JP4172279B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,車両用内燃機関の燃焼制御系等に使用するガスセンサに関する。
【0002】
【従来技術】
自動車エンジンの排気系にガスセンサを設置して,燃焼制御に用いることがある。このガスセンサはセラミック製の積層型ガスセンサ素子を内蔵し,この素子が排気ガス中のガス濃度を検出する役割を持つ。
【0003】
【特許文献1】
特許2659793号公報
【0004】
【解決しようとする課題】
ところで積層型ガスセンサ素子は薄いセラミック板を所定の枚数積層して構成し,機械的強度の弱いものが多く,振動や衝撃でしばしば損傷する。
特に,後述する図1にかかる構造のガスセンサでは,積層型ガスセンサ素子が絶縁碍子の先端部から突出しており,この部分で損傷を生じやすい。
【0005】
絶縁碍子の先端部から突出する長さを短くすれば損傷を生じ難くすることができる。しかしながら,突出する部分には,後述する図1,図6より明らかであるが,被測定ガス側カバー内に露出して被測定ガスにさらされ,ガス濃度の検知にかかわるガス濃度検知部がある。ガス濃度を正確に検知するためには上記ガス濃度検知部の温度を一定に保つ必要がある。そのため,積層型ガスセンサ素子に対しヒータを一体的に設けたり(後述する図6参照),別体のヒータを設けたり(後述する図15参照)して,ヒータ加熱を行う。
【0006】
この突出したガス濃度検知部を短くした場合は,ヒータによって積層型ガスセンサ素子を暖めた熱が,絶縁碍子及びハウジング側へ逃げてしまい,突出した部分にあるガス濃度検知部の温度を一定に保つことが困難となる。そのため,突出した部分は常に一定の長さを確保する必要があり,むやみに短くできるものではない。
【0007】
また,近年自動車エンジン等の内燃機関で使用される積層型ガスセンサ素子は従来よりも一層優れた早期活性が要求されている。つまり,積層型ガスセンサ素子は活性温度以上に加熱されなければ,ガス濃度の検知をすることができない。自動車エンジンの始動時より速やかにガス濃度を検知して燃焼制御機構を働かせるためには,積層型ガスセンサ素子をヒータで加熱して,より早い時間で活性温度に到達させなければならない(早期活性)。
そして,早期活性の実現には,積層型ガスセンサ素子の体格を小型化して熱容量を低減させることが有効な手段である。
【0008】
しかしながら,小型の積層型ガスセンサ素子をガスセンサに組み付けて使用するには次のような制限がある。
すなわち,後述する図1を例にあげて説明すると,このタイプのガスセンサ1では,積層型ガスセンサ素子2をハウジング10に対し固定する。
積層型ガスセンサ素子2は,該積層型ガスセンサ素子2に電力を供給したり,出力を取り出したりする端子部(図2に示す265,266)を有し,該端子部と電気的導通する板状端子部131を有する(図1参照)。
板状端子部131間の絶縁性を確保するために,積層型ガスセンサ素子2を絶縁碍子3に挿入し,絶縁碍子3に対して固定した後に,積層型ガスセンサ素子2ごと絶縁碍子3をハウジング10に挿入して,ハウジング3に対して固定する必要がある。
【0009】
その際に積層型ガスセンサ素子2と絶縁碍子3との間は封止材30によって固定されるが,この部分の強度を確保するために積層型ガスセンサ素子2の幅寸法をあまり狭くすることはできない。更に,上記板状端子部は通常複数設けるため(図2の例では表に2個,図面から見えない裏に2個),絶縁性確保のために,積層型ガスセンサ素子2の幅寸法をあまり狭くすることはできない。
一方,ガス検知部に関しては,ガス検知の機能を確保できる範囲であれば,小型化について大きな制限はない。
【0010】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,衝撃に強く損傷が生じ難い積層型ガスセンサ素子を備えたガスセンサを提供しようとするものである。
【0011】
【課題の解決手段】
本発明は,筒型のハウジングと該ハウジングに筒型の絶縁碍子を介して挿通固定された積層型ガスセンサ素子とを有し,
上記積層型ガスセンサ素子は幅細部と該幅細部よりも幅の太い幅太部とよりなり,
上記幅太部は上記絶縁碍子に対し固定された固定状態にあり,
上記幅細部は上記絶縁碍子に対し固定されないフリー状態にあると共に被測定ガス中の特定ガス濃度検出を行うガス検知部を有し,
かつ,上記フリー状態にある上記幅細部の厚みは,該幅細部の全長範囲において上記固定状態にある上記幅太部の厚みよりも厚く構成することを特徴とするガスセンサにある(請求項1)。
【0012】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
本例のガスセンサにおいて,積層型ガスセンサ素子は幅の太い幅太部と幅の細い幅細部とを有すると共に,上記フリー状態にある幅細部の厚みは,該幅細部の全長範囲において上記固定状態にある幅太部の厚みよりも厚く構成する。
上記の幅太部は絶縁碍子に対し固定された固定部であり,幅細部は絶縁碍子に固定されていないフリー状態で特定ガス濃度検出を行うガス検知部を有する。
本発明にかかるガスセンサにおいて,絶縁碍子における積層型ガスセンサ素子の保持は,幅太部をガスセンサにおける基端側に,幅細部を先端側に配置して,幅太部のみを接着剤や封止材,固定具等を利用して絶縁碍子の内側面に対し固定することで行う。
【0013】
ガスセンサに衝撃・振動が加わった場合,ガスセンサ素子において絶縁碍子からフリー状態にある幅細部は,振動・衝撃によって振れて,モーメントが加わる。
仮に絶縁碍子からフリー状態にある部分の幅が絶縁碍子に固定された固定部と同一である場合,フリー状態にある部分は上記モーメントによって折れてしまう可能性が高くなる。
本発明は,幅細部をフリー状態とすることで,モーメントによる折れの発生確率を低減することができる。なぜなら幅の細い分,絶縁碍子に固定されていないフリーな部分の重量が軽くなるため,加わるモーメントも小さくなり,耐久性の向上が見込めるためである。
また,特に,上記幅細部の厚みは,該幅細部の全長範囲において上記幅太部の厚みよりも大きく構成してある。
その上,幅細部は幅太部と比べて体積も小さく,熱容量も小さいため,積層型ガスセンサ素子の早期活性について有利である。
【0014】
以上,本発明によれば,衝撃に強く損傷が生じ難い積層型ガスセンサ素子を備えたガスセンサを提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明にかかるガスセンサは,酸素イオン導電性の固体電解質体に被測定ガス側電極と基準電極とを設け,これらの電極から構成する電気化学セルを流れる酸素イオン電流に基づいて,所定のガス濃度を測定するような積層型ガスセンサ素子を内蔵する。
また,積層型ガスセンサ素子は固体電解質板や各種絶縁板等を適宜積層して構成する(図6参照)。
【0016】
また,本発明にかかる積層型ガスセンサ素子としては,被測定ガス中の酸素濃度を測定する酸素センサ素子がある。
特定ガスを分解して酸素イオンを生成し,この酸素イオンに基づいて特定ガスの濃度を測定する積層型ガスセンサ素子もある。ここに特定ガスとしては例えばNOxやCO,HC等がある。
さらに,内燃機関の排気系に設置し,排気ガス中の酸素濃度を測定し,その測定値に基づいて内燃機関の燃焼室における空燃比(A/F)を測定する積層型ガスセンサ素子を内蔵することもある。
いずれも素子の種類に応じてガスセンサの役割が変わる。
【0017】
また,本発明のガスセンサとして後述する各実施例に記載したような構成がある。しかし,この実施例以外の構成にかかるガスセンサであっても,積層型ガスセンサ素子に幅細部と幅太部を設けることで,本発明にかかる効果を得ることができる。
【0018】
また,本発明にかかる積層型ガスセンサ素子は,素子の長手方向にかかる軸と直交する断面が長方形状となるような板状の長尺の素子である。ここに素子の幅とは,素子の長手方向に直交する方向に沿った長さであり,後述する厚みと直交する方向に沿った長さである(図4参照,w1,w2)。
【0019】
また,幅太部と幅細部の境界が直角になるような形状の場合,積層型ガスセンサ素子に振動や衝撃が加わった際に,上記直角の境界に応力が集中し,亀裂や割れが生じやすくなるおそれがある。これを回避するため,幅太部と幅細部との境界を後述する図10に示すように半径0.3〜1.0mmの円に沿った弧状の曲線,テーパ状等とすることが好ましい。
【0020】
また,幅太部において積層型ガスセンサ素子をガスセンサに固定する際は,幅太部の全面を絶縁碍子に対して固定する場合もあるが,幅太部となった部分のいずれか一箇所以上で固定を行うこともできる(図1,図14参照)。
また,ガス検知部とは,被測定ガス中の特定ガス濃度を測定に大きく寄与する部分を示し,例えば,後述する図8をではセンサセル53を構成する電極514や507を設けた領域がガス検知部となる。
【0021】
また,本発明においては,上記フリー状態にある幅細部の厚みは,該幅細部の全長範囲において上記固定状態にある幅太部の厚みよりも厚く構成する。
これにより,幅細部の強度を高めて,衝撃に強くすることができる。
なお,上記幅細部,幅太部の厚みとは,積層型ガスセンサ素子の積層方向と同じ方向に沿って計った厚みである(図5参照,d1,d2)。
【0022】
また,上記積層型ガスセンサ素子の角部はテーパー状または曲面状であることが好ましい(請求項)。
角部は応力が集中しやすいため,テーパー状としたり曲面状に構成することで応力が集中し難くする。これによって,より衝撃に強い積層型ガスセンサ素子を得ることができる。
例えば後述する図6,図12に示すように角部を面取りすることで,角部をテーパー状とすることができる。
【0023】
また,上記幅太部の厚みは0.7〜2.0mmかつ上記幅太部の幅は4.0〜6.0mmであり,上記幅細部の厚みは1.3〜2.4mmかつ上記幅細部の幅は2.5〜4.0mmであり,さらに上記幅細部の長さは8.0mm以上であることが好ましい(請求項)。
【0024】
上述した寸法にかかる積層型ガスセンサ素子は,ガスセンサに組み付ける際に割れや損傷が生じ難く,ガス濃度の検知にかかるガス検知信号等や電力供給に用いる端子部を設けた際に,これら端子部間で絶縁を容易に確保することができ,その上で早期活性や機械的強度に優れている。
【0025】
上記幅太部の厚みは,積層型ガスセンサ素子をガスセンサを構成する各種部材に対し組付ける際の割れや損傷を防ぐため0.7mm以上として強度を確保することが好ましい。さらに,上記端子部間に絶縁性を確保するため,幅太部の幅は4.0mm以上あることが好ましい。
しかしながら,積層型ガスセンサ素子の厚みや幅が大きいと熱容量が大きくなり,早期活性に不利であるため,幅太部の厚みは2.0mm以下,幅は6.0mm以下とすることが好ましい。
【0026】
また,幅細部はガス検知部を有するため,幅太部より厚みを持たせることがあるが,前述したようにあまり厚くなると早期活性に不利であるため,厚さは2.4mm以下とすることが好ましい。更に積層型ガスセンサ素子をガスセンサを構成する各種部材に対し組付ける際の割れや損傷を防ぐため幅細部の厚みは1.3mm以上とすることが好ましい。
【0027】
幅細部の幅も同様に積層型ガスセンサ素子をガスセンサを構成する各種部材に対し組付ける際の割れや損傷を防ぐため4.0mm以下とすることが好ましい。
更に,積層型ガスセンサ素子の体格が小さいほど早期活性は有利ではあるが,積層型ガスセンサ素子をヒータを用いて加熱する際にヒータからの熱を受ける面積が小さすぎると熱を効率よく受け取れないため,幅を2.5mm以上とすることが好ましい。
【0028】
更に,幅細部の長さが短すぎる場合,熱が容易に絶縁碍子等に逃げてしまうため,ガス検知部を有する幅細部の温度を一定にするために,幅細部の長さは8.0mm以上とすることが好ましい。
また,幅細部の長さが長すぎると絶縁碍子よりフリーとなっている幅細部に,前述した振動・衝撃により加わるモーメントが大きくなるため20.0mm以下とすることが好ましい。
【0029】
また,上記積層型ガスセンサ素子は,固体電解質板と該固体電解質板に設けた被測定ガスに接する電極と基準ガスと接する電極とよりなるセンサセルと,該センサセルを活性温度に加熱する通電により発熱する発熱体を備えたヒータとを有し,上記ヒータにおける発熱体と上記センサセルにおける一対の電極におけるいずれか近いほうとの最短距離は0.4〜1.8mmであることが好ましい(請求項)。
【0030】
積層型ガスセンサ素子の組付け強度を確保するためには薄すぎると割れを生じやすくなる。この点から0.4mm以上の最短距離が必要であり,その一方で積層型ガスセンサ素子が厚いほど早期活性時間に不利であることから,厚さを1.8mm以下にすることが好ましい。これにより,強度と早期活性とが両立した積層型ガスセンサ素子を得ることができる。
なお,発熱体に対してより近い位置にある電極との距離を上記最短距離に採用する。
例えば図13にかかるガスセンサ素子では,スペーサの厚みが上記最短距離に相当する。電極の厚みや発熱体の厚みはスペーサの厚みに比べて無視できる程薄いためである。
【0031】
【実施例】
以下に,図面を用いて本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本例にかかるガスセンサ1は,図1〜図6に示すごとく,筒型のハウジング10と該ハウジング10に筒型の絶縁碍子3を介して挿通固定された積層型ガスセンサ素子2とを有し,上記積層型ガスセンサ素子2は幅細部21と該幅細部21よりも幅が太い幅太部22とよりなり,上記幅太部22は上記絶縁碍子3に対し固定された固定状態にあり,上記幅細部21は上記絶縁碍子3に対し固定されないフリー状態にあると共に被測定ガス中の特定ガス濃度検出を行うガス検知部を有する。
【0032】
以下,詳細に説明する。
本例のガスセンサ1は,図1に示すごとく,筒型のハウジング10の基端側に大気側カバー12を,先端側に被測定ガス側カバー11を備え,ハウジング10内に絶縁碍子2に挿通した積層型ガスセンサ素子2を有する。
絶縁碍子3の基端側には大気側絶縁碍子125を設ける。
積層型ガスセンサ素子2の基端側は大気側絶縁碍子125内において,板状端子部131,接続端子部134を介してリード線135と電気的導通を採った端子部265,266(後述する図2参照)を備える。
また,積層型ガスセンサ素子2の先端側は被測定ガス側カバー11内に露出し,ここで被測定ガス中の所定のガス濃度を測定する。
【0033】
上記絶縁碍子3は,図2,図3に示すごとく,基端側が大径部32,先端側が大径部32より細い小径部31となっており,全体として筒型である。この絶縁碍子3に積層型ガスセンサ素子2を挿入し,封止材30にて積層型ガスセンサ素子2の外側面と絶縁碍子3の内側面との間を気密的に封止すると共に積層型ガスセンサ素子2を絶縁碍子3に対し固定する。
封止材30としてはガラス材料のほか,タルク等の粉末シール材や各種耐熱性の接着樹脂等を用いることができる。
【0034】
そして,上記封止材30によって積層型ガスセンサ素子2が固定されているのは,積層型ガスセンサ素子2の幅太部22のみである。図2,図3に示すように,幅太部22の図面左方における端部まで封止材30が充填され,幅太部22は絶縁碍子3に強く固定されている。しかし,幅細部21と絶縁碍子3との間には封止材30がなく,幅細部21はフリーの状態にある。
【0035】
上記積層型ガスセンサ素子2について説明する。
図4〜図6に示すごとく,上記積層型ガスセンサ素子2は,板状の酸素イオン導電性の固体電解質板26と該固体電解質板26の両面に設けた一対の電極261,262とよりなり,電極262はスペーサ25にて構成した基準ガス室250と対面し,電極261はスペーサ27と拡散抵抗層28にて構成した被測定ガス室250と対面する。また,スペーサ25には,通電により発熱する発熱体290を備えたヒータ基板29を積層する。
【0036】
この積層型ガスセンサ素子2は,図4に示すごとく,電極261,262を備えた側が幅細部21に,端子部265,266を備えた側が幅太部22となっている。つまり幅細部21にガス検知部がある。幅細部21の幅w1,幅太部22の幅w2はそれぞれ一様である。上記端子部265,266は積層型ガスセンサ素子2の出力取り出し用の端子部である。
また,図5に示すごとく,幅細部21の厚みd1は幅太部22の厚みd2よりも厚く,また幅細部21の厚みd1,幅太部22の厚みd2はそれぞれ一様である。また,この積層型ガスセンサ素子2の断面形状は略長方形であるが,図6に示すごとく,ヒータ基板29の角部にテーパー部295を設け,この部分での応力集中をさけて,より衝撃に強くする。なお,図6は幅細部21の断面図である。
【0037】
次に,本例のガスセンサの作用効果について説明する。
本例のガスセンサ1の絶縁碍子3における積層型ガスセンサ素子2の保持は,幅太部22をガスセンサ1の基端側に,幅細部21を先端側に配置して,幅太部22のみを封止剤30を利用して絶縁碍子3に対し固定することで行う。
【0038】
衝撃が加わった場合に応力が生じて割れやクラック等が生じやすいのは絶縁碍子3に対し固定されいないフリーな部分である。本例ではフリーな部分の幅を細くして応力の集中が生じ難くなるようにする。
以上,本例によれば,衝撃に強く損傷が生じ難い積層型ガスセンサ素子を備えたガスセンサを提供することができる。
【0039】
(実施例2)
本例にかかるガスセンサ1は,図7に示すごとく,ハウジング10と,該ハウジング10に絶縁碍子41,粉末シール材42,パッキン43,絶縁碍子44を介して挿通固定された積層型ガスセンサ素子5とを有する。
また,本例のガスセンサ1は,上記ハウジング10の基端側で上記絶縁碍子44の上側にかしめ固定された大気側カバー451,452を有し,また上記大気側カバー452の内側に設けた大気側絶縁碍子45を有する。また上記ハウジング10の先端側に設けた被測定ガス側カバー11を有する。
また,本例の積層型ガスセンサ素子5も幅太部52と幅細部51とを有する。幅太部52のすぐ上方には積層型ガスセンサ素子5の軸方向に突出した鍔部520があって,この鍔部520の先端側が上記ハウジング10に当接する。
【0040】
図8,図9に示すごとく,本例の積層型ガスセンサ素子5は,図面上から順に,ガス遮蔽層501,多孔質拡散抵抗層502,被測定ガス室531形成用のスペーサ503,絶縁層509,センサセル53形成用の固体電解質板511,基準ガス室532形成用のスペーサ515,ヒータ基板518を積層して構成する。固体電解質板511はジルコニアセラミックからなり,他のガス遮蔽層501やスペーサ503等はアルミナセラミックからなる。
【0041】
センサセル53は固体電解質板511上で被測定ガス室531に面する電極507と基準ガス室532に面する電極514からなる。電極507と電気的に導通したリード部504,端子部506,電極514と電気的に導通したリード部513,内部端子部512,スルーホール510,508,端子部505とが絶縁層509,固体電解質板511にそれぞれ設けてある。また,ヒータ基板518には,発熱体517,リード部516,スルーホール519,端子部520が設けてある。
【0042】
次に,上記積層型ガスセンサ素子5の製造方法について説明する。
まず,ガス遮蔽層501,多孔質拡散抵抗層502,スペーサ503,固体電解質板511,スペーサ515,ヒータ基板518形成用のグリーンシートを作製する。このグリーンシートの作製にはドクターブレード法,押出し成型法を利用した。また,スペーサ515は射出成形の他,ドクターブレード法,押出し成型法で得られたグリーンシートに溝を掘る加工を施すこと,およびコの字型のシートと平板シートを積層して得ることができる。
また,それぞれのグリーンシートの形状は図8に示す焼成後の形状とほぼ同じである。ただし焼成によってグリーンシートは収縮するため,若干サイズが大きくなっている。
【0043】
次いで,固体電解質体511用のグリーンシートに対し,絶縁層509となる印刷部をアルミナペーストを用いて印刷成形した後,電極507,電極514,リード部504,513,端子部505,506,512となる印刷部を白金ペーストを用いて印刷形成した。次いで,絶縁層509,固体電解質板511に対しスルーホール510,508用の導体材料を充填した貫通穴を設けた。
また,ヒータ基板518用のグリーンシートに対し,発熱体517,リード部516,端子部520となる印刷部をタングステン,白金等のペーストを用いて印刷形成した。また,ヒータ基板518にもスルーホール519用の導体材料を充填した貫通穴を設けた。
次に,各グリーンシートを図8,図9に示す構成となるよう積層して積層体となし,該積層体を加圧しながら約1500℃〜1600℃で焼成した。
これにより,積層型ガスセンサ素子5を得た。
【0044】
ここで,上記積層型ガスセンサ素子5に幅太部52と幅細部51を形成する方法について説明する。
一つは焼成前に形成する方法で,各グリーンシートを積層する前に打抜き,切断等により形成させたものを積層する場合と,積層後に幅細部と幅太部を形成するように加工する場合がある。
一方,焼成後に形成する場合は,焼成を終えた後に幅細部としたい箇所を研削する。これらいずれの方法でも上記積層型ガスセンサ素子5を得ることができる。
【0045】
(実施例3)
本例にかかる積層型ガスセンサ素子6は,幅太部と幅細部の境界が曲線状にて形成されている。
図10〜図13に示すごとく,本例の積層型ガスセンサ素子6は,図面上から順に,ガス遮蔽層601,多孔質拡散抵抗層602,被測定ガス室633形成用のスペーサ603,センサセル63形成用の固体電解質板604,絶縁層605,基準ガス室634形成用のスペーサ606,絶縁層607,608,ヒータ基板609を積層して構成する。固体電解質板606はジルコニアセラミックからなり,他のガス遮蔽層601やスペーサ603等はアルミナセラミックからなる。
【0046】
センサセル63は固体電解質板604上で被測定ガス室633に面する電極631と基準ガス室634に面する電極632からなる。また,電極631と電気的に導通したリード部635,端子部637,電極632と電気的に導通したリード部636,端子部638とが設けてある。また,絶縁層608,ヒータ基板609には,発熱体637,リード部638,端子部(図示略)等が設けてある。
図12はセンサセル63のある位置での矢視断面,図13はリード部635や636のある位置での矢視断面である。
また,積層型ガスセンサ素子6の角部690はいずれも面取りして斜面状となっている。
【0047】
図10に示すごとく,上記積層型ガスセンサ素子6の幅細部61における幅はt1で3.2mm,幅太部62における幅t2は4.5mmである。また,図11に示すごとく,幅細部61の厚みt3は2.1mmで,幅太部62の厚みt4は1.6mmである。
上記積層型ガスセンサ素子6を構成する各部の厚みは,ガス遮蔽層601が0.16mm,多孔質拡散抵抗層602が0.24mm,スペーサ603が0.03mm,固体電解質板604が0.16mm,絶縁層605が0.03mm,スペーサ606が1.2mm,絶縁層607,608は共に0.03mm,ヒータ基板609は0.16mmである。基準ガス室634の高さT1は0.6mmであり,幅T2は1.12mmである。
【0048】
図10に示すごとく,上記積層型ガスセンサ素子6の幅細部61と幅太部62との境界620は弧状であり,境界620は直径が0.65mmとなる円弧の一部となる形状を備える。
本例にかかる積層型ガスセンサ素子6をガスセンサに搭載する際は,上記幅太部61においてガスセンサを絶縁碍子等に固定して,上記幅細部62はフリー状態とする。また,上記センサセル36は幅細部62の範囲内で形成され,ここがガス検知部となる。
このような積層型ガスセンサ素子6を設けたガスセンサは,実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
また,本例の積層型ガスセンサ素子6の発熱体とセンサセル63における電極632との最短距離は,図12よりスペーサ606と絶縁層609の厚みを足した値となり,1.23mmである。そして上記最短距離は0.4〜1.8mmの範囲にあり,強度と早期活性とが両立した積層型ガスセンサ素子を得ることができる。
その他詳細は実施例1と同様である。
【0049】
(実施例4)
本例にかかるガスセンサ7は,図14,図15に示すごとく,積層型ガスセンサ素子70に対し別体のヒータ75を設けた構成である。
図14に示すごとく,ガスセンサ7は,ハウジング71に挿通固定された積層型ガスセンサ素子70と,該ハウジング71の先端側に設けた被測定ガス側カバー73,基端側に設けた大気側カバー721と722とを有する。また,大気側カバー721,722の内部には,積層型ガスセンサ素子70に接続された接続部741,該接続部741と導通し,外部から引き込まれたリード線742,積層型ガスセンサ素子71を上記ハウジング71内に保持する絶縁碍子710,リード線742を挿通して上記大気側カバー722の基端側内部にかしめ固定する弾性絶縁部材74とを設ける。
そして,上記積層型ガスセンサ素子70は幅細部72と幅太部71とよりなり,幅太部71は上記絶縁碍子710の内部でリング状の固定具711により固定される。幅細部72はフリー状態である。
【0050】
また,上記積層型ガスセンサ素子70は,図15に示すごとく,図面上から順に保護層701,固体電解質板702,多孔質層703,固体電解質板704とを積層して構成した本体部700と,3枚の絶縁層751〜753とその間に設けた発熱体750からなる別体のヒータ75とからなる。
本体部700は,センサセル73とポンプセル74とを有する。ポンプセル74,センサセル73はいずれも幅細部72の範囲内に形成され,ここがガス検知部となる。
センサセル73は固体電解質板702に設け,緻密でガス不透過の保護層701と対面した電極731と,多孔質層703を介して被測定ガスが入る被測定ガス室730と対面した電極732とを有する。
【0051】
ポンプセル74は固体電解質板704に設け,被測定ガス室730と対面した電極741と,ヒータ75と対面した電極742とよりなり,電極742の表面は多孔質の保護層705で覆われている。
また,本例の積層型ガスセンサ素子70は,図14に示すごとく,幅太部71の図面下方の一部の領域でのみ絶縁碍子710に対し固定する。図面の上方の積層型ガスセンサ素子70はフリー状態である。
以上,本例にかかる積層型ガスセンサ素子70を搭載したガスセンサ7も実施例1と同様の作用効果を得ることができる。その他詳細は実施例1と同様である。
【0052】
(実施例5)
本例にかかる積層型ガスセンサ素子8は2セル型でヒータが一体化した構成である。
図16に示すごとく,積層型ガスセンサ素子8は,上から順に保護層801,固体電解質板802,803,基板804,805を積層してなる。固体電解質板802と803との間は多孔質層807を備えた被測定ガス室808がある。保護層801から固体電解質板803に達するガス導入穴806から入った被測定ガスは,上記多孔質層807を介して被測定ガス室808に達する。
基板804と805との間には,絶縁層851に包まれた発熱体850からなるヒータ85が設けてある。
【0053】
上記積層型ガスセンサ素子8はポンプセル83とセンサセル84とを有する。
ポンプセル83は,固体電解質板802で保護層801と対面する箇所にある電極831と,被測定ガス室808と対面する電極832とよりなる。センサセル84は被測定ガス室808と対面する電極841と基準ガス室810と対面する電極842とよりなる。基準ガス室808は固体電解質板803と804との間に形成される。
【0054】
このような構成にかかる積層型ガスセンサ素子8に幅太部と幅細部を設けて,幅太部においてガスセンサの絶縁碍子に対し固定し,上記ポンプセル83とセンサセル84を幅細部の範囲に設け,ガス検知部とすることで,実施例1と同様の作用効果を得ることができる。その他詳細は実施例1と同様である。
【0055】
(実施例6)
本発明にかかる幅太部と幅細部とを有する積層型ガスセンサ素子と,幅が全体として均一な比較例にかかる積層型ガスセンサ素子とを準備して,両者の電極表面温度,活性時間について比較測定した。
【0056】
本例で使用した積層型ガスセンサ素子2は,図17,図18に示すごとく,ガス不透過の保護層282,多孔質拡散抵抗層281,固体電解質板26,スペーサ25,ヒータ基板29を積層して構成する。保護層282と多孔質拡散抵抗層282には電極261の表面に到達する貫通穴を設け,該貫通穴に熱電対を備えた抵抗温度計209を挿入し,電極表面温度を測定できるようにした。
本発明にかかる積層型ガスセンサ素子は図17とは異なり,実施例1等に記載があるように幅太部と幅細部とを有し,幅細部の幅が3.2mmである。比較例にかかる積層型ガスセンサ素子は,図17に示すように素子の全体で幅が均一で4.5mmである。
【0057】
本発明と比較例にかかる積層型ガスセンサ素子に通電して,発熱体290を発熱させた。通電開始後からの電極表面温度の時間変化を抵抗温度計で測定して,図20に記載した。
また,活性時間の測定は,まず,室温20℃,大気中においてセンサセル53の基準ガス室532に面する電極508を正極,被測定ガス室531に面する電極507を負極として0.4Vの電圧を印加する。次に発熱体517とリード部516からなるヒータに電力を投入する。
このとき,センサセル53の電極間に流れる電流は温度が上昇すると共に増加することから,素子の温度が800℃の時の電流値をIL800とすると,センサセル53の電極間にIL800×0.8となる電流が流れた時点をセンサの活性とし,このヒータに電力を投入してから,センサセル53の電極間にIL800×0.8となる電流が流れるまでの時間を計測するという方法で行った。
【0058】
なお,素子温度とセンサセル53の電極間に流れる電流値の関係は,活性時間の測定前に,放射温度計にて素子温度を計測しながら,所望の温度で安定するようにヒータの電力値を調整し,その温度での大気中においてセンサセル53の基準ガス室532に面する電極508を正極,被測定ガス室531に面する電極507を負極として0.4Vの電圧を印加した際に流れる電流値を計測することにより求める。
【0059】
図19,図20に示すごとく,幅細部の幅が3.2mmの素子の場合は,素子の熱容量が小さいため,幅が4.5mmで均一な比較例にかかる素子の場合よりも,電極表面温度が速やかに上昇し,その結果センサの活性時間も短くなった。
このように,幅太部と幅細部を備えた本発明にかかる素子は活性時間を短くすることができる。
【0060】
(実施例7)
積層型ガスセンサ素子の幅細部の幅と落下強度との関係について説明する。
本例では,積層型ガスセンサ素子の幅太部を4.5mmに固定し,幅細部の幅を適宜変更したものを何種類か準備して以下の要領で落下強度試験を行った。
すなわち,積層型ガスセンサ素子にもっとも負荷のかかる状況を想定し,積層型ガスセンサ素子の向きが床面109と平行に固定できるようにガスセンサ1を図21に示す状態で保持具(図示略)を用いて保持し,その後,保持具をはずして床面109めがけて落下させた。落下による積層型ガスセンサ素子2の破壊確率と幅細部の幅との関係を図22に記載した。落下距離hは1mとした。
図22によれば,幅細部の幅を4mm以下とすることで,ガスセンサの落下強度が改善され,素子割れが発生し難くなることが分かった。
【0061】
(実施例8)
本例は,積層型ガスセンサ素子の幅細部の長さと落下強度との関係について説明する。
本例では,積層型ガスセンサ素子の幅太部を4.5mmに,幅細部の幅を3.2mmにそれぞれ固定し,絶縁碍子より突出しフリーとなっている幅細部の長さを変更したものを何種類か準備して以下の要領で落下強度試験を行った。
【0062】
すなわち,前述した実施例7と同様に積層型ガスセンサ素子にもっとも負荷のかかる状況を想定し,積層型ガスセンサ素子の向きが床面と平行に固定できるようにガスセンサ1を図21に示す状態で保持具(図示略)を用いて保持し,その後,保持具をはずして床面109めがけて落下させた。
落下による積層型ガスセンサ素子2の破壊確率と絶縁碍子3より突出し,フリーとなっている幅細部の長さの関係を図23に記載した。
図23によれば,幅細部の長さを20mm以下とすることで,ガスセンサの落下強度が改善され,素子割れが発生し難くなることが分かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,ガスセンサの断面説明図。
【図2】実施例1における,積層型ガスセンサ素子と絶縁碍子との固定状態の説明図。
【図3】実施例1における,積層型ガスセンサ素子と絶縁碍子との固定状態の要部説明図。
【図4】実施例1における,積層型ガスセンサ素子の平面図。
【図5】実施例1における,積層型ガスセンサ素子の側面図。
【図6】実施例1における,積層型ガスセンサ素子の断面説明図。
【図7】実施例2における,ガスセンサの断面説明図。
【図8】実施例2における,積層型ガスセンサ素子の斜視展開図。
【図9】実施例2における,積層型ガスセンサ素子の断面説明図。
【図10】実施例3における,積層型ガスセンサ素子の平面図。
【図11】実施例3における,積層型ガスセンサ素子の側面図。
【図12】図10にかかるA−A矢視断面図。
【図13】図10にかかるB−B矢視断面図。
【図14】実施例4における,ガスセンサの断面説明図。
【図15】実施例4における,積層型ガスセンサ素子の断面説明図。
【図16】実施例5における,積層型ガスセンサ素子の断面説明図。
【図17】実施例6における,積層型ガスセンサ素子の説明図。
【図18】図17にかかるD−D矢視断面図。
【図19】実施例7における,幅細部の幅と活性時間との関係を示す線図。
【図20】実施例7における,電極表面温度と時間との関係を示す線図。
【図21】実施例7における,落下強度試験にかかる説明図。
【図22】実施例7における,幅細部の幅と破壊確率との関係を示す線図。
【図23】実施例8における,幅細部の長さと破壊確率との関係を示す線図。
【符号の説明】
1...ガスセンサ,
10...ハウジング,
2...積層型ガスセンサ素子,
21...幅細部,
22...幅太部,
3...絶縁碍子,

Claims (4)

  1. 筒型のハウジングと該ハウジングに筒型の絶縁碍子を介して挿通固定された積層型ガスセンサ素子とを有し,
    上記積層型ガスセンサ素子は幅細部と該幅細部よりも幅の太い幅太部とよりなり,
    上記幅太部は上記絶縁碍子に対し固定された固定状態にあり,
    上記幅細部は上記絶縁碍子に対し固定されないフリー状態にあると共に被測定ガス中の特定ガス濃度検出を行うガス検知部を有し,
    かつ,上記フリー状態にある上記幅細部の厚みは,該幅細部の全長範囲において上記固定状態にある上記幅太部の厚みよりも厚く構成することを特徴とするガスセンサ。
  2. 請求項1において,上記積層型ガスセンサ素子の角部はテーパー状または曲面状であることを特徴とするガスセンサ。
  3. 請求項1又は2において,上記幅太部の厚みは0.7〜2.0mmかつ上記幅太部の幅は4.0〜6.0mmであり,
    上記幅細部の厚みは1.3〜2.4mmかつ上記幅細部の幅は2.5〜4.0mmであり,
    さらに上記幅細部の長さは8.0mm以上であることを特徴とするガスセンサ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において,上記積層型ガスセンサ素子は,固体電解質板と該固体電解質板に設けた被測定ガスに接する電極と基準ガスと接する電極とよりなるセンサセルと,
    該センサセルを活性温度に加熱する通電により発熱する発熱体を備えたヒータとを有し,
    上記ヒータにおける発熱体と上記センサセルにおける一対の電極におけるいずれか近いほうとの最短距離は0.4〜1.8mmであることを特徴とするガスセンサ。
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