JP6466083B2 - ガスコンロ - Google Patents

ガスコンロ Download PDF

Info

Publication number
JP6466083B2
JP6466083B2 JP2014094919A JP2014094919A JP6466083B2 JP 6466083 B2 JP6466083 B2 JP 6466083B2 JP 2014094919 A JP2014094919 A JP 2014094919A JP 2014094919 A JP2014094919 A JP 2014094919A JP 6466083 B2 JP6466083 B2 JP 6466083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal power
burner
gas
stove
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014094919A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015212591A (ja
Inventor
光藤 公一
公一 光藤
Original Assignee
株式会社パロマ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社パロマ filed Critical 株式会社パロマ
Priority to JP2014094919A priority Critical patent/JP6466083B2/ja
Publication of JP2015212591A publication Critical patent/JP2015212591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6466083B2 publication Critical patent/JP6466083B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Description

本発明は、ガスコンロに関する。
従来、テーブルコンロ等のガス機器は、中華料理のように強火力を用いる場合から、煮物のようにとろ火を用いる場合まで、多種多様な料理に対応させる為に、広い火力調節が可能となっている。火力調節は、コンロ前面に設けられた火力調節レバーを使用者が回動操作することによって、ガス通路圧損を変化させて行われる(例えば、特許文献1参照)。例えば、ハイカロリーバーナ側のコンロの火力は、約3600〜450kcal/hの範囲で調節されるように設定されている。使用者は、中華料理のように強火力を用いる場合、火力調節レバーを強火力側に回動操作することにより、食材等を強火力で加熱調理できる。
特開2005−315541号公報
ハイカロリーバーナ側のコンロは、主に強火力での加熱調理が必要な場合に利用されるが、煮物のような弱火力での加熱調理にも利用したいというニーズがある。その為には、火力調節範囲の下限のインプットを更に下げることが考えられるが、バーナのターンダウン性能から急激な変化に弱く、消火してしまう可能性があった。ターンダウン性能を上げる為にバーナヘッドの炎口負荷を上昇させることも考えられるが、その影響でリフト性能が低下し、更に空気が入らなくなることによる燃焼悪化や、赤火等を生じる可能性があった。その他の対応策として、火力調節レバーが回動する部分に段差をつけたり、スローグリス等で火力操作を急激に行わないようにすることも考えられるが、火力調節レバーの動作がスムーズでないことから操作性が低下し、更にはコストアップ等の問題点もあった。
本発明の目的は、火力を通常時よりも可能な限り小さくできるガスコンロを提供することである。
本発明の請求項1に係るガスコンロは、手動操作される操作部と、前記操作部の前記手動操作に応じて、バーナのガス通路に流れるガス流量を増減させることによって、前記バーナの火力を調整可能な調整機構と、前記バーナの前記ガス通路に設けられ、前記ガス通路を流れるガス流量を減少させる電磁弁とを備えたガスコンロにおいて、前記操作部の前記手動操作の中で弱火力側に操作される際に前記操作部によってON又はOFFされるスイッチと、前記スイッチのON又はOFFに基づき、前記電磁弁を作動させることにより、前記調整機構によって調整可能な前記バーナの火力調整範囲を、前記電磁弁を作動させる前の前記バーナのインプットよりも低いインプットで調整可能な範囲に変化させ、且つ前記電磁弁を作動させる前の火力調整範囲よりも狭くする弁制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のガスコンロは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記弁制御手段は、前記スイッチがON又はOFFされてから所定時間経過後に、前記電磁弁を作動させることを特徴とする。
請求項1に係る発明のガスコンロは、煮物調理など使用者が操作部を用いて火力を通常時より可能な限り小さくしたいと考えた場合に、操作部を弱火力側に手動操作し、電磁弁を作動させることによって、ガス流量が減少した状態から、調整機構によって火力を更に絞ることができる。調整機構による圧損に、電磁弁による圧損が合算されるので、通常より低いインプットまで火力を絞ることができる。また、電磁弁による圧損により最大のインプットも低下しているので、調整機構によるインプットの幅も小さくなっている。よって、火炎が安定し、失火することも少ない。
また、使用者は操作部を弱火力側に手動操作することで、電磁弁が作動し、火力調整範囲が弱火力側に変更されるので、操作性を向上できる。
また、火力を絞る方向に操作部を操作すると、スイッチがON又はOFFされ、電磁弁が作動するので、火力調整範囲が自動的に弱火力側に変更されるので、操作性を向上できる。
また、請求項2に係る発明のガスコンロは、請求項1に記載の発明の効果に加え、ガス圧の変動を小さくできるので、失火を防止できる。
コンロ1の斜視図である。 火力調整機構30の斜視図である。 ニードル部41の内部構造を示す図である。 ガス供給管27に設けた火力制御機構59の構成を示す図である。 コンロ1の電気的構成を示すブロックである。 弱火力調理処理のフローチャートである。 第2変形例における弱火力調理処理のフローチャートである。 ビルトインコンロ101の斜視図である。
以下、本発明の実施形態であるコンロ1について、図面を参照して説明する。以下説明は、図中に矢印で示す上下、左右、前後を使用する。図1に示すコンロ1は、テーブルコンロである。
先ず、コンロ1の構造について説明する。図1に示すように、コンロ1は、器具本体2とトッププレート3を備える。トッププレート3は、器具本体2の開口する上部に固定されている。トッププレート3の上面には、右コンロ5と左コンロ6が夫々設けられている。右コンロ5はハイカロリーの強火力バーナ5A、左コンロ6は通常バーナ6Aを有する。強火力バーナ5Aには、鍋センサ5Bが設けられ、通常バーナ6Aには、鍋センサ6Bが設けられている。鍋センサ5B,6Bの各筒体の中には、鍋底温度を検知するサーミスタ5C,6C(図5参照)が夫々格納されている。強火力バーナ5Aの周囲には、五徳7、通常バーナ6Aの周囲には五徳8が設置されている。これら五徳7,8上には、フライパン、鍋等の調理容器(図示略)が載置される。鍋センサ5B,6Bは、夫々、五徳7,8上に調理容器が載置されたことを検出する。更に、トッププレート3の後方には、グリル排気口10が設けられている。グリル排気口10には、排気口カバー11が設置されている。
また、器具本体2の正面中央には、グリル扉13が設けられている。グリル扉13は、器具本体2の前方に引き出し可能であり、器具本体2内に設けられたグリル庫(図示略)の前面にあるグリル開口を開閉する。グリル扉13は、グリル庫内に収納されるグリル受皿台(図示略)と連結している。グリル受皿台上には、図示しないグリル受皿、焼網台、焼網等が載置される。グリル扉13の前面下部には、グリル取っ手13Aが設けられている。使用者がグリル取っ手13Aを掴んで前方に引き出すと、グリル受皿、焼網台、焼網等がグリル庫外に同時に引き出されるようになっている。
そして、グリル扉13の右側の領域には、点火スイッチ15,16、火力調節つまみ18、19、作動スイッチ25等が、夫々設けられている。点火スイッチ15は、グリル扉13の右側に隣接して設けられ、強火力バーナ5Aの点火/消火の操作を行う。点火スイッチ16は、点火スイッチ15の右隣に設けられ、グリル庫内に設けられたグリルバーナ(図示略)の点火/消火の操作を行う。尚、グリルバーナは、グリル庫内の左右の両側壁の上下に夫々設けられた上火グリルバーナと下火グリルバーナ(図示略)で構成されている。
更に、火力調節つまみ18は、点火スイッチ15の上方に設けられ、略水平方向における回動操作によって、強火力バーナ5Aの火力調節ができる。火力調節つまみ19は、点火スイッチ16の上方に設けられ、上火用調節つまみ19Aと下火用調節つまみ19Bを上下に備える。上火用調節つまみ19Aは、略水平方向における回動操作によって、上火グリルバーナの火力調節ができる。下火用調節つまみ19Bは、略水平方向における回動操作によって、下火グリルバーナの火力調節ができる。作動スイッチ25は、点火スイッチ15と火力調節つまみ18の間に設けられている。作動スイッチ25は、強火力バーナ5Aにおいて、例えば、煮物調理等を行う為に、通常の加熱調理時よりも、強火力バーナ5Aの火力を更に絞りたい場合に押下される。
一方、グリル扉13の左側の領域には、点火スイッチ17、火力調節つまみ20、電池ケース22等が夫々設けられている。点火スイッチ17は、グリル扉13の左側に隣接して設けられ、通常バーナ6Aの点火/消火の操作を行う。火力調節つまみ20は、点火スイッチ17の上方に設けられ、略水平方向における回動操作によって、通常バーナ6Aの火力調節ができる。電池ケース22は、点火スイッチ17の左隣に設けられ、コンロ1の電源として、例えば2つの乾電池(図5参照)を格納する。
次に、図2を参照し、コンロ1内に設置される火力調整機構30について説明する。コンロ1の前面を構成するパネルの裏側には、点火スイッチ15〜17に相対する各位置に、各種バーナの点火、消火、及び火力を調整する為の火力調整機構が夫々設けられている。尚、本実施形態では、強火力バーナ5Aに対応する火力調整機構30について説明する。
火力調整機構30は、点火消火機構100、ガス量増減機構200、操作機構300を備える。点火消火機構100は、火力調整機構30の下部に設けられている。点火スイッチ15(図1参照)が押下されると、点火消火機構100の前側に設けられた移動部材31が押圧され、バルブボディ32内部のガス通路(図示略)が開閉することによって、強火力バーナ5Aの点火/消火が行われる。ガス量増減機構200は、火力調整機構30の略中央部に設けられ、後述する操作機構300の動作に応じて、強火力バーナ5Aに供給されるガス量を増減する。操作機構300は、火力調整機構30の上部に設けられ、使用者による火力調節つまみ18の回動操作に連動して、ガス量増減機構200を動作させる。
次に、ガス量増減機構200の構造について説明する。ガス量増減機構200は、機体40を備える。機体40は、内部に、図3に示すニードル部41を備える。点火消火機構100のガス通路を流れたガスは、ニードル部41のガス流路部42に流入する。ガス流路部42の下流側には、ガス流路部42よりも径の大きい管路である弁摺動部43が接続する。ガス流路部42と弁摺動部43は、接続部44で接続する。弁摺動部43における接続部44よりも上流側の近傍には、強火力バーナ5Aと接続するガス通路(図示略)に向けてガスを吐出するガス吐出部45が接続する。
そして、弁摺動部43には、ニードル弁47が上下方向に摺動自在に挿入されている。ニードル弁47の外周面にはグリスが塗布されている。ニードル弁47の下方に延びる先端部は、漸次細くなっている。ニードル弁47の上下移動に伴い、ガス流路部42からガス吐出部45に向けて流れるガス流量が調節される。ニードル弁47の先端部は、ガス流路部42を塞ぐことができる。ニードル弁47の先端部には、弁穴47Aと47Bが設けられている。弁穴47Aは弁穴47Bと連通し、該弁穴47Bは、ガス吐出部45と連通する。これら弁穴47A,47Bは、ニードル弁47の先端部がガス流路部42を塞いだ状態においてガスの最小流量を確保する。これにより、強火力バーナ5Aを弱火力に調節できる。
そして、ニードル弁47の上端部は、弁摺動部43の上端の開口から上方に突出する。ニードル弁47の上端部と、後述するブラケット50との間には、圧縮バネ49が設けられている。それ故、ニードル弁47は下方に常時付勢された状態である。更に、ニードル弁47の上端部には、ニードルピン48が直交して連結され、火力調整機構30の前方に延出する(図2参照)。ニードルピン48は、操作機構300の動作によって、左右方向に回動されると共に、上下方向にも移動させられる。
次に、操作機構300の構造について説明する。操作機構300は、ブラケット50とレバー51等を備える。ブラケット50は、機体40の上方に設けられ、その内側にはカム溝52を備える。このカム溝52には、ニードルピン48が挿通している。カム溝52は、ニードルピン48の左右方向への回動に応じて、ニードルピン48を上下方向に移動させる。レバー51は、その後端部がブラケット50の上壁に回動可能に軸支されている。レバー51の前端部51Aは、火力調節つまみ18と係合する。レバー51は、その中央に設けた矩形状の開口53の内側に、フォーク状部54を備える。フォーク状部54は、カム溝52を挿通するニードルピン48の先端部を挟持し、レバー51の回動に伴い、ニードルピン48を左右方向に回動させる。これらの構造によって、使用者が火力調節つまみ18を回動させると、レバー51が左右方向に回動し、その回動位置に応じて、ニードルピン48が上下動するようになっている。
例えば、火力調節つまみ18を右方向に回動した場合、ニードルピン48はカム溝52によって上方に移動する。これによって、ガス量増減機構200では、ニードル弁47は弁摺動部43内を上方に移動し、ガス吐出部45に流れるガス流量は増加するので、強火力バーナ5Aは強火力側に調節される。一方、火力調節つまみ18を左方向に回動した場合、ニードルピン48はカム溝52によって下方に移動する。これによって、ニードル弁47は弁摺動部43内を下方に移動し、ガス吐出部45に流れるガス流量は減少するので、強火力バーナ5Aは弱火力側に調節される。
次に、図4を参照し、強火力バーナ5Aのガス供給管27に設けられた火力制御機構59について説明する。ガス供給管27は、コンロ1のガス流入口(図示略)に接続され、その下流側の端部は、上述した火力調整機構30のガス流入口(図示略)に接続されている。ガス供給管27には、コンロ1の調理性能と安全性向上の為に、複数の流路と複数の電磁弁で構成する火力制御機構59が設けられている。ガス供給管27は、2本のバイパス管28,29を備える。バイパス管28は、ガス供給管27に設けられた分岐部55と合流部56の間に接続されている。バイパス管29は、バイパス管28に設けられた分岐部57と合流部58の間に接続されている。
更に、ガス供給管27の分岐部55の手前には、安全弁38が設けられている。ガス供給管27の分岐部55と合流部56の間には、電磁弁61が設けられている。バイパス管28の分岐部57と合流部58の間には、電磁弁62が設けられている。合流部56と火力調整機構30の間には、電磁弁63が設けられている。電磁弁61と62は、ガス流量調整用のキープソレノイドバルブである。電磁弁63は、ガス遮断用キープソレノイドバルブである。
このような構造を備えるコンロ1では、電磁弁61,62を夫々開閉することによって、火力調整機構30に流れるガス流量を、第1流量、第2流量、第3流量の三段階で調節できる。具体的には、電磁弁61,62を何れも開いた状態では第1流量、電磁弁61,62の何れか一方を閉じた状態では第2流量、電磁弁61,62を何れも閉じた状態では第3流量となる。これにより、火力調節つまみ18(図1参照)を最大に調節したときの火力を、弱火力、中火力、強火力の三段階で調節できる。尚、第1流量は弱火力、第2流量は中火力、第3流量は強火力に対応する。
ところで、火力制御機構59では、電磁弁61,62の作動は、通常、使用者の意図とは無関係に、後述する制御回路70のCPU71によって、鍋底の温度を検出するサーミスタ5C,6Cの値、又は点火してからの時間等によって夫々制御される。また、ガスのインプットは、電磁弁61,62による通路圧損の急激な変化に伴う圧力の変化で強火力バーナ5Aが失火してしまわないように、約3600〜450kcal/hに設定され、使用者が意図して手動で火力調節つまみ18で火力を絞るときに比べて、大きなインプットに設定されている。そして、本実施形態では、強火力バーナ5Aの燃焼中に、作動スイッチ25を押下することで、電磁弁61,62を強制的に閉じることができ、その後で、火力調節つまみ18で火力を更に絞ることによって、通常よりも低いインプットまで火力を絞ることができる。
図5を参照して、コンロ1の電気的構成について説明する。コンロ1は、制御回路70を備える。制御回路70は、CPU71、ROM72、RAM73、不揮発性メモリ74に加え、図示しないタイマ、グリルタイマ、I/Oインタフェイス等を備える。タイマ、グリルタイマはプログラムで作動するものである。CPU71はコンロ1の各種動作を統括制御する。ROM72はコンロ1の各種プログラムに加え、弱火力調理プログラム等を記憶する。弱火力調理プログラムは、後述する弱火力調理処理(図6参照)を実行する為のものである。RAM73は、各種情報を一時的に記憶する。不揮発性メモリ74は、各種パラメータ等を記憶する。
制御回路70には、電源回路81、スイッチ入力回路82、サーミスタ入力回路83、イグナイタ回路85、センサ入力回路86、ブザー回路87、音声合成回路88、作動スイッチ回路89、安全弁回路90、電磁弁回路91等が各々接続されている。電源回路81は、電池ケース22(図1参照)に搭載される2つの乾電池によって各種回路に電源を供給する。電源回路81はトランジスタスイッチ(図示略)を備える。スイッチ入力回路82は、点火スイッチ15〜17の押下を検出し、制御回路70に入力する。サーミスタ入力回路83は、サーミスタ5C,6Cの夫々の検出値を制御回路70に入力する。イグナイタ回路85は、CPU71の制御信号に基づき、各種バーナのイグナイタ35〜37を各々駆動する。
センサ入力回路86は、鍋センサ5B,6Bの各検出信号の入力を行う。ブザー回路87は、CPU71の制御信号に基づき、圧電ブザー77を駆動する。音声合成回路88は、CPU71の制御に基づき、スピーカ78から出力させる音声ガイドの音声を合成する。作動スイッチ回路89は、作動スイッチ25の押下を検出し、制御回路70に入力する。安全弁回路46は、CPU71の制御に基づき、安全弁38(図4参照)の開閉を行う。電磁弁回路91は、CPU71の制御に基づき、電磁弁61〜63(図4参照)の開閉を行う。尚、図示しないが、通常バーナ6A、グリルバーナにおいても、強火力バーナ5Aと同様に、夫々のガス供給管には、安全弁と各種電磁弁が設けられ、安全弁回路46と電磁弁回路91によって夫々制御される。
また、点火スイッチ15〜17は、スイッチ入力回路82及び電池ケース22に格納された乾電池のプラス側に対して、並列に夫々接続されている。乾電池のマイナス側は電源回路81に接続され、スイッチ入力回路82も電源回路81に接続されている。使用者によって、点火スイッチ15〜17のうち何れかが押下されると、乾電池の電源がスイッチ入力回路82を介して電源回路81に供給され、電源回路81のトランジスタスイッチがONされる。これにより、電源回路81から各種回路に電流が流れ、コンロ1の電源がONされる。スイッチ入力回路82は、点火スイッチ15〜17のうち何れが押下されたかを検出し、その検出信号を制御回路70に入力する。従って、CPU71は、どの点火スイッチ15〜17の押下によって電源がONされたのかを判断できる。
次に、図6のフローチャートを参照して、CPU71が実行する弱火力調理処理について説明する。例えば、使用者が右コンロ5で調理を行う場合、調理容器を五徳7上に載置し、点火スイッチ15を押下する。点火スイッチ15が押下されると、CPU71は、火力制御機構59の安全弁38,電磁弁61〜63を全て開放し、イグナイタ35を作動させ、強火力バーナ5Aを点火させる。強火力バーナ5Aの点火が図示外の熱電対で検知されると、CPU71は、ROM72から弱火力調理プログラムを読み出し、本処理を実行する。
CPU71は作動スイッチ25がONされたか否か判断する(S2)。作動スイッチ25がOFFの間は(S2:NO)、CPU71はS2に戻って待機する。使用者は、被調理物の焼き加減や、調理の進行状況等に応じて、火力調節つまみ17を操作し、強火力バーナ5Aの火力を調節する。
例えば、強火力バーナ5Aで煮物調理のような弱火調理を行いたい場合がある。しかしながら、本実施形態の強火力バーナ5Aは、火力調整機構30によって、約3600〜450kcal/hの範囲で調整可能であるので、火力調節つまみ17で火力を最小にしても、煮物調理には火力が強すぎる。このような場合、使用者は、作動スイッチ25を押下する。作動スイッチ25がONされた場合(S2:YES)、CPU71は、電磁弁61と62を閉じる(S5)。これにより、ガス供給管27から火力調整機構30に流れるガス流量は第3流量になるので、強火力バーナ5Aの火力は自動的に弱火力になる。例えば、インプットが3600kcal/hで作動スイッチ25を押下すると、800〜500kcal/hにまで、インプットが制御される。
そして、使用者は、強火力バーナ5Aが自動的に弱火力に制御されたのを確認した後で、火力調節つまみ18を操作することで、火力の微調整を行うことができる。このように、通常の火力調節つまみ18による圧損に、電磁弁61,62による圧損が合算されるので、通常よりも低いインプットまで火力を絞ることができる。例えば、本実施形態では、作動スイッチ25を押下した後で、火力調節つまみ18で操作する場合、560〜320kcal/hの範囲で火力を調節することができる。また、電磁弁61,62による圧損により最大のインプットも低下しているので、火力調節つまみ18の操作によるインプットの幅も小さくなるので、火炎が安定化し、失火することもない。
次いで、CPU71は、作動スイッチ25がOFFされたか否か判断する(S6)。使用者は、強火力バーナ5Aの火力調節を通常のインプットの範囲に戻したい場合がある。その場合、使用者は、作動スイッチ25を再押下してOFFすればよい。作動スイッチ25がOFFされるまでは(S6:NO)、CPU71はS6に戻って待機する。作動スイッチ25がOFFされた場合(S6:YES)、CPU71は、電磁弁61,62を開く(S7)。ガス供給管27から火力調整機構30に流れるガス流量は第1流量になるので、強火力バーナ5Aの火力は自動的に強火力に戻る。次いで、CPU71は、S1に戻って、次に、作動スイッチ25がONされるまで待機する(S2)。その後、CPU71は上記処理を繰り返す。尚、点火スイッチ15が押下されて、強火力バーナ5Aが消火された場合は、CPU71は本処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態のコンロ1は、強火力バーナ5Aの火力を手動で調整可能な火力調整機構30と、強火力バーナ5Aに流れるガス流量の自動調節を行う為の電磁弁61,62とを備える。火力調整機構30は、火力調節つまみ18の手動操作に連動して動作する。例えば、使用者が煮物調理など火力を通常時より可能な限り小さくしたいと考えた場合に、コンロ1の正面に設けられた作動スイッチ25をONする。作動スイッチ25がONすると、コンロ1のCPU71は、強火力バーナ5Aのインプットを小さくする為に、電磁弁61,62を強制的に閉じる。電磁弁61,62を閉じることによって、ガス流量が減少した状態から、火力調節つまみ18によって火力を更に絞ることができる。電磁弁61,62が閉じた状態で、火力調節つまみ18で火力を調整した場合、火力調節つまみ18による圧損に、電磁弁61,62による圧損が合算されるので、通常より低いインプットまで火力を絞ることができる。また、電磁弁61,62による圧損により最大のインプットも低下しているので、火力調節つまみ18によるインプットの幅も小さくなっている。よって、火炎が安定し、失火することも少ない。
上記説明において、火力調節つまみ18と火力調整機構30が本発明の「調整手段」に相当し、作動スイッチ25が本発明の「スイッチ」に相当し、S5とS7の処理を実行するCPU71が本発明の「弁制御手段」に相当し、火力調節つまみ18が本発明の「操作部」に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下、第1〜第3変形例について順に説明する。
[第1変形例]
上記実施形態では、コンロ1の前面に作動スイッチ25を設け、使用者が作動スイッチ25をONした場合に、CPU71が電磁弁61,62を閉じる制御を行っているが、例えば、火力調節つまみ18の火力を絞る方向への操作に応じて作動スイッチがON又はOFFするようにしてもよい。
例えば、コンロ1の前面において、火力調節つまみ18を左右に移動させる為の溝14(図1参照)に作動スイッチ(図示略)を設置してもよい。上記実施形態の場合、火力調節つまみ18を左側に回動させると、火力は弱火力側に調節されるので、溝14の左側に設置するとよい。これにより、使用者が火力調節つまみ18を左側へ操作した場合、作動スイッチは火力調節つまみ18に押下されてONするので、CPU71は電磁弁61,62を閉じることができる。そして、使用者が火力調節つまみ18を右側へ戻した場合、作動スイッチは火力調節つまみ18に再押下されてOFFするので、CPU71は電磁弁61,62を開くことができる。尚、作動スイッチの場所は、これに限らず、例えば、火力調整機構30のレバー51の回動部分に設置してもよい。
[第2変形例]
上記第1変形例では、使用者が火力調節つまみ18を左側へ操作し、作動スイッチがONされたのを検知した直後に、CPU71は電磁弁61,62を閉じるが、例えば、作動スイッチがONされてから所定時間経過後に、電磁弁61,62を閉じてもよい。この場合の制御について、図7に示すフローチャートで説明する。尚、第2変形例の制御は、上記実施形態の図6に示す制御と共通する部分があるので、異なる部分を中心に説明する。
図7に示すように、先ず、CPU71は、タイマtを0に初期化し(S1)、作動スイッチがONされたか否か判断する(S2)。使用者は、煮物調理のような弱火調理を行う為に、火力調節つまみ18を左方に回動する。火力調節つまみ18の回動に応じて、火力調整機構30のニードル部41によって、ガス流量は徐々に減少する。そして、火力調節つまみ18の回動によって作動スイッチがONされた場合(S2:YES)、CPU71は、タイマtによる計時を開始する(S3)。タイマtの計数値は、RAM73に記憶する。
CPU71は、作動スイッチ25がONされてから、例えば2秒経過したか否か判断する(S4)。2秒経過するまでは(S4:NO)、CPU71はS4に戻って待機する。そして、2秒経過した場合(S4:YES)、CPU71は、電磁弁61と62を閉じる(S5)。つまり、火力調節つまみ18の回動によるガス圧の変動に対して、電磁弁61と62を閉じることによるガス圧の変動を後にずらすことができる。これにより、第1変形例に比べてガス圧の変動を小さくできるので、強火力バーナ5Aの失火を防止できる。これ以降の処理は、上記実施形態と同じである。
尚、第2変形例では、火力調節つまみ18を弱火力側から元の位置に戻す場合は、作動スイッチがOFFした直後に電磁弁61,62を開くが、作動スイッチがOFFしてから所定時間経過後に、電磁弁61,62を開くようにしてもよい。その場合においても、ガス圧の変動が抑えられるので、強火力バーナ5Aの火力が急激に大きくならない。よって、より安全なコンロ1を提供できる。
[第3変形例]
上記実施形態のコンロ1は、テーブルコンロであるが、本発明は、例えば、図8に示すビルトインコンロ101にも適用可能である。例えば、ビルトインコンロ101の前面に、上記実施形態と同様に、使用者によって操作可能な作動スイッチ250を設けてもよい。
また、ビルトインコンロ101においても、第1変形例、及び第2変形例のように構成することが可能である。図8に示すように、ビルトインコンロ101のトッププレート103には、右バーナ111、奥バーナ112、左バーナ113が設けられている。そして、器具の前面には、右から順に、正面視円形状の点火ボタン121〜124が夫々設けられている。点火ボタン121は右バーナ111、点火ボタン122は奥バーナ112、点火ボタン123は左バーナ113、点火ボタン124はグリル庫内のグリルバーナ(図示略)を点火/消火する為に夫々押下される。点火ボタン121〜124は、点火の為に押下されると、周知のプッシュON・プッシュOFF機構(図示略)によって、器具の前面から前方に円柱状に突出し、該突出した状態で回動操作が可能となる。
そして、器具内には、点火ボタン121〜124の夫々の回動角度を検知するモーションセンサ(図示略)が夫々設けられている。制御回路のCPUは、モーションセンサの検知信号に基づき、点火ボタン121〜124の夫々の回動角度に応じて、各種バーナ111〜113、及びグリルバーナに流れるガス量を制御する。よって、使用者は、点火ボタン121〜124を夫々回動させることによって、各種バーナ111〜113、及びグリルバーナの火力を手動で調節できる。このようなビルトインコンロ101において、CPUは、モーションセンサの検知信号に基づき、点火ボタン121〜124の火力を絞る方向への操作を認識できるので、上記第1変形例、及び第2変形例のように構成することが可能である。
[その他の変形例]
上記実施形態では、強火力バーナ5Aに対応する作動スイッチ25について説明したが、例えば、通常バーナ6A、グリルバーナに対応する作動スイッチを設けてもよい。
また、上記実施形態は、図4に示すように、ガス供給管27に、2本のバイパス管28,29と2つの電磁弁61,62が設けられることによって、火力を3段階で切り替えるものであるが、バイパス管の本数と電磁弁の数を減らして(例えば、1本のバイパス管と1つの電磁弁)2段階で火力を切り替えるものであってもよい。また、バイパス管の本数と電磁弁の数を更に増やすことによって、火力を更に多段階で調節できるものでもよい。また、本実施形態では、電磁弁61〜63は流路を開閉するキープソレノイドバルブであるが、例えば、流路面積を連続的に増減可能なバルブであってもよい。
また、上記実施形態では、作動スイッチ25がONした場合に、電磁弁61,62を何れも閉じているが、何れか一方を閉じるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、通常時、作動スイッチ25はOFFの状態であり、ONした場合に電磁弁61,62を閉じ、OFFした場合に開く制御を行っているが、通常時、作動スイッチ25がONの状態とすれば、OFFした場合に電磁弁61,62を閉じ、ONした場合に開く制御を行ってもよい。
また、上記実施形態では、使用者が、火力調節つまみ18〜20を夫々右側に回動させると、対応する各種バーナの火力は強火力側、左側に回動させると弱火力側に夫々調節されるようになっているが、火力調節つまみ18〜20の回動する方向と火力の強弱の関係が反対であってもよい。
また、第2変形例では、作動スイッチがONしてから2秒経過後に、電磁弁61,62を閉じているが、2秒に限らず、自由に変更可能である。
1 コンロ
5A 強火力バーナ
15 点火スイッチ
18 火力調節つまみ
25 作動スイッチ
30 火力調整機構
47 ニードル弁
61,62 電磁弁
71 CPU

Claims (2)

  1. 手動操作される操作部と、
    前記操作部の前記手動操作に応じて、バーナのガス通路に流れるガス流量を増減させることによって、前記バーナの火力を調整可能な調整機構と、
    前記バーナの前記ガス通路に設けられ、前記ガス通路を流れるガス流量を減少させる電磁弁と
    を備えたガスコンロにおいて、
    前記操作部の前記手動操作の中で弱火力側に操作される際に前記操作部によってON又はOFFされるスイッチと、
    前記スイッチのON又はOFFに基づき、前記電磁弁を作動させることにより、前記調整機構によって調整可能な前記バーナの火力調整範囲を、前記電磁弁を作動させる前の前記バーナのインプットよりも低いインプットで調整可能な範囲に変化させ、且つ前記電磁弁を作動させる前の火力調整範囲よりも狭くする弁制御手段と
    を備えたことを特徴とするガスコンロ。
  2. 前記弁制御手段は、
    前記スイッチがON又はOFFされてから所定時間経過後に、前記電磁弁を作動させることを特徴とする請求項1に記載のガスコンロ。
JP2014094919A 2014-05-02 2014-05-02 ガスコンロ Active JP6466083B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014094919A JP6466083B2 (ja) 2014-05-02 2014-05-02 ガスコンロ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014094919A JP6466083B2 (ja) 2014-05-02 2014-05-02 ガスコンロ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015212591A JP2015212591A (ja) 2015-11-26
JP6466083B2 true JP6466083B2 (ja) 2019-02-06

Family

ID=54696952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014094919A Active JP6466083B2 (ja) 2014-05-02 2014-05-02 ガスコンロ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6466083B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6465732B2 (ja) * 2015-04-24 2019-02-06 リンナイ株式会社 ガス燃焼装置
JP6722542B2 (ja) * 2016-08-09 2020-07-15 リンナイ株式会社 加熱調理器
JP2018063059A (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 株式会社パロマ ガス調理器具
JP7079957B2 (ja) * 2018-01-11 2022-06-03 株式会社パロマ コンロ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61235617A (ja) * 1985-04-11 1986-10-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd ガスコンロ
JP3110999B2 (ja) * 1995-11-09 2000-11-20 リンナイ株式会社 ガス燃焼装置
JP2002340221A (ja) * 2001-05-18 2002-11-27 Rinnai Corp 電磁弁制御装置
JP5587939B2 (ja) * 2012-04-26 2014-09-10 リンナイ株式会社 炊飯機能付きガスコンロ
JP6253224B2 (ja) * 2012-09-13 2017-12-27 株式会社パロマ ガスコンロ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015212591A (ja) 2015-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4907510B2 (ja) ガス調理器
JP6466083B2 (ja) ガスコンロ
JP6353292B2 (ja) 両面焼きグリル及びコンロ
JP6392011B2 (ja) 両面焼きグリル及びコンロ
JP5074859B2 (ja) 加熱調理器
JP5925816B2 (ja) 加熱調理器
JP6621684B2 (ja) ガスコンロ
JP6603488B2 (ja) ガス加熱調理器
JP5819248B2 (ja) コンロ
JP6602568B2 (ja) 加熱調理器
JP6253224B2 (ja) ガスコンロ
JP6383586B2 (ja) 両面焼きグリル及びコンロ
JP7079957B2 (ja) コンロ
JP6423917B2 (ja) グリル及びコンロ
JP5897401B2 (ja) コンロ
JP2014040968A (ja) 加熱調理器
JP6590978B2 (ja) 両面焼きグリル及びコンロ
JP4375795B2 (ja) コンロ
JP5897400B2 (ja) コンロ
JP2006138570A (ja) ガスこんろ
JP7131806B2 (ja) コンロ
JP2019011919A (ja) ガス燃焼式調理器
JP2019174058A (ja) 加熱調理器
JP3805550B2 (ja) 加熱調理器
JP2018063059A (ja) ガス調理器具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6466083

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250