JP4169048B2 - 画像形成装置、画像形成システム、記録媒体、及び、画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム、記録媒体、及び、画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、いわゆる電子写真方式によって被記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関し、詳しくは、多色画像を形成可能な画像形成装置、その画像形成装置と上位装置によって構成される画像形成システム、上記画像形成装置または上記上位装置を制御するための記録媒体、並びに、上記画像形成装置を制御するための画像形成装置の制御方法に関する。
従来より、それぞれ異なる色に対応する画像データに応じた潜像が形成される複数の像担持体と、該各像担持体に形成された潜像をそれぞれ異なる色の現像剤で現像する複数の現像手段と、上記各像担持体に形成された潜像を現像した現像剤を、被記録媒体に重ねて転写する転写手段と、を備えた画像形成装置が考えられている。この種の画像形成装置では、例えばイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック等の各色毎に、例えば感光体ドラム等の像担持体と、例えば現像ローラ等の現像手段とが設けられている。そして、各色に対応する画像データに応じた静電潜像が像担持体に形成され、現像手段によって上記各色に対応する静電潜像が各色の現像剤で現像される。こうして、各色に対応する静電潜像を現像した各色の現像剤は、転写手段によって例えば用紙等の被記録媒体に重ねて転写され、これによって被記録媒体に多色の画像が形成される。
この種の画像形成装置では、あらゆる場合に全ての色の現像剤を用いて画像形成を行うわけではなく、例えばブラックだけといったように、一部の現像剤のみを用いてモノクロの画像を形成する場合がある。そこで、モノクロの画像を形成する場合は、ブラック以外の色に対応する現像ローラを停止することが提案されている。これによって、ブラック以外の色の現像剤の劣化や消耗を抑制することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-170654号公報
ここで、モノクロの画像を形成するかカラーの画像を形成するかは、上位装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)から画像形成装置へ画像データ送信する際に添付されたヘッダ等のデータに基いて判断することが考えられる。ところが、画像データがモノクロであったとしても、使用者がパソコンのプリンタドライバでカラー印刷を指示すると、カラーの画像を形成すべき旨のデータが画像データに添付されてしまう。すると、全ての色に対応する像担持体及び現像手段が駆動されてしまい、上記のようにブラック以外の色の現像剤の劣化や消耗を抑制ことができない。
また、ヘッダ等のデータを参照せず、入力された画像データを全て解析し、その解析結果に基いて画像形成を開始することも考えられる。この場合、画像データがモノクロであるか否かを、画像形成に先立って上記解析によって正確に知ることができる。しかし、入力された全ての画像データをいちいち解析してから画像形成を開始する場合、画像形成に要する時間が長くなり過ぎて実用的でない。
そこで、本発明は、画像データがモノクロである場合に一部の色に対応する上記現像手段の動作を禁止してその色の現像剤の劣化や消耗を抑制することが、迅速かつ的確に行える画像形成装置、画像形成システム、記録媒体、及び、画像形成装置の制御方法の提供を目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた本発明の画像形成装置は、それぞれ異なる色に対応する画像データに応じた潜像が形成される複数の像担持体と、該各像担持体に形成された潜像をそれぞれ異なる色の現像剤で現像する複数の現像手段と、上記各像担持体に形成された潜像を現像した現像剤を、被記録媒体に重ねて転写する転写手段と、を備えた画像形成装置であって、画像データが入力される入力手段と、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記入力手段に入力された画像データが、モノクロの画像データであるか否かを解析する解析手段と、該解析手段がモノクロの画像データであると解析した場合、その画像データを識別可能な識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記入力手段に入力された画像データの識別情報が、上記識別情報記憶手段に記憶された識別情報と一致した場合には、一部の色に対応する少なくとも上記現像手段の動作を禁止する制御手段と、を備え
たことを特徴としている。
このように構成された本発明の画像形成装置では、解析手段は、入力手段に入力された画像データが、モノクロの画像データであるか否かを、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ解析する。そして、その解析手段がモノクロの画像データであると解析した場合、識別情報記憶手段はその画像データを識別可能な識別情報を記憶する。
制御手段は、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記入力手段に新たに入力された画像データの識別情報が、上記識別情報記憶手段に記憶された識別情報と一致した場合には、一部の色に対応する少なくとも上記現像手段の動作を禁止する。このため、本発明の画像形成装置では、モノクロの画像データが2回目以降に入力された場合は、迅速かつ正確にその画像データがモノクロの画像データであることが判断でき、その判断に基いて一部の色に対応する現像手段の動作を禁止することができる。従って、本発明の画像形成装置では、画像データがモノクロである場合に、そのモノクロ画像に使用されない現像剤の劣化や消耗を抑制することが、迅速かつ的確に行える。
なお、上記解析手段は、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ上記解析を行っているので、次のような更なる効果が得られる。前述の発明が解決しようとする課題では、モノクロの画像データに対してカラー印刷を指示した場合について説明したが、逆に、本来は多色の画像データであるのにプリンタドライバにてモノクロ印刷が指示される場合もある。この場合は、画像データがモノクロに変換された上で入力手段に入力されるので、その画像データに対して解析手段による解析がなされると、その画像データの識別情報がモノクロの画像データの識別情報として識別情報記憶手段に記憶されてしまう。
そこで、上記のように多色での画像形成が指示されている場合にのみ上記解析を行えば、多色の画像データをモノクロで画像形成するように指示された場合にも、その画像データの識別情報が誤ってモノクロの画像データの識別情報として記憶されてしまうのを防止することができる。
なお、本発明の画像形成装置において、上記一部の色に対応する現像手段は任意に設定することができるが、上記一部の色に対応する現像手段は、例えば、ブラック以外の色に対応する現像手段であってもよい。また、上記識別情報はファイル名であってもよく、上記識別情報はファイル名及び更新日で構成されてもよい。
また、本発明の記録媒体は、コンピュータを、上記いずれかに記載の上記解析手段、上記識別情報記憶手段、及び上記制御手段として動作させるソフトウェアプログラムを記憶したことを特徴としている。このため、本発明の記録媒体に記憶されたソフトウェアプログラムを、画像形成装置のマイクロコンピュータに実行させることで、上記いずれかに記載の画像形成装置を構成することができる。
また、本発明の画像形成システムは、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、その画像形成装置に接続された上位装置とによって構成される画像形成システムであって、上記画像形成装置が、画像データが入力される入力手段と、該入力手段に入力された画像データのうちの、それぞれ異なる色に対応する画像データに応じた潜像が形成される複数の像担持体と、該各像担持体に形成された潜像をそれぞれ異なる色の現像剤で現像する複数の現像手段と、上記各像担持体に形成された潜像を現像した現像剤を、被記録媒体に重ねて転写する転写手段と、を備え、上記上位装置が、上記画像形成装置の上記入力手段に画像データを出力するデータ出力手段と、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記データ出力手段が出力する画像データが、モノクロの画像データであるか否かを解析する解析手段と、該解析手段がモノクロの画像データであると解析した場合、その画像データを識別可能な識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記データ出力手段が出力する画像データの識別情報が、上記識別情報記憶手段に記憶された識別情報と一致した場合には、一部の色に対応する少なくとも上記現像手段の動作を禁止する指令を上記画像形成装置に出力する指令出力手段と、を備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明の画像形成システムでは、解析手段は、データ出力手段が画像形成装置の入力手段に出力する画像データが、モノクロの画像データであるか否かを、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ解析する。そして、その解析手段がモノクロの画像データであると解析した場合、識別情報記憶手段はその画像データを識別可能な識別情報を記憶する。
指令出力手段は、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、データ出力手段が出力する画像データの識別情報が、上記識別情報記憶手段に記憶された識別情報と一致した場合には、一部の色に対応する少なくとも上記現像手段の動作を禁止する指令を上記画像形成装置に出力する。すると、画像形成装置は、上記一部の色に対応する現像手段は動作させずに他の色に対応する現像手段のみを動作させて画像を形成する。このため、本発明の画像形成システムでは、データ出力手段がモノクロの画像データを2回目以降に出力する場合は、迅速かつ正確にその画像データがモノクロの画像データであることが判断でき、その判断に基いて、画像形成装置に一部の色に対応する現像手段の動作を禁止することができる。従って、本発明の画像形成システムでは、画像データがモノクロである場合に、そのモノクロ画像に使用されない現像剤の劣化や消耗を抑制することが、迅速かつ的確に行える。
なお、上記解析手段は、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ上記解析を行っているので、次のような更なる効果が得られる。前述の発明が解決しようとする課題では、モノクロの画像データに対してカラー印刷を指示した場合について説明したが、逆に、本来は多色の画像データであるのにプリンタドライバにてモノクロ印刷が指示される場合もある。この場合は、画像データがモノクロに変換された上でデータ出力手段から出力されるので、その画像データに対して解析手段による解析がなされると、その画像データの識別情報がモノクロの画像データの識別情報として識別情報記憶手段に記憶されてしまう。
そこで、上記のように、多色での画像形成が指示されている場合にのみ上記解析を行えば、多色の画像データをモノクロで画像形成するように指示された場合にも、その画像データの識別情報が誤ってモノクロの画像データの識別情報として記憶されてしまうのを防止することができる。
なお、本発明の画像形成システムにおいて、上記一部の色に対応する現像手段は任意に設定することができるが、上記一部の色に対応する現像手段は、例えば、ブラック以外の色に対応する現像手段であってもよい。また、上記識別情報はファイル名であってもよく、上記識別情報はファイル名及び更新日で構成されてもよい。
また、本発明の記録媒体は、コンピュータを、上記いずれかに記載の上記解析手段、上記識別情報記憶手段、及び上記指令出力手段として動作させるソフトウェアプログラムを記憶したものであってもよい。この場合、本発明の記録媒体に記憶されたソフトウェアプログラムを、画像形成装置の上位装置としてのパーソナルコンピュータ等に実行させることで、上記いずれかに記載の画像形成システムを構成することができる。
更に、本発明の画像形成装置の制御方法は、それぞれ異なる色に対応する画像データに応じた潜像が形成される複数の像担持体と、該各像担持体に形成された潜像をそれぞれ異なる色の現像剤で現像する複数の現像手段と、上記各像担持体に形成された潜像を現像した現像剤を、被記録媒体に重ねて転写する転写手段と、を備えた画像形成装置の制御方法であって、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記画像形成装置に入力された画像データが、モノクロの画像データであるか否かを解析し、上記画像データがモノクロの画像データであると解析された場合、その画像データを識別可能な識別情報を記憶し、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記画像形成装置に新たに入力された画像データの識別情報が、上記記憶された識別情報と一致した場合には、一部の色に対応する少なくとも上記現像手段の動作を禁止することを特徴としている。
このように構成された本発明の方法では、画像形成装置に入力された画像データが、モノクロの画像データであるか否かを、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ解析し、その画像データがモノクロの画像データであると解析された場合、その画像データを識別可能な識別情報を記憶する。そして、上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、画像形成装置に新たに入力された画像データの識別情報が、上記記憶された識別情報と一致した場合には、一部の色に対応する少なくとも上記現像手段の動作を禁止する。このため、本発明の画像形成装置の制御方法では、画像形成装置にモノクロの画像データが2回目以降に入力された場合は、迅速かつ正確にその画像データがモノクロの画像データであることが判断でき、その判断に基いて画像形成装置の一部の色に対応する現像手段の動作を禁止することができる。従って、本発明の画像形成装置の制御方法では、画像データがモノクロである場合に、そのモノクロ画像に使用されない現像剤の劣化や消耗を抑制することが、迅速かつ的確に行える。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明が適用された画像形成システムの構成を表す外観図である。図1に示すように、本実施の形態の画像形成システムは、画像形成装置としてのカラーレーザプリンタ(以下、単にプリンタという)1と、そのプリンタ1にケーブル700を介して接続された上位装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、単にパソコンという)800とから構成されている。なお、プリンタ1とパソコン800とは、LANなどのネットワークや、赤外線通信などを介して接続されていてもよい。
図2はそのプリンタ1の内部構成を表す概略断面図である。図2に例示するプリンタ1は、トナー像形成部4と、用紙搬送ベルト6と、定着部8と、給紙部9と、スタッカー12と、制御部10とを備え、被記録媒体としての用紙Pに、外部から入力される画像データに応じた4色の画像を形成する。
そして、トナー像形成部4は、4個の現像ユニット51Y,51M,51C,51Kと、これらの現像ユニット51Y,51M,51C,51Kに貯留された現像剤の一例としてのイエロー,マゼンタ,シアン,及びブラックのトナーによる4つのトナー像形成工程毎に、像担持体の一例としての感光体ドラム3と、その感光体ドラム3を一様に帯電させる帯電器31と、該帯電後の感光体ドラム3の表面をレーザ光で露光して画像データに応じた静電潜像を形成するスキャナユニット41とを備えている。なお、スキャナユニット
41は、大部分の図示が省略されており、最終的にレーザ光が出射される部分のみが図示されている。
以下、各構成要素の構成について詳しく説明する。なお、以下の説明において、色毎に区別する必要のある場合は各部の符号にY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の添え字を付し、区別する必要のない場合は添え字を省略する。
トナー像形成部4の感光体ドラム3は、略円筒形状の部材で構成され、4つがほぼ等間隔に水平方向に並んで、回動可能に配設されている。なお、感光体ドラム3の略円筒形状の部材は、例えば、アルミニウム製の基材上に、正帯電性の感光層が形成されたものが用いられる。そして、このアルミニウム製の基材は、プリンタ1のグランドラインに接地されている。
また、帯電器31は、いわゆるスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム3に対向して、その幅方向に延設される帯電ワイヤ32と、この帯電ワイヤ32を納めて感光体ドラム3側を開放したシールドケース33とで構成され、この帯電ワイヤ32に高電圧を印加することにより、感光体ドラム3の表面を正極性(例えば+700V)に帯電させる。また、シールドケース33は、上記感光体ドラム3側の開放部にグリッドを設けた構造となっており、このグリッドに規定の電圧を印加することにより感光体ドラム3の表面がほぼグリッド電圧と同電位に帯電される。
スキャナユニット41は、各感光体ドラム3に、感光体ドラム3の回転方向の帯電器31より下流側に配設され、外部より入力される画像データの1色分に応じたレーザー光を光源から出射し、ポリゴンモータにより回転駆動されるポリゴンミラーの鏡面などによりレーザー光を走査して、感光体ドラム3の表面へ照射する。
なお、スキャナユニット41により、画像データに応じたレーザー光が感光体ドラム3の表面に照射されると、照射された部分の表面電位が低下(+150〜+200V)することにより、感光体ドラム3の表面には、静電潜像が形成される。
また、現像ユニット51Y,51M,51C,51Kはそれぞれ、各色のトナーを収納する現像ユニットケース55に現像手段の一例としての現像ローラ52を備えた構成を有し、感光体ドラム3の回転方向に対してスキャナユニット41より下流側で現像ローラ52が感光体ドラム3に接するように配設される。そして、各現像ユニット51は、トナーを「+」(正極性)に帯電させ、均一な薄層として感光体ドラム3へ供給して、現像ローラ52と感光体ドラム3との接触部において、感光体ドラム3上に形成された「+」(正極性)の静電潜像に対して、「+」(正極性)に帯電したトナーを反転現像方式で担持させて上記静電潜像を現像する。
なお、現像ローラ52は、導電性シリコーンゴムなどを基材として円柱状に構成され、表面にフッ素を含有した樹脂、または、ゴム材のコート層が形成されている。また、現像ユニットケース55に収納されるトナーは、正帯電性の非磁性1成分トナーであり、現像ユニット51Y,51M,51C,51Kに応じて、それぞれイエロー,マゼンタ,シアン,及びブラックのトナーが収容されている。
また、給紙部9は、装置の最下部に設けられており、用紙Pを収容する収容トレイ91と、用紙Pを送り出すピックアップローラ92とから構成されている。そして、収容トレイ91に収容された用紙Pは、ピックアップローラ92により、給紙部9から1枚ずつ取り出され、搬送ローラ98,レジストローラ99を介して用紙搬送ベルト6に送られる。
用紙搬送ベルト6は、感光体ドラム3の幅より狭く、用紙Pを上面に担持した状態で、その用紙Pと一体に走行するように無端状に構成され、駆動ローラ62と従動ローラ63との間に架け渡されている。また、各感光体ドラム3と対向する位置の近傍には、用紙搬送ベルト6を挟んで転写手段の一例としての転写ローラ61がそれぞれ設けられている。そして、用紙搬送ベルト6は、駆動ローラ62の回動により、感光体ドラム3と対向する側の表面が、図2に示すように、図中右方向から図中左方向へ移動して、レジストローラ99から送られて来る用紙Pを、感光体ドラム3との間へ順番に搬送して定着部8へ送る。また、用紙搬送ベルト6の駆動ローラ62で折り返した面には、クリーニングブラシ105が設けられている。
また、転写ローラ61は、感光体ドラム3との間にトナーの帯電極性と逆極性の転写バイアス(例えば−10〜−15μA)が電流源112より印加されて、感光体ドラム3上に形成されたトナー像を用紙搬送ベルト6により搬送される用紙Pに転写するように構成されている。なお、図2では、電流源112は上記転写バイアスを0V,定電圧の2種類に切り換え可能なように記載されているが、これは、便宜上そのように図示したものであって、実際には更に多段階に電圧を制御可能に構成されている。更に、現像ローラ52と転写ローラ61との間には、感光体ドラム3の表面に担持されたトナー量を検出するためのトナー量センサ113が設けられている。
また、クリーニングブラシ105は、用紙搬送ベルト6の幅方向に延びた略円筒部材の周囲にブラシが設けられた構成で、用紙搬送ベルト6を挟んで対向する位置に設けられた電極ローラ104との間で所定の電位差が印加されて、用紙搬送ベルト6に接触しながら回転するように配設される。また、クリーニングブラシ105には、クリーニングブラシ105に付着したトナーをクリーニングブラシ105から除去する廃トナー除去器106と、クリーニングブラシ105から除去されたトナーを貯留しておく貯留ボックス107とが設けられている。
また、定着部8は、加熱ローラ81と、加圧ローラ82とから構成され、トナー像が転写された用紙Pを、加熱ローラ81及び加圧ローラ82によって狭持搬送しながら加熱及び加圧することにより、トナー像を用紙Pに定着させる。
また、プリンタ1の上面にはスタッカー12が形成されている。このスタッカー12は、定着部8の排紙側に設けられており、定着部8から排出される用紙Pを収容する。また、制御部10は、後述のように、CPU10A(図4参照)を用いたマイクロコンピュータにより構成され、プリンタ1の動作全般の制御を行う。
ところで、イエロー,マゼンタ,シアンに対応する3個の感光体ドラム3Y,3M,3Cは、いずれも、感光体ドラム3が用紙搬送ベルト6から離間する上方向に移動可能に保持され、4個の感光体ドラム3に対して跨るように設けられた移動部材72により位置決めされている。なお、移動部材72は、4個の感光体ドラム3に跨る長さの板状部材で構成され、図2における左右方向に移動可能に保持されている。また、移動部材72には、左右方向に延びる略クランク形状の3個の誘導穴72Aが設けられていて、この誘導穴72Aのそれぞれに感光体ドラム3Y,3M,3Cの長手方向側面に設けられた軸3Aが嵌め込まれる。
そして、移動部材72には、回転力を左右方向の力に換えるリンク73を介して、モータ74が設けられ、制御部10からの指令信号に応じてモータ74が回転することにより、移動部材72が右、または、左方向に移動する。このように、移動部材72が左方向に移動すると、誘導穴72Aが左方向へ移動する際に、感光体ドラム3Y,3M,3Cの軸3Aが、誘導穴72Aの略クランク形状に沿って上方向に移動するため、感光体ドラム3
が用紙搬送ベルト6から離間する状態となる。逆に、移動部材72が右方向の位置にあると、感光体ドラム3は用紙搬送ベルト6に接触する状態となる。また、図3に示すように、ブラックに対応する感光体ドラム3Kの軸3Aは、移動部材72に左右方向に直線状に設けられた誘導穴72Bにはめ込まれており、移動部材72の左右方向への移動に関わらず用紙搬送ベルト6に常時接触する。通常は、4個の感光体ドラム3が用紙搬送ベルト6に接触した状態で画像形成がなされる。
以上のような構成の本実施の形態におけるプリンタ1での、用紙Pへの画像形成の動作は次のようになる。先ず、給紙部9からピックアップローラ92により用紙Pが1枚供給され、搬送ローラ98,レジストローラ99を介して用紙搬送ベルト6へ送られる。次に、図2中一番右側の感光体ドラム3Yの表面が、帯電器31により一様に帯電され、スキャナユニット41により、イエロー色用の外部から入力された画像データに対応して露光されて、上記のように静電潜像が形成される。次に、この感光体ドラム3Yの表面に現像ユニット51Yにおいて正極性に帯電されたイエローのトナーが供給され、現像が行われる。そして、このようにして形成されたトナー像は、用紙搬送ベルト6により搬送される用紙Pの表面上に、転写バイアスが印加された転写ローラ61により転写される。
次に、用紙Pが、マゼンタ,シアン,及びブラック用それぞれの感光体ドラム3と対向する位置へ順番に搬送され、イエローのトナーと同様の手順で、トナー像が感光体ドラム3の表面に形成されて、転写ローラ61により用紙Pに重ね合わせて転写される。最後に、用紙P上に形成された4色のトナー像は、定着部8において用紙P上に定着され、スタッカー12上に排出される。
更に、図2に仮想線で示したように、プリンタ1に着脱可能な現像ユニットケース55には、その現像ユニット51のシリアルナンバ等の情報を表すICタグ310Y〜310Kが添付され、プリンタ1の本体側には、そのICタグを読み取るICタグリーダ320Y〜320Kが設けられている。
次に、図4は、この画像形成システムにおける制御系の構成を表すブロック図である。図4に示すように、パソコン800のパソコン本体810は、CPU811,ROM812,RAM813,ハードディスク装置(HDD)814,及び時計815を備えている。そして、このパソコン本体810には、CRT等のディスプレイ820、キーボード830、マウス840が接続されている(いずれも図1参照)。更に、パソコン本体810には、USBメモリ900を装着可能なUSBポート850、及び、プリンタ1と接続するためのデータ出力手段の一例としてのプリンタポートインタフェース(プリンタポートI/F)860も接続されている。
プリンタ1の制御部10は、CPU10A,ROM10B,RAM10Cを備えたマイクロコンピュータとして構成され、更に、電源スイッチが切られても記憶内容が消えないようにされた識別情報記憶手段としてのNVRAM10Dを備えている。また、この制御部10には、前述の給紙部9から定着部8に到る構成の各種アクチュエータ(以下、プリンタエンジン200ともいう)、前述のモータ74、プリンタ1の表面に設けられたプリント開始キー220Aを含む操作パネル220(図1参照)、パソコン800と接続するための入力手段の一例としてのプリンタポートインタフェース(プリンタポートI/F)230、及び、USBメモリ900を装着可能な入力手段の一例としてのUSBポート240などが接続されている。
次に、この制御系で実行される処理について説明する。図5は、制御部10のCPU10Aが、記録媒体としてのROM10Bに記憶されたプログラムに基いて実行する印刷処理を表すフローチャートである。なお、この処理は、プリンタ1の電源投入後に繰り返し
実行される。
処理が開始されると、先ずS1(Sはステップを表す:以下同様)にて、プリンタ1がパソコン800から画像データの一例としてのファイル名及びファイル更新日時を含む印刷データを受信したか否かが判断される。印刷データが受信されていない場合は(S1:N)、S2にて、操作パネル220のプリント開始キー220Aが押下されたか否かが判断される。プリント開始キー220Aが押下されていない場合は(S2:N)、処理は再びS1へ移行し、このS1,S2のループ処理により、印刷データの受信(S1:Y)またはプリント開始キーの押下(S2:Y)のいずれかがなされるまで待機する。
S1,S2のループ処理中に、プリント開始キー220Aが押下された場合は(S2:Y)、続くS3にて、USBポート240に装着されたUSBメモリ900からファイル名及びファイル更新日時を含む印刷データが読み込まれた後、処理はS5へ移行しする。また、S1,S2のループ処理中に印刷データが受信された場合は(S1:Y)、処理はそのままS5へ移行する。S5では、上記受信されまたは読み込まれた印刷データのヘッダが解析され、続くS6にて、そのヘッダにモノクロ印刷を指示するデータが添付されているか否かが判断される。
ここで、パソコン800から印刷データを送信する際には、カラーモード,印刷範囲等の各種設定情報を入力するための印刷用ユーザインタフェース(以下、印刷用UIという)910(図6参照)が、プリンタドライバによってディスプレイ820に表示される。図6に例示するように、この印刷用UI910には、カラーモード,印刷範囲等の設定情報毎に、テキスト入力部911と候補表示ボタン912とがそれぞれ設けられ、更に、OKボタン913及びキャンセルボタン914が設けられている。
通常、使用者はこの印刷用UI910に対して、テキスト入力部911にキーボード830から適宜のテキスト入力を行うか、または、候補表示ボタン912をマウス840でクリック(以下、単に「候補表示ボタン912を押下」という:他のボタンも同様)して
適宜の候補を選択してテキスト入力部911に表示するかして、OKボタン913を押下する。すると、パソコン800は、テキスト入力部911に表示された内容を指示するデータを、送信すべき印刷データにヘッダとして添付した上で、そのヘッダ及び印刷データをプリンタポートインタフェース860から送信する。なお、ヘッダには、識別情報としての印刷データのファイル名やファイル更新日時も記録される。また、キャンセルボタン914が押下された場合は、印刷データの送信が中断される。なお、ファイル更新日時はファイル更新日であってもよい。
また、USBメモリ900から印刷データが読み込まれた場合には(S3)、上記ヘッダに相当するデータ(以下、このデータもヘッダという)が制御部10において添付される。この場合のヘッダには、デフォルトの設定ではカラー印刷を指示するデータがファイル名及びファイル更新日時のデータと共に添付されるが、設定によりモノクロ印刷を指示するデータが添付されるようにすることも可能である。
そこで、図5のS5では、上記ヘッダが解析され、S6では、そのヘッダの解析結果に基いてモノクロ印刷が指示されているか否かが判断されるのである。そして、カラー印刷が指示されるなど、モノクロ印刷が指示されていない場合は(S6:N)、制御手段の一例としてのS7にて、その印刷データのファイル名が印刷情報に登録されているか否かが判断される。本実施の形態のプリンタ1は、後述のように、印刷(画像形成)を行った印刷データがモノクロの印刷データであった場合(S16:Y)、その印刷データのファイル名及びファイル更新日時を印刷情報としてNVRAM10Dに登録している(S17)。但し、この印刷情報は、プリンタ1の出荷時には空である。そこで、プリンタ1の購入
直後には、S7にて否定判断されて、処理はS11へ移行する。
S11では、上記印刷データのファイル名及びファイル更新日時がRAM10Cに記録され、続くS12では、感光体ドラム3がカラーにセットされる。すなわち、S12では、モータ74が駆動され、4個の感光体ドラム3が全て用紙搬送ベルト6に接触される。続く解析手段の一例としてのS13では、上記印刷データが解析され、その解析結果に基き、S14にて実際にプリンタエンジン200が駆動されて前述のように印刷が実行される。続くS15では、全ての印刷データに対する印刷が終了したか否かが判断され、終了していない場合は(S15:N)、処理はS13へ移行して前述のS13,S14の処理が繰り返される。
そして、印刷が終了すると(S15:Y)、S16にて、上記印刷データがモノクロデータであったか否か、より具体的には、イエロー,マゼンタ,シアンのトナーは全く使用することなく印刷がなされたか否かが判断される。上記印刷データが多色のデータであった場合は(S16:N)、そのまま処理は一旦終了する。一方、上記印刷データがモノクロデータであった場合は(S16:Y)、ファイル名記憶手段の一例としてのS17にて、上記印刷データのファイル名及びファイル更新日時が、図7に例示するような印刷情報としてNVRAM10Dに登録され、処理が一旦終了する。
また、上記印刷データにモノクロ印刷が指示されていた場合や(S6:Y)、上記印刷データのファイル名及びファイル更新日時が既に上記印刷情報に登録されていた場合は(S7:Y)、処理はS21へ移行する。
S21では、感光体ドラム3がモノクロにセットされる。すなわち、モータ74が駆動され、感光体ドラム3Y,3M,3Cが用紙搬送ベルト6から隔離される。続くS22では、上記印刷データが解析され、その解析結果に基き、S23にて実際にプリンタエンジン200が駆動されてブラックのトナーのみを使用したモノクロ印刷が実行される。なお、上記のように感光体ドラム3Y,3M,3Cが用紙搬送ベルト6から隔離された状態では、感光体ドラム3Y,3M,3C、及び、現像ローラ52Y,52M,52Cも停止したまま印刷がなされる。続くS24では、全ての印刷データに対する印刷が終了したか否かが判断され、終了していない場合は(S24:N)、処理はS22へ移行して前述のS22,S23の処理が繰り返される。そして、印刷が終了すると(S24:Y)、そのまま処理は一旦終了する。
このように、本実施の形態の画像形成システムでは、パソコン800から受信され、若しくはUSBメモリ900から読み込まれた印刷データにモノクロ印刷が指示されていない場合であっても(S6:N)、印刷終了後に印刷データがモノクロデータであったと判断された場合は(S16:Y)、その印刷データのファイル名及びファイル更新日時が印刷情報として登録される(S17)。そして、パソコン800から新たに受信され、若しくはUSBメモリ900から新たに読み込まれた印刷データにカラー印刷が指示されている場合であっても(S6:N)、その印刷データのファイル名及びファイル更新日時が上記印刷情報に登録されていた場合は(S7:Y)、感光体ドラム3をモノクロにセットして印刷がなされる(S21〜S24)。すなわち、感光体ドラム3Y,3M,3Cが用紙搬送ベルト6から隔離され、感光体ドラム3Y,3M,3C、及び現像ローラ52Y,52M,52Cも停止された状態で印刷がなされる。このため、モノクロの印刷データの印刷時におけるイエロー,マゼンタ,シアンのトナーの劣化や消耗を抑制することが、迅速かつ的確に行える。
また、本実施の形態では、印刷用UI910にてモノクロ印刷が指示されていた場合は(S6:Y)、S13による解析処理やS17によるファイル名の登録処理へは移行しな
いので、次のような更なる効果が生じる。印刷用UI910では、本来は多色の印刷データに対してもモノクロ印刷が指示される場合がある。この場合は、印刷データがパソコン800にてモノクロに変換された上でプリンタ1へ入力されるので、その印刷データに対してS13以降の処理が実行されると、その印刷データのファイル名及びファイル更新日時が印刷情報に登録されてしまう。これに対して、本実施の形態では、印刷用UI910にてモノクロ印刷が指示されていない場合(S6:N)にのみS17へ移行可能なので、多色の印刷データのファイル名が誤って印刷情報に登録されてしまうのを防止することができる。また、本実施の形態では、ファイル名とファイル更新日時とを対にして印刷情報に登録している。このため、同一ファイル名の印刷データがモノクロからカラーに変換された場合には、ファイル更新日時が異なるためS7にて否定判断され、その印刷データをカラー印刷することができる。
なお、印刷データを解析してモノクロデータか否かを判断する処理は、パソコン800にて実行されてもよい。図8,図9は、そのような実施の形態の処理を表すフローチャートであり、図8はパソコン800における処理を表している。なお、CPU811は、図6に例示したような印刷用UI910においてOKボタン913が押下されると、記録媒体としてのHDD814に記憶されたプログラムに基いてこの処理を開始する。
処理が開始されると、先ず、S50にて、印刷用UI910でカラーモードとしてモノクロ印刷が指示されているか否かが判断される。モノクロ印刷が指示されていない場合は(S50:N)、指令出力手段の一例としてのS51にて、その印刷データのファイル名が印刷情報に登録されているか否かが判断される。本実施の形態では、前述のような印刷情報がパソコン本体810のHDD814に登録されている。そこで、S51では、印刷用UI910により印刷が指示された印刷データのファイル名及びファイル更新日時が、その印刷情報に登録されているか否かが判断されるのである。パソコン800の購入直後には、印刷情報は空であり、S51にて否定判断されて、処理はS52へ移行する。
解析手段の一例としてのS52では、その印刷データの全体が解析され、続くS53では、その解析結果に基き、上記印刷データがモノクロの印刷データであるか否かが判断される。モノクロの印刷データでない場合は(S53:N)、S54にて、その印刷データに添付されるヘッダに、当該印刷データがカラーである旨の情報が保存される。一方、上記印刷データがモノクロの印刷データである場合は(S53:Y)、S56にて、その印刷データに添付されるヘッダに当該印刷データがモノクロである旨の情報が保存され、更に、ファイル名記憶手段の一例としてのS57にて、上記印刷情報にその印刷データのファイル名及びファイル更新日時が登録される。また、印刷用UI910でモノクロ印刷が指示された場合や(S50:Y)、上記印刷データのファイル名及びファイル更新日時が既に上記印刷情報に登録されていた場合は(S51:Y)、S58にて、上記印刷データに添付されるヘッダにその印刷データがモノクロである旨の情報が保存される。S54,S57,またはS58に続くS59では、プリンタポートインタフェース860を介して当該印刷データ及びそのヘッダの送信が開始され、処理が一旦終了する。
次に、図9は、この実施の形態における制御部10の処理を表すフローチャートである。なお、制御部10は、パソコン800から印刷データを受信するとこの処理を開始する。処理が開始されると、先ず、S71にて、ヘッダに保存されている上記情報がモノクロであるか否かが判断される。そして、上記情報がモノクロの場合は(S71:Y)、S72にて感光体ドラム3がモノクロにセットされた後、上記情報がモノクロでない場合は(S71:N)、S73にて感光体ドラム3がカラーにセットされた後、それぞれ処理はS74へ移行する。S74では、受信された印刷データを解析しながらプリンタエンジン200を駆動することによって印刷が実行された後、処理は一旦終了する。
本実施の形態でも、先の実施の形態と同様に、モノクロの印刷データの印刷時におけるイエロー,マゼンタ,シアンのトナーの劣化や消耗を抑制することが、迅速かつ的確に行える。また、本実施の形態でも、印刷用UI910にてモノクロ印刷が指示されていた場合は(S50:Y)、S52による解析処理やS57によるファイル名の登録処理へは移行しないので、多色の印刷データのファイル名が誤って印刷情報に登録されてしまうのを防止することができる。更に、本実施の形態でも、ファイル名とファイル更新日時とを対にして印刷情報に登録しているので、同一ファイル名の印刷データがモノクロからカラーに変換された場合には、その印刷データをカラー印刷することができる。
なお、本発明は上記各実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、本発明は、いわゆる中間転写ベルトを用いた画像形成装置にも適用することができ、この場合、中間転写ベルト及び転写ローラが転写手段に相当する。また、上記各実施の形態では、モノクロ印刷すべきかカラー印刷すべきかといった指令が情報としてヘッダに保存されるが、これらの指令は画像データとは別体のコマンドであってもよい。
また、識別情報は、ファイル名、ファイル名及び更新日(更新日時)、画像データの一部、画像データのハッシュデータ、サムネイル、及びそれらの組み合わせで構成されてもよい。
更に、上記各実施の形態では、モノクロ画像の印刷時には感光体ドラム3Y,3M,3Cを用紙搬送ベルト6から隔離しているが、現像ユニット51Y,51M,51Cを感光体ドラム3Y,3M,3Cから離してもよい。この場合、感光体ドラム3Y,3M,3Cは印刷中に回転させてもよく、現像ローラ52Y,52M,52Cを停止することによってイエロー,マゼンタ,シアンのトナーの劣化や消耗を抑制することができる。
本発明が適用された画像形成システムの構成を表す外観図である。 その画像形成システムのカラーレーザプリンタの内部構成を表す概略断面図である。 その内部構成のうちの、感光体ドラムの移動機構の構成を表す模式図である。 上記画像形成システムにおける制御系の構成を表すブロック図である。 その制御系のプリンタ側で実行される印刷処理を表すフローチャートである。 その制御系のパソコンにおける印刷用UIを例示する模式図である。 上記印刷処理に使用される印刷情報を例示する説明図である。 上記制御系におけるパソコン側の処理の変形例を表すフローチャートである。 上記制御系におけるプリンタ側の処理の変形例を表すフローチャートである。
符号の説明
1…カラーレーザプリンタ 3…感光体ドラム 6…用紙搬送ベルト
8…定着部 9…給紙部 10…制御部 10A…CPU
10B…ROM 10D…NVRAM 31…帯電器
41…スキャナユニット 51…現像ユニット 52…現像ローラ
55…現像ユニットケース 61…転写ローラ 72…移動部材
72A,72B…誘導穴 73…リンク 74…モータ
200…プリンタエンジン 220…操作パネル 220A…プリント開始キー
230,860…プリンタポートインタフェース 240,850…USBポート
800…パソコン 811…CPU 814…ハードディスク装置
900…USBメモリ 910…印刷用UI P…用紙

Claims (11)

  1. それぞれ異なる色に対応する画像データに応じた潜像が形成される複数の像担持体と、
    該各像担持体に形成された潜像をそれぞれ異なる色の現像剤で現像する複数の現像手段と、
    上記各像担持体に形成された潜像を現像した現像剤を、被記録媒体に重ねて転写する転写手段と、
    を備えた画像形成装置であって、
    画像データが入力される入力手段と、
    上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記入力手段に入力された画像データが、モノクロの画像データであるか否かを解析する解析手段と、
    該解析手段がモノクロの画像データであると解析した場合、その画像データを識別可能な識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
    上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記入力手段に入力された画像データの識別情報が、上記識別情報記憶手段に記憶された識別情報と一致した場合には、一部の色に対応する少なくとも上記現像手段の動作を禁止する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記一部の色に対応する現像手段は、ブラック以外の色に対応する現像手段であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 上記識別情報がファイル名であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 上記識別情報がファイル名及び更新日で構成されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. コンピュータを、請求項1〜4のいずれかに記載の上記解析手段、上記識別情報記憶手段、及び上記制御手段として動作させるソフトウェアプログラムを記憶したことを特徴とする記録媒体。
  6. 被記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、その画像形成装置に接続された上位装置とによって構成される画像形成システムであって、
    上記画像形成装置が、
    画像データが入力される入力手段と、
    該入力手段に入力された画像データのうちの、それぞれ異なる色に対応する画像データに応じた潜像が形成される複数の像担持体と、
    該各像担持体に形成された潜像をそれぞれ異なる色の現像剤で現像する複数の現像手段と、
    上記各像担持体に形成された潜像を現像した現像剤を、被記録媒体に重ねて転写する転写手段と、
    を備え、
    上記上位装置が、
    上記画像形成装置の上記入力手段に画像データを出力するデータ出力手段と、
    上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記データ出力手段が出力する画像データが、モノクロの画像データであるか否かを解析する解析手段と、
    該解析手段がモノクロの画像データであると解析した場合、その画像データを識別可能な識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
    上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記データ出力手段が出力する画像データの識別情報が、上記識別情報記憶手段に記憶された識別情報と一致した場合には、一部の色に対応する少なくとも上記現像手段の動作を禁止する指令を上記画像形成装置に出力する指令出力手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成システム
  7. 上記一部の色に対応する現像手段は、ブラック以外の色に対応する現像手段であることを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
  8. 上記識別情報がファイル名であることを特徴とする請求項記載の画像形成システム。
  9. 上記識別情報がファイル名及び更新日で構成されることを特徴とする請求項記載の画像形成システム。
  10. コンピュータを、請求項6〜9のいずれかに記載の上記解析手段、上記識別情報記憶手段、及び上記指令出力手段として動作させるソフトウェアプログラムを記憶したことを特徴とする記録媒体
  11. それぞれ異なる色に対応する画像データに応じた潜像が形成される複数の像担持体と、
    該各像担持体に形成された潜像をそれぞれ異なる色の現像剤で現像する複数の現像手段と、
    上記各像担持体に形成された潜像を現像した現像剤を、被記録媒体に重ねて転写する転写手段と、
    を備えた画像形成装置の制御方法であって、
    上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記画像形成装置に入力された画像データが、モノクロの画像データであるか否かを解析し、
    上記画像データがモノクロの画像データであると解析された場合、その画像データを識別可能な識別情報を記憶し、
    上記画像データに多色での画像形成が指示されている場合にのみ、上記画像形成装置に新たに入力された画像データの識別情報が、上記記憶された識別情報と一致した場合には、一部の色に対応する少なくとも上記現像手段の動作を禁止することを特徴とする画像形成装置の制御方法
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