JP4167931B2 - 樹脂製フロアパネル構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば自動車等の車両の床面に適用される樹脂製フロアパネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、自動車等の車両のフロア(床面)は、従来、鋼板製のフロアパネルで構成されている。
しかしながら、近年では、燃費効率の一層の向上を図る等のために、より一層の車体の軽量化が求められており、かかる要請に応える一環として、車両のフロアについても、フロアパネル自体を樹脂製とすることで軽量化を図ることが試みられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平2001−10542公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、フロアパネル自体を鋼板製のものに替えて樹脂製とすることにより、車両のフロア部分の軽量化を図ることができるのであるが、その反面、強度および剛性が低下するだけでなく、パネル自体が軽量になることに起因してその共振点が高くなり、フロア部分での振動および騒音の問題がより顕著なものとなるという問題もある。
【0005】
かかる問題に対して、樹脂製フロアパネルの板厚を厚くして対処することが考えられるが、むやみに厚くすれば、重量増加や製造コストの上昇を招き、フロアパネルを樹脂製としたことによる利点が失われかねないという問題があった。
【0006】
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、フロアパネルを樹脂製とした場合について、比較的簡単な構成で重量増加も招くことなく、フロア部分での振動を抑制できるようにすることを基本的な目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明者等は、かかる目的達成のため、鋭意研究開発を進める中で、パネル材の剛性配分と振動発生の間には密接な関係があり、均一な剛性配分の下では振動が比較的発生し易く、剛性配分をできるだけ不均一にした場合には振動が比較的発生し難いことを見出した。これは、振動は一定の周期を有する波動現象であるので、振動材(この場合、パネル材)の剛性が均一であれば一定のリズムをとり易いが、剛性が不均一であれば節部と腹部が一定のリズムで生じ難くなることによるものであると推察される。
【0008】
そこで、本願発明に係る樹脂製フロアパネル構造は、車両の床面に適用される樹脂製フロアパネル構造であって、上記フロアパネルには、スペアタイヤ収納部と複数の他の物品収納部とを含む複数の凹状の収納部が一体的に形成されており、これら複数の収納部および/または該収納部間に形成される縦壁部の寸法諸元が互いに異なるように設定することで、フロアパネルの剛性配分が不均一に設定され、且つ、高剛性部と低剛性部との間隔が不均一に設定されており、上記スペアタイヤ収納部と上記物品収納部の一つとを一体化して1つの凹状収納部が形成され、該凹状収納部の周縁の縦壁部は、収納部間を仕切る他の縦壁部と寸法諸元が互いに異なるように設定されている、ことを特徴としたものである。
【0010】
また、この場合において、上記各収納部間の縦壁部が平面視で異なる線上に位置するように設定することで、高剛性部が不連続に設定されていることが好ましい。更に、上記各収納部について、対向する縦壁部どうしが互いに非平行となるように設定することで、高剛性部と低剛性部との間隔が不均一に設定されていることが、より好ましい。
【0011】
また更に、以上の場合において、上記フロアパネルのベース面を曲面状に設定することで、当該フロアパネルの剛性を不均一に設定することもできる。
或いは、上記フロアパネルにビード部を設けることで、当該フロアパネルの剛性を不均一に設定するようにしても良い。
若しくは、上記フロアパネルを部分的に発泡部を有するように形成することで、当該フロアパネルの剛性を不均一に設定することも可能である。
【0012】
また、上記スペアタイヤ収納部は、外周の基本形状が平面視で円弧状となるように設定されていても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、例えば自動車等の車両の車体後部に設けられるトランクルームのフロアパネル構造に適用した場合を例にとって、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動車のトランクルームを車体後方から見て概略的に示した説明図である。また、図2は、このトランクルームのフロア構造の基本構成を模式的に示す断面説明図である。
【0015】
これらの図に示すように、上記トランクルームは、その床面(フロア)を構成するフロアパネルF(トランクフロア)に、スペアタイヤ(不図示)を収納するために凹状のスペアタイヤ収納部Sが形成されている。上記トランクフロアFは、従来の鋼板製のものに替えて、合成樹脂材料を用いて一体成形されたものである。
尚、具体的には図示しなかったが、上記トランクフロアFの車幅方向における両端部は、車体後部において前後方向に延びる左右一対のフレーム材(リヤサイドフレーム)に支持されている。また、前後の端部は、車幅方向に延びる前側フレーム及び後端フレームでそれぞれ支持されている。
【0016】
また、上記トランクフロアFの上方には、実質的に該トランクフロアFの全体を覆うようにしてトランクボードBが配設されている。このトランクボードBも、合成樹脂材料を用いて一体成形されたものである。
尚、トランクルーム内の車体の左右側壁Wcの比較的前側部分には、左右の後輪(不図示)の上方を覆う左右一対のホイールハウスHwが形成されている。
【0017】
上記トランクボードBの左右の側部は、より好ましくは、車体の左右側壁Wcに対して気密に接しており、該トランクボードBとトランクフロアFとの間に形成された空間部Afの密閉性を高め、フロア下方からの所謂ロードノイズやタイヤ音などの騒音を上記空間部Af内でできるだけ吸収し、室内側に騒音が伝わることを抑制し得るようになっている。
【0018】
尚、上記トランクフロアF,トランクボードBの合成樹脂材料としては、例えばポリプロピレン(PP)樹脂をベースとしたFRP(繊維強化プラスチック)材料などを用いることができる。また、かかる樹脂材料以外にも、例えば、ナイロン,ABS,PPO,PBTなど、他の樹脂材料で強化材を配合したものなど、種々の公知の材料が適用可能である。また、強化材としては、ガラス繊維やカーボン繊維等の繊維強化材に限られず、タルクやガラスビーズ等の強化材を用いることができる。成形方法としては、例えば射出成形法等の公知の方法が適用可能である。
【0019】
上記トランクフロアFのスペアタイヤ収納部Sは、図2から良く分かるように、スペアタイヤを載置させる底面部Sbと、該底面部Sbの周縁部からトランクフロアFの平面的な基準面を成すベース面Fbまで立ち上がる周縁壁部Swとで形成されている。
【0020】
図3は上記トランクフロアFの具体構成を示す平面説明図である。
この図に示すように、トランクフロアFには、上記スペアタイヤ収納部S以外にも、種々の物品を収納し得る多数の物品収納部E1〜E5が一体的に設けられている。これら物品収納部E1〜E5は何れも、下方に窪むボックス状(凹状)に形成され、各々が仕切り壁部Dwで仕切られている。上記物品収納部E1〜E5は、所謂、小物入れとして利用でき、例えば、ジャッキ及びジャッキハンドル,ホイールレンチ,牽引フック,救急箱などの物品が収納される。
【0021】
上記スペアタイヤ収納部S及び物品収納部E1〜E5は、何れも凹状に形成されているので、トランクフロアF全体としては、その部分では剛性が非常に低く、一方、各収納部S,E1〜E5を仕切る仕切り壁部Dwは剛性が高くなっている。
従って、このトランクフロアFが振動する場合には、一般に、剛性の高い仕切り壁部Dwが振動リズムの節部となり、剛性の低い凹状収納部S,E1〜E5が振動リズムの腹部となるものと考えられる。
【0022】
本実施の形態では、上記多数の物品収納部E1〜E5は、その形状およびサイズが(つまり、二次元的および/または三次元的な寸法諸元が)不統一で、また、その位置や方位についても、できるだけランダムで無秩序なものとなるように設定されている。
【0023】
これにより、何れの方向についても、仕切り壁部Dw等の高剛性部と凹状収納部S,E1〜E5等の低剛性部との間隔が不均一となるように設定することができる。尚、上記スペアタイヤ収納部Sについても、その周縁壁部Swは平面視で完全な円形ではなく、また、その位置についても、トランクフロアFの中央ではなく、片側(図3における右側)に偏った範囲に設定されている。
【0024】
このように、トランクフロアFに一体的に設けられる凹状の収納部E1〜E5について、その形状およびサイズが不統一で、また、その位置や方位もできるだけランダムで無秩序なものとなるように設定したことにより、トランクフロアFの剛性配分が二次元的および/または三次元的に不均一なものとなり、広い範囲でトランクフロアFが振動を起こし騒音が助長されることを抑制できるのである。
【0025】
また、仕切り壁部Dw等の高剛性部と凹状収納部S,E1〜E5等の低剛性部との間隔が不均一となるように設定したことで、節部と腹部が一定のリズムで生じることを防ぎ、トランクフロアFの振動を抑制することができる。
【0026】
すなわち、トランクフロアFを樹脂製とすることで軽量化を達成した上で、当該トランクフロアFの振動を抑制して騒音防止を行うことが可能になる。しかも、コスト上昇や重量増加を特に招くことなく、フロアパネルの成形のみによってフロア剛性の設定を行うことができる。
【0027】
トランクフロアFの剛性配分を不均一とする設定は、種々の方法により、実現可能で、また不均一性をより一層高めることもできる。
例えば、物品収納部E1〜E5の形状が仮に類似であっても、その寸法諸元(つまり、長さや幅等の二次元的な寸法および/または深さ等の三次元的な寸法)を互いに異なるように設定することにより、更には、各収納部間の仕切り壁部Dwの寸法諸元(つまり、壁厚等の二次元的な寸法および/または深さや傾斜等の三次元的な寸法)を互いに異なるように設定することにより、トランクフロアFの剛性配分を二次元的および/または三次元的に不均一とすることができる。
【0028】
また、図3に示されるように、上記各収納部S,E1〜E5間の仕切り壁部Dwが平面視で異なる線上に位置するように、つまり、一定の直線や曲線上に並ばないように、設定することで、高剛性部が不連続となるように設定し、トランクフロアFの剛性配分を不均一なものとすることもできる。
更に、図3に示されるように、上記各収納部S,E1〜E5について、対向する縦壁部Dwどうしが実質的に互いに非平行となるように設定することにより、フロアパネルの高剛性部と低剛性部との間隔を不均一に設定することもできる。これらの場合においても、コスト上昇や重量増加を特に招くことなく、トランクフロアFの成形のみによって、つまり、トランクフロアFの成形型の上記縦壁部Dwに対応する部分を好適に設計するだけの比較的簡単な手段で、フロア剛性の設定を行うことができる。
【0029】
また更に、図3に示されるように、トランクフロアFに一体的に形成された凹状のスペアタイヤ収納部Sについて、その外周(つまり、周縁壁部Sw)の基本形状が、平面視で円弧状となるように設定することにより、トランクフロアFの成形型の上記スペアタイヤ収納部Sに対応する部分を好適に設計するだけの比較的簡単な手段で、トランクフロアFの剛性配分を不均一に設定し、広い範囲でフロアパネルが振動を起こし騒音が助長されることを抑制できる。
この場合、前述のように、上記スペアタイヤ収納部Sの周縁壁部Swは平面視で完全な円形ではなく、また、その位置についても、トランクフロアFの中央ではなく、片側(図3における右側)に偏った範囲に設定されており、トランクフロアFの剛性配分はより不均一なものとなっている。
【0030】
また更に、トランクフロアFにビード部を設けることで、非常に簡単な構成で、当該トランクフロアFの剛性を不均一に設定することもできる。この場合、ビードの設ける位置や方向、或いはビード幅を変えるなど、種々の面に様々なビード部を設定することが可能で、フロア剛性の設定に関して高い自由度が得られる。また、ビード部を設けることによってトランクフロアF全体としての剛性向上を図ることができ、しかも、フロア剛性の設定も同時に行うことができる。
【0031】
或いは、トランクフロアFを成形するに際して、部分的に発泡部を有するように成形することで、当該トランクフロアFの剛性を不均一に設定することも可能である。
この場合、発泡部を部分的に設けることによってトランクフロアF全体としての剛性向上を図ることができ、しかも、フロア剛性の設定も同時に行うことができる。
【0032】
また、トランクフロアの少なくともベース面を曲面状とすることにより、トランクフロアの剛性を不均一に設定することもできる。
図4は本実施の形態の一変形例に係るトランクフロアF1の概略構成を示す斜視図、また、図5は図4におけるY5−Y5線に沿った断面説明図である。
【0033】
これの図に示すように、この変形例では、トランクフロアF1の少なくともベース面Fb1が曲面状に形成されている。この曲面状のベース面Fb1は、より好ましくは、曲面の曲率が部分的に様々に異なるように設定されている。従って、何れの方向においても、トランクフロアFの剛性配分が二次元的および/または三次元的に不均一なものとなっている。
【0034】
この場合においても、コスト上昇や重量増加を特に招くことなく、トランクフロアF1の成形のみによって、つまり、トランクフロアF1の成形型の比較的簡単な設定によってフロア剛性の設定を行うことができる。また、ベース面Fb1を曲面状とすることによってトランクフロアF1全体としての剛性向上を図ることができ、しかも、フロア剛性の設定も同時に行うことができるのである。
【0035】
ところで、トランクフロアF,F1のスペアタイヤ収納部S内にスペアタイヤ(不図示)が収納されている場合について、トランクフロアが振動するとこれに伴ってスペアタイヤも振動するが、スペアタイヤはそれ自体の質量に応じて一定の固有振動数を有しており、特定の周波数帯域の振動が生じた場合には、振幅が大きくなって揺動する。
一方、車両のアイドリング時には、アイドリングに伴う振動の周波数が車体の固有振動数に基づいた特定の周波数帯域と重なった場合には、非常に耳障りな「こもり音」(アイドルこもり音)が発生することが知られている。
【0036】
そこで、トランクフロアの剛性の設定を行うに際して、収納されたスペアタイヤの揺動に伴う振動が、車両のアイドリングに伴う振動と逆相となるように、フロア剛性を設定することにより、車両のアイドリングに伴う振動を抑制し騒音の低減を図ることができる。
すなわち、フロアパネルを樹脂製とすることで軽量化を達成し、しかも車両のアイドリングに伴う振動の抑制および騒音の低減を図ることができるのである。
【0037】
尚、本発明は、以上の実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】
本願請求項1の発明によれば、フロアパネルの剛性配分が不均一に設定されていることにより、広い範囲でフロアパネルが振動を起こし騒音が助長されることを抑制できる。また、高剛性部と低剛性部との間隔が不均一に設定されていることにより、節部と腹部が一定のリズムで生じることを防ぎ、フロアパネルの振動を抑制できる。すなわち、フロアパネルを樹脂製とすることで軽量化を達成し、しかもフロアパネルの振動を抑制して騒音防止を行うことが可能になる。
特に、フロアパネルの剛性を不均一とする設定を、フロアパネルにスペアタイヤ収納部と複数の他の物品収納部を含む複数の凹状の収納部を一体的に形成し、これら複数の収納部および該収納部間に形成される縦壁部の寸法諸元が互いに異なるように設定することで行うので、コスト上昇や重量増加を特に招くことなく、フロアパネルの成形のみによってフロア剛性の設定を行うことができる。
【0040】
更に、本願請求項2の発明によれば、基本的には上記請求項1の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記各収納部間の縦壁部が平面視で異なる線上に位置するように設定することで、高剛性部が不連続となるように設定するので、フロアパネル成形型の上記縦壁部に対応する部分を好適に設計するだけの比較的簡単な手段で、フロアパネルの剛性を不均一とする設定を行うことができる。
【0041】
また更に、本願請求項3の発明によれば、基本的には上記請求項1又は2の発明と同様の効果を奏することができる。特に、上記各収納部について、対向する縦壁部どうしが互いに非平行となるように設定することにより、フロアパネル成形型の上記縦壁部に対応する部分を好適に設計するだけの比較的簡単な手段で、フロアパネルの高剛性部と低剛性部との間隔を不均一に設定することができる。
【0042】
また更に、本願請求項4の発明によれば、基本的には上記請求項1〜3の発明の何れか一と同様の効果を奏することができる。特に、フロアパネルのベース面を曲面状に設定することで、当該フロアパネルの剛性を不均一に設定するので、フロアパネル成形型の上記ベース面に対応する部分を好適に設計するだけの比較的簡単な手段で、フロア剛性の設定をよりきめ細かく行うことができる。
【0043】
また更に、本願請求項5の発明によれば、基本的には上記請求項1の発明と同様の効果を奏することができる。特に、フロアパネルにビード部を設けることで、当該フロアパネルの剛性を不均一に設定するので、簡単な構成でフロア剛性の設定を行うことができる。
【0044】
また更に、本願請求項6の発明によれば、基本的には上記請求項1の発明と同様の効果を奏することができる。特に、フロアパネルを部分的に発泡部を有するように形成することで、当該フロアパネルの剛性を不均一に設定するので、フロアパネルの剛性を確保した上で、フロア剛性の設定を行うことができる。
【0045】
また更に、本願請求項7の発明によれば、基本的には上記請求項1の発明と同様の効果を奏することができる。特に、フロアパネルに一体的に形成された凹状のスペアタイヤ収納部について、その外周の基本形状が平面視で円弧状となるように設定されているので、フロアパネル成形型の上記スペアタイヤ収納部に対応する部分を好適に設計するだけの比較的簡単な手段で、フロアパネルの剛性配分を不均一に設定し、広い範囲でフロアパネルが振動を起こし騒音が助長されることを抑制できる。すなわち、フロアパネルを樹脂製とすることで軽量化を達成し、しかもフロアパネルの振動を抑制して騒音防止を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る自動車のトランクルームを車体後方から見て概略的に示した説明図である。
【図2】 上記トランクルームのフロア構造の基本構成を模式的に示す断面説明図である。
【図3】 上記トランクルームのトランクフロアの具体構成を示す平面説明図である。
【図4】 上記実施の形態の一変形例に係るトランクフロアの概略構成を示す斜視図である。
【図5】 図4におけるY5−Y5線に沿った断面説明図である。
【符号の説明】
Dw…仕切り壁部
E1〜E5…物品収納部
F,F1…トランクフロア(フロアパネル)
Fb,Fb1…(トランクフロアの)ベース面
S…スペアタイヤ収納部
Sb…底面部
Sw…周縁壁部
Claims (7)
- 車両の床面に適用される樹脂製フロアパネル構造であって、
上記フロアパネルには、スペアタイヤ収納部と複数の他の物品収納部とを含む複数の凹状の収納部が一体的に形成されており、これら複数の収納部および/または該収納部間に形成される縦壁部の寸法諸元が互いに異なるように設定することで、フロアパネルの剛性配分が不均一に設定され、且つ、高剛性部と低剛性部との間隔が不均一に設定されており、
上記スペアタイヤ収納部と上記物品収納部の一つとを一体化して1つの凹状収納部が形成され、該凹状収納部の周縁の縦壁部は、収納部間を仕切る他の縦壁部と寸法諸元が互いに異なるように設定されている、
ことを特徴とする樹脂製フロアパネル構造。 - 請求項1記載の樹脂製フロアパネル構造において、
上記各収納部間の縦壁部が平面視で異なる線上に位置するように設定することで、高剛性部が不連続に設定されていることを特徴とする樹脂製フロアパネル構造。 - 請求項1又は2に記載の樹脂製フロアパネル構造において、
上記各収納部について、対向する縦壁部どうしが互いに非平行となるように設定することで、高剛性部と低剛性部との間隔が不均一に設定されていることを特徴とする樹脂製フロアパネル構造。 - 請求項1〜3の何れか一に記載の樹脂製フロアパネル構造において、
上記フロアパネルのベース面を曲面状に設定することで、当該フロアパネルの剛性が不均一に設定されていることを特徴とする樹脂製フロアパネル構造。 - 請求項1記載の樹脂製フロアパネル構造において、
上記フロアパネルにビード部を設けることで、当該フロアパネルの剛性が不均一に設定されていることを特徴とする樹脂製フロアパネル構造。 - 請求項1記載の樹脂製フロアパネル構造において、
上記フロアパネルを部分的に発泡部を有するように形成することで、当該フロアパネルの剛性が不均一に設定されていることを特徴とする樹脂製フロアパネル構造。 - 請求項1記載の樹脂製フロアパネル構造において、
上記スペアタイヤ収納部は、外周の基本形状が平面視で円弧状となるように設定されていることを特徴とする樹脂製フロアパネル構造。
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