JP4141690B2 - 曲げ加工機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状のワークに対して曲げ加工を行う曲げ加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の曲げ加工機について簡単に説明すると、以下のようになる。
【0003】
すなわち、曲げ加工機は上部テーブルと下部テーブルを上下に対向して備えており、上部テーブルは下部テーブルに対して相対的に上下方向へ移動可能である。上部テーブルの下側には曲げパンチが着脱可能に設けてあり、下部テーブルの上側にはこの曲げパンチと協働して曲げ加工を行う曲げダイが着脱可能に設けてある。
【0004】
従って、板状のワークを曲げダイの上側に支持せしめる。そして、上部テーブルを下部テーブルに対して相対的に下方向へ移動させて、曲げパンチと曲げダイの協働によりワークに対して所望の曲げ加工を行うことができる。
【0005】
ところで、ワークの曲げ角(前側曲げ片と後側曲げ片のなす角)の角度(曲げ角度)を所定角度にするため、ワークの曲げ角度を検出しており、ワークの曲げ角度検出の態様として以下の2つの代表的な態様がある。すなわち、第1の角度検出の態様としては、上部テーブルの下部テーブルに対する相対的な下方向の移動を一旦停止せしめて、曲げダイの一方側に配置した検出ヘッドから適宜の曲げ片に向かって検出光を投光しつつ、検出ヘッドを水平軸を中心として上下方向へ揺動させる。そして、適宜の曲げ片から反射された検出光を検出ヘッドが受光したときにおける検出ヘッドの揺動角度から、ワークの曲げ角度を直接的または間接的に検出することができる。
【0006】
又、第2の角度検出の態様としては、曲げダイの一方側に配置した接触ピンを適宜の曲げ片に下方向から接触させつつ、この接触ピンをワークの曲げ動作に追従して上方向へ移動させる。そして、この接触ピンの上方向の移動量をラック,ピニオン機構を介して回転量に変換して、この回転量からワークの曲げ角度を間接的に検出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1の角度検出の態様にあっては、ワークを曲げる途中において上部テーブルの下方向の相対的な移動を一旦停止せしめて、ワークの曲げ角度を検出しなければならず、タクトタイムが長くなって、作業能率が悪くなるという問題がある。
【0008】
又、第2の角度検出の態様にあっては、ワークを曲げる途中において上部テーブルの下方向の移動を停止せしめることなく、ワークの曲げ角度を検出することができるものの、ワークにおける適宜の曲げ片が短いと接触ピンを適宜の曲げ片に接触させることができず、ワークの曲げ角度を検出することができないという問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明にあっては、上部テーブルと下部テーブルを上下に対向して備え、上部テーブルを下部テーブルに対して相対的に上下方向へ移動可能に構成し、上部テーブルの下側に曲げパンチを着脱可能に設け、下部テーブルの上側にこの曲げパンチと協働して曲げ加工を行う曲げダイを着脱可能に設けてなる曲げ加工機において、
上記曲げダイに設置空間を設け、この設置空間内にワークの曲げ動作に追従しつつ独立して平行リンク運動する第1平行リンク機構と第2平行リンク機構をそれぞれ設け、上記第1平行リンク機構は、ワークにおける前側曲げ片を支持する第1上部リンクと、第1上部リンクに対して平行な第1下部リンクと、第1上部リンクと第1下部リンクを連結しかつ平行な一対の第1連結リンクとを備え、同様に、上記第2平行リンク機構は、ワークにおける後側曲げ片を支持する第2上部リンクと、この第2上部リンクに対して平行な第2下部リンクと、第2上部リンクと第2下部リンクを連結しかつ平行な一対の第2連結リンクとを備え、第1下部リンクと後寄りの第1連結リンクの連結部分と、第2下部リンクと前寄りの第2連結リンクの連結部分が同軸状に位置するように構成し、上記第1下部リンクにエンコーダの出力軸或いはエンコーダの本体を一体的に連結し、上記第2下部リンクにエンコーダの本体或いはエンコーダの出力軸を一体的に連結し、上記エンコーダの本体は、上記曲げダイの一部に回転自在に設けられた支持部材に対して着脱可能に構成され、上記第1上部リンクと前寄りの上記第1連結リンクの連結部分と、上記第1下部リンクと後寄りの上記第1連結リンクの連結部分が接近するよう付勢する第1付勢手段を設け、上記第1上部リンクの支持面が水平状態になってから、上記第1上部リンクと前寄りの上記第1連結リンクの連結部分と上記第1下部リンクと後寄りの上記第1連結リンクの連結部分が接近することを規制する第1ストッパ手段を設け、同様に、上記第2上部リンクと後寄りの上記第2連結リンクの連結部分と、上記第2下部リンクと前寄りの上記第2連結リンクの連結部分が接近するよう付勢する第2付勢手段を設け、上記第2上部リンクの支持面が水平状態になってから、上記第2上部リンクと後寄りの上記第2連結リンクの連結部 分と上記第2下部リンクと前寄りの上記第2連結リンクの連結部分が接近することを規制する第2ストッパ手段を設け、上記第1平行リンク機構と上記第2平行リンク機構が接近するように付勢する補助付勢手段を設け、上記第1上部リンクの支持面及び上記第2上部リンクの支持面が水平状態になってから上記第1平行リンク機構及び上記第2平行リンク機構が接近することを規制する補助ストッパ手段を設けてなることを特徴とする。
【0010】
請求項1に記載の発明特定事項によると、板状のワークを曲げダイの上側面に位置せしめる。ここで、ワークに対して曲げ加工を行う前において、第1付勢手段の付勢力により上記第1上部リンクと前寄りの上記第1連結リンクの連結部分と上記第1下部リンクと後寄りの上記第1連結リンクの連結部分が接近するように付勢することによって、第1ストッパ手段の作用も相まって、第1上部リンクの支持面を水平状態にすることができる。同様に、第2付勢手段の付勢力により上記第2上部リンクと後寄りの上記第2連結リンクの連結部分と上記第2下部リンクと前寄りの上記第2連結リンクの連結部分が接近するように付勢することによって、第2ストッパ手段の作用も相まって、第2上部リンクの支持面を水平状態にすることができる。なお、このとき、補助付勢手段は、第1平行リンク機構及び第2平行リンク機構を接近するように付勢している。
そして、上部テーブルを下部テーブルに対して相対的に下方向へ移動させて、曲げパンチと曲げダイを接近せしめる。これによって、曲げパンチと曲げダイの協働によりワークに対して曲げ加工を行って、ワークにおける前側曲げ片と後側曲げ片のなす角(曲げ角)の角度(曲げ角度)を所定角度にすることができる。
【0011】
ここで、ワークに対して曲げ加工を行う過程において、第1上部リンクはワークにおける前側曲げ片を支持し、かつ第2上部リンクはワークにおける後側曲げ片を支持することができ、第1平行リンク機構は第1付勢手段の付勢力に抗しつつワークの曲げ動作に追従して独立して平行リンク運動すると共に、第2平行リンク機構は第2付勢手段の付勢力に抗しつつワークの曲げ動作に追従して独立して平行リンク運動する。なお、このとき、第1平行リンク機構と第2平行リンク機構は補助付勢手段の付勢力に抗して離反する。
【0012】
一方、エンコーダにより第2下部リンクに対する第1下部リンクの相対的な揺動角度を検出することができ、この揺動角度から第1上部リンクの支持面と第2上部リンクの支持面のなす角の角度、換言すればワークの曲げ角度を検出することができる。
ワークを所定の曲げ角に曲げた後に、上部テーブルを下部テーブルに対して相対的に上方向へ移動させると、第1付勢手段の付勢力により上記第1上部リンクと前寄りの上記第1連結リンクの連結部分と上記第1下部リンクと後寄りの上記第1連結リンクの連結部分を接近させるように第1平行リンク機構を平行リンク運動させて、第1ストッパ手段によって第1上部リンクの支持面を水平状態にすると共に、第2付勢手段の付勢力により上記第2上部リンクと後寄りの上記第2連結リンクの連結部分と上記第2下部リンクと前寄りの上記第2連結リンクの連結部分が接近するように第2平行リンク機構を平行リンク運動させて、第2ストッパ手段により第2上部リンクの支持面を水平状態にする。なお、このとき、第1平行リンク機構と第2平行リンク機構は補助付勢手段の付勢力により接近して元の状態に復帰する。
【0013】
更に、エンコーダの本体は、上記曲げダイの一部に回転自在に設けられた支持部材に対して着脱可能に構成されているため、曲げダイを下部テーブルから離脱して別の曲げダイを下部テーブルに装着する場合に、曲げダイ毎に、エンコーダ、第1平行リンク機構、第2平行リンク機構を備える必要はない。
【0014】
【発明の実施の形態】
図5を参照するに、本発明の実施の形態に係る曲げ加工機1は板状のワークWに対して曲げ加工を行うものであって、以下、この曲げ加工機1について詳細に説明する。
【0015】
上記曲げ加工機1は左右、(図5において紙面に向かって裏表)に離隔して立設した一対のサイドフレーム3をベースとして備えており、一対のサイドフレーム3は適宜の連結部材等により一体的に連結してある。一対のサイドフレームの上部(図5において上部)には左右方向へ延伸した上部テーブル5が設けてあり、一対のサイドフレーム3の下部には左右方向へ延伸した下部テーブル7が上部テーブル5に上下に対向して設けてある。上部テーブル5を上下方向へ移動させるため、各サイドフレーム3の適宜位置には上下方向へ移動可能なピストンロッド9を備えた油圧シリンダ11がそれぞれ設けてあり、各ピストンロッド9の先端部が上部テーブル5の適宜位置に連結してある。更に、上部テーブル5の下側には曲げパンチ13が着脱可能に設けてあり、下部テーブル7の上側には曲げパンチ13と協働して曲げ加工を行う曲げダイ15が着脱可能に設けてある。
【0016】
図1〜図4を参照するに、上記曲げダイの適宜位置には設置空間17が設けてあり、この設置空間17は曲げダイ15に切欠き部を設けて形成する他に、曲げダイ15が複数の分割曲げダイからなる場合にあっては、隣接する分割曲げダイの間に形成しても差し支えない。
【0017】
上記設置空間17には第1平行リンク機構19と第2平行リンク機構21が設けてあり、第1平行リンク機構19と第2平行リンク機構21はワークWの曲げ動作に追従しつつ独立して平行リンク運動するものである。
【0018】
上記第1平行リンク機構19は、ワークWにおける前側曲げ片(曲げ加工前の前側曲げ片に相当する部分を含む)Waを支持する第1上部リンク23と、この第1上部リンク23に対して平行な第1下部リンク25と、第1上部リンク23と第1下部リンク25を連結しかつ平行な一対の第1連結リンク27,29とを備えている。同様に、第2平行リンク機構21は、ワークWにおける後側曲げ片(曲げ加工前の後側曲げ片に相当する部分を含む)Wbを支持する第2上部リンク31と、この第2上部リンク31に対して平行な第2下部リンク33と、第2上部リンク31と第2下部リンク33を連結しかつ平行な一対の第2連結リンク35,37とを備えている。
【0019】
ここで、第1下部リンク25と後(図1において右斜め下、図2及び図3において右、図4において紙面に向かって表)寄りの第1連結リンク29との連結部分と、第2下部リンク33と前寄りの第2連結リンク35との連結部分が同軸状に位置するように構成してある。又、第1上部リンク23の支持面及び第2上部リンク31の支持面が水平状態のときに、第1上部リンク23の支持面及び第2上部リンク31の支持面が曲げダイ15の上側面とほぼ同じ高さ位置に位置するように構成してある。
【0020】
更に、第1下部リンク25の中央部はエンコーダ39の出力軸41に一体的に連結してあり、第2下部リンク33の中央部はエンコーダ39の本体43に一体的に連結してある。又、後寄りの第1連結リンク29の下端部及び前寄りの第2連結リンク35の下端部はエンコーダ39の出力軸41に回転自在に連結されている。ここで、上記エンコーダ39の本体43は、曲げダイ15の一部15aにベアリングBを介して回転自在に設けられた支持部材44に対して着脱可能に構成されている。
【0021】
尚、第1下部リンク25の中央部をエンコーダ39の出力軸41に一体的に連結しかつ第2下部リンク33の中央部をエンコーダ39の本体43に一体的に連結する代わりに、第1下部リンク25の中央部をエンコーダ39の本体43に一体的に連結しかつ第2下部リンク33の中央部をエンコーダ39の出力軸41に一体的に連結しても差し支えない。
【0022】
又、図2及び図3を参照するに、第1上部リンク23と前寄りの第1連結リンク27の連結部分と、第1下部リンク25と後寄りの第1連結リンク29の連結部分の間には、第1上部リンク23と前寄りの第1連結リンク27の連結部分と第1下部リンク25と後寄りの第1連結リンク29の連結部分が接近するように付勢する第1スプリング45が設けている。なお、第1下部リンク25と後寄りの第1連結リンク29の連結部分は、エンコーダ39の出力軸41である。第1下部リンク25の適宜位置には、第1上部リンク23の支持面が水平状態になってから、第1上部リンク23と前寄りの第1連結リンク27の連結部分と第1下部リンク25と後寄りの第1連結リンク29の連結部分が接近することを規制する第1ストッパ47が設けてある。
同様に、第2上部リンク31と後寄りの第2連結リンク37の連結部分と、第2下部リンク33と前寄りの第2連結リンク35の連結部分の間には、第2上部リンク31と後寄りの第2連結リンク37の連結部分と第2下部リンク33と前寄りの第2連結リンク35の連結部分が接近するように付勢する第2スプリング49が設けている。なお、第2下部リンク33と前寄りの第2連結リンク35の連結部分は、エンコーダ39の出力軸41である。第2下部リンク33の適宜位置には、第2上部リンク31の支持面が水平状態になってから、第2上部リンク31と後寄りの第2連結リンク37の連結部分と第2下部リンク33と前寄りの第2連結リンク35の連結部分が接近することを規制する第2ストッパ51が設けてある。
【0023】
更に、後寄りの第1連結リンク29と前寄りの第2連結リンク35の間には第1平行リンク機構19と第2平行リンク機構21が接近するように付勢する補助スプリング53が設けてあり、後寄りの第1連結リンク29の適宜位置及び前寄りの第2連結リンク35の適宜位置には、第1上部リンク23の支持面及び第2上部リンク31の支持面が水平状態になってから第1平行リンク機構19と第2平行リンク機構21が接近することを規制する第1補助ストッパ55、第2補助ストッパ57がそれぞれ設けてある。
【0024】
また、曲げ加工を行う前において第2下部リンク33を揺動させないようにするため(換言すればエンコーダ39の本体43を回転させないようにするため)、第2下部リンク33の後端部と曲げダイ15の適宜位置の間には第2下部リンク33を曲げダイ15における突当て面15a側へ付勢する姿勢保持スプリング59が設けてある。この姿勢保持スプリング59は第2下部リンク33に対して係脱可能に構成してある。
【0025】
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。
【0026】
板状のワークWを前後方向へ位置決めして、ワークWを曲げダイ15の上側面に位置せしめる。ここで、ワークWに対して曲げ加工を行う前において、第1スプリング45の付勢力により第1上部リンク23と前寄りの第1連結リンク27の連結部分と第1下部リンク25と後寄りの第1連結リンク29の連結部分が接近するように付勢することによって、第1ストッパ47の作用も相まって、第1上部リンク23の支持面を水平状態にすることができる。同様に、第2スプリング49の付勢力により第2上部リンク31と後寄りの第2連結リンク37の連結部分と第2下部リンク33と前寄りの第2連結リンク35の連結部分が接近するように付勢することによって、第2ストッパ51の作用も相まって、第2上部リンク31の支持面を水平状態にすることができる。なお、このとき、補助スプリング53は、第1平行リンク機構19及び第2平行リンク機構21を接近するように付勢している。
【0027】
そして、複数の油圧シリンダ11の作動により上部テーブル5を下方向へ移動させて、曲げパンチ13と曲げダイ15の協働によりワークWに対して所望の曲げ加工を行う。これによって、ワークWの前側曲げ片Waと後側曲げ片Wbのなす角(曲げ角)の角度(曲げ角度)を所定角度にすることができる。
【0028】
ワークWに対して曲げ加工を行う過程において、第1上部リンク23はワークWにおける前側曲げ片Waを支持しかつ第2上部リンク31はワークWにおける後側曲げ片Wbを支持することができ、第1平行リンク機構19は第1スプリング45の付勢力に抗しつつワークWの曲げ動作に追従しつつ独立して平行リンク運動すると共に、第2平行リンク機構21は第2スプリング49の付勢力に抗しつつワークWの曲げ動作に追従しつつ独立して平行リンク運動する。なお、このとき、第1平行リンク機構19と第2平行リンク機構21は補助スプリング53の付勢力に抗して離反する。
【0029】
一方、エンコーダ39により第1下部リンク25に対する第2下部リンク33の揺動角度を検出することができ、この揺動角度から第1上部リンク23の支持面と第2上部リンク31の支持面のなす角、換言すればワークWの曲げ角度を検出することができる。
【0030】
ワークWを所定の曲げ角度に曲げた後に、複数の油圧シリンダ11の作動により上部テーブル5を上方向へ移動させると、第1スプリング45の付勢力により第1上部リンク23と前寄りの第1連結リンク27の連結部分と第1下部リンク25と後寄りの第1連結リンク29の連結部分が接近するように第1平行リンク機構19が平行リンク運動して、第1ストッパ47によって第1上部リンク23を水平状態にすることができる。また、第2スプリング49の付勢力により第2上部リンク31と後寄りの第2連結リンク37の連結部分と第2下部リンク33と前寄りの第2連結リンク35の連結部分が接近するように第2平行リンク機構21を平行リンク運動させて、第2ストッパ51によって第2上部リンク31の支持面を水平状態にすることができる。なお、このとき、第1平行リンク機構19と第2平行リンク機構21は補助スプリング53の付勢力により接近して元の状態に復帰する。
【0031】
上述の作用の他に、エンコーダ39の本体43は、曲げダイ15の一部15aにベアリングBを介して回転自在に設けられた支持部材44に対して着脱可能に構成されているため、下部テーブル7から曲げダイ15を離脱して別の曲げダイ15を下部テーブル7に装着する場合において、曲げダイ15毎に、エンコーダ39、第1平行リンク機構19、第2平行リンク機構21を備える必要がない。
【0032】
以上のごとき本発明の実施の形態によれば、上部テーブル5の下方向の移動を停止せしめることなく、エンコーダ39により間接的に曲げ角度を検出することができるため、タクトタイムを短くして、作業能率向上の効果を奏する。
【0033】
又、第1上部リンク23の支持面によりワークWにおける前側曲げ片Waをお支持すると共に第2上部リンク31の支持面によりワークWにおける後側曲げ片Wbを支持しているため、ワークWにおける適宜の曲げ片Wa(又はWb)が短い場合であっても、エンコーダ39によりワークWの曲げ角度を間接的に検出することができる。
【0034】
更に、第1平行リンク機構19と第2平行リンク機構21が独立して平行リンク運動するため、曲げ片Wa,Wbの重量の相違等によって、垂直方向と前側曲げ片Waのなす角と、垂直方向と後側曲げ片Wbのなす角が同じでない場合であっても、第1上部リンク23の支持面による支持状態及び第2上部リンク31の支持面による支持状態を保ちつつ、エンコーダ39によりワークWの曲げ角を正確に検出することができる。
【0035】
又、下部テーブル7から曲げダイ15を離脱して別の曲げダイ15を下部テーブル7に装着する場合に、曲げダイ15毎に、エンコーダ39、第1平行リンク機構19、第2平行リンク機構21を備える必要がないため、コストの低下を図ることができる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、上部テーブルの相対的な下方向の移動を停止せしめることなく、エンコーダにより直接的又は間接的に曲げ角度を検出することができるため、タクトタイムを短くして、作業能率向上の効果を図ることができる。
【0037】
又、上部リンクの支持面によりワークにおける前側曲げ片を支持しかつ第2上部リンクの支持面によりワークにおける後側曲げ片を支持することができるため、ワークにおける適宜の曲げ片が短い場合であっても、エンコーダによりワークの曲げ角を直接的又は間接的に検出することができる。
【0038】
更に、第1平行リンク機構と第2平行リンク機構が独立して平行リンク運動するため、曲げ片の重量の相違等によって、垂直方向と前側曲げ片のなす角と垂直方向と後側曲げ片のなす角が同じでない場合であっても、第1上部リンクの支持面による支持状態及び第2上部リンクの支持面による支持状態を保ちつつ、エンコーダによりワークの曲げ角を正確に検出することができる。
【0039】
又、下部テーブルから曲げダイを離脱して別の曲げダイを下部テーブルに装着する場合に、曲げダイ毎に、エンコーダ、第1平行リンク機構、第2平行リンク機構を備える必要がないため、コストの低下を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態の要部の斜視図である。
【図2】 曲げ加工の途中における第1平行リンク機構及び第2平行リンク機構を示す図である。
【図3】 曲げ加工前における第1平行リンク機構及び第2平行リンク機構を示す図である。
【図4】 エンコーダと第1、第2平行リンク機構の関係説明図であって、第1スプリング及び第2スプリングを省略している。
【図5】 曲げ加工機の右側面図である。
【符号の説明】
1 曲げ加工機
5 上部テーブル
7 下部テーブル
13 曲げパンチ
15 曲げダイ
17 設置空間
19 第1平行リンク機構
21 第2平行リンク機構
23 第1上部リンク
25 第1下部リンク
27,29 第1連結リンク
31 第2上部リンク
33 第2下部リンク
35,37 第2連結リンク
39 エンコーダ
41 エンコーダの出力軸
43 エンコーダの本体
45 第1スプリング
47 第1ストッパ
49 第2スプリング
51 第2ストッパ
Claims (1)
- 上部テーブルと下部テーブルを上下に対向して備え、上部テーブルを下部テーブルに対して相対的に上下方向へ移動可能に構成し、上部テーブルの下側に曲げパンチを着脱可能に設け、下部テーブルの上側にこの曲げパンチと協働して曲げ加工を行う曲げダイを着脱可能に設けてなる曲げ加工機において、
上記曲げダイに設置空間を設け、この設置空間内にワークの曲げ動作に追従しつつ独立して平行リンク運動する第1平行リンク機構と第2平行リンク機構をそれぞれ設け、上記第1平行リンク機構は、ワークにおける前側曲げ片を支持する第1上部リンクと、第1上部リンクに対して平行な第1下部リンクと、第1上部リンクと第1下部リンクを連結しかつ平行な一対の第1連結リンクとを備え、同様に、上記第2平行リンク機構は、ワークにおける後側曲げ片を支持する第2上部リンクと、この第2上部リンクに対して平行な第2下部リンクと、第2上部リンクと第2下部リンクを連結しかつ平行な一対の第2連結リンクとを備え、第1下部リンクと後寄りの第1連結リンクの連結部分と、第2下部リンクと前寄りの第2連結リンクの連結部分が同軸状に位置するように構成し、上記第1下部リンクにエンコーダの出力軸或いはエンコーダの本体を一体的に連結し、上記第2下部リンクにエンコーダの本体或いはエンコーダの出力軸を一体的に連結し、上記エンコーダの本体は、上記曲げダイの一部に回転自在に設けられた支持部材に対して着脱可能に構成され、上記第1上部リンクと前寄りの上記第1連結リンクの連結部分と、上記第1下部リンクと後寄りの上記第1連結リンクの連結部分が接近するよう付勢する第1付勢手段を設け、上記第1上部リンクの支持面が水平状態になってから、上記第1上部リンクと前寄りの上記第1連結リンクの連結部分と上記第1下部リンクと後寄りの上記第1連結リンクの連結部分が接近することを規制する第1ストッパ手段を設け、同様に、上記第2上部リンクと後寄りの上記第2連結リンクの連結部分と、上記第2下部リンクと前寄りの上記第2連結リンクの連結部分が接近するよう付勢する第2付勢手段を設け、上記第2上部リンクの支持面が水平状態になってから上記第2上部リンクと後寄りの上記第2連結リンクの連結部分と上記第2下部リンクと前寄りの上記第2連結リンクの連結部分が接近することを規制する第2ストッパ手段を設け、上記第1平行リンク機構と上記第2平行リンク機構が接近するように付勢する補助付勢手段を設け、上記第1上部リンクの支持面及び上記第2上部リンクの支持面が水平状態になってから上記第1平行リンク機構及び上記第2平行リンク機構が接近することを規制する補助ストッパ手段を設けてなることを特徴とする曲げ加工機。
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