JP4122888B2 - 物品搬送設備を備えた自動倉庫設備 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば種々な形状の物品を棚装置に格納するのに採用される物品搬送設備を備えた自動倉庫設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、物品搬送設備により搬送されてくる物品を自動倉庫設備に格納する場合、物品搬送設備により搬送されてきた向き(姿勢)のまま格納する方式か、物品搬送設備により搬送されてきた物品の向きを全て変えて格納する方式が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、物品が3方面(高さ、長さ、幅)において異なる種々な形状のとき、いずれの方式においても、棚装置の格納空間は、予想される最大高さの物品を格納できるように形成しておかなければならず、したがって、最小高さまたはそれに近い高さの物品を格納したときには、格納空間内の上部側に広いデッドスペースが生じることになって、格納効率が下がることになる。
【0005】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、棚装置に格納しようとする物品のうち、特定の物品のみを格納前に向き変更し得る物品搬送設備を備えた自動倉庫設備を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備は、複数の格納空間を形成した棚装置と、この棚装置に対応した入庫装置と、この入庫装置と前記棚装置の格納空間との間で物品を受け渡し可能な出し入れ手段とにより自動倉庫を形成し、前記入庫装置との間で物品の受け渡しを行う物品搬送設備を設け、この物品搬送設備の部分に、格納前の物品の向きを変更可能な物品向き変更手段を設け、この物品向き変更手段は、物品情報に基づいて、対象となった物品を格納空間に対応した向きに変更するとともに、物品の外面群のうち、格納時に不安定姿勢となる外面が格納空間に対する被載置面とならないように、物品の向きを変更することを特徴としたものである。
【0012】
したがって請求項1の発明によると、物品搬送設備の部分の物品が非特定の物品であったとき、物品向き変更手段は動作せず、物品を物品向き変更手段の上方で通過させて入庫装置へと搬送し得、以て入庫装置上の物品を、出し入れ手段の動作によって棚装置の目的とする格納空間に格納し得る。また物品が特定の物品であったとき、物品情報に基づいて、物品向き変更手段を作動させることで、対象となった物品を格納空間に対応した向きに変更し得る。これにより、物品を非特定の物品の状態にし得、そして向き変更した物品を入庫装置へと搬送し得、以て入庫装置上の物品を、出し入れ手段の動作によって棚装置の目的とする格納空間に格納し得る。さらに、物品情報に基づいて物品の向きを変更することで、格納時に安定姿勢となる外面を格納空間に対する載置面として、物品を棚装置の目的とする格納空間に格納し得る。
【0013】
さらに本発明の請求項2記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備は、上記した請求項1記載の構成において、物品における3方面の情報に基づいて、棚装置の格納効率に最適な姿勢に向き変更して格納することを特徴としたものである。
【0014】
したがって請求項3の発明によると、物品における高さ、長さ、幅の情報に基づいて物品向き変更手段を作動させることで、棚装置へ格納する前の物品を向き変更し得る。
【0015】
しかも本発明の請求項3記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備は、上記した請求項1または2記載の構成において、物品向き変更手段は、物品情報に基づいて、物品を、あらかじめ格納空間に対応した向きに変更して棚装置に格納することを特徴としたものである。
【0016】
したがって請求項3の発明によると、物品情報に基づいて物品向き変更手段を作動させることで、棚装置へ格納する前の物品を、あらかじめ格納空間に対応した向きに変更し得る。
【0019】
そして本発明の請求項4記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構成において、物品向き変更手段は、物品情報と、棚装置の格納空間における格納情報とを比較して判断し、その判断に基づいて、物品の向きを選択的に変更することを特徴としたものである。
【0020】
したがって請求項4の発明によると、たとえば格納空間毎の空、実の情報などの格納情報と、物品情報とを比較して判断し、物品向き変更手段によって物品の向きを選択的に変更することで、格納のために向き変更を必要とする物品のみの向き変更でよいことになる。
【0021】
さらに本発明の請求項5記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備は、上記した請求項1〜4のいずれかに記載の構成において、物品向き変更手段は、物品情報に基づいて物品の向きを変更し、物品情報は、形状把握手段により得た把握情報、物品固有の記憶情報、物品を特定する識別情報のうち、少なくとも1つの情報であることを特徴としたものである。
【0022】
したがって請求項5の発明によると、たとえば光電管方式、スキャナ方式、画像処理方式などからなる物品形状把握手段により把握した把握情報、たとえば格納前にあらかじめ制御側に記憶させた物品固有の記憶情報、たとえば格納前の物品にあらかじめ表示したバーコードをバーコードリーダで読取ることで得た識別情報のうち、少なくとも1つの情報に基づいて物品向き変更手段を作動させて、格納前に物品の向きを変更し得る。
【0023】
しかも本発明の請求項6記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備は、上記した請求項1〜5のいずれかに記載の構成において、格納空間の所定格納高さよりも物品の高さが高いと判断したとき、その判断に基づいて物品向き変更手段により物品の向きを変更することを特徴としたものである。
【0024】
したがって請求項6の発明によると、物品情報を格納空間の所定格納高さの値と比較し、そして物品の高さが所定格納高さよりも低いと判断したとき、物品向き変更手段を動作させず、物品を物品向き変更手段の上方で通過させて入庫装置へと搬送し得る。また物品の高さが所定格納高さよりも高いと判断したとき、物品向き変更手段を作動させて物品の向き変更を行ったのち、入庫装置へと搬送し得る。
【0026】
そして本発明の請求項7記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備は、上記した請求項1〜6のいずれかに記載の構成において、物品向き変更手段は、物品情報に基づいて、対象となった物品の向きを変更可能であって、揺動可能な向き変更体を有し、この向き変更体は、搬送面下に退入される横倒状姿勢と、搬送面上に突出される起立状姿勢とに揺動することを特徴としたものである。
【0027】
したがって請求項7の発明によると、搬送経路中の物品が非対象の物品であったとき、物品向き変更手段は、向き変更体を搬送面の下に退入させた横倒状姿勢のままで動作せず、以て物品を物品向き変更手段の上方で通過させて入庫装置へと搬送し得るとともに、入庫装置上の物品を、出し入れ手段の動作によって棚装置の目的とする格納空間に格納し得る。
【0028】
また物品が対象となった物品であったとき、物品情報に基づいて物品向き変更手段を作動させて向き変更を行う。すなわち、横向き姿勢の向き変更体を、搬送面の上に突出した起立状姿勢に揺動させることにより、物品の向きを変更し得る。これにより、物品を非対象の物品の状態にし得、そして向き変更した物品を入庫装置へと搬送し得、以て入庫装置上の物品を、出し入れ手段の動作によって棚装置の目的とする格納空間に格納し得る。
【0029】
さらに本発明の請求項8記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備は、上記した請求項1〜7のいずれかに記載の構成において、物品向き変更手段は、物品情報に基づいて、対象となった物品の向きを変更可能であって、昇降体と、この昇降体側に揺動可能に設けた向き変更体とを有し、この物品向き変更体は、持ち上げ部と、横向き姿勢の持ち上げ部に対して起立状となるように、この持ち上げ部における搬送経路の下手側に一体化した係止部とからなるとともに、搬送面に対して、横向き姿勢で上下方向に出退動することを特徴としたものである。
【0030】
したがって請求項8の発明によると、搬送経路中の物品が非対象の物品であったとき、物品向き変更手段を作動させず、これにより物品向き変更手段は、その持ち上げ部が水平状の向き変更体を搬送面の下に退入させた横倒状姿勢のままで動作しない。これにより、物品を物品向き変更手段の上方で通過させて入庫装置へと搬送し得、以て入庫装置上の物品を、出し入れ手段の動作によって棚装置の目的とする格納空間に格納し得る。
【0031】
また物品が対象となった物品であったとき、物品情報に基づいて、まず横向き姿勢の向き変更体を上昇させ、搬送面に対して係止部を上方に突出動させることにより、搬送経路上で搬送してきた物品を、その先端面を係止部に当接させて停止し得る。次いで、向き変更体を揺動させることによって、搬送面の下に退入して横倒状姿勢の持ち上げ部を、搬送面の上に突出した起立状姿勢に揺動させることになり、これにより物品を、その下面を持ち上げ部により支持し、かつ先端面を係止部により支持した状態で向き変更し得る。すなわち物品を、その先端面を下面とし、その長さを高さ方向とした向きに変更して非対象の物品の状態にし得、そして向き変更した物品を入庫装置へと搬送し得るとともに、入庫装置上の物品を、出し入れ手段の動作によって棚装置の目的とする格納空間に格納し得る。
【0032】
しかも本発明の請求項9記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備は、上記した請求項1〜8のいずれかに記載の構成において、物品を出庫する際に、格納時に物品向き変更手段によって変更した物品の向きを元に戻すことを特徴としたものである。
【0033】
したがって請求項9の発明によると、物品を、格納前の高さを高さ方向に戻して向き変更し得、以て出庫する際の物品を、特定の物品の状態に戻し得る。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第1の実施の形態を、図1〜図10に基づいて説明する。
図1〜図4、図9において、自動倉庫1は、一対の棚装置11と、一方の棚装置11におけるホームポジションHP側の端部外方に配設された入庫装置20ならびに出庫装置21と、これら入庫装置20ならびに出庫装置21と前記棚装置11の格納空間14との間で、物品Aを受け渡し可能な出し入れ手段15などにより構成されている。
【0035】
すなわち、一対の棚装置11は通路2を置いて併設され、この通路2内には前記出し入れ手段15が配設されている。この出し入れ手段15は、床側レール3に支持案内されかつ天井側レール4に案内されて通路2内の一定経路5上で往復走行可能な走行機体16と、この走行機体16側に案内される昇降台17と、この昇降台17上に配設される出し入れ体18などにより構成されている。そして出し入れ体18は、前記棚装置11の格納空間14に作用可能(出し入れ動)に構成されている。
【0036】
前記棚装置11は、前後(一定経路5の方向に対して直交状の横方向)に2本でかつ左右(一定経路5の方向)に複数本で配設された支柱12と、これら支柱12の前後間に配設されるラチス(図示せず。)と、前記支柱12の左右間に配設されるビーム(図示せず。)などによって枠組状に構成されている。そして前後の支柱12における左右側面間には支持部(腕木)13が設けられ、以て左右一対の支持部13を介して前記物品Aを支持可能に構成されるとともに、左右一対の支持部13間の上方に前記格納空間14が上下複数段に形成されている。
【0037】
前記物品Aは、その3方面、すなわち高さH、長さL、幅Wにおいて異なる種々な形状のものである。そして棚装置11における格納空間14の所定格納高さ14Hは、各物品Aにおける高さH、長さL、幅Wのうちの最小寸法をそれぞれ割り出し、これら最小寸法のうちの最大寸法の物品Aが、その最大寸法を上下方向として格納し得るように設定されている。
【0038】
前記入庫装置20ならびに出庫装置21は、たとえば昇降可能な物品支持架台の形式であって、その上昇位置において、前記出し入れ手段15との間で物品Aの受け渡しを行い、そして昇降動作によって物品搬送設備(後述する。)との間で物品Aの受け渡しを行うように構成されている。なお入庫装置20は、棚装置11における上下方向の中間部分に対応して配設され、また出庫装置21は、入庫装置20の上方に位置して配設されている。
【0039】
以上の2〜21などによって自動倉庫1の一例が構成される。なお自動倉庫1は、2基が併設されているが、これは単基の形式でもよく、さらに3基以上が併設された形式でもよい。
【0040】
図1〜図5、図8、図10において、前記入庫装置20との間で物品Aの受け渡しを行う入庫側物品搬送設備30Aと、前記出庫装置21との間で物品Aの受け渡しを行う出庫側物品搬送設備30Bとが設けられる。これら物品搬送設備30A,30Bは同様な構成であって、以下において同一符号を付して説明する。
【0041】
すなわち、両物品搬送設備30A,30Bにおける物品Aの搬送経路31は、ローラコンベヤ装置32とチェーンコンベヤ装置35とにより形成される。前記ローラコンベヤ装置32は、コンベヤフレーム33、複数のローラ34、ローラ駆動部(図示せず。)などにより構成されている。また前記チェーンコンベヤ装置35は、ローラコンベヤ装置32と棚装置11との間に配設され、コンベヤフレーム36、左右一対のチェーン37、チェーン駆動部(図示せず。)などにより構成されている。そして、チェーンコンベヤ装置35の部分に、前記入庫装置20ならびに出庫装置21が配設され、以て左右のチェーン37間で昇降されることで、搬送経路31に対して出退動可能とされている。
【0042】
前記入庫側物品搬送設備30Aにおいて、前記物品Aの搬送経路31中に、物品情報(後述する。)に基づいて、格納前の対象となった物品Aの向きを変更可能な物品向き変更手段40Aが設けられている。すなわち、物品向き変更手段40Aの本体41は、コンベヤフレーム33の下方に配置されてコンベヤフレーム33側に連結されている。そして本体41側には、昇降装置(シリンダー装置など)42を介して昇降体43が設けられ、この昇降体43側に、揺動装置44を介して向き変更体51が揺動可能に設けられている。
【0043】
前記揺動装置44は、昇降体43側からのブラケット45に回転自在に支持されたコンベヤ幅方向に沿う回転軸体46と、昇降体43側に設けられるとともに、駆動側歯車47、中間歯車48、従動側歯車49を介して前記回転軸体46を正逆に回転させる揺動用電動機50などから構成されている。
【0044】
前記物品向き変更体51は、長尺状の持ち上げ部52と、横向き姿勢の持ち上げ部52に対して起立状となるように、この持ち上げ部52における搬送経路31の下手側に一体化した短尺状の係止部53とからなり、この係止部53側において前記持ち上げ部52の下面部分から垂設されたブラケット54が前記回転軸体46に連結されている。
【0045】
したがって向き変更体51は、その持ち上げ部52を水平状として昇降装置42を伸縮動させることで、横向き姿勢で上下動しながら、その係止部53をローラコンベヤ装置32の搬送面32aに対して上下方向に出退動させることになる。さらに向き変更体51の持ち上げ部52は、揺動装置44の正逆作動により回転軸体46とともに回転させることで、搬送面32aの下に退入される横倒状姿勢と、搬送面32aの上に突出される起立状姿勢とに揺動されることになる。
【0046】
その際に、ローラコンベヤ装置32のローラ34は左右で分割され、この分割により形成された間隙やローラ34間を通して、前記向き変更体51が昇降ならびに揺動するように構成されている。なお、向き変更体51の持ち上げ部52は、上述した間隙やローラ34間を通しての昇降や揺動が円滑に行えるとともに、物品Aの持ち上げを安定して行える形状とされている。前記物品向き変更手段40Aにおける昇降装置42や揺動装置44の作動は、制御部55からの指示(作動信号55a)により行われるように構成されている。
【0047】
前記物品向き変更手段40Aの上手部分には物品形状把握手段56が設けられ、この物品形状把握手段56は、たとえば光電管方式(センサ方式)、スキャナ方式、画像処理方式などからなり、搬送経路31上で搬送される物品Aにおける高さH、長さL、幅Wの検出を行い、かかる検出値(物品Aにおける3方面の情報)を把握情報(物品情報の一例)56aとして制御部55に入力するように構成されている。なお光電管方式における長さLの検出は、搬送速度を基準として割り出す方式であってもよい。
【0048】
前記制御部55には、自動倉庫1などの総合制御を行う主制御部59から、棚装置11の格納空間14における格納情報59bを入力するように構成されている。ここで格納情報59bとは、格納空間14毎の空、実の情報などである。
【0049】
前記制御部55には、把握情報56aのほかに、格納前にあらかじめ主制御部59に記憶させた物品固有の記憶情報(物品情報の一例)59a、格納前の物品Aにあらかじめ物品Aを特定するバーコードを表示しておき、このバーコードをバーコードリーダ57で読取ることで得た識別情報(物品情報の一例)57aなどを入力するように構成してもよい。
【0050】
すなわち、これら把握情報56a、記憶情報59a、識別情報57aのうち、少なくとも1つの情報が物品情報として制御部55に入力されることになる。そして物品向き変更手段40Aには、格納前の対象となった物品Aの向きを変更させるために、制御部55から作動信号55aが与えられるように構成されている。
【0051】
前記出庫側物品搬送設備30Bにも物品向き変更手段40Bが設けられている。ここで物品向き変更手段40Bは、入庫側物品搬送設備30Aに設けられた物品向き変更手段40Aと同様の構成であり、同一符号を付して詳細な説明は省略する。その際に物品向き変更手段40Bには、物品Aを出庫する際に、格納時に物品向き変更手段40Aによって変更した物品Aの向きを元に戻すように、制御部55から作動信号55bが与えられるように構成されている。
【0052】
前記入庫側物品搬送設備30Aの始端間に亘っては入庫側コンベヤ手段61が配設され、この入庫側コンベヤ手段61からローラコンベヤ装置32の始端に対して物品Aを移載可能に構成されている。また出庫側物品搬送設備30Bの終端間に亘っては出庫側コンベヤ手段62が配設され、この出庫側コンベヤ手段62に対してローラコンベヤ装置32の終端から物品Aを移載可能に構成されている。
【0053】
以下に、上記した第1の実施の形態における作用を説明する。
まず、物品Aの基本的な入出庫作業を説明する。入庫側コンベヤ手段61により搬送してきた物品Aを、入庫側物品搬送設備30Aのいずれかに振り分けて移載し、そのローラコンベヤ装置32からチェーンコンベヤ装置35を介して、入庫装置20の上方へと搬送する。そして物品Aを、入庫装置20の上昇動により持ち上げ、この状態で出し入れ手段15を入庫作動させる。すなわち、走行機体16の走行動と、昇降台17の昇降動と、出し入れ体18の出退動との組み合わせ動作を行うことで、入庫装置20上の物品Aを、目的とする棚装置11の目的とする格納空間14に格納し得る。
【0054】
また出し入れ手段15を上述とは逆作動させることで、目的とする棚装置11の目的とする格納空間14に格納している物品Aを、上昇している出庫装置21に渡し得る。そして物品Aを、出庫装置21の下降によって出庫側物品搬送設備30Aに移載し、チェーンコンベヤ装置35からローラコンベヤ装置32を介して、出庫側コンベヤ手段62に移載することで出庫し得る。
【0055】
次に、物品Aの向き変更を伴う入出庫作業を説明する。
入庫側物品搬送設備30Aのいずれかに振り分けて移載した物品Aを、そのローラコンベヤ装置32の上手部分において物品形状把握手段56の部分を通過させることで、その高さH、長さL、幅Wを検出し得る。そして検出値を、把握情報56aとして制御部55に入力する。
【0056】
この制御部55においては、入力した把握情報56aを棚装置11の基本値、すなわち格納空間14の所定格納高さ14Hの値と比較し、判断する。そして物品Aの高さHが、格納空間14の所定格納高さ14Hの範囲内(低い)でかつ出し入れ手段15の出し入れを支障なく行えると判断したとき、つまり非対象の物品Aと判断したとき、制御部55からは、物品向き変更手段40Aに作動信号55aを与えず、主制御部59に非対象信号55cを与える。
【0057】
これにより物品向き変更手段40Aは、その持ち上げ部52が水平状の向き変更体51を搬送面32aの下に退入させた横倒状姿勢のままで動作せず、以て図5に示すように、物品Aを、物品向き変更手段40Aの上方を通過させてチェーンコンベヤ装置35へと搬送し得る。その後に、主制御部59からの動作信号59cによって、出し入れ手段15を上述した基本的な作業のように動作させ、以て入庫装置20上の物品Aを、目的とする棚装置11の目的とする格納空間14に格納し得る。
【0058】
また制御部55において、物品Aの所定格納高さHが、格納空間14の高さ14Hの範囲外である(高い)と判断したとき、または格納空間14の所定格納高さ14Hの範囲内であるが出し入れ手段15による出し入れに支障が生じると判断するとともに、物品Aの長さLが格納空間14の所定格納高さ14Hの範囲内(低い)でかつ出し入れ手段15の出し入れを支障なく行えると判断したとき、つまり対象の物品Aであると判断したとき、制御部55から物品向き変更手段40Aに作動信号55aを与える。
【0059】
これにより物品向き変更手段40Aは、まず昇降装置42を伸展動させて昇降体43を上昇させることで、横向き姿勢の向き変更体51を一体状に上昇させ、以てローラコンベヤ装置32の搬送面32aに対して係止部53を上方に突出動させる(ステップA1)。したがって、搬送経路31上で搬送してきた物品Aを、図1、図6、図8(a)に示すように、その先端面を係止部53に当接させて搬送経路31上で停止し得る。
【0060】
次いで、揺動装置44を作動させて回転軸体46を回転させ、向き変更体51を回転軸体46とともに回転させることで、搬送面32aの下に退入して横倒状姿勢の持ち上げ部52を、搬送面32aの上に突出した起立状姿勢に揺動させる(ステップA2)。これにより物品Aを、その下面を持ち上げ部52により支持し、かつ先端面を係止部53により支持した状態で向き変更し得る。すなわち図7、図8(b)に示すように、物品Aを、その先端面を下面とし、その長さLを高さ方向として向き変更し得る。
【0061】
その結果、物品Aを、格納空間14の所定格納高さ14Hの範囲内でかつ出し入れ手段15の出し入れを支障なく行える状態、つまり非対象の物品Aの状態にし得る。そして向き変更した物品Aを、ローラコンベヤ装置32からチェーンコンベヤ装置35と搬送し得る。
【0062】
その後に向き変更体51は、揺動装置44を逆作動させて回転軸体46を逆回転させ、向き変更体51を回転軸体46とともに逆回転させることで、搬送面32aの上に突出して起立状姿勢の持ち上げ部52を、搬送面32aの下に退入した横倒状姿勢に揺動させる(ステップA3)。そして、昇降装置42を収縮動させて昇降体43を下降させることで、横向き姿勢の向き変更体51を一体状に下降させ、以てローラコンベヤ装置32の搬送面32aに対して係止部53を下方に退入動させ(ステップA4)、最初の状態に戻し得る。
【0063】
このように、最初の状態に戻す前後において、制御部55から主制御部59に非対象信号55cを与えて、出し入れ手段15を上述した基本的な作業のように動作させ、以て向き変更して入庫装置20上にある物品Aを、目的とする棚装置11の目的とする格納空間14に格納し得る。
【0064】
以上のようにして、物品Aの向き変更を伴う入庫作業を行えるのであり、これによると、搬送経路31を介して棚装置11に格納しようとする物品Aのうち、把握情報56aに基づいて対象となった物品Aのみを、格納前に向き変更し得ることになる。したがって、格納しようとする物品Aが3方面(高さ、長さ、幅)において異なる種々な形状であったとしても、各物品Aにおける高さH、長さL、幅Wのうちの最小寸法をそれぞれ割り出し、これら最小寸法のうちの最大寸法の物品Aが、その最大寸法を上下方向として格納し得るように、棚装置11における格納空間14の所定格納高さ14Hを設定し得る。これにより、最小高さまたはそれに近い高さの物品を格納したときでも、格納空間14内の上部側に生じるデッドスペースを狭くし得、以て格納効率を向上し得る。
【0065】
また出し入れ手段15を逆作動させて、目的とする棚装置11の目的とする格納空間14に格納している物品Aを、出庫装置21や出庫側物品搬送設備30Bなどを介して出庫する際に、この出庫しようとする物品Aが、格納時に物品向き変更手段40Aによって変更した物品Aであったときには、制御部55からの作動信号55bによって物品向き変更手段40Bを作動させることで、この物品Aの向きを元に戻し得る。
【0066】
すなわち、制御部55から物品向き変更手段40Bに作動信号55bを与えることにより、まず昇降体43を上昇させて、横向き姿勢の向き変更体51を一体状に上昇させ、以て搬送面32aに対して係止部53を上方に突出動させる(ステップB1)。これにより図1に示すように、搬送経路31上で搬送してきた物品Aを、その先端面を係止部53に当接させて搬送経路31上で停止し得る。
【0067】
次いで、揺動装置44を作動させて回転軸体46とともに向き変更体51を回転させることで、搬送面32aの下に退入して横倒状姿勢の持ち上げ部52を、搬送面32aの上に突出した起立状姿勢に揺動させる(ステップB2)。これにより物品Aを、その下面を持ち上げ部52により支持し、かつ先端面を係止部53により支持した状態で向き変更し得る。すなわち物品Aを、その先端面を下面として向き変更し得、その結果、物品Aを、格納前の高さHを高さ方向に戻して向き変更し得る。つまり対象の物品Aの状態に戻し得る。そして向き変更した(向きを戻した)物品Aを、ローラコンベヤ装置32から出庫側コンベヤ手段62へと搬送し得る。
【0068】
その後に向き変更体51は、揺動装置44を逆作動させて回転軸体46を逆回転させ、向き変更体51を回転軸体46とともに逆回転させることで、搬送面32aの上に突出して起立状姿勢の持ち上げ部52を、搬送面32aの下に退入した横倒状姿勢に揺動させる(ステップB3)。そして、昇降装置42を収縮動させて昇降体43を下降させることで、横向き姿勢の向き変更体51を一体状に下降させ、以てローラコンベヤ装置32の搬送面32aに対して係止部53を下方に退入動させ(ステップB4)、最初の状態に戻し得る。
【0069】
上述した第1の実施の形態では、物品Aを、物品形状把握手段56の部分を通過させることで高さH、長さL、幅Wを検出し、その検出値を把握情報56aとして制御部55に入力しているが、これは図10に示すように、格納前にあらかじめ主制御部59に記憶させた物品固有の記憶情報59aを物品情報として制御部55に入力して、対象となる物品Aのみを格納前に向き変更させる形式や、格納前の物品Aにあらかじめ物品Aを特定するバーコードを表示しておき、このバーコードをバーコードリーダ57で読取ることで得た識別情報57aを物品情報として制御部55に入力して、対象となる物品Aのみを格納前に向き変更させる形式などであってもよい。
【0070】
このような記憶情報59aの形式や識別情報57aの形式のいずれかを採用したときには、把握情報56aの形式を省略し得る。なお、把握情報56aの形式、記憶情報59a、識別情報57aの形式のうち、任意な組み合わせによる2つの形式を同時に採用してもよく、あるいは全ての形式を同時に採用してもよい。
【0071】
次に、本発明の第2の実施の形態を、図11に基づいて説明する。
すなわち、搬送経路31の終端部分に物品向き変更手段40が設けられ、ここで搬送経路31の終端はトラックターミナル70に達している。これによると、搬送経路31上で搬送してきた物品Aをトラック71に積み込む前に、物品情報に基づいて、対象となった物品Aの向きを物品向き変更手段40により変更でき、以てトラック71への積み込みを、整然と効率良く行うことができる。
【0072】
次に、本発明の第3の実施の形態を、図12に基づいて説明する。
すなわち、上手生産ライン75と下手生産ライン76との間に自動倉庫1が配設されている。これによると、上手生産ライン75で前段生産した物品Aを、入庫側コンベヤ手段61から入庫側物品搬送設備30Aを介して自動倉庫1へ格納する際に、対象となった物品Aの向きを物品向き変更手段40Aにより変更でき、そして自動倉庫1内の物品Aを、出庫側物品搬送設備30Bから出庫側コンベヤ手段62を介して出庫する際に、格納時に物品向き変更手段40Aによって変更した物品Aの向きを、物品向き変更手段40Bによって元に戻すことができる。これにより、下手生産ライン76での物品Aの後段生産は、上手生産ライン75での前段生産時と同じ向きとして、好適に行うことができる。
【0073】
なお第3の実施の形態では、入庫側物品搬送設備30Aと出庫側物品搬送設備30Bが、自動倉庫1に対して相反する位置に配設されているが、これは前述した第1の実施の形態のように、同じ側に配設されてもよいものである。
【0074】
上記した第1の実施の形態のように、物品Aにおける3方面(高さH、長さL、幅W)の情報に基づいて物品向き変更手段40Aを作動させることで、棚装置11へ格納する前の物品Aを、棚装置11の格納効率に最適な姿勢に向き変更して格納し得る。
【0075】
また、物品形状把握手段56と物品向き変更手段40Aとの間に、回転手段(回転テーブル形式、持ち上げ回転形式など)を設けて、把握情報56aに基づいて物品Aを縦軸心の周りに90度回転させ、図9(b)の仮想線に示すように、その長さLを幅方向に向け、幅Wを前後方向に向けて向き変更をしてもよい。なお、その後における物品向き変更手段40Aによる向き変更の有無は、把握情報56aに基づいて決定される。
【0076】
上記した第1の実施の形態において、物品Aにおける情報に基づいて物品向き変更手段40Aを作動させるに際し、物品Aの外面群のうち、格納時に不安定姿勢となる外面が格納空間14に対する被載置面とならないように、物品向き変更手段40Aによって物品Aの向きを変更することで、例え異形の物品Aであったとしても、常に、格納時に安定姿勢となる外面を格納空間14に対する載置面として、物品Aを棚装置11の目的とする格納空間14に格納できることになる。
【0077】
上記した第1の実施の形態では、物品向き変更手段40A,40Bとして、昇降体43上に向き変更体51を揺動可能とした形式が示されているが、これは向き変更体51を昇降させることなく、揺動のみ可能とした形式などであってもよい。
【0078】
上記した第1の実施の形態では、物品向き変更手段40A,40Bの向き変更体51として、一体的に揺動可能な持ち上げ部52と係止部53とからなる形式が示されているが、これは持ち上げ部52に相当する部分のみ揺動可能とし、係止部53に相当する部分は定置化した形式などであってもよい。
【0079】
上記した第1の実施の形態では、物品向き変更手段40A,40Bとして、向き変更体51を揺動可能とした形式が示されているが、これは吸着手段を備えたロボットにより、物品Aを吸着したのち、所定の方向に向き変更する形式などであってもよい。
【0080】
上記した第1の実施の形態では、物品搬送設備30A,30Bとして自動倉庫1の周辺に配備した形式が示されているが、これは第2の実施の形態で示されるトラックターミナル70のほか、種々な機器、装置、設備の周辺に配備して使用できるものである。
【0081】
上記した第1の実施の形態では、自動倉庫1として、一対の棚装置11と、両棚装置11間に位置される出し入れ手段15とからなる形式が示されているが、これは1つの棚装置11と、この棚装置11に対向される出し入れ手段15とからなる形式などであってもよい。
【0082】
上記した第1の実施の形態では、自動倉庫1として、入庫装置20と出庫装置21とを備えた形式が示されているが、これは入庫装置20に出庫作用も持たせた形式、すなわち入出庫装置とした形式などであってもよい。
【0083】
上記した第1の実施の形態では、自動倉庫1として、棚装置11の端部外方に入庫装置20と出庫装置21とが配置された形式が示されているが、これは入庫装置20や出庫装置21が、棚装置11における格納空間14の一部を利用して配置された形式などであってもよい。さらに物品向き変更手段40A,40Bが格納空間14の一部を利用するなどして、棚装置11の中間部に設けられた形式などであってもよい。
【0084】
上記した第1の実施の形態では、自動倉庫1として、一対の棚装置11と、両棚装置11間に位置されて床側レール3や天井側レール4に案内されて走行可能な出し入れ手段15とからなる形式が示されているが、これはレール体を棚装置11の前面側で昇降自在とし、このレール体に対して左右方向に移動自在とした可動台に出し入れ体が設けられた形式などであってもよい。
【0085】
上記した第1の実施の形態では、自動倉庫1として、左右一対の支持部13間の上方に格納空間14が形成された棚装置11と、フォーク形式の出し入れ体18を有する出し入れ手段15とからなる形式が示されているが、これは、平板状の支持部の上方に格納空間が形成された棚装置と、サイドクランプ移載機やサイドベルト移載機からなる出し入れ手段との組み合わせ形式などであってもよい。
【0086】
上記した第1の実施の形態では、出し入れ手段15として、2本(ダブル)の出し入れ体18を有する形式が示されているが、これは、1本(シングル)の出し入れ体18を有する形式などであってもよい。
【0087】
上記した第1の実施の形態では、棚装置11における格納空間14を所定格納高さ14Hとしているが、これは、たとえば棚装置11における上半分の格納空間14を所定格納高さ14Hとし、下半分の格納空間14を所定格納高さ14Hよりも低い(または高い)高さとしてもよい。この場合に物品向き変更手段40Aは、物品情報56a,57a,59aと、棚装置11の格納空間14における格納情報59bとを比較して判断し、その判断に基づいて、上半分と下半分のいずれの格納空間14に格納するかを決定し、格納空間14の高さに応じて物品Aの向きを選択的に変更し得る。なお、下半分の格納空間14に対応した専用の出庫装置(入出庫装置)を配設することも可能である。
【0088】
上記した第1の実施の形態では、物品Aを出庫する際に、格納時に物品向き変更手段40Aによって変更した物品Aの向きを、物品向き変更手段40Bによって元に戻す形式が示されているが、これは物品Aの向きを元に戻すことなく出庫する形式などであってもよい。
【0089】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、搬送経路中の物品が非対象の物品であったとき、物品向き変更手段は動作せず、物品を物品向き変更手段の上方で通過させて入庫装置へと搬送でき、以て入庫装置上の物品を、出し入れ手段の動作によって棚装置の目的とする格納空間に格納できる。また物品が特定の物品であったとき、物品情報に基づいて物品向き変更手段を作動させることで、対象となった物品を格納空間に対応した向きに変更できる。これにより、物品を非特定の物品の状態にでき、そして向き変更した物品を入庫装置へと搬送でき、以て入庫装置上の物品を、出し入れ手段の動作によって棚装置の目的とする格納空間に格納できる。
【0093】
これによって、棚装置に格納しようとする物品のうち、特定の物品のみを格納前に向き変更できる。したがって、格納しようとする物品が種々な形状であったとしても、各物品における最小寸法のうちの最大寸法の物品を、その最大寸法を上下方向として格納できるように、棚装置における格納空間を設定できる。その結果、最小高さまたはそれに近い高さの物品を格納したときでも、格納空間内の上部側に生じるデッドスペースを狭くでき、以て格納効率を向上できる。さらに、物品情報に基づいて物品の向きを変更することで、常に、格納時に安定姿勢となる外面を格納空間に対する載置面として、物品を棚装置の目的とする格納空間に格納できる。
【0094】
さらに上記した本発明の請求項2によると、物品における高さ、長さ、幅の情報に基づいて物品向き変更手段を作動させることで、棚装置へ格納する前の物品を、棚装置の格納効率に最適な姿勢に向き変更できる。
【0095】
しかも上記した本発明の請求項3によると、物品情報に基づいて物品向き変更手段を作動させることで、棚装置へ格納する前の物品を、あらかじめ格納空間に対応した向きに変更できる。
【0097】
そして上記した本発明の請求項4によると、たとえば格納空間毎の空、実の情報などの格納情報と、物品情報とを比較して判断し、物品向き変更手段によって物品の向きを選択的に変更することで、格納のために向き変更を必要とする物品のみの向き変更でよいことになり、以て不必要な向き変更動作を不要として、格納作業を迅速に行うことができる。
【0098】
さらに上記した本発明の請求項5によると、たとえば光電管方式、スキャナ方式、画像処理方式などからなる物品形状把握手段により把握した把握情報、たとえば格納前にあらかじめ制御側に記憶させた物品固有の記憶情報、たとえば格納前の物品にあらかじめ表示したバーコードをバーコードリーダで読取ることで得た識別情報のうち、少なくとも1つの情報に基づいて物品向き変更手段を作動させて、格納前に物品の向きを変更できる。
【0099】
しかも上記した本発明の請求項6によると、物品情報を格納空間の所定格納高さの値と比較し、そして物品の高さが所定格納高さよりも低いと判断したとき、物品向き変更手段を動作させず、物品を物品向き変更手段の上方で通過させて入庫装置へと搬送できる。また物品の高さが所定格納高さよりも高いと判断したとき、物品向き変更手段を作動させて物品の向き変更を行ったのち、入庫装置へと搬送できる。その結果、物品を、格納空間の所定格納高さの範囲内でかつ出し入れ手段の出し入れを支障なく行える状態にできる。
【0101】
そして上記した本発明の請求項7によると、搬送経路中の物品が非対象の物品であったとき、物品向き変更手段は、向き変更体を搬送面の下に退入させた横倒状姿勢のままで動作せず、以て物品を物品向き変更手段の上方で通過させて入庫装置へと搬送できるとともに、入庫装置上の物品を、出し入れ手段の動作によって棚装置の目的とする格納空間に格納できる。
【0102】
また物品が対象となった物品であったとき、物品情報に基づいて物品向き変更手段を作動させて向き変更を行うことができる。すなわち、横向き姿勢の向き変更体を、搬送面の上に突出した起立状姿勢に揺動させることにより、物品の向きを変更できる。これにより、物品を非対象の物品の状態にでき、そして向き変更した物品を入庫装置へと搬送でき、以て入庫装置上の物品を、出し入れ手段の動作によって棚装置の目的とする格納空間に格納できる。
【0103】
さらに上記した本発明の請求項8によると、搬送経路中の物品が非対象の物品であったとき、物品向き変更手段を作動させず、これにより物品向き変更手段は、その持ち上げ部が水平状の向き変更体を搬送面の下に退入させた横倒状姿勢のままで動作しない。これにより、物品を物品向き変更手段の上方で通過させて入庫装置へと搬送でき、以て入庫装置上の物品を、出し入れ手段の動作によって棚装置の目的とする格納空間に格納できる。
【0104】
また物品が対象となった物品であったとき、物品情報に基づいて、まず横向き姿勢の向き変更体を上昇させ、搬送面に対して係止部を上方に突出動させることにより、搬送経路上で搬送してきた物品を、その先端面を係止部に当接させて停止できる。次いで、向き変更体を揺動させることによって、搬送面の下に退入して横倒状姿勢の持ち上げ部を、搬送面の上に突出した起立状姿勢に揺動させることになり、これにより物品を、その下面を持ち上げ部により支持し、かつ先端面を係止部により支持した状態で向き変更できる。すなわち物品を、その先端面を下面とし、その長さを高さ方向とした向きに変更して非対象の物品の状態にでき、そして向き変更した物品を入庫装置へと搬送できるとともに、入庫装置上の物品を、出し入れ手段の動作によって棚装置の目的とする格納空間に格納できる。
【0105】
しかも上記した本発明の請求項9によると、物品を、格納前の高さを高さ方向に戻して向き変更でき、以て出庫する際の物品を、特定の物品の状態に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、物品搬送設備を備えた自動倉庫設備における要部の側面図である。
【図2】同物品搬送設備を備えた自動倉庫設備における一部切り欠き正面図である。
【図3】同物品搬送設備を備えた自動倉庫設備における入庫側の平面図である。
【図4】同物品搬送設備を備えた自動倉庫設備における出庫側の平面図である。
【図5】同物品搬送設備を備えた自動倉庫設備における入庫側物品搬送設備で、物品通過状態での縦断側面図である。
【図6】同物品搬送設備を備えた自動倉庫設備における入庫側物品搬送設備で、物品停止状態での縦断側面図である。
【図7】同物品搬送設備を備えた自動倉庫設備における入庫側物品搬送設備で、物品向き変更状態での縦断側面図である。
【図8】同物品搬送設備を備えた自動倉庫設備における入庫側の物品向き変更手段部分を示し、(a)は変更前の平面図、(b)は変更後の平面図である。
【図9】同物品搬送設備を備えた自動倉庫設備における物品の説明図で、(a)は取り扱われる物品の一部を示す斜視図、(b)は物品を縦軸心の周りに向き変更したときの斜視図である。
【図10】同物品搬送設備を備えた自動倉庫設備における制御動作説明図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態を示し、物品搬送設備の他の使用例での概略平面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示し、物品搬送設備を備えた自動倉庫設備の他の使用例での概略平面図である。
【符号の説明】
1 自動倉庫
2 通路
5 一定経路
11 棚装置
14 格納空間
14H 格納空間14の所定格納高さ
15 出し入れ手段
16 走行機体
17 昇降台
18 出し入れ体
20 入庫装置
21 出庫装置
30A 入庫側物品搬送設備
30B 出庫側物品搬送設備
31 搬送経路
32 ローラコンベヤ装置
32a 搬送面
35 チェーンコンベヤ装置
40 物品向き変更手段
40B 物品向き変更手段
40A 物品向き変更手段
42 昇降装置
43 昇降体
44 揺動装置
46 回転軸体
51 向き変更体
52 持ち上げ部
53 係止部
55 制御部
55a 作動信号
55b 作動信号
55c 非対象信号
56 物品形状把握手段
56a 把握情報(物品情報)
57 バーコードリーダ
57a 識別情報(物品情報)
59 主制御部
59a 記憶情報(物品情報)
59b 格納情報
59c 動作信号
70 トラックターミナル
75 上手生産ライン
76 下手生産ライン
A 物品
H 物品Aの高さ
L 物品Aの長さ
W 物品Aの幅

Claims (9)

  1. 複数の格納空間を形成した棚装置と、この棚装置に対応した入庫装置と、この入庫装置と前記棚装置の格納空間との間で物品を受け渡し可能な出し入れ手段とにより自動倉庫を形成し、前記入庫装置との間で物品の受け渡しを行う物品搬送設備を設け、この物品搬送設備の部分に、格納前の物品の向きを変更可能な物品向き変更手段を設け、この物品向き変更手段は、物品情報に基づいて、対象となった物品を格納空間に対応した向きに変更するとともに、物品の外面群のうち、格納時に不安定姿勢となる外面が格納空間に対する被載置面とならないように、物品の向きを変更することを特徴とする物品搬送設備を備えた自動倉庫設備。
  2. 物品における3方面の情報に基づいて、棚装置の格納効率に最適な姿勢に向き変更して格納することを特徴とする請求項1記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備。
  3. 物品向き変更手段は、物品情報に基づいて、物品を、あらかじめ格納空間に対応した向きに変更して棚装置に格納することを特徴とする請求項1または2記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備。
  4. 物品向き変更手段は、物品情報と、棚装置の格納空間における格納情報とを比較して判断し、その判断に基づいて、物品の向きを選択的に変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備。
  5. 物品向き変更手段は、物品情報に基づいて物品の向きを変更し、物品情報は、形状把握手段により得た把握情報、物品固有の記憶情報、物品を特定する識別情報のうち、少なくとも1つの情報であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備。
  6. 格納空間の所定格納高さよりも物品の高さが高いと判断したとき、その判断に基づいて物品向き変更手段により物品の向きを変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備。
  7. 物品向き変更手段は、物品情報に基づいて、対象となった物品の向きを変更可能であって、揺動可能な向き変更体を有し、この向き変更体は、搬送面下に退入される横倒状姿勢と、搬送面上に突出される起立状姿勢とに揺動することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備。
  8. 物品向き変更手段は、物品情報に基づいて、対象となった物品の向きを変更可能であって、昇降体と、この昇降体側に揺動可能に設けた向き変更体とを有し、この物品向き変更体は、持ち上げ部と、横向き姿勢の持ち上げ部に対して起立状となるように、この持ち上げ部における搬送経路の下手側に一体化した係止部とからなるとともに、搬送面に対して、横向き姿勢で上下方向に出退動することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備。
  9. 物品を出庫する際に、格納時に物品向き変更手段によって変更した物品の向きを元に戻すことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の物品搬送設備を備えた自動倉庫設備。
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