JP3753889B2 - シート搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート搬送路を有する画像形成装置等のシート搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタ等の画像形成装置では、転写紙等のシートを搬送する搬送路(給紙路の概念を含む。以下、同じ。)及び搬送手段を備えているが、搬送摩擦等によりシートは静電帯電を起こし易い。シートが静電気を帯びると、搬送性やスタック性等が悪くなることが知られている。
このため、シート搬送路中に除電部材を設け、これに通過するシートを接触させて除電することが行われている。除電部材は、例えば特開平6−45089号公報に示すように、接地された導電性基板とこれに挟持保持された導電性ブラシとからなっている。導電性ブラシにシートが接触すると、シートの静電気は導電性ブラシを介して導電性基板、アース線へと移動し、除電される。
【0003】
特開平10−125490号公報には、安価な構成の除電ブラシが開示されている。これはアース板(導電性基板に相当)に非導電性粘着テープで除電ブラシを貼着し、用紙との接触で除電ブラシを弾性変形させてアース板に接触させるもので、高価な導電性粘着テープの使用を不要としている。
この種の除電に関連した技術としては、他に、特開平8−76623号公報に記載の技術が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のシート搬送装置では、装置本体内における除電部材の固定は、粘着テープやネジ等によってなされている。しかしながら、このような固定構造とした場合、部品点数が多くて組み立てが面倒であり、製造コストが高いという問題があった。また、分解作業が面倒であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、粘着テープやネジ等の固定手段を要することなく、除電部材を固定でき、製造コストの低減やメンテナンスの容易化に寄与できるシート搬送装置の提供を、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、ワンタッチ係合の組付で固定する方式とするとともに、除電部材の固定要素をアース部材で兼ねることとした。
具体的には、請求項1記載の発明では、導電性基板を有する除電部材をシート搬送路又はその近傍に設けてシートの静電気を除去するシート搬送装置において、上記導電性基板と上記シート搬送路を構成する部材のいずれか一方に略水平方向に間隔を有する2つの穴が設けられているとともに他方には上記穴に係合する2つの凸部が設けられ、一方側の穴とこれに対応する凸部は係合後所定位置で抜け止め状態となるように形成され、他方側の穴とこれに対応する凸部は、係合後該凸部に押し込んで係合され且つ装置内の接地された部材にも係合される導電性弾性部材により抜け止めされる、という構成を採っている。
【0007】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の構成において、上記導電性弾性部材が、板状のバネ材で形成されている、という構成を採っている。
【0008】
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の構成において、上記導電性弾性部材による抜け止めが、該導電性弾性部材に形成された一対の切り起こし片の挟持によってなされる、という構成を採っている。
【0009】
請求項4記載の発明では、請求項1,2又は3記載の構成において、上記接地された部材に対する上記導電性弾性部材の係合が、該導電性弾性部材に形成された凹部を接地された部材の軸部に押し込むことによってなされる、という構成を採っている。
【0010】
請求項5記載の発明では、請求項1,2,3又は4記載の構成において、上記一方側の穴が略水平方向に延びる長穴に形成され、最初この長穴を縦にした状態で上記凸部に嵌め入れ、その後該長穴を横に戻すことによって抜け止めとなるように上記凸部が形成されている、という構成を採っている。
【0011】
請求項6記載の発明では、請求項1,2,3,4又は5記載の構成において、上記シート搬送路を構成する部材が合成樹脂で形成されている、という構成を採っている。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1に示すように、シート搬送装置としての画像形成装置2は、略中央部に位置する画像形成部4と、画像形成部4のすぐ下に設けられた給紙部6と、画像形成部4の上部に空間8をおいて設けられた原稿読み取り部10を有している。給紙部6には給紙カセット7が設けられており、必要に応じて別の給紙手段を増設できるようになっている。
画像形成部4と原稿読み取り部10との間の空間部8には、第1排紙収納部12が形成されており、画像形成されたシート(適宜、用紙という)が排紙収納される。いわゆる胴内排紙型の構成である。第1排紙収納部12の上方には、任意増設タイプの第2排紙収納部50が設けられている。
【0013】
画像形成部4では、像担持体としてのドラム状の感光体14の周囲に、感光体14の表面に帯電処理を行なう帯電手段16、画像情報を感光体14の表面にレーザ光で照射する露光手段18、感光体14の表面に露光されて形成された静電潜像を可視化する現像手段20、感光体14上で現像されたトナー像を用紙に転写する転写手段22、転写後、感光体14の表面に残留するトナーを除去回収するクリーニング手段24等がそれぞれ配置されている。
感光体14等からなる画像形成ユニットの上部(用紙搬送路下流)には未定着トナー像を定着するための定着手段26が設けられている。定着手段26を通過した用紙は、排紙ローラ等よりなる排紙手段28により排紙収納部12に排紙・収納される。
【0014】
給紙部6においては、給紙カセット7に未使用の用紙Pが収容されており、回動可能に支持された底板30が最上の用紙Pを給紙ローラ32に押圧するようにバネ34が設けられている。給紙ローラ32の回転により、最上の用紙Pは給紙カセット7から送り出され、レジストローラ対36へと搬送される。レジストローラ対36は用紙Pの搬送を一時止め、感光体14の表面のトナー像と用紙Pの先端との位置関係が所定の位置になるように、タイミングをとって回転が開始するように制御される。符号35は手差しトレイを、37は手差し用トレイ35を用いる場合の給紙ローラをそれぞれ示す。
【0015】
原稿読み取り部10では、コンタクトガラス38上に載置される図示しない原稿のの読み取り操作を行なうために、原稿照明用光源とミラーよりなる読み取り走行体40が往復移動する。この読み取り走行体40により走査された画像情報は、レンズ42の後方に配置されているCCD44に画像信号として読み込まれる。この読み込まれた画像信号は、デジタル化され画像処理される。画像処理された信号に基づいて、露光手段18の図示しないレーザダイオード(LD)の発光により感光体14の表面に静電潜像が形成される。LDからの光信号は、公知のポリゴンミラーやレンズを介して感光体14に至る。原稿読み取り部10の上方には、原稿を自動的にコンタクトガラス38上に搬送する自動原稿搬送装置39(図2)が取り付けられるようになっている。図1において、符号45は電源を、47は制御手段を示している。
【0016】
本実施例における画像形成装置2は、上述したように原稿を走査して読み取り、デジタル化して用紙に複写する、いわゆるデジタル複写機としての機能の他に、制御手段47により原稿の画像情報を遠隔地と授受するファクシミリの機能や、コンピュータが扱う画像情報を用紙上に印刷するいわゆるプリンタの機能を有する多機能の画像形成装置である。図1に示すように、どの機能によって形成された画像も第1排紙収納部12又は第2排紙収納部50に排出・収納される。第1排紙収納部12又は第2排紙収納部50にスタックされた用紙Pが画像面が下になった状態であり、複写、ファクシミリ、プリンタで扱う原稿の処理順が1ページから行われて印刷されても、第1排紙収納部12又は第2排紙収納部50から取り出したとき、1ページ目が最上になっており、改めてページを揃えるなどの作業から開放される。図2に示すように、第1排紙収納部12又は第2排紙収納部50からの複写、印刷物の取り出しは装置正面(F側又は操作面側)からでき、用紙Pの補給のための給紙カセット7の操作も装置正面からできる。
【0017】
多機能の画像形成装置にあっては、複写・印刷物の排紙収納部が一箇所であると不都合が生じることがある。例えば緊急を要するファクシミリによる画像が他の複写・印刷物に紛れ込んだり、画像形成装置が多人数で使用されるケースでは、他人が複写・印刷物を持ち去ったりすることが生じる。本実施例ではそのような不具合に鑑みて画像形成装置本体の排紙収納部(第1排紙収納部12)とは別に、第2排紙収納部50を装着可能にしている。図3は第2排紙収納部50を備えていない状態の画像形成装置2の全体概要図である。
【0018】
第2排紙収納部50は、図1に示すように、排紙手段28の下流に位置する切り換えガイド52と、この切り換えガイド52を矢印方向に駆動するソレノイド54を有している。オペレータの指示により、特定の複写・印刷物に対し、排紙を第2排紙収納部50に切り換えるどうか予め設定される。排紙を第2排紙収納部50にする設定になっている場合、用紙Pがレジストローラ対36の停止・回転を制御するための図示しないセンサを通過するときの信号を受け、切り換えガイド52を回動させるためのソレノイド54が作動する。
【0019】
図1はソレノイド54が作動(吸引)している状態を示しており、排紙手段28を抜けた用紙Pは第2排紙収納部50のシート搬送路56に案内され、排紙ローラ58,60により挟持搬送されて排紙トレイ62上に画像面を下にして排出される。排紙トレイ62は、シート搬送路56を形成する上部搬送ガイド部材64と下部搬送ガイド部材66のうちの下部搬送ガイド部材66に一体に形成されたトレイ68と、これとは別体のトレイ70とから構成されている。
ソレノイド54が作動していないときは、切り換えガイド52は後述するスプリングの付勢力で反時計回りに回動して二点鎖線で示す位置となり、排紙手段28から排出される用紙Pは第1排紙収納部12にスタックされる。
【0020】
次に、図4に基づいて第2排紙収納部50を詳細に説明する。
シート搬送路56を形成する上部搬送ガイド部材64と下部搬送ガイド部材66はそれぞれ合成樹脂で一体成形されており、シート搬送方向と略直交するシート幅方向の一方側でピン72により一体に連結されている。上部搬送ガイド部材64にはピン挿通を有する軸支持部74が上下に間隔をおいて一対形成されており、これに対応して下部搬送ガイド部材66には同様のピン挿通を有する軸支持部76が一対形成されている。下部搬送ガイド部材66の軸支持部76の内方に上部搬送ガイド部材64の軸支持部74を合わせた状態でピン72を貫き通すことにより連結される。連結された状態で、下部搬送ガイド部材66に形成されたピン78と係止凸部80がそれぞれ、上部搬送ガイド部材64に形成された穴82,84に入り込み、係止されることにより上部搬送ガイド部材64と下部搬送ガイド部材66が合体する。
【0021】
画像形成装置本体に第2排紙収納部50を組み込む場合には、上部搬送ガイド部材64と下部搬送ガイド部材66を合体した状態で、画像形成装置2の正面からセットする。予め図2に示す画像形成装置2の小さなカバー86を取り外しておき、図4に示すように、上部搬送ガイド部材64に一体に形成されたガイドピン88側を先にして画像形成装置本体内に入れてゆく。画像形成装置本体の奥側には、ガイドピン88を受け入れる穴90を有する金属製の部材92が、画像形成装置本体の手前側には上部搬送ガイド部材64に一体に形成されたガイドピン94,94を受け入れる穴及び固定用のネジ穴を有するブラケット95(図5)が設けられていて、図4に示すように図示しない固定用ネジを穴96から入れて固定する。画像形成装置本体にセットされた状態を図5に示す。
【0022】
図4に示すように、シート搬送路56の出口には、用紙Pが帯びた静電気を除去するための除電部材98が設けられている。除電部材98は、導電性基板100に導電性ブラシ102を挟持保持したもので周知の構成である。
除電部材98の導電性基板100には、略水平方向に間隔を有する2つの穴104,106が設けられている。これに対応して上部搬送ガイド部材64の上面には穴104,106に係合する凸部108,110が形成されている。一方の穴104は円形に形成されており、これに対応して凸部108は円柱状に形成されている。他方の穴106は水平方向に延びる長穴に形成されており、これに対応する他方の凸部110はL字状に形成されている。
【0023】
シート搬送路56を構成する部材としての上部搬送ガイド部材64には、金属ブラケット112を支持固定するための収容部114が形成されている。金属ブラケット112には、第2排紙収納部50の搬送機構を駆動するモータ116が支持されている。モータ116の回転軸にはギヤ118が固定されており、ギヤ118は金属ブラケット112に固定された軸120に回転自在に支持されたアイドルギヤ122に噛み合っている。金属ブラケット112には導電性バネ124がネジ止め又はカシメにより固定されており、第2排紙収納部50を画像形成装置本体に取り付けたときに、導電性バネ124が本体側の部材92に接触するようになっている。軸120の先端部は小径に形成されており、その先端部は収容部114に形成された穴125に支持される。
また、金属ブラケット112には電気的信号等を授受するための接続用コネクタ126が設けられており、本体側の部材92にはコネクタ128が設けられている。ガイドピン88が穴90にガイドされると同時に、接続用コネクタ126とコネクタ128が接続される。また、金属ブラケット112には制御基板125が設けられている。
【0024】
上部搬送ガイド部材64に除電部材98を取り付ける場合、まず、穴106(長穴)とこれに対応する凸部110との係合がなされる。穴106と凸部110との関係は、係合後、所定位置で抜け止め状態となるようになっている。これについては後述する。
この抜け止め状態が得られた後、穴104とこれに対応する凸部108との係合がなされる。この係合は、円柱状の凸部108に円形の穴104を通すだけであり、この状態では凸部108の軸方向に導電性基板100が抜ける状態となる。この抜け止め及び接地をするために、導電性弾性部材130が設けられている。導電性弾性部材130は薄板状のバネ材でプレス加工により形成されており、抜け止め用部130aと、接地用部130bを有している。
【0025】
導電性弾性部材130の抜け止め用部130aには、凸部108に対する挿通部132が形成されており、接地用部130bには金属ブラケット112の軸120の小径部120a(後述)に係合する凹部134が形成されている。挿通部132には、対向する切り起こし片132aが内方に傾斜するように形成されており(後述)、挿通部132を凸部108の先端部に押し込んだときに、切り起こし片132aの弾性変形により導電性弾性部材130は凸部108に固定され、これにより導電性基板100は抜け止めされる。収容部114の上端部には、導電性弾性部材130の抜け止め用部130aと接地用部130bとの連結部130cを位置決めするための凹部135が形成されている。
【0026】
上部搬送ガイド部材64には、用紙Pに直接接触して案内するリブ状のガイド136がシート幅方向に間隔をおいて複数一体に形成されている。排紙ローラ58はその一方の軸端部を収容部114に回転自在に支持されており、この軸端部には、金属ブラケット112のアイドルギヤ122に噛み合うギヤ138が固定されている。従ってモータ116の回転により排紙ローラ58が回転駆動される。上部搬送ガイド部材64の凸部110近傍には、上部搬送ガイド部材64と下部搬送ガイド部材66間の開閉を検知する開閉検知センサ140が設けられている。
上部搬送ガイド部材64は画像形成装置本体に固定されるが、下部搬送ガイド部材66はピン72を回動中心にして水平回動でき、シート搬送路56を開放できる。開放するには、下部搬送ガイド部材66の指かけ部142をつまんで矢印方向に引く。開くと図7に示す状態となる。
【0027】
図4に示すように、下部搬送ガイド部材66には、上部搬送ガイド部材64と合体したときに開閉検知センサ140に当接して動作させる突起144が形成されている。下部搬送ガイド部材66が開放されているときには突起144が開閉検知センサ140から離れており、開閉検知センサ140の内部回路が開いてモータ116等の電送部品の作動を禁止するとともに、適宜、表示部(図2で示す操作パネル145や図示しないホストコンピュータの表示部)に表示する。
【0028】
下部搬送ガイド部材66には用紙Pを案内する複数のリブ状のガイド146が一体に形成されている。従動ローラとしての排紙ローラ60は、板バネとして機能するホルダ148に回転可能に保持され、上部搬送ガイド部材64側の排紙ローラ58に当接して用紙Pを挟持・搬送する。
下部搬送ガイド部材66の一端側(軸支持部側)には、ソレノイド収納部150が形成されており、ソレノイド54が収納されている。ソレノイド54のプランジャ152には連結部材154が取り付けられている。連結部材154にはバネ係止片154aが形成されており、このバネ係止片154aとソレノイド収納部150との間にスプリング156が掛けられている。また、連結部材154にはストッパ158が形成されており、ストッパ158がソレノイド収納部150の一部分に当接することにより、スプリング156による復帰位置が制限されている。
また、連結部材154には、切り換えガイド52の連結ピン160が入る孔部162が形成されている。図4において、符号165はカバー部材を示す。
【0029】
図6に示すように、切り換えガイド52のその両端部に形成された軸164を介して下部搬送ガイド部材66に回転自在に支持されており、用紙Pをガイドする複数の爪部166が一体に形成されている。連結ピン160が連結部材154と共にソレノイド54のプランジャ152の往復動に連動することにより、切り換えガイド52が回動する。
【0030】
第2排紙収納部50の分割トレイとしてのトレイ70も、図8に示すように、画像形成装置2の正面からセットする。画像形成装置本体の奥側に凹部168を有する側板又は壁170があり、トレイ70に形成された凸部70aを凹部168に係止して取り付けるようになっている。
図1において、符号172はトレイ70がセットされているか否かを検知するためのセンサを示す。トレイ70のセットを忘れた状態で第2排紙収納部50に排紙がなされると、用紙Pは落下して第1排紙収納部12上に積載され、混在することになる。これを防止するために、トレイ70がセットされていない状態で第2排紙収納部50が指定された場合に、センサ172の検知信号に基づいて、表示部(図2で示す操作パネル145や図示しないホストコンピュータの表示部)に表示して警告を発するようにする。
【0031】
次に、除電部材98の取付構造及び取付動作を詳細に説明する。
図9に示すように、円柱状の凸部108は上部搬送ガイド部材64に上方へ立ち上げて形成された取付部180に形成されており、取付部180の前面180aは、除電部材98の導電性基板100の突き当て位置決め面となっている。
L字状の凸部110も上部搬送ガイド部材64に上方へ立ち上げて形成された取付部182に形成されており、溝184を有している。
除電部材98を取り付ける場合には、まず、図10に示すように、長穴形状の穴106が縦長になるように除電部材98を上下方向に立て、そのままの状態で凸部110に嵌める。穴106が凸部110に嵌まった状態、すなわち溝184に位置している状態で除電部材98を矢印方向に倒すと、図11に示す状態となる。穴106は溝184で回転して横に長くなるので、抜け止めされた状態となる。その後、凸部108に穴104を嵌める。この場合、穴106の長穴形状によって水平方向の自由度があるので、穴106と凸部110を係合した後の、凸部108と穴104の位置精度は要求されない。
【0032】
凸部108に穴104を嵌めた後、導電性弾性部材130の挿通部132を凸部108に押し込む。図12に示すように、挿通部132には対向する位置をもって一対の切り起こし片132a,132aが互いに内方に傾斜するように、換言すれば挿通部132を塞ぐように設けられている。挿通部132の広さは凸部108の径より若干大きく、切り起こし片132a,132aはこれを狭めるように位置している。
【0033】
従って、挿通部132を押し込むと、図13に示すように切り起こし片132a,132aが弾性変形して凸部108の進入を許容するとともに、凸部108に圧接する。本実施例では導電性弾性部材130はバネ材で形成されているので、切り起こし片132a,132aによる圧接力は強く、導電性弾性部材130は抜け止め部材として機能する。これにより、除電部材98の両端部が抜け止めされた状態となり、上部搬送ガイド部材64に対する取付が完了する。
除電部材98を上部搬送ガイド部材64から取り外す場合には、逆に、導電性弾性部材130による抜け止めを解除した後、凸部108から導電性基板100を抜き、除電部材98を上方に回動して穴106を縦にし、穴106と凸部110との係合を外す。
【0034】
図14に示すように、挿通部132の押し込み動作に伴って又はそれ以前に、収容部114の凹部135に対する連結部130cの位置合わせ(嵌め合わせ)をし、最後に凹部134を軸120の小径部120aに上方から被せるように嵌め込む。導電性弾性部材130のこれらの取付動作の順序は、あくまでも一例であって、弾性変形による自由度があるので適宜な順序でよい。
導電性弾性部材130の挿通部132を押し込むことによって、導電性弾性部材130と除電部材98が電気的に接続される。また、導電性弾性部材130の接地用部130bの凹部134を軸120の小径部102aに嵌めることによって導電性弾性部材130と金属ブラケット112が電気的に接続される。金属ブラケット112は導電性バネ124を介して装置本体側の接地された金属製の部材92と電気的に接続されるので、除電部材98はアースされる。
図15は、取り付けられた状態の除電部材98と、排紙ローラ58等との位置関係を示している。
【0035】
用紙Pが帯びた静電気は用紙Pが除電部材98お導電性ブラシ102に接触することによって除去されるので、用紙Pは第2排紙収納部50のトレイ62上に整然とスタックされる。
本実施例では、第2排紙収納部50のトレイ62のすぐ上に原稿読み取り部10があるため、用紙Pの静電気が除去されない場合には用紙Pが原稿読み取り部10の構成部品に吸着される懸念があるが、除電部材98の除電機能によりこの不具合を解消でき、原稿読み取り部10とトレイ62を可能な限り近づけてスペースを効率的に使うことができる。
【0036】
上記実施例では、画像形成装置2をシート搬送装置として捉えたが、第2排紙収納部50や、給紙装置、定着装置等をシート搬送装置と捉えて本発明を適用してもよい。また、除電部材98の取り付け位置は上記実施例に限定されるものではなく、定着部位や給紙部位でもよい。
また、上記実施例では穴104,106を除電部材98側に設け、凸部108,110を上部搬送ガイド部材64側に設ける態様としたが、逆態様でもよい。
【0037】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、穴と凸部とによる係合構成とし、導電性弾性部材を押し込んで抜け止めする構成としたので、除電部材をネジや粘着材を用いることなく取り付け・取り外しできるので、製造コストの低減やメンテナンスの容易化を図ることができる。
また、導電性弾性部材が抜け止め部材と接地部材を兼ねるので、部品点数を少なくでき、この点からも製造コストの低減やメンテナンスの容易化を図ることができる。
【0038】
請求項2記載の発明によれば、導電性弾性部材を板状のバネ材で形成する構成としたので、導電性弾性部材の取り付けを大きな自由度の下に容易に行なうことができる。また、バネ性によって大きな抜け止め力を得ることができるとともに、プレス加工で容易に量産できる利点がある。
【0039】
請求項3記載の発明によれば、導電性弾性部材による抜け止めが導電性弾性部材に形成された一対の切り起こし片の挟持によってなされる構成としたので、抜け止めを確実にできる。
【0040】
請求項4記載の発明によれば、導電性弾性部材に形成された凹部を接地された部材の軸部に押し込む構成としたので、導電性弾性部材の取り付け・取り外しを容易にできる。
【0041】
請求項5記載の発明によれば、長穴を縦にして凸部に嵌め、その後横にして抜け止め状態とする構成としたので、簡単な構成で確実な抜け止めができる。
【0042】
請求項6記載の発明によれば、シート搬送路を構成する部材を合成樹脂で形成する構成としたので、生産効率を上げることができ、製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシート搬送装置としての画像形成装置の概要全体構成図である。
【図2】同全体斜視図である。
【図3】第2排紙収納部を設けない状態の概要全体構成図である。
【図4】第2排紙収納部の分解斜視図である。
【図5】第2排紙収納部の概要平面図である。
【図6】第2排紙収納部における下部搬送ガイド部材の斜視図である。
【図7】下部搬送ガイド部材を回動した状態の概要平面図である。
【図8】第2排紙収納部におけるトレイの斜視図である。
【図9】除電部材と上部搬送ガイド部材との係合関係を示す斜視図である。
【図10】除電部材を立てて一方の穴(長穴)とこれに対応する凸部を係合する前の状態を示す斜視図である。
【図11】除電部材を元に倒して一方の穴(長穴)とこれに対応する凸部を係合した状態の斜視図である。
【図12】導電性弾性部材の切り起こし片を示す斜視図である。
【図13】導電性弾性部材を押し込んで除電部材を抜け止めした状態の斜視図である。
【図14】導電性弾性部材のアース部材としての機能を示す概要平面図である。
【図15】図11におけるZ−Z線での断面図である。
【符号の説明】
100 導電性基板
98 除電部材
56 シート搬送路
104,106 穴
108,110 凸部
112 接地された部材としての金属ブラケット
132a 切り起こし片
134 凹部
120a 接地された部材の軸部

Claims (6)

  1. 導電性基板を有する除電部材をシート搬送路又はその近傍に設けてシートの静電気を除去するシート搬送装置において、
    上記導電性基板と上記シート搬送路を構成する部材のいずれか一方に略水平方向に間隔を有する2つの穴が設けられているとともに他方には上記穴に係合する2つの凸部が設けられ、一方側の穴とこれに対応する凸部は係合後所定位置で抜け止め状態となるように形成され、他方側の穴とこれに対応する凸部は、係合後該凸部に押し込んで係合され且つ装置内の接地された部材にも係合される導電性弾性部材により抜け止めされることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1記載のシート搬送装置において、
    上記導電性弾性部材が、板状のバネ材で形成されていることを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項1又は2記載のシート搬送装置において、
    上記導電性弾性部材による抜け止めが、該導電性弾性部材に形成された一対の切り起こし片の挟持によってなされることを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項1,2又は3記載のシート搬送装置において、
    上記接地された部材に対する上記導電性弾性部材の係合が、該導電性弾性部材に形成された凹部を接地された部材の軸部に押し込むことによってなされることを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項1,2,3又は4記載のシート搬送装置において、
    上記一方側の穴が略水平方向に延びる長穴に形成され、最初この長穴を縦にした状態で上記凸部に嵌め入れ、その後該長穴を横に戻すことによって抜け止めとなるように上記凸部が形成されていることを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項1,2,3,4又は5記載のシート搬送装置において、
    上記シート搬送路を構成する部材が合成樹脂で形成されていることを特徴とするシート搬送装置。
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