JP2007062876A - シート搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート搬送装置におけるジャム処理などのメンテナンスを行う作業者の安全性を向上させるとともに、作業者の手や衣服などの巻き込みによる装置の故障を防止する。
【解決手段】シート搬送装置に、湾曲状に形成された湾曲部60を有する搬送路62と、ローラ面が搬送路62に露出されるように湾曲部60に配設された搬送ローラ67と、搬送ローラ67より搬送方向下流側において、搬送ローラ67のローラ面と所定の間隙Dを介して配設されたガイド板73と、ADF本体78に回動可能に支持され、搬送ローラ67及びガイド板73を露出させるように開閉されるADFカバー8と、ADF本体78に、隙間Dを覆う第1の揺動位置と隙間Dを開放する第2の揺動位置とに揺動可能に支持された保護カバー80と、保護カバー80の開放に連動して、保護カバー80を第1の揺動位置に揺動させる突出部89とを設ける。
【選択図】図5
【解決手段】シート搬送装置に、湾曲状に形成された湾曲部60を有する搬送路62と、ローラ面が搬送路62に露出されるように湾曲部60に配設された搬送ローラ67と、搬送ローラ67より搬送方向下流側において、搬送ローラ67のローラ面と所定の間隙Dを介して配設されたガイド板73と、ADF本体78に回動可能に支持され、搬送ローラ67及びガイド板73を露出させるように開閉されるADFカバー8と、ADF本体78に、隙間Dを覆う第1の揺動位置と隙間Dを開放する第2の揺動位置とに揺動可能に支持された保護カバー80と、保護カバー80の開放に連動して、保護カバー80を第1の揺動位置に揺動させる突出部89とを設ける。
【選択図】図5
Description
本発明は、装置本体に対して開閉可能なカバー部材が設けられ、シート状の被搬送体を所定の供給位置から所定の排出位置へ搬送させるシート搬送装置に関する。
スキャナ装置、ファクシミリ装置或いは複写機等の画像形成装置や、これらの機能を併せ持つ複合機(多機能装置とも呼ばれる)には、従来から、原稿トレイに載置された原稿を一枚ずつ取り出して読取位置へ順次自動的に搬送する原稿搬送装置や、用紙カセットに収容された複数の記録用紙を画像形成部へ搬送する用紙搬送装置が設けられたものが知られている(特許文献1参照)。なお、上記原稿搬送装置及び上記用紙搬送装置はいずれもシート搬送装置の一例である。
一般に、シート搬送装置には、その内部に形成された搬送路や該搬送路を形成するガイド部材或いは搬送路に設けられた搬送ローラ等を開放するための開閉カバーが設けられている。この開閉カバーは、搬送路や搬送ローラにおいて原稿や記録用紙などの紙詰まり(ジャム)が生じた場合に、用紙を取り除く作業(ジャム処理作業)や、保守点検作業などのメンテナンス作業を容易に行い得るために設けられている。開閉カバーが装置本体に対して開けられると、上述した搬送路、ガイド部材、搬送ローラなどが露出され、メンテナンス作業が容易となる。
しかしながら、開閉カバーが開けられると、搬送ローラとガイド部材との間に形成された隙間も露出される。湾曲状に形成された搬送路を備えるシート搬送装置では、湾曲部に設けられた搬送ローラとそのローラ面に対向して配設されたガイド部材との隙間は、比較的大きく設計されている。そのため、ジャム処理などのメンテナンスを行う作業者の手や衣服などが搬送ローラと搬送ガイドとの隙間付近にある場合に、誤って搬送ローラが回転されると、作業者の手や衣服などが搬送ローラの回転により上記隙間に巻き込まれるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ジャム処理などのメンテナンスを行う作業者の安全性を向上させるとともに、作業者の手や衣服などの巻き込みによる装置の故障を防止することが可能なシート搬送装置を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るシート搬送装置は、シート状の被搬送体を湾曲させて搬送する湾曲部を有し、該被搬送体を所定の供給位置から所定の排出位置に搬送する搬送路と、そのローラ面が上記搬送路に露出されるように上記湾曲部に配設された搬送ローラと、上記搬送路を形成するガイド面の一部であって、上記搬送ローラより搬送方向下流側において、該搬送ローラのローラ面と所定の間隙を介して配設されたガイド部材と、上記搬送路が形成された装置本体に回動可能に支持され、上記搬送ローラ及び上記ガイド部材を露出させるように開閉されるカバー部材と、上記装置本体に、上記隙間を覆う第1の揺動位置と上記隙間を開放する第2の揺動位置とに揺動可能に支持された保護部材と、上記カバー部材の開放に連動して、上記保護部材を第1の揺動位置に揺動させる入力部材と、を具備してなるものである。
シート状の被搬送体は、供給位置から排出位置へ搬送路の湾曲部を経て搬送される。搬送路の湾曲部には、搬送ローラとガイド部材とが配設されている。カバー部材が、装置本体に対して開放されることにより、搬送ローラ及びガイド部材が露出される。この状態で、搬送路の湾曲部付近で発生したジャムを除去するジャム処理等のメンテナンス作業を行うことができる。一方、上記カバー部材が開放されると、搬送ローラとガイド部材との隙間も露出される。メンテナンスを行う作業者の手や衣服などが、搬送ローラとガイド部材との隙間付近にあるときに、誤って搬送ローラが回転駆動されると、作業者の手等が搬送ローラの回転により該隙間へ巻き込まれるおそれがある。カバー部材が開放されると、入力部材は、保護部材を第1の揺動位置に揺動させる。この第1の揺動位置において、保護部材により搬送ローラとガイド部材との隙間が覆われる。したがって、作業者の手等が巻き込みが生じやすい隙間付近に位置することが防止される。また、誤って搬送ローラが回転駆動されたとしても、保護部材により作業者の手が巻き込まれることがない。一方、カバー部材が閉止されると、保護部材は、第2の揺動位置に揺動して、該隙間を開放する。これにより、搬送ローラにより搬送される被搬送体に保護部材が接触することが防止される。
(2)また、本発明は、上記保護部材を第2の揺動位置に揺動するように付勢する付勢部材を更に備え、上記入力部材は、上記付勢部材による付勢力に抗して上記保護部材を第1の揺動位置へ揺動させるものであってもよい。
付勢部材により、保護部材は、常に第2の揺動位置側へ付勢されている。したがって、保護部材に何ら外力が付与されなければ、保護部材は第2の揺動位置にある。入力部材は、カバー部材の開放に連動して、付勢部材による付勢力に抗して保護部材を第1の揺動位置に揺動させる。カバー部材が閉止されると、入力部材が退避することにより、保護部材が第2の揺動位置に復帰する。これにより、保護部材への入力を第1の揺動位置方向のみにすることができるので、入力部材を簡易に構成することができる。
(3)また、上記入力部材は、上記カバー部材の一部をなすものであって、カバー部材の開放とともに回動されて上記保護部材に当接して押圧し、該保護部材を第1の揺動位置へ揺動させるものであってもよい。
保護部材をカバー部材の一部として構成することにより、部品点数を減少させて、製造コストを低減することが可能になる。
(4)また、上記搬送ローラは、上記搬送路の湾曲部の内側に配設され、上記ガイド部材は、該湾曲部の外側ガイド面を構成し、上記保護部材は、該湾曲部の外側を軸として揺動する支持部と、該支持部から搬送ローラに近接する方向へ突出する保護部とを備え、第1の揺動位置において該保護部が湾曲部の外側から搬送ローラに向かって進出して上記隙間を覆い、第2の揺動位置において該保護部が湾曲部の外側へ退避するものであってもよい。
これにより、搬送ローラとガイド部材との間の隙間を覆う保護部材を簡易な構成で実現することができる。
(5)また、上記カバー部材は、上記保護部材の支持部より湾曲部の外側を軸として装置本体に回動可能に設けられ、上記入力部材は、該カバー部材の基端側に突設されたものであってもよい。
カバー部材は、先端側を持って開閉される。入力部材がカバー部材の基端側に設けられることにより、カバー部材の開閉に過剰な負荷を与えることなく、保護部材への入力が実現される。
(6)また、上記カバー部材に、上記搬送ローラのローラ面と対向して上記搬送路の湾曲部の外側ガイド面を構成するリブが搬送路の幅方向に所定間隔で並設され、上記保護部材の保護部に、上記リブとの当接を回避するスリットが形成されたものであってもよい。
カバー部材に、湾曲部の外側ガイド面を構成するリブが形成されることにより、カバー部材を開放すると湾曲部付近も開放されるので、メンテナンス作業が容易になる。保護部材の保護部に、該リブとの当接を回避するスリットが形成されることにより、保護部材の内側にも、該リブによる外側ガイド面を形成することができるので、搬送路の湾曲部において、被搬送体の円滑な搬送が実現される。
(7)また、上記搬送路は、所定の供給位置から所定の排出位置に被搬送体をUターン搬送する断面視が略横向U字形状のものであってもよい。
本シート搬送装置によれば、カバー部材が開放されることにより露出された搬送ローラとガイド部材との隙間が、カバー部材の開放に連動する入力部材によって第1の揺動位置に揺動された保護部材により覆われるので、メンテナンス作業中の作業者の手や衣服などが搬送ローラによる巻き込みが生じやすい隙間付近に位置することが防止される。また、誤って搬送ローラが回転駆動されたとしても、保護部材によって該隙間が覆われるため、搬送ローラによる作業者の手や衣服等の巻き込みが防止される。これにより、メンテナンス作業中の安全性が向上され、且つ、巻き込みによる装置の故障が防止される。
(第1の実施形態)
以下、適宜図面を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。図1及び図2は、本発明の実施形態に係るシート搬送装置の一例であるADF(Auto Document Feeder:自動原稿搬送装置)4を備えた複合機1の外観構成を示す斜視図である。なお、図1は原稿カバー6が閉じられた状態を示し、図2は原稿カバー6が開けられた状態を示す。
以下、適宜図面を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。図1及び図2は、本発明の実施形態に係るシート搬送装置の一例であるADF(Auto Document Feeder:自動原稿搬送装置)4を備えた複合機1の外観構成を示す斜視図である。なお、図1は原稿カバー6が閉じられた状態を示し、図2は原稿カバー6が開けられた状態を示す。
図1及び図2に示すように、本複合機1は、下部に配設されたプリンタ部2と、その上部に配設されたスキャナ部3と、ADF4を備えた原稿カバー6と、装置上面の前方側に配置された操作パネル5とを一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能などを有する。
複合機1は、主に不図示のコンピュータ(外部情報機器)と接続されて、該コンピュータから送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づいて、プリンタ部2において、画像や文書を記録用紙に記録する。また、スキャナ部3により読み取られた画像データをコンピュータへ送信する。また、コンピュータとの間でデータの送受信をすることなく、スキャナ部3で読み取った画像をプリンタ部2において記録する所謂コピー機能を行うことも可能である。以下に説明する複合機1の構成は、ADF4を具現化するための単なる一例であり、本発明の要旨を変更しない範囲で構成を適宜変更できることは当然である。
また、本発明に係るADF4は、自動原稿搬送機構であって、原稿カバー6と一体に構成されており、複合機1のスキャナ部3に原稿(シート状の被搬送体)を読み取らせるものとして実現される。したがって、上記プリンタ機能やコピー機能などは本発明において任意の機能であり、例えば、スキャナ機能のみを実現するスキャナ装置単体として本発明に係るADF4が具現化されていてもよい。勿論、スキャナ装置単体に限られず、例えば、スキャナ部3を備えてなる複写機やファクシミリ装置などの画像形成装置において、スキャナ部3に原稿を搬送するためのADF4として実現されていてもよい。
複合機1の上面の前方側、すなわち、スキャナ部3の正面側の上面には、プリンタ部2やスキャナ部3を操作するための操作パネル5が設けられている。操作パネル5には、各種操作ボタンや液晶表示部から構成されており、複合機1は、操作パネル5からの指示によって動作するようになっている。各種操作ボタンは、例えば、複合機1の電源をオン/オフするための電源ボタンや、プリンタ部2やスキャナ部3の動作を開始するためのスタートボタン、動作の停止や設定の終了を行うためのストップボタン、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等の機能を選択するためのモードボタン、コピー枚数等を入力するためのダイヤルボタン、各種設定ボタン等の複数のボタンから構成される。
操作パネル5の所定のボタンが押下されることにより、複合機1の図示しない制御部に所定の入力が加わる。液晶表示部には、複合機1の現在の状態や利用者への操作案内等が表示される。複合機1は、操作パネル5からの入力の基づいて制御部により動作される。勿論、前述したように、複合機1がコンピュータに接続されている場合には、複合機1は、コンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバ等を介して送信される指示に基づいても動作される。
スキャナ部3は、図1及び図2に示すように、FBS(Flatbed Scanner)として機能する原稿読取台7に対して、ADF4を備えた原稿カバー6が、背面側の蝶番を介して開閉可能に取り付けられてなる。原稿読取台7は、複合機1の筐体であり、装置上面の一部を構成している。また、原稿カバー6も、装置の上面の一部を構成するものである。
原稿読取台7には、原稿カバー6と対向する上面に露出するようにしてプラテンガラス50,51と、原稿位置決め部材61とが配設されている。原稿読取台7に対して原稿カバー6が開かれることにより、プラテンガラス50,51が露出される。また、原稿カバー6が閉じられることにより、プラテンガラス50,51を含む原稿読取台7の上面全体が覆われる。図1に示すように原稿カバー6が閉じられた状態、すなわち、プラテンガラス50,51が原稿カバー6によって覆われた状態で、原稿カバー6が装置上面の一部となる。
プラテンガラス51(図2参照)は、スキャナ部3をFBSとして用いる場合に画像が読み取られる原稿を載置するためのものであり、例えば無色透明なガラス板からなる。プラテンガラス51の下方には、複合機1の奥行き方向を主走査方向とする画像読取ユニット52(図4及び図5参照)が複合機1の奥行き方向と直交する方向(以下「副走査方向」と称す)へ走査可能に設けられている。画像読取ユニット52がプラテンガラス51上の原稿に対して副走査方向へ移動して露光走査することにより、原稿の画像読取が行われる。
プラテンガラス50は、原稿読取台7の正面から見て左端部に設けられている。このプラテンガラス50は、ADF読取を行う際の原稿読取面を構成するものである。そのため、プラテンガラス50は、画像読取ユニット52の主走査方向の長さに対応して、複合機1の奥行き方向に延設されている。ここに、ADF読取とは、原稿カバー6に装着されたADF4によって原稿を副走査方向へ搬送させながら、搬送中の原稿の画像を読み取る処理のことをいう。ADF読取の場合は、画像読取ユニット52がプラテンガラス50の下方に移動して停止した状態で画像の読取が行われる。プラテンガラス50も無色透明なガラス板からなる。なお、プラテンガラス50、51はいずれも無色透明の部材であればよく、ガラス製であることに限られず、例えば、プラスチックなどの樹脂で成形された透明の板状部材であってもかまわない。
プラテンガラス50とプラテンガラス51との間には、位置決め部材61が介設されている。位置決め部材61は、プラテンガラス50と同様に複合機1の奥行き方向に延設された長尺の平板状の部材である。位置決め部材61は、FBSにおける原稿載置面であるプラテンガラス51上に原稿が載置される際に、原稿の位置決め基準として用いられる。そのため、位置決め部材61の上面には、中央位置やA4サイズ、B5サイズ等の各種原稿サイズの両端位置を示す表示が記されている。また、位置決め部材61の上面には、ADF4によりプラテンガラス50上を通過する原稿をすくい上げてADF4に戻すガイド面が形成されている。
画像読取ユニット52(図4及び図5参照)は、光源からプラテンガラス50,51を通じて原稿に光を照射し、該原稿からの反射光をレンズにより受光素子に集光して電気信号に変換する所謂イメージセンサ55を備えてなるものである。イメージセンサ55としては、例えば、密着型のCIS(Contact Image Sensor)イメージセンサや縮小光学系のCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いることができる。また、画像読取ユニット52は、走査機構であるベルト駆動機構によりプラテンガラス50,51の下方を副走査方向へ走査可能に設けられており、キャリッジモータ63の駆動力を受けてプラテンガラス50,51と平行に往復移動するように走査される。
本実施形態では、スキャナ部3がFBSとしても用いられるものであるから、画像読取ユニット52はプラテンガラス50,51に沿って走査可能なものとしているが、FBSは任意の機能であり、スキャナ部3を本発明のADF4のみで画像読取を行うものとして実現する場合には、画像読取ユニット52はプラテンガラス50の下方に据え置けばよく、走査機構は不要である。この場合、プラテンガラス51も不要である。
続いて、図3を用いて、プリンタ部2の内部の概略構成について簡単に説明する。ここに、図3はプリンタ部2の断面構造を模式的に示す模式断面図である。プリンタ部2は、所謂、電子写真式の画像形成プロセスを行うものであって、その最下部に設けられた給紙カセット20と、プリンタ部2の前面上部に設けられた排紙トレイ21と、プロセスユニット19と、給紙カセット20の奥部において給紙カセット20から排紙トレイ21に至る搬送路22と、該搬送路22に沿って給紙カセット20側から順次配設された給紙ローラ23、搬送ローラ24、転写装置28、定着装置31、排出ローラ29と、を備えて概略構成されている。プロセスユニット19は、搬送路22を挟んで転写装置28と対向する位置に配設された感光体ドラム30と、感光体ドラム30の周囲に転写装置28側から感光体ドラム30の回転方向下流側へ向かって順次配設されたクリーニング装置32、帯電装置26、レーザスキャニングユニット27、現像ユニット25等により構成される。なお、本実施形態におけるプリンタ部2の画像形成プロセスは適宜変更可能であり、電子写真式に限らず、例えばインクジェット式或いはサーマル式(感熱式)を採用することも勿論可能である。
プリンタ部2の背面側には、プリンタ部2の背面に対して開閉可能に支持された開閉扉35が設けられいる。開閉扉35の内側の面には、該面から垂直に立設された鉛直方向に延びるガイドリブ36が複数並設されている。開閉扉35が閉じられた状態で、ガイドリブ36が搬送路22の外側面を構成する。開閉扉35が開けられると、搬送路22が開放され、搬送路22に配設された給紙ローラ23、搬送ローラ24、転写装置28、定着装置28、排出ローラ29等が露出される。これにより、メンテナンス作業が容易となる。
搬送路22は、給紙カセット20に収容された記録用紙を排紙トレイ21へ搬送するためのものである。搬送路22は、給紙カセット20の奥部からプリンタ部2の背面側へ湾曲し、該背面に沿って上方へ延び、正面側へ湾曲して排紙トレイ21に連続されている。
従って、搬送路22は、給紙カセット20の奥部からプリンタ部2の背面側へ至る湾曲部33と、プリンタ部2の背面上側から正面側へ至る湾曲部34とを有する。
従って、搬送路22は、給紙カセット20の奥部からプリンタ部2の背面側へ至る湾曲部33と、プリンタ部2の背面上側から正面側へ至る湾曲部34とを有する。
次に、図4及び図5を用いて、原稿カバー6及びADF4の概略構成について説明する。図示するように、原稿カバー6の上面に、原稿が載置される原稿トレイ53(所定の供給位置)、及び、原稿が排出される原稿排出トレイ54(所定の排出位置)が設けられている。また、ADF4の内部に、原稿トレイ53と原稿排出トレイ54とを連結する搬送路62が形成されている。ADF4は、原稿トレイ53から搬送路62を経て原稿排出トレイ54へ原稿を自動的に連続して搬送するものである。ADF4による原稿の搬送過程において、原稿がプラテンガラス50上を副走査方向へ通過し、その間に、プラテンガラス50の下方において待機する画像読取ユニット52が原稿の画像を読み取るようになっている。
原稿トレイ53及び原稿排出トレイ54は、原稿カバー6の上面において上下二段に配設されている。具体的には、原稿排出トレイ54の上方に原稿トレイ53が配設されている。原稿排出トレイ54は、原稿カバー6の上面と一体に形成されている。搬送路62は、原稿トレイ53と原稿排出トレイ54とを連続的に連結するようにして、縦断面視において横向き略U字形状に形成されている。より詳細には、搬送路62は、原稿トレイ53から水平方向へ延出され、続いて水平方向から下方へ向かって上側湾曲部48において湾曲され、更に下方から水平方向へ向かって下側湾曲部49において湾曲され、そして、プラテンガラス50上の読取位置に至り、該読取位置から原稿排出トレイ54へ向かって延出されるものである。以下、上側湾曲部48及び下側湾曲部49をまとめて湾曲部60と称する。本実施形態では、原稿トレイ53の下方に原稿排出トレイ54が配設された構成について例示するが、例えば、原稿トレイ53の上方に原稿排出トレイ54が配設された構成であってもかまわない。
搬送路62は、ADF本体78を構成するリブやガイド板などの部材、或いは後述するADFカバー8に形成されたガイドリブ74等により、原稿が通過可能な所定幅の通路として形成されている。このように形成された搬送路62を原稿が通過することによって、原稿トレイ53から給紙された原稿が反転されて原稿排出トレイ54へ向けてUターン搬送される。なお、本実施形態では、U字形状に湾曲して形成された搬送路62を例示するが、搬送路の形状は、原稿を湾曲させて搬送するように形成されていれば適宜変更することが可能である。
ADF4による画像読取が行われる原稿は、複数枚が積層された状態で、給紙方向の先端を搬送路62の最上流側の吸入シュート部57に挿入するようにして、原稿トレイ53上に載置される。その際、原稿面を上にして載置される。したがって、原稿トレイ53から搬送路62を通じてADF4によって排紙された原稿は、原稿トレイ53上の原稿と分離した状態で読取面を下にして原稿排出トレイ54上に積載されるようにして保持される。
原稿トレイ53には、複合機1の奥行き方向に隔てて一対の原稿ガイド59(図1参照)が、奥行き方向へスライド移動可能に設けられている。原稿ガイド59は、原稿トレイ53から起立して、原稿トレイ53に載置される原稿の幅方向の位置を規制するものである。一対の原稿ガイド59は、周知の連動機構により、いずれか一方の原稿ガイド59をスライド移動させると、他方の原稿ガイド59も連動して相反する方向へスライド移動する。したがって、原稿トレイ53に原稿を載置して、原稿ガイド59の一方をスライドさせると、原稿の中心が常に一定位置となるように原稿が規制される。
搬送路62には、原稿を搬送するための搬送手段が配設されている。図4及び図5に示すように、搬送路62に設けられた吸入ローラ65、分離ローラ66、搬送ローラ67、及び排紙ローラ68と、吸入ローラ65及び分離ローラ66に圧接する吸入ガイド69と、搬送ローラ67に圧接するピンチローラ70,71と、排紙ローラに圧接するピンチローラ72とによって搬送手段が構成されている。
搬送路62の最上流側の吸入シュート部57には、吸入ローラ65及び分離ローラ66が設けられている。吸入ローラ65は、分離ローラ66の回転軸と同軸に設けられたアーム75の先端部に回転自在に設けられている。また、分離ローラ66は、吸入ローラ65から給紙方向へ隔てた位置に、搬送路62の対向面となる吸入ガイド69に当接するようにして回転可能に設けられている。これら吸入ローラ65及び分離ローラ66は、図示しないモータからの駆動力が伝達されて回転駆動されるようになっており、アーム75も上記モータからの駆動力が伝達されて揺動するようになっている。また、吸入ローラ65及び分離ローラ66は同径であり、同じ周速度で回転される。また、分離ローラ66の対向位置には、分離ローラ66のローラ面と圧接して、摩擦により原稿を分離する図示しない分離パッドが配設されている。
搬送ローラ67は、搬送路62の湾曲部60に配設されている。より詳細には、湾曲部60の内側に配設されている。搬送ローラ67も、搬送モータからの駆動力が伝達されて回転駆動されるようになっている。搬送ローラ67の上側のローラ面と対向する位置に、該ローラ面と圧接するピンチローラ70が配設されている。また、搬送ローラ67の下側のローラ面と対向する位置に、該ローラ面と圧接するピンチローラ71が配設されている。各ピンチローラ70,71は、その軸がバネなどの弾性部材により弾性付勢されることで、搬送ローラ67のローラ面に圧接される。ピンチローラ70,71が搬送ローラ67に圧接している状態で、搬送ローラ67が回転すると、これに従動してピンチローラ70,71も回転する。これにより、原稿がピンチローラ70,71と搬送ローラ67により狭持されながら、搬送ローラ67の回転力を受けて搬送される。なお、本実施形態では、一つの搬送ローラ67の上側及び下側のそれぞれに2つのピンチローラ70、71が圧接するよう構成されているが、各ローラの数や配置、ローラ幅などを適宜変更できることはいうまでもない。例えば、ADF4の奥行き方向全域に亘る長尺な搬送ローラが設けられた構成や、ADF4の奥行き方向に同軸上に複数の搬送ローラが設けられた構成を採用することも可能である。
排紙ローラ68は、搬送路62の最下流側に位置する排紙シュート58に配設されている。排紙ローラ68は、搬送ローラ67と同様に、図示しないモータからの駆動力が伝達されて回転駆動されるようになっている。また、排紙ローラ68の下側のローラ面と対向する位置にはピンチローラ72が設けられている。ピンチローラ72はバネ等の弾性部材により弾性付勢されて、排紙ローラ68に圧接される。
ADF4には、ADF本体78に回動可能に支持されたADFカバー8(カバー部材)が設けられている。ADFカバー8は、正面から見てADF本体78の左側面に沿って上方へ延びる短尺部9と、該短尺部9のその先が略90°湾曲され、搬送路62の湾曲部60、搬送ローラ67,分離ローラ66及び吸入ローラ65に亘って覆う長尺部10とを備え、縦断面視で横向き略L字状に形成されている。ADFカバー8の短尺部9がADF本体78の側面を覆い、長尺部10がADF本体78の上面に延びて上記各ローラを覆うようになっている。ADFカバー8の短尺部9の内側には回動軸76が形成されており、この回動軸76がADF本体78に設けられた軸受部77で軸支される。これにより、ADFカバー8がADF本体78の左側で回動軸76を回動中心として、ADF本体78に対して開閉可能となる。
また、ADFカバー8の短尺部9側(基端側)の端部には、回動軸76から短尺部9の先端に延びる突出状の突出部89(入力部材)が形成されている。ADFカバー8の長尺部10の先端が持ち手として引き上げられると、ADFカバー8が回動軸76を中心として回動され、その回動方向と同方向へ突出部89も回動される。また、突出部89の回動に伴い、突出部89の先端が略水平方向へ進退される。なお、本実施形態では、本発明の入力部材の一例として突出部89を例示したが、入力部材としては、ADFカバー8の回動に伴って略水平方向へ進退するよう構成されていれば如何なる部材でも適用可能である。
ADFカバー8の裏面の上側湾曲部48に対応する位置に、搬送路62の幅方向に亘って所定の間隔を隔てて複数のガイドリブ74が並設されている。ガイドリブ74は、上側湾曲部48において、原稿の搬送方向へ延びる形状に形成されている。上側湾曲部60は、ADFカバー8が閉じられることにより、搬送ローラ67のローラ面とガイドリブ74の間で形成される。このガイドリブ74によって、上側湾曲部48に進入した原稿が水平方向から下方へ案内される。また、ガイドリブ74は、ピンチローラ70を下方へバネ付勢させた状態で、搬送ローラ67の直上で回転可能に軸支している。
搬送路62において、搬送ローラ67とピンチローラ70とのニップ部64から下流側の湾曲部60には、搬送ローラ67のローラ面と所定の間隙を介してガイド板73(ガイド部材)が配設されている。より詳細には、ガイドリブ74が形成する上側湾曲部48の下流側に位置する下側湾曲部49において、搬送ローラ67のローラ面と対向するようにして配設されている。
ガイド板73はADF本体78の一部を構成する。ガイド板73は、下側湾曲部49から略鉛直上方へ延設されており、その上端は上側湾曲部48付近まで達している。そのため、上側湾曲部48付近において、ガイド板73の上端と搬送ローラ67のローラ面との間には、比較的大きな隙間D(図7参照)が設けられている。なお、この隙間Dは、湾曲部60で原稿詰まりが生じた際に、作業者の手の挿入を容易にして、原稿の後端を掴み易くすることで、原稿を容易に引き出すことができるようにするために設けられている。
ADFカバー8が閉じられると、ピンチローラ70が搬送ローラ67に圧接され、ガイドリブ74と搬送ローラ67のローラ面との間に搬送路が形成される。一方、ADFカバー8が開けられると、搬送ローラ67とピンチローラ70との圧接が解除され、同時に、搬送路62の上側が開放される。これにより、搬送路62の上側湾曲部48、搬送ローラ67のローラ面、ガイド板73などが露出される。したがって、ADFカバー8を開くことにより、搬送路62の直線部分の上側や、ピンチローラ70とのニップ部64、搬送ローラ67の表面とガイドリブ74又はガイド板73との間に形成される搬送路において発生した原稿詰まり(ジャム)を解消したり、内部機構のメンテナンスを行うことが容易となる。
ADFカバー8が開けられると、搬送ローラ67とガイド板73との間に形成された隙間D(図7参照)も開放されるが、本ADF4には、ADFカバー8が開けられたときに、ADFカバー8の開放に連動して隙間Dを覆う位置(第1の揺動位置)に揺動する保護カバー80(保護部材)がADF本体78に設けられている。
以下、図6から図8を用いて、保護カバー80及びその取り付け構造について説明する。ここに、図6及び図7は保護カバー80の周辺構造を示す部分拡大図であり、図6はADFカバー8が閉じられた状態を示し、図7はADFカバー8が開けられた状態を示す。また、図8はADFカバー8が開けられたときの原稿カバー6の平面図である。
図6及び図7に示すように、保護カバー80は、ADF本体78に揺動自在に支持される支持部87と、ガイド板73と搬送ローラ67との間に形成される隙間Dを覆うための保護部88とを有してなる。保護カバー80は、ガイド部材73の搬送ローラ67とは反対側、すなわち、湾曲部60の外側に配設されている。
支持部87は鉛直方向へ延びる平板部材からなる。支持部87の下端にはADF本体78に軸支される揺動軸82が設けられている。揺動軸82は、搬送ローラ67の軸方向と同方向に支持される。揺動軸82から略鉛直上方へ延びる支持部87のその先は、搬送ローラ67に近接する方向へ略90度曲げられて保護部88が連続して形成されている。この保護部88は、湾曲部60の外側からガイド板73の上端を越えて内側へ、搬送ローラ67の方向へ向けて突出している。
保護部88は、図8に示すように、搬送ローラ67の全幅に対応するように、搬送ローラ67の幅長さと同長さの幅に形成されている。保護部88には、厚み方向へ貫通するスリット93が形成されている。スリット93は、保護部88の先端から切り込まれた形状となっている。このスリット93は、ADFカバー8が閉じられたときに、ガイドリブ74が保護部88に当接して干渉しないようにするためのものである。そのため、複数のスリット93が複数並設されたガイドリブ74に対応するように保護部88に形成されている。ADFカバー8が閉じられると、ガイドリブ74がスリット93を通じて保護部88の下側に到達する。そのガイドリブ74の先端によって、保護部88の下方において、搬送路62の外側ガイド面が形成される。なお、図8には、2つのスリット93が形成された保護部88を示すが、ガイドリブ74の数や配置間隔などに対応してスリット93は適宜変更される。
ADF本体78の左側面の外枠を構成する枠体90には突出片83が形成されている。枠体90及び突出片83はADF本体78の一部を構成する。突出片83は枠体90の内側から搬送ローラ67へ向けて略水平に突設されている。突出片90には、保護カバー80の揺動範囲を規制するための開口84と、揺動軸82を軸支する軸受部91が形成されている。開口84は、保護カバー80の支持部87の厚みより大きく形成されている。また、開口84に支持部87の下端の揺動軸82が挿入することができるようになっている。軸受部91は、開口84の下方で、突出片83と一体に成形されている。なお、保護カバー80の揺動範囲を規制することができれば、必ずしも開口84を突出片90に形成する必要はない。
保護カバー80は、支持部87を開口84に挿入させ、その下端に設けられた揺動軸82を軸受部91に装着することにより、ADF本体78に取り付けられる。この状態で、保護カバー80は開口84の大きさの範囲内で、ADF本体78に対して揺動可能な状態となる。保護カバー30の揺動範囲は、開口84の大きさに委ねられる。本実施形態では、保護カバー80を搬送ローラ67から離反する方向へ揺動させたときに保護部88が隙間D(図7参照)を開放し、保護カバー80を搬送ローラ67に近づける方向へ揺動させたときに保護部88が隙間Dを覆うように、開口84の形状と、保護部88の突出長さが定められている。ここで、保護部88が隙間Dを開放するときの保護カバー80の位置が第2の揺動位置に相当し、保護部88が隙間Dを覆うときの保護カバー80の位置が第1の揺動位置に相当する。なお、本実施形態では、開口84で保護カバー80の揺動を規制するようにしているが、勿論、保護カバー80の形状やその支持構造などに応じて適宜変更することが可能である。
保護部88の先端は、搬送ローラ67の表面に沿うように、テーパ加工が施されている。これにより、保護部88が第1の揺動位置に揺動された場合に、保護部88の先端を搬送ローラ67のローラ面に近づけることができる。
支持部87には、搬送ローラ67の方向へ突出するバネ座85が形成されている。バネ座85は、コイルバネ81の内径に対して所定の公差を加えた寸法に形成されている。コイルバネ81がバネ座85に挿嵌することができるようになっている。かかるバネ座85にコイルバネ81が挿嵌されることにより、コイルバネ81が容易に抜け落ちないように支持される。
バネ座85と対向する位置には、支持部87と所定の間隙を隔てて略平行に支持板92が設けられている。支持板92は、ガイド板73の外側に設けられている。この支持板92は、圧縮されたコイルバネ81の一端がバネ座85に挿嵌されたときに、他端と当接してその付勢力を受け止める役割を果たす。バネ座85と支持板92との間に介在するようにコイルバネ81が装着されると、コイルバネ81の付勢力が常に保護カバー80に作用する。すなわち、保護カバー80が搬送ローラ67から離反する方向へ揺動するように付勢される。このとき、保護カバー80に対してコイルバネ81の付勢力以外の力が作用しない限り、保護カバー80は第2の揺動位置に傾倒された状態を維持するため、保護部88も搬送ローラ67から離反した姿勢を維持する。従って、隙間D(図7参照)は保護部88で覆われず、開放される。なお、コイルバネ81に代えて、板バネ、皿バネなどを用いてもよく、また、バネに代えて弾性を有するゴムなどの弾性部材を用いてもよい。
ADFカバー8の回動軸76は、ADF本体78に設けられた軸受部77で軸支されている。軸受部77は、ADFカバー8が回動され、これに伴い突出部89が回動した場合に、突出部89の先端が保護カバー80の支持部87の背面を内側へ向けて押すような位置に設けられている。ADFカバー8が図6に示す閉じられた状態から開方向へ反時計回りに回動されて、所定の開度まで開けられると、突出部89の先端が支持部87の背面に当接する。このとき、保護カバー80はまだ第2の揺動位置にある。そして、更にADFカバー8が回動されて、図7に示すように、ADFカバー8が完全に開けられた全開状態となると、その回動過程において、突出部89の先端がバネ81の付勢力に抗して支持部87の背面を押圧して、保護カバー80を第2の揺動位置から第1の揺動位置へ向けて揺動させて、保護カバー80を第1の揺動位置へ姿勢変化させる。このとき、ADFカバー8の閉時に開放されていた隙間D(図7参照)が保護部88によって略完全に覆われる。このように、ADFカバー8が開けられた状態のときに、隙間Dが保護カバー80によって覆われるため、メンテナンス作業中において、作業者の手や衣服などが隙間Dに入り込むことが防止される。これにより、仮に、メンテナンス作業中に誤って搬送ローラ67が回転駆動されたとしても、作業者の手や衣服などの隙間Dへの巻き込みが防止される。
一方、ADFカバー8が図7に示す全開状態から閉方向に時計回りに回動されると、突出部89も同回りに回動されて、その先端が外側へ退避する。その回動過程において、コイルバネ81による付勢力によって、保護カバー80が突出部89の退避に追従して第1の揺動位置から第2の揺動位置へ向けて揺動される。これにより、保護部88も、搬送ローラ67のローラ面から離反する方向へ退避される。ADFカバー8が更に閉じられ、図6に示すように、完全に閉じられた状態となると、保護カバー80は第2の揺動位置に姿勢変化する。このとき、保護部88が湾曲部60の外側へ完全に退避され、隙間Dが開放される。これにより、ADFカバー8が閉じられた状態において、保護部88によって搬送路62が遮蔽されず、原稿の搬送に必要な搬送路幅を確保することができる。
(第2の実施形態)
以下に、図9及び図10を用いて、本発明の第2の実施形態を説明する。ここに、図9及び図10はADF4の内部構造を示す部分断面図であり、図9はADFカバー8が閉じられた状態を示し、図10はADFカバー8が開けられた状態を示す。なお、上述の第1の実施形態で説明した構成要素と同じ構成要素については、同符号を付して表すことでその詳細な説明を省略する。
以下に、図9及び図10を用いて、本発明の第2の実施形態を説明する。ここに、図9及び図10はADF4の内部構造を示す部分断面図であり、図9はADFカバー8が閉じられた状態を示し、図10はADFカバー8が開けられた状態を示す。なお、上述の第1の実施形態で説明した構成要素と同じ構成要素については、同符号を付して表すことでその詳細な説明を省略する。
本実施形態では、前記した保護カバー80に代えて、図8及び図9に示すように、保護カバー95が設けられている。この保護カバー95も、保護カバー80と同じように、保護部88及び支持部87がにスリット93が形成されている。
一方、保護カバー80とは異なり、保護カバー95は揺動可能に設けられておらず、また、コイルバネなどにより付勢されることなく、支持板92にビスなどの締結部材や接着剤などにより固設されている。したがって、保護カバー95の支持部87には揺動軸が設けられていない。勿論、ADF4に該揺動軸を揺動可能に軸支する軸受部を設けることを要しない。
保護部88には、前記保護カバー80と同様のスリット93が形成されている。これにより、図10に示すようにADFカバー8が閉じられた場合でも、ガイドリブ74が保護部88に当接して干渉するようなことはない。
このような保護カバー95であれば、保護カバー95の構成及びADFカバー8における保護カバー95の支持構造を簡易化することができる。
なお、上述した第1及び第2の実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更することができる。上述の実施形態では、本発明がADF4に適用される例について説明したが、例えば、プリンタ部2の背面側に設けられた開閉可能な開閉扉35(図3参照)にも本発明を適用することが可能である。なお、この場合は開閉扉35が本発明のカバー部材に相当し、搬送路22に配設された搬送ローラ24、転写装置28、定着装置31,排出ローラ29等により記録用紙を搬送する搬送機構が本発明のシート搬送装置に相当する。
1・・・複合機
2・・・プリンタ部
3・・・スキャナ部
4・・・ADF(シート搬送装置)
5・・・操作パネル
6・・・原稿カバー
7・・・原稿読取台
8・・・ADFカバー(カバー部材)
33・・・湾曲部
34・・・湾曲部
35・・・開閉扉(カバー部材)
36・・・ガイドリブ
48・・・上側湾曲部
49・・・下側湾曲部
60・・・湾曲部
62・・・搬送路
67・・・搬送ローラ
70,71・・・ニップローラ
73・・・ガイド板
74・・・ガイドリブ
78・・・ADF本体
80、95・・・保護カバー(保護部材)
81・・・コイルバネ(付勢部材)
87・・・支持部
88・・・保護部
89・・・突出部(入力部材)
93・・・スリット
2・・・プリンタ部
3・・・スキャナ部
4・・・ADF(シート搬送装置)
5・・・操作パネル
6・・・原稿カバー
7・・・原稿読取台
8・・・ADFカバー(カバー部材)
33・・・湾曲部
34・・・湾曲部
35・・・開閉扉(カバー部材)
36・・・ガイドリブ
48・・・上側湾曲部
49・・・下側湾曲部
60・・・湾曲部
62・・・搬送路
67・・・搬送ローラ
70,71・・・ニップローラ
73・・・ガイド板
74・・・ガイドリブ
78・・・ADF本体
80、95・・・保護カバー(保護部材)
81・・・コイルバネ(付勢部材)
87・・・支持部
88・・・保護部
89・・・突出部(入力部材)
93・・・スリット
Claims (7)
- シート状の被搬送体を湾曲させて搬送する湾曲部を有し、該被搬送体を所定の供給位置から所定の排出位置に搬送する搬送路と、
そのローラ面が上記搬送路に露出されるように上記湾曲部に配設された搬送ローラと、
上記搬送路を形成するガイド面の一部であって、上記搬送ローラより搬送方向下流側において、該搬送ローラのローラ面と所定の間隙を介して配設されたガイド部材と、
上記搬送路が形成された装置本体に回動可能に支持され、上記搬送ローラ及び上記ガイド部材を露出させるように開閉されるカバー部材と、
上記装置本体に、上記隙間を覆う第1の揺動位置と上記隙間を開放する第2の揺動位置とに揺動可能に支持された保護部材と、
上記カバー部材の開放に連動して、上記保護部材を第1の揺動位置に揺動させる入力部材と、を具備してなるものであるシート搬送装置。 - 上記保護部材を第2の揺動位置に揺動するように付勢する付勢部材を更に備え、
上記入力部材は、上記付勢部材による付勢力に抗して上記保護部材を第1の揺動位置へ揺動させるものである請求項1に記載のシート搬送装置。 - 上記入力部材は、上記カバー部材の一部をなすものであって、カバー部材の開放とともに回動されて上記保護部材に当接して押圧し、該保護部材を第1の揺動位置へ揺動させるものである請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
- 上記搬送ローラは、上記搬送路の湾曲部の内側に配設され、
上記ガイド部材は、該湾曲部の外側ガイド面を構成し、
上記保護部材は、該湾曲部の外側を軸として揺動する支持部と、該支持部から搬送ローラに近接する方向へ突出する保護部とを備え、第1の揺動位置において該保護部が湾曲部の外側から搬送ローラに向かって進出して上記隙間を覆い、第2の揺動位置において該保護部が湾曲部の外側へ退避するものである請求項1から3のいずれかに記載のシート搬送装置。 - 上記カバー部材は、上記保護部材の支持部より湾曲部の外側を軸として装置本体に回動可能に設けられ、
上記入力部材は、該カバー部材の基端側に突設されたものである請求項3又は4に記載のシート搬送装置。 - 上記カバー部材に、上記搬送ローラのローラ面と対向して上記搬送路の湾曲部の外側ガイド面を構成するリブが搬送路の幅方向に所定間隔で並設され、
上記保護部材の保護部に、上記リブとの当接を回避するスリットが形成されたものである請求項4又は5に記載のシート搬送装置。 - 上記搬送路は、所定の供給位置から所定の排出位置に被搬送体をUターン搬送する断面視が略横向U字形状のものである請求項1から6のいずれかに記載のシート搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005248172A JP2007062876A (ja) | 2005-08-29 | 2005-08-29 | シート搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005248172A JP2007062876A (ja) | 2005-08-29 | 2005-08-29 | シート搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007062876A true JP2007062876A (ja) | 2007-03-15 |
Family
ID=37925519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005248172A Pending JP2007062876A (ja) | 2005-08-29 | 2005-08-29 | シート搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007062876A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017057037A (ja) * | 2015-09-15 | 2017-03-23 | シャープ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2005
- 2005-08-29 JP JP2005248172A patent/JP2007062876A/ja active Pending
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