JP4121678B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロードノイズを低減させた空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タイヤのロードノイズを低減するために、タイヤのバネ定数を低下させたりトレッド部の質量を増加させたりして一次固有振動数を下げることにより低周波数域のロードノイズを低減し、また、ベルト部剛性を高めて二次固有振動数を上げることにより中周波数域のロードノイズを低減したりして各周波数帯のロードノイズに応じた手法を行っている。
【0003】
また、タイヤのビード部において、ビードコアの外周側にビードフィラーを配置し、カーカス層の端部をビードコアの廻りにタイヤ内側から外側にビードフィラーを包み込むように折り返して巻き上げる場合に、ビードフィラーを越える高さまで巻き上げる構造(ハイターンアップ構造)からビードフィラーを越えない高さまで巻き上げる構造(ロウターンアップ構造)にすることで、音の伝達特性の向上(音を伝えにくくする)を行ってロードノイズの低減を図っている。
【0004】
しかしながら、ロードノイズの低減を十分に果たせないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ビード部構造を工夫することによりロードノイズを低減させた空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ビードコアの外周側に第1ビードフィラーを配置し、カーカス層の端部を前記ビードコアの廻りにタイヤ内側から外側に前記第1ビードフィラーを包み込むように折り返して該第1ビードフィラーを越えない高さまで巻き上げ、さらに、前記第1ビードフィラーの内側のカーカス層の内側に第2ビードフィラーを配置してこれら第1ビードフィラーおよび第2ビードフィラーで該カーカス層を挟み込んだ空気入りラジアルタイヤにおいて、前記第1ビードフィラーの前記ビードコアの中心位置からの高さH1 をタイヤ断面高さSHに対し0.20≦H1/SH≦0.3にすると共に、前記第2ビードフィラーのタイヤ子午線方向断面積A2 を前記第1ビードフィラーのタイヤ子午線方向断面積A1 に対し4≧A2 /A1 ≧2にし、前記第1ビードフィラーおよび前記第2ビードフィラーのそれぞれが、JIS−A硬度70〜97、tanδ0.15〜0.35のゴムから構成され、前記第2ビードフィラーの最大厚さが2mm〜5mmであり、前記第2ビードフィラーがタイヤ軸方向外側に凸状に形成され、その凸端が前記第1ビードフィラーの外周端よりタイヤ径方向外側に位置し、前記カーカス層が前記第2ビードフィラーの凸端で屈曲して延在し、該カーカス層の屈曲点が前記第1ビードフィラーの外周端よりタイヤ軸方向外側に位置することを特徴とする。
【0007】
このようにロウターンアップ構造にすると共に、第1ビードフィラーおよび第2ビードフィラーでカーカス層を挟み込み、かつ、H1 /SH≦0.3、A2 /A1 ≧2にして従来に比しカーカスラインを変化させたので、カーカス張力を低くすることができ、これによって音の伝達特性の向上が可能となるのでロードノイズを低減させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に示されるように、ビード部1において、ビードコア2の外周側に第1ビードフィラー3が配置されており、カーカス層4の端部がビードコア2の廻りにタイヤ内側から外側に第1ビードフィラー3を包み込むように折り返して第1ビードフィラー3を越えない高さまで巻き上げられている。すなわち、ロウターンアップ構造となっている。
【0009】
第1ビードフィラー3の内側のカーカス層4の内側には、第1ビードフィラー3の近傍位置からカーカス層4の内側に沿って第2ビードフィラー5が配置されており、これら第1ビードフィラー3および第2ビードフィラー5でカーカス層4を挟み込んでいる。第2ビードフィラー5はタイヤ軸方向外側に凸状に形成され、その凸端が第1ビードフィラー3の外周端よりタイヤ径方向外側に位置している。カーカス層4が第2ビードフィラー3の凸端で屈曲して延在し、その屈曲点が第1ビードフィラー3の外周端よりタイヤ軸方向外側に位置している。また、第2ビードフィラー5の内周側がタイヤ側面視で第1ビードフィラー3と部分的に重なっている。
【0010】
第1ビードフィラー3のビードコア2の中心位置からの高さH1 はタイヤ断面高さSHに対し0.20≦H1 /SH≦0.3になっている。H1 /SH=0.20〜0.25であるのが好ましい。H1 /SH>0.3では、第1ビードフィラー3の内側のカーカス層4が、よりタイヤ内側に入るため、従来構造に近いカーカスラインとなり、本発明の効果が小さくなるからである。ここで、タイヤ断面高さSHとは、1998年発行の「JATMA year book」に記載の断面高さをいう。
【0011】
また、第2ビードフィラー5のタイヤ子午線方向断面積A2 は第1ビードフィラー3のタイヤ子午線方向断面積A1 に対し4≧A 2 /A 1 ≧2になっている。A2 /A1 <2では、上記と同じく、第1ビードフィラー3の内側のカーカス層4が、よりタイヤ内側に入るため、従来構造に近いカーカスラインとなり、本発明の効果が小さくなるからである。
【0012】
また、第1ビードフィラー3および第2ビードフィラー5のそれぞれは、JIS−A硬度70〜97、tanδ0.15〜0.35のゴムから構成されている。JIS−A硬度70〜97およびtanδ0.15〜0.35とするのは、ビード部剛性を高めて操縦安定性を確保すると共に、タイヤの耐久性能、転がり抵抗を従来品同等に確保するためである。
【0013】
ここで、tanδは、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所(株)製)を用い、温度20℃、歪率10±2%、周波数20Hzの条件で測定した値である。
【0014】
第2ビードフィラー5の最大厚さは、2mm〜5mmである。2mm未満では薄すぎてカーカスラインを変化させる役割を十分に果たせないからである。
【0015】
【実施例】
表1に示す諸元のビード部構造を有するタイヤサイズ205/65 R15の空気入りラジアルタイヤを作製し(従来例1、実施例1〜3、比較例1〜2)、これらのタイヤを3リットルFR車に装着して下記によりロードノイズを評価した。この結果を表1に示す。なお、表1において、T2 は第2ビードフィラーの最大厚さを表わす。また、実施例1〜3と比較例1〜2における第1ビードフィラーの断面積と第2ビードフィラーの断面積の和(A1 +A2 )は、従来例1のビードフィラーの断面積と同じにした。
【0016】
ロードノイズ:
弊社テストコース、ロードノイズ路をテストドライバーが速度50km/hで走行することによりフィーリング評価した。このフィーリング評価は、5点法として、従来例1を3点とし、3.2点以上をロードノイズの低減効果ありとした。
【0017】
【表1】
表1から明らかなように、本発明の場合(実施例1〜3)には従来例1および比較例1〜2に比してロードノイズを低減できることが判る。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ビードコアの外周側に第1ビードフィラーを配置し、カーカス層の端部を前記ビードコアの廻りにタイヤ内側から外側に前記第1ビードフィラーを包み込むように折り返して該第1ビードフィラーを越えない高さまで巻き上げ、さらに、前記第1ビードフィラーの内側のカーカス層の内側に第2ビードフィラーを配置してこれら第1ビードフィラーおよび第2ビードフィラーで該カーカス層を挟み込んだ空気入りラジアルタイヤにおいて、前記第1ビードフィラーの前記ビードコアの中心位置からの高さH1 をタイヤ断面高さSHに対しH1 /SH≦0.3にすると共に、前記第2ビードフィラーのタイヤ子午線方向断面積A2 を前記第1ビードフィラーのタイヤ子午線方向断面積A1 に対しA2 /A1 ≧2にしたため、ロードノイズを低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りラジアルタイヤのビード部構造の一例を示すタイヤ子午線方向ビード部断面説明図である。
【符号の説明】
1 ビード部
2 ビードコア
3 第1ビードフィラー
4 カーカス層
5 第2ビードフィラー
Claims (2)
- ビードコアの外周側に第1ビードフィラーを配置し、カーカス層の端部を前記ビードコアの廻りにタイヤ内側から外側に前記第1ビードフィラーを包み込むように折り返して該第1ビードフィラーを越えない高さまで巻き上げ、さらに、前記第1ビードフィラーの内側のカーカス層の内側に第2ビードフィラーを配置してこれら第1ビードフィラーおよび第2ビードフィラーで該カーカス層を挟み込んだ空気入りラジアルタイヤにおいて、
前記第1ビードフィラーの前記ビードコアの中心位置からの高さH1 をタイヤ断面高さSHに対し0.20≦H1/SH≦0.3にすると共に、前記第2ビードフィラーのタイヤ子午線方向断面積A2 を前記第1ビードフィラーのタイヤ子午線方向断面積A1 に対し4≧A2 /A1 ≧2にし、前記第1ビードフィラーおよび前記第2ビードフィラーのそれぞれが、JIS−A硬度70〜97、tanδ0.15〜0.35のゴムから構成され、前記第2ビードフィラーの最大厚さが2mm〜5mmであり、
前記第2ビードフィラーがタイヤ軸方向外側に凸状に形成され、その凸端が前記第1ビードフィラーの外周端よりタイヤ径方向外側に位置し、前記カーカス層が前記第2ビードフィラーの凸端で屈曲して延在し、該カーカス層の屈曲点が前記第1ビードフィラーの外周端よりタイヤ軸方向外側に位置する空気入りラジアルタイヤ。 - 前記第2ビードフィラーの内周側がタイヤ側面視で前記第1ビードフィラーと部分的に重なる請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
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