JP2004129742A - 食器洗い機 - Google Patents

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Masanori Omachi
大町 正徳
Hideyuki Futado
二戸 秀之
Yasuhisa Fukui
福井 康久
Tetsuo Harada
原田 哲夫
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Abstract

【課題】洗い運転時の騒音を低減しつつ高い洗浄性能を確保する。
【解決手段】ヒータで洗浄庫内の水を加熱しつつポンプモータを弱運転(回転速度2300rpm)で駆動し、水温が40℃及び50℃に達したときにそれぞれポンプモータを強運転(同2700rpm)で1分駆動する。更に水温が58℃に達したならば水温を一定に維持し、1分間の強運転、3分間の弱運転、1分間の強運転を行って洗い運転を終了する。弱運転時の回転速度を強運転時の70〜90%の範囲内としているため、弱運転時にも食器類全体、特に食器籠のコップ載置棚上に載置されているコップ類まで水が届き易く、強運転時に強い水勢で水が当たることによって、40℃では主としてタンパク質、50℃では主としてタンパク質と動物性油脂、58℃では主として油脂とデンプンとを効果的に洗浄することができる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄庫内に収容された食器類に水を噴射して食器類の洗浄を行う食器洗い機に関する。
【0002】
【従来の技術】
家庭用の一般の食器洗い機は、食器類を収容した洗浄庫に給水源から水を供給して該洗浄庫の底部に水を貯留し、その水を洗浄ポンプにより吸引してノズルアームへと圧送し、ノズルアームに設けた水噴射口から食器類に水を噴射することによって食器類の洗い及びすすぎを行う構成となっている。食器類や洗浄庫内壁に当たった水は洗浄庫の底部に戻り、フィルタによって残菜が除去された後に再び洗浄ポンプにより吸引される。こうした食器洗い機は家事労働の軽減に大きく貢献するものであるが、洗浄時の騒音が比較的大きく、例えば夕食後の家族団らん時の妨げとなる、或いは夜間に洗浄運転を行う場合に運転音が気になるといった問題があった。
【0003】
食器洗い機の騒音の主な要因としては、ノズルアームから噴射された水が食器類に当たるときの衝撃音や洗浄ポンプのモータの動作音などが考え得る。そのため、騒音を低減するための有効な方法の1つは、ノズルアームから噴射される水の吐出圧を下げることである。吐出圧を下げれば、噴射される水の勢いが減じて食器類や洗浄庫内壁に当たる際の衝撃音を軽減することができる。また、吐出圧を下げることは洗浄モータの回転速度を落とすことを意味するから、モータの動作音自体も小さくなる。例えば特許文献1には、ポンプモータの回転速度を二段階に切り替えることで、洗浄ポンプの運転音を低減させるようにした食器洗い機が記載されている。
【0004】
当然のことながら、ノズルアームからの水の吐出圧を下げると水が高い位置まで噴き上がりにくくなる。上記特許文献1に記載の食器洗い機では、洗浄モータの弱運転時の回転速度は1500rpmであり強運転時の回転速度3000rpmの50%にすぎない。そのため、モータの運転音を大幅に低減することができる反面、弱運転時の水の吐出圧は強運転時に比べて格段に落ちる。この従来の食器洗い機では、食器類を収容するための食器籠を二つ用意し、これを上下に並べて配置するとともに、水を噴射するためのノズルアームも各食器籠に対応して上下に設けている。従って、ノズルアームから噴出される水の吐出圧(つまり水勢)がかなり小さくても、各食器籠に収容されている食器類に比較的水が届き易いものと考えられる。特に、下方側の食器籠に収納された食器類には、上部のノズルアームから噴射された水の一部が降り掛かる効果も期待できるため、かなり吐出圧が低くても満遍なく濡れるものと考えられる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−83887号公報
【特許文献2】
特開平11−290261号公報
【特許文献3】
特開2000−254085号公報
【非特許文献1】
“スリムdeステンレス DW−SX2000(S)”、[Online]、三洋電機株式会社、[平成14年9月24日検索]、インターネット〈 URL: http://www.sanyo.co.jp/HAC/DW/2000/f_2000_05.html〉
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、市販されている食器洗い機の多くは上記従来の食器洗い機のような構成を採用しておらず、ノズルアームが洗浄庫の内底部に1つのみ配置されているか、或いは、複数のノズルアームが横方向に並べて配置されており、ノズルアームから食器類の最上部までの高さが大きい。そのため、ノズルアームから噴射される水の吐出圧が低すぎると、食器籠に収容される食器類全体に水を掛けるのが難しくなる。特に、こうした食器洗い機では、洗浄庫内の空間を有効に利用するために、食器籠の一部に上段棚を設け、その上段棚の上に主としてコップや湯飲み茶碗等を載置するようになっている(例えば特許文献2、非特許文献1など参照)。
【0007】
こうした食器洗い機では、そもそも(つまり、たとえ水の吐出圧が高かったとしても)下の籠内に収容されている小形の皿や茶碗などに遮られて上段棚上のコップや湯飲み茶碗まで水が届きにくい傾向にあるため、特許文献1に記載のような従来の食器洗い機の構成を適用しようとすると、洗浄ポンプの弱運転の際に上段棚上のコップや湯飲み茶碗に水が殆ど掛からず、たとえ強運転の際に水が掛かったとしても、それだけでは充分な洗浄性能やすすぎ性能が得られない恐れがあった。
【0008】
また、こうした食器洗い機では、上記のような洗浄ポンプと洗浄庫内から水を機外に排出するための排水ポンプとを別々に設けた構成と、両ポンプとを兼用した構成とが知られている。後者の構成では、特許文献2に記載のように、洗浄用インペラと排水用インペラとがポンプモータの同軸に設けられ、該モータの回転方向を反転させることによって、該ポンプを洗浄ポンプ又は排水ポンプのいずれかとして機能させるようになっている。この構成では、ポンプを排水ポンプとして機能させているときにも洗浄用インペラが回転するため(逆も同様)、本来不要なインペラの水切り音が発生する。そこで、騒音の低減のためには、排水時に排水ポンプの回転速度を落とすことが考えられる(例えば特許文献3など参照)。
【0009】
しかしながら、排水ポンプの回転速度を落とすと排水能力が低下するため、例えばフィルタで捕捉できないような微細な残菜を多量に含む水を排出しようとすると、極端に排水量が落ち排水所要時間が長引くといった問題があり得る。
【0010】
更にまた、上記のように洗浄ポンプと排水ポンプとを兼用する構成では、ポンプモータやモータ制御回路の故障などによって、実際のモータの回転方向が制御上の指示とは逆になってしまう場合があり得る。特に、不具合によって洗浄ポンプとして作動させたいにも拘わらず排水ポンプとして機能してしまう場合、洗浄庫内の水を加熱するためにヒータに通電している途中で水位が下がり、ヒータが水面上に露出することで洗浄庫内を空焚きする恐れがある。そのため、できるだけ迅速に不具合を検知することが望ましいが、例えば誘導モータなどの比較的安価なモータを用いた場合、回転方向の検知を行うために専用の検知回路を設ける必要があり、これがコスト増加の一因となる。
【0011】
本発明はこのような点に鑑みて成されたものであり、その第1の目的とするところは、洗いやすすぎ運転時の騒音を低減しつつ、充分な洗い性能やすすぎ性能を確保することができる食器洗い機を提供することにある。
【0012】
また、本発明の第2の目的とするところは、排水時の騒音を低減しつつ、運転時間が大きく長引いてしまうことを回避することができる食器洗い機を提供することにある。
【0013】
また、本発明の第3の目的とするところは、洗浄ポンプと排水ポンプとを兼用した構造を採用する場合に、洗浄ポンプとして使用したいにも拘わらず何らかの不具合によって、ポンプモータの回転方向が逆になり排水ポンプとして機能してしまうような異常状態を、専用の検知回路を用いることなく、例えばマイクロコンピュータによる制御と通常の検知手段によって容易に検知することができる不具合検知機能を有する食器洗い機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段、及び効果】
上記第1の目的を達成するために成された第1発明に係る食器洗い機は、
a)食器類を内部に収容する洗浄庫と、
b)該洗浄庫の内底部に配設され、上向きに水噴射口を有する水噴射手段と、
c)前記洗浄庫の底部に貯留された水を吸引して前記水噴射手段に圧送する洗浄ポンプと、
d)洗い行程又はすすぎ行程のうちの少なくとも1つの行程において、前記洗浄ポンプのポンプモータの回転速度を、所定の第1回転速度と、その70〜90%程度の範囲内である第2の回転速度とで切り替えつつ運転を実行する運転制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0015】
この第1発明に係る食器洗い機では、前記水噴射手段の上方に設置される食器籠を備え、該食器籠は、主として食器類を収容するための下段部と、主としてコップ類などを載置するための上段部との2段構造とすることが好ましい。この場合、下段部である下段籠の少なくとも一部の上方に上段部である載置棚を一体に設けた構造としてもよいが、上段部が下段部とは別体であって、上記一体構造である食器籠の上段部と下段部との間隔と同程度の比較的狭い間隔(水噴射手段を介挿し得ないような間隔)だけ隔てて上下両段部が配設される構造としてもよい。前者の構造では上下段部は一体に前方に引き出し自在の構成であり、一方、後者の構造では上下段部が独立に前方に引き出し自在の構成とすることができる。
【0016】
第1発明に係る食器洗い機において、運転制御手段が第1回転速度でポンプモータを駆動するとき、水噴射手段の水噴射口から噴射される水の吐出圧は高く、洗浄庫内の上方に配置されている食器類全体にまで直接的に水が掛かり易い。例えば、洗浄庫内に収納される食器籠の上段部の上に載置されたコップや湯飲み茶碗などにもほぼ満遍なく水が行き渡る。一方、運転制御手段が第2回転速度でポンプモータを駆動するときには、回転速度が相対的に小さいためポンプモータの運転音が小さい。また、その回転速度の低下分だけ水噴射手段の水噴射口から噴射される水の吐出圧が落ち、食器類や洗浄庫内壁に水が衝突する際の衝撃音も軽減される。従って、運転音の静かな食器洗い機を実現することができる。
【0017】
第2回転速度でポンプモータが駆動される際には、第1回転速度での駆動時よりも、水噴射口から噴射される水の水勢は落ちるものの、第2回転速度は第1回転速度の70〜90%に維持されているため、その水勢の低下は極端ではない。すなわち、このときには、洗浄庫内の下方に配置されている食器類には充分な水勢で直接的に水が噴射され、洗浄庫内の上方に配置されている食器類の一部には直接的な水の噴射は当たりにくくなるものの、各食器類が充分に濡れる程度には水を掛けることができる。上記のように洗浄庫内に収容される食器籠が2段構造である場合、上段部にはコップや湯飲み等の比較的汚れの程度の軽い食器類が載置されることが多い。こうした食器類は特に落ちにくい米飯のこびりつきといった汚れが付着しているケースは希であるため、比較的短時間強い水勢の水が当たり、且つそれ以外のときには水勢はそれほど強くなくとも水がほぼ確実に掛かるようにしさえすれば、充分に汚れを落とすことができる。
【0018】
従って、この第1発明に係る食器洗い機によれば、洗浄庫内の下部に位置する食器類にはほぼ連続的に強い水勢で水を当てることにより、酷い汚れを確実に落とすことができ、一方、洗浄庫内の上部に位置する食器類には水を掛けながら短時間強い水勢で水を当てることにより、軽度の汚れを確実に落とすことができる。そのようにして、高い静粛性を保ちつつ、洗浄庫内に収容された食器類全体をきれいに洗浄することができる。
【0019】
第1発明に係る食器洗い機の好ましい一態様としては、洗浄庫の底部に貯留された水を加熱するための加熱手段と、その水の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記運転制御手段は洗い行程時に、前記加熱手段によって徐々に上昇する水温を前記温度検知手段で検知しつつ、第1設定温度T1、第2設定温度T2、及び第3設定温度T3(ここでT1<T2<T3)の少なくとも3段階の設定温度に到達したときにそれぞれ所定時間、第1回転速度でポンプモータを駆動する構成とすることができる。
【0020】
ここで、第1設定温度T1は約40℃、第2設定温度T2は約50℃、第3設定温度T3は約58℃とすると好ましい。
【0021】
一般に、食器類に付着している汚れの主成分は、タンパク質系、デンプン系、及び油脂系である。各種のタンパク質の中で最も熱凝固温度の低いものは42℃程度で凝固し始めると言われているから、第1設定温度T1を40℃とすれば、全てのタンパク質が凝固しないような温度の水を強い水勢で食器類全体に満遍なく行き渡らせることによって、タンパク質系汚れを効果的に洗浄することができる。但し、この温度では、いずれのタンパク質も固まっていないという利点はあるものの、食器洗い機を用いた食器洗浄に一般に利用される食器洗い機専用洗剤に含まれるタンパク質分解酵素の効果が未だ充分には発揮されない。
【0022】
このタンパク質分解酵素が最も活性化する温度は約50℃であり、一方、多くのタンパク質は52℃以上で熱凝固する。そこで、第2設定温度T2を50℃とすることによって、多くのタンパク質が未だ凝固しないような温度の水を強い水勢で食器類全体に満遍なく行き渡らせることによって、洗剤に含まれるタンパク質分解酵素の性能を充分に引き出しつつ残りのタンパク質を効果的に洗浄することができる。また、動物性油脂のうち、ラード(豚脂)の融点は28〜48℃(主として36〜42℃)、ヘッド(牛脂)の融点は35〜55℃(主として40〜48℃)程度である。従って、50℃ではこうした動物性油脂の殆どが液化して食器類から落ち易くなっている。そのため、油脂系汚れの洗浄にも効果がある。
【0023】
食器洗い機専用洗剤に含まれるデンプン分解酵素の性能が最も発揮される温度は更に高く、約58℃のときである。また、水温が高いほど洗剤の溶解は促進され、それだけ本来の洗浄性能を発揮し易い。そのため、第3設定温度T3を約58℃とすれば、デンプン分解酵素の性能を充分に利用して、食器類にこびり付いているデンプン系の汚れ成分を効果的に洗浄することができるとともに、残っている油脂系汚れなども効果的に洗浄することができる。
【0024】
このようにして適切な水温でそれぞれ水勢を強めることによって、洗剤の洗浄性能を充分に発揮させ、食器類に付着している各種の汚れを的確に落とすことができる。また、この構成によれば、第1回転速度でのポンプモータの駆動時間が比較的短くても、充分な洗浄性能を得ることができる。従って、騒音の少ない第2回転速度での駆動を相対的に多くすることができるので、騒音の低減にも一層効果的である。
【0025】
また、第1発明に係る食器洗い機において、第1設定温度T1及び第2設定温度T2に到達して所定時間、第1回転速度でポンプモータを駆動している期間中、前記加熱手段による加熱を継続して水温を引き続き上昇させる構成とすることが好ましい。この構成によれば、食器類に向けて噴射される水の温度は継続的に上昇するので、時間を長引かせることなく所望温度まで水を加熱することができ、洗い運転所要時間が短くて済む。
【0026】
また、第1発明に係る食器洗い機において、前記運転制御手段は、複数回のすすぎ行程のうちの洗い行程直後の1乃至2回のすすぎ行程において、第2回転速度でポンプモータを駆動した後に第1回転速度に切り替えてポンプモータを駆動する構成とすることができる。この構成によれば、各すすぎ行程毎に強い水勢で水が食器類に当たるため、食器類に付着している洗剤成分や微細な残菜などが確実に洗い流され、高いすすぎ効果を得ることができる。
【0027】
上記第2の目的を達成するために成された第2発明は、洗浄庫の底部に水を貯留し、その水を吸引して洗浄庫内に収容されている食器類に向けて噴射することにより該食器類を洗浄する食器洗い機において、
a)前記洗浄庫の底部に貯留された水を吸引して機外へと排出する排水ポンプと、
b)前記洗浄庫内の排水状況を確認するための水位確認手段と、
c)排水運転時に、前記排水ポンプのポンプモータを所定の第1回転速度で駆動してから、所定時間経過後に前記水位確認手段により排水状況を確認し、排水が不充分であると判断される場合に前記ポンプモータの回転速度を第1回転速度よりも大きな第2回転速度に切り替えて排水運転を実行する運転制御手段と、
を備えることを特徴としている。
【0028】
この第2発明に係る食器洗い機において、運転制御手段は、まず相対的に低い回転速度である第1回転速度でポンプモータを駆動し排水を開始する。排水が順調であれば、上記所定時間が経過する以前に充分な量だけ排水が完了している。しかしながら、例えば水に微細な残菜が多く含まれていて粘度が高い、或いは、排水ホース自体が上向きの傾斜を有していたり乗り越え段差が大きかったりするために、排水が順調でないような場合には、所定時間経過時にもかなりの量の水が未だ洗浄庫に残っている。すると、運転制御手段は水位確認手段により排水が不充分であると判断し、ポンプモータの回転速度を第1回転速度から第2回転速度に切り替える。第2回転速度は第1回転速度よりも大きいから、排水能力が増大し、洗浄庫内の水を順調に排出できるようになる。
【0029】
第2発明に係る食器洗い機によれば、排水に特に問題がないような場合には、相対的に回転速度が低い第1回転速度でポンプモータが駆動されるため、排水時の騒音を軽減することができる。また、排水に何らかの問題があって、上記のような低い回転速度では充分な排水が行えないような場合には、より排水能力の高い状態で(つまり第2回転速度でポンプモータを駆動することで)確実に排水を遂行することができる。
【0030】
この場合、排水ポンプが洗浄ポンプとは別に設けられている構成であっても、第1回転速度でポンプモータが駆動されるときには該モータの動作音自体が相対的に小さくなるから、上記のような騒音軽減効果を得ることができる。また、排水ポンプと洗浄ポンプとが一体化され、唯一のポンプモータの駆動軸に洗浄用インペラと排水用インペラとの両方が取着された構成では、該ポンプが排水ポンプとして機能する際に第1回転速度でポンプモータが駆動されると、モータの動作音や排水用インペラの動作音のみならず、洗浄用インペラの動作音も小さくなる。従って、こうした排水ポンプと洗浄ポンプとを共用した構成では、第2発明に係る食器洗い機は、静粛性を確保するのに一層有効である。
【0031】
なお、第2発明に係る食器洗い機において、前記運転制御手段は、ポンプモータの回転速度を第2回転速度に切り替えてから所定時間経過後に前記水位確認手段により排水状況を確認し、排水が不充分であると判断される場合には排水異常であるとして異常報知を行う構成とすることが好ましい。この構成によれば、何らかの問題によって排水不能であるような場合に、その状態を使用者に迅速に知らしめることができる。
【0032】
上記第3の目的を達成するために成された第3発明に係る食器洗い機は、
a)食器類を内部に収容する洗浄庫と、
b)該洗浄庫の内底部に配設され、上向きに水噴射口を有する水噴射手段と、
c)ポンプモータを有し、該ポンプモータの回転方向に応じて、洗浄庫の底部に貯留された水を吸引して前記水噴射手段に圧送する洗浄ポンプと、洗浄庫の底部に貯留された水を吸引して機外へと排出する排水ポンプとのいずれかとして機能するポンプと、
d)洗浄庫内の排水状況を確認するための水位確認手段と、
e)前記ポンプが洗浄ポンプとして機能すべく前記ポンプモータを駆動してから所定時間が経過した以降に、前記水位確認手段によって排水による水位低下の有無を確認し、水位低下があると判断される場合にはポンプモータの回転方向異常であると看做す異常検知手段と、
を備えることを特徴としている。
【0033】
この第3発明に係る食器洗い機において、異常検知手段は、例えば洗い行程やすすぎ行程に際し、ポンプが洗浄ポンプとして機能するようにポンプモータを駆動する。モータの回転方向が反転する不具合がない場合には、ポンプは洗浄ポンプとして機能し、洗浄庫底部に貯留されている水を吸引して水噴射手段へと圧送し、水噴射口から食器類に向けて水が噴射され、食器類の洗いやすすぎが遂行される。一方、もしモータの回転方向が反転する不具合が生じている場合には、ポンプは意図とは異なり排水ポンプとして機能してしまうから、洗浄庫に貯留している水が機外へと排出され始める。従って、洗浄庫内の水は段々と減ってゆくから、所定時間が経過したときには水位は所定以下まで低下している筈である。そこで、所定時間が経過した以降に、水位確認手段によって排水による水位低下の有無を確認し、水位低下があると判断される場合にはポンプモータの回転方向異常であるとの判断を下す。そして、例えばブザー音や表示などによって異常を使用者に対して報知するとともに、加熱手段により水の加熱を行っている場合には、加熱手段による加熱を停止して洗浄庫内の空焚きを防止する。
【0034】
これにより、モータの回転方向を検知する専用の回路を設けることなく、モータ自体やモータ制御回路の不具合による逆回転を検知することができる。従って、コストの低減を達成することができる。
【0035】
なお、ポンプが洗浄ポンプとして正常に機能している場合、たとえポンプモータの駆動を停止したとしても、水噴射手段から噴射された水が食器類の凹部に溜まってしまい、そのために洗浄庫内の水位が元の水位よりも低下している可能性がある。そこで、第3発明に係る食器洗い機において、前記異常検知手段は、前記ポンプモータを駆動してから所定時間経過時に一旦ポンプモータを停止させ、その時点で予備的に前記水位確認手段により水位低下を確認し、水位低下があると判断される場合には追加給水を実行し、その後に前記水位確認手段によって排水による水位低下の有無を確認して異常検知を行う構成とすることが好ましい。
【0036】
ここで、追加給水する水の量は、上記所定時間だけ排水ポンプを駆動したときに排出される水の量よりも少なく定めておく。これにより、ポンプが意図せずに排水ポンプとして機能してしまったことを正確に検知することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例による食器洗い機を、図面を参照して説明する。図1は本実施例による食器洗い機の側面縦断面図である。この食器洗い機は、例えば台所のシンクの側方の狭いスペースに設置が可能であるように、奥行が小さな薄型構造の食器洗い機である。
【0038】
筐体1の内部には乾燥室を兼用する洗浄庫2が配設され、洗浄庫2の前面開口には、その上端及び下端でそれぞれ軸支される上部ドア3及び下部ドア4が、上下方向に観音開きするように取り付けられている。この上部及び下部ドア3、4を開放した状態で、食器籠5は洗浄庫2内に出し入れされる。食器籠5の一部(この例では後部側)は、下側が小径皿やご飯茶碗などを収容する籠になっており、その上部にはコップ類(コップや湯飲み茶碗など)Gを載置するためのコップ載置棚5aが回動自在に設けられている。洗浄庫2の底部には、本発明における水噴射手段として、上面に複数の水噴射口7が形成された回転自在のノズルアーム6が設けられている。この食器洗い機では洗浄庫2の幅が奥行よりも大きいため、1本のノズルアームだけでは洗浄庫2内の両側方部まで水が行き渡らない。そこで、回転時に図示したノズルアーム6と干渉しない位置に並んで、図示しない他のノズルアームが設けられている。
【0039】
洗浄庫2の底部には貯水槽8が連通して配設されており、その上面には、食器類から流れ落ちた残菜を捕集するための残菜フィルタ11が着脱自在に設けられている。洗浄庫2の側方には図示しないものの給水バルブを備えた給水口が配設されており、この給水バルブが開かれると、外部の水道栓等から供給された水が給水口を通して洗浄庫2内に注がれ、貯水槽8を含む洗浄庫2の底部に貯留される。また、図示しないが洗浄庫2に連通してフロートを備えた水位検知室が設けられており、洗浄庫2内に注水された水はその水位検知室にも流れ込み、フロートの上下動により、洗いやすすぎを行うための規定水位や過剰な量の水が貯留されている場合の異常水位の検知が行える。また、洗浄庫2の底部(規定水位よりも低い位置)には、洗浄庫2内に貯留された水を温めるとともに乾燥時には洗浄庫2内の空気を加熱するためのループ状のヒータ16が配設されている。
【0040】
洗浄庫2の底壁面下方には洗浄兼排水ポンプ12が配置されている。洗浄兼排水ポンプ12は、その内部に隔壁で区画された洗浄ポンプ室と排水ポンプ室とを有しており、洗浄ポンプ室内及び排水ポンプ室内には、ポンプモータの同軸に取り付けられた洗浄用インペラ及び排水用インペラが設けられている。洗浄ポンプ室の吸入口13は貯水槽8の後壁に設けられた循環口9に接続され、吐出口14は横方向に延在して配設された通水路15を介してノズルアーム6及び図示しない他のノズルアームの水路に連通している。一方、図示していないが、排水ポンプ室の吸入口は貯水槽8の側壁に設けられた排水口10に接続され、排水ポンプ室の吐出口は排水ホースを介して機外に連通している。
【0041】
而して、洗浄庫2の底部に水が貯留された状態で洗浄兼排水ポンプ12のポンプモータが正転方向に回転駆動されると、洗浄兼排水ポンプ12は洗浄ポンプとして機能する。すなわち、回転する洗浄用インペラの作用によって、循環口9を通して貯水槽8から吸い込んだ水を通水路15を介してノズルアーム6へと圧送する。すると、ノズルアーム6の上面に設けられた水噴射口7から水が噴き上がり、その水勢によってノズルアーム6は略垂直な軸を中心に所定方向に回転する。水噴射口7から噴射された水は洗浄庫2内に収容されている食器類に当たり、食器類に付着している汚れを落としたり洗剤水を流したりする。一方、ポンプモータが逆転方向に回転駆動されると、洗浄兼排水ポンプ12は排水ポンプとして機能する。すなわち、回転する排水用インペラの作用により、排水口10を通して貯水槽8から吸い込んだ水を排水ホースを通して機外へと排出する。
【0042】
更にまた、図示しないが、洗浄庫2の底部の洗浄兼排水ポンプ12の横にはブロアモータにより回転駆動される送風ブロアが配設されており、送風ブロアが回転されると、筐体1の底面に形成された吸気口から吸い込まれた外気が洗浄庫2内へと導入される。洗浄庫2内の湿気を含む空気は前面側の排気口から機外へと排出される。
【0043】
図2は本実施例の食器洗い機の要部の電気系構成図である。制御部20はマイクロコンピュータを中心に構成されており、負荷駆動回路21を介してポンプモータ120、給水バルブ28、ヒータ16及びブロアモータ29が接続され、また、操作部22、表示部23、ドアスイッチ(SW)24、温度センサ25、異常水位検知スイッチ(SW)26、規定水位検知スイッチ(SW)27、なども接続されている。制御部20は制御プログラムが格納されたROMを備えており、CPUが該制御プログラムを実行することにより、後述するような各種の運転制御を遂行する。
【0044】
図3はポンプモータ120の制御系の詳細図である。既述のように、本食器洗い機では、ポンプモータ120の回転方向を変えることにより、洗浄兼排水ポンプ12を洗浄ポンプ又は排水ポンプのいずれかとして機能させる。すなわち、ポンプモータ120の回転方向を決める2つの端子b、cは電磁リレー44の2つの選択端子に接続され、その電磁リレー44の共通端子は商用交流電源41の一端に接続されている。従って、電磁リレー44のコイルに供給する制御電流CT3をオン・オフすることで、ポンプモータ120の回転方向を切り替える。
【0045】
ポンプモータ120の他の端子aと商用交流電源41の他端との間には、ポンプモータ120の回転速度を切り替えるために並列に接続された双方向性三端子サイリスタ(トライアック)42、43が介挿されている。従って、2個のトライアック42、43の制御信号入力CT1、CT2を相補的にオン・オフすることで、ポンプモータ120の回転速度を切り替える。ここでは、ポンプモータ120の回転速度は、商用交流電流の周波数50Hzにおいて強運転で2700rpm、弱運転でその約85%である2300rpmに設定されている。後述のように弱運転時にも充分な水勢を確保するには、弱運転時のポンプモータの回転速度を強運転時の約70%以上とするとよい。一方、90%以上では運転時の騒音の低減効果が明確に現れないから、弱運転時の回転速度は強運転時の約70〜90%の範囲内に定めておくとよい。
【0046】
図4は本食器洗い機の標準的な行程の流れを示すフローチャートである。使用者は食器籠5に食器類を収容し、ドア3、4を開いて食器籠5を洗浄庫2内に収納する。操作部22でスタートキーを押すと、制御部20はこの操作を受けて運転を開始する。運転開始後、まず洗剤水を用いた洗い行程を実行し(ステップS1)、その後、食器類に付着した洗剤水を洗い流すために、3回のすすぎ行程を行う(ステップS2〜S4)。そして、除菌を行うとともに食器類を温めることによって次の乾燥時の乾燥効率を高めるために、高温の湯を用いた加熱すすぎ行程を実行する(ステップS5)。最後に、洗浄庫2内に加熱空気を供給する乾燥行程を実行し(ステップS6)、所定の乾燥運転時間が終了すると全ての行程を終了する。
【0047】
本食器洗い機では、上記洗い行程、すすぎ行程及び加熱すすぎ行程において特徴的な動作を行う。以下、その詳細について図6〜図9のフローチャート、及び行程の進行に伴う水温変化を示すグラフである図5を参照しつつ説明する。
【0048】
図6は洗い行程時の制御フローチャートである。洗い行程が開始されると、制御部20は給水バルブ28を開放して洗浄庫2内に給水を行い、規定水位検知スイッチ27により所定水位に到達したことが検知されると給水を停止する(ステップS11)。そして、ポンプモータ120を洗浄ポンプモータとして作動させてノズルアーム6に水を圧送し、水噴射口7から水を噴射することにより洗い運転を開始する。このとき、ポンプモータ120の回転速度は弱運転である2300rpmに設定する。また、同時にヒータ16に通電を開始し、洗浄庫2内に貯留されている水を加熱し始める(ステップS12)。
【0049】
ポンプモータ120は弱運転であるため強運転時に比べると水噴射口7から噴射される水の水勢は弱いものの、食器籠5の下段に収容されている食器類にはこびり付いている汚れ成分を引き剥がすのに充分な圧力で水が当たる。また、水噴射口7からの水の吐出圧が落ちている上に、そもそも下方の食器類が障害になるため、コップ載置棚5a上に伏せた状態で載置されているコップ類Gには強い水勢の水は直接的には当たりにくいが、他の食器類の隙間を抜けてきた水や他の食器又は洗浄庫2内壁などに当たって跳ね返った水がコップ類Gに掛かるため、ほぼ満遍なく水を掛けることができる。
【0050】
制御部20は温度センサ25により洗浄庫2内に溜まっている水の温度を検知し、水温が40℃(本発明における第1設定温度)に到達したか否かを繰り返し判定する(ステップS13)。水温が40℃に達すると、制御部20はポンプモータ120の回転速度を弱運転から強運転である2700rpmに変更する(ステップS14)。そして、強運転を1分間維持し(ステップS15)、1分経過後に強運転から弱運転に変更する(ステップS16)。1分間の強運転の期間中もヒータ16による水の加熱は継続されるため、水温は徐々に上昇してゆく。
【0051】
1分間の強運転の期間、ポンプモータ120の回転速度が上昇した分だけ水噴射口7から噴出される水の水勢は相対的に増大する。そのため、弱運転時には水が掛かる程度であったコップ類Gにまで充分に強い水勢の水が当たるようになる。ステップS13で水温を40℃に定めているのは次のような理由による。
【0052】
食器類に付着している汚れの主な成分の1つであるタンパク質は熱凝固を生じ、加熱すると非常に取れにくくなる。熱凝固する温度はそのタンパク質の種類によって相違し、大部分は52℃以上であるが最も温度が低いものでは42℃位で熱凝固し始めるものがある。一方で、食器洗い機での使用が推奨されている食器洗い機専用洗剤の多くはタンパク質分解酵素を含んでおり、このタンパク質分解酵素が活性化してその性能が最も発揮されるのは約50℃のときであって、それ以下であれば高いほど好ましい。すなわち、水温を40℃とすれば、いずれのタンパク質も未だ凝固し始めておらず、且つ最良ではないもののタンパク質分解酵素の性能を発揮させることができる。従って、水温が40℃に達したときに弱運転から強運転に切り替えることで、タンパク質が熱凝固する前に主としてタンパク質系の汚れを効果的に洗浄することができる。また、強運転の時間を1分と定めているのは、弱運転に比べて相対的に運転音が大きくなる強運転の時間をできるだけ短くしつつ、コップ類Gに付着している軽度のタンパク質系の汚れの一部を確実に落とすようにするためである。
【0053】
引き続いて、制御部20は温度センサ25による検知温度が50℃(本発明における第2設定温度)に到達したか否かを繰り返し判定する(ステップS17)。水温が50℃に達すると、上記ステップS14〜S16と同様に、制御部20はポンプモータ120の回転速度を再び弱運転から強運転に変更し(ステップS18)、強運転を1分間維持し(ステップS19)、1分経過後に強運転から弱運転に変更する(ステップS20)。
【0054】
上述したようにタンパク質の一部は約42℃で熱凝固し始めるが、卵などの食品に含まれるタンパク質の多くは熱凝固温度が52℃以上である。また、食器洗い機専用洗剤に含まれるタンパク質分解酵素は、約50℃で最も活性化してその性能が充分に発揮される。従って、50℃の水温で以て強い水勢で洗浄を行うことにより、未だ熱凝固していない多くのタンパク質に対してタンパク質分解酵素を充分に作用させ、上記1回目の強運転時には取り除けなかったタンパク質系の汚れを確実に落とすことができる。また、動物性油脂は常温では殆ど固化しているが、ヘッドの融点は35〜55℃程度、ラードの融点は28〜48℃程度であるため、50℃付近ではこうした動物性油脂の多くが液化して落ち易くなっている。従って、水温が50℃に達したときに強運転に切り替えることで、こうした動物性油脂系の汚れを落とす効果も期待できる。
【0055】
引き続いて、制御部20は温度センサ25による検知温度が58℃(本発明における第3設定温度)に到達したか否かを繰り返し判定する(ステップS21)。水温が58℃に達すると、制御部20は温度を一定に維持するようにヒータ16の制御を行い(ステップS22)、ポンプモータ120の回転速度を再び弱運転から強運転に変更する(ステップS23)。そして、強運転を1分間維持し(ステップS24)、1分経過後に強運転から弱運転に変更する(ステップS25)。更に、弱運転を3分間維持し(ステップS26)、3分経過後に弱運転から強運転に変更し(ステップS27)、また強運転を1分間維持する(ステップS28)。
【0056】
食器洗い機専用洗剤にはタンパク質分解酵素以外に、通常、デンプン分解酵素も含まれており、このデンプン分解酵素はタンパク質分解酵素よりも高い約58℃で最も活性化してその性能を発揮する。また、粉状の洗剤は水温が高いほど溶解が進むから、58℃付近では洗剤が充分に水に溶解していて、酵素以外の洗浄成分による効果も充分に発揮される。従って、58℃の水温で以て強い水勢で水を各食器類に噴射することにより、食器類に残っていたデンプン系や油脂系の汚れを食器類から剥離させて洗い流すことができる。そして、ステップS28で1分経過後に、ヒータ16による加熱を停止するとともに(ステップS29)、ポンプモータ120を停止する(ステップS30)。その後、今度はポンプモータ120を排水ポンプモータとして作動させ、洗浄庫2に貯留されている水を機外へと排出する(ステップS31)。
【0057】
このように洗い行程時には、40℃、50℃及び58℃の三段階の水温に応じてそれぞれ洗浄ポンプを強運転で駆動させることにより、食器類に付着している各種の汚れを確実に且つ無駄なく落とすことができる。また、その行程期間中の大部分において洗浄ポンプは弱運転で駆動されているので、水が食器類や洗浄庫2の内壁に当たるときの衝撃音やポンプ自体の動作音を抑えることができ、高い静粛性を達成することができる。
【0058】
図7は1回目及び2回目のすすぎ行程時の制御フローチャートである。すすぎ行程が開始されると、制御部20は洗い行程時と同様に給水バルブ28を開放して洗浄庫2内に給水を行い、規定水位検知スイッチ27により所定水位に到達したことが検知されると給水を停止する(ステップS41)。このときにはヒータ16は作動していないが、余熱によって洗浄庫2内に導入された水は温水となる(図5参照)。そして、ポンプモータ120を洗浄ポンプモータとして弱運転で90秒間作動させ(ステップS42、S43)、90秒経過後に強運転に切り替えて30秒間作動させる(ステップS44、S45)。その後、ポンプモータ120を停止し(ステップS46)、上記ステップS31と同様にして排水を行う(ステップS47)。
【0059】
上記弱運転期間中にはコップ類Gにも水は掛かり、洗剤成分などは充分に洗い流されるものの、残菜フィルタ11で除去できなかった微細な残菜などが付着した場合にはこれを流すには必ずしも充分でない。しかしながら、強運転に切り替えられ後に、強い水勢の水によってこうした固形物まで確実に落とし、高いすすぎ効果を得ることができる。
【0060】
図8は3回目のすすぎ行程時の制御フローチャートである。3回目のすすぎでは、上記ステップS41と同様の給水後、ポンプモータ120を洗浄ポンプモータとして強運転で60秒間作動させ(ステップS52、S53)、60秒経過したならばポンプモータ120を停止し(ステップS54)、上記ステップS47と同様にして排水を行う(ステップS55)。
【0061】
図9は加熱すすぎ行程時の制御フローチャートである。このときには、洗い行程時と同様にヒータ16によって洗浄庫2内に貯留された水を加熱する。すなわち、給水(ステップS61)の後にポンプモータ120を洗浄ポンプモータとして弱運転で作動させ(ステップS62)、温度センサ25による検知温度が64℃に達したならば(ステップS63で「Y」)、弱運転から強運転に切り替える(ステップS64)。そして、ヒータ16による加熱を継続しながら強運転で2分間運転を行う(ステップS65)。2分が経過したならばヒータ16による加熱を停止するとともにポンプモータ120を停止し(ステップS66、S67)、排水を行う(ステップS68)。この加熱すすぎ行程では、64℃以上に加熱された水が食器類に満遍なく且つ強い水勢で当たるので、各食器類を充分に除菌することができる。なお、2分間の強運転の間に、通常、水温は約4℃上昇して68℃になる。従って、ステップS65で2分経過するまで待つ代わりに、水温が68℃に達したことを検知するようにしてもよい。
【0062】
以上のようにして、洗い行程に引き続くすすぎも良好に行い、食器類を確実に満遍なく且つ無駄なくすすぐことができる。
【0063】
本食器洗い機では、上記標準的な運転行程以外に、汚れの程度が軽い食器類を洗剤を使用せずに洗浄したい場合のために、洗剤無しコースが選択肢の1つとして用意されている。図12は洗剤無しコースにおける行程の流れを示すフローチャート、図13は洗剤無しコース実行時の水温変化を示すグラフである。
【0064】
洗剤無しコースでは、上記ステップS1に相当するステップS102の洗い行程の前に、予洗い行程(ステップS101)を行う。すなわち、使用者が洗浄庫2内に食器を収容した後、操作部22で洗剤無しコースを選択した上でスタートキーを押すと、制御部20はこの操作を受けて運転を開始し、まず洗浄庫2内に規定水位までの水を給水し、ポンプモータ120を洗浄ポンプモータとして弱運転65秒、強運転55秒の合計2分間駆動する。このときにはヒータ16に通電を行わないので、常温の水が食器類に向けて噴射される。予洗いの主たる目的は、食器類全体を濡らすことによって、次の洗い運転時に汚れが落ち易くすることである。
【0065】
予洗い運転が終了したならば、洗浄庫2内の水を一旦排水し、きれいな水道水を洗浄庫2内に供給して洗い行程を行う(ステップS102)。このときにはヒータ16に通電を行い、洗浄庫2内の水を加熱する。そして、制御部20は温度センサ25により洗浄庫2内の水の温度を検知し、水温が30℃に到達したならば、温度をほぼ30℃一定に維持するように加熱制御を行い、その状態で、強運転55秒、弱運転70秒、強運転55秒の合計3分間の運転を行う。水温を約30℃に設定した場合、例えば醤油などの水溶性の汚れはきれいに洗浄されるが、タンパク質系の汚れはあまり落ちない。食器洗い機専用洗剤が使用されるときには該洗剤に消泡性の成分が含まれるため、水に溶解したタンパク質が撹拌されたときにも泡の発生が抑制されるが、洗剤が使用されないときには、タンパク質が水に溶解した後に水が撹拌されると、タンパク質による泡が洗浄庫2内に異常に発生してすすぎ時にも泡が残り易くなる。そこで、ここでは、まず、タンパク質汚れは落ちにくいような水温で水溶性汚れを効果的に洗浄する。
【0066】
次いで、制御部20は再びヒータ16に連続的な通電を行い、水温を30℃から40℃まで上昇させる。水温が40℃に到達したならば、温度をほぼ40℃一定に維持するように加熱制御を行い、その状態で、強運転55秒、弱運転130秒、強運転55秒の合計4分間の運転を行う。ここで、水温を40℃に設定するのは、上述したようにタンパク質が熱凝固しないような水温で軽度のタンパク質汚れを一気に洗浄するためである。タンパク質汚れ以外に軽度のデンプン質汚れや油汚れが付着していた場合には、こうした汚れもここで洗浄される。
【0067】
上記4分間の運転の間に、食器類に付着していたタンパク質汚れは水に混入するが、その運転後にこの水は機外へと排出されるため、タンパク質汚れが混入した水が長い時間撹拌されることがなく、洗剤による消泡作用がない場合でもタンパク質による泡の発生を抑制することができる。洗い行程で使用された水が排出された後、図7で示した手順と同様の手順で運転時間のみを変更し、弱運転30秒、強運転30秒の合計1分間のすすぎを2回実行する(ステップS103、S104)。洗剤が使用されていない場合には洗剤残りの恐れはなく、この2回のすすぎによって食器類に付着している汚れた水や残菜などがきれいに洗い流される。
【0068】
更に、図9で示した加熱すすぎを実行する(ステップS105)。このときには、先に述べたように、64℃以上に加熱された水が食器類に満遍なく且つ強い水勢で当たるので、各食器類を充分に除菌することができる。また、洗い行程に充分に洗浄することができなかった油汚れが食器類に付着している場合でも、高温の水でその油を溶解させて取り除くことができる。そして、加熱すすぎによって温められた食器類を次の乾燥行程で効率的に乾燥させる(ステップS106)。このようにして、食器類に付着している汚れが軽度であれば、洗剤を用いない洗剤無しコースで効果的に洗浄を行い、食器類をきれいにすることができる。
【0069】
次に、本食器洗い機の排水運転時の動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。これは洗い、すすぎの各行程に共通である。排水運転が開始されると、制御部20はポンプモータ120を排水ポンプモータとして駆動し、それぞれ2秒の停止期間を挟んで、15秒、19秒、10秒作動させる(ステップS71〜S75)。ここで、2秒の停止期間を挟むのはエア噛みを防止するためである。ポンプモータ120の作動時間の合計は、正常な排出状態であれば、洗浄庫2内に貯留されている水が完全に排出されるに要する時間を考慮して、適宜の余裕をもって定められている。
【0070】
ステップS75のポンプモータ120の弱運転の後、2秒間ポンプモータ120の停止状態が保たれた後(ステップS76)、規定水位検知スイッチ27がオフしているか否かを判定する(ステップS77)。規定水位検知スイッチ27がオフしていれば、上記排水動作は正常に行われたものと判断して排水を終了し、次の行程に進む。一方、規定水位検知スイッチ27がオフしていない場合には、上記排水動作に何らかの異常があったものと想定できる。そこで、制御部20はポンプモータ120を排水ポンプモータとして30秒間強運転で駆動する(ステップS78)。
【0071】
もし、ポンプモータ120を弱運転で駆動したことに起因する排水異常(例えば排水能力の不足など)であったとすれば、強運転で30秒駆動される間に排水が正常に行われる筈である。その後、再び規定水位検知スイッチ27がオフしているか否かを判定する(ステップS79)。ここで規定水位検知スイッチ27がオフしていれば、上記強運転による排水動作は正常に行われたものと判断して排水を終了し、次の行程に進む。ところが、ステップS79でも規定水位検知スイッチ27がオフしていない場合には、例えば排水ホースの設置状態が不適切である、排水ホースが詰まっている等、排水に何らかの根本的な異常があったものと想定できる。そこで、排水エラーと判断し、例えばブザー音の鳴動や表示などによって使用者に異常を知らしめる(ステップS80)。
【0072】
以上のように、排水に何ら問題の無い場合には、排水時にポンプモータ120は弱運転されるので、モータの動作音などの騒音を抑制することができる。また、弱運転では排水能力が不足するような場合には、より排水能力の高い強運転でポンプモータ120が駆動されるので、排水を確実に行って運転を継続することができる。更には、強運転でも排水ができないような異常発生時には、使用者にこれを迅速に知らせて適切な対処を求めることができる。
【0073】
なお、本食器洗い機では、正常な設置状態でありさえすれば、通常、弱運転で以て充分に排水が完了できるようになっており、上述したように排水時に強運転が必要となるのは、排水ホースに比較的大きなゴミが入り込む等の一時的な問題であることが殆どである。そのため、排水時にいつも強運転に切り替わるような場合には、排水ホースの引き回しなどの設置状態に問題があることが想定される。上記排水のフローチャートに従う場合、弱運転での排水を試みた後に強運転に切り替わるため、排水の所要時間は通常よりも長くなる。
【0074】
そこで、例えば、排水の際に所定回数連続して強運転に切り替わり強運転で排水が完了するようなときには、次の排水から弱運転を省いて強運転で排水を行うように制御を切り替えてもよい。これによって、排水の所要時間を短縮化できる。但し、警告表示などによって、こうした切替えを行ったことを使用者に報知することが好ましい。また、使用者が設置状態の改善などの対策を施した後に、元の状態(つまり、排水時にまず弱運転を実行する状態)に復帰させることができるように、操作ボタンや特殊なキー操作で排水制御を元に戻せるようにしておくとよい。
【0075】
また、自動的に弱運転を省いて強運転で排水を行うように制御を切り替えるのではなく、排水の際に所定回数連続して強運転に切り替わり強運転で排水が完了したことをまず警告表示などで報知し、使用者がこの報知を受けて特殊なキー操作などを行うと、次の排水から弱運転を省いて強運転で排水を行うように制御を切り替えるようにしてもよい。これによれば、使用者は設置状態の改善などの対策を施すか、或いはこうした対策が施せない場合には、或る程度静粛性を犠牲にしても常に強運転で排水を行うモードを選択することができる。
【0076】
次に、本食器洗い機で採用しているポンプモータ120の回転方向の異常検知動作について、図11のフローチャートを参照して説明する。これは洗い、すすぎの各行程に共通であるが、一部の行程のみで行うようにしてもよい。
【0077】
上記のように洗い運転やすすぎ運転時に、制御部20は、洗浄兼排水ポンプ12を洗浄ポンプとして機能させるべく、電磁リレー44のコイルに制御信号CT3を出力する(ステップS91)。次いで、既に回転検知が終了したか否かを判定し(ステップS92)、既に終了している場合にはステップS91へと戻る。回転検知が未だ行われていないときには、30秒間が経過するまで待ち(ステップS93)、その後に、5秒間ポンプモータ120を停止する(ステップS94)。
【0078】
洗浄兼排水ポンプ12が洗浄ポンプとして動作している間は、洗浄庫2内の水は吸引されて水位が下がっているが、5秒間のモータ停止期間中に水の噴射が収まり、水位はほぼ規定水位に落ち着く。そこで、規定水位検知スイッチ27がオンしているか否かを判定し(ステップS95)、オンしている場合には洗浄兼排水ポンプ12が排水ポンプとして機能しなかったと判断して、回転検知終了フラグをセットして(ステップS99)ステップS91へと戻る。つまり、上記ステップS92ではこの回転検知終了フラグがセットされているか否かを判定することにより、既に回転検知が終了したか否かを判断することができる。
【0079】
ステップS95で規定水位検知スイッチ27がオンしていない場合、これは水位が低下していることを意味しているが、洗浄庫2内の貯留水の一部が食器類の窪みに溜まってしまい、それによって洗浄庫2内の水位が低下するということがあり得る。そこで、制御部20は給水バルブ28を開いて洗浄庫2内に給水を開始し(ステップS96)、給水開始から15秒が経過したか否かを判定する(ステップS97)。給水開始から15秒経過する以前に規定水位検知スイッチ27がオンすれば、ステップS97→S95→S99と進み、回転検知終了フラグはセットされる。これに対し、給水開始から15秒経過しても規定水位検知スイッチ27がオンしない場合には、ステップS97→S95→S96→S97→S98と進む。
【0080】
このときには、上記のように食器類の窪みに水が溜まったという理由ではなく、排水動作によって洗浄庫2内の水位が大幅に低下してしまった可能性が高いと判断できる。すなわち、例えば電磁リレー44の故障(溶着など)によって電磁リレー44が洗浄ポンプ側に切り替わらず、制御部20としては洗浄兼排水ポンプ12が洗浄ポンプとして機能するべく指示を行ったにも拘わらず、実際には排水ポンプとして機能してしまったと判断することができる。そこで、このときににはモータの回転方向異常によるエラー報知を行う。
【0081】
このように本実施例の食器洗い機では、制御部20による制御と規定水位検知スイッチ27のオン・オフのみによってポンプモータ120の回転方向の異常を検知することができるから、回転方向を検知するための専用の電気回路を設ける必要がない。
【0082】
なお、上記実施例は本発明の単に一例であり、本発明の趣旨の範囲で適宜修正や変更を行うことができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である食器洗い機の側面縦断面図。
【図2】本実施例の食器洗い機の要部の電気系構成図。
【図3】本実施例の食器洗い機におけるポンプモータの制御系の詳細図。
【図4】本実施例の食器洗い機における標準的な行程の流れを示すフローチャート。
【図5】本実施例の食器洗い機における行程の進行に伴う水温変化を示すグラフ。
【図6】本実施例の食器洗い機における洗い行程時の制御フローチャート。
【図7】本実施例の食器洗い機における1回目及び2回目のすすぎ行程時の制御フローチャート。
【図8】本実施例の食器洗い機における3回目のすすぎ行程時の制御フローチャート。
【図9】本実施例の食器洗い機における加熱すすぎ行程時の制御フローチャート。
【図10】本実施例の食器洗い機における排水運転時の動作フローチャート。
【図11】本実施例の食器洗い機におけるポンプモータの回転方向の異常検知動作フローチャート。
【図12】本実施例の食器洗い機での洗剤無しコースにおける行程の流れを示すフローチャート。
【図13】洗剤無しコース実行時の水温変化を示すグラフ。
【符号の説明】
1…筐体
2…洗浄庫
3…上部ドア
4…下部ドア
5…食器籠
5a…コップ載置棚
6…ノズルアーム
7…水噴射口
8…貯水槽
9…循環口
10…排水口
11…残菜フィルタ
12…洗浄兼排水ポンプ
120…ポンプモータ
13…吸入口
14…吐出口
15…通水路
16…ヒータ
20…制御部
21…負荷駆動回路
22…操作部
23…表示部
25…温度センサ
27…規定水位検知スイッチ
28…給水バルブ
41…商用交流電源
42、43…双方向性三端子サイリスタ(トライアック)
44…電磁リレー
G…コップ類

Claims (10)

  1. a)食器類を内部に収容する洗浄庫と、
    b)該洗浄庫の内底部に配設され、上向きに水噴射口を有する水噴射手段と、
    c)前記洗浄庫の底部に貯留された水を吸引して前記水噴射手段に圧送する洗浄ポンプと、
    d)洗い行程又はすすぎ行程のうちの少なくとも1つの行程において、前記洗浄ポンプのポンプモータの回転速度を、所定の第1回転速度と、その70〜90%程度の範囲内である第2の回転速度とで切り替えつつ運転を実行する運転制御手段と、
    を備えることを特徴とする食器洗い機。
  2. 前記水噴射手段の上方に設置される食器籠を備え、該食器籠は、主として食器類を収容するための下段部と、主としてコップ類などを載置するための上段部との2段構造であることを特徴とする請求項1に記載の食器洗い機。
  3. 前記洗浄庫の底部に貯留された水を加熱するための加熱手段と、その水の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記運転制御手段は洗い行程時に、前記加熱手段によって徐々に上昇する水温を前記温度検知手段で検知しつつ、第1設定温度T1、第2設定温度T2、及び第3設定温度T3(ここでT1<T2<T3)の少なくとも3段階の設定温度に到達したときにそれぞれ所定時間、第1回転速度でポンプモータを駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の食器洗い機。
  4. 第1設定温度T1は約40℃、第2設定温度T2は約50℃、第3設定温度T3は約58℃であることを特徴とする請求項3に記載の食器洗い機。
  5. 第1設定温度T1及び第2設定温度T2に到達して所定時間、第1回転速度でポンプモータを駆動している期間中、前記加熱手段による加熱を継続して水温を引き続き上昇させることを特徴とする請求項4に記載の食器洗い機。
  6. 前記運転制御手段は、複数回のすすぎ行程のうちの洗い行程直後の1乃至2回のすすぎ行程において、第2回転速度でポンプモータを駆動した後に第1回転速度に切り替えてポンプモータを駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の食器洗い機。
  7. 洗浄庫の底部に水を貯留し、その水を吸引して洗浄庫内に収容されている食器類に向けて噴射することにより該食器類を洗浄する食器洗い機において、
    a)前記洗浄庫の底部に貯留された水を吸引して機外へと排出する排水ポンプと、
    b)前記洗浄庫内の排水状況を確認するための水位確認手段と、
    c)排水運転時に、前記排水ポンプのポンプモータを所定の第1回転速度で駆動してから、所定時間経過後に前記水位確認手段により排水状況を確認し、排水が不充分であると判断される場合に前記ポンプモータの回転速度を第1回転速度よりも大きな第2回転速度に切り替えて排水運転を実行する運転制御手段と、
    を備えることを特徴とする食器洗い機。
  8. 前記運転制御手段は、ポンプモータの回転速度を第2回転速度に切り替えてから所定時間経過後に前記水位確認手段により排水状況を確認し、排水が不充分であると判断される場合には排水異常であるとして異常報知を行うことを特徴とする請求項7に記載の食器洗い機。
  9. a)食器類を内部に収容する洗浄庫と、
    b)該洗浄庫の内底部に配設され、上向きに水噴射口を有する水噴射手段と、
    c)ポンプモータを有し、該ポンプモータの回転方向に応じて、洗浄庫の底部に貯留された水を吸引して前記水噴射手段に圧送する洗浄ポンプと、洗浄庫の底部に貯留された水を吸引して機外へと排出する排水ポンプとのいずれかとして機能するポンプと、
    d)洗浄庫内の排水状況を確認するための水位確認手段と、
    e)前記ポンプが洗浄ポンプとして機能すべく前記ポンプモータを駆動してから所定時間が経過した以降に、前記水位確認手段によって排水による水位低下の有無を確認し、水位低下があると判断される場合にはポンプモータの回転方向異常であると看做す異常検知手段と、
    を備えることを特徴とする食器洗い機。
  10. 前記異常検知手段は、前記ポンプモータを駆動してから所定時間が経過したときに一旦ポンプモータを停止させ、その時点で予備的に前記水位確認手段により水位低下を確認し、水位低下があると判断される場合には所定時間追加給水を実行し、その後に前記水位確認手段によって排水による水位低下の有無を確認して異常検知を行うことを特徴とする請求項9に記載の食器洗い機。
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