JP2000087624A - 自転車用錠装置 - Google Patents

自転車用錠装置

Info

Publication number
JP2000087624A
JP2000087624A JP25634198A JP25634198A JP2000087624A JP 2000087624 A JP2000087624 A JP 2000087624A JP 25634198 A JP25634198 A JP 25634198A JP 25634198 A JP25634198 A JP 25634198A JP 2000087624 A JP2000087624 A JP 2000087624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latch
component
unlocking
bicycle
lock device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25634198A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Iwai
淳 岩井
Masahisa Aida
昌央 合田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANDEN DENSO KK
Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
SANDEN DENSO KK
Bridgestone Cycle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANDEN DENSO KK, Bridgestone Cycle Co Ltd filed Critical SANDEN DENSO KK
Priority to JP25634198A priority Critical patent/JP2000087624A/ja
Publication of JP2000087624A publication Critical patent/JP2000087624A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 解錠時における静音化を達成するとともに、
耐久性を向上できる自転車用錠装置を提供する。 【解決手段】 馬蹄形に湾曲させて形成されたかんぬ
き、該かんぬきを施解錠方向に摺動可能に保持する枠
体、かんぬきを解錠方向に付勢する手段を有する自転車
用錠装置であって、前記かんぬきおよび枠体の少なくと
も一方に、解錠端における緩衝部材を設けたことを特徴
とする自転車用錠装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用錠装置に
関し、とくに、遠隔操作により解錠を行うことができる
自転車用錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から自転車の盗難等を防止する自転
車用錠装置としては、図6に示すようなものが知られて
いる。錠本体201は、馬蹄形に湾曲させて形成された
かんぬき202を有している。かんぬき202は、基体
207に一体的に形成された枠体204に施解錠方向に
摺動可能に保持されている。また、かんぬき202は、
ばね203により解錠方向に付勢されている。この解錠
時にはばね203の付勢力により錠本体201内に引っ
張り込まれたかんぬき202の端部内面が錠本体201
の枠体204に設けられたストッパ205に当接するこ
とにより、所定の位置で停止されるようになっている。
ストッパ205は、枠体204の一部を切り起す、ある
いは別部材を枠体204に固定する等の方法により設け
られており、通常は金属から構成されている。なお、こ
のような自転車用錠装置の解錠は、使用者が鍵穴206
に鍵(図示略)を差し込んで操作することにより行われ
るようになっている。
【0003】また、使用者の負担を軽減すべく、最近、
識別信号を含む電波や光信号を発信する送信手段による
遠隔操作により解錠を行うことができるようにした自転
車用錠装置が開発されつつある(たとえば、特開平8−
260784号公報、特開平9−226649号公
報)。このような錠装置では、送信手段からの信号を受
信手段で受信し、識別信号を確認した後アクチュエータ
を作動させて自動的に解錠することができるので、解錠
の際に鍵穴に鍵を差し込んで操作する必要がなく、暗闇
の中でも容易に解錠操作を行うことができ、きわめて便
利である。なお、このような遠隔操作により解錠可能な
自転車用錠装置においても、かんぬきの解錠時の位置規
制は、上記のような金属製ストッパを用いた機構が採用
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような自転車用錠装置においては、解錠時に共に金属製
のかんぬき202とストッパ205とが直接衝突するた
め大きな衝撃音が発生するおそれがあるとともに、耐久
性の面における悪影響も懸念される。
【0005】さらに、遠隔操作による解錠可能な自転車
用錠装置においては、送信手段からの信号を受信する受
信手段と、機械的に施解錠を行う錠本体部分とが、一つ
の組み立て部品として構成されていたので、この錠装置
が大型の部品となり、実際に自転車に取り付け可能な部
位が制約されたり、あるいは、車種によっては取り付け
が困難であるという問題があった。また、大型の部品で
あるため取扱いが難しく、自転車に取り付け可能な場合
にあっても、その取り付け作業に時間を要するという問
題もあった。さらに、このような錠装置は、通常、解錠
動作を行わせるためのアクチュエータ用の電源(たとえ
ば、電池)を搭載しているが、上記の如く大型の一体化
部品になると、容易に電源交換を行うことのできる構造
を設計することが困難になるという問題もあった。
【0006】そこで本発明の課題は、このような従来装
置における問題点に着目し、解錠時における衝撃音を大
幅に低減し、装置の静音化を図りつつ、耐久性を向上
し、さらに、遠隔操作により解錠可能な自転車用錠装置
を小型の部品から構成可能とし、実際に自転車に取り付
ける際の位置的な制約を緩和し、とくに電源交換を容易
に行うことのできる構造とした、便利で汎用性の高い自
転車用錠装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の自転車用錠装置は、馬蹄形に湾曲させて形
成されたかんぬき、該かんぬきを施解錠方向に摺動可能
に保持する枠体、かんぬきを解錠方向に付勢する手段を
有する自転車用錠装置であって、前記かんぬきおよび枠
体の少なくとも一方に、解錠端における緩衝部材を設け
たことを特徴とするものからなる。
【0008】また、上記課題を解決するために、もう一
つの本発明の自転車用錠装置は、少なくとも識別信号を
発信する送信手段を有する第1の構成要素と、送信手段
からの信号を受信する受信手段、受信手段が受信した識
別信号を判定する判定手段、判定手段による判定に基づ
いて所定の作動信号を発する制御手段を有する第2の構
成要素と、馬蹄形に湾曲させて形成されたかんぬき、該
かんぬきを施解錠方向に摺動可能に保持する枠体、かん
ぬきを解錠方向に付勢する手段およびかんぬきのロック
機構を有する錠本体、制御手段からの作動信号に基づい
て前記ロック機構によるロックを解除し前記付勢手段に
より前記かんぬきを解錠方向に作動させる電動アクチュ
エータを備えた駆動手段を有する第3の構成要素を備え
た自転車用錠装置であって、前記かんぬきおよび枠体の
少なくとも一方に、解錠端における緩衝部材を設けたこ
とを特徴とするものからなる。
【0009】上記緩衝部材としては、弾性部材(たとえ
ば、軟質ポリエチレン、ゴム等)を挙げることができ
る。
【0010】上記遠隔操作により解錠可能な自転車用錠
装置は、第1ないし第3の構成要素が互いに別体に構成
されることが好ましい。これら各要素を別体に構成すれ
ば、実際に自転車に取り付ける際の位置的制約を緩和す
るとともに、電池交換等のメンテナンス作業性を大幅に
向上することができる。また、各構成要素を別体に構成
する場合であっても、ハーネスを用いれば第2の構成要
素と第3の構成要素との電気的接続状態を良好に確保す
ることができる。
【0011】上記遠隔操作により解錠可能な自転車用錠
装置は、少なくとも上記電動アクチュエータ用の電源を
有し、この電源が上記第2の構成要素内に収納されてい
る構造とすることができる。電源としては、通常、電池
が用いられる。また、電動アクチュエータとしては、モ
ータや電磁ソレノイドを用いることができる。とくに、
モータを用い、モータと錠本体との間に減速機構を介在
させた構造とすることにより、小さな電動アクチュエー
タで大きな動作力を得ることが可能になる。解錠動作
は、後述の実施態様に示す如く、連桿体を介して行うよ
うにすれば、簡素な構造でありながら確実な動作が確保
される。
【0012】この本発明に係る遠隔操作による解錠可能
な自転車用錠装置では、次のような構成を採ることがで
きる。すなわち、さらに、上記電源の電圧を検出し、検
出された電圧が予め定められた最低電圧以下になったと
き上記作動信号の発信を停止する第2の制御手段を有す
る構成とすることができる。
【0013】また、さらに上記錠本体の解錠完了を検出
する解錠完了検出手段を有し、該解錠完了検出手段から
の信号に基づき、上記駆動手段の作動を停止するように
することができる。
【0014】さらに、上記第2の構成要素には上記受信
手段のアンテナが内蔵されていることが好ましく、その
場合には、少なくともアンテナ部分のカバーが樹脂で構
成されている構造が好ましい。
【0015】このような本発明に係る自転車用錠装置に
おいては、かんぬきおよび枠体の少なくとも一方に、解
錠端における緩衝部材が設けられているので、解錠時の
かんぬきの摺動による衝撃が効果的に吸収され、衝撃音
が大幅に低減され、装置の静音化を達成することができ
るとともに、装置の耐久性を向上することができる。
【0016】また、遠隔操作により解錠可能な自転車用
錠装置においては、上記静音化等の効果に加え、以下の
ような効果を奏することができる。すなわち、錠装置の
第1の構成要素以外の部分が、第2の構成要素と第3の
構成要素との別体構成とされるので、つまり、従来一体
化部品として構成されていたこの部分が分割構成とされ
るので、第2の構成要素と第3の構成要素は各々小型の
部品に形成可能となり、部品の取扱いや実際に自転車に
取り付ける際の作業性が大幅に向上される。これら第2
の構成要素と第3の構成要素は別体の要素でありながら
ハーネスにより電気的に接続されるので、基板や電源等
の電気部品を第2の構成要素内に収納することが可能と
なる。その結果、機械的に施解錠を行う第3の構成要素
から、電気部品をを極力分離して設置することが可能に
なり、これら電気部品を適切に保護することが可能にな
る。
【0017】また、とくに電源(電池)を、第3の構成
要素とは分離して、第2の構成要素内に収納することが
可能となるので、電源(電池)交換のための構造を容易
に設計でき、交換作業性を向上して、使用者における操
作性の向上をはかることも可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の自転車用錠装置
の望ましい実施の形態について、図面を参照して説明す
る。図1ないし図5は、本発明の一実施態様に係る自転
車用錠装置を示している。本実施態様に係る自転車用錠
装置は、図1、図2に示すように、第1の構成要素1
と、第2の構成要素2と、第3の構成要素3とからなっ
ており、これらは実質的に別体に構成されている。とく
に、従来の構成と異なり、第2の構成要素2と第3の構
成要素3とが機械的に分離されており、後述の如く、こ
れらはハーネスを介して電気的には接続されている。
【0019】第1の構成要素1には、少なくとも識別信
号を含む電波4を発信する発信回路を備えた送信手段5
と、送信手段5用の電源6(たとえば、電池)と、電波
4の発信をオン・オフするスイッチ手段7(たとえば、
押しボタンスイッチ)と、送信手段5からの電波発信用
アンテナ8が内蔵されている。スイッチ手段7は、構成
要素1の外部から操作できるようになっている。この第
1の構成要素1は、自転車から離れた位置からでも自転
車用錠装置の作動、とくに解錠動作を行わせることので
きるリモートスイッチを構成している。第1の構成要素
1には、図3に示すように、たとえばキーホルダ9を介
して手動解錠用のスペアキー10を付設しておいてもよ
い。なお、本実施態様では識別信号を電波4により発信
しているが、光信号等による方法も可能である。
【0020】第2の構成要素2は、とくに図2に示すよ
うに、上記送信手段5からの電波4を受信するアンテナ
11および受信回路を備えた受信手段12と、受信手段
12が受信した識別信号が所定の持主のものか否かを比
較、判定する判定手段13(比較判定手段)と、該判定
手段13による判定に基づき、所定の識別信号である場
合に、解錠のための所定の作動信号を発する制御手段1
4(本実施態様では、後述の第2の制御手段と区別する
ため、「第1の制御手段」と呼ぶ。)を有しており、該
第1の制御手段14は、ラッチ回路15と、後述の電動
アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ制御回
路16とで構成されている。第2の構成要素2はさら
に、これらの手段、回路制御用および後述の電動アクチ
ュエータ等駆動用の電源17(たとえば、電池)と、こ
の電源17の電圧を検出し、検出された電圧が予め定め
られた最低電圧以下になったとき上記作動信号の発信を
停止する第2の制御手段18とを有しており、第2の制
御手段18は、電源17の電圧を検出する電源電圧検出
回路19と、許容最低電圧を設定する最低電圧設定回路
20と、電源17の電圧と設定最低電圧を比較する電圧
比較手段21と、ラッチ回路15とで構成されている。
この第2の制御手段18を設けることにより、電源17
(電池)の電圧が最低電圧以下になると、ラッチ回路1
5からアクチュエータ制御回路16への作動信号の発信
が停止され、モータ32は駆動されないので、電圧不足
により、かんぬき33が途中位置で停止したりする不都
合の発生が防止される。また、遠隔操作が効かなくなる
ことから、使用者は電源17(電池)の交換時期に至っ
ていることを認識できる。この状態での解錠は、手動で
行えばよい。新しい電源17に交換することにより、電
源電圧検出回路19における電圧は初期の所定レベルに
復帰するので、モータ32の正常な作動が可能になり、
前述の如き遠隔操作が行えるようになる。
【0021】第2の構成要素2は、図1および図3に示
すように、上記の回路が組み込まれた基板22と、電源
としての電池17とを、ケース23内に収納して構成さ
れている。基板収納部と電池収納部は区画されており、
電池17は容易に交換できるようになっている。また、
第2の構成要素2のケース23の、少なくともアンテナ
11部分のカバー部24は、電波を良好に受信できるよ
うに樹脂で構成されている。
【0022】第3の構成要素3は機械的な錠本体部を含
むもので、本実施態様では、第3の構成要素3は自転車
100の後輪101に対して取り付けられている。ただ
し、前輪側に取り付けることも可能である。そして本実
施態様では、第3の構成要素3はサドル102の下方に
おいて、後輪101およびその泥よけ103を跨ぐよう
に、斜めに延びるフレーム104に固定されている。ま
た、上記第2の構成要素2は、第3の構成要素3に対し
てフレーム104を間にして泥よけ103に設置されて
いる。これら別体に構成された第2の構成要素2と第3
の構成要素3とは、筒状部材25を介して連結されてい
る。筒状部材25内にはハーネス26が挿通されてお
り、該ハーネス26を介して、第2の構成要素2と第3
の構成要素3は電気的に接続されている。
【0023】第3の構成要素3は、施解錠可能な錠本体
31と、第1の制御手段14からの作動信号に基づいて
錠本体31を少なくとも解錠方向に作動させる電動アク
チュエータ32を備えた駆動手段70とを有しており、
電動アクチュエータ32の駆動用電力は第2の構成要素
2内に収納された電源17からハーネス26等を介して
給電されるようになっている。本実施態様では、電動ア
クチュエータ32はモータからなっているが、たとえば
電磁ソレノイド等の他の電動アクチュエータを用いるこ
とも可能である。
【0024】第3の構成要素3における錠本体31は、
馬蹄形に湾曲させて形成されたかんぬき33と、該かん
ぬき33を施解錠方向に摺動可能に保持する枠体34を
有している。図1において、2点鎖線で示したかんぬき
33の位置が施錠位置を、実線で示したかんぬき33の
位置が解錠位置を、それぞれ示している。湾曲させて形
成されたかんぬき33の後端には、第3の構成要素3の
基体35内に、あるいは基体35に設けられた上記枠体
34内に収容されたコイルスプリング36の一端が連結
されており、コイルスプリング36の他端は所定位置に
固定されている。このコイルスプリング36は、かんぬ
き33を解錠方向に引っ張っている。かんぬき33をコ
イルスプリング36の引張力に抗して手動で2点鎖線で
示した位置まで動かすことにより施錠され、この施錠位
置におけるロックを解除することにより、かんぬき33
はコイルスプリング36の引張力によって自動的に実線
で示した解錠位置まで移動されるようになっている。こ
の解錠時には、基体35に一体的に形成された枠体34
に突設されたストッパ37が、引っ張り込まれてきたか
んぬき33の先端部内面に当接することにより、かんぬ
き33は所定の位置で停止されるようになっている。
【0025】ストッパ37は緩衝部材63からなってお
り、本実施態様においては、緩衝部材63は弾性部材
(たとえば、軟質ポリエチレン)からなっている。本実
施態様においては、図5に示すように枠体34に緩衝部
材63が設けられている。緩衝部材63は、枠体34に
固定された部材64に嵌め込まれている。なお、部材6
4は枠体34の一部を切り起す、あるいは突出させる等
の方法により枠体34に一体的に形成することができ
る。
【0026】かんぬき33は、本実施態様では横断面コ
字状に形成されており、その外周面の所定の2箇所の位
置に、切り欠き38、39が設けられている。これら切
り欠き38、39に、連桿体としてのロックレバー40
の先端部が嵌入、係合するようになっており、ロックレ
バー40との係合に関して、切り欠き38はかんぬき3
3の解錠位置に、切り欠き39は施錠位置に、それぞれ
対応している。ロックレバー40は、支点41を中心に
揺動自在に支持されており、かんぬき33側先端部が二
股に分かれ、一方の先端爪部42が切り欠き38、39
に係合可能に構成され、他方の先端部43に対しては、
ロックレバー40をその先端爪部42をかんぬき33方
向に常時付勢するばね44が設けられている。先端爪部
42は、そのかんぬき33側先端面に斜面部を有してお
り、かんぬき33が解錠位置から施錠位置へと手動操作
される際に、先端爪部42が、自然に切り欠き38から
外れてかんぬき33の外周面上に乗り上げるようになっ
ている。
【0027】本実施態様では、手動解錠用のシリンダ錠
45が設けられている。シリンダ錠45の鍵穴に前述の
スペアキー10を差し込み、ばね46により引っ張られ
ているカム47を回動させて上記先端部43を押動させ
ロックレバー40を揺動させることにより、先端爪部4
2と切り欠き39との係合を解除して解錠することがで
きるようになっている。
【0028】ロックレバー40の他方の端部48は、減
速機構49を介してモータ32へと係合、連結されてい
る。減速機構49は、モータ32に直結されたウォーム
ギア50と、それに噛合する歯車群51からなり、歯車
群51の最終歯車51aの軸に偏心カム52が設けられ
ている。偏心カム52は、本実施態様では半円形状に形
成されているが、円形の偏心カムでもよい。この偏心カ
ム52が、モータ32の回転により減速機構49を介し
て低速で回転され、回転する偏心カム52がロックレバ
ー40の端部48に摺接し、それによってロックレバー
40を揺動させることができるようになっている。減速
機構49を介在させることにより、小型のモータ32の
小さな出力トルクであっても、偏心カム52の回転作動
力としては比較的大きな力が得られる。電動アクチュエ
ータとして電磁ソレノイドを使用する場合には、減速機
構49を介さずに直接ロックレバー40を揺動させた
り、さらには、ロックレバー40を介在させずにソレノ
イドの出力端を直接切り欠き38、39に係合させるこ
とも可能である。
【0029】本実施態様では、錠本体の解錠完了を、上
記偏心カム52の回転位置、より正確には偏心カム52
と一体に回転する減速機構49の歯車群51の最終歯車
51aの回転位置の検出により検出するようになってい
る。つまり、解錠完了検出手段を歯車群51の最終歯車
51aの回転位置検出手段として構成している。最終歯
車51aには、原点マーク53(または原点の位置を表
す突起等)が付されており、この原点マーク53が、位
置検出手段としてのマイクロスイッチ54によって検出
される。55は、このマイクロスイッチ54用の位置検
出回路(基板)である。モータ32の作動は、原則的に
は、原点マーク53および偏心カム52が常に図1に示
した位置にくるように停止される。すなわち、解錠が完
了し、ロックレバー40の先端爪部42が切り欠き38
内に嵌入した位置である。この位置状態は、手動で施錠
される際、および施錠完了後にも保たれる。したがっ
て、施錠状態から解錠を開始する際には、モータ32の
回転により、減速機構49を介して偏心カム52が回転
され、ロックレバー40が揺動されて、直ちに先端爪部
42と切り欠き39との係合の解除が開始されるように
待機されている。上記位置検出手段としてのマイクロス
イッチ54からの検出信号は、位置検出回路55を介し
てラッチ回路15に送られ、それに基づいて、アクチュ
エータ制御回路16を介してモータ32に駆動が制御さ
れる。
【0030】本実施態様では、第3の構成要素3にはさ
らに、第1の構成要素1から第2の構成要素2に所定の
信号が送信されていることを表示するための表示手段6
1、およびその表示手段61の点灯あるいは点滅を制御
する表示手段制御回路(基板)62が設けられている。
表示手段61は、図4に示すように、外部に対して点灯
あるいは点滅表示できるように設けられており、たとえ
ば、発光ダイオード等からなる。この表示手段61の作
動は、ラッチ回路15からの指令に基づいて行われ、少
なくとも上記モータ32に作動と連動させて点灯あるい
は点滅させたり、さらには、上記位置検出手段による所
定位置検出よりモータ32の作動が停止された後には、
モータ32の作動の作動を伴わない単なる点灯あるいは
点滅表示を行わせることもできる。後者の作動は、たと
えば暗闇の中で自転車の位置を確認するのに役立つ。
【0031】なお、本実施態様では位置検出回路55と
表示手段制御回路62を第3の構成要素3内に組み込ん
であるが、第2の構成要素2と第3の構成要素3はハー
ネス26によって電気的に接続されているので、図2の
2点鎖線で示すように、これらの少なくとも一方を第2
の構成要素2内に組み込むことも可能である。
【0032】上記のような自転車用錠装置においては、
手動でかんぬき33が施錠方向に移動され、ばね44に
より付勢されているロックレバー40の先端爪部42が
切り欠き39に嵌入・係合することにより施錠が完了す
る。解錠時には、第1の構成要素1から識別信号を含む
所定の電波が送信され、第2の構成要素2で受信され
て、識別信号を確認した後、アクチュエータ制御回路1
6を介して、第3の構成要素3に組み込まれたモータ3
2が駆動され、減速機構49、偏心カム52を介してロ
ックレバー40が揺動され、先端爪部42と切り欠き3
9との係合が解除される。係合が解除されると、かんぬ
き33はスプリング36によって引っ張られているの
で、かんぬき33は自動的に解錠方向に移動され、スト
ッパ37に係止されて所定の解錠完了位置で停止する。
このとき、偏心カム52は図1に示した原点位置(初期
位置)に達しており、ロックレバー40はばね44によ
り付勢されているので、ロックレバー40が揺動されて
先端爪部42が切り欠き38に嵌入・係合し、図1の状
態になる。したがって、解錠操作として、第1の構成要
素1からの電波送信による遠隔操作が可能となる。
【0033】このような自転車用錠装置においては、枠
体34に解錠端における緩衝部材63が設けられている
ので、解錠時のかんぬき33の摺動による衝撃が効果的
に吸収され衝撃音を大幅に低減することができ、装置の
静音化を達成することができる。また、緩衝部材63に
よる衝撃吸収の結果、かんぬき33等に加わる衝撃が大
幅に低減されることになるので、装置の耐久性を向上す
ることができる。
【0034】このような自転車用錠装置全体は、互いに
別体に構成された第1の構成要素1、第2の構成要素
2、第3の構成要素3から構成されるので、とくに従来
一体化部品として構成されていた第2の構成要素2と第
3の構成要素3が機械的に分割された構成とされ、各構
成要素は小型に形成される。したがって、各部品の取扱
いが大幅に容易化され、第2の構成要素2と第3の構成
要素3を実際に自転車に取り付ける際の作業性が大幅に
向上される。
【0035】また、第2の構成要素2と第3の構成要素
3はハーネス26によって電気的に接続されているの
で、電気部品、とくに基板の大部分や電源を第2の構成
要素2内に収納することが可能になる。したがって、こ
れら電装部品を、機械的な作動部を主体とする第3の構
成要素3から分離して搭載でき、電装部品の組み込みや
取扱いが容易になるとともに、電装部品を外部環境や外
力に対し適切に保護することができる。また、とくに、
電源17(電池)の収納部を容易に独立した室に形成可
能となるので、その交換を容易化でき、かつ、交換の際
に他の電装部品や機械的要素に何ら影響を及ぼさないよ
うにすることができる。
【0036】さらに、第2の構成要素2と第3の構成要
素3を分割構成としたことで、各要素毎のメンテナンス
や交換も可能となり、保守性も大幅に向上する。
【0037】なお、本実施態様においては、緩衝部材6
3は枠体34側に設けられているが、かんぬき33の内
面に設けることもできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自転車用
錠装置によれば、装置の静音化を達成しつつ、耐久性を
向上することができる。また、遠隔操作可能な自転車用
錠装置においては、上記効果に加え、とくに第2の構成
要素2と第3の構成要素3を分割構成とし、これらをハ
ーネスを介して電気的に接続した構成とすることによ
り、各部品を小型化して各部品の取扱いや取り付けを大
幅に容易化でき、また、電源を第2の構成要素2内に収
納することにより、その交換性を向上でき、さらに、各
構成要素のメンテナンス性や交換性も向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る自転車用錠装置の全
体構成図である。
【図2】図1の装置のブロック図である。
【図3】図1の装置を自転車に取り付けた状態を示す概
略構成図である。
【図4】図1の装置の第1の構成要素の外観正面図であ
る。
【図5】図1の装置の第3の構成要素の部分断面図であ
る。
【図6】従来の自転車用錠装置の部分断面図である。
【符号の説明】
1 第1の構成要素 2 第2の構成要素 3 第3の構成要素 4 電波 5 送信手段 6 送信手段用電源 7 スイッチ手段 8 送信用アンテナ 10 スペアキー 11 受信用アンテナ 12 受信手段 13 (比較)判定手段 14 (第1の)制御手段 15 ラッチ回路 16 アクチュエータ制御回路 17 電源(電池) 18 第2の制御手段 19 電源電圧検出回路 20 最低電圧設定回路 21 電圧比較手段 24 受信アンテナ部分のカバー部 25 筒状部材 26 ハーネス 31 錠本体 32 電動アクチュエータ(モータ) 33 かんぬき 34 枠体 35 基体 36 コイルスプリング 37 ストッパ 38、39 切り欠き 40 連桿体(ロックレバー) 41 支点 42 先端爪部 43 他方の分岐端部 44 ばね 45 シリンダ錠 46 ばね 47 カム 48 ロックレバーの他端部 49 減速機構 50 ウォームギア 51 歯車群 51a 最終歯車 52 偏心カム 53 原点マーク 54 マイクロスイッチ(位置検出手段) 55 位置検出回路(基板) 61 表示手段 62 表示手段制御回路 63 緩衝部材 64 部材 70 駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 合田 昌央 埼玉県上尾市中妻3丁目1番地の1 ブリ ヂストンサイクル株式会社内 Fターム(参考) 2E203 AA21 BB08 BB65 CC23 DD06 FF24 FF36 FF37

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 馬蹄形に湾曲させて形成されたかんぬ
    き、該かんぬきを施解錠方向に摺動可能に保持する枠
    体、かんぬきを解錠方向に付勢する手段を有する自転車
    用錠装置であって、前記かんぬきおよび枠体の少なくと
    も一方に、解錠端における緩衝部材を設けたことを特徴
    とする自転車用錠装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも識別信号を発信する送信手段
    を有する第1の構成要素と、送信手段からの信号を受信
    する受信手段、受信手段が受信した識別信号を判定する
    判定手段、判定手段による判定に基づいて所定の作動信
    号を発する制御手段を有する第2の構成要素と、馬蹄形
    に湾曲させて形成されたかんぬき、該かんぬきを施解錠
    方向に摺動可能に保持する枠体、かんぬきを解錠方向に
    付勢する手段およびかんぬきのロック機構を有する錠本
    体、制御手段からの作動信号に基づいて前記ロック機構
    によるロックを解除し前記付勢手段により前記かんぬき
    を解錠方向に作動させる電動アクチュエータを備えた駆
    動手段を有する第3の構成要素を備えた自転車用錠装置
    であって、前記かんぬきおよび枠体の少なくとも一方
    に、解錠端における緩衝部材を設けたことを特徴とする
    自転車用錠装置。
  3. 【請求項3】 前記緩衝部材が弾性部材からなる、請求
    項1または2の自転車用錠装置。
  4. 【請求項4】 前記第1ないし第3の構成要素が互いに
    別体に構成されているとともに、第2の構成要素と第3
    の構成要素がハーネスにより電気的に接続されている、
    請求項2または3の自転車用錠装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記電動アクチュエータ用の
    電源を有し、該電源が前記第2の構成要素内に収納され
    ている、請求項2ないし4のいずれかに記載の自転車用
    錠装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段が、電動アクチュエータと
    ロック機構との間に減速機構を有している、請求項2な
    いし5のいずれかに記載の自転車用錠装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記電源の電圧を検出し、検出
    された電圧が予め定められた最低電圧以下になったとき
    前記作動信号の発信を停止する第2の制御手段を有す
    る、請求項5または6の自転車用錠装置。
  8. 【請求項8】 さらに前記かんぬきの解錠完了を検出す
    る解錠完了検出手段を有し、該解錠完了検出手段からの
    信号に基づき、前記駆動手段の作動を停止する、請求項
    2ないし7のいずれかに記載の自転車用錠装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の構成要素に前記受信手段のア
    ンテナが内蔵され、少なくともアンテナ部分のカバーが
    樹脂で構成されている、請求項2ないし8のいずれかに
    記載の自転車用錠装置。
JP25634198A 1998-09-10 1998-09-10 自転車用錠装置 Pending JP2000087624A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25634198A JP2000087624A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 自転車用錠装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25634198A JP2000087624A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 自転車用錠装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000087624A true JP2000087624A (ja) 2000-03-28

Family

ID=17291339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25634198A Pending JP2000087624A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 自転車用錠装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000087624A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106522696A (zh) * 2016-11-29 2017-03-22 内蒙古大学 车锁以及车锁控制方法
CN110359784A (zh) * 2019-06-26 2019-10-22 广东技术师范大学天河学院 一种基于动态二维码的智能车锁

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106522696A (zh) * 2016-11-29 2017-03-22 内蒙古大学 车锁以及车锁控制方法
CN106522696B (zh) * 2016-11-29 2019-04-30 内蒙古大学 车锁以及车锁控制方法
CN110359784A (zh) * 2019-06-26 2019-10-22 广东技术师范大学天河学院 一种基于动态二维码的智能车锁
CN110359784B (zh) * 2019-06-26 2021-01-15 广东技术师范大学天河学院 一种基于动态二维码的智能车锁

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6069763B2 (ja) 車両用ドアのラッチ制御装置
JP5795565B2 (ja) 車両用ドアのラッチ制御装置
CA2266109A1 (en) Electromechanical cylinder lock
JP2011132771A (ja) 車両用ドア開閉装置
JP2014055477A (ja) 車両のドアロック表示通電制御装置
JP4152498B2 (ja) 自転車用錠装置
JP2010173044A (ja) 工具
JP2016188478A (ja) 自転車用錠
CN107435467B (zh) 一种防盗门智能锁
JP2000087624A (ja) 自転車用錠装置
JP4338821B2 (ja) 自転車用錠
JP4299918B2 (ja) 自転車用錠装置
JP2000087608A (ja) 自転車用錠装置
JP2000087605A (ja) 自転車用錠装置
JP2000080825A (ja) 二輪車用錠装置
JP4733429B2 (ja) ロック解除装置
JP2000072065A (ja) 自転車用錠装置
KR100862255B1 (ko) 차량의 도어아웃사이드핸들
JP2000080843A (ja) 自転車用錠装置
JP2013224561A (ja) シリンダ錠の保護装置
JP2001090414A (ja) 電動解錠式自転車用施錠装置
JP2000080842A (ja) 自転車用錠装置
JP2000072064A (ja) 自転車用錠装置
JP4157201B2 (ja) 自転車用錠装置
KR100460928B1 (ko) 배터리 고정장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080424

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080729