JP4124221B2 - 開閉機構及び画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、本体部に対して開閉可能な蓋部を有する構造体において蓋部の開閉状態を検知可能に構成された開閉機構、及びその開閉機構を備えた画像処理装置に関する。
従来より、本体ケース(本体部)と本体カバー(蓋部)とを備え、本体カバーが本体ケースに対して開閉動作可能に構成された構造体には、必要に応じて、本体カバーの開閉状態を検知する機能が設けられる。その一例がファクシミリ装置である。ファクシミリ装置では、本体カバーの開閉状態を検知し、本体カバーが閉まっていることが検知されたときに、原稿の読み取り或いは記録紙への画像の記録といった各種動作が行われる。
本体カバーの開閉状態を検知するための方法としては、本体カバーを閉めたときに、その本体カバー自身又は本体カバーと連結する他の部品によって本体ケース内に配置されたスイッチが操作(押圧、当接など)され、閉状態が検出されるという方法がよく用いられる(例えば、特許文献1参照。)。つまり、本体カバーを閉じたときと開いたときとでスイッチのオン・オフ状態が切り換わるように構成することで、本体カバーの開閉状態を検知できるのである。
具体的な例を図7及び図8に示す。図7及び図8はいずれも、カバーの開閉状態を検知するための機構(カバー開閉検知スイッチ41や後述するアクチュエータ101など)を臨むようにファクシミリ装置100全体を見たときの状態を表す側面図である。両者間で異なるのは本体カバー3の状態であり、図7は本体カバー3が完全に閉じた状態を表しており、図8は本体カバー3が本体カバー回動軸5を中心に所定角度(例えば6°)回動して開いている状態を表している。
図示の如く、従来のファクシミリ装置100は、本体ケース2に対して本体カバー3が開閉自在に装着された構成となっている。即ち、本体カバー3を開けると、本体カバー3は本体カバー回動軸5を中心として図中反時計回りに回動する。
本体ケース2内における前側(図1の右側)には、原稿を読み取るための原稿読み取り部25や、記録紙7へ画像の記録を行うための画像記録部12等が設けられている。原稿挿入口21から挿入された原稿は、ADFローラ22と分離片31との協働によって一枚ずつ分離され、原稿読み取り部25へ搬送される。また、本体ケース2内の底部には、当該ファクシミリ装置100の動作を制御するための各種電子回路が形成されたプリント回路基板40が配置されている。
そして、ファクシミリ装置100には、本体カバー3の開閉状態を検知するための機構が設けられている。具体的には、本体カバー3側に連結(固定)されたカバー側支持軸51と、一端にこのカバー側支持軸51が挿通されることによってこのカバー側支持軸51を中心に回動可能なアクチュエータ101と、本体ケース2側に連結(固定)されたケース側支持軸61と、アクチュエータ101の下部の当接面103によりオン・オフが操作されるカバー開閉検知スイッチ41とが設けられている。このカバー開閉検知スイッチ41は、プリント回路基板40上に固定設置されている。
カバー開閉検知スイッチ41は、回動軸75を中心に回動可能な接触可動部76を備えている。そのため、接触可動部76を上側から押すと、回動軸75を中心に回動して下側へ動く。図9に、カバー開閉検知スイッチ41における接触可動部76の位置と当該スイ
ッチ41のオン・オフ状態の関係を示す。
接触可動部76が何ら押されていない自由状態においては、接触可動部76は、図9(a)に示す最上部に位置する。この最上部の位置ではカバー開閉検知スイッチ41はオフ状態である。接触可動部76がその上側から押されると、上述のように接触可動部76は回動して下側へ移動する。この下側への移動は、図9(b)に示す最下部の位置まで可能である。この最下部の位置ではカバー開閉検知スイッチ41はオン状態となる。一方、接触可動部76を最上部の位置から徐々に押していくと、図9(c)に示す位置にまで移動したときに、カバー開閉検知スイッチ41がオン状態となる。つまり、図9(c)の位置(オン上限位置)から図9(b)に示した最下部の位置までが、オン状態となる範囲(オン範囲α)である。
アクチュエータ101は、図示の如く、円弧状に湾曲した長尺板状の形状をなし、その内部には、当該アクチュエータ101の湾曲形状に沿うように設けられた案内孔102が形成されている。そして、この案内孔102にケース側支持軸61が挿通されている。
このように構成されたファクシミリ装置100では、本体カバー3を開けると、本体カバー3に連結されたカバー側支持軸51も本体カバー3と共に移動(本体カバー回動軸5を中心に回動)する。そのため、図8に示すように、カバー側支持軸51が挿通されたアクチュエータ101も、本体カバー3と共に上側へ移動する。
なお、アクチュエータ101の案内孔102に挿通されたケース側支持軸61は、本体ケース2に連結されているため、アクチュエータ101が移動してもこのケース側支持軸61は何ら動かない。そのため、本体カバー3が開かれてアクチュエータ101が上側へ移動していくに従い、ケース側支持軸61は、相対的に案内孔102内を下側へ移動していくことになる。
そして、図7に示すように本体カバー3が完全に閉じられているときは、カバー開閉検知スイッチ41の接触可動部76は、アクチュエータ101の当接面103により押圧されて下側へ移動され、オン範囲α内に位置する。
この状態から本体カバー3が徐々に開かれていくと、アクチュエータ101の当接面103も徐々に上昇していき、カバー開閉検知スイッチ41の接触可動部76も上側へ移動していく。そして、本体カバー3の開動作が進み、接触可動部76が図8に示す状態、即ち図9(c)のオン上限位置よりも上側になると、カバー開閉検知スイッチ41はオフ状態となる。図8は、本体カバー3が開かれていく過程における、接触可動部76がオン上限位置を越えた直後の状態を示している。
このように、従来のファクシミリ装置100では、本体カバー3の開閉動作に伴ってアクチュエータ101が上下方向へ動くことにより、カバー開閉検知スイッチ41の接触可動部76が操作されて、本体カバー3の開閉状態が検知される。
特開平8−18705号公報
ところで、上記のような、本体カバー3の開閉に伴うアクチュエータ101の移動(上下動)によってカバー開閉検知スイッチ41が操作される構成のファクシミリ装置100においては、カバー開閉検知スイッチ41と、本体カバー3におけるスイッチに当接する当接面103との相対的位置関係が、製品(装置)間でばらつく。
本体カバー3を完全に閉じたとき、当接面103とカバー開閉検知スイッチ41の接触可動部76との相対的位置関係は、同じ種類・機種の製品であれば理論的には全て等しくなるはずである。しかし、実際には寸法誤差や組み付け時のバラツキなどの種々の要因により、上記相対的位置関係は製品間でばらつくのである。
このバラツキにより、本体カバー3を閉じたときに接触可動部76が十分に押される(例えば図9(b)の最下部近傍まで押される)製品が存在することもあれば、本体カバー3を完全に閉じても接触可動部76の押圧が不十分で僅かしか移動しない(例えば図9(c)に示すオン上限位置の近傍までしか移動しない)製品が存在することもある。
そのため、どの製品でも本体カバー3を閉じたときに確実にカバー開閉検知スイッチ41がオンするよう、カバー開閉検知スイッチ41としては、オン範囲αがある程度広範囲のものを用いるようにしている。
しかしながら、オン範囲αが広範囲であるということは、製品によっては、本体カバー3をある程度大きく開けないとその開状態が検知できない(オフにならない)ということになる。
即ち、本体カバー3を閉じたときに接触可動部76が最下部の位置付近まで押されるような製品の場合、本体カバー3を開き始めてから接触可動部76がオン上限位置を越えるまでに、本体カバー3をある程度大きく開ける必要がある。逆にいうと、開いている本体カバー3を閉じる際、しっかり閉まっていない途中の段階でもカバー開閉検知スイッチ41がオン状態となってしまう。
そうなると、本体カバー3が完全に閉じられていないにもかかわらずユーザは完全に閉じられたものと誤判断してしまい、その状態のまま原稿読み取り等を実行させようとするおそれがある。本体カバー3が完全に閉じられていない状態で原稿読み取り等を実行させようとしても、原稿の搬送が正常に行われない等のエラーが生じて原稿の読み取りが正常に行われなくなるおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、蓋部を僅かに開いただけでその開状態が検知される(逆に言えば、開いた状態の蓋部が完全に閉じられる寸前までは閉状態が検知されない)ような開閉機構、及びその開閉機構を備えた画像処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の開閉機構は、本体部と、その本体部に対して開閉動作可能な蓋部と、本体部に設けられ、蓋部の開閉状態を検知する開閉検知手段と、蓋部が閉状態のときに開閉検知手段に作用してその開閉検知手段に蓋部が閉状態であることを検知させ、蓋部が開状態のときに開閉検知手段への作用状態が解除されてその開閉検知手段に蓋部が開状態であることを検知させる作用手段と、移動方向変更手段とを備える。
作用手段は、蓋部側支持軸と、本体側支持軸と、作用部材とを備えたものであり、蓋部側支持軸は、蓋部に固設され、軸心が蓋部の開閉方向に垂直となるように設けられたものであり、本体側支持軸は、本体部に固設され、軸心が蓋部側支持軸の軸心に平行となるように設けられたものであり、作用部材は、蓋部側支持軸が挿通される挿通孔及び本体側支持軸が挿通される長円状の案内孔が形成されると共に開閉検知手段に直接作用する作用部分を有し、蓋部側支持軸が挿通孔に挿通されることにより該蓋部側支持軸を中心として回動可能に支持されつつ蓋部の開閉に伴って移動すると共に、本体側支持軸が案内孔に挿通されることにより、蓋部の開閉に伴って、本体側支持軸が案内孔に沿って相対的に移動しつつ、作用部分が開閉検知手段に作用する所定の作用方向又はその反対方向へ移動するよう構成されたものである。
移動方向変更手段は、蓋部が完全に閉じた状態から一定量開かれるまでの間に、作用部材を蓋部側支持軸を中心に回動させることにより作用部分を作用方向及びその反対方向のいずれとも異なる解除方向へ移動させ、蓋部が一定量開いた状態から完全に閉じるまでの間は作用部材を蓋部側支持軸を中心に回動させることにより作用部分を解除方向側から開閉検知手段における上記作用を受ける部分側へ移動させる。
そして、蓋部が上記一定量以上開かれているときに、作用部分による開閉検知手段に対する作用状態が解除されて該開閉検知手段に開状態が検知される。
このように構成された開閉機構では、蓋部の開閉動作に伴って作用手段が単純に作用方向又はその反対方向へ往復移動するのではなく、閉じた状態の蓋部が一定量開かれるまでの間は移動方向変更手段が、作用手段を回動させることにより作用部分を作用方向及びその反対方向のいずれとも異なる解除方向へ移動させる。つまり、完全に閉じた状態から開かれるとき、単に作用方向とは反対の方向へ移動して作用部分による開閉検知手段への作用状態(開閉検知手段にて蓋部の開状態が検知されている状態)が解除されるのではなく、作用部分が解除方向へ移動するように作用手段を移動(回動)させることで、開閉検知手段への作用状態が迅速に解除されるのである。
作用部分解除方向へ移動させて上記作用状態を解除させるまでに必要な蓋部の開き量(上記一定量)は、開閉状態の検出の精度に応じて適宜決めればよく、例えば、僅かに開いただけでもその開状態を検知できるようにしたい場合は、上記一定量を小さく設定して、僅かに開いたときに作用部分解除方向へ移動されるようにすればよい
従って、請求項1に記載の開閉機構によれば、蓋部が一定量開かれる間は作用部分が単に作用方向とは反対の方向に移動するのではなく解除方向へ移動することにより該一定量以上開かれたときに開閉検知手段への作用状態が解除されるため、僅かに開いただけでもその開状態を確実に検知することが可能となる。
逆に言うと、開いている蓋部を閉じていく場合、閉じる寸前までは作用手段が開閉検知手段に作用せず、僅かな開状態にまで閉じられたときに(つまり、残りの閉じ量が上記一定量よりも少なくなったときに)、作部分が開閉検知手段に作用することになる。そのため、蓋部の閉状態が不十分なまま誤って開状態と検知されてしまうのを防止することができる。
ここで、上記請求項1のように作用部材が長円状の案内を有する構成である場合は、その案内を、単に作用部材が作用方向へ往復移動するように形成するのではなく、例えば請求項2に記載のように、案内の形状に工夫を加えることで作用部分解除方向へ移動するように構成することができる。
即ち、請求項2記載の発明は、請求項1記載の開閉機構であって、案内は、蓋部の開閉動作に伴って前記作用部分を上記作用方向又はその反対方向に移動させるための主案内部と、上記移動方向変更手段としての解除方向案内部とを備えている。解除方向案内部は、当該案内孔における、蓋部が完全に閉じた状態での本体側支持軸の存在位置から蓋部の開方向動作により該本体側支持軸が前記相対的に移動する方向に隣接した位置に設けられ、蓋部が完全に閉じた状態から一定量開かれた状態までの該蓋部の開閉動作の際に、本体側支持軸からの作用を受けることにより作用部分を移動させる。
つまり、完全に閉じた状態の蓋部を開き始めると、蓋部の開方向動作に伴って作用部材における作用部分移動し始める。作用部材に形成された案内には本体部に設けられた本体側支持軸挿通されているため、蓋部が開かれることにより、本体側支持軸は案内孔の中を相対的に移動することになる。
このとき、案内孔が主案内部だけで構成されているならば、作用部分は、作用方向の反対方向へそのまま移動することにより開閉検知手段における上記作用を受ける部分から離れていくことになる。しかし、案内孔は、移動方向変更手段としての解除方向案内部を有しており、蓋部を一定量開くと、本体側支持軸からの作用を受ける。このように、蓋部側支持軸を中心に回動可能な作用部材が有する解除方向案内部が、本体部に設けられた本体側支持軸からの作用を受けることで、作用部分解除方向へ移動する。これにより、開閉検知手段への作用状態が解除されて、蓋部が開いたことが検知される。
従って、請求項2記載の開閉機構によれば、案内の形状に工夫を加える(主案内とは別に解除方向案内部を形成する)だけで、蓋部を開くと本体側支持軸が解除方向案内部に作用して作用部分が作用方向及びその反対方向のいずれとも異なる解除方向に移動するという動作が実現される。そのため、上記請求項1記載の発明をより簡易的な構成で実現できる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の開閉機構であって、解除方向案内部は、蓋部が完全に閉じた状態から開かれたときに本体側支持軸が当接しつつ該当接による該本体側支持軸から受ける作用を作用部材に伝達することで作用部分を解除方向へ移動させる凸部と、案内孔において凸部に対向するように形成された凹部とを備えたものである。
次に、請求項4記載の発明は、請求項1〜3いずれかに記載の開閉機構であって、開閉検知手段は、作用部材における作用部分によって上記作用方向へ押圧されることにより該作用部分から作用を受ける押圧部と、押圧部が作用部分からの押圧によって予め設定された検知基準長以上押圧されたときに、蓋部が閉状態であることを検知する検知部とを有する。そして、移動方向変更手段は、蓋部が上記一定量開かれたときに作用部分を
開閉検知手段における上記作用を受ける部分から解除方向へ移動させて押圧部が押圧されている長さを検知基準長よりも短くすることで、上記作用状態を解除させる。
このように構成された開閉機構によれば、蓋部が完全に閉じた状態から一定量開いたとき、作用部材を回動させて作用部分を解除方向に移動させ、押圧部が押圧されている量を検知基準長よりも短い状態にすることができる。そのため、蓋部が僅かに開いた状態での開状態検出をより確実に行うことができる。
ここで、作用部材による開閉検知手段への作用状態を迅速に解除するためには、作用部分を上記作用方向及びその反対方向のいずれとも異なる解除方向へ移動させればよいが、その解除方向としては、例えば請求項5に記載のように、上記作用方向に対して垂直な方向とすることができる。つまり、移動方向変更手段は、蓋部が完全に閉じた状態から上記一定量開くまでの間に、作用部分を上記作用方向とは垂直な方向に移動させるのである。
このように構成することにより、作用部分による開閉検知手段への作用状態をより早く解除することができる。そのため、より僅かな蓋部の開き量でその開状態を検知することが可能となる。
次に、請求項6記載の発明は、請求項1〜5いずれかに記載の開閉機構と、原稿を読み取る原稿読み取り手段と、原稿読み取り手段により読み取られた内容を外部へ出力する出力手段と、外部から画像データを入力する入力手段と、入力手段により入力された画像データが表す画像を記録媒体へ記録する画像記録手段とを備えた画像処理装置である。この画像処理装置において、原稿読み取り手段、出力手段、入力手段、及び画像記録手段は、いずれも本体部に収納されている
このように、画像処理装置が本発明の開閉機構を備えていることで、蓋部が僅かに開いている状態でもそれをユーザが認識できるようになる。そのため、蓋部が完全に閉じられていないにも関わらず、誤って閉状態が検知されてユーザがそのまま使用してしまうといったことを防ぐことができ、蓋部の締まりが不完全であることに起因する装置使用時のトラブル発生を防止することができる。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)ファクシミリ装置全体の構成
図1は、本発明が適用された画像処理装置としてのファクシミリ装置1の概略構成を示す側断面図である。図1に示す如く、本実施形態のファクシミリ装置1は、本体ケース2に対して本体カバー3が開閉自在に装着された構成となっている。同図において、右側を当該ファクシミリ装置1の前側、左側を当該ファクシミリ装置1の後側とすると、本体カバー3の後側上部には原稿トレイ4が設けられている。本体ケース2は本発明の本体部に相当し、本体カバー3は本発明の蓋部に相当するものである。
本体ケース2と本体カバー3は、それぞれの後端側において本体カバー回動軸5を介して回動自在に連結されている。そして、ユーザが図示しないレバーを操作して本体カバー3を開けると、本体カバー3は本体カバー回動軸5を中心として図中反時計回りに回動する。これにより、原稿トレイ4や後述する操作パネル37、表示パネル38などの、当該ファクシミリ装置1における上側に搭載された各種構成部品も、本体カバー3と共に回動する。
本体ケース2には、その後側に、上側が開口した半円筒状のロールトレイ9が設けられている。このロールトレイ9には、感熱紙等の記録紙7がロール状(長尺状)に巻回されてなる記録紙ロール8が収納されている。記録紙7は、ロールトレイ9から引き出された後、カール除去部11を経て画像記録部12へ搬送され、この画像記録部12にて画像が形成された後、記録紙排出経路10に沿ってファクシミリ装置1の外部(前側)へ排出される。即ち、カール除去部11を経た後、記録側プラテン13とサーマルヘッド14との間を通過し、最終的に記録紙切断部15により切断されて排出される。
記録紙7は、ファクシミリ装置1の幅方向へライン状に配置されたサーマルヘッド14による記録可能な範囲をカバーすべく、幅広に形成されている。カール除去部11は、記録紙7が搬送される経路(記録紙搬送経路)における記録紙ロール8の下流側に設けられており、ロール状に巻回された記録紙7の巻き癖を直す機能を有する。
記録紙搬送経路におけるカール除去部11の下流側には、記録側プラテン13及びサーマルヘッド14からなる画像記録部12が設けられている。記録側プラテン13は、後述するモータ95や図示しないギヤを介して回転駆動され、記録紙7をファクシミリ装置1の前側へ搬送・排出する。なお、画像記録部12は本発明の画像記録手段に相当するものである。
記録側プラテン13に対向するように設けられているサーマルヘッド14は、多数の発熱素子がライン状に配置されたいわゆるラインサーマルヘッドによって構成されている。これにより、サーマルヘッド14は記録紙7の印字可能範囲をカバーすることができ、記録紙7へ所望の画像(外部電話回線から受信した画像など)を記録することができる。このサーマルヘッド14は、押圧バネ17によって記録側プラテン13の下側周面に向かって押圧されている。
画像記録部12の下流側には、画像が形成されて当該ファクシミリ装置1の前側へ排出
される記録紙7を切断するための記録紙切断部15が設けられ、切断部カバー35により覆われている。本実施形態のファクシミリ装置1では、記録紙7への画像記録が終了すると、記録紙切断部15が、長尺状の記録紙7のうち画像が記録された部分を切り離す。
一方、送信を行う際に原稿トレイ4上に載置された原稿(図示略)は、原稿挿入口21に挿入されると、ADF(Automatic Document Feeder )ローラ22や読み取り側プラテン23により、原稿搬送経路20に沿って搬送される。即ち、原稿挿入口21に原稿が挿入されると、原稿はまずADFローラ22によって原稿読み取り部へ搬送される。ADFローラ22の上側表面には、原稿がADFローラ22によって搬送される際に重送されないよう一枚ずつ分離するための分離片31(図1では図示略。図2参照。)が当接している。そのため、ADFローラ22は、原稿挿入口21に挿入された原稿を、分離片31と協働して原稿搬送経路20に沿って一枚ずつ搬送する。
原稿搬送経路20におけるADFローラ22の下流側に設けられた原稿読み取り部25は、CIS(Contact Image Sensor)24と、このCIS24の上側を圧接するように設けられた読み取り側プラテン23とを備えている。CIS24は、原稿搬送経路20に沿って搬送されてきた原稿がこのCIS24と読み取り側プラテン23との間を通過する際に、原稿上の画像を順次読み取る。CIS24によって読み取られた画像は、後述する送信部92を介して外部へ送信される。なお、原稿読み取り部25は本発明の原稿読み取り手段に相当する。
そして、原稿搬送経路20における原稿読み取り部25の下流側には、CIS24により画像が読み取られた後の原稿が原稿搬送経路20に沿って確実に搬送・排出されるよう、原稿をその排出方向へガイドするための原稿パス26が設けられている。
原稿パス26は、開閉カバー27と固定カバー28とにより構成される。開閉カバー27は、画像記録部12及び記録紙切断部15を覆うように設けられ、その画像記録部12及び記録紙切断部15に対して開閉動作可能に構成されている。この開閉カバー27の開閉動作は、開閉カバー回動軸29を中心として回動することにより行われる。
開閉カバー27の端部(記録側プラテン13の下流側の位置)には、画像記録後の記録紙7を記録紙排出経路10に沿って確実に当該装置1の外部へ排出させるためのペーパーガイド46が形成されている。画像記録部12を通過した記録紙7は、このペーパーガイド46によってガイドされ、所定の記録紙排出経路10に沿って排出されることとなる。
また、本体カバー3には、数字キーや各種ファンクションキー等を有する操作パネル37や、当該ファクシミリ装置1の状態や画像の送受信状態などの各種情報が表示される、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示パネル38が設けられている。そして、ユーザが操作パネル37のキーを押下することにより、当該ファクシミリ装置1が実行可能な各種の動作が行われる。
さらに、本体ケース2内におけるロールトレイ9の下部には、当該ファクシミリ装置1の動作を制御するための各種電子回路が形成されたプリント回路基板40が配置されている。
(2)本体カバー3の開閉状態検知について
次に、本実施形態のファクシミリ装置1が備える本体カバー3の開閉状態検知機能について、図2及び図3に基づいて説明する。図2及び図3はいずれも、本体カバー3の開閉状態を検知するための機構(カバー開閉検知スイッチ41や後述するアクチュエータ52など)を臨むようにファクシミリ装置1全体を見たときの状態を表す側面図である。両者
間で異なるのは本体カバー3の状態であり、図2は本体カバー3が完全に閉じた状態を表しており、図3は本体カバー3が本体カバー回動軸5を中心に所定角度(例えば1.5°)回動して開いている状態を表している。
図示の如く、ADFローラ22の外周表面には、分離片31が当接している。この分離片31とADFローラ22との協働によって、既述の通り、原稿の重送を防ぐようにしている。
また、本実施形態のファクシミリ装置1には、本体カバー3の開閉状態を検知するための各種機構が設けられている。具体的には、本体カバー3側に連結(固定)されたカバー側支持軸51と、一端に形成された挿通孔にこのカバー側支持軸51が挿通されることによってこのカバー側支持軸51を中心に回動可能なアクチュエータ52と、本体ケース2側に連結(固定)されたケース側支持軸61と、アクチュエータ52の下部の当接面59によりオン・オフが操作されるカバー開閉検知スイッチ41とが設けられている。なお、カバー側支持軸51は本発明の蓋部側支持軸に相当し、ケース側支持軸61は本発明の本体側支持軸に相当し、カバー開閉検知スイッチ41は本発明の開閉検知手段に相当する。
このうち、カバー側支持軸51、ケース側支持軸61、カバー開閉検知スイッチ41は、いずれも図7で説明した従来のファクシミリ装置100と同じものである。そのため、カバー開閉検知スイッチ41は、図9で説明したように、接触可動部76が最上部の位置(図9(a))から最下部の位置(図9(b))まで移動可能である。
そして、接触可動部76が、当該ファクシミリ装置1に対して上下方向(プリント回路基板40の板面に垂直な方向)に移動可能な範囲(つまり上記の最上部から最下部までの範囲)のうち、オン範囲α内に位置しているときに、カバー開閉検知スイッチ41がオンとなる。なお、この上下方向は、本発明における「作用方向又はその反対方向」に相当するものである。また、カバー開閉検知スイッチ41は本発明の検知部にも相当するものであり、このうち接触可動部76は本発明の押圧部に相当する。
これにより、本体カバー3が閉状態となったことが検知される。接触可動部76がオン範囲αの外側、即ち図9(c)に示すオン上限位置よりも上側に位置しているときは、カバー開閉検知スイッチ41はオフとなる。これにより、本体カバー3が開状態となったことが検知される。なお、接触可動部76が最上部の位置(図9(a))からオン上限位置(図9(c))に至るまでの移動距離(当該装置1の上下方向の移動距離)が、本発明の検知基準長に相当する。つまり、接触可動部76がその最上部の位置から下側へ「検知基準長」に相当する長さだけ移動する(押圧される)と、接触可動部76はオン上限位置に到達し、カバー開閉検知スイッチ41はオン状態となる。
一方、本実施形態のファクシミリ装置1が従来のファクシミリ装置100と大きく異なるのが、アクチュエータ52の構成である。図2及び図3に示すように、アクチュエータ52は円弧状に湾曲した長尺板状の形状をなし、その内部には、当該アクチュエータ52の湾曲形状に沿うように設けられた案内孔53が形成されている。そして、この案内孔53にケース側支持軸61が挿通されている。そのため、本体カバー3が開閉される際は、その開閉動作に伴って、ケース側支持軸61が案内孔53に沿って相対的に移動する。
案内孔53は、より具体的には、本体カバー3の開閉動作に伴ってアクチュエータ52をその開閉方向へ移動させるための主案内部58と、閉じられた状態の本体カバー3を一定量開いたときにアクチュエータ52を回動させてその当接面59を当該ファクシミリ装置1の前側(図2の右側)に移動させるための解除方向案内部54とを備える。この解除
方向案内部54は、主案内部58における上側(カバー側支持軸51側)に形成された凹部55及び凸部56により構成される。なお、アクチュエータ52は本発明の作用部材に相当する。
ここで、本体カバー3が完全に閉じられた状態では、図2に示すように、ケース側支持軸61は案内孔53における上端、即ち解除方向案内部54の上側においてこの解除方向案内部54と隣接するように位置している。この状態から、本体カバー3を徐々に開き始めると、アクチュエータ52も徐々に上側へ移動していく。そのため、案内孔53に対してケース側支持軸61は、相対的に下側へ移動していく。
このとき、アクチュエータ52の下端部の当接面59は当該装置1の上側へ移動するため、カバー開閉検知スイッチ41の接触可動部76を押圧する量が徐々に小さくなっていく。つまり、オン範囲α内にある接触可動部76が上側に移動していく。
すると、ケース側支持軸61が凸部56に当接し、この当接による作用を受けてアクチュエータ52が回動する。この回動は、カバー側支持軸51を中心とする図中反時計回り方向の回動である。この回動により、アクチュエータ52の下端部の当接面59の移動方向は、上側から前側(図中右側)へと変化する(図3参照)。
そして、本体カバー3の開動作が更に進んでその開き量が一定量になると、当接面59の前側への移動が更に進む。つまり、図3に示した位置にまで移動(前側へ移動)してきた当接面59がさらに前側へ移動する。これにより、カバー開閉検知スイッチ41の接触可動部76はさらに上側へ上昇し、オン範囲αよりも上側に位置するようになって、カバー開閉検知スイッチ41がオフ状態となる。なお、当接面59は本発明の作用部分に相当するものである。
このように、本実施形態のファクシミリ装置1は、本体カバー3を一定量開くことで、当接面59の移動方向が上側から前側へ変化し、カバー開閉検知スイッチ41がオフされるよう構成されている。そのため、僅かな開き量でカバー開閉検知スイッチ41をオフすることができ、本体カバー3の開状態の検知を精度良く行うことができる。
一方、本体カバー3が開いていてケース側支持軸61が案内孔53における主案内部58に位置している状態から、本体カバー3を閉じ始めると、ケース側支持軸61は主案内部58に沿って相対的に上側へ移動する。これにより当接面59は接触可動部76へ接近していくが、当接面59が接触可動部76に当接する前に、ケース側支持軸61は案内孔53内の凸部56に当接する。そのためアクチュエータ52は、ケース側支持軸61からの作用を受けて回動し(カバー側支持軸51を中心とする図中反時計回り方向の回動)、当接面59が当該装置1の前側(図中右側)へ移動する。
つまり、本体カバー3を閉じていくことによって当接面59が下側へ移動するとき、そのまま下側への移動が続いて接触可動部76に当接するのではなく、当接の前に一旦当接面59を前側に移動させ、接触可動部76から離間させるのである。
そして、本体カバー3を更に閉じていって、開き量が上記一定量よりも小さくなると、ケース側支持軸61が案内孔53に対してさらに相対的に上側へ移動し、解除方向案内部54の上側へ抜け出す。すると、アクチュエータ52は元の(回動前の)位置に戻る。これにより、当接面59も当該装置1の後側へ移動し、接触可動部76に当接してこれを押圧する。そのため、接触可動部76はオン範囲α内まで移動する。これにより、本体カバー3の閉状態が検知されるのである。
(3)本体カバー3の開き量に対するカバー開閉検知スイッチ41の状態について
次に、本体カバー3を徐々に開いていった場合のカバー開閉検知スイッチ41の状態変化について、より具体的に説明する。まず、比較のために、図7及び図8に示した従来のファクシミリ装置100について図5に基づいて説明する。
図5に示すように、従来のファクシミリ装置100では、本体カバー3を1°、3°、5°と順次開いていっても、カバー開閉検知スイッチ41の接触可動部76の位置は大きく変わることはなく、オン範囲α内にとどまっている。
つまり、5°開いただけではカバー開閉検知スイッチ41はオフにならない。逆に言えば、本体カバー3が開いて開状態が検知されている状態から、本体カバー3を徐々に閉じていった場合、まだ5°以上も開いているにもかかわらずカバー開閉検知スイッチ41はオン状態となって、本体カバー3が閉状態になったものとして検知されてしまう。
これに対し、本実施形態のファクシミリ装置1は、図4に示すように、1°開いた状態ではまだオンのままであるものの、3°開いた状態になると、ケース側支持軸61が凸部56に作用してアクチュエータ52を回動させ、当接面59が前側(図中右側)へ移動する。そのため、接触可動部76がオン範囲αを越えてカバー開閉検知スイッチがオフ状態となる。5°開いた状態になると、接触可動部76はほぼ最上部に位置するようになる。
(4)ファクシミリ装置1の制御回路について
図6に、本実施形態のファクシミリ装置1の各種動作を制御するためにプリント回路基板40に形成された制御回路の概略ブロック図を示す。
図6に示す如く、本実施形態のファクシミリ装置1では、各種動作の制御全体を統括するCPU81と、CPU81により実行される各種制御プログラムが格納されたROM82と、CPU81による各種演算処理の際のワークエリアとして用いられるRAM83と、CPU81により実行されるプログラムや各種パラメータ等が格納されたEEPROM84と、CPU81の処理に基づいて各種情報を表示パネル38へ表示させると共に、操作パネル37における操作内容やカバー開閉検知スイッチ41のオン・オフ状態などの情報をCPU81へ入力するための入出力インターフェイス(I/F)85と、CIS24による原稿読み取りを制御する読み取り制御部87と、サーマルヘッド14による記録紙7への画像記録を制御する記録制御部88と、モータ95の回転を制御するためのモータ制御部89と、CIS24にて読み取った原稿の内容(画像)やサーマルヘッド14にて記録紙7へ記録すべき画像に対する各種画像処理を行うための画像処理部90と、CIS24にて読み取った内容(画像)の外部(公衆回線)への送信処理や外部から送信されてきた音声や画像の受信処理を行う通信I/F91などが、内部バス94を介して相互に接続されている。これらの各種機能ブロックは全て、プリント回路基板40上に形成されている。
通信I/F91は、各種データの送信処理を行う送信部92と、受信した音声や画像の受信処理を行う受信部93と、切換部96とを備える。この通信I/F91は、回線接続端子43、外付電話端子44、及び受話器接続端子45も備えており、回線接続端子43に外部の公衆回線が接続される。回線接続端子43には、外部の公衆回線と接続するための接続コードが差し込まれる。外付電話端子44には、他に電話機を使用する場合にその電話機と接続するための電話機コードが差し込まれる。受話器接続端子45には受話器と接続するための電話機コードが差し込まれる。なお、送信部92は本発明の出力手段に相当し、受信部93は本発明の入力手段に相当する。
切換部96は、上記各端子43,44,45相互間の接続切り換えや、送信部92又は
受信部93と回線接続端子43との接続切り換えなどを行う。具体的には、当該ファクシミリ装置1の受話器にて外部の通話相手と音声通話が行われる際は回線接続端子43と受話器接続端子45とを相互に接続し、当該ファクシミリ装置1に接続された他の外付電話機にて外部の通話相手と音声通話が行われる際は回線接続端子43と外付電話端子44とを相互に接続する。また、原稿読み取り部25にて読み取られた画像を外部に送信する際は送信部92からの画像が回線接続端子43から公衆回線へ送出されるようにし、公衆回線からの画像受信中或いは受信待機中は回線接続端子43から受信部93へ画像が入力されるようにする。
このように構成されたファクシミリ装置1では、外部の公衆回線から通信I/F91にて画像が受信されると、CPU81の指令を受けつつ画像処理部90が適宜画像処理を行う。そして、画像処理後の画像が、記録制御部88を介してサーマルヘッド14により記録紙7へ記録される。サーマルヘッド14による画像記録中は、モータ制御部89が、CPU81の指令に基づいてモータ95の回転を制御し、記録側プラテン13を回転させる。
また、原稿の内容を外部へ送信する際は、読み取り制御部87により制御されるCIS24が原稿を読み取る。そして、読み取り後の原稿は画像処理部90により適宜処理され、その画像処理後の画像が送信部92を介して外部の公衆回線へ送出される。
(5)本実施形態の効果
以上説明した本実施形態のファクシミリ装置1によれば、本体カバー3が一定量開かれると、アクチュエータ52が回動してその当接面59が当該装置1の前側へ移動し、カバー開閉検知スイッチ41の接触可動部76がオン範囲αの上側まで移動する(戻る)。そのため、当接面59が前側へ移動されるまでの上記「一定量」を適宜調整することで、本体カバー3が僅かに開いただけでもその開状態を検知することが可能となる。
逆に言うと、開いている本体カバー3を閉じていく場合、閉じる寸前まではアクチュエータ52の当接面59が接触可動部76をオン範囲αまで押圧(移動)せず、僅かな開状態にまで閉じられたときに(つまり、残りの閉じ量が上記一定量よりも少なくなったときに)、当接面59の当該装置1前側への移動状態が解かれて、当接面59が接触可動部76をオン範囲α内まで押圧する。そのため、本体カバー3の閉状態が不十分なまま誤って開状態と検知されてしまうのを防止することができる。
また、上記実施形態のファクシミリ装置1では、アクチュエータ52の案内孔53に解除方向案内部54(凸部56及び凹部55)を形成するだけの簡単な構成で、アクチュエータ52を回動させて当接面59を前側へ移動させるという動作が実現されている。そのため、高い精度で開閉状態を検知できるファクシミリ装置1を簡易的かつ安価に構成することができる。
更に、本実施形態では、本体カバー3を一定量開いたときに、本体カバー3の開閉方向(ファクシミリ装置1の上下方向)に対してほぼ垂直な方向である当該装置1の前側へ、アクチュエータ52の当接面59を移動させるようにしている。そのため、当接面59の押圧によって接触可動部76がオン範囲α内に移動されている状態を、より早く解除することができる。そのため、より僅かな本体カバー3の開き量でその開状態を検知することが可能となる。
(6)変形例
本発明の実施の形態は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、本体カバー3の開閉状態を検知する手段として、カバー開閉検知スイッチ41を用いたが、これ以外にも種々の検知手段を用いることができる。つまり、本体カバー3の開閉動作に伴ってその開閉方向に移動する他の部品(上記実施形態ではアクチュエータ52)の位置に従いオン・オフされ、しかもオン状態となる位置に一定の幅があるような検知手段(例えばフォトインタラプタ)を、適宜用いることができる。
また、上記実施形態では、感熱紙からなる記録紙7にサーマルヘッド14により画像の記録を行うファクシミリ装置1を例に挙げたが、本発明の適用はこのファクシミリ装置1に限らないことはいうまでもない。本体部に対して開閉動作可能な蓋部の開閉状態を検知できるよう構成されたあらゆる装置に対して本発明を適用可能である。
本実施形態のファクシミリ装置の概略構成を表す側断面図である。 本体カバーの開閉状態を検知するための機構を臨むように本実施形態のファクシミリ装置全体を見たときの状態を表す側面図である。 本体カバーの開閉状態を検知するための機構を臨むように本実施形態のファクシミリ装置全体を見たときの状態を表す側面図である。 本実施形態のファクシミリ装置における、本体カバーの開き量に対するカバー開閉検知スイッチの状態変化を説明するための説明図である。 従来のファクシミリ装置における、本体カバーの開き量に対するカバー開閉検知スイッチの状態変化を説明するための説明図である。 本実施形態のファクシミリ装置の制御回路を表す概略ブロック図である。 本体カバーの開閉状態を検知するための機構を臨むように従来のファクシミリ装置全体を見たときの状態を表す側面図である。 本体カバーの開閉状態を検知するための機構を臨むように従来のファクシミリ装置全体を見たときの状態を表す側面図である。 カバー開閉検知スイッチを構成する接触可動部76の動きを説明するための説明図である。
符号の説明
1,100…ファクシミリ装置、2…本体ケース、3…本体カバー、5…本体カバー回動軸、7…記録紙、12…画像記録部、13…記録側プラテン、14…サーマルヘッド、21…原稿挿入口、22…ADFローラ、23…読み取り側プラテン、25…原稿読み取り部、37…操作パネル、38…表示パネル、40…プリント回路基板、41…カバー開閉検知スイッチ、51…カバー側支持軸、52,101…アクチュエータ、53,102…案内孔、54…解除方向案内部、55…凹部、56…凸部、58…主案内部、59,103…当接面、61…ケース側支持軸、76…接触可動部、87…読み取り制御部、88…記録制御部、92…送信部、93…受信部

Claims (6)

  1. 本体部と、
    前記本体部に対して開閉動作可能な蓋部と、
    前記本体部に設けられ、前記蓋部の開閉状態を検知する開閉検知手段と、
    記蓋部が閉状態のときに前記開閉検知手段に作用してその開閉検知手段に前記蓋部が閉状態であることを検知させ、前記蓋部が開状態のときに前記開閉検知手段への作用状態が解除されてその開閉検知手段に前記蓋部が開状態であることを検知させる作用手段と、
    を備え、
    前記作用手段は、
    前記蓋部に固設され、軸心が前記蓋部の開閉方向に垂直となるように設けられた蓋部側支持軸と、
    前記本体部に固設され、軸心が前記蓋部側支持軸の軸心に平行となるように設けられた本体側支持軸と、
    前記蓋部側支持軸が挿通される挿通孔及び前記本体側支持軸が挿通される長円状の案内孔が形成されると共に前記開閉検知手段に直接作用する作用部分を有する部材であって、前記蓋部側支持軸が前記挿通孔に挿通されることにより該蓋部側支持軸を中心として回動可能に支持されつつ前記蓋部の開閉に伴って移動すると共に、前記本体側支持軸が前記案内孔に挿通されることにより、前記蓋部の開閉に伴って、前記本体側支持軸が前記案内孔に沿って相対的に移動しつつ、前記作用部分が前記開閉検知手段に作用する所定の作用方向又はその反対方向へ移動するよう構成された作用部材と、
    を備え、
    前記蓋部が完全に閉じた状態から一定量開かれるまでの間に、前記作用部材を前記蓋部側支持軸を中心に回動させることにより前記作用部分を前記作用方向及びその反対方向のいずれとも異なる解除方向へ移動させ、前記蓋部が前記一定量開いた状態から完全に閉じるまでの間は前記作用部材を前記蓋部側支持軸を中心に回動させることにより前記作用部分を前記解除方向側から前記開閉検知手段における前記作用を受ける部分側へ移動させる移動方向変更手段を備え、
    前記蓋部が前記一定量以上開かれているときに、前記作用部分による前記開閉検知手段に対する作用状態が解除されて該開閉検知手段に前記開状態が検知される
    ことを特徴とする開閉機構。
  2. 請求項1記載の開閉機構であって、
    前記案内孔は、
    前記蓋部の開閉動作に伴って前記作用部分を前記作用方向又はその反対方向へ移動させるための主案内部と、
    前記移動方向変更手段として、当該案内孔における、前記蓋部が完全に閉じた状態での前記本体側支持軸の存在位置から前記蓋部の開方向動作により該本体側支持軸が前記相対的に移動する方向に隣接した位置に設けられ、前記蓋部が完全に閉じた状態から前記一定量開かれた状態までの該蓋部の開閉動作の際に、前記本体側支持軸からの作用を受けることにより前記作用部分を移動させる解除方向案内部と、
    を備えていることを特徴とする開閉機構。
  3. 請求項2記載の開閉機構であって、
    前記解除方向案内部は、
    前記蓋部が完全に閉じた状態から開かれたときに前記本体側支持軸が当接しつつ該当接による該本体側支持軸から受ける作用を前記作用部材に伝達することで前記作用部分を前記解除方向へ移動させる凸部と、
    前記案内孔において前記凸部に対向するように形成された凹部と、
    を備えていることを特徴とする開閉機構。
  4. 請求項1〜3いずれかに記載の開閉機構であって、
    前記開閉検知手段は、
    前記作用部材における前記作用部分によって前記作用方向へ押圧されることにより該作用部分から前記作用を受ける押圧部と、
    前記押圧部が前記作用部分からの押圧によって予め設定された検知基準長以上押圧されたときに、前記蓋部が閉状態であることを検知する検知部と、
    を有し、
    前記移動方向変更手段は、前記蓋部が前記一定量開かれたときに、前記作用部分を前記開閉検知手段における前記作用を受ける部分から前記解除方向へ移動させて前記押圧部が押圧されている長さを前記検知基準長よりも短くすることにより、前記作用状態を解除させ
    ことを特徴とする開閉機構。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の開閉機構であって、
    前記解除方向は、前記作用方向に対して垂直な方向である
    ことを特徴とする開閉機構。
  6. 請求項1〜5いずれかに記載の開閉機構と、
    原稿を読み取る原稿読み取り手段と、
    前記原稿読み取り手段により読み取られた内容を外部へ出力する出力手段と、
    外部から画像データを入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された画像データが表す画像を記録媒体へ記録する画像記録手段と、
    を備え、前記原稿読み取り手段、前記出力手段、前記入力手段、及び前記画像記録手段は、いずれも前記本体部に収納されている
    ことを特徴とする画像処理装置。
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