JP4146965B2 - 遅延信号生成装置および半導体試験装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遅延信号を生成する遅延信号生成装置に関し、特に、半導体試験装置において用いられる遅延信号生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高速で動作する半導体デバイスの開発が盛んに進められている。それに伴い、高速デバイスを試験する半導体試験装置に、非常に厳しい動作タイミングの制御が要求されるようになってきている。特に、被試験デバイスに入力パターン信号を入力するタイミングは、被試験デバイスの入力特性に応じて、基準信号に対して正確に遅延される必要がある。
【0003】
図1は、基準信号54を遅延して、所定の遅延時間を有する遅延信号74を生成する従来の可変遅延回路10を示すブロック図である。可変遅延回路10は、微小可変遅延部12、ゲート段数切替部14、リニアライズメモリ16、入力端子18および出力端子20を備える。微小可変遅延部12は、微小遅延素子である複数の微小可変遅延セル(12a、12b・・・12n)を有し、ゲート段数切替部14は、遅延量を段階的に有する遅延素子である複数の可変遅延部(14a、14b、14c・・・14m)を有する。可変遅延部(14a、14b、14c・・・14m)のそれぞれは、一段または複数段のゲート回路およびセレクタを有する。従来の可変遅延回路10において、基準信号54が入力端子18より入力され、所定の時間遅延された遅延信号74が出力端子20より出力される。
【0004】
ゲート段数切替部14は、信号が通過するゲートの数を変化することによって、遅延時間を変えることができる。各可変遅延部(14a、14b、14c・・・14m)は、200ps(ピコ秒)以上の遅延設定分解能を有するのが一般的である。微小可変遅延部12は、ゲート段数切替部14におけるゲート一段分の遅延時間よりもさらに小さな遅延設定分解能を得るために設けられる。
【0005】
リニアライズメモリ16は、所定の遅延量(遅延時間)を生成する遅延素子の組み合わせの遅延データを、所定のアドレスに格納している。例えば、所定の遅延時間を生成するために、微小可変遅延セル(12a、12b・・・12n)および可変遅延部(14a、14b、14c・・・14m)のいくつかを使用する場合には、リニアライズメモリ16の対応するビットに”1”が設定され、使用しない場合にはビットに”0”が設定される。微小可変遅延セル(12a、12b・・・12n)および可変遅延部(14a、14b、14c・・・14m)のそれぞれは、リニアライズメモリ16から送られる遅延データに基づいて、入力された信号を遅延するか否かを選択する。
【0006】
図2(a)は、駆動インピーダンス可変型の微小可変遅延セル12aの回路図である。図中、Vddは正の電源電圧であり、Vssは負の電源電圧である。このうち、いずれか一方の電源電圧が、接地電位であってもよい。遅延データ端子26に、リニアライズメモリ16(図1参照)から、遅延データが供給される。この微小可変遅延セル12aは、遅延データの論理値によって、入力信号の遅延時間を変えることができる。遅延データが論理値”0”であれば、駆動インピーダンスは低く設定され、遅延データが論理値”1”であれば、駆動インピーダンスは高く設定される。そのため、遅延データが論理値”1”であるとき、入力端子22に入力される入力信号は、遅延データが論理値”0”であるときよりも僅かに遅らされて、出力端子24から出力される。図1に示された可変遅延回路10は、このような微小可変遅延部12およびゲート段数切替部14を設けることによって、おおよそ10psから100psの遅延設定分解能を得ている。
【0007】
図2(b)は、負荷容量可変型の微小可変遅延セル12aの回路図である。遅延データ端子26に、リニアライズメモリ16(図1参照)から、遅延データが供給される。この微小可変遅延セル12aは、遅延データの論理値によって、入力信号の遅延時間を変えることができる。遅延データが論理値”1”であれば、負荷容量が設定される。そのため、遅延データが論理値”1”であるとき、入力端子22に入力される入力信号は、遅延データが論理値”0”であるときよりも僅かに遅らされて、出力端子24から出力される。図1に示された可変遅延回路10は、このような微小可変遅延部12およびゲート段数切替部14を設けることによって、おおよそ10psから100psの遅延設定分解能を得ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図1に示された従来の可変遅延回路10は、10ps以下の遅延設定分解能および数ns(ナノ秒)の遅延時間可変範囲を有するように構成されることが可能である。しかしながら、現実には、遅延素子の素子特性のばらつきや、遅延素子の自己発熱量の変動、周囲温度の変動、さらには電源電圧の変動などによって、遅延素子により実際に与えられる遅延時間と設計した遅延時間との間に誤差が生じる場合がある。
【0009】
図3は、可変遅延回路10の遅延特性の一例を示すグラフである。横軸は、可変遅延回路10において設定された遅延設定値を表し、縦軸は、可変遅延回路より得られる実際の遅延量を表す。ライン30は、可変遅延回路10の理想的な遅延特性直線を示す。理想的な遅延特性直線では、遅延設定値と実際の遅延量とが等しい。これに対して、ライン32は、遅延素子の伝搬時間が過剰な場合の遅延特性直線を示し、ライン34は、遅延素子の伝搬時間が過小な場合の遅延特性直線を示す。
【0010】
ライン32および34は、ライン30に対して誤差を生じている。この誤差の一つとして、直線の傾き(ゲイン)誤差がある。さらに、グラフから明らかなように、ライン32および34は、非直線性誤差である不連続部分を有している。これは、可変遅延回路10において複数の異なる方式の可変遅延素子が存在しており、各方式によって素子特性のばらつきや温度条件の変化等が結果に与える影響度が必ずしも一致しないからである。
【0011】
このような遅延特性の非直線性を補償するために、例えば、全ての遅延素子の設定組合わせにおける遅延時間を予め測定しておき、所望の遅延特性になるように遅延素子の並べ替えを行う方法が採られる。測定されたデータは、リニアライズメモリ16(図1参照)に格納され、半導体デバイス(被試験デバイス)の試験を行う際に利用される。
【0012】
このとき、素子特性のばらつき、温度および電源電圧の変動などの誤差要因を考慮して、あらかじめ冗長な遅延回路を用意する必要がある。全ての誤差要因を考慮した場合、通常の半導体素子の特性ばらつきは±30%程度生じるので、半導体素子のうちで最も短い遅延時間と、最も長い遅延時間の比は、1.86(130/70)と、ほぼ2倍近い値になる。このため、全ての条件下で、所定の分解能および可変幅を有する可変遅延回路10を構成するためには、多数の冗長回路を用意する必要があるので、全体として回路量の増加が著しくなる。さらに、温度、電源電圧の変動によってタイミングドリフトが生じるので、タイミング精度の悪化を招く。
【0013】
そこで本発明は、上記課題を解決することのできる遅延信号生成装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態は、基準信号を遅延した遅延信号を出力する遅延信号生成装置であって、前記基準信号の位相から、それぞれ異なるシフト量だけ位相がシフトした複数のシフト信号を出力する位相シフト装置と、複数の前記シフト信号のうち、所定のシフト量だけ位相がシフトした前記シフト信号を選択して、前記遅延信号を出力するシフト信号選択器とを備えることを特徴とする遅延信号生成装置を提供する。第1の形態による遅延信号生成装置は、複数のシフト信号から所定のシフト信号を選択することによって、所定の遅延時間を有する遅延信号を出力することができる。
【0015】
第1の形態の一つの態様において、遅延信号生成装置が、複数の前記シフト信号選択器を備え、複数の前記シフト信号選択器は、複数の前記シフト信号のうち前記シフト量の異なる複数の前記シフト信号をそれぞれ選択して、異なる遅延時間を有する複数の前記遅延信号をそれぞれ出力することができる。
【0016】
第1の形態の別の態様において、前記位相シフト装置は、複数の前記シフト信号選択器毎に設けられていてもよい。
【0017】
第1の形態の更に別の態様において、前記位相シフト装置は、前記基準信号の位相をそれぞれ異なるシフト量だけシフトすることにより、複数の前記シフト信号のそれぞれを独立して出力する複数の位相シフト器を有するのが好ましい。
【0018】
第1の形態の更に別の態様において、遅延信号生成装置が、前記複数のシフト信号のうち、前記所定のシフト量だけシフトした前記シフト信号を前記シフト信号選択器に選択させる選択制御信号を、前記シフト信号選択器に供給する選択制御信号供給部を更に備えてもよい。
【0019】
第1の形態の更に別の態様において、遅延信号生成装置が、前記複数の位相シフト器のそれぞれが出力する前記シフト信号の前記シフト量を設定するシフト量設定部を更に前記位相シフト器毎に備えてもよい。
【0020】
第1の形態の更に別の態様において、前記シフト信号選択器が、前記選択制御信号に基づいて、前記所定のシフト量だけ位相をシフトした前記シフト信号を選択するマルチプレクサと、前記マルチプレクサの出力に基づいて、前記遅延信号を出力するドライバと、前記マルチプレクサの出力に対して、前記ドライバに供給される2つの電源電圧VddおよびVss(Vdd>Vss)のほぼ中点の電圧を印加する付加回路を有してもよい。
【0021】
第1の形態の更に別の態様において、前記シフト信号選択器が、複数の前記シフト信号のそれぞれが入力される複数の伝達ゲートと前記伝達ゲートの出力を一点に集束する集束部とを含むマルチプレクサと、前記マルチプレクサの集束部に対して、前記集束部に供給される2つの電源電圧VddおよびVss(Vdd>Vss)のほぼ中点の電圧を印加する付加回路を有し、前記マルチプレクサが、前記選択制御信号に基づいて、前記複数の伝達ゲートの一つだけを導通状態にすることによって、前記所定のシフト量だけ位相をシフトした前記シフト信号を選択してもよい。
【0022】
第1の形態の別の態様において、複数の前記位相シフト器の出力のそれぞれに対して、2つの電源電圧VddおよびVss(Vdd>Vss)のほぼ中点の電圧を印加する付加回路が設けられてもよい。
【0023】
第1の形態の更に別の態様において、遅延信号生成装置が、前記基準信号を所定の時間遅延した基準遅延信号を出力する基準位相シフト器と、前記遅延信号のエッジと前記基準遅延信号のエッジのタイミングを比較して、比較結果を論理値”0”または”1”として出力するタイミング比較部と、前記タイミング比較部における比較結果に基づいて、前記遅延信号の遅延時間を測定する測定部とを更に備えてもよい。
【0024】
第1の形態の更に別の態様において、前記測定部が、所定の周期で、前記タイミング比較部から出力される前記論理値を平均化した平均値を出力する平均部と、前記平均値に基づいて、前記遅延信号の遅延時間と前記基準遅延信号の遅延時間とが等しいか否かを判定する判定部とを有してもよい。
【0025】
第1の形態の更に別の態様において、前記判定部は、論理値の前記平均値がほぼ0.5であるとき、前記遅延信号の遅延時間と前記基準遅延信号の遅延時間とが等しいことを判定してもよい。
【0026】
第1の形態の更に別の態様において、遅延信号生成装置が、前記判定部における判定結果に基づいて、前記複数の位相シフト器のそれぞれが出力する前記シフト信号の前記シフト量を調整するシフト量調整部を更に前記位相シフト器毎に備えてもよい。
【0027】
第1の形態の更に別の態様において、前記位相シフト装置が、前記基準信号と同一周期の発振信号を発振する発振器と、前縁および後縁の少なくとも一方が前記発振信号の前縁または後縁に同期した参照発振信号に挿入する挿入パルスを生成して、前記参照発振信号に挿入するパルス挿入部と、前記基準信号に同期し且つ前記参照発振信号と同一周期の参照基準信号と、前記挿入パルスを挿入された前記参照発振信号とに基づいて、前記発振器において発振される前記発振信号の位相を前記基準信号の位相から、所定のシフト量だけ位相がシフトした前記シフト信号を生成させる遅延位相ロック部とを有してもよい。
【0028】
第1の形態の更に別の態様において、前記位相シフト装置が、前記発振信号に同期した同期発振信号と、前記基準信号に同期し且つ前記同期発振信号と同一周期の同期基準信号との位相差に基づいて、前記参照基準信号と前記参照発振信号を出力する位相比較部を更に有してもよい。
【0029】
また、本発明の第2の形態は、被試験デバイスを試験する半導体試験装置であって、前記被試験デバイスに入力する入力パターン信号と、前記入力パターン信号に基づいて前記被試験デバイスが出力するべき期待値パターン信号とを、基準信号に同期して発生するパターン発生器と、前記被試験デバイスの入力特性に合わせて、前記基準信号の位相から前記入力パターン信号を所定の時間遅延させた遅延パターン信号を生成する遅延パターン信号生成器と、前記遅延パターン信号に基づいて前記被試験デバイスから出力される出力パターン信号と前記期待値パターン信号とを比較する比較器とを備え、前記遅延パターン信号生成器が、前記基準信号の位相から、位相をそれぞれ異なるシフト量だけシフトした複数のシフト信号を出力する位相シフト装置と、前記複数のシフト信号のうち、所定のシフト量だけ位相をシフトした前記シフト信号を選択して、前記基準信号を遅延した遅延信号を出力するシフト信号選択器と、前記遅延信号に基づいて、前記入力パターン信号を前記所定の時間遅延させた前記遅延パターン信号を出力する遅延パターン信号出力部とを有することを特徴とする半導体試験装置を提供する。第2の形態による半導体試験装置は、正確な遅延時間を有する遅延信号に基づいて遅延パターン信号を出力することによって、被試験デバイスを時間的に高精度に試験することが可能となる。
【0030】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0032】
図4は、被試験デバイス50を試験する半導体試験装置40のブロック図である。半導体試験装置40は、パターン発生器42、遅延パターン信号生成器44、デバイス差込部46および比較器48を備える。試験中、試験対象である被試験デバイス50は、デバイス差込部46に差し込まれる。
【0033】
パターン発生器42が、被試験デバイス50に入力する入力パターン信号52および基準信号54を発生して、遅延パターン信号生成器44に供給する。入力パターン信号52は、基準信号54に同期して発生される。例えば、被試験デバイス50がメモリデバイスであるとき、入力パターン信号52には、アドレス信号、データ信号および制御信号などが含まれる。
【0034】
遅延パターン信号生成器44は、被試験デバイス50の入力特性に合わせて、基準信号54の位相から入力パターン信号52を所定の時間遅延させた遅延パターン信号56を生成する。例えば、入力パターン信号52にアドレス信号、データ信号および制御信号などが含まれている場合には、遅延パターン信号生成器44が、入力パターン信号52に含まれるそれぞれの信号を、それぞれ被試験デバイス50が要求する所望の時間だけ遅延する。遅延パターン信号56は、デバイス差込部46を介して、被試験デバイス50に供給される。
【0035】
被試験デバイス50は、遅延パターン信号56に基づいて、出力パターン信号58を出力する。被試験デバイス50がメモリデバイスであるとき、遅延パターン信号56に基づいて格納されたデータが出力パターン信号58として出力される。また、被試験デバイス50が演算装置であれば、遅延パターン信号56に基づいて演算された演算結果が出力パターン信号58として出力される。出力パターン信号58は、比較器48に入力される。
【0036】
パターン発生器42は、入力パターン信号52(遅延パターン信号56)に基づいて被試験デバイス50が出力するべき期待値パターン信号60を、基準信号54に同期して発生する。この期待値パターン信号60は、正常な被試験デバイス50に出力応答として期待される信号である。期待値パターン信号60は、比較器48に入力される。
【0037】
比較器48は、出力パターン信号58と期待値パターン信号60を比較して、被試験デバイス50の良否を判定する。具体的には、出力パターン信号58と期待値パターン信号60とが一致していなければ、比較器48は、被試験デバイス50が不良であることを判定する。
【0038】
図5は、本発明による遅延パターン信号生成器44の一実施形態であるブロック図を示す。遅延パターン信号生成器44は、遅延信号生成装置100および遅延パターン信号出力部76を備える。遅延信号生成装置100は、位相シフト装置70およびシフト信号選択器80を有する。
【0039】
パターン発生器42(図示せず)が、入力パターン信号52および基準信号54を発生する。基準信号54は、位相シフト装置70に入力される。位相シフト装置70は、基準信号54の位相から、位相をそれぞれ異なるシフト量だけシフトした複数のシフト信号(72a、72b・・・72n)をシフト信号選択器80に出力する。位相シフト装置70は、複数のシフト信号(72a、72b・・・72n)を独立して発生することが望ましい。基準信号54とシフト信号(72a、72b・・・72n)の周期は等しい。シフト信号選択器80は、複数のシフト信号(72a、72b・・・72n)のうち、所定のシフト量だけ位相をシフトしたシフト信号を選択して、選択したシフト信号を、基準信号54を所定の時間遅延した遅延信号74として出力する。この所定のシフト量は、被試験デバイス50の入力特性に基づいて、予め設定される。遅延信号74は、遅延パターン信号出力部76に供給される。
【0040】
遅延パターン信号出力部76は、遅延信号74に基づいて、入力パターン信号52を所定の時間遅延させた遅延パターン信号56を出力する。すなわち、遅延パターン信号出力部76は、遅延信号74のタイミングで、入力パターン信号52を遅延した遅延パターン信号56を出力する。この遅延パターン信号56は、図4に関して説明したとおり、被試験デバイス50(図示せず)に入力される。被試験デバイス50の試験において、遅延パターン信号生成器44は、被試験デバイス50の入力ピンの数だけ、遅延信号生成装置100および遅延パターン信号出力部76を有するのが好ましい。
【0041】
図6は、基準信号54を遅延した遅延信号74を出力する本発明による遅延信号生成装置100の第1実施形態であるブロック図を示す。遅延信号生成装置100は、位相シフト装置70、シフト信号選択器80および選択制御信号供給部90を備える。位相シフト装置70は、複数の位相シフト器(70a、70b・・・70n)を有する。複数の位相シフト器(70a、70b・・・70n)は、それぞれ並列に設けられている。
【0042】
基準信号54が、複数の位相シフト器(70a〜70n)のそれぞれに並列に入力される。複数の位相シフト器(70a〜70n)は、基準信号54の位相をそれぞれ異なるシフト量だけシフトすることにより、複数のシフト信号(72a〜72n)のそれぞれを独立して出力することができる。位相シフト装置70が、基準信号54のクロック間隔を等間隔に分割した複数のシフト信号(72a〜72n)を出力する場合、基準信号54の周期をT、分解能をΔtとすると、必要とされる位相シフト器(70a〜70n)の数(k)は、
【0043】
k=(T/Δt)+1
となる。すなわち、少なくともk個の位相シフト器(70a〜70n)を用意すれば、分解能Δtのk相のシフト信号(72a〜72n)を生成することが可能となる。k相のシフト信号(72a〜72n)がシフト信号選択器80に入力される。
【0044】
選択制御信号供給部90が、複数(k相)のシフト信号(72a〜72n)のうち、所定のシフト量だけシフトしたシフト信号をシフト信号選択器80に選択させる選択制御信号92を、シフト信号選択器80に供給する。遅延信号生成装置100が半導体試験装置40(図4を参照)において用いられる場合、選択制御信号供給部90は、被試験デバイス50に入力パターン信号52を供給するタイミングに基づいて、選択制御信号92を出力する。シフト信号選択器80は、選択制御信号92に基づいて、所定のシフト量だけ位相がシフトした特定のシフト信号を選択し、遅延信号74として出力する。
【0045】
図7は、基準信号54とk相シフト信号(72a〜72n)とのタイミングを示すタイミングチャートである。基準信号54の周期は、Tであり、基準信号54とk相シフト信号(72a〜72n)との周期は同一である。図6を参照して、この例においては、位相シフト器70aは、基準信号54と同期したシフト信号72aを出力する。また、位相シフト器70bは、基準信号54(シフト信号72a)の位相からΔtだけ位相が遅れた(シフトした)シフト信号72bを出力する。図示されるように、位相シフト信号72cは、基準信号54の位相からΔ2tだけ位相が遅れた信号であり、位相シフト信号72dは、基準信号54の位相からΔ3tだけ位相が遅れた信号である。位相比較器70nが出力する位相シフト信号72nは、基準信号54の位相から(k−1)Δtだけ位相が遅れた信号である。以上のように、位相シフト装置70は、基準信号54を所定の分解能ずつ等間隔に遅らせたk相のシフト信号(72a〜72n)を出力することができる。
【0046】
図6および7において、位相シフト装置70が、k相のシフト信号(72a〜72n)を出力する例について説明したが、位相シフト装置70は、任意の遅延時間を有するシフト信号(72a〜72n)を出力することも可能である。
【0047】
図8は、基準信号54の位相から、所定のシフト量だけ位相がシフトしたシフト信号72aを出力する位相シフト器70aの一実施例を示すブロック図である。図6において、複数の位相シフト器(70a〜70n)が示されているが、図8においては、複数の位相シフト器(70a〜70n)を代表して、位相シフト器70aについて説明する。図7においては、位相シフト器70aが基準信号54と同期したシフト信号72aを出力しているが、以下の実施例においては、位相シフト器70aが、任意のシフト量を有するシフト信号72aを発生することができる。位相シフト器70aは、発振器110、位相比較部112、パルス挿入部114、位相制御部116、および遅延位相ロック部118を備え、遅延位相ロック部118は、減算回路120および位相シフト部122を有する。
【0048】
基準信号54が、位相比較部112および位相制御部116に入力される。発振器110は、基準信号54と同一周期の発振信号126を発振することができる。位相比較部112は、基準信号54と発振信号126の位相を比較し、基準信号54と発振信号126の位相差に基づいて、参照基準信号124および参照発振信号128をそれぞれ出力する。参照基準信号124は、基準信号54に同期し且つ参照発振信号128と同一の周期を有する。参照発振信号128は、その前縁および後縁の少なくとも一方が、発振信号126の前縁または後縁に同期している。参照発振信号128は、パルス挿入部114に供給される。
【0049】
位相制御部116は、基準信号54を受け取って、挿入パルスを、参照発振信号128の複数サイクル中のどのサイクルに挿入するかを定める位相制御信号138を生成する。位相制御部116は、挿入パルスを、参照発振信号128の複数サイクル中に時系列に拡散して挿入するように位相制御信号138を生成することが望ましい。パルス挿入部114は、参照発振信号128に挿入する挿入パルスを生成して、位相制御信号138により定められた参照発振信号128のサイクルに挿入パルスを挿入する。この挿入パルスは、参照発振信号128の後縁から次の参照発振信号128の前縁の間に挿入される。
【0050】
遅延位相ロック部118は、参照基準信号124と、挿入パルスを挿入された参照発振信号130とに基づいて、発振器110において発振される発振信号126の位相を基準信号54の位相に対して遅らせて、基準信号54を所定時間だけ遅延したシフト信号72aを発振器110で生成させる。具体的には、遅延位相ロック部118は、参照発振信号128の複数サイクル中に挿入パルスが挿入された挿入数と、挿入パルスのパルス幅に基づいて、発振器110において発振される発振信号126の位相を遅延させることができる。そのための構成として、この実施例においては、遅延位相ロック部118は、減算回路120および位相シフト部122を有する。減算回路120は、基準信号54のパルス列の電位から、挿入パルスを挿入された参照発振信号130のパルス列の電位を減算して平均した減算結果134を出力することができる。
【0051】
平均した減算結果134が0であれば、発振器110の発振する発振信号126が、基準信号54に対して所定(所望)の時間遅延したシフト信号72aであることが示され、一方、減算結果134が0でなければ、発振信号126が、基準信号54に対して未だ所定の遅延時間を有していないことが示される。位相シフト部122は、減算回路120の減算結果が0となるように、発振器110の発振周波数を調整する。すなわち、位相シフト部122は、発振器110の発振周波数を調整することによって、減算回路120の減算結果134が0になるまで、発振信号126の位相をシフトさせ、参照発振信号130のパルス幅を調整する。
【0052】
発振器110が電源電圧に応じて発振周波数を変化させるとき、位相シフト部122は、減算回路120の減算結果134の平均値に基づいて、発振器110の電源電圧を調整する制御遅延信号136を出力して、発振信号126の位相シフト量を発振器110に調整させることができる。発振器110が、複数の電子回路とともに単一チップ上に構成されているとき、減算結果134の平均値に基づいて調整された電源電圧を、複数の電子回路にも供給する電源電圧供給部(図示せず)が設けられるのが好ましい。調整された電源電圧を同一チップ上の他の電子回路にも供給することによって、全体の温度ドリフト、電源変動によるタイミング誤差を補償することが可能となる。
【0053】
また、発振器110は、制御電圧に応じて発振周波数が変化する電圧制御型発振器であってもよい。例えば、発振器110は、複数の電圧制御型可変遅延セルをリング状に接続したリング発振器であってよい。このとき、位相シフト部122は、減算回路120における減算結果134の平均値に基づいて、発振器110の制御電圧を調整する制御遅延信号136を出力して、発振信号126の位相シフト量を発振器110に調整させることができる。
【0054】
以上のように、図8に示される位相シフト器70aにおいて、減算回路120の減算結果134が0になるとき、すなわち、所定サイクル中の基準信号54のパルス幅の長さの和と、パルスを挿入された参照発振信号130のパルス幅の長さの和とが等しくなったとき、発振器110が所定の遅延時間を有するシフト信号72aを発振する。このときの各構成の状態をロックすることによって、発振器110は、所定の遅延時間を有するシフト信号72aを発振し続けることが可能となる。
【0055】
図9は、基準信号54の位相から、所定のシフト量だけ位相がシフトしたシフト信号72aを出力する位相シフト器70aの一実施例を示す回路構成図であり、図8におけるブロック図を回路的に示す。図9において、図8における符号と同一の符号を付した構成は、図8において対応する構成と同一または同様の機能および動作を実現する。図9に示される位相シフト器70aは、発振器110、位相比較部112、パルス挿入部114、位相制御部116、遅延位相ロック部118、制御電圧供給部200、同期基準信号生成部140、同期発振信号生成部142、ORゲート172およびドライバ202、204を備える。本実施例において、発振器110は、複数の電圧制御型可変遅延セルをリング状に接続したリング発振器であり、基準信号54と同一周期の発振信号126を発振することができる。
【0056】
同期基準信号生成部140は、入力される基準信号54に基づいて、基準信号54に同期した同期基準信号182を出力する。同様に、同期発振信号生成部142は、発振信号126に基づいて、発振信号126に同期した同期発振信号186を出力する。同期基準信号182および同期発振信号186は、同一の周期を有する。本実施例においては、同期基準信号生成部140および同期発振信号生成部142は、ともに入力信号を1/8分周する8分周器である。しかしながら、同期基準信号生成部140および同期発振信号生成部142は、8分周器に限られず、1/4分周する4分周器、1/2分周する2分周器、さらには1/1分周する1分周器などであってもよい。1分周器は、バッファであってもよい。ここで、同期発振信号生成部142は、後に挿入パルス194を、参照発振信号190の後縁と次の前縁の間の時間、すなわち、参照発振信号190の論理値”0”の時間に挿入するために、論理値”0”の時間幅を広げるために設けられる。したがって、発振信号126の論理値”0”の時間幅に挿入パルス194を挿入することが可能であれば、同期発振信号生成部142は、単なるバッファであってよく、また、設けられなくてもよい。
【0057】
位相比較部112は、FF(フリップフロップ)144、146を有し、パルス挿入部114は、FF(フリップフロップ)164、166、ANDゲート168およびORゲート170を有する。ここで、発振器110は、位相比較部112およびパルス挿入部114などの複数の電子回路とともに、単一チップ上に構成されてもよい。
【0058】
位相制御部116は、パルス挿入設定レジスタ148、カウンタ150、複数の変化点検出部152、複数のANDゲート158、ORゲート160、およびFF(フリップフロップ)162を有する。カウンタ150は、Mビット(Mは自然数)のカウンタであり、この実施例においては最下位ビットCOUNT0から最上位ビットCOUNT11までの12ビットのカウンタである。一方、パルス挿入設定レジスタ148は、パルス挿入部114において挿入される挿入パルスの挿入数を記憶する(M+1)ビットのレジスタであり、この実施例においては最下位ビットREG0から最上位ビットREG12までの13ビットのレジスタである。
【0059】
変化点検出部152は、FF(フリップフロップ)154とANDゲート156を有し、カウンタ150のビットの変化点を検出することができる。この実施例においては、変化点検出部152は、カウンタ150のCOUNT1からCOUNT11までのビットに設けられている。ANDゲート158は、パルス挿入レジスタ148の(M−n+1)(nは自然数)番目のビットに対応するレジスタ値と、カウンタ150のn番目のビットに対応する変化点検出部152の出力値との論理積をとる。COUNT0のビットについては、変化点検出部152が設けられていないので、対応するANDゲート158は、COUNT0の出力値とREG11のレジスタ値との論理積をとる。
【0060】
すなわち、図示される構成においては、REG0とCOUNT11、REG1とCOUNT10、REG2とCOUNT9、REG3とCOUNT8、REG4とCOUNT7、REG5とCOUNT6、REG6とCOUNT5、REG7とCOUNT4、REG8とCOUNT3、REG9とCOUNT2、REG10とCOUNT1、およびREG11とCOUNT0のビットとが、それぞれ対応づけられる。ORゲート160は、複数のANDゲート158の出力値と、REG12のビットの論理和をとる。ORゲート160の出力はFF162に供給され、FF162は、挿入パルスを挿入するタイミングを定める位相制御信号138を、パルス挿入部114に供給する。
【0061】
遅延位相ロック部118は、減算回路120および位相シフト部122を有し、減算回路120は、減算部178およびフィルタ180を有する。減算部178は、2つの入力の減算演算を行い、フィルタ180は、減算結果を平均化した電圧値を位相シフト部122に供給する。位相シフト部122は、制御電圧供給部200の制御電圧を調整することによって、発振信号126の位相を調整する。
【0062】
以下に、シフト信号72aを生成する各構成の動作について説明する。
【0063】
基準信号54が同期基準信号生成部140で1/8分周され、基準信号54に同期し且つ1/8分周された同期基準信号182が、FF144のクロック入力に入力される。一方、発振器110が、基準信号54と同一周期の発振信号126を発振する。発振信号126は、同期発振信号生成部142で1/8分周され、発振信号126に同期し且つ1/8分周された同期発振信号186が、FF146のクロック入力に入力される。同期基準信号182および同期発振信号186は、同一の周期を有する。
【0064】
この実施例においては、基準信号54および発振信号126のそれぞれが、同期基準信号生成部140および94により1/8分周されているが、他の実施例においては、他の分周比で分周されてもよく、また、分周されなくてもよい。本実施例において、「同期基準信号」とは、その前縁が基準信号54の前縁に同期したクロックを意味し、「同期発振信号」とは、その前縁が発振信号126の前縁に同期したクロックを意味する。例えば、同期基準信号生成部140および94を設けない他の実施例においては、同期基準信号182は、基準信号54そのものであってもよく、また、同期発振信号186は、発振信号126そのものであってもよい。
【0065】
同期基準信号182を反転した反転同期基準信号184が、FF144およびFF146のR(リセット)入力に入力される。FF144およびFF146は、反転同期基準信号184の前縁により(すなわち、同期基準信号182の後縁のタイミングで)リセットされる。そのため、同期発振信号186と同期基準信号182の後縁が合わせられる。このように、位相比較部112が、同期発振信号186と同期基準信号182の位相差に基づいて、後縁を合わされた参照基準信号188と参照発振信号190を出力する。具体的には、FF144は、参照基準信号188を出力し、FF146は、同期基準信号182と同期発振信号186の位相差に応じてパルス幅を短くされた参照発振信号190を出力する。この例において、同期基準信号182と参照基準信号188とは、同じパルス列である。
【0066】
別の実施例においては、同期発振信号186と同期基準信号182の後縁は、同期基準信号182の後縁のタイミングとは異なる別のタイミングで合わされてもよい。いずれにしても、位相比較部112は、同期発振信号186と同期基準信号182の位相差に基づいて、後縁を合わされた参照基準信号188と参照発振信号190を出力するのが好ましい。
【0067】
パルス挿入設定レジスタ148は、パルス挿入部114において挿入する挿入パルスの挿入数を記憶する。すなわち、パルス挿入設定レジスタ148は、4096サイクル(12ビット)の参照発振信号190に挿入パルスをいくつ挿入するかを予め格納しておく。後述するが、パルス挿入設定レジスタ148に格納された挿入パルスの挿入数によって、基準信号54の位相に対するシフト信号72aの位相のシフト量が設定される。
【0068】
カウンタ150は、12ビットカウンタであり、1/8分周された同期基準信号182に基づいて、出力値を増加させる。COUNT1からCOUNT11の出力は、それぞれに設けられる変化点検出部152(図9においては、COUNT11に対して設けられた変化点検出部152のみを図示している)に供給される。この実施例において、変化点検出部152は、COUNT0の出力の後段には設けられていないが、別の実施例では設けられてもよい。
【0069】
変化点検出部152は、カウンタ150のビットの変化点を検出することができる。変化点検出部152は、前述したとおりCOUNT1からCOUNT11の後段にそれぞれ設けられており、代表してCOUNT11の後段に設けられた変化点検出部152の動作について説明する。
【0070】
COUNT11の出力が、FF154のデータ入力に入力される。FF154のクロック入力には、1/8分周された同期基準信号182が入力される。FF154の出力は、反転されてANDゲート156の一方の入力端子に入力される。ANDゲートの他方の入力端子には、COUNT11の出力が入力される。したがって、同期基準信号182に基づいてCOUNT11の出力が論理値”0”から論理値”1”に変化するとき、ANDゲート156は、論理値”1”を出力する。COUNT1からCOUNT10の後段に設けられる変化点検出部152についても、上記と同様の動作を行う。
【0071】
図示される位相制御部116の構成においては、COUNT0の後段に変化点検出部152が設けられていない。これは、変化点検出部152が、カウンタ150のビットの出力値が切り替わった変化点のみを検出するので、論理値”0”と”1”とが交互に出力として現れるCOUNT0に対して、変化点検出部を敢えて構成として設ける必要がないからである。したがって、COUNT0の後段には、既に変化点検出部が設けられていると言うことも可能である。しかしながら、COUNT1からCOUNT11と同様に、COUNT0の後段にも、変化点検出部152を物理的な構成として設けてもよい。
【0072】
パルス挿入部114において挿入パルスを複数サイクル(本実施例では、4096サイクル(12ビット))中にまとめて挿入すると、電源および出力信号に低周波のリップルが生じることがある。そのため、挿入パルスは、参照発振信号190の複数サイクル中に時系列に拡散して挿入されることが望ましい。
【0073】
挿入パルスを参照発振信号190の複数サイクル中に時系列に拡散して挿入するために、前述したように、位相制御部116においてANDゲート158は、パルス挿入レジスタ148の(M−n+1)(nは自然数)番目のビットに対応するレジスタ値と、カウンタ150のn番目のビットに対応する変化点検出部152の出力値との論理積をとる。すなわち、各ANDゲート158の一方の入力には、パルス挿入設定レジスタ148のREG(12−n)(n:1≦n≦12)の出力が入力され、他方の入力には、カウンタ150のCOUNT(n−1)に対応する変化点検出部152の出力、またはCOUNT0の出力が入力される。REG(12−n)の出力、およびCOUNT(n−1)に対応する変化点検出部152の出力またはCOUNT0の出力がそれぞれ論理値”1”をとれば、対応するのANDゲート158は、論理値”1”を出力する。
【0074】
全てのANDゲート158の出力は、ORゲート160に入力される。また、REG12のビットの出力は、ORゲート160に入力される。この実施例において、4096サイクル中に4096個(#1000000000000)の挿入パルスを挿入するときには、REG12のレジスタ値は”1”となる。ORゲート160は、全てのANDゲート158の出力とREG12のレジスタ値との論理和をとり、その論理和を、後段のFF162のデータ入力に出力する。この構成により定められる挿入パルスを挿入するタイミングについては、図13に関連して詳述する。
【0075】
FF162のクロック入力には、1/8分周された同期基準信号182が入力される。また、FF162のR(リセット)入力には、同期基準信号182を反転した反転同期基準信号184が入力される。FF162は、同期基準信号182、反転同期基準信号184およびORゲート160の出力に基づいて、挿入パルスを挿入する参照発振信号190のサイクルを定める位相制御信号138をパルス挿入部114に出力する。
【0076】
位相制御信号138は、FF164のデータ入力に入力され、FF164により出力されるデータは、FF166のデータ入力に入力される。FF164およびFF166のクロック入力には、266MHzの基準信号54が入力され、FF164およびFF166はともに、基準信号54により動作される。FF166により出力されるデータは、ANDゲート168の一方の入力端子に入力される。ANDゲート168の他方の入力端子には、反転された位相制御信号138が入力される。
【0077】
ANDゲート168は、反転された位相制御信号138と、FF166の出力データとの論理積をとり、挿入パルス194を出力する。パルス挿入部114が以上の構成をとることにより、挿入パルス194は、参照発振信号190の後縁から参照発振信号の次の前縁の間に挿入されることが可能となる。具体的には、ANDゲート168は、参照発振信号190の後縁のタイミングで立上がり、266MHzの基準信号54の2周期分だけ論理値”1”を維持してそれから立ち下がる挿入パルス194を出力する。
【0078】
ORゲート170は、参照発振信号190と挿入パルス194の論理和をとり、参照発振信号190に挿入パルス194を挿入する。ORゲート170は、挿入パルス194が挿入された参照発振信号196をドライバ204に出力する。ドライバ204は、参照発振信号196を差動で減算部178に出力する。同様に、参照基準信号188が、ORゲート172に供給され、ORゲート172は、参照基準信号192をドライバ202に出力する。ここで、参照基準信号188と参照基準信号192とは、同じパルス列である。ドライバ202は、参照基準信号192を差動で減算部178に出力する。
【0079】
減算部178は、参照基準信号192のパルス列の電位から、挿入パルス194を挿入された参照発振信号196のパルス列の電位を減算する。減算した減算結果198は、フィルタ180でフィルタ処理され、平均化される。フィルタ180は、平均化された減算結果134を位相シフト部122に出力する。平均化された減算結果134の値は、基準信号54と発振信号126との位相差、挿入パルス194のパルス幅および挿入数に関連する。
【0080】
減算結果134が0であることは、基準信号54の位相に対して、シフト信号72a(発振信号126)の位相が所望(所定)のシフト量を有することを示す。すなわち、シフト信号72aが、基準信号54から所定時間遅延していることが示される。一方、減算結果134が0でなければ、シフト信号72aは所望の遅延時間を有しておらず、発振器110の発振周波数を変更して、発振信号196のシフト量を調整する必要がある。位相シフト部122は、減算結果134に基づいて、制御電圧供給部200の制御電圧を調整する制御遅延信号136を生成する。制御電圧供給部200は、制御遅延信号136に基づいて、発振器110に供給する制御電圧を調整し、発振信号126の周波数を調整する。遅延位相ロック部118は、減算結果134が0になるまで制御電圧の調整を行い、減算結果134が0になったときの各構成の状態をロックする。このようにして、所定の遅延時間を有するシフト信号72aを生成することが可能となる。
【0081】
図10(a)は、電圧制御型の発振器110を構成する電圧制御型可変遅延セル110aを示す。電圧制御型可変遅延セル110aは、入力端子260、出力端子262、制御端子264および266を備える。
【0082】
図10(b)は、電圧制御型の発振器110を構成する電圧制御型可変遅延セル110aの一例を示す。図中、Vddは、正の電源電圧であり、Vssは、負の電源電圧である。制御端子264には、遅延制御信号136bが入力され、制御端子266には、遅延制御信号136aが入力される。遅延制御信号136aおよび136bは、図9において示された遅延制御信号136に相当する。遅延制御信号136bは、制御電圧Vpを有し、遅延制御信号136aは、制御電圧Vnを有する。
【0083】
電圧制御型可変遅延セル110aは、遅延制御信号136aによる制御電圧Vnおよび遅延制御信号136bによる制御電圧Vpに基づいて、遅延量を変化させる。制御電圧Vnが大きい正電圧であり、制御電圧Vpが大きい負電圧である場合には、電圧制御型可変遅延セル110aを通過する信号の遅延時間は短くなる、逆に、制御電圧Vnが小さい正電圧であり、制御電圧Vpが小さい負電圧である場合には、電圧制御型可変遅延セル110aを通過する信号の遅延時間は長くなる。
【0084】
図10(c)は、電圧制御型の発振器110を構成する電圧制御型可変遅延セル110bの別の例を示す。図中、Vddは、正の電源電圧であり、Vssは、負の電源電圧である。制御端子264には、遅延制御信号136bが入力され、制御端子266には、遅延制御信号136aが入力される。遅延制御信号136bは、制御電圧Vpを有し、遅延制御信号136aは、制御電圧Vnを有する。
【0085】
電圧制御型可変遅延セル110bは、遅延制御信号136aによる制御電圧Vnおよび遅延制御信号136bによる制御電圧Vpに基づいて、遅延量を変化させる。制御電圧Vnが大きい正電圧であり、制御電圧Vpが大きい負電圧である場合には、電圧制御型可変遅延セル110bを通過する信号の遅延時間は短くなる。逆に、制御電圧Vnが小さい正電圧であり、制御電圧Vpが小さい負電圧である場合には、電圧制御型可変遅延セル110bを通過する信号の遅延時間は長くなる。
【0086】
図11(a)は、図9に示された位相シフト器70aの一部の構成の他の実施例を示す。図中、位相比較部112、パルス挿入部114、減算回路120および位相シフト部122が示されている。位相比較部112は、FF270、272、ANDゲート274および遅延素子276を有し、減算回路120は、FET278、280およびコンデンサ282を有する。位相シフト部122は、差動増幅器284、286および電圧制御型可変遅延セル288を有する。図中、Vddは正の電源電圧であり、Vssは負の電源電圧である。また、VはVddとVssの中点電圧である。
【0087】
同期基準信号182が、FF270のクロック入力に入力され、同期発振信号186が、FF272のクロック入力に入力される。FF270は、同期基準信号182の前縁を受けると、同期基準信号182の前縁に同期した参照基準信号188を出力Qから出力し、同様に、FF272は、同期発振信号186の前縁を受けると、同期発振信号186の前縁に同期した参照発振信号190を出力Qから出力する。参照基準信号188および参照発振信号190は、ANDゲート274に入力され、参照基準信号188および参照発振信号190の論理値がともに”1”になったとき、ANDゲート274が論理値”1”のリセット信号275を出力する。リセット信号275は、遅延素子276で所定時間遅延され、FF270および272のR(リセット)入力に入力される。FF270および272は、リセット信号275を受けると、参照基準信号188および参照発振信号190の論理値を”0”に切り換える。このようにして、参照基準信号188および参照発振信号190の後縁が、合わせられる。
【0088】
FF270は、参照基準信号188を反転した反転参照基準信号189を、反転出力QからFET278に出力する。また、後縁を合わせられた参照発振信号190が、パルス挿入部114に入力される。パルス挿入部114は、図9に関連して説明したように、参照発振信号190に挿入パルスを挿入する。パルス挿入部114は、挿入パルスが挿入された参照発振信号196を、FET280に出力する。
【0089】
FET278は、反転参照基準信号189の論理値”0”でゲートを開き、正電位Vddをコンデンサ282に供給する。また、FET280は、挿入パルスが挿入された参照発振信号196の論理値”1”でゲートを開き、負電位Vssをコンデンサ282に供給する。コンデンサ282は、電源電圧VddおよびVssに基づいて供給される電荷を平均化する。
【0090】
参照発振信号196のパルス幅が、参照基準信号188のパルス幅(すなわち、反転参照基準信号189の論理値”0”の期間)よりも長いとき、コンデンサ282には、負電荷が蓄えられる。差動増幅器284は、コンデンサ282において平均化された平均電位と、中点電圧Vの差を増幅し、制御電圧Vnである遅延制御信号136aを出力する。
【0091】
電圧制御型可変遅延セル288および差動増幅器286は、コンデンサ282の平均電位を反転した反転平均電位を生成する。電圧制御型可変遅延セル288は、図10に示された電圧制御型可変遅延セル110aであってもよい。VpとVnが与えられた電圧制御型可変遅延セル288の論理的閾値V'は、差動増幅器286に供給され、差動増幅器は、論理的閾値V'と、中点電圧Vの差を増幅し、制御電圧Vpである遅延制御信号136bを出力する。
【0092】
電圧制御型可変遅延セル288は、論理的閾値を保ったまま、制御電圧VpおよびVnを対称的に発生することができる。この実施例では、電源電圧VddおよびVssの中点を参照して、中点電圧Vに論理的閾値V'を合わせるようにしている。
【0093】
遅延制御信号136aおよび136bは、発振器110を構成する電圧制御型可変遅延セル110aに供給される。図9を参照して、発振器110は、遅延制御信号136aおよび136b(すなわち、制御電圧VnおよびVp)に基づいて、発振周波数を調整する。
【0094】
図11(b)は、図11(a)に示された位相シフト器170aの一部の構成の変形実施例を示す。図中、位相比較部112および位相シフト部122は、図11(a)に示された構成と同一の構成を有する。この変形実施例においては、パルス挿入部114が設けられる代わりに、減算回路120が、遅延設定部290を有している。遅延設定部290は、DAC(ディジタル/アナログコンバータ)および電流源を有する。
【0095】
遅延設定部290は、入力される遅延設定データに基づいて、要求されるシフト量に対応する電圧値をコンデンサ282に供給する。この実施例では、DACが電流源の電流を制御し、コンデンサ282の電位が電流によって調整される。コンデンサ282の電位は、後段の位相シフト部122に供給される。図11(a)に関連して説明したように、位相シフト部122は、発振器110を制御する遅延制御信号136aおよび136bを出力する。
【0096】
図12は、挿入パルス194を参照発振信号190に挿入する挿入方法を説明するための図である。図12(a)および(c)において、説明を簡単にするために、参照発振信号190のパルスは示さず、挿入パルス194のパルスのみを示している。
【0097】
図12(a)は、挿入パルス194を参照発振信号190にまとめて挿入した状態を示す。図12(b)は、挿入パルス194を参照発振信号190にまとめて挿入したことにより電源に生じる低周波のリップルを示す。電源にリップルが生じることにより、電源電圧は変動し、安定した電圧の供給が困難となる。このようなリップルは、正確な遅延時間を有する遅延信号の生成には好ましくない。
【0098】
図12(c)は、挿入パルス194を時系列に拡散して参照発振信号190に挿入した状態を示す。挿入パルス194をばらけて挿入することによって、図12(b)に示されるリップルは生じず、安定した電圧の供給を実現することが可能となる。したがって、正確な遅延時間を有する遅延信号を生成するためには、挿入パルス194をばらけて挿入することが好ましい。
【0099】
図13は、図9に示された位相制御部116の構成により生成される位相制御信号138に基づいて複数サイクル中に挿入パルス194を挿入するサイクルの一例を示す図である。この例では、説明を単純化するために、16サイクルの参照発振信号190に挿入パルス194を挿入するタイミングについて説明する。すなわち、この例においては、パルス挿入設定レジスタ148は、最下位ビットREG0から最上位ビットREG4を有する5ビットのレジスタであり、また、カウンタ150は、最下位ビットCOUNT0から最上位ビットCOUNT3を有する4ビットのカウンタである。この場合、図9に関連して説明したように、REG0とCOUNT3、REG1とCOUNT2、REG2とCOUNT1、REG3とCOUNT0とが、それぞれ対応づけられている。
【0100】
図13において、縦軸は、挿入パルスの挿入数を、横軸は、時系列(サイクル)を示し、○は、そのサイクルに挿入パルスを挿入することを示す。図示されるとおり、本実施例における位相制御部116によると、挿入パルス194を時系列に拡散して挿入することが可能となる。16サイクル中全てのサイクルに挿入パルスを挿入する場合、すなわち、パルス挿入数を16(#10000)に設定したときには、REG4に”1”が格納され、参照発振信号190に常に挿入パルス194が挿入されることになる。このように、挿入パルス194を全てのサイクル中に挿入するために、パルス挿入設定レジスタ148のビット数は、カウンタ150のビット数よりも1多いのが好ましい。
【0101】
図14は、図13に示されたサイクルで挿入パルス194が挿入された参照発振信号190を示す。図14(a)は、パルス挿入数を3に設定したときの、3個の挿入パルス194が挿入された16サイクルの参照発振信号190を示す。図中、挿入パルス194は斜線でハッチングされて示されており、16サイクル中、第4、第8および第12サイクルに挿入パルス194が挿入されているのが示される。図14(b)は、パルス挿入数を7に設定したときの、7個の挿入パルス194が挿入された16サイクルの参照発振信号190を示す。このとき、第2、第4、第6、第8、第10、第12および第14サイクルに挿入パルス194が挿入される。
【0102】
図15は、図9に示された各信号のタイミングチャートである。以下に、図9および図15に関連して、図9に示された各構成の動作を詳細に説明する。
【0103】
基準信号54が、同期基準信号生成部140に入力される。この実施例において、基準信号54の周波数は、250MHz(周期4.0ns)とする。一方、発振器110が、基準信号54と同一周期の発振信号126を発振する。図15に示される例においては、発振信号126は、基準信号54からτだけ遅れている。基準信号54および発振信号126は、それぞれ同期基準信号生成部140および同期発振信号生成部142に入力され、1/8分周される。1/8分周された同期基準信号182および同期発振信号186の周期は、32.0ns(半周期16.0ns)となる。
【0104】
同期基準信号182および同期発振信号186は、位相比較部112に入力され、同期発振信号186の後縁が、同期基準信号182の後縁に合わせられる。位相比較部112より出力される参照発振信号190は、参照基準信号188に対して、1周期中、論理値”1”の期間がτだけ短いパルスとなる。参照基準信号188は、ORゲート172を介して参照基準信号192としてドライバ202に出力され、参照基準信号192は、ドライバ202から減算部178に供給される。
【0105】
パルス挿入部114が、基準信号54に基づいて挿入パルス194を生成する。挿入パルス194は、論理値”1”の期間が基準信号54の2周期(8.0ns)分の長さであるパルスである。後縁を合わされた参照発振信号190と挿入パルス194は、ORゲート170に入力され、論理和をとられる。挿入パルス194は、参照発振信号190の後縁と、次の前縁の間に挿入され、ORゲート170は、挿入パルス194を挿入された参照発振信号196をドライバ204に出力する。参照発振信号196のパルス列でハッチングにより示される部分は、挿入された挿入パルス194を表現する。参照発振信号196は、ドライバ204から減算部178に供給される。
【0106】
減算部178において、参照基準信号192と参照発振信号196とが減算される。減算部178は、減算結果198をフィルタ180に出力する。フィルタ180は、この減算結果を平均化して、平均化された減算結果134を位相シフト部122に出力する。位相シフト部122は、減算結果134が0となるように、発振器110の制御電圧を調整して、発振器110の発振周波数を調整する。
【0107】
減算結果198のタイミングチャートに示されるように、基準信号54と発振信号126の位相差に基づくパルス幅をw1、挿入パルスのパルス幅をw2とする。ここで、w1は、τであり、w2は、8.0nsである。この例において、挿入パルス194の挿入数がN回に設定されたとすると、フィルタ180の出力は、
【0108】
(w1×4096(サイクル数))−(w2×N(挿入数))・・・(1)
に比例する。すなわち、位相シフト部122は、w1のパルス幅を変更して、式(1)の値が0となるように発振器110の発振周波数を調整し、その結果、発振信号126に所望(所定)の遅延量をもたせて、発振器110にシフト信号72aを生成させる。
【0109】
この実施例において、参照発振信号190の全てのサイクル(4096サイクル)に挿入パルス194aを挿入して、最大位相差を設定する場合について説明する。
【0110】
このとき、参照発振信号190に挿入パルス194aを挿入する。挿入パルス194aは、参照発振信号190が論理値”0”をとる全ての時間に生成される。参照発振信号190と挿入パルス194aは、ORゲート170において論理和をとられ、ORゲート170は、挿入パルス194aを挿入された参照発振信号196aをドライバ204に出力する。参照基準信号192と参照発振信号196aとが、減算部178において減算され、減算部178は、減算結果198aを出力する。
【0111】
式(1)を参照すると、このときのw2は、8.0nsであり、Nは、4096である。位相シフト部122は、減算結果198aを平均した減算結果134が0となるように、発振器110の発振周波数を調整する。後に、減算部178が、パルス幅w1が8.0nsとなるパルス列である減算結果198a’を出力するとき、平均した減算結果134は0となる。このとき、発振器110は、8.0nsの遅延時間(最大位相差)を有する同期発振信号186aを発振している。
【0112】
以上のように、本実施例による位相シフト器70aは、所定サイクル(4096サイクル)中に挿入パルスを挿入した数によって、基準信号54の位相に対して所定のシフト量だけ位相がシフトしたシフト信号72aを精度良く正確に生成することが可能となる。本実施例において、挿入パルス194は、全て等しいパルス幅を有しているが、挿入パルス194のパルス幅を調整することによって、所定のシフト量(遅延時間)を有するシフト信号72aを生成することも可能である。例えば、所望の遅延時間に等しいパルス幅をもつ挿入パルス194を、参照発振信号190の全サイクルに挿入することによって、所定(所望)のシフト量を有するシフト信号72aを生成することも可能である。
【0113】
図16は、基準信号54を遅延した遅延信号74を出力する本発明による遅延信号生成装置100の第2実施形態であるブロック図を示す。遅延信号生成装置100は、位相シフト装置70、シフト信号選択器80、選択制御信号供給部90およびシフト量設定装置210を備える。位相シフト装置70は、複数の位相シフト器(70a、70b・・・70n)を有し、シフト量設定装置210は、複数のシフト量設定部(210a〜210n)を有する。また、シフト信号選択器80が、マルチプレクサ212、付加回路214およびドライバ216を有する。図6において付された符号と同一の符号で示される構成は、図6において対応する構成と同一または同様の機能を有する。また、位相シフト器70(70a〜70n)は、図7から図15に示された構成と同一または同様の構成を有してよい。
【0114】
基準信号54が、複数の位相シフト器(70a〜70n)のそれぞれに入力される。シフト量設定部(210a〜210n)は、位相シフト器(70a〜70n)のそれぞれが出力するシフト信号(72a〜72n)のシフト量をそれぞれ設定するシフト量設定信号(211a〜211n)を出力する。位相シフト器(70a〜70n)が、図7から図15に関連して説明したパルス挿入型のシフト信号発生器であるとき、シフト量設定部(210a〜210n)は、図9に示されたパルス挿入設定レジスタ148に設定するパルス挿入数を、シフト量設定信号(211a〜211n)として、位相シフト器(70a〜70n)に出力してもよい。
【0115】
複数の位相シフト器(70a〜70n)のそれぞれは、基準信号54の位相をシフト量設定部(210a〜210n)より設定されたシフト量だけシフトすることにより、シフト信号(72a〜70n)のそれぞれを独立して出力する。位相シフト装置70が、基準信号54のクロック間隔(周期)を等間隔に分割した所定の分解能を有する複数のシフト信号(72a〜72n)を出力する場合、シフト量設定部(210a〜210n)は、分解能に基づいて、シフト量設定信号(211a〜211n)を出力する。また、遅延信号生成装置100が半導体試験装置40(図4を参照)において用いられる場合、入力パターン信号52が、特定の時間遅延させる必要があることが予め分かっているので、シフト量設定部(210a〜210n)は、必要なシフト量だけを設定してもよい。
【0116】
シフト信号(72a〜72n)が、マルチプレクサ212に入力される。選択制御信号供給部90が、選択制御信号92を、マルチプレクサ212に供給する。遅延信号生成装置100が半導体試験装置40(図5参照)において用いられる場合、選択制御信号供給部90は、被試験デバイス50に入力パターン信号52を供給するタイミングに基づいて、選択制御信号92を出力する。マルチプレクサ212は、選択制御信号92に基づいて、特定のシフト信号を選択し、選択シフト信号218として出力する。
【0117】
付加回路214は、インバータと、インバータの入力端子と出力端子を接続した帰還回路を有する。この付加回路214は、マルチプレクサ212の出力に対して、ドライバ216に供給される2つの電源電圧VddおよびVss(Vdd>Vss)のほぼ中点の電圧Vを印加することができる。ドライバ216は、入力される信号の電位が中点電圧Vをわずかに横切ると直ちに応答するので、付加回路214を設けることによって、高速信号の伝送を容易に行うことができるようになる。ドライバ216は、マルチプレクサ212の出力に基づいて、遅延信号74を出力する。
【0118】
別の実施例において、図示していないが、マルチプレクサ212が、複数のシフト信号(72a〜72n)のそれぞれが入力される複数の伝達ゲートと、伝達ゲートの出力を一点に集束する集束部とを含んでよい。例えば、伝達ゲートが、ANDゲートにより構成され、集束部が、ORゲートにより構成されてもよい。伝達ゲートは、少なくともシフト信号の数だけ設けられる。また、集束部に対して、集束部に供給される2つの電源電圧VddおよびVss(Vdd>Vss)のほぼ中点の電圧を印加する付加回路を有してもよい。マルチプレクサ212は、選択制御信号92に基づいて、複数の伝達ゲートの一つだけを導通状態にすることによって、所定のシフト量だけ位相をシフトしたシフト信号を選択し、選択シフト信号218として出力する。
【0119】
図17は、基準信号54を遅延した遅延信号74を出力する本発明による遅延信号生成装置100の第3実施形態であるブロック図を示す。遅延信号生成装置100は、位相シフト装置70、シフト信号選択器80、選択制御信号供給部90、シフト量設定装置210、基準位相シフト器220、タイミング比較部222、測定部224、およびシフト量調整装置230を備える。位相シフト装置70は、複数の位相シフト器(70a、70b・・・70n)を有し、シフト量設定装置210は、複数のシフト量設定部(210a、210b・・・210n)を有する。さらに、シフト量調整装置230は、複数のシフト量調整部(230a、230b・・・230n)を有する。測定部224は、平均部226および判定部228を有する。図6において付された符号と同一の符号で示される構成は、図6において対応する構成と同一または同様の機能を有する。また、位相シフト器70(70a〜70n)は、図7から図15に示された構成と同一または同様の構成を有してよい。シフト信号選択器80は、図16において示された構成と同一または同様の構成を有してよい。
【0120】
図6および16に関連して説明したように、本発明による遅延信号生成装置100は、それぞれ異なるシフト量を有する複数のシフト信号(72a〜72n)を生成することが可能となる。しかしながら、シフト信号選択器80におけるマルチプレクサ(図16参照)でシフト信号を選択する際に、マルチプレクサの各選択入力に存在するスキューにより、マルチプレクサの出力は、所定のシフト量(遅延時間)から少しずれる場合がある。この非直線性誤差を避けるために、本発明による遅延信号生成装置100の第3実施形態においては、図16に示された構成に加えて、シフト量調整装置230、基準位相シフト器220、タイミング比較部222および測定部224が設けられている。基準位相シフト器220は、位相シフト装置70における位相シフト器(70a〜70n)と同一の構成を有してよい。
【0121】
基準位相シフト器220は、基準信号54を受け取って、基準信号54を所定の時間遅延した基準遅延信号231を出力する。基準遅延信号231は、基準信号54と同一の周波数を有していてもよいが、基準信号54を分周した周波数を有していてもよい。選択制御信号生成部90は、基準信号54を所定の時間遅延したシフト信号を選択させる選択制御信号92をシフト信号選択器80に出力する。シフト信号選択器80は、選択制御信号92に基づいて、複数のシフト信号(72a〜72n)から特定のシフト信号を選択して、遅延信号74として出力する。
【0122】
基準遅延信号231と遅延信号74は、タイミング比較部222に入力される。タイミング比較部222は、遅延信号74のエッジと、基準遅延信号231のエッジのタイミングを比較する。この実施形態においては、タイミング比較部222は、フリップフロップ234であり、基準遅延信号231が、フリップフロップ234のクロック入力に入力され、遅延信号74が、フリップフロップ234のデータ入力に入力されている。別の実施例においては、基準遅延信号231がデータ入力に入力され、遅延信号74がクロック入力に入力されてもよい。タイミング比較部222は、比較結果232を、論理値”0”または”1”として出力する。この場合、フリップフロップ234に基準遅延信号231の立上がりエッジが入力されるとき、そのときの遅延信号74の論理値が、フリップフロップ234から比較結果232として出力される。
【0123】
比較結果232は、測定部224に入力される。測定部224は、比較結果232に基づいて、遅延信号70の遅延時間を測定することができる。以下に、その測定方法について説明する。
【0124】
比較結果232は、測定部224における平均部226に入力され、所定の周期で平均化される。例えば、タイミング比較部222が、基準遅延信号231の立上がりエッジを100回受けて、論理値”1”を70回出力し、論理値”0”を30回出力したとき、平均部226において平均化された平均論理値は0.7となる。平均部226は、所定の周期で、タイミング比較部222から出力される論理値を平均化した平均値を出力する。論理値の平均値は、平均結果236として判定部228に送られる。判定部228は、平均結果236に基づいて、遅延信号74の遅延時間と基準遅延信号231の遅延時間とが等しいか否かを判定する。
【0125】
シフト量調整装置230は、判定部228における判定結果に基づいて、位相シフト器(70a〜70n)が出力するシフト信号(72a〜72n)のシフト量を調整する。シフト量調整装置230は、複数のシフト量調整部(230a〜230n)を、位相シフト器(70a〜70n)毎に有している。判定部228が、遅延信号74の遅延時間と基準遅延信号231の遅延時間とが等しくないことを判定すると、対応するシフト量調整部(230a〜230n)は、対応する位相シフト器(70a〜70n)が出力するシフト信号のシフト量を調整する。
【0126】
位相シフト器(70a〜70n)が、図7から図15に関連して説明したパルス挿入型のシフト信号発生器であるとき、シフト量調整部(230a〜230n)は、シフト量設定部(210a〜210n)で設定される挿入パルス数を調整してもよい。各シフト量調整部(230a〜230n)が、判定部228における判定結果に基づいて、対応するシフト量設定部(210a〜210n)で設定される挿入パルス数を増減することによって、対応するシフト信号(72a〜72n)の位相シフト量を調整することが可能となる。
【0127】
基準位相シフト器220は、各位相シフト器(70a〜70n)が出力するべきシフト信号(72a〜72n)の基準となる基準遅延信号231を順次出力する。例えば、位相シフト装置70が、基準信号54を所定の分解能ずつ等間隔に遅らせたk相のシフト信号(72a〜72n)を出力する場合、基準位相シフト器220は、同一のk相の基準遅延信号231を順次出力する。各シフト信号(72a〜72n)が、タイミング比較部222で、対応する基準遅延信号231とエッジのタイミングを比較され、判定部228で基準遅延信号231の遅延時間と等しいか否かを判定され、等しくない場合には、対応するシフト量調整部(230a〜230n)でシフト量を調整される。
【0128】
図17に示された本発明による遅延信号生成装置100の第3実施形態によると、シフト信号選択器80から出力される遅延信号74が、所定の正確な遅延時間を有する。すなわち、第3実施形態によると、シフト信号選択器(80a〜80n)の入力部に存在するスキューによる非直線性誤差を解消することが可能となる。
【0129】
図18は、基準遅延信号231と、タイミング比較部222のデータ入力に入力される遅延信号74(A)、74(B)、および74(C)のタイミングを示すタイミングチャートである。この例において、基準遅延信号231と、各遅延信号74(A)、74(B)、および74(C)の周期は同一である。基準遅延信号231の前縁は、時刻tで、タイミング比較部222のクロック入力に入力される。
【0130】
遅延信号74(A)は、時刻tで論理値”1”をとる。基準遅延信号231は、遅延信号74(A)と同一の周期を有する。従って、遅延信号74(A)は、基準遅延信号231の前縁が生じるときには、常に論理値”1”をとり、タイミング比較部222における比較結果232は、常に論理値”1”となる。このとき、図17に示される平均部226で平均化される論理値の平均値は、”1”となる。この実施例では、基準遅延信号231と遅延信号74(A)とが同一の周期を有しているが、基準遅延信号231が遅延信号74(A)の整数倍の周期を有している場合であっても、基準遅延信号231の前縁が生じるときには、遅延信号74(A)がとる論理値は、常に”1”となる。
【0131】
また、遅延信号74(B)は、時刻tで論理値”0”をとる。遅延信号74(A)に関して説明したように、基準遅延信号231と遅延信号74(A)とは同一の周期を有しているので、遅延信号74(B)は、基準遅延信号231の次の前縁が生じるタイミングにおいても、論理値”0”をとる。従って、基準遅延信号231の前縁が生じるときには、遅延信号74(B)は、常に論理値”0”をとり、タイミング比較部222の出力は、常に論理値”0”となる。このとき、平均部226で平均化される論理値の平均値は、”0”となる。
【0132】
一方、遅延信号74(C)は、時刻tで論理値”0”または”1”のいずれかをとる。遅延信号74(C)の前縁が立上がり始めてから立上がり終わるまでの立上がり時間の間に、基準遅延信号231の前縁がタイミング比較部222に入力されるので、タイミング比較部222における比較結果232は、”1”または”0”のいずれであるかが不定であり、常に”1”または”0”となることはない。したがって、このとき、タイミング比較部222の比較結果232の平均値は、0から1の間の値をとる。平均部226において平均化された出力論理値の平均値が0から1の間の値をとるとき、判定部228が、基準遅延信号231の遅延時間と、特定のシフト信号の遅延時間とがほぼ等しいことを判定する。この場合、タイミング比較部222の出力論理値の平均値が0.3から0.7の値をとるのが好ましく、また、平均値がほぼ0.5であるのが好ましい。所定の期間中、タイミング比較部222が、論理値”1”または”0”を同数出力するとき、タイミング比較部222の出力論理値の平均値は0.5となり、判定部228において、特定のシフト信号の遅延時間が、基準遅延信号231の所定の遅延時間に等しいことが判定される。
【0133】
前述したように、遅延信号74(A)がタイミング比較部222に入力されると、タイミング比較部222の出力論理値の平均値は、常に”1”となり、遅延信号74(B)がタイミング比較部222に入力されると、タイミング比較部222の出力論理値の平均値は、常に”0”となる。平均値が”1”または”0”となることは、特定のシフト信号の遅延時間が、基準遅延信号231の所定の遅延時間に等しくないことを示す。そのため、これらの場合には、タイミング比較部222における平均値が0から1の間の値(好適には、0.5)をとるように、シフト量調整装置230が、シフト信号のシフト量を調整する。
【0134】
図17および18に関連して説明したように、本発明における第3の実施形態による遅延クロック生成装置100を用いると、基準遅延信号231を用いて、シフト信号の正確な遅延時間を調整することが可能となる。
【0135】
図19は、基準信号54を遅延した複数(Mビット)の遅延信号(74a〜74h)を出力する本発明による遅延信号生成装置100の第4実施形態であるブロック図を示す。遅延信号生成装置100は、位相シフト装置70、複数のシフト信号選択器(80a〜80h)、複数の選択制御信号供給部(90a〜90h)、シフト量設定装置210、基準位相シフト器220、複数のタイミング比較部(222a〜222h)、測定部224、シフト量調整装置230、複数のドライバ240、および複数の付加回路292を備える。位相シフト装置70は、複数の位相シフト器(70a、70b・・・70n)を有し、シフト量設定装置210は、複数のシフト量設定部(210a、210b・・・210n)を有する。さらに、シフト量調整装置230は、複数のシフト量調整部(230a、230b・・・230n)を有する。測定部224は、平均部226および判定部228を有する。遅延信号生成装置100の全ての構成は、1チップ上に形成されるのが好ましい。
【0136】
図6、16および17において付された符号と同一の符号で示される構成は、図6、16および17において対応する構成と同一または同様の機能を有する。また、位相シフト器70(70a〜70n)は、図7から図15に示された構成と同一または同様の構成を有してよい。
【0137】
本発明の第4の実施形態においては、複数のシフト信号選択器(80a〜80h)が、複数のシフト信号(72a〜72n)のうち、シフト量の異なる複数のシフト信号をそれぞれ選択して、異なる遅延時間を有する複数の遅延信号(74a〜74h)をそれぞれ出力することができる。M個の出力端子(T1〜Tm)からMビットの遅延信号(74a〜74h)を出力するとき、シフト信号選択器(80a〜80h)は、M個設けられるのが好ましい。また、各シフト信号選択器(80a〜80h)の出力を制御するために、シフト信号選択器(80a〜80h)のそれぞれに対して、選択制御信号供給部(90a〜90h)が設けられるのが好ましい。さらに、シフト信号(72a〜72n)を増幅するために、位相シフト器(70a〜70n)と各シフト信号選択器(80a〜80n)の間に、ドライバ240が設けられるのが好ましい。また、高速化を図るために、位相シフト器(70a〜70n)の出力のそれぞれに対して、2つの電源電圧VddおよびVss(Vdd>Vss)のほぼ中点の電圧を印加する付加回路292が設けられるのが好ましい。
【0138】
シフト信号選択器(80a〜80n)は、同一チップ上に形成されることが可能である。シフト信号選択器(80a〜80n)を同一チップ上に形成することによって、シフト信号選択器(80a〜80n)の入力部に存在するスキューは、互いにほぼ等しくなる。また、図17に関連して説明したように、基準位相シフト器220、タイミング比較部(222a〜222h)、測定部224、およびシフト量調整装置230を用いることによって、遅延信号(74a〜74h)間のスキューをそろえることも可能である。
【0139】
遅延信号生成装置100が半導体デバイスの試験において用いられる場合、半導体デバイスのピン数分、シフト信号選択器(80a〜80h)が設けられるのが好ましい。また、別の例として、半導体デバイスに入力される入力パターン信号52に含まれる信号(例えば、データ信号、制御信号、アドレス信号など)の種類の数だけ、シフト信号選択器(80a〜80h)が設けられてもよい。半導体デバイスにはデータ信号、制御信号などの特定のタイミング特性を有する信号が入力されるので、それぞれの信号に要求されるタイミング信号(遅延信号)を出力するシフト信号選択器(80a〜80h)だけが設けられてもよい。
【0140】
図20は、基準信号54を遅延した複数(Mビット)の遅延信号(74a〜74h)を出力する本発明による遅延信号生成装置100の第5実施形態であるブロック図を示す。遅延信号生成装置100は、複数の位相シフト装置70、複数のシフト信号選択器(80a〜80h)、複数の選択制御信号供給部(90a〜90h)、複数のシフト量設定装置210、基準位相シフト器220、複数のタイミング比較部(222a〜222h)、測定部224、複数のシフト量調整装置230、および基準信号生成部250を備える。位相シフト装置70は、複数の位相シフト器(70a、70b・・・70n)を有し、シフト量設定装置210は、複数のシフト量設定部(210a、210b・・・210n)を有する。さらに、シフト量調整装置230は、複数のシフト量調整部(230a、230b・・・230n)を有する。本発明の第5の実施形態においては、出力端子(T1〜Tm)の各々に対して、位相シフト装置70、シフト量設定装置210、シフト量調整装置230、選択制御信号供給部90、シフト信号選択器80、およびタイミング比較部222がそれぞれ設けられていることを特徴とする。遅延信号生成装置100の全ての構成は、1チップ上に形成されるのが好ましい。
【0141】
図6、16、17および19において付された符号と同一の符号で示される構成は、図6、16、17および19において対応する構成と同一または同様の機能を有する。また、位相シフト器70(70a〜70n)は、図7から図15に示された構成と同一または同様の構成を有してよい。
【0142】
基準信号生成部250は、入力クロック252に基づいて、所定の周波数を有する基準信号54を生成することができる。例えば、基準信号生成部250は、1オクターブ(2倍)の範囲で周波数を可変可能な周波数源である1オクターブ可変PLL発振器であってもよい。1オクターブ可変PLL発振器は、任意の周期を有する基準信号54を発振することができる。したがって、シフトクロック生成装置100は、任意の周期を有する遅延信号74を生成することができる。また、基準信号生成部250の代わりに、所定の周期を有する基準信号54を発生することができる周期発生器が設けられてもよい。
【0143】
複数のシフト信号選択器(80a〜80h)が、複数のシフト信号(72a〜72n)のうち、シフト量の異なる複数のシフト信号をそれぞれ選択して、異なる遅延時間を有する複数の遅延信号(74a〜74h)をそれぞれ出力することができる。M個の出力端子(T1〜Tm)からMビットの遅延信号(74a〜74h)を出力するとき、シフト信号選択器(80a〜80h)は、M個設けられるのが好ましい。また、各シフト信号選択器(80a〜80h)の出力を制御するために、シフト信号選択器(80a〜80h)のそれぞれに対して、選択制御信号供給部(90a〜90h)が設けられるのが好ましい。
【0144】
遅延信号生成装置100が半導体デバイスの試験において用いられる場合、半導体デバイスのピン数分、シフト信号選択器(80a〜80h)が設けられるのが好ましい。また、別の実施例においては、入力パターン信号52に含まれる信号(例えば、データ信号、制御信号、アドレス信号など)の種類の数だけ、シフト信号選択器(80a〜80h)が設けられてもよい。
【0145】
複数の位相シフト装置70は、複数のシフト信号選択器(80a〜80n)毎に設けられる。各位相シフト装置70におけるシフト量を設定および調整するために、シフト量設定装置210およびシフト量調整装置230が、位相シフト装置70のそれぞれに対して設けられる。各位相シフト装置70は、互いに独立して、複数のシフト信号(72a〜72n)を出力することができる。各位相シフト装置70は、それぞれ同数の位相シフト器(70a〜70h)を有してもよいが、異なる数の位相シフト器を有してもよい。同様に、シフト量設定装置210は、それぞれ同数のシフト量設定部(210a〜210n)を有してもよいが、異なる数のシフト量設定部を有してもよい。また、同様に、シフト量調整装置230は、それぞれ同数のシフト量調整部(230a〜230n)を有してもよいが、異なる数のシフト量調整部を有してもよい。
【0146】
また、シフト信号(72a〜72n)の遅延時間を調整する場合、シフト量調整装置230が位相シフト装置70毎に設けられているので、基準遅延信号231に基づいて、位相シフト装置70毎に、シフト信号(72a〜72n)の遅延時間を調整することが可能となる。
【0147】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、精度の高い遅延信号を生成する遅延信号生成装置を提供することができる。以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0148】
【発明の効果】
本発明による遅延信号生成装置は、精度の高い遅延信号を確実に生成することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】基準信号54を遅延して、所定の遅延時間を有する遅延信号74を生成する従来の可変遅延回路10を示すブロック図である。
【図2】(a)は、駆動インピーダンス可変型の微小可変遅延セル12aの回路図であり、(b)は、負荷容量可変型の微小可変遅延セル12aの回路図である。
【図3】可変遅延回路10の遅延特性の一例を示すグラフである。
【図4】被試験デバイス50を試験する半導体試験装置40のブロック図である。
【図5】本発明による遅延パターン信号生成器44の一実施形態であるブロック図を示す。
【図6】基準信号54を遅延した遅延信号74を出力する本発明による遅延信号生成装置100の第1実施形態であるブロック図を示す。
【図7】基準信号54とk相シフト信号(72a〜72n)とのタイミングを示すタイミングチャートである。
【図8】基準信号54の位相から、所定のシフト量だけ位相がシフトしたシフト信号72aを出力する位相シフト器70aの一実施例を示すブロック図である。
【図9】基準信号54の位相から、所定のシフト量だけ位相がシフトしたシフト信号72aを出力する位相シフト器70aの一実施例を示す回路構成図であり、図8におけるブロック図を回路的に示す。
【図10】(a)は、電圧制御型の発振器110を構成する電圧制御型可変遅延セル110aを示し、(b)は、電圧制御型の発振器110を構成する電圧制御型可変遅延セル110aの一例を示し、(c)は、電圧制御型の発振器110を構成する電圧制御型可変遅延セル110bの別の例を示す。
【図11】(a)は、図9に示された位相シフト器170aの一部の構成の実施例を示し、(b)は、図11(a)に示された位相シフト器170aの一部の構成の変形実施例を示す。
【図12】(a)は、挿入パルス194を参照発振信号190にまとめて挿入した状態を示し、(b)は、挿入パルス194を参照発振信号190にまとめて挿入したことにより電源に生じる低周波のリップルを示し、(c)は、挿入パルス194を時系列に拡散して参照発振信号190に挿入した状態を示す。
【図13】図9に示された位相制御部116の構成により生成される位相制御信号138に基づいて複数サイクル中に挿入パルス194を挿入するサイクルの一例を示す図である。
【図14】(a)は、パルス挿入数を3に設定したときの、3個の挿入パルス194が挿入された16サイクルの参照発振信号190を示し、(b)は、パルス挿入数を7に設定したときの、7個の挿入パルス194が挿入された16サイクルの参照発振信号190を示す。
【図15】図9に示された各信号のタイミングチャートである。
【図16】基準信号54を遅延した遅延信号74を出力する本発明による遅延信号生成装置100の第2実施形態であるブロック図を示す。
【図17】基準信号54を遅延した遅延信号74を出力する本発明による遅延信号生成装置100の第3実施形態であるブロック図を示す。
【図18】基準遅延信号231と、タイミング比較部222のデータ入力に入力される遅延信号74(A)、74(B)、および74(C)のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図19】基準信号54を遅延した複数(Mビット)の遅延信号(74a〜74h)を出力する本発明による遅延信号生成装置100の第4実施形態であるブロック図を示す。
【図20】基準信号54を遅延した複数(Mビット)の遅延信号(74a〜74h)を出力する本発明による遅延信号生成装置100の第5実施形態であるブロック図を示す。
【符号の説明】
10・・・可変遅延回路、12・・・微小可変遅延部、12a、12b、12n・・・微小可変遅延セル、14・・・ゲート段数切替部、14a、14b、14c、14m・・・可変遅延部、16・・・リニアライズメモリ、18、22・・・入力端子、20、24・・・出力端子、26・・・遅延データ端子、30、32、34・・・ライン、40・・・半導体試験装置、42・・・パターン発生器、44・・・遅延パターン信号生成器、46・・・デバイス差込部、48・・・比較器、50・・・被試験デバイス、52・・・入力パターン信号、54・・・基準信号、56・・・遅延パターン信号、58・・・出力パターン信号、60・・・期待値パターン信号、70・・・位相シフト装置、70a、70b、70n・・・位相シフト器、72a、72b、72c、72d、72m、72n・・・シフト信号、74・・・遅延信号、76・・・遅延パターン信号出力部、80・・・シフト信号選択器、90・・・選択制御信号供給部、92・・・選択制御信号、100・・・遅延信号生成装置、110・・・発振器、110a・・・電圧制御型可変遅延セル、112・・・位相比較部、114・・・パルス挿入部、116・・・位相制御部、118・・・遅延位相ロック部、120・・・遅延位相ロック部、120・・・減算回路、122・・・位相シフト部、124・・・参照基準信号、126・・・発振信号、128、130・・・参照発振信号、134・・・減算結果、136、136a、136b・・・制御遅延信号、138・・・位相制御信号、140・・・同期基準信号生成部、142・・・同期発振信号生成部、144、146・・・FF(フリップフロップ)、148・・・パルス挿入設定レジスタ、150・・・カウンタ、152・・・変化点検出部、158・・・ANDゲート、160・・・ORゲート、162、164、166・・・FF(フリップフロップ)、168・・・ANDゲート、170、172・・・ORゲート、178・・・減算部、180・・・フィルタ、182・・・同期基準信号、184・・・反転同期基準信号、186・・・同期発振信号、188、192・・・参照基準信号、189・・・反転参照基準信号、190、196・・・参照発振信号、194・・・挿入パルス、198・・・減算結果、200・・・制御電圧供給部、202、204・・・ドライバ、210・・・シフト量設定装置、210a、210b、210n・・・シフト量設定部、211a、211b、211n・・・シフト量設定信号、212・・・マルチプレクサ、214・・・付加回路、216・・・ドライバ、218・・・選択シフト信号、220・・・基準位相シフト器、222・・・タイミング比較部、224・・・測定部、226・・・平均部、228・・・判定部、230・・・シフト量調整装置、230a、230b、230n・・・シフト量調整部、231・・・基準遅延信号、232・・・比較結果、234・・・FF、236・・・平均結果、240・・・ドライバ、250・・・基準信号生成部、252・・・入力クロック、260・・・入力端子、262・・・出力端子、264、266・・・制御端子、270、272・・・FF、274・・・ANDゲート、275・・・リセット信号、276・・・遅延素子、278、280・・・FET、282・・・コンデンサ、286、286・・・差動増幅器、288・・・電圧制御型可変遅延セル、290・・・遅延設定部、292・・・付加回路

Claims (14)

  1. 基準信号を遅延した遅延信号を出力する遅延信号生成装置であって、
    前記基準信号の位相から、それぞれ異なるシフト量だけ位相がシフトした複数のシフト信号を出力する位相シフト装置と、
    複数の前記シフト信号のうち、所定のシフト量だけ位相がシフトした前記シフト信号を選択して、前記遅延信号を出力するシフト信号選択器と
    を備え、
    前記位相シフト装置は、それぞれが、複数の前記シフト信号のそれぞれを出力する複数の位相シフト器を有し、
    前記複数の位相シフト器のそれぞれは、
    前記基準信号と同一周期であって、前記基準信号に対して位相がロックした前記シフト信号を出力する発振器と、
    前記発振器が出力する前記シフト信号の位相を、前記基準信号の位相から対応するシフト量だけシフトさせる位相制御部と
    を有することを特徴とする遅延信号生成装置。
  2. 複数の前記シフト信号選択器を備え、
    複数の前記シフト信号選択器は、複数の前記シフト信号のうち前記シフト量の異なる複数の前記シフト信号をそれぞれ選択して、異なる遅延時間を有する複数の前記遅延信号をそれぞれ出力することを特徴とする請求項1に記載の遅延信号生成装置。
  3. 前記位相シフト装置は、複数の前記シフト信号選択器毎に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の遅延信号生成装置。
  4. 前記位相シフト装置は、前記基準信号の位相をそれぞれ異なるシフト量だけシフトすることにより、複数の前記シフト信号のそれぞれを独立して出力する複数の位相シフト器を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遅延信号生成装置。
  5. 前記複数のシフト信号のうち、前記所定のシフト量だけシフトした前記シフト信号を前記シフト信号選択器に選択させる選択制御信号を、前記シフト信号選択器に供給する選択制御信号供給部を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の遅延信号生成装置。
  6. 前記複数の位相シフト器のそれぞれが出力する前記シフト信号の前記シフト量を設定するシフト量設定部を更に前記位相シフト器毎に備えることを特徴とする請求項5に記載の遅延信号生成装置。
  7. 前記基準信号を所定の時間遅延した基準遅延信号を出力する基準位相シフト器と、
    前記遅延信号のエッジと前記基準遅延信号のエッジのタイミングを比較して、比較結果を論理値"0"または"1"として出力するタイミング比較部と、
    前記タイミング比較部における比較結果に基づいて、前記遅延信号の遅延時間を測定する測定部と
    を更に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の遅延信号生成装置。
  8. 前記測定部が、
    所定の周期で、前記タイミング比較部から出力される前記論理値を平均化した平均値を出力する平均部と、
    前記平均値に基づいて、前記遅延信号の遅延時間と前記基準遅延信号の遅延時間とが等しいか否かを判定する判定部と
    を有することを特徴とする請求項7に記載の遅延信号生成装置。
  9. 前記判定部は、論理値の前記平均値がほぼ0.5であるとき、前記遅延信号の遅延時間と前記基準遅延信号の遅延時間とが等しいことを判定することを特徴とする請求項8に記載の遅延信号生成装置。
  10. 前記判定部における判定結果に基づいて、前記複数の位相シフト器のそれぞれが出力する前記シフト信号の前記シフト量を調整するシフト量調整部を更に前記位相シフト器毎に備えることを特徴とする請求項8または9に記載の遅延信号生成装置。
  11. 基準信号を遅延した遅延信号を出力する遅延信号生成装置であって、
    前記基準信号の位相から、それぞれ異なるシフト量だけ位相がシフトした複数のシフト信号を出力する位相シフト装置と、
    複数の前記シフト信号のうち、所定のシフト量だけ位相がシフトした前記シフト信号を選択して、前記遅延信号を出力するシフト信号選択器と
    を備え、
    前記位相シフト装置は、
    前記基準信号の位相をそれぞれ異なるシフト量だけシフトすることにより、複数の前記シフト信号のそれぞれを独立して出力する複数の位相シフト器と、
    複数の前記位相シフト器の出力のそれぞれに対して、2つの電源電圧VddおよびVss(Vdd>Vss)のほぼ中点の電圧を印加する付加回路とを有することを特徴とする遅延信号生成装置。
  12. 基準信号を遅延した遅延信号を出力する遅延信号生成装置であって、
    前記基準信号の位相から、それぞれ異なるシフト量だけ位相がシフトした複数のシフト信号を出力する位相シフト装置と、
    複数の前記シフト信号のうち、所定のシフト量だけ位相がシフトした前記シフト信号を選択して、前記遅延信号を出力するシフト信号選択器と
    を備え、
    前記位相シフト装置が、
    前記基準信号と同一周期の発振信号を発振する発振器と、
    前縁および後縁の少なくとも一方が前記発振信号の前縁または後縁に同期した参照発振信号に挿入する挿入パルスを生成して、前記参照発振信号に挿入するパルス挿入部と、
    前記基準信号に同期し且つ前記参照発振信号と同一周期の参照基準信号と、前記挿入パルスを挿入された前記参照発振信号とに基づいて、前記発振器において発振される前記発振信号の位相を前記基準信号の位相から、所定のシフト量だけ位相がシフトした前記シフト信号を生成させる遅延位相ロック部と
    を有することを特徴とする遅延信号生成装置。
  13. 前記位相シフト装置が、
    前記発振信号に同期した同期発振信号と、前記基準信号に同期し且つ前記同期発振信号と同一周期の同期基準信号との位相差に基づいて、前記参照基準信号と前記参照発振信号を出力する位相比較部を更に有することを特徴とする請求項12に記載の遅延信号生成装置。
  14. 被試験デバイスを試験する半導体試験装置であって、
    前記被試験デバイスに入力する入力パターン信号と、前記入力パターン信号に基づいて前記被試験デバイスが出力するべき期待値パターン信号とを、基準信号に同期して発生するパターン発生器と、
    前記被試験デバイスの入力特性に合わせて、前記基準信号の位相から前記入力パターン信号を所定の時間遅延させた遅延パターン信号を生成する遅延パターン信号生成器と、
    前記遅延パターン信号に基づいて前記被試験デバイスから出力される出力パターン信号と前記期待値パターン信号とを比較する比較器とを
    備え、
    前記遅延パターン信号生成器が、
    前記基準信号の位相から、位相をそれぞれ異なるシフト量だけシフトした複数のシフト信号を出力する位相シフト装置と、
    前記複数のシフト信号のうち、所定のシフト量だけ位相をシフトした前記シフト信号を選択して、前記基準信号を遅延した遅延信号を出力するシフト信号選択器と、
    前記遅延信号に基づいて、前記入力パターン信号を前記所定の時間遅延させた前記遅延パターン信号を出力する遅延パターン信号出力部
    とを有することを特徴とする半導体試験装置。
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