JP4165439B2 - 自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に関し、詳しくは、第1の車輪と第2の車輪とに動力を出力可能な自動車に関する。
従来、この種の自動車としては、前輪に変速機を介して接続されたエンジンおよびモータジェネレータと、後輪に接続されたリヤモータジェネレータとを備える4輪駆動型の電気自動車が提案されている(特許文献1参照)。この自動車では、前輪のスリップが生じたとき、リヤモータジェネレータからトルクを出力、即ち4輪駆動とすることにより、スリップを解消することができ、車両の走行性能を確保できるとされている。モータジェネレータとリヤモータジェネレータは、その温度があるしきい値を越えて上昇すると部品保護などのために出力するトルクが制限されている。
特開2001−186603号公報
上述の自動車では、モータジェネレータの温度上昇に対して部品保護のために出力するトルクが制限されるが、こうした制限を常に行なうことが好ましくない場合がある。モータジェネレータの温度上昇によるトルク制限は、通常、ある程度のマージンが設定されており、温度上昇がしきい値を超えた場合であっても直ちに耐久性に悪影響を与えるというものではない。従って、車両の走行状態によってはモータジェネレータのトルクを制限するよりも車両の走行性能を優先した方がよいこともある。一方、モータジェネレータの温度上昇に対して無制限に出力するトルクを制限しないものとすると、高温状態が続いてモータジェネレータに不具合が生じる場合がある。
本発明の自動車は、電動機の過大な発熱を抑制しながら車両の走行性能をより向上させることを目的の一つとする。また、本発明の自動車は、電動機の過大な発熱を抑制しながら坂路に対する走行性能をより向上させることを目的の一つとする。さらに、本発明の自動車は、電動機の過大な発熱を抑制しながらスリップに対する走行性能をより向上させることを目的の一つとする。
本発明の自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
第1の車輪と第2の車輪とに動力を出力可能な自動車であって、
前記第1の車輪に動力を出力可能な動力出力手段と、
前記第2の車輪に動力を出力可能な電動機と、
車両を走行させる駆動力の要求値としての要求駆動力が出力されるよう前記動力出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と、
前記電動機を含む電気駆動系の温度を検出する温度検出手段と、
該検出された電気駆動系の温度に基づいて前記電動機から出力する駆動力を制限する駆動力制限手段と、
車両が所定の走行状態に至ったとき、前記駆動力制限手段による前記電動機から出力する駆動力の制限を解除または緩和する制限解除緩和制御を実行する制限解除緩和手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の自動車では、車両を走行させるための駆動力の要求値としての要求駆動力が出力されるよう第1の車輪に動力を出力可能な動力出力手段と第2の車輪に動力を出力可能な電動機とを駆動制御し、電動機を含む電気駆動系の温度に基づいて電動機から出力する駆動力を制限し、車両が所定の走行状態に至ったとき、電動機から出力する駆動力の制限を解除または緩和する。従って、車両の所定の走行状態に対する走行性能をより向上させることができる。また、こうした駆動力の制限の解除や緩和は車両が所定の走行状態に至ったときにのみに行なうから、電動機の過大な発熱を抑制することができる。
こうした本発明の自動車において、前記駆動力制限手段は、前記検出された電気駆動系の温度が第1の閾値よりも高いときに前記電動機から出力する駆動力を制限する手段であり、前記制限解除緩和手段は、前記検出された電気駆動系の温度が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以下であるときに前記制限解除緩和制御を実行する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の自動車において、前記制限解除緩和手段は、前記所定の走行状態として、路面勾配が登り勾配として所定勾配以上のときに前記制限解除緩和制御を実行する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機の過大な発熱を抑制しながら坂路の走行性能をより向上させることができる。
さらに、本発明の自動車において、前記駆動制御手段は、前記第1の車輪にスリップが発生したとき、該発生したスリップが抑制されるよう前記動力出力手段を駆動制御すると共に前記要求駆動力に対応するよう前記電動機を駆動制御する手段であり、前記制限解除緩和手段は、前記所定の走行状態として、前記第1の車輪にスリップが発生しているときに前記制限解除緩和制御を実行する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機の過大な発熱を抑制しながら第1の車輪のスリップに対する走行性能をより向上させることができる。
本発明の自動車において、前記制限解除緩和制御の累積実行回数を記憶する累積実行回数記憶手段を備え、前記制限解除緩和手段は、前記記憶された累積実行回数が所定回数以上となったときには前記制限解除緩和制御を実行しない手段であるものとすることもできる。こうすれば、発熱による電動機の劣化を抑制することができる。
また、本発明の自動車において、前記制限解除緩和手段は、前回に前記制限解除緩和制御を実行してから所定時間が経過するまでおよび/または車両が所定距離走行するまでは前記制限解除緩和制御を実行しない手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機が頻繁に高温状態となるのを抑制することができる。
駆動力制限手段が電気駆動系の温度が第1の閾値よりも高いときに電動機から出力する駆動力を制限する態様の本発明の自動車において、前記制限解除緩和手段は、前記検出された電気駆動系の温度が前記第1の閾値よりも高い状態が第2所定時間継続したときには前記制限解除緩和制御を停止する手段であるものとすることもできる。こうすれば、高温状態が継続することによる電動機の不具合の発生を抑制することができる。
駆動力制限手段が電気駆動系の温度が第1の閾値よりも高いときに電動機から出力する駆動力を制限する態様の本発明の自動車において、前記制限解除緩和手段は、前記検出された電気駆動系の温度が前記第1の閾値よりも高くなってからの該電気駆動系の温度の時間積分値が所定値を越えたときには前記制限解除緩和制御を停止する手段であるものとすることもできる。こうすれば、高温状態が継続することによる電動機の不具合の発生を抑制することができる。
本発明の自動車において、前記動力出力手段は、前記第1の車輪に動力を出力可能な内燃機関を備える手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の自動車において、前記動力出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記第1の車軸に接続された駆動軸と第3の回転軸の3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力が入出力される3軸式の動力入出力手段と、前記第3の回転軸に動力を入出力可能な回転軸用電動機と、前記駆動軸に動力を入出力可能な駆動軸用電動機とを備える手段であるものとすることもできるし、前記動力出力手段は、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記第1の車軸に接続された駆動軸に接続された第2の回転子とを有し、電磁的な作用によって該第1の回転子と該第2の回転子とを相対的に回転させる対回転子電動機と、前記駆動軸に動力を入出力可能な駆動軸用電動機とを備える手段であるものとすることもできる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続されると共に前輪63a,63bの前軸64にディファレンシャルギヤ62を介して接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、後輪66a,66bの後軸67にディファレンシャルギヤ65を介して接続されたモータMG3と、駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32には駆動軸としてのリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の前輪63a,63bに出力される。
モータMG1,MG2,MG3は、いずれも発電機として駆動できると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42,43を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42,43とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42,43が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2,MG3のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2,MG3のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2,MG3により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2,MG3は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2,MG3の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ44,45,46からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2,MG3に印加される相電流,モータMG3の温度を検出する温度センサ48からの信号,インバータ43の温度を検出する温度センサ49からの信号などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42,43へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2,MG3を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2,MG3の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
前輪63a,63bおよび後輪66a,66bには、ブレークアクチュエータ68からの油圧により作動する油圧ブレーキ68aが取り付けられている。ブレーキアクチュエータ68からの油圧の調節は、ブレーキECU69による駆動制御により行なわれている。このブレーキECU69には、前輪63a,63bおよび後輪66a,66bの各回転速度を検出する車輪速センサ69aからの車輪速信号が図示しない入力ポートを介して入力されている。なお、ブレーキECU69は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりブレーキアクチュエータ68を駆動制御すると共に必要に応じて油圧ブレーキ68aの作動状態や前輪63a,63bおよび後輪66a,66bの状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V、路面勾配を検出する勾配センサ89からの路面勾配θなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU69と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ブレーキECU69と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力が出力されるように、エンジン22とモータMG1,MG2,MG3とが運転制御される。エンジン22とモータMG1,MG2,MG3の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2およびモータMG3のいずれか又は両方とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1とモータMG2とモータMG3とを駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2およびモータMG3のいずれか又は両方とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1とモータMG2とモータMG3とを駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2およびモータMG3のいずれか又は両方から要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に4WD走行を行なう際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,車輪速Vf,Vr,エンジン22やモータMG1,MG2,MG3の各回転数Ne,Nm1,Nm2,Nm3,バッテリ50の残容量SOC,モータMG3のモータ温度Tm,勾配センサ89からの路面勾配θなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、回転数Neは、エンジン22の回転数を検出する図示しない回転数センサにより検出されたものを入力するものとした。回転数Nm1,Nm2,Nm3は、回転位置検出センサ44,45,46からの回転位置に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。車輪速Vf,Vrは、車輪速センサ69aからの前輪63a,63bの車輪速Vfと後輪66a,66bの車輪速VrをブレーキECU69から通信により入力するものとした。残容量SOCは、電流センサからのバッテリ50の充放電電流により演算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。モータ温度Tmは、温度センサ48により検出されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。
続いて、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求される要求トルクT*と要求パワーP*とを設定する処理を行なう(ステップS110)。要求トルクT*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクT*との関係を予め求めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vが与えられると要求トルク設定用マップから対応する要求トルクT*を導出して設定するものとした。要求トルク設定用マップの一例を図3に示す。また、要求パワーP*は、設定した要求トルクT*に車速Vを乗じて計算したものを設定するものとした。
そして、前輪63a,63bや後輪66a,66bの空転によるスリップの判定を行なう(ステップS120)。この判定は、例えば、車輪速センサ69aからの車輪速Vf,Vrの時間変化(加速度)をそれぞれ閾値と比較することにより行なったり、前輪63a,63bに機械的に接続されたモータMG2の回転数Nm2の時間変化(回転加速度)と後輪66a,66bに機械的に接続されたモータMG3の回転数Nm3の時間変化(回転加速度)とをそれぞれ閾値と比較することにより行なうことができる。なお、スリップの判定が行なわれると、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、スリップの発生の有無と、スリップが発生したときに前輪63a,63bか後輪66a,66bかのいずれのスリップであるかの区別とをRAM76の所定アドレスに書き込む。
スリップの判定を行なうと、要求トルクT*を前軸64と後軸67とに分配するための分配比Dを設定する処理を行なう(ステップS130)。ここで、分配比Dは、前軸64および後軸67に出力するトルクの合計に対する前軸64に出力するトルクの割合であり、車両の走行状態に基づいて設定される。例えば、通常走行時には前軸64だけにトルクが出力されるよう1.0を設定したり、坂路走行時や発進走行時には前軸64に加えて後軸67にトルクが出力されるよう0.8や0.7などの値を設定したり、スリップ発生時にはスリップが発生した輪に出力されるトルクの割合が小さくなると共にスリップが発生していない輪に出力されるトルクの割合が大きくなるよう設定したりすることができる。分配比Dを設定すると、設定した分配比Dに要求トルクT*を乗じて前軸64に出力すべき要求トルクTf*を設定すると共に値1から分配比Dを減じたものに要求トルクT*を乗じて後軸67に出力すべき要求トルクTr*を設定する(ステップS140)。
前軸64に出力すべき要求トルクTf*を設定すると、この要求トルクTf*に車速Vを乗じたものとバッテリ50の充放電要求量Pch*とロス(Loss)との和によりエンジン22から出力すべきエンジン要求パワーPe*を設定する(ステップS150)。ここで、充放電要求量Pch*は、バッテリ50の残容量SOCやアクセル開度Accなどにより求めることができる。
エンジン要求パワーPe*を設定すると、設定したエンジン要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する処理を行なう(ステップS160)。この処理は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインとエンジン要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定することにより行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図4に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと目標パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
目標回転数Ne*を設定すると、設定した目標回転数Ne*とエンジン22の現在の回転数Neとに基づいて次式(1)によりモータMG1から出力すべきトルク指令Tm1*を設定すると共に(ステップS170)、前軸64の要求トルクTf*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて次式(2)によりモータMG2から出力すべきトルク指令Tm2*を設定し(ステップS180)、後軸67の要求トルクTr*に基づいて次式(3)によりモータMG3から出力すべき仮モータトルクTm3tmpを設定する(ステップS190)。図5は、動力分配統合機構30の各回転要素の力学的な関係を示す共線図である。図中、右のS軸はサンギヤ31の回転数を示し、C軸はキャリア34の回転数を示し、左のR軸はリングギヤ32(リングギヤ軸32a)の回転数Nrを示す。図示するように、エンジン22の回転数はモータMG1により調整することができるから、式(1)によりトルク指令Tm1*を設定してモータMG1を駆動制御することによりエンジン22を目標回転数Ne*で回転させることができる。また、モータMG2のトルク指令Tm2*は、図5の駆動軸におけるトルクの釣り合いの式を解くことにより設定することができる。ここで、式(1)中の「KP」は比例項のゲインを示し、「KI」は積分項のゲインを示す。また、式(2)中の「Gf」は前軸64の回転数に対するリングギヤ軸32aの回転数の比であり、「γ」は減速ギヤ35の減速比である。式(3)中の「Gr」は後軸67の回転数に対するモータMG3の回転数Nm3の比である。
Figure 0004165439
次に、モータMG3のモータ温度Tmと閾値T1refとを比較する(ステップS200)。ここで、閾値T1refは、許容限界温度よりも低い温度のうちモータMG3の発熱を抑制する必要がある温度として予め設定されている。モータ温度Tmが閾値T1ref以下のときには、モータMG3から出力するトルクの制限は不要と判断して、仮モータトルクTm3tmpをそのままモータMG3のトルク指令Tm3*として設定し(ステップS210)、設定した各指令値のうち目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、トルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS290)、本ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに見合うポイントで運転されるよう燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2,MG3からそれぞれ目標トルクTm1*,Tm2*,Tm3*に見合うトルクが出力されるようインバータ41,42,43のスイッチング素子をスイッチング制御する。
一方、モータMG3のモータ温度Tmが閾値T1refよりも高いときには、モータMG3から出力するトルクを制限する必要があると判断して、まず、ステップS120で前輪63a,63bにスリップが発生したと判定されたか否かを判定すると共に(ステップS220)、前輪63a,63bのスリップと判定されたときにはステップS100で入力した路面勾配θが登り勾配として所定勾配θref以上であるか否かを判定する(ステップS230)。このステップS220,S230の処理は、本来、モータMG3から出力するトルクを制限すべきであるが、現在の車両の走行状態がその状態を脱出すべき緊急性を有するか否かを判定する処理である。ステップS220で前輪63a,63bにスリップが発生していないと判定されたり、ステップS230で路面勾配θが所定勾配θ未満と判定されたときには、現在の車両の走行状態がその状態を脱出すべき緊急性を有しないと判断して、モータ温度Tmに基づいてモータMG3から出力してもよいトルクの上限としてのトルク制限Tmaxを設定すると共に(ステップS270)、仮モータトルクTm3tmpとトルク制限Tmaxとのうち小さい方をモータMG3のトルク指令Tm3*として設定する(ステップS280)。
前輪63a,63bにスリップが発生しており路面勾配θが所定勾配θref以上と判定されると、現在の車両の走行状態がその状態を脱出すべき緊急性を有すると判断して、後述するモータMG3のトルクの制限を緩和するための条件としての制限緩和条件が成立しているか否か(ステップS240)、モータ温度Tmが閾値T1refよりも高い状態が所定時間継続しているか否かを判定する(ステップS250)。ここで、制限緩和条件は、例えば、モータMG3のトルクの制限を緩和する処理の実行を開始するたびに値1ずつカウントされる累積実行回数が所定数未満である条件としたり、前回モータMG3のトルクの制限を緩和してから今回モータMG3のトルクの制限を緩和するまでの時間間隔が所定時間以上である条件としたり、前回モータMG3のトルクの制限を緩和してから今回モータMG3のトルクの制限を緩和するまでの車両の走行距離が所定距離以上である条件としたりすることができる。このように、制限緩和条件の判定やモータ温度Tmが閾値T1refよりも高い状態が所定時間継続しているか否かの判定を行なうのは、モータMG3が頻繁に高温状態で駆動されることによる不具合の発生を防止するためである。制限緩和条件が成立していないと判定されたり、モータ温度Tmが閾値T1refよりも高い状態が所定時間継続していると判定されると、現在の車両の走行状態からの脱出よりも発熱からのモータMG3の保護を優先すべきと判断して、モータ温度Tmに基づいてモータMG3から出力してもよいトルクの上限としてのトルク制限Tmaxを設定すると共に(ステップS270)、仮モータトルクTm3tmpとトルク制限Tmaxとのうち小さい方をモータMG3のトルク指令Tm3*として設定する(ステップS280)。一方、制限緩和条件が成立しており、且つ、モータ温度Tmが閾値T1refよりも高い状態が所定時間継続していないと判定されたときには、現在の車両の走行状態からの脱出を優先すべきと判断して、まず、モータ温度Tmと閾値T1refよりも大きい閾値T2refとを比較し(ステップS260)、モータ温度Tmが閾値T2ref以下のときには、ステップS190で設定された仮モータトルクTm3tmpをそのままトルク指令Tm3*として設定し(ステップS210)、モータ温度Tmが閾値T2refよりも高いときには、モータ温度Tmに基づいてモータMG3から出力してもよいトルクの上限としてトルク制限Tmaxを設定すると共に(ステップS270),仮モータトルクTm3tmpとトルク制限Tmaxとのうち小さい方をモータMG3のトルク指令Tm3*として設定する(ステップS280)。ここで、閾値T2refは、許容限界温度よりも低い温度のうちモータMG3の冷却が必要な温度として設定されるものである。このように、モータ温度Tmが閾値T1refよりも高くなってから閾値T2ref以下となるまでは仮モータトルクTm3tmpがそのままトルク指令Tm3*として設定されるから、低μ(摩擦係数)の坂路からの迅速な脱出が可能となる。
図6に、モータMG3のモータ温度Tmとトルク指令Tm3*の時間変化の様子を説明する説明図を示す。図示するように、通常は、モータMG3のモータ温度Tmが閾値T1refよりも高くなった時刻t1のタイミングで発熱を抑制するためにモータMG3から出力するトルクを制限するが(図6実線参照)、路面勾配θが所定勾配θref以上で前輪63a,63bにスリップが発生した走行状態にあるときには、この走行状態から車両を緊急脱出させる必要があると判断して、モータ温度Tmが閾値T1refよりも高くなっても閾値T2refよりも高くなるまでは(時刻t2)、モータMG3から出力するトルクを制限を行なわない(図6点線参照)。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、路面勾配θが所定勾配θref以上で前輪63a,63bにスリップが発生したとき、このスリップの発生による前輪63a,63bへの出力トルクの減少および後輪66a,66bへの出力トルクの増加に対して後輪66a,66bに接続されたモータMG3の温度(モータ温度Tm)が閾値T1refよりも高くなった場合でもモータMG3のトルクの制限を行なわず、モータMG3の温度が閾値T2refよりも高くなった場合にモータMG3のトルクの制限を開始する。したがって、モータMG3の過大な発熱を抑制しながら低μの坂路からの脱出を図ることが可能となる。しかも、モータMG3の温度が閾値T2ref以下であっても制限緩和条件が成立していないときや閾値T1refよりも高い状態が所定時間継続しているときには、直ちにモータMG3のトルクの制限を行なうから、モータMG3を熱からより確実に保護することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、路面勾配θが所定勾配θref以上で且つ前輪63a,63bにスリップが発生しているときに後輪66a,66bに接続されたモータMG3のトルクの制限を緩和するものとしたが、路面勾配θが所定勾配θref以上のときにモータMG3のトルクの制限を緩和するものとしてもよいし、前輪63a,63bにスリップが発生しているときにモータMG3のトルクの制限を緩和するものとしてもよい。また、これらに限られず、脱出の必要性がある車両の如何なる走行状態に対してモータMG3のトルクの制限を解除したり緩和したりするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG3の温度(モータ温度Tm)に基づいてモータMG3からのトルクを制限するものとしたが、インバータ43の温度に基づいてモータMG3からのトルクを制限するものとしてもよいし、モータMG3の温度とインバータ43の温度とに基づいてモータMG3からのトルクを制限するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS250でモータ温度Tmが閾値T1refよりも高い状態が所定時間継続したときには、モータ温度Tmが閾値T2ref以下であってもモータMG3からのトルクを制限するものとしたが、ステップS250に代えて、閾値T1refよりも高くなったときにモータ温度Tmの時間積分値の演算を開始し、演算した時間積分値が所定値よりも大きくなったときに、モータ温度Tmが閾値T2ref以下であってもモータMG3からのトルクを制限するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、路面勾配θとして勾配センサ89により直接検出されたものを用いたが、走行中または停車に至る過程で前軸64と後軸67とに出力したトルクTと車両の加速度αとの関係(Tθ=T−M・α;「Tθ」は路面勾配θに関係する釣り合いトルク,「M」は車重)から計算されるものを用いるものとしてもよいし、車速Vが所定車速未満であり前輪63a,63bにスリップが発生したと判定されているときの図示しないGセンサの検出値に基づいて推定したものを用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22と動力分配統合機構30とモータMG1,MG2とを前軸64に接続し、モータMG3を後軸67に接続したが、エンジン22と動力分配統合機構30とモータMG1,MG2とを後軸67に接続し、モータMG3を前軸64に接続するものとしてもよい。
実施例では、モータMG1からの動力の入出力によりエンジン22からの動力を動力分配統合機構30を介して前輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力可能なハイブリッド自動車に適用して説明したが、前輪および後輪の一方の輪に動力を出力可能な動力出力装置と他方の輪に動力を出力可能な電動機とを備える自動車であれば、如何なるタイプの自動車にも適用することができる。例えば、図7の例示するように、動力分配統合機構30とモータMG1に代えて、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ132と前輪63a,63bに接続されたアウターロータ234とを有し、電磁的な作用により電力と動力の入出力を伴ってエンジン22の動力の一部を前輪63a,63bに出力する対ロータ電動機130を備えるハイブリッド自動車120に適用するものとしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン要求パワーPe*から目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を説明する説明図である。 動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 モータMG3のモータ温度Tmとトルク指令Tm3*との時間変化の様子を説明する説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42,43 インバータ、44,45,46 回転位置検出センサ、48 温度センサ、49 温度センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62,65 デファレンシャルギヤ、63a,63b 前輪、64 前軸、66a,66b 後輪、67 後軸、68 ブレーキアクチュエータ、68a 油圧ブレーキ、69 ブレーキECU、69a 車輪速センサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 勾配センサ、130 対ロータ電動機、132 インナーロータ 134 アウターロータ、MG1,MG2,MG3 モータ。

Claims (10)

  1. 第1の車輪と第2の車輪とに動力を出力可能な自動車であって、
    前記第1の車輪に動力を出力可能な動力出力手段と、
    前記第2の車輪に動力を出力可能な電動機と、
    車両を走行させる駆動力の要求値としての要求駆動力が出力されるよう前記動力出力手段と前記電動機とを駆動制御する駆動制御手段と、
    前記電動機を含む電気駆動系の温度を検出する温度検出手段と、
    該検出された電気駆動系の温度が第1の閾値よりも高いときに前記電動機から出力する駆動力を制限する駆動力制限手段と、
    車両が所定の走行状態に至ったとき、前記検出された電機駆動系の温度が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値以下であるときには前記駆動力制限手段による前記電動機から出力する駆動力の制限を解除または緩和する制限解除緩和制御を実行する制限解除緩和手段と
    を備える自動車。
  2. 前記制限解除緩和手段は、前記所定の走行状態として、路面勾配が登り勾配として所定勾配以上のときに前記制限解除緩和制御を実行する手段である請求項記載の自動車。
  3. 請求項1または2記載の自動車であって、
    前記駆動制御手段は、前記第1の車輪にスリップが発生したとき、該発生したスリップが抑制されるよう前記動力出力手段を駆動制御すると共に前記要求駆動力に対応するよう前記電動機を駆動制御する手段であり、
    前記制限解除緩和手段は、前記所定の走行状態として、前記第1の車輪にスリップが発生しているときに前記制限解除緩和制御を実行する手段である
    自動車。
  4. 請求項1ないしいずれか1項に記載の自動車であって、
    前記制限解除緩和制御の累積実行回数を記憶する累積実行回数記憶手段を備え、
    前記制限解除緩和手段は、前記記憶された累積実行回数が所定回数以上となったときには前記制限解除緩和制御を実行しない手段である
    自動車。
  5. 前記制限解除緩和手段は、前回に前記制限解除緩和制御を実行してから所定時間が経過するまでおよび/または車両が所定距離走行するまでは前記制限解除緩和制御を実行しない手段である請求項1ないしいずれか1項に記載の自動車。
  6. 前記制限解除緩和手段は、前記検出された電気駆動系の温度が前記第1の閾値よりも高い状態が第2所定時間継続したときには前記制限解除緩和制御を停止する手段である請求項1ないし5いずれか1項に記載の自動車。
  7. 前記制限解除緩和手段は、前記検出された電気駆動系の温度が前記第1の閾値よりも高くなってからの該電気駆動系の温度の時間積分値が所定値を越えたときには前記制限解除緩和制御を停止する手段である請求項1ないし6いずれか1項に記載の自動車。
  8. 前記動力出力手段は、前記第1の車輪に動力を出力可能な内燃機関を備える手段である請求項1ないしいずれか1項に記載の自動車。
  9. 前記動力出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記第1の車軸に接続された駆動軸と第3の回転軸の3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力が入出力される3軸式の動力入出力手段と、前記第3の回転軸に動力を入出力可能な回転軸用電動機と、前記駆動軸に動力を入出力可能な駆動軸用電動機とを備える手段である請求項記載の自動車。
  10. 前記動力出力手段は、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記第1の車軸に接続された駆動軸に接続された第2の回転子とを有し、電磁的な作用によって該第1の回転子と該第2の回転子とを相対的に回転させる対回転子電動機と、前記駆動軸に動力を入出力可能な駆動軸用電動機とを備える手段である請求項記載の自動車。
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