JP2003208106A - 素子転写方法、電子応用装置、画像表示装置、樹脂形成素子の製造方法及び画像表示装置の製造方法 - Google Patents

素子転写方法、電子応用装置、画像表示装置、樹脂形成素子の製造方法及び画像表示装置の製造方法

Info

Publication number
JP2003208106A
JP2003208106A JP2002009011A JP2002009011A JP2003208106A JP 2003208106 A JP2003208106 A JP 2003208106A JP 2002009011 A JP2002009011 A JP 2002009011A JP 2002009011 A JP2002009011 A JP 2002009011A JP 2003208106 A JP2003208106 A JP 2003208106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
light emitting
adhesive
resin
spacer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002009011A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4120224B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Yanagisawa
喜行 柳澤
Toshiaki Iwabuchi
寿章 岩渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002009011A priority Critical patent/JP4120224B2/ja
Publication of JP2003208106A publication Critical patent/JP2003208106A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4120224B2 publication Critical patent/JP4120224B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、素子の転写工程において、素子を転
写する際に用いられる接着材の膜厚を基板全体で均一す
ることができ、当該接着材に埋め込まれる素子のサイズ
ばらつきを小さくすることができる素子転写方法及びこ
れを用いて形成される電子応用装置、画像表示装置、更
に、光拡散構造を有するスペーサが組み込まれた樹脂形
成素子の製造方法、画像表示装置の製造方法及び画像表
示装置を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、第1の基板の主面に素子を配置
し、スペーサを内在すると共にシート状に成形された接
着材を前記素子上に配置し、前記接着材を介して前記第
1の基板と対向する第2の基板の主面に前記素子を転写
することを特徴とする。接着材に含まれるスペーサによ
り第1の基板や第2の基板の反りにより生じる接着材の
膜厚ばらつきを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素子転写方法、電
子応用装置、画像表示装置、樹脂形成素子の製造方法及
び画像表示装置の製造方法に関する。更に詳しくは、ス
ペーサを内在する共にシート状に成形された接着材を介
して素子を転写する素子転写方法、電子応用装置、画像
表示装置と、光拡散構造を有するスペーサを用いた樹脂
形成チップの製造方法、画像表示装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数の素子を配置して形成される電子応
用装置や画像表示装置を形成する製造プロセスにおいて
は、各素子を個別に配置する場合に比べ、素子を素子形
成基板上に形成した後、これら素子を転写先である転写
基板に一括で転写する素子転写方法を用いるほうが製造
工程上、効率良く当該電子応用装置や画像表示装置を製
造することができる。また、素子形成基板から転写基板
に複数の素子を一括して転写する場合に限定されず、複
数の素子が配置された第1の基板から当該素子の転写先
である第2の基板に複数の素子を一括して転写する素子
転写方法も行われる。
【0003】これら複数の素子を一括して転写する場合
には、素子上に塗布された接着材層を介して転写基板に
当該素子を転写する方法が行われる。このとき、接着材
を介して素子を転写するとともに当該接着材層に埋め込
まれた素子を素子分離することによりチップ化し、素子
の取り扱いを容易に行うことができる利点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の素子
を配置して形成される電子応用装置や画像表示装置で
は、その性能の向上は目覚しく、それに伴いこれら電子
応用装置や画像表示装置を構成する素子の機能も著しく
進歩している。特に、微細加工技術の進歩とともに微細
な素子を形成し、これら素子を高密度で配置することに
より電子応用装置のサイズダウンを図ることも行われて
いる。更に、画像表示装置では、微小なサイズであっ
て、且つ高輝度を有する発光素子を大面積に配置するこ
とによる大画面化も検討されている。
【0005】ここで、微小な素子を精度良く配置するた
めには、これら電子応用装置や画像表示装置の製造プロ
セスにおいて、複数の素子を一括して精度良く配置する
技術が望まれている。しかし、素子サイズの微小化に伴
い、これら素子が形成された素子形成基板やこれら素子
の転写先である転写基板の寸法ずれにより、高い精度で
素子が配置することができない場合がある。特に、接着
材を介して素子形成基板から転写基板に複数の素子を一
括にて転写する場合、これら素子形成基板や転写基板に
反りが生じ、素子形成基板や転写基板全体において一定
の膜厚に接着材層を形成できない問題も生じる。接着材
層に埋め込まれた素子は樹脂形成チップとして取り扱わ
れるが、不均一な膜厚を有する接着材層に埋め込まれた
ことにより各樹脂形成チップのサイズにバラツキが生
じ、高い精度でこれら樹脂形成チップを配置する際に問
題となる。
【0006】更に大面積の素子形成基板や転写基板で反
りが生じた場合、その中央付近と辺縁付近との寸法ずれ
が顕著なものとなり、これら素子形成基板と転写基板間
に転写される素子のサイズバラツキや品質の低下を招
く。
【0007】例えば、図29に示すように、素子形成基
板205に形成された複数の素子201を転写基板20
6に一括して転写する場合、素子201を被覆するよう
に形成される樹脂部203の上面に接着材204を塗布
した後、接着材204を素子形成基板205と転写基板
206で挟み込み、加圧クリップ208により加圧して
素子201を転写基板206に転写する素子転写方法が
検討されている。このとき、素子形成基板205と転写
基板206により挟み込まれる接着材の膜厚を全体で一
定にするために、素子形成基板205と転写基板206
の端部にスペーサ207を介在させる方法が試みられて
いる。しかし、素子形成基板205や転写基板206が
大面積になった場合、各基板の中央部と辺縁部における
寸法ずれが顕著なものとなり、素子201が形成された
領域全体の接着材204の膜厚を一定にすることは困難
になる。特に、微小な素子を転写する際には、当該寸法
ずれによる接着材層の膜厚バラツキは当該素子のサイズ
に比較して無視できない程度となる。
【0008】また、素子の転写プロセスにおいて、液状
の接着材を塗布して接着材層を形成した場合、膜厚ムラ
が生じやすく、寸法精度の低下や品質の低下を招く。更
に、液状の接着材を塗布する工程において、膜厚制御を
精度良く行う必要が生じ、素子を効率良く転写すること
ができない。
【0009】更に、発光ダイオードの如き点光源を配置
して画素が形成される画像表示装置では、当該発光ダイ
オードから発生する光の画像表示面における光拡散性が
低く、特に、発光ダイオードが微小なサイズになるに従
い、各画素から出射される光の混色性が低下し、画像表
示面全体の画質が低下する場合もある。
【0010】よって、本発明は、素子を転写する際に用
いられる接着材の膜厚を基板全体で均一にすることがで
き、当該接着材に素子が埋め込まれて形成される樹脂形
成チップのサイズばらつきを低減することができる素子
転写方法及びこれを用いて形成される電子応用装置、画
像表示装置を提供することを目的とする。
【0011】更に、発光素子が接着材の如き樹脂に埋め
込まれて形成される樹脂形成素子に、当該樹脂形成素子
のサイズばらつきを低減すると共に当該発光素子から出
射される光を拡散する光拡散構造を有するスペーサを用
いる樹脂形成素子の製造方法、画像表示装置の製造方法
及び画像表示装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の素子転写方法
は、第1の基板の主面に素子を配置し、スペーサを内在
すると共にシート状に成形された接着材を前記素子上に
配置し、前記接着材を介して前記第1の基板と対向する
第2の基板の主面に前記素子を転写することを特徴とす
る。接着材に含まれるスペーサにより第1の基板や第2
の基板の反りにより生じる接着材の膜厚ばらつきを低減
することができる。更に、シート状に成形された接着材
を用いることによりハンドリング性良く素子を転写する
ことができる。
【0013】また、本発明の電子応用装置は、第1の基
板の主面に配置された素子が、スペーサを内在すると共
にシート状に成形された接着材を介して前記第1の基板
と対向する第2の基板の主面に転写されて素子アレイ部
が形成されることを特徴とする。
【0014】更に、本発明の画像表示装置は、第1の基
板の主面に配置された発光素子が、スペーサを内在する
と共にシート状に成形された接着材を介して前記第1の
基板と対向する第2の基板の主面に転写されて画像表示
部が形成されることを特徴とする。
【0015】また、本発明の樹脂形成チップの製造方法
は、第1の基板の主面に配置された発光素子上に光拡散
構造を有するスペーサを配置し、前記スペーサと前記発
光素子を覆うように接着材層を形成し、前記接着材層を
介して前記第1の基板と対向する第2の基板の主面に前
記発光素子を転写し、前記接着材層を所要のサイズに分
離してチップ化することを特徴とする。
【0016】本発明の画像表示装置の製造方法は、第1
の基板の主面に配置された発光素子上に光拡散構造を有
するスペーサを配置し、前記スペーサと前記発光素子を
覆うように接着材層を形成し、前記接着材層を介して前
記第1の基板と対向する第2の基板の主面に前記発光素
子を転写し、前記接着材層を所要のサイズに分離して前
記発光素子を内包する樹脂形成素子を形成し、前記樹脂
形成素子を配列することにより所要の画像表示部を形成
することを特徴とする。
【0017】本発明の画像表示装置は、第1の基板の主
面に配置された発光素子上に光分散構造を有するスペー
サが配置され、前記スペーサと前記発光素子を覆うよう
に接着材層が形成され、前記接着材層を介して前記第1
の基板と対向する第2の基板の主面に前記発光素子が転
写され、前記接着材層を所要のサイズに分離して前記発
光素子を内包する樹脂形成素子が形成され、前記樹脂形
成素子が配列されることにより所要の画像表示部が形成
されることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図13を参照しな
がら、本発明の素子転写方法及び電子応用装置、画像表
示装置について説明する。
【0019】先ず、図1乃至図6を参照しながら本発明
の素子転写方法について説明する。図1は、第1の基板
である素子形成基板14上に素子11が形成された状態
を示す図であり、素子11に電極12を形成した後、素
子11を被覆するように樹脂を塗布して樹脂部13を形
成する。また、素子形成基板14は吸着盤15上に吸着
されて固定される。
【0020】素子11は、素子形成基板14に複数形成
された後、後述する工程において一括して転写される。
例えば、素子として、発光素子、ダイオード、抵抗など
を用いることができ、液晶ディスプレイの画素を駆動さ
せるために各画素に対応させてマトリクス状に配置され
る薄膜トランジスタなどであっても良い。また、画像表
示装置を構成する発光ダイオードであっても良い。素子
11が発光ダイオードの場合、図1に示された素子11
は素子形成基板14の主面に平行な結晶面を有する結晶
層により形成され、素子11の上面に素子11のカソー
ド側又はアノード側と接続される電極12が形成された
プレーナ型の発光ダイオードとされる。また、素子11
を発光ダイオードとした場合、プレーナ型の発光ダイオ
ードに限定することなく、素子形成基板14の主面に対
して傾斜した結晶面を有する傾斜結晶層から形成される
発光ダイオードであっても良い。
【0021】樹脂部13は絶縁材料である樹脂を素子1
1を被覆するように塗布して形成される。素子11を樹
脂部13により被覆された樹脂形成チップとして取り扱
うことにより、ハンドリング性良く、これら樹脂形成チ
ップを転写することができる。樹脂部13は、例えば、
素子11が発光ダイオードの如き発光素子である場合
は、素子11から発生する光を遮らないように光透過性
を有する絶縁材料から形成され、一例として、ポリイミ
ドなどを用いることができる。また、樹脂部13の上面
は略平坦になるように形成される。
【0022】素子形成基板14は、その主面に形成され
る素子11に応じて適用な材料が用いられる。例えば、
素子11がシリコンを用いて形成される薄膜トランジス
タの場合にはシリコン基板が用いることができる。ま
た、素子11がGaAs系化合物からなる結晶層により
形成されるプレーナ型の発光ダイオードである場合に
は、GaAs基板が用いられる。また、GaN系化合物
からなる結晶層により形成される発光ダイオードの場合
には、サファイア基板を用いることができる。特に、素
子11がGaN系化合物からなり、素子形成基板14の
主面に対して傾斜した傾斜結晶面を有する結晶層により
形成される発光ダイオードの場合には、サファイア基板
の略C面とされる主面に素子11が形成される。また、
本実施形態では、素子形成基板14に形成された素子1
1の素子転写方法について説明するが、素子11が素子
形成基板14に直接形成されている場合に限定されず、
素子形成基板14は、別の基板上で形成された素子11
を一旦保持するために用いられる一時保持用基板であっ
ても良い。
【0023】吸着盤15は、素子形成基板14上の裏面
から素子形成基板14を吸着して固定する。素子形成基
板14に反りが生じている場合、吸着盤15を用いて素
子形成基板14の裏面全体を吸着することにより保持さ
れて、当該反りが矯正される。ここで、吸着盤15は素
子形成基板14の裏面全体に接するように素子形成基板
14を吸着し、素子形成基板14の反りを矯正するよう
に真空吸引する。このとき、素子形成基板14の全体を
真空吸引することにより、素子形成基板14が吸着盤1
5に対して上に凸若しくは下に凸になるように反りが生
じている場合でも、素子形成基板14が平坦になるよう
に保持され、当該反りを矯正することが可能となる。ま
た、吸着盤15は、例えば、多孔質の材料を用い、素子
形成基板14と接する面が平坦な構造とされていれば良
い。更に、素子形成基板14を吸着する際に、素子形成
基板14が吸着される面に損傷を与えないような材料で
形成されていることが望ましい。
【0024】次に、樹脂部13の上面に接着材層を形成
する。ここで、液状の接着材を樹脂13上に塗布して接
着材層を形成することもできるが、膜厚バラツキを低減
し、ハンドリング性良く素子の転写を行うために、接着
材層として接着材をシート状に成形してなる接着材シー
ト21を樹脂部13の上面に配置する。図2に、シート
状に成形された接着材シート21の構造を示す。接着材
シート21は、素子11を被覆するように形成された樹
脂部13の上面に合わせて予め接着材22をシート状に
成形して形成される。接着材シート21を形成する接着
材22中にはスペーサとしてビーズ23が内在され、後
の工程において、素子11の転写先である転写基板と素
子形成基板14に挟み込まれた接着材シート21の膜厚
が接着材シート21全体で一定になるように当該ビーズ
23は機能する。また、接着材シート21の膜厚t
は、転写される素子11のサイズに応じて設定される
が、例えば、素子11が樹脂部13に被覆された樹脂形
成チップとして切り出されたときの厚みが50μm程度
の場合には、約10〜20μm程度の膜厚とされる。
【0025】ビーズ23の形状は略球形とされ、接着材
シート21中に埋め込まれる。更に、接着材シート21
中のスペーサ23の個数の密度が接着材シート21全体
で略一定になるように配置されることが望ましく、接着
材シート21が加圧された場合、接着材シート21全体
でスペーサ23の直径と略等しい膜厚になるように接着
材シート21の膜厚を変化させることが可能となり、接
着材シート21全体に亘って膜厚のバラツキを低減する
ことができる。また、転写される素子11の素子間隔に
合わせてスペーサ23を予め接着材22中に埋め込んで
おいても良い。例えば、素子形成基板14のサイズを3
0〜100mm角とした場合には、隣接するビーズ23
の間隔Mが約0.5〜1.0mm程度になるようにスペ
ーサ23を接着材22中に埋め込んでおいても良い。ま
た、ビーズ23の形状を略球形とすることにより、ビー
ズ23を予めランダムに接着材22中に内在するように
埋め込んだ場合でもビーズ23の向きを制御する必要が
ない。更に、素子11が樹脂部13で被覆され、樹脂形
成チップとして切り出されたときの当該樹脂形成チップ
の厚みが50μm程度の場合には、ビーズ23の直径を
約10μm程度とすることができる。また、ビーズ23
の形状は略球形に限定されず、円柱状、立方体形状、三
角柱形状或いはこれらの形状の変形形状など如何なる形
状であってもよく、接着材シート21を成形する際に、
接着材22中においてビーズ23の向きを揃えて配置し
ておけば良い。
【0026】接着材22とビーズ23を形成する材料に
は、エポキシ樹脂系の材料を用いることができる。特
に、後の工程で説明するように接着材シート21全体の
膜厚を略一定に保持しながら素子11を転写した後、接
着材22中にビーズ23が島状に内在しないように、加
熱処理などにより接着材22とビーズ23が一体化する
材料を用いることが望ましい。
【0027】また、接着材シート21を素子形成基板1
4上の素子11が配置された領域に合わせて切断して用
いることができ、素子11を樹脂部13の上面の面積や
形状に合わせて容易に使用することができる利点を有す
る。また、接着材シート21は、予めシート状に形成さ
れることにより、膜厚管理を容易に行うことができ、液
状の接着材を用いる場合に比べ、接着材の塗布条件など
の製造プロセス条件のバラツキを殆ど受けることなく一
定の膜厚を保持することができる。更に、液状の接着材
を塗布する際には、当該接着材中に気泡に気泡が生じる
場合もあり、予め接着材22をシート状に成形すること
により、これら気泡を含むことがなく、接着材シート2
1の密度を当該接着材シート21全体について一定とす
ることができる。
【0028】続いて、図3に示すように接着材シート2
1を樹脂部13の上面全体を覆うように配置する。ビー
ズ23は、接着材シート21の表面に露出しないように
接着材22中に埋め込まれている。従って、後の工程で
接着材シート21の両面から加圧した場合、接着材シー
ト21の膜厚を接着材シート21の全体に亘ってビーズ
23のサイズと同程度にすることが可能となる。
【0029】次に、図4に示すように、素子11の転写
先としての第2の基板である転写基板42を吸着盤41
により吸着し、吸着盤41に固定された転写基板42を
接着材シート21の上面に密着させる。吸着盤41は転
写基板42と接する面が略平坦とされる多孔質材料によ
り形成されており、吸着盤41が転写基板42と接する
面と反対側である裏面から真空吸引することにより、転
写基板42を吸着することができる。また、吸着盤41
に多孔質材料を用いることにより負圧により吸着される
転写基板42全体に亘って反りが生じている場合におい
てもその反りを転写基板42全体に亘って矯正すること
ができる。
【0030】転写基板42により樹脂部13の上面に配
置された接着材シート21全体を押圧することにより、
接着材シート21の膜厚は、ビーズ23の直径と略等し
い膜厚とされる。また、素子形成基板14と転写基板4
2の端部には周辺スペーサ43が配置され、転写基板4
2を押し下げた際に素子形成基板14と転写基板42の
基板間隔が各基板全体で一定になるように素子形成基板
14と転写基盤42の反りを矯正する。このとき、周辺
スペーサ43の厚さは、樹脂部13と、ビーズ23の直
径を合わせた程度とされる。このとき、素子形成基板1
4と転写基板42のそれぞれを吸着盤15、41で吸着
することにより素子形成基板14と転写基板42に生じ
ていた反りが充分に矯正されない場合や、素子形成基板
14と転写基板41の反りにより生じる寸法ずれが周辺
スペーサ43により充分矯正されない場合、ビーズ23
により接着材シート21の膜厚をビーズ23の直径と略
等しい一定の膜厚とすることができる。特に、素子形成
基板14と転写基板42の面積が転写される素子11の
サイズに比較して大きい場合には、吸着盤15、41や
周辺スペーサ43による反りの矯正では十分でない場合
も多く、スペーサとして機能するビーズ23を接着材シ
ート21全体に内在させておくことにより、素子11を
転写基板42に転写する際の接着材シート21の膜厚バ
ラツキを接着材シート21全体に亘って効果的に低減す
ることができる。
【0031】更に、素子形成基板14から素子11を分
離する工程について図5、図6を参照しながら説明す
る。素子形成基板14に形成された樹脂部13と転写基
板42に挟み込まれた接着材シート21を硬化すること
により接着材シート21と転写基板42を接着する。こ
のとき、接着材22中に内在するビーズ23が接着材2
2と一体化し、接着材シート21全体が一様な材質によ
り均一となる。接着材22とビーズ23はエポキシ系樹
脂により形成されているが、それぞれが異なる熱特性を
有している。例えば、接着材シート21を樹脂部13上
に配置したときの環境下における温度では、ビーズ23
が既に硬化されており、接着材シート21を加熱処理す
ることにより接着材22の温度が上昇するにつれて接着
材22が軟化した後、接着材シート21全体が冷却され
るにつれて、ビーズ23と接着材22を一体化させるこ
とができる。ビーズ23と接着材23を一体化させるこ
とにより接着材シート21全体を一様な材質により形成
することができ、素子11を接着材22と樹脂部13で
被覆された状態でチップ化した際に、高品質の樹脂形成
チップを形成することができる。
【0032】また、ビーズ23が接着材22と一体化さ
れずに接着材22中にそのままビーズ23の形状を残し
たまま内在されていても良い。素子11が発光素子であ
る場合、予めビーズ23を接着材シート21中に内在さ
せておき、ビーズ23を当該発光素子から発生する光を
素子11の外部に効率良く出射するためのレンズとして
機能させることもできる。このとき、ビーズ23は光透
過性を有する材料を用いれば良い。
【0033】接着材シート21と転写基板42を接着し
た後、素子11を素子形成基板14から分離する。素子
11を素子形成基盤14から分離するためには、素子形
成基板14を裏面側から研磨することにより除去しても
良いが、素子11を形成する結晶層が、当該結晶層にレ
ーザー光51を照射することにより素子形成基板14と
素子11の境界の接合力を低下させることができる材料
で形成されている場合には、容易に素子11と素子形成
基板14を分離することが可能となる。例えば、素子1
1がGaN系化合物により形成され、素子形成基板14
がサファイア基板である場合、図5に示すように、素子
形成基板14の裏面側からレーザー光51を選択的に素
子11と素子形成基板14の境界に照射することにより
レーザーアブレーションし、素子11を形成するGaN
を金属GaとNに分解することにより素子11と素子
形成基板14の結合を開放することができる。このと
き、吸着盤15を予め素子形成基板14から分離してお
いても良いが、吸着盤15を光透過性の材料で形成して
おけば、吸着盤15を素子形成基板14から分離するこ
となくレーザーアブレーションすることができる。よっ
て、図6に示すように、転写基板42の反りを吸着盤4
1で矯正した状態で、素子11を転写基板42に転写す
ることが可能となる。
【0034】次に、本発明の素子転写方法の変形例につ
いて、図7乃至図13を参照しながら説明する。図7
は、第1の基板である素子形成基板74上に素子71が
形成された状態を示す図であり、素子71に電極を形成
した後、素子71に樹脂を塗布して樹脂部73により被
覆してある。また、素子形成基板74は吸着盤75上に
配置されている。
【0035】素子71は、素子形成基板74に形成され
る素子であれば如何なる素子であっても良く、素子形成
基板74上に複数形成され、これら素子を一括して転写
されるものであれば良い。本例の素子71は、素子形成
基板74の主面に対して傾斜した結晶面を有する傾斜結
晶層から形成される発光ダイオードである。素子71は
素子形成基板74に複数形成されており、樹脂部73で
被覆された素子71を一括処理にて転写する。
【0036】図8に、本例の素子71の構造を示す。図
8(a)が素子断面図であり、図8(b)が素子平面図
である。この発光素子71はGaN系の発光ダイオード
であり、たとえばサファイア基板上に結晶成長される素
子である。このようなGaN系化合物からなる発光ダイ
オードは、当該サファイア基板を透過するレーザー照射
によってレーザーアブレーションが生じ、GaNの窒素
が気化する現象にともなってサファイア基板とGaN系
の成長層の間の界面で膜剥がれが生じ、素子分離を容易
なものにできる特徴を有している。
【0037】まず、その構造については、GaN系半導
体層からなる下地成長層79上に選択成長された六角錐
形状のGaN層76が形成されている。なお、下地成長
層79上には図示しない絶縁膜が存在し、六角錐形状の
GaN層76はその絶縁膜を開口した部分にMOCVD
法などによって形成される。このGaN層76は、成長
時に使用されるサファイア基板の主面をC面とした場合
にS面((1−101)面)で覆われたピラミッド型の
成長層であり、シリコンをドープさせた領域である。こ
のGaN層76の傾斜したS面の部分はダブルへテロ構
造のクラッドとして機能する。GaN層76の傾斜した
S面を覆うように活性層であるInGaN層77が形成
されており、その外側にマグネシウムドープのGaN層
78が形成される。このマグネシウムドープのGaN層
78もクラッドとして機能する。
【0038】このような発光ダイオードには、p電極7
2とn電極80が形成されている。p電極72はマグネ
シウムドープのGaN層78上に形成されるNi/Pt
/AuまたはNi(Pd)/Pt/Auなどの金属材料
を蒸着して形成される。n電極80は前述の図示しない
絶縁膜を開口した部分でTi/Al/Pt/Auなどの
金属材料を蒸着して形成される。なお、下地成長層79
の裏面側からn電極取り出しを行う場合は、n電極80
の形成は下地成長層79の表面側には不要となる。
【0039】このような構造のGaN系の発光ダイオー
ドは、青色発光も可能な素子であって、特にレーザーア
ブレーションよって比較的簡単にサファイア基板から剥
離することができ、レーザービームを選択的に照射する
ことで選択的な剥離が実現される。なお、GaN系の発
光ダイオードとしては、平板上や帯状に活性層が形成さ
れる構造であっても良く、上端部にC面が形成された角
錐構造のものであっても良い。また、他の窒化物系発光
素子や化合物半導体素子などであっても良い。
【0040】図9に、素子71を転写する際に用いられ
る接着材シート81の構造を示す。接着材シート81
は、接着材82中にスペーサとして機能するメッシュ8
3が埋め込まれている。メッシュ83は、接着材シート
81の断面矩形状とされ、接着材シート81中の縦横に
それぞれ延在するように形成されている。図9において
は、メッシュ83がそれぞれ直交するように形成されて
いるが、メッシュ83は直交するように配置されること
に限定されず、メッシュ83が接着材シート81中にお
いて斜めにそれぞれ交わるように配置されていてもよ
く、接着材シート81全体に配置されるように乱雑に配
置されていても良い。また、メッシュ83の上面及び下
面は接着材シート81の表面に露出しているが、メッシ
ュ83の上面と下面が露出しなうように接着材82に埋
め込まれていても良い。接着材シート81の膜厚t
は、例えば素子71が樹脂形成チップとして切り出さ
れたときの厚みが50μm程度の場合には、約10〜2
0μm程度の膜厚とされる。更に、メッシュ83の縦方
向の間隔L2、横方向の間隔L3は転写される素子71
の配置間隔に合わせておけば素子71毎にそれぞれメッ
シュ83が対応するように配置されることになり、素子
転写時の接着材シート81の膜厚バラツキを接着材シー
ト81全体で低減することができる。
【0041】次に、図10に示すように、樹脂部73の
上面に接着材シート81を配置する。接着材シート81
は樹脂部73の上面全体を覆うサイズに予め成形されて
いる。ここで、接着材シート81を樹脂部73の上面よ
り大きな面積になるように成形しておき、樹脂部73の
上面の面積や形状に合わせて切断して用いることもでき
る。また、本例の素子71が、素子形成基板74の主面
に対して傾斜した傾斜結晶面を有する結晶層により形成
され、これら結晶層が図10の紙面に垂直な方向に延在
されたストライプ型の発光素子である場合には、当該結
晶層が延在される方向と平行な向きにメッシュ83が延
在するように配置され、且つ当該ストライプ型の素子7
1の素子間隔がメッシュ83の間隔に合わせてされてい
ることにより、素子71上にメッシュ83を配置するこ
ともできる。従って、接着材シート81全体で当該接着
材シート81の膜厚バラツキを効果的に低減することが
可能となる。
【0042】次に、図11に示すように、吸着盤91に
より転写基板92を吸着し、吸着盤91に固定された転
写基板92を接着材シート81の上面に密着させる。吸
着盤91は転写基板92と接する面が略平坦とされる多
孔質材料により形成されており、吸着盤91が転写基板
92と接する面とは反対側の面から吸着盤91を真空吸
引することにより、転写基板92を吸着することができ
る。また、吸着盤91に多孔質材料を用いることにより
吸着される転写基板92全体に加圧することが可能とな
り、転写基板92に反りが生じている場合においても転
写基板92全体でその反りを矯正することができる。
【0043】転写基板92により樹脂部73の上面に配
置された接着材シート81全体を押圧し、接着材シート
81の膜厚を、メッシュ83の高さと略等しい膜厚とす
る。また、素子形成基板74と転写基板92の端部には
周辺スペーサ93が配置され、転写基板92を押圧した
際に素子形成基板74と転写基板92の基板間隔が一定
になるように素子形成基板74と転写基板92の反りを
矯正する。このとき、周辺スペーサ93の厚さは、樹脂
部73とメッシュ83の高さを合わせた程度とされる。
従って、素子形成基板74と転写基板92のそれぞれを
吸着盤75、91で吸着することにより素子形成基板7
4と転写基板92に生じていた反りが充分に矯正されな
い場合や、素子形成基板74と転写基板92の反りによ
り生じる寸法ずれが周辺スペーサ93により十分矯正さ
れない場合に、押し縮められた接着材シート81の膜厚
を接着材シート81中に含まれるメッシュ83の高さと
略等しい一定の膜厚とすることができる。特に、素子形
成基板74と転写基板92の面積が転写される素子11
のサイズに比較して大きい場合には、吸着盤75、91
や周辺スペーサ93による反りの矯正では十分でない場
合も多く、スペーサとして機能するメッシュ83を接着
材シート81全体に形成しておくことにより、素子71
を転写基板92に転写する際の接着材シート81の膜厚
バラツキを接着材シート81全体に亘って効果的に低減
することができる。
【0044】続いて、図12に示すように、素子形成基
板74の裏面からレーザー光を照射して素子71を素子
形成基板74から分離する。素子形成基板74に形成さ
れた樹脂部73と転写基板92に挟み込まれた接着材シ
ート81を硬化した後、接着材シート81と転写基板9
2を接着する。このとき、接着材82中に内在するメッ
シュ83が接着材82と一体化し、接着材シート81全
体が一様な材質により均一に形成されるようにしても良
い。メッシュ83と接着材82はエポキシ系樹脂により
形成されるが、それぞれが異なる熱特性を有する材料を
選択することにより素子71を転写するとともにメッシ
ュ83と接着材82を一体化させることができる。例え
ば、接着材シート81を樹脂部73上に配置したときの
温度では、メッシュ83が既に硬化されており、接着材
シート81を加熱処理することにより接着材82の温度
が上昇するにつれて接着材82が軟化した後、接着材シ
ート81全体が冷却し、転写基板92へ接着材82を接
着させるとともに、メッシュ83と接着材82を一体化
させることができる。メッシュ83と接着材82を一体
化させることにより接着材シート81全体を一様な材質
により形成することができ、素子71をこれら接着材8
2と樹脂部73で被覆された状態でチップ化した際に、
高品質の樹脂形成チップを形成することができる。
【0045】また、メッシュ83が接着材82と一体化
されずに接着材82中にそのままメッシュ83の形状を
残したまま配置されていても良い。素子71が発光素子
である場合、予めメッシュ83を高密度で接着材シート
81中に内在させておき、当該発光素子から発生する光
を素子71の外部に効率良く出射するためのレンズとし
てメッシュ83を用いることができるように接着材シー
ト81を形成しておいても良い。
【0046】接着材シート81と転写基板92を接着し
た後、素子71を素子形成基板74から分離する。素子
71を素子形成基板74から分離するためには、素子形
成基板74を裏面側から研磨することにより除去しても
良いが、素子71を形成する結晶層にレーザー光101
を照射することにより分解され、素子形成基板74と素
子71の境界の接合力を低下させることができる材料で
形成されている場合には、容易に素子71と素子形成基
板74を分離することが可能となる。例えば、素子71
がGaN系化合物により形成され、素子形成基板74が
サファイア基板である場合、図12に示すように、素子
形成基板74の裏面からレーザー光101としてエキシ
マレーザー光を選択的に素子71と素子形成基板74の
境界に照射することによりレーザーアブレーションさ
れ、素子71を形成するGaNが金属GaとNに分解
することにより素子71と素子形成基板74の結合を開
放することができる。このとき、吸着盤75を予め素子
形成基板74から分離しておいても良いが、吸着盤75
を光透過性の材料で形成しておけば、吸着盤75を素子
形成基板74から分離することなくレーザーアブレーシ
ョンすることができる。よって、図13に示すように、
転写基板92の反りを吸着盤91で矯正した状態で、素
子71を転写基板92に転写することが可能となり、接
着材シート81全体で略一定の膜厚を保持しながら素子
71を転写基板92に一括で転写することができる。従
って、複数の素子を一括で転写することができ、且つ当
該素子を被覆する接着材の膜厚を当該複数の素子のそれ
ぞれについて略一定にすることが可能となる。従って、
これら素子を樹脂や接着材で被覆された樹脂形成チップ
の形状にした場合に、各樹脂形成チップの寸法バラツキ
を低減することができる。
【0047】また、本発明の素子転写方法を用いること
により、寸法ばらつきの小さい高性能の素子が配置され
て素子アレイ部が形成された電子応用装置を提供するこ
とができる。例えば、アクティブマトリクス型の駆動方
法で駆動される液晶ディスプレイでは、各画素に配置さ
れるアクティブ素子を一旦素子形成基板で形成し、これ
ら複数の素子を一括にて当該液晶ディスプレイを構成す
る基板に転写する場合にサイズバラツキの小さい素子を
転写することができ、これら素子が高品質を有するとと
もに精度良く転写することもできる。
【0048】更に、本発明の素子転写方法を用いて発光
素子を転写することにより、発光素子を樹脂部や接着材
で被覆した樹脂形成チップとして取り扱う場合、当該樹
脂形成チップの寸法バラツキを低減することができ、高
精度の素子転写を行うことにより画像表示部が形成され
た画像表示装置を提供することができる。
【0049】次に、図14乃至図28を参照しながら、
本発明の樹脂形成素子の製造方法、画像表示装置の製造
方法及び画像表示装置について説明する。
【0050】先ず、図14に示すように、第1の基板で
ある素子形成基板120の主面に発光素子121が形成
されている。図中、発光素子121が1素子のみ示され
ているが、1素子のみに限定されず、複数の発光素子が
素子形成基板120の主面に形成されていても良い。ま
た、発光素子121は一旦樹脂部122により被覆され
た後、所要の位置に電極パッド123、124が形成さ
れ、これら電極パッド123、124が樹脂部122の
表面に延在される。電極パッド123、124、発光素
子121のp側とn側にそれぞれ接続されており、発光
素子121の構造に応じて、一方の側に形成されるだけ
でなく、発光素子121の上面と下面にそれぞれ形成さ
れていても良い。
【0051】発光素子121は、例えば、GaN系化合
物からなる結晶層により形成される発光ダイオードであ
り、素子形成基板120の主面に対して平行な面に当該
結晶層を成長させたプレーナ型の発光ダイオードである
が、プレーナ型の発光ダイオードに限定されず、サファ
イア基板のC面を利用して、当該C面から傾斜した傾斜
結晶層からなる発光素子であっても良い。ここで、発光
素子121がGaN系化合物からなる結晶層から形成さ
れる場合には、素子形成基板120としてはサファイア
基板が適用であり、また、発光素子121は、GaN系
化合物からなる結晶層により形成される素子に限定され
ず、例えば、GaAs系化合物からなる結晶層により形
成され、赤色を発光する発光素子とすることもできる。
【0052】樹脂部122は、光透過性を有する樹脂に
より形成され、例えばポリイミドなどの樹脂を用いて形
成することにより、発光素子121を樹脂により被覆し
て樹脂形成素子を形成した場合においても、発光素子か
ら出射される光が当該樹脂部122により遮られること
がない。
【0053】続いて、図15に示すように、発光素子1
21上にスペーサ125を配置し、発光素子とこれらス
ペーサを覆うように接着材126を塗布し、接着材層1
27を形成する。接着材層127は液状の接着材をスペ
ーサ125と発光素子121を覆うように滴下して形成
することもでき、また、予めスペーサを内包しシート状
に成形された接着材シートを発光素子121上に配置し
ても良い。
【0054】スペーサ125は、図16に示すように、
コア部125aと、コア部125aを被覆するシェル部
125bからなる多層構造を有している。コア部125
aを形成する材料には、有機高分子材料が用いられ、後
の工程において、ダイシングやレーザー光の照射等によ
り素子分離溝を形成する場合や配線を形成するためにレ
ーザービアやドライビアなどの加工を施す際に、容易に
樹脂部127に素子分離溝やビアを形成することが可能
となる。更に、スペーサ125は光透過性を有する材料
で形成され、発光素子121が樹脂で被覆されて樹脂形
成素子として画像表示部を形成する際に、発光素子12
1から出射される光を拡散する。
【0055】シェル部125bを形成する材料には、樹
脂形成素子を形成する際に素子分離溝を容易に形成する
ことができる有機高分子材料であって、且つ当該スペー
サ125が発光素子121から出射される光を拡散する
ように光透過性を有する材料が用いられる。また、発光
素子121の光取出し領域に当該スペーサ125が配置
されるようにシェル部125bには熱可塑性接着材を用
いることが望ましい。熱可塑性接着材を用いることによ
り、メタルマスクなどを用いて選択的にスペーサ125
を発光素子121上の光取出し領域に配置した後、接着
材層127を形成するための液状の接着材126を滴下
した場合、スペーサ125が当該接着材125により押
し流され、発光素子121の光取出し領域から外れた位
置に移動されてしまうことを抑制することができる。つ
まり、シェル部125bを熱可塑性接着材により形成し
ておけば、スペーサ125を発光素子121の光取出し
領域に配置し、スペーサ125を加熱した後冷却するこ
とにより光取出し領域に熱可塑性接着材を介してスペー
サ125を固定することが可能となる。
【0056】また、シェル部125bを形成する材料
は、光透過性を有しており、コア部125aと一体とさ
れてスペーサ125を構成し、発光素子121から出射
される光を拡散する。ここで、スペーサ125を加熱し
た際に、コア部125aが溶融しないようにシェル部1
25bを形成する材料のガラス転移温度(Tg)より高
いガラス転移温度(Tg)を有する有機高分子材料がコ
ア部125aに用いられる。スペーサ125の形状が加
熱の前後で保持されることになる。また、スペーサ12
5は、球形に限定されずサイズが略一定のものを用いて
いれば如何なる形状のものでも良く、半球状、円柱状、
立方体状等でも良い。
【0057】次に、図17に示すように、剥離層129
が形成された一時保持用部材128を接着材層127の
上面全体に密着させる。このとき、一時保持用部材12
8を上側から加圧することにより接着材層127を押圧
し、接着材層127が樹脂部122の上面の全面に亘っ
て一定の膜厚となる。ここで、一時保持用部材128や
素子形成基板120に反りが生じている場合でも、接着
材層127に内包されているスペーサ125のより樹脂
部122の上面全体に亘って接着材層127の膜厚を略
一定とすることができる。
【0058】続いて、素子形成基板120から発光素子
121を分離し、図18に示すように、一時保持用基板
128に発光素子121を保持する。素子形成基板12
0にサファイア基板が用いられ、発光素子121がGa
N系化合物から形成されている場合には、例えば、エキ
シマレーザー光を素子形成基板120の裏面側からレー
ザー光を照射し、素子形成基板120と発光素子121
の界面近傍のレーザーアブレーションにより容易に発光
素子121を分離することができる。また、発光素子1
21がGaAs系化合物から形成されている場合には、
素子形成基板120を研磨などにより除去すれば良い。
【0059】次に、図19に示すように、剥離層131
が形成された第二基板130に発光素子121を接着す
る。この後、一時保持用部材128の裏面側から光を照
射し、剥離層129を硬化させることにより、図20に
示すように剥離層129から接着材層127を剥離す
る。
【0060】続いて、図21に示すように、所要の間隔
で接着材層127、樹脂部122及び剥離層131にダ
イシングプロセスにより素子分離溝133を形成し、発
光素子121を内包する樹脂形成素子132を形成す
る。ここで、ダイシングプロセスは、機械的手段を用い
たダイシング、或いはレーザービームを用いたレーザー
ダイシングにより行う。ダイシングプロセスにより形成
される素子分離溝133の幅は発光素子121のサイズ
に依存するが、例えば20μm以下の幅の切り込みが必
要なときには、レーザービームを用いたレーザー加工を
行う必要がある。レーザービームとしては、エキシマレ
ーザービーム、高調波YAGレーザービーム若しくは炭
酸ガスレーザービームを用いることができる。このと
き、スペーサ125は有機高分子材料により形成されて
いるので、接着材層127を構成する接着材126と共
に容易にスペーサ125をダイシングすることができ、
樹脂形成素子132を分離することができる。この後、
樹脂形成素子132は、第二基板130から剥離されて
画像表示装置を構成する配線用基板に配列され、画像表
示部を構成する。
【0061】図22は、樹脂形成素子が配列されて形成
される画像表示装置の一例であり、当該画像表示装置の
要部の断面図である。配線用基板140には、樹脂形成
素子141が配置され、発光素子141に接続される電
極パッド143、144と配線149、150、151
が形成されている。配線用基板140の主面には黒クロ
ム層146が形成され、黒クロム層146上に駆動回路
と接続される電極層147が形成されている。発光素子
142の上面と下面には、発光素子142のp側電極に
接続される電極パッド144とn電極に接続される電極
パッド143がそれぞれ形成されているが、素子構造や
配線の形成位置に合わせて発光素子の一方の面にp側電
極パッドとn側電極パッドを形成しても良く、図22に
示すように上面と下面にそれぞれp型導電層とn型導電
層にそれぞれ接続される電極パッド152、143を形
成することもできる。
【0062】また、樹脂形成素子141の上側には保護
層である絶縁層148が形成されており、当該絶縁層1
48と、スペーサ145を内包して樹脂形成素子141
を構成する樹脂部155に配線形成するためのビアを形
成することができる。このとき、スペーサ145は有機
高分子材料を用いて形成されているので、ビアを形成す
る際の障害となることがなく、絶縁層148や樹脂部1
55と共に除去することができる。更に、発光素子14
2に対して画像表示面側にスペーサ145を配置するこ
とにより、発光素子142から出射される光をスペーサ
145により拡散することが可能となる。従って、発光
素子142が微小な点光源であっても、広い範囲に光が
取り出されることになり、非発光領域の面積が低減され
た画像表示面を有する画像表示装置を形成することがで
きる。
【0063】次に、図23乃至図28を参照しながら、
本発明の樹脂形成素子の製造方法の別の例について説明
する。
【0064】先ず、図23に第1の基板である素子形成
基板160の主面に発光素子161が形成され、樹脂部
162により周囲を固めた後、発光素子161を覆うよ
うに接着材層167が形成される。図中、発光素子16
1が1素子のみ示されているが、1素子のみに限定され
ず、複数の発光素子161が素子形成基板160の主面
に形成されていても良い。また、発光素子161は一旦
樹脂部162により周囲を固められた後、所要の位置に
電極パッド163、164が形成され、これら電極パッ
ド163、164が樹脂部162の表面に延在される。
また、樹脂部162と接着材層167は光透過性を有す
る材料により形成され、例えばポリイミドなどの樹脂を
用いて形成することにより、発光素子161を樹脂によ
り被覆して樹脂形成素子を形成した場合においても、樹
脂部162や接着材層167により発光素子161から
出射される光が遮られることがない。
【0065】次に、図24に示すように、剥離層169
が形成された一時保持用部材168を接着材層167の
上面に接着した後、図25に示すように、素子形成基板
160から発光素子161を分離する。素子形成基板1
60にサファイア基板が用いられ、発光素子161がG
aN系化合物から形成されている場合には、例えば、エ
キシマレーザー光を素子形成基板160の裏面側から照
射し、素子形成基板160と発光素子161の界面近傍
のレーザーアブレーションにより容易に発光素子161
を分離することができる。また、発光素子161がGa
As系化合物から形成されている場合には、素子形成基
板160を研磨などにより除去すれば良い。
【0066】続いて、図26に示すように、接着材層1
72が形成された第二基板170に発光素子161を接
着する。ここで、接着材層172中には、スペーサ17
1が分散して配置されており、発光素子161を当該接
着材層172に接着する際に接着材層172の膜厚を全
面に亘って一定にすることができる。接着材層172
は、第二基板170の主面にスペーサ171を分散して
配置し、これらスペーサ171を覆うように接着材を滴
下して形成するか、または当該接着材を塗布することに
より形成することできる。また、予めスペー171サを
内包しシート状に成形された接着材シートを第二基板1
70の主面に配置しても良い。この後、一時保持用部材
168の裏面側から光を照射し、剥離層169を硬化さ
せることにより、図27に示すように剥離層169から
接着材層167を剥離する。
【0067】スペーサ171は、有機高分子材料により
形成されるコア部の表面に、例えば熱可塑性接着材も用
いたシェル部を形成することにより形成される。当該コ
ア部に有機高分子材料を用いることにより、後の工程に
おいて、ダイシングやレーザー光の照射等により素子分
離溝を形成する場合や配線を形成するためにレーザービ
アやドライビアなどの加工を施す際に、容易に樹脂部1
62や接着材層172に素子分離溝やビアを形成するこ
とが可能となる。更に、スペーサ171を形成する有機
高分子材料は光透過性を有しており、発光素子171を
樹脂により被覆して樹脂形成素子とし、これら樹脂形成
素子を配列して画像表示部を形成した場合、発光素子1
71の下側から出射される光を拡散する。従って、発光
素子171の下側が画像表示面となる場合においても、
当該光を拡散させながら画像表示を行うことが可能とな
る。
【0068】当該シェル部を形成する材料には、素子分
離溝が容易に形成することができ、且つ当該スペーサが
発光素子から出射される光を拡散するように光透過性を
有する材料が用いられる。また、発光素子171の光取
出し領域に当該スペーサ171が配置されるように、当
該シェル部には熱可塑性接着材を用いることが望まし
い。熱可塑性接着材を用いることにより、第二基板17
0の主面にスペーサ171を配置した後、接着材層17
2を形成する液状の接着材を滴下した場合、スペーサ1
71が当該接着材により押し流され、発光素子161の
光取出し領域から外れた位置に移動されてしまう場合も
ある。従って、シェル部を熱可塑性接着材により形成し
ておけば、スペーサ171が発光素子161の下側に臨
むように配置された状態でスペーサ171を加熱した後
冷却することにより、光取出し領域である発光素子16
1の下側に熱可塑性接着材を介してスペーサ171を固
定することが可能となる。また、当該シェル部を形成す
る材料は、光透過性を有しており、当該コア部と一体と
されてスペーサ171を構成し、発光素子161から出
射される光を拡散する。ここで、スペーサ171を加熱
した際に、当該コア部が溶融しないように当該シェル部
を形成する材料のガラス転移温度(Tg)より高いガラ
ス転移温度(Tg)を有する有機高分子材料により当該
コア部が形成される。
【0069】次に、図28に示すように、スペーサ17
1を内包する剥離層172及び樹脂部162をダイシン
グして所要の間隔で素子分離溝173を形成し、樹脂形
成素子174を分離する。このとき、スペーサ171は
有機高分子材料と熱可塑性接着材により形成されている
ことにより、樹脂部162や接着材層167と共に同時
に剥離層172を容易にダイシングすることができる。
【0070】この後、第二基板170の裏面から光を照
射することにより剥離層170を硬化させ、樹脂形成素
子174を第二基板170から分離する。樹脂形成素子
174は、画像表示装置を構成する配線用基板に配列さ
れて画像表示部を形成することになる。発光素子161
の下側を配線用基板の主面と対面するように配列した場
合、発光素子161の下側の剥離層172にスペーサ1
71が内包されていることにより、配線用基板側を画像
表示面とすることができる。更に、スペーサ171によ
り発光素子の下側から出射される光を拡散することがで
きる。発光素子161が微小な点光源であっても、広い
範囲に光が取り出されることになり、非発光領域の面積
が低減された画像表示面を有する画像表示装置を形成す
ることができ、高品質の画像表示を行うことができる画
像表示装置の形成が可能となる。
【0071】
【発明の効果】本発明に素子転写方法よれば、複数の素
子を転写する際に用いる接着材の膜厚を当該素子が配置
された基板の全体に亘って略一定とすることができ、転
写される素子が当該接着材により被覆された樹脂形成チ
ップとして取り扱う際に、当該樹脂形成チップの寸法バ
ラツキを低減することができる。樹脂形成チップの寸法
バラツキを低減することにより、当該樹脂形成チップを
高い精度で配置することが可能となる。これらの寸法バ
ラツキが低減された樹脂形成チップを配置して形成され
る電子応用装置や画像表示装置の品質を高めることもで
きる。
【0072】更に、本発明の樹脂形成素子の製造方法に
よれば、発光素子を内包する樹脂形成素子を一定のサイ
ズで多数製造することができ、且つ当該発光素子から出
射される光を樹脂形成素子中で拡散させることができ
る。従って、発光素子が発光ダイオードの如き点光源で
ある場合でも、画像表示面における画素のサイズを大き
く見せることができ、画像表示面の非発光領域の面積が
低減された高品質の画像表示装置を提供することができ
る。また、画像表示装置に別途光拡散構造を形成する必
要がないので、製造工程も簡略化することができ、製造
コストの低減にも繋がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の素子転写方法において素子形成基板に
形成された素子の配置図である。
【図2】本発明の素子転写方法において用いられる接着
材シートの一例の斜視図である。
【図3】本発明の素子転写方法において接着材シートを
樹脂部上に配置した工程図である。
【図4】本発明の素子転写方法における転写基板を配置
する工程図である。
【図5】本発明の素子転写方法においてレーザー光を照
射する工程図である。
【図6】本発明の素子転写方法において素子を素子形成
基板から分離する工程図である。
【図7】本発明の素子転写方法の変形例における素子形
成基板上に形成された素子の配置図である。
【図8】本発明の素子転写方法の変形例における素子の
構造を示す図であって、(a)は断面図、(b)は平面
図である。
【図9】本発明の素子転写方法の変形例において用いら
れる接着材シートの斜視図である。
【図10】本発明の素子転写方法の変形例において接着
材シートを樹脂上に配置した工程図である。
【図11】本発明の素子転写方法の変形例において転写
基板を配置した工程図である。
【図12】本発明の素子転写方法の変形例においてレー
ザー光を照射する工程図である。
【図13】本発明の素子転写方法の変形例において素子
を素子形成基板から分離する工程図である。
【図14】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
素子形成基板の主面に発光素子が形成された工程を示す
概略工程図である。
【図15】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
スペーサと発光素子を覆うように接着材層を形成する工
程を示す概略工程図である。
【図16】本発明の樹脂形成素子の製造方法において用
いられるスペーサの構造図である。
【図17】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
スペーサを内包する接着材層に一時保持用部材を接着す
る工程を示す概略工程図である。
【図18】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
発光素子を素子形成基板から分離する工程を示す概略工
程図である。
【図19】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
第二基板に発光素子を接着する工程を示す概略工程図で
ある。
【図20】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
一時保持用部材を剥離する工程を示す概略工程図であ
る。
【図21】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
素子分離溝を形成する工程を示す概略工程図である。
【図22】本発明の樹脂形成素子が配列されて形成され
る画像表示装置の要部を示す断面図である。
【図23】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
接着材層を形成する工程を示す概略工程図である。
【図24】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
発光素子を一時保持用部材に接着する工程を示す概略工
程図である。
【図25】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
発光素子を一時保持用部材に転写する工程を示す概略工
程図である。
【図26】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
発光素子を第二基板に接着する工程を示す概略工程図で
ある。
【図27】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
一時保持用部材を剥離する工程を示す概略工程図であ
る。
【図28】本発明の樹脂形成素子の製造方法において、
素子分離溝を形成する工程を示す概略工程図である。
【図29】従来の素子転写方法を示す工程図である。
【符号の説明】
11、71、201 素子 12、72、80 電極 13、73、203 樹脂部 14、74、205 素子形成基板 15、41、75、91 吸着盤 21、81 接着材シート 22、82、204 接着材 23 ビーズ 42、92、206 転写基板 43、93 周辺スペーサ 51、101 レーザー光 79 下地成長層 83 メッシュ 121、142、161 発光素子 125、145、175 スペーサ 125a コア部 125b シェル部 207 スペーサ 132、141、174 樹脂形成素子 208 加圧クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C094 AA03 AA43 AA46 AA55 BA02 BA23 CA19 DA13 DB04 EC03 ED13 FA01 FA02 FB01 FB15 GB10 5F041 AA07 AA35 AA42 CA10 CA40 CA46 CA76 CA77 CB36 DA13 DA44 DA46 DA56 DA59 DA82 DB08 FF06 5G435 AA01 AA17 BB04 CC09 FF06 HH04 HH14 HH18 HH20 KK05 KK10

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基板の主面に素子を配置し、 スペーサを内在すると共にシート状に成形された接着材
    を前記素子上に配置し、 前記接着材を介して前記第1の基板と対向する第2の基
    板の主面に前記素子を転写することを特徴とする素子転
    写方法。
  2. 【請求項2】前記素子を被覆するように樹脂部を形成
    し、 前記樹脂部の上面に前記接着材を配置することを特徴と
    する請求項1記載の素子転写方法。
  3. 【請求項3】前記上面は平坦であることを特徴とする請
    求項2記載の素子転写方法。
  4. 【請求項4】前記接着材は前記上面の全面を覆うことを
    特徴とする請求項2記載の素子転写方法。
  5. 【請求項5】前記第1の基板又は前記第2の基板を押圧
    し、 前記接着材の全体に亘って略一定の膜厚を保持しながら
    前記素子を転写することを特徴とする請求項1記載の素
    子転写方法。
  6. 【請求項6】前記スペーサのサイズに合わせて前記膜厚
    を保持することを特徴とする請求項5記載の素子転写方
    法。
  7. 【請求項7】前記スペーサの形状は略球形であることを
    特徴とする請求項1記載の素子転写方法。
  8. 【請求項8】前記スペーサの形状はメッシュ状であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の素子転写方法。
  9. 【請求項9】前記スペーサ又は前記接着材はエポキシ系
    樹脂であることを特徴とする請求項1記載の素子転写方
    法。
  10. 【請求項10】前記素子を前記第2の基板の主面に転写
    するとともに前記接着材と前記スペーサを一体化させる
    ことを特徴とする請求項1記載の素子転写方法。
  11. 【請求項11】前記第1の基板の主面と前記第2の基板
    の主面が平坦になるように保持しながら前記素子を転写
    することを特徴とする請求項1記載の素子転写方法。
  12. 【請求項12】前記第1の基板と前記第2の基板をそれ
    ぞれ吸着することにより保持することを特徴とする請求
    項11記載の素子転写方法。
  13. 【請求項13】前記第1の基板と前記第2の基板の裏面
    全体を吸着することを特徴とする請求項12記載の素子
    転写方法。
  14. 【請求項14】前記素子は発光素子であることを特徴と
    する請求項1記載の素子転写方法。
  15. 【請求項15】前記発光素子は発光ダイオードであるこ
    とを特徴とする請求項14記載の素子転写方法。
  16. 【請求項16】前記発光素子はGaN系化合物からなる
    結晶層により形成されていることを特徴とする請求項1
    4記載の素子転写方法。
  17. 【請求項17】前記結晶層は前記第1の基板の主面に対
    して傾斜した傾斜結晶面を有することを特徴とする請求
    項16記載の素子転写方法。
  18. 【請求項18】前記傾斜結晶面はS面((1−101)
    面)であることを特徴とする請求項17記載の素子転写
    方法。
  19. 【請求項19】第1の基板の主面に配置された素子が、 スペーサを内在すると共にシート状に成形された接着材
    を介して前記第1の基板と対向する第2の基板の主面に
    転写されて所要の素子アレイ部が形成されることを特徴
    とする電子応用装置。
  20. 【請求項20】第1の基板の主面に配置された発光素子
    が、 スペーサを内在すると共にシート状に成形された接着材
    を介して前記第1の基板と対向する第2の基板の主面に
    転写されて所要の画像表示部が形成されることを特徴と
    する画像表示装置。
  21. 【請求項21】第1の基板の主面に配置された発光素子
    上に光拡散構造を有するスペーサを配置し、 前記スペーサと前記発光素子を覆うように接着材層を形
    成し、 前記接着材層を介して前記第1の基板と対向する第2の
    基板の主面に前記発光素子を転写し、 前記接着材層を所要のサイズに分離してチップ化するこ
    とを特徴とする樹脂形成素子の製造方法。
  22. 【請求項22】前記スペーサは、コア部と当該コア部を
    覆うシェル部からなる多層構造を有することを特徴とす
    る請求項21記載の樹脂形成素子の製造方法。
  23. 【請求項23】前記コア部と前記シェル部は光透過性を
    有することを特徴とする請求項22記載の樹脂形成素子
    の製造方法。
  24. 【請求項24】前記コア部は有機高分子材料により形成
    されていることを特徴とする請求項22記載の樹脂形成
    素子の製造方法。
  25. 【請求項25】前記シェル部は熱可塑性接着材により形
    成されることを特徴とする請求項22記載の樹脂形成素
    子の製造方法。
  26. 【請求項26】前記有機高分子材料のガラス転移温度
    は、前記熱可塑性接着材のガラス転移温度より高いこと
    を特徴とする請求項24記載の樹脂形成素子の製造方
    法。
  27. 【請求項27】第1の基板の主面に配置された発光素子
    上に光拡散構造を有するスペーサを配置し、 前記スペーサと前記発光素子を覆うように接着材層を形
    成し、 前記接着材層を介して前記第1の基板と対向する第2の
    基板の主面に前記発光素子を転写し、 前記接着材層を所要のサイズに分離して前記発光素子を
    内包する樹脂形成素子を形成し、 前記樹脂形成素子を配列することにより所要の画像表示
    部を形成することを特徴とする画像表示装置の製造方
    法。
  28. 【請求項28】第1の基板の主面に配置された発光素子
    上に光拡散構造を有するスペーサが配置され、 前記スペーサと前記発光素子を覆うように接着材層が形
    成され、 前記接着材層を介して前記第1の基板と対向する第2の
    基板の主面に前記発光素子が転写され、 前記接着材層を所要のサイズに分離して前記発光素子を
    内包する樹脂形成素子が形成され、 前記樹脂形成素子が配列されることにより所要の画像表
    示部が形成されることを特徴とする画像表示装置。
JP2002009011A 2002-01-17 2002-01-17 樹脂形成素子の製造方法及び画像表示装置の製造方法 Expired - Fee Related JP4120224B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009011A JP4120224B2 (ja) 2002-01-17 2002-01-17 樹脂形成素子の製造方法及び画像表示装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002009011A JP4120224B2 (ja) 2002-01-17 2002-01-17 樹脂形成素子の製造方法及び画像表示装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003208106A true JP2003208106A (ja) 2003-07-25
JP4120224B2 JP4120224B2 (ja) 2008-07-16

Family

ID=27647123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002009011A Expired - Fee Related JP4120224B2 (ja) 2002-01-17 2002-01-17 樹脂形成素子の製造方法及び画像表示装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4120224B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005283688A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Ishikawa Seisakusho Ltd 画素制御素子形成基板の製造方法及びその方法によって作られる平面ディスプレイ
JPWO2005015646A1 (ja) * 2003-08-07 2006-10-05 松下電器産業株式会社 Led照明光源
JP2007266168A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Matsushita Electric Works Ltd 発光素子の製造方法
JP2007273714A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Lintec Corp 回路基板の製造方法及びその方法で得られた回路基板
KR101474222B1 (ko) 2008-06-10 2014-12-17 삼성디스플레이 주식회사 유기발광 표시장치
CN111105726A (zh) * 2020-01-14 2020-05-05 深圳市生辉煌电子有限公司 一种可视角度的led显示屏
JP2020188037A (ja) * 2019-05-09 2020-11-19 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. ディスプレイ装置の製造方法、およびソース基板構造体

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0582038U (ja) * 1992-04-07 1993-11-05 ニチコン株式会社 コンデンサ
TWI664087B (zh) * 2012-09-27 2019-07-01 日商日鐵化學材料股份有限公司 顯示裝置之製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005015646A1 (ja) * 2003-08-07 2006-10-05 松下電器産業株式会社 Led照明光源
JP2005283688A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Ishikawa Seisakusho Ltd 画素制御素子形成基板の製造方法及びその方法によって作られる平面ディスプレイ
JP2007266168A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Matsushita Electric Works Ltd 発光素子の製造方法
JP2007273714A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Lintec Corp 回路基板の製造方法及びその方法で得られた回路基板
KR101474222B1 (ko) 2008-06-10 2014-12-17 삼성디스플레이 주식회사 유기발광 표시장치
JP2020188037A (ja) * 2019-05-09 2020-11-19 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. ディスプレイ装置の製造方法、およびソース基板構造体
JP7321760B2 (ja) 2019-05-09 2023-08-07 三星電子株式会社 ディスプレイ装置の製造方法、およびソース基板構造体
CN111105726A (zh) * 2020-01-14 2020-05-05 深圳市生辉煌电子有限公司 一种可视角度的led显示屏

Also Published As

Publication number Publication date
JP4120224B2 (ja) 2008-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210080786A1 (en) Method of manufacturing light emitting module and light emitting module
US6972204B2 (en) Method of transferring devices, method of arranging devices using the same, and method of manufacturing an image display system
JP3994681B2 (ja) 素子の配列方法及び画像表示装置の製造方法
JP2002344011A (ja) 表示素子及びこれを用いた表示装置
JP2003168762A (ja) 電子部品及びその製造方法
JP2002311858A (ja) 素子の転写方法及びこれを用いた素子の配列方法、画像表示装置の製造方法
JP2002313914A (ja) 配線形成方法及びこれを用いた素子の配列方法、画像表示装置の製造方法
JP2003045901A (ja) 素子の転写方法及びこれを用いた素子の配列方法、画像表示装置の製造方法
US10950763B2 (en) Method of manufacturing light emitting module
JP4100203B2 (ja) 素子転写方法
JP4734770B2 (ja) 樹脂形成素子の製造方法、画像表示装置の製造方法、および照明装置の製造方法
JP3890921B2 (ja) 素子の配列方法及び画像表示装置の製造方法
JP2003347524A (ja) 素子の転写方法、素子の配列方法及び画像表示装置の製造方法
JP4120224B2 (ja) 樹脂形成素子の製造方法及び画像表示装置の製造方法
JP7116331B2 (ja) 発光モジュールの製造方法及び発光モジュール
JP4840371B2 (ja) 素子転写方法
JP2002343944A (ja) 電子部品の転写方法及び素子の配列方法、画像表示装置の製造方法
JP2002314053A (ja) チップ部品の転写方法及びこれを用いた素子の配列方法、画像表示装置の製造方法
JP4876356B2 (ja) 回路素子内蔵基板の製造方法、並びに電気回路装置の製造方法
JP6963183B2 (ja) 発光モジュールの製造方法
US11536892B2 (en) Method for manufacturing light-emitting module
JP2003218392A (ja) 画像表示装置及びその製造方法
JP2003005674A (ja) 表示素子及び画像表示装置
JP4631232B2 (ja) 回路素子のボンディング方法及び電気回路装置の製造方法
JP2002158237A (ja) 素子の転写方法及び素子の実装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041130

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050525

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070717

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080401

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080414

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees