JP4154944B2 - ガス放電パネルの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプラズマディスプレイパネル(PDP)に代表されるガス放電パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に一般的なガス放電パネルのひとつである反射型AC−PDPの一例を断面斜視図で示す。
【0003】
前面基板601上に一対の透明電極602X、602Yおよびバス電極603X、603Yが形成されている。これらの電極上に透明な誘電体層604および酸化マグネシウム(MgO)からなる保護層605が形成されている。保護層605は、放電によって誘電体層604がスパッタされないように保護するためのものであり、耐スパッタ性に優れている。同時に、放電開始電圧を低下させるため高い2次電子放出係数を有している。
【0004】
後面基板606上にはデータ電極607、下地誘電体層608、隔壁609および蛍光体層610が形成されている。前面基板601と後面基板606は、データ電極607と一対の透明電極602X、602Yとが互いに直交するよう貼合わされている。隔壁609および前面基板601と後面基板606で囲まれた放電空間611内には放電ガスとしてネオン(Ne)とキセノン(Xe)の混合ガスが充填されている。
【0005】
ここで保護層605としてのMgO膜は、例えば図7に示す電子ビーム蒸着装置700を用いて形成される。一対の透明電極602X、602Y、バス電極603X、603Yおよび誘電体層604まで形成した基板201をマスク202上に配置する。マスク202は、保護層605を形成したくない領域(例えば、基板201周辺の電極取り出し部)をマスキングし、その開口部203以外の領域にMgOが付着するのを防ぐ。つまりマスク202は、開口部203に対応する基板201上の領域のみに保護層605を形成するためのものである。次にゲートバルブ220を開けて仕込み室210内に基板201をマスク202とともに搬送し、ゲートバルブ220を閉じる。次に仕込み室210内を所定の真空度に到達するまで排気する。次にゲートバルブ221を開けて加熱室211内に基板201をマスク202とともに搬送し、ゲートバルブ221を閉じる。次に加熱室211において真空中で基板201およびマスク202を所定の温度になるまで加熱する。次にゲートバルブ222を開けて基板201をマスク202とともに成膜室212内に搬送し、ゲートバルブ222を閉じる。次に、膜の均一性を上げるため、基板201をマスク202とともに回転あるいは移動させながら、電子ビーム蒸着によって保護層605すなわちMgO膜を所定の膜厚まで成膜する。その後、ゲートバルブ223を開けて冷却室213内に基板201およびマスク202を搬送し、ゲートバルブ223を閉じる。そして、冷却室213内で基板201を所定の温度まで冷却する。冷却室213は真空であってもよいが、希ガスや窒素ガス、水素ガス等のガスを充填してもよく、この場合は、真空に比べてより速く冷却することができる。基板201の冷却が完了すると、ゲートバルブ224を開けて取り出し室214に基板201とマスク202を搬送し、ゲートバルブ224を閉じる。その後、取り出し室214内に希ガスまたは窒素ガス、あるいはドライエアーを大気圧まで充填し、ゲートバルブ229を開けて保護層605を形成した基板201をマスク202とともに電子ビーム蒸着装置700の外に取り出す。
【0006】
なお、図7において、矢印(A)は基板の搬送、矢印(B)はマスクの搬送を示している。さらに、図中のハッチング部分は保護層の付着を表わしている。
【0007】
以上のようなプラズマディスプレイパネルにおいて、経時的に放電特性が変化する、特に放電開始電圧の上昇に伴って点灯しないセルが発生するという課題がある。その原因として、例えばMgO膜表面のダメージによる2次電子放出係数の低下が考えられる。一般にMgOは大気と反応しガスを吸着しやすい性質をもつことが知られている。そこで、MgOと大気との接触を防ぐためにMgO膜からなる保護層605上にさらに一時保護層を形成し、通常の製造工程終了後、一時保護層を除去して放電特性を向上させる工程を追加した製造方法が提案されている(特開平10−149767号公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実験の結果、一時保護層を形成することによって初期のMgO膜表面のダメージを抑えることは可能であるが、経時的な放電特性の変化に対しては十分な効果が得られず、比較的短い時間で不灯セルが発生する場合があった。
【0009】
本発明は、経時的に放電特性が変化するという課題を確実に解決するためになされたものであって、特に、放電開始電圧が経時的に変化せず、不灯セルも発生しないガス放電パネルの製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のガス放電パネルの製造方法は、放電空間を介して対向する一対の基板のうち、一方の基板上に電極と前記電極を覆う誘電体層とを形成した後、前記誘電体層の所定の領域にマスクを使用してマスキングし、電子ビーム蒸着装置により保護層を形成するガス放電パネルの製造方法において、前記電子ビーム蒸着装置に前記マスク表面に付着した保護層材上に前記保護層とは異なる材料を含むコート層を形成するためのコート層形成室を設け、前記電子ビーム蒸着装置により基板上に保護層を形成した後、基板とマスクを分離してマスクをコート層形成室に搬送して前記マスク表面にコート層を形成し、その後次の基板に保護層を形成するためのマスクとして繰返し使用することを特徴とする
【0011】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明の請求項1に記載の発明は、放電空間を介して対向する一対の基板のうち、一方の基板上に電極と前記電極を覆う誘電体層とを形成した後、前記誘電体層の所定の領域にマスクを使用してマスキングし、電子ビーム蒸着装置により保護層を形成するガス放電パネルの製造方法において、前記電子ビーム蒸着装置に前記マスク表面に付着した保護層材上に前記保護層とは異なる材料を含むコート層を形成するためのコート層形成室を設け、前記電子ビーム蒸着装置により基板上に保護層を形成した後、基板とマスクを分離してマスクをコート層形成室に搬送して前記マスク表面にコート層を形成し、その後次の基板に保護層を形成するためのマスクとして繰返し使用することを特徴とする
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1において、コート層を構成する材料は、保護層を構成する原子を1種類以上含むものであることを特徴とする。
【0013】
以下、本発明の一実施の形態によるガス放電パネルの製造方法について、図1〜図5の図面を参照しながら説明する。なお、図1〜図5において、図7に示す部分と同一部分については同一符号を付している。また、矢印(A)は基板の搬送、矢印(B)はマスクの搬送を示している。さらに、図中のハッチング部分は保護層材の付着を表わしている。
【0014】
ここではガス放電パネルとしてもっとも代表的な反射型AC−PDPを用いた。表示パネルの構成は図6と同様であるため詳細な説明は省略する。
【0015】
図1は、本発明に至る過程で検討したガス放電パネルの製造方法において、保護層605を形成するための電子ビーム蒸着装置100のレイアウト図であり、その構成を動作とともに説明する。
【0016】
まず、ゲートバルブ220を開けて基板201を仕込み室210内に搬送し、ゲートバルブ220を閉じる。ここで基板201は一対の透明電極602X、602Y、バス電極603X、603Yおよび誘電体層604までを形成した前面基板である。次に仕込み室210内を所定の真空度に到達するまで排気する。次に、ゲートバルブ221を開けて加熱室211内に基板201を搬送し、そこでマスク202上に配置した後ゲートバルブ221を閉じる。次に加熱室211において真空中で基板201およびマスク202を所定の温度になるまで加熱する。次にゲートバルブ222を開けて基板201をマスク202とともに成膜室212内に搬送し、ゲートバルブ222を閉じる。次に、膜の均一性を上げるため、基板201をマスク202とともに回転あるいは移動させながら、電子ビーム蒸着によって保護層605を所定の膜厚まで成膜する。その後、ゲートバルブ223を開けて冷却室213内に基板201およびマスク202を搬送し、ゲートバルブ223を閉じる。冷却室213は真空であってもよいが、希ガスや窒素ガス、水素ガス等のガスあるいはこれらの混合ガスを充填してもよく、この場合は真空に比べてより速く冷却することができる。基板201の冷却が完了すると、基板201とマスク202を分離した後、ゲートバルブ224を開けて取り出し室214に基板201のみを搬送し、ゲートバルブ224を閉じる。その後、取り出し室214内に希ガスまたは窒素ガス、あるいはドライエアーを大気圧まで充填し、ゲートバルブ229を開けて基板201を取り出す。
【0017】
一方、冷却室213で冷却したマスク202は、基板201と分離した後ゲートバルブ225を開いて真空室215内に搬送し、ゲートバルブ225を閉じる。次に真空室215内を所定の真空度に到達するまで排気する。その後、ゲートバルブ226を開けてマスク202をクリーニング室216に搬送し、ゲートバルブ226を閉じる。クリーニング室216には例えばCF4、C26、C38、C410、NF3、SF6、SiF4、Cl2、Cl22、CCl4、CClF3、CBrF3、HF、CHClF2、ClF3、CHF3、CH22、CH3F等ハロゲン原子を含むガスを少なくとも1種類導入し、グロー放電によるプラズマを発生させ、マスク202上に付着した保護層材であるMgOをドライエッチングにより除去する。その後、例えばNO、NO2または酸素ガス等酸素原子を含むガスを導入して再度プラズマを発生させ、マスク202に残留するハロゲンや炭素原子等の除去を行う。酸素原子を含むガスは上記のハロゲン原子を含むガスと混合してもよく、この場合はMgOの除去と残留原子の除去が同時に行える。MgOの除去が終了したマスク202は、ゲートバルブ227を開いて待機室217に移し、ゲートバルブ227を閉じた後、待機室217を排気し真空中で待機する。そして、基板201が加熱室211内に移される直前にゲートバルブ228を開いて、マスク202を待機室217から加熱室211に搬送する。
【0018】
電子ビーム蒸着装置100は以上のサイクルを繰返し、基板201上に保護層605を形成する。したがって、マスク202は常にクリーニングされたものを使うこととなり、成膜室212内部に不純ガスが持ち込まれることがない。
【0019】
発明者は以下の3種類のパネルを試作し比較実験を行った。
パネル(1):図1における製造方法で作製したパネル。
パネル(A):マスク202を外に取り出すタイプの電子ビーム蒸着装置700を用いて、MgOが付着したまま十分に大気に曝したマスク202を用いて保護層605を形成した、第1の比較例としてのパネル。
パネル(B):パネル(A)と同様にMgOが付着したまま十分に大気に曝したマスク202を用いて保護層105を形成し、加えて前述従来例に記載の一時保護層を用いた、第2の比較例としてのパネル。
【0020】
ここで、一時保護膜の詳細は以下のとおりである。保護層605形成後直ちに一時保護層として窒化シリコン(SiN)膜を形成したのち後面基板606と貼合わせ、CF4ガスをパネル内に導入し放電を発生させて一時保護膜を除去した後CF4ガスを排気し、(Ne+Xe)放電ガスを封入した。
【0021】
上記3種類のパネル(1)、(A)、(B)について、それぞれ駆動回路基板を取り付けて市販のプラズマディスプレイ仕様とし、加速寿命試験を行った。加速寿命試験は、通常使用の5倍相当の加速となる駆動波形を用い、赤、緑、青、白の固定ウィンドウパターンを連続表示して行った。その結果、通常使用3万時間経過相当後、パネル(1)は正常に表示できていたが、パネル(A)および(B)はウィンドウの殆どが点灯しなくなっていた。原因を調べるために、放電開始電圧を測定したところ、パネル(1)のウィンドウパターン表示部では放電開始電圧が5V増加していたのに対して、パネル(A)、(B)は約30V上昇していることが分かった。次に、これらのパネルを分解し、ウィンドウパターン表示部の保護層605表面すなわちMgO膜表面を観察した。その結果、パネル(1)の保護層605は殆どスパッタされていなかったのに対して、パネル(A)、(B)では保護層605が放電によるスパッタで大きく削れており、誘電体層604表面が露出している部分があった。以上により、パネル(A)、(B)の保護層605が削れてしまったことが放電開始電圧の上昇を招き、ウィンドウパターン表示部での不灯になったことが判明した。
【0022】
パネル(A)、(B)ともに保護層605がスパッタされたことから、MgO膜のスパッタを加速しているのは、成膜後MgO膜表面に吸着する不純ガスではなく、成膜中にマスクから発生する不純ガスが原因であることが明らかになった。
【0023】
以上の比較実験から、放電開始電圧の上昇は次のメカニズムで発生すると考えられる。マスク202表面に付着したMgOに空気中の水分や二酸化炭素が吸着し、成膜室212内でこれらのガスが熱放出され、基板201上に形成される保護層605すなわちMgO膜内に取り込まれる。そして、パネル動作時の放電による初期のスパッタおよび紫外線の照射等によってこれら取り込まれていた不純ガスが放電空間611中に放出され、それらがMgO膜表面に吸着し、さらにMgO膜のスパッタを加速する。その結果、保護層であるMgO膜自身が消滅し、MgOの高い2次電子放出効果が期待できなくなるため放電開始電圧が大幅に上昇し、セルが点灯しない状況にまで至る。
【0024】
したがって、マスク202から発生する不純ガスを抑えることが重要であり、そのためには、マスク202に付着したMgOが大気に直接触れないようにマスク202表面をガス吸着の少ない膜でコートする方法が有効である。
【0025】
図2は本発明の実施の形態におけるガス放電パネルの製造方法において、電子ビーム蒸着装置200のレイアウト図である。本実施の形態における電子ビーム蒸着装置200は、仕込み室210から取り出し室214までの装置構成は図1に示したレイアウトと同じであるが、クリーニング室216に代えてコート層形成室401を備えている点が大きく異なっている。
【0026】
以下に、その構成を動作とともに説明する。冷却室213で冷却したマスク202は、基板201と分離した後ゲートバルブ225を開いて真空室215内に搬送し、ゲートバルブ225を閉じる。次に真空室215内を所定の真空度に到達するまで排気する。その後、ゲートバルブ226を開けてマスク202をコート層形成室401に搬送し、ゲートバルブ226を閉じる。コート層形成室401では、電子ビーム蒸着もしくはプラズマ化学気相成長法、あるいはスパッタ法、イオンプレーティング法等の成膜手段により、マスク202表面にCr、Al、Cu、Ag、Au、Pt、Si、Ge、ダイヤモンド、グラファイト、SiO2、Si34、SiC、MgF2、MgS、MgB2、Mg32、Mg2Si、MgSiO3あるいはこれらの混合物等、耐熱性に優れ、かつMgOに比べてガスの
吸着が少ない膜を形成する。これはマスク202表面をコートすることによりマスク202表面に付着したMgOと外気が直接接触しないようにするためのものである。コート層の膜厚は、0.01μm〜1μmの範囲であることが好ましい。コート層の膜厚が0.01μm未満であると膜が島状になる場合があり、完全にマスク202表面を覆うことができない。また、1μm以上になると膜の応力が強くなりコート層が剥離する場合がある。また、少なくとも保護層605を構成する原子と同じものを含む材料でコート層を形成すると、コート層から保護層605への汚染が低減できるのでより好ましい。例えば、保護層605をMgO膜で形成した場合、コート層としてはMgF2、MgB2、MgS、Mg32、Mg2Si、MgSiO3、SiO2あるいはこれらの混合物等で構成するとよい。
【0027】
またこれらの積層膜でもよい。コート層を形成したマスク202は、ゲートバルブ227を開いて待機室217に移し、ゲートバルブ227を閉じた後、待機室217を排気し真空中で待機する。そして、基板201が加熱室211内に移される直前にゲートバルブ228を開いて、マスク202を待機室217から加熱室211に搬送する。
【0028】
電子ビーム蒸着装置200は以上のサイクルを繰返し、基板201上に保護層605を形成する。したがって、マスク202は常にコート層を形成されたものを使うこととなり、成膜室212内部に不純ガスが持ち込まれることがない。
【0029】
発明者は効果確認のために、図2における製造方法で作製したパネル(2)について、図1に示す方法と同様にして加速寿命試験を行ったところ、パネル(1)と同じ結果を得た。すなわち、マスク202表面に付着したMgO層をコート層で覆うことによっても、保護層605成膜中に取り込まれる不純ガスを低減できることが確認できた。
【0030】
マスク202上に成膜を繰返す毎に付着した保護層およびコート層が積層されていくが、好ましくは1000層以上、より好ましくは100層以上形成された時点で、ドライエッチングやサンドブラスト、もしくはウェットエッチング等の手法によりこれらの膜を除去するのが、膜剥離によるダスト混入を防ぐために望ましい。
【0031】
なお、上述の実施の形態においては、図2に示したように、マスク202が電子ビーム蒸着装置外へ出ないようなレイアウトについて説明したが、例えば図3に示す電子ビーム蒸着装置300のように、コート層形成後のマスク202を一度装置外に出して、装置の外でマスク202上に基板201を配置するようにしてもよい。また、図4に示す電子ビーム蒸着装置400のように、コート層形成室401は電子ビーム蒸着装置と独立に設けてもよい。いずれの場合においても、不純ガスを吸着するMgOがマスク202上にない、あるいはマスク202上のMgOが直接露出しないため、電子ビーム蒸着装置200と同様の効果が得られる。
【0032】
また、図5に示すように真空室215およびクリーニング室216および待機室217を並列に設けた電子ビーム蒸着装置500を使用すれば、マスク202のクリーニングに要する時間を保護層605の成膜に要する時間より確実に短くできるので、従来と同一のタクトで保護層605の作製が可能となる。この場合、クリーニング室216の代わりにコート層形成室401を設けてもよい。
【0033】
なお、上記実施の形態において、保護層605としてMgO膜を使用したが、放電によるダメージを受けにくく、イオン入射に対する2次電子放出係数の大きい材料、例えばCaO、BaO、Y23、La23、CeO2、HfO2等の金属酸化物や混合酸化物、AlN、GaN、BN、ダイヤモンド等の半導体、LaF3、CeF4、HfF4等の金属ハロゲン化物あるいはこれらの混合物であっても同様の効果が得られる。
【0034】
また、上記実施の形態においては、保護層605の形成手段として電子ビーム蒸着を使用したが、スパッタ法やイオンプレーティング法を使用してもよい。
【0035】
さらに放電ガスとしては、Ne−Xeの混合ガスに、Arより質量数が少なくMgO膜のスパッタ効果の少ないHeを混合して使用してもよい。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、経時的な放電特性の変化がなく不灯セルの発生しない長寿命のガス放電パネルの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に至る過程で検討した保護層成膜装置の構成のレイアウト図
【図2】 本発明の実施の形態における保護層成膜装置の構成のレイアウト図
【図3】 本発明の実施の形態における保護層成膜装置の他の構成のレイアウト図
【図4】 本発明の実施の形態における保護層成膜装置の他の構成のレイアウト図
【図5】 本発明の実施の形態における保護層成膜装置の他の構成のレイアウト図
【図6】 一般的なプラズマディスプレイパネル(PDP)の構成を示す断面斜視図
【図7】 従来例における保護層成膜装置の構成のレイアウト図
【符号の説明】
100,200,300,400,500,700 電子ビーム蒸着装置
201 基板
202 マスク
203 開口部
210 仕込み室
211 加熱室
212 成膜室
213 冷却室
214 取り出し室
215 真空室
216 クリーニング室
217 待機室
220,221,222,223,224,225,226,227,228,229 ゲートバルブ
401 コート層形成室
600 プラズマディスプレイパネル(PDP)
601 前面基板
602 透明電極
603 バス電極
604 誘電体層
605 保護層
609 隔壁
610 蛍光体層
611 放電空間

Claims (2)

  1. 放電空間を介して対向する一対の基板のうち、一方の基板上に電極と前記電極を覆う誘電体層とを形成した後、前記誘電体層の所定の領域にマスクを使用してマスキングし、電子ビーム蒸着装置により保護層を形成するガス放電パネルの製造方法において、前記電子ビーム蒸着装置に前記マスク表面に付着した保護層材上に前記保護層とは異なる材料を含むコート層を形成するためのコート層形成室を設け、前記電子ビーム蒸着装置により基板上に保護層を形成した後、基板とマスクを分離してマスクをコート層形成室に搬送して前記マスク表面にコート層を形成し、その後次の基板に保護層を形成するためのマスクとして繰返し使用することを特徴とするガス放電パネルの製造方法。
  2. 前記コート層を構成する材料が、前記保護層を構成する原子を1種類以上含むものであることを特徴とする請求項1記載のガス放電パネルの製造方法。
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