JP2010173044A - 工具 - Google Patents

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晃悦 内田
Shigeru Nagano
滋 長野
Masakazu Ishizeki
昌和 石関
Kenichi Tamura
謙一 田村
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Abstract

【課題】所有者にしか解除できないロック機構を備えた工具を提供する。
【解決手段】釘打機100は、ロック解除番号を設定可能なダイヤル錠130と、ダイヤル錠のロック解除番号の設定によるロック解除に伴って移動可能とされる閂部材74とを有する第2のロック機構50とを備える。トリガ16をロックする場合、トリガロックダイヤル94の操作によりトリガロックレバーをロック位置に設定し、ダイヤル錠130のロックを解除して閂部材74をトリガロックダイヤルに当接する位置まで移動させ、ダイヤル錠130を再びロックすることにより、トリガロックダイヤル94をロック位置に固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エア式釘打機、ガス駆動釘打機、電動工具などの盗難を防止する機能を備えた工具に関する。
一般に、釘打機は起動用トリガレバーの引き操作によって起動するが、危険を防止するため、さらに釘打機に設けられたコンタクトアームの先端が被打込み材に押し付けられない限り作動しないように構成されている。このように、トリガレバーを引いただけでは作動しないので、不使用時に釘打機を持ち歩くときにも作業者はトリガレバーに指を掛けた状態で移動する傾向が強い。
したがって、この状態で釘打機のコンタクトアームが何らかの部材に当たってコンタクトアームを押し込まれると、釘打機は起動してしまうので、予期しない事故が発生するおそれがある。そのため、釘打機には、不使用時にトリガレバーが作動しないようにロックするトリガロック機構が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されるトリガロック機構は、軸状のトリガロックレバーから構成され、トリガの背面側に配置されている。トリガロックレバーの端部にはトリガロックダイヤルがwsピンで固定されている。トリガロックダイヤルを回してトリガロックレバーの曲面をトリガに向けると、曲面がトリガロックに係合するのでトリガの引き操作を行えないようにする。一方、トリガロックダイヤルを反対側に回すと、トリガロックレバーの切り欠かれた平面がトリガロックレバーに向き合うので、トリガロックレバーの引き操作を可能にするものである。
特開平10−146780号公報
ところで、建築現場においては、工具、特に上述したような釘打機の盗難が増加しており、盗難防止に対するニーズが高まっている。そのため、建築現場においては、例えば、頑丈なチェーン等の締結部材を利用し、その一端を釘打機に巻き付け、その他端を作業現場に設けられたコンクリート柱等に巻き付けることにより、釘打機の盗難防止に対応している。
また、上述したようなコンクリート柱等の固定箇所が作業現場にない場合には、作業中断あるいは作業終了時に、釘打機を保管する保管場所を設け、保管場所に設置された固定箇所に釘打機を巻き付けることにより盗難の防止を図っている。
しかしながら、このような対策をしても、締結部材に上述したチェーンなどを用いた場合には切断器具によりチェーンが切断され、釘打機が持ち去られてしまう場合がある。上記特許文献1に開示される釘打機では、不使用時にトリガをロックすることはできるが、トリガロックダイヤルをロック位置からロック解除位置に回すことによりトリガのロックを解除できるので、正規の所有者以外(盗難者)にもトリガのロックが容易に解除できてしまう。これにより、盗難後に盗難者によりトリガロックが解除されて釘打機が通常に使用されてしまうという問題がある。
そこで、本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、所有者にしか解除できないロック機構を備えた工具を提供することを目的とする。
本願発明に係るは、上記課題を解決するために、駆動機構を有した工具本体と、工具本体に設けられて駆動機構を機動する操作部と、操作部の操作を拘束するロック位置および当該操作部の操作を解除するロック解除位置を有して操作部に係合された第1のロック機構と、第1のロック機構の動作を拘束するロック位置および当該第1のロック機構の動作を解除するロック解除位置を有し、かつ、取扱者の固有情報が設定可能な施錠機能を有して第1のロック機構に係合可能に設けられた第2のロック機構とを備え、固有情報が設定されると共に第2のロック機構の施錠機能が解除されるものである。
本発明に係る工具においては、固有情報が設定されると共に解除された第2のロック機構によって、第1のロック機構の動作を解除できるようになる。したがって、固有情報の設定に対応して工具本体に設けられた駆動機構を機動できるので、2重ロック機能により保護された工具を提供できる。また、固有情報は、基本的に所有者が設定するものであって所有者にしか知り得るものではない。そのため、第三者が工具を盗難したとしても施錠部の固有情報が分からないので、施錠部のロックを解除することは困難となる。
本発明によれば、取扱者の固有情報が設定可能な第2のロック機構を使用するので、第1のロック機構に加えて2重のロック機能により保護された工具を提供することができる。これにより、第三者はユーザが設定した固有情報を取得できないので、盗難してもトリガのロックを解除することができず、盗難しようとする気を殺ぐこととなり、その結果、盗難抑止効果を向上させることができる。また、本発明によれば、釘打機本体にロック機構を取り付ける構成なので、工具本体には大幅な改造を必要とせずに、盗難防止機構を付加することができる。さらに、ユーザは、鍵を別途持ち歩く必要が基本的にないため、万が一鍵を紛失するなどして工具を使用できなくなることを防ぐことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る釘打機の構成例を示す図である。 釘打機の構成例を示す断面図である。 第1のロック機構の構成例を示す斜視図である。 第1のロック機構の構成例を示す分解斜視図である。 第2のロック機構の構成例を示す図である。 第2のロック機構の構成例を示す分解斜視図である。 トリガをロックする場合の第1および第2のロック機構の動作例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る第1および第2のロック機構の構成例を示す図である。 トリガをロックする場合の第1および第2のロック機構の動作例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係るトリガをロックする場合の第1および第2のロック機構の動作例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る第1および第2のロック機構の構成例を示す図である。 トリガをロックおよびロック解除する場合の第1および第2のロック機構の動作例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態の変形例に係る第1および第2のロック機構の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る第2のロック機構の構成例を示す図である。 第2のロック機構の要部の構成例を示す斜視図である。 トリガをロックおよびロック解除する場合の第1および第2のロック機構の動作例を示す図である。 釘打機の盗難時における第2のロック機構の動作例を説明するための図である。 釘打機の盗難時における第2のロック機構の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態に係る電動工具の構成例を示す図である。 第2のロック機構の構成例を示す図である。 第2のロック機構の構成例を示す図である。 釘打機の盗難時における第2のロック機構の動作例を説明するための図である。 本発明の第6の実施の形態に係る電動工具の構成例を示す図である。 第1および第2のロック機構の構成例を示す図である。 閂部材の構成例を示す図である。 板ばねの構成例を示す図である。 トリガをロックおよびロック解除する場合の第1および第2のロック機構の動作例を示す図である(その1)。 トリガをロックおよびロック解除する場合の第1および第2のロック機構の動作例を示す図である(その2)。 釘打機の盗難時における第2のロック機構の動作例を説明するための図である。 本発明の第7の実施の形態に係るガスネイラの構成例を示す図である。 ガス缶をロックする場合の第1および第2のロック機構の動作例を示す図である(その1)。 ガス缶をロックする場合の第1および第2のロック機構の動作例を示す図である(その2)。 本発明の第8の実施の形態に係る釘打機の構成例を示す図である。 第1および第2のロック機構の構成例を示す図である。 トリガをロックおよびロック解除する場合の第1および第2のロック機構の動作例を示す図である。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明する。
<第1の実施の形態>
[釘打機の構成例]
図1は釘打機100の構成の一例を示す図であり、図2は釘打機100の構成例を示す断面図である。釘打機100は、工具の一例を構成し、圧縮空気によって作動するもので、図1に示すように、釘打機本体10とグリップ12と第1のロック機構90と第2のロック機構50とを備えている。釘打機本体10は、図2に示すように、起動用トリガバルブ14と操作部の一例を構成するトリガ16とコンタクトアーム18とから構成されている。
起動用トリガバルブ14は、公知のものと同じで、バルブハウジング20とハウジングキャップ22とパイロットバルブ24とバルブステム26とバネ28とから構成されている。バルブハウジング20は、釘打機本体10に形成された凹部11に嵌め込まれ、ピン25により固定されている。バルブステム26の先端はバネ28によりトリガ16側に突出するように付勢されている。起動用トリガバルブ14は、バルブステム26を押し込むことにより作動し、メインバルブ(図示せず)に通じるエア通路30を圧縮空気を貯留したエアチャンバまたは大気に選択的に開くことによってメインバルブを開閉させ、これによって釘打ち込み用打撃機構(図示せず)の作動を制御する。
トリガ16は、支軸32に回動自在に支持されているもので、内部には起動用トリガバルブ14のバルブステム26に対向する位置にコンタクトレバー34が軸着されている。なお、トリガ16は、バネ36によりバルブステム26から遠ざかるように付勢されていると共に、単にトリガ16を引いただけでは、コンタクトレバー34がバルブステム26に当接しないように構成されている。また、トリガ16の支軸32側の端部には係合片16aが形成されている(図5参照)。
コンタクトアーム18の一端18a(図2の下端)は釘の射出部(図示せず)に沿って配置され、他端(図2の上端)にはL字金具40が取り付けられ、このL字金具40は内部が中空のアームガイド42によって上下動自在に案内されると共に、L字金具40の上端は起動用トリガバルブ14のコンタクトレバー34の下面に当接している。アームガイド42の中空部にはバネ35が納められ、バネ35の下端はL字金具40の底面に、上端はアームガイドピン44に係合している。バネ35により、コンタクトアーム18は常時射出部の下方に突出するように付勢されている。
上記構成により、コンタクトアーム18の下端を被打込み材に押し付けることにより、コンタクトアーム18がバネ35に抗して上動し、上端のL字金具40が上方に移動してその垂直片40aがコンタクトレバー34を突き上げた状態でトリガ16を引くことによって初めてコンタクトレバー34が起動用トリガバルブ14のバルブステム26を押し込み、釘打機を起動させることができる。
[第1のロック機構]
図3(A)および図3(B)は、第1のロック機構90の構成例を示す斜視図である。図4は、第1のロック機構90の構成例を示す分解斜視図である。第1のロック機構90は、トリガ16を引けないように固定することにより釘打機100の作動を不可能にするものであり、釘打機本体10のトリガ16の背面側に配置されている。ここで、トリガ16の背面側の釘打機本体10にはトリガロックレバー92を支持する取付片56,56が形成され、トリガ16の背面側であって取付片56,56間にはトリガロックレバー92の中央部を受ける受け部29が形成されている。
第1のロック機構90は、トリガロックレバー92とトリガロックダイヤル94とから構成されている。トリガロックレバー92は、図3(A)に示すように、トリガ16の背面側に形成された取付片56,56に回動可能に取り付けられ、トリガ16の引き操作をロック(拘束)するロック位置とロック位置を解除するロック解除位置とを有する。トリガロックレバー92は、鋳鉄等の金属材料からなり、軸部92aと軸部92aの一端に形成された係止部92bと、係止部92bの内側に形成された規制片92fと、軸部92aの長手方向の略中央部に形成された切欠部92m(係合部)とから構成されている。
軸部92aの一端部は、トリガロックダイヤル94の孔形状に対応して略D形状に切り欠かれ、その切り欠かれた平面部にはカシメピン96を挿通するためのピン穴92cが形成されている。係止部92bは、取付片56の外壁面によって係止され、軸部92aが取付片56から離脱することを防止する。規制片92fは、図示しない釘打機本体10に設けられた止め部に係止されることによりトリガロックダイヤル94の回転範囲を規制する(図3(B)矢印)。
切欠部92mは、ロック解除時にトリガ16に対向した位置に設定されてトリガ16の係合片16aが係合される部位である。本例では、切欠部92mの位置をトリガ16の引き操作を有効とするロック解除位置とし、切欠部92m以外の位置をトリガ16の引き操作を無効とするロック位置とする。
トリガロックダイヤル94は、鋳鉄等の金属材料からなり、図3(B)に示すように、トリガロックレバー92をロック位置に移動させるロック位置PBとトリガロックレバー92をロック解除位置(フリー)に移動させるロック解除位置PAとを有する。トリガロックダイヤル94は、軸部92aを挿入するための挿入孔94cを有するダイヤル本体部94aと、ロック位置およびロック解除位置に回転操作するための操作部94bとから構成されている。挿入孔94cは、軸部92aの先端形状に対応して平面視D形状をなす。ダイヤル本体部94aの周面にはカシメピン用のピン孔94dが形成されている。操作部94bは、挿入孔94cとは異なるダイヤル本体部94aの周面に一体形成され、ダイヤル本体部94aの周面から外方に突出している。
トリガロックダイヤル94の挿入孔94cには軸部92aの一端部が挿入され、アルミニウム等の金属材料からなるカシメピン96がピン穴92cおよびピン孔94dに挿通される。ピン穴92cに挿通されたカシメピン96の頭部はかしめられ、軸部92aとトリガロックダイヤル94とが一体化されることで第1のロック機構90が形成される。
このように構成された第1のロック機構90は、その軸部92aが、操作部94bの延在方向に対して直交すると共に、操作部94bのフリー側の回転方向の側面部に当接するようにまたは近傍に配置されるようにして釘打機本体10に取り付けられる。
本実施の形態では、第1のロック機構90を、鋳鉄等の金属材料により構成すると共に、カシメピン96によりかしめて軸部92aとトリガロックダイヤル94と一体化することにより構成している。そのため、樹脂材料などにより第1のロック機構90を構成する場合と比較して、トリガロックダイヤル94の分解を困難とすることができる。
[第2のロック機構]
図5(A)は第2のロック機構50の構成例を示す上面図であり、図5(B)はその正面図であり、図5(C)はその側面図であり、図5(D)はその断面図である。図6は、第2のロック機構50の構成例を示す分解斜視図である。
第2のロック機構50は、トリガロックダイヤル94をロック位置PBにロック(拘束)するものであり、トリガロックダイヤル94近傍の釘打機本体10表面に取り付けられている。第2のロック機構50は、施錠部の一例を構成するダイヤル錠130と閂部材74とを備えている。ダイヤル錠130は、錠本体138とダイヤル輪132とから構成されている。
錠本体138は細長の直方体状をなし、その長手方向の両端部のそれぞれがカシメピンやトルクスねじなどの締結部材により釘打機本体10に固定して取り付けられている。このような特殊な締結部材を用いて釘打機本体10に取り付けることにより、第2のロック機構50を釘打機本体10から容易に解体できないようにする。錠本体138には、ダイヤル輪132を取り付けるための取付部138aが形成されている。本例では、3個のダイヤル輪132が設けられるので、これに応じて3箇所の取付部72aが設けられる。錠本体138の内部には、閂部材74を移動可能に収容するための収容部138bが設けられている。この収容部138bの前後方向には、閂部材74の移動方向を規制するための係止部138cが設けられ、閂部材74の拡径部74cが係止部72cに引っ掛かることにより閂部材74の錠本体138からの脱落を防止する。
ダイヤル輪132は、錠本体138内部の閂部材74に回転可能に外装されて錠本体138の取付部138aに取り付けられている。本例では、3桁のロック解除番号(固有情報)に対応して3個のダイヤル輪132が設けられ、各ダイヤル輪132の周面にはその周方向に沿って図示しない複数のダイヤル番号が表記されている。ダイヤル輪132のロック解除番号に設定されたダイヤル番号の裏面位置(内周面)には、閂部材74の突起部74bがスライド可能に嵌合される切欠部132bが形成されている。
閂部材74は、軸状部材であって、錠本体138内部に移動可能に収容されている。なお、閂部材74は、その軸周り(周方向)に回転しないように錠本体138内部に固定されている。閂部材74の中央部には両端側の径よりも拡径された拡径部74cが設けられ、この拡径部74cの周面にはロック解除時にダイヤル輪132の切欠部132bに嵌合する複数の突起部74bが形成されている。本例では、3桁のロック解除番号に応じて3個の突起部743がダイヤル輪132に対応した位置に形成されている。
閂部材74は、トリガロックダイヤル94のロック時に、ロック位置PBに位置するトリガロックダイヤル94の操作部94bの延在方向に直交し、その先端部74aが操作部94bのロック解除側の側面部に当接または近接する位置に配置される。言い換えれば、閂部材74は、トリガロックダイヤル94がロック解除方向に回転するときに描く回転軌道ORの内側であって、操作部94bに交差する位置に移動してロックされる。
[第1および第2のロック機構の動作例]
(トリガをロックする場合)
図7は、トリガ16をロックする場合の第1のロック機構90および第2のロック機構50の動作例を示す図である。ユーザは、釘打機100を使用しない場合、図7(A)および図7(B)に示すように、トリガロックダイヤル94をロック解除位置PAからロック位置PBに回す。この操作により、トリガロックレバー92もトリガ16と係合するロック解除位置からトリガ16と係合しないロック位置に回転する。
続けて、ユーザは、図7(C)に示すように、ダイヤル輪132をロック解除番号に合わせる。これに伴い、閂部材74の突起部74bとダイヤル輪132の切欠部132bとが同一平面上に配置されてダイヤル錠130のロックが解除される。ダイヤル錠130の解除により閂部材74が移動可能となるので、ユーザは、図7(D)に示すように、閂部材74の先端部74aをトリガロックダイヤル94の操作部94bの側面部に当接させるかまたはその近傍まで移動させる。
この状態で、図7(E)に示すように、ダイヤル錠130の3個のダイヤル輪132をロック解除番号以外に合わせてダイヤル錠130をロックし、閂部材74の先端部74aをトリガロックダイヤル94の操作部94bに当接等させた位置で固定する。このような動作により、トリガロックダイヤル94をロック解除側に回すことを不能として、トリガ16を引けないようにロックする。
(トリガを解除する場合)
ユーザは、上述したトリガ16をロックする場合の動作と逆の動作を行う。ダイヤル錠130を操作してロック解除番号に合わせてダイヤル錠130のロックを解除する。そして、閂部材74を後退させてその先端部74aをトリガロックダイヤル94の回転軌道ORの外側の位置まで移動させる。
この状態で、3個のダイヤル輪132を任意のロック解除番号以外に合わせてダイヤル錠130をロックし、閂部材74の先端部74aをトリガロックダイヤル94の回転軌道PRの外側となる位置で固定する。そして、トリガロックダイヤル94をロック位置PBからロック解除位置PAに回転させることにより、図3(A)に示すように、トリガロックレバー92がロック位置となるのでトリガ16の引き操作を行えるようになる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ユーザのロック解除番号(固有情報)が設定可能な第2のロック機構50を採用しているので、第1のロック機構90および第2のロック機構50による2重のロック機能で保護された釘打機100を提供することができる。これにより、第三者は、ユーザが設定したロック解除番号を基本的には取得できないので、盗難してもトリガ16のロックを解除することができず、盗難しようとする気を殺ぐこととなり、その結果、盗難抑止効果を向上させることができる。
また、釘打機本体10に第2のロック機構50を取り付ける構成なので、釘打機本体10には大幅な改造を必要とせずに、盗難防止機構を付加することができる。また、ユーザは、鍵を別途持ち歩く必要が基本的にないため、万が一鍵を紛失するなどして工具を使用できなくなることを防ぐことができる。
また、第2のロック機構50は着脱可能な構成とされているので、作業終了時等の不使用時に第2のロック機構50を設置し、作業時等の使用時に第2のロック機構50を釘打機本体10から取り外すことができる。そのため、作業中には、第2のロック機構50が邪魔とならず、円滑に作業を行うことが可能となる。
さらに、第2のロック機構50が破壊されて盗難され、その後、盗難された釘打機100をメーカーや販売店に修理依頼した場合には、メーカー等は破損状況により釘打機100が盗難品である可能性が高いと判断できるので、もとの所有者に知らせることが可能となる。なお、第2のロック機構50の取付位置は、上述した位置に限定されるものではなく、トリガ16の操作の邪魔とならない位置であれば適宜採用することができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、押し込み式の第1のロック機構290を採用し、トリガロックダイヤル94を押し込んだ状態で閂部材74により栓をすることでトリガ16をロックする例について説明する。なお、上記第1の実施の形態で説明した釘打機100および第1および第2のロック機構90,50と共通する構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[第1および第2のロック機構の構成例]
図8(A)および図8(B)は、第1のロック機構290および第2のロック機構250の構成例を示す図である。釘打機200は、トリガ16のロックおよびロック解除を行うための第1のロック機構290および第2のロック機構250を備えている。
釘打機200は、第1のロック機構290と第2のロック機構250とシャッター部材68とレール部69とを備えている。第1のロック機構290を構成するトリガロックレバー92は、トリガ16の背面側に配置され、釘打機本体10に形成された取付片56,56に回転可能に取り付けられている。
トリガロックレバー92の一端部には取付片56およびばね64を介してキャップ66が取り付けられている。トリガロックレバー92の他端部には取付片56を介してトリガロックダイヤル94が取り付けられ、ばね64により取付片56から引き出された(離れた)位置で維持される。はね64は引っ張りばねからなり、一端が取付片56に固定され、他端がキャップ66に取り付けられている。
トリガロックダイヤル94を操作する場合には、トリガロックダイヤル94をキャップ66側に押し込んでロック位置PB、またはロック解除位置PAに回す(図3(B)参照)。操作後には、トリガロックダイヤル94がばね64の弾性力により、トリガロックダイヤル94が取付片56から引き出された位置に戻り、トリガロックダイヤル94がロックされる。
第2のロック機構250は、トリガロックダイヤル94を押し込んだ位置で固定するものであり、トリガロックダイヤル94の周縁近傍に取り付けられている。閂部材74は、トリガロックダイヤル94のロック時に、トリガロックダイヤル94と平面的に重なる位置に移動してダイヤル錠130により固定され、トリガロックダイヤル94が押し込まれた位置から引き出された位置に戻らないように栓をする。
レール部69は、シャッター部材68をスライドさせるためのガイド部材であって、トリガロックダイヤル94の第2のロック機構250が設けられた側とは反対側の周縁部に取り付けられている。レール部69は、例えば2本で構成され、トリガロックダイヤル94に向かってその近傍まで延在している。レール部69のトリガロックダイヤル94を介した反対側には、シャッター部材68のスライドを止めるためのストッパ部76が設けられている。
シャッター部材68は、トリガロックダイヤル94の全体を覆うことが可能な大きさを有する矩形状の平板部材からなり、レール部69にスライド可能に取り付けられている。なお、シャッター部材68は、ロック時に閂部材74と接触しないように、本例では閂部材74よりも釘打機本体10に近接した位置に設けられる。
[第1および第2のロック機構の動作例]
(トリガをロックする場合)
図9(A)〜図9(C)は、トリガ16をロックする場合の第1のロック機構290および第2のロック機構250の動作例を示す図である。まず、ユーザは、図9(A)および図9(B)に示すように、トリガロックダイヤル94を取付片56に押し込んで(埋め込んで)ロック位置PBに回し、トリガロックレバー92をロック位置に設定する。この押し込み操作により、キャップ66が取付片56から離れる方向に移動してトリガロックレバー92の一端側のばね64が伸張する。
次に、図9(C)に示すように、トリガロックダイヤル94を押し込んだ状態で、シャッター部材68をスライドさせてトリガロックダイヤル94の全体を被覆する。シャッター部材68は、シャッター部材68の進行方向の前方に設けられたストッパ部76により、トリガロックダイヤル94の全体を覆った位置で停止する。
続けて、ダイヤル錠130をロック解除番号を合わせてロックを解除し、閂部材74をその先端部74aがトリガロックダイヤル94の外面を通過する位置まで移動させる。そして、ダイヤル錠130をロック解除番号以外に合わせてダイヤル錠130をロックし、閂部材74をトリガロックダイヤル94に至るロック位置で固定する。これにより、トリガロックダイヤル94は押し込まれた位置で固定されるので、トリガロックダイヤル94の操作を不可能とすることができる。
(トリガのロックを解除する場合)
ロックを解除する場合には、上述したロック手順とは逆の手順を行う。ユーザは、ダイヤル錠130を操作してロック解除番号に合わせてダイヤル錠130のロックを解除する。そして、閂部材74を後退させてその先端部74aがトリガロックダイヤル94と平面的に重ならない位置まで移動させる。続けて、シャッター部材68も同様にトリガロックダイヤル94と重ならない位置まで退避させる。これにより、ばね64の収縮力によりトリガロックダイヤル94が元の引き出された位置に戻り、トリガロックダイヤル94の操作が可能となり、トリガ16の引き操作を行えるようになる。なお、シャッター部材68を設けずに、閂部材74だけでトリガロックダイヤル94をロックしても良い。この場合、閂部材74をトリガロックダイヤル94に平面的に重なる位置に移動させて閂部材74をトリガロックダイヤル94に当接させることによりトリガロックダイヤル94をロックする。
<第2の実施の形態の変形例>
上述した第2の実施の形態では、閂部材74によりトリガロックダイヤル94側をロックしたが、トリガロックレバー92のキャップ66側をロックしても良い。この場合、第2のロック機構250は、上記第2の実施の形態で説明した第2のロック機構250の取付位置に対して釘打機本体10の反対側の面に取り付けられる。
(トリガをロックする場合)
図10(A)および図10(B)は、トリガ16をロックする場合の第1のロック機構290および第2のロック機構250の動作例を示す図である。まず、ユーザは、図10(A)に示すように、トリガロックダイヤル94を取付片56に押し込んで(埋め込んで)ロック位置に回し、トリガロックレバー92をロック位置に設定する。この押し込み操作により、キャップ66が取付片56から引き出された位置となると共に、トリガロックレバー92の一端側のばね64が伸張する。
トリガロックレバー92をロック位置に設定したら、ユーザは、トリガロックダイヤル94から指を離し、図10(B)に示すように、トリガロックダイヤル94を押し込んだ位置から引き出し位置に戻す。続けて、ダイヤル錠130をロック解除番号を合わせてロックを解除し、閂部材74をその先端部74aがキャップ66を通過する位置まで移動させる。そして、ダイヤル錠130をロック解除番号以外に合わせてロックし、閂部材74がトリガロックダイヤル94と平面的に重なるロック位置で固定する。これにより、トリガロックダイヤル94は引き出された位置で固定されるので、押し込み操作ができなくなり、その結果、トリガロックダイヤル94の操作を不可能とすることができる。
(トリガのロックを解除する場合)
ロックを解除する場合には、上述したロック手順とは逆の手順を行う。ダイヤル錠130を操作してロック解除番号に合わせてダイヤル錠130のロックを解除する。そして、閂部材74を後退させてその先端部74aがキャップ66と平面的に重ならない位置まで移動させる。これにより、トリガロックダイヤル94の押し込み操作が可能となるので、トリガ16の引き操作を行えるようになる。なお、上述したシャッター部材68を設けても良い。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、上記第1および第2の実施形態で説明した第2のロック機構50,250とは異なる構成を採用した第2のロック機構350を採用した場合について説明する。なお、上記第1の実施の形態で説明した釘打機100および第1および第2のロック機構90,50と共通する構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[第2のロック機構の構成例]
図11(A)および図11(B)は、第1のロック機構390および第2のロック機構350の構成例を示す図である。釘打機300は、トリガ16のロックおよびロック解除を行うための第1のロック機構390および第2のロック機構350を備えている。ここで、図11(B)に示すように、第2のロック機構350が取り付けられる取付片56には、その厚み方向に貫通する貫通孔56bが形成され、この貫通孔56bの孔周面には後述するロック制御板112の突起部112bを係止するための突起部56aが形成されている。
第2のロック機構350は、ロック機構本体の一例を構成するロック機構ケース110とロック制御板112とロック制御板押えばね114とダイヤル錠130とを有している。ロック機構ケース110は、金属材料や樹脂材料からなり釘打機本体10との対向面側が開口された箱体であって、その内部にはロック制御板112、ロック制御板押えばね114およびダイヤル錠130が収容されている。このロック機構ケース110は、釘打機本体10に着脱可能に取り付ける構成としても良いし、釘打機本体10に一体形成しても良い。
ロック制御板112は、細長の平板部材であって、トリガロックダイヤル94をロックしたり、そのロック解除を行うものである。ロック制御板112のトリガロックダイヤル94との対向面側の一端部には、ダイヤル輪芯134に形成された凹部134aに嵌合可能な突起部112aが形成されている。突起部112aは、第1の凸部の一例を構成し、凹部134aから離脱可能なように例えば角部が湾曲している。ロック制御板112の対向面側の他端部には、取付片56に形成された突起部56aに係合可能な突起部112bが形成されている。これにより、第2のロック機構350が外側方向に引っ張られたとしても、突起部56aに突起部112bが引っ掛かるので、ロック時に第2のロック機構350が釘打機本体10から取り外されることを防止できる。
ロック制御板112の対向面側の略中央部から他端側にずれた位置には、トリガロックダイヤル94の操作部94bの回転動作をロックするためのロック部112cが形成されている。ロック部112cは第2の凸部の一例を構成する。ロック時には、ロック部112cが操作部94bのロック解除側の回転軌道OR内に移動するので(図3(B)参照)、トリガロックダイヤル94をロック解除側に回すと操作部94aがロック部112cに引っ掛かり(障害となり)、トリガロックダイヤル94の操作を不能とすることができる。
ロック制御板112の対向面側の略中央部には一端がロック機構ケース110の壁面部に取り付けられたロック制御板押えばね114が取り付けられている。ロック制御板112は、このロック制御板押えばね114によりトリガロックダイヤル94側に付勢される。
ダイヤル錠130は、ダイヤル輪132とダイヤル輪芯134とを有している。ダイヤル輪芯134の周面には、ロック制御板112の突起部112aが嵌合可能な凹部134aが形成されている。凹部134aは、ダイヤル輪132をロック解除番号に設定したときに、ロック制御板112の突起部112aに嵌合する位置に形成される。ここで、ロック解除番号は、任意の番号の設定が可能となっている。例えば番号設定サポート棒により図示しないリセットボタンを押し、ダイヤル輪芯の3個の凹部134aがロック制御板112の突起部112aと嵌合している状態を保ちながら、ダイヤル輪を回して任意のロック解除番号を設定する。
なお、上述した第2のロック機構350は、トリガロックダイヤル94側ではなく、トリガロックレバー92の他端側のキャップ124側に取り付けることもできる。この場合、トリガロックダイヤル94と同様にキャップ124にもキャップ124の周面から突出する突起部を設け、この突起部近傍にロック制御板112のロック部112cが位置するように、第2のロック機構350を取付片56に取り付ける。
[ロックおよびロック解除時の動作例]
(トリガをロックする場合)
図12(A)〜図12(C)は、トリガ16をロックする場合の第1のロック機構390および第2のロック機構350の動作例を示す図である。釘打機300を使用しない場合、ユーザは、トリガロックダイヤル94をロック解除位置PAからロック位置PBに回して、図12(A)に示すように、トリガロックレバー92をロック解除位置からロック位置に回転させる。そして、ダイヤル錠130の3個のダイヤル輪132をロック解除番号以外に合わせて、図12(A)に示すように、ロック制御板112の突起部112aをダイヤル輪芯134の凹部134aと噛み合わない位置まで移動させる。
これに伴い、ロック制御板112の突起部112a側がダイヤル輪芯134の凹部134a以外の周面部によって押し上げられるので、ロック制御板112の突起部112b側がトリガロックダイヤル94に近接する方向に傾動する。ロック制御板112のロック部112cは、トリガロックダイヤル94のロック解除側の操作部94b側面に当接または近接した位置に移動する。また、ロック制御板112の突起部112bは、取付片56の突起部56aによって係止される。これにより、トリガロックダイヤル94をロック解除側に回転させる場合には、突起部112bが障害となるので、トリガロックダイヤル94の操作ができなくなり、トリガ16の引き操作をロックすることができる。
(ロック解除時)
釘打機300を使用する(作業を始める)場合、ユーザは、ダイヤル錠130の3個のダイヤル輪132をロック解除番号に合わせて、ロック制御板112の突起部112aをダイヤル輪芯134の凹部134aに嵌合させる。この嵌合に伴って、ロック制御板押えばね114が弾性力により元の状態に戻るので、ロック制御板112が図12(B)に示すように傾斜姿勢から水平姿勢に戻る。つまり、ロック制御板112の突起部112bがトリガロックダイヤル94から離反する方向に移動する。これにより、ロック制御板112のロック部112cがトリガロックダイヤル94の操作部94bの回転軌道ORから外れた位置に移動するので、トリガロックダイヤル94の操作が可能となる。
そして、トリガロックが解除された状態で、図12(C)に示すように、第2のロック機構350を釘打機本体10から取り外す。これにより、作業中において、第2のロック機構350が作業の邪魔になることもない。作業中断や作業終了時には、再び第2のロック機構350を釘打機本体10に取り付けて、上述した操作を行うことでトリガ16をロックすることができる。
<第3の実施の形態の変形例>
本変形例では、上記第3の実施の形態の第2のロック機構350を用い、第2のロック機構350のロック機構ケース110が障害となることによりトリガロックダイヤル94の操作を不能とする例について説明する。なお、上記第3の実施の形態で説明した釘打機300および第1および第2のロック機構390,350と共通する構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図13(A)および図13(B)は、第1のロック機構390および第2のロック機構350の構成例を示す図である。第2のロック機構350は、トリガロックダイヤル94のロック解除側の回転軌道ORの内側であって、トリガロックダイヤル94の操作部94bの側面部にロック機構ケース110の外面が当接可能な位置に取り付けられている。ロック制御板112の突起部112bは、トリガロックダイヤル94の近傍に形成された貫通孔56bの突起部56aに係合可能とされ、第2のロック機構350が釘打機本体10にロック可能な構成とされている。
トリガ16をロックする場合には、ダイヤル錠130の3個のダイヤル輪132をロック解除番号以外に合わせると、ロック制御板112の突起部112bが突起部56aに係止され、第2のロック機構350が釘打機本体10にロックされる。この状態において、トリガロックダイヤル94をロック解除側に回すと、操作部94aがロック機構ケース110の外面に当たり、トリガロックダイヤル94のロック解除側への回転が規制される。このように、本実施の形態によれば、第2のロック機構350のロック機構ケース110が障害となるので、トリガロックダイヤル94の操作を不能とすることができ、その結果トリガ16の引き操作をロックできる。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態では、上記第1および第2の実施形態で説明した第2のロック機構50,250,350とは異なる構造を有する第2のロック機構450を採用した場合について説明する。
[第2のロック機構の構成例]
図14は、第4の実施の形態に係る第2のロック機構450の構成例を示す図である。図15は、第2のロック機構450の要部の構成例を示す図である。第2のロック機構450は、トリガロックダイヤル94のロックおよびロック解除を行うものであり、トリガロックダイヤル94の全体を覆うようにして釘打機本体10に着脱可能に取り付けられる。第2のロック機構450は、ダイヤル錠302と閂部材304とロックプレート306と制御基板314とセンサ部316とバッテリー320とスピーカ322とロック機構ケース324とを備えている。
ロック機構ケース324は、金属材料や樹脂材料からなる箱体であって、その内部には上述したダイヤル錠302等が収容されている。ロック機構ケース324の釘打機本体10と対向する面には、取り付け時にトリガロックダイヤル94を収容するための開口部324aが形成されている。ロック機構ケース324の対向面側の端部には、釘打機本体10に設けられた凹部10aに嵌合する凸部324bが形成されている。凸部324bは、第2のロック機構450を釘打機本体10に取り付ける際の位置合わせや第2のロック機構450を釘打機本体10に固定する部材として機能する。
ダイヤル錠302は、上述した3個のダイヤル輪301を有するダイヤル形式の施錠装置であって、ロック機構ケース324の側面部にダイヤル輪301の一部を露出させるようにして取り付けられている。
閂部材304は、例えば導電材料からなり、頭部304aと軸部304bと分岐部304cとから構成されている。軸部304bは、頭部304aから3個のダイヤル輪301の軸心部(中心)を貫通するようにして延在しており、ダイヤル錠302のロックおよびロック解除に応じて上下方向に移動可能となっている。分岐部304cは、軸部304bの上端部から下方に向かって略L字状に分岐しており、その先端部のスイッチ部318と対向する側(外側)にはスイッチ部318の導通状態を切り換えるための切り換え部304gが設けられている。切り換え部304gは、上述したように導電材料からなり、例えば分岐部304cから半円形状に突出している。
ロックプレート306は、側面形状が略L字状をなす平板部材であって、その上端部に設けられた軸取付部306aと軸取付部306aよりも若干下方に設けられた突起部306eと下端部に設けられたロック片306cとを有する。ロックプレート306の下端部のダイヤル錠302側の面には、一端部がロック機構ケース324の内壁面に取り付けられた圧縮ばね312が取り付けられ、ロックプレート306の下端部がダイヤル錠302とは反対方向に付勢されている。
軸取付部306aにはロック機構ケース324の内壁面に回動可能に取り付けられた軸部305が固着されており、ロックプレート306はその上端部を支点として回動可能となっている。閂部材304(分岐部304c)は、下方に移動したときに突起部306eをダイヤル錠302側に押圧することで圧縮ばね312に抗してロックプレート306を垂直姿勢に移動させ、上方に移動したときに押圧を解除して圧縮ばね312の弾性力によりロックプレート306を傾斜姿勢とさせる。ロック片306cは、ロックプレート306の傾斜時にトリガロックダイヤル94の裏面と釘打機本体10の表面との隙間部Sに挿入され、第2のロック機構450を釘打機本体10にロックする。
センサ部316は、トリガロックダイヤル94の上面に取り付けられたマグネット326と対向した開口部324aの外壁面に取り付けられている。センサ部316は、トリガロックダイヤル94に取り付けられたマグネット326からの磁力を検出し、検出した磁力に基づく測定値(距離情報)を制御基板314に供給する。
制御基板314は、全体の動作を制御するMPU(Micro Processing Unit)および所定のプログラムや磁力の正常値等を記憶するROM(Read Only Memory)等を有している。ここで、正常値とは、第2のロック機構450をトリガロックダイヤル94に取り付けたときの、第2のロック機構450のセンサ部316とトリガロックダイヤル94のマグネット326との距離Xである。制御基板314は、センサ部316から供給される検出値に基づいて第2のロック機構450がロック状態において釘打機本体10から取り外されたか否かを判断し、判断結果に応じて音声信号を生成してスピーカ322に供給する。
スピーカ322は、音出力部の一例を構成し、制御基板314およびバッテリー320に電気的に接続されている。このスピーカ322は、第2のロック機構450の異常を検出したときに制御基板314から供給される音声信号に基づいてブザー音や音声を出力する。
スイッチ部318は、閂部材304の上下移動に伴って閂部材304の切り換え部304gによりオン/オフが切り換えられ、オンに切り換えられたときに電気的に接続されるバッテリー320に切換信号を供給する。
バッテリー320は、制御基板314およびスピーカ322に電気的に接続されると共にロック機構ケース324に着脱可能に取り付けられ、スイッチ部318から供給される切換信号に基づいて制御基板314およびスピーカ322のそれぞれに電力を供給する。
[第2のロック機構の動作例]
(釘打機の不使用時)
図16(A)および図16(B)は、トリガ16をロックする場合の第2のロック機構450の動作例を示す図である。釘打機400を使用しない場合、ユーザは、トリガロックダイヤル94をロック解除位置PAからロック位置PBに回して、トリガロックレバー92をロック解除(フリー)位置からロック位置に回転させる。トリガロックダイヤル94をロック位置に設定したら、図16(A)に示すように、第2のロック機構450をトリガロックダイヤル94に覆うようにして釘打機本体10に押し当てる。このとき、ロック機構ケース324の凸部324bを釘打機本体10の凹部10aに嵌合させることにより、第2のロック機構450を簡単に位置合わせすることができる。
そして、ダイヤル錠302の3個のダイヤル輪132をロック解除番号に合わせてロックを解除し、図16(B)に示すように、閂部材304の頭部304aを上方に引っ張る。すると、分岐部304cがロックプレート306の突起部306eから離れるため、圧縮ばね312の弾性力によりロックプレート306の下端部がトリガロックダイヤル94側に付勢され、ロックプレート306のロック片306cがトリガロックダイヤル94の裏面と釘打機本体10の表面との隙間部Sに挿入される。
この状態で、ダイヤル錠302の3個のダイヤル輪132をロック解除番号以外に合わせてダイヤル錠302をロックし、閂部材304が上方に押し上げられた位置で固定する。また、分岐部304cの上方への移動により、スイッチ部318がスイッチ押下部306dにより押下されてセンサ機能がオン状態に切り換えられる。
これにより、第2のロック機構450が上方に引っ張られたとしても、ロックプレート306のロック片306cがトリガロックダイヤル94の裏面に引っかかった状態となるので、第2のロック機構450をトリガロックダイヤル94にロックすることができ、第三者がトリガロックダイヤル94を操作できないようにすることができる。
(釘打機の使用時)
釘打機400を使用して作業を始める場合、第2のロック機構450をトリガロックダイヤルから取り外す作業が必要となる。まず、ユーザは、ダイヤル錠130の3個のダイヤル輪132をロック解除番号に合わせてロックを解除し、閂部材304の頭部304aを下方に押し下げる。すると、閂部材304の分岐部304cの内側がロックプレート306の突起部306eをダイヤル錠302側に押圧するようにして下方に移動する。
閂部材304の下方への移動により、ロックプレート306は、図16(A)に示すように、圧縮ばね312に抗して傾斜した姿勢から起立した姿勢となり、ロック片306cがトリガロックダイヤル94と釘打機本体10との隙間部Sから離脱する。これにより、第2のロック機構450によるロックが解除され、第2のロック機構450をトリガロックダイヤル94から取り外してトリガロックダイヤル94を操作できる。
(第2のロック機構の破損時)
図17および図18は、釘打機300の盗難時における第2のロック機構450の動作例を示す図である。ステップS10でセンサ部316は、トリガ16がロックされてセンサ機能がオン状態に切り換えられると、図17に示すように、釘打機本体10側のマグネット326の磁力を検出する。センサ部316は、距離Xに応じた磁力を検出し、検出した磁力に基づく検出値を制御基板314に供給する。
ステップS20で制御基板314は、センサ部316から供給された検出値とROMに予め記憶されている正常値とを比較し、検出値が正常値よりも低いか否かを判断する。本例では、トリガロック状態において第2のロック機構450が無理やり釘打機本体10から取り外されると、センサ部316とマグネット326との距離Xが離れて磁力も小さくなるので、検出値が正常値よりも低いと判断してステップS30に進む。一方、検出値が正常値よりも低くないと判断した場合にはステップS10に戻る。
ステップS30でスピーカ322は、制御基板314から供給された音声信号に基づいてブザー音や音声等を出力する。ブザー音等は一定期間だけ出力するようにしても良いし、連続して出力するようにしても良い。これにより、ユーザは、釘打機400から離れた位置にいても、ブザー音等を聞くことにより、第2のロック機構450が釘打機本体10から取り外されたことを知ることができる。また、ユーザが釘打機400の近辺にいないときでも、ブザー音を聞いた第三者が何らかの不審な行為があったものとして監視を行うことができる。
上述した例では、マグネット326の磁力を検出することにより、第2のロック機構450の破損、取り外しを検知したが、これに限定されることはない。たとえば、センサ部316をレーザダイオードおよびフォトダイオードにより構成し、レーザダイオードから射出されてトリガロックダイヤル94表面で反射されたレーザ光をフォトダイオードにより検知して反射時間、反射率を計測することにより、第2のロック機構450の破損等を判断することもできる。また、センサ部316を電極により構成し、トリガロックレバーとの間に生じる静電容量の変化を検出することにより、第2のロック機構450の破損等を判断することもできる。さらに、遠赤外線により熱量を検出することにより第2のロック機構450の破損等を判断することもできる。
<第5の実施の形態>
次に、上記第4の実施の形態で説明した第2のロック機構450を電動工具500に適用した例について説明する。なお、上記第4の実施の形態で説明した第1および第2のロック機構490,450と共通する構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[電動工具の構成例]
図19は、電動工具500の構成例を示す図である。電動工具500は、工具の一例を構成し、胴体部508と、その後部より下方に延設されるグリップ部504と、グリップ部504の下部に設けられたバッテリーを収納するためのバッテリパック506とを備えている。バッテリパック506とグリップ部504との間には、バッテリーの通電状態を切り換えるための第2のロック機構550が設けられている。第2のロック機構550の取り付け位置は、バッテリーの通電を切り換えることが可能な位置であれば、上述した位置に限定されることはない。
電動工具500の第2のロック機構550の取り付け位置には、後述する図20(A)に示すように、第2のロック機構550側のロックプレート306が嵌合される第1のロック部500aおよび第2のロック機構550側の凸部324bが嵌合される第2のロック部500bが設けられている。電動工具500内部には電動工具500の通電状態を切り換える(オン/オフ)ための電源スイッチ部502が設けられ、その上方には後述する閂部材304が挿脱可能な挿脱穴500dが穿設されている。
[第2のロック機構の構成例]
図20および図21は、第2のロック機構550の構成例を示す図である。第2のロック機構550は、ロック機構ケース324とダイヤル錠302と閂部材304とロックプレート306と制御基板314とセンサ部316とスイッチ部318とバッテリー320とスピーカ322とを備えている。
ロック機構ケース324は、金属材料や樹脂材料からなる箱体であって、その内部にはロックプレート306および制御基板314等が収容されている。ロック機構ケース324の釘打機本体10と対向する面の端部には、釘打機本体10に設けられた第2のロック部500bに係合する凸部324bが形成されている。
ダイヤル錠302は、上述した3個のダイヤル輪301を有するダイヤル形式の施錠装置であって、ロック機構ケース324の側面部にダイヤル輪301の一部を露出させるようにして取り付けられている。
閂部材304は、ロック機構ケース324に摺動可能に収容され、頭部304aと軸部304bと分岐部304cとロックプレート作動部304dとから構成されている。軸部304bは、頭部304aから3個のダイヤル輪の中心を貫通するようにして延設され、ダイヤル錠302のロックおよびロック解除操作に伴って上下方向に移動可能となっている。分岐部304cは、軸部304bの上端から下方に向かって略L字状に分岐しており、その先端部が第2のロック機構550を電動工具500に取り付けたときに電動工具500側の電源スイッチ部502の通電状態を切り換えることが可能な位置まで延在している。
ロックプレート作動部304dは、軸部304bと分岐部304cとの間に設けられ、頭部304aから下方に向かって延設されている。ロックプレート作動部304dの分岐部304c側には、ロックプレート306の突起部306bが係合される係合凹部304eが設けられている。係合凹部304eは、突起部306bの形状に対応して例えば半円形状に窪んでいる。
ロックプレート306は、導電材料からなり、略L字状をなす平板部材であって、その中央部に設けられた軸部306fを介してロック機構ケース324に取り付けられている。ロックプレート306の上端部のロックプレート作動部304d側には、ロックプレート306の係合凹部304eに係合可能な突起部306bが形成されている。ロックプレート306の分岐部304c側に屈曲した下端部は、ロック時に釘打機本体10に設けられた第2のロック部10bに嵌合すると共にロック解除時に第1のロック部500aから離脱するロック片306cとして機能する。
ロックプレート306の下端部のダイヤル錠302側の面には、一端部がロック機構ケース324の内壁面に取り付けられた圧縮ばね312が取り付けられ、ロックプレート306の下端部がダイヤル錠302とは反対方向に付勢されている。これにより、ロック状態においては、ロックプレート306は軸部306fを支点として、その上端がロックプレート作動部304dに接近(接触)する方向に傾斜する(図21(A)参照)。
[第2のロック機構の動作例]
(電動工具の使用時)
電動工具500を使用しない場合、ユーザは、図21(A)に示すように、第2のロック機構550によりトリガロックダイヤル94を覆うようにして釘打機本体10表面に押し当てる。このとき、ロック機構ケース324の凸部324bを電動工具500の第2のロック部500bに嵌合することにより、第2のロック機構550を簡単に位置合わせすることができる。ここで、第2のロック機構550の不使用時には、閂部材304が押し上げられた状態でダイヤル錠302によりロックされているものとする。
次に、ダイヤル錠302の3個のダイヤル輪の暗証番号を合わせてダイヤル錠302のロックを解除し、閂部材304の頭部304aを下方に押し下げて閂部材304のロックプレート作動部304dを下方に移動させる。これに伴い、図21(B)に示すように、ロックプレート306の突起部306bがロックプレート作動部304dの係合凹部304eに係合すると共に下端部が圧縮ばね312によって分岐部304c側に付勢されるので、軸部306fを支点としてロックプレート306の上端がロックプレート作動部304dに近づく(接触する)方向に傾動する。
これにより、ロックプレート306のロック片306cが電動工具500の第1のロック部500aに挿入されて第2のロック機構550が電動工具500にロックされる。この状態で、ダイヤル錠302の3個のダイヤル輪132をロック解除番号以外に合わせてダイヤル錠302をロックし、閂部材74が下方に押し下げられた位置で固定する。また、ロックプレート306の傾動によりスイッチ押下部306dがスイッチ部318から離反してセンサ機能がオフとなる。
また、閂部材304の頭部304aの下方への押し下げにより、分岐部304cも下方に移動するので、図21(B)に示すように、その先端部が電源スイッチ部502を押下する。これにより、電源スイッチ部502が非通電状態となり、電動工具500の使用が不可能とすることができる。
(電動工具の使用時)
電動工具500を使用して作業を始める場合、まず、ダイヤル錠302の3個のダイヤル輪の暗証番号を合わせてダイヤル錠302のロックを解除し、図20(A)に示すように、閂部材304の頭部304aを上方に押し上げて閂部材304のロックプレート作動部304dを上方に移動させる。
これに伴い、ロックプレート306の突起部306bとロックプレート作動部304dの係合凹部304eと係合が解除され、ロックプレート306の上端部がロックプレート作動部304d外面によって分岐部304c側に押されてロックプレート306が傾斜した姿勢から起立した姿勢となる。
これにより、ロックプレート306のロック片306cが電動工具500の第1のロック部500aから係脱され、第2のロック機構550のロックが解除される。また、ロックプレート306の傾動によりスイッチ押下部306dがスイッチ部318から離反してセンサ機能がオフとなる。
また、閂部材304の頭部304aの上方への押し上げにより、閂部材304の分岐部304cも下方に移動するので、分岐部304cの先端部が電源スイッチ部502から離反する。これにより、図20(B)に示すように、電源スイッチ部502が通電状態となり、電動工具500の使用が可能となる。
(ロック機構の破損時)
図22は、第2のロック機構550が電動工具500にロックされた状態において電動工具500から取り外された場合の機能例を説明するための図である。第2のロック機構550が電動工具500に装着された状態において、第三者によって第2のロック機構550が無理やり取り外されると、上述したように、電動工具500に埋め込まれたマグネット326と第2のロック機構550のセンサ部316との距離Xが正常値よりも離れるので、センサ部316により異常が検出され、スピーカ322からブザー音等が出力される。このブザー音等により、ユーザは、第2のロック機構550が電動工具500から取り外されたことを知ることができ、電動工具500の盗難を未然に防止することができる。
<第6の実施の形態>
本実施の形態では、第1のロック(トリガロック)機構690の方式としてプッシュ式凹凸嵌合位置ずらし方式を採用している。なお、上記第1の実施の形態で説明した釘打機100および第1および第2のロック機構90,50と共通する構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図23は、第6の実施の形態に係る釘打機600の構成例を示す図である。図24は、第1のロック機構690および第2のロック機構650の構成例を示す図である。釘打機600は、トリガ16をロックするための第1のロック機構690と第2のロック機構650とを備えている。
[第1のロック機構の構成例]
第1のロック機構690は、ロック位置およびロック解除位置に移動することでトリガ16のロックおよびロック解除を行うトリガロックレバー602を有している。トリガロックレバー602は頭部602aと頭部602aに接続された軸部602bとから構成され、軸部602bがトリガ16の背面側に形成された取付片56,56に跨るようにして回動可能に取り付けられている。軸部602bには、トリガ16と対向した位置にロック時にトリガ16(図3(A)参照)の係合片16aが係合される凹部602cが形成されている。したがって、トリガロックレバー602において凹部602cが形成された位置がロック解除位置となり、凹部602c以外の位置がロック位置となる。
トリガロックレバー602の一端側の頭部602aと取付片56との間には、トリガロックレバー602をその長手方向に沿ってロック位置およびロック解除位置に移動させるための閂部材610が介挿されている。一方、トリガロックレバー92の他端側にはキャップ605が取り付けられ、このキャップ605と取付片56との間には圧縮ばね603が介挿されている。
[第2のロック機構の構成例]
第2のロック機構650は、トリガロックレバー602の動作を拘束するものであり、ダイヤル錠630と閂部材610と板ばね612とを有している。ダイヤル錠630は、自己のロックおよびロック解除に応じて閂部材610を移動可能に支持するものであり、トリガロックレバー602の近傍にカシメピンなどの締結部材により釘打機本体10に強固に固定して取り付けられている。ダイヤル錠630は、ダイヤル輪632とダイヤル本体634とを有しており、図示しないが、ダイヤル輪632のロック解除番号に対応した裏面位置(内周面)には、閂部材610の突起部がロック解除時にスライド可能に嵌合される切欠部が形成されている。
図25(A)は閂部材610の構成例を示す平面図であり、図25(B)はその側面図であり、図25(C)は一端側の側面部である。閂部材610は、ダイヤル錠630のロック解除時に、トリガロックレバー602をロック位置またはロック解除位置に移動させるものであり、頭部610aと頭部610aに連なる軸部610bと軸部610bの一端部に形成された平板部610cとから構成されている。
軸部610bは、ダイヤル錠630に移動可能に取り付けられ、ダイヤル錠630のロック解除時に軸部610bの長手方向に沿って移動する。頭部610aは、ストッパとして機能することで、閂部材610のダイヤル錠630からの脱落を防止する。
平板部610cは、図24に示すように、トリガロックレバー602の頭部602aと取付片56との間に介挿され、軸部610b側に設けられた肉薄部610dと肉薄部610dから端部に向かって厚みが厚くなるように傾斜したテーパー部610eとこのテーパー部610eから端縁に延びる肉厚部610fとを有している。本例では、肉薄部610dが閂部材610のロック解除位置として機能し、肉厚部610fが閂部材610のロック位置として機能する。
閂部材610がロック解除位置に移動すると、肉薄部610dが頭部602aと取付片56との間に位置するので、肉薄部610dの厚みに応じてトリガロックレバー602がその長手方向に移動してロック解除位置に設定される(図27(B)参照)。一方、閂部材610がロック位置に移動すると、肉厚部610fが頭部602aと取付片56との間に位置するので、肉厚部610fの厚みに応じてトリガロックレバー602がその長手方向に沿って移動してロック位置に設定される(図27(A)参照)。
平板部610cには、図25(A)に示すように、閂部材610の移動用の楕円形状をなす開口部610gが形成されている。開口部610gは、少なくとも肉薄部610dおよびテーパー部610eに至る長さであれば良い。平板部610cの裏面側のスライド孔612aに対向した位置には突起部610hが形成され、軸部92aの裏面側には突起部610iが形成されている。
図26(A)は板ばね612の構成例を示す平面図であり、図26(B)はその側面部である。板ばね612は、細長の長方形状をなす弾性体であって、釘打機本体10表面と閂部材610との介在されている。板ばね612の一端は釘打機本体10に取り付けられ、他端は自由端となっている。板ばね612の略中央部の裏面(釘打機本体10側の面)には圧縮ばね606が介挿され、圧縮ばね606により板ばね612が外方向(釘打機本体10側と反対方向)に付勢されている。
板ばね612には、閂部材610の突起部610hをスライド可能に支持するスライド孔612aおよびトリガロックレバー602を挿通するための挿通孔612cが形成されている。スライド孔612aは、板ばね612の幅方向の両端部であって閂部材610の突起部610hに対応した位置に形成され、板ばね612の長手方向に沿って延設されている。
[第1および第2のロック機構の動作例]
(トリガをロックする場合)
釘打機600を使用しない場合、ユーザは、ダイヤル錠630の3個のダイヤル輪のロック解除番号を合わせてダイヤル錠630のロックを解除し、図27(A)および図28(A)に示すように、閂部材610の頭部610aを上方に押し上げてロック位置に移動させる。この押し上げ動作により、閂部材610の突起部610hが板ばね612のスライド孔612aに嵌合してスライド孔612aに沿って移動すると共に図中上方の突起部610iが板ばね612から離脱する(図25および図26参照)。これにより、板ばね610の一(下)端側の突起部610hによる押圧がなくなるので、板ばね612の一端が圧縮ばね606により釘打機本体10から離れる方向に押し上げられる。
また、閂部材610の上方の移動により、トリガロックレバー602と取付片56との間に肉厚部610fが位置する。これにより、トリガロックレバー602は、肉厚部610fの厚み分だけ閂部材610側(矢印D1方向)に移動する。つまり、トリガ16が係合可能なロック解除位置からトリガ16が係合不能なロック位置にずれる。この状態で、ダイヤル錠630の3個のダイヤル輪132をロック解除番号以外に合わせてダイヤル錠630をロックし、閂部材74をロック位置で固定する。このようにして、トリガロックレバー602の凹部602cの位置をロック解除位置からロック位置にずらすことにより、トリガ16の操作をロックすることができる。
(トリガのロックを解除する場合)
釘打機600を使用する場合、ユーザは、ダイヤル錠630の3個のダイヤル輪のロック解除番号を合わせてダイヤル錠630のロックを解除し、図27(B)および図28(B)に示すように、閂部材610の頭部610aを下方に押し下げて閂部材610をロック解除位置に移動させる。この押し下げ動作により、閂部材610の突起部610hが板ばね612のスライド孔612aから離脱して板ばね612に乗った状態となり、図中上方の突起部610iも板ばね612に乗った状態となる。これにより、突起部610i,610jにより板ばね610が押圧されるので圧縮ばね606が圧縮されて板ばね612が元の位置に戻る。
また、閂部材610の下方の移動により、トリガロックレバー602と板ばね612との間に肉薄部610dが位置する。そのため、トリガロックレバー602と板ばね612との間が肉厚部610fが位置する場合と比べて狭くなるので、トリガロックレバー602は、圧縮ばね603の弾性力により肉厚部610fの厚み分だけ閂部材610と反対側(矢印D2方向)に移動する。このようにして、トリガ16が係合できないロック位置からトリガ16が係合可能なロック解除位置にトリガロックレバー602がずれるので、トリガ16のロックを解除することができる。
(第2のロック機構の破損時)
例えば、釘打機600が盗難され、閂部材610が図29に示す位置で切断された場合、閂部材610による板ばね612の他端部の押圧もなくなるので、板ばね612全体が圧縮ばね603の復帰力により外方向に跳ね上がる。これにより、トリガロックレバー92と釘打機本体10との間には切断された閂部材610および板ばね612が介挿されることになるので、閂部材610がロック位置において強固に固定されて挿入された状態となる。
そのため、盗難者は、盗難したものの、閂部材610を取り除いてトリガロックレバー92の解除を行うことが困難となり、盗難しても釘打機600を使用できない状態とすることができる。したがって、盗難者に対して本発明の盗難防止がなされた釘打機600を盗難しても意味がないものと知らしめることができ、盗難自体を減少させることができる。
<第7の実施の形態>
上記第3の実施の形態では、第1のロック(トリガロック)機構の方式としてプッシュ式凹凸嵌合位置ずらし方式を採用し、ガスネイラ700に第1のロック機構790および第2のロック機構750を適用した例について説明する。なお、上記第6の実施の形態で説明した第1のロック機構690および第2のロック機構650と共通する構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
[ガスネイラの構成例]
図30は、第7の実施の形態に係るガスネイラ700の構成例を示す図である。図31および図32は、第1のロック機構790および第2のロック機構750の構成例を示す図である。
ガスネイラ700は、工具の一例を構成し、駆動機構や過給装置等が収納される本体710と、本体710に一体形成されたグリップ712と、本体710下部から突出するように設けられたマガジン部714を有したノーズ部716とを備えている。
本体710の内部下方にはガス缶760を装着するためのカートリッジ720が設けられている。本体710のカートリッジ720が設けられた位置には、ガス缶760の挿入をロックするための第1のロック機構790および第2のロック機構750が取り付けられている。
[第1のロック機構の構成例]
第1のロック機構790は、図31に示すように、ロック時にカートリッジ720に挿入されるガス缶760の障害となるものであり、軸部730aと軸部730aの一端に設けられた頭部730bとから構成されたロック部材730を備えている。ロック部材730は、頭部730bを外側にして本体710からカートリッジ720内部に挿通され、カートリッジ720内部に露出した端部には圧縮ばね732を介してキャップ734が取り付けられている。ロック部材730の長手方向の長さは、圧縮ばね732の通常状態時(ロック時)にカートリッジ720に挿入されるガス缶760の装着領域SG(図29(A)の点線領域)に侵入可能な長さに選定されている。
[第2のロック機構の構成例]
第2のロック機構750は、上記第6の実施の形態の第2のロック機構650と同様の構成であり、ダイヤル錠630と閂部材610と板ばね612とから構成されている。閂部材610は、ダイヤル錠630のロック解除時に、トリガロックレバー602をロックするロック位置またはトリガロックレバー602のロックを解除するロック解除位置に移動し、トリガロックレバー602をロック位置またはロック解除位置に設定する。
本例では、肉薄部610dが閂部材610のロック位置として機能し、肉厚部610fが閂部材610のロック解除位置として機能する。閂部材610をロック位置に移動させると、図31(A)および図32(A)に示すように、肉薄部610dが頭部730bと本体710との間に位置するので、圧縮ばね732の復帰力によりロック部材730がその長手方向D3に沿って移動し、ロック部材730がガス缶760の侵入の妨げとなるロック位置に設定される。
一方、閂部材610をロック解除位置に移動させると、図31(B)および図32(B)に示すように、肉厚部610fが頭部730bと本体710との間に位置するので、肉厚部610fの厚みにより圧縮ばね732が圧縮されてロック部材730がその長手方向D4に移動し、ロック部材730がロック解除位置に設定される。
<第8の実施の形態>
第8の実施の形態では、第1のロック(トリガロック)機構の方式としてプッシュ式凹凸嵌合位置ずらし方式を採用し、上記第3の実施の形態の第2のロック機構350を採用した例について説明する。なお、上述した第3の実施の形態で説明した釘打機300および第1および第2のロック機構390,350と共通する構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図33(A)は第8の実施の形態に係る釘打機800の構成例を示す図であり、図33(B)は第1のロック機構890および第2のロック機構850の構成例を示す斜視図である。図34(A)および図34(B)は、第1のロック機構890および第2のロック機構850の構成例を示す図である。釘打機800は、トリガ16をロックするための第1のロック機構890と第2のロック機構850を備えている。
[第1のロック機構の構成例]
第1のロック機構890は、トリガロックレバー92を備えている。トリガロックレバー92は、図34(B)に示すように、取付片56,56間に跨るようにして取り付けられ、一端側にキャップ892が取り付けられると共に、他端側に後述する第2のロック機構850のロック部112cが係合される凹部92eが形成されている。凹部92eは、第2の係合部の一例を構成し、トリガ16とトリガロックレバー92の切欠部92m(第1の係合部)とが係合しないロック位置にあるとき、ロック制御板112のロック部112cと対向(係合)するような位置に設けられる。
[第2のロック機構の構成例]
第2のロック機構850は、ロック機構ケース110とロック制御板112とロック制御板押えばね114とダイヤル錠130とトリガレバー操作部810とを有している。
ロック制御板112は、細長の平板部材であって、トリガロックレバー92の動作をロックしたり、そのロック解除を行うものである。ロック制御板112のトリガロックレバー120との対向面側の一端部には、ダイヤル輪芯134に形成された凹部134aに嵌合可能な突起部112aが形成されている。ロック制御板112の対向面側の他端部には、取付片56に形成された突起部56aに係合可能な突起部112bが形成されている。
ロック制御板112の対向面側の略中央部から他端側にずれた位置には、トリガロックレバー92の凹部92eに嵌合可能なロック部112cが形成されている。ロック部112cには軸部用の長孔が形成され、この長孔には軸部820が取り付けられている。これにより、ロック制御板112が軸部820を支点として傾動可能となっている。
トリガレバー操作部810は、図34(B)に示すように、トリガロックレバー92をロック位置およびロック解除位置に移動させるためのダイヤル式の操作体であって、ロック機構ケース110の側面部に取り付けられている(図33(B)参照)。トリガレバー操作部810は、ロック機構ケース110内部に2個の互いに噛み合ったギア811,812を有し、トリガロックレバー92側のギア812がトリガロックレバー92の側面部に形成されたギア溝92hに噛み合っている。これにより、トリガレバー操作部810をロック位置に移動させるとトリガロックレバー92がロック位置に移動し、トリガレバー操作部810をロック解除位置に移動させるとトリガロックレバー92がロック解除位置に移動する。
[ロックおよびロック解除時の動作例]
(トリガをロックする場合)
図35(A)〜図35(C)は、トリガ16をロックする場合の第1のロック機構890および第2のロック機構850の動作例を示す図である。釘打機800を使用しない場合、ユーザは、図34(B)に示すように、トリガレバー操作部810をロック位置に回す。この操作により、図35(A)および図35(B)に示すように、ギア811,812を介してトリガロックレバー92がロック解除位置からロック位置に移動する。
トリガロックレバー92がロック位置に移動したら、ダイヤル錠130の3個のダイヤル輪132をロック解除番号以外に合わせて、図35(C)に示すように、ロック制御板112の突起部112aをダイヤル輪芯134の凹部134aと噛み合わない位置まで移動させる。
この移動により、ロック制御板112の突起部112a側がダイヤル輪芯134の凹部134a以外の周面部によって押し上げられるので、ロック制御板112は突起部112b側がトリガロックダイヤル94に近接する方向に傾動し、ロック制御板112のロック部112cがトリガロックレバー92の凹部92eに嵌合する。これにより、トリガロックレバー92がトリガ16と係合しないロック位置で固定されるので、トリガ16をロックすることができる。
(ロック解除時)
ユーザは、上述したトリガ16をロックする場合の動作と逆の動作を行う。釘打機800を使用する(作業を始める)場合、ユーザは、ダイヤル錠130の3個のダイヤル輪132をロック解除番号に合わせて、ロック制御板112の突起部112aをダイヤル輪芯134の凹部134aに嵌合させる。この嵌合に伴って、ロック制御板112がロック制御板押えばね114が弾性力により元の状態に戻るので、ロック制御板112が図35(B)に示すように傾斜姿勢から水平姿勢に戻り、ロック制御板112のロック部112cがトリガロックレバー92の凹部92eから離脱する。
この状態で、図34(B)に示すように、トリガレバー操作部810を操作してロック解除位置に回すことにより、トリガロックレバー92がロック解除位置に移動する。これにより、トリガ16がトリガロックレバー92の切欠部92mに係合可能となり、トリガ16の引き操作を行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
10・・・釘打機本体、74,304・・・閂部材、50,150,250,350,450,550,650,750,850・・・第2のロック機構、90,190,290,390,490,590,690,790,890・・・第1のロック機構、92,602・・・トリガロックレバー、94・・・トリガロックダイヤル、100,200,300,400,600,800,900・・・釘打機、500・・・電動工具、700・・・ガスネイラ、710・・・本体

Claims (7)

  1. 駆動機構を有した工具本体と、
    前記工具本体に設けられて前記駆動機構を機動する操作部と、
    前記操作部の操作を拘束するロック位置および当該操作部の操作を解除するロック解除位置を有して前記操作部に係合可能に設けられた第1のロック機構と、
    前記第1のロック機構の動作を拘束するロック位置および当該第1のロック機構の動作を解除するロック解除位置を有し、かつ、取扱者の固有情報が設定可能な施錠機能を有して前記第1のロック機構に係合可能に設けられた第2のロック機構とを備え、
    前記固有情報が設定されると共に前記第2のロック機構の施錠機能が解除されることを特徴とする工具。
  2. 前記第1のロック機構は、
    前記ロック解除位置に前記操作部としてのトリガが係合される係合部を有するトリガロックレバーと、
    前記トリガロックレバーの一端部に取り付けられ、前記トリガロックレバーを前記ロック位置および前記ロック解除位置に移動させるためのトリガロックダイヤルと有し、
    前記第2のロック機構は、
    前記固有情報を設定可能な施錠部と、
    前記施錠部に取り付けられて前記施錠部の前記固有情報の設定によるロック解除に伴って移動可能とされる閂部材とを有し、
    前記トリガをロックする場合、前記トリガロックダイヤルの操作により前記トリガロックレバーを前記ロック位置に設定した後、前記施錠部のロックを解除して前記閂部材を前記トリガロックダイヤルに当接または近接する位置まで移動させて前記施錠部をロックすることにより、前記トリガロックダイヤルを前記ロック位置に固定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工具。
  3. 前記第1のロック機構は、
    前記ロック解除位置に前記操作部としてのトリガが係合される係合部を有するトリガロックレバーと、
    前記トリガロックレバーの一端部に取り付けられ、前記トリガロックレバーを前記ロック位置および前記ロック解除位置に移動させるためのトリガロックダイヤルと有し、
    前記第2のロック機構は、
    前記工具本体に取り付けられるロック機構本体と、
    前記ロック機構本体に回転可能に支持されると共に複数のダイヤル番号を有するダイヤル輪と、当該ダイヤル輪の前記ダイヤル番号に基づいて設定されるロック解除番号に対応した位置に凹部が設けられたダイヤル輪芯とを含む施錠部と、
    前記施錠部の前記ダイヤル輪芯の前記凹部に嵌合する第1の凸部と前記トリガロックダイヤルの動作を拘束する第2の凸部とを含むロック制御板とを有し、
    前記トリガをロックする場合、前記施錠部をロック解除番号以外に設定し、前記第1の凸部を前記ダイヤル輪芯の前記凹部とは異なる周面部に位置させることにより前記第2の凸部を前記トリガロックダイヤルに係合させて前記トリガロックレバーを前記ロック位置に固定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工具。
  4. 前記第1のロック機構は、
    前記ロック解除位置に前記操作部としてのトリガが係合される係合部を有するトリガロックレバーと、
    前記トリガロックレバーの一端部に取り付けられ、前記トリガロックレバーを前記ロック位置および前記ロック解除位置に移動させるためのトリガロックダイヤルと有し、
    前記第2のロック機構は、
    前記工具本体に取り付けられるロック機構本体と、
    前記ロック機構本体に回転可能に支持されると共に前記固有情報を設定可能な施錠部と、
    前記施錠部に取り付けられて前記施錠部の前記固有情報の設定によるロック解除に伴って移動可能とされる閂部材と、
    前記ロック機構本体に取り付けられ、前記閂部材の移動に伴って前記トリガロックダイヤルと前記工具本体との間隙部に挿入されるロック部材とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工具。
  5. 前記第2のロック機構は、
    前記ロック部材が前記工具本体にロックされるときに前記閂部材によりオンに切り換えられるスイッチ部と、
    前記スイッチ部のオンにより、前記トリガロックダイヤルまたは前記工具本体と前記第2のロック機構との間の距離情報を検出するセンサ部と、
    前記センサ部により検出された前記距離情報に基づく検出値と予め設定されている正常値とを比較することにより、前記第2のロック機構が前記工具本体にロックされた状態で取り外されたか否かを判断する制御部と、
    前記制御部により前記第2のロック機構が前記工具本体にロックされた状態で取り外されたと判断した場合に音を出力する音出力部とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の工具。
  6. 前記第1のロック機構は、
    前記ロック解除位置に前記操作部としてのトリガが係合される係合部を有するトリガロックレバーと、
    前記トリガロックレバーの一端部に取り付けられ、前記トリガロックレバーを前記ロック位置および前記ロック解除位置に移動させるためのトリガロックダイヤルと有し、
    前記第2のロック機構は、
    前記固有情報を設定可能な施錠部と、
    前記トリガロックレバーの動作を拘束する前記ロック位置に対応して設けられた肉薄部または肉厚部を含み、前記施錠部の前記固有情報の設定によるロック解除に伴って移動可能とされる閂部材とを有し、
    前記トリガをロックする場合、前記施錠部のロックを解除して前記閂部材の前記肉薄部または前記肉厚部を前記ロック位置に移動させることにより、前記トリガロックレバーを前記ロック位置に移動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の工具。
  7. 前記第1のロック機構は、
    前記ロック解除位置に前記操作部としてのトリガが係合される第1の係合部を有すると共に、前記ロック位置に前記第2のロック機構が係合される第2の係合部を有するトリガロックレバーを有し、
    前記第2のロック機構は、
    前記固有情報を設定可能な施錠部と、
    前記ロック機構本体に回転可能に支持されると共に複数のダイヤル番号を有するダイヤル輪と、当該ダイヤル輪の前記ダイヤル番号に基づいて設定されるロック解除番号に対応した位置に凹部が設けられたダイヤル輪芯とを含む施錠部と、
    前記トリガロックレバーが前記ロック位置に移動したときに、前記施錠部の前記ダイヤル輪芯の前記凹部に嵌合する第1の凸部と前記トリガロックレバーの前記第2の係合部に係合する第2の凸部とを含むロック制御板とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の工具。
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