JP4152683B2 - 扉開閉規制装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉開閉規制装置、詳しくは、制御盤の扉の開閉を規制して作業の安全性を確保するための扉開閉規制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数枚の扉を有する制御盤において、主扉を開けると自動的に制御盤内が断線状態(非活線状態)になり、制御盤内での作業を安全に行うことができるようにし、また、主扉を閉じると自動的に制御盤内が活線状態になるよう構成された制御盤が知られている。このような制御盤においては、主扉以外の扉が開いている状態で主扉を閉じても制御盤内が自動的に活線状態になるため、安全性に問題が生じる。そこで、従来から、主扉以外の扉が開いている状態では、主扉を閉じることができないようにし、安全性の確保を目的とした種々の提案がなされている(例えば、実開平4−121306号公報、特開平6−335120号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来の扉開閉規制装置は、構造が複雑、コスト高になるというような問題があった。
【0004】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、構造が簡単で安価な扉開閉規制装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る扉開閉規制装置は、観音開き式の主扉と副扉を備える制御盤の扉開閉規制装置において、制御盤本体内部に固定される取付部材と、前記取付部材に配設され、閉状態の主扉及び副扉と平行な水平軸を回転中心として、外力により上方へ回動可能かつ自重により下方へ回動可能な回動部材とを備え、前記取付部材は、前記回動部材と当接することにより、該回動部材の下方への回動限界を規制する下限ストッパーと、前記回動部材と当接することにより、該回動部材の上方への回動限界を規制する上限ストッパーとを有し、前記回動部材は、前記主扉と当接可能な先端部を有する主扉側アームと、前記副扉と当接可能な先端部を有する副扉側アームとを備え、前記回動部材が自重により前記下限ストッパーと当接状態にあるとき、前記主扉側アームの先端部は、前記水平軸と略同じ高さ位置又は前記水平軸よりも低い位置に在り、また、前記回動部材が自重により前記下限ストッパーと当接状態にあるとき、前記副扉側アームの先端部は、前記水平軸よりも高い位置に在ることを特徴とする。
【0006】
請求項1に係る扉開閉規制装置において、主扉及び副扉が共に開状態のときには、回動部材はその自重により下限ストッパーと当接状態にあり、主扉側アームの先端部は、水平軸と略同じ高さ位置又は水平軸よりも低い位置に在り、また、副扉側アームの先端部は、水平軸よりも高い位置に在る。この状態で主扉を閉方向へ操作すると、主扉側アームの先端部は主扉の裏面と当接するようになるが、この先端部の高さ位置は水平軸の高さ位置と略同じ又は低いことから、先端部は上方へ押し上げられず、回動部材は上方へ回動しない。このため、副扉を開けた状態で主扉を閉じることはできない。一方、主扉及び副扉が開状態のときに副扉を閉方向へ操作すると、副扉側アームの先端部は副扉の裏面と当接するようになる。このとき、先端部の高さ位置は水平軸よりも高いことから、先端部は副扉の裏面によって押し上げられ、回動部材は上方へ回動する。この回動部材の上方への回動に伴い、主扉側アームの先端部は水平軸よりも高い位置に在るようになり、その後に主扉を閉方向へ操作したとき、主扉は、主扉側アームの先端部を押し上げ、閉じることができる。
【0007】
このように請求項1に係る扉開閉規制装置は、主として簡素な構成の取付部材と回動部材と上限、下限ストッパーとの組み合わせによるものであるため、構造が簡単で安価になる。
【0008】
請求項2に係る扉開閉規制装置は、観音開き式の主扉と副扉を備える制御盤の扉開閉規制装置において、制御盤本体内部に固定される取付部材と、前記取付部材に配設され、閉状態の主扉及び副扉と平行な水平軸を回転中心として、外力により下方へ回動可能かつばね部材のばね力により上方へ回動可能な回動部材とを備え、前記取付部材は、前記ばね力に抗し、前記回動部材と当接することにより、該回動部材の上方への回動限界を規制する上限ストッパーを有し、前記回動部材は、前記主扉と当接可能な先端部を有する主扉側アームと、前記副扉と当接可能な先端部を有する副扉側アームとを備え、前記回動部材が前記ばね力により前記上限ストッパーと当接状態にあるとき、前記主扉側アームの先端部は、前記水平軸と略同じ高さ位置又は前記水平軸よりも高い位置に在り、また、前記回動部材がばね力により前記上限ストッパーと当接状態にあるとき、前記副扉側アームの先端部は、前記水平軸よりも低い位置に在ることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る扉開閉規制装置において、主扉及び副扉が共に開状態のときには、回動部材はばね力により上限ストッパーと当接状態にあり、主扉側アームの先端部は、水平軸と略同じ又は高い位置に在り、また、副扉側アームの先端部は、水平軸よりも低い位置に在る。この状態で主扉を閉方向へ操作すると、主扉側アームの先端部は主扉の裏面と当接するようになるが、この先端部の高さ位置は水平軸と略同じ又は高い位置に在ることから、先端部は下方へ押し下げられず、回動部材は下方へ回動しない。このため、副扉を開けた状態で主扉を閉じることはできない。一方、主扉及び副扉が開状態のときに副扉を閉方向へ操作すると、副扉側アームの先端部は副扉の裏面と当接するようになる。このとき、先端部の高さ位置は水平軸よりも低い位置に在ることから、先端部は副扉の裏面によってばね力に抗して押し下げられ、回動部材は下方へ回動する。この回動部材の下方への回動に伴い、主扉側アームの先端部の高さ位置は水平軸の高さ位置よりも下方に位置するようになり、その後に主扉を閉方向へ操作したとき、主扉は、主扉側アームの先端部を押し下げ、閉じることができる。
【0010】
このように請求項2に係る扉開閉規制装置は、主として簡素な構成の取付部材と回動部材と上限ストッパーとばね部材の組み合わせによるものであるため、構造が簡単で安価になる。
【0011】
請求項3に係る扉開閉規制装置は、観音開き式の主扉と副扉を備える制御盤の扉開閉規制装置において、制御盤本体内部に固定される取付部材と、前記取付部材に配設され、閉状態の主扉及び副扉と平行な水平軸を回転中心として、外力により上方へ回動可能かつばね部材のばね力により下方へ回動可能な回動部材とを備え、前記取付部材は、前記ばね力に抗し、前記回動部材と当接することにより、該回動部材の下方への回動限界を規制する下限ストッパーを有し、前記回動部材は、前記主扉と当接可能な先端部を有する主扉側アームと、前記副扉と当接可能な先端部を有する副扉側アームとを備え、前記回動部材が前記ばね力により前記下限ストッパーと当接状態にあるとき、前記主扉側アームの先端部は、前記水平軸と略同じ高さ位置又は前記水平軸よりも低い位置に在り、また、前記回動部材がばね力により前記下限ストッパーと当接状態にあるとき、前記副扉側アームの先端部は、前記水平軸よりも高い位置に在ることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る扉開閉規制装置において、主扉及び副扉が共に開状態のときには、回動部材はばね力により下限ストッパーと当接状態にあり、主扉側アームの先端部は、水平軸と略同じ又は低い位置に在り、また、副扉側アームの先端部は、水平軸よりも高い位置に在る。この状態で主扉を閉方向へ操作すると、主扉側アームの先端部は主扉の裏面と当接するようになるが、この先端部の高さ位置は水平軸と略同じ又は低い位置に在ることから、先端部は上方へ押し上げられず、回動部材は上方へ回動しない。このため、副扉を開けた状態で主扉を閉じることはできない。一方、主扉及び副扉が開状態のときに副扉を閉方向へ操作すると、副扉側アームの先端部は副扉の裏面と当接するようになる。このとき、先端部は水平軸よりも高い位置に在ることから、先端部は副扉の裏面によってばね力に抗して押し下げられ、回動部材は上方へ回動する。この回動部材の上方への回動に伴い、主扉側アームの先端部は水平軸よりも高い位置に在るようになり、その後に主扉を閉方向へ操作したとき、主扉は、主扉側アームの先端部を押し上げ、閉じることができる。
【0013】
このように請求項3に係る扉開閉規制装置は、主として簡素な構成の取付部材と回動部材と下限ストッパーとばね部材の組み合わせによるものであるため、構造が簡単で安価になる。
【0014】
請求項4に係る扉開閉規制装置は、請求項1,2,3のいずれかにおいて、前記副扉側アームの先端部は、前記副扉の裏面と当接する曲面形状の端面を有することを特徴とする。
【0015】
請求項4に係る扉開閉規制装置によると、副扉が閉方向へ操作されたとき、副扉の裏面は副扉側アーム先端部の曲面形状をした端面と当接状態となるため、副扉は円滑に閉じられるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、第1実施形態に係る扉開閉規制装置が組み込まれた制御盤の概略的な斜視図、図2は、主扉及び副扉が共に開状態のときの第1実施形態に係る扉開閉規制装置の斜視図、図3は、主扉及び副扉が共に閉状態のときの第1実施形態に係る扉開閉規制装置の斜視図、図4は、第1実施形態に係る扉開閉規制装置の平面図、図5(A)は、主扉及び副扉が共に開状態のときの第1実施形態に係る扉開閉規制装置の側面図、図5(B)は、主扉及び副扉が共に閉状態のときの第1実施形態に係る扉開閉規制装置の側面図、図6は、第2実施形態に係る扉開閉規制装置が組み込まれた制御盤の概略的な斜視図、図7は、主扉および副扉が共に開状態のときの第2実施形態に係る扉開閉規制装置の斜視図、図8は、主扉および副扉が共に閉状態のときの第2実施形態に係る扉開閉規制装置の斜視図、図9(A)は、主扉及び副扉が共に開状態のときの第2実施形態に係る扉開閉規制装置の側面図、図9(B)は、主扉及び副扉が共に閉状態のときの第2実施形態に係る扉開閉規制装置の側面図をそれぞれ示す。
【0018】
制御盤は、図1に示すように、本体部1と観音開き式の主扉2及び副扉3を備える。制御盤は、公知のため図示をしないが、主扉2を開けると、制御盤内が断線状態(非活線状態)となり、主扉2を閉じると、制御盤内が活線状態となるよう構成されている。
【0019】
本体部1の床11には、第1実施形態に係る扉開閉規制装置4が配設されている。
【0020】
第1実施形態に係る扉開閉規制装置4は、図2〜図5に示すように、本体部1の床11に水平板部5aがねじ等で固定される断面L字状の取付金具5に取り付けられる。
【0021】
扉開閉規制装置4は、取付金具5の垂直板部5bにねじ等で固定される取付プレート41を有する。取付プレート41は、閉状態の主扉2及び副扉3(図3参照)と平行な垂直板部41aを備え、この垂直板部41aの前面に、水平軸の軸受部を構成する筒状部41bが一体に形成されている。筒状部41bの両側には、回動部材42の2つの筒状部42aが同一軸線上に配され、これら3つの筒状部41b,42aに水平軸を構成するピン43が挿通されており、回動部材42は、ピン43を支点として上下方向へ回動可能とされている。
【0022】
回動部材42は、上記2つの筒状部42aが裏面に一体に形成された垂直プレート42bと、この垂直プレート42bがねじ等で固定される断面コ字状の垂直なベースプレート42cとを備える。ベースプレート42cの左右のアーム取付板部42dには、主扉側アーム44及び副扉側アーム45がねじ等で固定されている。主扉側アーム44及び副扉側アーム45は、いずれも前方へ水平に伸び、主扉側アーム44の先端部44aは主扉2の裏面と、副扉側アーム45の先端部45aは副扉3の裏面とそれぞれ当接可能である。主扉側アーム44の先端部44aは、水平軸43と略同じ高さ位置又は水平軸43よりも低い位置に在り(本実施形態では、水平軸43と略同じ高さ位置に在る)、また、副扉側アーム45の先端部45aは、水平軸43よりも高い位置に在る。また、副扉側アーム45の先端部45aは、曲面形状の端面45bを有する。
【0023】
取付プレート41の水平板部41cの上面には、自重により下方へ回動しようとする回動部材42のベースプレート42cと当接し、回動部材42の下方への回動限界を規制する下限ストッパー46がねじ等で固定されている。また、取付プレート41の垂直板部41aの上端41dは、回動部材42が上方へ回動する際、垂直プレート42bと当接し、回動部材42の上方への回動限界を規制する上限ストッパーを構成している。
【0024】
次に、上記のように構成される第1実施形態に係る扉開閉規制装置4の動作を説明する。
【0025】
主扉2及び副扉3が共に開状態のとき、扉開閉規制装置4は、図2及び図5(A)に示すような状態を保つ。この状態のとき、回動部材42に対して自重による下方への回動力が作用しているが、ベースプレート42cは下限ストッパー46と当接しており、主扉側アーム44の先端部44aは、水平軸43と略同じ高さ位置(又は水平軸43よりも低い位置)に在る。
【0026】
この状態で主扉2を閉方向へ操作すると、主扉側アーム44の先端部44aは主扉2の裏面と当接するようになるが、この先端部44aの高さ位置は水平軸43の高さ位置と略同じ又は低いことから、先端部44aは上方へ押し上げられず、回動部材42は上方へ回動しない。このため、主扉2の閉操作は、主扉側アーム44によって阻止され、副扉3が開状態のときに主扉2を閉めることはできない。一方、主扉2及び副扉3が開状態のときに副扉3を閉方向へ操作すると、副扉側アーム45の先端部45aは副扉3の裏面と当接するようになる。このとき、先端部45aの高さ位置は水平軸43よりも高いことから、先端部45aは副扉3の裏面によって押し上げられ、回動部材42は上方へ回動し(逃げ)、副扉3を閉めることができる。その後、主扉2を閉めるときには、上記の如き回動部材42の上方への回動に伴い、主扉側アーム44の先端部44aは水平軸43よりも高い位置に在るため、主扉2は主扉側アーム44の先端部44aを押し上げ、閉じることができ、扉開閉規制装置4は、図3及び図5(B)に示すような状態となる。なお、共に閉状態の主扉2及び副扉3のいずれか一方の扉を開けると、回動部材42は自重により下方へ回動し、扉開閉規制装置4は、図2及び図5(A)に示す状態となる。
【0027】
このように第1実施形態に係る扉開閉規制装置は、主として簡素な構成の取付部材(取付プレート41)と回動部材42と上限、下限ストッパー41d,46との組み合わせによるものであるため、構造が簡単で安価になる。
【0028】
次に、第2実施形態に係る扉開閉規制装置4を説明する。
【0029】
第2実施形態に係る扉開閉規制装置4が組み込まれる制御盤は、図6に示すように、図1に図示した制御盤と同様、本体部1と観音開き式の主扉2及び副扉3を備える。そして、図1図示の制御盤と同様、主扉2を開けると、制御盤内が断線状態(非活線状態)となり、主扉2を閉じると、制御盤内が活線状態となるよう構成されている。
【0030】
本体部1の天井12には、第2実施形態に係る扉開閉規制装置4が配設されている。
【0031】
第2実施形態に係る扉開閉規制装置は、図7〜図9に示すように、本体部1の天井12に水平板部41eがねじ等で固定される断面L字状の取付プレート41を有する。取付プレート41は、閉状態の主扉2及び副扉3(図8参照)と平行な垂直板部41fを備え、この垂直板部41fの下端に、水平軸の軸受部を構成する2つの筒状部41gが一体に形成されている。2つの筒状部41gの外側には、回動部材42の2つの筒状部42aが同一軸線上に配され、これら4つの筒状部に水平軸を構成するピン43が挿通されており、回動部材42は、ピン43を支点として上下方向へ回動可能とされている。また、取付プレート41側の2つの筒状部41gの間には、ピン43が挿通されたコイルばね47が配設されている。コイルばね47の両端は、取付プレート41の垂直板部41fと下記垂直プレート42bとに係止している。
【0032】
回動部材42は、上記2つの筒状部42aが裏面に一体に形成された垂直プレート42bと、この垂直プレート42bがねじ等で固定される断面コ字状の垂直なベースプレート42cとを備える。ベースプレート42cの左右のアーム取付板部42dには、主扉側アーム44及び副扉側アーム45がねじ等で固定されている。主扉側アーム44及び副扉側アーム45は、いずれも前方へ水平に伸び、主扉側アーム44の先端部44aは主扉2の裏面と、副扉側アーム45の先端部45aは副扉3の裏面とそれぞれ当接可能である。主扉側アーム44の先端部44aは、水平軸43と略同じ高さ位置又は水平軸43よりも高い位置に在り(本実施形態では、水平軸43と略同じ高さ位置に在る)、また、副扉側アーム45の先端部45aは、水平軸43よりも低い位置に在る。また、副扉側アーム45の先端部45aは、曲面形状の端面を有する。
【0033】
次に、上記のように構成される第2実施形態に係る扉開閉規制装置4の動作を説明する。
【0034】
主扉2及び副扉3が共に開状態のとき、扉開閉規制装置4は、図7及び図9(A)に示すような状態を保つ。この状態のとき、回動部材42に対してコイルばね47による上方への回動力が作用しているが、垂直板部42cは取付プレート41の垂直板部41fと当接しており、主扉側アーム44の先端部44aは、水平軸43と略同じ高さ位置(又は水平軸43よりも高い位置)に在る。ここで、取付プレート41の垂直板部41fは、回動部材42の上方への回動限界を規制する上限ストッパーとして機能する。
【0035】
この状態で主扉2を閉方向へ操作すると、主扉側アーム44の先端部44aは主扉2の裏面と当接するようになるが、この先端部44aは水平軸43の高さ位置と略同じ又は低い位置に在ることから、先端部44aは下方へ押し下げられず、回動部材42は下方へ回動しない。このため、主扉2の閉操作は、主扉側アーム44によって阻止され、副扉3が開状態のときに主扉2を閉じることはできない。一方、主扉2及び副扉3が開状態のときに副扉3を閉方向へ操作すると、副扉側アーム45の先端部45aは副扉3の裏面と当接するようになる。このとき、先端部45aは水平軸43よりも高い位置に在ることから、コイルばね47のばね力に抗して先端部45aは副扉3の裏面によって押し下げられ、回動部材42は下方へ回動し、副扉3を閉めることができる。その後、主扉2を閉めるときには、上記の如き回動部材42の下方への回動に伴い、主扉側アーム44の先端部44aは水平軸43よりも低い位置に在るため、主扉2は、主扉側アーム44の先端部44aを押し下げ、閉じることができ、扉開閉規制装置4は、図8及び図9(B)に示すような状態となる。
【0036】
このように第2実施形態に係る扉開閉規制装置4は、主として簡素な構成の取付部材(取付プレート41)と回動部材42と上限ストッパー(垂直板部41f)とばね部材(コイルばね47)の組み合わせによるものであるため、構造が簡単で安価になる。
【0037】
上述したような第2実施形態に係る扉開閉規制装置4は、図示しないが、第1実施形態に係る扉開閉規制装置4と同様、本体部1の床11に配設するようにしてもよい。この場合の扉開閉規制装置4は、第3実施形態に係る扉開閉規制装置となり、その構成は、制御盤本体内部に固定される取付部材41と、取付部材41に配設され、閉状態の主扉2及び副扉3と平行な水平軸43を回転中心として、外力により上方へ回動可能かつばね部材47のばね力により下方へ回動可能な回動部材42とを備え、取付部材41は、ばね力に抗し、回動部材42と当接することにより、回動部材42の下方への回動限界を規制する下限ストッパー(垂直板部41f)を有し、回動部材42は、主扉2と当接可能な先端部44aを有する主扉側アーム44と、副扉3と当接可能な先端部45aを有する副扉側アーム45とを備え、回動部材42がばね力により下限ストッパー41fと当接状態にあるとき、主扉側アーム44の先端部44aは、水平軸43と略同じ高さ位置又は水平軸43よりも低い位置に在り、また、回動部材42がばね力により下限ストッパー41fと当接状態にあるとき、副扉側アーム45の先端部45aは、水平軸43よりも高い位置に在る。
【0038】
そして、第3実施形態に係る扉開閉規制装置4において、主扉2及び副扉3が共に開状態のときには、回動部材42はばね力により下限ストッパー41fと当接状態にあり、主扉側アーム44の先端部44aは、水平軸43と略同じ又は低い位置に在り、また、副扉側アーム45の先端部45aは、水平軸43よりも高い位置に在る。この状態で主扉2を閉方向へ操作すると、主扉側アーム44の先端部44aは主扉2の裏面と当接するようになるが、この先端部44aの高さ位置は水平軸43と略同じ又は低い位置に在ることから、先端部44aは上方へ押し上げられず、回動部材42は上方へ回動しない。このため、副扉3を開けた状態で主扉2を閉じることはできない。一方、主扉2及び副扉3が開状態のときに副扉3を閉方向へ操作すると、副扉側アーム45の先端部45aは副扉3の裏面と当接するようになる。このとき、先端部45aは水平軸43よりも高い位置に在ることから、先端部45aは副扉3の裏面によってばね力に抗して押し下げられ、回動部材42は上方へ回動する。この回動部材42の上方への回動に伴い、主扉側アーム44の先端部44aは水平軸43よりも高い位置に在るようになり、その後に主扉2を閉方向へ操作したとき、主扉2は、主扉側アーム44の先端部44aを押し上げ、閉じることができる。
【0039】
このように第3実施形態に係る扉開閉規制装置4は、主として簡素な構成の取付部材41と回動部材42と下限ストッパー41fとばね部材47の組み合わせによるものであるため、構造が簡単で安価になる。
【0040】
また、上記各実施形態において、副扉側アーム45の先端部45aは、副扉3の裏面と当接する曲面形状の端面45bを有するため、副扉3は円滑に閉じられるようになる。
【0041】
【発明の効果】
本発明の扉開閉規制装置によると、構造が簡単で安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る扉開閉規制装置が組み込まれた制御盤の概略的な斜視図である。
【図2】主扉及び副扉が共に開状態のときの第1実施形態に係る扉開閉規制装置の斜視図である。
【図3】主扉及び副扉が共に閉状態のときの第1実施形態に係る扉開閉規制装置の斜視図である。
【図4】第1実施形態に係る扉開閉規制装置の平面図である。
【図5】(A)は、主扉及び副扉が共に開状態のときの第1実施形態に係る扉開閉規制装置の側面図、(B)は、主扉及び副扉が共に閉状態のときの第1実施形態に係る扉開閉規制装置の側面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る扉開閉規制装置が組み込まれた制御盤の概略的な斜視図である。
【図7】主扉および副扉が共に開状態のときの第2実施形態に係る扉開閉規制装置の斜視図である。
【図8】主扉および副扉が共に閉状態のときの第2実施形態に係る扉開閉規制装置の斜視図である。
【図9】(A)は、主扉及び副扉が共に開状態のときの第2実施形態に係る扉開閉規制装置の側面図、(B)は、主扉及び副扉が共に閉状態のときの第2実施形態に係る扉開閉規制装置の側面図である。
【符号の説明】
1 本体部
2 主扉
3 副扉
4 扉開閉規制装置
41 取付プレート(取付部材)
41d 上限ストッパー
41f 垂直板部(上限ストッパー、下限ストッパー)
42 回動部材
43 ピン(水平軸)
44 主扉側アーム
44a 先端部
45 副扉側アーム
45a 先端部
45b 端面
46 下限ストッパー
47 コイルばね(ばね部材)

Claims (4)

  1. 観音開き式の主扉と副扉を備える制御盤の扉開閉規制装置において、
    制御盤本体内部に固定される取付部材と、前記取付部材に配設され、閉状態の主扉及び副扉と平行な水平軸を回転中心として、外力により上方へ回動可能かつ自重により下方へ回動可能な回動部材とを備え、
    前記取付部材は、前記回動部材と当接することにより、該回動部材の下方への回動限界を規制する下限ストッパーと、前記回動部材と当接することにより、該回動部材の上方への回動限界を規制する上限ストッパーとを有し、
    前記回動部材は、前記主扉と当接可能な先端部を有する主扉側アームと、前記副扉と当接可能な先端部を有する副扉側アームとを備え、前記回動部材が自重により前記下限ストッパーと当接状態にあるとき、前記主扉側アームの先端部は、前記水平軸と略同じ高さ位置又は前記水平軸よりも低い位置に在り、また、前記回動部材が自重により前記下限ストッパーと当接状態にあるとき、前記副扉側アームの先端部は、前記水平軸よりも高い位置に在る
    ことを特徴とする扉開閉規制装置。
  2. 観音開き式の主扉と副扉を備える制御盤の扉開閉規制装置において、
    制御盤本体内部に固定される取付部材と、前記取付部材に配設され、閉状態の主扉及び副扉と平行な水平軸を回転中心として、外力により下方へ回動可能かつばね部材のばね力により上方へ回動可能な回動部材とを備え、
    前記取付部材は、前記ばね力に抗し、前記回動部材と当接することにより、該回動部材の上方への回動限界を規制する上限ストッパーを有し、
    前記回動部材は、前記主扉と当接可能な先端部を有する主扉側アームと、前記副扉と当接可能な先端部を有する副扉側アームとを備え、前記回動部材が前記ばね力により前記上限ストッパーと当接状態にあるとき、前記主扉側アームの先端部は、前記水平軸と略同じ高さ位置又は前記水平軸よりも高い位置に在り、また、前記回動部材がばね力により前記上限ストッパーと当接状態にあるとき、前記副扉側アームの先端部は、前記水平軸よりも低い位置に在る
    ことを特徴とする扉開閉規制装置。
  3. 観音開き式の主扉と副扉を備える制御盤の扉開閉規制装置において、
    制御盤本体内部に固定される取付部材と、前記取付部材に配設され、閉状態の主扉及び副扉と平行な水平軸を回転中心として、外力により上方へ回動可能かつばね部材のばね力により下方へ回動可能な回動部材とを備え、
    前記取付部材は、前記ばね力に抗し、前記回動部材と当接することにより、該回動部材の下方への回動限界を規制する下限ストッパーを有し、
    前記回動部材は、前記主扉と当接可能な先端部を有する主扉側アームと、前記副扉と当接可能な先端部を有する副扉側アームとを備え、前記回動部材が前記ばね力により前記下限ストッパーと当接状態にあるとき、前記主扉側アームの先端部は、前記水平軸と略同じ高さ位置又は前記水平軸よりも低い位置に在り、また、前記回動部材がばね力により前記下限ストッパーと当接状態にあるとき、前記副扉側アームの先端部は、前記水平軸よりも高い位置に在る
    ことを特徴とする扉開閉規制装置。
  4. 前記副扉側アームの先端部は、前記副扉の裏面と当接する曲面形状の端面を有することを特徴とする請求項1,2,3のいずれか記載の扉開閉規制装置。
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