JP4163904B2 - 電磁アクチュエータ及びカメラ用シャッタ装置 - Google Patents

電磁アクチュエータ及びカメラ用シャッタ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁力により駆動力を発生する電磁アクチュエータに関し、特に、所定の角度範囲を回動してカメラのシャッタ等を駆動する際に適用される電磁アクチュエータ及びこれを用いたカメラ用シャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ用シャッタ装置に搭載される従来の電磁アクチュエータは、図7に示すように、露光用の開口部1aを有する地板1に対して回動自在に支持されるロータ2、ロータ2の外周面に対向するように配置される磁極部を有する下側ヨーク3及び上側ヨーク4、コイル5が巻回されたボビン6、上側ヨーク4及び下側ヨーク3を押さえ込むと共にロータ2を回動自在に支持する押え板7、押え板7を地板1に締結するネジ8等により形成されている。
【0003】
そして、この電磁アクチュエータを組み付ける際には、先ず、ロータ2を地板1の支軸1bに回動自在に取り付け、下側ヨーク3及び上側ヨーク4を重ね合わせた状態で直線部3a,4aをボビン6の嵌合孔6aに挿入して、コイル5を巻回したボビン6を組み付けてモジュール化する。
その後、このモジュール化した部品を地板1の所定位置に組み付け、その上に押え板7を配置し、地板1のネジ穴1cにネジ8を螺合して、押え板7を地板1に締結する。これにより、カメラ用シャッタ装置の駆動源としての電磁アクチュエータの組み付けが完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の構成からなる電磁アクチュエータでは、ボビン6に下側ヨーク3及び上側ヨーク4を組み付けた後に、さらに別個に形成された押え板7を用いて全体を固定するため、組み付け作業が煩雑であり、部品点数も多く、部品の管理コスト、製造コスト等の増加を招いていた。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、部品点数を削減して、組み付け作業の簡略化、低コスト化、構造の簡略化等を図れる電磁アクチュエータ及びこれを用いたカメラ用シャッタ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の電磁アクチュエータは、ベースと、N極及びS極に着磁されベースに回動自在に支持されるロータと、ロータの外周面に対向するように略U字状に形成され異なる磁極を発生する二つの磁極部をもつヨークと、励磁用のコイルと、ヨークを嵌合する嵌合孔を有しその外周領域にコイルを巻回する筒状のボビンとを備えた電磁アクチュエータであって、上記ボビンには、コイルの巻回方向と略垂直な平面方向にその一端部から延出すると共にヨークをベースに対して押えかつロータを支持する押え部が一体的に形成されている、ことを特徴としている。
この構成によれば、ボビンと押え部とが一体的に形成されているため、部品点数が削減され、その分だけ部品の取り扱い工数あるいは手間が省け、コストが低減され、小型化、軽量化を行うことができる。また、ボビンの外周領域にコイルを巻回しかつボビンの嵌合孔にヨークを嵌合した状態で、ボビンの押え部を、ベースの上方から近づけて、ベースと協働してヨークを押さえかつロータを支持するようにベースに組み付けることが同時にできるため、組み付け作業が簡略化される。
【0006】
上記構成において、ヨークは、二つの磁極部の一方を端部にもつ直線部を有し、ボビンの嵌合孔には、直線部が嵌合されている、構成を採用できる。
この構成によれば、ボビンの嵌合孔にヨークを挿入して組み付けた後、その組み付け品を直接ベースに位置決めして固定することができる。したがって、従来のように、別個に形成された構成部品をベースに対して個々に位置決めして組み付ける場合に比べて、組み付けの手間(工程)が省け、組み付け作業が容易になる。
【0007】
上記構成において、ボビンには、コイルの巻回方向と略垂直な平面方向にその他端部から延出すると共にヨークをベースに対して押える押え部が一体的に形成されている、構成を採用できる。
この構成によれば、ボビンに二つの押え部が一体的に形成されているため、この二つの押え部をベースに固定することで、部品点数の削減、組み付け作業の簡略化等を行ないつつも、堅固に組み付けることができる。すなわち、ボビンの一端部から延出する押え部でヨークを押えると共にロータを支持しかつボビンの他端部から延出する押え部でヨークを押えることができるため、部品点数の削減及び組み付け作業の容易化を達成しつつも、堅固な組み付けを行なうことができる。
【0009】
本発明のカメラ用シャッタ装置は、露光用の開口部を有する地板と、開口部を開閉するべく地板に回動自在に支持されたシャッタ羽根と、シャッタ羽根を駆動する駆動源とを備えたカメラ用シャッタ装置であって、駆動源として、上記いずれかの構成をなす電磁アクチュエータを有し、地板は電磁アクチュエータのベースを兼ねる、ことを特徴としている。
この構成によれば、駆動源として上記の電磁アクチュエータを採用するが故に、カメラ用シャッタ装置のコストを低減でき、又、ベースを地板に兼用させることで、さらに、部品点数の削減、低コスト化を行なうことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る電磁アクチュエータの一実施形態を示すものである。
電磁アクチュエータは、図1に示すように、ベースとしての地板10、地板10に回動自在に支持されるロータ20、下側ヨーク30、上側ヨーク40、ボビン51と押え部52,53とを一体的に備えるボビン兼押え部材50、ボビン51に巻回される励磁用のコイル60、ボビン兼押え部材50を地板10に締結するネジ70等を備えている。
【0011】
地板10は、カメラ用シャッタ装置の一部を形成するものであり、露光用の開口部10a、ロータ20を支持する支軸11、下側ヨーク30及び上側ヨーク40を位置決めするピン12及び壁部13、ネジ70を螺合するネジ穴14aが形成された連結部14、後述するロータ20の駆動ピン23を通す切り欠き孔15等を有する。
【0012】
ロータ20は、図1に示すように、中央部に貫通孔20aを有し、回転軸Sを通る境界面を境にN極及びS極に着磁され、この境界面を境に二分されるN極側の外周面21とS極側の外周面22と有し、径方向外側に向かって突出しさらに下方に伸長する駆動ピン23を有する。駆動ピン23は、ロータ20の回転駆動力を外部に伝達すると共に、全体がS極に着磁されており、後述する補助磁極片31bと協働して磁気的吸引力及び反発力を生じる。
【0013】
下側ヨーク30は、図1に示すように、湾曲部31と直線部32とをもつ略U字状でかつ板状に形成され、その折れ曲り領域に位置決め孔33が形成されている。湾曲部31の端部には、ロータ20の外周面に対向する第1磁極部31aと略垂直に屈曲した補助磁極片31bとが形成されている。尚、補助磁極片31bは、駆動ピン23との間において磁気的吸引力及び反発力を発生させるためのものである。直線部32の端部には、ロータ20の外周面に対向する第2磁極部32aが形成されている。
【0014】
上側ヨーク40は、図1に示すように、湾曲部41と直線部42とをもつ略U字状でかつ板状に形成され、その折れ曲り領域に位置決め孔43が形成されている。湾曲部41の端部には、ロータ20の外周面に対向する第1磁極部41aが形成されている。直線部42の端部には、ロータ20の外周面に対向する第2磁極部42aが形成されている。
【0015】
ボビン兼押え部材50は、図1に示すように、断面が略矩形の筒状をなすボビン51と、ボビン51の両端から水平方向に延出する二つの押え部52,53とを備えるように、樹脂材料等により一体的に形成されている。
ボビン51は、図1に示すように、両端部にリブ51aを有し、内部に略矩形断面をなす嵌合孔51bを有する。そして、嵌合孔51bには、下側ヨーク30の直線部32及び上側ヨーク40の直線部42が重ねられた状態で挿入されて、下側ヨーク30及び上側ヨーク40が堅固に保持されるようになっている。
また、両側のリブ51aに挟まれたボビン51の外周領域には、コイル60が巻回されている。
【0016】
押え部52は、扁平な板状に形成され、その途中には地板10の支軸11を通す嵌合孔52aが形成され、その端部にはネジ70を通す孔52bが形成されている。押え部53は、扁平な板状に形成され、その途中には地板10のピン12を通す略矩形の孔53aが形成され、その端部にはネジ70を通す孔53bが形成されている。
【0017】
上記構成をなす電磁アクチュエータの組み付けについては、先ず、ロータ20が支軸11に回動自在に取り付けられる。続いて、ボビン兼押え部材50のボビン51に対してコイル60が巻回される。
次に、下側ヨーク30と上側ヨーク40とが重ねられた状態で、直線部32,42がボビン51の嵌合孔51bに挿入される。これにより、下側ヨーク30及び上側ヨーク40は、ボビン兼押え部材50に対して堅固に保持される。
尚、コイル60は、下側ヨーク30及び上側ヨーク40が挿入された後に、巻回されてもよい。
以上により、コイル60、下側ヨーク30及び上側ヨーク40がボビン兼押え部材50に対して組み込まれて、モジュール品が形成される。
【0018】
次に、地板10のピン12が位置決め孔33,43及び孔53aを通り、湾曲部31,41と直線部32,42とが壁部13の内側に位置決めされ、支軸11の先端が嵌合孔52aに嵌合されるように、上記モジュール品(コイル60、下側ヨーク30及び上側ヨーク40、及びボビン兼押え部材50)を地板10の上に配置し、ネジ70を用いて、押え部52,53を連結部14に締結する。これにより、電磁アクチュエータの組み付けが完了する。
【0019】
このように、組み付けに際しては、地板10に対して、下側ヨーク30及び上側ヨーク40とコイル60を巻いたボビン兼押え部材50とが同時に位置決めされるため、別々に位置決めして組み付ける場合に比べて、組み付け作業が簡略化される。また、ボビン51と押え部52,53とが一体であるため、従来のように別々の部品として形成される場合に比べて、部品点数が削減され、又、部品の管理コストが低減され、製品のコストを低減できる。
【0020】
図2及び図3は、図1に示す電磁アクチュエータを備えたカメラ用シャッタ装置の一実施形態を示すものである。このカメラ用シャッタ装置は、図2及び図3に示すように、前述同様の地板10と、開口部10aを開閉するべく往復動自在に設けられた一対のシャッタ羽根80(81,82)と、シャッタ羽根80を覆う裏板90と、シャッタ羽根80を駆動する駆動源として前述の電磁アクチュエータ100等を備えている。尚、地板10には、前述の構成に加えて、シャッタ羽根80を回動自在に支持する支軸16,17等がその裏面に形成されている。
【0021】
すなわち、ロータ20は、図3に示すように、地板10(支軸11)とボビン兼押え部材50(押え部52)とで抜け落ちないように回動自在に支持され、その駆動ピン23が切り欠き孔15を通って、地板10と裏板90との間に形成された羽根室Wまで伸長している。
【0022】
シャッタ羽根80は、図2に示すように、第1のシャッタ羽根81及び第2のシャッタ羽根82により形成されている。シャッタ羽根81,82は、支軸16,17を通す孔81a,82a、駆動ピン23を通す長孔81b,82b等を有する。すなわち、シャッタ羽根81,82は、支軸16,17により往復動自在に支持されており、ロータ20(駆動ピン23)が図2において時計回りに回転すると、お互いに遠ざかる方向に回転して開口部10aを開放し、一方、ロータ20(駆動ピン23)が反時計回りに回転すると、お互いに近づく方向に回転して、図2に示すように開口部10aを閉鎖する。
【0023】
このカメラ用シャッタ装置においては、前述の電磁アクチュエータ100が駆動源として採用されているため、装置全体のコストを低減することができ、又、電磁アクチュエータ100の交換作業等を行なう場合にも、従来に比べて構成部品が少ないことから、作業を簡単にかつ容易に行なうことができる。
【0024】
図4は、本発明に係る電磁アクチュエータの他の実施形態を示すものであり、前述の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。この電磁アクチュエータは、図4に示すように、ベースとしての地板10´、地板10´に回動自在に支持されるロータ20、下側ヨーク30、上側ヨーク40、ボビン51´と押え部52´とを一体的に備えるボビン兼押え部材50´、ボビン51´に巻回される励磁用のコイル60等を備えている。
【0025】
地板10´は、カメラ用シャッタ装置の一部を形成するものであり、開口部10a、支軸11、ピン12及び壁部13、切り欠き孔15、ボビン兼押え部材50´を支持する突起14´、ボビン兼押え部材50´を固定するフック18等を有する。
【0026】
ボビン兼押え部材50´は、図4に示すように、断面が略矩形の筒状をなすボビン51´と、ボビン51´の一端部から水平方向に延出する一つの押え部52´とを備えるように、樹脂材料等により一体的に形成されている。
ボビン51´は、図4に示すように、両端部にリブ51aを有し、内部に略矩形断面をなす嵌合孔51bを有する。
そして、嵌合孔51bには、前述同様に、下側ヨーク30の直線部32及び上側ヨーク40の直線部42が重ねられた状態で挿入されて、下側ヨーク30及び上側ヨーク40が堅固に保持されるようになっている。
押え部52´は、扁平な板状に形成され、その途中には嵌合孔52aが形成され、その縁部には地板10´のフック18を掛止する凹部52cが形成されている。
【0027】
上記構成をなす電磁アクチュエータの組み付けについては、先ず、ロータ20が支軸11に回動自在に取り付けられる。続いて、ボビン兼押え部材50´のボビン51´に対してコイル60が巻回される。
次に、下側ヨーク30と上側ヨーク40とが重ねられた状態で、直線部32,42がボビン51´の嵌合孔51bに挿入される。これにより、下側ヨーク30及び上側ヨーク40は、ボビン兼押え部材50´に対して堅固に保持される。尚、コイル60は、下側ヨーク30及び上側ヨーク40が挿入された後に、巻回されてもよい。
以上により、コイル60、下側ヨーク30及び上側ヨーク40がボビン兼押え部材50´に対して組み込まれて、モジュール品が形成される。
【0028】
次に、地板10´のピン12が位置決め孔33,43を通り、湾曲部31,41と直線部32,42とが壁部13の内側に位置決めされ、支軸11の先端が嵌合孔52aに嵌合されるように、上記モジュール品(コイル60、下側ヨーク30及び上側ヨーク40、及びボビン兼押え部材50´)を地板10´の上に配置し、押え部52´の凹部52cにフック18を掛止する。これにより、電磁アクチュエータの組み付けが完了する。
尚、地板10´に対して、モジュール品を堅固に固定するために、上側ヨーク40の孔43から突出したピン12の周りに、エポキシ樹脂等の接着剤を塗布してもよい。
【0029】
このように、組み付けに際しては、地板10´に対して、下側ヨーク30及び上側ヨーク40とコイル60を巻いたボビン兼押え部材50´とが同時に位置決めされるため、別々に位置決めして組み付ける場合に比べて、組み付け作業が簡略化される。
また、ボビン51´と押え部52´とが一体であるため、従来のように別々の部品として形成される場合に比べて、部品点数が削減され、又、部品の管理コストが低減され、製品のコストを低減できる。さらに、ボビン兼押え部材50´は、前述のボビン兼押え部材50に比べて、構造が簡略化され、軽量でかつ小型化される。
【0030】
図5及び図6は、図4に示す電磁アクチュエータを備えたカメラ用シャッタ装置の一実施形態を示すものであり、前述の図2及び図3に示す実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
このカメラ用シャッタ装置は、図5及び図6に示すように、地板10´と、開口部10aを開閉するべく往復動自在に設けられた一対のシャッタ羽根80(81,82)と、シャッタ羽根80を覆う裏板90と、シャッタ羽根80を駆動する駆動源として前述の電磁アクチュエータ100´等を備えている。
【0031】
すなわち、ロータ20は、図6に示すように、地板10´(支軸11)とボビン兼押え部材50´(押え部52´)とで抜け落ちないように回動自在に支持され、その駆動ピン23が切り欠き孔15を通って、地板10と裏板90との間に形成された羽根室Wまで伸長している。
【0032】
ここでは、電磁アクチュエータ100´を地板10´に組み付けた後に、図5及び図6に示すように、上側ヨーク40の孔43から突出したピン12の周りに、エポキシ樹脂等の接着剤110が塗布されている。これにより、電磁アクチュエータ100´は、地板10´に対してより堅固に固定されることになる。
【0033】
このカメラ用シャッタ装置においても、前述の電磁アクチュエータ100´が駆動源として採用されているため、装置全体のコストを低減することができ、又、電磁アクチュエータ100´の交換作業等を行なう場合にも、従来に比べて構成部品が少ないことから、作業を簡単にかつ容易に行なうことができ、接着剤110を用いなければ交換作業がより一層容易になる。
【0034】
上記実施形態においては、下側ヨーク30及び上側ヨーク40を備える電磁アクチュエータ100,100´において、ボビン51(51´)と押え部52,53(52´)とが一体的に形成されたボビン兼押え部材50(50´)を採用したが、これに限定されるものではなく、単一のヨークを備える構成において本発明に係る構成を採用してもよい。
また、上記実施形態においては、一対のシャッタ羽根80を駆動する駆動源として本発明に係る電磁アクチュエータ100,100´を採用したカメラ用シャッタ装置を示したが、これに限定されるものではなく、単一のシャッタ羽根を駆動する駆動源として、あるいは、絞り羽根を駆動する駆動源として本発明に係る電磁アクチュエータ100,100´を採用してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る電磁アクチュエータ及びカメラ用シャッタ装置によれば、励磁用のコイルを巻回するボビンには、ヨークをベース(地板)に対して押えかつロータを支持する押え部が一体的に形成されているため、別々に形成された場合に比べて、部品点数が削減され、その分だけ部品の取り扱い工数あるいは手間が省ける。これにより、組み付け作業を簡略化でき、コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁アクチュエータの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る電磁アクチュエータを用いたカメラ用シャッタ装置の一実施形態を示す平面図である。
【図3】図2に示すカメラ用シャッタ装置の一部を示す展開断面図である。
【図4】本発明に係る電磁アクチュエータの他の実施形態を示す分解斜視図である。
【図5】本発明に係る電磁アクチュエータを用いたカメラ用シャッタ装置の他の実施形態を示す平面図である。
【図6】図5に示すカメラ用シャッタ装置の一部を示す展開断面図である。
【図7】従来の電磁アクチュエータを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10,10´ 地板(ベース)
10a 露光用の開口部
11 支軸
12 ピン
13 壁部
14 連結部
14 ネジ孔
14´ 突起
15 切り欠き孔
16,17 支軸
18 フック
20 ロータ
20a 貫通孔
23 駆動ピン
30 下側ヨーク
31a 第1磁極部
32a 第2磁極部
32 直線部
40 上側ヨーク
42 直線部
41a 第1磁極部
42a 第2磁極部
50,50´ ボビン兼押え部材
51,51´ ボビン
51a リブ
51b 嵌合孔
52,52´,53 押え部
52a 嵌合孔
52b,53a,53b 孔
52c 凹部
60 コイル
70 ネジ
80(81,82) シャッタ羽根
90 裏板
100,100´ 電磁アクチュエータ(駆動源)

Claims (4)

  1. ベース、N極及びS極に着磁され前記ベースに回動自在に支持されるロータ、前記ロータの外周面に対向するように略U字状に形成され異なる磁極を発生する二つの磁極部をもつヨーク、励磁用のコイル、前記ヨークを嵌合する嵌合孔を有しその外周領域に前記コイルを巻回する筒状のボビンを備えた電磁アクチュエータであって、
    前記ボビンには、前記コイルの巻回方向と略垂直な平面方向にその一端部から延出すると共に前記ヨークを前記ベースに対して押えかつ前記ロータを支持する押え部が一体的に形成されている、
    ことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 前記ヨークは、前記二つの磁極部の一方を端部にもつ直線部を有し
    前記ボビンの嵌合孔には、前記直線部が嵌合されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記ボビンには、前記コイルの巻回方向と略垂直な平面方向にその他端部から延出すると共に前記ヨークを前記ベースに対して押える押え部が一体的に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁アクチュエータ。
  4. 露光用の開口部を有する地板、前記開口部を開閉するべく前記地板に回動自在に支持されたシャッタ羽根、前記シャッタ羽根を駆動する駆動源を備えたカメラ用シャッタ装置であって、
    前記駆動源は、請求項1ないしいずれかに記載の電磁アクチュエータであり、前記地板は、前記電磁アクチュエータのベースを兼ねる、
    ことを特徴とするカメラ用シャッタ装置。
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