JP4167305B2 - ルーレット型ゲーム装置 - Google Patents

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【0001】
【技術分野】
本願発明は、たとえばゲームセンターなどの遊戯場や商店街の店頭に設置するなどして、児童やその他の遊戯者にルーレットゲームを楽しむ機会を提供する用途に好適なルーレット型ゲーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のとおり、この種のルーレット型ゲーム装置としては、種々のタイプのものがあり、その一例としては、たとえば複数の発光ランプを有する円形状の電光表示盤をルーレット回転盤として用いたものがある。このようなルーレット型ゲーム装置では、電光表示盤の複数の発光ランプの点灯箇所が一定の順序で切り替わってから適当な時期にそのランプ点灯位置が停止するように構成されており、そのランプ点灯停止位置が予め遊戯者が予測した位置と一致すれば、ルーレットゲームの結果を「当たり」とし、たとえば適当な枚数のメダルを遊戯者に払い出すようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のルーレット型ゲーム装置は、結局は、いずれのものも単に1つのルーレット盤を用いてそのルーレット盤のいずれの領域が「当たり」になるのかを遊戯者が予測するものに過ぎない。このため、従来のルーレットゲーム装置は、ゲームの進行過程やゲーム結果の内容がきわめて単純であり、多くの遊戯者にとって必ずしも面白いゲームであるとは言えず、ゲームの面白さ、あるいは趣向性の観点からすれば、未だ改良の余地があった。
【0004】
本願発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、遊戯者がルーレットゲームの進行過程やゲーム結果の内容などに大きな興味を抱くことができるようにして、従来よりも面白いルーレットゲームが行えるようにすることをその課題としている。
【0005】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0006】
本願発明は、ルーレット回転盤として機能し、外周部に沿って周方向に等ピッチで全周にわたって複数の図柄が配列表示されている回転テーブルと、上記回転テーブルの外周に対向して配置され、周方向の複数の一部領域において、それぞれ上記回転テーブルの図柄の配列と等しい周方向ピッチで複数の図柄が連続して円周状に配列表示されている固定テーブルと、上記固定テーブルの周方向に回転可能であり、1または複数の方向を指し示す手段を有する回転動作体と、を備えるとともに、上記回転テーブルに配列表示されている複数の図柄は上記固定テーブルの上記各一部領域に配列されている図柄の全部または一部と共通しており、上記固定テーブルの上記各一部領域に対応して設けられ、上記各一部領域に配列されている複数の図柄のうちの一部または全部を選択することができる複数の操作スイッチと、上記回転テーブルに配列表示されている図柄のいずれか一つまたは複数が上記操作スイッチの操作によって選択されている図柄と位置合わせ状態となるように上記回転テーブルが停止したときに第1の当たりと判断し、第1の当たりとなった場合において、上記回転動作体がその当たりとなっている箇所を指し示すか否かをさらに判断し、上記当たりとなっている箇所を指し示さない場合にはゲームの結果を第1の当たりとし、上記当たりとなっている箇所を指し示す場合にはゲームの結果を第2の当たりとする判断手段と、をさらに備えていることを特徴としている。
【0007】
本願発明においては、ルーレット回転盤として機能する回転テーブルを利用して第1のルーレットゲームを行うことができることは勿論のこと、回転動作体をも利用することによって第2のルーレットゲームをも行うことができることとなり、1度のルーレットゲームで互いに関連する複数のルーレットゲームを楽しむことが可能となる。すなわち、本願発明では、回転テーブルを利用したルーレットゲームが「当たり」となった場合において、回転動作体が「当たり」となった箇所を指し示すかどうかで、「第1の当たり」と「第2の当たり」とに区別されることとなり、ルーレットゲームの「当たり」としては複数種類の当たりが生じることとなる。このため、ルーレットゲームの結果が「当たり」のときにたとえば遊戯者にメダルを払い出すこととした場合には、「第2の当たり」のときには「第1の当たり」のときよりも遊戯者に対して払い出されるメダルの数を多くするといった差別化を図ることが可能となる。
【0008】
このように、本願発明では、従来とは異なり、ゲーム結果が単に「はずれ」と「当たり」との2種類のみに区別されるのではなく、「当たり」のバリエーションが複数のバリエーションに増加することによって、ゲーム性が高くなり、ゲーム結果の内容やそのゲーム結果に至るまでのゲームの進行過程に対する遊戯者の興味を高めることができる。したがって、本願発明では、従来よりも面白く、趣向性の高いルーレットゲームを提供することができる。とくに、本願発明では、複数のルーレットゲームをそれぞれ個別に楽しむように構成されているのではなく、第1の動作部を利用したルーレットゲームの結果と第2の動作部を利用したルーレットゲームの結果とに一定の関連性をもたせているために、これが1つの連続したゲームとして非常に面白いものとなる。
【0010】
また、本願発明では、ルーレット型ゲーム装置が一台であっても、このルーレット型ゲーム装置に設けられている複数の操作スイッチを複数人が操作することによって、本願発明が意図するルーレットゲームをそれらの複数人が同時に行うことができる。このように、1台のゲーム装置で複数人が同時に遊ぶことができるようにすれば、ゲーム装置の実質的な稼働率を高める上で有利となる。また、複数人の遊戯者どうしの間でゲームの勝ち負けを競うことも可能となり、ゲームをより面白いものにすることもできる。
【0012】
さらに、本願発明では、回転テーブルを利用して行われるルーレットゲームは、固定テーブルに配列表示されている図柄のうち遊戯者が選択した1または複数の図柄と対応する位置にそれと同一種類の回転テーブルの図柄が位置合わせされたときに「当たり」となり、これはいわゆる図柄合わせのルーレットゲームとなる。このため、ゲームの「当たり」または「はずれ」が遊戯者にとって非常に判り易く、たとえば幼少の遊戯者などにとっても非常に面白いものとなる。固定テーブルや回転テーブルに表示されている図柄を、たとえばビデオゲーム、テレビ番組、あるいはアニメ映画などに登場する人気キャラクタを表示するものとすれば、幼少の遊戯者などにとっては一層の興味を抱かせることもでき、ゲームをより楽しいものにすることも可能となる。
【0014】
さらに、本願発明では、回転動作体がいずれの位置を指し示すかによって、ゲーム結果が「第1の当たり」と「第2の当たり」とに区別されることとなるが、上記回転動作体は、回転テーブルとは別の動作体であるために、この回転動作体が指し示す位置が回転テーブルと常に同一関係となる箇所を指し示すといったことを回避することが容易に行える。また、回転テーブルとは異なる態様で回転する回転動作体がいずれの箇所を指し示すのかを遊戯者が予測することが難しくなり、回転動作体の動作を遊戯者が見守る過程が面白くなる。さらに、回転動作体は、回転テーブルとは異なり、図柄合わせの形態のルーレットゲームを行うための回転テーブルを回転させるものではなく、それとは異なる形態で動作するものであるから、ルーレット装置全体としては、異種のルーレット回転盤を組み合わせた如き形態となり、ゲームの趣向性を一層高めることができる。
【0015】
本願発明の他の好ましい実施の形態では、上記回転動作体は、少なくとも一部分が一定の動作を行うように構成されたキャラクタ人形と、このキャラクタ人形を支持する回転板とを具備して構成されており、かつ上記回転板には、上記キャラクタ人形が一定の動作を行うときまたはその前後のいずれかの時期に一定の方向を指し示すように点灯駆動される複数の発光体が設けられている構成とすることができる。
【0016】
このような構成によれば、回転動作体がルーレットの当たりとなる箇所を指し示す動作は、キャラクタ人形の一定の動作、およびそのキャラクタ人形を支持する回転板に設けられた複数の発光体の点灯駆動動作によって行われる。このため、それらキャラクタ人形や表示体の一連の駆動動作も遊戯者にとって面白いものとなる。とくに、上記キャラクタ人形のキャラクタを、たとえば固定テーブルや回転テーブルに表示されている図柄の内容に関連するキャラクタにすることによって、それらのキャラクタのファン層などに大きな興味をもたせることができ、遊戯者の退屈感を少なくする上で一層好ましいものとなる。
【0017】
本願発明の他の好ましい実施の形態では、上記キャラクタ人形は、このキャラクタ人形の下半身を構成する固定フレームと、この固定フレームの上部に水平方向に回転可能に連結されてこのキャラクタ人形の上半身胴体部を構成する可動フレームと、この可動フレームに連結されてこのキャラクタ人形の両腕を構成する屈伸動作が可能な複数のリンク部材と、上記可動フレームを水平方向の一方向に回転させるように弾発付勢するバネと、上記複数のリンク部材を屈伸動作させるように上記リンク部材に駆動力を付与する駆動機構部とを具備し、かつこの駆動機構部は、上記複数のリンク部材を屈伸動作させるように上記複数のリンク部材に駆動力を付与するときに上記可動フレームが上記バネの弾発力に抗して上記一方向とは逆方向に回転するように上記可動フレームに回転力を付与する構成とすることができる。
【0018】
このような構成によれば、上記駆動機構部を駆動させると、キャラクタ人形の両腕を構成する複数のリンク部材が屈伸動作を行う。また、その際には、キャラクタ人形の上半身胴体部を構成する可動フレームが水平方向に回転する。したがって、上記キャラクタ人形には、腰を回転させながら両腕を屈伸させる格闘技を繰り出しているような動作を行わせることができ、これが遊戯者にとって妙味のあるものとすることができる。また、上記構成では、キャラクタ人形の上半身胴体部を構成する可動フレームの一方向への回転は、バネの弾発力を利用して行わせることができるとともに、上記キャラクタ人形の可動フレームの逆方向への回転は複数のリンク部材を屈伸させるための駆動機構部を利用して行わせることができるために、キャラクタ人形に一定の動作を行わせるための全体の機構の構造を簡易することができる。すなわち、キャラクタ人形には比較的複雑な動作を行わせることができる一方、その動作を行わせるための機械的な構造は比較的簡素な構造にすることができる。
【0019】
本願発明の他の好ましい実施の形態では、遊戯者がメダルを投入するためのメダル投入口と、このメダル投入口にメダルが投入されることによってルーレットゲームを開始可能に制御する制御手段と、上記判断手段によって当たりと判断されたときに遊戯者にメダルまたはメダルに代わる物を払い出すための払出し装置とを有している構成とすることができる。
【0020】
このような構成によれば、遊戯者がメダルを投入しなければルーレットゲームを開始することができないようにすることができ、またルーレットゲームが「第1の当たり」や「第2の当たり」などの「当たり」になったときには遊戯者にメダルまたはメダルに代わる物を払い出すことができる。したがって、遊戯者は、所定のメダルを媒体として、本願発明が意図するルーレットゲームを適切に楽しむことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0022】
図1は、本願発明に係るルーレット型ゲーム装置の一例を示す斜視図である。図2は、図1に示すルーレット型ゲーム装置の回路ブロック図である。図3は、図1に示すルーレット型ゲーム装置の要部断面図である。図4は、図1に示すルーレット型ゲーム装置の要部概略平面説明図である。図5は、図1に示すルーレット型ゲーム装置の操作パネル部の一例を示す要部平面図である。
【0023】
図1に示すルーレット型ゲーム装置Aは、合成樹脂製または金属製などの筐体1の周縁部上面に、計4箇所の操作パネル部11(11a〜11d)を等間隔で設けている。1つの操作パネル部11は、基本的には1名の遊戯者が操作するための部分である。したがって、このルーレット型ゲーム装置Aでは、最大4名の遊戯者が各操作パネル部11を操作することによってルーレットゲームを同時に行うことができる。上記筐体1の略中央部分の上面部には、固定テーブル3、回転テーブル4、および回転動作体5が配されている。この回転動作体5は、キャラクタ人形5Aとこのキャラクタ人形5Aを支持する回転板5Bとを具備して構成されている。
【0024】
本実施形態では、上記回転テーブル4と回転動作体5とのそれぞれが、本願発明でいうルーレット回転盤として機能する第1の動作部と第2の動作部とに相当する。後述するように、このルーレット型ゲーム装置Aでは、回転テーブル4を利用した第1のルーレットゲームと、回転動作体5を利用した第2のルーレットゲームとが一定条件下で連続して行えるようになっており、ゲーム結果としては、「はずれ」と「当たり」とがあり、しかもこの「当たり」には、「通常の当たり」と「大当たり」との2種類がある。上記固定テーブル3、回転テーブル4、および回転動作体5のそれぞれは、合成樹脂製などのドーム型の透明カバー体10によって覆われており、遊戯者がそれらの部分に手を触れることができないように構成されている。
【0025】
図5において、上記各操作パネル部11には、操作部2を構成する複数の操作スイッチ20、複数の7セグメント表示部22a〜22e、メダル投入口23、およびキャラクタ表示部24などが設けられている。上記メダル投入口23は、遊戯者が遊戯用のメダルを投入するための部分である。
【0026】
上記キャラクタ表示部24は、たとえば7種類の複数のキャラクタC1〜C7の図柄を表示した部分である。これらのキャラクタC1〜C7としては、たとえば対戦格闘型のビデオゲームに登場するキャラクタが用いられている。このルーレット型ゲーム装置Aでは、上記キャラクタC1〜C7がベット対象(いわゆる賭の対象)となる。上記複数の操作スイッチ20は、ベット対象となるキャラクタC1〜C7を選択するためのいわゆるベット用スイッチであり、上記キャラクタC1〜C7のそれぞれに対応して設けられている。上記操作スイッチ20以外の他のスイッチとしては、たとえばメダル投入口23から投入されたメダルのうちベットに使用されていないメダルをメダル払出口12(図1参照)に排出するための操作スイッチ(図示略)なども適宜設けることができる。
【0027】
上記7セグメント表示部22a,22bのそれぞれは、上記キャラクタC1〜C7のそれぞれに対応して複数設けられている。7セグメント表示部22aは、上記キャラクタC1〜C7のそれぞれが「当たり」となったときの配当の倍率(オッズ)を表示するためのものである。上記7セグメント表示部22bは、ベットされたメダルの枚数を表示するためのものである。7セグメント表示部22cは、後述する「大当たり」(ジャックポット)のときに遊戯者に対して余分に払い出されるメダルの数を表示するためのものである。7セグメント表示部22dは、ルーレットゲームで「当たり」になったときに払い出されるメダルの基本枚数を表示するためのものである。7セグメント表示部22eは、遊戯者がメダル投入口23から投入したメダルのうち未だベットされていないメダルの残存枚数を表示するためのものである。
【0028】
図4において、上記固定テーブル3は、平面視中空円板状であり、筐体1に固定して取付けられている。この固定テーブル3の上面には、上記操作パネル部11のキャラクタ表示部24に表示されているのと同様なキャラクタC1〜C7がそれぞれ区画表示されたかたちで一定の順序で表示されている。ただし、図4においては、図面作成の便宜上、キャラクタC1〜C7の図柄は図示しておらず、図柄に代えてその符号を図示している。上記キャラクタC1〜C7を表示した領域Laは、上記計4箇所の操作パネル部11と対応するように計4箇所設けられている。また、上記固定テーブル3の上面のうち、上記各領域Laの両側には、第1のルーレットゲーム結果が「当たり」となったとき点灯駆動させるための一組の当たり表示ランプ6a,6aが設けられている。上記固定テーブル3のキャラクタC1〜C7の図柄が表示された位置には、好ましくはベットされたキャラクタの図柄を他の図柄よりも明るく見えるようにするための発光ランプが設けられるなどして、ベットされたキャラクタがいずれであるのかを遊戯者が容易に判るように構成される。
【0029】
上記回転テーブル4は、平面視略円形状であり、上記固定テーブル3の内側において上記固定テーブル3の周方向に回転可能に設けられている。この回転テーブル4の外周縁全周には、固定テーブル3に表示されているキャラクタC1〜C7、およびこれらとは別の他のキャラクタC8とがそれぞれ区画表示されたかたちで一連に表示されている。上記他のキャラクタC8としては、キャラクタC1〜C7が登場するビデオゲームで用いられているキャラクタを用いることができる。上記キャラクタC1〜C8のそれぞれは、たとえば5箇所ずつ表示されていることにより、計40箇所表示されており、その配列の順序は不規則となっている。ただし、本実施形態では、それら計40箇所のキャラクタC1〜C8の配列のうち、一定領域Lbのみについては、キャラクタC1〜C7の配列が固定テーブル3におけるキャラクタC1〜C7の配列順序と同一となっている。このような構成にすれば、固定テーブル3の一つの領域LaのキャラクタC1〜C7の全てに対して回転テーブル4のキャラクタC1〜C7の全てが位置合わせされる場合が生じ得ることとなる。これは、一人の遊戯者がキャラクタC1〜C7の全てにベットしたときに、それらキャラクタC1〜C7の全てについて、またはそれらのうちの複数のキャラクタについて、「当たり」となる場合があることを意味し、ゲームをより面白くすることができる。
【0030】
上記回転動作体5の回転板5Bは、平面視において上記回転テーブル4や固定テーブル3と同心円の円板状であり、上記回転テーブル4の中心部の上方に配されている。この回転板5Bは、その周方向に回転可能であるが、その回転方向は上記回転テーブル4の回転方向N1とは反対の矢印N2方向となっている。このように、回転テーブル4と回転板5Bとの回転方向を相違させれば、それら回転テーブル4と回転板5Bとの角度位相を容易に変えることができ、回転テーブル4と回転板5Bとの角度位相が常に同一状態に維持されることを回避するのに好都合となる。ただし、本願発明はこれに限定されず、たとえば回転テーブル4と回転板5Bとのそれぞれの回転方向を同一にし、その回転速度を相違させるようにしてもよい。また、回転テーブル4と回転板5Bとの回転開始時期を相違させるなどして、これらの角度位相に変化が生じるようにしてもよい。
【0031】
上記回転板5Bの外周縁の一部には、この回転板5Bの半径方向に延びる突起部50が設けられている。また、この突起部50の上面部には、LEDなどの複数の発光ランプ51がこの突起部50と同一方向へ延びるように配列して設けられている。これら複数の発光ランプ51は、「大当たり」となる位置を指し示すためのものである。
【0032】
図3において、上記回転テーブル4と回転動作体5とを回転させるための機構部の構成を説明する。上記回転動作体5の回転板5Bは、筐体1の内部において鉛直方向に起立した状態に回転可能に支持された回転軸90の上端部に取付けられている。この回転軸90は、一組のプーリ92a,92bおよびタイミングベルト96を介してステッピングモータなどの回転角度制御が可能なモータM2の駆動軸91と駆動連結されている。したがって、上記回転軸90とこの回転軸90に取付けられた回転動作体5とは、上記モータM2の駆動により所定方向に回転自在である。上記回転軸90や回転動作体5の回転角度は、この回転軸90の下端部に取付けられたプレート93に近接して設けられたセンサ94によって検出できるようになっている。
【0033】
上記回転テーブル4は、上記回転軸90が上下厚み方向に貫通する貫通孔40を有しており、上記回転軸90に対して相対回転可能に上記回転軸90に外嵌し、所定の高さに位置決め保持されている。この回転テーブル4の下面部には、補助部材95を介してプーリ92cが取付けられており、このプーリ92cがタイミングベルト96aと他のプーリ92dを介してステッピングモータなどの回転角度制御が可能なモータM1の駆動軸91cと駆動連結されている。したがって、上記回転テーブル4は、上記モータM1の駆動により所定方向に回転自在である。この回転テーブル4の回転角度は、この回転テーブル4の下面部に設けられたプレート93aに近接して設けられたセンサ94aによって検出できるようになっている。
【0034】
図6は、上記回転動作体5を示す要部斜視図である。図7および図8は、上記回転動作体5の一連の動作を示す要部斜視図である。図9は、キャラクタ人形5Aの内部構造を背面側から見た状態の要部斜視図である。図10および図11は、キャラクタ人形5Aの動作機構の要部斜視図である。
【0035】
図6において、上記キャラクタ人形5Aは、たとえば上記キャラクタC1〜C8が登場するビデオゲームに用いられている他のキャラクタを人形の形態に製作したものである。図9に示すように、このキャラクタ人形5Aは、固定フレーム52、可動フレーム53、複数のリンク部材54a〜54e、バネ55、および駆動機構部56を具備して構成されている。ただし、このキャラクタ人形5Aは、駆動機構部56などの内部構造が外部から見えないように適当な布地材などを用いて覆い隠され、また上記可動フレーム53の上部には人形の頭部が取付けられることによって、見栄えの良い人形となっている。
【0036】
上記固定フレーム52は、上記キャラクタ人形5Aの下半身となる部分であり、下方開口状のボックス状に形成された固定フレーム本体部52aの下部に、左右の両脚部となる一組の屈曲状の金属板52b,52cを固定して連結した構造である。上記金属板52b,52cの下端部に設けられた複数のネジ挿通孔52dを利用することにより、このキャラクタ人形5Aは回転板5Bの上面に固定して取付けられる。上記可動フレーム53は、キャラクタ人形5Aの上半身胴体部となる部分であり、たとえば一側面開口状のボックス状に形成されている。この可動フレーム53は、上記固定フレーム本体部52aの上面に載設されており、この可動フレーム53を上下方向に貫通するように延びる軸57を中心として矢印N3に示す水平方向に回転可能である。
【0037】
上記複数のリンク部材54a〜54eは、キャラクタ人形5Aの両腕となる部分であり、これらはいずれも合成樹脂製である。2つのリンク部材54a,54bは、キャラクタ人形5Aの右腕となる部分であり、リンク部材54aの基端部は可動フレーム53に支持された軸58aに対して相対回転不能に連結されている。リンク部材54bは、上記一方のリンク部材54aの先端部に対して軸58bを中心として矢印N4の上下方向に回転可能に連結されている。ただし、上記リンク部材54bは、このリンク部材54bが上記リンク部材54aと略同一方向に延びた角度姿勢となるようにバネ59によって常時弾発付勢されている。したがって、上記2つのリンク部材54a,54bは、図9に示す通常時においては、これら2つのリンク部材54a,54bが互いに伸びた形態を保持しているものの、上記軸58aが矢印N5方向に回転すると、リンク部材54aの先端部が下方へ回転するとともに、リンク部材54bがこれに伴って可動フレーム53に接近するように後退することとなる。
【0038】
上記リンク部材54c〜54eは、キャラクタ人形5Aの左腕となる部分であり、リンク部材54cの基端部はネジ軸58cやナット58dによって可動フレーム53に固定して取付けられている。これに対し、リンク部材54dの基端部は、軸58eを介して上記リンク部材54cの先端部に対して矢印N6の略水平方向に回転可能に連結されている。リンク部材54eは、スプリングバネ59aを介して上記リンク部材54dに対して種々の方向に比較的自由に相対移動できるように上記リンク部材54dの先端部に連結されている。また、このリンク部材54eは、上記リンク部材54bと軸58fを介して相互に連結されている。したがって、上記軸58aが矢印N5方向に回転してリンク部材54bが後退すると、これに伴いリンク部材54d,54eは、それらの連結部分において大きく屈曲した角度となってともに後退することとなる。
【0039】
上記バネ55は、可動フレーム53を一定方向へ回転させるように可動フレーム53に常時弾発力を付与するものである。図10によく表れているように、このバネ55は引っ張りバネであり、その一端部は、固定フレーム本体52aの上面に立設されて可動フレーム53の長孔53aに貫通したピン55aに係止されている。また、その他端部は、可動フレーム53の孔部55bの周縁部に係止されている。したがって、上記可動フレーム53は、上記バネ55の弾発力によって常時矢印N7方向に付勢され、ピン55aが長孔53aの前端部に当接した状態で安定している。
【0040】
上記駆動機構部56は、上記軸57に取付けられたカム56a、上記軸57を回転させるためのモータM3、および上記軸58aに取付けられたカムフォロア56bを具備して構成されている。上記カム56aは、その上面に傾斜面状のカム面を有しており、モータM3の駆動によって上記軸57やこのカム56aが回転すると、上記カムフォロア56bの下端部が上記カム面との接触によって一定ストロークだけ押し上げられ、その結果上記軸58aが矢印N5方向に回転するようになっている。なお、上記カム56aは、軸57周りに偏心回転を行うように設けられており、図10に示す通常時には、カムフォロア56bの下端部がカム56aの上面から外れた箇所に配置される一方、図11に示すカム56aの回転動作時にはその上面にカムフォロア56bが配置するようになっている。このような構成にすれば、カムフォロア56bの昇降高さをカム面の高低差寸法よりも大きくすることができ、比較的小さなトルクで軸58aの回転角度を大きくするのに有利となる。カム56aが1回転して、カムフォロア56bの下端部がカム面から外れると、このカムフォロア56bの下端部は急速に下降し、図10に示す元の位置に迅速に復帰することとなる。
【0041】
また、上記カム56aが回転動作を開始し、カムフォロア56bの下端部に接触したときには、このカム56aがカムフォロア56bを水平方向に押圧することとなる。このため、上記キャラクタ人形5Aの機構では、カム56aが回転動作を開始すると、図11に示すように、このカム56aが可動フレーム53をバネ55の弾発力に抗して矢印N8方向に回転させるように押動することとなる。そして、上記カム56aとカムフォロア56bとの接触が解除されると、その時点で上記可動フレーム53はバネ55の弾発力によって上記矢印N8方向とは逆方向に回転し、図10に示す元の通常状態に即座に復帰する。図9において、上記可動フレーム53の上方または上部には、軸57の上端部に取付けられたカム96との接触によって軸57や上記カム56aの1回転動作を検出するためのリミットスイッチ96aが設けられている。上記モータM3は、後述するCPU7からの制御信号に基づいてその駆動を開始した後においては、上記リミットスイッチ96aから出力される信号に基づいて上記カム56aを1回転だけ回転させた時点で停止するように構成されている。
【0042】
上記キャラクタ人形5Aは、通常時は図6に示した姿勢を保持している。ところが、モータM3が駆動を開始し、駆動機構部56が動作を開始すると、可動フレーム53の回転動作や、複数のリンク部材54a〜54eが屈曲する動作が開始されることとなる。このため、上記キャラクタ人形5Aは、図7に示すような姿勢となる。そして、その後は図8に示すように、図6に示した元の姿勢と同一の姿勢に復帰する。このような、図6ないし図8に示すキャラクタ人形5Aの一連の動作は、キャラクタ人形5Aがあたかも腰を回転させながら両腕を屈伸させて格闘技を繰出しているような動作となる。また、図8に示すようにキャラクタ人形5Aの両腕が伸びた状態に復帰すると、それと同時にまたはその直後に、複数の発光ランプ51がその基端部から先端部方向に順次点灯してゆくようになっている。この発光ランプ51の点灯駆動が開始されるタイミングは、上記リミットスイッチ96aから信号が出力されるタイミングを基準とし、これに同期させればよい。このようにすれば、後述するCPU7によって発光ランプ51の点灯駆動制御を直接行う必要が無くなる。
【0043】
図2に示すように、このルーレット型ゲーム装置Aは、CPU7、ROM70、RAM71、およびインタフェース72を具備している。これらは相互にバス接続されている。上記CPU7は、このルーレット型ゲーム装置Aの各部の動作制御や各種の演算処理を行うものである。上記ROM70は、上記CPU7を一定の手順で動作させて所定のルーレットゲームを実行するのに必要な各種のプラグラムやデータを記憶したものである。上記RAM71は、ルーレットゲームを実行するときに必要な各種のデータの記憶を行わせるためのものである。
【0044】
上記インタフェース72には、既に述べた操作部2、複数の7セグメント表示部22a〜22e、および当たり表示ランプ6aに加え、回転テーブル4を回転させるモータM1を駆動するためのドライバ73、回転動作体5を回転させるモータM2を駆動するためのドライバ74、駆動機構部56のモータM3を駆動するためのドライバ75、および回転動作体5の回転角度を検出するためのセンサ94、回転テーブル4の回転角度を検出するためのセンサ94aが接続されている。
【0045】
また、このルーレット型ゲーム装置Aは、上記各機器に加え、メダルカウンタ76、サウンド発生部77、およびメダル払出し装置78をも具備しており、これら各部も上記インタフェース72に接続されている。上記メダルカウンタ76は、メダル投入口23にメダルが投入されたか否かを判断し、その投入メダル枚数をカウントするための信号をCPU7に送信するものである。上記サウンド発生部77は、スピーカや音声合成回路を具備して構成されたものであり、各種の音響効果音やゲーム進行を円滑にするための音声メッセージなどを出力可能である。このサウンド発生部77を利用すれば、キャラクタ人形5Aが一定の動作を行うときに、このキャラクタ人形5Aがあたかも声を発しているかのように思わせるための音声を発生させるようにすることも可能である。上記メダル払出し装置78は、ゲーム結果内容が「当たり」のときに、遊戯者にメダルを払い出すための装置であり、CPU7から出力される制御信号に基づいてメダルの払出し枚数を適宜変更できるように構成されている。
【0046】
なお、本願発明では、上記メダル払出し装置78に追加して、またはメダル払出し装置78を設ける手段に代えて、クレジット用紙作製払出し装置(図示略)を上記ルーレット型ゲーム装置Aに設けた構成としてもよい。上記クレジット用紙作製払出し装置は、ゲーム結果が「当たり」になったときに払い出されるメダルの枚数を点数化し、その数値を適当な用紙にプリントアウトすることによってクレジット用紙(一種の引換え券)を作製した後に、このクレジット用紙をルーレット型ゲーム装置Aの外部に排出する装置である。このような構成のクレジット用紙作製払出し装置を設ければ、ゲーム結果が「当たり」になったときにメダルを払い出す動作に代えて、クレジット用紙を遊戯者に発行することができる。したがって、遊戯場の運営に際しては、そのクレジット用紙を提示した遊戯者に対してそのクレジットの点数に応じた景品を渡すといったことが可能となる。むろん、本願発明では、メダルまたはクレジット用紙を払い出すのに代えて、これら以外のキャラクタ商品やその他の景品類などの物品を払い出すようにしてもよい。
【0047】
上記CPU7は、具体的には、次のような動作制御ならびにデータ処理を行うように構成されている。すなわち、上記CPU7は、メダルカウンタ76からメダルが投入された旨の信号を受信すると、ルーレットゲームを開始するモードに移行する。このモードに移行すると、上記CPU7は、タイマー(図示略)をセットしてタイマー計時を開始する。また、上記CPU7は、複数のキャラクタC1〜C7ごとのオッズ、「大当たり」のときに余分に払い出すコイン枚数、遊戯者ごとのメダルの残り枚数などのデータを算出し、これらのデータを各操作パネル部11の所定の7セグメント表示部に表示させる制御を実行する。上記オッズは、回転テーブル4に表示されているキャラクタC1〜C7のそれぞれの総数が同一であれば、基本的には各キャラクタC1〜C7ごとの各オッズは同一とされるが、毎回これでは面白味に欠ける。このため、CPU7は、オッズの基本的な数値をもちながらもROM70に記憶されているプログラムにしたがって毎回その数値を変動させる処理を行うように構成されている。「大当たり」のときに余分に払い出されるコイン枚数の数値についても、上記同様に、毎回同一の数値では面白味に欠けるため、上記CPU7はその数値についてもゲームごとに変動させる処理を行うように構成されている。遊戯者ごとのメダルの残り枚数の数値は、遊戯者が投入したメダルの総数からベットされたメダルの総数を減じる演算処理によって算出される。
【0048】
上記CPU7は、ベット用スイッチとしての操作スイッチ20が操作されることによって、キャラクタC1〜C7の少なくとも一部についてベットされた旨の信号を操作部2から受信するとともに、上記タイマーによって一定時間(たとえば25秒程度)がカウントされることを条件として、その後ドライバ73,74にモータM1,M2を駆動させるための制御信号を出力し、回転テーブル4や回転動作体5を回転させる制御を行うように構成されている。そして、その後CPU7は、上記回転テーブル4の回転を停止させる制御と回転動作体5の回転を停止させる制御とを実行し、回転動作体5の回転停止時には、駆動機構部56のモータM3を駆動させるための制御信号をドライバ75に出力するように構成されている。上記CPU7は、回転テーブル4の回転が停止したときには、センサ94aから送信されてくる回転テーブル4の回転角度に関する信号に基づいて、ルーレットゲームについての第1次当たり判定を行う。この第1次当たり判定は、回転テーブル4の図柄が固定テーブル3に表示されている遊戯者がベットしたキャラクタの図柄と位置合わせ状態となるように回転テーブル4の回転停止角度が所定の角度になっている場合に、ルーレットゲームの結果を「当たり」とするものである。一方、そうでない場合には「はずれ」とする。CPU7は、上記第1次当たり判定の結果が「当たり」となったときには、その「当たり」に該当する領域を挟む一組の当たり表示ランプ6a,6aを点灯駆動させる制御を実行するように構成されている。
【0049】
また、上記CPU7は、回転動作体5の回転が停止したときには、センサ94から送信されてくる回転動作体5の回転角度に関する信号に基づいて、ルーレットゲームについての第2次当たり判定を行う。この第2次当たり判定は、先の第1次当たり判定の結果が「当たり」と判断された場合にのみ行われるように構成されており、回転板5Bの突起部50や複数の発光ランプ51が先の「当たり」となっている固定テーブル3と回転テーブル4との図柄の位置を指し示すように回転板5Bの回転停止角度が所定の角度になっている場合には、ルーレットゲームの最終的な結果を「大当たり」とするものである。一方、そうでない場合には「普通の当たり」とする。
【0050】
上記CPU7は、ゲームの最終結果の内容が「普通の当たり」と「大当たり」とのいずれであるかを判断したときには、その当たりの種類、オッズ、ベットされたメダル枚数などの数値に応じて、勝者となった遊戯者に対するメダルの払出し枚数を算出する。そして、その算出した枚数のメダルを払い出すようにメダル払出し装置78を起動させる制御を行うように構成されている。これに対し、ゲーム結果の内容が「はずれ」であると判断した場合には、CPU7はメダル払出し装置78を起動させる制御は実行しないように構成されている。
【0051】
次に、上記ルーレット型ゲーム装置Aの作用ならびに上記CPU7の一連の処理手順について、図12および図13に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
【0052】
まず、メダル投入口23にメダルが投入されると(S1:YES)、CPU7はタイマーをセットし(S2)、タイマーカウントを開始する。回転テーブル4や回転動作体5はこのタイマーのカウントアップによって回転動作を開始するようになっており、上記タイマーセットは、そのための処理である。ただし、本願発明はこれに代えて、たとえば遊戯者が所定のスタートスイッチを操作することによって回転テーブル4や回転板5Bが回転動作を開始するようにしてもよい。上記タイマーセットを行った後には、CPU7は、既に述べたように、キャラクタC1〜C7ごとのオッズ、「大当たり」のときに余分に払い出されるメダル枚数、および各遊戯者が有する残りのメダル枚数などのデータを演算し、それらのデータを7セグメント表示部の所定位置に表示させる(S3)。遊戯者は、これらのデータを見ながら、キャラクタC1〜C7のいずれにベットするか、およびそのベットするメダルの枚数などを判断することとなる。
【0053】
遊戯者によって操作スイッチ20が操作されることにより、キャラクタC1〜C7のいずれかがベットされ(S4:YES)、またその後に上記タイマーでカウントされていた一定時間が経過すると(S5:YES)、CPU7はその後回転テーブル4や回転動作体5を回転させる制御を行う(S6)。回転テーブル4が適当な時間だけ回転した後には、CPU7は回転動作体5に先立って回転テーブル4を停止させる制御を実行し(S7)、第1次当たり判定を行う(S8)。たとえば図14および図15に示すように、遊戯者がキャラクタC1〜C7のうち、キャラクタC1〜C3にベットしている場合において、回転テーブル4に表示されているキャラクタC3が固定テーブル3のベット対象であるキャラクタC3と対向する位置に回転テーブル4が停止し、図柄合わせ状態となったときには、CPU7はこれを「当たり」とする(S9:YES)。この場合、当たり表示ランプ6a,6aが点灯駆動し(S10)、遊戯者がその旨を明確に察知することができることとなる。これに対し、図16に示すように、ベット対象である固定テーブル3のキャラクタC1〜C3のいずれに対しても、回転テーブル4に表示されているキャラクタC1〜C3が互いに対向する位置に存在しない場合には、CPU7はこれを「はずれ」とする(S9:NO)。
【0054】
次いで、CPU7は、先の第1次当たり判定の結果の如何に関係なく、回転動作体5の回転を停止させる制御を実行し(S11,S20)、またその回転動作体5の回転が停止するとキャラクタ人形5Aの駆動機構部56を動作させるための制御を行う(S12,S21)。これによって、キャラクタ人形5Aは、腰を回転させながら両腕を伸縮させる動作を行うとともに、回転板5Bの複数の発光ランプ51が一定方向を指し示すように点灯することとなる。先のゲーム結果が「はずれ」の場合においても、上記キャラクタ人形5Aに所定の動作を行わせることにより、このルーレットゲームの娯楽性を高めることができる。
【0055】
CPU7は、上記キャラクタ人形5Aの動作が終了すると第2次当たり判定を行う(S13)。この第2次当たり判定は、先の第1次当たり判定の結果が「当たり」の場合にのみ行われ、先の第1次当たり判定結果が「はずれ」の場合には第2次当たり判定を行うことなく、ルーレットゲームが終了する。図14に示したように、第1次当たり判定の結果が「当たり」の場合において、回転が停止した回転動作体5の突起部50や複数の発光ランプ51が、先に当たりとなった2つのキャラクタC3,C3を指し示さない場合には、第2次当たり判定は「はずれ」とされ、トータルとしてのゲーム結果は、「通常の当たり」とされる(S14:NO)。この場合には、第1次当たり判定で「当たり」となったキャラクタについてのオッズとベットされたメダル枚数に応じた枚数のメダルがメダル払出し装置78からメダル払出口12に払い出される(S18,S19)。
【0056】
一方、図15に示したように、先の第1次当たり判定結果が「当たり」の場合において、回転動作体5の突起部50や発光ランプ51が、先に「当たり」となった2つのキャラクタC3,C3を指し示す場合には、第2次当たり判定は「当たり」とされ、トータルとしてのゲーム結果は、「大当たり」とされる(S14:YES)。この場合には、「通常の当たり」に支払われるメダル枚数に加えて、「大当たり」のときに追加される所定の枚数のメダルがメダル払出し装置78から余分に払い出されることとなる(S15,S16)。そして、その払い出しが終了すると、当たり表示ランプ6a,6aの点灯駆動が停止され(S17)、ルーレットゲームが終了する。
【0057】
上記一連のルーレットゲームでは、回転テーブル4と固定テーブル3とのいわゆる図柄合わせがなされ、第1次当たり判定が「当たり」となったときには、それに加えて第2次当たり判定も「当たり」となることを遊戯者が期待できることとなる。したがって、これがルーレットゲームの勝敗の妙味を増し、面白いゲームとなる。
【0058】
なお、上記実施形態のルーレット型ゲーム装置Aは、ルーレットゲームの最終結果を、「はずれ」、「普通の当たり」、および「大当たり」の3種類にしているが、本願発明はこれに限定されない。本願発明では、たとえば図15に示すように、固定テーブル3と回転テーブル4との図柄が位置合わせされた第1次当たり判定が「当たり」の場合に、回転動作体5の突起部50や発光ランプ51が図柄合わせされているキャラクタC3を指し示すのではなく、たとえば遊戯者によってベットされた他のキャラクタC1またはC2を指し示している場合(同図仮想線で示している場合)には、これを上記「普通の当たり」や「大当たり」とは異なる「第3の当たり」としてもよい。このように、本願発明は、ルーレットゲームの「当たり」は、必ずしも2種類の「当たり」に限定されず、3種類、あるいはそれ以上の種類の「当たり」を設けてもよい。
【0059】
また、上記実施形態では、回転動作体5の突起部50や発光ランプ51は、1箇所のみを指し示すように構成されているが、やはり本願発明はこれに限定されない。本願発明では、たとえば突起部50や発光ランプ51を複数箇所設けることによって、「大当たり」となる箇所を複数箇所指し示すように構成してもよい。さらには、たとえば回転動作体5が複数箇所に順次停止するようにし、あるいは低速で連続的に回転するように構成することによって、上記回転動作体5が「大当たり」となる位置を複数箇所指し示すように構成してもよい。
【0060】
さらに、上記実施形態では、固定テーブル3に対して回転テーブル4や回転動作体5を機械的に相対回転させるいわゆる機械方式のゲーム装置構造とされているが、やはり本願発明はこれに限定されない。本願発明では、たとえば上記ルーレット型ゲーム装置Aの回転テーブル4に代えて、電光表示盤方式のルーレット盤、すなわち複数の発光ランプが一定の順序で点灯してゆく方式のルーレット盤を用いてもよい。さらには、キャラクタ人形5Aに代えて、電光表示盤方式のルーレット盤を用いてもよい。本願発明でいうルーレット回転盤として機能する第1の動作部および第2の動作部は、機械方式で所定の部材を回転させる構成のものと、表示ランプの点灯位置を切り換える構成のものとのいずれであってもかまわない。さらには、それ以外の方式のルーレット回転盤を用いてもよい。
【0061】
さらに、本願発明に係るルーレット型ゲーム装置は、ルーレット盤として機能する第1の動作部と第2の動作部とを具備することが要件であるが、これらに加えて、第3の動作部や第4の動作部がさらに追加されて設けられていてもよい。ルーレット回転盤として機能する動作部の数を増加させるほど、ルーレットゲームの結果のバリエーションを増やし、またその結果に至るまでの過程を複雑にすることができ、ゲームの面白味を高めることが可能である。
【0062】
その他、本願発明に係るルーレット型ゲーム装置の各部の具体的な構成は、上記実施形態の内容に限定されず、種々に設計変更自在である。上記実施形態では、4名の遊戯者が同時にルーレットゲームを楽しむことができるようにしているが、本願発明はこれに限定されず、たとえば操作部を1箇所だけ備えた1名用のゲーム装置として構成してもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るルーレット型ゲーム装置の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示すルーレット型ゲーム装置の回路ブロック図である。
【図3】図1に示すルーレット型ゲーム装置の要部断面図である。
【図4】図1に示すルーレット型ゲーム装置の要部概略平面説明図である。
【図5】図1に示すルーレット型ゲーム装置の操作パネル部の一例を示す要部平面図である。
【図6】回転動作体の一例を示す要部斜視図である。
【図7】回転動作体の動作を示す要部斜視図である。
【図8】回転動作体の動作を示す要部斜視図である。
【図9】キャラクタ人形の内部構造を背面側から見た状態の要部斜視図である。
【図10】キャラクタ人形の動作機構の要部斜視図である。
【図11】キャラクタ人形の動作機構を動作させた状態の要部斜視図である。
【図12】図1に示すルーレット型ゲーム装置に具備されたCPUの処理手順の一例を示すフローチャート。
【図13】図1に示すルーレット型ゲーム装置に具備されたCPUの処理手順の一例を示すフローチャート。
【図14】ルーレットゲームの最終結果が通常の「当たり」となった状態を示す要部平面説明図である。
【図15】ルーレットゲームの最終結果が「大当たり」となった状態を示す要部平面説明図である。
【図16】ルーレットゲームの最終結果が「はずれ」となった状態を示す要部平面説明図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 操作部
3 固定テーブル
4 回転テーブル
5 回転動作体
5A キャラクタ人形
5B 回転板
7 CPU(判断手段,制御手段)
12 メダル払出口
20 操作スイッチ
23 メダル投入口
51 発光ランプ
52 固定フレーム
53 可動フレーム
54a〜54e リンク部材
55 バネ
56 駆動機構部
C1〜C8 キャラクタ
M1〜M3 モータ

Claims (4)

  1. ルーレット回転盤として機能し、外周部に沿って周方向に等ピッチで全周にわたって複数の図柄が配列表示されている回転テーブルと、上記回転テーブルの外周に対向して配置され、周方向の複数の一部領域において、それぞれ上記回転テーブルの図柄の配列と等しい周方向ピッチで複数の図柄が連続して円周状に配列表示されている固定テーブルと、上記固定テーブルの周方向に回転可能であり、1または複数の方向を指し示す手段を有する回転動作体と、を備えるとともに、上記回転テーブルに配列表示されている複数の図柄は上記固定テーブルの上記各一部領域に配列されている図柄の全部または一部と共通しており、
    上記固定テーブルの上記各一部領域に対応して設けられ、上記各一部領域に配列されている複数の図柄のうちの一部または全部を選択することができる複数の操作スイッチと、
    上記回転テーブルに配列表示されている図柄のいずれか一つまたは複数が上記操作スイッチの操作によって選択されている図柄と位置合わせ状態となるように上記回転テーブルが停止したときに第1の当たりと判断し、第1の当たりとなった場合において、上記回転動作体がその当たりとなっている箇所を指し示すか否かをさらに判断し、上記当たりとなっている箇所を指し示さない場合にはゲームの結果を第1の当たりとし、上記当たりとなっている箇所を指し示す場合にはゲームの結果を第2の当たりとする判断手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする、ルーレット型ゲーム装置。
  2. 上記回転動作体は、少なくとも一部分が一定の動作を行うように構成されたキャラクタ人形と、このキャラクタ人形を支持する回転板とを具備して構成されており、かつ、
    上記回転板には、上記キャラクタ人形が一定の動作を行うときまたはその前後のいずれかの時期に一定の方向を指し示すように点灯駆動される複数の発光体が設けられている、請求項に記載のルーレット型ゲーム装置。
  3. 上記キャラクタ人形は、このキャラクタ人形の下半身を構成する固定フレームと、この固定フレームの上部に水平方向に回転可能に連結されてこのキャラクタ人形の上半身胴体部を構成する可動フレームと、この可動フレームに連結されてこのキャラクタ人形の両腕を構成する屈伸動作が可能な複数のリンク部材と、上記可動フレームを水平方向の一方向に回転させるように弾発付勢するバネと、上記複数のリンク部材を屈伸動作させるように上記リンク部材に駆動力を付与する駆動機構部とを具備し、かつこの駆動機構部は、上記複数のリンク部材を屈伸動作させるように上記複数のリンク部材に駆動力を付与するときに上記可動フレームが上記バネの弾発力に抗して上記一方向とは逆方向に回転するように上記可動フレームに回転力を付与する構成とされている、請求項に記載のルーレット型ゲーム装置。
  4. 遊戯者がメダルを投入するためのメダル投入口と、このメダル投入口にメダルが投入されることによってルーレットゲームを開始可能に制御する制御手段と、上記判断手段によって当たりと判断されたときに遊戯者にメダルまたはメダルに代わる物を払い出すための払出し装置とを有している、請求項1ないしのいずれかに記載のルーレット型ゲーム装置。
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