JP4119568B2 - パターン印刷機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マスク固定手段に固定されたマスクの下側に基板を搬送した後、基板を上昇させてマスクに近接させ、その後、基板にパターン印刷を施すパターン印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷パターンが形成されたマスクを介して基板にパターン印刷を施すパターン印刷機として、例えば、プリント基板にクリーム半田等を所定のパターンで印刷するスクリーン印刷機などがある。
パターン印刷機は、マスク固定手段にマスクを固定しておく一方、一対の搬送レール(搬送手段)に載せて基板をマスクより低い位置でマスク下方まで搬送し、その後、昇降機構により1部の搬送レールごと基板を上昇・マスクに近接させてパターン印刷を行ない、印刷が終わったら昇降機構により基板を低い位置まで下ろして搬出する。
【0003】
マスクの固定は、例えば、マスク枠によりマスクの四方を囲んで保持させ、このマスク枠の2辺をマスクガイドによりガイドおよび支持させることで行なう。マスクガイドはマスク枠の4角に設けられた4本の支柱(支持部:マスクガイドサポート)により支持させる。一般に、マスクはL(Large)型およびM(Middle)型の2種類の大きさが汎用されており、マスクガイドもこの2種類の大きさに合わせて配置および幅長が可変に構成されている。
また、一般に、基板は様々な大きさのものを対象としており、搬送レールの幅は基板の幅に合わせて連続的に調整可能に構成されている。搬送レールの幅の調整は、例えば、一方の搬送レールを固定させておき他方の搬送レールを適宜な長さに広げたり狭めたりする。この調整は、例えば、マニュアルでレバーを回転操作することで行なう。
【0004】
また、マスクは薄くて大きい部材なため撓み等により中央側が下がるなどの事態が生じる。そのため、パターンはマスクの中央に形成し、基板をマスクの中央に配置させて印刷を行なうのが印刷精度の面から良好である。そこで、従来では、1範囲の搬送レールごとXY方向(水平な2方向)に連続的にスライド駆動可能な印刷ステーションを設け、この印刷ステーションをXY方向に適宜スライド移動させることで、マスクの中央に基板をセットすることを簡単容易にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のパターン印刷機では、基板の幅長などを大きいものに間違えて設定してしまった場合、基板の幅長に応じて搬送レールの幅がマニュアルで広げられる一方、印刷ステーションのY方向(搬送レールの幅方向)の位置が幅小の基板に対する移動量となるため、一方の搬送レールがマスクの一辺側に寄って、基板の上昇時に搬送レールが支柱(マスクガイド)に当ってしまうという不具合があった。
また、メンテナンス作業時や段取り作業(ライン生産の内容変更に伴うマスクの交換や機構の設定変更等)の際に、搬送レールを広げたまま印刷ステーションをY方向に移動させ、且つ、昇降機構で搬送レールを上昇させた場合に、搬送レールがマスクの端まで寄っていると、搬送レールがマスクの支柱(マスクガイド)に衝突してしまうという不具合があった。
【0006】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、例えば生産時の設定不良やメンテナンス作業時又は段取り作業時に、間違って搬送レールがマスクの支柱に衝突してしまうことを防止できるパターン印刷機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
次に示す手段の説明中、かぎ括弧書きにより実施の形態に対応する構成を1例として例示する。実施の形態と同一の単語を使用している場合には、符号のみ記す。
上記課題を解決するため、
請求項1記載の発明は、マスク〔2〕の保持されたマスク枠〔2A〕を支持する支持部〔4…〕を有するマスク固定手段と、
マスクのサイズを検出する手段と、
パターン印刷を施す基板〔7〕を外部からマスク〔2〕下の印刷位置まで搬送する搬送手段〔搬送レール5A,5B〕と、
基板の幅長に対応して前記搬送手段の幅長を変更可能な搬送幅変更手段〔ピニオン51、レバー52〕と、
搬送される基板の配置を少なくとも1部の搬送手段ごと少なくとも前記搬送手段の幅方向にスライド移動させてマスクと基板との配置関係を調整可能なスライド移動手段〔Yテーブル83、Yモータ87〕と、
搬送された基板を少なくとも1部の搬送手段ごと上昇させてマスクに近接させる昇降手段〔Zテーブル81、Zモータ85〕とを備えたパターン印刷機において、
前記搬送手段の幅長に関する検出を行なう幅長検出手段〔幅長検出センサ6a,6b〕と、
該幅長検出手段の検出出力および前記スライド移動手段の移動量に基づいて、前記支持部が前記搬送手段に衝突する可能性のある異常状態か否かを判別する判別手段〔制御装置〕と、
異常状態と判別された場合にこの異常に対応する異常制御処理を行なう制御手段〔制御装置〕と
を備えた構成とした。
【0008】
この請求項1記載の発明によれば、幅長検出手段により搬送手段の幅長に関する検出が行なわれ、この検出出力とスライド移動手段との移動量とに基づいて、判別手段が衝突の可能性のある異常状態か否かを判別し、異常状態と判別された場合に異常状態に対応する処理が行なわれるので、例えば生産時の設定不良やメンテナンス作業時又は段取り作業時に、ユーザーは比較的気楽に装置を動かすことが出来る。そして、上記異常状態時にはそれに対応した制御処理により、マスクの支持部と搬送手段とが衝突すると云った不具合を回避できる。
【0009】
ここで、上記幅長検出手段は、搬送手段の幅長を連続的に検出するタイプや、不連続的に幅長を検出(A区間、B区間或いはC区間の検出等)するタイプなど、種々の形式を含む。また、異常状態は、搬送手段と支柱とが衝突する可能性があれば実際に衝突しない状態のものも含まれる。異常制御処理は、上昇の停止、ブザーの鳴動、警告メッセージの出力、警告出力後にユーザー確認を待ち再び上昇操作が行なわれた場合に上昇作動させる制御など、種々の制御処理があり得る。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のパターン印刷機において、
前記幅長検出手段は、
搬送手段の幅長が、スライド移動手段の移動量に拘らず異常状態にならない最大幅長から、所定サイズのマスクで処理可能な基板の最大幅長までの間を識別可能な第一の2値センサ〔第1の幅長検出センサ6b〕と、
搬送手段の幅長が、所定サイズのマスクで処理可能な基板の幅長で、但し、スライド移動手段の移動量に拘らず異常状態にならない最大幅長よりも大きいものから、搬送手段の最大幅長までの間を識別可能な第ニの2値センサ〔第2の幅長検出センサ6a〕とからなる構成とした。
【0011】
この請求項2記載の発明によれば、搬送手段の幅長の検出を行なう幅長検出手段の構成を、2値センサを用いることで単純で低コストなものに抑えることが出来ると共に、上記別々の状態を検出する2個の2値センサを用いることで異常状態の判別に必要な一定以上の情報を得ることが出来る。従って、異常状態の判別をある程度正確に行なえると共に構成の単純化および装置全体の低コスト化を図ることが出来る。
【0012】
ここで、上記2値センサは、オン/オフの2つの状態の検出を行なうセンサであり、例えば搬送手段に取り付けられた検出用のレールとこのレールのあるなしを検出するフォトセンサや近接スイッチなどから実現できる。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のパターン印刷機において、
前記判別手段が、
前記第一および第ニの2値センサが共に非識別の状態で異常状態でないと判定し、
前記第一の2値センサが識別状態の場合に、搬送手段の幅長が所定サイズのマスクで処理可能な基板の最大幅長と見なした上で、前記スライド移動手段の移動量に基づき異常状態か否かを判別し、
前記第一の2値センサが非識別で第ニの2値センサが識別の状態で異常状態と判定する構成とした。
【0014】
この請求項3記載の発明によれば、2個の2値センサで識別する状態を3区間(A完全に衝突しない範囲、B確実に衝突する範囲、C基板の幅長によっては衝突する範囲)にわけ、Cの範囲でのみ基板が最大サイズのものとみなして異常状態か否かを判別するので、請求項2記載の発明効果に加えて、搬送手段と支持部との衝突を確実に防いで、且つ、装置の動作制限を最小限に少なくして無駄のない装置の運転を行なうことが出来る。
【0015】
具体的には、請求項4記載の発明のように、求項1〜3の何れかに記載のパターン印刷機において、前記異常制御処理が、前記昇降手段による搬送手段の上昇を禁止する制御である構成としたり、請求項5記載の発明のように、請求項1〜4の何れかに記載のパターン印刷機において、前記異常制御処理が、ユーザに異常を警告する警告処理を含む構成とすることで、異常事態と判別された際に、装置の動作制限を最小にしつつ搬送手段と支持部との衝突を確実に防ぐことが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態のパターン印刷機1の要部を示す平面図、図2はその側面図である。
【0017】
この実施の形態のパターン印刷機1は、例えばプリント基板などの基板7にクリーム半田等を所定のパターンで印刷するスクリーン印刷機であり、主に、印刷パターンが形成されたマスク2を固定するマスク固定手段、基板7を水平左右方向に搬送して基板の搬入および搬出を行なう搬送レール(搬送手段)5A,5B、この搬送レール5A,5BごとXYZ方向(水平2方向と鉛直方向)に駆動可能な印刷ステーション8(図2)、並びに、クリーム半田等の塗布物をマスク上から塗布して伸ばす図示略のスクレーパー等を備えて構成される。また、搬送レールの幅長に関する検出を行なう幅長検出センサ6a,6b(図2,図3)も設けられている。
【0018】
通常、マスク2は四方を囲むマスク枠2Aに保持されて保管される。マスク固定手段は、このマスク枠2Aの対向する2辺を載置して位置決めする2本のレール状のマスクガイド3,3と、このマスクガイド3,3を支持するマスクガイドサポート(支柱)4,4,4,4とから構成される。マスクガイド3,3の一端部にはマスク枠2Aに当接して位置決めするストッパー3a,3aが設けられている。
マスクガイドサポート4,4,4,4は、マスク2の4角部に対応する配置で上記マスクガイド3,3を支持するものである。マスクガイドサポート4…の内側の1角は平面視でマスク端と重なる位置に出ている。
【0019】
マスクは、一般に、L型とM型の2種類の大きさが用いられる。上記マスクガイド3,3とマスクガイドサポート4…は、このマスクのサイズに合わせて2段階に配置間隔が変更可能に構成されている。L型又はM型のマスクのセットをした場合には、操作パネル等からL型又はM型のマスクをセットしたことを入力して制御装置に認識させる。また、センサによりL型又はM型のマスクを検出するようにも出来る。つまり、これら入力手段または検出手段がマスクのサイズを検出する手段である。
この実施の形態のパターン印刷機1は、L型のマスクを用いている場合には、搬送レール5Aとマスクガイドサポート4…との衝突が生じない構造である一方、搬送レール5A,5BがL型マスクにも対応しなければならないことから、それより小さいM型のマスクを用いる場合には、搬送レール5Aとマスクガイドサポート4…との衝突がありうる構造となっている。印刷ステーション8の昇降移動により搬送レール5Aとマスクガイドサポート4…との衝突があり得る状態を異常状態と呼ぶ。
【0020】
搬送レール5A,5Bには、図示略の搬送ベルトや駆動モータ等が設けられ、基板7を搬送ベルト上に載せて搬送ベルトを駆動することで基板7を搬送レール5A,5Bに沿って搬送させる。搬送レール5A,5Bは、一方の搬送レール5Aを平行移動させることで互いの間隔が可変に構成されている。この搬送レール5Aの平行移動は、図3に示すレバー52をマニュアルで回転させることで行なう。レバー52を回転させることでピニオン51が軸回転され、このピニオン51と噛合うラック(搬送レール5Aに取り付けられている)が移動されて搬送レール5Aが移動する。
【0021】
印刷ステーション8は、搬送レール5A,5Bを水平2方向(X−Y方向)と鉛直方向(Z方向)とに駆動させる機構であり、Zテーブル(昇降手段)81、Xテーブル82、Yテーブル(スライド移動手段)83、基台84、並びに、ステッピングモータなど駆動量制御が可能なZモータ(昇降手段)85、Xモータ86およびYモータ(スライド移動手段)87等から構成される。なお、上記水平2方向のうち一方向は搬送レール5Aの移動方向と同一の方向である。この印刷ステーション8により、マスク2と基板7との最終的な位置合わせが行なわれる。
【0022】
図3は、パターン印刷機の幅長検出センサの構成を示す平面図である。
幅長検出センサ6a,6bは、Zテーブル81に固定された例えばフォトセンサで、搬送レール5Aに固定された遮光板61,62の在る/無しを検出する2値センサである。
一方の遮光板62は、Yテーブル83の移動量に拘らず異常状態にならない搬送レール5A,5Bの幅長から、M型のマスク2で処理可能な基板7の最大幅に対応する搬送レール5A,5Bの幅長の範囲で、幅長検出センサ6bをオンさせる一方、それ以外の範囲で幅長検出センサ6bをオフさせる。
他方の遮光板61は、M型のマスク2で処理可能な基板7の幅長で、Yテーブル83の移動量に拘らず異常状態にならない最大幅長よりも大きいものから、搬送レール5A,5Bの最大幅長までの範囲で、幅長検出センサ6aをオンさせる一方、それ以外の範囲で幅長検出センサ6aをオフさせる。
【0023】
次に、M型のマスク2を使用して基板7へ印刷処理を行なう場合の制御内容について説明する。
生産処理を開始する前に、オペレータは、基板7の幅長に合わせてマニュアルで搬送レール5A,5B間の幅長の調整を行なう。更に、M型マスクをセットしてある状態を示すマスクデータを入力すると共に、基板7がマスク2の中央にくるように、印刷ステーション8のXテーブル82とYテーブル83の初期位置からの移動量を入力する。
この入力を行なうと、印刷ステーション8のXテーブル82とYテーブル83とが初期位置から先に設定された移動量だけ移動して、基板7がマスク2の中央にくるように制御される。なお、この印刷ステーション8の移動は、パターン印刷機1の搬送レール5A,5Bと前後段の装置の搬送レールとを合わせるために、生産ラインに流す複数の基板7,7…に対して1個ごとに実行される制御にする場合もある。
この状態で、搬送レール5A,5Bに基板7を間欠的に流していくことで、一旦、マスク2の下まで基板7が搬送された後、Zテーブル81が上昇されて基板7がマスク2の下面に接し、その後、印刷処理がなされる。
印刷が終わると、Zテーブル81が下降されると共に基板7がマスク2から分離された後、搬送レール5A,5Bにより基板7が外部に搬出され、1サイクルの印刷処理を完了する。
【0024】
上記の印刷ステーション8の移動制御中、パターン印刷機1の制御装置は、入力データと幅長検出センサ6a,6bの検出出力とに基づき、マスクガイドサポート4,4と搬送レール5Aとの衝突があり得る異常状態か否かの判別処理を行なう。
図4は、幅長検出センサ6a,6bのセンサ出力に基づく制御内容を示すテーブルチャートである。同図表中、第1の幅長検出センサ6bを「M幅センサ」と、第2の幅長検出センサ6aを「L幅センサ」と記す。
【0025】
判別処理は、入力されたYテーブル82の移動量データ、幅長検出センサ6a,6bの検出出力に基づき行なわれる。
詳細には、図4に示すように、先ず、両幅長検出センサ6a,6bが共にオフの場合、Yテーブル82の移動量データに拘らず異常状態でないと判別する。
また、第1の幅長検出センサ6bがオンで第2の幅長検出センサ6aがオフ又はオンの場合、M型マスクで処理可能な基板7の最大幅長をW2、搬送レール5A,5Bの最大幅長をWmax、Yテーブル83の移動量をYとして、次式(1)の範囲内にあれば正常状態、範囲外にあれば異常状態と判別する。
0<Y<Wmax−W2/2 ……… (1)
ここで、遮光板61の長さを少し伸ばして、第2の幅長検出センサ6aがオンの場合も含まれるようにしたのは、第1と第2の幅長検出センサ6b,6aのセンサ出力が切り換わる位置をずらすことで、センサ出力のパターンを安定させるためである。
【0026】
また、第1の幅長検出センサ6bがオフで第2の幅長検出センサ6aがオンの場合、Yテーブル82の移動量データに拘らず全て異常状態と判別する。この判別は、M型のマスクの生産をするときにMサイズの基板幅(W2)以上のレール幅になっているのは異常であることも考慮にいれて行なわれる。
【0027】
そして、異常状態と判別された場合、上記の印刷ステーション8の移動制御中(特にZテーブル81の上昇駆動前)に、Zテーブル81を上昇させずに印刷ステーション8の駆動を一旦停止させると共に、操作パネルの表示部上に衝突注意の警告表示を行ない、更に、上昇させるか否かの確認入力を求める。
ここで、オペレータは衝突の確認を行ない、装置を停止して設定の修正を行なうか、衝突しないことを確認してそのままの設定でZテーブル81を上昇させることも出来る。
【0028】
以上のように、この実施の形態のパターン印刷機1によれば、幅長検出センサ6a,6bにより搬送レール5A,5Bの幅長に関する検出が行なわれ、この検出出力とYテーブル81の移動量とに基づいて、制御装置が衝突の可能性のある異常状態か否かを判別し、異常状態と判別された場合に異常状態に対応する処理を行なうので、例えば生産時の設定不良やメンテナンス作業時又は段取り作業時に、ユーザーは比較的気楽に装置を動かすことが出来る。そして、搬送レール5A,5Bとマスクガイドサポート4,4の衝突がありえる異常状態時には、それに対応した制御処理により、搬送レール5A,5Bとマスクガイドサポート4,4とが衝突すると云った不具合を回避することができる。
【0029】
また、搬送レール5A,5Bの幅長の検出を行なう幅長検出手段の構成を、2値センサを用いることで単純で低コストなものに抑えることが出来ると共に、別々の状態を検出する2個の2値センサを用いることで異常状態の判別に必要な一定以上の情報を得ることが出来る。従って、異常状態の判別をある程度正確に行なえると共に構成の単純化および装置全体の低コスト化を図ることが出来る。
【0030】
また、2個の2値センサで識別する状態を3区間(A完全に衝突しない範囲、B基板の幅長によっては衝突する範囲、C確実に衝突する範囲)にわけ、Bの範囲でのみ基板が最大サイズのものとみなして異常状態か否かを判別するので、搬送レール5A,5Bとマスクガイドサポート4,4との衝突を確実に防ぎ、且つ、装置の動作制限を最小限に少なくして無駄のない装置の運転を行なうことが出来る。
【0031】
なお、本発明は、この実施の形態のパターン印刷機1に限られず、例えば、印刷対象物や印刷物はプリント基板とクリーム半田でなく、その他の組み合わせのものでも良い。その他、搬送手段やマスク固定手段の構成、制御装置に入力するデータ内容、制御装置による演算の内容、異常状態に対応する制御処理の内容など、この実施の形態で具体的に示した細部構造および方法等は、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0032】
また、幅長検出センサは、この実施の形態で示した2個の2値センサに限られず、例えば、ピニオン51の回転量を連続的に検出するエンコーダ68(図3)などとして、搬送レール5A,5Bの幅長を連続的に正確に認識可能な構成としても良い。この構成によれば、搬送レール5Aが衝突するか否かを正確に判別できるので、装置の動作制限を最小限に抑えることが出来る。
例えば、エンコーダから得られる搬送レール5A,5Bの幅長をW、搬送レール5A,5Bの最大幅長Wmax、Yテーブル83の移動量をYとすれば、次式(2)の範囲内にあれば正常状態、範囲外にあれば異常状態と正確に判別させることが出来る。
0<Y<Wmax−W/2 ……… (2)
その他、オン/オフのセンサを多数連続的に並べることで、搬送レール5A,5Bの幅長を連続的に検出する構成とすることも出来る。
【0033】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、幅長検出手段により搬送手段の幅長に関する検出が行なわれ、この検出出力とスライド移動手段との移動量とに基づいて、判別手段が衝突の可能性のある異常状態か否かを判別し、異常状態と判別された場合に異常状態に対応する処理が行なわれるので、例えば生産時の設定不良やメンテナンス作業時又は段取り作業時に、ユーザーは比較的気楽に装置を動かすことが出来る。そして、搬送手段と支持部の衝突がありえる異常状態時には、それに対応した制御処理により、マスクの支持部と搬送手段とが衝突すると云った不具合を回避することができる。
【0034】
請求項2記載の発明によれば、搬送手段の幅長の検出を行なう幅長検出手段の構成を、2値センサを用いることで単純で低コストなものに抑えることが出来ると共に、別々の状態を検出する2個の2値センサを用いることで異常状態の判別に必要な一定以上の情報を得ることが出来る。従って、異常状態の判別をある程度正確に行なえると共に構成の単純化および装置全体の低コスト化を図ることが出来る。
【0035】
請求項3記載の発明によれば、2個の2値センサで識別する状態を3区間(A完全に衝突しない範囲、B基板の幅長によっては衝突する範囲、C確実に衝突する範囲)にわけ、Bの範囲でのみ基板が最大サイズのものとみなして異常状態か否かを判別するので、請求項2記載の発明効果に加えて、搬送手段と支持部との衝突を確実に防ぎ、且つ、装置の動作制限を最小限に少なくして無駄のない装置の運転を行なうことが出来る。
【0036】
請求項4と5記載の発明によれば、異常事態と判別された際に、装置の動作制限を最小にしつつ搬送手段と支持部との衝突を確実に防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のパターン印刷機の要部を示す平面図である。
【図2】図1のパターン印刷機の側面図である。
【図3】同、パターン印刷機の幅長検出センサの構成を示す平面図である。
【図4】幅長検出センサのセンサ出力に基づく制御内容を示すテーブルチャートである。
【符号の説明】
1 パターン印刷機
2 マスク
2A マスク枠
3,3 マスクガイド
4… マスクガイドサポート(支柱)
5A,5B 搬送レール(搬送手段)
6a,6b 幅長検出センサ
7 基板
8 印刷ステーション
51 ピニオン(搬送幅変更手段)
52 レバー(搬送幅変更手段)
61,62 遮光板
68 幅長検出センサ(その他の例)
81 Zテーブル(昇降手段)
83 Yテーブル(スライド移動手段)
85 Zモータ(昇降手段)
87 Yモータ(スライド移動手段)

Claims (5)

  1. マスクの保持されたマスク枠を支持する支持部を有するマスク固定手段と、
    マスクのサイズを検出する手段と、
    パターン印刷を施す基板を外部からマスク下の印刷位置まで搬送する搬送手段と、
    基板の幅長に対応して前記搬送手段の幅長を変更可能な搬送幅変更手段と、
    搬送される基板の配置を少なくとも1部の搬送手段ごと少なくとも前記搬送手段の幅方向にスライド移動させてマスクと基板との配置関係を調整可能なスライド移動手段と、
    搬送された基板を少なくとも1部の搬送手段ごと上昇させてマスクに近接させる昇降手段とを備えたパターン印刷機において、
    前記搬送手段の幅長に関する検出を行なう幅長検出手段と、
    該幅長検出手段の検出出力および前記スライド移動手段の移動量に基づいて、前記支持部が前記搬送手段に衝突する可能性のある異常状態か否かを判別する判別手段と、
    異常状態と判別された場合にこの異常に対応する異常制御処理を行なう制御手段と
    を備えたことを特徴とするパターン印刷機。
  2. 前記幅長検出手段は、
    搬送手段の幅長が、スライド移動手段の移動量に拘らず異常状態にならない最大幅長から、所定サイズのマスクで処理可能な基板の最大幅長までの間を識別可能な第一の2値センサと、
    搬送手段の幅長が、所定サイズのマスクで処理可能な基板の幅長で、スライド移動手段の移動量に拘らず異常状態にならない最大幅長よりも大きいものから、搬送手段の最大幅長までの間を識別可能な第ニの2値センサとから構成されることを特徴とする請求項1記載のパターン印刷機。
  3. 前記判別手段は、
    前記第一および第ニの2値センサが共に非識別の状態で異常状態でないと判定し、
    前記第一の2値センサが識別状態の場合に、搬送手段の幅長が所定サイズのマスクで処理可能な基板の最大幅長と見なした上で、前記スライド移動手段の移動量に基づき異常状態か否かを判別し、
    前記第一の2値センサが非識別で第ニの2値センサが識別の状態で異常状態と判定する
    ことを特徴とする請求項2記載のパターン印刷機。
  4. 前記異常制御処理は、前記昇降手段による搬送手段の上昇を禁止する制御であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のパターン印刷機。
  5. 前記異常制御処理は、ユーザに異常を警告する警告処理を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のパターン印刷機。
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