JP4633701B2 - カメラ用シャッタ駆動装置 - Google Patents
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Description
従って、特許文献1に記載のアクチュエータであっても、部品点数を削減して簡易な構成でロータの軸線方向の位置を規制することができれば、製品コストを更に低減させることができる。
この構成によれば、固定軸の先端が鍔状に形成されているため、ロータの軸線方向の位置を固定軸により規制することができる。従って、ロータの軸線方向の位置を規制するために別部材を設ける必要がなく、部品数を削減することができる。これにより、製品コストを低減することができる。また、部品数を削減したことにより、装置全体の大きさも小型化することができ、カメラ用シャッタ駆動装置を採用する装置への配置の自由度が向上する。
この構成によれば、ロータの軸孔は、ロータの回転位置に応じてロータの着脱が許容又は規制されるように、固定軸の先端部に対応した形状に形成されているため、ロータの軸線方向の位置を規制するための別部材を設けることなく、ロータの組付け及び取り外しができる。また、着脱が規制される位置では、ロータの軸線方向の位置を規制することができる。
この構成によれば、出力部を備えた状態のロータを固定軸に組付けることができるので、組み立て性が向上する。
この構成により、ロータの軸線方向の位置が規制された状態で羽根を駆動させることができると共に、作動中にロータが何らかの原因によりロータの着脱が許容される許容位置まで回動して固定軸からロータが脱落することを防止できる。
この構成によれば、ロータの軸線方向の位置が規制された状態で羽根を駆動させることができると共に、作動中にロータが何らかの原因により許容位置まで回動して固定軸からロータが脱落することを防止できる。また、制限部が羽根押え板に一体に形成されているので、部品数の削減することができ、製品コストを抑えることができる。
この構成によれば、簡単な機構で出力部の回動を制限することができるので、簡単な機構で羽根を開閉動作させるために必要なロータの回動範囲を制限することができる。
図1は、本実施例に係るカメラ用シャッタ装置の全開状態での正面図であり、図2は、全閉状態での正面図である。
カメラ用シャッタ装置90は、電磁アクチュエータ1、基板50、第1羽根60、第2羽根70などを備える。
基板50の電磁アクチュエータ1が配置された側には、光軸方向に突出して形成された固定軸53が形成されている。固定軸53は、ロータ20の軸孔21を貫通し、ロータ20を回動可能に軸支する。固定軸53には、その先端部に鍔部54が形成され、鍔部54は、固定軸53の軸線方向に対して直交方向に向けて凸状に形成されている。また鍔部54は、固定軸53の外周全部に設けられているものではなく、外周の一部から突出して形成されている。
出力ピン30は、基板50を介して電磁アクチュエータ1が配置された側と相反する側に配置された第1羽根60及び第2羽根70にそれぞれ形成された係合孔62及び係合孔72と係合して、ロータ20の回動を第1羽根60及び第2羽根70へ伝達する。
駆動が伝達された第1羽根60及び第2羽根70がシャッタ開口51を全開状態又は全閉状態とすることにより、シャッタ動作が行われる。尚、第1羽根60及び第2羽根70は、それぞれ基板50に形成された軸部61及び軸部71を支点として駆動する。
図5は、ロータ、固定軸及び制限孔の説明図である。
図5(a)は、ロータ20の構成を示した図であり、図5(b)は、逃げ孔52及び固定軸53の構成を示した図であり、図5(c)は、制限孔82の構成を示した図である。
図6及び図7は、ロータ20の回転位置に応じた作用についての説明図である。
図6(a)は、ロータ20を固定軸53へ組付ける際のロータ20の状態を示している。
ロータ20を固定軸53へ組付ける際には、鍔部54と孔部22とが対応する角度位置でロータ20を固定軸53に差し込む必要がある。尚、ロータ20を固定軸53に組付ける際には、予めロータ20に出力ピン30を取り付けておく必要がある。組付け後の出力ピン30の位置は、逃げ孔52の一端位置に位置付けられるように設定されている。
また、作動角度βは、制限孔82により制限されるので、作動中にロータ20が何らかの原因により許容位置Aまで回動して固定軸53からロータ20が脱落することを防止できる。尚、制限孔82は、ロータ20の回動範囲を制限して第1羽根60及び第2羽根70の駆動量を規制する役割も果たす。
10 ステータ
11 第1磁極部
12 第2磁極部
20 ロータ
21 軸孔
22 孔部
30 出力ピン(出力部)
40 コイル
41 コイルボビン
50 基板
51 開口
52 逃げ孔
53 固定軸
54 鍔部
55 孔
56 係止ピン
57 窪み部
60 第1羽根
61、71 軸部
62、72 係合孔(制限部)
70 第2羽根
80 羽根押え板
82 制限孔
90 カメラ用シャッタ駆動装置
Claims (6)
- シャッタ開口を有する基板と、前記シャッタ開口を開閉動自在に支持された羽根と、前記羽根に駆動力を供給するアクチュエータとを備え、
前記アクチュエータは、前記羽根を駆動するためのロータを含み、
前記基板には、前記ロータを回動自在に支持する固定軸を有し、
前記固定軸の先端部は、前記ロータの軸線方向の位置を規制するように該固定軸の軸線方向に対して直交方向に向けて凸となる鍔状に形成され、
前記ロータは、前記固定軸の先端部の形状に対応した軸孔を有して該ロータを前記固定軸に着脱可能であり、
前記羽根を駆動するときの前記ロータの作動角の角度範囲外で該ロータを該固定軸に着脱可能である、ことを特徴とするカメラ用シャッタ駆動装置。 - 前記ロータは、前記固定軸に貫通される前記軸孔を有し、
前記ロータの軸孔は、前記固定軸に対する前記ロータの回転位置に応じて前記固定軸からの前記ロータの着脱が許容又は規制されるように、前記固定軸の先端部に対応した形状に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用シャッタ駆動装置。 - 前記ロータと一体的に回動すると共に、前記基板を介して該ロータが配置された側と相反する側に配置された前記羽根に対して該ロータの回動を伝達する出力部を備え、
前記基板は、前記出力部に貫通されて該出力部の回動を逃がす逃げ孔を有し、
前記逃げ孔は、前記固定軸からの前記ロータの着脱が許容される許容位置での前記出力部を逃がすように形成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ用シャッタ駆動装置。 - 前記羽根を開閉動作させるために必要な前記ロータの作動角は、前記固定軸からの前記ロータの着脱が規制される規制範囲内に設定されている、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカメラ用シャッタ駆動装置。
- 前記基板との間に前記羽根を挟みこむように配置され該羽根の光軸方向の位置を規制する羽押さえ板と、
前記羽根を開閉動作させるために必要な前記ロータの回動範囲を制限する制限部とを備え、
前記制限部は、前記羽根押え板に一体に形成されている、ことを特徴とする請求項4に記載のカメラ用シャッタ駆動装置。 - 前記制限部は、前記羽根押え板に形成され前記出力部と係合する長孔である、ことを特徴とする請求項5に記載のカメラ用シャッタ駆動装置。
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