JP2505659B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2505659B2
JP2505659B2 JP3110553A JP11055391A JP2505659B2 JP 2505659 B2 JP2505659 B2 JP 2505659B2 JP 3110553 A JP3110553 A JP 3110553A JP 11055391 A JP11055391 A JP 11055391A JP 2505659 B2 JP2505659 B2 JP 2505659B2
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敏明 楠田
郁雄 牧江
義久 田中
行浩 相川
智士 石井
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
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Mita Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電式複写機やファ
クシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、装置本体のケーシングの上面に沿
って搬送される原稿を、当該原稿に接触する透明なコン
タクトガラスを通して照明するとともに、当該原稿から
の反射光を感光体に導くことにより、感光体ドラムに静
電潜像を形成し、この静電潜像を、トナー像に顕像化し
た後、用紙に転写する静電式の複写機やファクシミリ等
の画像形成装置があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の画像形成装置を
家庭用および個人用として普及させるためには、できる
だけ小型軽量化を図るとともに、製造コストおよび販売
価格を安くすることが好ましい。しかし、従来の画像形
成装置の部品をそのまま単に小型化するだけでは、部品
点数を少なくすることができないので、製造コストをあ
まり安くできない。また全体を小型にすると、狭いスペ
ースで各部品を取り付ける作業をしなければならないの
で、組立作業性が悪くなる。したがって、組み立てに時
間がかかって組立コストが増加し、製造コストが高くな
る。
【0004】この発明は、部品点数を削減して装置の小
型化を実現できるとともに製造コストを安価にできる画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の画像形成装置としては、装置本体のケーシ
ングの上面に沿って搬送される原稿を、当該原稿に接触
する透明なコンタクト板を通して照明し、当該原稿から
の反射光を感光体に導く画像形成装置において、上記ケ
ーシングの上面に沿う下搬送路、およびこの下搬送路の
上方に形成された上搬送路からなる上下二段の搬送路を
通して、原稿を反転させながら搬送する原稿搬送部を備
え、この原稿搬送部は、ケーシングの上面との間に上記
下搬送路を形成する下カバーと、この下カバーの上面と
の間に上記上搬送路を形成する上カバーとを、着脱自在
にケーシングに取り付けており、これら上カバーおよび
下カバーの何れか一方によって、上記コンタクト板を押
圧した状態でケーシングに止定していることを特徴とす
るものである。
【0006】
【作用】上記の構成の画像形成装置によれば、搬送路を
構成する上カバーおよび下カバーの何れか一方によっ
て、コンタクト部材を止定しているので、別途にコンタ
クト部材を止定するための部材を設ける必要がない。ま
た、両カバーを着脱することにより、容易にコンタクト
部材を着脱することができる。
【0007】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例を示す画像形成装置
としての複写機の斜視図である。同図を参照して、この
複写機は、装置本体2のケーシングを、上部ケーシング
24と下部ケーシング25とにより構成しており、上部
ケーシング24の上面24pに、原稿搬送部9を取り付
けている。この原稿搬送部9は、装置本体2の前から原
稿挿入口90aへ挿入された原稿を、上カバ100と下
カバー110との間に形成された上搬送路90dを通し
て搬送し、装置本体2の後部で反転させた後、上面24
pに沿った下搬送路90eを通して搬送し、原稿排出口
90bから装置本体2の前方に向けて排出する。一方、
装置本体2の前面の下部に、用紙pの給紙口26が形成
されている。この給紙口26から供給された用紙は、装
置本体2の後方へ排出されるようになっている。
【0008】また、上記の上カバー100および下カバ
ー110は、一対の連結部材105によって一体的に上
部ケーシング245に取り付けられている。上部ケーシ
ング24の上面24pには、当該上面24pに沿って搬
送される原稿dに接触する、透明なコンタクト板として
のコンタクトガラス11aが配設されており、このコン
タクトガラス11aは、上記取付け状態の上カバー10
0のリブ100dによって、押圧止定されている(図1
5参照)。
【0009】さらに、上記上面24pに、上面の開放し
た直方体状の容器からなる小物入れ140が、着脱自在
に取り付けられている。さらに、上部ケーシング24の
両端面24uに、コの字形状の持ち運び用の取手120
が、上下ケーシングの連結のための軸部材としての止め
具123によって、当該止め具123を中心として所定
の範囲に回動自在に取り付けられている。また、上部ケ
ーシング24の一方の端面24uから装置本体2内へ、
電源供給用の電源線131の先端のプラグ132が挿入
されている。
【0010】図3は、複写機の内部構成を示す概略断面
図である。同図を参照して、上記複写機は、装置本体2
の内部に、上記原稿搬送部9の搬送ローラ対91等によ
って搬送される原稿を照明走査し、原稿からの反射光を
感光体ドラム42に導くための光学系3、感光体ドラム
42に形成された静電潜像を現像装置41により顕像化
した後、用紙に転写する作像部4、および途中部に用紙
に転写されたトナー像を定着する定着部6を配置し、上
記用紙を給紙口26から装置本体2の内部に導入した
後、作像部4を通して排紙口21から排出する用紙搬送
部5等の機能部品を備えており、また、後述する、上記
搬送ローラ対91を含んだ原稿搬送部9、作像部4およ
び用紙搬送部5を駆動するための駆動系7(図13参
照)、並びにこれらの駆動を制御する制御回路等を含む
電装品8(図13参照)等の機能部品を備えている。
【0011】上記光学系3は、原稿を照明するための蛍
光ランプ31と、原稿からの反射光を上記感光体ドラム
42に導くレンズ32等を、ケース33の内部に配置し
ているものである。作像部4としては、感光体ドラム4
2の周囲に、帯電チャージャ43、現像装置41、転写
チャージャ44、およびクリーナ45をこの順に配置し
たものであり、上記帯電チャージャ43によって均一に
帯電した感光体ドラム42の外周面に、原稿像を結像さ
せて静電潜像を形成した後、当該静電潜像を現像装置4
1によってトナー像に顕像化し、転写チャージャ44に
よってトナー像を用紙に転写し、残留トナーをクリーナ
45によって回収するようにした従来公知の構成であ
る。この作像部4の構成要素としての現像装置41、感
光体ドラム42、転写チャージャ44、およびクリーナ
45は、それぞれ作像フレーム46(図4参照)に対し
て組付けられてユニット化されている。また、帯電チャ
ージャ43は、上記光学系3のケース33によって保持
されている。上記作像フレーム46は、樹脂成形品から
なるものであり、この作像フレーム46には、クリーナ
45によって回収されたトナーを収容しておくトナー回
収容器47が一体に成形されている。
【0012】図3および図4を参照して、このトナー回
収容器47は、平面形状が矩形のトレー状のものであ
り、用紙搬送部5の搬送方向下流側の上方に設けられて
いる。このトナー回収容器47の上面は、蓋47fによ
って覆われている。トナー回収容器47の側壁47kの
内周には、上下に延びる複数のリブ47dが設けられて
おり、蓋47fは、ビス47eを上記リブ47dのねじ
孔にねじ込むことにより、取り付けられている。また、
トナー回収容器47の蓋47fに連続させて、図におい
て左方へ延びる鍔部47aが形成されている。
【0013】上記現像装置41は、樹脂製の現像ハウジ
ング41aに対して挿抜自在に装着されたトナーカート
リッジ41cと、トナーカートリッジ41cから落下供
給されたトナーを、現像ハウジング41aの内部へ供給
するトナー供給ローラ41dと、現像ハウジング41a
の内部に供給されたトナーを攪拌する攪拌ローラ41e
と、感光体ドラム42にトナーを供給する現像ローラ4
1fとを備えている。上記現像ハウジング41aの下面
には、多数のリブ状の上ガイド41bが、互いに平行に
突設されており、この上ガイド41bによって、搬送さ
れる用紙の上面側をガイドするようにしている。上記上
ガイド41bは、現像ハウジング41aと一体に成形さ
れており、したがって、別途上ガイドを形成する場合に
比べて、部品点数および組立て工数を削減でき、製造コ
ストを安くすることができる。
【0014】用紙搬送部5は、給紙口26から先端が挿
入された用紙を挟み込んで装置本体2の内部に導入する
一対の上ローラ51aおよび下ローラ51bからなる搬
送ローラ対51と、搬送ローラ対51によって搬送され
た用紙の先端を突き当てて、当該用紙を一時的に待機さ
せるレジストストッパ52と、前記定着部6とを備えて
いる。
【0015】上記搬送ローラ対51のうちの上ローラ5
1aは、現像装置41の現像ハウジング41a突設され
た上ガイド41bによって回転自在に支持されている。
即ち、上記上ガイド41bによって、上ローラ51aの
支持部材を兼用している。また、定着部6は、用紙を挾
み込んで搬送しながら用紙に転写されたトナー像を定着
するものであり、内蔵ヒータにて加熱された熱ローラ6
1と、この熱ローラ61に圧接されて従動される圧ロー
ラ62とを備えている。上記圧ローラ62は、図示しな
いばねによって上方へ付勢された状態で、上下および左
右方向へ遊動可能に設けられており、その支軸62aを
熱ローラ61を支持するステー63の溝部63aに導入
することによって、当該熱ローラ61に対する相対位置
が決められている。熱ローラ61の周囲は、ステー63
によって固定されたハウジング64によって略覆われて
おり、熱の放散が抑制されている。ハウジング64の下
端部には、下方のガイド部材65とともに、用紙を熱ロ
ーラ61に案内するガイド部64aが設けられている。
【0016】さらに、上記レジストストッパ52は、支
点52aを中心に回動自在に設けられていると共に、通
常は図示しないコイルばねによって、図3において時計
回り方向に回動付勢されて、用紙の搬送経路に進出して
おり、この進出状態で用紙の先端部を突き当てて、当該
用紙を待機させる。そして、原稿が所定位置に移動した
時点で、例えば搬送ローラ対91等と連動する回転機構
を介して上記レジストストッパ52を反時計回りに回動
させて用紙搬送路から退避させることにより、待機させ
た用紙を作像部4へ供給する。
【0017】上述したように、装置本体2のケーシング
は、互いに分離可能な上部ケーシング24と下部ケーシ
ング25とにより構成されており、上記した機能部品と
しての光学系3、作像部4、用紙搬送部5、駆動系7、
および電装品8が、それぞれ上部ケーシング24と下部
ケーシング25とによって保持されている。図2、上下
ケーシングおよび取手120の分解斜視図である図5、
および図13を参照してさらに詳述すると、上記光学系
3のケース33は、上部ケーシング24に対してビス止
めされており、これによって光学系3全体が上部ケーシ
ング24に保持されている。また、作像部4の作像フレ
ーム46は、上部ケーシング24に対してビス止めされ
ている。すなわち、図2において、作像フレーム46の
左端部が、ビス48aによって上部ケーシング24に固
定された取付部材48に対して、ビス47gによって固
定されており、作像フレーム46の右端部の取付部47
hが、ビス47iによって上部ケーシング24に固定さ
れている。これによって作像部4のうちの現像装置4
1、感光体ドラム42、転写チャージャ44およびクリ
ーナ45が、当該上部ケーシング24に保持されてい
る。また、作像部4のうちの残る帯電チャージャ43
は、上記光学系3のケース33を介して間接的に上部ケ
ーシング24に保持されている。さらに、用紙搬送部5
の搬送ローラ対51のうちの上ローラ51aは、現像ハ
ウジング41aを介して間接的に上部ケーシング24に
保持されており、下部ローラ51bおよびレジストスト
ッパ52は、下部ケーシング25に一体成形された後述
する下ガイド25aに保持されており、定着部6の熱ロ
ーラ61およびハウジング64は、ステー63を介して
上部ケーシング24に保持されており、圧ローラ62お
よびガイド部材65は、下部ケーシング25に保持され
ている。
【0018】図1および図5を参照して、この取手12
0は、樹脂製等の手持ち部121と、この手持ち部12
1を長手方向の中央部に取り付けた、コ字形板状の金属
製等のフレーム122とからなる。フレーム122は、
装置本体2への取付け状態で、装置本体2の長手方向に
延びる主体部122aと、この主体部122aの両端か
ら直角状に折り曲げられ、上部ケーシング24の端面2
4uに沿う、延設部122bからなり、この延設部12
2bの先端部には、止め具123を挿通させる孔122
dを有するリング部122cが設けられている。止め具
123は、手回し可能な握り部123a、この取手12
0の上記孔122に嵌挿され、取手120を回転自在に
支持する支持部123b、および後述する取付部材28
への取付け用のねじ部123cを備えている。上記の止
め具123は、取付部材28に対して手回しにより外部
から容易に着脱できるようにしてあるので、ユーザは、
ドライバ等の工具を使用することなしに、容易に、取手
を着脱することができる。したがって、取手120が不
要なユーザは、これを取り外しておくことができ、便利
である。
【0019】また、取手120が、装置本体2の長手方
向の両端部を支持しているので、取手120を持って装
置を持ち運ぶ時に、止め具123を中心として揺動する
装置本体2の慣性モーメントを小さくでき、持ち運びや
すい。さらに、取手120を握って装置を持ち上げた状
態で、手持ち部121および止め具123が、装置本体
2の重心を通過する鉛直線上であって重心よりも上方に
位置するようにしてあるので、装置本体2が机面等に載
置された状態のまま回転したりすることなく、装置本体
2を持ち上げることができる。また、取手120の手持
ち部121が、取手120の長手方向の中央部に配置し
てあるので、当該取手120によって装置本体2を安定
して持つことができる。
【0020】また、フレーム122の延設部122b
の、リング部122cに近接して、上部ケーシング24
の後述する筒状受座24vに一体成形されたストッパ2
45と係合する突片124が設けられている。この突片
124がストッパ245に係合されることにより、取手
120が、複写機の前方側の所定回動位置に位置決めさ
れるようになっており(図11参照)、この状態で、手
持ち部121およびフレーム122の主体部122a
が、原稿の搬送を補助するのに丁度良い高さになるよう
に設定されている。なお、取手120を上記所定回動位
置に位置決めするのに、ストッパ245等を用いずに、
リング部122cと上記握り部123aの端面123d
との間の摩擦力や、リング部122cと後述する筒状受
座24vの座面247との間の摩擦力を用いるようにし
ても良い(図9参照)。また、図12を参照して、取手
120を複写機の前方側に倒してストッパ245によっ
て保持した状態でユーザが目視できる位置に、原稿サイ
ズに応じた原稿のセット位置を示す、例えば線等からな
るマーク121aと、各マーク121aに対応する原稿
サイズを示す表示部121bとが付されている。
【0021】図2および図5を参照して、下部ケーシン
グ25は、樹脂成形品からなるものであり、上方を開放
した浅い容器状をしている。その内底部252には、搬
送される用紙の下面側をガイドする多数のリブ状の下ガ
イド25a、25kが一体成形されている。下ガイド2
5kの端部は、用紙搬送方向の逆方向に向かって下向き
に傾斜した傾斜部251を形成している。この傾斜部2
51は、机面等に載置した用紙を、給紙口26内に導入
しやすくするためのものである。すなわち、図1及び図
3を参照して、給紙口26が、装置本体2の下部にあ
り、上記傾斜部251を設けているので、机面等に載置
した用紙を給紙トレイ等を用いずとも、机面を用紙の搬
送ガイドとして利用しながら良好に装置本体2内へ導入
することができる。また、下ガイド25kには、前記し
た作像部4の構成要素の一つである転写チャージャ44
を取り付けるための凹部25mが設けられている。さら
に、下部ケーシング25には、その周側壁から連続し
て、転写チャージャ44の両端部まで延びるリブ状の起
立片25fが形成されており、この起立片25fと上記
下ガイド25a,25k等により当該下部ケーシング2
5をモノコック構造として、所望の剛性を確保してい
る。また、下部ケーシング25の内底部252の長手方
向の両端部には、一対の略L字形板状の取付部材28
が、ビス28dによって取付けられている。この取付部
材28は、上下ケーシングの上下方向の位置決め用の、
後述する軸部材としての止め具123を取り付けるため
のものである。両取付部材28の対向する面には、突起
28aが形成され、この突起28aを長手方向に貫通し
てねじ孔28bが形成されている。また、一方の取付部
材28には、プラグ132を挿通させる窓部28cが設
けられている。
【0022】上部ケーシング24は、樹脂による一体成
形品からなるものであり、図5および図6にも示すよう
に、前後両側面に給紙口26および排紙口21を形成す
るための切欠24aが形成されており、一方の端面24
uには、前記トナーカートリッジ41cを挿抜するため
の開口部24bが形成されている。上部ケーシング24
の両端面24uには、止め具123を挿通させる貫通孔
246の周囲に、筒状受座24vが突出形成されてい
る。また、一方の端面24uには、電源線131のプラ
グ132を挿通させる窓部24wが設けられている。ま
た、上面24pには、原稿を照明走査するためのスリッ
ト24cが形成されており、このスリット24cの両端
部分に形成された突縁24mによってコンタクトガラス
11aが支持されている。さらに、上面24pには、後
に詳述する、原稿搬送部9の各部品や小物入れ140を
取り付けるための孔部等が、設けられている。また、上
部ケーシング24の内部には、トナーカートリッジ41
cの導入をガイドする一対の帯板状のガイド部24dが
垂下形成されている。このガイド部24dは、上部ケー
シング24の成形と同時に一体成形されたものであり、
上記トナーカートリッジ41cのほぼ全長に沿って形成
されている(図13参照)。また、上部ケーシング24
の開口部24bを覆っているカバー24gを取外し、当
該開口部24bを通してトナーカートリッジ41cを挿
抜することができるので、その交換作業を、装置本体2
の内部を開放することなく容易に行なうことができる。
しかも、トナーカートリッジ41cの挿抜を案内するガ
イド部24dを、上部ケーシング24に一体成形してい
るので、当該ガイドを別途形成する必要がなく、その分
部品点数および組立て工数を少なくすることができ、コ
ストを低減に役立つことになる。そして、上記上部ケー
シング24は、上記ガイド24d等によってモノコック
構造に構成されており、これによって所望の剛性を確保
している。
【0023】次に、上記の上部ケーシング24と下部ケ
ーシング25とがどのように位置決めされるかについ
て、説明する。両ケーシングの前後方向および左右方向
の位置決めは、上部ケーシング24の四隅部に設けられ
た下方に延びるボス部24nと、下部ケーシング25に
設けられ、上記ボス部24nを嵌合させる凹部25nと
により行われている。また、上記凹部25n内には、図
7を参照して、弾性部材としての圧縮コイルばね27が
配設されている。この圧縮コイルばね27は、ボス部2
4nの下端面と凹部25nの底面との間に介在して、ボ
ス部24nを離脱方向(上方向)に付勢する(図8参
照)。ボス部24nと凹部25nとの嵌合によって上記
の位置決めをするようにしているので、位置決めが非常
に容易である。なお、止め具123を取り外すと、圧縮
コイルばね27によって、上部ケーシング24が持ち上
げられるので、上下ケーシングを容易に分離させること
ができる。
【0024】両ケーシングの上下方向の位置決めは、軸
部材としての止め具123によって行われる。上下ケー
シングの取付け状態を示す図9を参照して、止め具12
3は、上部ケーシング24の貫通孔246に嵌挿された
状態で下部ケーシング15の取付部材28に固定される
ことによって、上部ケーシング24と下部ケーシング2
5の上下方向の相対移動を規制することができる。ま
た、止め具123が取付部材28に固定された状態で、
握り部123aのねじ部123c側の端面123dと、
筒状受座24vの座面247との間に、取手120の両
端のリング部122aが摺接自在に挟持されており、こ
れにより、取手120が、止め具123によって回動自
在に支持される。このように上下ケーシングの上下の位
置決め用の部材としての止め具123を、取手120の
回動の支点となる部材と兼用しているので、部品点数を
削減することができ、これにより、製造コストを低減す
ることができる。また、止め具123を取り外すだけ
で、容易に両ケーシングを分離させることができるの
で、多くのビス等をドライバを使用して緩める場合等と
比較して、大幅に、装置のメンテナンス作業がしやす
い。さらに、止め具123を、取付部材28にねじ込み
により止定するようにしているので、確実な位置決めが
行える。
【0025】なお、上部ケーシング24の内上面248
からは、垂下片23aが垂下されており、この垂下片2
3aの下端部には、下方に延びる断面L字形状のステー
23bが、ビス23cによって取付けられている。この
ステー23bには、電源トランス等に接続されているプ
ラグ接続部23dが取付けられている。上記のプラグ1
32は、上部ケーシング24の端面24uの窓部24
w、および取付部材28の窓部28cに挿通されて、プ
ラグ接続部23dに接続される。このように、プラグ1
32は、上部ケーシング24の窓部24wに挿通され、
且つ下部ケーシング25側の取付部材28の窓部28c
に挿通されているので、このプラグ132をプラグ接続
部23dに接続した状態では、両ケーシングを分離させ
ることができない。すなわち、プラグ132を抜いた状
態で、始めて両ケーシングを分離させることができる。
したがって、別途に安全スイッチを設ける必要がない。
また、電源線131のプラグ132を、取手120の回
転中心となる止め具123の直下に配置してあるので、
電源線131やプラグ132が、取手120の回転の邪
魔にならない。
【0026】上部ケーシング24と下部ケーシング25
との突き合わせ部は、図10に示すように、あいじゃく
り状に組み合わせておくのが好ましい。これは、光が両
者の突き合わせ部から装置本体2内に侵入するのを防止
して、当該侵入光によって感光体ドラム42が劣化され
るのを有効に防止できるからである。また、上部ケーシ
ング24の切欠24aおよび下部ケーシング25の切欠
25gによって、両ケーシングの境界部分に、上記給紙
口26および排紙口21が形成されているが、この両ケ
ーシング間の境界部分は、図3に示すように、感光体ド
ラム42の回転軸線rを含む水平面よりも下方に位置す
るようにしてあるので、給紙口26や排紙口21等の開
口部分からの外光や埃等が、感光体ドラム42まで到達
しにくい。したがって、感光体ドラム42が光疲労等を
おこして耐久性が低下したり、埃によって感光体ドラム
42の表面に傷つき等が発生したりすることを抑制でき
る。
【0027】さらに、上部ケーシング24の四隅部のボ
ス部24nは、図2に示すように、機能部品が取付けら
れた状態の上部ケーシング24の最下方に位置するの
で、下部ケーシング25から分離した状態の上記上部ケ
ーシング24を、机の上面等の平面上に置く際に、ボス
部24nによって支持することができる。このように、
ボス部24nを脚部として利用できるので、ジャム処理
時等で取り外した上部ケーシング24を、そのまま、机
の上面等に載置しておくことができる。したがって、ジ
ャム処理等を容易に行うことができるとともに、上部ケ
ーシング24を取り外した際に不用意に機能部品を傷つ
けたりすることがない。また、取り外した上部ケーシン
グ24を載置するための特別な台等も不要である。
【0028】図1、図2および分解斜視図である図14
を参照して、原稿搬送部9は、上部ケーシング14の後
部側に配置された複数の搬送ローラ対99、前送りロー
ラ92、複数の搬送ローラ対91、上部ケーシング24
の上方を略覆う上記下カバー110、および下カバー1
10の後部上方を覆う上記上カバー100とからなる。
上カバー100と下カバー110との間に、上記原稿挿
入口90aおよび上搬送路90dが形成され、上部ケー
シング24の上面24pと下カバー110との間に、上
記原稿排出口90bおよび下搬送路90eが形成されて
いる。上カバー100と下カバー110とは、原稿を所
定方向に導く原稿ガイドとしての役目を果たしている。
【0029】各搬送ローラ対99は、駆動系7によって
駆動される下ローラ99bと、下ローラ99bに従動し
て回転する上ローラ99aとからなる。各上ローラ99
aは、軸99cの軸方向に沿って所定間隔毎に配置さ
れ、当該軸99cによって下カバー110に回転自在に
支持されている。各下ローラ99bは、軸99dの軸方
向に沿って所定間隔毎に配置され、軸99dによって上
部ケーシング24に回転自在に支持されている。これら
上ローラ99aと下ローラ99bとは、上部ケーシング
24のスリット24sを挟んだ上下に位置した状態で互
いの周面を接触させている。上記スリット24sは、上
部ケーシング24の後部の上面24pに、当該上部ケー
シング24の長手方向に沿って、所定間隔ごとに一列に
配置されている。
【0030】各搬送ローラ対91は、駆動系7によって
駆動される下ローラ91bと、この下ローラ91bに従
動して回転する上ローラ91aとからなる。各上ローラ
91aは、軸94の軸方向に沿って所定間隔毎に配置さ
れ、当該軸94によって下カバー110に回転自在に支
持されている。各下ローラ91bは、軸96の軸方向に
沿って所定間隔毎に配置され、軸96によって上部ケー
シング24に回転自在に支持されている。これら上ロー
ラ91aと下ローラ91bとは、上部ケーシング24の
スリット24tを挟んだ上下に位置した状態で互いの周
面を接触させている。上記スリット24tは、上部ケー
シング24の前部の上面24pに、当該上部ケーシング
24の長手方向に沿って、所定間隔ごとに一列に配置さ
れている。
【0031】前送りローラ92は、搬送ローラ対91よ
りも、装置本体2の後部側(原稿搬送方向の上流側)で
コンタクトガラス11aに摺接する長尺の白色ローラか
らなり、軸97によって、下カバー110に回動自在に
支持されている。この前送りローラ92は、原稿dがコ
ンタクトガラス11aに確実に沿った状態で搬送される
ように、原稿dを下方へ押圧する。軸97の両端部に
は、当該軸97と一体回転する伝達ローラ98が取付け
られている。また、上記した搬送ローラ対91の上ロー
ラ91aの軸94の両端部には、当該軸94と一体回転
する伝達ローラ95が取付けられており、この伝達ロー
ラ95と上記伝達ローラ98との間に、エンドレスのベ
ルト93が巻き掛けられている。これにより、前送りロ
ーラ92は、各伝達ローラ95,98およびベルト93
を介して、搬送ローラ対91の上記ローラ91aに従動
して回転する。
【0032】上カバー100と下カバー110とは、一
対の樹脂製の上記連結部材105によって、上部ケーシ
ング24の上面24uに、着脱自在に取付けられてい
る。上カバー100は、搬送方向に直交する方向に長い
ものであり、上部ケーシング24の上面24pに略平行
な上面部100a、上面部100aに連続して設けられ
た後面部100j、および略台形形状の一対の側面部1
00cを備えている。各側面部100cの前部側下端部
には、上部ケーシング24の上面24pの、スリット2
4cを挟んだ両側部で且つ感光体ドラム42の回転軸線
rを含む鉛直面上に設けられた一対の凹部241,24
2に挿入される突起100gが、それぞれ設けられてい
る(図15参照)。後面部100jの下端部には、装置
本体2の後部側から原稿を挿入するための開口90cを
上部ケーシング24の上面24pとの間に形成する切欠
100hが設けられている(図16参照)。また、後面
部100jの内周面は、搬送ローラ対99の上ローラ9
9aの周面に略沿う湾曲状のガイド面100kを構成し
ている(図2参照)。このガイド面100kは、装置本
体2の前から原稿挿入口90aを通して挿入された原稿
dの先端部が搬送ローラ対99によって良好に挟持され
得るように、当該原稿dの先端部を、上ローラ99aと
下ローラ99bの接触部分へ案内する。
【0033】上面部100aの長手方向の両端部には、
上記連結部材105を挿通させる一対の貫通孔100b
が、上面部100aの下方に突設されたボス部100e
を貫通する状態で設けられている(図19参照)。ま
た、上面部100aの下方には、各側面部100cと平
行な一対のリブ100dが、各側面部100cと一定の
距離をおいて設けられている。これらのリブ100dの
高さは、図15に示すように、上カバー100が上部ケ
ーシング24の上面24pに取り付けられた状態で、当
該リブ100dによってコンタクトガラス11aの長手
方向の両端部を上方から押さえ込むことができるように
設定されている。
【0034】下カバー110は、上部ケーシング24の
上面24pに略平行な上面部110m、および略台形形
状の一対の側面部100aを備えている。上面部110
mの上面の、搬送方向に沿い且つ各種の原稿サイズに対
応した位置には、原稿の位置決め用のマークとしての突
条110jが設けられており、また、この突条110j
が何れの原稿サイズに対応するものかを示す表示110
kが付されている。このように、下カバー110の上面
部110mに位置決め用の突条110jが設けられてい
るので、原稿の位置決めが容易に行える。また、この下
カバー110の突起110jと、上述した取手120の
手持ち部121に設けたマーク121aの両者で位置決
めするので、原稿を非常に正確に位置決めすることがで
きる。
【0035】側面部110aの前部には、下方に開放し
た切欠110bおよび切欠110cが設けられており、
後端部には、後方に開放した切欠110dが設けられて
いる。切欠110bは、軸94の、上ローラ91aと伝
達ローラ95との間の部分を遊嵌させる。切欠110c
は、軸97の、前送りローラ92と伝達ローラ98との
間の部分を遊嵌させる。切欠110gは、搬送ローラ対
99の上ローラ99aの軸99cを遊嵌させる。なお、
下カバー110の上面部110mには、図17に示すよ
うな軸支持用の板状の垂下片110gが、少なくとも一
対設けられている。この垂下片110gは、一対の弾性
変形可能な突片110nと、この突片110n間に形成
され、下方に開放した切溝部110hと、この切溝部1
10hの奥部に連続状に形成され、軸94を支持可能な
凹部からなる軸支持部110iとを備えている。軸94
は、両突片110nを弾性変形させて切溝部110hの
幅を一旦拡げた状態で(図17において二点鎖線で示
す)当該切溝部110hを通過して、軸支持部110i
に導入され、導入後、両突片110hは元の状態(図1
7において実線で示す)に復帰して、軸94の軸支持部
110hからの脱落を防止する。なお、図示していない
が、前送りローラ92の軸97、および搬送ローラ対9
9の上ローラ99aの軸99cも、同様の構成によって
下カバー110に支持されている。
【0036】また、各側面部110aの後部側下部に
は、上部ケーシング24の上面24pに当接されるステ
ー部110eが外側方に突設されている。このステー部
110eは、外側方に開放した切溝部110fを備えて
いる。次に、図14、図18ないし図22を参照して、
上カバー100および下カバー110の、上部ケーシン
グ24に対する位置決めについて説明する。まず、図1
9を参照して、上カバー100の、上部ケーシング24
に対する前後方向および左右方向の位置決めは、上カバ
ー100のボス部100eを、上部ケーシング24の貫
通孔24rに嵌合させることにより行われている。ま
た、上カバー100の上部ケーシング24に対する上下
方向の位置決めは、上記ボス部100eの下端面を、貫
通孔24r内の段部24qに付き当てることにより行わ
れている。
【0037】下カバー110の、上部ケーシング24に
対する前後方向および左右方向の位置決めは、上記のよ
うに上部ケーシング24に対して位置決めされた上カバ
ー100との相対的な位置関係を規定することにより行
われている。すなわち、図18に示すように、下カバー
110のステー部110eの切溝部110fを、ボス部
100eの外周面と嵌合することにより、上カバー10
0と下カバー110との前後方向Eおよび左右方向Fの
相対的な位置決めがなされている。一方、図18および
図19を参照して、ボス部100eの外周部には、上下
方向の途中部まで延びる一対の押さえリブ100fが設
けられており、この押さえリブ100fと上部ケーシン
グ24の上面24pとの間に、下カバー110のステー
部110eを挟み込んで、下カバー110の、上部ケー
シング24に対する上下方向の位置決めがなされてい
る。このように、上カバー100の上部ケーシング24
に対する位置決めが、上カバー100のボス部100e
と上部ケーシング24の貫通孔24rとの嵌合によって
行われ、下カバー110の上部ケーシング24に対する
位置決めは、下カバー110を上記ボス部100eに対
して位置決めすることにより行われる。すなわち、上カ
バー100および下カバー110の、上部ケーシング2
4に対する位置決めを、ボス部100eと貫通孔24r
の嵌合に基づいて行うので、位置決めが非常に容易であ
る。
【0038】上記のようにして位置決めされた上カバー
100と下カバー110とが、図20に示すように、連
結部材105によって、上部ケーシング24に取付けら
れる。図19および図20を参照して、連結部材105
は、上方から下方に向かって、指で摘んで当該連結部材
105を回せるように平行な一対の側壁を形成した頭部
105d、円柱からなる胴部105c、縮径部105
b、および略三角形形状の矢尻部105aを備えてい
る。頭部105dには、指の滑り止めのための挿通孔1
05eが設けられている。なお、当該挿通孔105eに
ドライバ等の工具を挿通可能とし、手回し以外に、上記
工具を使用することによっても連結部材105を回すこ
とができるようにしても良い。
【0039】一方、上部ケーシング24の貫通孔24r
内の段部24qよりも下方には、上記胴部105cの下
端面105fが突きあてられる段部24yが設けられ、
この段部24yよりも下方には、矢尻部105aを挿通
可能な上下に延びる一対の溝部24zが設けられている
(図21参照)。また、上部ケーシング24の内上面2
48の、貫通孔24rの周囲には、連結部材105の矢
尻部105aと係合するカム面29が形成されている。
このカム面29の高さ(下方への突出度合い)は、図2
1に示す一対の溝部24z間の範囲Gにおいて、図22
に示すようになっている。すなわち、範囲Gの中央部
に、一定高さの保持部29cが形成され、保持部29c
から溝部24zに向かって傾斜部29aが形成されてい
る。また、傾斜部29aの最高部よりも保持部29cが
低くなるようにして、上記最高部によって嶺部29bを
構成している。この嶺部29bは、保持部29cに係合
した状態の矢尻部105aが、斜面部29a側へ移動す
ることを抑制する。連結部材105の矢尻部105a
は、貫通孔24rの溝部24zを通して、上部ケーシン
グ24の上面部24uの下方に突出され(図19におい
て、二点鎖線で示す)、その後、連結部材105を約9
0°回転させることにより、矢尻部105aは、カム面
29の傾斜部29aおよび嶺部29bを通過して保持部
29cに移動する(図20参照)。
【0040】なお、上記連結部材105の縮径部105
bの長さは、矢尻部105aが傾斜部29aの途中部に
位置する状態で、矢尻部105aに対してカム面29に
よる下方への押圧力が付与されるように設定してある。
一方、胴部105cの下端面105fは、段部24yに
当接することによって下方への移動が規制されているの
で、上記のように矢尻部105aが押圧力を受ける状態
では、縮径部105bを伸長させる伸長力が生じてい
る。これに対して、縮径部105bは、矢尻部105a
とカム面29との係合位置に応じて発生する上記伸長力
を受けて伸縮する。また、矢尻部105aとカム面29
との間には、縮径部105bの伸び量に応じて弾性によ
る押圧力が発生するので、矢尻部105aとカム面29
の保持部29cとの係合が一層確実なものとなってい
る。
【0041】また、原稿の搬送路を構成する一対の上カ
バー100および下カバー110を、上部ケーシング2
4に、一対の連結部材105によって着脱自在に取り付
けているので、ジャム処理時に、上記両カバー100,
110を取り外すことにより、上下の搬送路を一挙に且
つ完全に開放することができる。したがって、搬送路に
詰まった原稿が取り出しやすく、ジャム処理が行いやす
い。また、取り出しに際して原稿を破損することもな
い。さらに、一対の連結部材105によって、両カバー
100,110を上部ケーシング24に対して位置決め
するので、位置決めが容易である。
【0042】しかも、上記連結部材105が、樹脂製で
あって、その弾性力を利用して、上カバー100および
下カバー110を、上部ケーシング24に取り付けてい
るので、別途にばね部材を設ける場合に比較して、構造
を簡素化でき、また、部品点数の削減により製造コスト
を低減できる。次に、原稿搬送部9の動作について説明
する。まず、装置本体2の前から、原稿dを、上カバー
100と下カバー110との間の原稿挿入口90aを通
して挿入し、上搬送路90dに沿って搬送する。そし
て、原稿dを、上カバー100の湾曲状のガイド面10
0kによって、搬送ローラ対99の上ローラ99aに沿
って湾曲させながら、原稿dの先端部を、搬送ローラ対
99の上ローラ99aと下ローラ99bとの接触部分に
臨む状態まで導入して原稿dをセットする(図23参
照)。この状態で、図示しない複写開始スイッチをオン
にすることにより、搬送ローラ対99によって原稿dを
挟み込んで反転させながら下搬送路90eにある前送り
ローラ92側へ搬送する(図24参照)。さらに、前送
りローラ92および搬送ローラ対91によって、原稿d
を、コンタクトガラス11aに沿わせて搬送し、原稿排
出口90bから排出する(図25参照)。なお、厚手の
原稿で、反転させ難いものは、図26に示すように、開
口90cを通して、装置本体2の後部側から導入するこ
とができ、厚手の原稿の複写も容易に行える。
【0043】なお、図14を参照して、原稿搬送部9
は、上部ケーシング24の上面24pの一方側に寄せて
あり、上面24pには、上記した小物入れ140が着脱
自在に取付けられている。この小物入れ140の底部に
は、一対の突起141,142が設けられており、これ
らの突起141,142を、上部ケーシング24の上面
24pの一対の凹部243,244に嵌合させることに
より、小物入れ140を上部ケーシング24に対して位
置決めすることができる。この小物入れ140に、クリ
ップ等の小物類を収容することができて、便利である。
また、当該小物入れ140を、装置本体2の上面に設け
てあるので、収容した小物類を一見して確認でき、一層
便利である。
【0044】そして、上記の小物入れ140、上カバー
100および下カバー110を取り外すことにより、図
14に示すように、上部ケーシング24の上面24pが
略平面になる。一方、上部ケーシング24の上面24p
の、感光体ドラム42の回転軸線rを含む鉛直面上であ
って、コンタクトガラス11aを挟んだ両側位置に、一
対の凹部241,242が設けられているが、例えば感
光体ドラム42への潜像形成手段として用いられるLE
Dユニット等のアタッチメントを、上記上面24pに取
り付ける場合に、上記凹部241,242を、当該アタ
ッチメントの位置決め用として用いれば、上記上面24
pが略平面であることと相まってアタッチメントを、感
光体ドラム42等に対して正確に位置決めした状態で取
り付けることができる。
【0045】駆動系7は、図13に示すように、上部ケ
ーシング24の内側に形成された駆動系配置部24hに
固定されている。この駆動系7は、感光体ドラム42の
ほか、現像装置41のトナー供給ローラ41d、攪拌ロ
ーラ41eおよび現像ローラ41f、用紙搬送部5の上
ローラ51a、並びに定着部6の熱ローラ61等の駆動
を行なうものであり、これら被駆動部はそれぞれギア機
構72を介してモーター71により駆動される。また、
これらの駆動を制御する回路基板等を有する電装品8
も、上部ケーシング24に対して取付けられている。こ
のように駆動系7および電装品8を上部ケーシング24
側に集約して配置することにより、当該駆動系7に対す
る配線や電装品相互間の配線を容易かつ能率的に行なう
ことができる。即ち、これら駆動系7と電装品8のそれ
ぞれが、上部ケーシング24側と下部ケーシング25側
とに分配されて配置されている場合には、両ケーシング
24,25間において渡り配線を行う必要があると共
に、配線作業を集中して行なうことができないので、当
該作業に手間がかかるのに対して、これらを上部ケーシ
ング24側に集約して配置すれば、両ケーシング24,
25間の渡り配線が不要であると共に、配線作業を一方
のケーシング側において集中的に行なうことができるの
で、当該作業を容易かつ能率的に行なうことができる。
【0046】このように、この実施例によれば、原稿の
搬送路を構成する着脱自在な一対の上カバー100およ
び下カバー110のうちの、上カバー100のリブ10
0dによってコンタクトガラス11aを押さえるように
しているので、別途に押さえ部材を設ける必要がなく、
部品点数を少なくして製造コストを低減できる。また、
上カバー100を着脱することにより、容易にコンタク
トガラス11aを着脱することができるので、組立コス
トを低減でき、一層のこと製造コストを安くすることが
できる。
【0047】また、機能部品を取り付けるための補強フ
レームを廃止したので、その分、部品点数が少なくな
り、小型軽量化を達成することができると共に、一層、
製造コストを安くすることができる。また、補強フレー
ムを組み付けるための工数も不要となり、なお一層製造
コストを安くすることができる。さらに、従来の補強フ
レーム付きの複写機では、そのケーシングと補強フレー
ムとの結合部において、両者の材質的、強度的な違いに
より、割れや塑性変形等の破損が生じる虞があったが、
本実施例では、その虞がない。
【0048】そして、従来の補強フレーム付きの複写機
において単に補強フレームを廃止した場合には、装置本
体の剛性の低下に起因して、機能部品への外力の影響が
懸念されるが、本実施例では、各機能部品を、モノコッ
ク構造にて剛性を確保したケーシング24,25によっ
て保持しているので、装置本体2に作用した外力による
機能部品への影響を抑制することかできる。特に、作像
部4等の重要な機能部品については、その形態を大きく
変えることなく、ケーシング24,25に取り付けてい
るので、当該機能部品自体が有する本来の剛性も十分に
発揮させることかできる結果、過大な外力に対しても強
固に耐え得ることができる。したがって、複写機の内部
構造等を熟知せず乱雑な取扱いをしがちな一般ユーザに
よって、かなり乱雑に取り扱われたとしても、優れた耐
久性を発揮することができる。以上のように、小型軽量
化、製造コストの低減化、および乱雑な取扱いに対する
十分な耐久性を達成することができるので、家庭用およ
び個人用として普及させるのに適した複写機を実現する
ことができる。
【0049】なお、上記実施例においては、上カバー1
00によってコンタクトガラス11aを押さえたが、こ
れに代えて、下カバー110に形成したリブによってコ
ンタクトガラス11aを押さえることができる。また、
下カバー110の上面110mの突状110jに代え
て、凹条を使用することができる。さらに、各種の小物
入れ140を備えておき、ユーザの好みに応じて交換す
るようにすることもできる。その他、この発明の要旨を
変更しない範囲で、種々の設計変更を施すことができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上のように、この発明の画像形成装置
によれば、原稿の搬送路を構成する一対のカバーのうち
の何れか一方によって、コンタクト板を押圧止定してい
るので、別途に押さえ部材を設ける必要がなく、部品点
数を少なくして製造コストを安くすることができる。ま
た、カバーの着脱によってコンタクト板を容易に着脱で
きるので、組立性が良く、一層のこと製造コストを安く
することかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置としての複写機の斜視
図である。
【図2】上記複写機の分解断面図である。
【図3】上記複写機の内部構成を示す概略断面図であ
る。
【図4】作像部フレームおよびトナー回収容器を示す平
面図である。
【図5】上下ケーシングおよび取手を示す分解斜視図で
ある。
【図6】上部ケーシングを示す斜視図である。
【図7】上下ケーシングの連結部分の連結前の状態を示
す概略断面図である。
【図8】上下ケーシングの連結部分の連結後の状態を示
す概略断面図である。
【図9】上下ケーシングの取付け状態を示す概略縦断面
図である。
【図10】上部ケーシングと下部ケーシングとの突き合
わせ状態を示す拡大断面図である。
【図11】原稿の導入状態を示す装置本体の側面図であ
る。
【図12】取手の要部拡大斜視図である。
【図13】上部ケーシングによる機能部品の保持状態を
示す底面図である。
【図14】原稿搬送部、小物入れおよび上部ケーシング
を示す分解斜視図である。
【図15】上カバーの上部ケーシングへの取付け状態を
示す部分断面正面図である。
【図16】上カバーの斜視図である。
【図17】下カバーの概略断面図である。
【図18】上カバーと下カバーとの係合状態を示す部分
断面平面図である。
【図19】上カバーと下カバーが連結部材によって連結
される前の状態を示す断面図である。
【図20】上カバーと下カバーが連結部材によって連結
された状態を示す断面図である。
【図21】カム面を示す上部ケーシングの上面部の底面
図である。
【図22】カム面の周方向位置とカム面高さの関係を示
す図である。
【図23】原稿のセット状態を示す原稿搬送部の概略断
面図である。
【図24】原稿の搬送途中の状態を示す原稿搬送部の概
略断面図である。
【図25】原稿が排出される状態を示す原稿搬送部の概
略断面図である。
【図26】厚手の原稿の導入状態を示す原稿搬送部の概
略断面図である。
【符号の説明】
2 装置本体 9 原稿搬送部 11a コンタクトガラス(コンタクト板) 24 上部ケーシング 24p 上面 90d 上搬送路 90e 下搬送路 d 原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相川 行浩 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 石井 智士 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平1−176840(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体のケーシングの上面に沿って搬送
    される原稿を、当該原稿に接触する透明なコンタクト板
    を通して照明し、当該原稿からの反射光を感光体に導く
    画像形成装置において、上記ケーシングの上面に沿う下
    搬送路、およびこの下搬送路の上方に形成された上搬送
    路からなる上下二段の搬送路を通して、原稿を反転させ
    ながら搬送する原稿搬送部を備え、この原稿搬送部は、
    ケーシングの上面との間に上記下搬送路を形成する下カ
    バーと、この下カバーの上面との間に上記上搬送路を形
    成する上カバーとを、着脱自在にケーシングに取り付け
    ており、これら上カバーおよび下カバーの何れか一方に
    よって、上記コンタクト板を押圧した状態でケーシング
    に止定していることを特徴とする画像形成装置。
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