JP4181031B2 - インクジェット記録材料 - Google Patents
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Description
本発明の有利な態様で粉砕時に共存させるカチオン性分散剤はアミン、アンモニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリン等カチオンサイトを持つポリマーであり、重合成分として少なくともカチオンサイトとビニル性不飽和結合基を有するモノマーを含むポリマーであっても良いし、ポリマーに付加反応でカチオンサイトを結合させたポリマーであっても良い。分散剤のカチオン価当たりの分子量としては50〜300程度が良い。
広葉樹漂白クラフトパルプを水中に4質量%の濃度に調整し、パルプ繊維長0.6mm、カナディアンスタンダードフリーネス350mlになるように叩解した。叩解後、パルプ100質量部に対して、カチオン化澱粉3質量部、アニオン化ポリアクリルアミド0.2質量部、アルキルケテンダイマー乳化物(ケテンダイマー分として)とポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン樹脂については共に0質量部(基紙a)と0.2質量部(基紙b)の2水準、及び適当量の蛍光増白剤、青色染料、赤色染料を添加して紙料スラリーを調製した。その後、紙料スラリ−を200m/分で走行している長網抄紙機にのせ適切なタービュレンスを与えつつ紙匹を形成し、ウェットパートで15〜100Kgf/cmの範囲で線圧が調整された3段のウェットプレスを行った後、スムージングロールで処理し、引き続く乾燥パートで30〜70Kgf/cmの範囲で線圧が調整された2段の緊度プレスを行った後、乾燥した。緊度プレスの後、乾燥の途中でカルボキシ変性ポリビニルアルコール4質量部、蛍光増白剤0.05質量部、青色染料0.002質量部、塩化ナトリウム4質量部及び水92質量部から成るサイズプレス液を25g/m2サイズプレスし、最終的に得られる紙基体水分が8%になるように乾燥し、線圧70Kgf/cmでマシンカレンダー処理して、坪量170g/m2の、密度が1.04g/cm3である基紙a、bを製造した。
基紙aはコッブサイズ(30秒)100g/m2以上、基紙bについては約13g/m2であった。また基紙bの坪量を55g/m2とする以外は同様にして基紙cとした。
上記基紙a、b及びcの表裏夫々の面にコロナ放電処理後、アモルファスポリプロピレン(質量平均分子量70000)40質量部、結晶性ポリプロピレン(MFR=38g/10分、融点157℃)20質量部、テルペンフェノール共重合樹脂(軟化点145℃、酸価1以下)40質量部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(融点110〜125℃)1質量部からなるコンパウンドを200℃でTダイから押しだし、夫々被覆量30g/m2で被覆し実施例1の支持体とした。
(試料1;本発明)
次いで基紙aにファインシールX37B((株)トクヤマ製、空孔容積1.6ml/gの沈降法シリカ)を主成分とする塗液を無機粒子として20g/m2の塗布量で塗布、乾燥し試料1とした。この時ファインシールX37Bの二次粒子径は400nmであった。
市販のインクジェットプリンター(キヤノン社製、BJF−870)にてレッド、ブルー、グリーン、ブラックのベタ印字を行い、印字直後にPPC用紙を印字部に重ねて軽く圧着し、PPC用紙に転写したインク量の程度を目視で観察した。下記の基準で総合で評価した。
◎:全く転写しない。
○:やや転写するが実使用可。
△:転写し実使用困難。
×:大部分が転写し実使用不可。
試料を作成直後に記録シート表面の光沢を目視で判定。
◎:優れた光沢を有している。
○:高い光沢を有している。
△:やや光沢が低い。
×:光沢低く劣る
試料をインクジェットプリンター(エプソン社製PM800C)を用いてC,M,Yを夫々100%で印字を行い、目視でコックリング発生の程度を判定した。
◎:全くコックリングが見られない。
○:わずかにコックリングが見られるが実用上問題ない。
△:コックリングが見られ実用にならない。
×:波うちが激しくヘッド擦れの後が有る。
夫々の試料の古紙回収容易性を評価するため、5cm四方に裁断した試料30gを冷水1000mlに2分間浸漬後、ミキサーで2分間撹拌して結果を観察した。
◎:樹脂の存在が判らなくなり、繊維が解れて分散している。
○:原型のままの樹脂は残るが、繊維は解れて分散している。
△:一部繊維が解れて分散するが、原型をとどめている部分が有る。
×:完全に原型をとどめている。
結果を表1に示す。
試料1の粉砕した無機粒子を夫々DISPERAL 23N4−80(サソールジャパン(株)製、空孔容積0.4ml/g、二次粒子径100nmのベーマイト型アルミナ)、DISPERAL HP14/2(サソールジャパン(株)製、空孔容積0.9ml/g、二次粒子径250nmのベーマイト型アルミナ)を粉砕しない状態に代えて夫々試料2、3とした。評価結果を併せて表1に示す。
試料1のファインシールX37Bを夫々ニップシールVN−3(日本シリカ(株)製、空孔容積1.2ml/gの沈降法シリカ)、ニップジェルCY−200(日本シリカ(株)製、空孔容積1.1ml/gのゲル法シリカ)、ニップジェルAZ−201(日本シリカ(株)製、空孔容積2.0ml/gのゲル法シリカ)20g/m2に代えて夫々試料4〜6とした。評価結果を併せて表1に示す。この時二次粒子径は夫々350nm、400nm、400nmであった。
試料1のコンパウンドの内容を表1に記載の組成物に代える以外は試料1と同様にして試料7〜17とした。評価結果を併せて表1に示す。
試料1の基紙aを夫々基紙b、cとする以外は試料1と同様にして夫々試料18、19とした。評価結果を併せて表1に示す。
試料1に於いて無機微粒子ファインシールX37Bの粉砕を1回にする以外は試料1と同様にして試料20とした。結果を表1に示す。この時、二次粒子径は600nmであった。
試料1の樹脂被覆を上記基紙aの裏面、高密度ポリエチレン(密度0.96g/m3、MFR7.0g/10分)60質量部と低密度ポリエチレン(密度0.918g/m3、MFR9.0g/10分)40質量部の混合物を20g/m2の塗布量で溶融押出し被覆し、次いで表側に低密度ポリエチレン(密度0.918g/m3、MFR9.0g/10分)を20g/m2の塗布量で溶融押出する以外は試料1と同様にして試料21とした。結果を表1に示す。
試料1の樹脂被覆紙を上記基紙aに代える以外は試料1と同様にして試料22とした。結果を表1に示す。
Claims (1)
- 両面を樹脂層で被覆した樹脂被覆紙の少なくとも一方の面にインク受容層を設けたインクジェット記録材料に於いて、該樹脂層がポリオレフィン及び粘着付与剤を必須要素とする混合物からなり、該樹脂被覆紙の基紙が、広葉樹パルプから抄紙された坪量70〜300g/m 2 で、コッブサイズ20g/m 2 /30秒以上の紙であり、その基紙が該樹脂被覆紙の断面積の50%以上を占めており、該インク受容層が二次粒子径500nm以下に粉砕された多孔質無機微粒子とポリビニルアルコールを含むことを特徴とするインクジェット記録材料。
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