JP2000197326A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JP2000197326A
JP2000197326A JP10367664A JP36766498A JP2000197326A JP 2000197326 A JP2000197326 A JP 2000197326A JP 10367664 A JP10367664 A JP 10367664A JP 36766498 A JP36766498 A JP 36766498A JP 2000197326 A JP2000197326 A JP 2000197326A
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伸昭 渡部
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大祐 柳沼
Yoshiyuki Ozeki
義行 大関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コイルへの非通電状態において、回転子の停止
位置が好適に維持されるようにした小型のアクチュエー
タを提供すること。 【解決手段】永久磁石製の回転子8は、シャッタ地板1
とカバー枠5に軸受けされている。鉄芯部材9,10の
折曲部9a,10aは回転子8の周面に対向した磁極部
であり、夫々のもう一つの折曲部9b,10bは、シャ
ッタ地板1側からカバー枠5側に向けてボビン12,1
4の筒状部に挿入されている。連結ヨーク15は、折曲
部15a,15bを、折曲部9b,10bに重ねるよう
にして、カバー枠5側からボビン12,14の筒状部に
挿入させている。また、連結ヨーク15に形成された円
板部15cは、回転子8の平面部の全体に亘って対向し
ているので、ボビン12,14に巻回されたコイルに対
する非通電時には、回転子8の軸方向に磁力が作用し、
衝撃等によって回転子8が回転されにくくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型精密機器,ゲ
ーム機,施錠装置など、コンパクトにまとめなくてはな
らない機器に用いて有効な、永久磁石製の回転子を備え
たアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石製の回転子を備えたアクチュエ
ータの場合、固定子側のコイルは、通常、回転子の周面
に対向するようにして、全周面にわたって配置されてい
るのが普通である。しかしながら、アクチュエータを内
蔵する機器の設計上、回転子の周面の所定の角度位置に
おいては、回転子の直径と略同じぐらいの寸法しか設置
スペースのとれない場合がある。そこで、そのような場
合に用いるのに適したアクチュエータとして、コイルを
巻回した鉄芯部材の磁極部を、回転子の周面に対し回転
子の所定の回転角度範囲にわたってのみ対向させるよう
にした構成のアクチュエータが、特開平10−1060
4号公報に記載されている。
【0003】上記の公報に記載のアクチュエータは、カ
メラの技術分野においては、ムービングマグネット型モ
ータと称されているものであって、永久磁石製の回転子
を1回転させることができず、固定子のコイルに対して
正方向へ通電すると、回転子を所定の角度だけ正方向へ
回転させ、逆方向へ通電すると、逆方向へ所定の角度だ
け回転させるアクチュエータである。そして、通常は、
回転子と一体的に回転する出力ピンが、被駆動部材を駆
動するようにしている。また、従来においては、回転子
の回転軸部と上記の出力ピンとは、合成樹脂のアウトサ
ート加工によって、予め加工されていた磁性材料からな
る回転子に一体的に形成されていたが、最近では、上記
の公報にも記載されているように、合成樹脂材料に磁性
体の粒子を混入させ、従来の回転子と出力ピンを一回の
成形加工によって製作したものも出現している。
【0004】そして、このようなムービングマグネット
型モータは、パルスモータと比較して、制御系が簡単で
済み、且つ低コスト化と小型化に適しているという利点
がある一方、起動性や駆動力の点では劣り、且つ複雑な
回転制御を行わせることもできない。従って、これらの
種類のモータは、いずれも、小型化,コンパクト化を要
求され、且つ負荷が比較的小さい精密機器,玩具,電動
施錠装置などの機器に用いて有利とされている。
【0005】ところで、このような構成のアクチュエー
タにおいて、駆動力を大きくする方法は、何と言っても
コイルの巻き数を増やすことである。しかしながら、そ
の場合、単に巻き数を増やせば良いというのではなく、
アクチュエータの全体構成を考慮して、所定のスペース
内にコンパクトに収容できなければ意味がない。即ち、
上記の公報に記載の構成においては、コイルの巻き数を
大幅に増やそうとすると、その巻き径が回転子の直径よ
りもはるかに大きくなってしまい、アクチュエータとし
ての所期の全体構成を得ることができなくなってしま
う。
【0006】その点を解決するための一つの方法とし
て、特開平10−62836号公報に記載されたものが
知られている。この公報に記載されされているアクチュ
エータは、パルスモータであって、回転子を間にして二
つの鉄芯部材を配置するように構成され、各鉄芯部材に
は、板面を垂直に折り曲げることによって回転子の回転
軸と平行な折曲部を設け、その折曲部にコイルボビンを
嵌装させるようにしている。従って、コイルの巻き数を
約2倍に増やすことが可能になっている。また、各鉄芯
部材の磁極部における磁気効率を良くするために、二つ
の折曲部を有する磁性体部材(連結ヨーク)を設けてい
て、夫々の折曲部を各鉄芯部材の折曲部に重ねるように
して、コイルボビンの筒状部に挿入した構成にしてい
る。
【0007】この特開平10−62836号公報に記載
された構成は、あくまでもパルスモータとして構成され
ているものであるが、このような構成は、上記したムー
ビングマグネット型モータにもそのまま適用することが
可能である。そして、そのような全体構成をしたムービ
ングマグネット型モータを、カメラ用シャッタの開閉機
構のアクチュエータとして適用した例が、本出願人によ
って出願された特願平9−298861号の明細書及び
図面に記載されている。本発明は、そのような構成にし
たアクチュエータの改良に関するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パルスモー
タの場合には、回転子を何回転も回転させる構成である
ことから、通常は、回転子と被駆動部材との間に減速歯
車列を介在させている。そのため、不使用状態におい
て、何らかの振動等が生じ、回転子に回転方向への力が
加わったとしても、回転子自身の永久磁石の磁力と、歯
車列の摩擦力とによって、回転子は、比較的に回転しに
くくなっている。また、回転子が僅かな角度だけ回転し
たとしても、減速歯車列を介在させているので、被駆動
部材に及ぼす影響は少ない。しかしながら、ムービング
マグネット型モータの場合には、上記した出力ピンによ
って直接被駆動部材を駆動するのが普通であるから、回
転子は、振動等によって回転され易く、また、僅かに回
転されたとしても、被駆動部材に与える影響は極めて大
きいという問題点がある。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、板
材からなる二つの鉄芯部材が、永久磁石製の回転子を間
にして配置されており、それらの鉄芯部材は、磁極部を
回転子の周面に対向させ、且つ回転子の回転軸に平行に
折り曲げられた折曲部にはコイルを嵌装させていると共
に、上記の回転子は、その回転軸と平行になるようにし
て出力ピンを一体的に設けていて、上記のコイルに通電
されたときには、その通電方向に対応した方向へ、所定
の角度だけ回転するように構成されているアクチュエー
タであって、上記のコイルへの非通電状態において、回
転子の停止位置が好適に維持されるようにした小型のア
クチュエータを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のアクチュエータは、略円柱形をしていて
回転軸の径方向位置に回転軸と平行に延伸した出力ピン
を一体的に設けている永久磁石製の回転子と、前記回転
子の一方の平面部側で前記回転子を軸受けしているベー
ス部材と、前記回転子の他方の平面部側で前記回転子を
軸受けしているカバー部材と、両者間に前記回転子を配
置していて夫々が前記回転子の周面に対向させた磁極部
と前記回転子の回転軸に平行に折り曲げられた折曲部と
を有している第1鉄芯部材及び第2鉄芯部材と、第1鉄
芯部材の前記折曲部と第2鉄芯部材の前記折曲部に別々
に巻回されていてそれらに同時に通電されたときその通
電方向に対応した方向へ所定の角度だけ前記回転子を回
転させる第1コイル及び第2コイルと、前記二つの平面
部の少なくとも一方にその平面部の外形と略同じ大きさ
であってその平面部に対して平行となるようにして配置
されている磁性体の板部材とを備えているようにする。
また、本発明のアクチュエータにおいては、前記回転子
に、前記ベース部材又は前記カバー部材に軸受けされる
永久磁石製の軸部を形成し、前記板部材は、少なくとも
該軸部の端面と対向するようにして配置されているよう
にしてもよい。また、このような本発明のアクチュエー
タにおいては、そのうえに、夫々筒状部の周囲に前記の
第1コイル,第2コイルを巻回しておりそれらの筒状部
に第1鉄芯部材の前記折曲部,第2鉄芯部材の前記折曲
部を挿入させている第1ボビン及び第2ボビンと、細長
い板状の本体部の両端に二つの折曲部を形成しており一
方の折曲部を第1ボビンの前記筒状部に対して第1鉄芯
部材の前記折曲部とは逆方向から重合させるようにして
挿入し他方の折曲部を第2ボビンの前記筒状部に対し第
2鉄芯部材の前記折曲部とは逆方向から重合させるよう
にして挿入させた磁性体の連結部材とを備えているよう
にすると好適になる。その場合、前記板部材を前記連結
部材と一体的に形成すると、コスト的に有利である。ま
た、本発明のアクチュエータにおいては、夫々筒状部の
周囲に前記の第1コイル,第2コイルを巻回しておりそ
れらの筒状部に第1鉄芯部材の前記折曲部,第2鉄芯部
材の前記折曲部を挿入させている第1ボビン及び第2ボ
ビンと、両者間に前記回転子を配置していて夫々が前記
回転子の周面に対向させた磁極部と前記回転子の回転軸
に平行に折り曲げられた折曲部とを有している第3鉄芯
部材及び第4鉄芯部材とを備えていて、第3鉄芯部材の
前記折曲部を第1ボビンの前記筒状部に対して第1鉄芯
部材の前記折曲部とは逆方向から重合させるようにして
挿入し、第4鉄芯部材の前記折曲部を第2ボビンの前記
筒状部に対し第2鉄芯部材の前記折曲部とは逆方向から
重合させているように構成すると、前記回転子が4極に
着磁されている場合に好適となる。更に、本発明のアク
チュエータにおいては、前記各鉄芯部材の磁極部が、前
記回転子の回転軸に対して平行になるように折り曲げら
れた折曲部であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施形態】本発明の実施の形態を、カメラ用シ
ャッタに適用した場合の二つの実施例と、それらの変形
例で説明する。図1〜図4は、第1実施例を示したもの
であって、図1は被写体側から視てシャッタ羽根の閉鎖
状態を示した平面図であり、図2は上方を被写体側にし
て示した図1の要部断面図である。また、図3は第1実
施例のアクチュエータ部を示した分解斜視図であり、図
4は図1と同じようにして示したシャッタ羽根の全開状
態の平面図である。また、図5〜図7は、夫々、第1実
施例に用いたアクチュエータの変形例を図2と同じよう
にして示した断面図である。更に、図8及び図9は、第2
実施例を示したものであって、図8は被写体側から透視
して視た平面図であり、図9は図8に示されたアクチュエ
ータの断面図である。また、図10及び図11は、夫々、第
2実施例に用いたアクチュエータの変形例を図9と同じよ
うにして示した断面図である。
【0012】[第1実施例]先ず、第1実施例の構成を
図1〜図3を用いて説明する。図2から分かるように、
被写体側から視て、シャッタ地板1の背面側には、補助
地板2が、図示していない適宜な手段によって取り付け
られており、それらの二つの地板1,2の間に羽根室を
構成している。また、このシャッタ地板1が、本発明に
おけるベース部材に相当する。このシャッタ地板1に
は、図1に示すように、略中央部に円形をした開口部1
aが形成されているが、補助地板2にも、図示していな
い同形状の開口部が形成されている。そして、それらの
開口部は、重なるようにして配置されているが、本実施
例においては、シャッタ地板1に形成された開口部1a
の方が、直径が僅かに小さく、露光開口を規制するよう
になっている。
【0013】シャッタ地板1は、合成樹脂製であって、
羽根室側、即ち図2の下方側に、軸1b、1cを立設
し、軸1bにはシャッタ羽根3を、軸1cにはシャッタ
羽根4を、夫々、回転可能に取り付けている。また、そ
れらの軸1b、1cの先端を補助地板2に形成されてい
る孔に挿入することによって、シャッタ羽根3,4が軸
1b、1cから抜けないようになっている。また、周知
であるため図示していないが、シャッタ羽根3,4に
は、夫々長孔が形成されていて、それらの両方に、後述
する回転子の出力ピンとして構成された駆動ピンが嵌合
するようになっている。
【0014】シャッタ地板1の被写体側には、合成樹脂
製のカバー枠5が、ビス6,7によって取り付けられて
いる。このカバー枠5は、シャッタ地板1に向けて、位
置決め用の四つのピン5a,5b,5c,5dを有して
おり、それらのうちピン5a,5dを、シャッタ地板1
の孔1d,1eに嵌合させている。本実施例のアクチュ
エータはムービングマグネット型のモータであって、永
久磁石製の回転子8は、図1に示すように2極に着磁さ
れており、その回転軸の一方をシャッタ地板1の軸1f
に軸受けされ、他方をカバー枠5の孔5eで軸受けされ
ている。また、この回転子8には、その回転軸の径方向
の位置において、その回転軸と平行に延伸した駆動ピン
8aが、シャッタ地板1に形成された周知の円弧状の孔
1gを貫通し、上記したように、シャッタ羽根3,4に
形成された図示していない周知の長孔に嵌合している。
尚、本実施例における回転子8は、合成樹脂材料に磁性
体の粒子を混入させ、上方の平面部に設けられた軸部と
上記駆動ピン8aと共に、1回の成形加工によって製作
したものである。
【0015】本実施例における二つの鉄芯部材9,10
は、回転子8を間にして配置されており、夫々が二つの
折曲部9a,9b、10a,10bを有している。この
うち、鉄芯部材9は、二股部9cと孔9dをカバー枠5
のピン5a,5bに嵌合させていて、折曲部9aを回転
子8の周面に対向させ、折曲部9bを、コイル11を巻
回しているボビン12の筒状部に挿入させている。他
方、鉄芯部材10は、孔10cと二股部10dをカバー
枠5のピン5c,5dに嵌合させていて、折曲部10a
を回転子8の周面に対向させ、折曲部10bを、コイル
13を巻回しているボビン14の筒状部に挿入させてい
る。
【0016】連結ヨーク15は、板材で製作された磁性
体部材であって、その両端に折曲部15a,15bを有
していて、中央部には円板部15cを有している。そし
て、一方の折曲部15aは、カバー枠5の孔1hを貫通
し、鉄芯部材9の折曲部9bと重ねるようにして、ボビ
ン12の筒状部に挿入され、他方の折曲部15bは、カ
バー枠5の孔1iを貫通し、鉄芯部材10の折曲部10
bと重ねるようにしてボビン14の筒状部に挿入されて
いる。また、折曲部15a,15bをボビン12,14
の筒状部に挿入するに際しては、鉄芯部材9,10の折
曲部9b,10bとの密接状態が保たれるようにするた
めに、極めて僅かではあるが、筒状部を変形させるよう
にして圧入させている。従って、この状態では、連結ヨ
ーク15は、簡単には脱落しないようになっているが、
必要であれば、接着などによって確実に固定することを
妨げない。
【0017】次に、本実施例の作動を説明する。図1は
シャッタの閉鎖状態を示しており、コイル11,13に
は通電されていない状態であるが、この状態は、基本的
には、磁極部としての折曲部9a,10aと回転子8と
の対向関係によって維持されている。即ち、折曲部9a
は、回転子8の周面との対向角度が、N極に対してより
もS極に対しての方が大きくなっている。そして、磁極
の境界位置からのS極との対向角度は90度以下となっ
ている。そのため、回転子8には、折曲部9aとの関係
においては、時計方向へ回転する力が作用している。他
方、折曲部10aは、回転子8の周面との対向角度が、
S極に対してよりもN極に対しての方が大きくなってい
て、磁極の境界位置からのN極との対向角度は90度以
下となっている。そのため、回転子8には、折曲部10
aとの関係においても、時計方向へ回転する力が作用し
ている。
【0018】従って、回転子8は、自己の磁力によって
時計方向へ回転するように付勢されていることになる。
しかし、回転子8と一体の駆動ピン8aが、図3に示し
た孔1gの右側の端面に接触することによって、この状
態が維持されている。そのため、シャッタ羽根3は軸1
bで時計方向へ回転された状態を、また、シャッタ羽根
4は軸1cで反時計方向へ回転された状態を維持され
て、開口部1aを閉鎖している。
【0019】しかしながら、そのような回転子8の回転
力は、余り大きなものではない。そのため、カメラに強
い衝撃が加わったり、大きな揺れが生じたりすると、回
転子8が一時的に反時計方向へ回転してしまい、シャッ
タ羽根3,4の重なりを少なくすることによって、漏光
を生じさせてしまうおそれがある。また、そのときの回
転が比較的大きくて、折曲部9aとN極との対向角度
が、折曲部9aとS極との対向角度より大きくなった場
合には、回転子8は、シャッタ羽根3,4を、必然的に
全開状態にさせてしまう可能性もある。
【0020】ところが、本実施例においては、連結ヨー
ク15の中央部に円板部15cが形成されていて、その
円板部15cの板面が、回転子8の一方の平面部の略全
面に対し、所定の間隔で対向しているため、回転子8に
は、図2において上方への力が作用している。そのた
め、回転子8は、上記のような反時計方向への回転力が
作用しても、回転しにくくなっており、より確実にシャ
ッタ羽根3,4の閉鎖状態が維持され易くされている。
従って、上記のような漏光を生じさせたり、シャッタ羽
根3,4を開きっぱなしにさせてしまうおそれがない。
【0021】このようなシャッタの閉鎖状態において、
レリーズボタンが押されると、コイル11,13に通電
され、鉄芯部材9の折曲部9aにはS極が現れ、鉄芯部
材10の折曲部10aにはN極が現れる。そのため、折
曲部9aと回転子8のS極との間には反発力が生じ、折
曲部10aと回転子8のN極との間にも反発力が生じる
結果、回転子8は、図1の状態から反時計方向へ回転す
る。それによって、駆動ピン8aは、シャッタ羽根3を
軸1bで反時計方向へ回転させ、また、シャッタ羽根4
を軸1cで時計方向へ回転させ、開口部1aを開かせて
いく。そして、その後、シャッタ羽根3,4が開口部1
aを全開にすると、駆動ピン8aが、図3に示した孔1
gの左側の端面に当接することによって、回転子8の回
転が阻止される。その状態が図4に示されている。
【0022】その後、所定の時間が経過すると、今度
は、コイル11,13に対して逆方向への通電が行われ
る。それによって、上記の場合とは逆に、鉄芯部材9の
折曲部9aにはN極が、鉄芯部材10の折曲部10aに
はS極が現れる。そのため、折曲部9aと回転子8のS
極との間には吸引力が生じ、折曲部10aと回転子8の
N極との間にも吸引力が生じて、回転子8は時計方向へ
回転させられる。その結果、回転子8は、駆動ピン8a
によってシャッタ羽根3,4を相対的に回転させ、図4
の状態から開口部1aを閉じさせていく。そして、シャ
ッタ羽根3,4が開口部1aを完全に閉じた後、駆動ピ
ン8aが孔1gの端面に当接することによって回転子8
の回転が停止させられる。その後、コイル11,13へ
の通電が断たれて、図1の状態に復帰する。
【0023】次に、本実施例に適用されているアクチュ
エータの三つの変形例を、図5〜図7を用いて説明す
る。また、これらの図面は、いずれもアクチュエータの
変形例として示したものであるため、図2に示した補助
地板2とシャッタ羽根3,4は示されていない。更に、
これらの変形例の共通の特徴は、上記の実施例における
連結ヨーク15の円板部15cを、連結ヨーク15とは
別の部材として構成したことにあり、そのような構成を
採用することによって、場合によっては連結ヨーク15
を設けなくても、本発明の課題が解決できるようにした
ものである。その他の構成は、上記の実施例と実質的に
同じであるため、図5〜図7においては、第1実施例の場
合と実質的に同じ部材、同じ部位に同じ符号を付けてあ
るので、それらについての説明は省略する。
【0024】先ず、図5に示された第1変形例を説明す
る。図5は断面図であるため平面形状を理解するのが難
しいが、カバー枠5には、円形をした磁性体の板部材1
6が接着剤等によって取り付けられている。また、板部
材16は、略円柱形をしている回転子8の上方の平面部
に対して、所定の間隔を空けて略全面にわたり平行とな
るようにして配置されている。そのため、連結ヨーク1
5の平面形状は、同一幅の細長い形状をしていて、板部
材16の一部と密接していることになる。このような構成
にしても本発明の課題は解決することができる。また、
板部材16の平面形状は必ずしも円形である必要がなく、
多角形であっても環状であっても構わない。更に、この
変形例の場合にも回転子8の軸部が永久磁石であること
から、板部材16の平面積を、その軸部と対向するだけの
大きさにしても差し支えないが、その場合には、シャッ
タ羽根3,4の閉鎖状態を維持する力が減少することは
言うまでもない。
【0025】次に、図6に示された第2変形例を説明す
る。この変形例における板部材17は、平面形状が円環
状をした磁性体であって、カバー枠5の内側に接着剤等
によって取り付けられている。この変形例の場合にも、
板部材17は、その平面形状の外形が必ずしも円形であ
る必要はない。最後に、図7に示された第3変形例を説
明する。この変形例における板部材18は、第1変形例
の板部材16と同じ形状をしていて、回転子8の下方の
平面部に対して、所定の間隔を空けて略全面にわたり平
行となるようにしてシャッタ地板1に取付けられてい
る。尚、板部材18の外形は、上記の板部材16と同様
に、多角形であっても環状であっても構わない。また、
回転子8に軸部を形成し、その軸部をシャッタ地板1に
軸受けさせるようにしてもよい。その場合には、板部材
18の平面積を、その軸部と対向するだけの大きさにし
ても差し支えないことは、第1実施例で説明した場合と
同様である。更に、この変形例の構成に加えて、上記し
た円板部15cを形成したり、板部材16,板部材17
などを設けるようにしても差し支えない。
【0026】[第2実施例]次に、図8及び図9を用いて
第2実施例を説明する。本実施例も、第1実施例と同様
に、カメラ用シャッタに適用した例であるが、図面と説
明を簡略化するために、第1実施例に示した補助地板2
とシャッタ羽根3,4に相当する部材の図示を省略して
ある。先ず、本実施例の構成から説明するが、本実施例
は、図8から分かるように、回転子の極数を4極にした場
合の実施例である。そして、本発明におけるベース部材
としてのシャッタ地板21は、開口部21aを有してい
て、図8においては、上記の図1に対して180度回転させ
た状態で示されている。
【0027】シャッタ地板21の被写体側には、円弧状の
平面形状をした合成樹脂製のカバー枠22が、二つのビ
ス23,24によって取付けられており、回転子25
は、図9に示すように、回転軸上に形成された一方の軸
部をシャッタ地板21の孔21bに嵌合させ、他方の軸部
をカバー枠22の孔22aに嵌合させている。また、第1
実施例の場合と同じようにして、回転子25と同じ材料
で一体成形された駆動ピン25aは、シャッタ地板21
の孔21cを貫通し、図示していない2枚のシャッタ羽
根の長孔に嵌合している。そして、図8において、回転
子25が反時計方向へ回転すると、シャッタ羽根は開口
部21aを開き、その後、時計方向へ回転すると、開口
部21aを閉じるようになっている。尚、回転子25の
軸受け構成は第1実施例のようにしてもよいし、回転子
25の軸部や駆動ピン25aを、例えば合成樹脂材料の
みで形成しても差し支えない。
【0028】図8において、回転子25の左側には二つ
の鉄芯部材26,27が、右側にも二つの鉄芯部材2
8,29が配置されている。これらの鉄芯部材26,2
7,28,29は磁性体の板材で加工されており、夫々
の長手方向の略中間部には折曲部26a,27a,28
a,29aが形成され、回転子25の周面に対向してい
る先端部には折曲部26b,27b,28b,29bが
形成されている。これらのうち、鉄芯部材26、29
は、根元部に形成された孔をシャッタ地板21に形成さ
れた軸21d,21eの先端に嵌合させ、カバー枠22
に接するようにして配置されており、それらの折曲部2
6a,26b,29a,29bをシャッタ地板21側に
略垂直に折り曲げている。また、鉄芯部材27、28
は、根元部に形成された孔をカバー枠22に形成された
軸22b,22cの先端に嵌合させ、シャッタ地板21
に接するようにして配置されており、それらの折曲部2
7a,27b,28a,28bをカバー枠22側に略垂
直に折り曲げている。
【0029】また、各鉄芯部材26,27,28,29
は、磁極部としての折曲部26b,27b,28b,2
9bが、回転子25の周面に正しく対向しているように
するために、上記した軸21d,21e,22b,22
cにおける回転を規制されている。即ち、折曲部26b
の位置は、カバー枠22に形成された規制部22d,2
2eによって規制され、折曲部27bの位置は、カバー
枠22に形成された規制部22e,22fによって規制
され、また、折曲部28bの位置は、カバー枠22に形
成された規制部22g,22hによって規制され、折曲
部29bの位置は、カバー枠22に形成された規制部2
2h,22iによって規制されている。更に、折曲部2
6a,27aにはコイル30を巻回したボビン31が嵌
装されており、折曲部28a,29aにはコイル32を
巻回したボビン33が嵌装されている。
【0030】更に、カバー枠22の被写体側には、円形
をした磁性体の板部材34が接着剤等によって取り付け
られている。この板部材34は、図5に示した板部材1
6と同様に、略円柱形をしている回転子25の上方の平
面部に対して、所定の間隔を空けて略全面にわたり平行
となるようにして配置されている。但し、この板部材16
の平面形状は必ずしも円形である必要がなく、多角形で
あっても環状であっても構わないし、本実施例の場合に
は、回転子25の軸部が永久磁石であることから、板部
材34の平面積を、その軸部と対向するだけの大きさに
しても差し支えないことは、第1実施例の第1変形例で
説明した場合と同様である。
【0031】次に、本実施例の作動を簡単に説明する。
既に説明したように、図8は、シャッタの閉鎖状態、即
ち、アクチュエータとしては初期状態であって、ボビン
31,33に巻回されたコイル30,32には通電され
ていないが、この状態は回転子25の磁力によって維持
されている。即ち、図8においては明確に理解できない
かもしれないが、この状態においては、折曲部27b,
28bは回転子25の各S極とだけ対向しているのに対
して、折曲部26b,29bは僅かに各N極とも対向し
ている。従って、回転子25には、各折曲部との間に作
用する磁力のバランスをとるために、時計方向へ回転す
る力が働いているが、駆動ピン25aが孔21cの上端
縁に当接することによって、その回転を阻止されてい
る。
【0032】そして、この状態は決して安定したもので
はなく、既に説明したように、外部要因によって反時計
方向へ回転させられる可能性を有している。しかし、本
実施例においては、板部材34の存在によって、回転子
25には、回転軸の軸方向への力が作用しているので、
反時計方向への回転が抑制され、この状態が確実に維持
されるようになっている。
【0033】この初期状態において、ボビン31,33
に巻回さたコイル30,32に対して、同時に正方向へ
の通電が行われると、折曲部26b,29bにはS極の
磁界が発生し、折曲部27b,28bにはN極の磁界が
発生する。そのため、回転子25は反時計方向へ回転さ
れ、駆動ピン25aによって、図示していないシャッタ
羽根を作動させ開口部21aを開いていくが、その作動
は、シャッタ羽根が開口部21aを全開にした後、駆動
ピン25aが孔21cの下端縁に当接することによって
停止する。そして、回転子25の回転角度は45度未満
であるため、その停止状態においては、折曲部27b,
28bは回転子25の各S極の略中央位置に対向してい
て、折曲部26b,29bは各S極との境界から45度
未満の角度範囲で各N極とのみ対向した状態になってい
る。
【0034】このようなシャッタ全開状態において、今
度は、コイル30,32に対して、同時に逆方向への通
電が行われる。それによって、折曲部26b,29bに
はN極の磁界が発生し、折曲部27b,28bにはS極
の磁極が発生することになる。そのため、回転子25は
時計方向へ回転され、駆動ピン25aによって、シャッ
タ羽根に閉じ作動を行わせるが、その閉じ作動は、シャ
ッタ羽根が開口部21aを完全に閉じた後、駆動ピン2
5aが孔21cの上端縁に当接することによって停止す
る。そして、コイル30,32に対する通電が断たれた
状態が、図8に示した初期状態である。
【0035】次に、本実施例に適用されているアクチュ
エータの二つの変形例を、図10,図11を用いて説明
するが、これらの変形例の構成は上記の実施例の構成と
殆ど同じであって、また、作動は全く同じであることか
ら、上記の実施例の場合と同じ部材、同じ部位には同じ
符号を付け、異なる構成についてのみ簡単に説明するこ
とにする。先ず、図10に示された第1変形例を説明す
る。この変形例における板部材35は、図6に示した板
部材17と同様に、平面形状が円環状をした磁性体であ
って、カバー枠22の内側に接着剤等によって取り付け
られている。この変形例の場合にも、板部材35は、そ
の平面形状の外形が必ずしも円形である必要はない。
【0036】図11は第2変形例を示している。この変
形例における板部材36は、本実施例の板部材34と同
じ形状をしていて、回転子25の下方の平面部に対し
て、所定の間隔を空けて略全面にわたり平行となるよう
にしてシャッタ地板21に取付けられている。そして、
この板部材36の外形は、上記の板部材34の場合と同
様に、多角形であっても環状であっても構わない。ま
た、回転子25の軸部が永久磁石であるため、板部材3
6の平面積を、その軸部と対向するだけの大きさにして
も差し支えないことは、第1実施例の第1変形例で説明
した場合と同様である。更に、この変形例の構成に加え
て、上記した板部材34又は35などを設けるようにし
ても差し支えないことは、第1実施例の場合と全く同じ
である。
【0037】尚、上記した各実施例においては、鉄芯部
材9,10,26,27,28,29の折曲部9a,1
0a,26b,27b,28b,29bを磁極部とし、
回転子25の周面に対向させているが、本発明は、上記
した特開平10−62836号公報に記載されているよ
うに、磁極部としての折曲部を形成せず、端面を対向さ
せるようにしても差し支えない。また、上記の各実施例
の説明からも分かるように、本発明における回転子の回
転軸とは、回転の中心軸のことを言い、その軸方向へ突
き出した軸部のような具体的な形状を限定したものでは
ない。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、板材か
らなる二つの鉄芯部材が、永久磁石製の回転子を間にし
て配置されており、それらの鉄芯部材は、磁極部を回転
子の周面に対向させ、且つ回転子の回転軸に平行に折り
曲げられた折曲部にはコイルを嵌装させていると共に、
上記の回転子は、その回転軸と平行になるようにして出
力ピンを一体的に設けていて、上記のコイルに通電され
たときには、その通電方向に対応した方向へ、所定の角
度だけ回転するように構成されているアクチュエータに
おいて、上記のコイルへの非通電状態において、回転子
の停止位置を好適に維持することができるという特徴を
有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラ用シャッタに適用した第1実施例であっ
て、シャッタ羽根の閉鎖状態を被写体側から視た平面図
である。
【図2】上方を被写体側にして示した図1の要部断面図
である。
【図3】図1におけるアクチュエータ部の分解斜視図で
ある。
【図4】図1と同じようにして示したシャッタ羽根の全
開状態の平面図である。
【図5】第1実施例に用いたアクチュエータの第1変形
例を図2と同様にして示した断面図である。
【図6】第1実施例に用いたアクチュエータの第2変形
例を図2と同様にして示した断面図である。
【図7】第1実施例に用いたアクチュエータの第3変形
例を図2と同様にして示した断面図である。
【図8】カメラ用シャッタに適用した第2実施例であっ
て、シャッタ羽根の閉鎖状態を被写体側から透視して視
た平面図である。但し、シャッタ羽根の図示は省略され
ている。
【図9】図8に示したアクチュエータの断面図である。
【図10】第2実施例に用いたアクチュエータの第1変
形例を図9と同様にして示した断面図である。
【図11】第2実施例に用いたアクチュエータの第2変
形例を図9と同様にして示した断面図である。
【符号の説明】
1,21 シャッタ地板 1a,21a 開口部 1b,1c,1f,21d,21e,22b,22c
軸 1d,1e,1g,1h,1i,5e,9d,10c,
21b,21c,22a 孔 2 補助地板 3,4 シャッタ羽根 5,22 カバー枠 5a,5b,5c,5d ピン 6,7,23,24 ビス 8,25 回転子 8a,25a 駆動ピン 9,10,26,27,28,29 鉄芯部材 9a,9b,10a,10b,15a,15b,26
a,26b,27a,27b,28a,28b,29
a,29b 折曲部 9c、10d 二股部 11,13,30,32 コイル 12,14,31,33 ボビン 15 連結ヨーク 15c 円板部 16,17,18,34,35,36 板部材 22d,22e,22f,22g,22h,22i 規
制部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月22日(1999.1.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に、図6に示された第2変形例を説明す
る。この変形例における板部材17は、平面形状が円環
状をした磁性体であって、カバー枠5の内側に接着剤等
によって取り付けられている。この変形例の場合にも、
板部材17は、その平面形状の外形が必ずしも円形であ
る必要はない。最後に、図7に示された第3変形例を説
明する。この変形例における板部材18は、第1変形例
の板部材16と同じ形状をしていて、回転子8の下方の
平面部に対して、所定の間隔を空けて略全面にわたり平
行となるようにしてシャッタ地板1に取り付けられてい
る。尚、板部材18の外形は、上記の板部材16と同様
に、多角形であっても環状であっても構わない。また、
回転子8に軸部を形成し、その軸部をシャッタ地板1に
軸受けさせるようにしてもよい。その場合には、板部材
18の平面積を、その軸部と対向するだけの大きさにし
ても差し支えないことは、第1変形例で説明した場合と
同様である。更に、この変形例の構成に加えて、上記し
た円板部15cを形成したり、板部材16、板部材17
などを設けるようにしても差し支えない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大関 義行 東京都板橋区志村2の18の10 株式会社コ パル内 Fターム(参考) 5H621 GA01 GA05 GA12 GB03 GB10 GB11 JK02 JK04 JK08 JK15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円柱形をしていて回転軸の径方向位置
    に回転軸と平行に延伸した出力ピンを一体的に設けてい
    る永久磁石製の回転子と、前記回転子の一方の平面部側
    で前記回転子を軸受けしているベース部材と、前記回転
    子の他方の平面部側で前記回転子を軸受けしているカバ
    ー部材と、両者間に前記回転子を配置していて夫々が前
    記回転子の周面に対向させた磁極部と前記回転子の回転
    軸に平行に折り曲げられた折曲部とを有している第1鉄
    芯部材及び第2鉄芯部材と、第1鉄芯部材の前記折曲部
    と第2鉄芯部材の前記折曲部に別々に巻回されていてそ
    れらに同時に通電されたときその通電方向に対応した方
    向へ所定の角度だけ前記回転子を回転させる第1コイル
    及び第2コイルと、前記二つの平面部の少なくとも一方
    にその平面部の外形と略同じ大きさであってその平面部
    に対して平行となるようにして配置されている磁性体の
    板部材とを備えていることを特徴とするアクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記回転子に、前記ベース部材又は前記
    カバー部材に軸受けされる永久磁石製の軸部を形成し、
    前記板部材は、少なくとも該軸部の端面と対向するよう
    にして配置されていることを特徴とする請求項1に記載
    のアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 夫々筒状部の周囲に前記の第1コイル,
    第2コイルを巻回しておりそれらの筒状部に第1鉄芯部
    材の前記折曲部,第2鉄芯部材の前記折曲部を挿入させ
    ている第1ボビン及び第2ボビンと、細長い板状の本体
    部の両端に二つの折曲部を形成しており一方の折曲部を
    第1ボビンの前記筒状部に対して第1鉄芯部材の前記折
    曲部とは逆方向から重合させるようにして挿入し他方の
    折曲部を第2ボビンの前記筒状部に対し第2鉄芯部材の
    前記折曲部とは逆方向から重合させるようにして挿入さ
    せた磁性体の連結部材とを備えていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記板部材が前記連結部材と一体的に構
    成されていることを特徴とする請求項3に記載のアクチ
    ュエータ。
  5. 【請求項5】 夫々筒状部の周囲に前記の第1コイル,
    第2コイルを巻回しておりそれらの筒状部に第1鉄芯部
    材の前記折曲部,第2鉄芯部材の前記折曲部を挿入させ
    ている第1ボビン及び第2ボビンと、両者間に前記回転
    子を配置していて夫々が前記回転子の周面に対向させた
    磁極部と前記回転子の回転軸に平行に折り曲げられた折
    曲部とを有している第3鉄芯部材及び第4鉄芯部材とを
    備えていて、第3鉄芯部材の前記折曲部を第1ボビンの
    前記筒状部に対して第1鉄芯部材の前記折曲部とは逆方
    向から重合させるようにして挿入し、第4鉄芯部材の前
    記折曲部を第2ボビンの前記筒状部に対し第2鉄芯部材
    の前記折曲部とは逆方向から重合させていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記各鉄芯部材の磁極部が、前記回転子
    の回転軸に対して平行になるように折り曲げられた折曲
    部であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記
    載のアクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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