JP4120224B2 - 樹脂形成素子の製造方法及び画像表示装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示装置、樹脂形成素子の製造方法及び画像表示装置の製造方法に関する。更に詳しくは、光拡散構造を有するスペーサを用いた画像表示装置、樹脂形成チップの製造方法及び画像表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の素子を配置して形成される電子応用装置や画像表示装置を形成する製造プロセスにおいては、各素子を個別に配置する場合に比べ、素子を素子形成基板上に形成した後、これら素子を転写先である転写基板に一括で転写する素子転写方法を用いるほうが製造工程上、効率良く当該電子応用装置や画像表示装置を製造することができる。また、素子形成基板から転写基板に複数の素子を一括して転写する場合に限定されず、複数の素子が配置された第1の基板から当該素子の転写先である第2の基板に複数の素子を一括して転写する素子転写方法も行われる。
【0003】
これら複数の素子を一括して転写する場合には、素子上に塗布された接着材層を介して転写基板に当該素子を転写する方法が行われる。このとき、接着材を介して素子を転写するとともに当該接着材層に埋め込まれた素子を素子分離することによりチップ化し、素子の取り扱いを容易に行うことができる利点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数の素子を配置して形成される電子応用装置や画像表示装置では、その性能の向上は目覚しく、それに伴いこれら電子応用装置や画像表示装置を構成する素子の機能も著しく進歩している。特に、微細加工技術の進歩とともに微細な素子を形成し、これら素子を高密度で配置することにより電子応用装置のサイズダウンを図ることも行われている。更に、画像表示装置では、微小なサイズであって、且つ高輝度を有する発光素子を大面積に配置することによる大画面化も検討されている。
【0005】
ここで、微小な素子を精度良く配置するためには、これら電子応用装置や画像表示装置の製造プロセスにおいて、複数の素子を一括して精度良く配置する技術が望まれている。しかし、素子サイズの微小化に伴い、これら素子が形成された素子形成基板やこれら素子の転写先である転写基板の寸法ずれにより、高い精度で素子が配置することができない場合がある。特に、接着材を介して素子形成基板から転写基板に複数の素子を一括にて転写する場合、これら素子形成基板や転写基板に反りが生じ、素子形成基板や転写基板全体において一定の膜厚に接着材層を形成できない問題も生じる。接着材層に埋め込まれた素子は樹脂形成チップとして取り扱われるが、不均一な膜厚を有する接着材層に埋め込まれたことにより各樹脂形成チップのサイズにバラツキが生じ、高い精度でこれら樹脂形成チップを配置する際に問題となる。
【0006】
更に大面積の素子形成基板や転写基板で反りが生じた場合、その中央付近と辺縁付近との寸法ずれが顕著なものとなり、これら素子形成基板と転写基板間に転写される素子のサイズバラツキや品質の低下を招く。
【0007】
例えば、図29に示すように、素子形成基板205に形成された複数の素子201を転写基板206に一括して転写する場合、素子201を被覆するように形成される樹脂部203の上面に接着材204を塗布した後、接着材204を素子形成基板205と転写基板206で挟み込み、加圧クリップ208により加圧して素子201を転写基板206に転写する素子転写方法が検討されている。このとき、素子形成基板205と転写基板206により挟み込まれる接着材の膜厚を全体で一定にするために、素子形成基板205と転写基板206の端部にスペーサ207を介在させる方法が試みられている。しかし、素子形成基板205や転写基板206が大面積になった場合、各基板の中央部と辺縁部における寸法ずれが顕著なものとなり、素子201が形成された領域全体の接着材204の膜厚を一定にすることは困難になる。特に、微小な素子を転写する際には、当該寸法ずれによる接着材層の膜厚バラツキは当該素子のサイズに比較して無視できない程度となる。
【0008】
また、素子の転写プロセスにおいて、液状の接着材を塗布して接着材層を形成した場合、膜厚ムラが生じやすく、寸法精度の低下や品質の低下を招く。更に、液状の接着材を塗布する工程において、膜厚制御を精度良く行う必要が生じ、素子を効率良く転写することができない。
【0009】
更に、発光ダイオードの如き点光源を配置して画素が形成される画像表示装置では、当該発光ダイオードから発生する光の画像表示面における光拡散性が低く、特に、発光ダイオードが微小なサイズになるに従い、各画素から出射される光の混色性が低下し、画像表示面全体の画質が低下する場合もある。
【0010】
よって、素子を転写する際に用いられる接着材の膜厚を基板全体で均一にすることができ、当該接着材に素子が埋め込まれて形成される樹脂形成チップのサイズばらつきを低減することが望ましい。
【0011】
本発明は、発光素子が接着材の如き樹脂に埋め込まれて形成される樹脂形成素子に、当該樹脂形成素子のサイズばらつきを低減すると共に当該発光素子から出射される光を拡散する光拡散構造を有するスペーサを用いる樹脂形成素子の製造方法、画像表示装置の製造方法及び画像表示装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
素子転写方法は、第1の基板の主面に素子を配置し、スペーサを内在すると共にシート状に成形された接着材を前記素子上に配置し、前記接着材を介して前記第1の基板と対向する第2の基板の主面に前記素子を転写することを特徴とする。接着材に含まれるスペーサにより第1の基板や第2の基板の反りにより生じる接着材の膜厚ばらつきを低減することができる。更に、シート状に成形された接着材を用いることによりハンドリング性良く素子を転写することができる。
【0013】
また、電子応用装置は、第1の基板の主面に配置された素子が、スペーサを内在すると共にシート状に成形された接着材を介して前記第1の基板と対向する第2の基板の主面に転写されて素子アレイ部が形成されることを特徴とする。
【0014】
更に、画像表示装置は、第1の基板の主面に配置された発光素子が、スペーサを内在すると共にシート状に成形された接着材を介して前記第1の基板と対向する第2の基板の主面に転写されて画像表示部が形成されることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の樹脂形成チップの製造方法は、素子形成基板の主面に配置された発光素子上に、該発光素子を覆うように接着材層を形成し、前記接着材層を介して剥離層を有する一時保持用部材に前記発光素子を前記素子形成基板から転写する。更に、第二基板に、コア部と当該コア部を覆う熱可塑性接着材により形成されるシェル部からなり、光拡散構造を有するスペーサが分散配置された接着材層を形成する。前記スペーサを前記発光素子の下側に臨むように配置した状態で、前記スペーサを加熱した後冷却することにより、光取出し領域である前記発光素子の下側に前記熱可塑性接着材を介して前記スペーサを固定し、前記発光素子を前記一時保持用部材から剥離し、前記発光素子を覆う接着材層及び前記スペーサが分散配置された接着材層を所要のサイズに分離してチップ化することを特徴とする。
【0016】
本発明の画像表示装置の製造方法は、素子形成基板の主面に配置された発光素子上に、該発光素子を覆うように接着材層を形成し、前記接着材層を介して剥離層を有する一時保持用部材に前記発光素子を前記素子形成基板から転写する。更に第二基板に、コア部と当該コア部を覆う熱可塑性接着材により形成されるシェル部からなり、光拡散構造を有するスペーサが分散配置された接着材層を形成する。前記スペーサを前記発光素子の下側に臨むように配置した状態で、前記スペーサを加熱した後冷却することにより、光取出し領域である前記発光素子の下側に前記熱可塑性接着材を介して前記スペーサを固定し、前記発光素子を前記一時保持用部材から剥離し、前記発光素子を覆う接着材層及び前記スペーサが分散配置された接着材層を、所要のサイズに分離して前記発光素子を内包する樹脂形成素子を形成し、前記樹脂形成素子を配列することにより所要の画像表示部を形成することを特徴とする。
【0017】
本発明の画像表示装置は、コア部と当該コア部を覆う熱可塑性接着材により形成されるシェル部からなり、光拡散構造を有するスペーサが分散配置された接着材層と、前記スペーサが分散配置された接着材層の上に配置される発光素子と、前記発光素子を覆う接着材層と、を有して樹脂形成素子が構成され、前記樹脂形成素子が配列されることにより所要の画像表示部が形成されることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図13を参照しながら、素子転写方法及び電子応用装置、画像表示装置について説明する。
【0019】
先ず、図1乃至図6を参照しながら素子転写方法について説明する。図1は、第1の基板である素子形成基板14上に素子11が形成された状態を示す図であり、素子11に電極12を形成した後、素子11を被覆するように樹脂を塗布して樹脂部13を形成する。また、素子形成基板14は吸着盤15上に吸着されて固定される。
【0020】
素子11は、素子形成基板14に複数形成された後、後述する工程において一括して転写される。例えば、素子として、発光素子、ダイオード、抵抗などを用いることができ、液晶ディスプレイの画素を駆動させるために各画素に対応させてマトリクス状に配置される薄膜トランジスタなどであっても良い。また、画像表示装置を構成する発光ダイオードであっても良い。素子11が発光ダイオードの場合、図1に示された素子11は素子形成基板14の主面に平行な結晶面を有する結晶層により形成され、素子11の上面に素子11のカソード側又はアノード側と接続される電極12が形成されたプレーナ型の発光ダイオードとされる。また、素子11を発光ダイオードとした場合、プレーナ型の発光ダイオードに限定することなく、素子形成基板14の主面に対して傾斜した結晶面を有する傾斜結晶層から形成される発光ダイオードであっても良い。
【0021】
樹脂部13は絶縁材料である樹脂を素子11を被覆するように塗布して形成される。素子11を樹脂部13により被覆された樹脂形成チップとして取り扱うことにより、ハンドリング性良く、これら樹脂形成チップを転写することができる。樹脂部13は、例えば、素子11が発光ダイオードの如き発光素子である場合は、素子11から発生する光を遮らないように光透過性を有する絶縁材料から形成され、一例として、ポリイミドなどを用いることができる。また、樹脂部13の上面は略平坦になるように形成される。
【0022】
素子形成基板14は、その主面に形成される素子11に応じて適用な材料が用いられる。例えば、素子11がシリコンを用いて形成される薄膜トランジスタの場合にはシリコン基板が用いることができる。また、素子11がGaAs系化合物からなる結晶層により形成されるプレーナ型の発光ダイオードである場合には、GaAs基板が用いられる。また、GaN系化合物からなる結晶層により形成される発光ダイオードの場合には、サファイア基板を用いることができる。特に、素子11がGaN系化合物からなり、素子形成基板14の主面に対して傾斜した傾斜結晶面を有する結晶層により形成される発光ダイオードの場合には、サファイア基板の略C面とされる主面に素子11が形成される。また、本実施形態では、素子形成基板14に形成された素子11の素子転写方法について説明するが、素子11が素子形成基板14に直接形成されている場合に限定されず、素子形成基板14は、別の基板上で形成された素子11を一旦保持するために用いられる一時保持用基板であっても良い。
【0023】
吸着盤15は、素子形成基板14上の裏面から素子形成基板14を吸着して固定する。素子形成基板14に反りが生じている場合、吸着盤15を用いて素子形成基板14の裏面全体を吸着することにより保持されて、当該反りが矯正される。ここで、吸着盤15は素子形成基板14の裏面全体に接するように素子形成基板14を吸着し、素子形成基板14の反りを矯正するように真空吸引する。このとき、素子形成基板14の全体を真空吸引することにより、素子形成基板14が吸着盤15に対して上に凸若しくは下に凸になるように反りが生じている場合でも、素子形成基板14が平坦になるように保持され、当該反りを矯正することが可能となる。また、吸着盤15は、例えば、多孔質の材料を用い、素子形成基板14と接する面が平坦な構造とされていれば良い。更に、素子形成基板14を吸着する際に、素子形成基板14が吸着される面に損傷を与えないような材料で形成されていることが望ましい。
【0024】
次に、樹脂部13の上面に接着材層を形成する。ここで、液状の接着材を樹脂13上に塗布して接着材層を形成することもできるが、膜厚バラツキを低減し、ハンドリング性良く素子の転写を行うために、接着材層として接着材をシート状に成形してなる接着材シート21を樹脂部13の上面に配置する。図2に、シート状に成形された接着材シート21の構造を示す。接着材シート21は、素子11を被覆するように形成された樹脂部13の上面に合わせて予め接着材22をシート状に成形して形成される。接着材シート21を形成する接着材22中にはスペーサとしてビーズ23が内在され、後の工程において、素子11の転写先である転写基板と素子形成基板14に挟み込まれた接着材シート21の膜厚が接着材シート21全体で一定になるように当該ビーズ23は機能する。また、接着材シート21の膜厚t1は、転写される素子11のサイズに応じて設定されるが、例えば、素子11が樹脂部13に被覆された樹脂形成チップとして切り出されたときの厚みが50μm程度の場合には、約10〜20μm程度の膜厚とされる。
【0025】
ビーズ23の形状は略球形とされ、接着材シート21中に埋め込まれる。更に、接着材シート21中のスペーサ23の個数の密度が接着材シート21全体で略一定になるように配置されることが望ましく、接着材シート21が加圧された場合、接着材シート21全体でスペーサ23の直径と略等しい膜厚になるように接着材シート21の膜厚を変化させることが可能となり、接着材シート21全体に亘って膜厚のバラツキを低減することができる。また、転写される素子11の素子間隔に合わせてスペーサ23を予め接着材22中に埋め込んでおいても良い。例えば、素子形成基板14のサイズを30〜100mm角とした場合には、隣接するビーズ23の間隔Mが約0.5〜1.0mm程度になるようにスペーサ23を接着材22中に埋め込んでおいても良い。また、ビーズ23の形状を略球形とすることにより、ビーズ23を予めランダムに接着材22中に内在するように埋め込んだ場合でもビーズ23の向きを制御する必要がない。更に、素子11が樹脂部13で被覆され、樹脂形成チップとして切り出されたときの当該樹脂形成チップの厚みが50μm程度の場合には、ビーズ23の直径を約10μm程度とすることができる。また、ビーズ23の形状は略球形に限定されず、円柱状、立方体形状、三角柱形状或いはこれらの形状の変形形状など如何なる形状であってもよく、接着材シート21を成形する際に、接着材22中においてビーズ23の向きを揃えて配置しておけば良い。
【0026】
接着材22とビーズ23を形成する材料には、エポキシ樹脂系の材料を用いることができる。特に、後の工程で説明するように接着材シート21全体の膜厚を略一定に保持しながら素子11を転写した後、接着材22中にビーズ23が島状に内在しないように、加熱処理などにより接着材22とビーズ23が一体化する材料を用いることが望ましい。
【0027】
また、接着材シート21を素子形成基板14上の素子11が配置された領域に合わせて切断して用いることができ、素子11を樹脂部13の上面の面積や形状に合わせて容易に使用することができる利点を有する。また、接着材シート21は、予めシート状に形成されることにより、膜厚管理を容易に行うことができ、液状の接着材を用いる場合に比べ、接着材の塗布条件などの製造プロセス条件のバラツキを殆ど受けることなく一定の膜厚を保持することができる。更に、液状の接着材を塗布する際には、当該接着材中に気泡に気泡が生じる場合もあり、予め接着材22をシート状に成形することにより、これら気泡を含むことがなく、接着材シート21の密度を当該接着材シート21全体について一定とすることができる。
【0028】
続いて、図3に示すように接着材シート21を樹脂部13の上面全体を覆うように配置する。ビーズ23は、接着材シート21の表面に露出しないように接着材22中に埋め込まれている。従って、後の工程で接着材シート21の両面から加圧した場合、接着材シート21の膜厚を接着材シート21の全体に亘ってビーズ23のサイズと同程度にすることが可能となる。
【0029】
次に、図4に示すように、素子11の転写先としての第2の基板である転写基板42を吸着盤41により吸着し、吸着盤41に固定された転写基板42を接着材シート21の上面に密着させる。吸着盤41は転写基板42と接する面が略平坦とされる多孔質材料により形成されており、吸着盤41が転写基板42と接する面と反対側である裏面から真空吸引することにより、転写基板42を吸着することができる。また、吸着盤41に多孔質材料を用いることにより負圧により吸着される転写基板42全体に亘って反りが生じている場合においてもその反りを転写基板42全体に亘って矯正することができる。
【0030】
転写基板42により樹脂部13の上面に配置された接着材シート21全体を押圧することにより、接着材シート21の膜厚は、ビーズ23の直径と略等しい膜厚とされる。また、素子形成基板14と転写基板42の端部には周辺スペーサ43が配置され、転写基板42を押し下げた際に素子形成基板14と転写基板42の基板間隔が各基板全体で一定になるように素子形成基板14と転写基盤42の反りを矯正する。このとき、周辺スペーサ43の厚さは、樹脂部13と、ビーズ23の直径を合わせた程度とされる。このとき、素子形成基板14と転写基板42のそれぞれを吸着盤15、41で吸着することにより素子形成基板14と転写基板42に生じていた反りが充分に矯正されない場合や、素子形成基板14と転写基板41の反りにより生じる寸法ずれが周辺スペーサ43により充分矯正されない場合、ビーズ23により接着材シート21の膜厚をビーズ23の直径と略等しい一定の膜厚とすることができる。特に、素子形成基板14と転写基板42の面積が転写される素子11のサイズに比較して大きい場合には、吸着盤15、41や周辺スペーサ43による反りの矯正では十分でない場合も多く、スペーサとして機能するビーズ23を接着材シート21全体に内在させておくことにより、素子11を転写基板42に転写する際の接着材シート21の膜厚バラツキを接着材シート21全体に亘って効果的に低減することができる。
【0031】
更に、素子形成基板14から素子11を分離する工程について図5、図6を参照しながら説明する。素子形成基板14に形成された樹脂部13と転写基板42に挟み込まれた接着材シート21を硬化することにより接着材シート21と転写基板42を接着する。このとき、接着材22中に内在するビーズ23が接着材22と一体化し、接着材シート21全体が一様な材質により均一となる。接着材22とビーズ23はエポキシ系樹脂により形成されているが、それぞれが異なる熱特性を有している。例えば、接着材シート21を樹脂部13上に配置したときの環境下における温度では、ビーズ23が既に硬化されており、接着材シート21を加熱処理することにより接着材22の温度が上昇するにつれて接着材22が軟化した後、接着材シート21全体が冷却されるにつれて、ビーズ23と接着材22を一体化させることができる。ビーズ23と接着材23を一体化させることにより接着材シート21全体を一様な材質により形成することができ、素子11を接着材22と樹脂部13で被覆された状態でチップ化した際に、高品質の樹脂形成チップを形成することができる。
【0032】
また、ビーズ23が接着材22と一体化されずに接着材22中にそのままビーズ23の形状を残したまま内在されていても良い。素子11が発光素子である場合、予めビーズ23を接着材シート21中に内在させておき、ビーズ23を当該発光素子から発生する光を素子11の外部に効率良く出射するためのレンズとして機能させることもできる。このとき、ビーズ23は光透過性を有する材料を用いれば良い。
【0033】
接着材シート21と転写基板42を接着した後、素子11を素子形成基板14から分離する。素子11を素子形成基盤14から分離するためには、素子形成基板14を裏面側から研磨することにより除去しても良いが、素子11を形成する結晶層が、当該結晶層にレーザー光51を照射することにより素子形成基板14と素子11の境界の接合力を低下させることができる材料で形成されている場合には、容易に素子11と素子形成基板14を分離することが可能となる。例えば、素子11がGaN系化合物により形成され、素子形成基板14がサファイア基板である場合、図5に示すように、素子形成基板14の裏面側からレーザー光51を選択的に素子11と素子形成基板14の境界に照射することによりレーザーアブレーションし、素子11を形成するGaNを金属GaとN2に分解することにより素子11と素子形成基板14の結合を開放することができる。このとき、吸着盤15を予め素子形成基板14から分離しておいても良いが、吸着盤15を光透過性の材料で形成しておけば、吸着盤15を素子形成基板14から分離することなくレーザーアブレーションすることができる。よって、図6に示すように、転写基板42の反りを吸着盤41で矯正した状態で、素子11を転写基板42に転写することが可能となる。
【0034】
次に、素子転写方法の変形例について、図7乃至図13を参照しながら説明する。図7は、第1の基板である素子形成基板74上に素子71が形成された状態を示す図であり、素子71に電極を形成した後、素子71に樹脂を塗布して樹脂部73により被覆してある。また、素子形成基板74は吸着盤75上に配置されている。
【0035】
素子71は、素子形成基板74に形成される素子であれば如何なる素子であっても良く、素子形成基板74上に複数形成され、これら素子を一括して転写されるものであれば良い。本例の素子71は、素子形成基板74の主面に対して傾斜した結晶面を有する傾斜結晶層から形成される発光ダイオードである。素子71は素子形成基板74に複数形成されており、樹脂部73で被覆された素子71を一括処理にて転写する。
【0036】
図8に、本例の素子71の構造を示す。図8(a)が素子断面図であり、図8(b)が素子平面図である。この発光素子71はGaN系の発光ダイオードであり、たとえばサファイア基板上に結晶成長される素子である。このようなGaN系化合物からなる発光ダイオードは、当該サファイア基板を透過するレーザー照射によってレーザーアブレーションが生じ、GaNの窒素が気化する現象にともなってサファイア基板とGaN系の成長層の間の界面で膜剥がれが生じ、素子分離を容易なものにできる特徴を有している。
【0037】
まず、その構造については、GaN系半導体層からなる下地成長層79上に選択成長された六角錐形状のGaN層76が形成されている。なお、下地成長層79上には図示しない絶縁膜が存在し、六角錐形状のGaN層76はその絶縁膜を開口した部分にMOCVD法などによって形成される。このGaN層76は、成長時に使用されるサファイア基板の主面をC面とした場合にS面((1−101)面)で覆われたピラミッド型の成長層であり、シリコンをドープさせた領域である。このGaN層76の傾斜したS面の部分はダブルへテロ構造のクラッドとして機能する。GaN層76の傾斜したS面を覆うように活性層であるInGaN層77が形成されており、その外側にマグネシウムドープのGaN層78が形成される。このマグネシウムドープのGaN層78もクラッドとして機能する。
【0038】
このような発光ダイオードには、p電極72とn電極80が形成されている。p電極72はマグネシウムドープのGaN層78上に形成されるNi/Pt/AuまたはNi(Pd)/Pt/Auなどの金属材料を蒸着して形成される。n電極80は前述の図示しない絶縁膜を開口した部分でTi/Al/Pt/Auなどの金属材料を蒸着して形成される。なお、下地成長層79の裏面側からn電極取り出しを行う場合は、n電極80の形成は下地成長層79の表面側には不要となる。
【0039】
このような構造のGaN系の発光ダイオードは、青色発光も可能な素子であって、特にレーザーアブレーションよって比較的簡単にサファイア基板から剥離することができ、レーザービームを選択的に照射することで選択的な剥離が実現される。なお、GaN系の発光ダイオードとしては、平板上や帯状に活性層が形成される構造であっても良く、上端部にC面が形成された角錐構造のものであっても良い。また、他の窒化物系発光素子や化合物半導体素子などであっても良い。
【0040】
図9に、素子71を転写する際に用いられる接着材シート81の構造を示す。接着材シート81は、接着材82中にスペーサとして機能するメッシュ83が埋め込まれている。メッシュ83は、接着材シート81の断面矩形状とされ、接着材シート81中の縦横にそれぞれ延在するように形成されている。図9においては、メッシュ83がそれぞれ直交するように形成されているが、メッシュ83は直交するように配置されることに限定されず、メッシュ83が接着材シート81中において斜めにそれぞれ交わるように配置されていてもよく、接着材シート81全体に配置されるように乱雑に配置されていても良い。また、メッシュ83の上面及び下面は接着材シート81の表面に露出しているが、メッシュ83の上面と下面が露出しなうように接着材82に埋め込まれていても良い。接着材シート81の膜厚t2は、例えば素子71が樹脂形成チップとして切り出されたときの厚みが50μm程度の場合には、約10〜20μm程度の膜厚とされる。更に、メッシュ83の縦方向の間隔L2、横方向の間隔L3は転写される素子71の配置間隔に合わせておけば素子71毎にそれぞれメッシュ83が対応するように配置されることになり、素子転写時の接着材シート81の膜厚バラツキを接着材シート81全体で低減することができる。
【0041】
次に、図10に示すように、樹脂部73の上面に接着材シート81を配置する。接着材シート81は樹脂部73の上面全体を覆うサイズに予め成形されている。ここで、接着材シート81を樹脂部73の上面より大きな面積になるように成形しておき、樹脂部73の上面の面積や形状に合わせて切断して用いることもできる。また、本例の素子71が、素子形成基板74の主面に対して傾斜した傾斜結晶面を有する結晶層により形成され、これら結晶層が図10の紙面に垂直な方向に延在されたストライプ型の発光素子である場合には、当該結晶層が延在される方向と平行な向きにメッシュ83が延在するように配置され、且つ当該ストライプ型の素子71の素子間隔がメッシュ83の間隔に合わせてされていることにより、素子71上にメッシュ83を配置することもできる。従って、接着材シート81全体で当該接着材シート81の膜厚バラツキを効果的に低減することが可能となる。
【0042】
次に、図11に示すように、吸着盤91により転写基板92を吸着し、吸着盤91に固定された転写基板92を接着材シート81の上面に密着させる。吸着盤91は転写基板92と接する面が略平坦とされる多孔質材料により形成されており、吸着盤91が転写基板92と接する面とは反対側の面から吸着盤91を真空吸引することにより、転写基板92を吸着することができる。また、吸着盤91に多孔質材料を用いることにより吸着される転写基板92全体に加圧することが可能となり、転写基板92に反りが生じている場合においても転写基板92全体でその反りを矯正することができる。
【0043】
転写基板92により樹脂部73の上面に配置された接着材シート81全体を押圧し、接着材シート81の膜厚を、メッシュ83の高さと略等しい膜厚とする。また、素子形成基板74と転写基板92の端部には周辺スペーサ93が配置され、転写基板92を押圧した際に素子形成基板74と転写基板92の基板間隔が一定になるように素子形成基板74と転写基板92の反りを矯正する。このとき、周辺スペーサ93の厚さは、樹脂部73とメッシュ83の高さを合わせた程度とされる。従って、素子形成基板74と転写基板92のそれぞれを吸着盤75、91で吸着することにより素子形成基板74と転写基板92に生じていた反りが充分に矯正されない場合や、素子形成基板74と転写基板92の反りにより生じる寸法ずれが周辺スペーサ93により十分矯正されない場合に、押し縮められた接着材シート81の膜厚を接着材シート81中に含まれるメッシュ83の高さと略等しい一定の膜厚とすることができる。特に、素子形成基板74と転写基板92の面積が転写される素子11のサイズに比較して大きい場合には、吸着盤75、91や周辺スペーサ93による反りの矯正では十分でない場合も多く、スペーサとして機能するメッシュ83を接着材シート81全体に形成しておくことにより、素子71を転写基板92に転写する際の接着材シート81の膜厚バラツキを接着材シート81全体に亘って効果的に低減することができる。
【0044】
続いて、図12に示すように、素子形成基板74の裏面からレーザー光を照射して素子71を素子形成基板74から分離する。素子形成基板74に形成された樹脂部73と転写基板92に挟み込まれた接着材シート81を硬化した後、接着材シート81と転写基板92を接着する。このとき、接着材82中に内在するメッシュ83が接着材82と一体化し、接着材シート81全体が一様な材質により均一に形成されるようにしても良い。メッシュ83と接着材82はエポキシ系樹脂により形成されるが、それぞれが異なる熱特性を有する材料を選択することにより素子71を転写するとともにメッシュ83と接着材82を一体化させることができる。例えば、接着材シート81を樹脂部73上に配置したときの温度では、メッシュ83が既に硬化されており、接着材シート81を加熱処理することにより接着材82の温度が上昇するにつれて接着材82が軟化した後、接着材シート81全体が冷却し、転写基板92へ接着材82を接着させるとともに、メッシュ83と接着材82を一体化させることができる。メッシュ83と接着材82を一体化させることにより接着材シート81全体を一様な材質により形成することができ、素子71をこれら接着材82と樹脂部73で被覆された状態でチップ化した際に、高品質の樹脂形成チップを形成することができる。
【0045】
また、メッシュ83が接着材82と一体化されずに接着材82中にそのままメッシュ83の形状を残したまま配置されていても良い。素子71が発光素子である場合、予めメッシュ83を高密度で接着材シート81中に内在させておき、当該発光素子から発生する光を素子71の外部に効率良く出射するためのレンズとしてメッシュ83を用いることができるように接着材シート81を形成しておいても良い。
【0046】
接着材シート81と転写基板92を接着した後、素子71を素子形成基板74から分離する。素子71を素子形成基板74から分離するためには、素子形成基板74を裏面側から研磨することにより除去しても良いが、素子71を形成する結晶層にレーザー光101を照射することにより分解され、素子形成基板74と素子71の境界の接合力を低下させることができる材料で形成されている場合には、容易に素子71と素子形成基板74を分離することが可能となる。例えば、素子71がGaN系化合物により形成され、素子形成基板74がサファイア基板である場合、図12に示すように、素子形成基板74の裏面からレーザー光101としてエキシマレーザー光を選択的に素子71と素子形成基板74の境界に照射することによりレーザーアブレーションされ、素子71を形成するGaNが金属GaとN2に分解することにより素子71と素子形成基板74の結合を開放することができる。このとき、吸着盤75を予め素子形成基板74から分離しておいても良いが、吸着盤75を光透過性の材料で形成しておけば、吸着盤75を素子形成基板74から分離することなくレーザーアブレーションすることができる。よって、図13に示すように、転写基板92の反りを吸着盤91で矯正した状態で、素子71を転写基板92に転写することが可能となり、接着材シート81全体で略一定の膜厚を保持しながら素子71を転写基板92に一括で転写することができる。従って、複数の素子を一括で転写することができ、且つ当該素子を被覆する接着材の膜厚を当該複数の素子のそれぞれについて略一定にすることが可能となる。従って、これら素子を樹脂や接着材で被覆された樹脂形成チップの形状にした場合に、各樹脂形成チップの寸法バラツキを低減することができる。
【0047】
また、上述の素子転写方法を用いることにより、寸法ばらつきの小さい高性能の素子が配置されて素子アレイ部が形成された電子応用装置を提供することができる。例えば、アクティブマトリクス型の駆動方法で駆動される液晶ディスプレイでは、各画素に配置されるアクティブ素子を一旦素子形成基板で形成し、これら複数の素子を一括にて当該液晶ディスプレイを構成する基板に転写する場合にサイズバラツキの小さい素子を転写することができ、これら素子が高品質を有するとともに精度良く転写することもできる。
【0048】
更に、上述の素子転写方法を用いて発光素子を転写することにより、発光素子を樹脂部や接着材で被覆した樹脂形成チップとして取り扱う場合、当該樹脂形成チップの寸法バラツキを低減することができ、高精度の素子転写を行うことにより画像表示部が形成された画像表示装置を提供することができる。
【0049】
次に、図14乃至図28を参照しながら、本発明の樹脂形成素子の製造方法、画像表示装置の製造方法及び画像表示装置について説明する。
【0050】
先ず、図14に示すように、第1の基板である素子形成基板120の主面に発光素子121が形成されている。図中、発光素子121が1素子のみ示されているが、1素子のみに限定されず、複数の発光素子が素子形成基板120の主面に形成されていても良い。また、発光素子121は一旦樹脂部122により被覆された後、所要の位置に電極パッド123、124が形成され、これら電極パッド123、124が樹脂部122の表面に延在される。電極パッド123、124、発光素子121のp側とn側にそれぞれ接続されており、発光素子121の構造に応じて、一方の側に形成されるだけでなく、発光素子121の上面と下面にそれぞれ形成されていても良い。
【0051】
発光素子121は、例えば、GaN系化合物からなる結晶層により形成される発光ダイオードであり、素子形成基板120の主面に対して平行な面に当該結晶層を成長させたプレーナ型の発光ダイオードであるが、プレーナ型の発光ダイオードに限定されず、サファイア基板のC面を利用して、当該C面から傾斜した傾斜結晶層からなる発光素子であっても良い。ここで、発光素子121がGaN系化合物からなる結晶層から形成される場合には、素子形成基板120としてはサファイア基板が適用であり、また、発光素子121は、GaN系化合物からなる結晶層により形成される素子に限定されず、例えば、GaAs系化合物からなる結晶層により形成され、赤色を発光する発光素子とすることもできる。
【0052】
樹脂部122は、光透過性を有する樹脂により形成され、例えばポリイミドなどの樹脂を用いて形成することにより、発光素子121を樹脂により被覆して樹脂形成素子を形成した場合においても、発光素子から出射される光が当該樹脂部122により遮られることがない。
【0053】
続いて、図15に示すように、発光素子121上にスペーサ125を配置し、発光素子とこれらスペーサを覆うように接着材126を塗布し、接着材層127を形成する。接着材層127は液状の接着材をスペーサ125と発光素子121を覆うように滴下して形成することもでき、また、予めスペーサを内包しシート状に成形された接着材シートを発光素子121上に配置しても良い。
【0054】
スペーサ125は、図16に示すように、コア部125aと、コア部125aを被覆するシェル部125bからなる多層構造を有している。コア部125aを形成する材料には、有機高分子材料が用いられ、後の工程において、ダイシングやレーザー光の照射等により素子分離溝を形成する場合や配線を形成するためにレーザービアやドライビアなどの加工を施す際に、容易に樹脂部127に素子分離溝やビアを形成することが可能となる。更に、スペーサ125は光透過性を有する材料で形成され、発光素子121が樹脂で被覆されて樹脂形成素子として画像表示部を形成する際に、発光素子121から出射される光を拡散する。
【0055】
シェル部125bを形成する材料には、樹脂形成素子を形成する際に素子分離溝を容易に形成することができる有機高分子材料であって、且つ当該スペーサ125が発光素子121から出射される光を拡散するように光透過性を有する材料が用いられる。また、発光素子121の光取出し領域に当該スペーサ125が配置されるようにシェル部125bには熱可塑性接着材を用いることが望ましい。熱可塑性接着材を用いることにより、メタルマスクなどを用いて選択的にスペーサ125を発光素子121上の光取出し領域に配置した後、接着材層127を形成するための液状の接着材126を滴下した場合、スペーサ125が当該接着材125により押し流され、発光素子121の光取出し領域から外れた位置に移動されてしまうことを抑制することができる。つまり、シェル部125bを熱可塑性接着材により形成しておけば、スペーサ125を発光素子121の光取出し領域に配置し、スペーサ125を加熱した後冷却することにより光取出し領域に熱可塑性接着材を介してスペーサ125を固定することが可能となる。
【0056】
また、シェル部125bを形成する材料は、光透過性を有しており、コア部125aと一体とされてスペーサ125を構成し、発光素子121から出射される光を拡散する。ここで、スペーサ125を加熱した際に、コア部125aが溶融しないようにシェル部125bを形成する材料のガラス転移温度(Tg)より高いガラス転移温度(Tg)を有する有機高分子材料がコア部125aに用いられる。スペーサ125の形状が加熱の前後で保持されることになる。また、スペーサ125は、球形に限定されずサイズが略一定のものを用いていれば如何なる形状のものでも良く、半球状、円柱状、立方体状等でも良い。
【0057】
次に、図17に示すように、剥離層129が形成された一時保持用部材128を接着材層127の上面全体に密着させる。このとき、一時保持用部材128を上側から加圧することにより接着材層127を押圧し、接着材層127が樹脂部122の上面の全面に亘って一定の膜厚となる。ここで、一時保持用部材128や素子形成基板120に反りが生じている場合でも、接着材層127に内包されているスペーサ125のより樹脂部122の上面全体に亘って接着材層127の膜厚を略一定とすることができる。
【0058】
続いて、素子形成基板120から発光素子121を分離し、図18に示すように、一時保持用基板128に発光素子121を保持する。素子形成基板120にサファイア基板が用いられ、発光素子121がGaN系化合物から形成されている場合には、例えば、エキシマレーザー光を素子形成基板120の裏面側からレーザー光を照射し、素子形成基板120と発光素子121の界面近傍のレーザーアブレーションにより容易に発光素子121を分離することができる。また、発光素子121がGaAs系化合物から形成されている場合には、素子形成基板120を研磨などにより除去すれば良い。
【0059】
次に、図19に示すように、剥離層131が形成された第二基板130に発光素子121を接着する。この後、一時保持用部材128の裏面側から光を照射し、剥離層129を硬化させることにより、図20に示すように剥離層129から接着材層127を剥離する。
【0060】
続いて、図21に示すように、所要の間隔で接着材層127、樹脂部122及び剥離層131にダイシングプロセスにより素子分離溝133を形成し、発光素子121を内包する樹脂形成素子132を形成する。ここで、ダイシングプロセスは、機械的手段を用いたダイシング、或いはレーザービームを用いたレーザーダイシングにより行う。ダイシングプロセスにより形成される素子分離溝133の幅は発光素子121のサイズに依存するが、例えば20μm以下の幅の切り込みが必要なときには、レーザービームを用いたレーザー加工を行う必要がある。レーザービームとしては、エキシマレーザービーム、高調波YAGレーザービーム若しくは炭酸ガスレーザービームを用いることができる。このとき、スペーサ125は有機高分子材料により形成されているので、接着材層127を構成する接着材126と共に容易にスペーサ125をダイシングすることができ、樹脂形成素子132を分離することができる。この後、樹脂形成素子132は、第二基板130から剥離されて画像表示装置を構成する配線用基板に配列され、画像表示部を構成する。
【0061】
図22は、樹脂形成素子が配列されて形成される画像表示装置の一例であり、当該画像表示装置の要部の断面図である。配線用基板140には、樹脂形成素子141が配置され、発光素子141に接続される電極パッド143、144と配線149、150、151が形成されている。配線用基板140の主面には黒クロム層146が形成され、黒クロム層146上に駆動回路と接続される電極層147が形成されている。発光素子142の上面と下面には、発光素子142のp側電極に接続される電極パッド144とn電極に接続される電極パッド143がそれぞれ形成されているが、素子構造や配線の形成位置に合わせて発光素子の一方の面にp側電極パッドとn側電極パッドを形成しても良く、図22に示すように上面と下面にそれぞれp型導電層とn型導電層にそれぞれ接続される電極パッド152、143を形成することもできる。
【0062】
また、樹脂形成素子141の上側には保護層である絶縁層148が形成されており、当該絶縁層148と、スペーサ145を内包して樹脂形成素子141を構成する樹脂部155に配線形成するためのビアを形成することができる。このとき、スペーサ145は有機高分子材料を用いて形成されているので、ビアを形成する際の障害となることがなく、絶縁層148や樹脂部155と共に除去することができる。更に、発光素子142に対して画像表示面側にスペーサ145を配置することにより、発光素子142から出射される光をスペーサ145により拡散することが可能となる。従って、発光素子142が微小な点光源であっても、広い範囲に光が取り出されることになり、非発光領域の面積が低減された画像表示面を有する画像表示装置を形成することができる。
【0063】
次に、図23乃至図28を参照しながら、本発明の樹脂形成素子の製造方法の別の例について説明する。
【0064】
先ず、図23に第1の基板である素子形成基板160の主面に発光素子161が形成され、樹脂部162により周囲を固めた後、発光素子161を覆うように接着材層167が形成される。図中、発光素子161が1素子のみ示されているが、1素子のみに限定されず、複数の発光素子161が素子形成基板160の主面に形成されていても良い。また、発光素子161は一旦樹脂部162により周囲を固められた後、所要の位置に電極パッド163、164が形成され、これら電極パッド163、164が樹脂部162の表面に延在される。また、樹脂部162と接着材層167は光透過性を有する材料により形成され、例えばポリイミドなどの樹脂を用いて形成することにより、発光素子161を樹脂により被覆して樹脂形成素子を形成した場合においても、樹脂部162や接着材層167により発光素子161から出射される光が遮られることがない。
【0065】
次に、図24に示すように、剥離層169が形成された一時保持用部材168を接着材層167の上面に接着した後、図25に示すように、素子形成基板160から発光素子161を分離する。素子形成基板160にサファイア基板が用いられ、発光素子161がGaN系化合物から形成されている場合には、例えば、エキシマレーザー光を素子形成基板160の裏面側から照射し、素子形成基板160と発光素子161の界面近傍のレーザーアブレーションにより容易に発光素子161を分離することができる。また、発光素子161がGaAs系化合物から形成されている場合には、素子形成基板160を研磨などにより除去すれば良い。
【0066】
続いて、図26に示すように、接着材層172が形成された第二基板170に発光素子161を接着する。ここで、接着材層172中には、スペーサ171が分散して配置されており、発光素子161を当該接着材層172に接着する際に接着材層172の膜厚を全面に亘って一定にすることができる。接着材層172は、第二基板170の主面にスペーサ171を分散して配置し、これらスペーサ171を覆うように接着材を滴下して形成するか、または当該接着材を塗布することにより形成することできる。また、予めスペー171サを内包しシート状に成形された接着材シートを第二基板170の主面に配置しても良い。この後、一時保持用部材168の裏面側から光を照射し、剥離層169を硬化させることにより、図27に示すように剥離層169から接着材層167を剥離する。
【0067】
スペーサ171は、有機高分子材料により形成されるコア部の表面に、例えば熱可塑性接着材も用いたシェル部を形成することにより形成される。当該コア部に有機高分子材料を用いることにより、後の工程において、ダイシングやレーザー光の照射等により素子分離溝を形成する場合や配線を形成するためにレーザービアやドライビアなどの加工を施す際に、容易に樹脂部162や接着材層172に素子分離溝やビアを形成することが可能となる。更に、スペーサ171を形成する有機高分子材料は光透過性を有しており、発光素子171を樹脂により被覆して樹脂形成素子とし、これら樹脂形成素子を配列して画像表示部を形成した場合、発光素子171の下側から出射される光を拡散する。従って、発光素子171の下側が画像表示面となる場合においても、当該光を拡散させながら画像表示を行うことが可能となる。
【0068】
当該シェル部を形成する材料には、素子分離溝が容易に形成することができ、且つ当該スペーサが発光素子から出射される光を拡散するように光透過性を有する材料が用いられる。また、発光素子171の光取出し領域に当該スペーサ171が配置されるように、当該シェル部には熱可塑性接着材を用いることが望ましい。熱可塑性接着材を用いることにより、第二基板170の主面にスペーサ171を配置した後、接着材層172を形成する液状の接着材を滴下した場合、スペーサ171が当該接着材により押し流され、発光素子161の光取出し領域から外れた位置に移動されてしまう場合もある。従って、シェル部を熱可塑性接着材により形成しておけば、スペーサ171が発光素子161の下側に臨むように配置された状態でスペーサ171を加熱した後冷却することにより、光取出し領域である発光素子161の下側に熱可塑性接着材を介してスペーサ171を固定することが可能となる。また、当該シェル部を形成する材料は、光透過性を有しており、当該コア部と一体とされてスペーサ171を構成し、発光素子161から出射される光を拡散する。ここで、スペーサ171を加熱した際に、当該コア部が溶融しないように当該シェル部を形成する材料のガラス転移温度(Tg)より高いガラス転移温度(Tg)を有する有機高分子材料により当該コア部が形成される。
【0069】
次に、図28に示すように、スペーサ171を内包する剥離層172及び樹脂部162をダイシングして所要の間隔で素子分離溝173を形成し、樹脂形成素子174を分離する。このとき、スペーサ171は有機高分子材料と熱可塑性接着材により形成されていることにより、樹脂部162や接着材層167と共に同時に剥離層172を容易にダイシングすることができる。
【0070】
この後、第二基板170の裏面から光を照射することにより剥離層170を硬化させ、樹脂形成素子174を第二基板170から分離する。樹脂形成素子174は、画像表示装置を構成する配線用基板に配列されて画像表示部を形成することになる。発光素子161の下側を配線用基板の主面と対面するように配列した場合、発光素子161の下側の剥離層172にスペーサ171が内包されていることにより、配線用基板側を画像表示面とすることができる。更に、スペーサ171により発光素子の下側から出射される光を拡散することができる。発光素子161が微小な点光源であっても、広い範囲に光が取り出されることになり、非発光領域の面積が低減された画像表示面を有する画像表示装置を形成することができ、高品質の画像表示を行うことができる画像表示装置の形成が可能となる。
【0071】
【発明の効果】
上述の素子転写方法よれば、複数の素子を転写する際に用いる接着材の膜厚を当該素子が配置された基板の全体に亘って略一定とすることができ、転写される素子が当該接着材により被覆された樹脂形成チップとして取り扱う際に、当該樹脂形成チップの寸法バラツキを低減することができる。樹脂形成チップの寸法バラツキを低減することにより、当該樹脂形成チップを高い精度で配置することが可能となる。これらの寸法バラツキが低減された樹脂形成チップを配置して形成される電子応用装置や画像表示装置の品質を高めることもできる。
【0072】
更に、本発明の樹脂形成素子の製造方法によれば、発光素子を内包する樹脂形成素子を一定のサイズで多数製造することができ、且つ当該発光素子から出射される光を樹脂形成素子中で拡散させることができる。従って、発光素子が発光ダイオードの如き点光源である場合でも、画像表示面における画素のサイズを大きく見せることができ、画像表示面の非発光領域の面積が低減された高品質の画像表示装置を提供することができる。また、画像表示装置に別途光拡散構造を形成する必要がないので、製造工程も簡略化することができ、製造コストの低減にも繋がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 素子転写方法において素子形成基板に形成された素子の配置図である。
【図2】 素子転写方法において用いられる接着材シートの一例の斜視図である。
【図3】 素子転写方法において接着材シートを樹脂部上に配置した工程図である。
【図4】 素子転写方法における転写基板を配置する工程図である。
【図5】 素子転写方法においてレーザー光を照射する工程図である。
【図6】 素子転写方法において素子を素子形成基板から分離する工程図である。
【図7】 素子転写方法の変形例における素子形成基板上に形成された素子の配置図である。
【図8】 素子転写方法の変形例における素子の構造を示す図であって、(a)は断面図、(b)は平面図である。
【図9】 素子転写方法の変形例において用いられる接着材シートの斜視図である。
【図10】 素子転写方法の変形例において接着材シートを樹脂上に配置した工程図である。
【図11】 素子転写方法の変形例において転写基板を配置した工程図である。
【図12】 素子転写方法の変形例においてレーザー光を照射する工程図である。
【図13】 素子転写方法の変形例において素子を素子形成基板から分離する工程図である。
【図14】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、素子形成基板の主面に発光素子が形成された工程を示す概略工程図である。
【図15】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、スペーサと発光素子を覆うように接着材層を形成する工程を示す概略工程図である。
【図16】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において用いられるスペーサの構造図である。
【図17】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、スペーサを内包する接着材層に一時保持用部材を接着する工程を示す概略工程図である。
【図18】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、発光素子を素子形成基板から分離する工程を示す概略工程図である。
【図19】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、第二基板に発光素子を接着する工程を示す概略工程図である。
【図20】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、一時保持用部材を剥離する工程を示す概略工程図である。
【図21】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、素子分離溝を形成する工程を示す概略工程図である。
【図22】 本発明の樹脂形成素子が配列されて形成される画像表示装置の要部を示す断面図である。
【図23】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、接着材層を形成する工程を示す概略工程図である。
【図24】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、発光素子を一時保持用部材に接着する工程を示す概略工程図である。
【図25】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、発光素子を一時保持用部材に転写する工程を示す概略工程図である。
【図26】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、発光素子を第二基板に接着する工程を示す概略工程図である。
【図27】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、一時保持用部材を剥離する工程を示す概略工程図である。
【図28】 本発明の樹脂形成素子の製造方法において、素子分離溝を形成する工程を示す概略工程図である。
【図29】 従来の素子転写方法を示す工程図である。
【符号の説明】
11、71、201 素子
12、72、80 電極
13、73、203 樹脂部
14、74、205 素子形成基板
15、41、75、91 吸着盤
21、81 接着材シート
22、82、204 接着材
23 ビーズ
42、92、206 転写基板
43、93 周辺スペーサ
51、101 レーザー光
79 下地成長層
83 メッシュ
121、142、161 発光素子
125、145、175 スペーサ
125a コア部
125b シェル部
207 スペーサ
132、141、174 樹脂形成素子
208 加圧クリップ
Claims (5)
- 素子形成基板の主面に配置された発光素子上に、該発光素子を覆うように接着材層を形成し、
前記接着材層を介して剥離層を有する一時保持用部材に前記発光素子を前記素子形成基板から転写し、
第二基板に、コア部と当該コア部を覆う熱可塑性接着材により形成されるシェル部からなり、光拡散構造を有するスペーサが分散配置された接着材層を形成し、
前記スペーサを前記発光素子の下側に臨むように配置した状態で、前記スペーサを加熱した後冷却することにより、光取出し領域である前記発光素子の下側に前記熱可塑性接着材を介して前記スペーサを固定し、
前記発光素子を前記一時保持用部材から剥離し、
前記発光素子を覆う接着材層及び前記スペーサが分散配置された接着材層を、所要のサイズに分離してチップ化する
ことを特徴とする樹脂形成素子の製造方法。 - 前記コア部と前記シェル部は光透過性を有することを特徴とする請求項1記載の樹脂形成素子の製造方法。
- 前記コア部は有機高分子材料により形成されていることを特徴とする請求項2記載の樹脂形成素子の製造方法。
- 前記シェル部は熱可塑性接着材により形成され、
前記有機高分子材料のガラス転移温度は、前記熱可塑性接着材のガラス転移温度より高いことを特徴とする請求項3記載の樹脂形成素子の製造方法。 - 素子形成基板の主面に配置された発光素子上に、該発光素子を覆うように接着材層を形成し、
前記接着材層を介して剥離層を有する一時保持用部材に前記発光素子を前記素子形成基板から転写し、
第二基板に、コア部と当該コア部を覆う熱可塑性接着材により形成されるシェル部からなり、光拡散構造を有するスペーサが分散配置された接着材層を形成し、
前記スペーサを前記発光素子の下側に臨むように配置した状態で、前記スペーサを加熱した後冷却することにより、光取出し領域である前記発光素子の下側に前記熱可塑性接着材を介して前記スペーサを固定し、
前記発光素子を前記一時保持用部材から剥離し、
前記発光素子を覆う接着材層及び前記スペーサが分散配置された接着材層を、所要のサイズに分離して前記発光素子を内包する樹脂形成素子を形成し、
前記樹脂形成素子を配列することにより所要の画像表示部を形成する
ことを特徴とする画像表示装置の製造方法。
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