JP2000080825A - 二輪車用錠装置 - Google Patents

二輪車用錠装置

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JP2000080825A
JP2000080825A JP25270598A JP25270598A JP2000080825A JP 2000080825 A JP2000080825 A JP 2000080825A JP 25270598 A JP25270598 A JP 25270598A JP 25270598 A JP25270598 A JP 25270598A JP 2000080825 A JP2000080825 A JP 2000080825A
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JP
Japan
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motorcycle
component
electric actuator
circuit
lock
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JP25270598A
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Naoji Busujima
尚次 毒島
Masahisa Aida
昌央 合田
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SANDEN DENSO KK
Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
SANDEN DENSO KK
Bridgestone Cycle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 小型の部品から構成し、遠隔操作により解錠
可能であり、解錠動作中を表示する二輪車用錠装置の提
供。 【解決手段】 識別信号の送信手段を備えた第1の構成
要素1と、信号を受信する受信手段、受信した識別信号
を判定し、判定結果により作動信号を発する判定手段及
び制御手段を含む基板を収納した第2の構成手段2と、
湾曲形状に形成されたか閂と、閂を保持する錠本体と、
作動信号に基づき、閂のロック手段を解錠方向へ作動さ
せる電動アクチュエータによる駆動手段を備えた第3の
構成要素3の三要素により構成され、第2或は第3の構
成要素の少なくとも一方に、作動信号の発信と同期して
発光する表示手段を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二輪車用錠装置に
関し、とくに、遠隔操作により解錠を行うことができる
自転車用錠装置に好適な二輪車用錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、識別信号を含む電波や光信号を発
信する送信手段による遠隔操作により解錠を行うことが
できるようにした二輪車用錠装置、とくに自転車用錠装
置が開発されつつある(たとえば、特開平8−2607
84号公報、特開平9−226649号公報)。このよ
うな錠装置では、送信手段からの信号を受信手段で受信
し、識別信号を確認した後アクチュエータを作動させて
自動的に解錠することができるので、解錠の際に鍵穴に
鍵を差し込んで操作する必要がなく、暗闇の中でも容易
に解錠操作を行うことができ、きわめて便利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のこの
種の二輪車用錠装置においては、送信手段からの信号を
受信する受信手段と、機械的に施解錠を行う錠本体部分
とが、一つの組み立て部品として構成されていたので、
この錠装置が大型の部品となり、実際に二輪車に取り付
け可能な部位が制約されたり、あるいは、車種によって
は取り付けが困難であるという問題があった。また、大
型の部品であるため取扱いが難しく、自転車に取り付け
可能な場合にあっても、その取り付け作業に時間を要す
るという問題もあった。また、このような錠装置は、通
常、解錠動作を行わせるためのアクチュエータ用の電源
(たとえば、電池)を搭載しているが、上記の如く大型
の一体化部品になると、容易に電源交換を行うことので
きる構造を設計することが困難になるという問題もあっ
た。さらに、従来のこの種の二輪車用錠装置において、
発光手段等の表示手段を備えたものも知られているが、
解錠動作中であることを表示するための手段として構成
されており、それ以上の機能をもたせたものは見当たら
ない。さらにまた、この表示手段用にも電源を要する
が、上記の如き受信手段と錠本体部分とが一体化されて
いることによる電源交換の困難性は、アクチュエータ用
の電源における場合と同様に存在する。
【0004】そこで本発明の課題は、このような従来装
置における問題点に着目し、遠隔操作により解錠可能な
二輪車用錠装置を小型の部品から構成可能とし、実際に
二輪車に取り付ける際の位置的な制約を緩和するととも
に、とくに電源交換を容易に行うことのでき、しかも、
同時に表示手段用回路の簡素化および表示手段に解錠動
作中の表示以外の機能をもたせることも可能な、便利で
汎用性の高い二輪車用錠装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の二輪車用錠装置は、少なくとも識別信号を
発信する送信手段を有する第1の構成要素と、送信手段
からの信号を受信する受信手段、受信手段が受信した識
別信号を判定する判定手段、判定手段による判定に基づ
いて所定の作動信号を発する制御手段を有する第2の構
成要素と、施解錠可能な錠本体、制御手段からの作動信
号に基づいて錠本体を少なくとも解錠方向に作動させる
電動アクチュエータを備えた駆動手段を有する第3の構
成要素を備え、第1ないし第3の構成要素を実質的に別
体に構成するとともに、第2および第3の構成要素を二
輪車側に取り付けた二輪車用錠装置であって、前記第2
および第3の構成要素の少なくとも一方に、少なくとも
前記作動信号発信と同期して発光する表示手段を設けた
ことを特徴とするものからなる。
【0006】上記二輪車用錠装置においては、上記電動
アクチュエータへの回路と上記表示手段への回路の少な
くとも一部を共通化することができる。また、表示手段
の制御回路としては、表示手段の発光を上記電動アクチ
ュエータ用の作動信号発信と同期して行わせるととも
に、表示手段にさらにそれ以上の機能をもたせるため
に、電動アクチュエータの作動停止後にも、表示手段の
み発光可能に構成することもできる。さらに、上記表示
手段への回路に、蓄電回路またはタイマー回路が設けら
れている構成とすることもできる。電動アクチュエータ
の作動停止後に表示手段のみ発光可能な構成としては、
たとえば、上記二輪車用錠装置が、さらに上記錠本体の
解錠完了を検出する解錠完了検出手段を有し、上記電動
アクチュエータへの回路に、この解錠完了検出手段から
の信号に基づき電動アクチュエータの作動を停止する回
路が設けられており、該電動アクチュエータの作動停止
後にも、上記送信手段からの信号に基づいて上記表示手
段のみ発光可能に構成されている構造とすることができ
る。
【0007】表示手段としては、たとえば発光ダイオー
ドを用いることができる。この表示手段は、作動指令中
連続点灯される構成、あるいは点滅される構成とするこ
とができる。
【0008】上記二輪車用錠装置は、少なくとも前記電
動アクチュエータおよび表示手段用の電源を有し、この
電源が上記第2の構成要素内に収納されており、第2の
構成要素と第3の構成要素がハーネスにより電気的に接
続されている構造とすることができる。電源としては、
通常、電池が用いられる。また、電動アクチュエータと
しては、モータや電磁ソレノイドを用いることができ
る。とくに、モータを用い、モータと錠本体との間に減
速機構を介在させた構造とすることにより、小さな電動
アクチュエータで大きな動作力を得ることが可能にな
る。解錠動作は、後述の実施態様に示す如く、連桿体を
介して行うようにすれば、簡素な構造でありながら確実
な動作が確保される。
【0009】錠本体の構造はとくに限定しないが、最適
な構造として、馬蹄形に湾曲させて形成されたかんぬき
と該かんぬきを施解錠方向に摺動可能に保持する枠体を
有する構造を挙げることができる。
【0010】この本発明に係る自転車用錠装置では、さ
らに次のような構成を採ることができる。すなわち、さ
らに、上記電源の電圧を検出し、検出された電圧が予め
定められた最低電圧以下になったとき上記作動信号の発
信を停止する第2の制御手段を有する構成とすることが
できる。
【0011】また、上記第2の構成要素には上記受信手
段のアンテナが内蔵されていることが好ましく、その場
合には、少なくともアンテナ部分のカバーが樹脂で構成
されている構造が好ましい。
【0012】上記のような本発明に係る二輪車用錠装置
は、とくに自転車用錠装置として好適である。
【0013】このような本発明に係る二輪車用錠装置に
おいては、該錠装置の第1の構成要素以外の部分が、第
2の構成要素と第3の構成要素との別体構成とされるの
で、つまり、従来一体化部品として構成されていたこの
部分が分割構成とされるので、第2の構成要素と第3の
構成要素は各々小型の部品に形成可能となり、部品の取
扱いや実際に二輪車に取り付ける際の作業性が大幅に向
上される。これら第2の構成要素と第3の構成要素は別
体の要素でありながらハーネスにより電気的に接続する
ことができるので、基板や電源等の電気部品を第2の構
成要素内に収納することが可能となる。その結果、機械
的に施解錠を行う第3の構成要素から、電気部品をを極
力分離して設置することが可能になり、これら電気部品
を適切に保護することが可能になる。
【0014】また、とくに電源(電池)を、第3の構成
要素とは分離して、第2の構成要素内に収納することが
可能となるので、電源(電池)交換のための構造を容易
に設計でき、交換作業性を向上して、使用者における操
作性の向上をはかることも可能となる。
【0015】そして、第2の構成要素および第3の構成
要素の少なくとも一方に、少なくとも前記作動信号の発
信と同期して発光する表示手段が設けられているので、
電動アクチュエータが動作中であり、解錠動作中である
ことが、表示手段による発光によって確実に表示され
る。
【0016】さらに、表示手段には、解錠動作後にも発
光表示させる機能をもたせることができ、該付加機能
は、たとえば解錠動作後に、あるいは解錠動作とは無関
係に、暗闇中等での二輪車の存在位置を認識するのに便
利に使用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の二輪車用錠装置
の望ましい実施の形態について、図面を参照して説明す
る。図1ないし図4は、本発明の一実施態様に係る二輪
車用錠装置を示しており、とくに本発明を自転車用錠装
置に適用した場合を示している。本実施態様に係る自転
車用錠装置は、図1、図2に示すように、第1の構成要
素1と、第2の構成要素2と、第3の構成要素3とから
なっており、これらは実質的に別体に構成されている。
とくに、従来の構成と異なり、第2の構成要素2と第3
の構成要素3とが機械的に分離されており、後述の如
く、これらはハーネスを介して電気的には接続されてい
る。
【0018】第1の構成要素1には、少なくとも識別信
号を含む電波4を発信する発信回路を備えた送信手段5
と、送信手段5用の電源6(たとえば、電池)と、電波
4の発信をオン・オフするスイッチ手段7(たとえば、
押しボタンスイッチ)と、送信手段5からの電波発信用
アンテナ8が内蔵されている。スイッチ手段7は、構成
要素1の外部から操作できるようになっている。この第
1の構成要素1は、自転車から離れた位置からでも自転
車用錠装置の作動、とくに解錠動作を行わせることので
きるリモートスイッチを構成している。第1の構成要素
1には、図3に示すように、たとえばキーホルダ9を介
して手動解錠用のスペアキー10を付設しておいてもよ
い。なお、本実施態様では識別信号を電波4により発信
しているが、光信号等による方法も可能である。
【0019】第2の構成要素2は、とくに図2に示すよ
うに、上記送信手段5からの電波4を受信するアンテナ
11および受信回路を備えた受信手段12と、受信手段
12が受信した識別信号が所定の持主のものか否かを比
較、判定する判定手段13(比較判定手段)と、該判定
手段13による判定に基づき、所定の識別信号である場
合に、解錠のための所定の作動信号を発する制御手段1
4(本実施態様では、後述の第2の制御手段と区別する
ため、「第1の制御手段」と呼ぶ。)を有しており、該
第1の制御手段14は、ラッチ回路15と、後述の電動
アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ制御回
路16とで構成されている。第2の構成要素2はさら
に、これらの手段、回路制御用および後述の電動アクチ
ュエータ等駆動用の電源17(たとえば、電池)と、こ
の電源17の電圧を検出し、検出された電圧が予め定め
られた最低電圧以下になったとき上記作動信号の発信を
停止する第2の制御手段18とを有しており、第2の制
御手段18は、電源17の電圧を検出する電源電圧検出
回路19と、許容最低電圧を設定する最低電圧設定回路
20と、電源17の電圧と設定最低電圧を比較する電圧
比較手段21と、ラッチ回路15とで構成されている。
この第2の制御手段18を設けることにより、電源17
(電池)の電圧が最低電圧以下になると、ラッチ回路1
5からアクチュエータ制御回路16への作動信号の発信
が停止され、モータ32は駆動されないので、電圧不足
により、かんぬき33が途中位置で停止したりする不都
合の発生が防止される。また、遠隔操作が効かなくなる
ことから、使用者は電源17(電池)の交換時期に至っ
ていることを認識できる。この状態での解錠は、手動で
行えばよい。新しい電源17に交換することにより、電
源電圧検出回路19における電圧は初期の所定レベルに
復帰するので、モータ32の正常な作動が可能になり、
前述の如き遠隔操作が行えるようになる。
【0020】第2の構成要素2は、図1および図3に示
すように、上記の回路が組み込まれた基板22と、電源
としての電池17とを、ケース23内に収納して構成さ
れている。基板収納部と電池収納部は区画されており、
電池17は容易に交換できるようになっている。また、
第2の構成要素2のケース23の、少なくともアンテナ
11部分のカバー部24は、電波を良好に受信できるよ
うに樹脂で構成されている。
【0021】第3の構成要素3は機械的な錠本体部を含
むもので、本実施態様では、第3の構成要素3は自転車
100の後輪101に対して取り付けられている。ただ
し、前輪側に取り付けることも可能である。そして本実
施態様では、第3の構成要素3はサドル102の下方に
おいて、後輪101およびその泥よけ103を跨ぐよう
に、斜めに延びるフレーム104に固定されている。ま
た、上記第2の構成要素2は、第3の構成要素3に対し
てフレーム104を間にして泥よけ103に設置されて
いる。これら別体に構成された第2の構成要素2と第3
の構成要素3とは、筒状部材25を介して連結されてい
る。筒状部材25内にはハーネス26が挿通されてお
り、該ハーネス26を介して、第2の構成要素2と第3
の構成要素3は電気的に接続されている。
【0022】第3の構成要素3は、施解錠可能な錠本体
31と、第1の制御手段14からの作動信号に基づいて
錠本体31を少なくとも解錠方向に作動させる電動アク
チュエータ32を備えた駆動手段70とを有しており、
電動アクチュエータ32の駆動用電力は第2の構成要素
2内に収納された電源17からハーネス26等を介して
給電されるようになっている。本実施態様では、電動ア
クチュエータ32はモータからなっているが、たとえば
電磁ソレノイド等の他の電動アクチュエータを用いるこ
とも可能である。
【0023】第3の構成要素3における錠本体31は、
馬蹄形に湾曲させて形成されたかんぬき33と、該かん
ぬき33を施解錠方向に摺動可能に保持する枠体34を
有している。図1において、2点鎖線で示したかんぬき
33の位置が施錠位置を、実線で示したかんぬき33の
位置が解錠位置を、それぞれ示している。湾曲させて形
成されたかんぬき33の後端には、第3の構成要素3の
基体35内に、あるいは基体35に設けられた上記枠体
34内に収容されたコイルスプリング36の一端が連結
されており、コイルスプリング36の他端は所定位置に
固定されている。このコイルスプリング36は、かんぬ
き33を解錠方向に引っ張っている。かんぬき33をコ
イルスプリング36の引張力に抗して手動で2点鎖線で
示した位置まで動かすことにより施錠され、この施錠位
置におけるロックを解除することにより、かんぬき33
はコイルスプリング36の引張力によって自動的に実線
で示した解錠位置まで移動されるようになっている。こ
の解錠時には、基体35に突設されたストッパ37が、
引っ張り込まれてきたかんぬき33の先端部内面に当接
することにより、かんぬき33は所定の位置で停止され
るようになっている。
【0024】かんぬき33は、本実施態様では横断面コ
字状に形成されており、その外周面の所定の2箇所の位
置に、切り欠き38、39が設けられている。これら切
り欠き38、39に、連桿体としてのロックレバー40
の先端部が嵌入、係合するようになっており、ロックレ
バー40との係合に関して、切り欠き38はかんぬき3
3の解錠位置に、切り欠き39は施錠位置に、それぞれ
対応している。ロックレバー40は、支点41を中心に
揺動自在に支持されており、かんぬき33側先端部が二
股に分かれ、一方の先端爪部42が切り欠き38、39
に係合可能に構成され、他方の先端部43に対しては、
ロックレバー40をその先端爪部42をかんぬき33方
向に常時付勢するばね44が設けられている。先端爪部
42は、そのかんぬき33側先端面に斜面部を有してお
り、かんぬき33が解錠位置から施錠位置へと手動操作
される際に、先端爪部42が、自然に切り欠き38から
外れてかんぬき33の外周面上に乗り上げるようになっ
ている。
【0025】本実施態様では、手動解錠用のシリンダ錠
45が設けられている。シリンダ錠45の鍵穴に前述の
スペアキー10を差し込み、ばね46により引っ張られ
ているカム47を回動させて上記先端部43を押動させ
ロックレバー40を揺動させることにより、先端爪部4
2と切り欠き39との係合を解除して解錠することがで
きるようになっている。
【0026】ロックレバー40の他方の端部48は、減
速機構49を介してモータ32へと係合、連結されてい
る。減速機構49は、モータ32に直結されたウォーム
ギア50と、それに噛合する歯車群51からなり、歯車
群51の最終歯車51aの軸に偏心カム52が設けられ
ている。偏心カム52は、本実施態様では半円形状に形
成されているが、円形の偏心カムでもよい。この偏心カ
ム52が、モータ32の回転により減速機構49を介し
て低速で回転され、回転する偏心カム52がロックレバ
ー40の端部48に摺接し、それによってロックレバー
40を揺動させることができるようになっている。減速
機構49を介在させることにより、小型のモータ32の
小さな出力トルクであっても、偏心カム52の回転作動
力としては比較的大きな力が得られる。電動アクチュエ
ータとして電磁ソレノイドを使用する場合には、減速機
構49を介さずに直接ロックレバー40を揺動させた
り、さらには、ロックレバー40を介在させずにソレノ
イドの出力端を直接切り欠き38、39に係合させるこ
とも可能である。
【0027】本実施態様では、錠本体の解錠完了を、上
記偏心カム52の回転位置、より正確には偏心カム52
と一体に回転する減速機構49の歯車群51の最終歯車
51aの回転位置の検出により検出するようになってい
る。つまり、解錠完了検出手段を歯車群51の最終歯車
51aの回転位置検出手段として構成している。最終歯
車51aには、原点マーク53(または原点の位置を表
す突起等)が付されており、この原点マーク53が、位
置検出手段としてのマイクロスイッチ54によって検出
される。55は、このマイクロスイッチ54用の位置検
出回路(基板)である。モータ32の作動は、原則的に
は、原点マーク53および偏心カム52が常に図1に示
した位置にくるように停止される。すなわち、解錠が完
了し、ロックレバー40の先端爪部42が切り欠き38
内に嵌入した位置である。この位置状態は、手動で施錠
される際、および施錠完了後にも保たれる。したがっ
て、施錠状態から解錠を開始する際には、モータ32の
回転により、減速機構49を介して偏心カム52が回転
され、ロックレバー40が揺動されて、直ちに先端爪部
42と切り欠き39との係合の解除が開始されるように
待機されている。上記位置検出手段としてのマイクロス
イッチ54からの検出信号は、位置検出回路55を介し
てラッチ回路15に送られ、それに基づいて、アクチュ
エータ制御回路16を介してモータ32に駆動が制御さ
れる。
【0028】本実施態様では、第3の構成要素3にはさ
らに、第1の構成要素1から第2の構成要素2に所定の
信号が送信されていることを表示するための表示手段6
1、およびその表示手段61の点灯あるいは点滅を制御
する表示手段制御回路(基板)62が設けられている。
表示手段61は、図4に示すように、外部に対して点灯
あるいは点滅表示できるように設けられており、本実施
態様では発光ダイオードからなる。この表示手段61の
作動は、ラッチ回路15からの指令に基づいて行われ、
少なくとも上記モータ32に作動と連動させて(同期さ
せて)連続点灯あるいは点滅させることができる。ま
た、送信手段5からの信号によるラッチ回路15からの
指令に基づいて、上記位置検出手段による所定位置検出
によりモータ32の作動が停止された後には、モータ3
2の作動の作動を伴わない単なる点灯あるいは点滅表示
を行わせることもできる。後者の作動は、たとえば暗闇
の中で自転車の位置を確認するのに役立つ。
【0029】なお、本実施態様では位置検出回路55と
表示手段制御回路62を第3の構成要素3内に組み込ん
であるが、第2の構成要素2と第3の構成要素3はハー
ネス26によって電気的に接続されているので、図2の
2点鎖線で示すように、これらの少なくとも一方を第2
の構成要素2内に組み込むことも可能である。
【0030】上記表示手段61への回路の構成として
は、電動アクチュエータ(モータ)32への回路と少な
くとも一部を共通化し、簡素化することも可能である。
たとえば図5に示すように、ラッチ回路15にアクチュ
エータおよび表示手段制御回路71を接続し、このアク
チュエータおよび表示手段制御回路71から、電動アク
チュエータ(モータ)32と表示手段61の両方に指令
を送るようにすることができる。指令としては、電動ア
クチュエータ32への作動信号の発信と完全に同期させ
て表示手段61に発光指令を送ってもよく、電動アクチ
ュエータ32の動作終了後にも発光指令を送ることがで
きるようにしてもよい。
【0031】また、図6に示すように、ラッチ回路15
にアクチュエータおよび表示手段制御回路72を接続
し、この制御回路72から電動アクチュエータ(モー
タ)32と表示手段61の両方に実質的に同時に指令を
送るようにすることができる。
【0032】さらに、図7に示すように、ラッチ回路1
5と表示手段61との間に設けられる、前述の表示手段
制御回路62またはアクチュエータおよび表示手段制御
回路71と同様の回路73内に、コンデンサを用いた蓄
電回路またはタイマーを有するタイマー回路74を設
け、この蓄電回路またはタイマー回路74により、表示
手段61の発光時間を、たとえば電動アクチュエータ
(モータ)32の作動終了後一定時間、あるいは所定時
間延長することもできる。このようにしておけば、暗闇
の中でも、解錠動作終了後にも自転車の所在位置をある
時間内認識することが可能になり、かつ、そのための発
光時間延長を自動的に行わせることが可能になる。
【0033】上記のような自転車用錠装置においては、
手動でかんぬき33が施錠方向に移動され、ばね44に
より付勢されているロックレバー40の先端爪部42が
切り欠き39に嵌入・係合することにより施錠が完了す
る。解錠時には、第1の構成要素1から識別信号を含む
所定の電波が送信され、第2の構成要素2で受信され
て、識別信号を確認した後、アクチュエータ制御回路1
6を介して、第3の構成要素3に組み込まれたモータ3
2が駆動され、減速機構49、偏心カム52を介してロ
ックレバー40が揺動され、先端爪部42と切り欠き3
9との係合が解除される。係合が解除されると、かんぬ
き33はスプリング36によって引っ張られているの
で、かんぬき33は自動的に解錠方向に移動され、スト
ッパ37に係止されて所定の解錠完了位置で停止する。
このとき、偏心カム52は図1に示した原点位置(初期
位置)に達しており、ロックレバー40はばね44によ
り付勢されているので、ロックレバー40が揺動されて
先端爪部42が切り欠き38に嵌入・係合し、図1の状
態になる。したがって、解錠操作として、第1の構成要
素1からの電波送信による遠隔操作が可能となる。
【0034】このような自転車用錠装置全体は、互いに
別体に構成された第1の構成要素1、第2の構成要素
2、第3の構成要素3から構成されるので、とくに従来
一体化部品として構成されていた第2の構成要素2と第
3の構成要素3が機械的に分割された構成とされ、各構
成要素は小型に形成される。したがって、各部品の取扱
いが大幅に容易化され、第2の構成要素2と第3の構成
要素3を実際に自転車に取り付ける際の作業性が大幅に
向上される。
【0035】また、第2の構成要素2と第3の構成要素
3はハーネス26によって電気的に接続されているの
で、電気部品、とくに基板の大部分や電源を第2の構成
要素2内に収納することが可能になる。したがって、こ
れら電装部品を、機械的な作動部を主体とする第3の構
成要素3から分離して搭載でき、電装部品の組み込みや
取扱いが容易になるとともに、電装部品を外部環境や外
力に対し適切に保護することができる。また、とくに、
電源17(電池)の収納部を容易に独立した室に形成可
能となるので、その交換を容易化でき、かつ、交換の際
に他の電装部品や機械的要素に何ら影響を及ぼさないよ
うにすることができる。
【0036】さらに、第2の構成要素2と第3の構成要
素3を分割構成としたことで、各要素毎のメンテナンス
や交換も可能となり、保守性も大幅に向上する。
【0037】また、表示手段61は、少なくとも電動ア
クチュエータ(モータ)32への作動信号発信と同期し
て発光されるので、少なくとも解錠操作時には確実に自
転車の所在位置を認識することができる。
【0038】さらに、この表示手段61の発光動作は、
解錠動作後にも行わせることが可能であり、解錠動作後
に発光させることにより、この表示手段61を、解錠動
作と対応させて、あるいは、解錠動作とは独立に、たと
えば暗闇中でも自転車の所在位置を認識するために使用
することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の二輪車用
錠装置によれば、とくに第2の構成要素2と第3の構成
要素3を分割構成として各部品を小型化することによ
り、各部品の取扱いや取り付けを大幅に容易化でき、ま
た、電源を第2の構成要素2内に収納することにより、
その交換性を向上でき、さらに、各構成要素のメンテナ
ンス性や交換性も向上できる。
【0040】また、第2および第3の構成要素の少なく
とも一方に、少なくとも電動アクチュエータへの作動信
号発信と同期して発光する表示手段を設けることによ
り、暗闇の中でも二輪車の所在位置を確実に認識するこ
とができる。さらに、表示手段の発光を電動アクチュエ
ータの作動終了後にも行わせるようにすれば、より確実
に二輪車の所在位置を認識できるようになり、しかも、
電動アクチュエータによる解錠動作とは独立に、表示手
段による二輪車の所在位置の表示動作を行わせることも
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る自転車用錠装置の全
体構成図である。
【図2】図1の装置のブロック図である。
【図3】図1の装置を自転車に取り付けた状態を示す概
略構成図である。
【図4】図1の装置の第1の構成要素の外観正面図であ
る。
【図5】図1の装置の表示手段用回路部の変形例を示す
ブロック図である。
【図6】図1の装置の表示手段用回路部の別の変形例を
示すブロック図である。
【図7】図1の装置の表示手段用回路部のさらに別の変
形例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 第1の構成要素 2 第2の構成要素 3 第3の構成要素 4 電波 5 送信手段 6 送信手段用電源 7 スイッチ手段 8 送信用アンテナ 10 スペアキー 11 受信用アンテナ 12 受信手段 13 (比較)判定手段 14 (第1の)制御手段 15 ラッチ回路 16 アクチュエータ制御回路 17 電源(電池) 18 第2の制御手段 19 電源電圧検出回路 20 最低電圧設定回路 21 電圧比較手段 24 受信アンテナ部分のカバー部 25 筒状部材 26 ハーネス 31 錠本体 32 電動アクチュエータ(モータ) 33 かんぬき 34 枠体 35 基体 36 コイルスプリング 37 ストッパ 38、39 切り欠き 40 連桿体(ロックレバー) 41 支点 42 先端爪部 43 他方の分岐端部 44 ばね 45 シリンダ錠 46 ばね 47 カム 48 ロックレバーの他端部 49 減速機構 50 ウォームギア 51 歯車群 51a 最終歯車 52 偏心カム 53 原点マーク 54 マイクロスイッチ(位置検出手段) 55 位置検出回路(基板) 61 表示手段 62 表示手段制御回路 70 駆動手動 71、72 アクチュエータおよび表示手段制御回路 73 表示手段制御回路またはアクチュエータおよび表
示手段制御回路 74 蓄電回路またはタイマー回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月9日(1998.9.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E05B 49/00 E05B 49/00 K 71/02 71/02 K (72)発明者 合田 昌央 埼玉県上尾市中妻3丁目1番地の1 ブリ ヂストンサイクル株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB02 CC02 HH00 JJ00 KK02 LL00 RR13 SS11 UU03 VV01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも識別信号を発信する送信手段
    を有する第1の構成要素と、送信手段からの信号を受信
    する受信手段、受信手段が受信した識別信号を判定する
    判定手段、判定手段による判定に基づいて所定の作動信
    号を発する制御手段を有する第2の構成要素と、施解錠
    可能な錠本体、制御手段からの作動信号に基づいて錠本
    体を少なくとも解錠方向に作動させる電動アクチュエー
    タを備えた駆動手段を有する第3の構成要素を備え、第
    1ないし第3の構成要素を実質的に別体に構成するとと
    もに、第2および第3の構成要素を二輪車側に取り付け
    た二輪車用錠装置であって、前記第2および第3の構成
    要素の少なくとも一方に、少なくとも前記作動信号発信
    と同期して発光する表示手段を設けたことを特徴とする
    二輪車用錠装置。
  2. 【請求項2】 前記電動アクチュエータへの回路と前記
    表示手段への回路の少なくとも一部が共通化されてい
    る、請求項1の二輪車用錠装置。
  3. 【請求項3】 前記電動アクチュエータの作動停止後に
    も、前記表示手段のみ発光可能に構成されている、請求
    項1または2の二輪車用錠装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段への回路に、蓄電回路また
    はタイマー回路が設けられている、請求項3の二輪車用
    錠装置。
  5. 【請求項5】 さらに前記錠本体の解錠完了を検出する
    解錠完了検出手段を有し、前記電動アクチュエータへの
    回路に、前記解錠完了検出手段からの信号に基づき電動
    アクチュエータの作動を停止する回路が設けられてお
    り、該電動アクチュエータの作動停止後にも、前記送信
    手段からの信号に基づいて前記表示手段のみ発光可能に
    構成されている、請求項3の二輪車用錠装置。
  6. 【請求項6】 前記表示手段が発光ダイオードからな
    る、請求項1ないし5のいずれかに記載の二輪車用錠装
    置。
  7. 【請求項7】 前記表示手段が連続点灯または点滅され
    る、請求項1ないし6のいずれかに記載の二輪車用錠装
    置。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記電動アクチュエータおよ
    び表示手段用の電源を有し、該電源が前記第2の構成要
    素内に収納されており、第2の構成要素と第3の構成要
    素がハーネスにより電気的に接続されている、請求項1
    ないし7のいずれかに記載の二輪車用錠装置。
  9. 【請求項9】 前記電動アクチュエータがモータからな
    る、請求項1ないし8のいずれかに記載の二輪車用錠装
    置。
  10. 【請求項10】 前記錠本体が、湾曲形状に形成された
    かんぬきと該かんぬきを施解錠方向に摺動可能に保持す
    る枠体を有する、請求項1ないし9のいずれかに記載の
    二輪車用錠装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動手段が、電動アクチュエータ
    と錠本体との間に減速機構と連桿体を有している、請求
    項1ないし10のいずれかに記載の二輪車用錠装置。
  12. 【請求項12】 さらに、前記電源の電圧を検出し、検
    出された電圧が予め定められた最低電圧以下になったと
    き前記作動信号の発信を停止する第2の制御手段を有す
    る、請求項8ないし11のいずれかに記載の二輪車用錠
    装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の構成要素に前記受信手段の
    アンテナが内蔵され、少なくともアンテナ部分のカバー
    が樹脂で構成されている、請求項1ないし12のいずれ
    かに記載の二輪車用錠装置。
  14. 【請求項14】 自転車用である、請求項1ないし13
    のいずれかに記載の二輪車用錠装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2003045A1 (en) 2007-03-16 2008-12-17 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Motorcycle
EP2168849A1 (en) * 2007-03-16 2010-03-31 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Motorcycle
JP2019131992A (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 宅配ボックス

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