JP2001244021A - コネクタホルダ及びコネクタ保持装置ならびにこれらを備える画像形成装置 - Google Patents

コネクタホルダ及びコネクタ保持装置ならびにこれらを備える画像形成装置

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JP2001244021A
JP2001244021A JP2000029636A JP2000029636A JP2001244021A JP 2001244021 A JP2001244021 A JP 2001244021A JP 2000029636 A JP2000029636 A JP 2000029636A JP 2000029636 A JP2000029636 A JP 2000029636A JP 2001244021 A JP2001244021 A JP 2001244021A
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bracket
floating
connector holder
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Hideaki Mochimaru
英明 持丸
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で安価な、且つ、組み立て・分解
作業の容易なコネクタホルダを提供する。 【解決手段】 コネクタ10の貫通穴12にコネクタホ
ルダ1の軸3を挿入して先端の位置決め部4をブラケッ
ト30の円形穴31に填め、爪部7をブラケットの角穴
32に係合してコネクタ及びホルダをブラケットに装着
する。軸3の径はコネクタの貫通穴12よりも小径であ
り、貫通穴12と軸3は遊びがあるので、コネクタホル
ダ1はコネクタ10を遊動的に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的コネクタを
保持するためのコネクタホルダとこれを備える画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、複写機、プリンタ、ファクシミ
リ等の画像形成装置において、定着装置や作像装置を本
体に着脱可能なユニットとして設けたものがある。ま
た、オプションの給紙装置やシート処理装置等を本体に
装着できるように構成されたものがある。これらの着脱
可能なユニット(モジュール)を本体装置に取り付ける
場合、関連する部品とユニットとの間で定められた位置
関係を確保するため、ユニットと本体間でピンと穴等に
よって機構的に正確に位置決めする必要がある。さら
に、ユニットと本体とにそれぞれ設けられた電気的コネ
クタの接触部においても、本体側とユニット側で位置決
めする必要がある。機構的な位置決めとコネクタの位置
決めを同時に行うことは、過剰な機構的精度を要するた
め、一般に、コネクタの一方(一対のコネクタの一方)
を遊動的に保持し、機構的位置決め手段で精度を確保し
ながらコネクタの接続が機構的位置決め手段に倣うよう
に構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、遊動側のコネク
タをブラケット等に取り付ける場合、段付ネジを用いて
いた。また、固定側のコネクタは通常のネジで固定して
いた。これらは何れもドライバを使っての作業であるた
め、コネクタ取り付け時の作業性が良くないという問題
があった。当然、ユニットやオプション装置等を修理あ
るいはリサイクルを目的として分解・取り外す際の作業
性も良くない。
【0004】また、ネジを使う場合には取付部材にタッ
プ(雌ネジ)を切る工程が必要であり、段付きネジの製
作によってもコスト上昇を招く。さらに、雌ネジを設け
る部品が樹脂製の場合には、熱によりネジが緩むことが
あり、画像形成装置における熱定着装置等では黄銅製の
インサートネジを使用している。この場合、コストも嵩
むし、リサイクルの観点からも異種材料が含まれており
処理が困難であるという問題がある。
【0005】また、従来はホルダの向きを間違えるとコ
ネクタを取り付けることができず、組み立て作業時にホ
ルダの向きに注意しなければならず、作業性が良くない
という問題もあった。
【0006】本発明は、従来のコネクタホルダにおける
上述の問題を解決し、簡単な構成で安価な、且つ、組み
立て・分解作業の容易なコネクタホルダを提供すること
を課題とする。
【0007】また、簡単な構成で安価な、且つ、組み立
て・分解作業の容易なコネクタホルダを備え、オプショ
ンのユニット等を容易に着脱することのできる画像形成
装置を提供することも本発明の課題である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、コネクタを保持して被装着部材に装着するための
コネクタホルダにおいて、前記被装着部材への位置決め
を行う位置決め部と、前記被装着部材と係合して固定を
行う固定部と、遊動側コネクタに設けられた貫通穴に挿
入されて該遊動側コネクタを遊動的に保持する保持部と
を有することにより解決される。
【0009】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記保持部は、固定側コネクタに設けられた貫通穴
に挿入されて該固定側コネクタを固定的に保持すること
を提案する。
【0010】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記位置決め部が前記保持部の先端に設けられてい
ることを提案する。また、前記の課題を解決するため、
本発明は、コネクタを保持して被装着部材に装着する
際、前記位置決め部が前記固定部よりも先に被装着部材
に係合して位置決めするよう、前記位置決め部と前記固
定部の大きさが設定されていることを提案する。
【0011】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、コネクタホルダとブラケットによりコネクタを保持
するコネクタ保持装置において、前記コネクタホルダは
前記ブラケットと係合して固定を行う固定部を有し、前
記ブラケットは遊動側コネクタに設けられた貫通穴に挿
入されて該遊動側コネクタを遊動的に保持または固定側
コネクタに設けられた貫通穴に挿入されて該固定側コネ
クタを固定的に保持する保持部を有し、前記コネクタホ
ルダとブラケットにより遊動側コネクタを遊動的に保持
または固定側コネクタを固定的に保持することを提案す
る。
【0012】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記コネクタホルダに、前記ブラケットの保持部と
嵌合してコネクタホルダの位置決めを行う位置決め部を
設けることを提案する。
【0013】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記コネクタホルダの固定部はホルダ外側に突出す
る固定用顎部を有するとともに、該固定部は弾性変形部
を介してコネクタホルダの基部に設けられ、前記弾性変
形部は、コネクタホルダを前記被装着部材またはブラケ
ットに装着したときに前記固定部をホルダ外側に付勢す
るよう形成されていることを提案する。
【0014】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記弾性変形部と前記固定部の間に、弾性変形部の
変形を補助する変形補助部を設けることを提案する。ま
た、前記の課題を解決するため、本発明は、前記保持部
がコネクタホルダの両側に夫々設けられ、該両側の保持
部を結ぶホルダ基板が連続形状の枠型に形成されること
を提案する。
【0015】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、コネクタの保持に際し、コネクタホルダを上下逆向
きにした状態でもコネクタの保持が可能なことを提案す
る。また、前記の課題を解決するため、本発明は、前記
固定部を複数の段状に形成することを提案する。
【0016】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記固定部はコネクタホルダの両側に1対設けら
れ、両固定部間の距離が先端部に行くに従い広がって形
成されていることを提案する。
【0017】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記固定部は弾性変形部を介してコネクタホルダの
基部に設けられ、前記被装着部材またはブラケットから
コネクタホルダの係合を解除する際に前記弾性変形部の
変形を容易に行うための係合解除部を有することを提案
する。
【0018】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記コネクタホルダが樹脂材により一体成型で形成
されていることを提案する。また、前記の課題を解決す
るため、本発明は、コネクタを保持して被装着部材に装
着するためのコネクタホルダを備えた画像形成装置であ
って、前記コネクタホルダは、前記被装着部材への位置
決めを行う位置決め部と、前記被装着部材と係合して固
定を行う固定部と、遊動側コネクタに設けられた貫通穴
に挿入されて該遊動側コネクタを遊動的に保持または固
定側コネクタに設けられた貫通穴に挿入されて該固定側
コネクタを固定的に保持する保持部とを有することを提
案する。
【0019】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、コネクタホルダとブラケットによりコネクタを保持
するコネクタ保持装置を備えた画像形成装置であって、
前記コネクタホルダは前記ブラケットと係合して固定を
行う固定部を有し、前記ブラケットは遊動側コネクタに
設けられた貫通穴に挿入されて該遊動側コネクタを遊動
的に保持または固定側コネクタに設けられた貫通穴に挿
入されて該固定側コネクタを固定的に保持する保持部を
有し、前記コネクタホルダとブラケットにより遊動側コ
ネクタを遊動的に保持または固定側コネクタを固定的に
保持することを提案する。
【0020】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、当該画像形成装置に装着されるユニットが固定側あ
るいは遊動側のコネクタとコネクタホルダ又はコネクタ
保持装置とを備え、該コネクタホルダは、前記被装着部
材への位置決めを行う位置決め部と、前記被装着部材と
係合して固定を行う固定部と、遊動側コネクタに設けら
れた貫通穴に挿入されて該遊動側コネクタを遊動的に保
持または固定側コネクタに設けられた貫通穴に挿入され
て該固定側コネクタを固定的に保持する保持部とを有
し、該コネクタ保持装置は、前記コネクタホルダが前記
ブラケットと係合して固定を行う固定部を有し、前記ブ
ラケットが遊動側コネクタに設けられた貫通穴に挿入さ
れて該遊動側コネクタを遊動的に保持または固定側コネ
クタに設けられた貫通穴に挿入されて該固定側コネクタ
を固定的に保持する保持部を有し、前記ユニットが前記
コネクタ又はコネクタ保持装置を介して当該画像形成装
置に装着されることを提案する。
【0021】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記ユニットが排紙装置であることを提案する。ま
た、前記の課題を解決するため、本発明は、前記ユニッ
トと画像形成装置とを装着するコネクタの着脱方向が、
画像形成装置の操作面から見て前後方向であることを提
案する。
【0022】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記ユニットが排紙装置であり、該排紙装置は排紙
装置本体とは別体の排紙トレイを有し、該排紙トレイが
画像形成装置に脱着可能に設けられ、該排紙トレイの脱
着方向が前記コネクタの着脱方向と同一であることを提
案する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態のコ
ネクタホルダにより遊動側コネクタをブラケットに取り
付ける様子を示す分解斜視図である。
【0024】この図に示すコネクタホルダ1は、凹形の
基板2から軸3,3(保持部)が突出して設けられてい
る。軸3,3の先端には、軸3,3よりも小径の位置決
め部(導入部)4,4が設けられている。この位置決め
部4の先端は、後述するコネクタの貫通穴及びブラケッ
トの円形穴に挿入し易いよう先鋭形状に形成されてい
る。凹形の基板2の両肩部から外方に向かって「U」字
形部5,5(弾性変形部)が形成され、その「U」字形
部5,5に続いて平板部6,6が設けられている。平板
部6,6と軸3,3(及び位置決め部4,4)とは平行
な位置関係にある。さらに、その平板部6,6の先端に
爪部7,7(固定部)が形成されている。平板部6,6
の長さは軸3,3の長さよりも大きく、爪部7,7の位
置は軸3,3よりも前方にある。
【0025】図1における符号10は遊動側コネクタで
ある。この遊動側コネクタ10は、基部11の両側端部
付近に貫通穴12,12が設けられている。また、基部
11の一方の側面には接続部13が、基部11の他方の
側面にはハーネス保持部16がそれぞれ突出して設けら
れている。接続部13の上辺の両端部にはピン14,1
4が設けられ、接続部13の下辺の両端部には後述する
受穴(15,15)がそれぞれ設けられている。そし
て、ハーネス保持部16には、上下2段の受棚17,1
8が設けられている。
【0026】ここで、コネクタ10の貫通穴12,12
の径は、コネクタホルダ1の軸3,3の径よりも大き
く、適度な遊びを持つ大きさに設定されている。また、
コネクタの基部11の幅(図のX方向の幅)はホルダ1
の平板部6,6間よりも狭い幅とされている。さらに、
コネクタの接続部13の幅はホルダ1の凹形の切欠き部
8(基板2のへこんだ部分)の幅よりも小さく形成され
ている。
【0027】図1における符号30はコネクタ取り付け
用のブラケットである。ブラケット30はコネクタ(コ
ネクタホルダ)が装着される被装着部材である。このブ
ラケット30は例えば画像形成装置等の本体、あるいは
本体に着脱可能なユニットに固定または一体的に設けら
れるものである。このブラケット30には、一対の円形
穴(位置決め穴)31,31が設けられている。その円
形穴31,31の両外側には角穴32,32が設けられ
ている。そして、一対の円形穴31,31の内側に位置
して切欠き部33が設けられている。一対の円形穴3
1,31は、コネクタホルダ1の位置決め部4,4が挿
入されるものである。また、一対の角穴32,32は、
コネクタホルダ1の平板部6,6の先端爪部7,7が挿
入されるものである。なお、切欠き部33の大きさは、
コネクタ10のハーネス保持部16よりも大きくされて
いる。
【0028】このように構成されたコネクタホルダ1と
遊動側コネクタ10及びブラケット30において、コネ
クタ10の一対の貫通穴12,12にコネクタホルダ1
の軸3,3が貫通挿入される。このとき、コネクタ10
の接続部13は、凹形のコネクタホルダ1の切欠き部8
に填まり合う。そして、貫通穴12,12からはコネク
タホルダの位置決め部4,4が突出する。コネクタホル
ダ1がコネクタ10を抱え込んだような状態で、コネク
タホルダの位置決め部4,4の先端をブラケット30の
円形穴31,31に差し込む。すると、コネクタホルダ
の平板部6,6の先端爪部7,7がブラケット30の角
穴32,32に填まり込み、爪部7,7のあごがブラケ
ット30の壁面に引っ掛かって、コネクタ10がコネク
タホルダ1を介してブラケット30に装着される(図3
(a)参照)。このとき、コネクタ10のハーネス保持
部16がブラケット30の切欠き部33に填まり込むこ
とは言うまでもない。
【0029】コネクタホルダ1の位置決め部4,4とブ
ラケット30の円形穴31,31は、両者で位置決め部
材を構成し、コネクタホルダ1とブラケット30の機構
的な位置決めを行う。また、位置決め部4,4は軸3,
3よりも小径で先端が尖っていることから、コネクタを
保持するための保持部である軸3,3をコネクタ10の
貫通穴12,12に挿入する際の導入部材の役目を果た
すことができ、容易にコネクタホルダ1の軸3,3を貫
通穴12,12に挿入できる。
【0030】次に、図2は、コネクタホルダ1により固
定側コネクタをブラケットに取り付ける様子を示す分解
斜視図である。図2に示すコネクタホルダ1は図1のも
のと全く同じものである。また、固定側コネクタ10B
も基本的には図1の遊動側コネクタ10と同様である。
固定側コネクタ10Bと遊動側コネクタ10で異なる部
分は、固定側コネクタ10Bの貫通穴12bの径が遊動
側の貫通穴12よりも小さいことである。すなわち、本
実施形態では、固定側コネクタ10Bの貫通穴12b,
12bの径はコネクタホルダ1の軸3,3の径とほぼ等
しく、固定側コネクタ10Bをホルダ1によって保持し
た時に、軸3,3が貫通穴12b,12bにぴったり填
まり込んでコネクタ10Bが固定的に保持されることで
ある。遊動側のコネクタ10においては、コネクタホル
ダ1によってコネクタが遊動的に(僅かに移動できるよ
うに)保持される。
【0031】なお、コネクタのハーネス保持部16の形
状から判るように、図1に示すコネクタ10を180度
回転させると図2におけるコネクタ10Bと同じ位置関
係となる。また、図1においては、コネクタ10の接続
部13の上辺部にあるピン14が、180度回転した図
2のコネクタ10Bでは接続部13の下辺部に位置し、
図1では接続部13の下辺部にある(図では見えない)
受け穴15が、図2では接続部13の上辺部に位置して
いる。遊動側コネクタ10と固定側コネクタ10Bとを
接続する時、各コネクタのピン14,14が相手側コネ
クタの受け穴15,15に嵌合する。
【0032】図2におけるブラケット30Bも、基本的
には図1に示すブラケット30と同様であり、ただ、切
欠き部33の形状が異なるだけである。図1及び図2に
おける符号40,41は、それぞれハーネスコネクタと
ハーネス(平ケーブル)である。仮に遊動側コネクタ1
0を本体装置側に装着し、固定側コネクタ10Bを本体
装置に着脱可能なユニットに装着するとするならば、図
1におけるハーネス41は本体装置の電装部から伸びる
ものであり、図2におけるハーネス41はユニットの電
気的負荷に接続されるものである。ハーネスコネクタ4
0は各コネクタのハーネス保持部16の受棚17,18
に差し込まれ、受棚17,18の奥にある図示しない接
続部に接続される。これにより、各ハーネス41はハー
ネスコネクタ40を介して各コネクタに接続されて保持
される。そして、遊動側コネクタ10と固定側コネクタ
10Bとを接続することによって、本体装置の電装部と
ユニットの負荷とが電気的に接続される。
【0033】図3は、遊動側コネクタ10及び固定側コ
ネクタ10Bがコネクタホルダ1を介してそれぞれブラ
ケット30及び30Bに装着された状態を示すものであ
る。図3(a)は遊動側を図3(b)は固定側を示して
いる。
【0034】図3(a)において、遊動側コネクタ10
の基部11に設けられた貫通穴12,12(図1参照)
にコネクタホルダ1の軸3,3が挿入され、位置決め部
4,4がブラケット30の円形穴31,31(図1参
照)から突き出ている。このとき、コネクタホルダ1の
両端部にある平板部6,6の先端爪部7,7がブラケッ
ト30の角穴32,32(図1参照)に入り込み、爪部
7,7のあごがブラケット30の壁面(板面)に掛かっ
て抜け止めされる。これにより、遊動側コネクタ10
は、コネクタホルダ1を介してブラケット30に装着さ
れる。
【0035】前述したように、遊動側コネクタ10の貫
通穴12,12の径はコネクタホルダ1の軸3,3より
も大きく、所定の遊びを有する大きさとされている。そ
のため、コネクタホルダ1を介してブラケット30に装
着された遊動側コネクタ10は、ブラケット30と平行
な面内で任意の方向に僅かに移動することが可能に保持
されている。なお、コネクタ10の接続部13がコネク
タホルダ1の切欠き部8の中で、又、コネクタ10のハ
ーネス保持部16がブラケット30の切欠き部33の中
で、夫々移動できるように各部の大きさが形成されてい
る。したがって、コネクタホルダ1により遊動可能に保
持されたコネクタ10の移動を接続部13及びハーネス
保持部16が妨げることはない。
【0036】他方、図3(b)において、固定側コネク
タ10Bの基部11に設けられた貫通穴12b,12b
(図2参照)にコネクタホルダ1の軸3,3が挿入さ
れ、位置決め部4,4がブラケット30Bの円形穴3
1,31(図2参照)から突き出ている。遊動側と同
様、コネクタホルダ1の爪部7,7のあごがブラケット
30Bの壁面(板面)に掛かって抜け止めされる。固定
側においては、貫通穴12b,12bの径はコネクタホ
ルダ1の軸3,3とほぼ同じであり、コネクタホルダ1
を介してブラケット30Bに装着された固定側コネクタ
10は固定的に保持される。
【0037】このように、コネクタホルダ1によって夫
々ブラケット30とブラケット30Bに装着されるコネ
クタ10及び10Bは、一方の固定側コネクタ10Bが
固定的に保持され、他方の遊動側コネクタ10が遊動的
に保持されている。各コネクタの接続面には、夫々ピン
14,14とそれに対応する受け穴15,15とが設け
られ、両コネクタが接続されるときにピン14,14と
受け穴15,15とが嵌合する。前述の如く、固定側コ
ネクタ10Bはブラケット30Bに固定的に装着されて
いるが、遊動側コネクタ10はブラケット30に遊動的
に装着されている。
【0038】したがって、例えば画像形成装置の本体に
遊動側コネクタ10を装着し、その本体に着脱されるユ
ニット(例えば排紙ユニット)に固定側コネクタ10B
を装着したとすると、各コネクタは本体装置及びユニッ
トに所定の精度で位置決めして設けられる。これによ
り、ユニットを本体装置の定められた位置に装着する
時、遊動側コネクタ10が固定側コネクタ10Bの位置
に倣って多少移動することができ、これによって、コネ
クタ同士の厳密な位置決め精度を要求されずに接続が可
能となる。そのため、例えば画像形成装置等において、
部品の精度や組み立て精度に過剰に高い精度を要求され
ない。
【0039】図4は、遊動側コネクタ10及び固定側コ
ネクタ10Bの接続面を示す正面図である。この図は、
図3を(a),(b)の中間で折り曲げた(水平線で折
った)時に両コネクタの接続面が見える状態で示したも
のである。したがって、図4(b)の固定側コネクタ1
0Bの接続面は上下関係が逆になっている。
【0040】図4に示すように、各コネクタ10及び1
0Bには、夫々ピン14,14と受け穴15,15とが
設けられている。各コネクタを対向させて接続すると
き、各々のピン14,14が受け穴15,15に嵌合す
る。また、遊動側コネクタ10には接点19が設けら
れ、それに対応して固定側コネクタ10Bに接点19b
が設けられている。さらに、遊動側コネクタ10には接
点20が設けられ、それに対応して固定側コネクタ10
Bに接点20bが設けられている。両コネクタを対向さ
せて接続すると、接点19が接点19bに、接点20が
接点20bに接続され、両コネクタ間で電気的な接続が
行われる。
【0041】図5は、遊動側コネクタ10と固定側コネ
クタ10Bが完全に接続された状態を示す平面図であ
る。遊動側コネクタ10が装着されたブラケット30を
本体装置側、固定側コネクタ10Bが装着されたブラケ
ット30Bをユニット側とすると、本体装置にユニット
が装着されて両者が各コネクタ10,10Bにより電気
的に接続された状態である。この図では、各コネクタに
ハーネス41が接続されている。各ハーネスは、図1,
2に示すように、ハーネスコネクタ40によりハーネス
保持部16に保持される。これらのハーネス41(及び
ハーネスコネクタ40)は、コネクタ10,10Bの抜
き差しには関係無く、一度セットされたらそのまま維持
されるものである。
【0042】また、図6に示すように、遊動側及び固定
側のコネクタ10,10Bにおいて、貫通穴12,12
及び12b,12bの中心を結ぶ線からコネクタの接点
19,20及び19b、20bのハウジングの外側まで
の距離をa,bとする。そして、図7に示すように、コ
ネクタホルダ1の軸3,3の中心を結ぶ線から切欠き部
8の底部までの距離をcとする。
【0043】このとき、cがa又はbのどちらかよりも
小さい場合にはコネクタ10,10Bをコネクタホルダ
1に取り付ける向きが限定されることになる。仮に、a
>c,b<cの場合には、コネクタのb側(距離bの
側)をコネクタホルダ1の切欠き部8に嵌め込んで取り
付けることができるが、コネクタのa側(距離aの側)
はホルダ1の切欠き部8に収まらず、コネクタをホルダ
に取り付けることができない。したがって、取り付ける
向きが限定されてしまう。
【0044】しかし、本実施形態では、a<cかつb<
cに設定することにより、コネクタ10,10Bをどち
らの向きでもコネクタホルダ1に取り付けることがで
き、逆にいえば、コネクタホルダ1の向きがどちらでも
コネクタ10,10Bを保持することができ、ホルダを
上下の逆ということがなく何れの方向でも使用すること
ができる。このため、画像形成装置および画像形成装置
に装着されるユニットまたはオプション装置等にコネク
タを取り付ける際に、コネクタホルダの上下の向きに特
に注意を払う必要がなく、作業効率を向上させることが
できる。
【0045】図8は、画像形成装置のオプションユニッ
トであるシート処理装置50に固定側コネクタ10Bが
設けられた例を示す斜視図である。このシート処理装置
50は、後述する画像形成装置本体の所定のセット位置
に装着され、固定側コネクタ10Bが遊動側コネクタ1
0に接続される。もちろん、本体装置に固定側コネクタ
10Bを設け、ユニット側に遊動側コネクタ10を設け
ても良い。
【0046】ところで、本実施形態におけるコネクタホ
ルダ1は、樹脂、例えばポリアセタール等のエンジニア
リング・プラスチックなどによる一体成型品である。こ
のため、製造が容易で低コストである。また、一体成型
なので形状的精度が確保でき、例えば、軸3,3と平板
部6,6及び爪部7,7などの形状・位置関係の精度が
良い。
【0047】また、コネクタホルダ1の基板2から
「U」字形部5,5を形成して平板部6,6を設けてい
るので、「U」字形部5,5が弾性変形することがで
き、平板部6,6及び爪部7,7が変位することがで
き、また、その変位から当初位置に戻ることができる。
そのため、コネクタホルダ1をブラケット10又は10
Bにセットする時、「U」字形部5,5が弾性変形して
爪部7,7を容易にブラケットの穴に挿入できる。ま
た、爪部7,7がブラケットの穴から突出した後、当初
位置に戻ろうとする習性によって、爪部7,7のアゴが
ブラケットの板面に引っ掛かり、コネクタホルダ1が安
定してブラケットに保持される。
【0048】さらに、コネクタ10,10B及びコネク
タホルダ1をブラケット30,30Bから取り外す際、
手で平板部6,6(係合解除部)をつまむか指で外側か
ら押してやれば、「U」字形部5,5が弾性変形して爪
部7,7が容易にブラケットから外れる。したがって、
従来のコネクタホルダのようにドライバ等を用いて固定
部をこじる必要がなく、また、ネジを緩める作業も伴わ
ない。そのため、コネクタの取り外し、コネクタとホル
ダの分解が容易であり、メンテナンスの作業性を高める
ことができる。また、リサイクル時の分解・取り外し作
業も容易なことから、リサイクル性を高めることができ
る。
【0049】その上、本実施形態のコネクタホルダ1
は、コネクタを保持するための保持部材である軸3,3
の同軸上に位置決め部4,4を設けたので、保持部材と
は別位置に位置決め部材を設ける必要がなく、コネクタ
ホルダを小型化することができ、小スペースの点で有利
である。また、コネクタの位置的な取付精度を高めるこ
とができる。
【0050】また、本実施形態のコネクタホルダ1は、
位置決め部材である位置決め部4,4の先端が、固定部
材である爪部7,7の先端よりも前に位置するよう(位
置決め部4,4の先端が爪部7,7よりも先にブラケッ
トの穴に入るよう)、軸3,3と位置決め部4,4の長
さ、及び、平板部6,6と爪部7,7の大きさが設定さ
れているので、コネクタホルダ1によりコネクタ10又
は10Bをブラケット30又は30Bに取り付ける際、
先に位置決め部材である位置決め部4,4と円形穴3
1,31とが嵌合してホルダの定位置が決定され、その
状態で固定部としての爪部7,7がブラケットの角穴3
2,32にスムーズに入り込むことができる。このた
め、コネクタ装着時の作業性を良好にすることができ
る。
【0051】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。図9に示すコネクタホルダ21において、四角い
枠型の基板22から軸3,3(保持部)が突出して設け
られている。軸3,3の先端には、軸3,3よりも小径
の位置決め部(導入部)4,4が設けられている。ま
た、軸3,3の両側から外方に向かって「U」字形部の
弾性変形部が形成され、その弾性変形部に続いて平板部
が設けられ、さらに、その平板部の先端に爪部7,7
(固定部)が形成されていることは前記実施形態のコネ
クタホルダ1と同様である。図9では符号を付さない
「U」字形の弾性変形部(5,5)及び平板部(6,
6)については図1を参照されたい。前記実施形態のコ
ネクタホルダ1と異なる点は、基板22が切欠き部8を
取り囲んで四角い枠型に形成されていることである。
【0052】そして、本実施形態のコネクタホルダ21
では、両側の軸3,3の中心を結ぶ線CLに対して、弾
性変形部(5,5)から爪部7,7までの固定部(コネ
クタホルダ21をブラケット30,30Bに固定するた
めの固定部)と、切欠き部8とが対称形に設けられてい
る。また、切欠き部8の高さdは、コネクタ10,10
Bにおける距離a,b(図6)の和よりも大きく形成し
てある。なお、本実施形態では中心線CLに対して切欠
き部8が対称形であるので、中心線CLから切欠き部8
の上辺または下辺までの距離は共に等しく、d/2であ
り、中心線CLから切欠き部8の上辺または下辺までの
距離がそれぞれコネクタ10,10Bにおける距離a,
bよりも大きい。
【0053】したがって、コネクタホルダ21の上下の
向きをどちらにしても(コネクタホルダ21が図9の向
きでも、図9とは180度回転させた向きでも)、コネ
クタ10,10Bを保持することができ、上下の向きを
気にせずに取り付け作業を行うことができる。
【0054】さらに、本実施形態のコネクタホルダ21
では、基板22が切欠き部8を囲んで連続している枠型
の形状であるので、ホルダの強度を向上させることがで
きる。
【0055】図10は、コネクタホルダのさらに他の実
施形態を示すものである。この図に示すコネクタホルダ
51は、図1及び図9に示す前記各実施形態のコネクタ
ホルダ1及び21とは、コネクタホルダ両側にある
「U」字形部5(図1参照)から外側の部分が異なって
いるだけで、それ以外の構成は同様であるので、重複す
る部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ説明す
る。なお、コネクタホルダ51における「U」字形部5
から外側の構成は、コネクタホルダの左右両側に設けら
れており、且つ、左右対称形であるので、片側のみ図示
及び説明する。
【0056】図10に示すように、本実施形態のコネク
タホルダ51では、「U」字形部5に続く平板部56
が、保持部である軸3(図1参照)に平行ではなく、外
側に角度αだけ開いて設けられている。また、平板部5
6の先端に設けられた爪部57(固定部)は、前記各実
施形態のコネクタホルダ1及び21とは異なり、3段の
顎部を有している。そして、爪部57の先端部斜面であ
る57hは、平板部56の延長線から角度βだけ後退し
て形成されている。さらに、「U」字形部5と平板部5
6の境界部分の外側にはギザギザ形状の指掛部52が形
成されている。
【0057】本実施形態のコネクタホルダ51では平板
部56が外側に角度αだけ開いて設けられているが、
「U」字形部5が弾性変形部として設けられているの
で、コネクタホルダ51をブラケット30(図1,3参
照)に取付ける際に、両側の指掛部52をつまんで外側
から押すことによって平板部56を容易に内側に移動さ
せ、爪部57をブラケット30の穴32にはめ込むこと
ができる。その際、爪部57の先端が上述のように角度
βだけ後退しているので、爪部57をブラケット30の
穴32に入れ易い構成となっている。取り外す際も同様
に、両側の指掛部52をつまんで外側から押すことによ
って容易に爪部57をブラケット30の穴32から外す
ことができる。
【0058】図11は、本実施形態のコネクタホルダ5
1をブラケットに取り付けた様子を示すもので、ブラケ
ットの厚みがそれぞれ異なるものにコネクタホルダ51
を装着した様子が図11(a),(b),(c)に示さ
れている。
【0059】図11(a)に示すブラケット30−1は
厚さt1であり、図11(b)に示すブラケット30−
2は厚さt2であり、図11(c)に示すブラケット3
0−3は厚さt3である。各ブラケットの厚さはt1<
t2<t3となっている。
【0060】図11(a)に示すように、ブラケット3
0−1にコネクタホルダ51を装着した場合、爪部57
の3段の顎のうちの一番内側の顎部57cがブラケット
30−1の壁面に嵌合して、コネクタホルダ51がブラ
ケット30−1に保持される。また、図11(b)に示
すように、ブラケット30−2にコネクタホルダ51を
装着した場合、爪部57の3段の顎のうちの真中の顎部
57bがブラケット30−2の壁面に嵌合して、コネク
タホルダ51がブラケット30−2に保持される。さら
に、図11(c)に示すように、ブラケット30−3に
コネクタホルダ51を装着した場合、爪部57の3段の
顎のうちの一番外側の顎部57aがブラケット30−3
の壁面に嵌合して、コネクタホルダ51がブラケット3
0−3に保持される。
【0061】本実施形態のコネクタホルダ51では、上
述したように、平板部56が外側に角度αだけ開いて設
けられており、「U」字形部5の有する弾性により、コ
ネクタホルダ51の爪部57をブラケット30の穴32
にはめ込む際に平板部56を内側に押して装着した後、
平板部56が外側に戻ろうとする力が作用し、また、爪
部57に複数段の(実施形態では3段の)顎部57a〜
cが設けられていることにより、ブラケット30の厚み
が異なる場合でも、いずれかの顎部がブラケット30の
壁面に嵌合してコネクタホルダ51がブラケット30に
確実に保持される。なお、図11から判るように、3段
の顎部57a〜cの幅は先端部の顎ほど幅が広く、外側
(図11において左側、図示しない反対側の爪部におい
ては右側)に出ている部分が大きくなっている。このた
め、「U」字形部5の有する弾性により平板部56が外
側に戻ろうとすることによって、ブラケット30の厚み
が異なる場合でもいずれかの顎部がブラケット30の壁
面に嵌合するように構成されている。ブラケットの厚み
の違いに、より広範に対応させる場合には、爪部57に
設ける顎部の段数を多くしてやれば良い。
【0062】コネクタホルダ51をブラケット30から
取り外す場合は、上述したように、両側の指掛部52を
つまんで外側から押すことによって容易に爪部57をブ
ラケット30の穴32から外すことができる。ここで、
爪部57の大きさ(顎部の大きさ)とブラケットの穴3
2の穴の大きさの関係は、平板部56を内側に押したと
きに顎部57aがブラケット30の壁面から外れる大き
さに設定されていることは言うまでもない。
【0063】このように、本実施形態のコネクタホルダ
51は、厚さの異なるブラケットの場合でもコネクタを
確実にブラケット30に保持することができる。そし
て、マイナスドライバなどの工具を用いることなく、容
易にブラケットから取り外すことができる。なお、コネ
クタホルダ51を樹脂で一体成形とすることにより、部
材成形時の効率が良く、又コネクタホルダ各部の位置精
度も容易に確保することができる。樹脂材としては、ポ
リアミド、POM、ABS樹脂等の一般的な樹脂材を使
用することができる。また、指掛部52を設けずとも、
平板部56を押す又はつまむことによってコネクタホル
ダ51をブラケットに脱着することができる。
【0064】図12は、ブラケットの別例を示す部分断
面図である。図12(a)に示すブラケット30−4
は、穴部32のコネクタ面側の外側角部に傾斜部32a
が設けられている。また、図12(b)に示すブラケッ
ト30−5は、穴部32のコネクタ面側の外側角部に弧
状部32bが設けられている。また、図12(c)に示
すブラケット30−6にも、コネクタ面側の外側角部に
弧状部32cが設けられている。
【0065】このように、ブラケットのコネクタ10,
10Bが装着される側で、穴部32の外側(コネクタホ
ルダの固定部である爪部7または爪部57の顎部と当接
する側)角部に傾斜部または弧状部を設けることによ
り、コネクタホルダ1,51をブラケットに装着する際
に、爪部7,57がブラケットの穴部32に入りやすく
なり、組み付け作業が容易となる。
【0066】なお、傾斜部32aの角度は適宜設定する
ことができる。また、弧状部32b及び32cとして
は、円弧断面あるいはその他の適度な丸みを帯びた形状
であれば良い。
【0067】傾斜部32aを有するブラケット30−4
は、例えば板金製とすることができる。その場合の傾斜
部32aの形成は、図11(a)のブラケット30−1
における角穴32に対し、傾斜部を設ける部分に斜面を
有する型を押し当てる型押し加工により形成することが
できる。あるいは、穴部32を抜く際に、抜き方向を選
択することで傾斜部に相当する面が加工時のせん断面と
なるようにすることで形成することができる。板金の抜
き加工時には、ポンチが進入する側がせん断面(ダレ
面)、反対側が破断面(バリの出る面)となるので、爪
部7,57の顎部が進入する側をせん断面に選べば、適
度な丸みのついた形状とすることができる。
【0068】弧状部32b,32cを有するブラケット
30−5及び30−6は、例えば樹脂製とすることがで
きる。その場合、弧状部32b,32cは、成型の型に
より形成することができる。
【0069】コネクタ及びコネクタホルダが装着される
ブラケットの角穴32に傾斜部32a又は弧状部32
b,32cを設けることでコネクタホルダの爪部の挿入
を容易にすることは、本実施形態のコネクタホルダ51
に限らず、前述したコネクタホルダ1,21及び後述す
るコネクタホルダ61,71,81のいずれにも有効で
あり、他の実施形態における各ブラケットに適用できる
ものである。
【0070】次に、本願請求項5の発明に係る実施形態
について説明する。図13は、その実施形態のコネクタ
ホルダ61により遊動側コネクタ10をブラケット30
Cに取り付ける様子を示す分解斜視図である。この図に
おいて、遊動側コネクタ10は図1に示すものと全く同
じものであるので説明を省略する。また、ブラケット3
0Cは、コネクタ10の貫通穴12,12に対応する位
置(ブラケットのコネクタ側の板面)に位置決め用の突
起34,34が設けられていること以外は図1のブラケ
ット30と同様であるので重複する説明を省略する。
【0071】そして、本実施形態のコネクタホルダ61
は、ホルダの基板2上に軸3,3及びその先端にある位
置決め部4,4(それぞれ図1参照)が設けられていな
いことと、「U」字形部5,5と爪部7,7の間の平板
部6,6にギザギザ状の指掛け部9,9が設けられてい
ること以外は図1のコネクタホルダ1と同様であるので
重複する説明を省略する。
【0072】なお、ブラケット30Cに設けられた円柱
状突起34,34の径は、遊動側コネクタ10の貫通穴
12,12の径よりも若干小径に設けられており、後述
するようにコネクタ10をブラケット30Cに装着した
ときに、両者の間に遊びができるように構成されてい
る。
【0073】さて、本実施形態において、コネクタ10
をブラケット30Cに取り付けるには、図においてブラ
ケット30Cの右側(ハーネス41がある側を装置内部
側とすると、装置外部側)からハーネス保持部16をブ
ラケットの切欠き部33に嵌め込み、コネクタの貫通穴
12,12をブラケット30Cの突起34,34に嵌合
させる。そして、ホルダ61の切欠き部8をコネクタの
接続部13に填め込んでホルダの爪部7,7をブラケッ
ト30Cの角穴32,32に入り込ませる。これによ
り、コネクタ10がホルダ61を介してブラケット30
Cに装着されて保持される。
【0074】図14は、コネクタホルダ61により固定
側コネクタ10Bをブラケット30Dに取り付ける様子
を示す分解斜視図である。図14に示すコネクタホルダ
61は図13のものと全く同じものである。また、固定
側コネクタ10Bは図2のものと全く同じものである。
そして、ブラケット30Dは、コネクタ10Bの貫通穴
12b,12bに対応する位置(ブラケットのコネクタ
側の板面)に位置決め用の突起34,34が設けられて
いること以外は図2のブラケット30Bと同様である。
突起34,34は、図13のブラケット30Cに設けら
れたものと同じである。なお、コネクタ10Bの貫通穴
12b,12bの径は、ブラケット30Dに設けられた
円柱状突起34,34の径とほぼ等しく、コネクタ10
Bをブラケット30Dに装着したときに、両者が隙間な
く嵌合するように構成されている。
【0075】図15は、遊動側コネクタ10及び固定側
コネクタ10Bがコネクタホルダ61を介してそれぞれ
ブラケット30C及び30Dに装着された状態を示すも
のである。図15(a)は遊動側を図15(b)は固定
側を示している。
【0076】図15(a)において、ブラケット30C
に設けられた突起34,34に遊動側コネクタ10の貫
通穴12,12(図13参照)が填め込まれている。こ
のとき、コネクタホルダ1の両端部にある平板部6,6
の先端爪部7,7がブラケット30Cの角穴32,32
(図13参照)に入り込み、爪部7,7のあごがブラケ
ット30Cの壁面(板面)に掛かって抜け止めされる。
これにより、遊動側コネクタ10は、コネクタホルダ6
1を介してブラケット30Cに装着される。
【0077】前述したように、遊動側コネクタ10の貫
通穴12,12の径はブラケット30Cの突起34,3
4よりも大きく、所定の遊びを有する大きさとされてい
る。そのため、コネクタホルダ61を介してブラケット
30Cに装着された遊動側コネクタ10は、ブラケット
30Cと平行な面内で任意の方向に僅かに移動すること
が可能に保持されている。
【0078】他方、図15(b)において、ブラケット
30Dに設けられた突起34,34に固定側コネクタ1
0Bの基部11に設けられた貫通穴12b,12b(図
14参照)が填め込まれている。遊動側と同様、コネク
タホルダ61の爪部7,7のあごがブラケット30Dの
壁面(板面)に掛かって抜け止めされる。固定側におい
ては、貫通穴12b,12bの径はブラケット30Dの
突起34,34とほぼ同じであり、コネクタホルダ61
を介してブラケット30Dに装着された固定側コネクタ
10は固定的に保持される。
【0079】このように、コネクタホルダ61によって
夫々ブラケット30Cとブラケット30Dに装着される
コネクタ10及び10Bは、一方の固定側コネクタ10
Bが固定的に保持され、他方の遊動側コネクタ10が遊
動的に保持されている。
【0080】したがって、例えば画像形成装置の本体に
遊動側コネクタ10を装着し、その本体に着脱されるユ
ニット(例えば排紙ユニット)に固定側コネクタ10B
を装着したとすると、各コネクタは本体装置及びユニッ
トに所定の精度で位置決めして設けられる。これによ
り、ユニットを本体装置の定められた位置に装着する
時、遊動側コネクタ10が固定側コネクタ10Bの位置
に倣って多少移動することができ、これによって、コネ
クタ同士の厳密な位置決め精度を要求されずに接続が可
能となる。そのため、例えば画像形成装置等において、
部品の精度や組み立て精度に過剰に高い精度を要求され
ない。
【0081】図16は、遊動側コネクタ10と固定側コ
ネクタ10Bが完全に接続された状態を示す平面図であ
る。遊動側コネクタ10が装着されたブラケット30C
を本体装置側、固定側コネクタ10Bが装着されたブラ
ケット30Dをユニット側とすると、本体装置にユニッ
トが装着されて両者が各コネクタ10,10Bにより電
気的に接続された状態である。この図では、各コネクタ
にハーネス41が接続されている。各ハーネスは、図1
3,14に示すように、ハーネスコネクタ40によりハ
ーネス保持部16に保持される。これらのハーネス41
(及びハーネスコネクタ40)は、コネクタ10,10
Bの抜き差しには関係無く、一度セットされたらそのま
ま維持されるものである。
【0082】ところで、本実施形態のコネクタホルダ6
1では、平板部6,6の中途に指掛け部9,9が設けて
ある。コネクタ10,10B及びコネクタホルダ61を
ブラケット30C,30Dから取り外す際は、手で指掛
け部9,9をつまむか指で外側から押してやれば、
「U」字形部5,5が弾性変形して爪部7,7が容易に
ブラケットから外れる。指掛け部9,9は、弾性変形部
5,5の変形を助け、爪部7,7をブラケットの穴3
2,32から容易に取り外すための変形補助部である。
なお、コネクタホルダ61に指掛け部9,9を設けない
場合でも平板部6,6をつまむか指で外側から押すこと
によってコネクタホルダをブラケットから取り外すこと
ができる。
【0083】このように、従来のコネクタホルダのよう
にドライバ等を用いて固定部をこじる必要がなく、ま
た、ネジを緩める作業も伴わない。そのため、コネクタ
の取り外し、コネクタとホルダの分解が容易であり、メ
ンテナンスの作業性を高めることができる。また、リサ
イクル時の分解・取り外し作業も容易なことから、リサ
イクル性を高めることができる。
【0084】図17は、本実施形態のコネクタホルダ6
1の正面図である。この図に示すように、コネクタホル
ダ61の爪部7,7の中心を結ぶ線から切欠き部8の底
部までの距離をcとする。そして、この距離cが遊動側
及び固定側のコネクタ10,10Bにおける距離a,b
(図6参照)のどちらかよりも小さい場合にはコネクタ
10,10Bをコネクタホルダ61に取り付ける向きが
限定されることになる。しかし、本実施形態では、a<
cかつb<cに設定することにより、コネクタ10,1
0Bをどちらの向きでもコネクタホルダ61に取り付け
ることができ、逆にいえば、コネクタホルダ61の向き
がどちらでもコネクタ10,10Bを保持することがで
き、ホルダを上下の逆ということがなく何れの方向でも
使用することができる。このため、画像形成装置および
画像形成装置に装着されるユニットまたはオプション装
置等にコネクタを取り付ける際に、コネクタホルダの上
下の向きに特に注意を払う必要がなく、作業効率を向上
させることができる。
【0085】図18は、コネクタホルダの別例を示す正
面図である。このコネクタホルダ71は、コネクタホル
ダ61と同様にブラケット30C,30D(図13,1
4)と組み合わせて用いられる。
【0086】図18に示すコネクタホルダ71は、四角
い枠型の基板72に軸3,3が設けられていないこと以
外は、図9に示すホルダ21と同様である。このコネク
タホルダ71が図16のコネクタホルダ61と異なる点
は、基板72が切欠き部8を取り囲んで四角い枠型に形
成されていることである。コネクタホルダ71によりコ
ネクタ10,10Bをブラケット30C,30Dに装着
して保持する作用は前記コネクタホルダ61と同様であ
るので説明を省略する。
【0087】また、コネクタホルダ71の上下の向きを
どちらにしても(コネクタホルダ71が図17の向きで
も、図17とは180度回転させた向きでも)、コネク
タ10,10Bを保持することができ、上下の向きを気
にせずに取り付け作業を行うことができることは、図9
に示すホルダ21と同様である。さらに、コネクタホル
ダ71では、基板72が切欠き部8を囲んで連続してい
る枠型の形状であるので、ホルダの強度を向上させるこ
とができることも、図9に示すホルダ21と同様であ
る。
【0088】次に、本願請求項5の発明に係る他の実施
形態について説明する。図19は、その実施形態のコネ
クタホルダ81を示す斜視図である。また、図20は、
そのコネクタホルダ81と組み合わせて使用されるブラ
ケット30Eと、遊動側コネクタ10を示す斜視図であ
る。
【0089】図19に示すように、コネクタホルダ81
には、基板2に円柱状の突起部82,82が設けてあ
る。これ以外の構成は、図13に示すコネクタホルダ6
1と同様である。また、図20に示すように、ブラケッ
ト30Eには円柱状の軸部35,35が設けてある。軸
部35,35の高さはコネクタ10の貫通穴12,12
の長さよりも若干小さい程度である。また、軸部35,
35の径はコネクタ10の貫通穴12,12の径よりも
若干小さく、貫通穴12,12に軸部35,35が挿入
された際に適度な遊びを有するように構成されている。
【0090】そして、図13のブラケット30Cとブラ
ケット30Eを比べて、軸部35,35の高さが突起3
4,34よりも大きいこと以外は、ブラケット30Cと
ブラケット30Eは同様である。軸部35,35の径と
突起34,34の径は同じである。なお、図20には図
示されていないが、ブラケット30Eの軸部35,35
の先端面には、コネクタホルダ81の突起部82,82
が嵌合する穴部(図21参照)が設けてある。
【0091】固定側コネクタ10B(図14参照)を装
着するためのコネクタホルダは、遊動側と全く同じコネ
クタホルダ81(図19)を使用する。また、固定側コ
ネクタ10Bを装着するためのブラケットとしては、図
21に示されているブラケット30Fを使用する。この
ブラケット30Fは、図14のブラケット30Dにおい
て、位置決め用突起34,34の代わりに図20のブラ
ケット30Dの軸部35,35と同じものを設けたもの
である。
【0092】図21は、遊動側コネクタ10及び固定側
コネクタ10Bがコネクタホルダ81を介してそれぞれ
ブラケット30E及び30Fに装着された状態を示すも
のである。図21(a)は遊動側を図21(b)は固定
側を示している。
【0093】図21(a)において、ブラケット30E
に設けられた軸部35に遊動側コネクタ10の貫通穴1
2(図20参照)が填め込まれている。コネクタホルダ
81の両端部にある平板部6の先端爪部7がブラケット
30Eの角穴32(図20参照)に入り込み、爪部7の
あごがブラケット30Eの壁面(板面)に掛かって抜け
止めされる。これにより、遊動側コネクタ10は、コネ
クタホルダ81を介してブラケット30Eに装着され
る。前述したように、また、図からも判るように、遊動
側コネクタ10の貫通穴12の径はブラケット30Eの
軸部35の径よりも大きく、コネクタ10はコネクタホ
ルダ81とブラケット30Eとにより遊動的に保持され
る。
【0094】このとき、コネクタホルダ81の基板12
に設けられている突起部82(図19)が軸部35の先
端面に設けられた穴部(符号付さず)に嵌合して、コネ
クタホルダ81とブラケット30Eとの位置決めが行わ
れる。本実施形態では、コネクタホルダ81の突起部8
2とブラケット30Eの軸部35とにより両者の位置決
めが行われるので、ホルダとブラケットの位置決めがよ
り確実に行われる。
【0095】他方、図21(b)において、ブラケット
30Fに設けられた軸部35に固定側コネクタ10Bの
貫通穴12b(図14参照)が填め込まれている。遊動
側と同様、コネクタホルダ81の爪部7のあごがブラケ
ット30Fの壁面(板面)に掛かって抜け止めされる。
固定側においては、貫通穴12bの径はブラケット30
Fの軸部35とほぼ同じであり、コネクタホルダ81を
介してブラケット30Fに装着された固定側コネクタ1
0Bは固定的に保持される。
【0096】このように、コネクタホルダ81によって
夫々ブラケット30Eとブラケット30Fに装着される
コネクタ10及び10Bは、一方の固定側コネクタ10
Bが固定的に保持され、他方の遊動側コネクタ10が遊
動的に保持される。したがって、例えば画像形成装置の
本体に遊動側コネクタ10を装着し、その本体に着脱さ
れるユニット(例えば排紙ユニット)に固定側コネクタ
10Bを装着したとすると、各コネクタは本体装置及び
ユニットに所定の精度で位置決めして設けられる。これ
により、ユニットを本体装置の定められた位置に装着す
る時、遊動側コネクタ10が固定側コネクタ10Bの位
置に倣って多少移動することができ、これによって、コ
ネクタ同士の厳密な位置決め精度を要求されずに接続が
可能となる。そのため、例えば画像形成装置等におい
て、部品の精度や組み立て精度に過剰に高い精度を要求
されない。
【0097】なお、各ブラケットに設けた軸部35,3
5の形状は、本実施形態では円柱状としたが、必ずしも
円柱形状に限定されるものではなく、遊動側コネクタを
誘導的に固定側コネクタを固定的に保持できる形状及び
大きさであれば良い。
【0098】また、各ブラケットに設けた軸部35,3
5とコネクタホルダ81の突起部82,82との結合
(位置決め)は、本実施形態では軸部35,35側に穴
部(図示せず)を設け、その穴部に突起部82,82を
填め込むようにしているが、逆に、軸部35,35の先
端に突起部を設け、コネクタホルダ81に(又は突起部
82,82の先端に)穴部を設け、両者を嵌合させるよ
うにしても良い。
【0099】また、コネクタホルダ81に指掛け部9,
9を設けない場合でも平板部6,6をつまむか指で外側
から押すことによってコネクタホルダをブラケットから
取り外すことができる。
【0100】図22及び図23は、本発明に係るコネク
タホルダを備える画像形成装置の一実施形態を示すもの
で、それぞれ、図8に示すオプションユニットのシート
処理装置50を装着する前の状態(図22)、装着後の
状態(図23)を示すものである。
【0101】図22,23に示す画像形成装置100に
おいて、装置本体の略中央に画像形成部101が配置さ
れている。また、装置本体の最下部には給紙部2が設け
られている。この画像形成装置100では、必要に応じ
て給紙部2を積み重ねて増設することができる。画像形
成部101の上方には、胴内排紙空間104を隔てて画
像読取部103が配設されている。胴内排紙空間104
の底面が排紙トレイ105として形成され、画像形成さ
れた記録媒体(以下、用紙という)が排紙収納される。
【0102】画像形成部101では、ドラム状をした感
光体106の周囲に、感光体の表面に帯電処理を行う帯
電装置、画像情報を感光体表面にレーザ光で照射する露
光装置、感光体の表面に露光されて形成された静電潜像
を可視化する現像装置、感光体上で現像されたトナー像
を用紙に転写する転写装置、転写後感光体表面に残留す
るトナーを除去回収するクリーニング装置等がそれぞれ
配置されている。トナー像を得た用紙上のトナーを定着
処理する定着装置107が上記画像形成部101の下流
(用紙の搬送経路での下流)に配置されている。定着装
置を通過した用紙は排紙ローラ108により排紙収納部
104に排紙収納される。
【0103】給紙部102においては、給紙カセット1
09に未使用の用紙が収容されており、回動可能に支持
された底板が最上の用紙を給紙ローラ110に押しつけ
るようバネが加圧する。給紙ローラの回転により、最上
紙は給紙カセットから送り出され、レジストローラ11
1へと搬送される。レジストローラ111は用紙の搬送
を一時止め、感光体表面のトナー像と用紙の先端との位
置関係が所定の位置になるよう、タイミングをとって回
転が開始するよう制御される。
【0104】画像読取部103では、コンタクトガラス
上に載置される原稿(不図示)の読み取り走査を行うた
めに、原稿照明用光源とミラーよりなる読み取り走行体
が往復移動する。この読み取り走行体により走査された
画像情報は、レンズ群の後方に設置されているCCDに
画像信号として読み込まれる。この読み込まれた画像信
号は、デジタル化され画像処理される。画像処理された
信号に基づいて、露光装置のレーザダイオード(不図
示)の発光により感光体106の表面に静電潜像が形成
される。LDからの光信号は、公知ポリゴンミラーやレ
ンズを介して感光体に至る。図示していないが、読み取
り部3の上方に、原稿を自動的にコンタクトガラス上に
搬送する自動原稿搬送装置が取り付けられるようになっ
ている。
【0105】本実施形態の画像形成装置は、上述した如
く原稿を走査して読み取り、デジタル化して用紙に複写
する、いわゆるデジタル複写機としての機能の他に、図
示せぬ制御装置により原稿の画像情報を遠隔地と授受す
るファクシミリの機能や、コンピュータが扱う画像情報
を用紙上に印刷するいわゆるプリンタの機能を有する多
機能の画像形成装置である。どの機能によって形成され
た画像も排紙収納部104または後述するレシービング
トレイ114(図23)上に排出・収納される。排紙収
納部にスタックされた用紙は画像面が下面になった状態
であり、複写、ファクシミリ、プリンタで扱う原稿の処
理順が1ページから行われて印刷されても、排紙収納部
から取り出したとき、1ページ目が最上になっており、
改めてページを揃えるなどの作業から開放される。全体
斜視図である図24に示すように排紙収納部からの複写
・印刷物の取り出しは装置前面からできるし、用紙の補
給のための給紙カセット109の操作も装置前面からで
きる。
【0106】多機能の画像形成装置にあっては、複写印
刷物の排紙収納部が一箇所であることで不都合が生じる
ことがある。たとえば緊急を要するファクシミリによる
画像が他の複写印刷物に紛れ込んだり、画像形成装置が
多人数で使用されるケースでは、他人が複写・印刷物を
持ち去ったりすることが生じる。そのような不具合を鑑
みて画像形成装置本体の排紙収納部104とは別に第2
の排紙装置50を装着可能にしてある。
【0107】第2の排紙装置50(図8)を装着するた
めの内部カバー112が排紙収納部104内に設けてあ
る。また、レシービングトレイ114(図23)を差し
込むための凹部113も排紙収納部104内に設けてあ
る。
【0108】図23は、第2の排紙装置50を装着した
状態の画像形成装置100を示すものである。第2排紙
装置50の構成については後に詳しく述べるが、揺動可
能に支持された切替ガイドGがソレノイド115によっ
て両矢印のごとく切り替えられることにより用紙搬送方
向が排紙収納部104またはレシービングトレイ114
へ切り替えられる。
【0109】本実施形態では、第2の排紙装置50は、
画像形成装置本体の排紙ローラ108の下流に位置する
切り換えガイドGを矢印の方向に回動可能に支持してい
る。オペレータの指示により、特定の複写印刷物に対
し、排紙を第2の排紙装置に切り換えるかあらかじめ設
定される。排紙を第2の排紙装置50側にする設定にな
っている場合、用紙がレジストローラの停止・回転を制
御するためのセンサ(不図示)を通過するときの信号を
受け、切り換えガイドGを回動させるためのソレノイド
115が作動する。ソレノイド115とガイドGの間に
は連接部品が使用されており、第23図はソレノイド1
15が作動(吸引)している状態を示していて、用紙は
搬送路116を通過し、排紙ローラ117によって矢印
方向に排出されてレシービングトレイ114の上に画像
面を下向きにしてスタックされる。
【0110】ソレノイド115が作動していない時は後
述するスプリングにより切り換えガイドは図23の状態
から反時計方向に回動し排紙ローラ108から排出され
る用紙は排紙収納部105上にスタックされる。
【0111】図25は第2の排紙装置50の主要部を表
す分解斜視図である。搬送路116は搬送ガイド部材1
18と119によって構成されるが、この搬送路116
は、回動ピン120により両搬送ガイド部材118,1
19がそれぞれの軸支持部121,122で合体される
ことにより構成される。この合体はガイド部材119の
上下の軸支持部122の間にガイド部材118の上下の
軸支持部121が入り込み、それら軸支持部すべての穴
に回動ピン120が貫通され、かつ両搬送ガイド部材1
18,119の係合部123と124、125と126
が係合したときに構成される。
【0112】図22に示した画像形成装置本体にこの第
2の排紙装置50を組み込むには、図8に示すように両
搬送ガイド部材118,119を合体した(閉じた)状
態で、画像形成装置の正面(操作面)からセットする。
あらかじめ画像形成装置の小さなカバー(図24の6
0)と内部カバー112を取り外しておき、搬送ガイド
部材118の端部に有るガイドピン127の方から画像
形成装置本体に入れてゆく。カバー112を外すとブラ
ケットBK1が、カバー60を外すとブラケットBK3
(図26,27参照)が露出し、排紙装置50を受け入
れ可能の状態になる。
【0113】詳しくは、画像形成装置本体の奧側にはガ
イドピン127を受け入れる穴127Aを有したブラケ
ットBK1が、画像形成装置本体の手前側にはガイドピ
ン128(2本)を受け入れる穴及び固定用の雌ねじを
有するブラケットBK3がそれぞれ備えられている。排
紙装置50を押し切ったところで固定用ねじを穴129
から入れて本体に固定する。
【0114】ガイドピン127と128が相手の穴に挿
入される順番として、まず127が127Aに入り、そ
の後手前側のピン128がBK3の穴に入るよう、ピン
に長さが設定されている。ピンが少しそれぞれの穴に入
ったところでは、コネクタの接続はまだ成されないが、
接地用の導電性バネ130はブラケットBK1に接する
のが好ましい。このとき排紙装置50はすでにガイドピ
ンにより支えられているので、支えていた手は放しても
よい。次に排紙装置50を押し込むと、コネクタの電気
的接続がなされる。この電気的接続がされる前に接地が
なされていると、たとえスパークが出ても電気的ノイズ
の発生が抑えられる。本件の例では、ピン127も12
8も2本としてあるが、127は1本でもよい。その場
合穴127Aは丸穴1個でよい。
【0115】排紙装置50を画像形成装置本体にセット
した状態を図26に、搬送ガイド部材119を開いた状
態を図27に示す。図26,27ともにカバー131
(図25)の図示を省略している。図26にはレシービ
ングトレイに載置される用紙を仮想線で記入している。
【0116】ところで、図25において、搬送ガイド部
材118の上面には除電部材132を保持するための取
り付け部133,134が形成されている。除電部材1
32はその基板135に導電性のブラシや薄板等を保持
するもので、公知のものである。基板135には穴13
6,137が開けられており、前記取り付け部133,
134の先端部138,139に取り付けられる。一方
の取り付け部139には除電部材132の抜け止めと、
駆動モータMO等を支持する金属ブラケットBK2への
導通をはかるための導電性弾性部材140が取り付けら
れる。141が139に、142の欠き部が金属の軸1
43(金属ブラケットBK2)の端の段部に係合する。
金属ブラケットBK2には導電性バネ130がネジ止め
或いはカシメにより固定されている。
【0117】排紙装置50を本体に取り付けたとき、導
電性バネ130は、本体の部材BK1に当接し、除電部
材132と本体の部材であるブラケットBK1の間には
導通関係が成立する。従って排紙装置50から排出され
る用紙の帯電が除電され、レシービングトレイ114に
スタックされる。
【0118】搬送ガイド部材118の上面にはカバー1
31が取り付けられる。穴144からネジで搬送ガイド
部材118の図示されていないネジ穴に固定される。ガ
イドピン127が相手(画像形成装置本体側の部材であ
るブラケットBK1)の穴127Aにガイドされると
き、電気的信号等の授受するための接続用コネクタCN
2も画像形成装置本体側のコネクタCN1と接続され
る。
【0119】なお、図25においては、図の煩雑を避け
るためにコネクタCN1及びCN2は、コネクタとコネ
クタホルダとが一体的に描かれているが、より詳しくは
夫々のコネクタホルダによってコネクタCN1がブラケ
ットBK1にコネクタCN2がブラケットBK2に保持
されている。
【0120】レシービングトレイ114も画像形成装置
の正面(操作面)からセットする。画像形成装置本体の
奧側のカバー145に、レシービングトレイの一端を受
け入れる凹部113があり、そこに一端の部分114a
が挿入される(図26,27)。
【0121】レシービングトレイ114は排紙装置(用
紙の搬送部)50とは別体であり、単独でセットできる
ため、排紙装置(用紙の搬送部)50を組み込む時に手
で持っている必要がなく、扱いがし易い、またセットの
方向も同じであり、画像形成装置の横に回ったりせずに
容易にセットできる。
【0122】搬送ガイド部材118には用紙に直接接し
て用紙を案内する複数のリブ状のガイド146が一体に
形成されている。排紙ローラ117は端を軸受け(不図
示)で回転可能に支持されており、端部に歯車147を
有している。モータMOの出力軸の歯車148、アイド
ル歯車149により、排紙ローラ117は駆動される。
BK2には制御基板150が装着されている。また、搬
送ガイド部材118には開閉検知センサ151が配置さ
れている。
【0123】搬送ガイド部部材118は画像形成装置本
体に固定されるが、他方の搬送ガイド部材119は回動
ピン(軸)120を回動中心にして回動でき搬送路11
6が開放できる。開放するには搬送ガイド部材119の
手前にある指かけ部152をつまんで左の方向に引く。
開くと図27の状態となり、ジャムした用紙の除去や、
保守作業がやりやすくしてある。搬送ガイド部材119
が開放されているときは、突起153が開閉検知センサ
151から離れており、開閉検知センサ151の内部回
路が開き、モータMO等電装部品の作動を禁止すると共
に、適宜表示部(操作パネルやホストコンピュータの表
示部)に表示する。
【0124】搬送ガイド部材119には用紙を案内する
複数のリブ状のガイド154が一体に形成されている。
従動ローラ155は板バネとして機能するホルダ156
(図28)に回転可能に保持され、相手の排紙ローラ1
17に当接して用紙を搬送する。搬送ガイド部材119
の一端にあるソレノイド収納部157内にソレノイド1
15が取り付けられている。そのプランジャ158には
連接部品159が取り付けられている。引っ張りスプリ
ング160の一端はソレノイド収納部157の一部分に
支持されており、ストッパ161もソレノイド収納部1
57の一部分に当接する。そして、この連接部品159
の一端162は切り換えガイドGの一端のピン165
(図28)と係合する。
【0125】ガイド部材119を118側から見た斜視
図(図28)に示すように、切り換えガイドGは用紙をガ
イドする複数の爪部163が形成されている。両端の軸
164部分が搬送ガイド部材119の下部で軸支されて
いる。ピン165が連結部品159と共にソレノイド1
15のプランジャ158の往復動に連動することによ
り、切り換えガイドGが回動する。
【0126】搬送ガイド部材119に配置された用紙セ
ンサ166は、この第2の排紙装置に用紙が排出・スタ
ックされていることを検出する。そして表示部(図24
のL2)に表示する。なお同図でのL1は図23の排紙
収納部105上に用紙が在る時点灯する表示部である。
【0127】以上、コネクタホルダの使用例を排紙装置
と画像形成装置本体とで説明したが、給紙装置と画像形
成装置とを結合するところなどにも本願発明を適用する
ことができる。その他ユニット同志で電気的接続が必要
な、着脱ユニット、モジュールに適用することができ
る。着脱可能な定着装置に適用する場合は、コネクタホ
ルダの材質は耐熱性のある樹脂を使うのが望ましい。
【0128】また、本発明のコネクタホルダ及びこれを
備える画像形成装置を図示の各実施形態を例に上げて説
明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるもの
ではない。例えば、コネクタホルダ1に設けるコネクタ
保持部(軸3,3)は円筒形の軸に限らず、角形など任
意の形状とすることができる。その場合、遊動側コネク
タにおいては遊動的にコネクタを保持し、固定側コネク
タにおいては固定的にコネクタを保持する形状・大きさ
とする。また、本体装置とそれに着脱されるユニット
の、どちらに遊動側コネクタを装着し、どちらに固定側
コネクタを装着するかは限定されない。
【0129】さらに、コネクタホルダの両側の軸3,3
を結ぶ基板の形状は角型に限定されるものではない。例
えば、図7に示す第1実施形態のように切欠き部8が開
放された形態の場合には、基板2の形状を半円形または
半楕円形などに構成することができる。また、図9に示
す第2実施形態のように切欠き部8が囲まれた形態の場
合には、基板22の形状を円形または楕円形などに構成
することができる。これらの場合、切欠き部の形状を半
円形または半楕円形あるいは円形または楕円形とするこ
ともできる。要するに、コネクタホルダの基板と切欠き
部の形状は、コネクタを保持できる形状であれば良い。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコネクタ
ホルダによれば、段付きネジ等を使用せずに、簡単な構
成で安価に遊動側コネクタを遊動的に保持することがで
き、組み立て及び分解時の作業性に優れたコネクタホル
ダを提供することができる。
【0131】請求項2の構成により、ホルダの保持部
は、固定側コネクタに設けられた貫通穴に挿入されてコ
ネクタを固定的に保持するので、ネジを用いずに簡単な
構成で安価にコネクタを固定的に保持することができ、
組み立て及び分解時の作業性に優れたコネクタホルダを
提供することができる。
【0132】請求項3の構成により、ホルダの位置決め
部が保持部の先端に設けられているので、ホルダを小型
化することができ、また、コネクタを被装着部材に装着
する際の位置的な取付精度を確保することができる。
【0133】請求項4の構成により、ホルダの位置決め
部と固定部の大きさの設定により、コネクタを保持して
被装着部材に装着する際、位置決め部が固定部よりも先
に被装着部材に係合して位置決めすることができ、予め
ホルダの定位置が決まった状態で固定部を被装着部材に
容易に係合させることができる。
【0134】請求項5のコネクタ保持装置によれば、段
付きネジ等を使用せずに、簡単な構成で安価に遊動側コ
ネクタを遊動的に保持することができ、組み立て及び分
解時の作業性に優れたコネクタ保持装置を提供すること
ができる。また、コネクタの貫通穴に挿入されてコネク
タを保持する保持部がブラケットに設けられているの
で、コネクタの貫通穴がブラケットの保持部に嵌合され
た状態では手でコネクタを支えなくてもコネクタが保持
されるので、コネクタホルダを容易にブラケットに脱着
でき、分解及び組み付け時の作業性を向上させることが
できる。
【0135】請求項6の構成により、コネクタホルダ
に、ブラケットの保持部と嵌合してコネクタホルダの位
置決めを行う位置決め部を設けたので、コネクタホルダ
が位置ずれすることなくブラケットに装着される。
【0136】請求項7の構成により、コネクタホルダの
固定部はホルダ外側に突出する固定用顎部を有するとと
もに、該固定部は弾性変形部を介してコネクタホルダの
基部に設けられ、弾性変形部は、コネクタホルダを被装
着部材またはブラケットに装着したときに固定部をホル
ダ外側に付勢するよう形成されているので、コネクタホ
ルダがより確実に被装着部材またはブラケットに装着さ
れる。
【0137】請求項8の構成により、弾性変形部と固定
部の間に、弾性変形部の変形を補助する変形補助部を設
けたので、コネクタホルダの被装着部材またはブラケッ
トへの着脱作業を容易にし、コネクタの装着及び取り外
しを容易かつ確実にすることができる。
【0138】請求項9の構成により、保持部がコネクタ
ホルダの両側に夫々設けられ、その両側の保持部を結ぶ
ホルダ基板が連続形状の枠型に形成されるので、ホルダ
の強度を向上させることができる。
【0139】請求項10の構成により、コネクタの保持
に際し、コネクタホルダを上下逆向きにした状態でもコ
ネクタの保持が可能なので、コネクタを取り付ける際
に、コネクタホルダの上下の向きに特に注意を払う必要
がなく、作業効率を向上させることができる。
【0140】請求項11の構成により、固定部を複数の
段状に形成したので、被装着部材またはブラケットの多
様化(厚みの多様化)に対応することができる。請求項
12の構成により、固定部はコネクタホルダの両側に1
対設けられ、両固定部間の距離が先端部に行くに従い広
がって形成されているので、多様な被装着部材にも確実
に装着することができる。
【0141】請求項13の構成により、係合解除部を有
するので、指でその係合解除部を押すだけで簡単にコネ
クタの取り外しを行うことができる。請求項14の構成
により、ホルダを樹脂材により一体成型で形成すること
により、製造が容易で低コストである。また、一体成型
なので形状的精度が確保できる。
【0142】請求項15又は16の構成により、コネク
タの取り付け・取り外しが容易で分解時の作業性に優れ
る画像形成装置を提供することができる。請求項17の
構成により、ユニットと画像形成装置との着脱が容易な
画像形成装置を提供することができる。
【0143】請求項18の構成により、排紙装置と画像
形成装置との着脱が容易な画像形成装置を提供すること
ができる。請求項19の構成により、ユニットを画像形
成装置に着脱する際に操作面から見て前後方向に着脱す
ることが可能になり、作業が容易になる。また作業スペ
ースも少なくてすむ。
【0144】請求項20の構成により、排紙装置と排紙
トレイが別体なので排紙装置を画像形成装置に装着する
際に排紙トレイまで手で支える必要がなく、装着作業が
容易である。また、排紙トレイを操作面から見て前後方
向に着脱することができ作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のコネクタホルダにより遊
動側コネクタをブラケットに取り付ける様子を示す分解
斜視図である。
【図2】そのコネクタホルダにより固定側コネクタをブ
ラケットに取り付ける様子を示す分解斜視図である。
【図3】遊動側及び固定側コネクタがコネクタホルダを
介してそれぞれブラケットに装着された状態を示す平面
図である。
【図4】遊動側及び固定側コネクタの接続面を示す正面
図である。
【図5】遊動側コネクタと固定側コネクタが完全に接続
された状態を示す平面図である。
【図6】遊動側及び固定側コネクタにおける貫通軸を中
心とした大きさを説明する正面図である。
【図7】コネクタホルダの保持部材である軸を中心とし
た大きさを説明する正面図である。
【図8】画像形成装置のオプションユニットであるシー
ト処理装置に固定側コネクタが設けられた例を示す斜視
図である。
【図9】本発明の他の実施形態を説明するための、コネ
クタホルダの正面図である。
【図10】コネクタホルダのさらに他の実施形態を示す
部分拡大図である。
【図11】そのコネクタホルダが厚みの異なるブラケッ
トに装着される様子を示す模式図である。
【図12】ブラケットの別例を示す部分断面図である。
【図13】請求項5の発明に係る実施形態における、コ
ネクタホルダにより遊動側コネクタをブラケットに取り
付ける様子を示す分解斜視図である。
【図14】その実施形態における、コネクタホルダによ
り固定側コネクタをブラケットに取り付ける様子を示す
分解斜視図である。
【図15】その実施形態における、遊動側及び固定側コ
ネクタがコネクタホルダを介してそれぞれブラケットに
装着された状態を示す平面図である。
【図16】その実施形態における、遊動側コネクタと固
定側コネクタが完全に接続された状態を示す平面図であ
る。
【図17】その実施形態における、コネクタホルダの正
面図である。
【図18】コネクタホルダの別例を示す正面図である。
【図19】請求項5の発明に係る他の実施形態における
コネクタホルダを示す斜視図である。
【図20】その実施形態における、固定側コネクタとブ
ラケットを示す分解斜視図である。
【図21】その実施形態における、遊動側及び固定側コ
ネクタがコネクタホルダを介してそれぞれブラケットに
装着された状態を示す部分平面図である。
【図22】本発明に係る画像形成装置の一例を示す断面
構成図である。
【図23】その画像形成装置に排紙ユニットを装着した
状態を示す断面構成図である。
【図24】その画像形成装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図25】図13の排紙ユニットの構成を示す分解斜視
図である。
【図26】その排紙ユニットを画像に装着した様子を示
す部分平面図である。
【図27】その排紙ユニットの一部を開放した様子を示
す部分平面図である。
【図28】その排紙ユニットの切替ガイド付近を示す部
分斜視図である。
【符号の説明】
1,21,51,61,71,81 コネクタホルダ 2,22 ホルダ基板 3 軸(保持部) 4 導入部(位置決め部) 5 「U」字形部(弾性変形部) 6 平板部(係合解除部) 7 爪部(固定部) 9 指掛け部(変形補助部) 10 遊動側コネクタ 10B 固定側コネクタ 13 接続部 16 ハーネス保持部 12 貫通穴 30,30B,30C,30D,30E,30F ブラ
ケット 31 円形穴 32 角穴 34 円柱状突起 35 軸部 50 排紙ユニット 100 画像形成装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタを保持して被装着部材に装着す
    るためのコネクタホルダにおいて、 前記被装着部材への位置決めを行う位置決め部と、前記
    被装着部材と係合して固定を行う固定部と、遊動側コネ
    クタに設けられた貫通穴に挿入されて該遊動側コネクタ
    を遊動的に保持する保持部とを有することを特徴とする
    コネクタホルダ。
  2. 【請求項2】 前記保持部は、固定側コネクタに設けら
    れた貫通穴に挿入されて該固定側コネクタを固定的に保
    持することを特徴とする、請求項1に記載のコネクタホ
    ルダ。
  3. 【請求項3】 前記位置決め部が前記保持部の先端に設
    けられていることを特徴とする、請求項1に記載のコネ
    クタホルダ。
  4. 【請求項4】 コネクタを保持して被装着部材に装着す
    る際、前記位置決め部が前記固定部よりも先に被装着部
    材に係合して位置決めするよう、前記位置決め部と前記
    固定部の大きさが設定されていることを特徴とする、請
    求項1に記載のコネクタホルダ。
  5. 【請求項5】 コネクタホルダとブラケットによりコネ
    クタを保持するコネクタ保持装置において、 前記コネクタホルダは前記ブラケットと係合して固定を
    行う固定部を有し、 前記ブラケットは遊動側コネクタに設けられた貫通穴に
    挿入されて該遊動側コネクタを遊動的に保持または固定
    側コネクタに設けられた貫通穴に挿入されて該固定側コ
    ネクタを固定的に保持する保持部を有し、 前記コネクタホルダとブラケットにより遊動側コネクタ
    を遊動的に保持または固定側コネクタを固定的に保持す
    ることを特徴とするコネクタ保持装置。
  6. 【請求項6】 前記コネクタホルダに、前記ブラケット
    の保持部と嵌合してコネクタホルダの位置決めを行う位
    置決め部を設けたことを特徴とする、請求項5に記載の
    コネクタ保持装置。
  7. 【請求項7】 前記コネクタホルダの固定部はホルダ外
    側に突出する固定用顎部を有するとともに、該固定部は
    弾性変形部を介してコネクタホルダの基部に設けられ、 前記弾性変形部は、コネクタホルダを前記被装着部材ま
    たはブラケットに装着したときに前記固定部をホルダ外
    側に付勢するよう形成されていることを特徴とする、請
    求項1又は5に記載のコネクタホルダ及びコネクタ保持
    装置。
  8. 【請求項8】 前記弾性変形部と前記固定部の間に、弾
    性変形部の変形を補助する変形補助部を設けたことを特
    徴とする、請求項7に記載のコネクタホルダ又はコネク
    タ保持装置。
  9. 【請求項9】 前記保持部がコネクタホルダの両側に夫
    々設けられ、該両側の保持部を結ぶホルダ基板が連続形
    状の枠型に形成されることを特徴とする、請求項1又は
    5に記載のコネクタホルダ及びコネクタ保持装置。
  10. 【請求項10】 コネクタの保持に際し、コネクタホル
    ダを上下逆向きにした状態でもコネクタの保持が可能な
    ことを特徴とする、請求項1,5,9に記載のコネクタ
    ホルダ及びコネクタ保持装置。
  11. 【請求項11】 前記固定部を複数の段状に形成したこ
    とを特徴とする、請求項1又は5に記載のコネクタホル
    ダ及びコネクタ保持装置。
  12. 【請求項12】 前記固定部はコネクタホルダの両側に
    1対設けられ、両固定部間の距離が先端部に行くに従い
    広がって形成されていることを特徴とする、請求項11
    に記載のコネクタホルダ及びコネクタ保持装置。
  13. 【請求項13】 前記固定部は弾性変形部を介してコネ
    クタホルダの基部に設けられ、前記被装着部材またはブ
    ラケットからコネクタホルダの係合を解除する際に前記
    弾性変形部の変形を容易に行うための係合解除部を有す
    ることを特徴とする、請求項1又は5に記載のコネクタ
    ホルダ及びコネクタ保持装置。
  14. 【請求項14】 前記コネクタホルダが樹脂材により一
    体成型で形成されていることを特徴とする、請求項1又
    は5に記載のコネクタホルダ及びコネクタ保持装置。
  15. 【請求項15】 コネクタを保持して被装着部材に装着
    するためのコネクタホルダを備えた画像形成装置であっ
    て、 前記コネクタホルダは、前記被装着部材への位置決めを
    行う位置決め部と、前記被装着部材と係合して固定を行
    う固定部と、遊動側コネクタに設けられた貫通穴に挿入
    されて該遊動側コネクタを遊動的に保持または固定側コ
    ネクタに設けられた貫通穴に挿入されて該固定側コネク
    タを固定的に保持する保持部とを有することを特徴とす
    る画像形成装置。
  16. 【請求項16】 コネクタホルダとブラケットによりコ
    ネクタを保持するコネクタ保持装置を備えた画像形成装
    置であって、 前記コネクタホルダは前記ブラケットと係合して固定を
    行う固定部を有し、 前記ブラケットは遊動側コネクタに設けられた貫通穴に
    挿入されて該遊動側コネクタを遊動的に保持または固定
    側コネクタに設けられた貫通穴に挿入されて該固定側コ
    ネクタを固定的に保持する保持部を有し、 前記コネクタホルダとブラケットにより遊動側コネクタ
    を遊動的に保持または固定側コネクタを固定的に保持す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 当該画像形成装置に装着されるユニッ
    トが固定側あるいは遊動側のコネクタとコネクタホルダ
    又はコネクタ保持装置とを備え、 該コネクタホルダは、前記被装着部材への位置決めを行
    う位置決め部と、前記被装着部材と係合して固定を行う
    固定部と、遊動側コネクタに設けられた貫通穴に挿入さ
    れて該遊動側コネクタを遊動的に保持または固定側コネ
    クタに設けられた貫通穴に挿入されて該固定側コネクタ
    を固定的に保持する保持部とを有し、 該コネクタ保持装置は、前記コネクタホルダが前記ブラ
    ケットと係合して固定を行う固定部を有し、前記ブラケ
    ットが遊動側コネクタに設けられた貫通穴に挿入されて
    該遊動側コネクタを遊動的に保持または固定側コネクタ
    に設けられた貫通穴に挿入されて該固定側コネクタを固
    定的に保持する保持部を有し、 前記ユニットが前記コネクタ又はコネクタ保持装置を介
    して当該画像形成装置に装着されることを特徴とする、
    請求項15又は16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記ユニットが排紙装置であることを
    特徴とする、請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記ユニットと画像形成装置とを装着
    するコネクタの着脱方向が、画像形成装置の操作面から
    見て前後方向であることを特徴とする、請求項17に記
    載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記ユニットが排紙装置であり、該排
    紙装置は排紙装置本体とは別体の排紙トレイを有し、該
    排紙トレイが画像形成装置に脱着可能に設けられ、該排
    紙トレイの脱着方向が前記コネクタの着脱方向と同一で
    あることを特徴とする、請求項17に記載の画像形成装
    置。
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