JP4157668B2 - シート状媒体搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状媒体搬送装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シート状媒体の表面に帯電している静電気を該シート状媒体の搬送中に除電する手段としての除電部材に関し、従来、次の公知技術がある。
▲1▼.特開平6−45089号公報において、除電手段に関し、導電性ブラシ材を保持する保持部材に柔軟なアース線をはめ込み、該保持部材の一端側にネジ止め可能な端子からなるアース具を具備したアース具付き除電ブラシについての開示がある。
【0003】
しかし、この除電手段は、導電性ブラシ材を保持する保持部材に柔軟なアース線から成るアース具をはめ込む形態のもので、当該公報には、このアース具付き除電ブラシを取り付ける方法に関しての記述はなく、特別な取り付け部材が必要と推察される。さらにアース具が設けられた側の他端側端子をネジ止めして除電ブラシする構成としている。
▲2▼.特開平8−76623号公報において、開閉部を閉じたとき、ローラ近傍に配した除電ブラシと接触するアース板と弾性部材を介し開閉部内の板金にローラの静電気を逃がすような導通関係を構成する記録装置についての開示がある。
【0004】
この記録装置についても、除電ブラシの取り付け、固定法に関する開示はなく、固定に関しては粘着テープ或いはネジの固定が特別に必要と推察される。
▲3▼.特開平10−125490号公報において、搬送路中に配置された板金からなるアース板に除電ブラシを粘着し、用紙が通過するとき除電ブラシが変形することでアース板に接触し、接地される除電ブラシについての開示がある。
【0005】
この開示技術では、除電ブラシが粘着テープにより固定されるものであり、粘着力が弱ければ取り付けが不安定になるし、粘着力が強ければ除電ブラシの交換が難しくなるので適度の粘着力の設定が難しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、除電部材の取り付けを容易にし、搬送中のシート状媒体の除電を確実に行なうことによりシート状媒体の搬送性とスタック性を向上したシート状媒体搬送装置及び画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、以下の構成とした。
(1).排紙手段より送り出されてきたシート状媒体に除電部材を接触させて除電した上で下流側に送り出す機能を有しているシート状媒体搬送装置において、前記除電部材を、シート状媒体に接触する導電性の接触子と、該導電性の接触子と一体的な導電性の基板で構成し、前記シート状媒体を案内する搬送ガイド部材の一部として構成されていて前記基板を支持する第1の支持部と、前記搬送ガイド部材を覆う搬送カバーの内側に形成された第2の支持部との間に接地手段と共に前記基板をその厚み方向から挟んで押圧保持した(請求項1)。
(2).(1)記載のシート状媒体搬送装置において、前記第2の支持部と前記第1の支持部との間に、前記基板と共に前記接地手段としての導電性弾性部材を重ねて押圧保持し、前記導電性接触子から前記基板を経て前記導電性弾性部材に至る導通経路を構成すると共に、前記導電性弾性部材を接地した(請求項2)。
(3).(1)又は(2)記載のシート状媒体搬送装置において、前記搬送ガイド部材を構成する上ガイド部材は少なくとも前記第1の支持部と、前記排紙手段を構成する上ローラの支持部と、シート状媒体を案内するガイドを具備した一体成形品からなることとした(請求項3)。
(4).(1)乃至(3)の何れか1つに記載のシート状媒体搬送装置において、前記第2の支持部は前記搬送カバーと樹脂材で一体成型されたものとした(請求項4)。
(5).(1)乃至(4)の何れか1つに記載のシート状媒体搬送装置において、前記搬送カバーは透明とした(請求項5)。
(6).(2)乃至(5)の何れか1つに記載のシート状媒体搬送装置において、前記第2の支持部の一部に、前記排紙手段と協働してシート状媒体を搬送過程で、該搬送方向の下流側から見て略U字状となるように湾曲させて腰付けを行なう腰付け部を設けた(請求項6)。
(7).(3)乃至(5)の何れか1つに記載のシート状媒体搬送装置において、前記搬送カバーの前記カバー側位置決め部が凸部又は凹部で構成されていて、この凸部又は凹部の軸線方向が前記基板の厚み方向と直交する面に沿う方向とした(請求項7)。
(8).画像形成済みのシート状媒体を排出する画像形成装置の本体と不離一体的な構成である第1の排紙装置の他に、前記本体に対して着脱可能な第2の排紙装置を備えた画像形成装置において、(1)乃至(7)の何れか1つに記載のシート状媒体搬送装置を前記第1の排紙装置又は前記第2の排紙装置の一部として構成した(請求項8)。
(9).(8)記載の画像形成装置において、原稿を読み取る原稿読み取り手段を備えていることとした(請求項9)。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
[1]画像形成装置の構成
本例にかかる画像形成装置は、画像形成済みのシート状媒体を排出する画像形成装置の本体と不離一体な構成として本来備えられている第1の排紙装置の他に、ユーザーの要望に応じて、オプションで、本体に対して着脱可能な第2の排紙装置を設けることができるように構成されている。
【0009】
例えば、原稿の画像を読み取る原稿読み取り装置と、この原稿読み取り装置の下方に空間部を隔てて配設された画像形成部とを備え、前記原稿読み取り装置下方の空間部に画像形成済みのシート状媒体(以下、用紙という。)を排出する第1の排紙装置を備え、この第1の排紙装置を通過して排紙方向に搬送される用紙を受け取る第2の排紙装置を前記空間部に着脱可能に設けている。
【0010】
図3により、第2の排紙装置を装着していない状態、つまり、第1の排紙装置だけが設けられている画像形成装置の構成を説明する。
図3に示したのは、箱型をした装置の内部に記録済みの用紙を排出するタイプの所謂、胴内排紙型の画像形成装置であり、この画像形成装置の略中央に画像形成部1が配置され、この画像形成部1のすぐ下方に給紙部2が配置されている。給紙部2は給紙カセット21を備えている。給紙部2は1つしか示してないが、必要に応じ給紙部2と同様の別の給紙部を増設することができる。増設された給紙部からの給紙は、搬送経路40により行う。
【0011】
手差し給紙を行うための手差し給紙台47が開閉自在に画像形成装置の正面右手に設けられている。手差し給紙台47は、通常は画像形成装置本体内に収納されており、必要に応じて支点47Jを中心に回動させて起こした状態に変位させて使用される。また、台の先端側から補助台47aの部分が引出せるようになっている。
【0012】
画像形成部1の上方には、空間部Sを隔てて、原稿を読み取る原稿読み取り手段としての原稿読み取り装置3が配設されている。画像形成部1と原稿読み取り装置3との間の空間部Sの下部には排紙収納部4が設けられ、画像形成された用紙が排紙収納される。
【0013】
上記空間部Sは画像形成装置において、操作パネル46(図2参照)等の操作部がある正面側で外部と連通した状態となる空間部、つまり、正面側に通じ得る空間部を構成し、この空間部を利用して排紙収納部4に排紙された用紙を外部に取り出すことができる。
【0014】
画像形成部1には、当該画像形成装置を電気的に駆動したり、制御したりする電装ユニットE、Fが配置されている。また、ドラム状をした感光体5が配置されている。感光体5の周囲には、該感光体5の表面に帯電処理を行う帯電装置6、画像情報を感光体表面にレーザ光で照射する露光装置7、感光体5の表面に露光されて形成された静電潜像を可視化する現像装置8、感光体5上で可視化されたトナー像を用紙に転写する転写装置9、転写後感光体表面に残留するトナーを除去回収するクリーニング装置10等がそれぞれ配置されている。感光体8の略上方であって、感光体8よりも用紙搬送経路の下流には、定着装置11が配置されている。
【0015】
画像形成装置が複写機として機能する場合、画像形成に際しては、先ず原稿の読み取りが行われる。図示していないが、原稿読み取り装置3の上方に、原稿を自動的にコンタクトガラス上に搬送する自動原稿搬送装置が取り付けられるようになっている。
【0016】
原稿読み取り装置3において、コンタクトガラス32上に自動原稿搬送装置を利用するなどして原稿が載置される。この原稿は、原稿照明用光源43とミラー44等よりなる読み取り用の走行体31が図中の左右方向に往復移動することにより走査され、レンズ31aの後方に設置されている撮像素子CCDに画像信号として読み込まれる。
【0017】
撮像素子CCDに読み込まれた画像信号は、デジタル化され画像処理される。予め、感光体5は暗中にて帯電装置6により一様に帯電されている。この一様に帯電された感光体5に、画像処理された信号に基づいて露光装置7のレーザダイオードLD(不図示)の発光により露光光が照射され、公知のポリゴンミラーやレンズを介して感光体5に至り、感光体5の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体5の回転と共に移動し、現像装置8により可視像化され、さらに移動して転写装置9に向かう。
【0018】
一方、給紙部2の給紙カセット21には、未使用の用紙が収容されており、回動可能に支持された底板22上の最上位置の用紙42が給紙ローラ23に押し付けられるように、底板22がばね24により加圧されるようになっている。転写のための給紙に際しては、給紙ローラ23が回転し、この回転により、用紙42は給紙カセット21から送り出され、一対のレジストローラ14へと搬送される。
【0019】
レジストローラ14に送られてきた用紙の搬送は、ここで一時的に止められる。レジストローラ14は、感光体5の表面のトナー像と用紙の先端との位置関係が転写装置9が設けられた転写位置で画像転写に適する所定の位置になるよう、タイミングをとって用紙の搬送を開始する。
【0020】
転写を終えた用紙42は定着装置11を通過する間にトナー像が定着される。定着装置11を通過した用紙は排紙手段としての排紙ローラ12により排紙収納部4に送り出されて排紙収納される。この例では、排紙収納部4と排紙ローラ12とで第1の排紙装置45が構成されている。
【0021】
本例の画像形成装置は、上述した如く原稿を走査して読み取り、デジタル化して用紙に複写する、いわゆるデジタル複写機としての機能の他に、図示せぬ制御装置により原稿の画像情報を遠隔地と授受するファクシミリの機能や、コンピュータが扱う画像情報を用紙上に印刷するいわゆるプリンタの機能を有する多機能の画像形成装置である。
[2]シート状媒体搬送装置
第1の排紙装置45しか備えていない画像形成装置では、どの機能によって画像形成された用紙もすべて一つの排紙収納部4に排出・収納される。また、図1により後述するように第1の排紙装置45の他に第2の排紙装置100を設けた構成では、用紙は排紙収納部4又はレシービングトレイT上に排出・収納される。
【0022】
排紙収納部4にスタックされた用紙は画像面が下になっていて、複写、ファクシミリ、プリンタで扱う原稿の処理順が1ページから行われて印刷されても、排紙収納部4から取り出したときに、1ページ目が最上位になっており、改めてページを揃えるなどの作業から解放される。
【0023】
次に、第2の排紙装置100を装着した状態での画像形成装置の構成を図1により説明する。図1では、図3で説明した画像形成装置の構成に、第2の排紙装置100を付加した構成となるので、図3に示した構成と共通の構成を含んでいる。この共通の構成については、同じ符号で示し、説明は省略する。
【0024】
本例における画像形成装置のように多機能の画像形成装置にあっては、複写印刷物の排紙収納部が一箇所であることで不都合が生じることがある。たとえば緊急を要するファクシミリによる画像が他の複写印刷物に紛れ込んだり、画像形成装置が多人数で使用されるケースでは、他人が複写・印刷物を持ち去ったりすることがある。
【0025】
そのような不具合に鑑みて画像形成装置本体に常備されている第1の排紙装置45とは別に、要望に応じて第2の排紙装置100を画像形成装置本体に対して装着できるように、着脱可能な構成としている。予め第2の排紙装置100を装備しないのは、必要としないユーザに余計な経済的負担をかけないためである。この例では、第2の排紙装置100は搬送路を構成する以下の(イ)から(ヘ)の部材からなる。
【0026】
(イ).排紙手段としての排紙ローラ12の下流に位置していて、排紙ローラ12から排出された用紙を受け取り、第2の排紙装置100のガイド手段に向けて案内するか、或いはそのまま排紙収納部4に排出するかを切り換える切り換えガイドG。
【0027】
この切り換えガイドGは、下ガイド部材102および該下ガイド部材102に取り付けられたソレノイドSOLに組み付けられていて、駆動源としての該ソレノイドSOLにより切り換えられる。切り換えは、オペレータの指示により行なわれる。例えば、特定の複写印刷物を、第2の排紙装置100へ送り出す場合には、切り換えガイドGの傾き位置が用紙を搬送ガイド部材49に導くように向きが整えられる。
【0028】
排紙が第2の排紙装置100に対して行なわれるような設定になっている場合、用紙がレジストローラ14の停止、回転を制御するためのセンサ(不図示)を通過するときの信号に基き、ソレノイドSOLが作動して第2の排紙装置100への排紙が行なわれる。第1の排紙装置45を構成する排紙収納部4上に用紙が排出・スタックされているときには、図2に示す表示部L1を点灯状態にして第1の排紙装置45が使用状態であることが表示される。
【0029】
(ロ).用紙の排紙方向上、切り換えガイドGよりも下流に位置していて、少なくともリブ状のガイド110を備えた上ガイド部材101、及び、該上ガイド部材101に少なくともリブ状のガイド126を備えた下ガイド部材102を対向させて設けた搬送ガイド部材49。なお、ガイド110とガイド126との対向間を以って搬送路103が構成される。
【0030】
(ハ).上ガイド部材101と一体のガイド110。下ガイド部材102と一体のガイド126の下流に位置していて、回転駆動される上ローラ120。上ローラ120に接触して従動回転する下ローラ132とからなる排紙手段としての排紙ローラ50。
【0031】
(ニ).排紙ローラ50よりも用紙の排紙方向上、下流かつ、下方に位置していて、下ガイド部材102と一体で用紙を受け取る部位を構成している下ガイドトレイ48。
【0032】
(ホ).下ガイドトレイ48よりも用紙の排紙方向上、下流に隣接して配置されていて、用紙を受け取るレシービングトレイT。
【0033】
これらの部材は、画像形成装置の正面に通じる空間部Sに第2の排紙装置100として配置される。図1では、ソレノイドSOLが作動していないときは後述するスプリングにより切り換えガイドGは、図1に示す状態から反時計まわりの向きに回動した位置にあり、排紙ローラ12から排出される用紙は排紙収納部4にスタックされる。
【0034】
本発明に係るシート状媒体搬送装置を含む第2の排紙装置100の主要部を表した図4において、既に図1で説明したように、搬送路103は図4に示す回動軸104が上ガイド部材101、下ガイド部材102の各軸支持部114、125の軸支持部114,125に設けられた穴を挿通することにより、上ガイド部材101と下ガイド部材102とが軸支持部114、125で連結され、下側の搬送ガイド部材102が該回動軸104部を中心として回動自在となり、閉じ状態で両者は合体する。
【0035】
つまり、この合体はガイド部材102に設けられた対向する上下1対の軸支持部125の該対向間にガイド部材101における上下1対の軸支持部114を入れた状態の下で軸心を合致させ、これら軸支持部114、125の全ての穴に回動軸104を貫通して枢着支持状態を得、さらに、これらがイド部材101、102について該回動軸104による枢着支持部の反対側の部位で、ガイド部材101の係合部123とガイド部材102の係合部129とを係合させ、同様に、ガイド部材101の係合部122とガイド部材102の係合部128とを係合させることにより構成される。
【0036】
この合体状態において、上側の搬送ガイド部材101と一体のガイド110と、下側の搬送ガイド部材102と一体のガイド126とにより、排紙ローラ12から排紙ローラ50に至る用紙の搬送路103が構成される。
【0037】
搬送ガイド部材49を構成する上ガイド部材101は少なくとも第1の支持部180、190と、排紙手段としての排紙ローラ50を構成する上ローラ120の支持部170A、170Bと、シート状媒体を案内するガイド110を具備した一体成形品からなる。ガイド110はガイド126と共に用紙を搬送して排紙ローラ50に導く搬送路103を構成するものである。
【0038】
このように、上ガイド部材101は除電部材200を支持する第1の支持部180、190と、用紙を所定の排紙方向aに向けて排出する排紙ローラ50を構成する上ローラ120の位置を下ローラ120との所定の関係をもたせて支持する支持部170A、170Bと、用紙を排紙ローラ50へ導くガイド110を一体成型により形成しているので、これらの位置関係を正確に確保することができ、従って、除電ブラシ202を用紙に対して確実に適度の接触圧を以って接触させて、効率よく除電を行なうことができる。
【0039】
また、樹脂により一体成型する場合には、部品の生産効率がよく、部品コストを低減させることができる。よって、搬送中の用紙が搬送路103を搬送中に擦れて静電気を帯びることがあっても、除電部材200により除電機能をもたせているので、後述のように装着されるレシービングトレイT上に用紙を良好にスタックすることができる。
【0040】
第2の排紙装置100を画像形成装置本体に組み込むには、両ガイド部材101、102を合体した(閉じた)状態で、画像形成装置の正面側(図2の操作パネル46側)からセットする。その際、予め、画像形成装置の小さなカバー(図2のc)を取り外しておき、ガイド部材101と一体的に設けられたガイドピン111の方から画像形成装置本体に入れていく。
【0041】
図6、図7にも示すように、画像形成装置本体の奧側には2本のガイドピン111を受け入れる穴111Aが形成されたブラケットBK1が、画像形成装置本体の手前側には2本のガイドピン112を受け入れる穴及び固定用の雌ねじを有するブラケットBK3が備えられている。
【0042】
ブラケットBK1についてガイドピン111を穴111Aに入れ、ブラケットBK3についてガイドピン112を穴に入れ、固定用ねじを穴113(図4参照)から入れてブラケットBK3にねじ止めし、ガイド部材101を画像形成装置の本体に固定する。
【0043】
図4、図6、図7において、ガイドピン111が画像形成装置本体側の部材であるブラケットBK1の穴111Aにガイドされるとき、電気的信号等を授受するための接続用コネクタCN2も画像形成装置本体側のコネクタCN1と接続される。
【0044】
図4において、樹脂製のガイド部材101には排紙ローラ50から排出される用紙に直接、接して該用紙を案内する複数のリブ状のガイド110が一体的に形成されている。上ローラ120は軸に固定されていて、該軸はその長手方向の端部側で軸受により回転可能に支持されており、その軸端部に歯車119が固定されている。
【0045】
ガイド部材101を画像形成装置の本体に固定したとき、金属製のブラケット150に固定された金属軸151の先端小径部が支持部170Bに開けられた穴106に嵌合し、該金属軸151に枢着されたアイドル歯車118が歯車119と噛み合い状態となる。アイドル歯車119はブラケット150に固定されたモータMOの出力軸に固定された歯車117と噛み合わされている。
【0046】
かかる構成により、モータMOの動力は、歯車117、アイドル歯車118、歯車119を経て上ローラ120に伝達され回転される。ブラケット150には、制御基板115が設けられている。
【0047】
レシービングトレイTも画像形成装置の手前側からセットする。画像形成装置本体の奧側に設けられた本体フレーム290には、レシービングトレイTの一端側の凸部T1を受け入れる凹部300が設けられている。この凹部300に凸部T1を挿入することによりレシービングトレイTは所定の用紙受け入れ位置に固定される。
【0048】
搬送ガイド部材49及びレシービングトレイTを画像形成装置本体にセットした状態を図6に示す。図6に示すようにレシービングトレイT及び下ガイド部材102において、用紙の幅方向の中心に用紙の幅中心を合致させて、図示する最小紙から最大紙までのサイズの用紙をスタックすることができる。
【0049】
下ガイド部材102は、ジャム紙の除去など必要に応じて開くことができる。下ガイド部材102を開いた状態を図7に示す。下ガイド部材102が開いた状態にあるか、閉じた状態にあるかは、上ガイド部材101に設けた開閉検知センサ121により検知することができる。
【0050】
図4において、除電部材200は、導電性の部材をU字状に折り曲げた如き形状の基板201と、このU字状の溝部に一端側を挟んだ導電性の除電ブラシ202からなる。樹脂製の搬送ガイド部材101の上面には、除電部材200の一部である基板201の部位を支持するための第1の支持部を構成するブロック片状の取り付け部180、190が設けられている。
【0051】
図4、図8に示すように、基板201には長手方向の各端部近傍に穴203、204が開けられていて、基板201はこれらの穴203、204を利用して取り付け部190、180に取り付けられる。一方の取り付け部190には取り付けの確実化と除電部材200の接地を確実にするため接地手段としての導電性弾性部材210が取り付けられる。除電部材200を取り付け部190、180に取り付ける方法の詳細は図8乃至図14を用いて後述する。
【0052】
第2の排紙装置100の排紙ローラ50は駆動モータMOにより駆動される。駆動モータMOは金属製のブラケット150に支持されている。金属軸151はブラケット151に固定された軸であり、両者は導通している。導電性弾性部材210は、除電部材200が取り付け部190と一体の軸191から抜けるのを防止する抜け止め防止機能を果たすと共に、一端側を基板201に接し他端側を金属軸151に接する状態に取り付けられるので、基板201をブラケット150に導通する機能を果たしている。
【0053】
ブラケット150の奥側には、金属板をU字状に折り曲げた如き形状をした導電性の板ばね(以下、導電性バネという)155がネジ止め或いはカシメにより固定されている。第2の排紙装置100を本体に装着するのに伴い、導電性バネ155は撓んで、当該画像形成装置本体の一部であるブラケットBK1に導通を得る適度の接触圧で当接して導通させる。これにより、除電部材200と本体部材のブラケットBK1の間には導通関係が成立する。よって、電線を介しての接続のように端子をねじで止める等の複雑な構成が不要である。
【0054】
ブラケットBK1と一体の本体は、大きな電気的容量を有するので、ブラケットBK1との導通は接地状態を意味する。従って、除電ブラシ202は基板201→導電性弾性部材210→金属軸151→ブラケット150→導電性バネ155→ブラケットBK1の導通経路で導通し接地状態を得る。
【0055】
第2の排紙装置100の排紙ローラ50から排出される用紙は、搬送の過程で除電ブラシ202に摺接するので、帯電した用紙の電荷は上記の導通経路で除電され、帯電による電気的な吸着が解除されて整然とレシービングトレイTにスタックされる。
【0056】
搬送ガイド部材101は画像形成装置本体に固定されるがガイド部材102は回動軸104を回動中心にして回動可能であり、図7に示すようにガイド部材102を開くことにより、搬送路103(図1参照)を開放することができる。開放するには図4に示したガイド部材102において、手前側にある指かけ部133をつまんで左の方向に引く。
【0057】
開くと図7に示した状態となる。図7に示すようにガイド部材102が開放されているときは、突起127が開閉検知センサ121から離れており、開閉検知ンサ121の内部回路が開き、モータMO等電装部品の作動を禁止すると共に、適宜、操作パネル46やホストコンピュータの表示部などに表示する。
【0058】
図4、図5に示すように、樹脂製のガイド部材102には用紙を案内する複数のリブ状のガイド126が一体に形成されている。下ローラ132は板バネとして機能するホルダHに回転可能に保持され、相手の上ローラ120に当接して用紙を搬送する。
【0059】
図4において、ガイド部材102の長手方向奥側にはソレノイド収納部131が設けられていて、このソレノイド収納部131内にソレノイドSOLが取り付けられている。このソレノイドSOLのプランジャ160には連接部材140が取り付けられている。連接部材140の一端部142は切り換えガイドGの一端側の軸部G3と係合している。
【0060】
引っ張りスプリング143の一端側はソレノイド収納部131の一部に掛けられており、連結部材140の一部として形成されたストッパ141はソレノイド収納部131内に形成された係止部に当接するようになっている。
【0061】
図5、図21において、切り換えガイドGは用紙をガイドする複数の爪部G1を有している。切り換えガイドGの両端部にはそれぞれ軸部G2が形成されていて、これらの軸部G2がガイド部材102の下部で軸支されている。軸部G2はアーム52の一端側に固定されている。アーム52の他端側、つまり、軸部G2と中心がずれた位置には軸部G3が固定され、この軸部G3はアーム52のボス部142に枢着されている。よって、ソレノイドSOLをオン、オフするのに連動して切り換えガイドGを回動させることができる。
【0062】
例えば、図21において、ソレノイドSOLをオフにした状態では、引っ張りスプリング143によりストッパ141がソレノイド収納部の係止部に突き当たるまで引かれた状態にあり、定着装置11から排出された用紙は切り換えガイドGの下面にガイドされて排紙収納部4に向かうし、ソレノイドSOLをオンにした状態では、プランジャ160が引かれて切り換えガイドGが図21に示す状態よりも時計まわりの向きに傾くので、図1において定着装置11から排出された用紙は切り換えガイドGの上面にガイドされて搬送路103に向かうようになる。
【0063】
こうして、ソレノイドSOLをオン・オフ制御することにより、定着装置11から排出される用紙の向きを排紙収納部4又は搬送路103の何れかに切り換えることができる。
【0064】
ガイド部材102に設けた用紙センサ130は、搬送路103を経て第2の排紙装置100に用紙が排出・スタックされていることを検出する。そして図2に示した表示部L2に表示する。なお、前記したように、排紙収納部4上に用紙が排出・スタックされているときには、表示部L1が点灯状態となる。
[3]除電部材とその支持に関する説明
図4に示した除電部材200と、その取り付け部180、190と、導電性弾性部材210を拡大した詳細図を示した図8において、除電部材200の穴204は長穴であり、この穴204の短い方の幅はL字状をした軸181の厚みより若干大きく形成されている。他方の穴203は丸穴で円柱状の軸191より若干大きくしてある。
【0065】
導電性弾性部材210は、バネ性のある薄い(板厚0.2から0.5ミリ程度)ステンレス板で作られていて、除電部材200が取り付けられたとき該除電部材200の穴203から突出する取り付け部190の軸191に嵌合して除電部材200を保持する抜け止め部211と、この抜け止め部211が設けられた面に対し90°の角度をなす一片212を具備している。
【0066】
この一片212には、金属軸151の段部に嵌合するU字状の溝からなる当接部215が形成されている。この金属軸151は、図4に示した歯車118を回転自在に支持している軸であって、カシメにより板金製のブラケット150に対し一体的に設けられている。
【0067】
導電性弾性部材210に形成された抜け止め部211の詳細を示した図9において、抜け止め部211は、矩形穴の対向片からそれぞれ切り起こされた少なくとも2つの爪213a、213bを有し、観音開き状に形成されていて、これらの爪213a、213bが閉じ傾向に弾性的に付勢された状態になっている。
【0068】
除電部材200及び導電性弾性部材210の取り付け手順について説明する。
【0069】
▲1▼ 図10において、除電部材200を、穴204側を下にしてほぼ垂直に立てた状態にし、軸181に穴204を入れ、除電部材200を矢印の向きに90°回転させる。これにより、図11(a)に示すように、溝182に除電部材200の基板201がはまり込み、軸181除電部材はL字状をした軸181に抜け止めされた状態で装着される。
【0070】
▲2▼ 除電部材200の他端側の穴203を軸191に嵌合させる。その際、穴204は長穴で構成されているので、除電部材200の長手方向に自由度があり、穴203と軸191との嵌合作業は円滑に行なうことができる。この作業後の状態は図11(a)に示すようになり、軸191の先端部分は除電部材200を突き抜けて突出している。
【0071】
▲3▼ 図12において、導電性弾性部材210の抜け止め部211を軸191に差し込む。この差し込まれた状態を図13に示す。この動作と一緒に、該導電性弾性部材210の他端側の一片212に設けられた当接部215を、図4に示した金属軸151の段部(小径部)の直上から該段部に向けて下ろして当接部215を上記段部に嵌合させる。
【0072】
また、導電性弾性部材210の幅部210aを、図4に示すガイド部材101の一端側に形成した支持部170Bに形成した凹部105に嵌合させる。導電性弾性部材210は前述の通り薄い板なので変形し易い。そのため当接部215を軸151の段(小径部)に嵌合させた後から、変形させて抜け止め部211を軸191に入れることも可能である。
【0073】
以上の取り付け手順により、除電部材200は取り付け部180、190に止められた状態になり、図14に示すように、除電部材200は導電性弾性部材210を介して金属軸151に導通されたことになる。さらに、金属軸151はブラケット150と一体的で導通状態にあるので、前記したように、導電性バネ155を介して本体の一部であるブラケットBK1に導通し、除電部材を接地する。
【0074】
図11(a)におけるZ−Z面での断面を示した図11(b)において、上ローラ120と下ローラ132とのニップ部から排紙方向aの延長上に除電ブラシ202が位置する関係となり、排紙ローラ50から排紙される用紙は除電ブラシ202に擦られつつスタックされることになる。
【0075】
図1において、第2の排紙装置100の本体と一体的に取り付けられていて、上ガイド部材101を覆う搬送カバー250が本例では透明材を使用していて透明であるので、上方から透かして上ローラ120部の構成を見ることができる。図15は、この搬送カバー250の上方から下方を見た図である。さらに、この図15におけるイーイ断面を図16、ローロ断面を図17、ハーハ断面を図18にそれぞれ示す。
【0076】
図15乃至図18において、搬送カバー250は樹脂材により成型されていて、折曲部250aの内側面、本例ではリブ状に突出した第2の支持部252の内側面と、取り付け部180、190との間に基板201を挟圧して支持している。第2の支持部252は基板201の長手方向に沿って間隔をおいて数個、搬送カバー250の一部をなす折曲部の内側部に形成されている。
【0077】
基板201の長手方向にわたって凸状の第2の支持部252を設けたことにより、平坦面で押圧するのに比べて、確実に基板201に該第2の支持部252を当接させることができる。しかも、本例では、第2の支持部252を搬送カバー250と樹脂材で一体成型するので、格物の部品を用いることなく、簡単な構成で除電部材200を確実に支持することができる。
【0078】
本例では、除電部材200の一部である基板201は、ネジや粘着材を用いることなく、搬送カバー250の内側の第2の支持部252と取り付け部180、190との間で挟圧支持する構成としているので、組み付け、分解が容易となり、基板201の厚み方向から押しつけて固定するので、除電部材200は確実に固定されて支持の信頼性が確保される。また、搬送カバー250の内側の第2の支持部に基板201が押圧支持されているので、除電ブラシ202を搬送カバー250で覆われることとなり、外観上の美観を向上させることができる。
【0079】
なお、部分的に凸状をなす複数の第2の支持部252を形成することなく、折曲部250aの内側面に直接、基板201を押し当てる構成としても、基本的には上記と同様の利益を得ることができるが、第2の支持部252を形成した方がより、長手方向の当たりを均一にして支持の確実性を得る。
【0080】
図18に示すように第2の支持部252は、除電部材200のみならず導電性弾性部材210をも重ねて挟圧して支持している。図16、図17、図18に示すように、これら第2の支持部252はいずれも除電部材200をその厚み方向に押し付けるように作用し、除電部材200の取り付けを確実にしている。特に、導電性弾性部材210を押す構成としていることにより、除電部材200と導電性弾性部材210との接触がより強固になり、除電ブラシ202は基板201→導電性弾性部材210→金属軸151→ブラケット150→導電性バネ155→ブラケットBK1の導通経路を通じての接地が確実になる。
【0081】
搬送カバー250にはカバー側位置決め部として、凸部、本例では丸軸からなる位置決めピン250A、250Bが設けられている。これに対する第1の支持部180、190には、位置決めピン250A、250Bと嵌合する穴101A、101Bが設けられている。この位置決めピン250A、250Bの軸線方向は、基板201の厚み方向と直交する面に沿う方向、本例では、鉛直方向である。
【0082】
搬送カバー250は最後に組み付けられるが、図16乃至図18のように見て、上方より真っ直ぐ下に下ろす方向に組む。その際、予め除電部材200や導電性弾性部材210は組み付けられている。
【0083】
搬送カバー250を上方から下ろすとき、第2の支持部252の下端の傾斜部252aから順次当接してスライドしていき、ある程度の深さ位置で搬送カバー250側の位置決めピン250A、250Bが搬送ガイド部材101の支持部180、190の上面に設けられた穴101A、101Bに入りしっかり位置決めされる。
【0084】
逆に、分解する場合には、搬送カバーを鉛直方向に持ち上げることにより、第2の支持部252が基盤201の面をスライドしていき、やがて、基板201から外れる。その間、基板201は図11(a)に示したように軸181、軸191で挿通されているので、ずれることはない。その上で、軸181、軸191から基板201を取り外せばよい。このように、搬送カバー250の着脱を、基板201の厚み方向と直交する面に沿う鉛直方向としたので、搬送カバーのみならず、基板の着脱作業も容易である。
【0085】
搬送カバー250は、最後に取り付け穴305、306よりネジ等の締結部品でガイド部材101に固定する。この作業の間、搬送カバー250が透明の樹脂で作られているので、内部が観察でき、除電部材が所定の正しい姿勢になっているかどうかを簡単に目視チェック可能である。
【0086】
なお、搬送カバー250におけるカバー側位置決め部として、上記のように凸部(位置決めピン250A、250B)でなく、穴を以って構成し、これに対する第1の支持部180、190には、上記穴に嵌合する丸軸を設けた構成とすることもできる。その場合でもこれらの丸軸や穴の軸線方向は基板201の厚み方向と直交する面に沿う鉛直方向とする。
【0087】
図15、図17において、排紙ローラ50から搬送される用紙の幅方向の略中央に位置する第2の支持部252は、図17に示すように排紙方向aと交差する高さ位置まで垂下していて下端部にはリブ状の腰付け部253が形成されている。
【0088】
腰付け部253は、排紙手段である上ローラ120、下ローラ132と協働して用紙を搬送過程で、該搬送方向の下流側から見て略U字状となるように湾曲させて腰付けを行なう腰付け部として機能する。
【0089】
図15、図19に示すように、腰付け部253は、用紙の幅方向については、2つの上ローラ120、120の中間に位置し、排紙方向aについては排紙ローラ50の下流に位置している。また、上下方向については、図17で説明したように、上ローラ120と下ローラ132とのニップ部から排紙方向aに延びるラインの方向と交差する高さ位置まで垂下している。
【0090】
よって、搬送される用紙は、その幅方向について上ローラ120と下ローラ132とで挟まれてローラ120を通過直後の部位で、腰付け部253が上方から用紙にかなり強く当接するので、図19に示すように用紙を下に凸の凹状に変形させる。その結果、用紙の先端部は図20に示すように垂れ下がることなくレシービングトレイTに着地する。排紙ローラ50から排出される用紙は、腰付け部253と排紙ローラ50との協働作用により、先端部が丸まることなく、確実にレシービングトレイT上にスタックされる。
【0091】
仮に、このような腰付け部253が無い場合には、排紙ローラ50から送り出される用紙は図20に示すように、用紙の先端部が垂れ下がり、最悪の状態では先端部がレシービングトレイTに当たり、そのまま、つんのめる状態で丸まってしまい、整列状態が乱されてしまい、さらに、その後続の用紙も、その先行の用紙に当たり、正規の排紙、スタックができなくなる。
【0092】
以上では、画像形成装置本体と別体の第2の排紙装置100に除電部材やアース部材を取り付けた例で説明したが、同様の構成を、第2の排紙装置100を使用しない画像形成装置、例えば、図3で説明したように、第2の排紙装置を装着していない状態、つまり、第1の排紙装置45だけが設けられている画像形成装置に対して適用することも可能である。
【0093】
その場合には、排紙収納部4に排紙される用紙について、静電気を帯びても除電され、かつ、腰付け部材の腰付け機能により用紙が丸まることなく良好にスタックされる。本例のような除電部材や腰付け部材を、排紙装置ばかりでなく、給紙装置や定着装置などの排紙部分に設けることも可能である。
【0094】
図1、図3で説明したように、画像形成部1の上方には、空間部Sを隔てて、原稿を読み取る原稿読み取り手段としての原稿読み取り装置3が配設されている。画像形成部1と原稿読み取り装置3との間の空間部Sの下部には排紙収納部4が設けられ、画像形成された用紙が排紙収納される。
【0095】
かかる構成の画像形成装置においても、上記した本例の構成により用紙の除電が図られるので、排紙収納部4やレシービングトレイT上にスタックされる用紙が直ぐ上に位置する原稿読み取り手段としての原稿読み取り装置3の構成部品に静電気により吸着されることがない。よって、原稿読み取り装置3からレシービングトレイTまで、或いは、原稿読み取り装置3から排紙収納部4までの距離を少なくすることができ、コンパクトな画像形成装置を構成することが可能となる。
【0096】
本発明が適用される画像形成装置としては、画像形成されたシート状媒体を排出する複写機、プリンタ、ファクシミリ、その他が広く包含される。
【0097】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、除電部材を固定するのにネジや粘着材を用いなくても済むことから、組み付け、分解が容易となり、基板の厚み方向から押しつけて固定するので、除電部材は確実に固定されて信頼性が確保され、また、
前記搬送カバーの内側に形成された第2の支持部と前記搬送ガイド部材との間に基板が位置するので除電ブラシが搬送カバーで覆われ、外観上の美観を向上させることができる。
【0098】
請求項2記載の発明では、第1の支持部と第2の支持部との間に導電性弾性部材を介して基板を挟圧支持しているので、導電性弾性部材を介して除電部材を接地する導通関係を簡単に得ることができる。
【0099】
請求項3記載の発明では、上ガイド部材について第1の支持部と、上ローラを支持する支持部と、シート状媒体を案内するガイドを一体成型により形成しているので、これらの位置関係を正確に確保することができ、除電部材による確実な除電効果を得る。また、分解組み立て時、等において、排紙ローラやシート状媒体搬送路に対する除電部材の位置関係を正確に確保することができる。
【0100】
請求項4記載の発明では、格物の部品を用いることなく、簡単な構成で除電部材を確実に支持することができる。
【0101】
請求項5記載の発明では、除電部材の支持状態が正しくなされているかどうかを外部から簡単に目視チェック可能である。
【0102】
請求項6記載の発明では、腰付け部と排紙手段との協働作用により、シート状媒体の先端部が丸まることなく、確実にレシービングトレイT上にスタックされる。
【0103】
請求項7記載の発明では、搬送カバーの着脱に伴い除電部材の着脱も行なうことが可能である。
【0104】
請求項8記載の発明では、第1の排紙装置に排紙される用紙が静電気を帯びても除電され、かつ、腰付け部材の腰付け機能により用紙が丸まることなく良好にスタックされる。
【0105】
請求項9記載の発明では、原稿読み取り手段に対するシート状媒体の静電吸着の影響を無視できるので、原稿読み取り手段から排紙部までの距離を短縮でき、コンパクトな画像形成装置を構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第2の排紙装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。
【図2】画像形成装置の外観斜視図である。
【図3】第1の排紙装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。
【図4】第2の排紙装置を説明した分解斜視図である。
【図5】下ガイド部材の外観斜視図である。
【図6】第2の排紙装置の閉じ状態での概略平面図である。
【図7】第2の排紙装置の開き状態での概略平面図である。
【図8】取り付け部に対する除電部材の取り付け状態を説明した分解斜視図である。
【図9】導電性弾性部材の抜け止め部を説明した部分斜視図である。
【図10】取り付け部に対する除電部材の取り付けて順を説明した斜視図である。
【図11】図11(a)は取り付け部に対する除電部材の取り付け状態を説明した斜視図、図11(b)は図11(a)におけるZ−Z矢視断面図である。
【図12】取り付け部に対する導電性弾性部材の取り付け状態を説明した分解斜視図である。
【図13】取り付け部に対する導電性弾性部材の取り付け状態を説明した部分斜視図である。
【図14】導電性弾性部材の装着状態を示した第2の排紙装置の部分平面図である。
【図15】第2の排紙装置における排紙ローラ部分の平面図である。
【図16】図15における矢視イーイ断面図である。
【図17】図15における矢視ローロ断面図である。
【図18】図15における矢視ハーハ断面図である。
【図19】腰付け部及び腰付けされた用紙の先端部を示した斜視図である。
【図20】腰付けされずに先端部が丸まった状態の用紙の部分斜視図である。
【図21】切り換えガイドの駆動手段を説明した部分断面図である。
【符号の説明】
49 搬送ガイド部材
101 上ガイド部材
102 下ガイド部材
180、190 (第1の支持部としての)取り付け部
200 除電部材
201 基板
202 除電ブラシ
250 搬送カバー
252 第2の支持部
Claims (9)
- 排紙手段より送り出されてきたシート状媒体に除電部材を接触させて除電した上で下流側に送り出す機能を有しているシート状媒体搬送装置において、
前記除電部材を、シート状媒体に接触する導電性の接触子と、該導電性の接触子と一体的な導電性の基板で構成し、
前記シート状媒体を案内する搬送ガイド部材の一部として構成されていて前記基板を支持する第1の支持部と、前記搬送ガイド部材を覆う搬送カバーの内側に形成された第2の支持部との間に接地手段と共に前記基板をその厚み方向から挟んで押圧保持したことを特徴とするシート状媒体搬送装置。 - 請求項1記載のシート状媒体搬送装置において、
前記第2の支持部と前記第1の支持部との間に、前記基板と共に前記接地手段としての導電性弾性部材を重ねて押圧保持し、前記導電性接触子から前記基板を経て前記導電性弾性部材に至る導通経路を構成すると共に、前記導電性弾性部材を接地したことを特徴とするシート状媒体搬送装置。 - 請求項1又は2記載のシート状媒体搬送装置において、
前記搬送ガイド部材を構成する上ガイド部材は少なくとも前記第1の支持部と、前記排紙手段を構成する上ローラの支持部と、シート状媒体を案内するガイドを具備した一体成形品からなることを特徴とするシート状媒体搬送装置。 - 請求項1乃至3の何れか1つに記載のシート状媒体搬送装置において、
前記第2の支持部は前記搬送カバーと樹脂材で一体成型されたものであることを特徴とするシート状媒体搬送装置。 - 請求項1乃至4の何れか1つに記載のシート状媒体搬送装置において、
前記搬送カバーは透明であることを特徴とするシート状媒体搬送装置。 - 請求項2乃至5の何れか1つに記載のシート状媒体搬送装置において、
前記第2の支持部の一部に、前記排紙手段と協働してシート状媒体を搬送過程で、該搬送方向の下流側から見て略U字状となるように湾曲させて腰付けを行なう腰付け部を設けたことを特徴とするシート状媒体搬送装置。 - 請求項3乃至5の何れか1つに記載のシート状媒体搬送装置において、
前記搬送カバーの前記カバー側位置決め部が凸部又は凹部で構成されていて、この凸部又は凹部の軸線方向が前記基板の厚み方向と直交する面に沿う方向であることを特徴とするシート状媒体搬送装置。 - 画像形成済みのシート状媒体を排出する画像形成装置の本体と不離一体的な構成である第1の排紙装置の他に、前記本体に対して着脱可能な第2の排紙装置を備えた画像形成装置において、
請求項1乃至7の何れか1つに記載のシート状媒体搬送装置を前記第1の排紙装置又は前記第2の排紙装置の一部として構成したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項8記載の画像形成装置において、
原稿を読み取る原稿読み取り手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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