JP4156194B2 - 第1の解像度のラスタのデジタルデータを第2の解像度のデジタルデータに変換する方法 - Google Patents

第1の解像度のラスタのデジタルデータを第2の解像度のデジタルデータに変換する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4156194B2
JP4156194B2 JP2000523639A JP2000523639A JP4156194B2 JP 4156194 B2 JP4156194 B2 JP 4156194B2 JP 2000523639 A JP2000523639 A JP 2000523639A JP 2000523639 A JP2000523639 A JP 2000523639A JP 4156194 B2 JP4156194 B2 JP 4156194B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
source
pixel
target
data
smoothing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000523639A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001525623A (ja
Inventor
ヒルン アンドレアス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Production Printing Germany GmbH and Co KG
Original Assignee
Oce Printing Systems GmbH and Co KG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oce Printing Systems GmbH and Co KG filed Critical Oce Printing Systems GmbH and Co KG
Publication of JP2001525623A publication Critical patent/JP2001525623A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4156194B2 publication Critical patent/JP4156194B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4023Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting based on decimating pixels or lines of pixels; based on inserting pixels or lines of pixels

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載された、第1の解像度のラスタにあるデジタルソースデータを、第2の解像度のデジタルラインデータに変換するための方法に関する。
【0002】
デジタルデータ処理では、第1の解像度のラスタ形式で存在するデジタル画像データを第2の解像度のラインデータに変換することがしばしば必要である。各画素、すなわちラスタ中でデジタル値に配属された点はピクセルとも称される。グレー階調がなければ1ピクセルは1ビットに相応する。ここで位置解像度はインチ当たりの画素数(ドット・パー・インチ、dpi)により表される。1インチは周知のように25.6mmに相当する。第2の解像度(ライン解像度)は通常、第1の解像度(ソース解像度)よりも高い。第2の解像度の目標画像は、比較的に高い位置解像度の代わりに、またはこれに付加的にソース画像よりも高い、ピクセル当たりのグレー階調を含んでいる。
【0003】
例えばデジタル印刷技術ではしばしば、コンピュータから第1のラスタ形式、例えば240dpi(ドットパーインチ)ラスタで送出された画像データをプリンタにより別のラスタ、例えば600dpiラスタで複製すべき場合が生じる。とりわけ既存のEDV原稿を現在のプリンタで拡大する場合には、以前に作成した印刷ジョブが240dpiの解像度の原稿しか有していないことがある。ユーザが例えば600dpiの解像度の新しいプリンタの利点を利用しようとすれば、印刷データを相応に変換しなければならない。ここで変換は、ユーザに入力を要求することなしに自動的に行われるべきである。
【0004】
離散的表示段階を有する再生ユニット、例えばLCD画面またはデジタルプリンタでは半ピクセルは表示されないから、変換に際して解像度の非整数係数には特別の規則を作成しなければならない。
【0005】
変換は次のように行うことができる。すなわち第1のラスタの各値を、ラスタの2つの解像度値の比により与えられるスケーリングファクタSFだけ倍化するのである。例えば第1のラスタの値から第2のラスタで同じ値のSF倍の量を形成するのである。ここでは次式が当てはまる。
【0006】
SFi=(方向iにおける第2のラスタの解像度)/(方向iにおける第1のラスタの解像度) (式1)
この種のスケーリング過程によりなるほどデータはラインラスタに変換される。しかし再生品質がこれにより改善されることはない。
【0007】
一方、高解像度ラスタへのデータ変換により再生品質の改善が可能である。これは例えば輪郭がより微細に表示されるようにして行う。この種の変換に対しては通常、データの平滑化が必要である。公知の平滑化方法では通常、平滑化パラメータがマトリクスないしウインドウの形態で平滑化過程に入り込む。ここで平滑化すべき画素に隣接する画素の重み付けがマトリクスの値により設定される。このようなウインドウはSFx=SFyの場合、3×3ウインドウまたは5×5ウインドウである。
【0008】
画素をスケーリングし、平滑化する方法がDE19506792A1から公知である。この方法では、ピクセルパターンの複数集合、ないしこれらに配属されたブール演算が設けられており、これに基づいて変換が行われる。変換のために、例えば7×7画素のソース画像データのマトリクスにベース演算が施され、そこから目標画像データが得られる。画像データをアップスケーリングする場合(SF>1)、ソースピクセルの群に目標ピクセルの群が割り当てられる。演算は次のように行われる。すなわち、変換の際に平均として同数の高解像度ピクセルが除去され、また追加されるように行う。このことにより、全体画像の黒化度が実質的にそのままに保たれる。
【0009】
この方法の欠点は、変換がソースピクセルを基準にして群ごとにだけ行われることである。スケーリングファクタが整数でない(分数)場合、目標ピクセル(Φ)の1つは選択的にのみ、すなわち比較的理由なしに隣接する目標ピクセルのクラスタに配属され、ソースピクセルには一義的に配属されない。さらに配属関係は前もって相応の方法規則で設定しておかなければならない。
【0010】
第1のラスタのデジタル画像データを、整数スケーリングファクタに適しない第2のラスタに変換するための方法は、DE19713079.8にも記載されている。この方法も同様に、領域指向的に動作する。ここで各ソース領域には目標領域が配属され、2つの領域は全体画像で同じ位置を有する。目標領域内でブール演算が実行され、その後に変換が行われる。
【0011】
画像データをスケーリングおよび平滑化するための別の方法手段がUS5270836から公知である。この方法手段では、スケーリングおよび平滑化のために2つの方法ステップが設けられている。図1に概略的に示したように、この方法ステップでは、ソースラスタに存在するソース画像1が第1のステップ2でスケーリングされ、これにより中間画像3が目標ラスタに得られる。この中間画像を基礎として第2のステップ4で平滑化が目標ラスタで実行される。これにより目標画像5が得られる。
【0012】
上記の方法手段の欠点は、平滑化のためにそれぞれ多数のデータを目標ラスタで考慮しなければならないことである。ここでは比較的多数のメモリアクセスと演算が必要であるから、これと結び付いたコストが比較的高い。したがって変換速度が重要である適用分野、例えば高性能印刷システムには全く適さない。したがってソフトウエアを基礎としたこの方法の実現もほとんど不可能である。
【0013】
テレファクス伝送の分野でも、伝送データのスケーリングと平滑化が必要になることがある。これはデータが例えば第1の解像度で受信されるが、別の解像度で記憶され、さらに伝送または印刷出力すべき場合である。このような適用に対する相応の方法がUS5394485Aに記載されている。
【0014】
画像データを変換するための別の方法がDE4206277A1から公知である。この方法では、ラスタ変換だけが行われ、画像データの平滑化は行われない。EP708415A2から同様に、画像データの変換方法が公知である。この方法はスケーリングファクタが整数である場合にのみ適する。EP0006351A1には、ルックアップテーブルにより動作する画像処理システムが記載されている。US5657430A1には、ベクトルフォントをグレー階調ビットマップに変換する方法が記載されている。
【0015】
US−A−5646741から、画像信号がスケーリングされ、平滑化される方法および装置が公知である。ここではソース領域で所定の基準に従って、平滑化を実行すべきか否かを検査し、場合によりソース画像信号を平滑化する。その後に平滑化された画像信号がスケーリングされる。
【0016】
WO−A−96/16380から、画像信号を補間するための方法が公知である。ここでは多数の補間規則からそれぞれ1つの規則が選択される。ソース画像信号は次に複数の順次連続するステップで処理される。第1のステップでは画像信号がラインごとに、選択されたライン規則に基づいて補間される。次に画像信号は第2のステップで列ごとに、第2の列規則に従って補間される。最後にライン画像および列画像がフォーマットユニットによりページごとに統合される。
【0017】
本発明の課題は、第1のラスタのデジタル画像データを第2のラスタに変換する方法を提供することであり、この方法は高い処理速度で実行され、画像データのスケーリングも平滑化も実行するように構成する。
【0018】
この課題は、請求項1に記載された本発明により解決される。本発明の有利な実施例は従属請求項から明らかである。
【0019】
本発明の第1の側面によれば、データを少なくとも1スケーリングファクタだけスケーリングし、各ソースデータにピクセルごとにソースピクセルを基準にして、すなわちピクセル個別に、ソースピクセルを取り囲む周囲ウインドウに基づいて中間画像マトリクスを割り当てる。隣接する目標画像マトリクスから目標データを検出し、ここでソースデータ(1,7,7’、23,33,42)のラスタにあるデータを平滑化する。したがって各ソースデータは隣接する全てのソースデータの平滑化に使用可能であり、実際にそのために使用される。
【0020】
本発明の第1の側面によれば、データの平滑化がソースデータのラスタで実行され、目標ラスタでは実行されない。このことにより、平滑化をまず目標ラスタで実行する類似の方法と比較して格段に高速のデータ処理が2次元画像データで可能である。なぜなら、平滑化関数が適用されるデータ量が格段に小さいからである。スケーリングファクタがx方向とy方向とで同じ場合に対しては(SF=SFx=SFy)、この処理速度は近似的にスケーリングファクタSFの二乗だけ低下する。本発明の第1の側面はとりわけ、スケーリングファクタが整数でない(分数の)場合の画像データ変換に適する。個別ピクセルを基礎とした処理によって、これまで公知の方法に対して次のような利点が得られる。すなわち、データの処理をスケーリングファクタが分数である場合でも、スケーリングファクタが整数である場合とほぼ同等に実行することができる。
【0021】
本発明の第1の側面には次の認識が基礎となっている。すなわち、ソースラスタでの平滑化によっても、目標ラスタで格段に多数のデータに適用される平滑化の場合と同じ結果を達成することができるという認識が基礎となっている。なぜなら、平滑化すべき構造はすでにソース画像から検出されるからである。画像を1よりも1係数だけ大きくスケーリングすれば、なるほど平滑化すべきピクセルの数は増大するが、画像の基礎となるビットマップの情報内容は不変のままである。実験によって、平滑化を目標ラスタで作成された規則により実行しても、相応の規則を平滑化のためにすでにソースラスタでのデータを基礎として作成した場合と異なる結果は生じないことが明らかとなった。
【0022】
さらに、平滑化に必要な時間は一次近似で(すなわち像縁部を考慮することなしに)直接、画像の大きさに比例することがわかり、したがってソースラスタでのデータ処理は目標ラスタでのデータ処理よりも高速に実行される。
【0023】
公知の従来技術に基づきとりわけ、目標領域における一般的平滑化方法は、全てのピクセル組合せの存在することを前提とすることがわかった。しかしピクセルはアップスケーリングされているから、制限された数の変形可能性しか存在しない。ピクセルの情報内容がアップスケーリングによって増大することはない。本発明のソースラスタにおける画像データの平滑化によりデータ処理に対する所要時間を、目標ラスタで平滑化する方法に対してスケーリングファクタの二乗だけ低減することができる。
【0024】
ソース画像のデータを基礎として平滑化することにより、識別マトリクスの大きさも小さくなる。スケーリングファクタが2の場合、ソース領域で3×3の識別マトリクスは、目標領域で適用される5×5の識別マトリクスと同じ品質を達成する。このことにより、目標領域での5×5=25ピクセルの代わりにソース領域で3×3=9ピクセルだけを識別のために考慮すれば良い。本発明の方法の処理速度は直接的論理適用(ハードウエアまたはソフトウエアで)で次の2つの観点から上昇される。1つにはソースラスタでは目標ラスタよりも少数のデータを評価する。2つにはソースラスタでは平滑化ウインドウの大きさを小さくすることができる。そして処理速度は25/9×SFx×SFyの係数まで従来の方法の場合よりも高められる。例えばゲート関数に対する論理コストはこの係数だけ低下する。ルックアップテーブルを用いた実現の場合、このテーブルをソフトウエア解決手段の場合には性能向上に利用することができる。なぜなら、これによりビットごとの論理評価が節約され、結果を直接テーブルから得ることができるから、3×3マトリクスに対して512プロットのテーブルが必要である。これに対して5×5マトリクスの場合、このテーブルは33554432プロット(32MB)の大きさでなければならない。この大きさのテーブルは実質的に受け入れることができない。
【0025】
さらに本発明により、平滑化関数もスケーリング関数もただ1つのステップで実行することができる。このことは、方法全体をソースデータのラスタで実行することにより行う。ここで本発明の方法は、それぞれのスケーリングファクタの大きさに依存しないで実行することができる。スケーリングファクタは整数であっても、分数であってもよい。
【0026】
本発明の第2の側面では、第1の解像度のラスタにあるデジタルソースデータが、第2の解像度のラスタにあるデジタル目標データに1スケーリングファクタでスケーリングされ平滑化される。ここでは1つのスケーリング規則が設定され、複数の平滑化規則から所定の平滑化規則が設定される。この2つの設定された規則は次に1つのスケーリングおよび平滑化規則に次のように統合される。すなわち平滑化をソースデータのラスタで実行するのである。ここで各ソースデータは複数の隣接するソースデータの平滑化のために使用される。スケーリングファクタはとりわけ整数ではなく、整数の端数によって表すことができる。
【0027】
本発明の第2の側面により、画像データの処理の際に高いフレキシビリティが達成される。とりわけ本発明の方法をソフトウエアプログラムにより実施する場合には、多数の平滑化方法および/またはスケーリング方法を自由に相互に組み合わせることができ、画像の印刷の際に種々の印刷データおよび印刷解像度に非常にフレキシブルに対応することができる。個別の(ジョブ固有の)スケーリング規則および/または平滑化規則はここではすでに印刷ジョブまたは印刷装置で、例えば操作者により設定または選択することができる。
【0028】
本発明の第3の側面では、画素(ピクセル)ごとに2進データ(黒−白)が処理されるだけでなく、複数のビットまたはバイトを含むグレー値または色値が画素ごとに処理される。ここで一方では"グレー階調変換"を実行することができる。このグレー階調変換では、ラスタがグレー階調に関連付けられ、したがって画素ごとに第1のグレー階調ラスタから第2のグレー階調ラスタへ変換される。このことは例えば16グレー階調に相応する4ビットグレー階調値が64グレー階調に相応する6ビットグレー階調値にアップスケーリングされることを意味する。ここではグレー階調平滑化を行うこともできる。これは、より微細に段付けられた画素間のグレー値移行を目標空間で形成することにより行う。さらにここでは、グレー値により段付けられた、位置空間(すなわちドットパーインチ・ラスタ)の画素を、さらに微細な位置空間ラスタにグレー階調分解能は維持しながら変換することもできる。このグレー階調変換実施例と同じように、カラースケール変換、すなわち例えば32カラービットラスタを比較的に解像度の高い48カラービットラスタにアップスケーリングすることも可能である。このことにより、グレー階調平滑化と同じように色平滑化も実行できる。
【0029】
位置空間、グレー階調空間および色空間でのスケーリングおよび平滑化は相互に任意に組み合わせることができる。
【0030】
本発明の第4の側面では、データ処理がバイト指向で行われる。ここでは複数の画素にそれぞれ1つの2進情報を割り当てることができ、データを並列処理することができる。しかし画素(ピクセル)にはグレー階調および/または色値を割り当てることもでき、これらはピクセル当たりに複数のビットまたはバイトを含んでいる。バイトごとの処理は、処理速度に有利に作用する。なぜならデジタル電子素子がとりわけ情報処理の領域でデータを内部で同様にバイトごとに処理するからであり、またバイトフォーマットは一般に通常のメモリフォーマットだからである。
【0031】
ここでデータはレジスタ内で、各処理クロックにより平滑化ウインドウの高さに依存する所定の数だけ位置がずらされる(シフトされる);相応の数のバイト(例えば各8ピクセルを有する3ラインの処理に対しては3バイトであり、各8ピクセルにそれぞれ3×3平滑化ウインドウが作用する)を記憶した後、隣接するデータは1つのインデクスを表す。このインデクスは相応の平滑化マトリクス(例えば3×3)のアドレシングに直接使用することができる。ここでアドレシングはハードウエア回路の入力信号として、またはコンピュータソフトウエア内で直接、ルックアップテーブルに作用する。2次元課題、すなわち画像データを処理すべき場合には、1次元の課題に変換される。
【0032】
本発明ではシフトレジスタに、それぞれ1処理クロックで1ライン当たりnバイトが次の規則に従って充填される。
【0033】
RoからR(A-1) 変化せずにそのまま(規則1)、
(i+A)=q(i/Qy、Qy−1−(i%Qy)) または
(i+A)=q(i/Qy、i%Qy) (規則2)
ここで、
Ri:i番目のレジスタピクセルの値
Qx:x方向のウインドウ幅
Qy:y方向のウインドウ幅
q(k、l):位置(k、l)を有するソースピクセルの値
/:整数割り算
%:モジュロ割り算
A=W×(Qy×(Qx−1))である。
【0034】
ここでシフトレジスタは幅B=Qy×W×((8n/W)−1+Qx)を有し、8n/Wは整数である。ただし、
W:ピクセルの価値、すなわちピクセル当たりのビット(2進、グレー階調値、色値)
B:シフトレジスタのビット幅
W=1に対してはB=Qy×(8n−1+Qx)が得られる。
【0035】
本発明の方法はとりわけ、コンピュータでのソフトウエアプログラムの形態で実現すると、類似の方法と比べて格段に高速であることが判明した。この類似の方法では、まずスケーリングを実行し、結果を中間記憶し、次に初めて中間記憶されたデータで、すなわち目標ラスタで平滑化を実行する。有利にはソフトウエアにより実現すれば、切り換えを必要に応じて印刷ジョブ内で実行することができ、このことは変換に必要であり、これは変換プログラムのモジュールにより実行される。変換が必要でない場合には、データはさらに伝送され、変換プログラムにより処理されることはない。ここでのフレキシビリティは、印刷出力すべき文書内でも、すなわちページ内でも、種々異なる解像度を処理できるほどである。例えばテキストは300dpiの解像度でも十分に良好に通用するのに対し、画像を再現する場合には通常、600dpiまたはそれ以上の解像度が選択される。
【0036】
平滑化の際には画像情報とテキスト情報とを区別し、モアレ作用を回避するためそれぞれ別々に平滑化するか、ないしは平滑化を行わないことが必要な場合もある。本発明がソフトウエアで適用されれば、印刷ジョブ内でテキストと画像とを区別するのにコストが掛からない。この情報はすでに印刷ジョブの中に多重に種々のオブジェクト符号の形態で含まれており、平滑化規則を作成するのに使用できる。
【0037】
スケーリングおよび平滑化は共通のステップでルックアップテーブルにより実行することができる。このルックアップテーブルには2つの過程に対するデータが含まれている。有利にはソースデータは直接、ルックアップテーブルのアドレシングに使用される。
【0038】
本発明のさらなる利点および作用は以下の図面を用いた説明から明らかとなる。
【0039】
図1は、従来技術の方法手段を示す。
【0040】
図2は、本発明の基礎となる数学的モデルである。
【0041】
図3は、2×2ソースピクセルの画像データ変換の際の種々の組合せ可能性を示す。
【0042】
図4は、画像データ変換に対する例を示す。
【0043】
図5は、画像データ変換に対する別の例を示す。
【0044】
図6は、画像ラスタにおける斜めラインの種々の表示を示す。
【0045】
図7は、画像ラスタの平滑化ウインドウを示す。
【0046】
図8は、スケーリングファクタ2のスケーリング過程を示す。
【0047】
図9は、5×5マトリクスによる平滑化過程を示す。
【0048】
図10は、係数2.5のスケーリング過程を示す。
【0049】
図11は、平滑化過程の基礎とする概略図である。
【0050】
図12は、平滑化の基礎となる種々のウインドウを示す。
【0051】
図13は、平滑化結果のスキーマを示す。
【0052】
図14は、データを重畳するための概略図である。
【0053】
図15は、平滑化ウインドウによる画像データの処理を示す。
【0054】
図16は、2次元画像データの1次元レジスタへの保管を示す。
【0055】
図17は、ソースラインの複数ピクセルのレジスタピクセルへの変換を示す。
【0056】
図18は、スケーリングされ平滑化された目標画像データをソース画像データから直接得るデータ処理プロセスを示す。
【0057】
図19は、デジタル画像データのインデクスビットへの変換を示す。
【0058】
図20は、デジタル画像データを変換するためのハードウエア構成を示す。
【0059】
図21は、デジタル画像データを変換するためのソフトウエアコンセプトを示す。
【0060】
図22は、ソースピクセルが重畳されていない目標画像マトリクスの合成の変形を示す。
【0061】
図23は、図22の合成の結果を示す。
【0062】
図2に基づきまず、スケーリングの基本的考察と数学的モデル化を行う。スケーリングに対する考察には、図2aに示された離散的i−j座標系6が基礎となる。ここでiはx方向のピクセル指数であり、jはy方向のピクセル指数である。
【0063】
図2bは例としてスケーリングファクタ2のスケーリングを示し、この係数は300dpiのソースラスタを600dpiの目標ラスタに変換する際のものである。ここで各ソースピクセル7は2次元処理される。すなわちそれぞれxとy方向に2倍にされる。ラスタ間隔はソースラスタでは目標ラスタよりも2倍にされる。ソース領域のピクセル7は目標領域の4つのピクセル8になる。図2cが示すように、スケーリングファクタはx方向とy方向とで異なっていても良く、例えばx方向には値2、y方向には値3を有することができる。
【0064】
非整数のスケーリング
非整数のスケーリングファクタを基礎とすべき場合、例えばスケーリングファクタ2.5により240dpiソースラスタから600dpi目標ラスタへの変換すべき場合は、整数スケーリングファクタの場合と同じように実行される。図2dにはこの過程が概略的に示されている。ソース領域のピクセル7は理論的に、目標領域の2.5×2.5ピクセル8になる。
【0065】
半ピクセルはデジタル的に表すことができないから、スケーリング過程に対する基礎としてまずピクセル群が観察される。ここでは次の課題に対する解決手段を見出さなければならない:
「各座標方向に対してソースピクセルで最小整数を探索し、この最小整数はスケーリングの際に同じ方向の目標ピクセルで整数となる」
240dpiを600dpiに変換する場合には、この条件は例えば2つのソースピクセルと5つの目標ピクセルにより満たされる。ソース領域での2×2ピクセル正方形を前提とすれば、スケーリングファクタ2.5の場合に目標領域で5×5ピクセル正方形が得られる。
【0066】
ソース領域の2×2ピクセルから16の組合せが得られ、これらの組合せは目標領域に結像されなければならない。ソース領域におけるこのソース正方形9の16の組合せが図3に示されている。ここで黒ピクセルは2進情報"1"に対するものである。ソースデータの2×2ピクセル正方形の横にそれぞれ3つの可能な目標正方形10が示されている。この目標正方形は5×5目標マトリクスであり、このマトリクスにこれらソースデータを結像することができる。
【0067】
非整数スケーリングファクタによる変換の例を下(図10から13)に示す。
【0068】
スケーリング方法に対する数学的モデル
スケーリングファクタが整数の場合、第1のスケーリング方法では次式が設定される:
【数1】
Figure 0004156194
【0069】
sc(i,j) 計算すべき目標ピクセルの値(0または1)
i,j 目標ラスタにおける座標
q(a,b) 相応のソースピクセルの値
sx x方向のスケーリングファクタ
sy y方向のスケーリングファクタ
ソースピクセルはsx*syの矩形目標ピクセルに結像される。すなわち複数の目標ピクセルが1つのソースピクセルから導出される。
【0070】
目標ピクセルはソースピクセルと同じ値を得る(2進データの場合0/1、グレー階調ないし色値の場合は2進データでない)。スケーリングファクタが整数でない場合、スケーリングファクタは式2の端数として入り込む:
【数2】
Figure 0004156194
【0071】
sxN x方向のスケーリングファクタの分母
sxZ x方向のスケーリングファクタの分子
syN y方向のスケーリングファクタの分母
syZ y方向のスケーリングファクタの分子
図4には、sx=1.5=3/2とsy=2.5=5/2による相応の例が示されている。ここでソースピクセル7は15の目標ピクセル8に変換される。
【0072】
非整数スケーリングファクタによる、式3にしたがったスケーリングにより非対称の結果が得られる。整数スケーリングファクタの場合と同じように、各目標ピクセルはソースピクセルから導出される。しかし所定のソースピクセルから導出された目標ピクセルの数は目標ピクセルの位置に依存し、常に同じではない。したがって非対称性が生じる。
【0073】
第1のスケーリング方法に対する改善が次のようにして得られる。すなわちsxN×syNソースピクセルからなる矩形を1つのブロック7’に統合し、このブロックが目標領域で部分ピクセルなしで表示されるようにするのである。このような矩形はブロックごとにsxZ×syZ目標ピクセルを有する相応の目標ブロック8’にスケーリングされる。このスケーリングは、各目標ピクセルを論理式を介して、ソースブロックのソースピクセルから導出することにより行われる。各目標ピクセルは複数のソースピクセル、ないし1つから全てのソースピクセルに依存することができる。図4で説明した変換は図5に示したように見なすことができる。
【0074】
ここで次の論理式が適用される:
【数3】
Figure 0004156194
【0075】
各目標ピクセルに対して式が存在し、ブロックごとにsxZ×syZの式が存在し、sxN×syNソースピクセルの依存性が得られる。このことは一般式で表すことができる:
【数4】
Figure 0004156194
【0076】
− :=整数割り算
% :=モジュロ割り算
式4は一般的スケーリング方法を表し、この方法に上に説明した2つのスケーリング方法が該当する。
【0077】
それぞれ(sxN×syN)の依存性までを有する(sxZ×syZ)の論理式が存在する。上側および右側の縁部では、ソースブロックが完全にソースピクセルにより占有されていないことがある。またソース画像の幅と高さは任意であり、必ずしもソースブロックの倍数ではない。存在しない要素は変換しないことを前提にしなければならず、通常は白(0)である。
【0078】
目標ラスタでのエッジ平滑化の数学的モデル化
エッジ平滑化の際には、その周囲の各ピクセルが観察される。このために奇数のピクセルエッジ長を有する正方形の平滑化ウインドウ(平滑化マトリクス)が平滑化すべき全てのピクセル上でシフトされる。周囲および適切なピクセル値(平滑化ウインドウで識別された構造)に依存して、そのピクセルを2進データの場合に黒にすべきか白にすべきかが判断される。グレー値または色値の場合には、生じる値が検出される。全てのピクセルの和の中で、通常はピクセル値だけがずらされる。デジタル値"0"または"1"によりセットされたピクセルないしセットされないピクセルの和、ないしは平均的グレー値または色値はほぼ変化せずそのままである。
【0079】
DE19506792A1から公知の方法に従って、平滑化がピクセルの追加および除去により実行される。このピクセルは識別すべきかつ補正すべき構造となり、規則と称される。観察すべき周囲の大きさ(平滑化ウインド、平滑化マトリクスの大きさ)は、識別し平滑化すべき構造である設定に依存する。
【0080】
次にピクセルの周囲を、観察すべき隣接部の等級の形態で説明する。第1等級の隣接部は直接の隣接部である。すなわち、少なくとも1つの角を被検ピクセルと共有する全てのピクセルである。全体で被検ピクセルと8つの隣接部が生じる。第2等級の隣接部は、第1等級の隣接部と少なくとも1つの角を共有する全てのピクセルである。第3等級、第4等級の隣接部に対しても同じことが当てはまる。
【0081】
以下の表に示す状況が生じる:
【表1】
Figure 0004156194
【0082】
5×5識別マトリクスによる平滑化に対しては次式が得られる:
【数5】
Figure 0004156194
【0083】
目標ラスタでの平滑化に対する一般式は次のとおりである:
【数6】
Figure 0004156194
【0084】
ここで:
sm(i,j) 平滑化にしたがい探査すべきピクセルの値
p 平滑化ウインドウからのピクセルの値
G 平滑化ウインドウの大きさ
fsmooth 平滑化を表すG×G依存性を有する論理式
− 整数割り算
上に示した平滑化過程を以下、図6に示された2進データによる例に基づき説明する。ここでは45゜ラインが平滑化される。
【0085】
まず平滑化すべき構造の存在を調べなければならない。このために3×3(または5×5,7×7,..)ピクセルからなる識別マトリクスが画像の上をシフトされる。平滑化すべき構造が識別されると、このマトリクスの中心にあるピクセルの値が目標領域に対して検出される。これに対して平滑化すべき構造が存在しなければ、ピクセル値は不変のままである。平滑化すべき構造の存在に対する条件は規則と称される。
【0086】
図6aに示した画像内でライン方向にまず左から右へ移動する。ここでは白のコーナピクセル11(白−黒移行部にある空のコーナ)が規則により識別された構造で"黒"にセットされる。このことにより図6bに示した画像が発生する。規則が適用されないピクセルは不変のままである。次に右から左へ、規則により与えられた構造(白−黒移行部にある)に隣接する黒のコーナピクセルが"白"にセットされる。このことにより図6cに示した画像が得られる。
【0087】
同じ結果(図6c)は次のようにしても達成できる。すなわち、図6aに示した画像部分において左から右へ、黒−白移行部にあるコーナピクセルを除去するのである。後者の方法は1段である。なぜなら、追加と除去が1つの作業工程で実行されるからである。
【0088】
デジタル画像データの平滑化には次の規則が利用される:
・45゜ライン(2−2ライン、x方向に2単位、y方向に2単位)の識別と平滑化
・矩形コーナを維持する。平滑化しない。
【0089】
・2−4ラインの識別と平滑化
・場合により2−xラインの識別と平滑化、識別マトリクスの大きさに応じて(xは整数>2)。
【0090】
全ての規則を4つの出発方向とその投影(2−4ラインは4−2ラインと等価である)に対して考慮すれば、全体で8つのサブ規則が生じる。
【0091】
平滑化の際の縁部問題
平滑化すべき画像の縁部(上、下、右、左)では全てのピクセルを識別マトリクスに対して使用できない。存在しないピクセル(例えば図7に示した、画像部分14の左にあるピクセル13)はセットされないものとして、すなわち白と見なされる。
【0092】
ソースラスタで動作する方法へのスケーリングと平滑化の統合
スケーリングとエッジ平滑化の2つの方法は組み合わせるべきである。このために平滑化式6がスケーリング式2または3に代入される。
【0093】
式2による整数スケーリングファクタによるスケーリングから出発して次式が得られる:
【数7】
Figure 0004156194
【0094】
sx=xy=2、G=5である特殊例を考察すると:
【数8】
Figure 0004156194
【0095】
偶数iと偶数jに対しては次のようになる:
【数9】
Figure 0004156194
【0096】
奇数iと偶数jに対しては:
【数10】
Figure 0004156194
【0097】
偶数iと奇数jに対しては:
【数11】
Figure 0004156194
【0098】
奇数iと奇数jに対しては:
【数12】
Figure 0004156194
【0099】
式に存在する依存性を考慮すると次式が得られる:
【数13】
Figure 0004156194
【0100】
偶数および奇数(i,j)に対する式はそれぞれ同じ要素を含んでいることがわかる。
【0101】
エッジ長の正方形に基づいて、左下コーナが偶数iと奇数jにより表される、計算すべき2つの目標ピクセルは次のように推定できる:
・9つのソース要素ないし9つのソースピクセルから4つの目標ピクセルが検出できる。
【0102】
・4つの目標ピクセルは同じソースピクセルから計算されるが、依存性は出発式の異なる桁にあり、4つのピクセルのそれぞれに対して固有の式が得られる。
【0103】
大きさ5の目標ピクセルの所要の品質を得るためには、ソース領域において大きさ3のマトリクスで十分である。すなわち式は、目標領域において25の依存性を含むが、ソース領域では9つの依存性しか含まない。
【0104】
・1つのソースピクセル(周囲を伴う)から4つの目標ピクセルをパラレルで(固有の式に従い)計算できる。このことにより計算コストは上昇するが、速度も上昇する。4つのピクセルがここでは並行に、相互に依存しないで計算されるからである。式に応じて所定の論理部分演算の統合も可能である。
【0105】
・平滑化のために中間画像はもはや使用されない。この中間画像はソース画像よりもsx×sy(実施例では2×2=4)倍大きい。したがって平滑化されたスケーリングの際にはデータ量の四分の一だけに平滑化演算を施せばよい。
【0106】
・スケーリングはプロセスに含まれ、データは一度だけ処理すれば良く、上に説明した公知の方法のように2回処理する必要はない。
【0107】
・和形成では、ソースラスタにおける平滑化されたスケーリングにより2段階のプロセスと同じ品質で演算をさらに高速に実行できる。
【0108】
・スケーリングファクタが大きければ大きいほど、平滑化およびスケーリングのための1段方法による相対的利得も大きい。
【0109】
・説明した方法により、式2,3,4および6により表される全てのスケーリングおよび平滑化規則を組み合わせることができる。
【0110】
この実施例は次のように一般化される:
・目標領域に直接結像される(スケーリングファクタが整数の場合は1ピクセルだけ)、ソース領域の最小矩形から出発する。
【0111】
・目標ピクセル(目標右角)を有する右角を示す。各コーナ目標ピクセルの周囲にエッジ長Gを有する平滑化マトリクスを目標領域におく。
【0112】
・広がりから観察すべきソース右角の大きさを検出する。
【0113】
・目標右角にある全ての目標ピクセルをソース右角のソースピクセルから計算する。ソースマトリクスにだけ計算を実行すればよい。目標右角にあるピクセルを並行的に相互に依存しないで検出する。
【0114】
図8と図9に基づき、画像データの平滑化によりソース画像のラスタで得られる改善について考察する。
【0115】
係数2でスケーリングし、次に平滑化すべきソース画像を前提とする。ソース画像には3×3の領域15が見られる。係数2でのスケーリングの後、そこから6×6ピクセルの大きさを有する中間画像の領域16が得られる。
【0116】
領域16内で、5×5の大きさのフィルタウインドウ17による平滑化を実行しなければならない。この5×5ウインドウは領域16に4回、収容される。一度目は図9aに示されており、続いて図9b、c、dに示されている。図9aから図9dに示された演算の各々は、計算上、識別マトリクスにより示される。ここではマトリクス当たりにそれぞれ1つのピクセル値が検出される。図9aに示されたフィルタウインドウ17の位置から例えばピクセル18の値が計算される。
【0117】
図9aから図9dを基礎とする識別マトリクスから、4つの平滑化された目標ピクセル18,19,20,21が得られる。これら目標ピクセルの群は図9eに共通に22により示されている。
【0118】
3×3ソースマトリクス15は512の可能なピクセル組合せを表す。これら組合せの各々に対して一般的なスケーリング方法(スケーリングファクタ2)により中間マトリクスが検出され、この中間マトリクスから5×5の平滑化により4つの目標ピクセルが得られる。スケーリングおよび平滑化は1つのステップで実行することができる。なぜなら、ソースマトリクス(中央−8つの周囲ピクセルを有するピクセル)と目標ピクセル(目標−マトリクス)との一義的関係が存在するからである。各ソースピクセルはここではその周囲を考慮して直接、4つの目標ピクセルに変換される。
【0119】
ソースピクセルが比較的に大きい場合(例えば5×5ピクセル)、スケーリングファクタ2でも比較的に大きな識別マトリクス(例えば9×9マトリクスにより)により平滑化が可能である。これによりここでも4つの目標ピクセルが得られる。以下の式は、この関係をx方向とy方向に同じ整数のスケーリングファクタsについて示す:
e=s*(qM−1)+1 (式8)
ここで
M:ソースマトリクスの大きさ、
e:目標ラスタにある識別マトリクスの大きさ、
s:スケーリングファクタ
である。
【0120】
非整数のスケーリングファクタに対する実施例
sx=sy=2.5でG=5により式6が当てはまるスケーリングおよび平滑化過程に対する実施例を図10から図13に基づいて説明する。エッジ長2のソースピクセル正方形23がエッジ長5の目標ピクセル正方形24にスケーリングされて結像される。前者のエッジ長はラスタライン23’と23"により設定されたラスタ幅RW1=1/240インチ(ソースラスタ、240dpi)に相応し、後者のエッジ長はラスタライン24’と24"により設定されたラスタ幅RW2=1/600インチ(目標ラスタ、600dpi)に相応する。
【0121】
2×2ソースピクセル正方形23内にある5×5目標ピクセルの各々の周囲に平滑化マトリクスがある(図11)。第1等級の隣接部を考慮して5×5目標ピクセルに対し、上記の説明にしたがって4×4ソースピクセルの群25から値が得られる。ただしG=5。
【0122】
非整数スケーリングファクタに対する特別な実施例
上に説明した方法では、5×5=25目標ピクセルが4×4=16ソースピクセルから形成される。この方法をルックアップテーブルによるソフトウエアで実現すれば、このテーブルは65536プロットを各25ビットについて含む。マイクロプロセッサのバイトごとの動作に基づき、65536×4バイト=26144バイトがテーブルにより占有される。このような大きなテーブルは通常のマイクロプロセッサのキャシュメモリに格納することはできない。したがってデータの処理は比較的緩慢にしか実行されない。処理速度を上昇させるために改善された方法手段では、ソースピクセルのそれぞれ小さな群が共通に処理される。ここではそれぞれ3×3目標ピクセルがそれぞれ3×3ソースピクセルにだけ依存する。上に説明した作業過程はここでは4つの部分ステップに分割される。各ステップに対して1つのテーブルが使用され、このテーブルにより9つのソースピクセルから9つの目標ピクセルが形成される。このために4×512プロットが9ビットごとに、ないしは4096バイトのテーブルサイズが必要である。上に述べた262144バイトに対し、この大きさは係数64だけメモリが低減されている。このように形成された3×3目標ピクセルは次の"OR"演算の形態で相互に重畳される。
【0123】
図12と図13にはこの過程が示されている:図12で4つのソースピクセル2−2,2−3,3−2ないし3−3がそれぞれの周囲ソースピクセルと共に示されている。すなわちソースピクセルウインドウ52a,52b,52c,52dである。ソースピクセルは240dpiラスタに存在する。ソースピクセル2−2,2−3,3−2および3−3からそれぞれ1つの3×3目標ピクセル正方形(マトリクス)26,27,28ないし29が形成される。例えばソースピクセル2−2については目標ピクセル正方形26が、ソースピクセル2−3については目標ピクセル正方形27が形成される。目標ピクセル正方形26,27,28,29は次に相互重畳される。そしてそれぞれのライン31,31’,31"および31"'が相互に一直線になり、ライン32,32’,32"および32"'も相互に一直線になる。この重畳によって、ソースピクセルウインドウ52a...52dの同じソースピクセル(1−2,1−3;2−1..2−4;3−1..3−4;4−2,4−3)が相互に合同に重なる。さらにこのことにより、比較的に高い600dpi解像度に相応する図13の5×5目標ピクセル正方形30が得られる。変換すべきソースピクセル2−2,2−3,3−2,3−3を基準にして個々のピクセルごとおよび画像ラインごとに次の規則に従って変換が行われる:
第1の画像ラインおよび奇数ライン番号の全ての後続ラインで、第1および後続の全ての奇数ソースピクセルがソースピクセルウインドウ52aにしたがって変換され(形式26のそれぞれ1つの目標ピクセルマトリクスが形成される)、このラインの第2および後続の全ての偶数ソースピクセルがソースピクセルウインドウ52bにしたがって変換される(形式27のそれぞれ1つの目標ピクセルマトリクスが形成される)。第2の画像ラインおよび偶数ライン番号の全ての後続ラインで、第1および全ての後続の奇数ソースピクセルがソースピクセルウインドウ52cにしたがって形式28の目標ピクセルマトリクスに変換され、さらに偶数ソースピクセルがソースピクセルウインドウ52dにしたがって形式29の目標ピクセルマトリクスに変換される。
【0124】
上に説明した4つのステップへの分割は、図12の3×3目標ピクセル正方形(マトリクス)26,27,28,29がそれぞれ3×3ソースピクセルウインドウ52a,52b,52c,52dにだけ依存する場合に可能である。このことは使用されるスケーリング方法により設定され、多数のスケーリング方法でも得られる。"OR"演算により重畳されたピクセルは同じである。
【0125】
前記の対称性の検出およびソースピクセルの相互シフト(重畳)による統合とは択一的に、非対称性の検出および図22と図23による統合が可能である。ここでは例えばソースピクセル2−2から3×3目標ピクセル正方形53が形成され、ソースピクセル2−3から2×3目標ピクセル矩形54が、ソースピクセル3−2から3×2目標ピクセル矩形55が、そしてソースピクセル3−3から2×2目標ピクセル正方形56が形成される。これにより形成された目標ピクセル矩形ないし正方形53,54,55および56(目標画像−マトリクス)は次に重畳せずに目標画像として合成される。その他の、前記対称的処理で説明した方法ステップ(例えばレジスタプロット、インデクス形成、ラインごとの処置)は同じように実行される。
【0126】
上に説明した目標ピクセル正方形形成のための変形実施例は所定の実現に対して有利である。もちろん同じ原理をsx、syおよびGの別の値に対しても適用できる。
【0127】
2次元問題を1次元問題に変換するためのソースピクセルのバイトごとの処理
前記の方法は、ソースピクセルの右角を目標ピクセルの右角に変換する。ハードウエア、ソフトウエア、またはファームウエアで実現されたデジタルデータ処理では一般的にバイト指向の処置がビット指向の処置よりも電子構成素子の動作の点で有利である。ソースピクセルは一般的にソースイメージとしてメモリ領域に存在し、バイト指向でラインに編成される。記憶されたラインはここで1画像ライン(走査線)に相応する。
【0128】
図15から図18に基づいてバイト指向の方法手段を考察する。この方法手段により、ソースピクセルは1次元でシフトレジスタを用いて処理される。そのためにソースピクセルは所定の慣習にしたがいシフトレジスタにプロットされる。これが図16に示されている。これは直接、ハードウエアを通過し、個々のラインがレジスタの相応の桁に取り込まれる。ソフトウエアでの実現の際には、パフォーマンスの理由からルックアップテーブルが使用される。このテーブルは図17のように構成される。レジスタへのプロットの際に上側走査線が変換後に直接、レジスタにコピーされる。次の走査線は変換後に、1ピクセル位置だけ左にずらされ(シフト)、そしてレジスタプロットされる。第3の走査線は変換後に、2位置だけ左にずらされ、レジスタにプロットされる(図18)。
【0129】
詳細にはこの方法手段は次のように経過する:図15aには部分33が示されており、この部分はライン34と34’により制限され、上下に重なり、それぞれ8つのピクセル幅である、ソース画像の3つの条片35,35’、35"からなる。その左にはそれぞれ先行の8つのピクセルの最後のピクセルが、その右にはそれぞれ次の8つのピクセルの最初のピクセルが示されている。この構造を介して左から右へ3×3識別ウインドウ36がシフトされる。図15a、15b、15c、15dのシーケンスは最初の4つのシフト過程を示すものである。
【0130】
シフトの作用は、レジスタ37への所定のプロットと、3位置右へのシフトにより達成される。これは図16に処理ステップ45により示されている。1つの画像ラインに並置された8つの値(1バイト)がここで右から左へそれぞれレジスタ37へプロットされ、隣接するライン値はレジスタでそれぞれ3位置だけ相互に間隔をおかれる。
【0131】
"Pxy"のxとyはそれぞれx方向ないしy方向のインデクスを表し、"Rn"はレジスタ37のn番目の位置を表す。そうすると例えばピクセルP11、P15およびP18(画像ライン36)の値はレジスタ37に位置R1,R13よびR22で記憶される。これに対して後続の画像ライン34と35のそれぞれ第1の値P21とP31は、レジスタ中にP11の値に直接隣接して位置R2とR3に記憶される。このことにより、画像の2次元ピクセル値をバイトごとおよびラインごとに一次元レジスタにプロットすることができ、レジスタの値を列ごとに読み出すことができるようになる。したがって画像の2次元値の結像が1次元のレジスタ37で行われる。
【0132】
ウインドウ36’の3×3ピクセルから、組み合わされたスケーリング−平滑化テーブルに対するインデクスが得られる。このインデクスはレジスタ37から領域38(レジスタ37の右に隣接する9つのビット)から形成された値として直接取り出される。この値のビットは識別ウインドウに相応し、平滑化された目標ピクセルを生じる。
【0133】
画像ライン(35,35’または35")の残りの7つのビットに対する相応のインデクスは、続いてレジスタ値を3桁だけ右へシフトすることにより得られる。このシフト過程は、図15aから15dのシーケンスでの識別ウインドウ36のシフトに相応する。
【0134】
インデクスデータは一度、各ブロックごとにソースデータの3バイトからレジスタで形成することができる。画像ラインのスケーリング−平滑化マトリクスに対するインデクスの検出はさらに最適化される。それぞれ1バイトからなるインデクスレジスタの構造は1ステップでテーブルを介して実現される。このテーブルは図17に概略的に示した特性を有する。
【0135】
ライン39はソース40のそれぞれ左エッジをこれに所属するレジスタ位置41と結ぶ。ソースの下位2バイトに対して変換テーブルは単に1ピクセル(平均)または2ピクセル(下位バイト)だけ左にシフトされ、インデクスレジスタに配列される。この変換テーブルはインデクステーブルと以下称される。
【0136】
図18は再度全体として、バイトごとの処理に基づく、ソフトウエアでのプログラミング過程を示す。このプログラミング過程はソース画像の平滑化およびスケーリングのためのものである。ソース画像の部分33にある各3バイトの入力画像データ42から、ルックアップテーブルとして構成されたインデクステーブル43を介して30ビットレジスタ37が充填される(ここでもちろん32ビットレジスタを使用することもできる)。第2ないし第3のバイトをレジスタ37に記憶する際には、処理ステップ44でそれぞれ1位置だけシフトされる(<<1,<<2)。すでに先行するバイトが書き込まれたレジスタスペースには後続のデータが"OR"演算により上書きされる。レジスタ37の下位9ビット45によりスケーリング−平滑化テーブル46に対するインデクスが得られ、このテーブルからスケーリングされ平滑化された目標ピクセル47を直接取り出すことができる。この目標ピクセルは次に目標領域にファイルされる。その後、次の3バイトブロックがソース領域で処理される。この手続きはソース画像全体にわたって繰り返される。縁部では存在しない縁部ピクセルに対して設定されないピクセルが仮定される。
【0137】
ソースピクセルのバイトごと準備の一般化
前記の実施例では、Qx=Qy=3の正方形平滑化ウインドウと2進ピクセルデータを基礎とした。しかし一般的に表現すれば、平滑化およびスケーリング過程の際にソースピクセルの矩形から目標ピクセルの正方形が検出される。
【0138】
図19に示されたソースピクセル右角48(x方向にQxの幅、y方向にQyの幅)を前提にすると、大きさ
B=Qy×W×((8n/W)−1+Qx)
ビットのシフトレジスタが必要である。ここで8n/Wは整数でなければならない。シフトレジスタは各ステップで、ソースピクセル右角にある各走査線(ライン)のそれぞれnバイトが次式にしたがって充填される;
(i+A)=q(i/Qy,Qy−1−(i%Qy)) (式9)
ここで
Ri:i番目のレジスタビット
q(k、l):位置(k、l)を有するソースピクセルの値
/:整数割り算
%:モジュロ割り算
A=W×(Qy×(Qx−1))
n:ライン当たりに書き込まれたバイト数
W:ピクセルの価値、すなわちピクセル当たりのビット(2進、グレー階調値、色値)
B:シフトレジスタの幅(ビット)
式9による規則とは択一的に次の規則を用いることもできる。
【0139】
(i+A)=q(i/Qy,i%Qy) (式9a)
シフトレジスタが式9または式9aにしたがって前もって占有されれば、下位のW*Qx*Qyビット49は所望のソースウインドウを1次元表現で含む(以下、インデクスビットと称する)。
【0140】
右へQyピクセル(W*Qyビット)だけシフトすることにより、インデクスビット49が次のソースウインドウに対して得られる。この過程は8n/W回実行される(8n/Wは整数でなければならず、ソースライン当たりそれぞれbバイトが書き込まれる)。その後、レジスタに次のソースバイトが充填される。
【0141】
図20は、ハードウエアでの相応の実現を示す。それぞれ得られたインデクスビット49は、目標ピクセルを計算するための論理回路50に対する入力信号を形成する。
【0142】
図21は概略的に、ソフトウエアの形態の変換を示す。インデクスビット49はここではルックアップテーブル51をアドレシングするためのインデクスとして用いられる。このルックアップテーブルはこの組合せのためにすでに前もって計算された目標ピクセルを受け取る。
【0143】
グレー階調−色データの処理
グレー階調または色ピクセルの処理は2進データと同じ原理にしたがって行われる。図示の図面の全ての箱は1ピクセルを表し、この箱はピクセル当たりWビットを含んでいて、2進データの場合のようにピクセル当たり1ビットを含むものではない。インデクス形成、並びにスケーリングと平滑化との組合せに対する形式は全てピクセル上で関連し、単にピクセル当たりのビット数が変化するだけである。スケーリング−平滑化テーブルは、ピクセル当たりにビットを含むのではなく、グレー値ないしは色値を含む。画像18でシフト値はインデクスレジスタ(<<1,<<2)、ピクセル位置に関連し、ビットで表現すれば(<<1×W、<<2×W)ビットである。この方法はまた2進データに対するのと同じように、ピクセル当たりWビットのデータの処理に対しても適用でき、第1のラスタのデータが第2のラスタに変換され、しかもより微細である(アップスケーリング)。
【0144】
グレー/色階調の上昇
これまで、第1の解像度のデータを第2の解像度のデータに変換する適用例を説明してきた。ここでは、第2の解像度は第1の解像度よりも微細であるが、グレー/色階調は同じままであった。しかし説明した方法はグレー/色階調(以下単にグレー階調と称する)の上昇にも使用することができる。スケーリングファクタがSであり、ピクセル当たりにWqビットのソースデータが存在することを前提にすると、ラインデータはピクセル当たりWzビットにより作成される。
【0145】
全体として終了部には
Wz−1の変形可能性を備えたS2の目標ピクセルが必要である。これまでの方法にしたがい、2Wz−1の変形可能性を備えたS2の目標ピクセルが得られる。拡張された変形可能性は、新たな比較的に大きなスケーリングファクタSrによりスケーリングすることにより達成される。これは通常は(簡単にするため)整数である。そのために以下の不等式が解かれる
【数14】
Figure 0004156194
【0146】
比較的に大きなスケーリングファクタにより得られる、目標領域の付加的ピクセルは次に所要のグレー階調に変換される。
【0147】
Wq ソースデータのピクセル当たりのビット
Wz ラインデータのピクセル当たりのビット
S スケーリングファクタ
Sr 生じた和スケーリングファクタ
これを、2進300dpiデータを、ピクセル当たり2ビットを有する300dpiデータに変換する例で示す。ここではグレー階調だけが高められ、解像度は変化しない。次式が当てはまる:
Wq=1
Wz=2
S=1
【数15】
Figure 0004156194
【0148】
例としてSr=2を選択する。
【0149】
スケーリングファクタ2、1ソースピクセルに対して4目標ピクセルが得られる。得られた4つのピクセルはb0000からb1111までの値を有する。ここで最初のbは2進表現であることを表す。これらのピクセルは次にグレー階調に変換される。ここで(例えばピクセル値1を有する)黒ピクセルの数が加算され、グレー値に変換される。変換は非線形に行わなければならない。これは出力ユニットの(非)線形性に基づくものである。変換は表を用いて行われる。例えば:
ピクセル値 グレー値
黒でないピクセル
b0000 b00
1つの黒のピクセル
b0001 b01
b0010 b01
b0100 b01
b1000 b01
2つの黒ピクセル
b0011 b10
b0101 b10
b1001 b10
b0110 b10
b1010 b10
b1100 b10
3つの黒ピクセル
b0111 b11
b1011 b11
b1101 b11
b1110 b11
4つの黒ピクセル
b1111 b11
図16のスケーリング−平滑化テーブル46は、目標領域でG=5、ソース領域でQx=Qy=3の平滑化ウインドウの大きさ場合、2ビットからなるそれぞれ1つのピクセルを有する512のプロットを有する。グレー階調への変換はすでにスケーリング−平滑化テーブルで処理されているから、パフォーマンスが低下することはない。
【0150】
使用されるスケーリングおよび平滑化アルゴリズムに関する変形性の利用
スケーリングと平滑化の種々の組合せがスケーリング−平滑化テーブルの内容を単に交換することによって実現でき、その際に残りの装置(ハードウエアかソフトウエアかに関係なく)に影響を与えることはない。このことにより所定のスケーリング−および平滑化方法の設定を印刷データで行うことができる。この印刷データでは、どの解像度で印刷すべきかは前もって確定していない。所定のソースイメージに対する方法の設定は、2つの付加的なパラメータを介して最適の方法を、例えば通し番号の付された標準的方法の集合から選択することにより行われる。択一的に方法の式を符号化された形態で引き渡すこともできる。符号化の形態はここでは任意に選択できる。例えば印刷システムで、種々異なる解像度の入力データを処理すべき場合(種々異なるスケーリングファクタ)、このためにそれぞれ1つの装置が必要である。
【0151】
"平滑化"の一般化
とりわけ色データの処理の際には、フィルタリングに対するアルゴリズムが存在する。このアルゴリズムは平滑化アルゴリズムとまったく同じように奇数エッジ長Gのウインドウ(正方形)を目標ピクセルの上でシフトし、周囲ピクセルから中央ピクセルを新たに検出する。この過程がスケーリングと結び付いていれば、ここに説明した方法に従ってソース領域で実行することができ、スケーリング−平滑化テーブルは例えばスケーリング−フィルタリングテーブルとなる。
【0152】
本発明を、第1のラスタの画像データを第2のラスタの画像データに、グレー階調ないし色値を維持または上昇して変換するプリンタでの適用について説明した。グレー階調/色階調だけを同じラスタで上昇することも可能である。画像データをコンピュータ内でも拡大し、プリンタに適合した解像度を得ることもできる。とりわけ、印刷ジョブが種々のコンピュータから1つの中央プリンタへ送信されるネットワークの場合、これは通常のことである。ここでは変換を、送信側コンピュータでも、中間接続された、印刷ジョブを管理するコンピュータでも行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、従来技術の方法手段を示す。
【図2】 図2は、本発明の基礎となる数学的モデルである。
【図3】 図3は、2×2ソースピクセルの画像データ変換の際の種々の組合せ可能性を示す。
【図4】 図4は、画像データ変換に対する例を示す。
【図5】 図5は、画像データ変換に対する別の例を示す。
【図6】 図6は、画像ラスタにおける斜めラインの種々の表示を示す。
【図7】 図7は、画像ラスタの平滑化ウインドウを示す。
【図8】 図8は、スケーリングファクタ2のスケーリング過程を示す。
【図9】 図9は、5×5マトリクスによる平滑化過程を示す。
【図10】 図10は、係数2.5のスケーリング過程を示す。
【図11】 図11は、平滑化過程の基礎とする概略図である。
【図12】 図12は、平滑化の基礎となる種々のウインドウを示す。
【図13】 図13は、平滑化結果のスキーマを示す。
【図14】 図14は、データを重畳するための概略図である。
【図15】 図15は、平滑化ウインドウによる画像データの処理を示す。
【図16】 図16は、2次元画像データの1次元レジスタへの保管を示す。
【図17】 図17は、ソースラインの複数ピクセルのレジスタピクセルへの変換を示す。
【図18】 図18は、スケーリングされ平滑化された目標画像データをソース画像データから直接得るデータ処理プロセスを示す。
【図19】 図19は、デジタル画像データのインデクスビットへの変換を示す。
【図20】 図20は、デジタル画像データを変換するためのハードウエア構成を示す。
【図21】 図21は、デジタル画像データを変換するためのソフトウエアコンセプトを示す。
【図22】 図22は、ソースピクセルが重畳されていない目標画像マトリクスの合成の変形を示す。
【図23】 図23は、図22の合成の結果を示す。
【符号の説明】
1 ソース画像
1−1,1−2,1−3,1−4 ソースピクセル
2−1,2−2,2−3,2−4 ソースピクセル
3−1,3−2,3−3,3−4 ソースピクセル
4−1,4−2,4−3,4−4 ソースピクセル
2 スケーリング過程
3 中間画像
4 平滑化過程
5 目標画像
6 ソースラスタないし目標ラスタに対する座標系
7 ソース領域内のピクセル
7’ ソースブロック
8 目標領域内のピクセル
8’ 目標ブロック
9 ソース正方形
10 目標正方形
11 白コーナピクセル
12 黒コーナピクセル
13 縁部ピクセル
14 画像部分
15 ソース画像領域
16 中間画像領域
17 フィルタウインドウ
18 第1の目標ピクセル
19 第2の目標ピクセル
20 第3の目標ピクセル
21 第4の目標ピクセル
22 目標ピクセル群
23 ソースピクセル正方形
23’、23" ラスタライン
24 目標ピクセル正方形
24’、24" ラスタライン
25 ソースピクセルの群
26 第1の3×3ソースピクセル正方形
27 第2の3×3ソースピクセル正方形
28 第3の3×3ソースピクセル正方形
29 第4の3×3ソースピクセル正方形
30 5×5目標ピクセル正方形
31,31’、31"、31"' 第1の直線ライン
32,32’、32"、32"' 第2の直線ライン
33 画像部分
34,34’ 画像部分の境界
35,35’、35" 画像条片
36,36’ 識別ウインドウ
37 シフトレジスタ
38 シフトレジスタ領域
39 配属ライン
40 画像ソース
41 レジスタ位置
42 ソース画像データ
43 インデクステーブル
44 シフトのための処理ステップ
45 読み出された9ピクセル
46 スケーリング−平滑化テーブル
47 目標画像データ
48 ソースピクセル矩形
49 インデクスビット
50 論理回路
51 ルックアップテーブル
52a..52d ソースピクセルウインドウ
53 目標ピクセル正方形
54 目標ピクセル矩形
55 目標ピクセル矩形
56 目標ピクセル正方形

Claims (14)

  1. 第1の解像度のラスタにある、ソースピクセルに関連するソースデータを第2の解像度のラスタにあるデジタル目標データに変換する方法であって、
    当該変換は、少なくとも1つのスケーリングファクタ(sx)でスケーリング規則(sx、sy)に従いスケーリングし、平滑化規則に従い平滑化することによって行う方法において、
    (a)各ソースデータを、隣接する全てのソースデータの平滑化に使用し、
    (b)各ソースデータ(1,7,7’、23,33,42)に個々のピクセルごとに、ソースピクセルを取り囲む周囲ウインドウ(52a,52b,52c,52d)に基づいて目標画像マトリクス(26,27,28,29,53,54,55,56)を割り当てし、
    (c)隣接する目標画像マトリクス(26,27,28,29,53,54,55,56)から目標データを、該目標データソースデータのラスタにおいて平滑化され、スケーリングおよび平滑化を次の共通のステップで行うようにして検出し、
    (d)ここで前記共通のステップで行うスケーリングおよび平滑化は、個々のピクセルごとにソースデータ(1,7,7’、23,42)から、目標画像マトリクス(26,27,28,29,53,54,55,56)に割り当てられたそれぞれ1つのインデクス(49)を形成することにより行い、該インデクスにより目標データ(8,10,24,30,47)を検出し、
    (e)前記インデクス(49)を、電子回路(51)を制御するためのインデクス信号の形態で使用し、該電子回路はインデクス信号から目標データ(8,10,24,30,47)を形成し、
    (f)前記ソースデータ(33)をバイトごとにシフトレジスタ(37)に記憶し、データ(36,36’)の所属の群をそれぞれ前記シフトレジスタ(37)で各処理クロックによりシフトし、これにより前記群の全てのデータのシフト後に、前記インデクス(49)が前記シフトレジスタ(37)の並置されたビットから形成され、
    (g)前記シフトレジスタ(37)が各処理クロックにより、以下の規則を満たすようにする;
    (g1)R o からR (A-1) はそのままであり、
    (g2)R (i+A) =q(i/Q y 、Q y −1−(i%Q y )) または
    (i+A) =q(i/Q y 、i%Q y
    ここで、
    i :i番目のレジスタピクセルの値
    x :x方向のウインドウ幅
    y :y方向のウインドウ幅
    q(k、l):位置(k、l)を有するソースピクセルの値
    /:整数割り算
    %:モジュロ割り算
    A=Qy*(Qx−1)である;
    ことを特徴とする方法。
  2. 隣接する前記目標画像マトリクス(26,27,28,29,53,54,55,56)を、目標データの検出のために相互に重畳し、または重畳なしで統合する、請求項1記載の方法。
  3. スケーリング規則および/または平滑化規則の設定は印刷ジョブによりおこなう、請求項記載の方法。
  4. 印刷ジョブ内で領域毎に異なる平滑化規則を適用する、請求項記載の方法。
  5. 前記スケーリングファクタ(sx、sy)は分数値を有する、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  6. ックアップテーブル(51)をアドレシングするために前記インデクス(49)を使用する、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 前記ソースデータ(1,7,7’、23,33,42)として画像に所属するピクセルデータを処理する、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  8. 1×mソースピクセルを有する画像のそれぞれの部分をウインドウとして共通に処理し、
    各ソースピクセルウインドウから、それぞれn×p目標ピクセルを有する前記目標画像マトリクスを形成し、
    隣接する前記目標画像マトリクスの目標ピクセルをメモリに並置してファイルするか、または重畳する、請求項1からまでのいずれか1項記載の方法。
  9. 隣接する前記目標画像マトリクスを"OR"演算により重畳する、請求項記載の方法。
  10. スケーリングファクタSFx=SFy=2.5に対してソースピクセルウインドウはそれぞれ3×3ピクセルを含み、
    各ソースピクセルウインドウから3×3目標ピクセルを有するちょうど1つの目標画像マトリクスを形成し、
    各4つの目標画像マトリクスから"OR"演算により5×5目標ピクセルを形成する、請求項記載の方法。
  11. 各ソースピクセルにグレー値を割り当てる、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. スケーリングおよび/または平滑化をグレー値ラスタで実行する、請求項11記載の方法。
  13. 各ソースピクセルに色値を割り当てる、請求項1から12までのいずれか1項記載の方法。
  14. スケーリングおよび/または平滑化を色値ラスタで実行する、請求項13記載の方法。
JP2000523639A 1997-11-28 1998-11-27 第1の解像度のラスタのデジタルデータを第2の解像度のデジタルデータに変換する方法 Expired - Fee Related JP4156194B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19752927.5 1997-11-28
DE19752927 1997-11-28
PCT/EP1998/007689 WO1999028864A1 (de) 1997-11-28 1998-11-27 Verfahren zur umsetzung digitaler daten im raster einer ersten auflösung in digitale zieldaten einer zweiten auflösung

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001525623A JP2001525623A (ja) 2001-12-11
JP4156194B2 true JP4156194B2 (ja) 2008-09-24

Family

ID=7850188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000523639A Expired - Fee Related JP4156194B2 (ja) 1997-11-28 1998-11-27 第1の解像度のラスタのデジタルデータを第2の解像度のデジタルデータに変換する方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6836571B1 (ja)
EP (1) EP1034511B1 (ja)
JP (1) JP4156194B2 (ja)
DE (1) DE59806214D1 (ja)
WO (1) WO1999028864A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002040985A (ja) * 2000-07-21 2002-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 縮小表示方法
JP2002335398A (ja) * 2001-05-11 2002-11-22 Fujitsu Ltd 画像処理方法、画像処理装置及び画像形成装置
JP3973602B2 (ja) * 2002-07-10 2007-09-12 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法及びソフトウェアプログラム
US8520253B2 (en) * 2005-03-22 2013-08-27 Infoprint Solutions Company, Llc Method and system for scaling with dot gain control
US7848597B2 (en) * 2006-09-08 2010-12-07 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Data processing
KR102063123B1 (ko) * 2018-05-23 2020-01-07 서울대학교산학협력단 의존성 그래프를 이용한 데이터 처리 시스템 및 방법

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4029947A (en) * 1973-05-11 1977-06-14 Rockwell International Corporation Character generating method and system
US4193092A (en) 1978-06-21 1980-03-11 Xerox Corporation Image interpolation system
DE4027897C2 (de) 1989-09-05 1996-07-18 Canon Kk Bildverarbeitungsvorrichtung
US5381522A (en) 1991-03-28 1995-01-10 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method
KR940005247B1 (ko) 1991-12-07 1994-06-15 삼성전자 주식회사 화상처리 시스템의 해상도 변환방법
US5270836A (en) 1992-11-25 1993-12-14 Xerox Corporation Resolution conversion of bitmap images
JPH06245056A (ja) * 1993-02-12 1994-09-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像データの拡大・平滑化処理装置
US5394485A (en) 1993-03-17 1995-02-28 Hewlett-Packard Company Method and apparatus for smoothed scaling of facsimile images
JPH07240834A (ja) 1994-02-25 1995-09-12 Canon Inc 画像処理方法およびその装置
US5440407A (en) * 1994-03-11 1995-08-08 Hewlett-Packard Company Pixel correction and smoothing method
US5757982A (en) 1994-10-18 1998-05-26 Hewlett-Packard Company Quadrantal scaling of dot matrix data
JPH10509824A (ja) 1994-11-23 1998-09-22 イメイション・コーポレイション 画像データの適応的補間のためのシステム及び方法
DE19506792C2 (de) 1995-02-27 2001-05-03 Oce Printing Systems Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Steigerung der Bildqualität in Bildausgabegeräten
US5793379A (en) * 1995-04-03 1998-08-11 Nvidia Corporation Method and apparatus for scaling images having a plurality of scan lines of pixel data
JPH08317210A (ja) * 1995-05-23 1996-11-29 Canon Inc 画像処理装置及びその方法
US5655061A (en) * 1995-11-15 1997-08-05 Xerox Corporation System and method for providing a high addressable printing system
US5872572A (en) * 1995-12-08 1999-02-16 International Business Machines Corporation Method and apparatus for generating non-uniform resolution image data
KR100214332B1 (ko) * 1996-09-02 1999-08-02 윤종용 영상 배율 임의 변경 방법
US5739867A (en) * 1997-02-24 1998-04-14 Paradise Electronics, Inc. Method and apparatus for upscaling an image in both horizontal and vertical directions

Also Published As

Publication number Publication date
WO1999028864A1 (de) 1999-06-10
EP1034511A1 (de) 2000-09-13
US6836571B1 (en) 2004-12-28
EP1034511B1 (de) 2002-11-06
JP2001525623A (ja) 2001-12-11
DE59806214D1 (de) 2002-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5689343A (en) Area mapping employing reference clusters for high quality noninteger resolution conversion with enhancement
US6901170B1 (en) Image processing device and recording medium
US6757431B2 (en) Resolution conversion for anti-aliased images using loose gray scale template matching
EP0650287B1 (en) Image processing method and apparatus
JP2001283219A (ja) テンプレート・フィッティング方法
JPH04227584A (ja) ビットマップイメージの解像度変換方法
JP2002063573A (ja) 2次元非線形補間システム及び補間方法、並びに2次元混合補間システム及び混合補間方法
US5680485A (en) Method and apparatus employing erosion-based filter pairs for image mapping
US4607340A (en) Line smoothing circuit for graphic display units
US5491769A (en) Method and apparatus for variable minification of an image
JP3990045B2 (ja) 情報処理方法、情報処理装置及び記録媒体
JP4156194B2 (ja) 第1の解像度のラスタのデジタルデータを第2の解像度のデジタルデータに変換する方法
JPH04252562A (ja) 画像処理装置
JPH0795392A (ja) ファクシミリ画像の平滑化スケーリング方法
US6567565B1 (en) Antialiased image rendering algorithm
KR900002631B1 (ko) 화상데이터의 처리방법 및 장치
JP2641393B2 (ja) デジタルハーフトーンスクリーン生成方法および装置
JPS60236362A (ja) 画情報の処理方法
JP3517982B2 (ja) 図形描画装置
JP2950684B2 (ja) 画像縮小装置
JP2807231B2 (ja) 画素密度変換方法及び装置
JPH11168610A (ja) 画像処理装置
JP2903175B2 (ja) 画像処理装置
JP2004288198A (ja) 画像データの拡大/縮小装置及び方法
JP2829932B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071102

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080130

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080215

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080222

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080331

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080626

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080709

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees