JP4147725B2 - ブッシング - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器に取り付けられ電線が挿通されるブッシングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、各種の機器(例えば、電気機器など)において、電線を通す電線通過穴にゴム製のブッシングを取り付けることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のブッシングは、電線の外径寸法や形状に応じて個別に用意する必要があり、製造コストや管理コストなどのコストが高くなってしまうという不具合があった。
【0004】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、複数種の電線に対応可能なブッシングを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、機器への取付部を備え機器の電線が挿通される弾性材料よりなるブッシングであって、取付部から離れるほど電線の挿通される開口面積が小さくなる断面長方形の外周面を備えた電線挿通孔を有し、前記外周面の周方向の略全周に亘って環状に形成され形成位置よりも先端側の部分を切断するための切断溝が設けられてなることを特徴とするものであり、切断溝に沿って当該切断溝よりも先端側の部分を適宜切断することができるので、複数種の電線に対応することができ、低コスト化を図ることができる。また、請求項1の発明は、電線の挿通方向に直交する断面の開口形状が長方形状なので、複数本の電線を挿通することができる。また、請求項1の発明は、取付部および切断溝以外の部位が略同じ肉厚に形成されているので、成形が容易になるとともに、機器への取り付け作業および切断作業も容易になる。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記取付部側よりも前記先端側の方が外周形状の断面積が小さくなるように形成されているので、前記取付部および切断溝を除いた部分の肉厚を略一定にすることができ、切断作業が容易になる。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記切断溝が複数設けられているので、挿通される電線に関してより多くの外径、形状に対応することが可能となる。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記取付部として、外周面において周方向の全周に亘って突設された鍔部と、鍔部に平行して形成され前記機器に設けられた電線通過穴の周部を鍔部との間に挟持する押え部とを備えるので、鍔部を弾性変形させて電線通過穴を通して機器内へ挿入することにより鍔部と押え部との間に電線通過穴の周部が挟持されることになるから、別部材を用いることなく機器へ取り付けることができ、外周面と機器の電線通過穴の内周面との間の隙間が形成されても機器の内外から鍔部および押え部により隙間を覆うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本実施形態のブッシングはゴム製であって、機器への取付部を備え機器の電線が挿通されるものであって、例えば図4にアワーメータAに取り付けられる。
【0012】
図4に示すアワーメータAの器体1は、取付パネル20(図4(d)参照)に穿孔された取付孔(図示せず)に挿入されるボディ1aと、取付パネル20の表面側に配設されるフランジ1cを備えたカバー1bとからなり、コ字状の取付金具3を用いて取付パネル20に取り付けられる。なお、図4に示すアワーメータは、いわゆる積算時間計であり、カバー1bの表面側には、器体1内に設けられた計時手段により計時された積算時間が表示される時間表示部1dと、電源供給の有無を表示する緑色発光ダイオードよりなる通電表示部1eと、動作確認用の回転表示部1fとが設けられており、リード線よりなる2本の電線17,17を介して電源が供給されているときには、通電表示部1eが点灯する。
【0013】
フランジ1cの裏面にはゴムパッキン2が設けられており、アワーメータAの器体1を取付パネル20に取り付けた状態ではフランジ1cの裏面と取付パネル20の表面との間にゴムパッキン2が保持される。
【0014】
取付金具3は、上述のようにコ字状に形成されボディ1aを囲むように配設されるものであって、ボディ1aの裏面側に位置しボディ1aの裏面から突出した2本の取付ボルト4,4がそれぞれ挿通する2つの穴(図示せず)が穿孔された中央片3aと、ボディ1aの側方に位置する両脚片3b、3bとを備え、両脚片3bの先端部には他の部位に比べて幅広の挟持片3cが連続一体に形成されている。ここに、各取付ボルト4,4にはそれぞれ取付ナット5,5が螺着されている。
【0015】
したがって、器体1を取付パネル20に取り付ける際には、取付ナット5,5を緩めて取付金具3を器体1から取り外した後、取付パネル20の表面側から器体1のボディ1aを取付パネル20の取付孔に挿入し、器体1に再び取付金具3を取り付け、その後、取付ナット5を締め付けることにより、取付金具3の挟持片3cとフランジ1cとの間にゴムパッキン2および取付パネル20が挟持される。
【0016】
ところで、ボディ1aの裏面からはブッシング10を通して上述の2本の電線(リード線)17,17が導出されている。ここにおいて、ボディ1aの後壁には、電線17,17を導出するための1つの電線通過穴(図示せず)が穿孔されている。
【0017】
以下、ブッシング10について詳細に説明する。
【0018】
本実施形態のブッシング10は、図1に示すような形状を有するものであって、上記取付部として、外周面において周方向の全周に亘って突設された鍔部12と、鍔部12に平行して形成され上記電線通過穴の周部を鍔部12との間に挟持する押え部13とを備えている。したがって、例えば鍔部12を弾性変形させて上記電線通過穴を通して器体1内へ挿入することにより鍔部12と押え部13との間に器体1の上記電線通過穴の周部が挟持されることになるから、別部材を用いることなく器体1へ取り付けることができ、外周面と器体1の上記電線通過穴の内周面との間に隙間が形成されても、器体1の内外から鍔部12および押え部13により隙間を覆うことができる。なお、鍔部12および押え部13の外周形状は円形状であって、鍔部12の外径の方が押え部13の外径よりも大きくなっている。
【0019】
ところで、本実施形態のブッシング10は、取付部から離れるほど電線の挿通される開口面積が小さくなる電線挿通孔11を有し、外周面の周方向の略全周に亘って環状に形成され形成位置よりも先端側の部分を切断するための切断溝14a,14bが設けられている。ここにおいて、ブッシング10は、取付部側よりも先端側の方が外周形状の断面積が小さくなるように形成され、取付部と切断溝14が形成された部位以外の部位が略同じ肉厚となっている。要するに、ブッシング10の電線挿通孔11の先端での開口形状は、図2(c)に示すような長細の長方形状となっており、図1(a)における右側の切断溝14aで切断した後の先端での開口形状は、図2(b)に示すような長方形状となり、図1(a)における左側の切断溝14bで切断した後の先端での開口形状は、図2(a)に示すような長方形状となる。なお、切断に際しては、例えば鋏などの切断用具を使用すればよい。
【0020】
本実施形態のブッシング10では、上述のように、取付部と切断溝14が形成された部位以外の部位が略同じ肉厚となっているので、器体1への取付作業が比較的容易となるとともに、切断溝14での切断作業が容易となる。
【0021】
しかも、本実施形態のブッシング10では、切断溝14a,14bに沿って当該切断溝14,14bよりも先端側の部分を適宜切断することができるので、形状や外径などが異なる複数種の電線に対応することができ、低コスト化を図ることができる。さらに、電線の挿通方向に直交する断面の開口形状が長方形状なので、複数本の電線を平行させた形で挿通することができる。なお、平板状の電線も挿通することが可能となる。
【0022】
したがって、例えば図3に示すように、切断溝14a,14bでの切断の有無により、少なくとも外径の異なる3種類の電線17に対応することができる。ここに、図3(a)はいずれの切断溝14a,14bでも切断していない場合であって、図3(a)〜(c)の中で最も外径の小さな電線17に対応でき、図3(c)は切断溝14bで切断した場合であって、図3(a)〜(c)の中で最も外径の大きな電線17に対応でき、図13(b)は切断溝14aで切断した場合であって、図3(a)〜(c)の中で中間の外径を有する電線17に対応できる。ここにおいて、対応できるとは、電線17が挿入でき且つ先端側において図3の上下方向での電線17とブッシング10の内周面との隙間が小さいことを意味している。ここにおいて、切断溝14a,14bは、ブッシング10が屈曲する際の屈曲部としての役割も果たすことができ、電線17の断線を防ぐ機能も併せ持っている。
【0023】
なお、本実施形態におけるブッシングは弾性材料の一種であるゴムにより形成されているが、ゴムに限らず、弾性を有し且つ絶縁性を有していればよく、ナイロンにより形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】
請求項1の発明は、機器への取付部を備え機器の電線が挿通される弾性材料よりなるブッシングであって、取付部から離れるほど電線の挿通される開口面積が小さくなる断面長方形の外周面を備えた電線挿通孔を有し、前記外周面の周方向の略全周に亘って環状に形成され形成位置よりも先端側の部分を切断するための切断溝が設けられてなるものであり、切断溝に沿って当該切断溝よりも先端側の部分を適宜切断することができるので、複数種の電線に対応することができ、低コスト化を図ることができるという効果がある。また、請求項1の発明は、電線の挿通方向に直交する断面の開口形状が長方形状なので、複数本の電線を挿通することができるという効果がある。また、請求項1の発明は、取付部および切断溝以外の部位が略同じ肉厚に形成されており、取付部の外周形状が円形状に形成されているので、成形が容易になるとともに、機器への取り付け作業および切断作業も容易になるという効果がある。
【0025】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記取付部側よりも前記先端側の方が外周形状の断面積が小さくなるように形成されているので、前記取付部および切断溝を除いた部分の肉厚を略一定にすることができ、切断作業が容易になるという効果がある。
【0026】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記切断溝が複数設けられているので、挿通される電線に関してより多くの外径、形状に対応することが可能となるという効果がある。
【0029】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記取付部として、外周面において周方向の全周に亘って突設された鍔部と、鍔部に平行して形成され前記機器に設けられた電線通過穴の周部を鍔部との間に挟持する押え部とを備えるので、鍔部を弾性変形させて電線通過穴を通して機器内へ挿入することにより鍔部と押え部との間に電線通過穴の周部が挟持されることになるから、別部材を用いることなく機器へ取り付けることができ、外周面と機器の電線通過穴の内周面との間の隙間が形成されても機器の内外から鍔部および押え部により隙間を覆うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図2】同上の使用例の説明図である。
【図3】同上の使用例の説明図である。
【図4】同上を用いたアワーメータを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は取付パネルに取り付けた状態の下面図である。
【符号の説明】
10 ブッシング
11 電線挿通孔
12 鍔部
13 押え部
14 切断溝
Claims (4)
- 機器への取付部を備え機器の電線が挿通される弾性材料よりなるブッシングであって、取付部から離れるほど電線の挿通される開口面積が小さくなる断面長方形の外周面を備えた電線挿通孔を有し、前記外周面の周方向の略全周に亘って環状に形成され形成位置よりも先端側の部分を切断するための切断溝が設けられ、電線の挿通方向に直交する断面の開口形状が長方形状であり、取付部および切断溝以外の部位が略同じ肉厚に形成され、取付部は外周形状が円形状に形成されてなることを特徴とするブッシング。
- 前記取付部側よりも前記先端側の方が外周形状の断面積が小さくなるように形成されてなることを特徴とする請求項1記載のブッシング。
- 前記切断溝が複数設けられてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載のブッシング。
- 前記取付部として、外周面において周方向の全周に亘って突設された鍔部と、鍔部に平行して形成され前記機器に設けられた電線通過穴の周部を鍔部との間に挟持する押え部とを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のブッシング。
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