面と水平な方向から光吸収層6に入射される。このような構造を以下では横型入射構造と言うことにする。そのような構造は、公開されてはいないが、特願2002−214408号に記載される。
【0005】
そして、N側電極9とP側電極10とに逆バイアスの電圧が印加された状態で光が入射すると、光吸収層6に電子―正孔対が生成し、光電流が検出される。
【0006】
なお、フォトダイオードとしては、上記のPINフォトダイオードの他に、特許文献1に記載されるようなアバランシェフォトダイオード(APD)も知られている。更に、横型入射構造ではなく、ガードリング構造を有するプレーナ型のアバランシェフォトダイオードが、例えば特許文献2に開示されている。そして、非特許文献1には、アバランシェフォトダイオードの動作特性について開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−354827号公報
【特許文献2】
特開平10−209486号公報
【非特許文献1】
R. B. Emmons, J. Appl. Phys. 38, 3705, 1967
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
その横型入射構造の半導体受光装置では、更に大きな光電流を取り出し、且つ受信感度を高めるのが望ましく、そのためにはPINフォトダイオード8とは別のフォトダイオードを採用するのが好ましい。
【0009】
更に、アバランシェフォトダイオードにおいては、単に受信感度が高いだけでなく、高速に変調された光信号を受信し、その光信号に追従した光電流が得られるように高速に動作するのが好ましい。
【0010】
本発明は、係る従来例の問題点に鑑みて創作されたものであり、従来よりも大きな光電流を取り出すことができ、且つ、受信感度の高い半導体受光装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第1導電型半導体層と、該第1導電型半導体層の一部領域上に形成された光導波路用コア層と、該光導波路用コア層上に形成された上部クラッド層とを有する光導波路と、光吸収層と、ヘテロ障壁緩和層と、第1導電型電界降下層の下側層と、第1導電型電界降下層の上側層と、キャリア増倍層と、第2導電型半導体層とを前記第1導電型半導体層の別の領域上に順に形成してなり、前記光導波路と結合したアバランシェフォトダイオードと、を備え、前記第1導電型電界降下層の下側層と前記光導波路用コア層との各側面が接触し、且つ、前記第1導電型電界降下層の上側層の一部が前記光導波路用コア層上に形成された半導体受光装置が提供される。
【0013】
次に、本発明の作用について説明する。
【0014】
本発明によれば、横型入射構造の半導体受光装置において、PINフォトダイオードよりも増倍率の大きなアバランシェフォトダイオード(APD)を形成するので、PINフォトダイオードを使用する場合よりも大きな光電流が取り出され、また、受信感度も高まる。
【0015】
更に、本発明によれば、第1導電型電界降下層の下側層と光導波路用コア層との各側面が接触し、且つ第1導電型電界降下層の上側層の一部が光導波路用コア層上に形成される。よって、APDの深さ方向の電界分布を考えると、APDの中央部付近では、第1導電型電界降下層の上側層と下側層の二層分電界が降下するのに対し、光導波路用コア層を含む断面では、第1導電型電界降下層の上側層の分しか電界降下が起きない。そのため、電界をAPDの深さで積分して得られる値は、APDの中央部付近よりも、光導波路用コア層を含む断面で積分した値の方が大きくなる。一般に、APDのブレークダウン電圧は、上記積分値が大きい程高くなるので、上記によれば、APDの中央部付近よりもその端部でのブレークダウン電圧が高くなり、APDの端部でブレークダウンが起き難くなる。
【0016】
しかも、第1導電型電界降下層の下側層の構成元素の組成をその下面から上面に向かって変化させ、ヘテロ障壁緩和層として機能させることにより、キャリアが下側層にトラップされて半導体受光装置の応答速度が低下するのが防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本実施形態を説明する前に、基礎となる予備的事項について説明する。
【0021】
横型入射構造の半導体受光装置において、その受信感度を高め、且つ、大きな光電流を取り出すには、PINフォトダイオードよりも電流増幅作用が大きく、高速に変調された光信号を高い量子効率で受信可能なアバランシェフォトダイオード(APD)を利用することが考えられる。
【0022】
図1に示したPINフォトダイオード8をアバランシェフォトダイオードに単純に置き換えると、図2のような横型入射構造になる。なお、図2において、図1と同じ部材には図1と同じ符号を付してある。
【0023】
図2のアバランシェフォトダイオード17は、アンドープInGaAsよりなる光吸収層12と、アンドープInGaAsPよりなるヘテロ障壁緩和層13と、N型InPよりなる電界降下層(第1導電型電界降下層)14と、アンドープInPよりなるキャリア増倍層15と、P型InP層(第2導電型半導体層)16とをN型半導体層(第1導電型半導体層)2上にこの順に形成してなる。
【0024】
但し、これらの膜において、ヘテロ障壁緩和層13のバンドギャップは光吸収層12のバンドギャップよりも大きく、そして、キャリア増倍層15のバンドギャップはヘテロ障壁緩和層13のバンドギャップよりも大きい。
【0025】
なお、本実施形態では、場合によっては、InP基板1や上部クラッド層4にシリコンをドープしてもよい。
【0026】
また、N型半導体層2上にはTi/Pt/AuよりなるN側電極18が形成され、P型InP層16上にはTi/Pt/AuよりなるP側電極19が形成され、これらの電極間に逆バイアスの電圧が印加される。
【0027】
上記の層のうち、ヘテロ障壁緩和層13は、構成元素の組成がInGaAsからInPに除々に変化するように形成され、光吸収層12と電界降下層14との間のヘテロ障壁を緩和し、ヘテロ障壁により正孔がトラップされるのを防ぐように機能する。
【0028】
また、電界降下層14は、そこで電界降下を急激に生じさせてその上のキャリア増倍層15に高電界を印加するように機能する。
【0029】
光導波路用コア層3を伝播する光は光吸収層12に入射し、そこで電子−正孔対を発生させるが、これらのうち正孔はキャリア増倍層15に流れ込む。キャリア増倍層15には上記のように高電界が印加されているので、流れ込んだ正孔は次々とイオン化を引き起こし、それによりキャリアの増倍が行われる。これにより、PINフォトダイオードを使用する場合よりも大きな光電流を得ることができる。
【0030】
ところが、この構造では、光導波路5との界面付近(図のA部)の電界降下層14に電界が集中するので、その部分でブレークダウンが生じ易くなってしまう。そのため、暗電流が大きくなるという不都合や、N側電極18とP側電極19との間に大きな電圧を印加することができず、アバランシェフォトダイオード17の増倍を大きく取ることができないといった不都合が生じる。
【0031】
これらの点に鑑み、本発明者は図3に示すような半導体受光装置に想到した。図3において、図2と同じ部材には図2と同じ符号を付し、その説明は省略する。
【0032】
この光受光装置が図2と異なる点は、電界降下層14が下側層14aと上側層14bとで構成され、且つ、上側層14bの下に光導波路用コア層3が入り込んでいる点である。下側層14aは、その下面から上面に向かってヘテロ障壁緩和層13の組成から上側層14bの組成に除々に変化する組成を有するので、ヘテロ障壁緩和層としても機能し、正孔が下側層14aにトラップされて応答速度が低下するのが防がれる。そのような下側層14aは、例えば、N型InGaAsPよりなる。一方、上側層14bは、例えばInPよりなる。
【0033】
図15は、そのような半導体受光装置の深さ方向の電界分布を示すグラフであり、縦軸はアバランシェフォトダイオード17からの深さを表し、横軸はその深さにおける電界強度Eを表す。そして、実線は図3のI-I線に沿う電界分布であり、一点鎖線は図3のII-II線に沿う電界分布である。
【0034】
図15に示すように、II-II線に沿う場合は、下側層14aと上側層14bの二層分電界が降下するのに対し、I-I線に沿う場合は、下側層14aが無いので、上側層14bの一層分しか電界が降下しない。よって、電界Eを深さで積分して得られるグラフの面積は、I-I線に沿う場合の方がII-II線に沿う場合よりも大きくなる。
【0035】
一般に、アバランシェフォトダイオードのブレークダウン電圧は、上記の面積が大きい程高くなることが知られている。従って、今の場合、I-I線に沿う場合の方がII-II線に沿う場合よりもブレークダウン電圧が高くなる。
【0036】
よって、光導波路5との界面付近でブレークダウンが生じ難くなるので、各電極18、19間に十分高い電圧を印加することができ、アバランシェフォトダイオード17の増倍を図2よりも大きく取ることが可能となる上、暗電流も小さくなる。
【0037】
次に、上記のような半導体受光装置の製造工程について、図4〜図13を参照しながら説明する。
【0038】
最初に、図4(a)に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
【0039】
まず、N型不純物としてFeが1×1018cm-3ドープされたN型InPを、シリコンがドープされたInP基板(半導体基板)1上に厚さ約2μmにエピタキシャル成長し、それをN型半導体層2とする。そのエピタキシャル成長には例えばMOCVD法が採用されるが、以下の工程で成膜される層もMOCVD法で形成される。
【0040】
次いで、このN型半導体層2上に、アンドープInGaAs層12aを厚さ約0.5μmにエピタキシャル成長する。そのアンドープInGaAs層12aにおいては、InPよりなる下地のN型半導体層2との格子整合を図るべく、InとAsとの組成比をIn:As=0.53:0.47とする。
【0041】
そして、このアンドープInGaAs層12a上に、組成波長が1.25μmで厚さが約0.18μmであり、xの値が1から除々に小さくなるアンドープInGaAsxP1-x層13aをエピタキシャル成長する。
【0042】
更に、このInGaAsxP1-x層13a上に、N型不純物としてSiが1×1018cm-3ドープされ、且つ、yの値が除々に小さくなり最終的には0となるN型InGaAsyP1-y層14cを厚さ約0.02μmにエピタキシャル成長する。このInGaAsyP1-y層14cの組成波長は1.25μmである。なお、InGaAsxP1-x層13aとN型InGaAsyP1-y層14cとの格子整合を図るべく、これらの層の界面ではx=yとする。
【0043】
続いて、N型不純物としてSiが1×1018cm-3ドープされたN型InP層14dをN型InGaAsyP1-y層14c上に厚さ約0.02μmにエピタキシャル成長させる。
【0044】
そして、厚さが約0.20μmのアンドープInP層15aをこのN型InP層14d上にエピタキシャル成長し、更にその上にP型不純物としてZnが1×1018cm-3だけドープされたP型InP層16aをエピタキシャル成長させる。
【0045】
更に、このP型InP層16上にフォトレジスト形成し、それを露光・現像することにより、概略矩形の平面形状を有するレジストパターン20とする。
【0046】
次いで、このレジストパターン20をエッチングマスクにし、エッチング液として硫酸と過酸化水素水との混合液を使用することで、P型InP層16からアンドープInGaAs層12aまでをエッチングする。
【0047】
これにより、図4(b)に示すように、アンドープInGaAs層12aは光吸収層12となり、アンドープInGaAsxP1-x層13aはヘテロ障壁緩和層13となる。また、N型InGaAsyP1-y層14cは電界降下層14の下側層14aとなり、N型InP層14dはその上側層14bとなる。そして、アンドープInP層15a及びP型InP層16aは、それぞれキャリア増倍層15及びP型半導体層16となる。
【0048】
そのようなエッチングにおいては、下側層14a、ヘテロ障壁緩和層13、及び光吸収層12のエッチレートが上側層14bのエッチレートよりも大きい。そのため、下側層14a、ヘテロ障壁緩和層13、及び光吸収層12のそれぞれの側面は、上側層14bの側面よりも後退することになる。このエッチングが終了後、レジストパターン20は除去される。
【0049】
次に、図5に示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
【0050】
まず、組成波長が1.1μmのアンドープInGaAsP層をN型半導体層2上に厚さ約0.7μmにエピタキシャル成長させ、それを光導波路用コア層3とする。その光導波路用コア層3は、電界降下層14の上側層14bの下に距離D(=約0.2μm)だけ入り込んだ構造となる。
【0051】
その後、この光導波路用コア層3上にアンドープInP層21を厚さ約2.0μm程度にエピタキシャル成長させる。
【0052】
次いで、図6の斜視図に示すように、InP基板1上に上述の如く形成された各層を、光の進行方向に沿ってストライプ状にパターニングする。
【0053】
続いて、図7(a)に示すように、アンドープInP層21の端部とP型半導体層16とを覆うSiO2膜22を熱CVD法により厚さ0.1μm程度に形成する。
【0054】
そして、図7(b)に示すように、SiO2膜22をエッチングマスクとして使用しながら、HCl液をエッチング液とするウエットエッチングにより、SiO2膜22で覆われていない部分のアンドープInP層21を選択的にエッチングして除去する。
【0055】
次に、図8(a)に示すように、残存するアンドープInP層21の側面上と光導波路用コア層3上とに、アンドープInP層を厚さ約2μm程度にエピタキシャル成長させ、それを上部クラッド層4とする。
【0056】
次いで、図8(b)に示すように、SiO2膜22を除去してP型半導体層16の表面を露出させ、その上に厚さ約3nmのTi膜と、厚さ約200nmのPt膜と、厚さ約2μmのAu膜とをこの順に蒸着法により形成し、それらをP側電極19とする。なお、P側電極19とP型半導体層16との接合面積は、6μm×9μmである。
【0057】
その後、図9(a)に示すように、光が入射される側とは反対側に形成されている上部クラッド層4からInP基板1の一部までをSiCF4の雰囲気中でドライエッチングすることにより、N型半導体層2の表面を剥き出すと共に、InP基板1に段差面1aを形成する。
【0058】
そして、図9(b)に示すように、段差面1aからN型半導体層2の表面にAuGe膜、及びAu膜を蒸着法によりこの順に積層し、それをN側電極18とする。
【0059】
続いて、図10に示すように、CVD法によりSiN膜23を全面に約0.3μmに形成する。
【0060】
なお、この工程までの平面図は図11のようになる。但し、図11においては、SiN膜23、上部クラッド層4、及びInP層21を省略してある。そして、先の図10は、図11のIII−III断面図に相当する。
【0061】
図11に示されるように、N側電極18は二つ形成され、その各々は鉤型の平面形状を有する。
【0062】
その後、図12に示すように、P側電極19上のSiN膜23にホール23aを形成する。そして、そのホール23a内と、該ホール23aから段差面1aの上方のSiN膜23上とにTi/Au膜を形成し、それをP側電極引き出し線24とする。
【0063】
ここまでの平面図を図13に示す。但し、図13においては、SiN膜23、上部クラッド層4、及びInP層21を省略してある。そして、先の図12は、図13のIV−IV線断面図に相当する。
【0064】
以上により、本実施形態に係る半導体受光装置が完成する。その半導体受光装置の斜視図は図14に示す通りであり、そのP側電極引出し配線24とN側電極18との間に30V程度の電圧を印加すると、10倍以上の十分な増倍率が得られる。
【0065】
(第2実施形態)
既述の第1実施形態では、横型入射構造にアバランシェフォトダイオード17を組み込むことにより、PINフォトダイオードを使用する場合よりも高い受信感度を有する半導体受光装置を得た。
【0066】
ところが、光通信の基幹ネットワークで使用される半導体受光装置では、このように受信感度が高いだけでなく、約40Gbit/sec程度の高速な伝送速度に変調された光信号を受信し、その光信号に追従した光電流が得られるように高速に動作するのが好ましい。
【0067】
そこで、本実施形態では、このように高速に変調された光信号を受信できるアバランシェフォトダイオードについて説明する。
【0068】
まず、アバランシェフォトダイオードの高速特性についての基礎的事項について説明する。
【0069】
アバランシェフォトダイオードの高速特性については、例えば非特許文献1に開示されており、そこでは増倍立ち上がり時間によるアバランシェフォトダイオードの3dB遮断周波数f3dBが次式で表されている。
【0070】
【数1】
Figure 0004184162
式(1)において、Mは増倍率、kはキャリア増倍層における電子とホールのそれぞれのイオン化率の比、vはキャリア増倍層でのキャリアの飽和速度、wはキャリア増倍層の膜厚、N(k)はkに対して鈍く変化する無次元の関数であり、通常は一定と近似する。
【0071】
式(1)のように、3dB遮断周波数f3dBは増倍率Mに反比例しているため、これらf3dBとMとの積は一定になる。この積は、増倍帯域幅積(MB積)と呼ばれ、その値が大きい程アバランシェフォトダイオードが高速で動作できるようになる。40Gbit/secの基幹ネットワークでは、ビットレートの70%である28GHzの帯域が必要となり、最適増幅率7倍で動作させるためには、200GHzのMB積が必要となるが、このように大きなMB積を有するアバランシェフォトダイオードはまだ市場に提供されていない。
【0072】
式(1)より、MB積を増大させる方法には二つの方法があることが理解される。
【0073】
その一つ目の方法はイオン化率kを増大させる方法である。イオン化率kは材料によって決まるため、その値を変えるには材料を変更する必要がある。第1実施形態ではInPによりキャリア増倍層15を構成したが、InPよりも大きなイオン化率kを有する材料としてAlInAsがある。ところが、AlInAsは、潮解性が高く、水分を吸収してその特性が劣化してしまうので、受光装置の信頼性を低下させてしまう。
【0074】
二つ目の方法は、キャリア増倍層15の膜厚wを薄くする方法である。この方法を採用する場合、薄いキャリア増倍層15において電子−ホール対を多数発生させるために、第1実施形態よりも大きな電圧をキャリア増倍層15に印加する必要がある。
【0075】
図16は、図3に示した半導体受光装置の深さ方向の電界分布を示すグラフであり、縦軸はアバランシェフォトダイオード17からの深さを表し、横軸はその深さにおける電界強度Eを表す。そして、実線は、キャリア増倍層15を薄くしない第1実施形態における図3のII-II線に沿う電界分布を示し、一点鎖線は、キャリア増倍層15を薄くした場合のII-II線に沿う電界分布を示す。
【0076】
図16から明らかなように、上記のように薄いキャリア増倍層15に大きな電圧を印加しようとすると、その下方の光吸収層12にも大きな電圧が印加される。
【0077】
しかしながら、光吸収層12のバンドギャップが狭いため、たとえキャリア増倍層15よりも小さな電圧が光吸収層12に印加されても、光吸収層12においてアバランシェ増倍が生じてしまう。その結果、キャリア増倍層15を薄くしたにも関わらず、実効的な増倍領域幅が光吸収層12まで広がってしまうので、式(1)のwが大きくなってMB積がむしろ低下してしまうことになる。
【0078】
よって、上記二つの方法を採用したのでは、信頼性のよいInPをキャリア増倍層15に使用しながら高いMB積を得ることはできない。
【0079】
これらの点に鑑み、本願発明者は、上記とは異なる方法で高いMB積を得るべく、以下のような種々の実験を行った。
【0080】
図17は、この実験のために作製された、本実施形態に係るプレーナ型のアバランシェフォトダイオードの断面図である。
【0081】
このアバランシェフォトダイオードにおいては、N型不純物としてSiが1×1018cm-3の濃度でドープされたInPよりなるN型半導体層32がN型のInP基板31上に厚さ2μmにエピタキシャル形成される。そして、このN型半導体層32上には、アンドープInGaAsよりなる光吸収層33が厚さ0.2μmにエピタキシャルに形成される。この光吸収層33を構成するInGaAsは、InPよりなる下地のN型半導体層32との格子整合を図るべく、InとAsとの組成比をIn:As=0.53:0.47としている。
【0082】
更に、光吸収層33の上には、組成波長が1.25μmで厚さが約0.1μmであり、xの値が1から除々に小さくなるアンドープInGaAsxP1-x層がヘテロ障壁緩和層34としてエピタキシャルに形成される。
【0083】
そして、このヘテロ障壁緩和層34上には、N型不純物としてSiが1×1018cm-3ドープされたN型InPがN型電界降下層35として厚さ0.02μmにエピタキシャルに形成される。
【0084】
そのN型電界降下層35上には、アンドープInPよりなるキャリア増倍層36が厚さ0.05μmにエピタキシャルに形成され、更にその上には、P型不純物としてZnが1×1018cm-3だけドープされたP型InPよりなるP型半導体層37が厚さ1μmにエピタキシャルに形成される。
【0085】
そして、このP型半導体層37上には、厚さ2μmのAu(金)層と、厚さ0.2μmのPt(プラチナ)層と、厚さ0.03μmのTi(チタン)層とをこの順に積層してなるTi/Pt/Au層をリング状の平面形状にパターニングしてなるP側電極38が形成される。
【0086】
また、InP基板31の二つの主面のうち、P側電極38が形成される側とは反対側の主面には、厚さ0.27μmのAu層と、厚さ0.03μmのAuGe層とをこの順に積層してなるAuGe/Au層がN側電極30として形成される。
【0087】
上記した各層33〜37の機能は、第1実施形態で説明した各層12〜16のそれぞれと同じなので、その説明は以下では省略する。
【0088】
図18は、InPよりなるキャリア増倍層36の膜厚を振り、それによってこのアバランシェフォトダイオードのMB積がどのように変化するのかを実験して得られたグラフである。但し、この実験では、光吸収層33の厚みも振っており、図中の実験値▲1▼では光吸収層33の厚みを0.2μmとし、実験値▲2▼ではその厚みを0.8μmとしている。また、同図には、比較のために、式(1)から予測されるMB値も併記してある。
【0089】
図18に示すように、得られた実験値は、キャリア増倍層36の膜厚が厚いところでは式(1)の理論値よりも小さい値となったが、キャリア増倍層36の膜厚が0.1μmよりも薄くなると、40Gbit/secの基幹通信に必要な200GHzが得られ、理論値よりも大きくなった。
【0090】
このように、キャリア増倍層36の膜厚を薄くすると大きなMB値が得られたが、キャリア増倍層36をあまり薄くし過ぎると、電子−ホール対生成を効率よく引き起こすためにキャリア増倍層36に高い電圧を印加する必要が生じ、その結果、キャリア増倍層36を流れるトンネル電流が増大する恐れがある。
【0091】
そこで、本願発明者は、キャリア増倍層36の膜厚を振り、それによってキャリア増倍層36を流れるトンネル電流の値がどのように変化するのかを実験した。その結果を図19に示す。
【0092】
図19に示すように、そのトンネル電流は、キャリア増倍層36の膜厚が薄くなるほど増大する傾向にある。
【0093】
トンネル電流は、実用的には1μA以下である必要があり、これを満たすにはキャリア増倍層15の膜厚の下限を0.07μmすれば良いことが図19から理解される。
【0094】
一方、図20は、光吸収層33の膜厚を振った場合に、MB積がどのように変化するのかを実験して得られたグラフである。但し、この実験においては、キャリア増倍層36の膜厚を0.1μmに固定してある。
【0095】
図20に示されるように、MB積は、光吸収層33の膜厚が薄くなるほど増加する傾向にある。この増加傾向は、光吸収層33の膜厚が0.2μmよりも薄くなると特に顕著となる。これにより、大きなMB積を得るには、光吸収層33の膜厚を0.2μmよりも薄くすれば良いことが理解される。
【0096】
ところで、MB積を大きくするために光吸収層33の膜厚を薄くし過ぎると、光吸収層33における電子―ホール対生成の量子効率が低下する恐れがある。
【0097】
そこで、本願発明者は、光吸収層33の膜厚を振った場合に、光吸収層33における量子効率がどのように変化するのかを実験した。その結果を図21に示す。
【0098】
図21に示すように、その量子効率は、光吸収層33の膜厚が薄くなるほど低下する傾向にある。実用的には、量子効率が0.7以上である必要があり、これを満たすためには光吸収層33の膜厚を0.15μm以上とすればよいのが図21から理解される。
【0099】
上記した図18〜図21の実験結果より、キャリア増倍層36の膜厚を0.07μm以上0.1μm以下にし、且つ、光吸収層33の膜厚を0.15μm以上0.2μm以下とすることにより、(1)式から予測のつかない大きなMB積を得ることが明らかとなった。
【0100】
このような効果が得られる理由について、本願発明者は次のように考察している。まず、InPにおいては、ホールのdead spaceが電子のそれよりも長く約0.01μm程度であるため、InPよりなるキャリア増倍層36を薄くしてその膜厚をホールのdead spaceの数倍程度にすると、キャリア増倍層36中でのホールの散乱回数が電子のそれよりも少なくなり、ホールのイオン化率が電子のイオン化率よりも小さくなると考えられる。その結果、式(1)におけるkが大きくなり、MB積が大きくなるものと推測される。
【0101】
また、一つのキャリアに着目すると、そのキャリアのある時点における散乱から次の散乱までの間には、キャリアはその飽和速度vよりも速く移動する。よって、上記のようにホールの散乱回数が少なくなると、ホールの飽和速度vが速くなると推測され、その結果、式(1)により、MB積が大きくなるものと考えられる。
【0102】
このように大きなMB積を有するアバランシェフォトダイオードによれば、40Gbits/sec程度の高速に変調された光信号に追従する光電流を取り出すことができ、次世代の光通信の基幹ネットワークの実現に大きく貢献することが可能となる。
【0103】
なお、上記では、図17に示したプレーナ型のアバランシェフォトダイオードについて説明したが、本実施形態はこれ限定されず、第1実施形態の図3で説明した横型入射構造におけるアバランシェフォトダイオード17にも本実施形態を適用し得る。その場合は、キャリア増倍層15の膜厚を0.07μm以上0.1μm以下にし、且つ、光吸収層12の膜厚を0.15μm以上0.2μm以下とすることにより、40Gbits/sec程度の高速で動作可能なアバランシェフォトダイオード17が光導波路5に結合した横型入射構造の半導体受光装置が得られる。
【0104】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る半導体受光装置によれば、従来例に係るPINフォトダイオードに代えてアバランシェフォトダイオードを形成するので、従来よりも大きな光電流を取り出すことができ、また、受信感度も高くすることができる。
【0105】
更に、その半導体受光装置では、第1導電型電界降下層の下側層と光導波路用コア層との各側面が接触し、且つ第1導電型電界降下層の上側層の一部が光導波路用コア層上に形成されるようにしたので、アバランシェフォトダイオード端部のブレークダウン電圧が高まり、そこでブレークダウンを起き難くすることができる。
【0106】
しかも、第1導電型電界降下層の下側層の組成をその下面から上面に向かって変化させ、ヘテロ障壁緩和層として機能させることにより、キャリアが下側層にトラップされて半導体受光装置の応答速度が低下するのを防止することができる。
【0107】
また、本発明に係るアバランシェフォトダイオードによれば、光吸収層の膜厚を0.15μm以上0.2μm以下にし、且つ、キャリア増倍層の膜厚を0.07μm以上0.1μm以下とするので、MB積の値を理論的に予測される値よりも大きくすることができ、アバランシェフォトダイオードの動作速度を速めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、従来例に係る半導体受光装置の断面図である。
【図2】 図2は、従来例に係る半導体受光装置のPINフォトダイオードを単純にアバランシェフォトダイオードに置き換えた構造の断面図である。
【図3】 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の断面図である。
【図4】 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の製造工程について示す断面図(その1)である。
【図5】 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の製造工程について示す断面図(その2)である。
【図6】 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の製造工程について示す斜視図である。
【図7】 図7は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の製造工程について示す断面図(その3)である。
【図8】 図8は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の製造工程について示す断面図(その4)である。
【図9】 図9は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の製造工程について示す断面図(その5)である。
【図10】 図10は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の製造工程について示す断面図(その6)である。
【図11】 図11は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の製造工程について示す平面図(その1)である。
【図12】 図12は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の製造工程について示す断面図(その7)である。
【図13】 図13は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の製造工程について示す平面図(その2)である。
【図14】 図14は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の斜視図である。
【図15】 図15は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置の深さ方向の電界分布を示すグラフである。
【図16】 図16は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体受光装置のキャリア増倍層を薄くする場合としない場合とにおける電界分布を示す図である。
【図17】 図17は、本発明の第2の実施の形態に係るアバランシェフォトダイオードの断面図である。
【図18】 図18は、本発明の第2の実施の形態に係るアバランシェフォトダイオードにおいて、キャリア増倍層の膜厚とMB積との関係について示すグラフである。
【図19】 図19は、本発明の第2の実施の形態に係るアバランシェフォトダイオードにおいて、キャリア増倍層の膜厚とトンネル電流との関係について示すグラフである。
【図20】 図20は、本発明の第2の実施の形態に係るアバランシェフォトダイオードにおいて、光吸収層の膜厚とMB積との関係について示すグラフである。
【図21】 図21は、本発明の第2の実施の形態に係るアバランシェフォトダイオードにおいて、光吸収層の膜厚と量子効率との関係について示すグラフである。
【符号の説明】
1…InP基板、1a…段差面、2、32…N型半導体層、3…光導波路用コア層、4…上部クラッド層、5…光導波路、6、12、33…光吸収層、7、16、37…P型半導体層、8…PINフォトダイオード、9、18、30…N側電極、10、19、38…P側電極、13、34…ヘテロ障壁緩和層、14、35…N型電界降下層、14a…N型電界降下層の下側層、14b…N型電界降下層の上側層、15、36…キャリア増倍層、17…アバランシェフォトダイオード、20…レジストパターン、21…InP層、22…SiO2膜、23…SiN膜、23a…ホール、24…P側電極引出し配線。

Claims (6)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第1導電型半導体層と、該第1導電型半導体層の一部領域上に形成された光導波路用コア層と、該光導波路用コア層上に形成された上部クラッド層とを有する光導波路と、
    光吸収層と、ヘテロ障壁緩和層と、第1導電型電界降下層の下側層と、第1導電型電界降下層の上側層と、キャリア増倍層と、第2導電型半導体層とを前記第1導電型半導体層の別の領域上に順に形成してなり、前記光導波路と結合したアバランシェフォトダイオードと、
    を備え、
    前記第1導電型電界降下層の下側層と前記光導波路用コア層との各側面が接触し、且つ、前記第1導電型電界降下層の上側層の一部が前記光導波路用コア層上に形成されたことを特徴とする半導体受光装置。
  2. 前記キャリア増倍層の膜厚が0.07μm以上0.1μm以下であり、前記光吸収層の膜厚が0.15μm以上0.2μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体受光装置。
  3. 前記第1導電型電界降下層の下側層は、その下面から上面に向かって組成が変化し、ヘテロ障壁緩和層として機能することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体受光装置。
  4. 前記へテロ障壁緩和層のバンドギャップは前記光吸収層のバンドギャップよりも大きく、前記キャリア増倍層のバンドギャップは前記へテロ障壁緩和層のバンドギャップよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の半導体受光装置。
  5. 前記第1導電型電界降下層の下側層はN型InGaAsよりなり、前記第1導電型電界降下層の上側層はN型InPよりなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の半導体受光装置。
  6. 前記半導体基板はInP基板であり、前記第1導電型半導体層はN型InP層であり、前記光吸収層はアンドープInGaAs層であり、前記へテロ障壁緩和層はアンドープInGaAsP層であり、前記キャリア増倍層はアンドープInP層であり、前記光導波路用コア層はアンドープInGaAsP層であり、前記上部クラッド層はInP層であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の半導体光受光装置。
JP2003167793A 2002-10-30 2003-06-12 半導体受光装置 Expired - Fee Related JP4184162B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003167793A JP4184162B2 (ja) 2002-10-30 2003-06-12 半導体受光装置
US10/694,794 US6885039B2 (en) 2002-10-30 2003-10-29 Semiconductor photodetector and avalanche photodiode

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002316506 2002-10-30
JP2003167793A JP4184162B2 (ja) 2002-10-30 2003-06-12 半導体受光装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008188052A Division JP2008252145A (ja) 2002-10-30 2008-07-22 アバランシェフォトダイオード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004207675A JP2004207675A (ja) 2004-07-22
JP4184162B2 true JP4184162B2 (ja) 2008-11-19

Family

ID=32232655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003167793A Expired - Fee Related JP4184162B2 (ja) 2002-10-30 2003-06-12 半導体受光装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6885039B2 (ja)
JP (1) JP4184162B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008252145A (ja) * 2002-10-30 2008-10-16 Fujitsu Ltd アバランシェフォトダイオード

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7612340B2 (en) 2005-08-03 2009-11-03 Drs Sensors & Targeting Systems, Inc. Method of operating an avalanche photodiode for reducing gain normalized dark current
JP2007311455A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Nec Corp 半導体受光素子
KR100723457B1 (ko) * 2006-09-20 2007-05-31 (주)한비젼 반도체 소자
US7800905B1 (en) * 2007-10-16 2010-09-21 Nvidia Corporation Flat vapor chamber apparatus and method for transferring heat between integrated circuits
JP6115566B2 (ja) * 2012-03-30 2017-04-19 日本電気株式会社 導波路結合msm型フォトダイオード
US20130330036A1 (en) * 2012-06-06 2013-12-12 International Business Machines Corporation Exciting a selected mode in an optical waveguide
US9219184B2 (en) 2012-07-25 2015-12-22 Hewlett Packard Enterprise Development Lp Avalanche photodiodes with defect-assisted silicon absorption regions
JP6024755B2 (ja) * 2012-09-18 2016-11-16 富士通株式会社 半導体受光素子及びその製造方法
JP5962373B2 (ja) * 2012-09-20 2016-08-03 住友電気工業株式会社 光導波路型半導体素子の製造方法および光導波路型半導体素子
CN103489953B (zh) * 2013-09-09 2015-12-23 中国科学院半导体研究所 一种双步消逝场耦合的雪崩光电探测器
WO2017138778A1 (ko) 2016-02-12 2017-08-17 엘지이노텍(주) 반도체 소자
JP6538969B2 (ja) * 2016-04-19 2019-07-03 日本電信電話株式会社 光導波路集積受光素子およびその製造方法
CN109545804B (zh) * 2018-12-27 2021-04-02 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 光侧面入射的蓝光增敏硅雪崩光电二极管阵列器件
JP7302775B2 (ja) * 2020-03-02 2023-07-04 住友電工デバイス・イノベーション株式会社 半導体受光素子
JP7294572B2 (ja) * 2020-03-02 2023-06-20 住友電工デバイス・イノベーション株式会社 光導波路型受光素子

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2941349B2 (ja) * 1990-04-06 1999-08-25 株式会社日立製作所 超格子apd
JP2699807B2 (ja) * 1993-06-08 1998-01-19 日本電気株式会社 組成変調アバランシ・フォトダイオード
JP2996943B2 (ja) 1998-03-09 2000-01-11 株式会社東芝 半導体受光装置及びその製造方法
JPH11354827A (ja) 1998-06-05 1999-12-24 Hitachi Ltd 受光素子およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008252145A (ja) * 2002-10-30 2008-10-16 Fujitsu Ltd アバランシェフォトダイオード

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004207675A (ja) 2004-07-22
US6885039B2 (en) 2005-04-26
US20040089876A1 (en) 2004-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4184162B2 (ja) 半導体受光装置
US8106379B2 (en) Hybrid silicon evanescent photodetectors
JP5981086B2 (ja) 光検出器
JP4933698B2 (ja) 半導体アバランシェホトディテクタ
JP2008153547A (ja) 埋込導波路型受光素子
JP3828982B2 (ja) 半導体受光素子
US5204539A (en) Avalanche photodiode with hetero-periodical structure
US5324959A (en) Semiconductor optical device having a heterointerface therein
US20110310467A1 (en) System having light sensor with enhanced sensitivity
JP4168437B2 (ja) 半導体受光素子
JP2000323746A (ja) アバランシェフォトダイオードとその製造方法
JPH09283786A (ja) 導波路型半導体受光素子とその製造方法
JP2008252145A (ja) アバランシェフォトダイオード
JP2004111763A (ja) 半導体受光装置
JP2003243693A (ja) 半導体受光素子,及び,半導体部品
JP2002050786A (ja) 受光素子およびその製造方法
JP2012124404A (ja) フォトダイオードおよびその製造方法
JP4304338B2 (ja) 光検出素子
JP4486603B2 (ja) 半導体受光素子
JP4331428B2 (ja) サブバンド間遷移量子井戸型光検知装置
JP4284781B2 (ja) Msm型フォトダイオード
JP3016758B2 (ja) 波長可変受光素子
JP4786440B2 (ja) 面入射型受光素子および光受信モジュール
JP3538061B2 (ja) 半導体受光素子とその製造方法
JP2005086028A (ja) 半導体受光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees