JP4152498B2 - 自転車用錠装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車用錠装置に関し、とくに、遠隔操作により解錠を行うことができる自転車用錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、識別信号を含む電波や光信号を発信する送信手段による遠隔操作により解錠を行うことができるようにした自転車用錠装置が開発されつつある(たとえば、特開平8−260784号公報、特開平9−226649号公報)。このような錠装置では、送信手段からの信号を受信手段で受信し、識別信号を確認した後アクチュエータを作動させて自動的に解錠することができるので、解錠の際に鍵穴に鍵を差し込んで操作する必要がなく、暗闇の中でも容易に解錠操作を行うことができ、きわめて便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のこの種の自転車用錠装置においては、上記アクチュエータの作動によりロック機構のロックを解除して解錠するロック解除手段が設けられているが、該解除手段は自動解錠専用のものである。このため、たとえば、使用者の便宜等を図るため手動解錠機能を付与した自転車用錠装置を得るためにには、手動解錠のための独立した解除手段を別に構成する必要があり、ロック機構の複雑化やコストアップ、装置の大型化等の問題が生ずるおそれがあった。
【0004】
また、この種の自転車用錠装置においては、送信手段からの信号を受信する受信手段と、機械的に施解錠を行う錠本体部分とが、一つの組み立て部品として構成されていたので、この錠装置が大型の部品となり、実際に自転車に取り付け可能な部位が制約されたり、あるいは、車種によっては取り付けが困難であるという問題があった。また、大型の部品であるため取扱いが難しく、自転車に取り付け可能な場合にあっても、その取り付け作業に時間を要するという問題もあった。さらに、このような錠装置は、通常、解錠動作を行わせるためのアクチュエータ用の電源(たとえば、電池)を搭載しているが、上記の如く大型の一体化部品になると、容易に電源交換を行うことのできる構造を設計することが困難になるという問題もあった。
【0005】
そこで本発明の課題は、このような従来装置における問題点に着目し、遠隔操作により解錠可能な自転車用錠装置のロック機構の簡素化を図ることによりコストダウンを達成しつつ、装置を小型の部品から構成可能とし、実際に自転車に取り付ける際の位置的な制約を緩和するとともに、とくに電源交換を容易に行うことのできる構造とした、便利で汎用性の高い自転車用錠装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の自転車用錠装置は、少なくとも識別信号を発信する送信手段を有する第1の構成要素と、送信手段からの信号を受信する受信手段、受信手段が受信した識別信号を判定する判定手段、判定手段による判定に基づいて所定の作動信号を発する制御手段を有する第2の構成要素と、馬蹄形に湾曲させて形成されたかんぬきを有する施解錠可能な錠本体、該かんぬきの付勢機構およびロック機構、制御手段からの作動信号に基づいて前記ロック機構によるロックを解除し前記付勢機構により前記かんぬきを解錠方向に作動させる電動アクチュエータを備えた駆動手段を有する第3の構成要素を備えた自転車用錠装置であって、前記第3の構成要素は、前記電動アクチュエータを備えた駆動手段とは独立に作動可能な手動ロック解除手段を有し前記ロック機構は、かんぬきに係合可能なロックアームを有し、該ロックアームは前記駆動手段と前記手動ロック解除手段の両方に係合可能に構成されており、前記かんぬきの外周面には解錠位置と施錠位置とに対応する2箇所の位置に切り欠きが設けられており、前記ロックアームのかんぬき側の先端部は二股に分岐されて一方の先端爪部が前記切り欠きに係合可能に構成されており、前記ロックアームの他方の先端部にはロックアームをその前記一方の先端爪部をかんぬき方向に常時付勢するばねが設けられており、かつ、前記駆動手段は、前記電動アクチュエータと前記ロックアームとの間に減速機構を有しており、該ロックアームの二股に分岐された前記先端部とは反対側の他方の端部は前記減速機構を介して前記電動アクチュエータへと係合、連結されていることを特徴とするものからなる。
【0008】
上記自転車用錠装置は、第1ないし第3の構成要素が互いに別体に構成されることが好ましい。これら各要素を別体に構成すれば、実際に自転車に取り付ける際の位置的制約を緩和するとともに、電池交換等のメンテナンス作業性を大幅に向上することができる。また、各構成要素を別体に構成する場合であっても、ハーネスを用いれば第2の構成要素と第3の構成要素との電気的接続状態を良好に確保することができる。
【0009】
上記自転車用錠装置は、少なくとも上記電動アクチュエータ用の電源を有し、この電源が上記第2の構成要素内に収納されている構造とすることができる。電源としては、通常、電池が用いられる。また、電動アクチュエータとしては、モータや電磁ソレノイドを用いることができる。とくに、モータを用い、モータと錠本体との間に減速機構を介在させた構造とすることにより、小さな電動アクチュエータで大きな動作力を得ることが可能になる。解錠動作は、後述の実施態様に示す如く、両手段に係合可能なロックアームを介して行うようにすれば、簡素な構造でありながら確実な動作が確保される。
【0010】
この本発明に係る自転車用錠装置では、次のような構成を採ることができる。すなわち、さらに、上記電源の電圧を検出し、検出された電圧が予め定められた最低電圧以下になったとき上記作動信号の発信を停止する第2の制御手段を有する構成とすることができる。
【0011】
また、さらに上記錠本体の解錠完了を検出する解錠完了検出手段を有し、該解錠完了検出手段からの信号に基づき、上記駆動手段の作動を停止するようにすることができる。
【0012】
さらに、上記第2の構成要素には上記受信手段のアンテナが内蔵されていることが好ましく、その場合には、少なくともアンテナ部分のカバーが樹脂で構成されている構造が好ましい。
【0013】
このような本発明に係る自転車用錠装置においては、一つのロック機構が駆動手段と手動ロック解除手段の両方に係合可能に構成されている。つまり、一つのロック機構が両方の手段に共通に使用されるので、自動、手段解錠が可能な自転車用錠装置のロック機構を簡素化できる。また、該簡素化により、部品点数、組み付け工数が低減されるので、効率的なコストダウンを達成できるとともに、小型化に寄与することができる。
【0014】
また、このような本発明に係る自転車用錠装置においては、該錠装置の第1の構成要素以外の部分が、第2の構成要素と第3の構成要素との別体構成とされるので、つまり、従来一体化部品として構成されていたこの部分が分割構成とされるので、第2の構成要素と第3の構成要素は各々小型の部品に形成可能となり、部品の取扱いや実際に自転車に取り付ける際の作業性が大幅に向上される。これら第2の構成要素と第3の構成要素は別体の要素でありながらハーネスにより電気的に接続されるので、基板や電源等の電気部品を第2の構成要素内に収納することが可能となる。その結果、機械的に施解錠を行う第3の構成要素から、電気部品をを極力分離して設置することが可能になり、これら電気部品を適切に保護することが可能になる。
【0015】
また、とくに電源(電池)を、第3の構成要素とは分離して、第2の構成要素内に収納することが可能となるので、電源(電池)交換のための構造を容易に設計でき、交換作業性を向上して、使用者における操作性の向上をはかることも可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の自転車用錠装置の望ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1ないし図4は、本発明の一実施態様に係る自転車用錠装置を示している。本実施態様に係る自転車用錠装置は、図1、図2に示すように、第1の構成要素1と、第2の構成要素2と、第3の構成要素3とからなっており、これらは実質的に別体に構成されている。とくに、従来の構成と異なり、第2の構成要素2と第3の構成要素3とが機械的に分離されており、後述の如く、これらはハーネスを介して電気的には接続されている。
【0017】
第1の構成要素1には、少なくとも識別信号を含む電波4を発信する発信回路を備えた送信手段5と、送信手段5用の電源6(たとえば、電池)と、電波4の発信をオン・オフするスイッチ手段7(たとえば、押しボタンスイッチ)と、送信手段5からの電波発信用アンテナ8が内蔵されている。スイッチ手段7は、構成要素1の外部から操作できるようになっている。この第1の構成要素1は、自転車から離れた位置からでも自転車用錠装置の作動、とくに解錠動作を行わせることのできるリモートスイッチを構成している。第1の構成要素1には、図3に示すように、たとえばキーホルダ9を介して手動解錠用のスペアキー10を付設しておいてもよい。なお、本実施態様では識別信号を電波4により発信しているが、光信号等による方法も可能である。
【0018】
第2の構成要素2は、とくに図2に示すように、上記送信手段5からの電波4を受信するアンテナ11および受信回路を備えた受信手段12と、受信手段12が受信した識別信号が所定の持主のものか否かを比較、判定する判定手段13(比較判定手段)と、該判定手段13による判定に基づき、所定の識別信号である場合に、解錠のための所定の作動信号を発する制御手段14(本実施態様では、後述の第2の制御手段と区別するため、「第1の制御手段」と呼ぶ。)を有しており、該第1の制御手段14は、ラッチ回路15と、後述の電動アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ制御回路16とで構成されている。第2の構成要素2はさらに、これらの手段、回路制御用および後述の電動アクチュエータ等駆動用の電源17(たとえば、電池)と、この電源17の電圧を検出し、検出された電圧が予め定められた最低電圧以下になったとき上記作動信号の発信を停止する第2の制御手段18とを有しており、第2の制御手段18は、電源17の電圧を検出する電源電圧検出回路19と、許容最低電圧を設定する最低電圧設定回路20と、電源17の電圧と設定最低電圧を比較する電圧比較手段21と、ラッチ回路15とで構成されている。この第2の制御手段18を設けることにより、電源17(電池)の電圧が最低電圧以下になると、ラッチ回路15からアクチュエータ制御回路16への作動信号の発信が停止され、モータ32は駆動されないので、電圧不足により、かんぬき33が途中位置で停止したりする不都合の発生が防止される。また、遠隔操作が効かなくなることから、使用者は電源17(電池)の交換時期に至っていることを認識できる。この状態での解錠は、手動で行えばよい。新しい電源17に交換することにより、電源電圧検出回路19における電圧は初期の所定レベルに復帰するので、モータ32の正常な作動が可能になり、前述の如き遠隔操作が行えるようになる。
【0019】
第2の構成要素2は、図1および図3に示すように、上記の回路が組み込まれた基板22と、電源としての電池17とを、ケース23内に収納して構成されている。基板収納部と電池収納部は区画されており、電池17は容易に交換できるようになっている。また、第2の構成要素2のケース23の、少なくともアンテナ11部分のカバー部24は、電波を良好に受信できるように樹脂で構成されている。
【0020】
第3の構成要素3は機械的な錠本体部を含むもので、本実施態様では、第3の構成要素3は自転車100の後輪101に対して取り付けられている。ただし、前輪側に取り付けることも可能である。そして本実施態様では、第3の構成要素3はサドル102の下方において、後輪101およびその泥よけ103を跨ぐように、斜めに延びるフレーム104に固定されている。また、上記第2の構成要素2は、第3の構成要素3に対してフレーム104を間にして泥よけ103に設置されている。これら別体に構成された第2の構成要素2と第3の構成要素3とは、筒状部材25を介して連結されている。筒状部材25内にはハーネス26が挿通されており、該ハーネス26を介して、第2の構成要素2と第3の構成要素3は電気的に接続されている。
【0021】
第3の構成要素3は、施解錠可能な錠本体31と、第1の制御手段14からの作動信号に基づいて錠本体31を少なくとも解錠方向に作動させる電動アクチュエータ32を備えた駆動手段70とを有しており、電動アクチュエータ32の駆動用電力は第2の構成要素2内に収納された電源17からハーネス26等を介して給電されるようになっている。本実施態様では、電動アクチュエータ32はモータからなっているが、たとえば電磁ソレノイド等の他の電動アクチュエータを用いることも可能である。
【0022】
第3の構成要素3における錠本体31は、馬蹄形に湾曲させて形成されたかんぬき33と、該かんぬき33を施解錠方向に摺動可能に保持する枠体34を有している。図1において、2点鎖線で示したかんぬき33の位置が施錠位置を、実線で示したかんぬき33の位置が解錠位置を、それぞれ示している。湾曲させて形成されたかんぬき33の後端には、第3の構成要素3の基体35内に、あるいは基体35に設けられた上記枠体34内に収容されたコイルスプリング36の一端が連結されており、コイルスプリング36の他端は所定位置に固定されている。このコイルスプリング36は、かんぬき33を解錠方向に引っ張っている。かんぬき33をコイルスプリング36の引張力に抗して手動で2点鎖線で示した位置まで動かすことにより施錠され、この施錠位置におけるロックを解除することにより、かんぬき33はコイルスプリング36の引張力によって自動的に実線で示した解錠位置まで移動されるようになっている。この解錠時には、基体35に突設されたストッパ37が、引っ張り込まれてきたかんぬき33の先端部内面に当接することにより、かんぬき33は所定の位置で停止されるようになっている。
【0023】
かんぬき33は、本実施態様では横断面コ字状に形成されており、その外周面の所定の2箇所の位置に、切り欠き38、39が設けられている。これら切り欠き38、39に、ロックアーム40の先端部が嵌入、係合するようになっており、ロックアーム40との係合に関して、切り欠き38はかんぬき33の解錠位置に、切り欠き39は施錠位置に、それぞれ対応している。ロックアーム40は、支点41を中心に揺動自在に支持されており、かんぬき33側先端部が二股に分かれ、一方の先端爪部42が切り欠き38、39に係合可能に構成され、他方の先端部43に対しては、ロックアーム40をその先端爪部42をかんぬき33方向に常時付勢するばね44が設けられている。先端爪部42は、そのかんぬき33側先端面に斜面部を有しており、かんぬき33が解錠位置から施錠位置へと手動操作される際に、先端爪部42が、自然に切り欠き38から外れてかんぬき33の外周面上に乗り上げるようになっている。
【0024】
本実施態様の手動ロック解除手段64は、手動解錠用のシリンダ錠45を有している。シリンダ錠45の鍵穴に前述のスペアキー10を差し込み、ばね46により引っ張られているカム47を回動させて上記先端部43を押動させロックアーム40を揺動させることにより、先端爪部42と切り欠き39との係合を解除して解錠することができるようになっている。手動ロック解除手段64は、駆動手段70とは独立に作動するようになっている。
【0025】
ロックアーム40の他方の端部48は、減速機構49を介してモータ32へと係合、連結されている。減速機構49は、モータ32に直結されたウォームギア50と、それに噛合する歯車群51からなり、歯車群51の最終歯車51aの軸に偏心カム52が設けられている。偏心カム52は、本実施態様では半円形状に形成されているが、円形の偏心カムでもよい。この偏心カム52が、モータ32の回転により減速機構49を介して低速で回転され、回転する偏心カム52がロックアーム40の端部48に摺接し、それによってロックアーム40を揺動させることができるようになっている。減速機構49を介在させることにより、小型のモータ32の小さな出力トルクであっても、偏心カム52の回転作動力としては比較的大きな力が得られる
【0026】
本実施態様では、錠本体の解錠完了を、上記偏心カム52の回転位置、より正確には偏心カム52と一体に回転する減速機構49の歯車群51の最終歯車51aの回転位置の検出により検出するようになっている。つまり、解錠完了検出手段を歯車群51の最終歯車51aの回転位置検出手段として構成している。最終歯車51aには、原点マーク53(または原点の位置を表す突起等)が付されており、この原点マーク53が、位置検出手段としてのマイクロスイッチ54によって検出される。55は、このマイクロスイッチ54用の位置検出回路(基板)である。モータ32の作動は、原則的には、原点マーク53および偏心カム52が常に図1に示した位置にくるように停止される。すなわち、解錠が完了し、ロックアーム40の先端爪部42が切り欠き38内に嵌入した位置である。この位置状態は、手動で施錠される際、および施錠完了後にも保たれる。したがって、施錠状態から解錠を開始する際には、モータ32の回転により、減速機構49を介して偏心カム52が回転され、ロックアーム40が揺動されて、直ちに先端爪部42と切り欠き39との係合の解除が開始されるように待機されている。上記位置検出手段としてのマイクロスイッチ54からの検出信号は、位置検出回路55を介してラッチ回路15に送られ、それに基づいて、アクチュエータ制御回路16を介してモータ32に駆動が制御される。
【0027】
本実施態様では、第3の構成要素3にはさらに、第1の構成要素1から第2の構成要素2に所定の信号が送信されていることを表示するための表示手段61、およびその表示手段61の点灯あるいは点滅を制御する表示手段制御回路(基板)62が設けられている。表示手段61は、図4に示すように、外部に対して点灯あるいは点滅表示できるように設けられており、たとえば、発光ダイオード等からなる。この表示手段61の作動は、ラッチ回路15からの指令に基づいて行われ、少なくとも上記モータ32に作動と連動させて点灯あるいは点滅させたり、さらには、上記位置検出手段による所定位置検出よりモータ32の作動が停止された後には、モータ32の作動の作動を伴わない単なる点灯あるいは点滅表示を行わせることもできる。後者の作動は、たとえば暗闇の中で自転車の位置を確認するのに役立つ。
【0028】
なお、本実施態様では位置検出回路55と表示手段制御回路62を第3の構成要素3内に組み込んであるが、第2の構成要素2と第3の構成要素3はハーネス26によって電気的に接続されているので、図2の2点鎖線で示すように、これらの少なくとも一方を第2の構成要素2内に組み込むことも可能である。
【0029】
上記のような自転車用錠装置においては、手動でかんぬき33が施錠方向に移動され、ばね44により付勢されているロックアーム40の先端爪部42が切り欠き39に嵌入・係合することにより施錠が完了する。解錠時には、第1の構成要素1から識別信号を含む所定の電波が送信され、第2の構成要素2で受信されて、識別信号を確認した後、アクチュエータ制御回路16を介して、第3の構成要素3に組み込まれたモータ32が駆動され、減速機構49、偏心カム52を介してロックアーム40が揺動され、先端爪部42と切り欠き39との係合が解除される。係合が解除されると、かんぬき33はスプリング36によって引っ張られているので、かんぬき33は自動的に解錠方向に移動され、ストッパ37に係止されて所定の解錠完了位置で停止する。このとき、偏心カム52は図1に示した原点位置(初期位置)に達しており、ロックアーム40はばね44により付勢されているので、ロックアーム40が揺動されて先端爪部42が切り欠き38に嵌入・係合し、図1の状態になる。したがって、解錠操作として、第1の構成要素1からの電波送信による遠隔操作が可能となる。
【0030】
また、上記のような自転車用錠装置においては、ロックアーム40が、駆動手段70および手段ロック解除手段64の両方に係合しているので、すなわち、いずれの手段が作動する場合においても一つのロックアーム40が作動しロック状態が解除され解錠が行われるようになっているので、装置のロック機構を簡素化することができ、部品点数、組み付け工数が低減され、効率的なコストダウンが達成される。また、第3の構成要素3の小型化に寄与することができる。
【0031】
このような自転車用錠装置全体は、互いに別体に構成された第1の構成要素1、第2の構成要素2、第3の構成要素3から構成されるので、とくに従来一体化部品として構成されていた第2の構成要素2と第3の構成要素3が機械的に分割された構成とされ、各構成要素は小型に形成される。したがって、各部品の取扱いが大幅に容易化され、第2の構成要素2と第3の構成要素3を実際に自転車に取り付ける際の作業性が大幅に向上される。
【0032】
また、第2の構成要素2と第3の構成要素3はハーネス26によって電気的に接続されているので、電気部品、とくに基板の大部分や電源を第2の構成要素2内に収納することが可能になる。したがって、これら電装部品を、機械的な作動部を主体とする第3の構成要素3から分離して搭載でき、電装部品の組み込みや取扱いが容易になるとともに、電装部品を外部環境や外力に対し適切に保護することができる。また、とくに、電源17(電池)の収納部を容易に独立した室に形成可能となるので、その交換を容易化でき、かつ、交換の際に他の電装部品や機械的要素に何ら影響を及ぼさないようにすることができる。
【0033】
さらに、第2の構成要素2と第3の構成要素3を分割構成としたことで、各要素毎のメンテナンスや交換も可能となり、保守性も大幅に向上する。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自転車用錠装置によれば、一つの共通のロック機構により、自動、手動解錠を行うことができるので、機構の簡素化、小型化、コストダウンを実現することができる。また、とくに第2の構成要素2と第3の構成要素3を分割構成とし、これらをハーネスを介して電気的に接続した構成とすることにより、各部品を小型化して各部品の取扱いや取り付けを大幅に容易化でき、また、電源を第2の構成要素2内に収納することにより、その交換性を向上でき、さらに、各構成要素のメンテナンス性や交換性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る自転車用錠装置の全体構成図である。
【図2】図1の装置のブロック図である。
【図3】図1の装置を自転車に取り付けた状態を示す概略構成図である。
【図4】図1の装置の第1の構成要素の外観正面図である。
【符号の説明】
1 第1の構成要素
2 第2の構成要素
3 第3の構成要素
4 電波
5 送信手段
6 送信手段用電源
7 スイッチ手段
8 送信用アンテナ
10 スペアキー
11 受信用アンテナ
12 受信手段
13 (比較)判定手段
14 (第1の)制御手段
15 ラッチ回路
16 アクチュエータ制御回路
17 電源(電池)
18 第2の制御手段
19 電源電圧検出回路
20 最低電圧設定回路
21 電圧比較手段
24 受信アンテナ部分のカバー部
25 筒状部材
26 ハーネス
31 錠本体
32 電動アクチュエータ(モータ)
33 かんぬき
34 枠体
35 基体
36 コイルスプリング
37 ストッパ
38、39 切り欠き
40 ロックアーム
41 支点
42 先端爪部
43 他方の分岐端部
44 ばね
45 シリンダ錠
46 ばね
47 カム
48 ロックアームの他端部
49 減速機構
50 ウォームギア
51 歯車群
51a 最終歯車
52 偏心カム
53 原点マーク
54 マイクロスイッチ(位置検出手段)
55 位置検出回路(基板)
61 表示手段
62 表示手段制御回路
64 手動ロック解除手段
70 駆動手段

Claims (6)

  1. 少なくとも識別信号を発信する送信手段を有する第1の構成要素と、送信手段からの信号を受信する受信手段、受信手段が受信した識別信号を判定する判定手段、判定手段による判定に基づいて所定の作動信号を発する制御手段を有する第2の構成要素と、馬蹄形に湾曲させて形成されたかんぬきを有する施解錠可能な錠本体、該かんぬきの付勢機構およびロック機構、制御手段からの作動信号に基づいて前記ロック機構によるロックを解除し前記付勢機構により前記かんぬきを解錠方向に作動させる電動アクチュエータを備えた駆動手段を有する第3の構成要素を備えた自転車用錠装置であって、前記第3の構成要素は、前記電動アクチュエータを備えた駆動手段とは独立に作動可能な手動ロック解除手段を有し前記ロック機構は、かんぬきに係合可能なロックアームを有し、該ロックアームは前記駆動手段と前記手動ロック解除手段の両方に係合可能に構成されており、前記かんぬきの外周面には解錠位置と施錠位置とに対応する2箇所の位置に切り欠きが設けられており、前記ロックアームのかんぬき側の先端部は二股に分岐されて一方の先端爪部が前記切り欠きに係合可能に構成されており、前記ロックアームの他方の先端部にはロックアームをその前記一方の先端爪部をかんぬき方向に常時付勢するばねが設けられており、かつ、前記駆動手段は、前記電動アクチュエータと前記ロックアームとの間に減速機構を有しており、該ロックアームの二股に分岐された前記先端部とは反対側の他方の端部は前記減速機構を介して前記電動アクチュエータへと係合、連結されていることを特徴とする自転車用錠装置。
  2. 前記第1ないし第3の構成要素が互いに別体に構成されているとともに、第2の構成要素と第3の構成要素がハーネスにより電気的に接続されている、請求項の自転車用錠装置。
  3. 少なくとも前記電動アクチュエータ用の電源を有し、該電源が前記第2の構成要素内に収納されている、請求項1または2の自転車用錠装置。
  4. さらに、前記電源の電圧を検出し、検出された電圧が予め定められた最低電圧以下になったとき前記作動信号の発信を停止する第2の制御手段を有する、請求項の自転車用錠装置。
  5. さらに前記かんぬきの解錠完了を検出する解錠完了検出手段を有し、該解錠完了検出手段からの信号に基づき、前記駆動手段の作動を停止する、請求項1ないしのいずれかに記載の自転車用錠装置。
  6. 前記第2の構成要素に前記受信手段のアンテナが内蔵され、少なくともアンテナ部分のカバーが樹脂で構成されている、請求項1ないしのいずれかに記載の自転車用錠装置。
JP25634298A 1998-09-10 1998-09-10 自転車用錠装置 Expired - Fee Related JP4152498B2 (ja)

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