JP4178795B2 - 変調装置および方法、dsv制御ビット生成方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は変調装置および方法、DSV制御ビット生成方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、データ伝送や記録媒体への記録に用いて好適な変調装置および方法、DSV制御ビット生成方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
データを所定の伝送路に伝送したり、または例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体に記録したりする際、伝送路や記録媒体に適するように、データの変調が行われる。
【0003】
このような変調方法の1つとして、ブロック符号が知られている。このブロック符号は、データ列をm×iビットからなる単位(以下データ語という)にブロック化し、このデータ語を適当な符号則に従って、n×iビットからなる符号語に変換するものである。そしてこの符号は、i=1のときには固定長符号となり、またiが複数個選べるとき、すなわち、1乃至imax(最大のi)の範囲の所定のiを選択して変換したときには可変長符号となる。このブロック符号化された符号は可変長符号(d,k;m,n;r)と表される。
【0004】
ここでiは拘束長と称され、imaxはr(最大拘束長)となる。またdは、連続する”1”の間に入る、”0”の最小連続個数、例えば”0”の最小ランを示し、kは連続する”1”の間に入る、”0”の最大連続個数、例えば”0”の最大ランを示している。
【0005】
ところで上述のようにして得られる可変長符号を、光ディスクや光磁気ディスク等に記録する場合、例えばコンパクトディスクやミニディスクでは、可変長符号において、”1”を反転とし、”0”を無反転として、NRZI(Non Return to Zero Inverted)変調し、NRZI変調された可変長符号(以下、記録波形列とも称する)に基づいて記録が行なわれている。また、記録密度のあまり大きくなかった初期のISO(International Organization for Standardization)規格の光磁気ディスクでは、記録変調されたビット列が、NRZI変調されず、そのまま記録されていた。
【0006】
記録波形列の最小反転間隔をTminとし、最大反転間隔をTmaxとするとき、線速方向に高密度に記録を行うためには、最小反転間隔Tminは長い方が、すなわち最小ランdは大きい方が良く、またクロックの再生の面からは、最大反転間隔Tmaxは短い方が、すなわち最大ランkは小さい方が望ましく、この条件を満足するために、種々の変調方法が提案されている。
【0007】
具体的には、例えば光ディスク、磁気ディスク、又は光磁気ディスク等において、提案あるいは実際に使用されている変調方式として、可変長符号であるRLL(1−7)((1,7;m,n;r)とも表記される)やRLL(2−7)((2,7;m,n;r)とも表記される)、そしてISO規格MOに用いられている固定長RLL(1−7)((1,7;m,n;1)とも表記される)などがある。
【0008】
現在開発研究されている、記録密度の高い光ディスクや光磁気ディスク等のディスク装置では、最小ランd=1のRLL符号(Run Length Limited Code)がよく用いられている。
【0009】
可変長RLL(1−7)符号の変換テーブルは、例えば以下のようなテーブルである。
【0010】
【表1】
【0011】
ここで変換テーブル内の記号xは、次に続くチャネルビットが”0”であるときに”1”とされ、また次に続くチャネルビットが”1”であるときに”0”とされる。最大拘束長rは2である。
【0012】
可変長RLL(1−7)のパラメータは(1,7;2,3;2)であり、記録波形列のビット間隔をTとすると、(d+1)Tで表される最小反転間隔Tminは2(=1+1)Tとなる。データ列のビット間隔をTdataとすると、この(m/n)×2で表される最小反転間隔Tminは1.33(=(2/3)×2)Tdataとなる。また(k+1)Tで表される最大反転間隔Tmaxは8(=7+1)T((=(m/n)×8Tdata=(2/3)×8Tdata=5.33Tdata)である。さらに検出窓幅Twは(m/n)×Tdataで表され、その値は0.67(=2/3)Tdataとなる。
【0013】
ところで、表1のRLL(1−7)による変調を行ったチャネルビット列においては、発生頻度としてはTminである2Tが一番多く、以下3T、4Tと続く。2Tや3Tのようなエッジ情報が早い周期で多く発生するのは、クロック再生には有利となる場合が多い。
【0014】
ところが、線速方向の記録密度をさらに高くしていくと、今度は逆に、Tminが問題となってくる。すなわち最小ランである2Tが、連続して発生し続けた時は、記録波形に歪みが生じやすくなってくる。なぜなら2Tの波形出力は、他の波形出力よりも小さいので、例えばノイズ、デフォーカス、あるいはタンジェンシャル・チルト等による影響を受け易くなるからである。
【0015】
このように、高線密度記録の際には、Tmin(2T)の連続した記録は、ノイズ等の外乱の影響を受けやすくなり、従ってデータ再生時において、誤りが発生し易くなる。この場合における、データ再生誤りのパターンとしては、連続するTmin(2T)の先頭から最後までのエッジが一斉にシフトして誤るケースが多く、すなわち発生するビットエラー長が長くなってしまう。
【0016】
ところで、記録媒体へのデータの記録、あるいは、データの伝送の際には、記録媒体あるいは伝送路に適した符号化変調が行われるが、これら変調符号に直流成分が含まれていると、例えば、ディスク装置のサーボの制御におけるトラッキングエラーなどの、各種のエラー信号に変動が生じ易くなったり、あるいはジッターが発生し易くなったりする。従って、変調符号には、直流成分をなるべく含めないようにする方が良い。
【0017】
そこで、DSV(Digital Sum Value)を制御することが提案されている。このDSVとは、チャネルビット列をNRZI化し(すなわちレベル符号化し)、そのビット列(データのシンボル)の”1”を「+1」、”0”を「−1」として、符号を加算していったときのその総和を意味する。符号列の直流成分の目安となるDSVの絶対値を小さくすること、すなわち、DSV制御を行うことは、符号列の直流成分を抑制することになる。
【0018】
上記表1に示した、可変長RLL(1−7)テーブルによる変調符号は、DSV制御が行われていない。このような場合のDSV制御は、変調後の符号化列(チャネルビット列)において、所定の間隔でDSV計算を行い、所定のDSV制御ビットを符号化列(チャネルビット列)内に挿入することで、実現する。
【0019】
しかしながら、DSV制御ビットは、基本的には冗長ビットである。従って符号変換の効率から考えれば、DSV制御ビットはなるべく少ない方が良い。
【0020】
またさらに、挿入されるDSV制御ビットによって、最小ランdおよび最大ランkは、変化しない方が良い。(d,k)が変化すると、記録再生特性に影響を及ぼしてしまうからである。
【0021】
ただし実際のRLL符号は、最小ランは必ず守る必要があるが、最大ランについてはその限りではない。場合によっては最大ランを破るパターンを同期信号に用いるフォーマットも存在する。例えば、DVD(Digital Versatile Disk)の8−16符号における最大ランは11Tだが、同期信号パターン部分において、最大ランを超える14Tを与え、同期信号の検出能力を上げている。
【0022】
従って、変換効率の優れたRLL(1−7)方式において、高密度化に対応して、高線密度に、より適するように最小ランの連続を制御すること、および、DSV制御をなるべく効率よく行うことは、重要である。
【0023】
以上に対して、例えば、本件出願人が先に出願した、特開平11−177431号公報において、データ列に第1のDSV制御ビットを挿入した第1のデータ列と、第2のDSV制御ビットを挿入した第2のデータ列を生成するDSV制御ビット挿入手段と、最小ランdが1とされ、かつ、データ列の要素内の”1”の個数と、変換される符号語列の要素内の”1”の個数を、2で割った時の余りが、どちらも1あるいは0で一致するような変換テーブルを用いて、第1のデータ列と第2のデータ列の両方を変調する変調手段と、変換テーブルを用いて変調された第1のデータ列の第1の区間DSVと第2のデータ列の第2の区間DSVを計算し、それらをそれまでの累積DSVと加算した値から、変換テーブルを用いて変調された第1のデータ列と第2のデータ列の一方を選択して出力するDSV計算手段とを備えることを特徴とする変調装置が開示されている。
【0024】
図1は、従来の変調装置の構成例を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように、変調装置10は、入力されたデータ列に対して、所定の間隔でDSV制御ビットとして、”1”または”0”を挿入するDSV制御ビット挿入部11を備える。
【0026】
このDSV制御ビット挿入部11では、DSV制御ビット”1”を挿入するデータ列と、DSV制御ビット”0”を挿入するデータ列とが用意される。また、DSV制御ビット挿入部11は、DSV区間の位置を調整し、1つのDSV区間のチャネルビット列は、1つのDSV制御ビットを含む入力ビット列より変換されたものであるようにする。
【0027】
変調部12は、DSV制御ビット挿入部11でDSV制御ビットの挿入されたデータ列を変調する。DSV制御部13は、変調部12で変調された符号語列をNRZI化してレベルデータとした後にDSV計算を行い、最終的にDSV制御の行われた記録符号列を出力する。
【0028】
また、他の例として、本件出願人が先に出願した、特開平11−346154号公報において、変換コードとして、d=1、k=7、m=2、n=3の基礎コードと、データ列の要素内の「1」の個数を2で割ったときの余りと、変換される符号語列内の「1」の個数を2で割った余りが、どちらも1あるいは0で一致するような変換規則と、最小ランdの連続を所定の回数以下に制限する第1の置き換えコードと、ラン長制限を守るための第2の置き換えコードを有することを特徴とした変換テーブルが開示されている。
【0029】
図2は、従来の変調装置の他の構成例を示すブロック図である。
【0030】
図2に示すように、変調装置20は、DSV制御ビットである「1」あるいは「0」を決定し、入力されたデータ列に、任意の間隔で挿入するDSV制御ビット決定・挿入部21、DSV制御ビットが挿入されたデータ列を変調する変調部22、並びに、変調部22の出力を記録波形列に変換するNRZI化部23を備える。また、変調装置20は、タイミング信号を生成し、各部に供給してタイミングを管理するタイミング管理部24を備える。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような方法によるDSV制御を実現する場合、具体的な制御信号などについて工夫する必要があるという課題があった。
【0032】
例えば、上述したような方法においては、区間外に存在する次のDSV制御ビットを含んだ変換により生成されたチャネルビット列が含まれてしまい、算出された区間DSV値に誤差が生じてしまわないように、DSV区間をずらす処理が行われているが、このような処理を実現するためには、各部の動作を制御する制御信号について工夫する必要がある。
【0033】
また、例えば、上述したような方法において、区間DSV値の算出に使用したレジスタには、前回の算出に利用した値が全て格納されたままであり、その中の不必要な値により、次に算出された区間DSV値に誤差が生じてしまう場合があるので、このような処理を実現するためには、各部の動作を制御する制御信号および各部について工夫する必要がある。
【0034】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、変調切れ目を検出し、区間DSV値を算出する区間を制御することで、より好適なDSV制御を実現することができるようにするものである。
【0035】
【課題を解決するための手段】
本発明の変調装置は、記録符号列あるいは伝送符号列のDSVを制御するために、入力ビット列に挿入されるDSV制御ビットを生成するDSV制御ビット生成手段と、DSV制御ビット生成手段から供給されるDSV制御ビットを入力ビット列の所定位置に挿入するDSV制御ビット指定位置挿入手段と、(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、DSV制御ビットを挿入されたビット列である挿入後ビット列をチャネルビット列に変調する第1の変調手段とを備え、DSV制御ビット生成手段は、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成手段と、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成手段と、変換規則と同一の変換規則に基づき、第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する第2の変調手段と、第2の変調手段により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出手段と、変調切れ目検出手段により検出された第1のチャネルビット列候補の変調切れ目より、 DSV 制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、変調切れ目検出手段により検出された第2のチャネルビット列候補の変調切れ目より、第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出手段と、有効区切れ目検出手段により検出された第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、第2の変調手段により生成される第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、有効区切れ目検出手段により検出された第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、第2の変調手段により生成される第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算手段と、有効区切れ目検出手段により検出された第1および第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、DSV演算手段により求められた第1および第2のDSV値に基づいて、第1または第2の候補ビットのいずれかをDSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定手段とを備える。
【0036】
前記チャネルビット列をNRZI化することにより、記録符号列あるいは伝送符号列を生成するNRZI化手段をさらに備えるようにすることができる。
【0037】
前記変換規則では、入力ビット列または挿入後ビット列の1ブロック内の「1」の個数を2で割った余りが、チャネルビット列の対応する1ブロック内の「1」の個数を2で割った余りと一致するようにすることができる。
【0039】
前記変換規則では、最小ランd=1、最大ランk=7、変換前の基本データ長m=2、および変換後の基本チャネルビット長n=3であるようにすることができる。
【0040】
前記変調装置では、基本チャネルビット長であるnだけのチャネルビット列を出力する時間内に、基本データ長であるmだけのデータが入力されるようにすることができる。
【0041】
前記変調切れ目検出手段は、1回当たりの変換規則に基づいた拘束長r=4の符号語変換に対して、変換規則のパターンに基づいて、1箇所または2箇所の変調切れ目を検出するようにすることができる。
【0044】
前記DSV演算手段は、第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて現在のDSV制御区間の区間DSV値を演算する区間DSV演算手段と、DSV制御ビット決定手段の決定結果に基づいて、累積DSV値を処理する累積DSV処理手段と、区間DSV値と現在のDSV制御区間前の累積DSV値とを加算して第1および第2のDSV値を生成する加算器とを備えるようにすることができる。
【0045】
前記第1および第2の変調手段のそれぞれは、変換規則に基づく変調を実行するために必要な最小限度の数のレジスタを備えるようにすることができる。
【0046】
前記DSV制御ビット生成手段における、所定のレジスタは、DSV制御ビット決定手段によりDSV制御ビットが決定した時、決定された候補のレジスタの内容と同一にするようにすることができる。
【0047】
前記第1および第2の有効区切れ目に基づいたタイミングは、区間DSV値を演算するための、区間分の入力ビット列が、所定位置に挿入されたDSV制御ビットを1ビットだけ含まれるように制御されるようにすることができる。
【0048】
生成したチャネルビット列に、予め設定されたユニークなパターンを含む同期パターンを挿入する、第1の同期信号挿入手段をさらに備え、DSV制御ビット生成手段は、第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれに、同期パターンと同一のパターンを挿入し、挿入された第1および第2のチャネルビット列候補をDSV演算手段に提供する第2の同期信号挿入手段をさらに備えるようにすることができる。
【0049】
本発明の変調方法は、記録符号列あるいは伝送符号列のDSVを制御するために、入力ビット列に挿入されるDSV制御ビットを生成するDSV制御ビット生成ステップと、DSV制御ビット生成ステップの処理により供給されるDSV制御ビットを入力ビット列の所定位置に挿入するDSV制御ビット指定位置挿入ステップと、(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、DSV制御ビットを挿入されたビット列である挿入後ビット列をチャネルビット列に変調する第1の変調ステップとを含み、DSV制御ビット生成ステップは、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成ステップと、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成ステップと、変換規則と同一の変換規則に基づき、第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する第2の変調ステップと、第2の変調ステップの処理により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出ステップと、変調切れ目検出ステップの処理により検出された第1のチャネルビット列候補の変調切れ目より、 DSV 制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、変調切れ目検出ステップの処理により検出された第2のチャネルビット列候補の変調切れ目より、第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出ステップと、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、第2の変調ステップの処理により生成される第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、第2の変調ステップの処理により生成される第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算ステップと、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第1および第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、DSV演算ステップの処理により求められた第1および第2のDSV値に基づいて、第1または第2の候補ビットのいずれかをDSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定ステップとを含む。
【0050】
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、記録符号列あるいは伝送符号列のDSVを制御するために、入力ビット列に挿入されるDSV制御ビットを生成するDSV制御ビット生成ステップと、DSV制御ビット生成ステップの処理により供給されるDSV制御ビットを入力ビット列の所定位置に挿入するDSV制御ビット指定位置挿入ステップと、(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、DSV制御ビットを挿入されたビット列である挿入後ビット列をチャネルビット列に変調する第1の変調ステップとを含み、DSV制御ビット生成ステップは、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成ステップと、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成ステップと、変換規則と同一の変換規則に基づき、第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する第2の変調ステップと、第2の変調ステップの処理により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出ステップと、変調切れ目検出ステップの処理により検出された第1のチャネルビット列候補の変調切れ目より、 DSV 制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、変調切れ目検出ステップの処理により検出された第2のチャネルビット列候補の変調切れ目より、第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出ステップと、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、第2の変調ステップの処理により生成される第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、第2の変調ステップの処理により生成される第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算ステップと、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第1および第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、DSV演算ステップの処理により求められた第1および第2のDSV値に基づいて、第1または第2の候補ビットのいずれかをDSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定ステップとを含む。
【0051】
本発明の第1のプログラムは、記録符号列あるいは伝送符号列のDSVを制御するために、入力ビット列に挿入されるDSV制御ビットを生成するDSV制御ビット生成ステップと、DSV制御ビット生成ステップの処理により供給されるDSV制御ビットを入力ビット列の所定位置に挿入するDSV制御ビット指定位置挿入ステップと、(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、DSV制御ビットを挿入されたビット列である挿入後ビット列をチャネルビット列に変調する第1の変調ステップとを含み、DSV制御ビット生成ステップは、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成ステップと、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成ステップと、変換規則と同一の変換規則に基づき、第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する第2の変調ステップと、第2の変調ステップの処理により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出ステップと、変調切れ目検出ステップの処理により検出された第1のチャネルビット列候補の変調切れ目より、 DSV 制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、変調切れ目検出ステップの処理により検出された第2のチャネルビット列候補の変調切れ目より、第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出ステップと、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、第2の変調ステップの処理により生成される第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、第2の変調ステップの処理により生成される第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算ステップと、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第1および第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、DSV演算ステップの処理により求められた第1および第2のDSV値に基づいて、第1または第2の候補ビットのいずれかをDSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定ステップとを含む。
【0052】
本発明のDSV制御ビット生成方法は、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成ステップと、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成ステップと、(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する変調ステップと、変調ステップの処理により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出ステップと、変調切れ目検出ステップの処理により検出された第1のチャネルビット列候補の変調切れ目より、DSV制御ビットの値を決定するタイミングを制御する有効区切れ目を検出するとともに、変調切れ目検出ステップの処理により検出された第2のチャネルビット列候補の変調切れ目より、第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出ステップと、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、変調ステップの処理により生成される第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、変調ステップの処理により生成される第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算ステップと、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第1および第2の有効区切れ目に基づいたタイミングで、DSV演算ステップの処理により求められたDSV値に基づいて、第1または第2の候補ビットのいずれかをDSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定ステップとを含むことを特徴とする。
【0053】
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成ステップと、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成ステップと、(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する変調ステップと、変調ステップの処理により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出ステップと、変調切れ目検出ステップの処理により検出された第1のチャネルビット列候補の変調切れ目より、DSV制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、変調切れ目検出ステップの処理により検出された第2のチャネルビット列候補の変調切れ目より、第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出ステップと、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、変調ステップの処理により生成される第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、変調ステップの処理により生成される第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算ステップと、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第1および第2の有効区切れ目に基づいたタイミングで、DSV演算ステップの処理により求められた第1および第2のDSV値に基づいて、第1または第2の候補ビットのいずれかをDSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定ステップとを含むことを特徴とする。
【0054】
本発明の第2のプログラムは、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成ステップと、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成ステップと、(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する変調ステップと、変調ステップの処理により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出ステップと、変調切れ目検出ステップの処理により検出された第1のチャネルビット列候補の変調切れ目より、DSV制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、変調切れ目検出ステップの処理により検出された第2のチャネルビット列候補の変調切れ目より、第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出ステップと、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、変調ステップの処理により生成される第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、変調ステップの処理により生成される第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算ステップと、有効区切れ目検出ステップの処理により検出された第1および第2の有効区切れ目に基づいたタイミングで、DSV演算ステップの処理により求められた第1および第2のDSV値に基づいて、第1または第2の候補ビットのいずれかをDSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定ステップとをコンピュータに実行させる。
【0055】
本発明の変調装置および方法、DSV制御ビット生成方法、並びにプログラムにおいては、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第1の候補ビットが挿入されて第1の挿入後ビット列候補が生成され、入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第2の候補ビットが挿入されて第2の挿入後ビット列候補が生成され、変換規則と同一の変換規則に基づき、第1および第2の挿入後ビット列候補がそれぞれ変調されて生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれに基づいて、可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目が検出され、第1のチャネルビット列候補の変調切れ目より、 DSV 制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目が検出されるとともに、第2のチャネルビット列候補の変調切れ目より、第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目が検出され、第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値が演算されるとともに、第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値が演算され、検出された第1および第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、求められた第1および第2のDSV値に基づいて、第1または第2の候補ビットのいずれかがDSV制御ビットに決定される。
【0056】
ここで、本願出願当初の「特許請求の範囲」に記載の各構成要素には、例えば、次記表2のように下記「発明の実施の形態」に記載の構成要素を適用可能である。なお、かかる表2は、本願出願当初の「特許請求の範囲」の理解を容易にする目的のためだけに記載されたものである。つまり、本願「特許請求の範囲」は、表2や下記「発明の詳細な説明」の記載により限定解釈されるべきものではなく、したがって、いわゆる当業者により本願「特許請求の範囲」に包含されると理解される他の構成例・変形例は、全て、本願「特許請求の範囲」に包含されるものと了解される。
【0057】
【表2】
【0058】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について説明するが、以下においては、説明の便宜上、変換される前のデータの「0」と「1」の並び(変換前のデータ列)を、(000011)のように、( )で区切って表し、変換された後の符号の「0」と「1」の並び(符号語列)を、”000100100”のように、” ”で区切って表すことにする。以下に示す表3は、本発明のデータを符号に変換する変換テーブルの例を表している。
【0059】
【表3】
【0060】
表3の変換テーブルは、最小ランd=1、最大ランk=7で、データと変換されるチャネルビットの変換比率は、m:n=2:3である。また、最大拘束長は、r=4の可変長テーブルである。この変換テーブルは、変換コードとして、それがないと変換処理ができない基礎コード(データ列(11)から(00000011)までのコード)、それがなくても変換処理は可能であるが、それがあると、より効果的な変換処理が可能となる置き換えコード(データ列(110111)のコード)、および、符号を任意の位置で終端させるための終端コード(データ列(00),(0000),(000010),(000000)のコード)により構成される終端テーブル(termination table)を含んでいる。また、この変換テーブルには、同期信号も規定されている。
【0061】
また、表3は、基礎コードの要素に不確定符号(*を含む符号)を含んでいる。不確定符号は、直前および直後の符号語列の如何によらず、最小ランdと最大ランkを守るように、”0”か”1”に決定される。すなわち表3において、変換する2ビットのデータ列が(11)であったとき、その直前の符号語列によって、”000”または”101”が選択され、そのいずれかに変換される。すなわち、直前の符号語列の1チャネルビットが”1”である場合、最小ランdを守るために、2ビットのデータ(11)は、符号語”000”に変換され、直前の符号語列の1チャネルビットが”0”である場合、最大ランkが守られるように、符号語”101”に変換される。
【0062】
また、表3の変換テーブルは、最小ランの連続を制限する置き換えコードを含んでいる。データ列が(110111)であり、さらに直後のデータ列が(01)、(001)、若しくは(00000)である場合、または、データ列(110111)の直後のデータ列が(0000)と続き、ここで終端される場合、データ列(110111)は符号語“001000000”に置き換えられる。なお、直後のデータ列が上述したようなデータ列でない場合、このデータ列(110111)は、2ビット単位((11),(01),(11))で符号化され、符号語列“101010101”または“000010101”に変換される。
【0063】
さらに、表3の変換コードは、データ列の要素内の「1」の個数を2で割った時の余りと、変換される符号語列の要素内の「1」の個数を2で割った時の余りが、どちらも1あるいは0で同一(対応するいずれの要素も、「1」の個数が奇数または偶数)となるような変換規則を持っている。例えば、変換コードのうちのデータ列の要素(000001)は、”010100100”の符号語列の要素に対応しているが、それぞれの要素の「1」の個数は、データ列では1個、対応する符号語列では3個であり、どちらも2で割ったときの余りが1(奇数)で一致している。同様にして、変換コードのうちのデータ列の要素(00000000)は、”010100100100”の符号語列の要素に対応しているが、それぞれ「1」の個数は、データ列では0個、対応する符号語列では4個であり、どちらも2で割ったときの余りが0(偶数)で一致している。
【0064】
次に、図3を参照して、本発明に係る変調装置の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。この実施の形態では、データ列が、表3に従って、可変長符号(d,k;m,n;r)=(1,7;2,3;4)に変換される。
【0065】
図3に示すように、変調装置30は、入力されたデータ列に基づいて、データ列に挿入するDSV制御ビットとして、「1」あるいは「0」を決定するDSV制御ビット決定部31、値が決定されたDSV制御ビットを、入力されたデータ列にタイミングを合わせて挿入するDSV制御ビット指定位置挿入部32、決定されたDSV制御ビットが挿入されたデータ列を所定の変換テーブルを用いてチャネルビットに変換するデータ変換部33、データ変換部33より供給されたチャネルビット列の所定の位置に所定の同期信号を挿入する同期信号挿入部34、並びに、同期信号挿入部34の出力を記録波形列あるいは伝送符号列に変換するNRZI化部35を備える。また、変調装置30は、タイミング信号を生成し、DSV制御ビット決定部31、DSV制御ビット指定位置挿入部32、データ変換部33、同期信号挿入部34、およびNRZI化部35に供給してタイミングを管理するタイミング管理部36を備える。
【0066】
なお、図3において、DSV制御ビット指定位置挿入部32は、タイミング管理部36に処理のタイミングを管理されているように説明したが、これに限らず、例えば、DSV制御ビット指定位置挿入部32が、入力ビット列の伝送タイミングを調整する機能をさらに有し、DSV制御ビット決定部31より供給されるDSV制御ビットを、伝送タイミングを調整された入力ビット列の所定位置に挿入するようにしてもよい。
【0067】
図4は、図3の変調装置30の処理を説明する図である。データ列には、ユーザデータの他に例えば、ECC(Error Correcting Code)等の情報データが含まれている。DSV制御ビット決定部31の決定に基づき、DSV制御ビット指定位置挿入部32において、DSV制御ビットであるx1、x2、およびx3が、データ列内に任意の間隔で挿入される。
【0068】
また、DATA1には、フレーム間で同期をとるためのフレーム同期信号(以下、FS(Frame Sync)と称する)が挿入される。このため、DATA1においては、DSV制御ビットを挿入する間隔であるDSV区間は、短く設定される。
【0069】
すなわち、FS、および、DATA1に対応するチャネルビットからなるCbit1を含むDSV区間の長さであるspan1、DATA2に対応するチャネルビットからなるCbit2を含むDSV区間の長さであるspan2、およびDATA3に対応するチャネルビットからなるCbit3を含むDSV区間の長さであるspan3が全て同じ長さ(span1=span2=span3)となるように、DATA1の長さは決定される。
【0070】
従って、挿入されたFSがFS(bit)であり、DATA2およびDATA3がともにx(bit)である場合、変換テーブルの変換率がm:n=2:3であるので、DATA1は、x−FS*2/3(bit)となる。
【0071】
なお、挿入するDSV制御ビットの値を正確に制御するために、区間DSVspan1、DSVspan2、およびDSVspan3は、後述するように、実際にDSV制御ビットが挿入されている位置よりも前方に区切られる。この際、各区間内には、1つのDSV制御ビットのみが挿入されている。
【0072】
以上のように、チャネルビット列(NRZI化後の記録符号列あるいは伝送符号列)は、FSが挿入された後において、等しい間隔でDSV制御ビットが挿入されており、DSV制御が行われている。
【0073】
図5は、入力されたデータ列からチャネルビット列への変換における、レジスタ構成を示す模式図である。図5において、データ列を上述した表3に基づいてチャネルビット列へ変換する際に最低限必要なレジスタの構成例が示されており、レジスタとしては、変換前のDSV制御ビットを挿入されたデータ列を格納するために、data[0:11]の12ビット、データ変換部33の変換後のチャネルビット列を格納するために、cbit[0:17]の18ビットが構成されている。また、その他にタイミング用レジスタ等も構成される。
【0074】
図6は、変調装置30のDSV制御ビット決定部31の詳細な構成例を示すブロック図である。図6において、データ列は、DSV制御ビット決定部31およびDSV制御ビット指定位置挿入部32に供給される。
【0075】
DSV制御ビット決定部31において、2列のデータ変換およびDSV計算が行われており、値が「0」のDSV制御ビットを挿入されたデータ列を処理する列と、値が「1」のDSV制御ビットを挿入されたデータ列を処理する列とが、それぞれ独立に動作する。すなわち、DSV制御ビット決定部31に供給されたデータ列は、入力されたデータ列に所定の間隔で、値が「0」のDSV制御ビットを付加するDSV制御ビット0付加部51、および、入力されたデータ列に所定の間隔で、値が「1」のDSV制御ビットを付加するDSV制御ビット1付加部71に供給される。
【0076】
DSV制御ビット0付加部51により、値が「0」のDSV制御ビットが付加されたデータ列は、1−7PPデータ変換部52に供給される。1−7PPデータ変換部52は、(d,k;m,n;r)=(1,7;2,3;4)のパラメータを持つ表3の変換テーブルを用いて、DSV制御ビットが付加されたデータ列をチャネルビット列に変換し、同期信号挿入部53に供給する。
【0077】
同期信号挿入部53は、1−7PPデータ変換部52から供給されたチャネルビット列の所定の位置に、変換テーブルの変換コードとして存在しないユニークなパターンを含む同期信号を挿入し、NRZI化部54に供給する。
【0078】
なお、同期信号挿入部53において、チャネルビット列に同期信号を挿入するために、1−7PPデータ変換部52は、表3のtermination tableを用いて、データ列の任意の位置において、変換を終端させる。そして、同期信号挿入部53は、チャネルビット列の終端位置に続いて、同期信号を挿入する。
【0079】
また、チャネルビット列に同期信号を挿入した同期信号挿入部53は、挿入した同期信号の最終ビットの情報を1−7PPデータ変換部52に供給する。1−7PPデータ変換部52は、必要に応じて、供給された同期信号の最終ビットの情報を参照し、表3の変換テーブルを用いて、データ列を変換する。
【0080】
NRZI化部54は、同期信号挿入部53より供給された、同期信号を挿入されたチャネルビット列をNRZI化し、区間DSV計算部55に供給する。
【0081】
区間DSV計算部55は、NRZI化されたチャネルビット列より、所定のDSV区間におけるDSV値からなる、区間DSV値を算出する。DSV値は、NRZI化されたチャネルビットの値が「1」の場合「+1」とし、値が「0」の場合「−1」として演算される。演算結果として区間DSV値は、加算器56に供給する。
【0082】
加算器56は、区間DSV計算部55により供給された区間DSV値に、後述するように、積算DSV処理部61により供給された積算DSV値を加算した、新しい積算DSV値をDSV制御ビット判定部に供給する。
【0083】
積算DSV処理部61は、これまでに算出されてきた区間DSV値を全て加減算した積算DSV値を、予め保持している。そして、積算DSV処理部61は、所定のタイミングで、保持している積算DSV値を加算器56に供給する。
【0084】
また、1−7PPデータ変換部52は、DSV制御ビットが挿入されたデータ列に対して、表3の変換テーブルによる変調の切れ目に関する情報からなる変調切れ目情報を、変調切れ目検出部81に供給する。さらに1−7PPデータ変換部52は、DSV制御ビットが挿入されたデータ列に対して、DSV区間の切れ目位置に関する情報を含むDSV区間切れ目信号を、有効区切れ目検出部82に供給する。
【0085】
変調切れ目検出部81は、供給された変調切れ目情報に基づいて、変調切れ目位置を検出する。変調切れ目位置を検出した変調切れ目検出部81は、変調切れ目位置に関する情報を含む変調切れ目信号を有効区切れ目検出部82に供給する。
【0086】
有効区切れ目検出部82は、1−7PPデータ変換部52より供給されたDSV区間の切れ目位置を示すDSV区間切れ目信号に基づいて、変調切れ目検出部81より供給された変調の切れ目信号が示す変調切れ目位置の中から、対応するDSV区間のDSV制御ビットの判定を行うタイミングを制御する有効区切れ目位置を検出し、有効区切れ目位置を示す有効区切れ目信号を区間DSV計算部55およびDSV制御ビット判定部62に供給する。
【0087】
以上のように、入力されたデータ列に値が「0」のDSV制御ビットを挿入する側のシステムが構成される。また、入力されたデータ列に値が「1」のDSV制御ビットを挿入する側のシステムも、同様に構成される。すなわち、DSV制御ビット0付加部51にはDSV制御ビット1付加部71が対応し、1−7PPデータ変換部52には1−7PPデータ変換部72が対応し、同期信号挿入部53には同期信号挿入部73が対応し、NRZI化部54にはNRZI化部74が対応し、区間DSV計算部55には区間DSV計算部75が対応し、加算器56には加算器76が対応し、変調切れ目検出部81には変調切れ目検出部91が対応し、有効区切れ目検出部82には有効区切れ目検出部92が対応し、それぞれ、基本的に同様の処理を行う。
【0088】
DSV制御ビット判定部62は、値が「0」のDSV制御ビットを挿入されたデータ列に基づいた積算DSV値が加算器56より供給され、値が「1」のDSV制御ビットを挿入されたデータ列に基づいた積算DSV値が加算器76より供給される。そして、DSV制御ビット判定部62は、これら2つの積算DSV値に基づいて、データ列に挿入するDSV制御ビットの値を判定する。すなわち、両者のうち、絶対値の小さいほうを選択する。
【0089】
なお、DSV制御ビット判定部62によりデータ列に挿入するDSV制御ビットの値として判定された側の積算DSV値は、積算DSV処理部61に供給され、積算DSV処理部61は、供給されたDSV値に基づいて、保持している積算DSV値を更新する。
【0090】
DSV制御ビット判定部62は、データ列に挿入するDSV制御ビットの値を判定すると、その判定結果をDSV制御ビット指定位置挿入部32に供給する。DSV制御ビット指定位置挿入部32は、DSV制御ビット判定部62より供給された判定結果に基づいて、DSV制御ビットをデータ列の所定の位置に挿入し、データ変換部33に供給する。
【0091】
また、DSV制御ビット判定部62は、データ列に挿入するDSV制御ビットの値として判定された側を特定する情報を、1−7PPデータ変換部52、同期信号挿入部53、NRZI化部54、区間DSV計算部55、1−7PPデータ変換部72、同期信号挿入部73、NRZI化部74、および、区間DSV計算部75に供給し、各部が参照するレジスタの内容を必要に応じて更新させる。
【0092】
すなわち、データ列に挿入するDSV制御ビットの値として判定された側の各部が参照したレジスタの値を、判定されなかった反対側の各部が参照したレジスタの値のそれぞれに対応させて、格納する。結局、値が「0」のDSV制御ビットを付加する側が参照する各レジスタの内容と、値が「1」のDSV制御ビットを付加する側が参照する各レジスタの内容とを、選択されたDSV制御ビット側が参照する各レジスタの値を用いて、一致させる。
【0093】
データ列に挿入するDSV制御ビットの値を決定するDSV制御ビット決定部31は、以上のように構成される。
【0094】
次に、この実施の形態の動作について説明する。
【0095】
最初に、入力されたデータ列は、DSV制御ビット決定部31のDSV制御ビット0付加部51およびDSV制御ビット1付加部71、並びに、DSV制御ビット指定位置挿入部32に供給される。
【0096】
データ列を供給されたDSV制御ビット0付加部51は、値が「0」のDSV制御ビットをデータ列に所定の間隔で付加する。1−7PPデータ変換部52は、DSV制御ビット0付加部51において値が「0」のDSV制御ビットを付加されたデータ列を取得し、表3の変換テーブルに基づいて、取得したデータ列を符号語からなるチャネルビット列に変換する。
【0097】
また、1−7PPデータ変換部52は、必要に応じて、同期信号挿入部53より供給された同期信号の最終ビットに関する情報を参照し、取得したデータ列をチャネルビット列に変換する。変換されたチャネルビット列は、同期信号挿入部53に供給される。また、1−7PPデータ変換部52は、データ変調の際に、変調切れ目位置にフラグを立てた変調切れ目位置情報を変調切れ目位置検出部81に供給し、さらに、DSV区間切れ目信号を有効区切れ目検出部82に供給する。
【0098】
変換されたチャネルビット列を供給された同期信号挿入部53は、チャネルビット列の所定の位置に所定のパターンの同期信号を挿入し、NRZI化部54に供給する。また、同期信号挿入部53は、1−7PPデータ変換部52がデータ変調の際に、直前のチャネルビット列の最終ビットの値を参照できるように、挿入した同期信号の最終ビットの値に関する情報を1−7PPデータ変換部52に供給する。
【0099】
そして、NRZI化部54は、同期信号挿入部53において同期信号を挿入されたチャネルビット列をNRZI化し、区間DSV計算部55に供給する。
【0100】
また、1−7PPデータ変換部52より変調切れ目位置情報を供給された変調切れ目検出部81は、変調の切れ目位置を検出し、変調切れ目位置信号を作成し、有効区切れ目検出部82に供給する。
【0101】
他方、データ列を供給されたDSV制御ビット1付加部71は、値が「1」のDSV制御ビットをデータ列に所定の間隔で付加する。1−7PPデータ変換部72は、1−7PPデータ変換部52と同様に、DSV制御ビットが付加されたデータ列をチャネルビット列に変換する。
【0102】
また、1−7PPデータ変換部72は、必要に応じて、同期信号挿入部73より供給された同期信号の最終ビットに関する情報を参照し、取得したデータ列をチャネルビット列に変換する。変換されたチャネルビット列は、同期信号挿入部73に供給される。また、1−7PPデータ変換部72は、変調切れ目位置情報を変調切れ目位置検出部91に供給し、さらに、DSV区間切れ目信号を有効区切れ目検出部92に供給する。
【0103】
同期信号挿入部73は、同期信号を挿入し、NRZI化部74に供給する。また、同期信号挿入部73は、挿入した同期信号の最終ビットの値に関する情報を1−7PPデータ変換部72に供給する。そして、NRZI化部74は、同期信号挿入部73において同期信号を挿入されたチャネルビット列をNRZI化し、区間DSV計算部75に供給する。
【0104】
また、1−7PPデータ変換部72より変調切れ目位置情報を供給された変調切れ目検出部91は、変調の切れ目位置を検出し、変調切れ目位置信号を作成し、有効区切れ目検出部92に供給する。
【0105】
図7は、1−7PPデータ変換部が変調切れ目位置にフラグを立てる様子の具体例を示す図である。
【0106】
図7において、制御ビット付きデータ列が、data[0:11]の12ビットに、data[0]から順に入力され、レジスタ数字の大きいほうへクロックごとにシフトされていく。そして、data[11]までシフトされたデータは、次のシフト時に捨てられる。また、データ列と対応するチャネルビット列との関係は、図5の様になっている。
【0107】
なお、図5において、図示は省略されているが、変調切れ目位置を示すレジスタ等の、タイミング制御を行うためのレジスタは、チャネルビット列を格納するレジスタと同数のデータを格納できるように構成されており、互いに同じ位置が対応されている。また、これらタイミング制御のためのレジスタには、例えばアクティブ時において「1」が格納され、それ以外の位置には「0」が格納される。
【0108】
データ列は2データ毎に処理される。data[0,1]=[1,1],data[0,1]=[0,1]、またはdata[0,1]=[1,0]である場合、(11),(10)、または(01)を検出した1−7PPデータ変換部52は、上述したように、表3の変換テーブルに基づいて、変換パターンを確定する。そして、cbit[0,1,2]に、変換されたチャネルビット列が格納される。このとき、cbit[2]と同じ位置の変調切れ目位置を示すレジスタに1が格納される。
【0109】
data[0,1]=[0,0]の場合、拘束長r=1において変換パターンは確定されず、新たなるデータ列が順に入力される。新たに2データ(合計4データ)が入力されると、1−7PPデータ変換部52は、data[0,1,2,3]を参照する。そして、data[0,1,2,3]=[1,1,0,0],data[0,1,2,3]=[0,1,0,0]、またはdata[0,1,2,3]=[1,0,0,0]である場合、(0011),(0010)、または(0001)を検出した1−7PPデータ変換部52は、上述したように、表3の変換テーブルに基づいて、変換パターンを確定する。そして、cbit[0,1,2,3,4,5]に、変換されたチャネルビット列が格納される。このとき、cbit[5]と同じ位置の変調切れ目位置を示すレジスタに1が格納される。
【0110】
data[0,1,2,3]=[0,0,0,0]の場合、拘束長r=2において変換パターンは確定されず、新たなるデータ列が順に入力される。新たに2データ(合計6データ)が入力されると、1−7PPデータ変換部52は、data[0,1,2,3,4,5]を参照する。そして、data[0,1,2,3,4,5]=[1,1,0,0,0,0]、またはdata[0,1,2,3,4,5]=[1,0,0,0,0,0]である場合、(000011)、または(000001)を検出した1−7PPデータ変換部52は、上述したように、表3の変換テーブルに基づいて、変換パターンを確定する。そして、cbit[0,1,2,3,4,5,6,7,8]に、変換されたチャネルビット列が格納される。このとき、cbit[8]と同じ位置の変調切れ目位置を示すレジスタに1が格納される。
【0111】
data[0,1,2,3,4,5]=[0,0,0,0,0,0]、またはdata[0,1,2,3,4,5]=[0,1,0,0,0,0]の場合、拘束長r=3において変換パターンは確定されず、新たなるデータ列が順に入力される。新たに2データ(合計8データ)が入力されると、1−7PPデータ変換部52は、data[0,1,2,3,4,5,6,7]を参照し、上述したように、表3の変換テーブルに基づいて、変換パターンを確定する。
【0112】
具体的には、data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[0,0,0,0,0,0,0,0],data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[1,0,0,0,0,0,0,0] ,data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[0,1,0,0,0,0,0,0] 、data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[1,1,0,0,0,0,0,0]、data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[0,0,0,1,0,0,0,0],data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[1,0,0,1,0,0,0,0] ,data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[0,1,0,1,0,0,0,0] 、若しくはdata[0,1,2,3,4,5,6,7]=[1,1,0,1,0,0,0,0]である場合、(00000000),(00000001),(00000010)、(00000011)、(00001000),(00001001),(00001010)、若しくは(00001011)を検出した1−7PPデータ変換部52は、上述したように動作し、表3に示すような変換テーブルの拘束長r=4の変換コードを用いて、それぞれ“010100100100”,“010100000010”,“010100000001”、若しくは“010100000101”、または、“000100100100”,“000100000010”,“000100000001”、若しくは“000100000101”に変換する。そして、cbit[0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11]に、変換されたチャネルビット列が格納される。このとき、所定の位置の変調切れ目位置を示すレジスタに1が格納される。
【0113】
具体的には、data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[0,0,0,1,0,0,0,0]、またはdata[0,1,2,3,4,5,6,7]=[0,0,0,0,0,0,0,0]の場合、変調切れ目位置は、cbit[0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11]の、cbit[11]と同じ位置の変調切れ目位置を示すレジスタに1が格納される。
【0114】
また、data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[1,0,0,1,0,0,0,0],data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[0,1,0,1,0,0,0,0],data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[1,1,0,1,0,0,0,0],data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[1,0,0,0,0,0,0,0],data[0,1,2,3,4,5,6,7]=[0,1,0,0,0,0,0,0]、またはdata[0,1,2,3,4,5,6,7]=[1,1,0,0,0,0,0,0]の場合、変調切れ目位置は、cbit[0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11]の、cbit[11]およびcbit[2]と同じ位置の変調切れ目位置を示すレジスタに1が格納される。
【0115】
なお、表3においては、上述したパターン以外にtermination tableにおける変換パターンが存在するが、これらの動作については基本的に上記と同様である。すなわち、表3のtermination tableと一致した上で、さらに同期信号の挿入される位置を検出した時に、変換パターンが確定される。この場合の変調切れ目位置については、各決定要素に対してチャネルビットの最終ビット位置の1箇所に与えられる。
【0116】
以上のように、入力データ列から、チャネルビット列へ、全てのパターン変換が行われ、変調切れ目情報が与えられる。そして、次のパターン変換は、パターンが確定し、変調切れ目情報が発生した後、再度、拘束長r=1から始まり、上述したような動作を繰り返す。このとき、チャネルビット列および変調切れ目情報は、図5における、18ビットのレジスタにより出力される前に、変換処理が完了されており、変換済みのチャネルビット列および変調切れ目情報が図6の同期信号挿入部53に供給される。
【0117】
図6に戻り、変調切れ目検出部81は、上述したように変調切れ目位置情報が示されているレジスタを参照し、変調切れ目位置を検出する。
【0118】
なお、変調切れ目検出部91も、上述した場合と同様に、変調切れ目位置情報が示されているレジスタを参照し、変調切れ目位置を検出する。この場合、1−7PPデータ変換部52の作業は、1−7PPデータ変換部72が行い、同期信号挿入部53の作業は、同期信号挿入部73が行う。
【0119】
ところで、入力データ列に対する発生符号語列の関係は、この例においては変換率m:nは2:3とされているので、符号語のデータ量3に対して、データ語のデータ量は2となる。従って、入力データ列はその中から、2クロックの間に所定の2データ語だけが入力され、その後、1クロック分その入力が停止される。このようにして、入力データと出力符号との変換率に関するずれを調整する。この関係は、図8、図9及び図10のデータ列、チャネルビット列において、示されている。
【0120】
図8は、図6に示す変調切れ目検出部81による変調切れ目の検出の様子を示す図である。図8において、左から右に時間が経過しており、データ列は、左から順にレジスタに入力され、チャネルビット列に変換されている。
【0121】
図8Aにおいて、2ビットのデータ列(11)は“101”に変換されており、 “101”の先頭の“1”に対応する変調切れ目を示すレジスタの位置に「1」が格納されている。変調切れ目検出部81は、上述したように、このレジスタを参照し、変調切れ目位置を検出し、変調切れ目信号を制御する。
【0122】
次に、8ビットのデータ列(00000000)は“010100100100”に変換されており、“010100100100”の先頭の“0”に対応する変調切れ目を示すレジスタの位置に「1」が格納されている。変調切れ目検出部81は、上述したように、このレジスタを参照し、変調切れ目位置を検出し、変調切れ目信号を制御する。
【0123】
同様に、4ビットのデータ列(0011)は、“010100”に変換されており、“010100”の先頭の“0”に対応する変調切れ目を示すレジスタの位置に「1」が格納されている。変調切れ目検出部81は、上述したように、このレジスタを参照し、変調切れ目位置を検出し、変調切れ目信号を制御する。
【0124】
同様に、図8Bにおいて、2ビットのデータ列(11)は“101”に変換されており、 “101”の先頭の“1”に対応する変調切れ目を示すレジスタの位置に「1」が格納されている。変調切れ目検出部81は、上述したように、このレジスタを参照し、変調切れ目位置を検出し、変調切れ目信号を制御する。
【0125】
次に、8ビットのデータ列(00000001)は“010100000010”に変換されており、“010100000010”の先頭の“0”および右から3番目の“0”に対応する変調切れ目を示すレジスタの位置に「1」が格納されている。変調切れ目検出部81は、上述したように、このレジスタを参照し、変調切れ目位置を検出し、変調切れ目信号を制御する。
【0126】
同様に、4ビットのデータ列(0011)は、“010100”の先頭の“0”に対応する変調切れ目を示すレジスタの位置に「1」が格納されている。変調切れ目検出部81は、上述したように、このレジスタを参照し、変調切れ目位置を検出し、変調切れ目信号を制御する。
【0127】
以上のように、拘束長i=4における変換のパターンにより、変調切れ目の個数が変化する。
【0128】
なお、変調切れ目検出部81は、上記、拘束長i=4すなわち、8データにおけるパターン変換時の変調切れ目位置を、前方の1ヶ所に統一して、これを変調切れ目信号として出力しても、DSV制御ビット決定部31は動作することが出来る。この場合、区間DSV計算結果に差異が発生するが、積算DSVについては同様の結果にすることが出来る。
【0129】
変調切れ目検出部81により作成された変調切れ目信号は、有効区切れ目検出部82に供給される。変調切れ目信号を供給された有効区切れ目検出部82は、1−7PPデータ変換部52により供給されたDSV区間切れ目信号に基づいて、有効区切れ目位置を検出し、有効区切れ目信号を区間DSV計算部55およびDSV制御ビット判定部62に供給する。
【0130】
なお、変調切れ目検出部91も変調切れ目検出部81と同様に動作し、変調切れ目検出部91により作成された変調切れ目信号は、有効区切れ目検出部92に供給される。変調切れ目信号を供給された有効区切れ目検出部92は、1−7PPデータ変換部72により供給されたDSV区間切れ目信号に基づいて、有効区切れ目位置を検出し、有効区切れ目信号を区間DSV計算部75およびDSV制御ビット判定部62に供給する。
【0131】
図9は、有効区切れ目検出部による有効区切れ目信号の制御の様子の例を示す図である。図9において、左から右に時間が経過しており、データ列は、左から順にレジスタに入力され、チャネルビット列に変換されている。
【0132】
図9において、DSV制御ビットは、データ列に対して、60データ毎に挿入されている。すなわち、データ列が59データ続いた後に、DSV制御ビットが挿入される。また、DSV区間切れ目位置は、60データのDSV区間において、51データ目の位置(図9内のデータ列50)に発生するように制御されている。すなわち、DSV区間切れ目位置信号は、1−7PP変換テーブルにおいて、データ列が可変長符号に変換されることを考慮して、DSV制御ビット位置に対して、9データだけ前方で、DSV区間切れ目位置が与えられるように設定されている。
【0133】
DSV制御ビットは任意の値であるので、データ列にDSV制御ビットが挿入されることにより、変換されたチャネルビット列に差異が生じる。すなわち、1つのDSV制御ビットが制御する区間において、区間DSV値の計算時、データ列の変換に次の未決定のDSV制御ビットが関係しないほうが、より正確にDSV値を算出することができる。従って、DSV区間切れ目位置は、実際のDSV区間における切れ目位置と異なる位置に与えられる。
【0134】
表3に示した1−7PP変換テーブルにおいて、1度の変調のために参照される、最大のデータ列の大きさは、(11011100000)の11データである。また、2データ毎に変換処理が行われていることと合わせて、次のDSV区間のDSV制御ビットを含まずに変換されるデータ列であること(次のDSV制御ビットの影響を受けないデータ列であること)を保障できるのは、49データ目における変換までとなる。次の51データ目における変換では、1度の変調のために参照される最大のデータ列の中には、次のDSV区間のDSV制御ビットが含まれている。従って、60データのDSV区間におけるDSV区間切れ目位置としては、51データ目以下の設定とする。
【0135】
ところで、このDSV区間切れ目位置は、低域抑圧特性と関係があり、なるべく後方に位置させるほうが、周波数の低域が抑圧され、変調装置としての性能が向上し、望ましい。以上より図9において、51データ目(図9内のデータ列50)に、DSV区間切れ目位置が与えられている。
【0136】
結局、DSVブロック切れ目位置信号におけるDSV区間において、挿入されたDSV制御ビットは、1つだけとなるように設定されている。
【0137】
図9Aにおいて、DSV区間は60データであり、60データ目に値が「0」のDSV制御ビットが挿入されている。また、データ列は「0」のみで構成され、(00000000)として、繰り返し“010100100100”に変換されている。そして先頭の6データは、図示されていない、前の2データの(00)と共に、(00000000)の変換が行われているとする。この時、次の変換単位である8データの、(00000000)内には、DSV制御ビットが含まれている。
【0138】
上述したように、(00000000)の場合、変調切れ目は、パターン先頭の1箇所となる。すなわち、図9Aの場合、55データ目(図9内のデータ列54)及び、次のDSV区間の3データ目(図9内のデータ列2)となる。従って、変調切れ目検出部81は、55データ目及び、次のDSV区間の3データ目が、「1」となるように制御された変調切れ目信号を有効区切れ目検出部82に供給する。
【0139】
またDSV区間切れ目位置は、上述したように、51データ目となるので、1−7PP変換部52は、51データ目(図9内のデータ列50)以降より、値が「1」となるDSV区間切れ目信号を有効区切れ目検出部82に供給する。上記DSV区間切れ目信号は、区間DSV制御処理が終了したのち、値を「0」に戻す。例えば図9Aのように、1データ目(図9内のデータ列0)毎において、DSV区間切れ目信号を「0」にする。
【0140】
そして、有効区切れ目検出部82は、供給された変調切れ目信号およびDSV区間切れ目信号に基づいて、DSV切れ目位置が「1」となった後、最初の変調切れ目である、55データ目(図9内のデータ列54)を有効区切れ目として検出し、55データ目が「1」となるように制御された有効区切れ目信号を作成し、区間DSV計算部55およびDSV制御ビット判定部62に供給する。
【0141】
一方の図9Bは、DSV制御ビット1付加部71において、60データ目に値が「1」のDSV制御ビットが挿入され、他のデータを「0」としている図である。そして先頭の4データは、図示されていない、前の4データの(0000)と共に、(00000000)の変換が行われているとする。
【0142】
この時、次の変換単位である8データの、(00000001)内には、DSV制御ビットが含まれている。
【0143】
DSV制御ビットを含む(00000001)は、“010100000010”に変換されている。この場合、上述したように、53データ目(図9内のデータ列52)および59データ目(図9内のデータ列58)の2箇所が変調切れ目となる。
【0144】
図9Bの場合、図9Aの場合と変調切れ目位置がずれている。通常ランダムパターンの入力においては、値が「0」のDSV制御ビットを付加したデータ列と、値が「1」のDSV制御ビットを付加したデータ列とは、じきに収束し、変調切れ目付近においては、同様な変調切れ目位置となる。しかし、特有なパターンにおいては、上記のように収束せず、変調切れ目付近においても、変調切れ目位置がずれている場合があり、DSV区間に影響を及ぼす場合がある。
【0145】
しかし、この場合においても、有効切れ目検出部82および92は、通常の場合と同様に、そのまま、互いにずれた有効区切れ目信号を出力する。
【0146】
なお、図9においては、図5に示されるレジスタ分の遅延を考慮せずに、DSV区間を示した。しかしながら、これに限らず、これを例えば、図5のチャネルビット列を格納するレジスタcbit[0]においてDSV区間のカウントを行い、データ列、チャネルビット列、および変調切れ目情報をcbit[17]において参照しても良い。この場合、DSV区間のカウンタに対し、参照するデータ列、チャネルビット列、および変調切れ目情報は、図5に示すように18bit分遅延されているが、有効区切れ目検出部82および92は、上述した場合と同様に、有効区切れ目の検出を行う。
【0147】
以上のように、検出された有効区切れ目のタイミングに基づいて、区間DSV計算部55は、対象となるDSV区間のチャネルビット列より区間DSV値を算出し、加算器56に供給する。また、区間DSV計算部75も同様に区間DSV値を算出し、検出された有効区切れ目のタイミングに基づいて、加算器76に供給する。
【0148】
加算器56は、供給された区間DSV値に、積算DSV処理部61より供給された積算DSV値を加算し、新しく算出された積算DSV値をDSV制御ビット判定部62に供給する。加算器76も同様に、供給された区間DSV値に、積算DSV処理部61より供給された積算DSV値を加算し、新しく算出された積算DSV値をDSV制御ビット判定部62に供給する。
【0149】
2つの新たな積算DSV値を供給されたDSV制御ビット判定部62は、有効区切れ目検出部82および92より供給された有効区切れ目信号のタイミングに基づいて、データ列に挿入するDSV制御ビットの値を判定する。DSV制御ビット判定部62は、加算器56および76より供給された、2つの新たに算出された積算DSV値のうち、絶対値が小さい方を選択する。そして、DSV制御ビット判定部62は、挿入するDSV制御ビットの値が決定されると、その情報をDSV制御ビット指定位置挿入部32に供給するとともに、選択された方の新たな積算DSV値を積算DSV処理部61に供給する。
【0150】
さらにDSV制御ビット判定部62は、次のDSV区間の演算のために使用されるレジスタの値が制御される、スワップ動作の起動を行う。すなわち、選択された側を指定する情報を、1−7PPデータ変換部52、同期信号挿入部53、NRZI化部54、区間DSV計算部55、1−7PPデータ変換部72、同期信号挿入部73、NRZI化部74、および、区間DSV計算部75に供給する。そして、選択された側の各部が参照したレジスタの値を用いて、選択されなかった反対側の各部が参照したレジスタの値から置き換えて記憶させる。
【0151】
図10は、DSV制御ビット判定部62によるスワップタイミングを決定する様子を示す図である。
【0152】
図10Aにおいて、DSV制御ビット判定部62には、値が「0」のDSV制御ビットを挿入されたデータ列による、有効区切れ目信号が供給されている。DSV制御ビット判定部62は、有効区切れ目の次のタイミングにおいて、DSV制御ビットの判定を行っている。そして、さらにその次のタイミングにおいて、各レジスタを制御して、選択された側のレジスタの内容に一致させるように、スワップ動作を行っている。
【0153】
また、図10Bにおいて、DSV制御ビット判定部62には、値が「1」のDSV制御ビットを挿入されたデータ列による、有効区切れ目信号が供給されている。図10Bの場合、図10Aの場合と比較して、有効区切れ目位置が異なっている。この場合、DSV制御ビット判定部62は、両方の有効区切れ目が出現した次のタイミングにおいて、DSV制御ビットの判定を行う。すなわち、図10の場合、図10Bよりも図10Aのほうが有効区切れ目位置が遅いので、図10Aの有効区切れ目位置の次のタイミングにおいて、判定を行う。
【0154】
ここで、DSV制御ビットが「0」の側が選択されたと仮定すると、DSV制御ビット判定部62は、加算器56より供給された、新たなDSV積算値を積算DSV処理部61へ供給する。さらに、その判定結果をDSV制御ビット指定位置挿入部32に供給するとともに、1−7PPデータ変換部52、同期信号挿入部53、NRZI化部54、区間DSV計算部55、1−7PPデータ変換部72、同期信号挿入部73、NRZI化部74、および、区間DSV計算部75に対しても、供給する。
【0155】
そして、選択されたDSV制御ビットが「0」の側である、1−7PPデータ変換部52のレジスタ内容を、1−7PPデータ変換部72に記憶させる。同様にして、同期信号挿入部53のレジスタ内容を、同期信号挿入部73に記憶させ、またNRZI化部54のレジスタ内容を、NRZI化部74に記憶させ、さらに、区間DSV計算部55のレジスタ内容を、区間DSV計算部75に記憶させる。以上のようなスワップ動作を行い、データの連続性を保つようにする。
【0156】
図10においては、有効区切れ目位置が異なっている場合を示したが、有効区切れ目位置が同じである場合についても、同様にして行われる。すなわち、DSV制御ビット判定部62は、有効区切れ目の次のタイミングにおいて、DSV制御ビットの判定を行う。さらにその次のタイミングにおいて、各レジスタを制御して、選択された側のレジスタの内容に一致させるように、スワップ動作を行う。
【0157】
なお、図10に示す例においては、図5に示されるレジスタ分の遅延を考慮せずに有効区切れ目が検出されているように説明したが、これに限らず、レジスタ分の遅延を考慮してもよい。その場合も、DSV制御ビット判定部62は、上述した場合と同様の動作を行う。
【0158】
上記のとおり、DSV制御ビット判定部62は、データ列に挿入するDSV制御ビットの値として選択された方が参照したレジスタの値を用いて、選択されなかった反対側が参照したレジスタの値を更新し、互いに一致させる(スワップする)ようにした。このとき、DSV制御ビット判定部62は、各レジスタ内において、次のDSV制御ビットあるいは、次のDSV制御ビットが含まれた情報を、格納しないように、スワップタイミングを制御する。
【0159】
DSV制御ビット判定部62よりDSV制御ビットの値に関する情報を取得したDSV指定位置挿入部32は、指定された値のDSV制御ビットをデータ列に挿入し、データ変換部33に供給する。データ変換部33は、DSV制御ビットが挿入されたデータ列を、表3の変換テーブルを参照して、チャネルビット列に変換し、同期信号挿入部34に供給する。同期信号挿入部34は、チャネルビット列に所定の同期信号を挿入し、NRZI化部35に供給する。NRZI化部35は、供給されたチャネルビット列を記録符号列あるいは伝送符号列に変換し、出力する。
【0160】
以上のようにして、変調装置30は、入力されたデータ列を変調する。これにより、変調装置30は、挿入するDSV制御ビットの値をより正確に決定することができる。
【0161】
なお、上記したような処理を行うコンピュータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、DVD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用することができる。
【0162】
【発明の効果】
以上のように、本発明の変調装置および方法、DSV制御ビット生成方法、記録媒体、並びにプログラムによれば、変調切れ目を検出し、区間DSV値を算出する区間を制御することで、より好適なDSV制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の変調装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】従来の変調装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明を適用した変調装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】図3の変調装置の処理を説明する図である。
【図5】入力されたデータ列からチャネルビット列への変換における、レジスタ構成を示す模式図である。
【図6】変調装置のDSV制御ビット決定部31の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図7】1−7PPデータ変換部が変調切れ目位置にフラグを立てる様子の具体例を示す図である。
【図8】変調切れ目検出部による変調切れ目の検出の様子を示す図である。
【図9】有効区切れ目検出部による有効区切れ目信号の制御の様子の例を示す図である。
【図10】 DSV制御ビット判定部によるスワップタイミングを決定する様子を示す図である。
【符号の説明】
30 変調装置, 31 DSV制御ビット決定部, 32 DSV制御ビット指定位置挿入部, 33 データ変換部, 34 同期信号挿入部, 35 NRZI化部, 51 DSV制御ビット0付加部, 52 1−7PPデータ変換部, 53同期信号挿入部, 54 NRZI化部, 55 区間DSV計算部, 56 加算器, 61 積算DSV処理部, 62 DSV制御ビット判定部, 71 DSV制御ビット1付加部, 72 1−7PPデータ変換部, 73 同期信号挿入部, 74 NRZI化部, 75 区間DSV計算部, 76 加算器, 81 変調切れ目検出部, 82 有効区切れ目検出部, 91 変調切れ目検出部, 92 有効区切れ目検出部
Claims (17)
- 入力ビット列からチャネルビット列を生成し、さらに前記チャネルビット列から記録符号列あるいは伝送符号列を生成する変調装置であって、
前記記録符号列あるいは伝送符号列のDSVを制御するために、前記入力ビット列に挿入されるDSV制御ビットを生成するDSV制御ビット生成手段と、
前記DSV制御ビット生成手段から供給される前記DSV制御ビットを前記入力ビット列の所定位置に挿入するDSV制御ビット指定位置挿入手段と、
(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、前記DSV制御ビットを挿入されたビット列である挿入後ビット列を前記チャネルビット列に変調する第1の変調手段と
を備え、
前記DSV制御ビット生成手段は、
前記入力ビット列の前記所定位置に前記DSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成手段と、
前記入力ビット列の前記所定位置に前記DSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成手段と、
前記変換規則と同一の変換規則に基づき、前記第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する第2の変調手段と、
前記第2の変調手段により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、前記可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出手段と、
前記変調切れ目検出手段により検出された前記第1のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記 DSV 制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、前記変調切れ目検出手段により検出された前記第2のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出手段と、
前記有効区切れ目検出手段により検出された前記第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記第2の変調手段により生成される前記第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、前記有効区切れ目検出手段により検出された前記第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記第2の変調手段により生成される前記第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算手段と、
前記有効区切れ目検出手段により検出された前記第1および第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記DSV演算手段により求められた前記第1および第2のDSV値に基づいて、前記第1または第2の候補ビットのいずれかを前記DSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定手段と
を備えることを特徴とする変調装置。 - 前記チャネルビット列をNRZI化することにより、前記記録符号列あるいは伝送符号列を生成するNRZI化手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の変調装置。 - 前記変換規則では、前記入力ビット列または前記挿入後ビット列の1ブロック内の「1」の個数を2で割った余りが、前記チャネルビット列の対応する1ブロック内の「1」の個数を2で割った余りと一致する
ことを特徴とする請求項1に記載の変調装置。 - 前記変換規則では、最小ランd=1、最大ランk=7、変換前の基本データ長m=2、および変換後の基本チャネルビット長n=3である
ことを特徴とする、請求項1に記載の変調装置。 - 前記変調装置では、前記基本チャネルビット長であるnだけの前記チャネルビット列を出力する時間内に、前記基本データ長であるmだけのデータが入力される
ことを特徴とする請求項1に記載の変調装置。 - 前記変調切れ目検出手段は、1回当たりの前記変換規則に基づいた拘束長r=4の符号語変換に対して、前記変換規則のパターンに基づいて、1箇所または2箇所の前記変調切れ目を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の変調装置。 - 前記DSV演算手段は、
前記第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて現在のDSV制御区間の区間DSV値を演算する区間DSV演算手段と、
前記DSV制御ビット決定手段の決定結果に基づいて、累積DSV値を処理する累積DSV処理手段と、
前記区間DSV値と前記現在のDSV制御区間前の前記累積DSV値とを加算して前記第1および第2のDSV値を生成する加算器と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の変調装置。 - 前記第1および第2の変調手段のそれぞれは、前記変換規則に基づく変調を実行するために必要な最小限度の数のレジスタを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の変調装置。 - 前記DSV制御ビット生成手段における、所定のレジスタは、前記DSV制御ビット決定手段によりDSV制御ビットが決定した時、決定された候補のレジスタの内容と同一にする
ことを特徴とする請求項1に記載の変調装置。 - 前記第1および第2の有効区切れ目に基づいたタイミングは、前記区間DSV値を演算するための、区間分の入力ビット列が、所定位置に挿入されたDSV制御ビットを1ビットだけ含まれるように制御される
ことを特徴とする請求項1に記載の変調装置。 - 生成した前記チャネルビット列に、予め設定されたユニークなパターンを含む同期パターンを挿入する、第1の同期信号挿入手段をさらに備え、
前記DSV制御ビット生成手段は、前記第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれに、前記同期パターンと同一のパターンを挿入し、挿入された前記第1および第2のチャネルビット列候補を前記DSV演算手段に提供する第2の同期信号挿入手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の変調装置。 - 入力ビット列からチャネルビット列を生成し、さらに前記チャネルビット列から記録符号列あるいは伝送符号列を生成する変調装置の変調方法であって、
前記記録符号列あるいは伝送符号列のDSVを制御するために、前記入力ビット列に挿入されるDSV制御ビットを生成するDSV制御ビット生成ステップと、
前記DSV制御ビット生成ステップの処理により供給される前記DSV制御ビットを前記入力ビット列の所定位置に挿入するDSV制御ビット指定位置挿入ステップと、
(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、前記DSV制御ビットを挿入されたビット列である挿入後ビット列を前記チャネルビット列に変調する第1の変調ステップと
を含み、
前記DSV制御ビット生成ステップは、
前記入力ビット列の前記所定位置に前記DSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成ステップと、
前記入力ビット列の前記所定位置に前記DSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成ステップと、
前記変換規則と同一の変換規則に基づき、前記第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する第2の変調ステップと、
前記第2の変調ステップの処理により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、前記可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出ステップと、
前記変調切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記 DSV 制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、前記変調切れ目検出ステップの処理により検出された前記第2のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出ステップと、
前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記第2の変調ステップの処理により生成される前記第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記第2の変調ステップの処理により生成される前記第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算ステップと、
前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1および第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記DSV演算ステップの処理により求められた前記第1および第2のDSV値に基づいて、前記第1または第2の候補ビットのいずれかを前記DSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定ステップと
を含むことを特徴とする変調方法。 - 入力ビット列からチャネルビット列を生成し、さらに前記チャネルビット列から記録符号列あるいは伝送符号列を生成する変調装置用のプログラムであって、
前記記録符号列あるいは伝送符号列のDSVを制御するために、前記入力ビット列に挿入されるDSV制御ビットを生成するDSV制御ビット生成ステップと、
前記DSV制御ビット生成ステップの処理により供給される前記DSV制御ビットを前記入力ビット列の所定位置に挿入するDSV制御ビット指定位置挿入ステップと、
(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、前記DSV制御ビットを挿入されたビット列である挿入後ビット列を前記チャネルビット列に変調する第1の変調ステップと
を含み、
前記DSV制御ビット生成ステップは、
前記入力ビット列の前記所定位置に前記DSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成ステップと、
前記入力ビット列の前記所定位置に前記DSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成ステップと、
前記変換規則と同一の変換規則に基づき、前記第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する第2の変調ステップと、
前記第2の変調ステップの処理により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、前記可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出ステップと、
前記変調切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記 DSV 制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、前記変調切れ目検出ステップの処理により検出された前記第2のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出ステップと、
前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記第2の変調ステップの処理により生成される前記第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記第2の変調ステップの処理により生成される前記第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算ステップと、
前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1および第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記DSV演算ステップの処理により求められた前記第1および第2のDSV値に基づいて、前記第1または第2の候補ビットのいずれかを前記DSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 入力ビット列からチャネルビット列を生成し、さらに前記チャネルビット列から記録符号列あるいは伝送符号列を生成する変調装置を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
前記記録符号列あるいは伝送符号列のDSVを制御するために、前記入力ビット列に挿入されるDSV制御ビットを生成するDSV制御ビット生成ステップと、
前記DSV制御ビット生成ステップの処理により供給される前記DSV制御ビットを前記入力ビット列の所定位置に挿入するDSV制御ビット指定位置挿入ステップと、
(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、前記DSV制御ビットを挿入されたビット列である挿入後ビット列を前記チャネルビット列に変調する第1の変調ステップと
を含み、
前記DSV制御ビット生成ステップは、
前記入力ビット列の前記所定位置に前記DSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成ステップと、
前記入力ビット列の前記所定位置に前記DSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成ステップと、
前記変換規則と同一の変換規則に基づき、前記第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する第2の変調ステップと、
前記第2の変調ステップの処理により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、前記可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出ステップと、
前記変調切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記 DSV 制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、前記変調切れ目検出ステップの処理により検出された前記第2のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出ステップと、
前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記第2の変調ステップの処理により生成される前記第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記第2の変調ステップの処理により生成される前記第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算ステップと、
前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1および第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記DSV演算ステップの処理により求められた前記第1および第2のDSV値に基づいて、前記第1または第2の候補ビットのいずれかを前記DSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。 - 入力ビット列からチャネルビット列を生成し、さらに前記チャネルビット列から記録符号列あるいは伝送符号列を生成する変調において用いられるDSV制御ビットを生成するDSV制御ビット生成方法であって、
入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成ステップと、
前記入力ビット列の前記所定位置に前記DSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成ステップと、
(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、前記第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する変調ステップと、
前記変調ステップの処理により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、前記可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出ステップと、
前記変調切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記DSV制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、前記変調切れ目検出ステップの処理により検出された前記第2のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出ステップと、
前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記変調ステップの処理により生成される前記第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記変調ステップの処理により生成される前記第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算ステップと、
前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1および第2の有効区切れ目に基づいたタイミングで、前記DSV演算ステップの処理により求められた前記第1および第2のDSV値に基づいて、前記第1または第2の候補ビットのいずれかを前記DSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定ステップと
を含むことを特徴とするDSV制御ビット生成方法。 - 入力ビット列からチャネルビット列を生成し、さらに前記チャネルビット列から記録符号列あるいは伝送符号列を生成する変調において用いられるDSV制御ビットの生成用のプログラムであって、
入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成ステップと、
前記入力ビット列の前記所定位置に前記DSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成ステップと、
(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、前記第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する変調ステップと、
前記変調ステップの処理により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、前記可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出ステップと、
前記変調切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記DSV制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、前記変調切れ目検出ステップの処理により検出された前記第2のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出ステップと、
前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記変調ステップの処理により生成される前記第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記変調ステップの処理により生成される前記第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算ステップと、
前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1および第2の有効区切れ目に基づいたタイミングで、前記DSV演算ステップの処理により求められた前記第1および第2のDSV値に基づいて、前記第1または第2の候補ビットのいずれかを前記DSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 入力ビット列からチャネルビット列を生成し、さらに前記チャネルビット列から記録符号列あるいは伝送符号列を生成する変調において用いられるDSV制御ビットの生成を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
入力ビット列の所定位置にDSV制御ビットの第1の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第1の挿入後ビット列候補を生成する第1の挿入後ビット列候補生成ステップと、
前記入力ビット列の前記所定位置に前記DSV制御ビットの第2の候補ビットを挿入することにより、前記入力ビット列から第2の挿入後ビット列候補を生成する第2の挿入後ビット列候補生成ステップと、
(d,k;m,n;r)の可変長符号の変換規則に基づき、前記第1および第2の挿入後ビット列候補をそれぞれ変調する変調ステップと、
前記変調ステップの処理により生成される第1および第2のチャネルビット列候補のそれぞれについて、前記可変長符号の変換の切れ目である変調切れ目を検出する変調切れ目検出ステップと、
前記変調切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記DSV制御ビットの値を決定するタイミングを制御する第1の有効区切れ目を検出するとともに、前記変調切れ目検出ステップの処理により検出された前記第2のチャネルビット列候補の前記変調切れ目より、前記第1の有効区切れ目とは独立した第2の有効区切れ目を検出する有効区切れ目検出ステップと、
前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記変調ステップの処理により生成される前記第1のチャネルビット列候補に基づく第1のDSV値を演算するとともに、前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第2の有効区切れ目に基づくタイミングで、前記変調ステップの処理により生成される前記第2のチャネルビット列候補に基づく第2の DSV 値を演算するDSV演算ステップと、
前記有効区切れ目検出ステップの処理により検出された前記第1および第2の有効区切れ目に基づいたタイミングで、前記DSV演算ステップの処理により求められた前記第1および第2のDSV値に基づいて、前記第1または第2の候補ビットのいずれかを前記DSV制御ビットに決定するDSV制御ビット決定ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。
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