JP4126433B2 - 眼鏡の洗浄方法及び眼鏡洗浄器 - Google Patents
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Description
図1は本発明の実施例に係る眼鏡洗浄器の開蓋状態における説明斜視図、図2は同実施例に係る眼鏡洗浄器の内部を透視した開蓋状態の説明斜視図、図3は同実施例に係る眼鏡洗浄器の正面図、図4は同実施例に係る眼鏡洗浄器の左側面図、図5は同実施例に係る眼鏡洗浄器の蓋部を省略した説明平面図、図6はレバーの構造を示し、(a)は通常状態、(b)は内側へ押込んだ状態を示す拡大断面図、図7は同実施例に係る眼鏡洗浄器の配管及び配線を示す略図である。
本発明の実施例に係る眼鏡洗浄器は、図1乃至図4に示すように、幅約260ミリメートル、奥行き約260ミリメートル、高さ約360ミリメートル程度の略直方体状を有する眼鏡洗浄器で、台座部6上に眼鏡洗浄器本体7が配置され、眼鏡洗浄器本体7の上部に眼鏡を出入するための蓋部12が設けられており、正面側の操作パネルにスイッチ類が設けられている。
眼鏡洗浄器の上部に設けられる蓋部12は、天板12bと、正面側に下り勾配となる開閉板12aを有し、該開閉板12aの上端と天板12bとは蝶番14を介して連結されている。蓋部12の開閉板12aの上には把手13が設けられており、当該開閉板12aを持ち上げることで蓋部12を開放できる。
また、最下部に位置する四本の脚60を備えた台座部6の幅は、眼鏡洗浄器本体7の幅よりも大きくし、該台座部6の上部と眼鏡洗浄器本体7との間には、滴を受けるための滴受部61を形成している。
制御操作部3は、各モータなどの機器を制御するためのCPU等を備えた基板33その他電気配線等からなる制御部32を備えており、操作スイッチ類は図3に示すように、操作パネル30として外部正面側から操作可能な状態に配置されている。尚、操作スイッチ類は、自動洗浄工程のスタート/ストップボタン301、眼鏡の単なる洗浄ではなく殺菌洗浄処理を行なう際に使用する殺菌選択ボタン302、所定の洗浄時間(30秒、60秒、120秒、180秒)の中から適宜洗浄を行なう時間を選択するための時間選択ボタン303、洗浄液(温水)温度調節ボタン304が設けられており、使用者に対して情報を表示するための現在の水温を示す水温表示部305、工程開始若しくは終了までの時間表示部306等が設けられている。
また、眼鏡洗浄部1と洗浄液貯留槽2とは遮断されておらず、上部に給水用モータ52及び洗浄液噴射手段50として内径9ミリメートルのノズル50aを備えた、二本の給水管5を通すための領域を確保した上で、ステンレス製の細孔形成板11と該細孔形成板11の上に重合されるシート状の活性炭フィルタを、眼鏡洗浄部と洗浄液貯留槽2との間に配置している。前記細孔形成板11は、洗浄液貯留槽2の上部側壁に設けられた支持ステー27上に載置されている。
眼鏡洗浄部1は、上方に先述の蓋部12が設けられており、外部から当該眼鏡洗浄部1内の様子が確認できるように、有色透明な合成樹脂板によって形成されている。図5に示すように、洗浄部内には、洗浄液(温水)を眼鏡に噴射するためのノズル50aを有する給水管5と、眼鏡8を掛止するための左側フック42a及び右側フック42bと、噴射された洗浄液の飛散を防止する飛散防止板17と、使用済洗浄液を下方の洗浄液貯留槽2へ送液するための活性炭フィルタ15及び細孔形成板11を備えたものである。以下、眼鏡洗浄部1の各部について説明する。
眼鏡洗浄部1内における第二仕切板10上には、前記ノズル50aに対向するように、前記給水管5におけるノズルから噴射される洗浄液(温水)の飛沫の拡散を防止するための飛散防止板17を立設している。該飛散防止板17は、図5に示すように、高さ100ミリメートル、厚さ3ミリメートル程度の合成樹脂製の板材で、平面視略コの字状とし、正面側及び左右側面側への洗浄液飛沫の拡散を防止するものである。
前記給水管5は、図7に示すように、下端側が洗浄液貯留槽2内、上端側が眼鏡洗浄部1内となるように設置してあり、内管51a及び外管51bからなる二重管構成で、上部には給水用モータ52を備え、内管51a内には、給水用モータ52から動力伝達可能に下方へ延設されるシャフト53と、シャフト53の下端部に設けられるスクリュー54とを備えた構成である。
また、図5及び図6(a)に示すように、眼鏡洗浄部1における右側壁板73aと左側壁板72aには、同一中心軸上となる位置に、眼鏡8を係止するための右側フック42b及び左側フック42aが夫々設けられている。
他方、フック用シャフト45a、45bは、その先端を螺刻して、ダブルナット46にしている。ダブルナット46のうち端部側に前記右側フック42b、左側フック42aの筒状部分を嵌め込むことによって、両者を連結する構成とする。先端側のナット46aのみに左側フック42a及び右側フック42bを取付ける構成としたことから、ダブルナット46の位置を調節することで、フック位置の微調節を行なうことができる。
また、眼鏡洗浄部1の外部上方には、蓋部12の開放を検知するための蓋開放検知スイッチ16を設けている。閉蓋状態においては、蓋開放検知スイッチの接点が蓋部12の開閉板12aと接触して閉蓋検知状態となり、開蓋状態においては、開閉板12aが接点から離脱することによって、開蓋状態を検知することとなる。
洗浄液貯留槽2には、図7に示すように、前記した給水管5の下端側が配されるほか、洗浄液である温水の温度を50℃乃至60℃程度に保つためのヒータ21、及び、水位を監視するためのレベルセンサ22が設けられている。尚、前記レベルセンサ22には、温度センサ23が取付けられており、前記ヒータ21の回路には、安全性を確保する観点からバイメタルを使用した過熱防止スイッチが取付けられている。また、洗浄液貯留槽2は、外部へ当該洗浄液を廃棄するための排水ドレン25へ通じる排水口24を備えている。
本実施例においては、図1及び図2に示すように、眼鏡洗浄部1内における右側壁板73a、左側壁板72a、正面壁板71aには、金属製のサブフレーム26が設けられている。サブフレーム26は、長尺の平板の長手方向に延びる中央ラインをプレス加工によって谷折して形成されるものである。
次に、本発明の実施例に係る眼鏡洗浄器の洗浄動作処理について説明する。
洗浄液貯留槽2には洗浄液である水道水が貯留されており、洗浄被対象物となる眼鏡8は、左右のつる80をその基端部83から折畳状態として、必要に応じてつる80同士等を(更には他のフレームを含めて)折畳保持手段9であるクリップ9a等の係止具で固定され、左側フック42a及び右側フック42b間に、左右の眼鏡のつる80の基端部83が掛止保持された状態において、動作処理を行なう。
制御操作部3における制御部32は、液温が50℃±10℃となるまで、ヒータ21による熱制御を行ない、洗浄液の温度が前記範囲となった状態で洗浄可能と判断し、操作パネル30に設けられた洗浄可能ランプ307を点灯させる。
供給された洗浄液は、再度給水管5によってノズル50aへ送液されることとなり、洗浄液が眼鏡洗浄器1内を濾過循環することになる。
したがって、以上に示した本実施例に係る眼鏡洗浄器を使用する際には、洗浄液貯留槽2内に洗浄液となる水道水を溜めておき、眼鏡8は左右のつる80をその基端部83から折畳状態として、必要に応じてつる80同士等を折畳保持手段9であるクリップ9a等の係止具で固定し、左側フック42aを眼鏡のつる80の基端部83近傍に掛止したのち、右側フック42bも同様に反対側の眼鏡8のつる80の基端部83近傍に掛止し、電力が供給された状態において、好みの洗浄時間を選んでスタート/ストップボタン301を1回押すだけで、洗浄を行なうことができるのである。
また、本実施例においては、殺菌モードとして、洗浄液温度を95℃以上にまで加温し、5分間洗浄を行なうプログラムを備えており、制御操作部の外部側に設けられた殺菌ボタンを押すことによって、殺菌中ランプ308が点灯し、前記した洗浄動作処理を設定温度95℃以上、5分間の設定で行なうものとしている。
10 活性炭フィルタ
11 細孔形成板
12 蓋部
12a 開閉板
12b 天板
13 把手
14 蝶番
15 活性炭フィルタ
16 蓋開閉検知スイッチ
17 飛散防止板
18 第二飛散防止板
19 第三飛散防止板
2 洗浄液貯留部
20 第一仕切壁
21 ヒータ
22 レベルセンサ
23 温度センサ
24 排水口
25 排水ドレン
26 サブフレーム
27 支持ステー
3 制御操作部
30 操作パネル
301 スタート/ストップボタン
302 殺菌選択ボタン
303 時間選択ボタン
304 温度調節ボタン
305 水温表示部
306 時間表示部
307 洗浄可能ランプ
308 殺菌中ランプ
309 水位ランプ
31 底板
32 制御部
40 眼鏡回転用モータ
41 レバー
42a 左側フック
42b 右側フック
43 摘み
44 圧縮バネ部材
45a フック用シャフト
45b フック用シャフト
46 ダブルナット
46a ナット
5 給水管
50 洗浄液噴射手段
50a ノズル
51a 内管
51b 外管
52 給水用モータ
53 シャフト
54 スクリュー
55 管内水路
6 台座部
60 脚
61 滴受部
7 眼鏡洗浄器本体
70a 底板
71a 正面板
72a 左側壁板
73a 右側壁板
74a 背面板
70b 底板
71b 正面板
72b 左側壁板
73b 右側壁板
74b 背面板
75 電源スイッチ
8 眼鏡
80 つる
81 フレーム
82 ノーズパッド
83 基端部
9 折畳保持手段
9a クリップ
Claims (4)
- 眼鏡(8)の左右のつる(80)を折畳状態として保持し、前記左右のつる(80)における基端部(83)を結ぶラインを中心軸として回転する当該折畳状態の眼鏡(8)の表裏面に対して、前記中心軸に平行して列設された少なくとも二以上の洗浄液噴射手段(50)から、40℃乃至60℃の温水を噴射し、温水によって眼鏡(8)に付着した油分を除去するとともに、洗浄液噴射手段(50)からの温水の水圧によって眼鏡(8)に付着した蛋白質を除去することを特徴とする眼鏡の洗浄方法。
- 耐水性を備えた折畳保持手段(9)により、眼鏡(8)の折畳状態を保持することを特徴とする請求項1記載の眼鏡の洗浄方法。
- 40℃乃至60℃の温水を貯留する洗浄液貯留槽(2)と、
該洗浄液貯留槽(2)の上方に配置される眼鏡洗浄部(1)と、
前記洗浄液貯留槽(2)及び眼鏡洗浄部(1)とは水密状態に設けられる制御操作部(3)とを備え、
前記洗浄液貯留槽(2)は、温水の温度制御手段であるヒータ(21)及び温度センサ(23)を備え、
前記眼鏡洗浄部(1)は、眼鏡(8)の左右のつる(80)を折畳状態とし前記左右のつる(80)における基端部(83)を結ぶラインを中心軸として当該折畳状態の眼鏡(8)を回転保持する手段と、前記中心軸に平行して列設され、且つ、洗浄液貯留槽(2)内の温水を噴射する少なくとも二以上の洗浄液噴射手段(50)とを備えたことを特徴とする眼鏡洗浄器。 - 眼鏡洗浄部(1)の底部には、活性炭フィルタ(15)を上側として該活性炭フィルタ(15)と金属製の細孔形成板(11)とを重合して設け、使用済洗浄液を濾過して下方の洗浄液貯留槽(2)へ導入することを特徴とする請求項3記載の眼鏡洗浄器。
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