JP3783375B2 - 空燃比センサ素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,自動車用内燃機関の空燃比制御等に利用される空燃比センサ素子に関する。
【0002】
【従来技術】
従来,車両の内燃機関において空燃比が適当でない場合には,エネルギー(燃料)の損失となると共に大気汚染の原因となる。そのため,空燃比センサを用いて内燃機関の空燃比制御を行っている。
このような空燃比センサとしては,酸素イオン導電性の固体電解質体とその表面に設けた一対の電極よりなるセンサ部を有する空燃比センサ素子が用いられている。
【0003】
また,上記空燃比センサ素子はセンサ部が活性温度に加熱されなければ正確な空燃比を検出することができない。このため,上記空燃比センサには別途発熱部を有するヒータを設け,該ヒータによって常時空燃比センサ素子のセンサ部を活性温度に保持して使用する。
そして,従来センサ部に対しヒータを一体的に設け,センサ部の速熱性を高めた構造の空燃比センサ素子が考案されていた。このような空燃比センサ素子は内燃機関の始動後まもなく正確な空燃比を測定することができる。
【0004】
ところで近年の排ガス規制強化に対応するため,より一層の空燃比センサ素子の優れた速熱性に対するニーズがある。
しかしながら,上記従来技術においてはまだまだセンサ部とヒータとが離れていることから,ヒータによるセンサ部の急速加熱という点において不充分であった。
従って,センサ部とヒータにおける発熱部とを一層近づけて構成した各種の空燃比センサ素子が提案されていた(特開昭60−128348号,特開昭60−98349号,特開昭61−241658号)。
【0005】
このような空燃比センサ素子としては,例えば,図7に示すごとき構造のものが知られている。
この空燃比センサ素子9は,測定電極911と基準電極912と,両者の間に配置された固体電解質体915とよりなるセンサ部91を有し,該センサ部91における測定電極911を配置した側には多孔質絶縁層97を介して発熱部920と絶縁層921,922とよりなるヒータ92が設けてある。
なお,同図において符号910は基準ガスである大気が導入された大気室,98は大気室基板である。
【0006】
【解決しようとする課題】
しかしながら,以上に述べた従来技術にかかる空燃比センサ素子でもってULEV規制等に対応可能な検出開始時間を得ようとした場合,発熱部の温度を相当高くする必要があった。
そして,上記ヒータはセンサ部の片側に面するよう配置されていることから,空燃比センサ素子に熱分布を生じせしめるおそれがあった。熱分布が生じた場合には空燃比センサ素子に熱応力が生じ,素子の損傷を招く恐れがあった。
【0007】
本発明は,かかる問題点に鑑み,速熱性に優れ,熱応力による損傷が生じ難い空燃比センサ素子を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】
説明の都合上,まず参考発明につき説明する。
参考発明は,一対の電極の間に発熱部を内蔵した固体電解質体を配置してなるセンサ部を有する空燃比センサ素子ある。
【0009】
上記発熱部としては,例えば通電により発熱するPt,Pt−Rh,Pt−Pd等の抵抗発熱体を絶縁材料で被覆したものを用いることができる(実施形態例1参照)。これにより,センサ部の空燃比検出精度を高めることができる。
【0010】
次に,その作用につき,以下に説明する。
上記参考発明にかかる空燃比センサ素子は,一対の電極の間に発熱部を内蔵した固体電解質体を配置したセンサ部を持っている。
このため,発熱部が直接かつ内部からセンサ部を加熱することができるため,空燃比センサ素子の速熱性を高めることができる。また,急速加熱の際に消費される電力を低減させることができる。また,発熱部の発熱量を減じることもできる。
【0011】
また,発熱部がセンサ部の内部に存在するため,センサ部に熱分布を生じさせることなく均一に加熱することができる。このため,熱応力による損傷を防止することができる。
更に,センサ部に発熱部を内蔵することで,別途ヒータを設ける手間とコストを省くことができる。このため製造工程,素材費を低減することが可能となる。
【0012】
以上のように,参考発明によれば,速熱性に優れ,熱応力による損傷が生じ難い空燃比センサ素子を提供することができる。
【0013】
なお,上記空燃比センサ素子としては,いわゆる限界電流式の酸素センサ素子として機能するセンサ部を有するもの,酸素濃淡起電力式の酸素センサ素子として機能するセンサ部を有するものの双方を挙げることができる。
【0014】
また,センサ部が2つ以上あるもの,後述する実施形態例2に示したようなポンプセルを持った2セルタイプの空燃比センサ素子も本発明を適応することができる。特に2セルタイプ等でポンプセルを有するものについては,該ポンプセルに対し上記発熱部を内蔵させることが好ましい。これにより,センサ部と共にポンプセルの速熱性を高めることができる。
【0015】
また,センサ部の電極が固体電解質を介して対面する位置にあるよう構成されたセンサ部(実施形態例1)の他,電極が固体電解質の同じ側の面に配置されたようなセンサ部についても参考発明を適用することができる。
【0016】
また,空燃比センサ素子としては,以下に示す積層型の他にコップ型の固体電解質体よりなるものを挙げることもできる。
この場合,例えば,後述の図6に示すごとき測定電極の周囲に絶縁層を設け,その上に発熱体を印刷形成し,更にその表面を覆うように被覆絶縁層を形成し,発熱部とすることができる(実施形態例3参照)。
【0017】
次に,上記空燃比センサ素子は積層型であることが好ましい。
これにより,薄肉の固体電解質内部への発熱部の形成が容易であるため,安価な製造コストで空燃比センサ素子を作製することができる。また,空燃比センサ素子は積層型であることから薄肉であり,従って低熱容量である。このため,周囲雰囲気の温度が仮に低下した場合,これに伴う熱損失の影響を防止することができる。
【0018】
次に,本願における請求項の発明は,基準電極を設けた薄板状の基準側の固体電解質体と被測定ガスに曝され測定電極を設けた薄板状の測定側の固体電解質体とよりなり,かつ上記基準側の固体電解質体と上記測定側の固体電解質体との間には発熱部が内蔵されるセンサ部を有し,
上記発熱部は発熱体を積層した絶縁層と該絶縁層及び発熱体の表面を被覆する被覆絶縁層とよりなり,また上記被覆絶縁層及び上記絶縁層において,上記測定電極及び上記基準電極と対面する部分には両電極間の酸素イオン導電性を確保するための連結用固体電解質体が埋設されていることを特徴とする空燃比センサにある(後述する実施形態例1,図1参照)。
【0019】
このような構造とすることにより,上述参考発明における記載と同様の効果を得ることができる他,絶縁層で基準電極と測定電極との間の酸素イオンの移動を妨げることなく,また内蔵された発熱部として構成することができるため低電力での加熱が可能であり,発熱部中の発熱体を流れる電流が空燃比センサの精度に与える影響が少なく,精密なセンサ信号を得ることができる。
なお,上記発熱体は通電により発熱する抵抗発熱体により構成されている。
【0020】
次に,請求項2の発明は被測定ガスに曝され第1ポンプ電極を設けた薄板状の第1固体電解質体と,第2ポンプ電極を設けた第2固体電解質体とよりなり,かつ上記第1固体電解質体と上記第2固体電解質体との間には発熱部が内蔵されるポンプセルと,
上記ポンプセルにより被測定ガスが導入され,上記第2ポンプ電極と接する被測定ガス室に面し,測定電極を設けた薄板状の測定側の固体電解質体と基準電極を設けた薄板状の基準側の固体電解質体とよりなるセンサ部とよりなり,
更に上記発熱部は発熱体を積層した絶縁層と該絶縁層及び発熱体の表面を被覆する被覆絶縁層とよりなり,また上記被覆絶縁層及び上記絶縁層において,上記第1ポンプ電極及び上記第2ポンプ電極と対面する部分には両電極間の酸素イオン導電性を確保するための連結用固体電解質体を埋設してなることを特徴とする空燃比センサにある。
【0021】
このような構造とすることにより,上述の記載と同様の効果を得ることができる他,絶縁層で第1電極と第2電極との間の酸素イオンの移動を妨げることがなく,また内蔵された発熱部として構成することができるため低電力での加熱が可能であり,更に発熱部中の発熱体を流れる電流が空燃比センサの精度に与える影響が少ない。以上のことより精密なセンサ信号を得ることができる。
更に,本請求項にかかる発明によれば,上述するごとき優れた効果を有する2セル型の空燃比センサを得ることができる。
【0022】
更に,請求項3の発明のように,請求項2において上記センサ部における測定側の固体電解質体と上記基準側の固体電解質体との間には発熱部が内蔵されてなり,
更に上記発熱部は発熱体を積層した絶縁層と該絶縁層及び発熱体の表面を被覆する被覆絶縁層とよりなり,
また上記被覆絶縁層及び上記絶縁層において上記測定電極及び上記基準電極と対面する部分には,両電極間の酸素イオン導電性を確保するための連結用固体電解質体埋設されていることが好ましい。
本請求項にかかる発明においては,ポンプセル及びセンサ部の双方に発熱部を内蔵しているため,更に確実に本発明にかかる効果を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施形態例1
本発明の実施形態例にかかる空燃比センサ素子につき,図1〜図3を用いて説明する。なお,本例の空燃比センサ素子は自動車用内燃機関の排気系に取付けられて使用させる。本例において,後述する測定電極153,基準電極154をそれぞれ酸素ポンピング用電極として用いることにより,限界電流式の空燃比センサ素子として使用することができる。
【0024】
図1に示すごとく,本例の空燃比センサ素子1は,一対の電極153,154の間に発熱部12を内蔵した固体電解質体151,152を配置してなるセンサ部11を有する。
【0025】
以下詳細に説明する。
図1及び図2に示すごとく,上記空燃比センサ素子1はセンサ部11と大気導入部18と電極保護膜17とよりなる積層型のセンサである。
上記センサ部11は基準電極154を設けた薄板状の基準側の固体電解質体152と測定側の測定電極153を設けた固体電解質体151とよりなり,両固体電解質体151,152との間には発熱部12が配置されている。
なお,上記測定電極153を被覆するように上記電極保護膜17が形成されている。
【0026】
上記発熱部12は発熱体120を設けた絶縁層122と該絶縁層122及び発熱体120とを被覆する被覆絶縁層121とよりなる。また,被覆絶縁層121及び絶縁層122において,上記測定電極153及び基準電極154と対面する部分には測定電極153と基準電極154との酸素イオン導電性を確保するための連結用固体電解質体123,124が埋め込まれている。
なお,上記発熱体120には通電用のリード線を接続するためのリード部129が一体的に設けてある。
また,図3に示すごとく,上記発熱体120は上記空燃比センサ素子1を投影的に見たときに測定電極153及び基準電極154の周囲を取り囲むように形成する。
【0027】
上記固体電解質体152と隣接して基準ガスである大気の導入室180となる溝部185を設けた大気導入板181が配置されている。また,この大気導入板181と隣接して溝部185を閉口させる閉口板182が配置されている。
【0028】
次に,本例にかかる空燃比センサの製造方法について説明する。
固体電解質151,152用のジルコニアグリーンシートを成形する。
イットリアを添加した平均粒径0.6μmのジルコニア原料粉末71.7wt%,有機バインダのポリビニルブチラール2.5wt%,可塑剤のフタル酸ヂブチル5.9wt%,分散剤のソルビタントリオレート0.7wt%,それらを溶解,分散させる有機溶剤の,エタノール・トルエン混合溶剤19.2wt%を秤量し,これらを混合してスラリーを準備し,該スラリーをドクターブレード法により成形して厚さ100μmのシートを得た。このシートを所定の寸法に打ち抜き,2枚のジルコニアグリーンシートを得た。
【0029】
次に,上記のジルコニアグリーンシートの1枚に対し,被覆絶縁層121用のアルミナペーストを印刷する。そして,被覆絶縁層121の上に白金ペーストを用いて発熱体120及びリード部129用の印刷パターンを設ける。更にその上に絶縁層122用のアルミナペーストを印刷し,両アルミナペーストにて上記印刷パターンを挟む。
【0030】
なお,アルミナペーストの印刷に当たっては,測定電極153及び基準電極154と対面する位置に空隙を設けて印刷する。その後,この空隙にはジルコニアペーストをスクリーン印刷して充填し,表面を平坦とする。
【0031】
最後にこのように処理したジルコニアグリーンシートの上に残った他の一枚のグリーンシートを積層し,80℃,30MPaの条件で加熱圧着し,積層体を得た。得られた積層体の表面に測定電極153,基準電極154用の白金ペーストを印刷した。
【0032】
また,電極保護膜17,溝部185を設けた大気導入板181,閉口板182用のグリーンシートを別途準備する。
なお,これらの材質としては,空燃比センサ素子1が冷熱環境下で使用されることから,上記固体電解質体151,152の材料と同等の熱膨張係数を有するものであることが望ましく,例えば,上記固体電解質体151,152と同じくジルコニアを用いることが好ましい。また,あるいはアルミナ,スピネル等が好ましい。
これらのグリーンシートを図2に示すごとき位置関係となるように積層し,その後一体焼成する。
以上により,本例にかかる空燃比センサ素子を得た。
【0033】
次に,本例における作用効果につき説明する。
本例にかかる空燃比センサ素子1は,測定電極153と基準電極154との間に発熱部12を内蔵した固体電解質体151,152を配置したセンサ部11を持っている。
このため,発熱部12が直接かつ内部からセンサ部11を加熱することができるため,空燃比センサ素子1の速熱性を高めることができる。また,発熱部の温度が高くなくとも充分に素早くセンサ部11の加熱を行うことができる。よって,急速加熱の際に消費される電力を低減することができる。また,発熱部12の発熱量を減じることもできる。
【0034】
また,本例においては特に発熱部12中の発熱体120を,図3に示すごとく,測定電極153,基準電極154の周囲を取り囲むような位置に設けているため,各電極153,154を効率的に加熱することができる。
【0035】
また,発熱部12がセンサ部11の内部に存在するため,センサ部11に熱分布を生じさせることなく,これを均一に加熱することができる。このため,熱応力によるセンサ部11の損傷を防止することができる。
更に,センサ部11に発熱部12を内蔵することで,別途ヒータを設ける手間とコストを省くことができる。つまり,本例においては,センサ部11を作製する際に,アルミナペーストの印刷等の操作を行って,発熱部12をセンサ部11と同時に作製する。このため製造工程,素材費を低減することが可能となる。
【0036】
以上のように,本例によれば,速熱性に優れ,熱応力による損傷が生じ難い空燃比センサ素子を提供することができる。
【0037】
実施形態例2
本例は,図4,図5に示すごとく,2セル構造の空燃比センサ素子について説明する。なお,本例にかかる空燃比センサ素子は以下に示すポンプセルに電圧を印加することにより得られる酸素のポンピング作用を利用して被測定ガス室に被測定ガスを導入する。そして,センサ部にかかる測定電極は被測定ガス室に面し,基準電極は大気室に面することから,空燃比を検出することができる。
【0038】
図4,図5に示すごとく,本例の空燃比センサ素子2は,測定電極153と基準電極154との間に発熱部23を内蔵した固体電解質体211,212を配置してなるセンサ部21(センサセルと呼ぶことが多いが,ここでは請求項に合わせてセンサ部と呼ぶ。)を有し,該センサ部21とポンプセル22と大気導入部18と電極保護膜17とよりなる積層型のセンサ素子である。
そして,上記センサ部21と共に上記ポンプセル22に対し発熱部23,24が内蔵されている。
【0039】
そして,上記ポンプセル22及びセンサ部21との間には被測定ガス室280が形成されてなる。また,上記被測定ガス室280に対し被測定ガスを導入する被測定ガス導入路281はポンプセル22及び発熱部24を貫通して形成されている。
【0040】
上記センサ部21は基準電極154を設けた薄板状の固体電解質体212と測定電極153を設けた固体電解質体211とよりなり,両固体電解質体211,212との間には発熱部23が配置されている。
【0041】
上記発熱部23は発熱体120を設けた絶縁層122と該絶縁層122及び発熱体120とを被覆する被覆絶縁層121とよりなる。また,被覆絶縁層121,絶縁層122において,上記測定電極153及び基準電極154と対面する部分には連結用固体電解質体123,124が埋め込まれている。
また,前述した図3に示すごとく,上記発熱体120は上記空燃比センサ素子を投影的に見たときに測定電極153及び基準電極154の周囲を取り囲むように形成する。
【0042】
上記固体電解質体212と隣接して基準ガスである大気の導入室180となる溝部185を設けた大気導入板181が配置されている。また,この大気導入板181と隣接して溝部185を閉口させる閉口板182が配置されている。
【0043】
上記ポンプセル22は第2電極224を設けた薄板状の第2固体電解質体222と第1電極223を設けた第1固体電解質体221とよりなり,第1固体電解質体221と第2固体電解質体222との間には発熱部24が配置されている。この発熱部24は上記発熱部23と同様の構造であり,発熱部24において第1ポンプセル223と第2ポンプセル224と対面する部分の第1固体電解質体221と第2固体電解質体222には連結用固体電解質体123,124が埋め込まれている。
【0044】
そして,第1固体電解質体221,第2固体電解質体222及び発熱部24の被覆絶縁層121,絶縁層122には図4に示すごとく被測定ガス導入路281を構成する貫通穴282が図5に示すごとき位置に形成されている。
なお,上記電極223を被覆するように上記電極保護膜17が形成されている。また,センサ部21とポンプセル22との間には窓部283を有する被測定ガス室形成板28が配置されている。
【0045】
次に,本例の空燃比センサ素子の製造方法について説明する。
実施形態例1と同様の方法で,4枚のジルコニアグリーンシートを得た。
次いで,上記ジルコニアグリーンシートの2枚を用いて,実施形態例1と同様の方法にて内部にアルミナペースト,白金ペーストよりなる印刷パターンを形成し,センサ部用の積層体とした。
【0046】
また,同様の方法からポンプセル用の積層体を得た。
なお,ポンプセル用の積層体には,被測定ガス導入路281となる貫通穴282を図5に示すごとき位置に打ち抜き形成した。
【0047】
また,実施形態例1と同様にして,電極保護膜17,溝部185を設けた大気導入板181,閉口板182,被測定ガス室形成板28用のグリーンシートを別途準備した。なお,上記被測定ガス室形成板28は,高精度なセンサ信号を得るために,ポンプセル22とセンサ部21との間に高い電気絶縁性を確保できる材料を用いることが好ましく,本例においてはアルミナより構成する。
これらのグリーンシートを図5に示すごとき位置関係となるように積層し,その後一体焼成した。
以上により,本例にかかる空燃比センサ素子を得た。
その他は実施形態例1と同様である。
【0048】
本例にかかる空燃比センサ素子2において,センサ部21,ポンプセル22に対してそれぞれ発熱部23,24が内蔵されている。このため,センサ部21,ポンプセル22は速熱性に優れており,よって,本例によれば,速熱性に優れた2セルタイプの空燃比センサ素子2を得ることができる。
その他は実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0049】
実施形態例3
本例は図6に示すごとく,コップ型の固体電解質よりなる空燃比センサ素子について説明するものである。
図6に示すごとく,上記空燃比センサ素子3は,内部に基準ガス室30を設けたコップ型の固体電解質体35とその外側面に設けた測定電極353と上記基準ガス室30に接するように設けた基準電極354とよりなる。
そして,上記測定電極353の上方には発熱部32が設けてある。
【0050】
上記発熱部32は,固体電解質体30の表面に環状に形成された絶縁層322と該絶縁層322に積層形成された発熱体321と,上記絶縁層322及び上記発熱体321の表面を被覆するよう設けた被覆絶縁層320とよりなる。
その他は実施形態例1と同様である。
また,本例にかかる空燃比センサ素子3においても実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,空燃比センサ素子の断面説明図。
【図2】実施形態例1における,空燃比センサ素子の斜視展開説明図。
【図3】実施形態例1における,空燃比センサ素子の発熱部と電極との位置関係を示す投影説明図。
【図4】実施形態例2における,空燃比センサ素子の断面説明図。
【図5】実施形態例2における,空燃比センサ素子の斜視展開説明図。
【図6】実施形態例3における,コップ型の空燃比センサ素子の説明図。
【図7】従来例にかかる,空燃比センサ素子の断面説明図。
【符号の説明】
1,2,3...空燃比センサ素子,
11,31...センサ部,
22...ポンプセル,
12,32...発熱部,
121,321...被覆絶縁層,
122,322...絶縁層,
123,124...連結用固体電解質体,
151,152,35...固体電解質体,
153,353...測定電極,
154,354...基準電極,
221...第1固体電解質体,
222...第2固体電解質体,
223...第1ポンプ電極,
224...第2ポンプ電極,

Claims (3)

  1. 基準電極を設けた薄板状の基準側の固体電解質体と被測定ガスに曝され測定電極を設けた薄板状の測定側の固体電解質体とよりなり,かつ上記基準側の固体電解質体と上記測定側の固体電解質体との間には発熱部が内蔵されるセンサ部を有し,
    上記発熱部は発熱体を積層した絶縁層と該絶縁層及び発熱体の表面を被覆する被覆絶縁層とよりなり,また上記被覆絶縁層及び上記絶縁層において,上記測定電極及び上記基準電極と対面する部分には両電極間の酸素イオン導電性を確保するための連結用固体電解質体が埋設されていることを特徴とする空燃比センサ素子。
  2. 測定ガスに曝され第1ポンプ電極を設けた薄板状の第1固体電解質体と,第2ポンプ電極を設けた第2固体電解質体とよりなり,かつ上記第1固体電解質体と上記第2固体電解質体との間には発熱部が内蔵されるポンプセルと,
    上記ポンプセルにより被測定ガスが導入され,上記第2ポンプ電極と接する被測定ガス室に面し,測定電極を設けた薄板状の測定側の固体電解質体と基準電極を設けた薄板状の基準側の固体電解質体とよりなるセンサ部とよりなり,
    更に上記発熱部は発熱体を積層した絶縁層と該絶縁層及び発熱体の表面を被覆する被覆絶縁層とよりなり,また上記被覆絶縁層及び上記絶縁層において,上記第1ポンプ電極及び上記第2ポンプ電極と対面する部分には両電極間の酸素イオン導電性を確保するための連結用固体電解質体を埋設してなることを特徴とする空燃比センサ素子。
  3. 請求項2において上記センサ部における測定側の固体電解質体と上記基準側の固体電解質体との間には発熱部が内蔵されてなり,
    更に上記発熱部は発熱体を積層した絶縁層と該絶縁層及び発熱体の表面を被覆する被覆絶縁層とよりなり,
    また上記被覆絶縁層及び上記絶縁層において上記測定電極及び上記基準電極と対面する部分には,両電極間の酸素イオン導電性を確保するための連結用固体電解質体埋設されていることを特徴とする空燃比センサ素子。
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