JP4174480B2 - データ送信装置及びその制御方法とそれを用いた画像読取装置 - Google Patents
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Description
データの送信指示を受けた場合に、該送信指示に係る送信先情報を参照して行われた最後のデータ送信の後に、前記送信先情報が更新されているか判定する判定手段と、
前記送信先情報が、当該送信先への最後のデータ送信の後に更新されているものと前記判定手段により判定された場合、前記送信指示をした利用者に対して、前記送信先情報が更新されていることを通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
データの送信先として送信先識別子が指定された場合、該送信先識別子に関連づけられた送信先情報が、前記送信先識別子を指定して行われた最後のデータ送信の後に更新されているか判定する判定手段と、
前記送信先情報が、当前記送信先識別子を指定して行われた最後のデータ送信の後に更新されているものと前記判定手段により判定された場合、前記送信先識別子を指定した利用者に対して、前記送信先情報が更新されていることを通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
[装置全体の概要説明]
図1に、本発明の実施形における装置全体の概観図を示す。ネットワーク101に接続されたコンピュータ102,103は、それぞれサーバとクライアントの役割を果たしており、実際には、クライアント103は複数台あり、図1では103a,103bで示してあるが、以後代表して103とのみ表記する。一方では、MFP(Multi Function Peripheral:複合機能印刷装置)と呼ばれる多目的なネットワーク機器104,105,106がネットワーク101に接続されており、104はフルカラーでスキャン、プリントなどが可能なカラーMFPであり、105,106はモノクロでスキャン、プリントなどを行う白黒MFPである。他方では、ネットワーク101に単一機能で動作するネットワーク機器も接続されており、単機能プリンタ107などが存在する。この機器は、印刷装置としての動作は前述のMFPとほとんど等価であるため、以後これらのデバイスもまとめてMFPの説明において説明する。さらにファクシミリ機能を持つMFPは個々に公衆電話網にも接続されており、ファクシミリの送受信が可能である。
次に、図2〜図12を用いてMFP104、105、106の構成について説明する。但し、MFP104とMFP105の差はフルカラーとモノクロの差であり、色処理以外の部分ではフルカラー機器がモノクロ機器の構成を包含することが多いため、ここではフルカラー機器に絞って説明し、必要に応じて、随時モノクロ部分の説明を加えることとする。又MFP106はMFP105と同様である。
図3を用いてスキャナ部201の構成を説明する。先ず、複写機としての原稿の複写において、301は、原稿台ガラスであり、読み取られるべき原稿302が置かれる。原稿302は、照明303により照射され、ミラー304、305、306を経て、光学系307により、CCD308上に像が結ばれる。更に、モータ309により、ミラー304、照明303を含む第1ミラーユニット310は、速度vで機械的に駆動され、ミラー305、306を含む第2ミラーユニット311は、速度1/2vで駆動され、原稿302の全面が走査される。CCD308の出力信号はRGB−IP部202へ入力される。
図4を用いてRGB−IP部(すなわち画像処理部)202について説明する。入力された光学的信号は、CCDセンサ308により電気信号に変換される。このCCDセンサ308はRGB3ラインのカラーセンサであり、RGBそれぞれの画像信号としてA/D変換部401に入力される。ここでゲイン調整、オフセット調整をされた後、A/Dコンバータで、各色信号毎に8ビットのデジタル画像信号R0,G0,B0に変換される。その後、402のシェーディング補正で色ごとに、基準白色板の読み取り信号を用いた、公知のシェーディング補正が施される。更に、CCDセンサ308の各色ラインセンサは、相互に所定の距離を隔てて配置されているため、ラインディレイ調整回路403において、副走査方向の空間的ずれが補正される。次に、入力マスキング部404は、CCDセンサ308のR,G,Bフィルタの分光特性で決まる読取色空間を、NTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ308の感度特性/照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3×3のマトリックス演算を行い、入力された(R0,G0,B0)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。更に、輝度/濃度変換部(LOG変換部)405はルックアップテーブル(LUT)RAMにより、構成され、RGBの輝度信号がC1,M1,Y1の濃度信号になるように変換される。MFP105によりモノクロの画像処理を行う場合には、単色の1ラインセンサを用いて、単色でA/D変換、シェーディングを行ったのち、入出力マスキング、ガンマ変換、空間フィルタの順で処理しても構わない。
図5を用いてFAX部203について説明する。まず、受信時には、電話回線から来たデータをNCU部501で受け取り電圧の変換を行い、モデム部502の中の復調部504でA/D変換及び復調操作を行った後、伸張部506でラスタデータに展開する。一般にFAXでの圧縮伸張にはランレングス法などが用いられるが、公知であるためここではその説明を割愛する。ラスタデータに変換された画像は、メモリ部507に一時保管され、画像データに転送エラーがないことを確認後、コア部206へ送られる。次に、送信時は、コア部よりやってきたラスタイメージの画像信号に対して、圧縮部505でランレングス法などの圧縮を施し、モデム部502内の変調部503にてD/A変換及び変調操作を行った後、NCU部501を介して電話回線へと送られる。
図6を用いてNIC部204について説明する。ネットワーク101に対してのインターフェイスの機能を持つのが、このNIC部204であり、例えば10Base−T/100Base−TXなどのEthernet(登録商標)ケーブルなどを利用して外部からの情報を入手したり、外部へ情報を流す役割を果たす。外部より情報を入手する場合は、まず、トランス部601で電圧変換され、602のLANコントローラ部に送られる。LANコントローラ部602は、その内部にバッファメモリ1(不図示)を持っており、その情報が必要な情報か否かを判断した上で、バッファメモリ2(不図示)に送った後、PDL部205に信号を流す。次に、外部に情報を提供する場合には、PDL部205より送られてきたデータは、LANコントローラ部602で必要な情報を付加して、トランス部601を経由してネットワークに接続される。
次に、同図6を用いてPDL部205の説明をする。コンピュータ上で動作するアプリケーションソフトウェアによって作成された画像データは、文書、図形、写真などから構成されており、それぞれは、文字コード、図形コード及び、ラスタ画像データなどによる画像記述の要素の組み合わせから成っている。これが、いわゆるPDL(Page Description Language:ページ記述言語)であり、Adobe社のPostScript(登録商標)言語に代表されるものである。さて、図6は、上記PDLデータからラスタ画像データへの変換処理を表わす部分であり、NIC部204から送られてきたPDLデータは、CPU部603を経由して一度ハードディスク(HDD)604に格納され、ここで各ジョブ毎に管理、保存される。次に、必要に応じて、CPU部603は、RIP(Raster Image Processing)と呼ばれるラスタ化画像処理を行って、PDLデータをラスタイメージに展開する。展開されたラスタイメージデータは、CMYKの色成分毎にDRAMなどの高速アクセス可能なメモリ605にジョブ毎にページ単位で格納され、プリンタ部208の状況に合わせて、再びCPU部603を介して、コア部206へ送られる。
図7を用いてコア部206について説明する。コア部206のバスセレクタ部701は、MFP104,105の利用における、いわば交通整理の役割を担っている。すなわち、スタンドアローンとしての複写機能、ネットワークスキャン、ネットワークプリント、ファクシミリ送信/受信、あるいは、MFP104,105における各種機能に応じてバスの切り替えを行うところである。細かく説明するならば各機能では、以下のようにデータ、特に画像データが流れる。
・スタンドアローン複写機:スキャナ201→コア206→プリンタ208
・ネットワークスキャン:スキャナ201→コア206→NIC部204
・ネットワークプリント:NIC部204→コア206→プリンタ208
・ファクシミリ送信機能:スキャナ201→コア206→FAX部203
・ファクシミリ受信機能:FAX部203→コア206→プリンタ208
次に、バスセレクタ部701を出た画像データは、圧縮部702、ハードディスク(HDD)などの大容量メモリからなるメモリ部703及び、伸張部704を通ってプリンタ部208へ送られる。また変倍部705は画像データの拡大縮小を行う。他の装置へ縮小画像を転送する場合などに使用する。ここで用いられる圧縮方式は、JPEG,JBIG,ZIPなど一般的なものを用いればよい。709はコア制御部であり、コア全体の制御を不図示の制御信号を用いて行うようになっている。これらの制御には上記バス切替の制御を行ったり、操作部等そのたのコア以外の機器とのインターフェースを行う事が含まれる。又これらのインターフェースによってコア部以外の機器の動作状態を知る事が出来るように構成されている。コア制御部709は、たとえばCPUとメモリとを備えており、メモリにロードされているプログラムを実行することでコア部を制御する。コア制御部709はまたメモリ部703にアクセスしたり、バスセレクタ701を選択することができる。
図7によりCMYK−IP部207を説明する。コア部206より渡されたデータは、出力マスキング/UCR回路部707に入り、前述のRGB−IP部202にて説明したLOG変換(405)後のC1,M1,Y1信号を画像形成装置のトナー色であるY,M,C,K信号にマトリクス演算を用いて変換する部分であり、CCDセンサ308で読み込まれたRGB信号に基づいたC1,M1,Y1,K1信号をトナーの分光分布特性に基づいたC,M,Y,K信号に補正して出力する。次に、ガンマ補正部708にて、トナーの色味諸特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)RAMを使って画像出力のためのC,M,Y,Kデータに変換されて、空間フィルタ709では、シャープネスまたは、スムージングが施された後、画像信号はPWM部208へと送られる。画像が白黒かカラーかの判定はC,M,Y,K信号のバランスによって判定される。
図8AによりPWM部208を説明する。CMYK−IP部207を出たイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に色分解された画像データはそれぞれのPWM部208を通ってそれぞれ画像形成される。(MFP105の場合は、単色となる。)図8Aにおいて、801は三角波発生部、802はD/Aコンバータであり、入力されるディジタル画像信号をアナログ信号に変換する部分である。これらの2つのユニットから出力される信号は、それぞれ図8Bに示す三角波8−2aと矩形波8−2cとしてコンパレータ803に入力されて大小比較され、出力信号8−2bのようなパルス幅変調された信号となってレーザ駆動部804に送られる。CMYKそれぞれが、CMYKそれぞれのレーザ805でレーザビームに変換される。そして、ポリゴンスキャナ913で、それぞれのレーザビームを走査して、それぞれの感光ドラム917,921,925,929に照射される。
図9に、カラープリンタ部の概観図を示す。913は、ポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ805より発光された4本のレーザー光を受ける。その内の1本はミラー914、915、916をへて感光ドラム917を走査し、次の1本はミラー918、919、920をへて感光ドラム921を走査し、次の1本はミラー922、923、924をへて感光ドラム925を走査し、次の1本はミラー926、927、928をへて感光ドラム929を走査する。一方、930はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザー光に従い、感光ドラム917上にイエローのトナー像を形成し、931はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザー光に従い、感光ドラム921上にマゼンタのトナー像を形成し、932はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザー光に従い、感光ドラム925上にシアンのトナー像を形成し、933はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザー光に従い、感光ドラム929上にマゼンタのトナー像を形成する。以上4色(Y,M,C,K)のトナー像が用紙に転写され、フルカラーの出力画像を得ることができる。用紙カセット934、935および、手差しトレイ936のいずれかより給紙された用紙は、レジストローラ937を経て、転写ベルト938上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム917、921、925、929には各色のトナーが現像されており、用紙の搬送とともに、トナーが用紙に転写される。各色のトナーが転写された用紙は、分離され、搬送ベルト939により搬送され、定着器940によって、トナーが用紙に定着され排出される。なお、4つの感光ドラム917、921、925、929は、距離dをおいて、等間隔に配置されており、搬送ベルト939により、用紙は一定速度vで搬送されており、このタイミング同期がなされて、4つの半導体レーザ805は駆動される。
図10に、モノクロプリンタ部の概観図を示す。1013は、ポリゴンミラーであり、4つの半導体レーザ805より発光されたレーザー光を受ける。レーザー光はミラー1014、1015、1016をへて感光ドラム1017を走査する。一方、1030は黒色のトナーを供給する現像器であり、レーザー光に従い、感光ドラム1017上にトナー像を形成し、トナー像が用紙に転写され、出力画像を得ることができる。用紙カセット1034、1035および、手差しトレイ1036のいずれかより給紙された用紙は、レジストローラ1037を経て、転写ベルト1038上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム1017にはトナーが現像されており、用紙の搬送とともに、トナーが用紙に転写される。トナーが転写された用紙は、分離され、定着器1040によって、トナーが用紙に定着され、カラー画像同様に排出される。
図11に、操作部211の構成を示す。ここで、1101は操作部制御部であり、以降説明するキーマトリクス1102、LCD1103、タッチパネル1104の制御を行う。本発明ではROM、RAMその他の周辺回路がワンチップ化されたマイクロコンピュータによって実現されている。1102はキーマトリクスである。機械的接点を持つスイッチが複数で構成され操作部制御部に内蔵されたプログラムの制御によって、使用者がどのキーを押下したか否かを判定できる。LCD1103は液晶表示装置である。文字図形等を表示する事ができる。1104は、タッチパネルである。使用者が押下する事で、操作部制御部の働きによって平面状の押下位置を座標情報として獲得することが出来る。又1104はLCD1103と一体化され、使用者はLCD上の一点を押下すると同時にタッチパネルを押下する事が出来るように構成されている。
図12に、フィニッシャ部の概観図を示す。プリンタ部209の定着部940(または、1040)を出た用紙は、フィニッシャ部210に入る。フィニッシャ部210には、サンプルトレイ1001及びスタックトレイ1002があり、ジョブの種類や排出される用紙の枚数に応じて切り替えて排出される。ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、後述の電子ソート機能とビン(または、トレイ)を奥手前方向にシフトしてジョブ毎に出力用紙を振り分けるシフトソート方式によりソーティングを行うことができる。電子ソート機能は、コレートと呼ばれ、前述のコア部で説明した大容量メモリを持っていれば、このバッファメモリを利用して、バッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで電子ソーティングの機能もサポートできる。次にグループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に種別する機能である。更に、スタックトレイ1002に排出する場合には、用紙が排出される前の用紙をジョブ毎に蓄えておき、排出する直前にステープラ1005にてバインドすることも可能である。
さて次に、ネットワーク101について説明する。ネットワーク101は図13に示すように、図1のような構成(ネットワークセグメント)がルータと呼ばれるネットワークを相互に接続する装置により接続され、LAN(Local Area Network)と呼ばれる更なるネットワークを構成する。もちろん図1のネットワークセグメントもひとつのLANである。また、LAN1306は、エッジルータ1301および専用回線1308を通して別のLAN1307のエッジルータ1305に接続される。このように多くのLANを広域接続網を介して接続し、広大なネットワークを構築することができる。図13のネットワークは、特定のLAN同士を専用回線を介して接続した閉じたネットワークであるが、LAN同士を直接接続する代わりにインターネットのバックボーンを介して接続することで、そこに接続されている不特定のLANと接続することができる。
次に、コンピュータ102(または、103)からプリンタドライバにより画像データをプリンタに送信する行程について説明する。プリンタドライバは、プリンタの機種に応じて用意されたソフトウエアである。プリンタドライバは、プリント動作を指示するためのGUIを備えており、これで指示することによりユーザは所望の設定パラメータを指示して、所望の画像イメージをプリンタなどの送信先に送る事が可能となる。ここでプリンタドライバのUIウィンドウの中には、設定項目として、ターゲットとなる出力先を選択する送信先選択カラムがある。送信先は、一般的には前述のMFP104,105あるいは、プリンタ107のようなものであるが、保存の目的でメモリ108に画像を転送しても構わない。またジョブの中から出力ページを選択するページ設定カラムは、コンピュータ102(または、103)上で動作するアプリケーションソフトで作成された画像イメージのどのページを出力するかを決定するための欄である。部数設定カラムは部数を指定するための欄である。また、プロパティキーは、送信先選択カラムにて選択された送信先デバイスに関する詳細設定を行うためソフトウエアボタンである。ここをクリックすると別画面にてそのデバイス固有の設定情報が入力できる。この画面で、特殊な画像処理、例えば、CMYK−IP部207内のガンマ変換部707や空間フィルタ部708のパラメータを変更することにより、より細かい色再現やシャープネス調整を行うことが可能となる。フィニッシングの設定欄は、選択されたプリンタに応じて設定項目が異なるが、たとえばステープルやソート等の設定を行える。
コンピュータ102(または、103)上にて動作するユーティリティソフトウェアについて説明する。MFP104,105,106内のネットワークインターフェース部分にはMIB(Management Information Base)と呼ばれる標準化されたデータベースが構築されており、SNMP(Simple Network Management Protocol)というネットワーク管理プロトコルを介してネットワーク上のコンピュータと通信し、MFP104,105をはじめとして、ネットワーク上につながれたスキャナ、プリンタあるいは、FAXなどの管理が可能になっている。
MFP106内部のコア部206内のメモリ部703には、アドレス帳テーブル(単にアドレス帳とも呼ぶ。)が記憶されており、コア制御部709によって読み書き可能な様に構成されている。コア制御部709の制御によって、その内容もしくは表示目的にに最適化されたデータが操作部211に転送可能になっている。転送されたデータはLCD1103によって表示可能である。図28にアドレス帳テーブル3200の構成例を示す。アドレス帳テーブル3200は1または複数のレコードから構成され、各レコードには、氏名3201・電子メールアドレス3202・ファックス番号3203・最終利用日時3204・レコード更新日時(最終更新日時)3205等の情報が1つの宛先に関連づけられた送信先情報として記憶されている。またレコードにはその他の情報(識別番号・所属名・コメント・その他の属性)が記憶されていても良い。アドレス帳テーブル3200は、利用者が操作部211を操作することで、新たなエントリの追加や既存のエントリの削除および変更が可能となっている。そのためにはたとえば、操作部211からの入力に従ってアドレス帳の保守を行うための操作シーケンスを実現するプログラムをコア制御部709により実行する。それによって追加や削除するエントリ(レコード)や変更するフィールドが利用者により指定されると、その指定にしたがってアドレス帳テーブルの内容を変更する。この手順については図17A等を参照して説明する。
次に本装置によってネットワークスキャン動作もしくはファクシミリ送信動作を行う場合の動作を図15のフローチャートをもとに詳細に説明する。まず使用者は、MFPの操作部にてログインする。ログインは、例えば、ある使用者に対して予め与えられた番号(ログインID)をキーボードより入力しする。さらにこれに対応し予め設定されたパスワードを入力する事で行う事が出来る。その後、MFPの操作が可能となる。ステップS1501では、ログインのために利用者により入力されたIDおよびパスワードを、たとえば登録済みのID及びパスワードから検索し、ヒットすればログインを許して次のステップに移行する。ヒットしなければその利用者は無権限であるので、再度ログインの試みを待ちステップS1501を繰り返す。ステップS1502では、利用者の利用に供するためにアドレス帳を操作部に表示し、その画面における送信先アドレスの選択を許す。一方ログインに成功した使用者は送信すべき原稿をMFPにセットしておく。
次に実施形態における、アドレス帳のデータが最終使用後に変更された場合に警告を行う動作について説明する。まず始めに、図17Aのフローチャートを元に送信先の情報を記憶したアドレス帳を変更する場合の操作について解説する。図17Aの手順は、たとえばコア制御部709により実行される。
なお本実施形態では内容の変更が行われたレコードを警告の対象としているが、新たに追加されたレコードであって、最終利用日時が空白のもの、すなわち初めて使用される送信先を警告の対象にしてもよい。この場合ステップS1710では、最終更新日時がブランク(あるいはナル)であるかについても判定し、該当すればステップS1711に分岐する。こうすることで、新規に登録されたアドレスについても利用者にその確認を促すことができ、誤った宛先に対する画像データの送信を防止できる。
次に本発明の別の実施形態であり、アドレス帳のデータが最終使用後に別のログイン番号の使用者に変更された場合に警告を行う動作について説明する。装置の構成は図1乃至図14及び図16を参照して説明した通りである。そこで第1実施形態と異なる点について重点的に説明する。まずはじめに、図29に本実施形態で用いるアドレス帳テーブルを示す。これは図28に示したテーブルに、最終更新者のID3306を各レコード毎に付加した構造を有する。以下、図21のフローチャートを元に送信先の情報を記憶したアドレス帳を変更する場合の操作について解説する。
次に本発明の第3実施形態として、アドレス帳のデータが最終使用後に変更された場合にその後有限回数の警告を行う動作について説明する。装置の構成は図1乃至図14及び図16を参照して説明した通りである。そこで第1実施形態と異なる点について重点的に説明する。まずはじめに、図30に本実施形態で用いるアドレス帳テーブル3400を示す。これは図28に示したテーブルに、警告表示カウンタ3406を各レコード毎に付加した構造を有する。以下、図25Aのフローチャートを元に送信先の情報を記憶したアドレス帳を変更する場合の操作について解説する。
ステップS2519では、使用者がMFPからログアウトする。操作部211に取り付けられた不図示のログアウトキーを押下する事でこれを行う。
次に本発明の第4の実施形態である、アドレス帳のデータが最終使用後に変更された場合にその後使用者による警告中止が指示されるまで警告を行う動作について説明する。装置の構成は図1乃至図14及び図16を参照して説明した通りである。そこで第1実施形態と異なる点について重点的に説明する。まずはじめに、図31に本実施形態で用いるアドレス帳テーブル3500を示す。これは図28に示したテーブルに、警告表示フラグ3506を各レコード毎に付加した構造を有する。以下、図26Aのフローチャートを元に送信先の情報を記憶したアドレス帳を変更する場合の操作について解説する。
ステップS2620では、使用者がMFPからログアウトする。操作部211に取り付けられた不図示のログアウトキーを押下する事でこれを行う。
以上第1〜第4の実施形態について説明したが、これら実施形態を組み合わせることも出来る。たとえば、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせれば、送信者とアドレス情報の更新者とが異なる場合に限って警告を出力することに加えて、警告回数の上限を設定できる。またたとえば、第2実施形態と第4実施形態とを組み合わせれば、警告回数の上限を設定できることに加えて、利用者の明示的に指示によっても警告を取りやめることが出来る。またたとえば、第2実施形態と第3実施形態と第4実施形態とを組み合わせれば、送信者とアドレス情報の更新者とが異なる場合に限って警告を出力することに加えて、警告回数の上限を設定できることに加えて、利用者の明示的に指示によっても警告を取りやめることが出来る。
Claims (12)
- データを、あらかじめ記憶された送信先情報に係る送信先へと送信できるデータ送信装置であって、
データの送信指示を受けた場合に、該送信指示に係る送信先情報を参照して行われた最後のデータ送信の後に、前記送信先情報が更新されているか判定する第1の判定手段と、
前記送信先情報が、当該送信先への最後のデータ送信の後に更新されているものと前記第1の判定手段により判定された場合、前記送信指示をした利用者に対して、前記送信先情報が更新されていることを通知する通知手段と
を備えることを特徴とするデータ送信装置。 - 前記送信先情報は、該送信先情報が最後に更新された時刻を示す更新時刻情報と、前記送信先情報に係る送信先へと最後のデータ送信が行われた時刻を示す送信時刻情報と関連づけて記憶されており、
前記送信指示に応じてデータ送信を行った場合、その時刻により、当該送信先についての前記送信時刻情報を更新する送信時刻更新手段と、
前記送信先情報が更新された場合、その時刻により、当該送信先についての前記更新時刻情報を更新する更新時刻更新手段とをさらに備え、
前記第1の判定手段は、前記更新時刻情報で示される時刻が、前記送信時刻情報で示される時刻よりも新しい場合に、前記送信先情報が当該送信先への最後のデータ送信の後に更新されているものと判定することを特徴とする請求項1に記載のデータ送信装置。 - 利用者にその識別情報を入力させて認証する認証手段と、
前記送信先情報が、当該送信先への最後のデータ送信の後に更新されているものと前記第1の判定手段により判定された場合、前記送信指示を行った利用者の識別情報が、当該送信先情報の更新を行った利用者の識別情報と同一であるか判定する第2の判定手段をさらに備え、
前記通知手段は、前記送信先情報が、当該送信先への最後のデータ送信の後に更新されているものと前記第1の判定手段により判定された場合であり、かつ前記第2の判定手段により前記送信指示を行った利用者の識別情報と前記送信情報を更新した利用者の識別情報が相違する場合に、前記送信指示をした利用者に対して、前記送信先情報が更新されていることを通知することを特徴とする請求項1または2に記載のデータ送信装置。 - 前記通知手段により前記送信先情報が更新されていることを通知する回数の上限を設定可能であり、前記通知手段は前記通知の回数が前記上限に達した場合にはそれ以上の警告を行わないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデータ送信装置。
- 前記通知手段による通知を行わない旨の指示を入力する非通知指示手段をさらに備え、
前記通知手段は、前記非通知指示手段による指示が入力されている場合には、前記送信先情報が更新されていることを通知する場合であってもその通知を行わないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデータ送信装置。 - データ送信を、ファクシミリ通信、電子メール、ファイル共有、またはファイル転送のいずれかにより行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデータ送信装置。
- 画像データを読み取る画像読み取り手段と、
読み取られた画像データを、あらかじめ記憶された送信先情報に係る送信先へと送信する送信指示を入力するための送信指示手段と、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデータ送信装置と
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - データの送信先を示す送信先情報と、該送信先情報が最後に更新された時刻を示す更新時刻情報と、当該送信先へと最後にデータの送信がされた時刻を示す送信時刻情報とを関連づけてメモリに記憶したコンピュータにより実行されるプログラムであって、
データの送信指示を受けた場合に、前記送信時刻情報と前記更新時刻情報とを参照して、前記送信指示に係る送信先情報を参照して行われた最後のデータ送信の後に、前記送信先情報が更新されているか判定する判定手段と、
前記送信先情報が、当該送信先への最後のデータ送信の後に更新されているものと前記判定手段により判定された場合、前記送信指示をした利用者に対して、前記送信先情報が更新されていることを通知する通知手段と
して前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。 - 前記プログラムはさらに、
前記送信指示に応じてデータ送信を行った場合、その時刻により、当該送信先についての前記送信時刻情報を更新する送信時刻更新手段と、
前記送信先情報が更新された場合、その時刻により、当該送信先についての前記更新時刻情報を更新する更新時刻更新手段として前記コンピュータを機能させ、
前記判定手段は、前記更新時刻情報で示される時刻が、前記送信時刻情報で示される時刻よりも新しい場合に、前記送信先情報が当該送信先への最後のデータ送信の後に更新されているものと判定することを特徴とする請求項8に記載のプログラム。 - データの送信先を示す送信先情報と、該送信先情報が最後に更新された時刻を示す更新時刻情報と、当該送信先へと最後にデータの送信がされた時刻を示す送信時刻情報とを関連づけてメモリに記憶したデータ送信装置によるデータ送信制御方法であって、
データの送信指示を受けた場合に、前記送信時刻情報と前記更新時刻情報とを参照して、前記送信指示に係る送信先情報を参照して行われた最後のデータ送信の後に、前記送信先情報が更新されているか判定する判定工程と、
前記送信先情報が、当該送信先への最後のデータ送信の後に更新されているものと前記判定工程により判定された場合、前記送信指示をした利用者に対して、前記送信先情報が更新されていることを通知する通知工程と
を備えることを特徴とするデータ送信制御方法。 - 前記送信指示に応じてデータ送信を行った場合、その時刻により、当該送信先についての前記送信時刻情報を更新する送信時刻更新工程と、
前記送信先情報が更新された場合、その時刻により、当該送信先についての前記更新時刻情報を更新する更新時刻更新工程とを更に備え、
前記判定工程では、前記更新時刻情報で示される時刻が、前記送信時刻情報で示される時刻よりも新しい場合に、前記送信先情報が当該送信先への最後のデータ送信の後に更新されているものと判定することを特徴とする請求項10に記載のデータ送信制御方法。 - 送信先識別子に関連付けて送信先情報を記憶するアドレス帳データベースと、
データの送信先として送信先識別子が指定された場合、該送信先識別子に関連づけられた送信先情報が、前記送信先識別子を指定して行われた最後のデータ送信の後に更新されているか判定する判定手段と、
前記送信先情報が、当前記送信先識別子を指定して行われた最後のデータ送信の後に更新されているものと前記判定手段により判定された場合、前記送信先識別子を指定した利用者に対して、前記送信先情報が更新されていることを通知する通知手段と
を備えることを特徴とするデータ送信装置。
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