JP5183957B2 - 基板搬送装置及び印刷装置 - Google Patents
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Description
また、位置情報取得手段は、撮像装置によりコンベアの認識マークを撮像し、この認識マークの撮像画像に基づいて認識マークのY軸方向のずれ量を算出し、基板テーブルのY軸方向における移動量と認識マークのY軸方向のずれ量と設計上既知である撮像装置の撮像中心座標とに基づいて認識マークの位置情報を取得する。そして、この認識マークの位置情報に基づいてコンベア幅検出手段によりコンベア幅を算出することができる。
次に搬送すべき基板の幅寸法を取得する幅寸法取得手段を備えたものにおいて、コンベア幅検出手段は、次に搬送すべき基板の幅寸法に基づいて次に搬送すべき基板のコンベア幅を取得してもよい。このようにすると、幅寸法取得手段により次に搬送すべき基板の幅寸法を取得し、この幅寸法に基づいてコンベア幅検出手段により次に搬送すべき基板のコンベア幅を取得することができる。
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
<スクリーン印刷機の全体構成>
本実施形態における印刷機10は、図1に示すように、基台11上に図1中紙面を貫通する方向(Y軸方向)に移動可能に設けた基板テーブル30を備える。基板テーブル30上にはメインコンベア40が図面上左右方向(X軸方向)に延びるように一体的に設けられている。図1及び図2はそれぞれ、基板搬送位置にある基板テーブル30をY軸方向及びZ軸方向(X軸方向及びY軸方向の双方に対して直交する方向)から見た状態を示している。基板搬入時には、Y軸方向及びZ軸方向のそれぞれの基板搬送位置にある基板テーブル30が、X軸方向における中央部から右方に移動し(図2における図面右側2点波線部)、基板Wを受け渡し可能な間隔(例えば5mm程度)で上流側の不図示のコンベアと連結し、この不図示のコンベアとメインコンベア40が稼働することで基板Wを受け取り可能である。これとは逆に、基板搬出時には、Y軸方向及びZ軸方向のそれぞれの基板搬送位置にある基板テーブル30がX軸方向における中央部から左方に移動し(図2における図面左側2点波線部)、基板Wを受け渡し可能な間隔(例えば5mm程度)で下流側の不図示のコンベアと連結し、この不図示のコンベアとメインコンベア40が稼働することで基板Wを搬出可能である。また、基板Wをクランプするための基板クランプユニット50(図2参照)と、後述するマスク71の下面を清掃するためのクリーナユニット60(図2及び図4参照)とを備えている。
基台11に連結されるフレーム12の左右上方には、それぞれ前後方向に延びるフレーム部材16(図1参照)が設けられ、このフレーム部材16にマスククランプユニット70が設けられている。このマスククランプユニット70は、クリーム半田印刷用のマスク71をマスク支持部72により支持し、そのマスク支持部72とマスククランプ73との間でマスク71を構成する枠部材を挟み付けて保持する構成である。マスク支持部72は、マスク71の四隅と対応する位置に設けられている。マスククランプ73は、各マスク支持部72と対応してその上方に設けられている。マスククランプ73の昇降機構としてはエアシリンダが用いられ、このエアシリンダにエアを供給するエア供給路の途中にはクランプ昇降切替弁が設けられている。クランプ昇降切替弁の開閉操作を行う操作スイッチがONにされてクランプ昇降切替弁が開放状態になると、エアシリンダにエアが供給され、ピストンロッドに連結されたマスククランプ73がマスク71を構成する枠部材をマスク支持部72に押圧保持可能である。これにより、マスク71は、基板テーブル30の上方において水平配置で張り渡した状態に保持される。
前記各フレーム部材16には、図1に示すように、Y軸方向に延びる2本のY方向ガイドレール84が並行して設けられ、それらのY方向ガイドレール84,84に支持されてスキージヘッド支持フレーム83がY軸方向に移動可能に設けられている。このスキージヘッド支持フレーム83には、マスク71の上方に位置するようにしてスキージヘッド80が設けられている。2つのフレーム部材16のうち図1の左側に位置するフレーム部材16には、Y方向ガイドレール84に沿うようにしてボールねじ軸85が回転自在に設けられている。ボールねじ軸85の端部には、同ボールねじ軸85を回転駆動するY軸モータ(図示せず)が固定されている。一方、スキージヘッド支持フレーム83には、上記ボールねじ軸85と螺合するボールナット86が固定されている。これにより、スキージヘッド支持フレーム83は、Y軸モータでボールねじ軸85を駆動することによってY方向ガイドレール84上をY軸方向における所望の位置に移動させることができる。尚、Y軸モータはサーボ形式のモータである。
ここで、前記クリーナユニット60の構成について説明する。クリーナユニット60は、基台11上における基板テーブル30の作業者側(Y軸方向前側)に設けられており、基台11上においてY軸方向に沿って延びる4本のY方向ガイドレール34によりY軸方向に沿って移動可能に支持されている。また、クリーナユニット60は、ロール状のコットン紙61を供給する供給ロール62と、そのコットン紙61を巻き取る巻取ロール63と、コットン紙61の搬送経路の途中に配された複数の案内ロール64とを備えている。クリーナユニット60の上部には、コットン紙61をマスク71下面に密着させるクリーナヘッド(図示せず)がエアシリンダ装置(図示せず)により昇降可能に設けられている。また、エアシリンダ装置にエアを供給するエア供給路の途中には、クリーナヘッド昇降切替弁が設けられており、所要時期に同切替弁が動作してクリーナヘッドが上昇する。
基板搬送装置を構成する前記基板テーブル30は、Y軸テーブル31、X軸テーブル32、R軸テーブル33、昇降テーブル38等を段積みしてなる構成である。Y軸テーブル31は、基台11上でクリーナユニット60と同じY方向ガイドレール34によってY軸方向にスライド自在に取り付けられている。Y軸テーブル31と基台11との間には、Y軸モータの動力によって駆動されるY方向ボールねじ機構(図示せず)が設けられている。これにより、基板テーブル30のY軸テーブル31は、Y方向ボールねじ機構が駆動することにより基台11に対して、前側すなわち作業者側のY軸方向における基板搬送位置(図2及び図4における基板テーブル30の位置)とY軸方向後端の位置との間で往復移動可能である。尚、Y軸方向における基板搬送位置にある基板テーブル30と待機位置にあるクリーナユニット60とは互いに近接した配置とされている(図4参照)。
続いて、印刷機10の演算処理部100を中心とした電気的構成について図6を参照して説明する。演算処理部100には、表示ユニット110、印刷プログラム記憶手段120、スキージユニット制御部130、クリーナユニット制御部140、基板テーブル制御部150、撮像装置制御部160、マスククランプ制御部170、及び入出力制御部180が接続されている。尚、演算処理部100は、本発明の「コンベア幅取得手段」、「幅寸法取得手段」、「位置情報取得手段」、「操作情報算出手段」、
表示ユニット110は本発明の「表示装置」に相当する。
本実施形態は以上の構成であり、次にその作用を図7ないし図9のフローチャートを参照しながら説明する。
現行の基板群Wに対する印刷処理が完了し、次に印刷すべき基板群Wに対する印刷処理を開始するときに、次に印刷すべき基板群Wの印刷プログラムの取り込み指示がなされると(S101)、次に印刷すべき基板群Wの幅寸法やコンベア幅S3等のデータを含んだ印刷プログラムが取得される。尚、次に印刷すべき基板群Wのコンベア幅S3のデータが印刷プログラム中に含まれていない場合には、予め基板Wの幅寸法とこの幅寸法に応じたコンベア幅とを関連付けて記憶させた対応表を設けておき、この対応表を参照することにより次に印刷すべき基板群Wの幅寸法に基づいてコンベア幅S3を取得可能である。
1.調整後のコンベア幅と目標コンベア幅との差に基づいてコンベア幅調整モードから搬送モードへ移行するか否かを決定することで、基板Wの脱落等の不具合を未然に防ぐことができる。
2.次に印刷処理をすべき基板群Wの幅寸法データに基づいてその基板群Wのコンベア幅を取得することができる。
4.表示ユニット110に表示されたコンベア幅の変更操作を促す情報を見ることで、コンベア幅の変更操作を迅速に開始することができる。
6.搬送モードへの移行に伴って、基板テーブル30を基板搬送位置に移動させることができるから、印刷前基板Wの搬入を迅速に開始させることができる。
7.コンベア幅が目標コンベア幅の範囲内にない場合に、基板テーブル30をハンドル操作位置に移動させることができるので、コンベア幅の調整が未完了であることを知ることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では、次に印刷すべき基板群Wの印刷プログラムに基づいて基板の幅寸法データを取得しているものの、本発明によると、作業者がキーボード等の入力手段によって基板の幅寸法データを入力してもよい。
(2)本実施形態では、基板撮像カメラ18により可動コンベア40cのフィデューシャルマーク42を撮像することで調整後のコンベア幅S2を算出しているものの、本発明によれば、調整後に可動コンベア40cのフィデューシャルマーク42を撮像しなくてもよい。すなわち、コンベア幅調整機構に可動コンベア40cの移動量Y2を検出する検出装置を設け、この移動量Y2に基づいて調整後のコンベア幅S3を算出してもよい。
(4)本実施形態では、表示ユニット110に操作ハンドル47の操作情報を表示させるものを例示しているものの、本発明によれば、必ずしも操作情報を表示させなくてもよい。例えば、コンベア幅調整機構に可動コンベア40cの移動量Y2を検出する検出装置を設け、この移動量Y2が所定の移動量に達したときに表示ユニット110に「調整完了」の表示をさせるようにしてもよい。
(6)本実施形態では、本発明の基板搬送装置をスクリーン印刷機10に適用したものを例示しているものの、本発明によれば、表面実装機に適用してもよい。
18…基板撮像カメラ(撮像装置)
30…基板テーブル
40…メインコンベア
42…フィデューシャルマーク(認識マーク)
47…操作ハンドル
100…演算処理部
110…表示ユニット(表示装置)
Claims (7)
- 基板テーブル上に備えられ順次供給される複数枚の基板を所定の位置に搬送するための一対のコンベアと、操作ハンドルを手動操作することによって両コンベアの一方である可動コンベアを移動させて前記両コンベア間のコンベア幅を変更可能なコンベア幅調整機構と、前記基板の搬送方向と直交する方向をY軸方向と定義し、前記可動コンベアに付された認識マークに対してY軸方向後側に配置され前記基板テーブルをY軸方向後側に移動させることによって前記認識マークを撮像する撮像装置とを備え、
前記両コンベアによる前記基板の搬送モードと前記コンベア幅調整機構によるコンベア幅調整モードとを実行可能にしたものにおいて、
前記撮像装置により撮像された前記認識マークの撮像画像に基づいて前記撮像画像の撮像中心に対する前記認識マークのY軸方向のずれ量を算出し、前記基板テーブルのY軸方向における移動量と前記認識マークのY軸方向のずれ量と設計上既知である前記撮像装置の撮像中心座標とに基づいて前記認識マークの位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得された前記認識マークの位置情報と設計上既知である前記固定コンベアの座標とに基づいて前記コンベア幅調整機構により変更されたコンベア幅を検出するコンベア幅検出手段とを設け、前記コンベア幅調整モードにおいて、前記コンベア幅検出手段により検出されたコンベア幅と次に搬送すべき基板のコンベア幅との差が所定の許容範囲内となったことを条件に前記搬送モードに移行することを特徴とする基板搬送装置。 - 前記次に搬送すべき基板の幅寸法を取得する幅寸法取得手段を備え、
前記コンベア幅検出手段は、前記次に搬送すべき基板の幅寸法に基づいて前記次に搬送すべき基板のコンベア幅を取得する請求項1に記載の基板搬送装置。 - 前記コンベア幅調整モードにおいて、前記コンベア幅検出手段により検出されたコンベア幅と次に搬送すべき基板のコンベア幅との差が所定の許容範囲内にないときには、前記コンベア幅の変更操作を促す情報を表示させる表示装置を備えた請求項1または請求項2に記載の基板搬送装置。
- 前記次のコンベア幅と現在のコンベア幅との比較に基づいて前記操作ハンドルの操作情報を算出する操作情報算出手段と、
前記操作ハンドルの操作情報を前記表示装置に表示させる請求項3に記載の基板搬送装置。 - 前記両コンベアを備えた基板テーブルと、
前記基板テーブルを移動可能に支持する基板テーブル案内機構と、
この基板テーブル案内機構に支持された前記基板テーブルを駆動する基板テーブル駆動装置とを備え、
前記基板テーブル駆動装置は、前記搬送モードに移行したときに前記両コンベアによる前記基板の搬送が行われる基板搬送位置に前記基板テーブルを移動させる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の基板搬送装置。 - 前記基板テーブル駆動装置は、前記コンベア幅調整モードにおいて、前記コンベア幅検出手段により検出されたコンベア幅と次に搬送すべき基板のコンベア幅との差が所定の許容範囲内でないときに前記操作ハンドルによって操作が可能なハンドル操作位置に前記基板テーブルを移動させる請求項5に記載の基板搬送装置。
- 複数の供給孔を有し、前記基板テーブルの上方に設けられたマスクと、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の前記基板搬送装置と、この基板搬送装置に設けられ前記基板テーブルを上下方向に移動する基板テーブル昇降装置と、この基板テーブル昇降装置により前記基板テーブル上に保持された前記基板を上昇させることで、前記基板をマスクシートに重装させると共に、この重装した状態で前記基板に対して前記複数の供給孔を通じてペーストを印刷するスキージヘッドとを備えた印刷装置。
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