JP2012239595A - 食器洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄処理やすすぎ処理を適正通り行えない状態のままで、継続して使用し続けることを回避できる食器洗浄機を提供する。
【解決手段】制御手段Hが、洗浄処理及び前記すすぎ処理において、洗浄用水位Y2の湯水を洗浄空間Q内に貯留すべく、水位検出手段Jの検出情報に基づいて湯水断続手段Eを制御し、かつ、湯水を洗浄ノズル10から噴出すべく、兼用ポンプ6を洗浄空間に貯留された湯水を吸引して洗浄用吐出口17から吐出する洗浄状態で作動させるように構成され、且つ、洗浄処理及びすすぎ処理において、水位検出手段Jにて洗浄用水位Y2よりも低い湯水排出水位Y1aが検出されたときには、外部排出口18からの湯水の漏れであることを報知する外部排出口異常報知処理を実行するように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、洗浄槽の洗浄空間への湯水の供給を断続する湯水断続手段と、インペラーの回転方向の正逆切換により、前記洗浄空間に貯留された湯水を吸引して洗浄用吐出口から吐出する洗浄状態と前記洗浄空間に貯留された湯水を吸引して外部排出口に吐出する湯水排出状態とに切換自在で、且つ、前記洗浄用吐出口を開きかつ前記外部排出口を閉じる第1状態と、前記洗浄用吐出口を閉じかつ前記外部排出口を開く第2状態とに、前記インペラーの回転に伴う湯水流動圧にて切換自在な弁手段を備えた兼用ポンプと、前記洗浄空間に貯留される湯水の水位が洗浄用水位であることを検出する水位検出手段と、前記洗浄空間内の洗浄対象物を洗浄する洗浄処理、前記洗浄対象物をすすぐすすぎ処理、及び、前記洗浄対象物を乾燥する乾燥処理を実行する制御手段とが設けられ、
前記制御手段が、前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、前記洗浄用水位の湯水を前記洗浄空間内に貯留すべく、前記水位検出手段の検出情報に基づいて前記湯水断続手段を制御し、かつ、湯水を洗浄ノズルから噴出すべく、前記兼用ポンプを前記洗浄状態で作動させるように構成され、且つ、前記洗浄処理及び前記すすぎ処理の後で、前記洗浄空間内に貯留された湯水を排出すべく、前記兼用ポンプを湯水排出状態で作動させる洗浄用排水運転を実行するように構成された食器洗浄機に関する。
かかる食器洗浄機は、皿や茶碗等の食器類を洗浄するのに使用されるものである。
すなわち、食器洗浄機は種々の使用形態にて運転されるものであるが、その標準的な使用形態は、洗浄空間内に洗浄対象物が収納された状態において、洗浄空間内に洗浄用の湯水を供給して、その洗浄用の湯水を洗浄空間内に装備した洗浄ノズルから洗浄水として噴出する洗浄処理を行い、次に、洗浄用排水運転により、洗浄空間内の湯水を排出したのち、洗浄空間内にすすぎ用の湯水を供給して、そのすすぎ用の湯水を洗浄空間内に装備した洗浄ノズルから噴出するすすぎ処理を行い、その後、洗浄用排水運転により、洗浄空間内の湯水を排出したのち、乾燥処理を行う形態である。
そして、このような食器洗浄機においては、洗浄処理やすすぎ処理において、水位検出手段の検出情報に基づいて、洗浄用空間に洗浄用水位の湯水を貯留して、兼用ポンプを洗浄状態にて作動させるように構成され、また、洗浄処理及びすすぎ処理の後の洗浄用排水運転においては、洗浄空間内に貯留された湯水を排出すべく、兼用ポンプを湯水排出状態で作動させるように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1には、兼用ポンプについての詳細な説明はないが、兼用ポンプは、インペラーの回転方向の正逆切換により、洗浄空間に貯留された湯水を吸引して洗浄用吐出口から吐出する洗浄状態と洗浄空間に貯留された湯水を吸引して外部排出口に吐出する湯水排出状態とに切換自在で、且つ、洗浄用吐出口を開きかつ外部排出口を閉じる第1状態と、洗浄用吐出口を閉じかつ外部排出口を開く第2状態とに、インペラーの回転に伴う湯水流動圧にて切換自在な弁手段を備えている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2010−233651号公報 特開2008−38743号公報
兼用ポンプのインペラーを洗浄状態で回転作動させたときには、その回転に伴う湯水流動圧にて、弁手段が、洗浄用吐出口を開きかつ外部排出口を閉じる第1状態に切換えられることになるが、その第1状態において、塵埃等の異物の咬みこみにより、外部排出口が弁手段によって的確に閉じられない異常を生じる虞がある。
そして、外部排出口が的確に閉じられていないと、洗浄空間に貯留した湯水が、外部排出口より流出するため、洗浄空間に貯留する湯水の不足により、洗浄処理やすすぎ処理を適正通り行えない虞がある。
したがって、洗浄処理やすすぎ処理において、洗浄空間に貯留した湯水が、外部排出口より流出する異常が生じる場合には、急ぎ、メンテナンス業者等にメンテナンスコールを行って、点検保守を行う必要があるが、このような異常が生じていることは、使用者には分かり難いものであるため、洗浄処理やすすぎ処理を適正通り行えない状態のままで、継続して使用し続ける虞があり、改善が望まれるものであった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、洗浄処理やすすぎ処理を適正通り行えない状態のままで、継続して使用し続けることを回避できる食器洗浄機を提供する点にある。
本発明の食器洗浄機は、洗浄槽の洗浄空間への湯水の供給を断続する湯水断続手段と、
インペラーの回転方向の正逆切換により、前記洗浄空間に貯留された湯水を吸引して洗浄用吐出口から吐出する洗浄状態と前記洗浄空間に貯留された湯水を吸引して外部排出口に吐出する湯水排出状態とに切換自在で、且つ、前記洗浄用吐出口を開きかつ前記外部排出口を閉じる第1状態と、前記洗浄用吐出口を閉じかつ前記外部排出口を開く第2状態とに、前記インペラーの回転に伴う湯水流動圧にて切換自在な弁手段を備えた兼用ポンプと、
前記洗浄空間に貯留される湯水の水位が洗浄用水位であることを検出する水位検出手段と、
前記洗浄空間内の洗浄対象物を洗浄する洗浄処理、前記洗浄対象物をすすぐすすぎ処理、及び、前記洗浄対象物を乾燥する乾燥処理を実行する制御手段とが設けられ、
前記制御手段が、
前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、前記洗浄用水位の湯水を前記洗浄空間内に貯留すべく、前記水位検出手段の検出情報に基づいて前記湯水断続手段を制御し、かつ、湯水を洗浄ノズルから噴出すべく、前記兼用ポンプを前記洗浄状態で作動させるように構成され、且つ、
前記洗浄処理及び前記すすぎ処理の後で、前記洗浄空間内に貯留された湯水を排出すべく、前記兼用ポンプを湯水排出状態で作動させる洗浄用排水運転を実行するように構成されたものであって、その第1特徴構成は、
前記水位検出手段が、前記洗浄空間に貯留される湯水の水位が前記洗浄用水位よりも低い湯水排出水位であることを検出するように構成され、
前記制御手段が、
前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、前記水位検出手段にて前記湯水排出水位が検出されたときには、前記外部排出口からの湯水の漏れであることを報知する外部排出口異常報知処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、制御手段が、洗浄処理及びすすぎ処理において、水位検出手段にて洗浄用水位よりも低い湯水排出水位が検出されたときには、外部排出口からの湯水の漏れであることを報知する外部排出口異常報知処理を実行することになる。
つまり、洗浄処理及びすすぎ処理において、兼用ポンプが洗浄状態で作動したときに、外部排出口が適正通り弁手段にて閉じられていれば、洗浄空間に貯留されている湯水の水位が湯水排出水位までには低下しないが、洗浄空間に貯留されている湯水の水位が湯水低下水位にまで低下したときには、外部排出口が適正通り弁手段にて閉じられていない状態であるので、このようなときには、外部排出口異常報知処理が実行されることになる。
ちなみに、洗浄処理及びすすぎ処理において、兼用ポンプが洗浄状態で作動したときには、洗浄空間の湯水が洗浄ノズルから噴出されることにより、洗浄空間の湯水の水位は、洗浄用水位よりも少し低下することになるため、湯水排出水位は、兼用ポンプが洗浄状態で作動したときの水位よりも、さらに低い水位に定めることになる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、洗浄処理やすすぎ処理を適正通り行えない状態のままで、継続して使用し続けることを回避できる食器洗浄機を提供できる。
本発明の第2特徴構成は、上記した第1特徴構成に加えて、
前記洗浄槽の下方には、漏水受止め用のドレンパンが配備され、
前記ドレンパンにて受止め回収された湯水の存否を検出する漏水検出手段が設けられ、
前記制御手段が、
前記漏水検出手段が湯水の存在を検出したときには、湯水の漏れであることを報知する湯水漏れ報知処理を実行し、かつ、
前記漏水検出手段が湯水の存在を検出しない場合において、前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、前記水位検出手段にて前記湯水排出水位が検出されたときに、前記外部排出口異常報知処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、制御手段が、漏水検出手段によって、洗浄槽の下方に配備された漏水受止め用のドレンパンに受止め回収された湯水が存在することが検出されたときには、湯水の漏れであることを報知する湯水漏れ報知処理を実行することになる。
そして、制御手段は、漏水検出手段が湯水の存在を検出しない場合において、洗浄処理及びすすぎ処理において、水位検出手段にて湯水排出水位が検出されたときに、外部排出口異常報知処理を実行することになる。
つまり、洗浄槽や配管類等から湯水が漏れると、洗浄槽の下方に配備される漏水受止め用のドレンパンに、湯水が受止め回収されるものとなり、そのような場合には、漏水検出手段によって湯水の存在が検出されて、湯水漏れ報知処理が実行されることになる。
したがって、使用者は、湯水漏れ報知処理によって、洗浄槽や配管類等から湯水が漏れる異常状態であることを認識して、メンテナンス業者等にメンテナンスコールを行って、洗浄槽や配管類等から湯水が漏れる異常状態を解消することになる。
ちなみに、洗浄槽や配管類等から湯水が漏れる異常が発生したときには、湯水漏れ報知処理の実行に加えて、湯水断続手段を閉じ、かつ、排水ポンプを湯水排出作動状態で作動させる漏れ対応処理を自動的に行わせることが好ましいものである。
そして、漏水検出手段が湯水の存在を検出しない場合において、洗浄処理及びすすぎ処理において、水位検出手段にて湯水排出水位が検出されたときには、外部排出口が適正通り弁手段にて閉じられていない状態であるとして、外部排出口異常報知処理が実行されることになる。
つまり、洗浄槽や配管類等から湯水が漏れる異常が発生していないのにも拘わらず、洗浄処理及びすすぎ処理において、水位検出手段にて湯水排出水位が検出されたときには、外部排出口が適正通り弁手段にて閉じられていない状態であるとして、外部排出口異常報知処理が実行されることになる。
このように、湯水漏れ報知処理を行うことによって、洗浄槽や配管類等から湯水が漏れる異常状態を解消でき、しかも、洗浄槽や配管類等から湯水が漏れる異常が発生していないときに、洗浄処理及びすすぎ処理において、水位検出手段にて湯水排出水位が検出されたときには、外部排出口異常報知処理を行うことによって、外部排出口から湯水が漏れる異常を解消できる。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、洗浄槽や配管類等から湯水が漏れる異常や、洗浄処理及びすすぎ処理において、外部排出口から湯水が漏れる異常を解消できる食器洗浄機を提供できる。
本発明の第3特徴構成は、上記した第1又は第2特徴構成に加えて、
前記兼用ポンプの前記弁手段が、前記第1状態に弾性付勢されている点を特徴とする。
すなわち、兼用ポンプの弁手段が、洗浄用吐出口を開きかつ外部排出口を閉じる第1状態に弾性付勢されているから、インペラーの回転開始直後等、インペラーの回転に伴う湯水流動圧が弱い状態のときにも、弁手段が第1状態に維持されるものとなり、外部排出口から湯水が不必要に排出されることを抑制できることになる。
つまり、洗浄処理及びすすぎ処理において、洗浄用水位の湯水を洗浄空間内に貯留するときや、湯水を洗浄ノズルから噴出すべく、兼用ポンプを洗浄状態で作動させることを開始した直後等においても、弁手段が第1状態に的確に維持されて、外部排出口から湯水が不必要に排出されることを抑制できることになる。
そして、洗浄処理及び前記すすぎ処理の後で、洗浄空間内に貯留された湯水を排出すべく、兼用ポンプを湯水排出状態で作動させる洗浄用排水運転を実行したときには、弁手段がインペラーの回転に伴う湯水流動圧にて、洗浄用吐出口を閉じかつ外部排出口を開く第2状態に、弾性付勢力に抗して切換えられることになる。
ちなみに、兼用ポンプを湯水排出状態で作動させることを開始した直後等、インペラーの回転に伴う湯水流動圧が弱い状態のときには、弁手段が第1状態に維持されるものとなって、洗浄用吐出口から湯水が不必要に吐出されることになるが、洗浄用吐出口から吐出された湯水は洗浄ノズルから洗浄用空間に噴出されるものであるため、兼用ポンプを湯水排出状態で作動させることを開始した直後等において、洗浄用吐出口から湯水が不必要に吐出されることが、湯水を排出できなくなるトラブルになることはない。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、上記した第1又は第2特徴構成による作用効果に加えて、外部排出口から湯水が不必要に排出されることを適切に抑制できる食器洗浄機を提供できる。
本発明の第4特徴構成は、上記第1〜第3特徴構成のいずれかに加えて、
前記制御手段が、
前記洗浄用排水運転を設定時間実行したときに、前記水位検出手段にて前記湯水排出水位より高い水位が検出されたときには、前記洗浄用吐出口からの湯水の漏れであることを報知する洗浄用吐出口異常報知処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、洗浄用排水運転を設定時間実行したときに、水位検出手段にて湯水排出水位より高い水位が検出されたときには、洗浄用吐出口からの湯水の漏れであることを報知する洗浄用吐出口異常報知処理が実行されることになる。
つまり、上述の設定時間を、洗浄排水運転をその時間実行したときには、洗浄用吐出口からの湯水の漏れがない場合には、洗浄空間の湯水の水位が、湯水排出水位よりも低下する水位となる時間に定めておくことにより、洗浄用排水運転を設定時間実行したときに、水位検出手段にて湯水排出水位より高いが検出されたときには、洗浄用吐出口からの湯水の漏れであるとして、洗浄用吐出口異常報知処理が実行されることになる。
このように、洗浄排水運転を実行したときに、設定時間経過しても、水位検出手段にて湯水排出水位よりも高いが検出されたときには、洗浄用吐出口異常報知処理が実行されることになるから、使用者は、洗浄用吐出口から湯水が漏れる異常状態であることを認識して、メンテナンス業者等にメンテナンスコールを行って、洗浄用吐出口から湯水が漏れる異常を解消することになる。
要するに、本発明の第4特徴構成によれば、上記した第1〜第3特徴構成のいずれかによる作用効果に加えて、洗浄用吐出口から湯水が漏れる異常を解消できる食器洗浄機を提供できる。
食器洗浄機の斜視図 洗浄槽を収納した状態の切欠側面図 食器洗浄機の概略構成図 乾燥用空気の流動状態を示す概略斜視図 水位検出センサの切欠斜視図 湯水排出水位の検出状態の縦断側面図 洗浄用水位の検出状態の縦断側面図 異常水位の検出状態の縦断側面図 制御構成を示すブロック図 兼用ポンプの切欠き平面図 同ポンプの切欠き平面図 同ポンプの切欠き平面図 同ポンプの切欠き側面図 洗浄乾燥運転の制御作動を示すフローチャート タイマ割込み処理の制御作動を示すフローチャート 洗浄運転の制御作動を示すフローチャート 洗浄用排水運転の制御作動を示すフローチャート
〔実施形態〕
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、前面部が開口された本体ケース部としての本体部1が設けられ、平面視形状が四角状の洗浄槽Dを備えた引出し部2が、本体部1に対して、水平方向に沿って引出し及び収納自在に設けられて、食器洗浄機の一例としての引出し式の食器洗浄機が構成されている。
尚、例示はしないが、引出し部2を本体部1に対して移動自在に支持するスライド式レール機構が設けられており、引出し部2が、その大部分を本体部1の外方に露出させる状態に引き出すことができるように構成されている。
そして、引出し部2を本体部1に収納した状態において洗浄槽Dの上面部を閉塞する内蓋部3が、引出し部2を本体部1から引き出した状態では洗浄槽Dの上面部を開口するように、引出し部2の引き出し及び収納に伴って自動的に開閉される形態で設けられており、洗浄槽Dの内部空間にて、開閉自在な洗浄空間Qが構成されている。
引出し部2の前面部には、本体部1の前面部の開口を開閉する扉体Aが設けられ、その扉体Aには、引出し部2を本体部1から引き出すときや収納するときに把持するための把持部Bが設けられている。尚、詳述はしないが、把持部Bの内方側箇所には、引出し部2を本体部1に収納するに伴って本体部1の係止部Paに係合する係合手段Pが設けられており、この係合手段Pが係止部Paに係合することにより、引出し部2を本体部1に収納した状態に保持するようになっている。そして、係合手段Pは、引出し部2を本体部1から引き出すときに把持部Bを支持する手指にて、係合を解除する解除状態に操作できるようになっている。
また、扉体Aには、運転のための各種操作を行う操作部SSが設けられている。
図3に示すように、上水道等の給水源に接続された給水路4A、その給水路4Aから分岐される洗浄槽用分岐路4B、及び、給水路4Aから分岐される除湿用分岐路4Cが設けられている。
洗浄槽用分岐路4Bは、洗浄槽Dの洗浄空間Q内に洗浄及びすすぎのための湯水を供給する給水口5(図2参照)に接続され、除湿用分岐路4Cは、洗浄槽Dの前側壁部Dfに装備される後述の除湿部Gに接続されている。
そして、給水路4Aを開閉する第1開閉弁V1と、洗浄槽用分岐路4Bを開閉する第2開閉弁V2と、除湿用分岐路4Cに装備されて、第1開閉弁V1及び前記第2開閉弁V2の開き状態において、その除湿用分岐路4Cを通流する湯水の通流量が洗浄槽用分岐路4Bを通流する湯水の通流量よりも少なくなるように制限する定流量弁V3とが設けられ、第1開閉弁V1、第2開閉弁V2、及び、定流量弁V3から、給水口5への湯水供給の断続と前記除湿部Gへの湯水供給の断続とを行う湯水断続手段Eが構成されている。
つまり、洗浄空間Qに湯水を供給するときには、第1開閉弁V1、及び、第2開閉弁V2が開かれることになり、除湿部Gだけに湯水を供給するときには、第1開閉弁V1が開かれ、第2開閉弁V2が閉じられることになる。
尚、第2開閉弁V2には、洗浄槽用分岐路4Bを通流する湯水の通流量を、除湿用分岐路4Cを通流する湯水の通流量(例えば、200ml/分)よりも十分に大きい通流量ではあるものの、過大な通流量となることを抑制すべく制限する定流量弁V4が、一体的に組み込まれる状態で装備されている。
また、第1開閉弁V1、第2開閉弁V2、及び、定流量弁V3が、本体部1の背部側箇所に配設され、洗浄槽用分岐路4Bにおける第2開閉弁V2と給水口5とを接続する部分が、可撓性ホースR1にて構成され、除湿用分岐路4Cにおける定流量弁V3と除湿部Gとを接続する部分が、可撓性ホースR2にて構成されている。
また、図2及び図3に示すように、引出し部2における洗浄槽Dの底部下方には、正転で洗浄用ポンプとして機能し、逆転で排水用ポンプとして機能する兼用ポンプ6が設けられ、洗浄槽Dの洗浄空間Qの内部には、洗浄ノズル8や加熱手段としての電気式の加熱ヒータ9などが配置され、さらに、食器などの洗浄対象物を収納載置する洗浄かご10が、洗浄槽Dの内部に着脱自在に装着されている。
兼用ポンプ6は、洗浄槽Dの底部に形成した水貯留用凹部Sに、吸引管11にて接続され、かつ、この兼用ポンプ6には、排水管12が接続されている。
つまり、兼用ポンプ6は、正転状態においては、洗浄空間Qの底部に貯留した湯水を洗浄ノズル8に圧送して、洗浄ノズル8から湯水を噴出させることになり、また、逆転状態においては、排水管12を通して、洗浄空間Q内に貯留されている湯水を外部に排出することになる。
排水管12が、引き出し部2の背部に延びる状態で装備され、その排水管12の先端部と、本体部1の背部側箇所に配設された排水トラップ12Bとが、排水ホース12Aにて接続され、そして、排水トラップ12Bには、外部接続ホース12Cが接続されている。
したがって、外部接続ホース12Cが、食器洗浄機を設置する箇所に装備されている設置箇所の排水管に接続されることにより、洗浄空間Qの湯水を外部に排水できるようになっている。
また、図3に示すように、水貯留用凹部Sには、連通路としての案内管13を介して水位検出センサJが接続されている。
この水位検出センサJは、後述の如く、洗浄槽Dの洗浄空間Q内に貯留される湯水の水位が洗浄用水位Y2(図7参照)であること、洗浄槽Dの洗浄空間Q内に貯留される湯水の水位が、洗浄空間Qから大部分の湯水を排出した状態に相当して、加熱ヒータ9が露出する程度に低い湯水排出水位Y1a(図6参照)であること、洗浄槽D内に貯留される湯水が洗浄用水位Y2より設定量高い異常水位Y3(図8参照)であること、及び、洗浄槽Dの洗浄空間Q内に貯留される湯水の水位が、上記湯水排出水位Y1aよりも少し高くて、加熱ヒータ9が露出する程度に低い乾燥用排出水位Y1b(図6参照)を検出するように構成されている。
尚、本実施形態においては、水位検出センサJにて洗浄用水位Y2が検出されるときには、洗浄空間Qには2.4L(リットル)の湯水が貯留され、その状態から湯水を排出して湯水排出水位Y1aが水位検出センサJにて検出されたときには、洗浄空間Qには0.9L(リットル)に相当する湯水が残存する(貯留される)状態となる。
図2に示すように、本体部1の底部には、漏水受止め用のドレンパン14が配備されており、このドレンパン14にて受止め回収された湯水の存否を検出する漏水検出手段としての漏水センサZが装備されている。
つまり、ドレンパン14は、引き出し部2が本体部1に収納された状態において、洗浄槽Dの下方に位置するように配備されるものであって、洗浄槽Dや、兼用ポンプ6と洗浄ノズル8とを接続する配管等の配管類から湯水が漏れたときには、その湯水を受止め回収するように構成されている。
漏水センサZは、ドレンパン14に設定量以上の湯水が回収されたときに、その回収された湯水に接触する一対の電極15を装備して、一対の電極15がドレンパン14に回収された湯水にて導通されることによって、ドレンパン14に湯水が回収されたことを検出するように構成されている。
ちなみに、本実施形態においては、電力の消費を減少すべく、設定周期(例えば、500ms)ごとに、一対の電極15に通電して、一対の電極15がドレンパン14に回収された湯水にて導通しているか否かを判別するようになっている。
兼用ポンプ6について説明を加えると、図13に示すように、インペラー6Aを収納するポンプケーシング6Bの上部に、インペラー6Aを駆動する直流モータ6aが装着されている。
図10〜図12に示すように、ポンプケーシング6Bには、洗浄槽Dの水貯留用凹部Sに接続される入水口16、洗浄ノズル8に接続される洗浄用吐出口17、及び、排水管12に接続される外部排出口18が形成され、また、ポンプケーシング6Bの内部には、洗浄用吐出口17を開きかつ外部排出口18を閉じる第1状態と、洗浄用吐出口17を閉じかつ外部排出口18を開く第2状態とに、インペラー6Aの回転に伴う湯水流動圧にて切換自在な弁手段としての弁体19が装備されている。
インペラー6Aは、正転駆動されると、洗浄空間Qに貯留された湯水を吸引して洗浄用吐出口17から吐出する洗浄状態(図10参照)となり、逆転駆動されると、洗浄空間Qに貯留された湯水を吸引して外部排出口18に吐出する湯水排出状態(図12参照)とになるように構成されている。
ちなみに、兼用ポンプ6が回転するとは、インペラー6Aが回転することに相当するものであり、直流モータ6aがインペラー6Aを駆動するとは、直流モータ6aが兼用ポンプ6を駆動することに相当することになる。
弁体19は、第1状態と第2状態とに切換え自在に枢支され、その枢支部には、弁体19を第1状態に弾性付勢する捩りコイルスプリング19Aが装備されている。
そして、弁体19の先端部には、インペラー6Aが逆転駆動されたときに、その回転に伴う湯水流動圧を受ける受け部19aが突設されている。
したがって、弁体19が第1状態に位置するときに、インペラー6Aが逆転駆動されると、図11に示すように、受け部19aがインペラー6Aの回転に伴う湯水流動圧を受けることにより、弁体19が第2状態に的確に切換るように構成されている。
図2及び図3に示すように、洗浄槽Dにおける洗浄空間Qを形成する4つの側壁部のうちの、機体前面側、つまり引出し部前面側に相当する前側壁部Dfには、乾燥ユニットKが取り付けられている。
つまり、前側壁部Dfには、図4にも示すように、乾燥ユニットKからの空気を洗浄空間Qに供給する空気供給口21、及び、乾燥ユニットKが洗浄空間Q内の空気を吸引する空気吸引口22が、洗浄空間Qの下位側に相当する箇所でかつ左右両側に離れた位置に形成されている。具体的には、空気供給口21及び空気吸引口22は、洗浄かご10よりも下方側でかつ上述の水貯留用凹部Sよりも上方側に位置するように形成され、そして、本実施形態においては、空気供給口21を右側に、且つ、空気吸引口22を左側に位置させている。
乾燥ユニットKは、図3に示すように、洗浄槽Dの前側壁部Dfに止着されるケーシング20の内部に、空気吸引口22と空気供給口21とに亘る通風経路Fを通して洗浄空間Qの空気を循環させる通風手段としての循環ファン23、及び、通風経路Fを通して循環される空気を除湿する上述の除湿部Gを備えて構成されている。
通風経路Fは、空気吸引口22から上方側に伸びる上昇経路部分f1とその上昇経路部分f1の上端部から空気供給口21に向けて下方側に伸びる下降経路部分f2とからなる逆U字状に形成されており、上昇経路部分f1に、除湿部Gが配設され、下降経路部分f2に、循環ファン23が配設されている。
除湿部Gは、複数枚の伝熱板24を板厚方向に沿って間隔を隔てて並置して、それら伝熱板24に向けて除湿用の湯水を噴出ノズル25から噴出することによって、複数枚の伝熱板24の間を通して上方に向けて流動する空気を、伝熱板24の表面を流下する除湿用水との接触及び伝熱板24の間を流下する除湿用水との接触により冷却することにより、空気中の水分を凝縮させて除湿するように構成されている。
尚、噴出ノズル25から噴出された除湿用の湯水及び凝縮された湯水は、空気吸引口22を通して洗浄槽Dの洗浄空間Q内に流動して水貯留用凹部Sに貯留されることになる。
そして、電気式の加熱ヒータ9を加熱作用させた状態で、循環ファン23を通風作動させ且つ噴出ノズル25から除湿用の湯水を噴出させることにより、洗浄空間Qから吸引した空気を除湿部Gにて除湿したのち、乾燥用の空気として洗浄空間Qに供給し、その供給された空気を電気式の加熱ヒータ9にて加熱することにより、洗浄空間Q内の洗浄対象物を乾燥する乾燥運転を行えるように構成されている。
また、電気式の加熱ヒータ9を停止させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25からの除湿用の湯水の噴出作動を行わせることにより、洗浄空間Qから吸引した空気中の臭気成分を除湿部Gにて除湿用水に吸収させたのち、洗浄空間Qに供給することにより、洗浄空間Qを消臭する消臭運転を行えるように構成されている。
乾燥運転における空気の流れについて説明を加えると、図4に示すように、洗浄槽Dの前側壁部Dfに形成した空気供給口21から洗浄空間Qに供給される空気は、主たる流れとして、上昇しながら背部側に向けて流動し、その後、前側壁部Dfにおける下方側で且つ空気供給口21とは左右方向で離れた位置に形成した空気吸引口22に向けて下方側に移動しながら流動して、空気吸引口22から排出される形態で流れることになり、洗浄槽内における空気吸引口22が位置する側の下方側の部分にも、空気が流動し易いものとなるのである。
したがって、洗浄槽内の洗浄対象物の全体に空気を通流させて、洗浄対象物を効率良く乾燥することにより、乾燥時間の短縮化を図ることができるものとなる。
図3に示すように、引出し部2には、運転を制御する制御手段としての制御部Hが装備されている。
そして、この制御部Hが、図9に示すように、操作部SSにて入力される指令に基づいて、兼用ポンプ6を駆動する直流モータ6a、電気式の加熱ヒータ9、循環ファン23、及び、湯水断続手段Eの作動を制御して、洗浄槽Dの内部にて形成される洗浄空間Qの洗浄対象物を洗浄する洗浄処理としての洗浄運転、洗浄対象物のすすぎを行うすすぎ処理としてのすすぎ運転、洗浄槽Dの洗浄空間Qに貯留された湯水を排水する排水処理としての排水運転、電気式の加熱ヒータ9を加熱作用させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25からの除湿用の湯水の噴出作動を行わせる乾燥処理としての乾燥運転、及び、電気式の加熱ヒータ9を停止させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25からの除湿用の湯水の噴出作動を行わせる消臭処理としての消臭運転を行うように構成されている。
また、制御部Hは、電源が供給されている間は、設定周期(例えば、500ms)ごとに、漏水センサZの一対の電極15に対する駆動回路15Aに通電を指令して、一対の電極15がドレンパン14に回収された湯水にて導通しているか否かを判別する漏水存否検出処理を繰り返すように構成されている。
そして、制御部Hは、漏水センサZが湯水の存在を検出したときには、湯水の漏れであることを報知する湯水漏れ報知処理、及び、洗浄槽Dや除湿部Gへの湯水の供給を停止すべく湯水断続手段Eを操作しかつ兼用ポンプ6を逆転駆動する漏れ対応処理を実行するように構成されているが、その詳細は、後述する。
図9において、6Aは、兼用ポンプ6を駆動する直流モータ6aに印加する駆動電圧を調整する直流モータ駆動回路であり、直流モータ6aに印加する駆動電圧の正負の向きを、制御部Hから指令される回転方向指令に応じて設定し、かつ、直流モータ6aに印加する駆動電圧の大きさを、制御部Hから指令される指令電圧に調整するように構成されている。
つまり、直流モータ駆動回路6Aは、直流モータ6aに印加する駆動電圧の正負を切換えることにより、直流モータ6aを正転又は逆転状態で駆動し、かつ、正転駆動状態及び逆転駆動状態の夫々において、直流モータ6aに印加する駆動電圧の大きさを調整することにより、兼用ポンプ6の回転速度を変更できるように構成されている。
そして、本実施形態においては、制御部Hが、兼用ポンプ6の回転速度を検出する回転速度検出手段としての回転速度センサMの検出情報に基づいて、兼用ポンプ6を目標回転速度にて、正転及び逆転駆動すべく、直流モータ6aに供給する駆動電圧を比例積分制御により求めて、その駆動電圧を指令電圧として、直流モータ駆動回路6Aに指令する回転速度調整処理(以下、FB制御と略称)を実行するように構成されている。
又、図9において、L1は、操作部SSに設けた警報ランプ、L2は、操作部SSに内蔵した警報ブザー、L3は、操作部SSに設けた表示部であり、これら警報ランプL1、警報ブザーL2、及び、表示部L3が、異常が発生したときに警報作動する警報手段Lとして機能することになる。ちなみに、表示部L3には、発生した異常の内容に対応するコードが表示されることになる。
尚、図9において、Nは、引出し部2が本体部1の収納位置に収納されたことを検出する収納スイッチ、9Aは、加熱ヒータ9の駆動回路、23Aは、循環ファン23の駆動電圧を調整する循環ファン駆動回路である。
次に、制御部Hが実行する洗浄乾燥運転について説明を加える。
尚、操作部SSにより、洗浄運転、すすぎ運転、乾燥運転、消臭運転の順に運転させる連続運転コースや、乾燥運転のみ運転させる乾燥のみコースなど各種の運転コースを選択できるように構成され、さらに、連続運転コースとして、標準運転コース、念入り運転コース、スピーディ運転コース、快速運転コースを選択できるように構成されているが、本実施形態においては、連続コースの標準運転コースについてのみ説明する。
図14のフローチャートに基づいて、洗浄乾燥運転を行う制御部Hの制御作動について説明する。
先ず、収納スイッチNにより、引出し部2が本体部1の収納位置に収納されることが検出され(#1)、操作部SSの電源スイッチがON操作され(#2)、運転コースの選択が行われ(#3)、操作部SSのスタートスイッチがON操作されると(#4)、選択された運転コースが実行されることになる。
以下、連続コースの標準運転コースが選択されて、操作部SSのスタートスイッチがON操作された場合であるとして、説明を続ける。
操作部SSスタートスイッチがON操作された後は、先ず、洗浄運転(#5)、その洗浄運転後の排水運転(#6)が実行され、次に、すすぎ運転(#7)、そのすすぎ運転後の排水運転(#8)が実行される。そして、すすぎ運転が2回終了したか否かが判別されて(#9)、2回終了していない場合には、すすぎ運転(#7)、そのすすぎ運転後の排水運転(#8)が再び実行される。
#9にて、すすぎ運転が2回終了したと判別した場合には、加熱すすぎ運転(#10)、その加熱すすぎ運転後の排水運転(#11)が実行され、引き続き、乾燥運転(#12)、消臭運転(#13)が順次実行される。
洗浄運転は、先ず、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を開弁して、給水路4A及び洗浄槽用分岐路4Bを通して給水口5から洗浄空間Q内に湯水を供給することに加えて、除湿用分岐路4Cを通して除湿部Gに湯水を供給して、その除湿部Gから空気吸引口22を通して洗浄空間Q内に湯水を供給する。そして、洗浄空間Qの水位が洗浄用水位Y2に達したことが水位検出センサJにて検出されると、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を閉じて、洗浄空間Qへの湯水の供給を停止する。
その後、兼用ポンプ6を正転作動させ且つ加熱ヒータ9を作動させて、洗浄水を洗浄ノズル8から洗浄対象物に向けて噴出する洗浄動作を、設定された洗浄用運転時間が経過するまで行うことになる。
尚、使用者が操作部SSのスタートスイッチをON操作する前に洗浄用洗剤を洗浄槽D内に投入しておくことにより、洗剤を用いた洗浄を行うことができる。
洗浄運転後の排水運転は、兼用ポンプ6を逆転作動させ、洗浄槽D内の湯水を排水する排水動作を開始し、その後、洗浄排水用の設定時間(例えば、30秒)が経過するまで、排水動作を継続して行うことになる。
すすぎ運転は、上述の洗浄運転と同様に、洗浄空間Qに湯水を供給して、水位検出センサJにて洗浄用水位Y2が検出されると、湯水の供給を停止することになる。
その後、兼用ポンプ6および加熱ヒータ9を作動させて、加熱ヒータ9にて加熱されたすすぎ水により洗浄対象物をすすぐことになるすすぎ動作を、設定されたすすぎ運転時間が経過するまで行うことになる。
すすぎ運転後の排水運転は、洗浄運転後の排水運転と同様に、兼用ポンプ6を逆転作動させて、洗浄槽D内の湯水を排水する排水動作を、洗浄排水用の設定時間(例えば、30秒)が経過するまで、継続して行うことになる。
加熱すすぎ動作は、上述の洗浄運転と同様に、洗浄空間Qに湯水を供給して、水位検出センサJにて洗浄用水位Y2が検出されると、湯水の供給を停止することになる。
その後、兼用ポンプ6および加熱ヒータ9を作動させて、加熱ヒータ9にて加熱されたすすぎ水により洗浄対象物をすすぐようにするすすぎ動作を行うことになり、そして、図外の温度センサにより、すすぎ水の温度が仕上げ用設定温度(例えば、67℃)になると、加熱すすぎ動作を終了することになる。
加熱すすぎ運転後の排水運転は、洗浄運転後の排水運転と同様に、兼用ポンプ6を逆転作動させて、洗浄排水用の設定時間(例えば、30秒)が経過するまで、継続して行うことになる。
ちなみに、以下の説明においては、洗浄運転後の排水運転、すすぎ運転後の排水運転、及び、加熱すすぎ運転後の排水運転を、洗浄用排水運転と呼称する。
乾燥運転は、電気式の加熱ヒータ9を加熱作用させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25からの除湿用の湯水の噴出作動を行わせることになり、その状態を設定乾燥処理時間(例えば、25分)が経過するまで継続させる。
そして、乾燥運転中において、水位検出センサJにて上述した乾燥用排出水位Y1bであることが検出されると、乾燥用排水運転を行うことになる。
この乾燥用排水運転は、兼用ポンプ6を逆転作動させて排水する排水動作を、乾燥排水用の設定時間(例えば、15秒)が経過するまで行うことになる。
消臭運転は、電気式の加熱ヒータ9を停止させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせることになり、その状態を消臭用設定時間(例えば、15分)が経過するまで行う。
そして、消臭運転中において、乾燥運転の場合と同様に、水位検出センサJにて乾燥用排出水位Y1bが検出されると、消臭用排水運転を行うことになる。
この消臭用排水運転は、乾燥用排水運転と同様に、兼用ポンプ6を逆転作動させて排水する排水動作を、水位検出センサJにて乾燥用排出水位Y1 bが検出されてから消臭排水用の設定時間(例えば、15秒)が経過するまで継続して行うことになる。
本実施形態の食器洗浄機においては、図2及び図3に示すように、閉じた状態の洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整する圧力調整手段Wが設けられている。
すなわち、例えば、洗浄処理において、電気式の加熱ヒータ9を加熱させたときには洗浄空間Q内の温度はかなりの高温(例えば67℃)になる。その後、洗浄水が排出されて、すすぎ処理のためにすすぎ水が洗浄空間Qに供給され、そのすすぎ水が兼用ポンプ6の作動により洗浄ノズル8より噴出されることになるが、そのすすぎ水の温度は低温(例えば13〜17℃)である。このため、低温のすすぎ水が洗浄ノズル8から噴出されると、洗浄空間Q内の温度が急激に低下するものとなり、その結果、洗浄空間Q内の多量の空気が急激に収縮し、洗浄空間Qの内部圧が大きく減少しようとすることがあるが、このようなときには、圧力調整手段Wの作用によって、洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整されることになる。
圧力調整手段Wは、洗浄槽Dの後側壁部DRに形成した連通孔32を通して、洗浄槽D内の洗浄空間Qと連通して、洗浄空間Q内の圧力を調整するように構成されるものであるが、本実施形態においては、その詳細な構成についての説明は省略する。
尚、圧力調整手段Wには、結露水が生じることがあるが、その結露水が水位検出センサJを介して、洗浄槽Dに回収されるように構成されている。
次に、水位検出センサJについて、図5〜図8に基づいて説明する。
上述の案内管13にて洗浄槽D内の湯水が導入される水位検出用の湯水貯留槽40と、湯水貯留槽40の内部に装備されて、その湯水貯留槽40に貯留される湯水の水位に応じて昇降する水位検出用のフロート41と、フロート41の本体部41Aから上方に延びる軸部41Bを昇降自在に案内する案内部Uと、湯水貯留槽40の上端よりも上方側箇所に位置されて、フロート41の上下2つの昇降位置を検出する一対の第1水位検出部T1及び第2水位検出部T2とが設けられている。
湯水貯留槽40は、横断面形状が4角形状の有底筒状に形成されるものであって、その底部には、上述した案内管13が接続される連結用筒部40Cが形成され、そして、上部に外嵌される蓋体42にて、その上方開口が覆われるようになっている(図5参照)。
ちなみに、湯水貯留槽40の上端側部分は、洗浄水受け入れ部40A、及び、圧力調整手段Wからの結露水を受け止める結露水受け部40Bが、外方に突出状態で設けられ、蓋体42が、洗浄水受け入れ用の貯留部40A及び結露水受け部40Bを覆う状態に形成され、そして、蓋体42における結露水受け部40Bを覆う部分には、圧力調整手段Wとの連結用の開口部Vkが形成されている。
尚、洗浄水受け入れ部40Aの機能については後述する。
フロート41の上下2つの昇降位置は、上述の洗浄用水位Y2を検出するための昇降位置(図7参照)と、上述の湯水排出水位Y1aを検出するための昇降位置(図6参照)とであり、第1水位検出部T1が、高位側の洗浄用水位Y2を検出する昇降位置にフロート41が位置することを検出し、第2水位検出部T2が、低位側の湯水排出水位Y1aを検出する昇降位置にフロート41が位置することを検出するように構成されている。
第1水位検出部T1及び第2水位検出部T2が、フォトインタラプタ式の光センサを用いて構成され、第1水位検出部T1が、蓋体42の上部に突設した第1センサ取付け部42aに装着され、第2水位検出部T2が、蓋体42の上部に突設した第2センサ取付け部42bに装着されている。
尚、図5〜8においては、水位検出センサJの内部構造を示すために、湯水貯留槽40及び蓋体42の一部の記載が省略されている。そして、第1センサ取付け部42aは、蓋体42における記載が省略されている部分に装着されるものであるため、図示できないものであるが、図6において、2点鎖線(仮想線)にて示している。
また、蓋体42には、上述した異常水位を検出する異常水位検出用の電極43が、上端側を蓋体42の上方に位置させ、且つ、下端側を湯水貯留槽40内に突出させる状態で設けられている。
つまり、異常水位検出用の電極43は、湯水貯留槽40の水位が第1水位検出部T1及び第2水位検出部T2のうちの高水位側の第1水位検出部T1にて検出される洗浄用水位Y2よりも設定量高くなったときに湯水貯留槽40に貯留される湯水にて導通される状態で、蓋体42に装備されている(図8参照)。
フロート41の軸部41Bが、フロート41が複数の昇降位置のうちの低水位側の昇降位置に位置する状態において、つまり、湯水排出水位Y1aを検出するための昇降位置に位置する状態において、その上端部を湯水貯留槽40の上端よりも下方に位置させる長さに形成されている(図5、図6参照)。
そして、第1水位検出部T1及び第2水位検出部T2のうちの低水位側の第2水位検出部T2にて検出される被検出部44aを備えた揺動レバー44が、フロート41の軸部41Bの上端部に連係されて上下に揺動する状態で設けられている。
説明を加えると、揺動レバー44が、第2センサ取付け部42bに、横軸心X回りで上下揺動自在に枢支され、その横軸心Xの一端側部分が、上述の被検出部44aに形成され、横軸心Xの他端側部分が、軸部41Bとの連係部44bに形成されている。
この連係部44bは、二股状に形成されて、その連係部44bに、軸部41Bの上端が係合されるように構成されている。
つまり、軸部41Bの上端部であって、上端よりも下方側箇所には、左右一対の板状体41aが突設され、軸部41Bの上端には、外れ止め用の突起部41bが左右一対の板状体41aと同方向に突出する状態に形成されている。
そして、揺動レバー44の二股状の連係部44bが、外れ止め用の突起部41bと左右一対の板状体41aの間に挿入し、且つ、軸部41Bの上端が、二股状の連係部44bを貫通する状態となるように構成されている。
フロート41が上下の昇降位置のうちの高水位側の昇降位置に位置する状態において、つまり、フロート41が洗浄用水位Y2を検出する状態において、フロート41の軸部41Bが、その上端部を湯水貯留槽40の上端よりも上方に位置させる長さに形成されている(図7参照)。
そして、上述した一対の板状体41aのうちの、第1水位検出部T1の存在側に突出する1つが、第1水位検出部T1にて検出される被検出部として機能するように構成されている。
案内部Uが、軸部41Bの上端部に設けた一対の板状体41aのうちの、第1水位検出部T1にて検出される被検出部として機能するものとは異なる1つを、フロート41の昇降全範囲に亘って係合案内する案内溝として構成されている(図5参照)。
説明を加えると、湯水貯留槽40の上方開口を覆う蓋体42が、フロート41の軸部41Bの挿通箇所ほど低位となる状態で水貯留槽の上端よりも下方に突出する下向き凹入部分42A、及び、案内部形成用の上方突出部分42Bを備える状態に形成され、案内部Uが、蓋体42における凹入部分42A及び蓋体の上方突出部分42Bに亘る状態で形成されている。
尚、例示はしないが、一対の板状体41aのうちの、第1水位検出部T1にて検出される被検出部として機能する板状体41aを、フロート41の昇降方向に沿って係合案内する補助案内溝が備えられているが、この補助案内溝は、第1水位検出部T1の近くまでは存在するものの、被検出部として機能する板状体41aが第1水位検出部T1にて検出される箇所では存在しないものであるため、フロート41の昇降全範囲に亘ってフロート41を案内するものではない。
揺動レバー44は、湯水排出水位Y1aに相当する下方側位置に揺動したときに、蓋体42の上面にて受け止められるようになっているため、本実施形態の水位検出センサJは、その検出範囲の最低水位が、湯水排出水位Y1aに相当することになる。
このため、本実施形態の水位検出センサJは、洗浄空間Qの底部に湯水排出水位Y1aよりも少ない湯水が貯留された状態から、湯水排出水位Y1aよりも少し多い湯水が貯留されて、湯水排出水位Y1aを検出する状態から検出しない状態に変化することが、乾燥用排出水位Y1bを検出する状態に相当するように構成されている(図6参照)。
つまり、本実施形態の場合には、水位検出センサJが湯水排出水位Y1aを検出する状態から湯水排出水位Y1aを検出しない状態に変化することをもって、制御部Hが、乾燥用排出水位Y1bの湯水が貯留されたと判別するように構成されている。
ちなみに、水位検出センサJの検出可能な範囲の最低水位を、湯水排出水位Y1aよりも低い水位となるように構成する場合には、水位検出センサJが、湯水排出水位Y1aを検出しない状態から湯水排出水位Y1aを検出する状態に変化することをもって、洗浄空間Qの底部に、乾燥用排出水位Y1bに相当する水位の湯水が貯留されたことを検出できることになる。この場合、湯水排出水位Y1aと乾燥用排出水位Y1bとは、同じ水位となる。
上述の洗浄水受け入れ部40Aについて説明を加えると、図3に示すように、排水運転を行うときに、排水管12を通流する湯水の一部が、分岐管12aを通して、水位検出センサJ側に分岐流動するように構成され、そして、分岐管12aが、洗浄水受け入れ部40Aに設けた管接続部40aに接続されている。
したがって、排水運転を行うときに、兼用ポンプ6にて排水される湯水の一部が洗浄水受け入れ部40Aに流動したのち、湯水貯留槽40の内部に吐出されることにより、湯水貯留槽40の壁面を洗浄できるように構成されている。
本実施形態の食器洗浄機は、上記の通り、電源が供給されている間は、設定周期(例えば、500ms)ごとに、漏水存否検出処理を繰り返し、そして、漏水センサZが湯水の存在を検出したときには、湯水漏れ報知処理、及び、漏れ対応処理を実行するように構成されるものであって、次に、その制御作動について、図15のフローチャートに基づいて説明する。
湯水存否検出処理は、設定周期(例えば、500ms)ごとのタイマ割り込み処理として構成されている。
つまり、設定周期(例えば、500ms)ごとに、漏水センサZの一対の電極15に通電することが開始され(#21)、引き続き、一対の電極15がドレンパン14に回収された湯水にて導通しているか否かを判別するために、一対の電極間の抵抗値が計測される(#22)。
次に、#22の計測結果に基づいて、漏水センサZが湯水の存在を検出したか否か、つまり、湯水が有るか否かが判別され(#23)、湯水がないときには、一対の電極15に対する通電が停止され(#27)、その後、タイマ割込み前の処理に移行される。
#23の処理にて、湯水が有ると判別したときには、湯水の漏れであることを報知する湯水漏れ報知処理(#24)、及び、湯水断続手段Eを閉じ操作しかつ兼用ポンプ6を逆転駆動する漏れ対応処理(#25)が実行される。
#24の湯水漏れ報知処理は、上述した警報手段Lの警報ランプL1を点灯作動させ、且つ、警報ブザーL2を設定短時間の間作動させ、加えて、表示部L3にて、漏水が発生した異常であることを示すエラーコードを表示させることになる。
#25の漏れ対応処理は、洗浄乾燥運転中の場合においては、その時点において全ての処理を停止し、それ以上の湯水の漏れが発生することを回避すべく、湯水断続手段Eを閉じ操作することになり、かつ、洗浄乾燥運転中の場合及び洗浄乾燥運転中でない場合のいずれにおいても、兼用ポンプ6を逆転駆動することになる。
ちなみに、兼用ポンプ6は、漏水対策用の設定時間(例えば、1分)が経過すると停止されることになる。
そして、#24の湯水漏れ報知処理、及び、#25の漏れ対応処理は、例えば、操作部SSに装備した複数のスイッチのうちで、予め定めた2つを長押しする等により、リセット指令が指令されるまで継続されることになる(#26)。
つまり、使用者は、湯水漏れ報知処理にて漏水が発生した異常状態であることを認識すると、メンテナンス業者等にメンテナンスコールを行うことになり、その後、リセット指令を指令することになる。
ちなみに、漏水が発生した異常の場合には、メンテナンス業者等によって、点検保守作業が行われたのち、そのメンテナンス業者等によって、制御部Hに対して復旧指令が指令されるまでは、制御部Hは、操作部SSの指令によって、洗浄乾燥運転を実行しないように構成されている。
尚、食器洗浄機に対する電力供給を停止することによっても、湯水漏れ報知処理を停止させることができるが、本実施形態においては、制御部Hは、不揮発性メモリを備えて、漏水が発生した異常であることを示すエラーコードを、その発生日時と関連付けて記憶するように構成されており、再び、電力が供給されたときには、漏水が発生した異常であることを示すエラーコードを表示部L3にて表示するように構成されている。
また、本実施形態の食器洗浄機は、上述の如く、洗浄運転、すすぎ運転、加熱すすぎ運転、洗浄用排水運転、乾燥運転、及び、消臭運転を行うことによって、洗浄対象物を洗浄及び乾燥するものであるが、上記した構成に加えて、下記の構成を備えるものである。
すなわち、制御部Hが、洗浄運転、すすぎ運転及び加熱すすぎ運転において、水位検出センサJにて湯水排出水位Y1aが検出されたときには、兼用ポンプ6の外部排出口18からの湯水の漏れであることを報知する外部排出口異常報知処理を実行するように構成されている。
外部排出口異常報知処理について、洗浄運転を代表にして、図16に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、洗浄空間Qに湯水を供給する湯水供給開始の処理が行われる(#31)。この湯水供給開始の処理は、上述の如く、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を開弁して、給水路4A及び洗浄槽用分岐路4Bを通して給水口5から洗浄空間Q内に湯水を供給することに加えて、除湿用分岐路4Cを通して除湿部Gに湯水を供給して、その除湿部Gから空気吸引口22を通して洗浄空間Q内に湯水を供給することになる。
次に、水位検出センサJが洗浄用水位Y2を検出したか否かが判別され(#32)、洗浄用水位Y2が検出されていると判別すると、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を閉じて、洗浄空間Qへの湯水の供給が停止される(#33)。
引き続き、兼用ポンプ6を目標回転速度にて正転駆動し、かつ、加熱ヒータ9を駆動することが開始される(#34)。つまり、加熱ヒータ9にて洗浄用の湯水を加熱しながら、洗浄ノズル8から洗浄用の湯水を噴出することが行われる。
その後、水位検出センサJにて湯水排出水位Y1aが検出されているか否かが判別され(#35)、湯水排出水位Y1aが検出されていない場合には、引き続き、洗浄運転を開始してからの経過時間が、設定した洗浄用運転時間に達したか否か、つまり、洗浄用運転時間が経過したか否かが判別され(#37)、洗浄用運転時間が経過している場合には、兼用ポンプ6及び加熱ヒータ9が停止され(#38)、その後、次の処理に移行する。
#35の処理にて、湯水排出水位Y1aが検出されていると判別した場合には、兼用ポンプ6の外部排出口18からの湯水の漏れであることを報知する外部排出口異常報知処理が実行される(#36)。
この外部排出口異常報知処理は、上述した警報手段Lの警報ランプL1を点灯作動させ、且つ、警報ブザーL2を設定短時間の間作動させ、加えて、表示部L3にて、外部排出口18から湯水が漏れる異常であることを示すエラーコードを表示させることになる。
ちなみに、外部排出口異常報知処理が実行されると、使用者は、外部排出口18から湯水が漏れる異常状態であることを認識して、メンテナンス業者等にメンテナンスコールを行うことになる。尚、外部排出口異常報知処理は、上述の湯水漏れ報知処理と同様に、例えば、操作部SSに装備した複数のスイッチのうちで、予め定めた2つを長押しする等により、リセット指令を指令することにより、停止することができるものである。
以上の通り、洗浄運転においては、洗浄用運転時間が経過するまでに、水位検出センサJが湯水排出水位Y1aを検出すると、メンテナンスを促すための外部排出口異常報知処理が行われることになる。
また、すすぎ運転及び加熱すすぎ運転においても、外部排出口異常報知処理が行われることになるが、その内容は洗浄運転と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
ちなみに、洗浄運転、すすぎ運転及び加熱すすぎ運転は、上述の如く、漏水センサZが湯水の存在を検出しないときに実行され、漏水センサZが湯水の存在を検出するときには実行されないものであるから、外部排出口異常報知処理は、漏水センサZが湯水の存在を検出しないときに実行され、漏水センサZが湯水の存在を検出するときには実行されないことになる。
さらに、制御部Hは、洗浄用排水運転において、洗浄用吐出口17からの湯水の漏れであることを報知する洗浄用吐出口異常報知処理を実行するように構成されている。
具体的には、洗浄排水運転を、洗浄排水用の設定時間(例えば、30秒)実行したときに、水位検出センサJにて湯水排出水位Y1aよりも高い水位が検出されたときには、洗浄用吐出口17からの湯水の漏れであることを報知する洗浄用吐出口異常報知処理を実行するように構成されている。
以下、制御部Hの洗浄用排水運転の制御作動について、図17のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、兼用ポンプ6を逆転駆動することが開始される(#41)。
次に、洗浄排水用の設定時間(例えば、30秒)が経過したか否かが判別され(#42)、洗浄排水用の設定時間(例えば、30秒)が経過している場合には、引き続き、水位検出センサJが湯水排出水位Y1aを検出しているか否かが判別される(#43)。
#43の処理にて、水位検出センサJが湯水排出水位Y1aを検出していると判別した場合には、適正通り湯水が排出されているとして、兼用ポンプ6を停止し(#46)、その後、次の処理に移行する。
#43の処理にて、水位検出センサJが湯水排出水位Y1aを検出していないと判別した場合には、洗浄空間Q内には、湯水排出水位Y1aよりも高い水位の湯水が貯留されていることになるため、洗浄用吐出口17からの湯水の漏れであることを報知する洗浄用吐出口異常報知処理を実行し(#44)、引き続き、追加運転時間(例えば、15秒)が経過するまで待機し(#45)、その後、#46の処理に移行して、兼用ポンプ6を停止させる。
洗浄用吐出口異常報知処理は、上述した警報手段Lの警報ランプL1を点灯作動させ、且つ、警報ブザーL2を設定短時間の間作動させ、加えて、表示部L3にて、洗浄用吐出口17から湯水が漏れる異常であることを示すエラーコードを表示させることになる。
ちなみに、洗浄用吐出口異常報知処理が実行されると、使用者は、洗浄用吐出口17から湯水が漏れる異常状態であることを認識して、メンテナンス業者等にメンテナンスコールを行うことになる。尚、洗浄用吐出口異常報知処理は、上述の湯水漏れ報知処理と同様に、例えば、操作部SSに装備した複数のスイッチのうちで、予め定めた2つを長押しする等により、リセット指令を指令することにより、停止することができるものである。
以上の通り、洗浄排水運転においては、洗浄排水用の設定時間(例えば、30秒)が経過したときに、水位検出センサJにて湯水排出水位Y1aよりも高い水位が検出されたときには、メンテナンスを促すために、洗浄用吐出口17からの湯水の漏れであることを報知する洗浄用吐出口異常報知処理が行われることになる。
ちなみに、本実施形態においては、洗浄排水運転において、洗浄排水用の設定時間(例えば、30秒)が経過したときに、水位検出センサJにて湯水排出水位Y1aよりも高い水位が検出された場合には、洗浄用吐出口17からの湯水の漏れであると判別する場合を例示したが、洗浄排水用の設定時間(例えば、30秒)よりも短い時間が経過したとき、例えば、洗浄用吐出口17からの湯水の漏れがないときに、洗浄排水運転により洗浄空間Qの湯水が湯水排出水位Y1aに相当する水位まで排出されるのに必要とする時間(例えば、15〜20秒)が経過したときに、水位検出センサJにて湯水排出水位Y1aよりも高い水位が検出された場合には、洗浄用吐出口17からの湯水の漏れであると判別するように構成してもよい。
尚、本実施形態においては、洗浄用吐出口異常報知処理を行うときには、追加運転時間が経過するまで待機して、湯水を極力排出させるように構成する場合を例示したが、洗浄排水用の設定時間(例えば、30秒)が経過すると、直ちに、兼用ポンプ6を停止する形態で停止してもよい。
また、本実施形態と同様に、洗浄用吐出口異常報知処理を行うときに、兼用ポンプ6を追加運転させる場合には、水位検出センサJにて湯水排出水位Y1aが検出されるまで、兼用ポンプ6を作動させる形態で実施してもよい。
〔別実施形態〕
上記実施形態では、制御部Hが、洗浄運転において洗浄用運転時間が経過するまでの間に、水位検出センサJにて湯水排出水位Y1aが1回でも検出されたときには、兼用ポンプ6の外部排出口18からの湯水の漏れであることを報知する外部排出口異常報知処理を実行するように構成されている場合を例示したが、次の如く変更することができる。
すなわち、制御部Hが、洗浄運転において洗浄用運転時間が経過するまでの間に水位検出センサJにて湯水排出水位Y1aが検出されたときには、設定量(例えば、0.1〜0.3リットル)の湯水を供給する追加の注水を行い、その後、湯水排出水位Y1aが検出されたときには、兼用ポンプ6の外部排出口18からの湯水の漏れであることを報知する外部排出口異常報知処理を実行するように構成してもよい。
さらに、追加の注水を行った上で湯水排出水位Y1aが検出されたときには、追加の注水を行うことを、設定複数回実行するように構成して、追加の注水を設定複数回繰り返したのちに、湯水排出水位Y1aが検出されたときには、外部排出口異常報知処理を実行するように構成してもよい。
このように、追加の注水を行う構成を採用すれば、洗浄運転を開始した後に洗浄用運転時間が経過するまでの間において洗浄用洗剤により泡が発生する場合おいて、この泡の発生のために洗浄用湯水が用いられてしまうこと等に起因して、水位の低下が生じても、兼用ポンプ6の外部排出口18からの湯水の漏れであると誤検出することが回避できる。
〔その他の別実施形態〕
次にその他の別実施形態を列記する。
(イ)上記実施形態においては、湯水断続手段が、給水路を開閉する第1開閉弁と、洗浄槽用分岐路を開閉する第2開閉弁と、除湿用分岐路に装備された定流量弁とから構成される場合を例示したが、これらの弁に加えて、除湿用分岐路を開閉する開閉弁を備えさせるようにしてもよい。
そして、除湿用分岐路を開閉する開閉弁を備えさせる場合には、給水路を開閉する第1開閉弁を省略する形態で実施してもよい。
(ロ)上記実施形態では、洗浄槽が本体ケース部に対して水平方向に沿って引き出し及び収納自在に設けられる引き出し式の食器洗浄機を例示したが、本体ケース部に洗浄槽が収納されて、本体ケース部の前面扉が開閉されることにより、洗浄槽の洗浄空間が開閉される形態の食器洗浄機についても、本発明は適用できるものである。
(ハ)上記実施形態では、兼用ポンプのインペラーを直流モータにて駆動する場合を例示したが、兼用ポンプのインペラーを交流モータにて駆動するようにしてもよく、この場合、例えば、兼用ポンプ(インペラー)を設定目標回転速度にて駆動すべく、交流モータに供給する駆動電力を位相制御により調整するようにするとよい。
(ニ)上記実施形態では、兼用ポンプが装備する弁手段として、一つの弁体を装備する場合を例示したが、弁手段として、洗浄用吐出口を開閉する弁体部分と、外部排出口を開閉する弁体部分とを各別に備える形態で実施してもよい。
(ホ)本発明を実施するに、水位検出手段としては、上記実施形態に記載の水位検出センサに代えて、種々の形態のものを適用できるものである。
6 兼用ポンプ
6A インペラー
8 洗浄ノズル
14 ドレンパン
17 洗浄用吐出口
18 外部排出口
19 弁手段
D 洗浄槽
E 湯水断続手段
H 制御手段
J 水位検出手段
Q 洗浄空間
Z 漏水検出手段

Claims (4)

  1. 洗浄槽の洗浄空間への湯水の供給を断続する湯水断続手段と、
    インペラーの回転方向の正逆切換により、前記洗浄空間に貯留された湯水を吸引して洗浄用吐出口から吐出する洗浄状態と前記洗浄空間に貯留された湯水を吸引して外部排出口に吐出する湯水排出状態とに切換自在で、且つ、前記洗浄用吐出口を開きかつ前記外部排出口を閉じる第1状態と、前記洗浄用吐出口を閉じかつ前記外部排出口を開く第2状態とに、前記インペラーの回転に伴う湯水流動圧にて切換自在な弁手段を備えた兼用ポンプと、
    前記洗浄空間に貯留される湯水の水位が洗浄用水位であることを検出する水位検出手段と、
    前記洗浄空間内の洗浄対象物を洗浄する洗浄処理、前記洗浄対象物をすすぐすすぎ処理、及び、前記洗浄対象物を乾燥する乾燥処理を実行する制御手段とが設けられ、
    前記制御手段が、
    前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、前記洗浄用水位の湯水を前記洗浄空間内に貯留すべく、前記水位検出手段の検出情報に基づいて前記湯水断続手段を制御し、かつ、湯水を洗浄ノズルから噴出すべく、前記兼用ポンプを前記洗浄状態で作動させるように構成され、且つ、
    前記洗浄処理及び前記すすぎ処理の後で、前記洗浄空間内に貯留された湯水を排出すべく、前記兼用ポンプを湯水排出状態で作動させる洗浄用排水運転を実行するように構成された食器洗浄機であって、
    前記水位検出手段が、前記洗浄空間に貯留される湯水の水位が前記洗浄用水位よりも低い湯水排出水位であることを検出するように構成され、
    前記制御手段が、
    前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、前記水位検出手段にて前記湯水排出水位が検出されたときには、前記外部排出口からの湯水の漏れであることを報知する外部排出口異常報知処理を実行するように構成されている食器洗浄機。
  2. 前記洗浄槽の下方には、漏水受止め用のドレンパンが配備され、
    前記ドレンパンにて受止め回収された湯水の存否を検出する漏水検出手段が設けられ、
    前記制御手段が、
    前記漏水検出手段が湯水の存在を検出したときには、湯水の漏れであることを報知する湯水漏れ報知処理を実行し、かつ、
    前記漏水検出手段が湯水の存在を検出しない場合において、前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、前記水位検出手段にて前記湯水排出水位が検出されたときに、前記外部排出口異常報知処理を実行するように構成されている請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記兼用ポンプの前記弁手段が、前記第1状態に弾性付勢されている請求項1又は2記載の食器洗浄機。
  4. 前記制御手段が、
    前記洗浄用排水運転を設定時間実行したときに、前記水位検出手段にて前記湯水排出水位より高い水位が検出されたときには、前記洗浄用吐出口からの湯水の漏れであることを報知する洗浄用吐出口異常報知処理を実行するように構成されている請求項1〜3のいずれか1に記載の食器洗浄機。
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