JP4121904B2 - 車両用開閉体の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に設けられ、例えば車両の乗員が乗降するときなどに開閉動作する車両用開閉体の開閉を制御する車両用開閉体の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両に設けられたスライド式のドアを、モータの駆動力により開閉動作させる、車両用スライドドアの開閉制御装置が知られている。以下、モータの駆動力により開閉動作される上記スライド式のドアをパワースライドドアと呼ぶ。従来、この種の技術としては、例えば以下に示す文献に記載されものが知られている(非特許文献1参照)。
【0003】
この文献に記載された、パワースライドドアを開閉制御する技術では、パワースライドドアの外側に設けられたアウトサイドハンドル、ならびにパワースライドドアの内側に設けられたインサイドハンドルにより開閉動作されるパワースライドドアを開閉制御するために、2つのリモートコントロールSW(スイッチ)1、SW(スイッチ)2が使用されていた。
【0004】
このような2つのリモートコントロールSW1,2を用いた技術において、全閉状態のパワースライドドアに対して、車両に乗している子供等が誤ってパワースライドドアを開放することを防止するために、パワースライドドアにチャイルドロックがかかった状態(チャイルドプルーフのツマミを施錠の位置に設定する)で、アウトサイドハンドルを開方向に操作した場合には、アウトサイドハンドルの操作によりリモートコントロールSW1がオンし、パワースライドドアのラッチが解除され、リモートコントロールSW2がオンし、ドア駆動モータが駆動され、ドア駆動モータの駆動力によりパワースライドドアが開放される。すなわち、チャイルドロックがかかった状態でアウトサイドハンドルを開方向に操作した場合は、パワースライドドアは開放される。
【0005】
一方、全閉状態のパワースライドドアに対して、チャイルドロックがかかった状態で、インサイドハンドルを開方向に操作した場合には、インサイドハンドルの操作によりリモートコントロールSW1はオンするが、チャイルドロックによりインサイドハンドルの操作が空ぶり、これによりパワースライドドアのラッチが解除されず、リモートコントロールSW2はオフする。したがって、ドア駆動モータは駆動されず、パワースライドドアは全閉状態が保持される。すなわち、チャイルドロックがかかった状態でインサイドハンドルを開方向に操作した場合には、パワースライドドアは開放されなかった。
【0006】
【非特許文献1】
「サービスマニュアル STEP WGN 配線図集」,本田技研工業株式会社 整備資料課,平成13年7月 p.8−20〜21
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、従来の車両用スライドドアの制御装置においては、2つのリモートコントロールSW1、2を使用し、チャイルドロックがかかった状態でアウトサイドハンドルを開方向に操作した場合は、パワースライドドアは開放されるが、インサイドハンドルを開方向に操作した場合には、パワースライドドアは開放されないように、パワースライドドアの開閉が制御されていた。したがって、前述した従来の制御装置においては、2つのリモートコントロールSWが必要となり、部品点数の増加、構成の大型化ならびにコストが増大するといった不具合を招いていた。また、リモートコントロールSW1、SW2に接続される信号線の本数も増え、信号線を収納する例えばワイヤハーネスの重量が増大したり、ワイヤハーネス径が太くなるといった不具合を招いていた。
【0008】
このような不具合を解消するためには、リモートコントロールSWの個数を削減することが考えられるが、前述した従来の技術において、例えばリモートコントロールSW2を削減した場合には、チャイルドロックがかかった状態でアウトサイドハンドルを操作してもドア駆動モータは駆動されず、パワースライドドアは開放されなくなってしまうことになる。
【0009】
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、アウトサイドハンドルもしくはインサイドハンドルの作動状態を検出する1つのスイッチで車両用開閉体のチャイルドロック時にインサイドハンドルの操作で車両用開閉体が開放されない開閉制御を可能とし、かつ構成の小型化を達成した車両用開閉体の制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の課題を解決する手段は、車両用開閉体の開閉を行うハンドルが操作され、車両用開閉体を開方向又は閉方向に移動させる駆動手段が全閉状態の車両用開閉体の駆動を開始した際に、車両用開閉体が全閉状態から開方向に所定距離移動したか否かを検出する移動検出手段により車両用開閉体が所定距離移動したことが検出された場合は、車両用開閉体を開放するように記駆動手段を駆動制御し、移動検出手段により車両用開閉体が全閉状態から所定距離移動しないことが検出され、かつ駆動手段に供給される駆動電流を検出する電流検出手段により全閉状態での駆動手段に供給される駆動電流が所定値以上であることが検出された場合には、駆動手段の全閉状態から開方向への駆動を停止させて車両用開閉体を全閉状態に保持するように駆動手段を駆動制御することを特徴とする。
【0011】
【発明の効果】
本発明によれば、前記駆動手段が全閉状態の前記車両用開閉体の駆動を開始した際に、車両用開閉体が所定距離移動しないことが検出され、かつ駆動手段に供給される駆動電流が所定値以上であることが検出された場合には、駆動手段の駆動を停止するように駆動手段を駆動制御するようにしたので、アウトサイドハンドルもしくはインサイドハンドルの作動状態を検出する1つのスイッチでも車両用開閉体のチャイルドロック時にインサイドハンドルの操作で車両用開閉体が開放されない開閉制御を可能とし、かつ構成の小型化を達成することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施形態に係る車両用開閉体の制御装置の構成を示す図である。図1に示す実施形態の車両用開閉体の制御装置は、パワースライドドアSW(スイッチ)1、ブザー2、センサ3、回転センサ4、クラッチ5、ドア駆動モータ6、ハンドルSW(スイッチ)7、ラッチリリースモータ8、ポールSW(スイッチ)9ならびに制御部10を備えて構成されている。
【0014】
パワースライドドアSW1は、運転席近傍に設置されており、車両に設けられてドア駆動モータ6の駆動力により開閉動作するパワースライドドア(車両用開閉体)の開閉動作を行うスイッチである。パワースライドドアSW1は、パワースライドドアの開閉を指令する信号を制御部10に与える。
【0015】
ブザー2は、制御部10から与えられる動作信号に基づいて、パワースライドドアが開放する際に吹鳴し、パワースライドドアの開放をユーザに報知する。ブザー2は、パワースライドドアが開放する際の報知手段として機能する。
【0016】
センサ3は、パワースライドドアを駆動するドア駆動モータ6に供給される駆動電流を検出するセンサである。センサ3で検出されたドア駆動モータ6の駆動電流は制御部10に与えられる。センサ3は、ドア駆動モータ6に供給される電流を検出する電流検出手段として機能する。
【0017】
回転センサ4は、ドア駆動モータ6の回転を検出するセンサである。回転センサ4で検出されたドア駆動モータ6の回転は制御部10に与えられる。
【0018】
クラッチ5は、制御部10から与えられる信号に基づいて、ドア駆動モータ6とドラム機構(図示せず)との接続関係を切り替え、ドラム機構を介してドア駆動モータ6からパワースライドドアに与えられる駆動力を調整する。ドラム機構は、ドア駆動モータ6の回転によりワイヤを巻き付けたり開放したりすることによってパワースライドドアを開閉する。
【0019】
ドア駆動モータ6は、制御部10から駆動電力が供給され、供給された駆動電力に応じた駆動力を発生し、発生した駆動力によりクラッチ5を介してドラム機構を駆動することでパワースライドドアを開閉駆動する。ドア駆動モータ6は、パワースライドドアを駆動する駆動手段として機能する。
【0020】
ハンドルSW(スイッチ)7は、パワースライドドアの例えば内部側面に設置されている。ハンドルSW7は、パワースライドドアの外側に設置されて車両の外側からパワースライドドアを開閉するアウトサイドハンドルの作動状態、ならびにパワースライドドアの内側に設置されて車両の内側からパワースライドドアを開閉するインサイドハンドルの作動状態を検出するスイッチである。ハンドルSW7で検出されたアウトサイドハンドル又はインサイドハンドルの操作は制御部10に与えられる。ハンドルスイッチSW7は、ハンドルが操作されたことを検出する操作検出手段として機能する。
【0021】
ラッチリリースモータ8は、制御部10から与えられる駆動電力に基づいて、パワースライドドアのラッチ状態を解除するためのモータである。ラッチリリースモータ8は、パワースライドドアに設けられてパワースライドドアを半ドア状態(ハーフラッチ状態)および全閉状態(フルラッチ状態)係止するラッチ機構(図示せず)を駆動し、パワースライドドアのラッチ状態を解除する。
【0022】
ポールSW9は、ラッチ機構に隣接して設けられ、パワースライドドアのラッチ状態を検出するためのスイッチである。ポールSW9で検出されたパワースライドドアのラッチ状態は制御部10に与えられる。
【0023】
制御部10は、パワースライドドアを開閉制御する制御中枢として機能し、CPUや記憶装置を含む例えばマイクロコンピュータにより構成され、予め記憶装置に格納されたプログラムにしたがってパワースライドドアを開閉制御するために必要となる各種処理を実行する。
【0024】
制御部10は、ブザー2に動作信号を供給制御し、ブザー2の吹鳴を制御する。制御部10は、クラッチ5に切り替え信号を供給制御し、クラッチ5の切り替え動作を制御する。制御部10は、ドア駆動モータ6、ならびにラッチリリースモータ8に駆動電力を供給制御し、ドア駆動モータ6、ならびにラッチリリースモータ8を駆動制御する。
【0025】
制御部10は、センサ3で検出された、ドア駆動モータ6に供給された駆動電流値を受けて、この駆動電流値が所定値以上か否かを判別する。制御部10は、判別結果において、駆動電流値が所定値以下であると判別した場合には、パワースライドドアはドア駆動モータ6で発生した駆動力により開閉されていると判別する。
【0026】
一方、制御部10は、判別結果において、ドア駆動モータ6の駆動電流値が所定値以上であると判別した場合には、パワースライドドアが異常な負荷状態にあると判定する。すなわち、制御部10は、異常な負荷状態として、例えば子供が誤ってインサイドハンドルを操作してパワースライドドアを開放しないようにパワースライドドアを全閉状態にロックするチャイルドロック状態にあるパワースライドドアを開放しようとしている場合には、パワースライドドアを駆動する駆動力を上げるために、ロックされていないパワースライドドアを開放する場合に比べて駆動電流が増えていると判断する。
【0027】
このような判断を行うために、ドア駆動モータ6の駆動電流値と比較される比較電流の所定値は、例えばドア駆動モータ6がロック状態になったときにモータに流れる最大電流値の1/2程度の電流値に設定される。
【0028】
制御部10は、回転センサで検出された、ドア駆動モータ6の回転を受けて、このドア駆動モータ6の回転に基づいてパワースライドドアが全閉状態から所定距離、例えば1cm程度以内の距離移動したか否かを判別する。すなわち、制御部10は、回転センサ4で検出されたドア駆動モータ6の回転に基づいてパワースライドドアが全閉状態から開放されようとしているか否かを検出する。
【0029】
制御部10は、回転センサ4とともにパワースライドドアが所定距離移動したことを検出する移動検出手段として機能する。
【0030】
次に、図2に示す動作フローチャートならびに図3、図4ならびに図5に示す動作タイミングチャートを参照して、この実施形態の動作を説明する。
【0031】
図2において、パワースライドドアが全閉状態において、まずパワースライドドアSW1がオンされたか否かが制御部10で判別される(ステップS1)。判別結果において、パワースライドドアSW1がオンされた場合には、制御部10から与えられる動作信号に基づいてブザー2が吹鳴されて、これからパワースライドドアが開放されることが報知される(ステップS2)。その後、制御部10から与えられる駆動電力に基づいてラッチリリースモータ8が駆動され、パワースライドドアのラッチが解除される(ステップS3)。パワースライドドアのラッチか解除されると、制御部10からドア駆動モータ6に駆動電力が供給され、ドア駆動モータ6が駆動され(ステップS4)、パワースライドドアの開放が開始される。
【0032】
上記ステップS1〜S4に示す、パワースライドドアSW1、ブザー2、ラッチリリースモータ8、ポールSW9ならびにドア駆動モータ6の動作タイミングは、図3に示すようになる。
【0033】
次に、パワースライドドアSW1がオンされたか否かの判別処理において(ステップS1)、パワースライドドアSW1がオンされない場合には、ハンドルSW7がオンされたか否かを判別する(ステップS6)。ハンドルSW7がオンされず、パワースライドドアのインサイドハンドルもしくはアウトサイドハンドルが操作されていないと判断した場合には、ステップS1に戻る。
【0034】
一方、ハンドルSW7がオンされたか否かの判別結果において、ハンドルSW7がオンされて、パワースライドドアのインサイドハンドルもしくはアウトサイドハンドルが操作されたと判断した場合には、制御部10からドア駆動モータ6に駆動電力が供給され、ドア駆動モータ6が駆動される(ステップS7)。ドア駆動モータ6が駆動された後、回転センサ4でドア駆動モータ6の回転が検出され、検出結果が制御部10に与えられる。制御部10は、回転センサ4の検出結果に基づいて、パワースライドドアが全閉状態から所定の距離だけ移動したか否かを判別する(ステップS8)。
【0035】
判別結果において、パワースライドドアが所定距離だけ移動して、パワースライドドアの開放が行われようとしている場合、すなわち(1)パワースライドドアに対してチャイルドロックがかかっておらず、インサイドハンドルもしくはアウトサイドハンドルが操作された場合、又は(2)パワースライドドアに対してチャイルドロックがかかった状態でアウトサイドハンドルが操作された場合には、制御部10から動作信号がブザー2に与えられてブザーが吹鳴し、パワースライドドアが開放されることが報知される(ステップS9)。そして、制御部10からドア駆動モータ6に駆動電力の供給が継続され、ドア駆動モータ6の駆動が続行され(ステップS10)、パワースライドドアが開放される。
【0036】
上記ステップS1、S〜S10に示す、ハンドルSW7、ブザー2、ラッチリリースモータ8、ポールSW9ならびにドア駆動モータ6の動作タイミングは、図4に示すようになる。
【0037】
このような制御動作において、上述した(1)ならびに(2)に示した場合には、従来と同様に、ブザー2が吹鳴してパワースライドドアの開放が開始されることが報知された後、パワースライドドアの開放が行われる。
【0038】
一方、ステップS8に示す、パワースライドドアが全閉状態から所定距離移動したか否かの判別結果において、パワースライドドアが所定距離移動せず、パワースライドドアのラッチが解除されずパワースライドドアが開放されない場合、すなわちパワースライドドアに対してチャイルドロックがかかった状態でインサイドハンドルが操作された場合には、続いてドア駆動モータ6に供給される駆動電流値が所定値以上か否かを判別する(ステップS11)。判別結果において、ドア駆動モータ6に供給される駆動電流値が所定値以下の場合は、ステップS7に戻る。
【0039】
一方、ドア駆動モータ6に供給される駆動電流値が所定値以上であった場合、すなわちロックされてラッチが解除されていない状態のパワースライドドアを開放しようとして、ドア駆動モータ6の駆動力を高めようとして制御部10からドア駆動モータ6に供給される駆動電流が増加し、駆動電流値が通常の駆動電流値よりも著しく増えた場合には、ドア駆動モータ6の回転が続くことでパワースライドドアが全閉状態からハーフラッチ状態(半ドア状態)になる可能性があり、これを回避するためにドア駆動モータ6を停止して(ステップS12)、パワースライドドアの開放動作を中止する。
【0040】
上記ステップS1、ステップS〜S8、ステップS11、ステップS12に示す、ハンドルSW7、ブザー2、ラッチリリースモータ8、ポールSW9ならびにドア駆動モータ6の動作タイミングは、図5に示すようになる。
【0041】
このように、パワースライドドアにチャイルドロックがかかった状態で、インサイドハンドルが操作された場合には、ドア駆動モータ6に供給される駆動電流の増加を検出し、その検出結果に基づいてドア駆動モータ6の駆動を停止するようにしているので、アウトサイドハンドルもしくはインサイドハンドルの作動状態を検出する1つのハンドルSW7で、パワースライドドアに対してチャイルドロックがかかった状態でインサイドハンドルが操作された場合には、パワースライドドアの開放を禁止する制御を行うことができる。これにより、従来に比べてスイッチを削減することが可能となり、コストの低減ならびに構成の小型化を達成することができる。
【0042】
また、パワースライドドアの内部に設置されるスイッチを削減することにともなって、スイッチに接続される信号線も削減することができる。スイッチに接続される信号線は、ワイヤハーネス等によりパワースライドドアの内部に他の信号線と同様に収納されているので、ワイヤハーネスのハーネス径を細くすることが可能になると共に、パワースライドドアの開閉にともなって移動するワイヤハーネスの重量も軽量化され、パワースライドドアの開閉動作に与える抵抗力を低減することができる。
【0043】
さらに、上記ステップS8、ステップS11、ステップS12に示す制御手順においては、ラッチが解除されずパワースライドドアが開放されない場合には、ブザー2が吹鳴されないので、パワースライドドアが開放されないにもかかわらずブザー2が吹鳴されてしまうといった、違和感を乗員に与えることが回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用開閉体の制御装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る車両用開閉体の制御装置における処理動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る車両用開閉体の制御装置における一処理動作のタイミングチャートを示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る車両用開閉体の制御装置における他の処理動作のタイミングチャートを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る車両用開閉体の制御装置における他の処理動作のタイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
1…パワースライドドアスイッチ
2…ブザー
3…センサ
4…回転センサ
5…クラッチ
6…ドア駆動モータ
7…ハンドルスイッチ
8…ラッチリリースモータ
9…ポールスイッチ
10…制御部

Claims (2)

  1. 車両に開閉可能に設けられた車両用開閉体を駆動して、前記車両用開閉体を開方向又は閉方向に移動させる駆動手段と、
    前記車両用開閉体の開閉を行うハンドルが操作されたことを検出する操作検出手段と、
    前記車両用開閉体が全閉状態から開方向に所定距離移動したか否かを検出する移動検出手段と、
    前記駆動手段が前記車両用開閉体を駆動する際に、前記駆動手段に供給される駆動電流を検出する電流検出手段と、
    前記ハンドルが操作され、前記駆動手段が全閉状態の前記車両用開閉体の駆動を開始した際に、前記移動検出手段により前記車両用開閉体が所定距離移動したことが検出された場合は、前記車両用開閉体を開放するように前記駆動手段を駆動制御する一方、前記移動検出手段により前記車両用開閉体が全閉状態から所定距離移動しないことが検出され、かつ前記電流検出手段により全閉状態での前記駆動手段に供給される駆動電流が所定値以上であることが検出された場合には、前記駆動手段の全閉状態から開方向への駆動を停止させて前記車両用開閉体を全閉状態に保持するように前記駆動手段を駆動制御する制御手段と
    を有することを特徴とする車両用開閉体の制御装置。
  2. 前記移動検出手段により前記車両用開閉体が所定距離移動したことが検出された後、前記車両開閉体が開放されることを報知する報知手段
    を有することを特徴とする請求項1記載の車両用開閉体の制御装置。
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