JP2004229942A - 食器洗い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】食器洗い機において、一般台所洗剤を使用して食器を洗浄できるようにし、使用者が洗剤の使い分けをしなくてよくすること。
【解決手段】使用者は、ドア3、4を開いて食器籠5を洗浄庫2内に収納する。そして、適量の一般台所洗剤を洗浄庫2内に投入し、台所洗剤コースキー185を押す。制御部20はこの操作を受けて、台所洗剤コースの洗浄運転を開始する。まず一般台所洗剤が混入された洗浄水を用いて第1の洗い行程を実行する。この第1の洗い行程では、食器に短時間洗浄水を噴き掛け、この噴き掛け時間よりも長い時間放置する動作を繰り返す掛け置き洗いを行なう。次に、洗浄庫2内の水を入れ替えて、第1の洗い行程の排水後にわずかに残った洗剤分が混入したきわめて濃度の低い洗浄水を用い第2の洗い行程を実行する。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食器洗い機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食器洗い機において、洗浄槽内に溜めた洗浄水(洗剤が溶けた水)をヒータによって所定の洗い温度まで加熱するとともに、この加熱した洗浄水をポンプによってノズルへ送り、ノズルによって食器に洗浄水を噴きつけて食器を洗い、すすぐ構成のものが知られている。
【0003】
このような食器洗い機においては、泡立ちのしやすい一般台所洗剤を使用すると、洗浄運転中に異常発泡を起こしてしまい、これにより洗浄性能が極端に低下したり、乾燥風の吸気口や排気口から泡漏れを起こしたりする虞がある。このため、このような食器洗い機の洗剤としては、泡立ちの小さい専用洗剤が使用されている。即ち、専用洗剤を使用する旨が取扱説明書などに明記され、一般台所洗剤はその使用を禁止されている。
【0004】
そして、このような食器洗い機では、万一、誤って一般台所洗剤が使用されて異常発泡が発生した場合には、これを検知して、洗浄運転を中止するようにしていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−336175号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、洗剤を使い分けなければならない手間などから、使用者からは一般台所洗剤が使用できる食器洗い機が切望されている。
【0007】
本発明は、食器洗い機に関し、このような課題を解消することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記課題を解決するための本発明の食器洗い機は、請求項1に記載したように、一般台所洗剤を混入した洗浄水を用い、且つこの一般台所洗剤による泡立ちを抑えながら、洗浄庫内に収容した食器を洗浄する台所洗剤コースを実行する運転実行手段を備えたものである。
【0009】
この構成によれば、食器洗い機において、一般台所洗剤を用いて食器を洗浄できるので、使用者は一般台所洗剤と専用洗剤と使い分ける手間がなくなり、使い勝手が良くなる。
【0010】
請求項1の食器洗い機は、より具体的な構成として、請求項2に記載したように、前記運転実行手段は、前記洗浄庫内に貯めた洗浄水を汲み上げて食器に掛けるための洗浄ポンプと、この洗浄ポンプを制御する制御手段とを含み、
前記制御手段は、一般台所洗剤を混入した洗浄水を用いる洗い行程において、運転動作とこの運転動作よりも長い停止動作を繰り返すように前記洗浄ポンプを制御し、掛け置き洗いを行なう構成とすることが好ましい。
【0011】
この構成では、洗浄ポンプの運転動作には、洗浄水が食器に掛けられ、食器の汚れが落とされる。このとき、一般台所洗剤の影響により大きな泡立ちが起こりやすいが、次にこの運転動作よりも長い停止動作が行なわれるので、発生した泡立ちはこの停止期間中に小さくなる。勿論、この停止期間中には、先の動作で食器に掛かった洗浄水が食器に付着した汚れに浸透し、汚れを剥離しやすくする。なお、運転動作の時間は、数秒オーダーとすることが泡立ちを抑える点から好ましい。また、停止動作の時間は数十秒オーダーとし、運転動作時間よりもかなり長い時間とすることが泡をより小さくできる点から好ましい。
【0012】
この構成によれば、泡立ちを抑えながら食器を洗浄することが可能となるので、
一般台所洗剤を使用して食器の洗浄が行なえる食器洗い機を実現できる。
【0013】
請求項2に記載の構成においては、さらに、請求項3に記載したように、前記洗浄庫内に貯めた洗浄水を加熱する加熱手段を備えるとともに、たんぱく質が凝固する温度より低い上限温度を設定し、前記制御手段は、前記洗い行程において、たんぱく質の凝固温度を超えないように前記加熱手段によって洗浄水を加熱しながら、掛け置き洗いを行なう構成とすることが好ましい。
【0014】
即ち、食器に付着したたんぱく質汚れは、洗浄水の温度が低くても落ちやすく、通常の洗いのように連続的に洗浄ポンプを動作させ続ける場合には、洗浄水を加熱しながら洗浄しても、洗浄水の温度が低い間にこのたんぱく質汚れを除去することができる。しかし、一般台所洗剤を用いた前記洗い行程では、長い停止動作がある掛け置き洗いを行なうため、たんぱく質を素早く落とすことができない。このため、洗浄水を加熱しながら洗浄すると、たんぱく質が落ちない間に洗浄水が高温となる虞がある。
【0015】
そこで、上記構成では、上限温度に達するとこれ以上温度が上がらないよう加熱手段を制御することで、たんぱく質が凝固してしまう温度まで上がらないようにしながら掛け置き洗いを行なうようにしたので、たんぱく質が凝固してしまうのを防止でき、洗浄性能の低下を防止できる。
【0016】
請求項3に記載の構成においては、さらに、請求項4に記載したように、前記洗い行程を行った後、一般台所洗剤を混入した洗浄水を排水して新たな水を貯めて第2の洗い行程を行なうとともに、この第2の洗い行程において、前記制御手段は、前記上限温度よりも高い第2の上限温度まで前記加熱手段によって洗浄水を加熱しながら、前記洗浄ポンプを動作させる構成とすることが好ましい。
【0017】
油汚れやでんぷん汚れは、低温下では落ちにくいが、この構成では、洗い行程の後に第2の洗い行程を行い、この第2の洗い行程において食器に高温の洗浄水を掛けるようにしたので、洗い行程をたんぱく質が凝固しないような低温下で行う構成としても、油汚れやでんぷん汚れをよく落とすことができ、洗浄性能が良くなる。
【0018】
なお、第2の洗い行程においては、洗浄庫内の水を入れ替えるため一般台所洗剤がかなり希釈される。よって、この第2の洗い行程においては、掛け置き洗いとせず、洗い行程よりも強く洗えるよう、洗浄ポンプを連続あるいは連続に近い状態で動作させることが望ましい。
【0019】
また、請求項1の食器洗い機は、より具体的な構成として、請求項5に記載したように、前記運転実行手段は、前記洗浄庫内に貯めた洗浄水を汲み上げて食器に掛けるための洗浄ポンプと、前記洗浄庫内の泡立ち具合を検知するための泡検知手段と、一般台所洗剤を混入した洗浄水を用いる洗い行程において、前記泡検知手段によって検知された泡立ち具合に応じて前記洗浄ポンプを制御する制御手段とを含み、
前記制御手段は、泡立ちが大きいときには、前記洗浄ポンプの動作時間を短くして、あるいは前記洗浄ポンプを弱く動作させて食器を洗浄する構成とすることが好ましい。
【0020】
この構成では、例えば、洗浄ポンプを初期動作させ、このときの洗浄庫内の泡立ちを検知する。泡立ちが大きい場合は、洗浄ポンプを長く動作させたり、強く動作させたりすると、洗浄庫内から機外へ泡が漏れ出してしまう虞がある。一方、泡立ちは食器の汚れ具合に影響され、食器の汚れが少なくて洗浄水の汚れが少ないほど、泡立ちは大きくなる。よって、洗浄庫内の泡立ちが大きいと判断した場合は、汚れが少なく大きな洗浄力が必要ないとも判断できるので、洗浄ポンプの動作時間を相対的に短くする。あるいは、印加する電圧を低くするなどして洗浄ポンプを相対的に弱く回すようにする。
【0021】
このように、この構成によれば、洗浄庫内の泡立ち具合に応じて洗浄ポンプを制御することで、泡立ちを抑えながら食器の汚れに応じた洗浄力を与えるようにしているので、泡立ちが大きい一般台所洗剤を用いても、十分に食器を洗浄することが可能となる。したがって、一般台所洗剤を使用して食器の洗浄が行なえる食器洗い機を実現できる。
【0022】
さらに、請求項1の食器洗い機は、より具体的な構成として、請求項6に記載したように、前記運転実行手段は、前記洗浄庫内に給水するための給水手段と、前記洗浄庫内から排水するための排水手段と、前記洗浄庫内の泡立ち具合を検知するための泡検知手段と、一般台所洗剤を混入した洗浄水を用いる洗い行程において、前記泡検知手段によって検知された泡立ち具合に応じて、給水手段および排水手段を制御して前記洗浄庫内の水を入れ替え、洗浄水中の一般台所洗剤を希釈する制御手段とを含み、
前記制御手段は、泡立ちが大きいときには、水の入れ替え量を多くする構成とすることが好ましい。
【0023】
この構成では、洗浄庫内の泡立ち具合を検知し、泡立ち具合に応じた量だけ洗浄庫内の水を入れ替えて洗浄水を希釈する。即ち、泡立ちが大きい場合は、相対的に洗浄水の入れ替え量を多くして、一般台所洗剤を大きく希釈する。こうして、洗浄ポンプが動作したときの泡立ちを抑えるようにする。
【0024】
このように、この構成によれば、洗浄庫内の泡立ち具合に応じて洗浄水の希釈度合いを調整することで、泡立ちを抑えながら食器の汚れに応じた洗浄力を与えるようにしているので、泡立ちが大きい一般台所洗剤を用いても、十分に食器を洗浄することが可能となる。したがって、一般台所洗剤を使用して食器の洗浄が行なえる食器洗い機を実現できる。
【0025】
なお、請求項5と請求項6の構成を組み合わせることも可能である。この場合、
総合的に泡立ちを抑えつつ洗浄効果を発揮できればよく、例えば、泡立ちが大きくて、洗浄水を大きく希釈した場合には、洗浄ポンプの動作時間を相対的に短くしないこともあり得る。反対に洗浄ポンプの動作時間を相対的に長くすることもあり得る。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例による食器洗い機を、図面を参照して説明する。図1は本実施例による食器洗い機の正面図であり、図2は側面断面図である。この食器洗い機は、例えば台所のシンクの側方の狭いスペースに設置が可能であるように、奥行が小さな薄型構造の食器洗い機である。
【0027】
筐体1の内部には乾燥室を兼用する洗浄庫2が配設され、洗浄庫2の前面開口には、その上端及び下端でそれぞれ軸支される上部ドア3及び下部ドア4が、上下方向に観音開きするように取り付けられている。下部ドア4の上端中央部には、取っ手17が設けられており、使用者がこの取っ手17を持って下部ドア4を開けると、これに連動して上部ドア3が開く構成となっている。
【0028】
下部ドア4の下方には、操作パネル18が配置されている。この操作パネル18には、操作部として、電源スイッチ181、スタートキー182、コース選択キー183、乾燥キー184、台所洗剤コースキー185が配置されている。コース選択キー183は、専用洗剤を使用して食器を洗浄する複数の洗浄コースから所望の洗浄コースを選択するためのキーであり、乾燥キー184は、食器の乾燥のみを行なうときに操作するキーである。そして、台所洗剤コースキー185は、一般台所洗剤を使用して食器の洗浄を行なうときに操作するキーである。操作パネル18には、表示部としてコース選択キー183で選択された洗浄コースを表示するコース表示部186や乾燥時間、給湯設定の有無などを表示する条件表示部187が配置されている。
【0029】
上部及び下部ドア3、4を開放した状態で、食器籠5は洗浄庫2内に出し入れされる。食器籠5の一部(この例では後部側)は、下側が小径皿やご飯茶碗などを収容する籠になっており、その上部にはコップ類(コップや湯飲み茶碗など)Gを載置するためのコップ載置棚5aが回動自在に設けられている。洗浄庫2の底部には、水噴射手段として上面に複数の水噴射口7が形成された回転自在のノズルアーム6が設けられている。この食器洗い機では洗浄庫2の幅が奥行よりも大きいため、1本のノズルアームだけでは洗浄庫2内の両側方部まで水が行き渡らない。そこで、回転時に図示したノズルアーム6と干渉しない位置に並んで、図示しない他のノズルアームが設けられている。
【0030】
洗浄庫2の底部には貯水槽8が形成されており、その上面には、食器類から流れ落ちた残菜を捕集するための残菜フィルタ11が着脱自在に設けられている。洗浄庫2の側方には図示しないものの給水バルブを備えた給水口が配設されており、この給水バルブが開かれると、外部の水道栓等から供給された水が給水口を通して洗浄庫2内に注がれ、貯水槽8を含む洗浄庫2の底部に貯留される。洗浄庫2内に貯められた水の水位は、水位センサ19によって検知される。この水位センサ19は、貯水部8に連通するエアトラップ191と、洗浄庫2の背面下部に配置された圧力センサ192と、エアトラップ191と圧力センサ192とをつなぐエアホース193とで構成される。洗浄庫2内の水位の変化に応じて、エアトラップ191内の空気の圧力が変化する。これを圧力センサ192によって検知することにより、洗いやすすぎを行なうための規定水位や過剰な量の水が貯留されている場合の異常水位の検知が行なえる。また、洗浄庫2の底部(規定水位よりも低い位置)には、洗浄庫2内に貯留された水を温めるとともに乾燥時には洗浄庫2内の空気を加熱するためのループ状のヒータ16(本発明の加熱手段に相当する)が配設されている。
【0031】
洗浄庫2の底壁面下方には洗浄兼排水ポンプ12(本発明の洗浄ポンプ、排水手段相当する)が配置されている。洗浄兼排水ポンプ12は、その内部に隔壁で区画された洗浄ポンプ室と排水ポンプ室とを有しており、洗浄ポンプ室内及び排水ポンプ室内には、ポンプモータの同軸に取り付けられた洗浄用インペラ及び排水用インペラが設けられている。洗浄ポンプ室の吸入口13は貯水槽8の後壁に設けられた循環口9に接続され、吐出口14は横方向に延在して配設された通水路15を介してノズルアーム6及び図示しない他のノズルアームの水路に連通している。一方、図示していないが、排水ポンプ室の吸入口は貯水槽8の側壁に設けられた排水口10に接続され、排水ポンプ室の吐出口は排水ホースを介して機外に連通している。
【0032】
而して、洗浄庫2の底部に水が貯留された状態で洗浄兼排水ポンプ12のポンプモータが正転方向に回転駆動されると、洗浄兼排水ポンプ12は洗浄ポンプとして機能する。すなわち、回転する洗浄用インペラの作用によって、循環口9を通して貯水槽8から吸い込んだ水を通水路15を介してノズルアーム6へと圧送する。すると、ノズルアーム6の上面に設けられた水噴射口7から水が噴き上がり、その水勢によってノズルアーム6は略垂直な軸を中心に所定方向に回転する。水噴射口7から噴射された水は洗浄庫2内に収容されている食器類に当たり、食器類に付着している汚れを落としたり洗剤水を流したりする。一方、ポンプモータが逆転方向に回転駆動されると、洗浄兼排水ポンプ12は排水ポンプとして機能する。すなわち、回転する排水用インペラの作用により、排水口10を通して貯水槽8から吸い込んだ水を排水ホースを通して機外へと排出する。
【0033】
図3は乾燥風路の構造を示す要部の側面断面図である。洗浄庫2の底部の洗浄兼排水ポンプ12の横には送風装置30が配置されている。この送風装置30は、ファンケーシング31内に収容された送風ブロア32と、送風ブロア32を回転駆動するブロアモータ29とで構成される。ファンケーシング31からは、室外風路33が後方に延びた後に上方に延びている。洗浄庫2の後部右側面寄りの位置であって、洗浄庫2の底面よりもやや高い位置には、上方に開口する空気取込口34が形成されている。室外風路33は空気取込口34に接続されている。空気取込口34には室内風路35が接続されている。この室内風路35は、空気取込口34との接続部から一旦下った後に前方へ延びる。この室内風路35の先端に送風口351が設けられている。乾燥風路36は室外風路33と室内風路35とで構成されている。こうして、送風ブロア32が回転されると、筐体1の底面に形成された吸気口から吸い込まれた外気が、乾燥風路36を通って洗浄庫2内へと導入される。洗浄庫2内の湿気を含む空気は前面側の排気口から機外へと排出される。
【0034】
乾燥風路36内(室内風路35内)において、規定水位よりも高く且つ洗浄庫2の前面開口の下端位置である溢水ライン(OF)よりも低い位置、即ち、溢水ラインよりもわずかに低い泡検知ライン(SH)には、洗浄庫2内の泡立ち具合を検知するために、本発明の泡検知手段を構成する光センサ37が配置されている。この光センサ37は、乾燥風路36の左右方向に取り付けられた、一対の発光素子371と受光素子372とからなる。発光素子371としては、例えば発光ダイオードを用いており、受光素子372としては、例えば受光ダイオードを用いている。発光素子371および受光素子372は透明の取付ケース373に収容されて、乾燥風路36に取り付けられる。取付ケース373と乾燥風路36とは、乾燥風路36内に水が侵入しないようシール部材374でシールされている。発光素子371から出された光は受光素子372で受け取られるが、洗浄庫2内で発生した泡が泡検知ラインまで達すると、この泡により発光素子371からの光が遮られ、受光素子372に十分な光が届かなくなる。これにより、泡検知ラインまで泡立ちが起こったことが検知される。
【0035】
図4は本実施例の食器洗い機の要部の電気系構成図である。制御部20(本発明の制御手段に相当する)はマイクロコンピュータを中心に構成されており、負荷駆動回路21を介してポンプモータ120、給水バルブ28、ヒータ16及びブロアモータ29が接続され、また、操作部22、表示部23、ドアスイッチ(SW)24、温度センサ25、水位センサ26、光センサ27なども接続されている。制御部20は制御プログラムが格納されたROMを備えており、CPUが該制御プログラムを実行することにより、後述するような各種の運転制御を遂行する。
【0036】
図5はポンプモータ120の制御系の詳細図である。既述のように、本食器洗い機では、ポンプモータ120の回転方向を変えることにより、洗浄兼排水ポンプ12を洗浄ポンプ又は排水ポンプのいずれかとして機能させる。すなわち、ポンプモータ120の回転方向を決める2つの端子b、cは電磁リレー44の2つの選択端子に接続され、その電磁リレー44の共通端子は商用交流電源41の一端に接続されている。従って、電磁リレー44のコイルに供給する制御電流CT3をオン・オフすることで、ポンプモータ120の回転方向を切り替える。
【0037】
ポンプモータ120の他の端子aと商用交流電源41の他端との間には、ポンプモータ120の回転速度を切り替えるために並列に接続された双方向性三端子サイリスタ(トライアック)42、43が介挿されている。従って、2個のトライアック42、43の制御信号入力CT1、CT2を相補的にオン・オフすることで、ポンプモータ120に印加される電圧の大きさを切り替え、これによりポンプモータ120の回転速度を切り替える。ここでは、ポンプモータ120の回転速度は、商用交流電流の周波数50Hzにおいて強運転で2700rpm、弱運転でその約85%である2300rpmに設定されている。なお、強運転では洗浄兼排水ポンプ12からの水圧(吐出圧)が強くなり、ノズルアーム6からの噴射圧も強くなるため、食器を強く洗うことができる。一方、弱運転では洗浄兼排水ポンプ12からの水圧(吐出圧)が弱くなり、ノズルアーム6からの噴射圧も弱くなるため、食器を洗う力は少し弱くなるが、その分、食器や洗浄庫2の内壁への衝撃音が小さくなり、音が静かになる。
【0038】
本食器洗い機は、一般台所洗剤を使用して食器を洗浄する台所洗剤コースを備えたことを特徴としており、以下、この台所洗剤コースにおける制御動作について説明する。図6は台所洗剤コースの行程の流れを示すフローチャートである。
【0039】
使用者は食器籠5に食器を収容し、ドア3、4を開いて食器籠5を洗浄庫2内に収納する。そして、適量の一般台所洗剤を洗浄庫2内に投入し、ドア3、4を閉めた後、台所洗剤コースキー185を押す。制御部20はこの操作を受けて、台所洗剤コースの洗浄運転を開始する。運転開始後、まず一般台所洗剤が混入された洗浄水を用いて第1の洗い行程(本発明の洗い行程に相当する)を実行する(ステップS1)。この第1の洗い行程では、食器に短時間洗浄水を噴き掛け、この噴き掛け時間よりも長い時間放置する動作を繰り返す掛け置き洗いを行なう。次に、洗浄庫2内の水を入れ替えて、第1の洗い行程の排水後にわずかに残った洗剤分が混入したきわめて濃度の低い洗浄水を用いて第2の洗い行程を実行する(ステップS2)。この後、食器に付着した洗浄水を洗い流すために、3回のすすぎ行程を行なう(ステップS3〜S5)。そして、除菌を行なうとともに食器を温めることによって次の乾燥時の乾燥効率を高めるために、高温の湯を用いた加熱すすぎ行程を実行する(ステップS6)。最後に、洗浄庫2内に加熱空気を供給する乾燥行程を実行し(ステップS7)、所定の乾燥運転時間が終了すると全ての行程を終了する。
【0040】
さて、この台所洗剤コースにおいて特徴となる第1の洗い行程と第2の洗い行程について、その詳細な動作を図7および図8のフローチャート、および行程の進行に伴う水温変化を示すグラフである図9を参照しつつ説明する。
【0041】
図7は第1洗い行程時の制御フローチャートである。第1洗い行程が開始されると、制御部20は給水バルブ28を開放して洗浄庫2内に給水を行い、水位センサ26によって、規定水位に到達したことが検知されると給水を停止する(ステップST1)。そして、ポンプモータ120を洗浄ポンプモータとして作動させ、同時にヒータ16に通電を開始し、初期運転を開始する(ステップST2)。洗浄庫2内に貯留されている洗浄水が加熱され、ノズルアーム6に加熱された洗浄水が圧送され、水噴射口7から噴射されて食器に掛けられる。この初期運転は、食器を掛け置き洗いすると同時に洗浄庫2内の泡立ち具合(食器の汚れ具合)を検知するための運転である。
【0042】
この初期運転では、掛け置き洗いのため、ポンプモータ120は、「掛け置き洗い1」の動作を最大12回繰り返す。この「掛け置き洗い1」の動作は、0.2秒オン−1秒オフを5回繰り返す強運転での間欠運転(運転動作)を行なった後に、30秒間運転停止(停止動作)を行なうというものである。
【0043】
強運転での間欠運転より、食器には短い間だけ洗浄水が掛けられ、食器に付着した汚れが落とされる。このとき、一般台所洗剤は泡立ちしやすいため、短時間の運転であってもある程度泡立ちが起こる。この泡立ちは、続く30秒間という長い停止動作の間に小さくなっていく。
【0044】
一般台所洗剤の投入量が一定である場合、洗浄庫2内の泡立ちは、食器の汚れ具合に起因する洗浄水の汚れ具合に依存する。即ち、食器の汚れが多い場合には泡立ちは小さくなり、食器の汚れが少ない場合には泡立ちが大きくなる。このため、食器の汚れが中くらいや少ない状態の場合、「掛け置き洗い1」の動作を繰り返すうちに泡立ちが大きくなってくる。
【0045】
この初期運転の間、定期的に、光センサ27によって、泡検知ラインまで泡が到達したか否かが監視されている(ステップST3)。初期運転中に、光センサ27によって泡検知ラインに泡が到達したことが検知されると、制御部20は、ポンプモータ120の動作およびヒータ16の動作を停止して初期運転を終了する(ステップST4)。制御部20は、初期運転において「掛け置き洗い1」の動作回数が5回以内か否かを判定する(ステップST5)。そして、5回以内であれば、洗浄庫2内の泡立ちが大きい、また、食器の汚れが少ないと判断する(ステップST6)。5回より多ければ泡立ちは中くらいである、また、食器の汚れは中くらいであると判断する(ステップST7)。
【0046】
一方、光センサ27によって泡検知ラインに泡が到達したことが検知されまま「掛け置き洗い1」の動作が12回繰り返されると、制御部20は、初期運転を終了する(ステップST8、ST9)。この場合、制御部20は、泡立ちが小さい、また、食器の汚れが多いと判断する(ステップST10)。
【0047】
次に、制御部20は、本運転を行なうが、その前に、本運転において泡立ちを抑えつつ食器の汚れ具合に応じた洗浄運転を行なうため、必要に応じて洗浄水を希釈する(洗剤濃度を低くする)。このため、判定した泡立ち具合(食器の汚れ具合)に応じて、洗浄庫2内の水の入れ替え量、即ち、入れ替え量を決める排水時間を決める(ステップST11)。即ち、泡立ちが大きい(汚れが少ない)場合には、排水時間を60秒とする。泡立ちが中くらい(汚れが中くらい)の場合には、排水時間を30秒とする。泡立ちが小さい(汚れが多い)場合には、排水時間を0秒(排水なし)とする。制御部20は、こうして決めた排水時間だけポンプモータ120を排水ポンプモータとして動作させ、洗浄庫2内から排水し、再び規定水位まで給水する(ステップST12)。なお、排水時間が60秒の場合、洗浄庫2内からは、ほとんど全ての洗浄水が排出される。よって、次に貯められた洗浄水中には排水後わずかに庫内に残った洗剤分が存在するだけであり、洗浄水はきわめて希釈されることになる。排水時間が30秒の場合には、洗浄庫2内の半分程度の洗浄水が排出される。よって、次に貯められた洗浄水は、元の洗浄水の半分程度の濃度に希釈されることになる。勿論、泡立ちが少ない場合には、排水・給水は行なわない。
【0048】
こうして、本運転で使用される洗浄水の濃度が調整されると、本運転が行なわれる。この本運転では、掛け置き洗いのため、ポンプモータ120は、「掛け置き洗い2」の動作を、泡立ち具合に応じた動作回数だけ繰り返す。この「掛け置き洗い2」の動作は、0.2秒オン−1秒オフを5回繰り返す強運転での間欠運転を行なった後に4.5秒オンの弱運転での連続運転を行い(間欠運転と連続運転とが運転動作となる)、その後、30秒間運転停止(停止動作)を行なうというものである。
【0049】
まず、制御部20は、泡立ち具合(食器の汚れ具合)に応じて「掛け置き洗い2」の動作の動作回数を決める(ステップST13)。泡立ちが大きい(汚れが少ない)場合には、動作回数を10回とする。泡立ちが中くらい(汚れが中くらい)の場合、および泡立ちが小さい(汚れが多い)場合には、動作回数を12回とする。次に、制御部20は、ポンプモータ120を洗浄ポンプモータとして作動させ、同時にヒータ16に通電を開始し、本運転を開始する(ステップST14)。
【0050】
強運転での間欠運転とそれに続く弱運転での連続運転により、食器には初期運転よりも長く洗浄水が掛けられる。これにより、食器に満遍なく水が掛けられ、食器に付着した汚れが満遍なく落とされる。このとき、汚れ具合に応じて洗浄水は希釈されてはいるものの、上記の間欠運転および連続運転によってある程度泡立ちが起こる。しかし、この泡立ちは、次の30秒間という長い停止期間の間に小さくなっていく。
【0051】
こうして、「掛け置き洗い2」の動作が先に決めた動作回数だけ行なわれると、制御部20は、ポンプモータ120の動作およびヒータ16の動作を停止して本運転を終了する(ステップST15、ST16)。このように、本運転においては、泡立ち具合に応じて、泡立ちが大きいと濃度が低くなるように洗浄水を希釈したこと、「掛け置き洗い2」の動作を行なうように洗浄兼排水ポンプ12を制御したこと、泡立ち具合に応じて、泡立ちが大きいと洗浄兼排水ポンプ12の動作時間を短くする(「掛け置き洗い2」の動作回数を少なくする)ようにしたことにより、洗浄庫2内の泡立ちを抑えながら、食器の汚れに応じた洗浄運転を行なうことができる。なお、本食器洗い機では、泡立ちが中くらいのときと小さいときとで動作回数を同じにしているが、これは、泡立ちが中くらいのときの希釈による効果が大きく、その分回数を減らさなかったものである。つまり、洗浄水を希釈する制御と「掛け置き洗い2」の動作回数を変える制御の双方を行なう場合、総合的に泡立ちを抑えつつ食器の汚れに応じた洗浄が行なえればよいのであり、洗浄水の希釈度合いによっては、上記のように動作回数が同じになったり、あるいは逆になったりすることもあり得る。また、泡立ち具合に応じて、洗浄兼排水ポンプ12の動作回数を変えるのではなく、「掛け置き洗い2」の動作における間欠運転のオン時間や連続運転のオン時間を変えることで、洗浄兼排水ポンプ12の動作時間を変えるようにしても良い。また、洗浄兼排水ポンプ12の動作時間ではなく、洗浄兼排水ポンプ12の強さ、即ち回転数を変えるようにしても良い。さらに、本運転中に、泡検知ラインに泡が達したのを検知したら、洗浄運転を中断して洗浄水を更に希釈する、洗浄兼排水ポンプ12の回転数を低くするなどの泡を抑える処置を行なっても良い。
【0052】
このようにして、本運転を終えると、制御部20は、ポンプモータ120を排水ポンプモータとして作動させ、洗浄庫2内の洗浄水を機外へ排出する(ステップST17)。こうして、第1の洗い行程が終了する。
【0053】
なお、この第1の洗い行程においては、加熱される洗浄水の上限温度を設定している。この上限温度は、たんぱく質が凝固し始める温度よりも低い温度、例えば、40℃としている。そして、初期運転および本運転中、温度センサ25により洗浄水の温度が検知されており、制御部20は、洗浄水の温度が40℃に到達したと判断すると、この上限温度を維持するようヒータ16をオン・オフ制御する(図9のグラフ参照)。
【0054】
図8は第2の洗い行程時の制御フローチャートである。第2の洗い行程が開始されると、制御部20は給水バルブ28を開放して規定水位まで洗浄庫2内に給水を行なう(ステップS11)。洗浄庫2内には、第1の洗い行程の排水後にわずかに残った洗剤分が混入したきわめて濃度の低い薄い洗浄水が貯められる。次に、ポンプモータ120を洗浄ポンプモータとして作動させてノズルアーム6に水を圧送し、水噴射口7から水を噴射することにより洗い運転を開始する。このとき、ポンプモータ120の回転速度は弱運転である2300rpmに設定する。また、同時にヒータ16に通電を開始し、洗浄庫2内に貯留されている水を加熱し始める(ステップS12)。
【0055】
制御部20は温度センサ25により洗浄庫2内に溜まっている水の温度を検知し、水温が40℃に到達したか否かを繰り返し判定する(ステップS13)。水温が40℃に達すると、制御部20はポンプモータ120の回転速度を弱運転から強運転である2700rpmに変更する(ステップS14)。そして、強運転を1分間維持し(ステップS15)、1分経過後に強運転から弱運転に変更する(ステップS16)。1分間の強運転の期間中もヒータ16による水の加熱は継続されるため、水温は徐々に上昇してゆく。1分間の強運転の期間、ポンプモータ120の回転速度が上昇した分だけ水噴射口7から噴出される水の水勢は相対的に増大する。第1の洗い行程の後に、たんぱく質系の汚れが残っていても、ここで洗い落とすことができる。
【0056】
引き続いて、制御部20は温度センサ25による検知温度が50℃に到達したか否かを繰り返し判定する。水温が50℃に達すると、上記ステップS14〜S16と同様に、制御部20はポンプモータ120の回転速度を再び弱運転から強運転に変更し(ステップS18)、強運転を1分間維持し(ステップS19)、1分経過後に強運転から弱運転に変更する(ステップS20)。動物性油脂は常温では殆ど固化しているが、ヘッドの融点は35〜55℃程度、ラードの融点は28〜48℃程度であるため、50℃付近ではこうした動物性油脂の多くが液化して落ち易くなっている。従って、水温が50℃に達したときに強運転に切り替えることで、こうした動物性油脂系の汚れを落とす効果が期待できる。
【0057】
引き続いて、制御部20は温度センサ25による検知温度が第2の上限温度である58℃に到達したか否かを繰り返し判定する(ステップS21)。水温が58℃に達すると、制御部20は温度を一定に維持するようにヒータ16の制御を行い(ステップS22)、ポンプモータ120の回転速度を再び弱運転から強運転に変更する(ステップS23)。そして、強運転を1分間維持し(ステップS24)、1分経過後に強運転から弱運転に変更する(ステップS25)。更に、弱運転を3分間維持し(ステップS26)、3分経過後に弱運転から強運転に変更し(ステップS27)、また強運転を1分間維持する(ステップS28)。58℃の水温で以て強い水勢で水を各食器類に噴射することにより、食器類に残っていたデンプン系や油脂系の汚れを食器類から剥離させて洗い流すことができる。
【0058】
そして、ステップS28で1分経過後に、ヒータ16による加熱を停止するとともに(ステップS29)、ポンプモータ120を停止する(ステップS30)。その後、今度はポンプモータ120を排水ポンプモータとして作動させ、洗浄庫2に貯留されている水を機外へと排出する(ステップS31)。
【0059】
このように、第2の洗い行程では、第2の上限温度を設定するとともに、この第2の上限温度を第1の洗い行程の上限温度よりも高い温度、例えば、58℃としている。よって、でんぷん系の汚れや油系の汚れをこの第2の洗い行程で十分に落とすことができる。なお、この第2の洗い行程では、洗浄水の濃度はきわめて小さくなっているので、第1の洗い行程のように掛け置き洗いを行なわなくても泡立ちの虞がない。
【0060】
さて次に、本食器洗い機による効果を以下にまとめる。
【0061】
本食器洗い機によれば、一般台所洗剤を使用しても、これによる泡立ちを抑えながら食器の汚れ具合に応じた洗浄を行なえるようにしたので、一般台所洗剤を用いて食器を洗浄できる食器洗い機を実現することができる。したがって、使用者は一般台所洗剤と専用洗剤と使い分ける手間がなくなり、使い勝手が良くなる。
【0062】
さらに、第1洗い行程において、運転動作とこの運転動作よりも長い停止動作からなる「掛け置き洗い1」および「掛け置き洗い2」の動作を繰り返すように洗浄兼排水ポンプ12を制御しているので、一般台所洗剤を使用しても、泡立ちを抑えながら食器を十分洗浄することが可能となる。
【0063】
さらに、第1の洗い行程における初期運転時に洗浄庫2内の泡立ちを検知し、この検知結果から泡立ち具合(食器の汚れ具合)を判断し、泡立ち具合に応じて、次の本運転での「掛け置き洗い2」の動作回数を調整する、即ち、洗浄兼排水ポンプ12の動作時間を調整するようにしたので、洗浄庫2内の泡立ちを抑えながら食器の汚れに応じた洗浄力を与えることができ、一般台所洗剤を使用しても、食器を十分に洗浄することが可能となる。
【0064】
さらに、第1の洗い行程における初期運転時に洗浄庫2内の泡立ちを検知し、この検知結果から泡立ち具合(食器の汚れ具合)を判断し、泡立ち具合に応じて、洗浄水を希釈し、希釈した洗浄水で本運転を行なうようにしたので、泡立ちを抑えながら食器の汚れに応じた洗浄力を与えることができ、一般台所洗剤を使用しても、食器を十分に洗浄することが可能となる。
【0065】
さらに、第1の洗い行程においては、たんぱく質が凝固する温度より低い上限温度を設定して、たんぱく質の凝固温度を超えないように洗浄水を加熱しながら、掛け置き洗いを行なうようにしたので、掛け置き洗いを行なうためにたんぱく質汚れを素早く落とすことができなくても、たんぱく質が凝固してしまうのを防止でき、洗浄性能の低下を防止できる。
【0066】
さらに、第1の洗い行程の後に第2の洗い行程を行なうとともに、この第2の洗い行程においては、上限温度よりも高い第2の上限温度まで洗浄水を加熱するようにしたので、第1の洗い行程をたんぱく質が凝固しないような低温下で行なう構成としても、この第2の洗い行程で油汚れやでんぷん汚れをよく落とすことができ、洗浄性能が良くなる。
【0067】
さらに、光センサ27の取り付け位置、即ち泡立ちを検知している泡検知ラインは、洗浄庫2内から泡が漏れる虞のある部位である洗浄庫2の前面開口下端(溢水ライン)よりも低くしているので、泡立ちが大きくても洗浄庫2内からの泡漏れを防止できる。
【0068】
さらに、洗浄庫2内の水位を検知する水位センサ26を、圧力センサタイプとしており、従来、食器洗い機でよく用いられているフロートタイプの水位センサが泡の影響を受けると誤動作しやすいのに対し、圧力センサタイプでは泡の影響で誤動作しにくいので、一般台所洗剤を使用できるようにし、ある程度の泡立ちを許容した状態で洗浄を行なうものとしても、水位を正確に検知できる。
【0069】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、上記の実施例の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である食器洗い機の正面図である。
【図2】本実施例の食器洗い機の側面断面図である。
【図3】本実施例の食器洗い機の乾燥風路の構成を示す、要部の側面断面図である。
【図4】本実施例の食器洗い機の要部の電気系構成図である。
【図5】本実施例の食器洗い機におけるポンプモータの制御系の詳細図である。
【図6】本実施例の食器洗い機における標準的な行程の流れを示すフローチャートである。
【図7】本実施例の食器洗い機における第1の洗い行程時の制御フローチャートである。
【図8】本実施例の食器洗い機における第2の洗い行程時の制御フローチャートである。
【図9】本実施例の食器洗い機における行程の進行に伴う水温変化を示すグラフである。
【符号の説明】
2 洗浄庫
12 洗浄兼排水ポンプ(洗浄ポンプ、排水手段)
16 ヒータ(加熱手段)
20 制御部(制御手段)
27 光センサ(泡検知手段)
28 給水バルブ(給水手段)

Claims (6)

  1. 一般台所洗剤を混入した洗浄水を用い、且つこの一般台所洗剤による泡立ちを抑えながら、洗浄庫内に収容した食器を洗浄する台所洗剤コースを実行する運転実行手段を備えたことを特徴とする食器洗い機。
  2. 前記運転実行手段は、前記洗浄庫内に貯めた洗浄水を汲み上げて食器に掛けるための洗浄ポンプと、この洗浄ポンプを制御する制御手段とを含み、
    前記制御手段は、一般台所洗剤を混入した洗浄水を用いる洗い行程において、運転動作とこの運転動作よりも長い停止動作を繰り返すように前記洗浄ポンプを制御し、掛け置き洗いを行なうことを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
  3. 前記洗浄庫内に貯めた洗浄水を加熱する加熱手段を備えるとともに、たんぱく質が凝固する温度より低い上限温度を設定し、前記制御手段は、前記洗い行程において、たんぱく質の凝固温度を超えないように前記加熱手段によって洗浄水を加熱しながら、掛け置き洗いを行なうことを特徴とする請求項2に記載の食器洗い機。
  4. 前記洗い行程を行った後、一般台所洗剤を混入した洗浄水を排水して新たな水を貯めて第2の洗い行程を行なうとともに、この第2の洗い行程において、前記制御手段は、前記上限温度よりも高い第2の上限温度まで前記加熱手段によって洗浄水を加熱しながら、前記洗浄ポンプを動作させることを特徴とする請求項3に記載の食器洗い機。
  5. 前記運転実行手段は、前記洗浄庫内に貯めた洗浄水を汲み上げて食器に掛けるための洗浄ポンプと、前記洗浄庫内の泡立ち具合を検知するための泡検知手段と、一般台所洗剤を混入した洗浄水を用いる洗い行程において、前記泡検知手段によって検知された泡立ち具合に応じて前記洗浄ポンプを制御する制御手段とを含み、
    前記制御手段は、泡立ちが大きいときには、前記洗浄ポンプの動作時間を短くして、あるいは前記洗浄ポンプを弱く動作させて食器を洗浄することを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
  6. 前記運転実行手段は、前記洗浄庫内に給水するための給水手段と、前記洗浄庫内から排水するための排水手段と、前記洗浄庫内の泡立ち具合を検知するための泡検知手段と、一般台所洗剤を混入した洗浄水を用いる洗い行程において、前記泡検知手段によって検知された泡立ち具合に応じて、給水手段および排水手段を制御して前記洗浄庫内の水を入れ替え、洗浄水中の一般台所洗剤を希釈する制御手段とを含み、
    前記制御手段は、泡立ちが大きいときには、水の入れ替え量を多くすることを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
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