JP4157076B2 - ガス機器のガス量調節装置 - Google Patents

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Description

本発明はガス機器のガス量調節装置に関し、詳しくは点火時におけるバーナの火力を安全な中火力に設定するガス機器のガス量調節装置に関する。
最近のテーブルコンロ等のガス機器で、中華料理のように大火力を用いる場合から、煮物のようにとろ火を用いる場合まで多様な料理に対応させるために広い火力調節が可能となっている。このガス機器では、点火時に着火ミスなく確実に着火させるためには、一定以上のガスの供給が必要であり、バーナの火力が中火力以上に設定されている必要があった。しかし、大火力で着火された場合には、使用者によっては予想を越えた炎となって、使用者が驚いてしまうこととなる。
そこで、点火操作に連動して、点火に適切な中火力位置へ強制的に設定するガス量調節機構等が各種提案されている。例えば、点火操作時において火力調節レバーが中火力以外に設定されていると、点火操作に連動して回動する戻しレバーの作用で火力調節レバーは強制的かつ自動的にバーナの火力が中火力となる位置に戻され、円滑で穏やかな安全点火がなされるようにしたガス機器の燃焼調整装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3128466号公報
しかしながら、特許文献1に記載のガス機器の燃焼調整装置によれば、例えば、利用者が、煮物等の調理でとろ火を使用している最中に一旦消火して、再度煮物調理を再開するような場合、火力調節レバーは中火力位置にリセットされるため、火力調節レバーを、点火前のとろ火位置にわざわざ調整しなければならず、幾分手間であるという問題点があった。また、煮物調理にはとろ火のように微妙な火力加減が必要とされるため、火力が中火力位置にリセットされたことを忘れてしまうと、煮物が中火のまま調理されてしまい、被調理物や鍋が焦げ付いてしまうなどの問題点もあった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、点火に適切な中火力に強制的に設定した後に、点火直前に設定されていた火力に再度復帰することができるガス機器のガス量調整器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のガス機器のガス量調節装置は、手動操作により動作する点火・消火機構と、回動自在に軸支され、バーナの火力を強火力から弱火力まで調節する回動スライド式の火力調節レバーと、前記バーナに供給するガス量を中火力に相当するガス量にリセットする火力リセット部とを備えたガス機器のガス量調節装置において、前記火力リセット部は、前記点火・消火機構の点火時の動作により、前記バーナに供給するガス量を中火力に相当するガス量にリセットし、前記点火・消火機構の点火終了時の動作により、前記点火・消火機構による点火直前の前記火力調節レバーが弱火力位置から中火力位置の範囲内に設定されていた場合に、前記バーナに供給するガス量を、前記点火・消火機構の点火直前の前記火力調節レバーの火力位置に相当するガス量に復帰させることを特徴とする。
また、請求項に係る発明のガス機器のガス量調節装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記火力リセット部は、前記火力調節レバーが、中火力位置よりも強火力側の範囲内に設定されていた場合、前記点火・消火機構の点火終了時の動作にかかわらず、前記バーナに供給するガス量を中火力に相当するガス量に保持することを特徴とする。
また、請求項に係る発明のガス機器のガス量調節装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記火力リセット部は、第1の火力リセット部と、第2の火力リセット部とから構成され、前記第1の火力リセット部は、前記火力調節レバーが、中火力位置よりも強火力側の範囲内に設定されていた場合に、前記点火・消火機構の点火時の動作により、前記火力調節レバーを中火力位置にリセットし、前記第2の火力リセット部は、前記火力調節レバーが、弱火力位置から中火力位置の範囲内に設定されていた場合に、前記点火・消火機構の点火時の動作により、前記バーナに供給するガス量を、前記火力調節レバーの中火力位置に相当するガス量にリセットし、前記点火・消火機構の点火終了時の動作により、前記バーナに供給するガス量を、前記点火・消火機構の点火直前の前記火力調節レバーの火力位置に相当するガス量に復帰させることを特徴とする。
また、請求項に係る発明のガス機器のガス量調節装置は、請求項に記載の発明の構成に加え、前記バーナにガスを供給するガス供給管路に介設され、前記火力調節レバーの回動操作による管路内の移動により、ガス通路面積を増減してガス量を調節するガス量調節子を備え、前記第2の火力リセット部は、支点を中心に回動可能に軸支されたリセット部材と、当該リセット部に一端部が当接して、他端部が前記ガス量調節子に連結された作用腕部とから構成され、前記火力調節レバーが弱火力位置から中火力位置の範囲内に設定されていた場合、前記点火・消火機構の点火時の動作により、前記リセット部材が、前記作用腕部の被当接部位に当接することにより、前記作用腕部を第1の方向に移動させ、さらに前記作用腕部に連結された前記ガス量調節子を、前記第1の方向と平行である第2の方向に移動させることにより、前記バーナに供給されるガス量が、前記火力調節レバーの中火力位置に相当するガス量にリセットされ、前記点火・消火機構の点火終了時の動作により、前記ガス量調節子が、前記点火・消火機構の点火直前の位置に戻ることにより、前記バーナに供給されるガス量が、前記点火・消火機構の点火直前の前記火力調節レバーの火力位置に相当するガス量に復帰されることを特徴とする。
また、請求項に係る発明のガス機器のガス量調節装置は、請求項に記載の発明の構成に加え、前記ガス量調節子に装着され、前記ガス量調節子を前記第2の方向とは反対方向に付勢する圧縮バネを備えている。
また、請求項に係る発明のガス機器のガス量調節装置は、請求項に記載の発明の構成に加え、前記リセット部材は、一端部に前記点火・消火機構の押圧部位に接離される一の被押圧部位と、他端部に前記作用腕部の前記一端部が当接する一の当接部位とを備え、前記作用腕部は、前記一端部に前記リセット部材の前記一の当接部位に当接される一の被当接部位と、前記他端部に前記ガス量調節子に連結する連結部とを備え、前記点火・消火機構の点火時の動作時は、前記点火・消火機構の押圧部位が、前記一の被押圧部位に当接して前記リセット部材を回動動作させ、当該回動動作により前記一の当接部位が、前記一の被当接部位に当接して前記作用腕部を前記第1の方向に移動させ、さらに当該移動により、前記連結部に連結された前記ガス量調節子が、前記ガス供給管路内を第2の方向へ移動することにより、前記ガス供給路のガス通路面積が拡張されて、中火力に相当するガス量が前記バーナに供給され、前記点火・消火機構の点火終了時の動作時は、前記点火・消火機構の押圧部位が、前記一の被押圧部位より離間し、前記ガス量調節子は、前記圧縮バネによって前記第2の方向とは反対方向に付勢され、前記点火・消火機構の点火直前の位置まで移動することにより、前記ガス供給路のガス通路面積が縮小されて、前記点火・消火機構の点火直前の前記火力調節レバーの火力位置に相当するガス量が前記バーナに供給されることを特徴とする。
請求項1に係る発明のガス機器のガス量調節装置では、火力リセット部は、点火・消火機構の点火時の動作により、バーナに供給するガス量を、点火に安全かつ必要な火力である中火力に相当するガス量にリセットする。さらに、火力リセット部は、火力調節レバーが、弱火力位置から中火力位置の範囲内に設定されていた場合のみ、点火の手動操作が終了する点火終了時の動作により、バーナに供給するガス量を、点火・消火機構の点火直前における火力調節レバーの火力位置に相当するガス量に復帰させることができる。よって、とろ火(弱火)を使用して調理する場合などにおいて、調理中に一旦消火し、再度点火して調理を続ける時には、再度点火直前のとろ火(弱火)位置に自動的に戻すことができるため、鍋や被調理物が焦げ付くのを防止することができる。また、とろ火(弱火)のような微妙な火力加減を、再度設定し直さなくても、自動的に点火直前のとろ火(弱火)位置に戻るため、調理の中断による過加熱を防止することができる。
また、請求項に係る発明のガス機器のガス量調節装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、火力リセット部は、火力調節レバーが、中火力位置よりも強火力側の範囲内に設定されていた場合は、点火・消火機構の点火終了時の動作にかかわらず、中火力に相当するガス量にリセットされた状態を保持することができる。これは、中火力よりも強い火力を必要とする加熱調理の場合に、自動的に点火直前の強い火力位置に相当するガス量に戻ってしまい、バーナの火力が自動的に強くなるのを避けることができる。よって、再点火時に使用者の手で改めて火力調整させる機会を設けることにより、安全に強火力を使用した加熱調理をすることができる。
また、請求項に係る発明のガス機器のガス量調節装置では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、火力リセット部を、中火力に相当するガス量にリセットするだけの第1の火力リセット部と、中火力に相当するガス量にリセット後、再度点火直前のガス量に復帰させる第2の火力リセット部とで構成し、各リセット部で作用を分担させることで、点火直前の火力調節レバーの設定位置によって、バーナに供給するガス量の調整を効率的におこなわせることができる。
また、請求項に係る発明のガス機器のガス量調節装置では、請求項に記載の発明の効果に加え、第2の火力リセット部を、リセット部材と、ガス量調節子に連結された作用腕部とで構成した。そして、点火・消火機構の点火時の動作により、リセット部材が支点を中心に回動し、リセット部材が作用腕部の被当接部位に当接して、作用腕部を第1の方向に移動させることにより、ガス量調節子を第1の方向と平行な第2の方向へ移動させる。よって、ガス量調節子によって調節されるガス量を、火力調節レバーの中火力位置に相当するガス量に簡単にリセットすることができる。さらに、点火・消火機構の点火終了時の動作により、ガス量調節子は、点火直前の位置に戻るので、点火直前に設定されていた火力調節レバーの火力位置に相当するガス量に復帰させることができる。
また、請求項に係る発明のガス機器のガス量調節装置は、請求項に記載の発明の効果に加え、圧縮バネは、ガス量調節子を第2の方向とは反対の方向に付勢する。よって、点火・消火機構の点火終了時の動作により、ガス量調節子を第2の方向に向かって、点火直前の位置まで自動的に移動させることができるので、点火直前に設定されていた火力調節レバーの火力位置に相当するガス量に復帰させることができる。
また、請求項に係る発明のガス機器のガス量調節装置は、請求項に記載の発明の効果に加え、点火・消火機構の押圧部位が、リセット部材の一の被押圧部位に押圧されると、リセット部材が回動して、リセット部材の一の当接部位が、作用腕部の一の被当接部位に当接する構成としたため、点火・消火機構の点火時の動作によって、ガス量調節子を簡単に調節することができる。また、作用腕部は、連結部によってガス量調節子に直接連結されているため、作用腕部を第1の方向に移動させるだけで、ガス量調節子を第2の方向へ移動させることができ、バーナに供給するガス量を、点火時に簡単にリセットすることができる。
以下、本発明の一実施の形態であるガス量調節装置3について、図面に基づいて説明する。図1は、テーブルコンロ60の斜視図であり、図2は、ガス量調節装置3の右側面図(消火時:中火力位置)であり、図3は、ガス量調節装置3の左側面図(消火時:中火力位置)であり、図4は、火力調節機構300近傍の右側から見た斜視図であり、図5は、火力調節機構300近傍の左側から見た斜視図であり、図6は、ニードル部22近傍を後方から見た図である。なお、本発明の一実施の形態であるガス量調節装置3は、ガス機器であるテーブルコンロ60の内部に装着されるものであり、点火・消火機構100の点火時におけるバーナ62a,62bの火力を、安全な中火力にリセットした後、再度点火直前に設定されていた火力に復帰できる機能を備えたものである。なお、以下の説明において、図2の左側(図3の右側)をガス量調節装置3の前方(正面)とし、図2の右側(図3の左側)をガス量調節装置3の後方(背面)とする。
はじめに、テーブルコンロ60について説明する。図1に示すように、略直方体形状のテーブルコンロ60の天面には、左右一対のバーナ62a、62bが設けられ、前面にはバーナ点火・消火操作用の操作ボタン6a,6bが設けられている。そして、それら操作ボタン6a,6bの各上方には、スライド回動操作によって火力を調節する火力調節つまみ1a、1b(以下、火力調節つまみ1とよぶ)が各々設けられている。そして、操作ボタン6a又は6bを押圧することにより、バーナ62a又は62b(以下、バーナ62とよぶ)が点火され、再度押すことにより消火される。また、テーブルコンロ60の内部の略中央には、魚などの被調理物を加熱調理するためのグリル(図示外)が配設されている。そして、テーブルコンロ60の操作ボタン6a,6b(以下、操作ボタン6とよぶ)の後方には、本実施形態であるガス量調節装置3(図2参照)が各々配設されている。
次に、ガス量調節装置3の概略構造について説明する。図2および図3に示すように、ガス量調節装置3は、操作ボタン6の押圧操作により、バーナ62の点火・消火をおこなう点火・消火機構100と、バーナ62に供給されるガス量の増減をおこなうガス量増減機構200と、当該ガス量増減機構200のガス量の増減の調節をおこない、バーナ62の火力調節をおこなう火力調節機構300とで構成されている。さらに、ガス量調節装置3は、点火・消火機構100の点火時の動作で、バーナ62の火力を、点火に必要かつ安全な火力である中火力にリセットし、点火終了時の動作で、点火直前に設定されていた火力に再度復帰させる火力リセット部24を備えている。
まず、点火・消火機構100について説明する。図2および図3に示すように、点火・消火機構100は、ガス量調節装置3の下部に配設され、ガス量調節装置3の前後方向に対して平行に延設された略円筒状のバルブボディ5を本体として備えている。そして、点火・消火機構100のバルブボディ5には、その前方側から後方側に向かって、操作ボタン6の押圧操作によって、支軸7bを支点として回動(図2の右方向、図3の左方向)する押動レバー7と、当該押動レバー7の先端部に設けられた押圧部位7aと、押動レバー7の押圧操作により、バルブボディ5のガス流路内を進退し、ガス流路内に嵌挿されたスピンドル16と、当該スピンドル16を後方に押す摺動部材10と、スピンドル16を前方へ付勢する戻しバネ17と、スピンドル16に固着され、操作ボタン6による点火操作により吐出口18へのガス流路を開閉するメイン弁19と、同じく点火操作により押動されてガス流路を開き、燃焼時に熱起電力によって開弁状態に保持されるマグネット式安全弁20とが設けられている。さらに、バルブボディ5のマグネット式安全弁20の下部近傍には、バルブボディ5のガス流路内にガスが流入するガス流入口21が下方に向かって開口されている。さらに、バルブボディ5のメイン弁19の下流側近傍には、ガスが吐出する吐出口18が、上方に向かって開口されている。そして、その吐出口18には、ガス量増減機構200のガス供給管12が接続されている。
一方、バルブボディ5の前面側には、バルブボディ5の軸線と平行な軸線を有する略円筒状のケーシング11が設けられ、そのケーシング11の内側には、摺動部材10がプッシュバネ13を介して嵌め込まれている。さらに、摺動部材10の下部には点火時と消火時とで交互に摺動部材10の進退位置を決定するプッシュプッシュ機構14が設けられている。このプッシュプッシュ機構14は、点火操作における操作ボタン6の押圧を開放するとメイン弁19を開弁したまま、マグネット式安全弁20を閉弁可能状態とする位置まで後退して摺動部材10を係止する(燃焼位置)。また、消火操作における操作ボタン6の押圧を開放すると摺動部材10の係止を解除し、所定ストロークだけ図2の左方向(図3も右方向)にスピンドル16を戻してメイン弁19を閉弁させる(消火位置)。そして、プッシュプッシュ機構14のの後方には、摺動部材10の進退と連動してON/OFFする点火スイッチ15が設けられている。
なお、この点火・消火機構100において、「点火時の動作」とは、操作ボタン6を押圧する動作をいい、「点火終了時の動作」とは、点火動作における操作ボタン6の押圧が開放される動作をいう。
次に、ガス量増減機構200について説明する。図2および図3に示すように、ガス量増減機構200は、点火・消火機構100と、火力調節機構300との間に設けられている。そして、ガス量増減機構200は、火力調節つまみ1のスライド回動動作に連動して、バーナ62に挿通するガス流路の開閉をおこなう略直方体状のニードル部22と、当該ニードル部22の上流側(下端部)に接続され、ニードル部22にガスを供給するガス供給管12とで構成されている。よって、点火・消火機構100と、ガス量増減機構200とは、一本のガス供給管12で互いに上下に連結されている。
ここで、ニードル部22について説明する。図3に示すように、ニードル部22の内側には、上下方向に延設された管路である弁摺動部23と、ニードル部22の後方側側面の略中央部から弁摺動部23の長手方向に直交して導通する管路であるガス吐出部28とが設けられている。そして、弁摺動部23の内側には、ガス流路の開閉をおこなう略棒状のニードル弁25が摺動自在に挿入され、その下方に延びる先端側は漸次細くなっている。また、ニードル弁25の先端部には、ガス流量の最小流量を確保するための弁穴25a,25bが設けられている。そして、ニードル弁25の軸線方向上端部は、ニードル部22の弁摺動部23の上端の開口部から突出して露出され、その突出するニードル弁25の上端部近傍には、略棒状のニードルピン26の一端部が、ニードル弁25の軸線方向に対して直交して連結されている。さらに、ニードルピン26の該一端部とは反対の他端部側は、ガス量調節装置3の後方側に向かって延設されている。そして、このニードルピン26が、火力調節レバー2の回動動作によって操作されることにより、ニードル弁25が、ニードル部22の弁摺動部23内を摺動して移動する。なお、ニードル弁25の外周面には、グリスが塗布されている。
このように、ニードル弁25がニードル部22内を移動することにより、ガス供給管12からガス吐出部28へ流れるガスの通路面積が調節され、ニードル弁25の弁開度が調節される。そして、バーナ62に供給されるガス量が調節される。なお、ニードル部22の弁開閉動作については後述する。また、図2および図3に示すニードル弁25が、「ガス量調節子」に相当する。
次に、火力調節機構300について説明する。図2および図3に示すように、火力調節機構300は、ガス量調節装置3の上部に配設され、ガス量増減機構200の上部に固定されている。そして、火力調節機構300は、スライド回動動作によって、火力調節をおこなう火力調節レバー2と、当該火力調節レバー2を回動可能に軸支するとともに、火力調節機構300をガス量増減機構200の上部に固定するための略コの字型形状のブラケット40と、当該ブラケット40の上面に覆設された固定板41とから構成されている。
ここで、火力調節レバー2について説明する。図4および図5に示すように、火力調節レバー2は、固定板41の上壁面に形成された支点部42を支点に回動自在に軸支された略板状のレバー基板43と、当該レバー基板43の前方端部から略垂直下方に折り返された正面視略長方形状の段部44を介して、前方に延設された平面視略長方形状の前方延設部45と、当該前方延設部45の前方端部に、スプリングジョイント47を介して連結された平面視略短冊状のレバー本体48とから構成されている。さらに、レバー本体48の先端部には、上述した火力調整つまみ1(図2、図3参照)が固定される。よって、図1に示すテーブルコンロ60の外側に露出された火力調整つまみ1を手動操作することにより、図2および図3に示す火力調節レバー2を操作することができる。
一方、図6に示すように、レバー基板43の後方端部には、略垂直下方に延設された2本の突起部材からなるフォーク状部49が設けられ、そのフォーク状部49の、2本の突起部材の隙間には、その延設方向に沿って設けられた切り込み溝49aが形成されている。そして、この切り込み溝49aの内側には、ニードル弁25のニードルピン26の先端部が係合している。さらに、ニードルピン26の先端部は、この切り込み溝49aに沿って上下に往復移動するようになっている。
また、図4に示すように、前方延設部45の右側端部(図4の右側)には、先端が漸次細くなった平面視略台形状の荷受部位50が、ガス量調節装置3の右側に向かって略水平に延設されている。さらに、図6に示すように、ブラケット40の上壁面の後端には、略垂直下方に折り返されて延設されたスリット板52が形成され、そのスリット板52の略中央には、正面視略逆三角形状の溝である傾斜スリット52aが形成されている。また、傾斜スリット52aの下部近傍は開放され、その傾斜スリット52aの、ガス量調節装置3を背面から見た右側には、右斜め上方に傾斜する斜辺53が形成されている。そして、このような傾斜スリット52aの内側には、フォーク状部49の切り込み溝49aの内側に係合して、後方に突出するニードルピン26の先端部が挿通している。なお、傾斜スリット52aは、ニードルピン26のカム溝として作用する。
次に、ニードル弁25の弁開閉動作について説明する。図3に示すように、火力調節つまみ1のスライド回動操作により、火力調節レバー2が、支点部42を中心に回動する。このとき、図6に示すように、火力調節レバー2の、レバー基板43から延設されたフォーク状部49は、ニードルピン26の先端部を、切り込み溝49aの内側に挟持しながら一方向(図6の右方向又は左方向)へ移動させる。すると、ニードルピン26の先端部は、フォーク状部49の動作によって、支点部42を中心に回動する。このとき、ニードルピン26の先端部は、傾斜スリット52aの縁に沿って摺動する。そして、例えば、火力調節レバー2が、弱火力側から強火力側に設定される場合、ニードルピン26は、フォーク状部49によって、傾斜スリット52aの斜辺53を上る方向(図6の右側)に移動する。すると、ニードルピン26は、その斜辺53によって上方に徐々にせり上がるため、ニードルピン26に連結されたニードル弁25は、ニードル部22の弁摺動部23の上部に向かって回転しながら移動する。すると、図3に示すニードル部22では、弁開度が広く調節されるため(図9参照)、ニードル部22のガス吐出部28から吐出されるガス量が増加し、図1に示すバーナ62の火力が強火力に設定される。
一方、それとは逆に、火力調節レバー2が、強火力側から弱火力側に設定される場合、図6に示すように、ニードルピン26は、フォーク状部49によって、傾斜スリット52aの斜辺53を下る方向(図6の左側)に移動させられる。この時、ニードルピン26の先端部は、その斜辺53を下方に移動するため、ニードルピン26に連結されたニードル弁25は、ニードル部22における弁摺動部23の下部に向かって回転しながら移動する。すると、図3に示すニードル部22においては、弁開度が狭く調節されるため(図13参照)、ニードル部22のガス吐出部28から吐出されるガス量が減少し、図1に示すバーナ62の火力が弱火力に設定される。
このように、傾斜スリット52aでは、ニードルピン26の回動量が、ニードル弁25の軸線方向の移動量に変換されることにより、ニードル部22におけるニードル弁25の弁開度の調節がおこなわれる。そして、図3に示すように、ニードル弁25の弁開度が調節されることにより、ガス供給管12から、ガス吐出部28に抜けるガス通路面積が増減する。したがって、火力調節機構300の火力調節レバー2の調節によって、図1に示すバーナ62に供給されるガス量を自由に調節することができる。なお、上記構成からなるニードル部22において、弁摺動部23におけるニードル弁25の位置が、最上位置にある場合に最大開度となり、最低位置にある場合に最小開度となる。また、ニードル弁25が最低位置にあり、ニードル部22における弁開度が完全に閉塞された場合でも、ニードル弁25の弁穴25a,25bをガスが通過することにより、最小のガス流路が確保されるため、バーナ62が消火してしまうのを防止している。
次に、本発明の要部である火力リセット部24について説明する。図4および図5に示すように、火力リセット部24は、第1の火力リセット部24aと、第2の火力リセット部24bとで構成されている。そして、第1の火力リセット部24aは、火力リセット部24の正面に対して右側に配設され、第2の火力リセット部24bは左側に配設される。そして、第1の火力リセット部24aおよび第2の火力リセット部24bは、リセットレバー8をリセット部本体として互いに共有している。リセットレバー8は略コの字型の金具であり、ガス量調節装置3の前後方向に対して、やや傾斜して延設されている。さらに、リセットレバー8の、略コの字型金具の内側面は下方に向けられ、その前方端部には、ガス量調節装置3の正面手前に向かって下方に傾斜して延設され(図2および図3参照)、押動レバー7の押圧部位7aが接離する略短冊状の被押圧部位81が設けられている。さらに、図5に示すように、リセットレバー8の左側面の後方側端部から後方に向かって延設され、その先端部が外側に向かって略直角に折り返された押し上げ部85が設けられている。また、略コの字型のリセットレバー8の上壁面の前後方向に直交する両端部から下方に延設された左右の各両側面には、ニードル部22前面側の外側面に略水平に取り付けられた略棒状の支持部材30に軸支されるための貫通孔83,83が各々設けられている。そして、上記構成からなるリセットレバー8が、支持部材30によって軸支され、ガス量調節装置3の前後方向に対して回動可能となる。なお、図5に示す押し上げ部85が、「一の当接部位」に相当する。
次に、第1の火力リセット部24aについて説明する。図4に示すように、第1の火力リセット部24aは、リセット部本体としてのリセットレバー8と、当該リセットレバー8の上壁面の右端部近傍にリベット9aで固定された略板状のリセットレバー9とから構成されている。そして、リセットレバー9の後方右側角部には、該角部より、リセットレバー9の上壁面に対して、やや斜め上方に延設された爪片91が設けられている。さらに、この爪片91の前方には、火力調節レバー2の前方延設部45から延設された荷受部位50が対向する。そして、例えば、リセットレバー9が、リセットレバー8の回動動作に伴って、支持部材30を中心に反時計回りに回動すると、リセットレバー9の爪片91が、火力調節レバー2の前方延設部45から延設された荷受部位50に当接して前方に押圧するようになっている。そして、上記構成からなる第1の火力リセット部24aは、点火直前の火力調節レバー2が中火力位置よりも強火力側の範囲内に設定されていた場合に、点火・消火機構100の点火時の動作に連動して、火力調節レバー2を中火力位置にリセットする。なお、第1の火力リセット部24aの動作については後述する。
次に、第2の火力リセット部24bについて説明する。図5に示すように、第2の火力リセット部24bは、リセット部本体としてのリセットレバー8と、当該リセットレバー8の押し上げ部85に一端部が当接され、他端部がニードル弁25の上端部に連結する平面視略短冊状の作用腕部70と、ニードル弁25の上端部に装着され、レバー基板43の裏面に当接しつつ、ニードル弁25を下方に向かって付勢する圧縮バネ74とで構成されている。
ここで、作用腕部70について説明する。図5に示すように、作用腕部70の長手方向一端部側には、略コの字型のカバー部73が、その一端部を覆うように固定されている。そして、カバー部73の裏面には、リセットレバー8の押し上げ部85が当接する。よって、リセットレバー8の回動動作により、押し上げ部85が斜め上方に回動すると、押し上げ部85が、カバー部73を斜め上方に押し上げるため、その結果、作用腕部70全体が上方に押し上げられるようになっている。なお、図5に示すカバー部73が、「一の被当接部位」に相当する。
一方、作用腕部70の、カバー部73が固定された一端部とは反対の他端部には、平面視略リング形状のリング係合部71が設けられている。そして、そのリング係合部71の穴部(図示外)に、ニードル弁25が、自身の外周面にやや隙間を空けて挿入されている。さらに、リング係合部71は、ニードル弁25の外周面からやや突出するニードルピン26の後端部であるピン頭部26aと、ニードル部22の弁摺動部23の上端部との間に挟まれた状態となっている。なお、図5に示すリング係合部71が、「連結部」に相当する。
また、図5に示すように、圧縮バネ74の上端部は、火力調節レバー2のレバー基板43の裏面に当接し、反対の下端部は、ニードル弁25の上端部近傍に形成された係合段部25cに係合している。よって、圧縮バネ74は、ニードル弁25の弁開度を縮小する方向(下方)に向かって、ニードル弁25を常時付勢している。
そして、図5に示すように、このような第2の火力リセット部24bにおいて、リセットレバー8が、支持部材30を中心に時計回り方向に回動すると、リセットレバー8の押し上げ部85が、作用腕部70のカバー部73に当接して、作用腕部70を上方に押し上げる。すると、作用腕部70のリング係合部71の縁に、ニードルピン26のピン頭部26aが引っ掛かるため、ニードルピン26に連結されたニードル弁25が上方に押し上げられる。なお、ニードル弁25が上方に押し上げられる移動距離は、ニードル部22におけるガス通路面積が中火力に相当する面積となるように調節されている。よって、第2の火力リセット部24bは、第1の火力リセット部24aと機構が異なり、リセットレバー8の回動動作によって、直接ニードル弁25を移動させて調節することにより、バーナ62の火力を中火力にリセットする。そして、第2の火力リセット部24bは、点火直前の火力調節レバー2が、弱火力位置から中火力位置の範囲内で設定されていた場合に動作し、点火の動作時に中火力に設定し、設定点火終了の動作時に中火力から再度点火直前の火力に復帰させる。なお、第2の火力リセット部24aの動作については後述する。また、図5に示す作用腕部70が上方へ移動する方向が、「第1の方向」に相当し、ニードルピン25が上方へ移動する方向が、「第2の方向」に相当する。
次に、上記構成からなるガス量調節装置3の動作について説明する。図7は、火力調節機構300の平面図(中火力位置)であり、図8は、火力調節機構300の平面図(強火力位置)であり、図9は、ガス量調節装置3の左側面図(強火力位置)であり、図10は、点火時のガス量調節装置3の左側面図であり、図11は、点火終了時のガス量調節装置3の左側面図であり、図12は、火力調節機構300の平面図(弱火力位置)であり、図13は、ガス量調節装置3の左側面図(弱火力位置)である。なお、以下の説明において、図9、10、11および13の右側をガス量調節装置3の前方(正面)とし、左側をガス量調節装置3の後方(背面)とする。
図7に示すように、ガス量調節装置3では、火力調節つまみ1を手動で回動させることにより、図1に示すバーナ62を任意の火力に設定することができる。そして、正面視、火力調節レバー2が正面に対向する位置に向けられると、「中火力」となるように火力が調節される。また、右方向(図7では上方向)に向けられると、「強火力」となるように火力が調節される。左方向(図7では下方向)に向けられると、「弱火力」となるように火力が調節される。そして、点火直前の火力調節レバー2が、中火力位置よりも強火力側の範囲内に設定されていた場合は、第1の火力リセット部24aが動作し、弱火力位置から中火力位置の範囲内に設定されていた場合は、第2の火力リセット部24bが動作する。以下、各場合におけるガス量調節装置3の動作について順次説明する。
まず、点火直前の火力調節レバー2が、強火力位置におかれた場合の動作について、図8乃至図11を参照して説明する。図8に示すように、火力調節レバー2が強火力位置におかれると、そのスライド回動動作によって、レバー基板43の荷受部位50は後方に移動する。その結果、荷受部位50は、リセットレバー9の爪片91に当接して、爪片91を後方に押圧する。これにより、図9に示すように、左側面視、リセットレバー9が固定されたリセットレバー8は、支持部材30を中心に反時計回り方向に回動する。そして、リセットレバー8の被押圧部位81は、図3の中火力位置の状態よりもやや高い位置に(図9では右斜め上方向)に移動する。また、図8に示すレバー基板43の荷受部位50の回動に伴い、図6に示す火力調節レバー2のフォーク状部49が、ニードルピン26をガス量調節装置3の左側(図6の右側)に移動させる。すると、ニードルピン26が、傾斜スリット52aの斜辺53上を摺動して上方にせり上がり、ニードルピン26に連結されたニードル弁25が回転しながら、弁摺動部23内を上方に移動する。こうして、ニードル部22におけるニードル弁25の弁開度が拡大する。
そして、図10に示すように、点火・消火機構100の点火操作時では、操作ボタン6がマグネット式安全弁20の全開位置まで押しつけられる。これにより、左側面視、押動レバー7が支軸7bを中心に反時計周り方向に回転する。さらに、押動レバー7の押圧部位7aが、リセットレバー8の被押圧部位81に当接し、図3に示すデフォルト位置まで押し下げる。そして、この押動レバー7の押圧動作に伴い、リセットレバー8は、支持部材30を中心に時計回り方向に回動する。さらに、このリセットレバー8の回動動作に伴い、図8に示すリセットレバー9の爪片91は、火力調節レバー2の荷受部位50を前方(図8では右方向)に押圧することにより、図7に示す中火力位置まで荷受部位50を移動させる。よって、図7および図10に示すように、強火力位置にあった火力調節レバー2を、点火操作時に強制的かつ自動的に中火力位置に戻すことができる。また、火力調節レバー2が中火力位置に戻ることで、図6に示す火力調節レバー2のフォーク状部49が、ニードルピン26を傾斜スリット52aの中央に移動させるため、ニードルピン26が斜辺53を下るとともに、ニードル弁25が回転しながら弁摺動部23内を下方に移動する。よって、ニードル部22の弁開度が中火力に相当する開度まで閉塞され、バーナ62では中火力で点火されることになる。また、中火力位置に移動されたニードルピン25のニードルピン26の先端部は、傾斜スリット52aの斜辺53上に載置されるため、ニードルピン26がそれより下方に移動せず、ニードル弁25の位置が中火力の弁開度位置に保持される。
次いで、図11に示すように、バーナ62への着火を確認して操作ボタン6から手を離すと、プッシュバネ13および戻しバネ17により、押動レバー7が時計回りに回転して戻るが、プッシュプッシュ機構14における燃焼位置で係止される。したがって、バーナ62の燃焼状態では、火力調節つまみ1を自由にスライド回動操作でき、火力調節を自由におこなうことができる。
そして、消火操作をおこなうために、図11の状態の操作ボタン6が再度押されると、押動レバー7が少し反時計方向に回転し、手を離すと、プッシュプッシュ機構14の係止が解除され、摺動部材10およびスピンドル16がプッシュバネ13および戻しバネ17により前方(図11では右方向)に戻る。そして、その付勢力により押動レバー7および操作ボタン6が、図3に示す消火位置でのガス量調節装置3におけるデフォルト位置に戻される。
次に、点火直前の火力調節レバー2が、弱火力位置におかれた場合の動作について、図10乃至図13を参照して説明する。図12および図13に示すように、火力調節レバー2が弱火力位置におかれると、そのスライド回動操作によって、火力調節レバー2のフォーク状部49(図13参照)が、ニードルピン26をガス量調節装置3の右側(図12の上側)に移動させる。そして、図13に示すように、ニードルピン26が、ガス量調節装置3の右側(図13の奥行き側)に移動すると、ニードル弁25が下方に移動する。そして、そのニードル弁25の移動に伴い、作用腕部70が下方に移動して、作用腕部70のカバー部73が、リセットレバー8の押し上げ部85を下方に押し下げる。すると、リセットレバー8は、支持部材30を中心として反時計回り方向に回動する。よって、リセットレバー8の被押圧部位81は、図3の中火力位置の状態よりもやや高い位置に(図13では右斜め上方向)に移動する。
そして、図10に示すように、点火・消火機構100の点火操作時では、操作ボタン6がマグネット式安全弁20の全開位置まで押しつけられる。これにより、左側面視、押動レバー7が支軸7bを中心に反時計周り方向に回転し、押動レバー7の押圧部位7aが、リセットレバー8の被押圧部位81に当接し、図3に示すデフォルト位置まで押し下げる。そして、この押圧動作に伴い、リセットレバー8は、支持部材30を中心に時計回り方向に回動する。さらに、この回動動作に伴い、リセットレバー8の押し上げ部85が、作用腕部70のカバー部73に当接して、作用腕部70を上方に押し上げる。すると、作用腕部70のリング係合部71の縁に、ニードルピン26のピン頭部26aが引っ掛かるため、ニードルピン26に連結されたニードル弁25が上方に押し上げられる。また、ニードル弁25が上方に押し上げられる移動距離は、ニードル部22におけるガス通路面積が中火力に相当する面積に調整されているため、バーナ62では中火力で点火されることになる。
次いで、図11に示すように、バーナ62への着火を確認して、操作ボタン6から手を離して点火を終了すると、押動レバー7が時計回りに回転して戻るため、押動レバー7の押圧部位7aが、リセットレバー8の被押圧部位81から離間する。すると、リセットレバー8は、押圧部位7aによって押圧されないので、作用腕部70を上方に押し上げる押圧力が消失する。そして、ニードル弁25は、圧縮バネ74によって下方に付勢されるため、ニードル弁25は、ニードル部22内の弁摺動部23内を、再び点火直前の火力位置に相当する弁開度まで下方に移動する(図13参照)。この場合、グリスの摺動抵抗と圧縮バネ74とのバランスにより、ニードル弁25は緩やかに下方に移動する。また、図6に示すように、点火直前に弱火力位置に設定された場合のニードルピン26の位置は、傾斜スリット52aの右側(図6の左側)に位置する。よって、点火時に、ニードルピン26が作用腕部70によって上方に押し上げられ、点火終了時に、圧縮バネ74によって下方に押し下げられた場合、ニードルピン26の先端部は、傾斜スリット52aの斜辺53の縁上には載らないため、傾斜スリット52aにおける点火直前のニードルピン26の位置まで下方に移動する。したがって、点火時に中火力にリセットされたバーナ62の火力を、点火終了時には、点火直前の火力位置に相当する火力に復帰させることができる。
以上説明したように、本実施の形態のガス量調節装置3によれば、点火操作時に操作ボタン6が押されると、それに連動して火力リセット部24が動作する。火力リセット部24では、リセットレバー8が回動することにより、第1の火力リセット部24aおよび第2の火力リセット部24bが動作する。そして、点火直前の火力調節レバー2が、弱火力位置から中火力位置の範囲内に設定されていた場合は、第2の火力リセット部24bが、バーナ62に供給するガス量を中火力にリセットした後に、点火直前に設定されていた火力調節レバー2の火力位置に相当するガス量に復帰させる。よって、とろ火(弱火)調理の途中で、バーナ62を一旦消火し、再度点火させるような場合において、一旦中火力にリセットされても、再度点火直前に設定されていたとろ火(弱火)に復帰させることができるので、再度火力を設定し直す手間を省くことができる。また、とろ火の微妙な火力加減を再度設定し直さなくても、自動的に設定されるので、とろ火調整の火力誤差を最小限にすることができる。さらに、点火直前の火力調節レバー2が、中火力位置よりも強火力側の範囲内に設定されていた場合は、第1の火力リセット部24aが、火力調節レバー2を中火力位置に強制的にリセットし、点火直前の火力には戻さず、そのまま中火力位置を保持するため、火力が自動的に強火に戻らず、安全に調理をおこなうことができる。
なお、本発明は、以上詳述した上記実施の形態に限定されるものではなく、各種の変形が可能なことはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態では、点火・消火機構100を操作ボタン6による前後方向の押動操作による構成としたが、点火つまみによる回動操作と連動し、消火時に、火力リセット部24が動作して火力調節つまみ1を中火力にリセットする構成としてもよい。
例えば、上記の実施形態では、リセットレバー9は、リセットレバー8の上面に固定される構成としたが、リセットレバー8と、リセットレバー9とを一体型に形成してもよい。
なお、上記実施の形態で述べた中火力とは、最大火力と最小火力との間の点火に最適なガス量をいい、必ずしも最大火力と最小火力との平均ガス量を意味しない。
本発明のガス機器のガス量調節装置は、テーブルコンロに限られず、ビルトインコンロ、ガス炊飯器、ガス給湯器、ガスファンヒーターなどの各種のガス機器に適用可能である。
テーブルコンロ60の斜視図である。 ガス量調節装置3の右側面図(消火時:中火力位置)である。 ガス量調節装置3の左側面図(消火時:中火力位置)である。 火力調節機構300近傍の右側から見た斜視図である。 火力調節機構300近傍の左側から見た斜視図である。 ニードル部22近傍を後方から見た図である。 火力調節機構300の平面図(中火力位置)である。 火力調節機構300の平面図(強火力位置)である。 ガス量調節装置3の左側面図(強火力位置)である。 点火時のガス量調節装置3の左側面図である。 点火終了時のガス量調節装置3の左側面図である。 火力調節機構300の平面図(弱火力位置)である。 ガス量調節装置3の左側面図(弱火力位置)である。
符号の説明
2 火力調節レバー
3 ガス量調節装置
7a 押圧部位
8 リセットレバー
24 火力リセット部
24a 第1の火力リセット部
24b 第2の火力リセット部
70 作用腕部
71 リング係合部
73 カバー部
74 圧縮バネ
81 被押圧部位
85 押し上げ部
100 点火・消火機構

Claims (6)

  1. 手動操作により動作する点火・消火機構と、回動自在に軸支され、バーナの火力を強火力から弱火力まで調節する回動スライド式の火力調節レバーと、前記バーナに供給するガス量を中火力に相当するガス量にリセットする火力リセット部とを備えたガス機器のガス量調節装置において、
    前記火力リセット部は、
    前記点火・消火機構の点火時の動作により、前記バーナに供給するガス量を中火力に相当するガス量にリセットし、
    前記点火・消火機構の点火終了時の動作により、前記点火・消火機構による点火直前の前記火力調節レバーが弱火力位置から中火力位置の範囲内に設定されていた場合に、前記バーナに供給するガス量を、前記点火・消火機構の点火直前の前記火力調節レバーの火力位置に相当するガス量に復帰させることを特徴とするガス機器のガス量調節装置。
  2. 前記火力リセット部は、前記火力調節レバーが、中火力位置よりも強火力側の範囲内に設定されていた場合、前記点火・消火機構の点火終了時の動作にかかわらず、前記バーナに供給するガス量を中火力に相当するガス量に保持することを特徴とする請求項1に記載のガス機器のガス量調節装置。
  3. 前記火力リセット部は、第1の火力リセット部と、第2の火力リセット部とから構成され、
    前記第1の火力リセット部は、前記火力調節レバーが、中火力位置よりも強火力側の範囲内に設定されていた場合に、前記点火・消火機構の点火時の動作により、前記火力調節レバーを中火力位置にリセットし、
    前記第2の火力リセット部は、前記火力調節レバーが、弱火力位置から中火力位置の範囲内に設定されていた場合に、前記点火・消火機構の点火時の動作により、前記バーナに供給するガス量を、前記火力調節レバーの中火力位置に相当するガス量にリセットし、
    前記点火・消火機構の点火終了時の動作により、前記バーナに供給するガス量を、前記点火・消火機構の点火直前の前記火力調節レバーの火力位置に相当するガス量に復帰させることを特徴とする請求項1又は2に記載のガス機器のガス量調節装置。
  4. 前記バーナにガスを供給するガス供給管路に介設され、前記火力調節レバーの回動操作による管路内の移動により、ガス通路面積を増減してガス量を調節するガス量調節子を備え、
    前記第2の火力リセット部は、
    支点を中心に回動可能に軸支されたリセット部材と、
    当該リセット部に一端部が当接して、他端部が前記ガス量調節子に連結された作用腕部と
    から構成され、
    前記火力調節レバーが弱火力位置から中火力位置の範囲内に設定されていた場合、前記点火・消火機構の点火時の動作により、前記リセット部材が、前記作用腕部の被当接部位に当接することにより、前記作用腕部を第1の方向に移動させ、さらに前記作用腕部に連結された前記ガス量調節子を、前記第1の方向と平行である第2の方向に移動させることにより、前記バーナに供給されるガス量が、前記火力調節レバーの中火力位置に相当するガス量にリセットされ、
    前記点火・消火機構の点火終了時の動作により、前記ガス量調節子が、前記点火・消火機構の点火直前の位置に戻ることにより、前記バーナに供給されるガス量が、前記点火・消火機構の点火直前の前記火力調節レバーの火力位置に相当するガス量に復帰されることを特徴とする請求項に記載のガス機器のガス量調節装置。
  5. 前記ガス量調節子に装着され、前記ガス量調節子を前記第2の方向とは反対方向に付勢する圧縮バネを備えていることを特徴とする請求項4に記載のガス機器のガス量調節装置。
  6. 前記リセット部材は、一端部に前記点火・消火機構の押圧部位に接離される一の被押圧部位と、他端部に前記作用腕部の前記一端部が当接する一の当接部位とを備え、
    前記作用腕部は、前記一端部に前記リセット部材の前記一の当接部位に当接される一の被当接部位と、前記他端部に前記ガス量調節子に連結する連結部とを備え、
    前記点火・消火機構の点火時の動作時は、前記点火・消火機構の押圧部位が、前記一の被押圧部位に当接して前記リセット部材を回動動作させ、当該回動動作により前記一の当接部位が、前記一の被当接部位に当接して前記作用腕部を前記第1の方向に移動させ、さらに当該移動により、前記連結部に連結された前記ガス量調節子が、前記ガス供給管路内を第2の方向へ移動することにより、前記ガス供給路のガス通路面積が拡張されて、中火力に相当するガス量が前記バーナに供給され、
    前記点火・消火機構の点火終了時の動作時は、前記点火・消火機構の押圧部位が、前記一の被押圧部位より離間し、前記ガス量調節子は、前記圧縮バネによって前記第2の方向とは反対方向に付勢され、前記点火・消火機構の点火直前の位置まで移動することにより、前記ガス供給路のガス通路面積が縮小されて、前記点火・消火機構の点火直前の前記火力調節レバーの火力位置に相当するガス量が前記バーナに供給されることを特徴とする請求項5に記載のガス機器のガス量調節装置。
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