JP4126200B2 - 燃料供給システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料供給システムに係り、特に給液ノズルが挿入された被供給タンクの燃料の種類を判定する燃料判定機能が付加された燃料供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
給油所等に設置される給油装置おいては、ガソリン供給用,軽油供給用といったように、供給油種毎に給油ノズルが設けられている。
【0003】
そこで、この種の給油装置では、異なる油液の複数の給油ノズルが並んでノズル掛けに掛止されており、顧客の自動車の燃料タンク等に給油する際、例えばガソリンを供給すべきところを誤って軽油供給用の給油ノズルを使って給油してしまうといった異油種給油事故を防止するために、油種判定機能が備えられる傾向にある。そして、この油種判定機能を備えた給油装置では、ガソリンと軽油とでは飽和蒸気圧(蒸気濃度)が異なることに着目し、給油前に燃料タンク内の残存油液のベーパ(油蒸気)を油種判定装置の油種センサに当ててベーパ濃度を検出するようになっている。
【0004】
そして、この検出結果に基づき燃料タンク内の残存油液の油種を判定し、この燃料タンク内の残存油液の油種と予め記憶された給油装置からの供給油液の油種とが一致したときのみ、給油が可能となり、給油ポンプが起動される。
【0005】
上記油種センサとしては、例えばベーパのベーパ濃度を検出する半導体式や接触燃焼式のガスセンサが使用されている。この半導体式ガスセンサよりなる油種センサは、ガソリン、軽油等のベーパ濃度の違いに応じた抵抗値の変化を出力電圧の変化として検出するものである。
【0006】
また、従来の給油装置に用いられているベーパセンサとしては、上記半導体式や接触燃焼式のガスセンサ以外にも超音波送受信素子を用いて、ベーパ中の音速が当該油種の濃度によって異なることを利用し、音波の伝搬時間差より油種を判定するものがある。
【0007】
さらに、車両の燃料タンクにガソリンや軽油などの燃料を供給する燃料供給システムとしては、例えば、顧客自身が給油操作を行うセルフサービス方式の給油システムがある。このセルフサービス方式の給油システムでは、顧客の車両が到着すると、顧客自身が計量機の近傍に設置された設定器のタッチパネルに表示された指示に沿って必要事項を入力する。
【0008】
例えば、顧客が設定器の前に立つと、タッチパネルの画面に油種を選択する油種選択画面が表示され、レギュラー、ハイオク、軽油の何れかを選択すると、給油方法の選択画面が表示され、プリセット給油または満タン給油を選択すると、設定した内容が表示されて確認を行った後、満タン給油の場合には給油許可待ち画面が表示される。また、プリセット給油が選択された場合には、給油量または給油金額を入力すると、給油許可待ち画面が表示される。
【0009】
そして、顧客が計量機より給油ノズルを外して燃料タンクの給油口に給油ノズルを挿入すると、計量機では給油ノズルが外されたことを検出する。そして、計量機は、当該計量機からの給油を許可してもらうべく、給油所の事務所に設けられた給油許可機としてのセルフサービスコンソール(SSCとも呼ばれている)に対して給油要求信号を出力する。
【0010】
これにより、セルフサービスコンソールでは、当該計量機から給油要求信号がきている(給油許可待ち)ことが表示される。ここで、給油所の係員が安全の確認をした上でセルフサービスコンソールを用いて給油許可することにより、計量機に給油許可信号が与えられる。これにより、計量機に搭載された当該油種のポンプが起動されて給油が可能になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような油種判定機能をセルフサービス方式の燃料供給システムに適用する場合、計量機より給油ノズルを外すと、給油要求信号が出力され、この状態において給油所の係員が当該給油装置に対して給油許可信号を送信することが可能になる。一方、給油ノズルが燃料タンクの給油口に挿入されると、燃料タンク内のベーパが吸引されて油種センサに供給され、油種判定が行われる。
【0012】
油種判定の結果が油種一致の場合には、ポンプが起動されて給油が可能になる。また、油種判定の結果が油種不一致の場合には、給油禁止となり、ポンプが停止したままとなる。
【0013】
ところが、給油所の係員は、油種が一致しているか否かに拘らず、給油許可を行うことになる。そのため、給油所の係員は、給油要求信号が出力された計量機に対して給油許可を出力した後、油種判定結果が油種不一致の場合には、当該計量機に対して燃料タンクの給油口に挿入された給油ノズルの油種が油種不一致であることを確認して報知する必要があり、余計な労力がかかり、給油効率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は上記課題を解決した給油装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、以下のような特徴を有する。
【0015】
上記請求項1記載の発明は、被供給タンクの燃料の種類を検出する燃料種別検出手段と、前記被供給タンクへの燃料供給に使用するノズルより供給可能な燃料の種類と前記燃料種別検出手段により検出された燃料の種類とを照合して一致するか否かを判定する判定手段と、前記被供給タンクに燃料を供給するのに先立って前記判定手段による判定結果と燃料の供給要求信号を出力し、燃料供給を許可するための許可信号が入力されることにより当該被供給タンクへの燃料の供給が可能になる燃料供給機と、前記燃料供給機による燃料の供給を許可するための供給許可手段と、前記燃料供給機の状態を表示する表示手段と、前記燃料供給機より供給要求信号が入力された場合にその旨を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を有し、前記表示手段に表示された前記供給要求信号を出力した燃料供給機が当該供給許可手段により指定された場合に、当該燃料供給機の判定手段による判定結果が燃料の種類が一致していることを示すことを条件に当該燃料供給機に対して前記許可信号を出力する許可機と、を有する燃料供給システムにおいて、前記表示制御手段は、前記被供給タンクにノズルが挿入されて前記供給要求信号を出力した燃料供給機の判定手段が燃料の種類が一致したと判定した場合に、前記表示手段に当該供給要求信号を出力した燃料供給機が燃料供給の許可待ちであることを前記表示手段に表示させ、当該判定手段が燃料の種類が不一致であると判断した場合には当該不一致であることを前記表示手段に表示させることを特徴とするものであり、判定手段により燃料の種類が一致した判定した場合に、係員が当該燃料供給機に対して前記許可信号を出力する操作を行えば良いので、従来のように前記許可信号を出力した後に油種判定を行う場合よりも、係員の負担を減らして燃料供給効率を高めることが可能になる。
【0016】
また、請求項2記載の発明は、前記表示制御手段が、前記燃料供給機より燃料の供給要求信号が入力された場合には、当該燃料供給機の判定手段が燃料の種類を検知中であることを前記表示手段に表示させ、その後、当該判定手段が燃料の種類が一致していると判断した場合には当該表示手段に表示されている検知中であることの表示を当該燃料供給機が燃料供給の許可待ちであること示す表示に切り替え、前記許可機は、表示手段に燃料供給の許可待ちであることが表示された燃料供給機のうち、前記供給許可手段の操作により指定された当該燃料供給機に対して前記許可信号を出力することを特徴とするものであり、表示手段に燃料供給の許可待ちであることが表示された当該燃料供給機に対して前記許可信号を出力する操作を行えば良いので、従来のように前記許可信号を出力した後に油種判定を行う場合よりも、係員の負担を減らして燃料供給効率を高めることが可能になる。
【0017】
また、請求項3記載の発明は、前記表示制御手段が、前記供給要求信号を出力した当該燃料供給機の判定手段が燃料の種類が一致したと判定した場合に、前記表示手段に当該供給要求信号を出力した当該燃料供給機が燃料供給の許可待ちであることを前記表示手段に表示させ、当該判定手段が燃料の種類が不一致であると判断した場合には当該不一致であることを前記表示手段に表示させ、当該判定手段が燃料の種類の判定ができなかった場合にはその旨を前記表示手段に表示させ、前記許可機は、前記表示手段に燃料供給の許可待ち及び燃料の種類の判定ができなかったことが表示された燃料供給機のうち、前記供給許可手段の操作により指定された当該燃料供給機に対して前記許可信号を出力することを特徴とするものであり、セルフサービス方式で燃料の種類の判定ができなかった場合でも、当該燃料供給機による燃料供給を可能にして燃料供給効率を高めることが可能になる。
【0018】
また、計量機22の近傍には、入出金機付き設定器26と、監視カメラ28とが設置されている。尚、監視カメラ28は、事務所12に設置された監視カメラ分割装置30に接続されており、各給油ポイントの状態を示す画像(図6を参照)をSSコントローラ20のモニタ(表示手段)21に表示させるように構成されている。
【0019】
また、POS端末装置14と、PIF16と、キャッシャーコール18と、SSコントローラ20と、計量機22,24は、通信回線32によりデータ通信可能に接続されている。入出金機付き設定器26は、通信回線34を介してPOS端末装置14と接続されている。
【0020】
SSコントローラ20は、モニタ21に表示される画面を制御すると共に、設定器26の液晶モニタ84(図5を参照)に表示される画面を制御する。そして、SSコントローラ20は、後述するように油種検出ユニット57(図2を参照)によりベーパ一致と判定された場合、モニタ21及び設定器26の液晶モニタ84に給液許可待ち画面(図8(C)を参照)を表示させる制御プログラム(表示制御手段)を実行する。また、SSコントローラ20は、油種一致の場合に係員の操作により当該計量機に対して許可信号を出力する供給許可手段を有する。
【0021】
また、計量機22の近傍には、消火設備36が設置されている。尚、消火設備36は、火災発生時に消火設備起動装置38からの制御信号により消火剤を計量機22に噴射するように構成されている。
【0022】
POS端末装置14及びSSコントローラ20は、常に計量機22,24の状態を監視しており、顧客毎に給油許可要求信号、給油データ(精算方法、油種、給油量、給油金額、計量機番号)を受信してデータベース(図示せず)に格納する。また、計量機22,24から給油許可要求信号(供給要求信号)があると、給油所の係員が監視カメラ28で撮像された画像をSSコントローラ20のモニタ(図示せず)で確認してから給油許可信号を当該計量機22,24へ出力する。
【0023】
図2は計量機22の構成を示す構成図である。
図2に示されるように、計量機22は、一端が地下タンク(図示せず)に挿入され、他端が装置内に延在された給油管路41を有し、この給油管路41には地下タンクに貯蔵された油液を汲み上げる給油ポンプ42と、給油ポンプ42を駆動するポンプモー夕43と、給油ポンプ42により送液された油液の流量を計測する給油用流量計44とが配設されている。尚、給油用流量計44は、給油管路41を流れる油液の流量に比例した流量パルスを出力する流量パルス発振器45を有している。
【0024】
装置本体46の側面には、給油管路41の他端に接続された給油ホース47が引き出されている。この給油ホース47の先端には、給油ノズル48が取り付けられている。給油ノズル48は、ノズル本体48aにノズルレバー48bの回動操作により開弁する弁機構が内蔵されており、先端側に燃料タンク(被供給タンク)の給油口(共に図示せず)に挿入される吐出パイプ49を有する。
【0025】
車両への給油を行う際は、給油ノズル48の吐出パイプ49を燃料タンクの給油口(図示せず)に挿入した状態で後述する油種判定が行われ、燃料タンクの油種と地下タンクの油種(給油ノズルの油種)とが一致した場合に給油ポンプ42が駆動されて給油ノズル48による給油が可能となる。すなわち、油種一致の場合のみノズルレバー48bの開弁操作により、給油ポンプ42により汲み上げられた油液が吐出パイプ49から燃料タンクに吐出される。
【0026】
また、装置本体46の側面には、上記給油ノズル48を着脱自在に支持するノズル掛け50と、ノズル掛け50に対する給油ノズル48の着脱により給油作業中か否かを検出するノズルスイッチ5lとが設けられている。ノズルスイッチ51は、ノズル掛け50に給油ノズル48が掛止されるとオフになり、給油ノズル48がノズル掛け50から外されると、オンに切り替わる。
【0027】
そして、制御装置60は、ノズルスイッチ51がオンになると、ポンプモータ43を起動し、ノズルスイッチ51がオフになると、ポンプモータ43を停止させる。また、装置本体46の正面には、給油量などを表示する表示器52が設けられている。
【0028】
ここで、上記給油ホース47には、燃料タンクに残留する油液のベーパを吸引するベーパ吸引チューブ54が途中まで並設されている。また、ベーパ吸引チューブ54の一端は、吐出パイプ49の先端近傍まで延在されて、吐出パイプ49と一体に設けられたベーパ吸引パイプ55に連通されている。そして、ベーパ吸引パイプ55の先端には、吐出パイプ49と共に燃料タンクの給油口(共に図示せず)に挿入されるベーパ吸引口55aが開口している。
【0029】
ベーパ吸引チューブ54の系路途中には、吸気・排気ポンプ56と、ベーパ判定手段としての油種検出ユニット57と、流量計59と、ベーパの温度を測定する感温素子62とが設けられている。
【0030】
給油ノズル48のベーパ吸引パイプ55及びベーパ吸引チューブ54を介して導入されたベーパは、感温素子62で温度を測定され、流量計59で吸引量を測定される。そして、制御装置60は、感温素子62からの温度測定値及び流量計59からの流量測定値が入力されると共に、流量計59の流量測定値が設定値となるように吸気・排気ポンプ56を制御する。
【0031】
ベーパ吸引チューブ54の他端は、油種判定手段としての油種検出ユニット57に接続され、ベーパ吸引チューブ54の他端が連通されたベーパ吸引管路58の途中にはベーパ吸引チューブ54を介して吸引されたベーパの吸引量を計測するベーパ用流量計59が配設され、ベーパ吸引管路58の端部は、吸気・排気ポンプ56に接続されている。
【0032】
油種検出ユニット57は、後述するように赤外発光源として接触燃焼式ガスセンサを用いた構成であり、ベーパの濃度によって接触燃焼式センサの燃焼部分の温度が上がることで、赤外線強度を変化させてベーパの油種によって異なる赤外線吸光度を測定して油種を判定するように構成されている。
【0033】
吸気・排気ポンプ56は、装置本体46の内部に設けられた油種判定時には燃料タンク内のベーパを吸引し、油種判定終了後にはベーパ吸引チューブ54に残留するベーパを排気させる。
【0034】
制御装置60は、給油用流量計44、ノズルスイッチ5l、油種検出ユニット57、ベーパ用流量計59から出力された各種信号に基づいて給油ポンプ42、吸気・排気ポンプ56、表示器52を駆動制御する。
【0035】
また、制御装置60のメモリ61には、制御装置60が実行する各種の制御プログラムが格納されており、例えばノズルスイッチ4lがオンになると吸気・排気ポンプ56を吸気動作させてベーパ吸引口55aから燃料タンク内のベーパを吸引させるベーパ吸引プログラムと、油種検出ユニット17により検出された油種検出信号に基づいて油種判定を行う油種判定プログラムと、油種判定結果が油種一致であるとき給油所の係員による給油許可信号の出力操作により給油ポンプ42を起動させる給油許可プログラムとが格納されている。
【0036】
ここで、ベーパ吸引チューブ54を介して吸引されたベーパの油種検出を行う油種検出ユニット57の内部構成について説明する。
【0037】
図3は油種検出ユニット57の内部構成を示す構成図である。
図3に示されるように、油種検出ユニット57は、赤外線発光源として接触燃焼式センサ65と、接触燃焼式センサ65からの赤外線を受光するガスセンサ74,75とからなる。また、ガスセンサ74,75は、接触燃焼式センサ65からの赤外線を受光するための集光レンズ66,67と、集光レンズ66,67を介して光量を測定する受光素子と波長を分別するためのフィルタ(BPF)68,69と、フィルタ(BPF)68,69を介してベーパ通路82の露光量を測定する赤外線受光素子(赤外線受信部)70,71とからなる。
【0038】
ここで、接触燃焼式センサ65の特性について説明する。
【0039】
接触燃焼式センサ65は、白金等からなる金属線コイルを酸化触媒中に埋め込んだものであり、金属線コイルに一定電流を流して所定温度(200°C程度)に加熱しておき、ベーパがこの酸化膜に接触すると触媒表面で接触燃焼が起こり素子温度が上昇する。温度上昇に伴って金属線コイルの電気抵抗が増加するので抵抗変化に応じた電気信号が出力される。
【0040】
すなわち、発振器72により設定された周波数でドライバ73を動作させると接触燃焼式センサ65に電力が供給され白金のコイルに電流が流れジュール熱で200°C程度温度上昇する。このことにより常温では500K程度の黒体輻射に相当する赤外線を発生する。
【0041】
この赤外線は、接触燃焼式センサ65から集光レンズ66,67に向けて発光され、フィルタ(BPF)68,69を介して受光素子70,71で受光される。
【0042】
また、集光レンズ85,86で受光された赤外線は、フィルタ(BPF:1400cm−1)87,88を介して受光素子70,71に至り、電気信号に変換される。そして、受光素子70,71から出力された信号は、夫々プリアンプ76,77で増幅された後、強度変換回路80からの指示に応じた数値で除算器78,79で除算されて判断回路81へ入力される。
【0043】
また、接触燃焼式センサ65を赤外線の光源とすることにより、ベーパの濃度によって接触燃焼式センサ65の燃焼部分の温度が上がるため、赤外線強度が変化する。このようにベーパの油種によって異なる赤外線吸光度を測定して油種を判定するため、油種の成分比の違いを赤外線の吸光度として検出することにより、油種判定を正確に行うことができ、使用環境によらない高い正常判定率を維持することができる。
【0044】
また、接触燃焼式センサ65で発生する熱による温度上昇は高いため、赤外線強度が高くなり、芳香族に関係する1400cm−1での感度を高めることができ、これにより油種判定精度を高めることができると共に、冷却したりチョッパを用いて赤外線の強度を変化させなくても接触温度センサにより自動的に赤外線強度が変わる。そのため、回路構成の簡略化を図ることができる。
【0045】
さらに、芳香族が多く含まれたガソリンと少ない軽油を、赤外線の2つの波長の吸光度で測定する場合に、可燃性のガスの濃度(直鎖系の蒸気濃度)が接触燃焼式センサ65での温度を上昇させるので、赤外線の強度を上昇させることができる。
【0046】
また、接触燃焼式センサ65からベーパ濃度に対応した信号が得られるので、受光側の2つのセンサ信号と比較することによりベーパの成分割合を測定でき、確実にガソリンと軽油を、高い正常判定率で区別できる。
【0047】
図4は設定器26の構成を示す図である。
図4に示されるように、設定器26は、タッチパネル式の液晶モニタ(LCD)84と、磁気カードリーダ86と、紙幣入金機88と、プリンタ90と、インタフォン92と、スピーカ94と、光センサ96とが設けられている。液晶モニタ84は、顧客の入力操作をガイダンス表示したり入力データを確認するための表示画面を表示すると共に、操作タッチセンサにより顧客が押圧操作により選択した領域を入力する入力装置としても機能する。
【0048】
磁気カードリーダ86は、磁気記録方式のクレジットカード(精算媒体)に記憶されたカードデータを読み取るカードデータ読み取り装置である。紙幣入金機88は、例えば、千円札、2千円札、5千円札、1万円札(精算媒体)の図柄(有価データ)を光学的に読み取って、予め登録された各紙幣の図柄データと照合して入金された紙幣を識別する紙幣識別装置である。
【0049】
プリンタ90は、給油終了後に計量機番号、給油量、給油金額、油種、精算方法などが記載されたレシート(伝票)を発行するレシート発行装置である。また、インタフォン92は、顧客が事務所の係員と通話する際に使用される。スピーカ94は、操作方法などを音声ガイダンスする音声出力装置である。
【0050】
光センサ86は、顧客が設定器26の前に立つと、顧客に向けて出射した光が反射し、その反射光を受光することで顧客の存在を検出する。
【0051】
図5は設定器26の構成を示すブロック図である。
図5に示されるように、設定器26の制御回路100は、液晶モニタ84、磁気カードリーダ86、紙幣入金機88、プリンタ90、インタフォン92、スピーカ94、光センサ96、記憶部102、LANボード104と通信ケーブルを介して接続されている。
【0052】
さらに、制御回路100は、制御装置60とも接続されている。また、制御回路100は、制御装置60を介して流量計44から出力された流量パルスを積算して給油量を算出すると共に、給油量に応じた料金を算出する。
【0053】
LANボード104には、前述した通信回線34が接続されており、制御回路100は、LANボード104を介してPOS端末装置14及びSSコントローラ20と通信可能に接続されている。
【0054】
また、記憶部102には、計量機22のポンプモータ43を制御する制御プログラムと、精算方法、給油方法、油種などの設定を行う制御プログラム、給油量に応じた料金を演算し、精算方法に応じた精算処理を行う制御プログラムが格納されている。
【0055】
図6はSSコントローラ20のモニタ21に表示される管理メニュー画面の表示例を示す図である。
図6に示されるように、管理メニュー画面110は、例えば、4台の各計量機22が設置された給油所の場合を一例として示してある。管理メニュー画面110には、4台の各計量機22の両側に給油ポイントが設定されており、各給油ポイントの管理メニュー111〜118と、灯油用の計量機24の管理メニュー119が表示されている。
【0056】
さらに、管理メニュー画面110の下欄には、キャンセル釦120、カメラ釦121、停止釦122、許可釦123、精算釦124が表示されている。
【0057】
モニタ21は、タッチパネル式であるので、給油所の係員が管理メニュー画面110に触れることで、接触された座標位置に対応する操作画面に切り替わる。
【0058】
ここで、上記のように構成された燃料供給システム10の動作手順について図7を参照して説明する。
【0059】
図7に示されるように、動作手順1では、顧客が計量機22に到着していないので、待機状態となり、モニタ21上の管理メニュー画面110の対応する給油ポイントの表示箇所に待機中画面132を表示する(図8(A)を参照)。
【0060】
顧客が計量機22に到着し、給油方法(プリセット給油か満タン給油)、油種、精算方法などを入力して給油ノズル48がノズル掛け50から外されると、動作手順2に移行する。動作手順2では、油種検知中となり、前述したように燃料タンクのベーパを吸引して油種検出ユニット57で油種検出及び油種判定を行うと共に、モニタ21及び液晶モニタ84上の管理メニュー画面110の対応する給油ポイントに油種検知中画面133を表示する(図8(B)を参照)。
【0061】
また、設定された油種と異なる給油ノズル48がノズル掛け50から外されたときは、動作手順2aに移行する。動作手順2aでは、ノズル掛け50から外された給油ノズル48が設定された油種と異なるノズル間違いと判定し、例えば、「油種を確認して下さい」といった音声メッセージ126をスピーカ94から発声する。
【0062】
また、動作手順2において、油種判定結果が油種一致の場合、油種検知不可の場合、油種不一致の場合によって3パターンに切り替わる。
【0063】
油種一致の場合は、設定された油種と同一油種の給油ノズル48がノズル掛け50から外されたため、動作手順3へ移行する。動作手順3では、給油許可待ち状態になり、モニタ21の管理メニュー画面110の対応する給油ポイントに給油許可待ち画面134を表示する(図8(C)を参照)。
【0064】
また、油種検知不可の場合は、油種検出ユニット57で油種検出が十分に行えないので、動作手順3aへ移行する。動作手順3aでは、モニタ21の管理メニュー画面110の対応する給油ポイントに油種検知不能画面140を表示する(図9(A)を参照)。この後、顧客は、油種確認を行う。そして、モニタ21の管理メニュー画面110の対応する給油ポイントに給油開始待ち画面141を表示する(図9(B)を参照)。
【0065】
また、油種判定の結果が油種不一致の場合には、動作手順3bへ移行する。動作手順3aでは、モニタ21の管理メニュー画面110の対応する給油ポイントに油種異常画面142を表示する(図10(A)を参照)。この後、顧客は、給油ノズル48をノズル掛け50へ戻す。そして、モニタ21の管理メニュー画面110の対応する給油ポイントに待機中画面143を表示する(図10(B)を参照)。その後、顧客は、設定操作からやり直す。
【0066】
また、上記動作手順3,3aで給油許可がSSコントローラ20から送信されると、「ノズルレバーを引いて下さい。油が出ます。」といった音声メッセージ128をスピーカ94から発声する。これと共に、モニタ21の管理メニュー画面110の対応する給油ポイントに給油開始待ち画面135を表示する(図8(D)を参照)。
【0067】
次の動作手順4では、顧客が給油ノズル48のノズルレバー48aを引いて開弁操作すると、燃料タンクへ油液が供給される。そして、モニタ21の管理メニュー画面110の対応する給油ポイントに給油中画面136を表示する(図8(E)を参照)。
【0068】
満タン給油またはプリセット給油が終了すると、モニタ21の管理メニュー画面110の対応する給油ポイントに給油停止画面137を表示する(図8(F)を参照)。
【0069】
給油が終了すると、動作手順5に移行する。動作手順5では、「給油キャップを閉めて下さい」といった音声メッセージ130をスピーカ94から発声する。そして、顧客が給油ノズル48をノズル掛け50に戻すと、モニタ21の管理メニュー画面110の対応する給油ポイントに給油終了画面138を表示する(図8(G)を参照)。
【0070】
また、給油終了画面138を表示しているときに、顧客が給油ノズル48をノズル掛け50から外すと、給油終了画面138の上に今回の設定データ139を表示する(図8(H)を参照)。
【0071】
ここで、計量機22の制御装置60が実行する制御処理について図11のフローチャートを参照して説明する。
【0072】
図11に示されるように、ステップS11(以下「ステップ」を省略する)では、設定器26で油種選択が行われたことを確認する。次のS12では、ノズルスイッチ51がオンになったことで給油ノズル48がノズル掛け50から外されたことを確認する。
【0073】
続いて、S13に進み、給油要求信号をSSコントローラ20に出力する。次のS14では、油種検出ユニット57によって油種判定が行われたかどうかをチェックする。S14において、油種判定結果が出ていないときは、S15に進み、予め設定された所定時間が経過したかどうかをチェックする。
【0074】
また、S14において、油種判定結果が出たときは、S16に進み、油種が一致したかどうかをチェックする。S16において、燃料タンクの給油口に挿入された給油ノズル48の油種と燃料タンクのベーパから検知された油種とが一致した場合には、S17に進み、油種一致信号をSSコントローラ20及び設定器26へ送信する。
【0075】
また、S16において、燃料タンクの給油口に挿入された給油ノズル48の油種と燃料タンクのベーパから検知された油種とが不一致の場合には、S18に進み、異油種信号をSSコントローラ20及び設定器26へ送信する。この後、前述したS11に戻る。
【0076】
また、S15において、油種判定が得られない状態のまま所定時間が経過した場合には、S19に進み、油種エラー信号をSSコントローラ20及び設定器26へ送信する。
【0077】
次のS20では、SSコントローラ20から給油許可信号が入力されたかどうかをチェックする。S20において、SSコントローラ20から給油許可信号が入力されないときは、S21に進み、給油ノズル48がノズル掛け50に戻されてノズルスイッチ51がオフになったかどうかをチェックする。S21において、ノズルスイッチ51がオンのときは、給油ノズル48がノズル掛け50に戻されていないので、S20の処理に戻る。
【0078】
また、上記S21において、ノズルスイッチ51がオフのときは、給油ノズル48がノズル掛け50に戻されたので、後述するS29の給油終了処理に移行する。
【0079】
また、上記S22では、給油許可信号の入力により、ポンプモータ43を作動させてポンプ42を起動させる。これで、燃料タンクへの給油が可能になる。そして、顧客が給油ノズル48のノズルレバー48aを引いて開弁操作すると、燃料タンクへ油液が供給される。
【0080】
次のS23では、流量計44の流量パルス発振器45からの流量パルスが入力されたかどうかをチェックする。S23において、流量パルス発振器45からの流量パルスの入力があったときは、S24に進み、給油中信号をSSコントローラ20及び設定器26へ送信する。
【0081】
続いて、S25では、流量パルスの積算値に基づいて積算流量を演算し、S26で積算流量をSSコントローラ20及び設定器26へ送信すると共に、表示器52に表示させる。
【0082】
上記S23において、流量パルス発振器45からの流量パルスの入力がないときは、S27に進み、給油ノズル48がノズル掛け50に戻されてノズルスイッチ51がオフになったかどうかをチェックする。S27において、ノズルスイッチ51がオンのときは、給油ノズル48がノズル掛け50に戻されていないので、S23の処理に戻る。
【0083】
また、S21において、ノズルスイッチ51がオフのときは、給油ノズル48がノズル掛け50に戻されたので、給油が終了したものと判断し、S28に進み、ポンプモータ43を停止させる。続いて、S29に進み、給油終了信号をSSコントローラ20及び設定器26へ送信する。
【0084】
ここで、SSコントローラ20が実行する制御処理について図12に示すフローチャートを参照して説明する。
【0085】
図12に示されるように、SSコントローラ20は、S31で給油要求信号が計量機22から入力されたかどうかをチェックする。S31において、給油要求信号が計量機22から入力されないときは、S32に進み、待機中画面132(図8(A)を参照)をモニタ21に表示させる。
【0086】
また、S31において、給油要求信号が計量機22から入力されたきは、S33に進み、油種検知中画面133(図8(B)を参照)をモニタ21に表示させる。
【0087】
続いて、S34では、油種一致信号が入力されたかどうかをチェックする。S34において、燃料タンクの給油口に挿入された給油ノズル48の油種と燃料タンクのベーパから検知された油種とが一致した場合には、油種一致信号が入力されるため、S35に進み、給油許可待ち画面134(図8(C)を参照)をモニタ21に表示させる。
【0088】
上記S34において、油種一致信号が入力されないときは、S36に進み、油種不一致信号が入力されたかどうかをチェックする。S36において、燃料タンクの給油口に挿入された給油ノズル48の油種と燃料タンクのベーパから検知された油種とが不一致の場合には、油種不一致信号が入力されるため、S37に進み、油種異常画面142(図10(A)を参照)をモニタ21に表示させる。この後、今回の処理を終了させる。
【0089】
また、上記S36において、油種不一致信号が入力されないときは、S38に進み、油種検出ユニット57で所定時間内に油種判定ができずに油種検知不能信号が入力されたかどうかをチェックする。S38において、油種検知不能信号が入力された場合には、S39に進み、油種検知不能画面140(図9(A)を参照)をモニタ21に表示させる。
【0090】
次のS40では、給油許可釦123がオンに操作されたかどうかをチェックする。S40において、給油所の係員が給油許可釦123をオンに操作すると、S41に進み、給油許可信号を計量機22へ出力する。
【0091】
続いて、S42では、給油開始待ち画面(図8(D)を参照)をモニタ21に表示させる。次のS43では、給油中信号(流量パルス)が入力されたかどうかをチェックする。S43において、給油中信号(流量パルス)が入力されると、S44に進み、積算流量を表示する給油中画面136をモニタ21に表示させる。
【0092】
次のS45では、積算流量が増加しているかどうかをチェックする。S45において、積算流量が増加しているときは、給油が継続しているので、S46に進み、計時をリセットする。そして、S47では、給油終了信号が入力されたかどうかをチェックする。S47において、給油終了信号が入力されるまでは、S44〜S47の処理を繰り返す。
【0093】
上記S47において、給油終了信号が入力されたときは、S48に進み、待機中画面(図8(G)を参照)をモニタ21に表示させる。
【0094】
また、上記S45において、積算流量が増加していないときは、給油が停止しているので、S49に進み、計時を開始する。そして、S50では、給油停止から所定時間が経過したかどうかをチェックする。S50において、給油停止から所定時間が経過したときは、S51に進み、給油停止画面(図8(F)を参照)をモニタ21に表示させる。その後、上記S45に戻り、S45以降の処理を実行する。
【0095】
また、上記S50において、給油停止から所定時間が経過しないときは、S52に進み、給油終了信号が入力されたかどうかをチェックする。S52において、給油終了信号が入力されないときは、上記S43に戻り、S43以降の処理を繰り返す。
【0096】
また、上記S52において、給油終了信号が入力されたときは、S53に進み、計時をリセットして、S48に進み、待機中画面(図8(G)を参照)をモニタ21に表示させる。
【0097】
このように、本実施例では、S33で給油要求信号が入力されると、S34で油種検知中画面133(図8(B)を参照)をモニタ21に表示させ、S40で給油所の係員が給油許可釦123をオンに操作すると、S42で給油開始待ち画面(図8(D)を参照)をモニタ21に表示させるため、給油所の係員は音声ガイダンスなどにより給油許可が得られたことを顧客に報知する。これにより、顧客は、給油ノズル48のノズルレバー48aを開弁操作して給油開始となる。
【0098】
従って、油種判定結果が一致した場合に、給油所の係員が給油許可(燃料供給許可信号)を出力する操作を行えば良いので、給油ノズルがノズル掛けから外されてノズルスイッチがオフになったときに給油許可を出力する方法よりも係員の労力を軽減し、セルフサービス方式で燃料の種類を判定する機能を有する場合でも、給油所の係員の負担を減らして燃料供給効率を高めることができる。
【0099】
また、油種判定結果が得られる前に給油所の係員が給油許可信号を出力する操作を行っても有効にならず、給油所の係員の誤操作による燃料供給許可をキャンセルできる。
【0100】
尚、上記実施例では、ガソリンや軽油等の油液を車両の燃料タンクに給油する場合を一例として挙げたが、これに限らず、油液以外の燃料(例えば、燃料電池車で消費される水素、あるいはLPG車やCNG車などで燃料として消費されるガス等)を供給するシステムにも適用できるのは勿論である。
【0101】
また、上記実施例では、給油前に顧客が油種を設定する場合を一例として挙げたが、これに限らず、顧客が給油ノズルをノズル掛けから外した時点でノズルスイッチのオフにより当該給油ノズルの油種を設定油種として自動的に設定するようにしても良い。
【0102】
また、上記実施例では、燃料タンクのベーパ濃度を検知して油種判定を行う場合を一例として挙げたが、これに限らず、例えば、給油ノズルに燃料タンクの給油口に設けられたバーコード等による油種表示を読み取るバーコードリーダを設ける構成とすることも可能である。
【発明の効果】
上述の如く、請求項1記載の発明によれば、供給要求信号を出力した燃料供給機の判定手段が燃料の種類が一致したと判定した場合に、表示手段に当該供給要求信号を出力した燃料供給機が燃料供給の許可待ちであることを表示手段に表示させ、当該判定手段が燃料の種類が不一致であると判断した場合には当該不一致であることを表示手段に表示させるため、判定手段により燃料の種類が一致した判定した場合に、係員が当該燃料供給機に対して前記許可信号を出力する操作を行えば良いので、従来のように前記許可信号を出力した後に油種判定を行う場合よりも、係員の負担を減らして燃料供給効率を高めることが可能になる。
【0103】
また、上記請求項2の発明によれば、表示手段に燃料供給の許可待ちであることが表示された当該燃料供給機に対して前記許可信号を出力する操作を行えば良いので、従来のように前記許可信号を出力した後に油種判定を行う場合よりも、係員の負担を減らして燃料供給効率を高めることが可能になる。
【0104】
また、上記請求項3の発明によれば、表示手段に燃料供給の許可待ち及び燃料の種類の判定ができなかったことが表示された燃料供給機のうち、供給許可手段の操作により指定された当該燃料供給機に対して前記許可信号を出力することにより、セルフサービス方式で燃料の種類の判定ができなかった場合でも、当該燃料供給機による燃料供給を可能にして燃料供給効率を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる燃料供給システムの一実施例の概略構成図である。
【図2】計量機の概略構成図である。
【図3】油種検出ユニットの内部構成を示す縦断面図である。
【図4】設定器26の構成を示す図である。
【図5】設定器26の構成を示すブロック図である。
【図6】SSコントローラ20のモニタ21に表示される管理メニュー画面の表示例を示す図である。
【図7】燃料供給システム10の動作手順を説明するための図である。
【図8】通常給油の場合の表示画面の遷移を示す図である。
【図9】油種検知不能の場合の表示画面の遷移を示す図である。
【図10】油種異常の場合の表示画面の遷移を示す図である。
【図11】計量機22の制御装置60が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】SSコントローラ20が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 燃料供給システム
14 POS端末装置
20 SSコントローラ
21 モニタ
22,24 計量機
26 設定器
28 監視カメラ
30 監視カメラ分割装置
32,34 通信回線
42 給油ポンプ
43 ポンプモー夕
44 給油用流量計
45 流量パルス発振器
47 給油ホース
48 給油ノズル
49 吐出パイプ
50 ノズル掛け
5l ノズルスイッチ
54 ベーパ吸引チューブ
55 ベーパ吸引パイプ
56 吸気・排気ポンプ
57 油種検出ユニット
59 流量計
60 制御装置
62 感温素子
65 接触燃焼式センサ
74,75 ガスセンサ
84 液晶モニタ
86 磁気カードリーダ
88 紙幣入金機
90 プリンタ
92 インタフォン
94 スピーカ
96 光センサ
100 制御回路
102 記憶部
110 管理メニュー画面
132 待機中画面
133 油種検知中画面
134 給油許可待ち画面
135 給油開始待ち画面
136 給油中画面
137 給油停止画面
138 給油終了画面
139 設定データ
140 油種検知不能画面
141 給油開始待ち画面
142 油種異常画面
143 待機中画面

Claims (3)

  1. 被供給タンクの燃料の種類を検出する燃料種別検出手段と、前記被供給タンクへの燃料供給に使用するノズルより供給可能な燃料の種類と前記燃料種別検出手段により検出された燃料の種類とを照合して一致するか否かを判定する判定手段と、前記被供給タンクに燃料を供給するのに先立って前記判定手段による判定結果と燃料の供給要求信号を出力し、燃料供給を許可するための許可信号が入力されることにより当該被供給タンクへの燃料の供給が可能になる燃料供給機と、
    前記燃料供給機による燃料の供給を許可するための供給許可手段と、前記燃料供給機の状態を表示する表示手段と、前記燃料供給機より供給要求信号が入力された場合にその旨を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を有し、前記表示手段に表示された前記供給要求信号を出力した燃料供給機が当該供給許可手段により指定された場合に、当該燃料供給機の判定手段による判定結果が燃料の種類が一致していることを示すことを条件に当該燃料供給機に対して前記許可信号を出力する許可機と、
    を有する燃料供給システムにおいて、
    前記表示制御手段は、
    前記被供給タンクに前記供給要求信号を出力した燃料供給機の判定手段が燃料の種類が一致したと判定した場合に、当該供給要求信号を出力した燃料供給機が燃料供給の許可待ちであることを前記表示手段に表示させ、当該判定手段が燃料の種類が不一致であると判断した場合には当該不一致であることを前記表示手段に表示させることを特徴とする燃料供給システム。
  2. 前記表示制御手段は、前記燃料供給機より燃料の供給要求信号が入力された場合には、当該燃料供給機の判定手段が燃料の種類を検知中であることを前記表示手段に表示させ、その後、当該判定手段が燃料の種類が一致していると判断した場合には当該表示手段に表示されている検知中であることの表示を当該燃料供給機が燃料供給の許可待ちであること示す表示に切り替え、
    前記許可機は、表示手段に燃料供給の許可待ちであることが表示された燃料供給機のうち、前記供給許可手段の操作により指定された当該燃料供給機に対して前記許可信号を出力することを特徴とする請求項1記載の燃料供給システム。
  3. 前記表示制御手段は、前記供給要求信号を出力した当該燃料供給機の判定手段が燃料の種類が一致したと判定した場合に、前記表示手段に当該供給要求信号を出力した当該燃料供給機が燃料供給の許可待ちであることを前記表示手段に表示させ、当該判定手段が燃料の種類が不一致であると判断した場合には当該不一致であることを前記表示手段に表示させ、当該判定手段が燃料の種類の判定ができなかった場合にはその旨を前記表示手段に表示させ、
    前記許可機は、前記表示手段に燃料供給の許可待ち及び燃料の種類の判定ができなかったことが表示された燃料供給機のうち、前記供給許可手段の操作により指定された当該燃料供給機に対して前記許可信号を出力することを特徴とする請求項1記載の燃料供給システム。
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