JP4134346B2 - ゲートロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、運搬自動車の荷台や運搬自動車に搭載のコンテナーに開閉可能に取り付けられているゲートをロックするゲートロック装置に関するものである。
【従来の技術】
従来の運搬自動車に搭載のコンテナーのテールゲートをロックするゲートロック装置として、図2に示すものが知られている。そのゲートロック装置は、コンテナーの側壁21と、その側壁21から後方に突出する部材23にピン24により回動可能に取付けられたテールゲート22との間に設けられている。即ち、従来のゲートロック装置は、テールゲート22における側壁21寄りの(閉じた状態での)上端に突設された、自由端を後方に向けた掛止ピン25と、側壁21の後部上端に設けられた、ハンドル27の回動により前後動すると共に、バネ28によって前方に付勢され、後端に掛止ピン25と係合可能の環状部26aを有する掛止杆26とよりなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のゲートロック装置は、積み荷が多かったり重い場合には、テールゲート22が積み荷に押され、掛止ピン25が掛止杆26の環状部26aに深く係合した状態になるので、テールゲート22を手で押しながらハンドル27を回さなければ、ロックを解除することができない。即ち、テールゲート22を手で押さずに、ハンドル27を回し、テールゲート22を開こうとすると、掛止ピン25が掛止杆26の環状部26aにかかって抜けなくなる。
【0004】
本発明は、運搬自動車の荷台や運搬自動車に搭載のコンテナー等において、その積み荷が多かったり重い場合でも、簡単にゲートのロックを解除することができるゲートロック装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、左右両側壁の後端部間の開口部に下端側を中心として回動可能に取付けられて前記開口部を覆うテールゲートを上記開口部を閉じた状態でロックするゲートロック装置において、
ゲートに設けられたロックピンと係合可能のフック部を有すると共に一体にハンドル部を備えた揺動フックが該ハンドル部の根元側の部位に連結されたスプリングによってロック姿勢と解除姿勢とをとるように揺動可能に支持され、揺動フックの揺動支軸がゲート開閉動作におけるロックピンの運動軌跡の延長線上にあり、フック部の外側は、揺動フックが前記ロック姿勢にあるときに、ゲート閉鎖動作時のロックピンの当接力がフック部をロックピンの前記運動軌跡から逸らすように作用するカム部となっており、フック部の内側は、揺動フックが前記ロック位置にある状態で、ゲート開閉動作時のロックピンの運動軌跡と直する直線部となっており、しかも揺動フックが上記解除姿勢にあるときのスプリングの中心線が、揺動フックの上記揺動支軸の中心より僅かに上方であって上記揺動支軸の中心上をほぼ通過するようになっているものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1を参照し、本発明のゲートロック装置について、運搬自動車用コンテナーの側壁1に開閉可能に設けられたゲート2を側壁1にロックする実施形態によって説明する。
【0008】
図1(1)は、コンテナーの側壁1から後方に突出する部材6にピン7により回動可能に取付けられたゲート2をコンテナーの側面側から見た図である。ゲート2は、実線で示すロック位置と、一点鎖線で示す位置、ないしは、それより下方側に回動することができるようになっている。また、ゲート2の側端面の自由端側には、ロックピン8が固定されている。
【0009】
このゲートロック装置は、ロックピン8と係合可能のフック部4aを有し、側壁1に揺動可能に支持された揺動フック4と、揺動フック4を実線で示すロック姿勢の位置に付勢するスプリング5とより構成されている。
【0010】
揺動フック4は、側壁1に固定されたブッシュ3に支軸9により揺動可能に支持されている。この支軸9は、ゲート2を開閉するときのロックピン8の運動軌跡の延長線上に位置するように位置決めされている。なお、ブッシュ3には、揺動フック4がスプリング5によってロック姿勢をとる位置への回動を画定するストッパーピン12が立設されている。また、ブッシュ3の反対側には、揺動フック4がスプリング5によって一点鎖線で示す解除姿勢をとる位置への回動を画定するトッパー部3aが設けられている。
【0011】
前述のフック部4aは、揺動フック4の上部にあり、その支軸9より下側は、長く延びたハンドル部4bとなっている。
【0012】
フック部4aの外側は、揺動フック4が実線で示すロック姿勢にあるときに、ゲート閉鎖動作時のロックピン8の当接力がフック部4aをロックピン8の運動軌跡から逸らす(揺動フック4を反時計方向に回転させてフック部4aを持ち上げる)ように作用するカム部4a’(上から下に向かい側壁1に近づくように傾斜した斜面)となっている。
【0013】
フック部4aの内側は、揺動フック4が実線で示すロック姿勢にある状態で、ゲート開閉時のロックピン8の運動軌跡と直行する直線部4a”としてある。従って、ロック時にコンテナの内側から積み荷の荷重がゲート2にかかり、ロックピン8が押されても、その力はフック部4aをはね上げるようには作用しない。
【0014】
プリング5は、側壁1に設けられたピン10と、揺動フック4のハンドル部4bの中間に設けられたピン11との間に張り渡されている。側壁側のピン10は、揺動フック4が、図1の一点鎖線で示す解除姿勢をとるときに、ピン10、ピン11のそれぞれの中心を結ぶ一点鎖線で示す線Lが支軸9の中心より僅かに上方を通るように位置決めされている。即ち、揺動フック4が解除姿勢をとるときのスプリング5の中心線Lが支軸9の中心より僅かに上方にあるように、ピン10の位置決めがなされる。それは、揺動フック4を解除姿勢をとる位置に手で回動し、その手を離したときに、揺動フック4が元へ戻らないようにするためである。
【0015】
以上のように構成されたゲートロック装置においては、揺動フック4がスプリング5の力により実線で示すロック姿勢をとり、ゲート2が開いている状態で、ゲート2を起こし、コンテナーの側壁1に向けて押し付けると、ゲート2に固定されているロックピン8が揺動フック4のカム部4a’に当たり、揺動フック4がスプリング5の引っ張り力に抗して反時計方向に回る。その結果、ロックピン8はフック部4aの内側に移動し、揺動フック4はスプリング5引かれて元のロック姿勢に戻り、ロック動作が完了する。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のゲートロック装置は、揺動フックのハンドル部がスプリングの作用により下がっている状態で、ゲートに固定されているピンが揺動フックのカム部に当たると、フック部が開いてゲートを自動的にロックすることができる。また、積み荷が多かったり重い場合でも、従来のもののように、ロック解除不能状態となることはなく、ゲートを手で押さずに、揺動フックのハンドル部を回すだけで、簡単にロックを解除することができる。更に、多少の積み荷のはみ出しがあっても、ゲートを強く押すことにより、ロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲートロック装置の正面図である。
【図2】従来のゲートロック装置の斜視図である。
【符号の説明】
2 ゲート
4 揺動フック
4a フック部
4a’ カム部
4a” 直線部
4b ハンドル部
5 スプリング
8 ロックピン
9 揺動支軸
L スプリングの中心線

Claims (1)

  1. 左右両側壁の後端部間の開口部に下端側を中心として回動可能に取付けられて前記開口部を覆うテールゲートを上記開口部を閉じた状態でロックするゲートロック装置において、
    ゲートに設けられたロックピンと係合可能のフック部を有すると共に一体にハンドル部を備えた揺動フックが該ハンドル部の根元側の部位に連結されたスプリングによってロック姿勢と解除姿勢とをとるように揺動可能に支持され、揺動フックの揺動支軸がゲート開閉動作におけるロックピンの運動軌跡の延長線上にあり、フック部の外側は、揺動フックが前記ロック姿勢にあるときに、ゲート閉鎖動作時のロックピンの当接力がフック部をロックピンの前記運動軌跡から逸らすように作用するカム部となっており、フック部の内側は、揺動フックが前記ロック位置にある状態で、ゲート開閉動作時のロックピンの運動軌跡と直する直線部となっており、しかも揺動フックが上記解除姿勢にあるときのスプリングの中心線が、揺動フックの上記揺動支軸の中心より僅かに上方であって上記揺動支軸の中心上をほぼ通過するようになっているゲートロック装置。
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