JP4114830B2 - 椅子におけるカップホルダー装置、及びこの装置を備える椅子 - Google Patents
椅子におけるカップホルダー装置、及びこの装置を備える椅子 Download PDFInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子の肘掛けに取り付けられるカップホルダー装置、特に、映画館、劇場、競技場等の椅子におけるカップホルダー装置と、かかる装置を備える椅子に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、映画館、劇場、競技場等の椅子におけるカップホルダーには、前の椅子取り付け、これを後の座者が用いるようにしたものがある。
また、椅子の肘掛けの前部に直接取り付け、これをその椅子の座者が用いるようにしたものもある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
前者では、椅子が段床に取り付けられる場合には、段床の高さによって、カップホルダーの取付高さを変えなくては使いにくくなり、また、カップホルダーも手元から遠い位置となるという欠点がある。
【０００４】
後者では、肘掛けに手を置いた時にカップホルダーが邪魔になったり、通常の長さの肘掛けの先端にカップホルダーを取り付けると、通路の通行の妨げとなったり、逆に、カップホルダーの取付位置が手元に近すぎると、使いにくくなるという欠点がある。
【０００５】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、カップホルダーが使いやすく、しかも通行の際に邪魔にならないカップホルダー装置と、この装置を備える椅子を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上述の課題は、次のようにして解決される。
(１) 前部に円環状のカップ保持部と、後部に短い柄部分とを有するカップホルダーの前記柄部分の後端を、肘掛け本体の上部に、左右方向に貫く回動軸により、前記カップホルダーのカップ保持部が前記肘掛け本体の上面に載置される格納位置から前記カップ保持部が前記肘掛け本体の前方に突出する使用位置まで起倒するように枢着するとともに、前記肘掛け本体の前記カップホルダー収納部分までを被う肘当て部を、その前部が開閉可能になるように前記肘掛け本体に取り付ける。
【０００７】
(２) 前項に記載の装置を椅子に取付ける。
【０００８】
【発明の実施の形態】
図１〜図３は、本発明のカップホルダー装置の一実施形態が適用された肘掛け(１)を示す斜視図である。
【０００９】
カップホルダーの使用状態を示す図１において、(２)は肘掛け本体、(３)は肘掛け本体(２)の上に装着する肘当て部、(４)はカップホルダーを示している。
【００１０】
肘掛け本体(２)は、座席の脇に配設可能な大きさを有し、その上端部(2a)が前方に張り出すように形成され、後部が支持材(５)に立設される柱部(2b)となっている。
【００１１】
上端部(2a)は、柱部(2b)の上端から前後方向に水平に延びる部分で、この上面に、実質的にカップホルダー(４)の前後方向の長さより若干長い長さだけ、前方に開放する平坦な段部(６)が形成されている。
【００１２】
図２から明らかなように、段部(６)は、カップホルダー(４)の厚さに相当する分だけ上端部(2a)を切り欠いた部分で、その前端から僅か後方に引っ込んだ位置の左右端に、２つの軸支持片(７)が形成されており、これらを貫いて回動軸(８)が左右方向に延びている。
【００１３】
カップホルダー(４)は、コップを嵌め込む円環状のカップ保持部(4a)と、カップ保持部(4a)から側方に突出して延びる短い柄部分(4b)とからなる虫眼鏡形のもので、柄部分(4b)の端部は、左右方向に延びる円筒状に形成されており、この部分が、上述の軸支持片(７)の間に嵌入された後、回動軸(８)が挿通されて、蝶番部を構成している。
【００１４】
肘当て部(３)は、段部(６)の後端に蝶番(９)により取り付けられ、開放時には、図２に示すように前部が上方に大きく開き、閉鎖時には、図１及び図３に示すように肘掛け本体(２)の柱部(2b)の上端面と面一となって、座者の肘を乗せる部分となる。
【００１５】
カップホルダー(４)は、図３に示すように最初は肘掛け本体(２)内に格納された不使用状態にある。この状態においては、図４に示すように座席の前を通る人の妨げになることはない。
【００１６】
使用に当たっては、図３の矢印に示すように肘当て部(３)を上方に開放し、次いで図２の矢印に示すようにカップホルダー(４)を前方に起こして１８０度回動させる。
【００１７】
カップホルダー(４)は、その柄部分(4b)が、肘掛け本体(２)の段部(６)の軸支持片(７)よりも前方の部分に当接して、ちょうど１８０度回動した角度位置で止まるようになる。その後、肘当て部(３)を前方に倒すと、図１の状態となる。このような状態としたカップホルダー(４)を使用している状況が図５に示されている。
【００１８】
【発明の効果】
本発明によれば、カップホルダーは自席の肘掛けに取り付けられ、かつ前方に突出しているので、手元で使用でき、使いやすく、しかも不使用時には肘掛け本体側に収容できるので、通路の通行に支障を来すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のカップホルダー装置の一実施形態を備えた肘掛けを、カップホルダーを使用している状態で示す斜視図である。
【図２】図１に示した実施形態において、肘当て部を開放状態で示す斜視図である。
【図３】図１に示した実施形態において、肘当て部を格納した状態で示す斜視図である。
【図４】カップホルダーを格納している状態の座席の前を、人が通行する様子を示す座席の側面図である。
【図５】着席者がカップホルダーを使用している状態を示す座席の側面図である。
【符号の説明】
(１)肘掛け
(２)肘掛け本体
(2a)上端部
(2b)柱部
(３)肘当て部
(４)カップホルダー
(4a)カップ保持部
(4b)柄部分
(５)支持材
(６)段部
(７)軸支持片
(８)回動軸
(９)蝶番
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子の肘掛けに取り付けられるカップホルダー装置、特に、映画館、劇場、競技場等の椅子におけるカップホルダー装置と、かかる装置を備える椅子に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、映画館、劇場、競技場等の椅子におけるカップホルダーには、前の椅子取り付け、これを後の座者が用いるようにしたものがある。
また、椅子の肘掛けの前部に直接取り付け、これをその椅子の座者が用いるようにしたものもある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
前者では、椅子が段床に取り付けられる場合には、段床の高さによって、カップホルダーの取付高さを変えなくては使いにくくなり、また、カップホルダーも手元から遠い位置となるという欠点がある。
【０００４】
後者では、肘掛けに手を置いた時にカップホルダーが邪魔になったり、通常の長さの肘掛けの先端にカップホルダーを取り付けると、通路の通行の妨げとなったり、逆に、カップホルダーの取付位置が手元に近すぎると、使いにくくなるという欠点がある。
【０００５】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、カップホルダーが使いやすく、しかも通行の際に邪魔にならないカップホルダー装置と、この装置を備える椅子を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上述の課題は、次のようにして解決される。
(１) 前部に円環状のカップ保持部と、後部に短い柄部分とを有するカップホルダーの前記柄部分の後端を、肘掛け本体の上部に、左右方向に貫く回動軸により、前記カップホルダーのカップ保持部が前記肘掛け本体の上面に載置される格納位置から前記カップ保持部が前記肘掛け本体の前方に突出する使用位置まで起倒するように枢着するとともに、前記肘掛け本体の前記カップホルダー収納部分までを被う肘当て部を、その前部が開閉可能になるように前記肘掛け本体に取り付ける。
【０００７】
(２) 前項に記載の装置を椅子に取付ける。
【０００８】
【発明の実施の形態】
図１〜図３は、本発明のカップホルダー装置の一実施形態が適用された肘掛け(１)を示す斜視図である。
【０００９】
カップホルダーの使用状態を示す図１において、(２)は肘掛け本体、(３)は肘掛け本体(２)の上に装着する肘当て部、(４)はカップホルダーを示している。
【００１０】
肘掛け本体(２)は、座席の脇に配設可能な大きさを有し、その上端部(2a)が前方に張り出すように形成され、後部が支持材(５)に立設される柱部(2b)となっている。
【００１１】
上端部(2a)は、柱部(2b)の上端から前後方向に水平に延びる部分で、この上面に、実質的にカップホルダー(４)の前後方向の長さより若干長い長さだけ、前方に開放する平坦な段部(６)が形成されている。
【００１２】
図２から明らかなように、段部(６)は、カップホルダー(４)の厚さに相当する分だけ上端部(2a)を切り欠いた部分で、その前端から僅か後方に引っ込んだ位置の左右端に、２つの軸支持片(７)が形成されており、これらを貫いて回動軸(８)が左右方向に延びている。
【００１３】
カップホルダー(４)は、コップを嵌め込む円環状のカップ保持部(4a)と、カップ保持部(4a)から側方に突出して延びる短い柄部分(4b)とからなる虫眼鏡形のもので、柄部分(4b)の端部は、左右方向に延びる円筒状に形成されており、この部分が、上述の軸支持片(７)の間に嵌入された後、回動軸(８)が挿通されて、蝶番部を構成している。
【００１４】
肘当て部(３)は、段部(６)の後端に蝶番(９)により取り付けられ、開放時には、図２に示すように前部が上方に大きく開き、閉鎖時には、図１及び図３に示すように肘掛け本体(２)の柱部(2b)の上端面と面一となって、座者の肘を乗せる部分となる。
【００１５】
カップホルダー(４)は、図３に示すように最初は肘掛け本体(２)内に格納された不使用状態にある。この状態においては、図４に示すように座席の前を通る人の妨げになることはない。
【００１６】
使用に当たっては、図３の矢印に示すように肘当て部(３)を上方に開放し、次いで図２の矢印に示すようにカップホルダー(４)を前方に起こして１８０度回動させる。
【００１７】
カップホルダー(４)は、その柄部分(4b)が、肘掛け本体(２)の段部(６)の軸支持片(７)よりも前方の部分に当接して、ちょうど１８０度回動した角度位置で止まるようになる。その後、肘当て部(３)を前方に倒すと、図１の状態となる。このような状態としたカップホルダー(４)を使用している状況が図５に示されている。
【００１８】
【発明の効果】
本発明によれば、カップホルダーは自席の肘掛けに取り付けられ、かつ前方に突出しているので、手元で使用でき、使いやすく、しかも不使用時には肘掛け本体側に収容できるので、通路の通行に支障を来すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のカップホルダー装置の一実施形態を備えた肘掛けを、カップホルダーを使用している状態で示す斜視図である。
【図２】図１に示した実施形態において、肘当て部を開放状態で示す斜視図である。
【図３】図１に示した実施形態において、肘当て部を格納した状態で示す斜視図である。
【図４】カップホルダーを格納している状態の座席の前を、人が通行する様子を示す座席の側面図である。
【図５】着席者がカップホルダーを使用している状態を示す座席の側面図である。
【符号の説明】
(１)肘掛け
(２)肘掛け本体
(2a)上端部
(2b)柱部
(３)肘当て部
(４)カップホルダー
(4a)カップ保持部
(4b)柄部分
(５)支持材
(６)段部
(７)軸支持片
(８)回動軸
(９)蝶番
Claims (2)
- 前部に円環状のカップ保持部と、後部に短い柄部分とを有するカップホルダーの前記柄部分の後端を、肘掛け本体の上部に、左右方向に貫く回動軸により、前記カップホルダーのカップ保持部が前記肘掛け本体の上面に載置される格納位置から前記カップ保持部が前記肘掛け本体の前方に突出する使用位置まで起倒するように枢着するとともに、前記肘掛け本体の前記カップホルダー収納部分までを被う肘当て部を、その前部が開閉可能になるように前記肘掛け本体に取り付けたことを特徴とする椅子におけるカップホルダー装置。
- 請求項１記載のカップホルダー装置を備える椅子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21909398A JP4114830B2 (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | 椅子におけるカップホルダー装置、及びこの装置を備える椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21909398A JP4114830B2 (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | 椅子におけるカップホルダー装置、及びこの装置を備える椅子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000041822A JP2000041822A (ja) | 2000-02-15 |
| JP4114830B2 true JP4114830B2 (ja) | 2008-07-09 |
Family
ID=16730158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21909398A Expired - Fee Related JP4114830B2 (ja) | 1998-08-03 | 1998-08-03 | 椅子におけるカップホルダー装置、及びこの装置を備える椅子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4114830B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7133394B2 (ja) * | 2018-08-24 | 2022-09-08 | 株式会社オカムラ | 椅子 |
| KR102388918B1 (ko) * | 2019-08-14 | 2022-04-21 | 장봉근 | 의자용 암레스트 |
-
1998
- 1998-08-03 JP JP21909398A patent/JP4114830B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000041822A (ja) | 2000-02-15 |
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