JPH0582038U - コンデンサ - Google Patents

コンデンサ

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JPH0582038U
JPH0582038U JP2993692U JP2993692U JPH0582038U JP H0582038 U JPH0582038 U JP H0582038U JP 2993692 U JP2993692 U JP 2993692U JP 2993692 U JP2993692 U JP 2993692U JP H0582038 U JPH0582038 U JP H0582038U
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JP2993692U
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Inventor
清 松田
雄司 矢口
Original Assignee
ニチコン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンデンサの汎用性などを犠牲とすることな
く、コンデンサ端子をコンデンサ取り付け体から所定の
高さ位置に容易に、かつ、高い精度をもって配置可能な
コンデンサおよびコンデンサの固定構造を実現するこ
と。 【構成】 コンデンサ本体3の封口部31の側に装着さ
れた絶縁性の蓋材4には、フランジ状の取り付け部44
と、コンデンサ端子32a,32bが貫通する端子孔4
5a,45bと、封口部31のねじ孔33a〜33bに
連通して、固定用ねじ24が取り付けられる貫通孔46
a〜46cとが形成されている。コンデンサ本体3は蓋
材4を介してコンデンサ取り付け体2に固定される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はコンデンサに関し、とくに、コンデンサ取り付け体からのコンデンサ 端子の位置決め技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種のコンデンサのうち、ねじ端子型アルミニウム電解コンデンサのように大 型のコンデンサについては電源装置側のコンデンサ取り付け板などに金属製のバ ンドを介して固定するのが一般的である。たとえば、図7に示すように、コンデ ンサ取り付け板51のうちのコンデンサ52を固定すべき領域にはコンデンサ取 り付け穴53が形成されている一方、コンデンサ52の側面部には金属製のバン ド54が取り付けられており、このバンド54から外周に向けて張り出すフラン ジ状の取り付け部55とコンデンサ取り付け板51とがねじ止めされて、コンデ ンサ52はコンデンサ取り付け板51から突出した状態で固定されている。ここ で、コンデンサ52の各端子52a,52bは、銅ブスバー56a,56bなど によって配線が施されているが、そのうち、銅ブスバー56aはコンデンサ取り 付け板51の上に搭載されたIGBT17などの回路部品にも配線接続されてい る。従って、コンデンサ取り付け板51の上面からコンデンサ52の各端子52 a,52bまでの高さ寸法と、コンデンサ取り付け板51の上面からIGBT5 7の各端子57aまでの高さ寸法とが同じ寸法となるように、コンデンサ52に 対するバンド54の取り付け位置が調整される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように、コンデンサ52の各端子52a,52bとIG BT57の各端子57aとをコンデンサ取り付け板51の上面から同じ高さ位置 に調整するにあたって、コンデンサ52に対するバンド54の取り付け位置を変 更することは、電源装置またはバンド付きコンデンサの製造工程において煩雑で あることに加えて、その精度が高く確保できないという問題点がある。また、金 属製のバンド54とコンデンサ52との絶縁は、コンデンサ52に被覆された薄 い絶縁チューブによって確保されているため、バンド54によって絶縁チューブ が損傷すると、耐電圧が著しく低下するという問題点もある。
【0004】 このような問題点を解消するために、本願考案者は、コンデンサの封口部側に 絶縁性の蓋材を装着し、この蓋材を介して、コンデンサをコンデンサ取り付け板 に固定することを提案する。但し、この提案に沿って案出したコンデンサと蓋材 との固定構造のうち、コンデンサの封口部側に凹部を形成しておく一方、蓋材の 側には凸部を形成しておき、これらの凹部と凸部を係合させて、蓋材とコンデン サとを位置合わせすると共に、蓋材とコンデンサの封口部とをねじ止めしておく 構造においては、コンデンサの封口部に新たに凹部を形成する必要があるため、 コンデンサの種類や用途によって封口部の形状を変更する必要がある。また、封 口部に凹部を形成することは、封口部の強度を低下させてしまうという問題点も 発生する。ここで、封口部の強度を補う目的に、その厚さを厚くすることは、コ ンデンサの小型化に逆行するだけではなく、封口部を樹脂成形品で構成する場合 には、その成形工程において、樹脂のひけなどの問題が発生する。このような問 題点は、凹部および凸部をコンデンサの封口部側と蓋材側とで反対側に形成した 場合でも同様に発生する。
【0005】 このような問題点に鑑みて、本考案の課題は、コンデンサの封口部側に、コン デンサ端子との係合させた状態で蓋材を装着し、この蓋材を介して、コンデンサ をコンデンサ取り付け体に固定することによって、コンデンサの汎用性などを犠 牲とすることなく、コンデンサ端子をコンデンサ取り付け体から所定の高さ位置 に容易に、かつ、高い精度をもって配置可能なコンデンサを実現することにある 。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案に係るコンデンサにおいて講じた手段は、 少なくとも2つのコンデンサ端子が封口部から外方に向けて突出すると共に、こ の封口部の外面にねじ孔が開口するコンデンサ本体には、その封口部側に絶縁性 の蓋材が装着されており、この蓋材には、その先端面部から所定の距離を介して その外周側面部に設けられ、コンデンサ取り付け体との固定部を形成すべき取り 付け部と、コンデンサ端子に対応する先端面部の所定位置にその端子外径に比し てやや大きな内径をもって開口されてコンデンサ端子が貫通する端子孔と、ねじ 孔に連通する先端面部の所定位置に開口され、ねじ孔に螺着してコンデンサ本体 と蓋材とを固定する固定用ねじが取り付けられる貫通孔とが形成されていること である。本考案において、端子孔としては、独立して形成された端子孔を含むこ とは勿論のこと、コンデンサ端子の端子外径に比してやや大きな内径または開口 幅をもって開口されてコンデンサ端子が貫通可能であれば、端子孔同士が連続し ているもの、端子孔から案内溝などが延長されているもの、端子孔内部に滑り止 め用突起などが形成されているものなども含む。
【0007】 ここで、取り付け部からコンデンサ端子の先端側までの離間距離を高い精度で 調整可能なように、コンデンサ本体の封口部側と蓋材との間には、取り付け部と コンデンサ端子の先端側との離間距離を調整すべき所定の厚さのスペーサが挿入 される場合もある。
【0008】 また、コンデンサ本体を蓋材の内側に対して挿抜可能なままで、コンデンサの 振れを防止する目的に、蓋材の内周側面部に、コンデンサ本体の外周側面部に当 接可能なコンデンサ支持用突起部が設けて、その耐振動性を高めておくことが好 ましい。
【0009】 さらに、蓋材の先端面部の内側には、端子孔の形成領域を囲む状態に形成され た遮断用突条部を有し、この突条部の先端側がコンデンサ本体の封口部に当接し て、蓋材とコンデンサ本体の封口部との間において、コンデンサ端子が周囲から 遮断された状態として、使用環境からコンデンサ端子の基端側を保護しておくこ とが好ましい。
【0010】 このような構成のコンデンサのコンデンサ取り付け体に対する固定構造におい ては、コンデンサ取り付け体には、コンデンサ本体を挿入すべき領域としてコン デンサ取り付け穴が開口されており、このコンデンサ取り付け穴にコンデンサ本 体が挿入された状態で、コンデンサ取り付け穴の周囲と蓋材の取り付け部とが固 着される。
【0011】 ここで、蓋材はその取り付け部から下方に向けて突出する位置ずれ防止用突出 部を有する一方、コンデンサ取り付け体の側には、位置ずれ防止用突出部と係合 すべき開口部が形成されていることが好ましい。
【0012】
【作用】
上記手段を講じたコンデンサにおいて、蓋材の端子孔とコンデンサ端子とを位 置合わせして、蓋材をコンデンサの封口部側に装着すると、コンデンサ端子と端 子孔が係合して、蓋材とコンデンサとはコンデンサの軸線方向回りの回転が規制 された状態となると共に、コンデンサ端子は所定の突出寸法をもって蓋材の先端 面部から突出した状態となる。この状態で、蓋材の貫通孔を介して、コンデンサ の封口部のねじ孔に固定用ねじを螺着して、蓋材とコンデンサとを固定する。さ らに、コンデンサ本体をコンデンサ取り付け穴に挿入した状態で、蓋材の取り付 け部とコンデンサ取り付け体とをねじ止めなどによって固着して、コンデンサ本 体をコンデンサ取り付け体に固定する。ここで、蓋材の取り付け部は、蓋材の先 端面部から所定の距離を介して外周側面部に形成されているため、この取り付け 部を介して、蓋材をコンデンサの封口部側に装着するだけで、取り付け部とコン デンサ端子の先端側との離間寸法は、所定の寸法に規定された状態にある。それ 故、蓋材の取り付け部をコンデンサ取り付け体に固着するだけで、コンデンサ取 り付け体から所定の高さ位置にコンデンサ端子を位置決めすることができる。
【0013】 ここで、コンデンサ取り付け体からのコンデンサ端子の位置は、電源装置やI GBTのサイズなどによって変更される場合が多い。この場合であっても、蓋材 は、その端子孔とコンデンサ端子とを介して、コンデンサ本体に位置決めされる ため、コンデンサ端子の長さ寸法に対応する範囲内で、蓋材とコンデンサ本体と の間にスペーサを挿入することができる。従って、スペーサの厚さに相当して、 コンデンサ本体はコンデンサ取り付け体に対して相対的に低い位置に固定される 。それ故、コンデンサ本体の設計寸法や蓋材の設計寸法を変更することなく、コ ンデンサ取り付け体からのコンデンサ端子の位置を、電源装置やIGBTのサイ ズなどの寸法に対応して容易に変更することができる。
【0014】
【実施例】
つぎに、添付図面を参照して、本考案の一実施例を説明する。
【0015】 〔実施例1〕 図1は本考案の実施例1に係るコンデンサの固定構造の部分断面図、図2はそ れに用いたコンデンサ本体側の斜視図、図3(a)はそれに用いた蓋材の平面図 、図3(b)はその一方側の側面からみた部分断面図、図3(c)はその他方側 の側面からみた側面図である。
【0016】 これらの図において、本例のねじ端子型アルミニウム電解コンデンサ3(以下 、コンデンサ本体3と称する。)は、図2に示すように、円筒形状を有し、その 封口部31からは、2つのねじ型のコンデンサ端子32a,32bが外方に向け て突出すると共に、この封口部31の外面には、3つのねじ孔33a,33b、 33cが開口している。
【0017】 また、コンデンサ本体3の封口部31の側に装着されるべき蓋材4には、図3 に示すように、その先端面部41から所定の距離を介して外周側面部42から外 周に向けて張り出す形状、本例においては、蓋材4の開口縁部43から外周に向 けて張り出す形状に設けられて、コンデンサ取り付け板2との固定部を構成する フランジ状の取り付け部44と、コンデンサ端子32a,32bに対応する先端 面部41の所定位置にその端子外径に比してやや大きな内径をもって開口されて 、コンデンサ端子32a,32bが貫通可能な端子孔45a,45bと、封口部 31のねじ孔33a,33b、33cに連通可能な先端面部41の所定位置に開 口された3つの貫通孔46a,46b,46cが形成されている。さらに、蓋材 4には、その取り付け部44の対角線上の2隅近傍から下方に向けて突出する2 つの位置ずれ防止用突出部47a,47bを有し、これらの位置ずれ防止用突出 部47は、互いに対角線に対して同じ側の領域に形成されて非点対称位置にある 。また、蓋材4の取り付け部44の4隅には、それぞれ貫通孔48a,48b, 48c,48dが形成されている。
【0018】 一方、蓋材4が装着されたコンデンサ本体3が取り付けられる取り付け板2に は、図4に示すように、コンデンサ本体3の取り付け位置としてのコンデンサ取 り付け穴21が開口されており、このコンデンサ取り付け穴21の開口形状は、 コンデンサ本体3の外周側面部34に対応する円形状になっている。また、コン デンサ取り付け穴21のうち、蓋材4の位置ずれ防止用突出部47a,47bに 対応する位置には、位置ずれ防止用突出部47a,47bと係合可能な拡張開口 部22a,22b(係合用開口部)が形成されている。また、コンデンサ取り付 け板2のコンデンサ取り付け穴21の周囲には、蓋材4の取り付け部44の4隅 に形成された貫通孔48a〜48dと対応する位置に形成されて、これらの貫通 孔48a〜48dと連通可能なねじ孔23a,23b,23c,23dが形成さ れている。
【0019】 このような構成のコンデンサ本体3,蓋材4およびコンデンサ取り付け板5を 用いて、コンデンサ本体3はコンデンサ取り付け板5に搭載される。
【0020】 まず、蓋材4の端子孔45a,45bとコンデンサ端子32a,32bとをそ れぞれ位置合わせして、蓋材4の内部にコンデンサ本体3の封口部31の側に装 着すると、コンデンサ端子32a,32bは端子孔45a,45bを貫通して、 そこから突出した状態となる。この状態で、コンデンサ端子32a,32bと端 子孔45a,45bとは係合して、蓋材4とコンデンサ本体3とは、その軸線方 向回りの回転が規制された状態となる。また、コンデンサ3の封口部41の側は 蓋材4の先端面部41の内側に当接した状態にあるため、コンデンサ端子32a ,32bは、蓋材4の先端面部41からの突出長さが、端子長さ,蓋材4の先端 面部41の肉厚などによって、所定の寸法に規定された状態にある。さらに、こ の状態で、蓋材4の3つの貫通孔46a,46b,46cとコンデンサ本体3の 封口部31のねじ孔33a,33b,33cとは連通する状態にあり、この状態 で、蓋材4の貫通孔46a,46b,46cを介して、封口部31のねじ孔33 a,33b,33cに対して、固定用ねじ24を螺着して、蓋材4とコンデンサ 本体3とを固定する。
【0021】 つぎに、蓋材4の位置ずれ防止用突出部47a,47bをコンデンサ取り付け 板2の拡張開口部22a,22bに位置合わせしながら、コンデンサ本体3をコ ンデンサ取り付け穴21を挿入すると、取り付け部44はコンデンナ取り付け板 2に当接する。この状態で、蓋材4の貫通孔48a,48b,48c,48dを 介して、固定用ねじ26をねじ孔23a,23b,23c,23dに螺着して、 蓋材4とコンデンサ取り付け板2とを固定する。その結果、コンデンサ本体3は 蓋材4を介してコンデンサ取り付け板2に固定される。
【0022】 ここで、取り付け部44と先端面部41との間の距離は、蓋材4の全厚さ寸法 に規定されているため、コンデンサ取り付け板2の上面からコンデンサ端子32 a,32bの先端側までの高さ寸法は、コンデンサ本体2の設計寸法およ蓋材4 の設計寸法によって規定された状態にある。従って、コンデンサ端子32a,3 2bをコンデンサ取り付け板2の上面から所定の高さ位置に位置させることが容 易で、しかも、寸法精度が高い。従って、図1に示すように、コンデンサ取り付 け板2にIGBT8などを搭載したときに、コンデンサ本体2のコンデンサ端子 32a,32bとIGBT8の端子とは、コンデンサ取り付け板2の上面から同 じ高さ位置にあるので、それらの端子を同じ銅製のブスバー9で容易に配線する ことができる。
【0023】 以上のとおり、本例のコンデンサの固定構造において、コンデンサ本体3は、 その封口部41の側に装着された樹脂製の蓋材4を介してコンデンサ取り付け板 2に固定されているので、その耐電圧が高いことに加えて、コンデンサ端子32 a,32bのコンデンサ取り付け板2の上面からの高さ位置は、コンデンサ本体 2の設計寸法およ蓋材4の設計寸法によって高い精度をもって規定されるため、 従来のように、コンデンサ本体に対するバンドの取り付け位置で調整する必要が ないので、電源装置の製造工程などが簡略化され、しかも、取り付け位置の精度 が高い。ここで、蓋材4とコンデンサ本体2とのコンデンサの軸線方向回りの回 転は、コンデンサ本体2のコンデンサ端子32a,32bと蓋材4の端子孔45 a,45bとの係合を利用して規制しているので、コンデンサ本体2は通常のコ ンデンサ構造のものをそのまま用いることができ、コンデンサ本体2の側に蓋材 4の側と係合すべき不必要な凹凸を形成する必要がないので、コンデンサ本体2 の汎用性が損なわれることがない。
【0024】 また、本例においては、蓋材4に位置ずれ防止用突出部47a,47bを設け る一方、コンデンサ取り付け板2に拡張開口部22a,22bを形成して、蓋材 4とコンデンサ取り付け板2との位置合わせを行い、かつ、位置ずれを防止して いるので、組立工程において、蓋材4の貫通孔48a〜48dとコンデンサ取り 付け板2のねじ孔23a〜23dとを容易に連通状態とすることができ、組立工 程をさらに簡略化することができる。しかも、位置ずれ防止用突出部47a,4 7bおよび拡張開口部22a,22bは非点対称配置されているため、蓋材4と コンデンサ取り付け板2とをコンデンサ端子32a,32bの極性が逆の状態で 固定することがないので、誤挿入を防止することもできる。
【0025】 〔実施例2〕 つぎに、本考案の実施例2に係るコンデンサの固定構造について説明する。
【0026】 図5(a)はコンデンサ本体の封口部側に蓋材が装着された状態を示す底面図 、図5(b)は図5(a)に一点鎖線(A−A線)で示す切断線における断面図 である。ここで、本例のコンデンサの固定構造は、実施例1のコンデンサの固定 構造と蓋材の構成のみが異なり、コンデンサ本体およびコンデンサ取り付け板の 構成は略同様になっているため、対応する部分には同符号を付して、それらの説 明は省略する。
【0027】 これらの図において、コンデンサ本体3の封口部31の側に装着された蓋材6 には、その先端面部61から所定の位置の外周側面部62、本例においては、蓋 材6の開口縁部63から外周に向けて張り出すフランジ状の取り付け部64と、 コンデンサ端子32a(32b)に対応する先端面部61の所定位置にその端子 外径に比してやや大きな内径をもって開口された2つの端子孔65a,65bと 、コンデンサ本体3の封口部31のねじ孔33a(33b,33c)に連通可能 に先端面部61の所定位置に開口された3つの貫通孔66a,66b,66cが 形成されている。これらの貫通孔66a,66b,66cには、それらが封口部 31の各ねじ孔33a(33b,33c)に連通した状態で固定用ねじ24が取 り付けられて、蓋材4とコンデンサ本体3とが固定される。さらに、蓋材6には 、その取り付け部64の対角線上の2隅近傍から下方に向けて突出する2つの位 置ずれ防止用突出部67a,67bを有し、これらの位置ずれ防止用突出部67 は、互いに対角線に対して同じ側の領域に形成されて非点対称位置にある。また 、蓋材6の取り付け部64の4隅には、それぞれ貫通孔68a,68b,68c ,68dが形成されており、これらの貫通孔68a,68b,68c,68dに は、それらがコンデンサ取り付け板2のねじ孔23a(23b,23c,23d )に連通した状態で固定用ねじ26が取り付けられて蓋材4とコンデンサ取り付 け板2とが固定される。
【0028】 また、蓋材6には、その内周側面部に、コンデンサ本体3の外周側面部34に 当接する8条のコンデンサ支持用突条部69(コンデンサ支持用突起部)が形成 されている。このため、蓋材4をコンデンサ本体3に装着した状態で、蓋材6の 内側にコンデンサ本体3が拘束された状態とすることによって、その耐振動性を 高めることができ、しかも、蓋材6の内側に対してコンデンサ本体3を挿抜しや すくなっている。さらに、蓋材6の先端面部61の内側には、端子孔65a,6 5bの形成領域を囲む状態に円周状の遮断用突条部70も形成されており、蓋材 4をコンデンサ本体3に装着した状態で、遮断用突条部70の先端側はコンデン サ本体3の封口部31に当接して、蓋材4とコンデンサ本体3の封口部31との 間において、コンデンサ端子32a,32bの基端側は周囲から遮断された状態 にある。このため、コンデンサ本体3を搭載した電源装置を、たとえば、オイル ミストが充満しているような環境下で電源装置を稼働した場合であっても、コン デンサ本体3の封口部31とコンデンサ端子32a(32b)との境界部にはオ イルミストが直接に接触することがないので、コンデンサ本体3の信頼性を損な うこともない。
【0029】 このような構成の蓋材6についても、実施例1と同様な手順により、コンデン サ取り付け板2に固定されるので、その説明は省略するが、コンデンサ本体3は 絶縁性の蓋材6を介してコンデンサ取り付け板2に固定されているので、その耐 電圧が高いことに加えて、コンデンサ端子32a(32b)のコンデンサ取り付 け板2の上面からの高さ位置は、コンデンサ本体2の設計寸法およ蓋材6の設計 寸法によって所定の寸法に高い精度で規定された状態にあるため、従来のように 、コンデンサ本体に対するバンドの取り付け位置で調整する必要がない。ここで 、組立て工程における蓋材6とコンデンサ本体2とのコンデンサの軸線方向回り の回転は、コンデンサ本体2のコンデンサ端子32a,32bと蓋材6の端子孔 65a,65bとの係合によって規制されるので、コンデンサ本体2には通常の 構造のものをそのまま用いることができる。従って、コンデンサ本体2の側に蓋 材6の側と係合すべき不必要な凹凸を形成する必要がないので、コンデンサ本体 2の汎用性が犠牲となることがない。また、本例においては、蓋材6に設けられ た位置ずれ防止用突出部67a,67bを利用して、蓋材6とコンデンサ取り付 け板2とを位置合わせでき、しかも、位置ずれ防止用突出部67a,67bは非 点対称配置されているため、誤挿入を防止できる。
【0030】 さらに、蓋材6の内周側面部に形成された8条のコンデンサ支持用突条部69 によって、蓋材6の内側に対するコンデンサ本体3の挿抜を容易としたまま、そ の耐振動性が高く確保されている。加えて、蓋材6の先端面部61の内側に設け られた円周状の遮断用突条部70によって、蓋材4とコンデンサ本体3の封口部 31との間において、コンデンサ端子32a,32bの基端側は使用環境上の影 響を受けにくいので、コンデンサ本体3の信頼性が高い。
【0031】 以上のとおり、実施例1および実施例2のいずれのコンデンサの固定構造にお いても、コンデンサ本体の封口部側に蓋材を装着し、この蓋材を介して、コンデ ンサをコンデンサ取り付け体に固定しているため、コンデンサ端子をコンデンサ 取り付け体から所定の高さ位置に容易に、かつ、高い精度をもって配置すること ができる。しかも、蓋材とコンデンサ本体の封口部側との位置合わせおよび位置 ずれ防止を図るにあたって、コンデンサの封口部側または蓋材の側に凹凸を設け るのではなく、コンデンサ端子と蓋材の端子孔との係合を利用しているため、コ ンデンサ本体は従来の構造のままでよい。従って、コンデンサ本体の汎用性は確 保されたままであって、しかも、封口部および蓋材のいずれの側も、その肉厚を 不必要に厚くする必要もない。また、コンデンサを製造する者は、コンデンサ端 子のコンデンサ取り付け体からの高さをコンデンサ端子の長さに相当する範囲で 調整した状態でコンデンサを出荷することができる。すなわち、コンデンサの封 口部および蓋材に形成した凹部と凸部とを係合させるのではなく、図6に実施例 1の蓋材を用いた場合を例に示すとおり、コンデンサ端子の先端側が露出する状 態となる限りにおいて、コンデンサ本体3の封口部31と蓋材4との間にスペー サ71を挿入することによって、蓋材4の取り付け部44からコンデンサ端子3 2a,32bの先端側までの距離、すなわち、コンデンサ端子32a,32bの コンデンサ取り付け体2からの高さ位置を低く調整すること、すなわち、コンデ ンサ本体3のコンデンサ取り付け体2に対する相対的な取り付け位置を下げるこ とができる。ここで、蓋材4の取り付け部44とコンデンサ取り付け体2との間 にスペーサを挿入することによっても、コンデンサ端子32a,32bのコンデ ンサ取り付け体2からの高さを調整することができることは勿論であるが、この 場合には、コンデンサ端子32a,32bのコンデンサ取り付け体2からの高さ を高く調整することはできても、それを低く調整することができない。従って、 本例によれば、コンデンサ端子32a,32bのコンデンサ取り付け体2からの 高さ位置を高くする方にも、低くする方にも調整できる。
【0032】 なお、実施例1および実施例2に用いた蓋材においては、いずれの端子孔も、 独立して形成されていたが、コンデンサ端子の端子外径に比してやや大きな内径 をもって開口されてコンデンサ端子が貫通可能であれば、たとえば、端子孔同士 が連続しているもの、端子孔から案内溝などが延長されているもの、端子孔内部 に滑り止め用突起などが形成されているもの、端子孔が金属リングなどによって 補強されているものなども採用することができる。
【0033】
【考案の効果】
以上のとおり、本考案においては、コンデンサ本体の封口部側に装着された絶 縁性の蓋材には、コンデンサ取り付け体に対する取り付け部と、コンデンサ端子 が貫通する端子孔と、ねじ孔に連通する先端面部の所定位置に開口されて、コン デンサ本体と蓋材とを固定する固定用ねじが取り付けられる貫通孔とが形成され ていることに特徴を有するため、以下の効果を奏する。
【0034】 コンデンサを絶縁性の蓋材を介してコンデンサ取り付け体に固定しているた め、耐電圧を高く確保できる。
【0035】 蓋材がコンデンサ本体の封口部側に装着された状態で、その取り付け部とコ ンデンサ端子との距離は、コンデンサの設計寸法および蓋材の設計寸法によって 規定された状態にあるので、コンデンサ取り付け体からのコンデンサ端子の高さ 位置を高い精度で容易に位置決めできる。
【0036】 コンデンサ本体と蓋材との位置合わせおよび位置ずれ防止を図るにあたって 、コンデンサ端子と蓋材の端子孔との係合を利用しているため、コンデンサ本体 の構造を変更する必要がなく、コンデンサの汎用性を確保できる。また、コンデ ンサ本体と蓋材との位置合わせおよび位置ずれ防止を図る目的に、コンデンサの 封口部または蓋材に係合用の凹部および凸部を形成する必要がないので、凹部を 形成した側の肉厚を不必要に厚くする必要がなく、封口部および蓋材を樹脂成形 するときに、ひけなどが発生しない。
【0037】 コンデンサ取り付け体からのコンデンサ端子の高さ位置を調整するにあたっ て、コンデンサ本体の封口部と蓋材との間にスペーサを挿入して、蓋材の取り付 け部とコンデンサ端子との相対距離を圧縮して、コンデンサ取り付け体に対する コンデンサ本体の固定位置を相対的に下げることができる。
【0038】 蓋材の内周側面部に、コンデンサ本体の外周側面部に当接可能なコンデンサ 支持用突起部が設けてある場合には、蓋材の内側にコンデンサ本体を容易に挿抜 可能なままで、コンデンサ本体の振動を防止して、耐振動性を高めることができ る。
【0039】 蓋材とコンデンサ本体の封口部との間でコンデンサ端子を周囲から遮断する 突条部を有する場合には、コンデンサ本体は、コンデンサ本体の使用環境の影響 、たとえばオイルミストなどの影響を受けない。
【0040】 蓋材の下方に向けて突出する位置ずれ防止用突出部を有する一方、コンデン サ取り付け体の側には、位置ずれ防止用突出部と係合すべき開口部が形成されて いる場合には、蓋材とコンデンサ取り付け体との位置ずれを防止できると共に、 挿入ミスを防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係るコンデンサの固定構造
の一部を切り欠いて示す概略断面図である。
【図2】図1に示すコンデンサの固定構造に用いたコン
デンサ本体の斜視図である。
【図3】(a)は図1に示すコンデンサの固定構造に用
いた蓋材の平面図、(b)はその一方側の側面の一部を
切り欠いて示す側面断面図、(c)はそれを他方側の側
面からみた側面図である。
【図4】図1に示すコンデンサの固定構造に用いたコン
デンサ取り付け板の斜視図である。
【図5】(a)は本考案の実施例2に係るコンデンサの
固定構造に用いた蓋材の底面図、(b)はその一方側の
側面の一部を切り欠いて示す側面断面図である。
【図6】本考案の実施例1に係るコンデンサの固定構造
の応用例を示す断面図である。
【図7】従来のコンデンサの固定構造を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
2・・・コンデンサ取り付け板(コンデンサ取り付け
体) 3・・・コンデンサ本体 4,6・・・蓋材 21・・・コンデンサ取り付け穴 22a,22b・・・拡張開口部(係合用開口部) 24,26・・・固定用ねじ 31・・・封口部 32a,32b・・・コンデンサ端子 41,61・・・先端面部 44,64・・・取り付け部 45a,45b,65a,65b・・・端子孔 46a,46b,46c,66a,66b,66c・・
・貫通孔 47a,47b,67a,67b・・・位置ずれ防止用
突出部 48a〜48d,68a〜68d・・・貫通孔 69・・・コンデンサ支持用突条部(コンデンサ支持用
突起部) 70・・・遮断用突条部 71・・・スペーサ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つのコンデンサ端子が封口
    部から外方に向けて突出すると共に、この封口部の外面
    にねじ孔が開口するコンデンサ本体には、その封口部側
    に絶縁性の蓋材が装着されており、この蓋材には、その
    先端面部から所定の距離を介して外周側面部に設けら
    れ、コンデンサ取り付け体に固定されるべき取り付け部
    と、前記コンデンサ端子に対応する前記先端面部の所定
    の位置にその端子外径に比してやや大きな内径をもって
    開口されて前記コンデンサ端子が貫通する端子孔と、前
    記ねじ孔に連通する前記先端面部の所定位置に開口さ
    れ、前記封口部のねじ孔に螺着して前記コンデンサ本体
    と前記蓋材とを固定する固定用ねじが取り付けられる貫
    通孔とが形成されていることを特徴とするコンデンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記コンデンサ本体
    の封口部側と前記蓋材との間には、前記取り付け部と前
    記コンデンサ端子の先端側との離間距離を調整すべき所
    定の厚さのスペーサが挿入されていることを特徴とする
    コンデンサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11329905A (ja) * 1998-05-12 1999-11-30 Denso Corp 筒形コンデンサ装置及びその製造方法
JP2012019604A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Fuji Electric Co Ltd コンデンサ装着スタック構造およびコンデンサの装着方法

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JP4120224B2 (ja) * 2002-01-17 2008-07-16 ソニー株式会社 樹脂形成素子の製造方法及び画像表示装置の製造方法

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